JP6947794B2 - 糸の解けを監視するための装置および方法ならびにミシン - Google Patents

糸の解けを監視するための装置および方法ならびにミシン Download PDF

Info

Publication number
JP6947794B2
JP6947794B2 JP2019210402A JP2019210402A JP6947794B2 JP 6947794 B2 JP6947794 B2 JP 6947794B2 JP 2019210402 A JP2019210402 A JP 2019210402A JP 2019210402 A JP2019210402 A JP 2019210402A JP 6947794 B2 JP6947794 B2 JP 6947794B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bobbin
thread
sewing machine
magnet
additional
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019210402A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020081888A (ja
Inventor
グロイ,ハイコ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
A Liersch GmbH
Original Assignee
A Liersch GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by A Liersch GmbH filed Critical A Liersch GmbH
Publication of JP2020081888A publication Critical patent/JP2020081888A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6947794B2 publication Critical patent/JP6947794B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B63/00Devices associated with the loop-taker thread, e.g. for tensioning
    • D05B63/04Loop-taker thread guards
    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B57/00Loop takers, e.g. loopers
    • D05B57/28Applications of bobbins for storing the lower thread
    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B59/00Applications of bobbin-winding or -changing devices; Indicating or control devices associated therewith
    • D05B59/02Devices for determining or indicating the length of thread still on the bobbin

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Description

本発明は、ボビンに巻きつけられた糸を監視するための装置に関する。
さらに、本発明は、ボビンに巻きつけられた糸の解けを監視する装置を備えたミシンに関する。
それに加えて、本発明は、ボビンに巻きつけられた糸の解けを監視する方法にも関する。
ミシンでは、ボビンに巻きつけられている糸の量または糸の残量を監視する装置、及び、縫製時に消費された糸の量を測定する装置が、縫い目パターンの欠陥(ミス)を見つけるために使用される。一般に、ミシンでは、ボビンに巻きつけられた上糸および下糸が、縫い目を形成するために使用される。
