JP2024001495A - 加工装置 - Google Patents

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Masaaki Suzuki
信 前嶋
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勇樹 田村
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Abstract

【課題】被加工物に付着した液体によって適切な研磨加工が阻害されることを防止可能な加工装置を提供する。【解決手段】被加工物を加工する加工装置であって、被加工物を保持する保持面を有するチャックテーブルと、研削ホイールが装着されるスピンドルを有する研削ユニットと、研磨パッドが装着されるスピンドルを有する研磨ユニットと、研削ホイールによる被加工物の研削が行われる研削領域と研磨パッドによる被加工物の研磨が行われる研磨領域との間でチャックテーブルを移動させる移動機構と、チャックテーブルが研削領域と研磨領域との間を移動する際に、被加工物の被加工面側に残存する液体を除去する液体除去部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、被加工物を加工する加工装置に関する。
デバイスチップの製造プロセスでは、格子状に配列された複数のストリート(分割予定ライン)によって区画された複数の領域にそれぞれデバイスが形成されたウェーハが用いられる。このウェーハをストリートに沿って分割することにより、デバイスを備えるデバイスチップが得られる。デバイスチップは、携帯電話、パーソナルコンピュータ等の様々な電子機器に組み込まれる。
近年では、電子機器の小型化に伴い、薄型のデバイスチップが求められている。そこで、ウェーハの分割前に研削装置を用いてウェーハを薄化する加工が実施されることがある。研削装置は、ウェーハを保持するチャックテーブルと、ウェーハに研削加工を施す研削ユニットとを備える。研削ユニットはスピンドルを備えており、スピンドルの先端部には研削砥石を備える環状の研削ホイールが装着される。チャックテーブルでウェーハを保持し、チャックテーブル及び研削ホイールを回転させつつ研削砥石をウェーハに接触させることにより、ウェーハが研削、薄化される(特許文献1参照)。
研削砥石によって研削されるウェーハの被加工面側には、研削砥石の回転経路に沿って円弧状の研削痕(ソーマーク)が形成される。そして、研削痕が形成された状態のウェーハを分割してデバイスチップを製造すると、デバイスチップに研削痕が残存し、デバイスチップの抗折強度(曲げ強度)が低下する。そこで、ウェーハの研削後には、研削痕を除去するための研磨加工がウェーハの被加工面側に施される。
研磨加工には、研磨装置が用いられる。研磨装置は、ウェーハを保持するチャックテーブルと、ウェーハに研磨加工を施す研磨ユニットとを備える。研磨ユニットはスピンドルを備えており、スピンドルの先端部には円盤状の研磨パッドが装着される。チャックテーブルでウェーハを保持し、チャックテーブル及び研磨パッドを回転させつつ研磨パッドをウェーハに接触させることにより、ウェーハが研磨される。
なお、ウェーハを研削装置で研削した後に研磨装置で研磨すると、ウェーハの搬送に手間と時間がかかり、ウェーハの加工効率が低下する原因となる。そこで、ウェーハの加工には、研削ユニットと研磨ユニットの両方を備えた加工装置(研削研磨装置)が用いられることがある(特許文献2参照)。研削研磨装置を用いると、ウェーハに対して研削加工と研磨加工とを連続的に実施することが可能になり、加工効率が向上する。
特開2000-288881号公報 特開2010-17798号公報
ウェーハ等の被加工物を研削研磨装置で加工する際には、まず、研削ユニットによる被加工物の研削が行われ、被加工物が所定の厚さになるまで薄化される。その際、被加工物及び研削砥石には、純水等の液体(研削液)が継続的に供給される。これにより、被加工物及び研削砥石が冷却されるとともに、被加工物の研削によって発生した屑(研削屑)が洗い流される。そして、被加工物の研削が完了すると、続いて研磨パッドによる被加工物の研磨が行われる。この研磨加工によって、被加工物の被加工面側に残存する研削痕が除去される。
しかしながら、被加工物に対して研磨加工を施す際、被加工物の被加工面側には直前の研削工程において供給された研削液等の液体が付着したまま残存しており、この液体が研磨加工に悪影響を及ぼすことがある。例えば、被加工物に乾式研磨が施される場合、残存する液体が原因で被加工物の被加工面と研削砥石の間において摩擦が適切に作用せず、研磨加工が妨げられるおそれがある。また、被加工物に湿式研磨が施される場合にも、残存する液体が研磨加工中に供給される薬液(スラリー)に混入し、被加工物の被加工面に作用する化学作用が減殺されるおそれがある。
本発明は、かかる問題に鑑みてなされたものであり、被加工物に付着した液体によって適切な研磨加工が阻害されることを防止可能な加工装置の提供を目的とする。