材料、機械の設定、機械の公差および摩耗のような影響を与える要素により、例えば、糸切れ、縫い目のミスまたは見かけ上分からない縫い目のミス(以降、「見かけの縫い目」と称する)が発生する可能性がある。縫い目のミスとは、上糸と下糸との不適切な巻き付けにより発生する、縫い目パターンの欠けた縫い目をいう。縫い目パターン内の縫い目のミスが多すぎる場合、縫い目の引っ張り強さが著しく低下する可能性がある。見かけの縫い目は、仕上げた縫い目に下糸が部分的または完全に存在しないことをいう。ここで、上糸は、縫い目パターンの形となって材料によって保持される。見かけの縫い目は、正しい縫い目の引っ張り強さがほとんどない。特に、安全のために重要な縫い目または荷重を支持する縫い目については、縫い目のミスや見かけの縫い目は許されないことから、これらを確実に識別する必要がある。光学システムによる事後の品質管理は確実ではないため、事後の品質管理は人手で行わなければならない。これはかなりの労力であり、縫製している間にミシン内で縫い目または糸を監視することが特に必要である。
ミシンのグリッパシステムは利用可能なスペースが少なく、また、様々なグリッパシステムにおいて糸を保持するボビンが振り子運動するために、このような監視は極めて困難である。従来技術の監視システムは、縫製プロセス中に、糸が解かれる間にボビンの回転および回転方向を検出することしかできない。糸切れ、または、上糸と下糸との巻き付けが正しく終了しない場合、ボビンが停止またはボビンの揺れ運動・振り子運動が起こりうる。ボビンの揺れ運動・振り子運動は、既存のシステムによりボビンの回転および回転方向に基づいて部分的に確実に検出することができる。縫製プロセスに応じて糸が消費されないが、ボビンは、ボビンの自重とボビンに巻きつけられた糸により、縫い目のミスまたは何らかの見かけの縫い目が存在する場合にもその回転を続ける。この場合、既存のシステムではそのようなミスを確実には検出できず、場合によっては欠陥として分類されない。
従来技術から、光学センサを用いた残糸監視も知られている。DE 2007 021 300A1から、ボビンに巻きつけられた糸の残糸量を監視するための装置が知られている。この装置では、監視されたボビンの特定の領域が糸によって覆われていないことを検出するために光学センサが使用される。糸は、監視領域が露出した後に、所望の残糸量がボビン上に存在するように、予め適切にボビンに巻かれなければならない。この装置の問題は、必然的に予め決められている、ボビン上の糸の巻き方に加えて、光学センサ、特に明暗センサの使用である。これらは、縫製プロセスの間に発生する縫製粉塵、グリッパ注油、場合によって水や油で汚れている圧縮空気のため、汚れて、定期的に清掃されないといけない。
したがって、本発明の課題は、ミシンにおいてボビンの回転運動および回転方向を確実に測定できるようにし、糸消費量の測定を可能にする装置を提供することである。さらに、本発明の課題は、このようなミシンと、ミシンにおいて正確な糸消費量を確実に測定できるようにし、縫い目パターンのミスを見つけることが可能な方法とを提案することである。
ミシンにおいてボビンに巻きつけられた糸の解けを監視するための本発明の装置の課題は、ボビンに回転不能に取り付け可能な、非接触走査可能な場を発生させるための場発生手段を該装置に提供することにより解決される。これにより、誤りがよく生じる光学測定を必要とせずに、確実なボビンの監視および糸の監視が可能になる。
本発明の一実施形態によれば、本発明は、前記非接触走査可能な場を検出するための検出手段を備え、前記検出手段は、前記ボビンの回転角度に応じた前記非接触走査可能な場の変化を検出するように構成されている。検出手段は、ボビンの回転および回転方向を確実に決定(検出)することができる。これにより、消費された糸量を確実に測定できる。
さらに、本発明の有利な一実施形態では、前記場発生手段は、磁石、特に永久磁石を備え、前記検出手段は磁場センサを含む。磁場を用いることにより、従来の光学システムは有利に置き換えられている。磁場センサによる磁場の測定も、光学システムに比べてはるかに容易になった。グリッパシステム領域にスペースが少ないため、センサとボビンとの間を妨げるものがない状態とすることが難しいが、本発明の一実施形態では、センサとボビンとの間を妨げるものがない必要はない。また、特別な光学的マーク、着色または類似のものも不要である。外部の迷光も光学システムに比べて無視できる。永久磁石の場を発生させる必要がないことが利点であり、これはさらなる誤差低減につながる。
さらに、本発明によれば、ボビンの挿入方向が間違っていると磁場強度が急激に減少するため、逆に挿入されたボビンを、磁場センサにより決定される磁場強度で検出できる点は発明の利点である。本発明によれば、新しいボビンの挿入は、磁場センサで確認される。
さらなる一実施形態では、前記磁石のNS軸は、前記ボビンの対称軸に垂直に配置されている。これにより、ボビンの対称軸を中心として磁石が回転する際に、小さな回転角度変化にも対応する比較的大きな磁場変化が磁場に生じる。これは、小さな回転角度変化をも検出可能にする。したがって、本発明の範囲内において、磁場センサによるボビンの回転角度は、磁場の北向き方向で明確に決定できる。また、本発明の実施形態では、回転方向に基づいて同様に下糸の逆さまの巻き方向が検出可能である。
本発明のさらなる好ましい一実施形態によれば、前記磁石は、棒磁石または直径方向に磁化された磁石、特に直径方向に磁化された中空円筒として形成されており、前記磁石は特に前記ボビンの内部に配置されている。ボビン内に直径方向に磁化された中空円筒は、ボビンと中空円筒が同じ対称軸を有し、ボビンの回転中にこの軸を中心に回転するように、配置することができる。これにより、ボビンの回転角度変化は、異なる回転軸によって生じる場の変化が無いという利点により、磁場変化から特に容易に計算できる。
有利な一実施形態では、棒磁石を使用する場合、これは、ボビンの2つの端面のうちの1つにおいて埋め込まれている。
本発明の他の一実施形態では、前記検出手段により検出可能な磁場信号を評価するための評価手段を備え、前記評価手段は前記ボビンの回転に影響を与える(制御する)。前記評価手段は、あるロジックによってボビンの回転または回転方向を計算する。大きな利点として、それらは、測定値に応じて中間ステップなしにボビンの回転の停止が可能となり、縫製プロセスが中断可能であるようにボビンの回転を制御する。
糸用ボビンを有する本発明のミシンの課題は、ミシンが本発明の装置を備え、該装置が、好ましくは、前記ボビンに回転不能に取り付けられることにより解決される。これにより、光学システムを使用することなく、ボビンと、従って糸の消費とを確実に監視することが可能なミシンが提案される。
本発明によるミシンの有利な一実施形態では、当該ミシンがさらなる糸用のさらなるボビンと、さらなる装置とを備え、該さらなる装置は、好ましくは、前記さらなるボビンが回転不能に取り付けられている。これにより、ミシンの縫い目パターンのより好適な監視が可能となる。これは、典型的には、2つの糸が1つの縫い目に使用され、縫い目のミスが部分的に1つの糸にのみ影響するためである。
本発明のミシンのさらなる一実施形態によれば、前記ボビンは、下糸を巻きつけるための下糸ボビンとして構成されており、前記さらなるボビンは、上糸を送るための測定ホイールとして構成されている。ここで、上糸はあたかも終りのない糸として、糸のコーン巻きより外側からミシンまで走行する。上糸消費量を測定するために、上糸が測定ホイール上に走行する。これにより、本発明の範囲において、二重ロックステッチまたはロックステッチのような上糸および下糸を有する典型的なステッチパターンの縫製プロセスが監視できる。これは、CNC制御の装置を装備していないミシンの場合に特に有利である。本発明の特定の実施形態では、ここで上糸消費量を検出することが可能である。
さらに、ミシンは前記評価手段が残糸の長さを測定するために構成されているように設計されていることが、本発明の実施形態では可能である。したがって、評価手段のロジックは、ボビンに巻きつけられた糸の消費をボビンの回転、回転方向および回転角度によって計算できるように設計されている。消費量の正確な測定と、ボビンの限定された寸法に基づいて最大で巻きつけ可能な糸の長さとにより、ボビンの上の使用可能な残糸の長さは下糸の消費量を介していつでも算出できる。
糸消費量を確実に検出するには、適切に巻かれたボビンを使用する必要がある。糸は平行にボビンに巻きつける必要がある。ここで、糸の1つの完全な層は、次の層が開始される前に、常にボビンの全幅にわたって互いに平行に巻きつけられる。これは、アルキメデスの螺旋に従って予測できるボビンの巻出し半径変化をもたらす。
非CNC制御のミシンの場合に本発明の範囲において、本発明によれば、上糸および下糸を監視した結果を評価(分析)する評価手段のロジックを介して、早くとも各ステッチの後および遅くとも縫い目の完了後に、糸切れおよび見かけ縫い目が明確に認識できる。これは、下糸に比べて上糸の消費量に差が生じるためである。
CNC制御の縫製自動機械の場合、本発明の実施形態に係る評価手段のロジックは、針目間のピッチに基づいて、糸、特に上糸および下糸の理論的消費量を計算し、それを評価に使用するようにさらに設計されている。その結果、本発明を使用する場合にユーザはステッチのミスをも認識することが可能という大きな利点がある。これは、理論上の糸消費量と上糸および下糸の測定された糸消費量との間に差が生じるためである。