本発明の一態様によれば、被加工物を加工する加工装置であって、該被加工物を保持する保持面を有するチャックテーブルと、研削ホイールが装着されるスピンドルを有する研削ユニットと、研磨パッドが装着されるスピンドルを有する研磨ユニットと、該研削ホイールによる該被加工物の研削が行われる研削領域と該研磨パッドによる該被加工物の研磨が行われる研磨領域との間で該チャックテーブルを移動させる移動機構と、該チャックテーブルが該研削領域と該研磨領域との間を移動する際に、該被加工物の被加工面側に残存する液体を除去する液体除去部と、を備える加工装置が提供される。
なお、好ましくは、該液体除去部は、該被加工物の該被加工面側に接触して該液体を除去する接触部材を備える。また、好ましくは、該接触部材は、該チャックテーブルの移動経路と交差するように配置された弾性部材である。また、好ましくは、該接触部材は、該チャックテーブルの移動経路と交差するように配置された回転可能なスポンジである。また、好ましくは、該加工装置は、該研削領域又は該研磨領域を覆うカバーを更に備え、該液体除去部は、該カバーに設けられている。
本発明の一態様に係る加工装置は、チャックテーブルが研削領域と研磨領域との間を移動する際に被加工物の被加工面側に残存する液体を除去する液体除去部を備える。これにより、液体が除去された状態で被加工物が研磨領域に配置され、被加工物の適切な研磨が液体によって妨げられることを防止できる。
加工装置を示す斜視図である。 研磨ユニットを示す斜視図である。 チャックテーブル及び移動機構を示す平面図である。 図4(A)は被加工物の前端部に接触する弾性部材を示す側面図であり、図4(B)は被加工物に付着した液体を除去する弾性部材を示す側面図であり、図4(C)は被加工物の後端部に接触する弾性部材を示す側面図である。 図5(A)は被加工物の前端部に接触するスポンジを示す側面図であり、図5(B)は被加工物に付着した液体を除去するスポンジを示す側面図であり、図5(C)は被加工物の後端部に接触するスポンジを示す側面図である。 液体除去部が設けられたカバーを示す斜視図である。
以下、添付図面を参照して本発明の一態様に係る実施形態を説明する。まず、本実施形態に係る加工装置の構成例について説明する。図1は、被加工物11に研削加工及び研磨加工を施すことが可能な加工装置(研削研磨装置)2を示す斜視図である。なお、図1において、X軸方向(第1水平方向、左右方向)とY軸方向(第2水平方向、前後方向)とは、互いに垂直な方向である。また、Z軸方向(鉛直方向、高さ方向、上下方向)は、X軸方向及びY軸方向と垂直な方向である。
加工装置2は、加工装置2が備える各構成要素を支持又は収容する基台4を備える。基台4の前端部の上面側には、開口4aが設けられている。開口4aの内側には、被加工物11を搬送する搬送ユニット6が設けられている。例えば搬送ユニット6として、被加工物11を保持可能なロボットハンド(エンドエフェクタ)が装着された搬送ロボットが用いられる。
開口4aの前方には、一対の載置台8A,8Bが設けられている。載置台8A,8B上にはそれぞれ、箱型のカセット10A,10Bが載置される。カセット10A,10Bは、加工装置2による加工の対象物である複数の被加工物11を収容可能な容器である。加工装置2で被加工物11を加工する際には、複数の被加工物11を収容したカセット10A及び/又はカセット10Bが、載置台8A及び/又は載置台8B上にセットされる。
例えば被加工物11は、シリコン等の半導体材料でなる円盤状のウェーハであり、互いに概ね平行な表面(第1面)11a及び裏面(第2面)11bを備える。被加工物11は、互いに交差するように格子状に配列された複数のストリート(分割予定ライン)によって、複数の矩形状の領域に区画されている。ストリートによって区画された複数の領域の表面11a側にはそれぞれ、IC(Integrated Circuit)、LSI(Large Scale Integration)、LED(Light Emitting Diode)、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)デバイス等のデバイスが形成されている。
被加工物11をストリートに沿って分割することにより、デバイスをそれぞれ備える複数のデバイスチップが製造される。また、被加工物11の分割前に、加工装置2で被加工物11を研削及び研磨して薄化しておくことにより、薄型化されたデバイスチップが得られる。
ただし、被加工物11の種類、材質、形状、大きさ、構造等に制限はない。例えば被加工物11は、シリコン以外の半導体(GaAs、InP、GaN、SiC等)、ガラス、セラミックス、樹脂、金属等でなる基板(ウェーハ)であってもよい。また、被加工物11に形成されるデバイスの種類、数、形状、構造、大きさ、配列等にも制限はなく、被加工物11にはデバイスが形成されていなくてもよい。
開口4aの斜め後方には、被加工物11の位置合わせを行うアライメント機構(位置合わせ機構)12が設けられている。アライメント機構12は、被加工物11が仮置きされる仮置きテーブル14を備える。カセット10A,10Bに収容されている被加工物11は、搬送ユニット6によって仮置きテーブル14上に搬送される。そして、アライメント機構12は、被加工物11を挟み込んで所定の位置に配置する。