本発明に係るミシンのさらなる一実施形態では、該ミシンは前記評価手段の信号を出力するための出力手段を備えている。これにより、評価手段が糸切れ、ステッチの欠陥、または見かけの縫い目を検出した場合に、出力手段はユーザにエラーメッセージを出力することが可能になるという大きな利点がある。このことは、本発明の範囲において、縫製物を製造工程から安全に取り除き、傷物に分類することを可能にする。
さらに、出力手段で、必要なボビン交換に関する評価手段の適時な参照指示が可能になる。それによって、例えば、必然的に縫い目のミスをもたらす、少なすぎる下糸が存在する縫製プロセスの開始が防止される。
ミシンにおいてボビンに巻きつけられた糸の解けを監視するための本発明の方法の場合における当該方法の課題は、非接触走査可能な場、特に磁場を発生させるための場発生手段が前記ボビンに回転不能に取付けられており、該磁場を連続的に測定することにより解決される。このことは、光学的マークまたは類似のものに基づいて、ボビンの回転について判定する必要がなく、ボビンの回転、特に回転角度および回転方向を直接的かつ連続的に決定することを可能にする。
本発明の方法の特に有利な一実施形態では、前記ボビンの回転角度および回転速度を連続的に測定して評価し、前記ボビンの回転に影響を与える評価信号およびユーザ出力信号を生成させる。これにより、本方法のユーザは、正しい縫い目パターンを得るためにボビンの交換や縫製プロセスの停止などの、場合によって必要な予防措置を講じることが可能になる。
さらに、他の一実施形態によれば、前記ボビンに巻きつけられている糸の消費量および/または残糸量を算出する。それにより、計算および測定された糸の長さに基づいて、または、2つの測定された糸の長さに基づいて比較を行うことができ、これとともに継ぎ目パターンを確実に確認できる。
本発明によれば、測定された回転角度に基づいて、評価手段のロジックは、回転、回転方向、および糸消費量を算出できる。糸消費量を測定するために、前記ロジックは、ボビン交換の後、最初にボビンのできる限り大きい巻出し半径という前提から出発する。最初の縫製プロセスの間、本発明によれば、ロジックは、ボビンを挿入したときにボビンが完全に充填されたことを検証するために、最大可能巻出し半径に依拠して、ボビンの検出された回転角度変化を、予想される回転角度変化と比較する。本発明によれば、ロジックは、完全に充填されたボビンから出発して、ボビンを空にすることによって、巻出し半径変化の補正係数を用いて消費された糸を計算できる。
さらなる一実施形態によれば、前記ミシンにおいてさらなる糸が巻きつけられたさらなるボビンを監視することを含み、さらなる非接触走査可能な場を発生させるための少なくとも1つのさらなる場発生手段が、前記さらなるボビンに回転不能に取り付けられており、前記さらなる場を連続的に測定することにより、前記さらなるボビンに巻きつけられた前記さらなる糸の消費量を測定し、前記ボビンに巻きつけられた糸の消費量と比較する。これにより、特に、上糸消費量と下糸消費量とを互いに比較することができ、縫い目のミスを直接的に判定することができ、それによって、縫製対象物を、遅くとも当該縫い目の完了後に、製造工程から取り除くことができる。本発明の範囲において、前記さらなるボビンは、上糸を送るための測定ホイールとしてのみ構成されていることも可能である。上糸は、本実施形態によれば、あたかも終りのない糸として、糸コーン巻きより外側からミシンまで走行する。上糸消費量を測定するためには、上糸が測定ホイールの上を走行する。
本発明は、ミシンのボビンに巻きつけられた糸の監視を、特にボビンに埋め込まれた磁石によって可能にする。本発明によれば、当該磁石の磁場は、ロジックに接続されて評価される磁場センサにより検出される。これにより、このロジックは、縫製プロセスの間、ボビンの回転、回転方向、及び回転角度を算出でき、それに加えて、ボビンの回転角度に基づいて、ボビンに巻きつけられた糸の消費量を算出できる。ボビンに巻きつけられた下糸と、さらなるボビンに巻きつけられた上糸との監視により、上糸消費量および下糸消費量はいつでも決定できる。本発明の範囲において、上糸は、代替的にまたは追加的に、あたかも終りのない糸として糸コーン巻きより外側からミシンまで送られることが可能である。この場合、上糸消費量の測定は、本発明の範囲において、上糸が走行する測定ホイールを介して行われる。ボビンの消費された下糸を、上糸の消費量、および/またはCNC縫製自動機械の針目間のピッチと比較することで、ロジックは、糸切れ、縫い目のミス、または見かけ縫い目に関して縫製プロセスを監視できる。それに加えて、ボビンの寸法、したがって、最大で巻きつけ可能な糸の長さにより、下糸の糸消費量に基づいて、いつでもボビン上の使用可能な下糸の残糸の長さを算出できる。
本発明は、図面を参照して好ましい実施形態により一例として説明され、さらなる有利な詳細が、図面の図に示される。
機能的に同一の部分には同一の符号を付す。
図面の図に詳細に示すことは以下のとおりである。
切断されたボビンケース内において、円形の直径方向磁石を備えた本発明のボビンの、磁力線を含む図である。 円形の直径方向磁石を備えて切断された本発明のボビンの図である。 上糸消費量を監視するためである、円形の直径方向磁石を備えた測定ホイールの、磁力線を含む図である。 消費監視装置を通る糸流れの図に基づく、本発明の装置の作動の仕方の模式図である。
図1は、切断されたボビンケース15において、円形の直径方向磁石7を備えた本発明のボビン2を、磁力線14を含んで示す。ここで、直径方向磁石7は、非接触走査可能な場4を発生させるための場発生手段5になっている。直径方向磁石7は、リングとして形成され、直径方向磁石7により発生される磁場14のNS軸11がボビン2の対称軸10に垂直に配置されているように、ボビン2の端面16に埋め込まれている。
図2は、円形の直径方向磁石7を備えて切断された本発明の別のボビン2を示す。ここで、磁石7は、回転対称的な中空体9として形成され、ボビン2の端面16に埋め込まれている。したがって、磁石7およびボビン2の対称軸10は一致し、ボビン2が回転する時に当該2つの構成要素2、7は、同じ軸、すなわち対称軸10の周りで回転する。これにより、磁場14の場変化の測定からボビン2の回転角度変化を容易に決定することができる。
図3は、円形の直径方向磁石7を備えた測定ホイール17を磁場14の磁力線とともに示す。ここで、本発明によれば、測定ホイール17は、(さらなる)ボビン2’または上糸ボビン20’と称される。特にさらなる糸3’または上糸30’の監視のために使用される測定ホイール17の片方の端面には、さらなる非接触走査可能な場4’を発生させるさらなる磁場発生手段5’が、円形の磁石7として埋め込まれている。ボビンの表面状態のその他の形態に加えて、上糸30’の長さの消費量を決定するための測定ホイール17の回転監視の動作は、図1および図2に示す装置の動作と一致する。
図4は、消費監視装置を通る糸流れの図に基づいて、本発明の装置の作動の仕方の模式図を示す。ここに、図4に部分的にしか示されていないミシン1によって作られた縫い目が、二重ロックステッチ18の形で示されている。針板22上に置いている材料19は、ミシン1の針24によって縫われる。そのために、針が通過する方向に材料19の上方にある糸コーン巻き21に配置されている上糸30’は、下糸ボビン20に巻きけられた下糸30と、縫い目を成して結び合わせられる。この2つの糸30、30’の結合のために、下糸ボビン20に配置されたグリッパ23は、上糸30’を受け、両方の糸30、30’が絡み合うように、下糸30の周りを回って送る。適時に二重ロックステッチの欠陥を検出するために、または下糸ボビン20もしくは上糸ボビン20’の回転の監視を可能にするために、磁石7は、各ボビン20、20’が回転するときに同様に回転するように、各ボビン20、20’において配置されている。これにより、それぞれの磁石7によって発生されて、図示していない磁場14は、一緒に動かされ、それぞれの回転角度に応じて変化する。それぞれのボビン20、20’に埋め込まれた磁石7の磁場14は、本発明によれば、磁場センサ8によって検出され、ここで、磁場センサ8は、下糸ボビン20および上糸ボビン20’の両方に配置されている。この2つの磁場センサ8は、ここには図示されていないロジックに接続されており、当該ロジックは、ボビン20、20’の回転角度および回転方向を決定するように磁場センサ8の測定値を評価する。これに基づいてロジックは、本発明によれば、糸消費を決定する。
図示されている上糸30’を監視するための本発明の装置の使用は、特に、上糸ボビン20’がプラスチックでコーティングされたシリンダにより形成されているように行われ、当該上糸ボビン20’には、磁石7が下糸ボビン20の場合と同様にシリンダ内に埋め込まれている。前記シリンダは、本発明によれば、回転可能に支持され、ミシン上部において上糸30’の供給装置の中に取り付けられている。シリンダは、上糸30’により周回され、縫製プロセス中に上糸30’によって回転される。この回転は同様に、そこに取り付けられた磁場センサ8によっても検出される。シリンダの固定半径と検出された回転角度とに基づいて、ロジックは、本発明によれば、上糸30’の消費量を直接決定できる。下糸30の消費量の決定は、下糸ボビン20にある磁場センサ8の測定値に基づいて行われる。この測定値は、ボビン20のできるだけ大きい巻出し半径と、この半径の補正係数とを用いて、ロジック内にて計算される。これにより、下糸30の消費量を算出することができる。上糸消費量と下糸消費量を比較することにより、図示したミシン1の縫製プロセスにおいて、縫い目におけるミスを確実に検出することができる。