基台4の側方には、アライメント機構12を跨ぐように配置された門型の支持構造16が設けられている。支持構造16には、被加工物11を搬送する搬送ユニット18が装着されている。例えば、支持構造16には搬送ユニット18をX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向に沿って移動させるボールねじ式の移動機構(不図示)が設けられており、搬送ユニット18は移動機構に連結されている。また、搬送ユニット18は、被加工物11の上面側を吸引保持する吸引パッド(不図示)を備える。
アライメント機構12の後方には、開口4bが設けられている。開口4bの内側には、被加工物11を保持する複数のチャックテーブル(保持テーブル)20と、チャックテーブル20を移動させる移動機構22とが設けられている。
チャックテーブル20の上面は、被加工物11を保持する保持面20aを構成している。保持面20aは、チャックテーブル20の内部に形成された流路(不図示)、バルブ(不図示)等を介して、エジェクタ等の吸引源(不図示)に接続されている。また、チャックテーブル20には、チャックテーブル20をZ軸方向と概ね平行な回転軸の周りで回転させるモータ等の回転駆動源(不図示)が連結されている。
例えば移動機構22は、チャックテーブル20が載置される円盤状のターンテーブルを備える。ターンテーブルには、ターンテーブルをZ軸方向と概ね平行な回転軸の周りで回転させるモータ等の回転駆動源(不図示)が連結されている。そして、複数(図1では4個)のチャックテーブルが、ターンテーブルの周方向に沿って概ね等間隔(90°間隔)で配置される。
ターンテーブルは、平面視で時計回り(矢印Rで示す方向)に回転し、各チャックテーブル20を搬送領域A、研削領域B(第1研削領域、粗研削領域)、研削領域C(第2研削領域、仕上げ研削領域)、研磨領域Dに順に位置付ける。なお、チャックテーブル20を搬送領域A、研削領域B、研削領域C、及び研磨領域Dに位置付けることが可能であれば、移動機構22の種類及び構成に制限はない。
アライメント機構12によって位置合わせが行われた被加工物11は、搬送ユニット18によって、搬送領域Aに位置付けられたチャックテーブル20に搬送される。そして、チャックテーブル20の保持面20a上に被加工物11が配置された状態で、保持面20aに吸引源の吸引力(負圧)を作用させると、被加工物11がチャックテーブル20によって吸引保持される。
基台4の後端部(チャックテーブル20及び移動機構22の後方)には、基台4の上面から上方に突出する直方体状の支持構造24が設けられている。支持構造24の表面側(前面側)には、一対の移動機構26A,26Bが設けられている。移動機構26A,26Bはそれぞれ、支持構造24の表面側にZ軸方向に沿って配置された一対のガイドレール28を備え、ガイドレール28には平板状の移動プレート30がスライド可能に装着されている。
移動プレート30の裏面側(後面側)には、ナット部(不図示)が設けられている。このナット部には、一対のガイドレール28の間にZ軸方向に沿って配置されたボールねじ32が螺合されている。また、ボールねじ32の端部には、ボールねじ32を回転させるパルスモータ34が連結されている。パルスモータ34でボールねじ32を回転させると、移動プレート30がガイドレール28に沿ってZ軸方向に移動する。
移動プレート30の表面側(前面側)には、支持部材36が固定されている。移動機構26Aの移動プレート30に固定された支持部材36は、研削領域Bの上方に位置付けられ、被加工物11に粗研削を施す粗研削用の研削ユニット38Aを支持している。一方、移動機構26Bの移動プレート30に固定された支持部材36は、研削領域Cの上方に位置付けられ、被加工物11に仕上げ研削を施す仕上げ研削用の研削ユニット38Bを支持している。
研削ユニット38A,38Bはそれぞれ、筒状のハウジング40を備える。ハウジング40には、円柱状のスピンドル42が収容されている。スピンドル42の先端部(下端部)はハウジング40から露出しており、スピンドル42の先端部には金属等でなる円盤状のホイールマウント44が固定されている。また、スピンドル42の基端部(上端部)には、スピンドル42を回転させるモータ等の回転駆動源が連結されている。
研削ユニット38Aが備えるホイールマウント44の下面側には、粗研削用の研削ホイール46Aが装着される。一方、研削ユニット38Bが備えるホイールマウント44の下面には、仕上げ研削用の研削ホイール46Bが装着される。研削ホイール46A,46Bはそれぞれ、金属等でなる環状のホイール基台と、ホイール基台の下面側に固定された複数の研削砥石とを備える。
研削砥石は、ダイヤモンド、cBN(cubic Boron Nitride)等でなる砥粒を、メタルボンド、レジンボンド、ビトリファイドボンド等の結合材(ボンド材)で固定することによって形成される。例えば、直方体状に形成された複数の研削砥石が、ホイール基台の外周縁に沿って概ね等間隔で環状に配列される。なお、研削ホイール46Bの研削砥石に含まれる砥粒の平均粒径は、研削ホイール46Aの研削砥石に含まれる砥粒の平均粒径よりも小さい。
研削ホイール46A,46Bは、回転駆動源からスピンドル42及びホイールマウント44を介して伝達される動力により、Z軸方向と概ね平行な回転軸の周りを回転する。これにより、複数の研削砥石がそれぞれ水平面(XY平面)と概ね平行な環状の回転経路(回転軌道)に沿って旋回する。