1 ミシン
2 ボビン
2’ さらなるボビン
3 糸
3’ さらなる糸
4 さらなる場発生手段
4’ さらなる場発生手段
5 場
5’ さらなる場
6 検出手段
7 磁石
8 磁場センサ
9 中空円筒
10 対称軸
11 NS軸
12 評価手段
13 出力手段
14 磁力線
15 ボビンケース
16 端面
17 測定ホイール
18 二重ロックステッチ
19 材料
20 下糸ボビン
20’ 上糸ボビン
21 糸コーン巻き
22 針板
23 グリッパ
24 針
30 下糸
30’ 上糸

Claims (16)

  1. ミシン(1)においてボビン(2)に巻きつけられた糸(3)の解けを監視するための装置であって、ボビン(2)に対して回転不能に取り付け可能な、非接触走査可能な場(5)を発生させるための場発生手段(4)を備えており、前記場発生手段(4)が、磁石(7)を備えており、前記磁石(7)のNS軸(11)が、前記ボビン(2)の対称軸(10)に垂直に配置されていることを特徴とする装置。
  2. 前記非接触走査可能な場(5)を検出するための検出手段(6)を備え、該検出手段(6)が、前記ボビン(2)の回転角度に応じた該非接触走査可能な場(5)の変化を検出するように構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  3. 前記磁石(7)が永久磁石であり、前記検出手段(6)が、磁場センサ(8)を含むことを特徴とする、請求項2に記載の装置。
  4. 前記磁石(7)が、棒磁石または直径方向に磁化された磁石、特に直径方向に磁化された中空円筒(9)として形成されており、特に該磁石(7)が、前記ボビン(2)の内部に配置されていることを特徴とする、請求項3に記載の装置。
  5. 前記検出手段(6)により検出可能な磁場信号を評価するための評価手段(12)を備え、該評価手段(12)が、前記ボビン(2)の回転に影響を与えることを特徴とする、請求項2〜4のいずれか1項に記載の装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の装置を備えていることを特徴とする、糸(3)用ボビン(2)を有するミシン(1)。
  7. 前記装置が、ボビン(2)に回転不能に取り付けられていることを特徴とする、請求項6に記載のミシン(1)
  8. さらなる糸(3’)用のさらなるボビン(2’)と、請求項1〜5に記載のさらなる装置とを備えていることを特徴とする、請求項7に記載のミシン(1)。
  9. 前記装置が、前記さらなるボビン(2’)に回転不能に取り付けられていることを特徴とする請求項8に記載のミシン(1)。
  10. 前記ボビン(2)が、下糸(30)を巻きつけるための下糸ボビン(20)として構成されており、前記さらなるボビン(2’)が、上糸(30’)を巻きつけるための上糸ボビン(20’)として構成されていることを特徴とする、請求項8または9に記載のミシン(1)。
  11. 前記評価手段(12)が、残糸の長さを測定するように構成されていることを特徴とする、請求項5に記載のミシン。
  12. 前記評価手段(12)の信号を出力するための出力手段(13)を備えていることを特徴とする、請求項5または11に記載のミシン。
  13. ミシン(1)においてボビン(2)に巻きつけられた糸(3)の解けを監視するための方法であって、
    非接触走査可能な場、特に磁場(5)を発生させるための場発生手段(4)が前記ボビン(2)に回転不能に取付けられており、前記磁場(5)を連続的に測定し、前記場発生手段(4)が、磁石(7)を備えており、前記磁石(7)のNS軸(11)が、前記ボビン(2)の対称軸(10)に垂直に配置されていることを特徴とする方法。
  14. 前記ボビン(2)の回転角度および回転速度を連続的に測定して評価し、前記ボビン(2)の回転に影響を与える評価信号およびユーザ出力信号を生成させることを特徴とする、請求項13に記載の方法。
  15. 前記ボビン(2)に巻きつけられている糸(3)の消費量および/または残糸量を算出することを特徴とする、請求項13または14に記載の方法。