被加工物11を保持したチャックテーブル20を研削領域Bに配置し、チャックテーブル20及び研削ホイール46Aを回転させつつ研削砥石を被加工物11に接触させることにより、被加工物11に粗研削が施される。その後、被加工物11を保持したチャックテーブル20を研削領域Cに配置し、チャックテーブル20及び研削ホイール46Bを回転させつつ研削砥石を被加工物11に接触させることにより、被加工物11に仕上げ研削が施される。
基台4には、研削領域B,Cを覆うカバー48が装着される。例えばカバー48は、箱型に形成され、チャックテーブル20を収容可能な収容部(収容空間)48aを備える。カバー48を基台4に装着すると、研削領域B,Cがカバー48によって覆われ、被加工物11の研削が行われる加工室(研削室)が画定される。
カバー48の上面側には、カバー48の外部と収容部48aとを連結させる一対の挿入孔50A,50Bが設けられている。挿入孔50Aは研削ホイール46Aと重なる位置に設けられ、挿入孔50Aに研削ホイール46Aが挿入される。一方、挿入孔50Bは研削ホイール46Bと重なる位置に設けられ、挿入孔50Bに研削ホイール46Bが挿入される。これにより、研削ホイール46A,46Bの昇降時における研削ホイール46A,46Bとカバー48との干渉が回避される。
研磨領域Dには、被加工物11に研磨加工を施す研磨ユニット52が設けられている。研削ユニット38A,38Bによる被加工物11の研削が完了した後、被加工物11を保持したチャックテーブル20が研磨領域Dに位置付けられ、被加工物11が研磨ユニット52によって研磨される。なお、研磨ユニット52の構成及び機能の詳細については後述する(図2参照)。
アライメント機構12の前方には、被加工物11を洗浄する洗浄ユニット54が設けられている。例えば洗浄ユニット54は、被加工物11を保持して回転するスピンナテーブルと、洗浄流体を供給するノズルとを備える。洗浄流体としては、純水等の液体や、液体(純水等)と気体(エアー等)とが混合された混合流体を用いることができる。被加工物11をスピンナテーブルで保持し、スピンナテーブルを回転させつつノズルから被加工物11に洗浄流体を供給することにより、被加工物11が洗浄される。
加工装置2は、加工装置2を制御する制御ユニット(制御部、制御装置)56を備える。制御ユニット56は、加工装置2を構成する各構成要素(搬送ユニット6、アライメント機構12、搬送ユニット18、チャックテーブル20、移動機構22、移動機構26A,26B、研削ユニット38A,38B、研磨ユニット52、洗浄ユニット54等)に接続されている。制御ユニット56は、加工装置2の各構成要素に制御信号を出力することにより、加工装置2の稼働を制御する。
例えば制御ユニット56は、コンピュータによって構成され、加工装置2の稼働に必要な演算を行う演算部と、加工装置2の稼働に用いられる各種の情報(データ、プログラム等)を記憶する記憶部とを含む。演算部は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサを含んで構成される。また、記憶部は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等のメモリを含んで構成される。
次に、研磨ユニット52について説明する。図2は、研磨ユニット52を示す斜視図である。研磨ユニット52は、研磨領域D(図1参照)又はその近傍に設けられた直方体状の支持構造60によって支持されている。
支持構造60の表面側には、研磨ユニット52をX軸方向に沿って移動させるX軸移動機構62が設けられている。X軸移動機構62は、支持構造60の表面側に固定されX軸方向に沿って配置された一対のX軸ガイドレール64を備える。X軸ガイドレール64には、直方体状のX軸移動ブロック66がスライド可能に装着されている。
X軸移動ブロック66の裏面側には、ナット部(不図示)が設けられている。このナット部には、一対のX軸ガイドレール64の間にX軸方向に沿って配置されたX軸ボールねじ(不図示)が螺合されている。また、X軸ボールねじの端部には、X軸ボールねじを回転させるX軸パルスモータ68が連結されている。X軸パルスモータ68でX軸ボールねじを回転させると、X軸移動ブロック66がX軸ガイドレール64に沿ってX軸方向に移動する。
X軸移動ブロック66の表面側には、研磨ユニット52をZ軸方向に沿って移動させるZ軸移動機構70が設けられている。Z軸移動機構70は、X軸移動ブロック66の表面側に固定されZ軸方向に沿って配置された一対のZ軸ガイドレール72を備える。Z軸ガイドレール72には、直方体状のZ軸移動ブロック74がスライド可能に装着されている。
Z軸移動ブロック74の裏面側には、ナット部(不図示)が設けられている。このナット部には、一対のZ軸ガイドレール72の間にZ軸方向に沿って配置されたZ軸ボールねじ(不図示)が螺合されている。また、Z軸ボールねじの端部には、Z軸ボールねじを回転させるZ軸パルスモータ76が連結されている。Z軸パルスモータ76でZ軸ボールねじを回転させると、Z軸移動ブロック74がZ軸ガイドレール72に沿ってZ軸方向に移動する。
Z軸移動ブロック74の表面側には、研磨ユニット52が装着されている。研磨ユニット52は、Z軸移動ブロック74に固定された筒状のハウジング78を備える。ハウジング78には、円柱状のスピンドル80が収容されている。スピンドル80の先端部(下端部)はハウジング78から露出しており、スピンドル80の先端部には金属等でなる円盤状のマウント82が固定されている。また、スピンドル80の基端部(上端部)には、スピンドル80を回転させるモータ等の回転駆動源が連結されている。
マウント82の下面側には、被加工物11を研磨する研磨パッド84が装着される。研磨パッド84は、円盤状の基台86を備える。基台86は、金属等でなり、マウント82と概ね同径に形成されている。また、基台86の下面側には、円盤状の研磨層88が固定されている。被加工物11を保持したチャックテーブル20を研磨領域D(図1参照)に配置し、チャックテーブル20及び研磨パッド84を回転させつつ研磨層88を被加工物11に接触させることにより、被加工物11が研磨される。
また、基台4(図1参照)には、研磨領域Dを覆うカバー90が装着される。例えばカバー90は、箱型に形成され、チャックテーブル20を収容可能な収容部(収容空間)90aを備える。カバー48を基台4に装着すると、研磨領域D(図1参照)がカバー48によって覆われ、被加工物11の研磨が行われる加工室(研磨室)が画定される。
カバー90の上面側には、カバー90の外部と収容部90aとを連結させる長円形の貫通孔90bが設けられている。研磨ユニット52とカバー90の貫通孔90bとは、連結部材92を介して接続される。例えば連結部材92は、ゴム、樹脂等の柔軟な弾性体でなる可撓性の部材であり、中空の蛇腹状に形成されている。
連結部材92の上端側は研磨ユニット52(例えば、Z軸移動ブロック74又はハウジング78)に固定され、連結部材92の下端側はカバー90の上面側に貫通孔90bを覆うように固定される。また、カバー90には、収容部90a内の気体やミスト状の液体が排出されるダクト94が接続されている。
研磨ユニット52で被加工物11を研磨する際には、研磨パッド84がカバー90の貫通孔90bと重なるように位置付けられ、貫通孔90bに挿入される。これにより、研磨パッド84の昇降時における研磨パッド84とカバー90との干渉が回避される。
次に、加工装置2を用いた被加工物11の加工方法について、図1及び図2を参照しつつ説明する。本実施形態では一例として、被加工物11の裏面11bが、研削加工及び研磨加工が施される被加工面(被研削面、被研磨面)である場合について説明する。
被加工物11の裏面11b側を加工する際には、被加工物11の表面11a側に保護部材を固定してもよい。例えば、樹脂等でなるフィルム状の保護シート(保護テープ)が保護部材として被加工物11の表面11a側に貼付される。これにより、被加工物11の表面11a側が保護される。そして、複数の被加工物11を収容したカセット10A又はカセット10Bが、載置台8A又は載置台8B上に載置される。
加工装置2が稼働すると、まず、カセット10A又はカセット10Bに収容されている被加工物11が、搬送ユニット6によってアライメント機構12に搬送される。そして、アライメント機構12によって被加工物11の位置合わせが行われる。その後、被加工物11は搬送ユニット18によって保持され、搬送領域Aに配置されているチャックテーブル20に搬送される。
被加工物11は、表面11a側が保持面20aに対向し、裏面11b側が上方に露出するように、チャックテーブル20上に配置される。この状態で、保持面20aに吸引源の吸引力を作用させると、被加工物11がチャックテーブル20によって吸引保持される。
次に、移動機構22(ターンテーブル)が回転する。これにより、被加工物11を保持したチャックテーブル20がカバー48の収容部48aに進入して、研削領域Bに配置される。また、被加工物11が研削ホイール46Aの下方に位置付けられる。そして、チャックテーブル20及び研削ホイール46Aを回転させつつ、研削ホイール46Aを下降させて研削砥石を被加工物11の裏面11b側に接触させる。これにより、被加工物11の裏面11b側が研削ホイール46Aの研削砥石によって削り取られ、被加工物11に粗研削が施される。被加工物11が所定の厚さになるまで薄化されると、被加工物11の粗研削が完了する。
被加工物11の粗研削が完了すると、移動機構22(ターンテーブル)が回転する。これにより、被加工物11を保持したチャックテーブル20がカバー48の収容部48a内を移動して、研削領域Cに配置される。また、被加工物11が研削ホイール46Bの下方に位置付けられる。そして、チャックテーブル20及び研削ホイール46Bを回転させつつ、研削ホイール46Bを下降させて研削砥石を被加工物11の裏面11b側に接触させる。これにより、被加工物11の裏面11b側が研削ホイール46Bの研削砥石によって削り取られ、被加工物11に仕上げ研削が施される。被加工物11が所定の厚さになるまで薄化されると、被加工物11の仕上げ研削が完了する。
なお、被加工物11の粗研削中及び仕上げ研削中は、被加工物11及び研削砥石に純水等の液体(研削液)が継続的に供給される。これにより、被加工物11及び研削砥石が冷却されるとともに、被加工物11の研削によって発生した屑(研削屑)が洗い流される。
被加工物11の裏面11b側を研削すると、被加工物11の裏面11b側には、研削砥石の回転経路に沿って円弧状の研削痕(ソーマーク)が形成される。この研削痕は、被加工物11に加工によって得られる製品の機械的強度を低下させる原因となる。そこで、研削後の被加工物11の裏面11b側に研磨加工を施すことにより、研削痕を除去する。
具体的には、被加工物11の仕上げ研削が完了すると、移動機構22(ターンテーブル)が回転する。これにより、被加工物11を保持したチャックテーブル20が、カバー48の収容部48aから退出してカバー90の収容部90a(図2参照)に進入し、研磨領域Dに配置される。また、被加工物11と研磨パッド84とが重なるように、研磨ユニット52の位置がX軸移動機構62(図2参照)によって調節される。
そして、チャックテーブル20及び研磨パッド84を回転させつつ、研磨パッド84をZ軸移動機構70(図2参照)によって下降させ、研磨層88の下面を被加工物11の裏面11b側に接触させる。これにより、被加工物11の裏面11b側が研磨される。
研磨層88は、ポリウレタン等の樹脂やフェルト等の不織布でなり、砥粒(固定砥粒)を含有している。砥粒としては、例えば粒径が0.5μm以上10μm以下のシリカを用いることができる。ただし、研磨層88の材質、砥粒の粒径及び材質は、被加工物11の材質等に応じて適宜選択できる。
被加工物11には、例えば乾式研磨が施される。この場合、被加工物11の研磨中にスラリーや純水等の液体(研磨液)は供給されない。一方、被加工物11に湿式研磨が施される場合には、砥粒を含有しない研磨液が被加工物11及び研磨パッド84に供給される。研磨液としては、酸性研磨液、アルカリ性研磨液等の薬液や、純水を用いることができる。酸性研磨液としては、過マンガン酸塩等が溶解した酸性溶液等が用いられる。また、アルカリ性研磨液としては、水酸化ナトリウムや水酸化カリウムが溶解したアルカリ溶液等が用いられる。
なお、研磨層88は、固定砥粒を含有していなくてもよい。この場合には、砥粒を含有する研磨液が被加工物11及び研磨パッド84に供給される。例えば研磨液には、シリカ、アルミナ等の砥粒が遊離砥粒として含有される。
研磨パッド84で被加工物11の裏面11b側を研磨すると、被加工物11の裏面11b側が平坦化、鏡面化され、被加工物11の裏面11b側に残存する研削痕が除去される。なお、被加工物11の研磨量(研磨前後の被加工物11の厚さの差)は、被加工物11の材質、研削痕の深さ等に応じて適宜設定される。
被加工物11の研磨が完了すると、移動機構22(ターンテーブル)が回転する。これにより、被加工物11を保持したチャックテーブル20が、カバー90の収容部90a(図2参照)から退出して、再び搬送領域Aに配置される。そして、被加工物11は、搬送ユニット18によってチャックテーブル20から洗浄ユニット54に搬送され、洗浄ユニット54によって洗浄される。その後、被加工物11は搬送ユニット6によってカセット10A又はカセット10Bに収容される。
図3は、チャックテーブル20及び移動機構22を示す平面図である。上記の加工装置2による被加工物11の加工プロセスにおいては、研削領域Cにおいて被加工物11の研削が行われた後、チャックテーブル20が研削領域Cから研磨領域Dに移動し、研磨領域Dにおいて被加工物11の研磨が行われる。そして、研削後の被加工物11の裏面11b側には、研削中に供給された研削液等の液体が付着している。この液体が研磨加工時に被加工物11に残存していると、研磨加工に悪影響を及ぼすことがある。
そこで、本実施形態に係る加工装置2には、液体除去部100が設けられている。液体除去部100は、チャックテーブル20が研削領域Cと研磨領域Dとの間を移動する際に、被加工物11の被加工面に残存する液体を除去する。これにより、チャックテーブル20が研削領域Cから研磨領域Dへ移動する途中で被加工物11の被加工面側から液体が除去され、被加工物11の適切な研磨が液体によって阻害されることを防止できる。
図3に示すように、液体除去部100は、研削領域Cから研磨領域Dへ向かうチャックテーブル20の移動経路と重なる位置に配置される。例えば液体除去部100は、チャックテーブル20の移動経路と交差する方向(図3ではX軸方向)に沿って配置された柱状の部材である。また、液体除去部100の高さ(Z軸方向における位置)は、チャックテーブル20が研削領域Cから研磨領域Dへ移動する際に液体除去部100が被加工物11の裏面11bに接触するように調節される。
被加工物11の研削後にチャックテーブル20が研削領域Cから研磨領域Dへ移動すると、液体除去部100が被加工物11の裏面11b側に接触し、被加工物11の裏面11b側に付着している液体を拭い、又は吸い取る。これにより、液体が除去された状態の被加工物11が研磨領域Dに配置される。
なお、液体除去部100の設置方法に制限はない。例えば液体除去部100は、図2に示すように、カバー90の後端部(収容部90aの入口)にX軸方向に沿って固定される。この場合、カバー90を基台4(図1参照)に装着することにより、液体除去部100が研削領域Cと研磨領域Dとの間に配置される。
次に、液体除去部100の具体的な構成について説明する。液体除去部100は、被加工物11の被加工面側に接触して液体を除去する接触部材を備える。例えば液体除去部100は、被加工物11に接触する弾性部材102(図4(A)~図4(C)参照)、又は、被加工物11に接触するスポンジ104(図5(A)~図5(C)参照)を、接触部材として備える。また、被加工物11の裏面11b側には、研削加工時に付着した研削液等の液体13が残存している。
図4(A)~図4(C)に示す弾性部材102は、ゴム、樹脂等の柔軟な弾性体でなる板状の部材であり、例えば長方形状に形成される。そして、弾性部材102は、研削領域Cから研磨領域Dへ移動するチャックテーブル20の移動経路と交差するように配置される(図3参照)。例えば弾性部材102は、長さ方向(長手方向)がX軸方向に沿うように、カバー90(図2参照)の後端部に設けられる。なお、弾性部材102の長さは被加工物11の直径よりも大きい。
弾性部材102は、弾性部材102の先端(下端)が被加工物11の裏面11bよりも僅かに下方に位置付けられるように配置される。例えば、被加工物11の裏面11bと弾性部材102の先端との高さの差は、1mm以上、より好ましくは5mm以上、さらに好ましくは10mm以上に設定される。
図4(A)は、被加工物11の前端部に接触する弾性部材102を示す側面図である。被加工物11を保持したチャックテーブル20が研削領域Cから研磨領域Dに向かって移動を開始すると(図3参照)、まず、弾性部材102の先端部が被加工物11の前端部(図4(A)における左端部)に接触する。そして、弾性部材102の先端部が被加工物11に押されて弾性変形し、撓んだ状態になる。
図4(B)は、被加工物11に付着した液体13を除去する弾性部材102を示す側面図である。チャックテーブル20の移動が進行すると、弾性部材102の先端部が弾性変形した状態で被加工物11の裏面11b側をなぞる。これにより、被加工物11の裏面11b側に付着している液体13が弾性部材102によって拭われる。すなわち、弾性部材102は液体13を除去するワイパーとして機能する。
図4(C)は、被加工物11の後端部に接触する弾性部材102を示す側面図である。弾性部材102が被加工物11の後端部(図4(C)における右端部)に到達すると、被加工物11の裏面11b側の全体が弾性部材102によって拭われ、被加工物11の裏面11b側に付着していた液体13が除去される。これにより、被加工物11は液体13が付着していない状態で研磨領域D(図3参照)に配置される。
図5(A)~図5(C)に示すスポンジ104は、PVA(ポリビニルアルコール)、ウレタンフォーム、ポリエチレンフォーム、ゴムスポンジ等の吸水性を有する材質でなり、例えば円柱状に形成される。スポンジ104の中心部には、スポンジ104を長さ方向に貫通する貫通孔(不図示)が設けられている。そして、スポンジ104の貫通孔には、スポンジ104を支持する支持軸106が挿入される。これにより、スポンジ104は支持軸106の周りを自由に回転可能な状態で、支持軸106によって支持される。
スポンジ104は、研削領域Cから研磨領域Dへ移動するチャックテーブル20の移動経路と交差するように配置される(図3参照)。例えば、支持軸106の両端部は、一対の支持部材108の下端部に固定される。そして、一対の支持部材108の上端部が、カバー90(図2参照)の後端側の両端部に固定される。これにより、スポンジ104は、長さ方向がX軸方向に沿うように配置される。なお、スポンジ104の長さは被加工物11の直径よりも大きい。
スポンジ104は、スポンジ104の先端(下端)が被加工物11の裏面11bよりも僅かに下方に位置付けられるように配置される。例えば、被加工物11の裏面11bとスポンジ104の先端との高さの差は、1mm以上、より好ましくは5mm以上、さらに好ましくは10mm以上に設定される。
図5(A)は、被加工物11の前端部に接触するスポンジ104を示す側面図である。被加工物11を保持したチャックテーブル20が研削領域Cから研磨領域Dに向かって移動を開始すると(図3参照)、まず、スポンジ104の外周部が被加工物11の前端部(図5(A)における左端部)に接触する。そして、スポンジ104の外周部が被加工物11によって押されて弾性変形し、縮んだ状態になる。
図5(B)は、被加工物11に付着した液体13を除去するスポンジ104を示す側面図である。チャックテーブル20の移動が進行すると、スポンジ104は下端部が変形した状態で回転し、被加工物11の裏面11b側をなぞる。これにより、液体13がスポンジ104によって吸い取られる。すなわち、スポンジ104は液体13を吸い取る吸水部材として機能する。
図5(C)は、被加工物11の後端部に接触するスポンジ104を示す側面図である。スポンジ104が回転しつつ被加工物11の後端部(図5(C)における右端部)に到達すると、被加工物11の裏面11b側の全体にスポンジ104が接触し、被加工物11の裏面11b側に付着していた液体13が吸い取られて除去される。これにより、被加工物11は液体13が付着していない状態で研磨領域D(図3参照)に配置される。
上記のように、チャックテーブル20が研削領域Cから研磨領域Dへ移動する途中で被加工物11に付着している液体13を液体除去部100によって除去すると、被加工物11が研磨領域Dに到達した後に被加工物11を乾燥させる作業を短縮又は省略できる。これにより、研磨領域Dに配置された被加工物11の研磨を速やかに開始することが可能になり、被加工物11の加工効率が向上する。
なお、上記では液体除去部100が被加工物11に接触して液体を除去する接触部材(弾性部材102又はスポンジ104)を備える例について説明したが、液体除去部100は被加工物11と接触せずに液体を除去してもよい。例えば液体除去部100は、エアー等の気体を噴射する柱状(バー状)のノズルであってもよい。この場合、ノズルから噴射される気体によって、被加工物11の裏面11b側に付着している液体13が吹き飛ばされて除去される。ただし、接触部材を用いてノズルを省略すると、ノズルに気体を供給するための構成要素(バルブ、気体供給源等)も省略できるため、液体除去部100の構成を簡略化できる。
以上の通り、本実施形態に係る加工装置2は、チャックテーブル20が研削領域Cと研磨領域Dとの間を移動する際に被加工物11の被加工面側に残存する液体13を除去する液体除去部100を備える。これにより、液体13が除去された状態で被加工物11が研磨領域Dに配置され、被加工物11の適切な研磨が液体13によって妨げられることを防止できる。
なお、上記実施形態では、液体除去部100が研磨領域Dを覆うカバー90に設けられる例について説明したが(図2参照)、液体除去部100の設置方法に制限はない。例えば、液体除去部100は研削領域B,Cを覆うカバー48に設けることもできる。
図6は、液体除去部100が設けられたカバー48を示す斜視図である。カバー48の前端部の一端側(研削領域B側)は、チャックテーブル20が進入する収容部48aの入口に相当する。また、カバー48の前端部の他端側(研削領域C側)は、チャックテーブル20が退出する収容部48aの出口に相当する。
液体除去部100は、カバー48の前端部の他端側(出口)にX軸方向に沿って固定される。この場合、カバー48を基台4(図1参照)に装着することにより、液体除去部100が研削領域Cと研磨領域Dとの間に配置される。
なお、液体除去部100は、カバー48とカバー90の両方に装着されてもよい。また、液体除去部100は、基台4に設けられた専用の支持部材によって支持されてもよい。例えば、基台4に装着されたカバー48とカバー90との間に支持部材が設置され、この支持部材によって液体除去部100が支持される。
その他、上記実施形態に係る構造、方法等は、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
11 被加工物
11a 表面(第1面)
11b 裏面(第2面)
13 液体
2 加工装置(研削研磨装置)
4 基台
4a,4b 開口
6 搬送ユニット
8A,8B 載置台
10A,10B カセット
12 アライメント機構(位置合わせ機構)
14 仮置きテーブル
16 支持構造
18 搬送ユニット
20 チャックテーブル(保持テーブル)
20a 保持面
22 移動機構
24 支持構造
26A,26B 移動機構
28 ガイドレール
30 移動プレート
32 ボールねじ
34 パルスモータ
36 支持部材
38A,38B 研削ユニット
40 ハウジング
42 スピンドル
44 ホイールマウント
46A,46B 研削ホイール
48 カバー
48a 収容部(収容空間)
50A,50B 挿入孔
52 研磨ユニット
54 洗浄ユニット
56 制御ユニット(制御部、制御装置)
60 支持構造
62 X軸移動機構
64 X軸ガイドレール
66 X軸移動ブロック
68 X軸パルスモータ
70 Z軸移動機構
72 Z軸ガイドレール
74 Z軸移動ブロック
76 Z軸パルスモータ
78 ハウジング
80 スピンドル
82 マウント
84 研磨パッド
86 基台
88 研磨層
90 カバー
90a 収容部(収容空間)
90b 貫通孔
92 連結部材
94 ダクト
100 液体除去部
102 弾性部材
104 スポンジ
106 支持軸
108 支持部材

Claims (5)

  1. 被加工物を加工する加工装置であって、
    該被加工物を保持する保持面を有するチャックテーブルと、
    研削ホイールが装着されるスピンドルを有する研削ユニットと、
    研磨パッドが装着されるスピンドルを有する研磨ユニットと、
    該研削ホイールによる該被加工物の研削が行われる研削領域と該研磨パッドによる該被加工物の研磨が行われる研磨領域との間で該チャックテーブルを移動させる移動機構と、
    該チャックテーブルが該研削領域と該研磨領域との間を移動する際に、該被加工物の被加工面側に残存する液体を除去する液体除去部と、を備えることを特徴とする加工装置。
  2. 該液体除去部は、該被加工物の該被加工面側に接触して該液体を除去する接触部材を備えることを特徴とする、請求項1に記載の加工装置。
  3. 該接触部材は、該チャックテーブルの移動経路と交差するように配置された弾性部材であることを特徴とする、請求項2に記載の加工装置。
  4. 該接触部材は、該チャックテーブルの移動経路と交差するように配置された回転可能なスポンジであることを特徴とする、請求項2に記載の加工装置。
  5. 該研削領域又は該研磨領域を覆うカバーを更に備え、
    該液体除去部は、該カバーに設けられていることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれかに記載の加工装置。
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