  16. 前記ミシン(1)においてさらなる糸(3’)が巻きつけられたさらなるボビン(2’)を監視することを含み、さらなる非接触走査可能な場(5’)を発生させるための少なくとも1つのさらなる場発生手段(4’)が、前記さらなるボビン(2’)に回転不能に取り付けられており、前記さらなる場(5’)を連続的に測定することにより、前記さらなるボビン(2’)に巻きつけられた前記さらなる糸(3’)の消費量を測定し、前記ボビン(2)に巻きつけられた糸(3)の消費量と比較することを特徴とする、請求項15に記載の方法。
JP2019210402A 2018-11-22 2019-11-21 糸の解けを監視するための装置および方法ならびにミシン Active JP6947794B2 (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102018129498 2018-11-22
DE102018129498.0 2018-11-22
DE102019106283.7 2019-03-12
DE102019106283.7A DE102019106283A1 (de) 2018-11-22 2019-03-12 Vorrichtung und Verfahren zur Überwachung der Abwicklung eines Fadens sowie Nähmaschine

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020081888A JP2020081888A (ja) 2020-06-04
JP6947794B2 true JP6947794B2 (ja) 2021-10-13

Family

ID=70776459

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019210402A Active JP6947794B2 (ja) 2018-11-22 2019-11-21 糸の解けを監視するための装置および方法ならびにミシン

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6947794B2 (ja)
DE (1) DE102019106283A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114088031B (zh) * 2021-12-02 2023-06-06 蚌埠学院 一种中英文双显双报分隔缝快速测量工具及测量方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3800717A1 (de) * 1987-10-21 1989-05-11 Pfaff Ind Masch Naehmaschine mit einem fadenwaechter
DE4118158A1 (de) * 1991-06-03 1992-12-10 Duerkopp Adler Ag Vorrichtung zum ueberwachen des greiferfaden-vorrats einer doppelsteppstich-naehmaschine
JPH05337275A (ja) * 1992-06-08 1993-12-21 Aisin Seiki Co Ltd ミシンの下糸残量検出装置
US6257512B1 (en) * 1998-12-16 2001-07-10 Fil-Tec, Inc. Magnetized pre-wound sideless bobbins
JP2002369990A (ja) * 2001-06-15 2002-12-24 Brother Ind Ltd ミシンの糸切れ検出装置
US20040245364A1 (en) * 2003-06-06 2004-12-09 Ronald Kronenberger Sewing system with thread draw tension adjusting capability and a method of adjusting the thread draw tension
DE102007021300A1 (de) 2006-05-05 2007-11-08 Rsg Rombold System Gmbh & Co. Kg Vorrichtung und Verfahren zur Fadenüberwachung sowie Aufspuleinheit
JP2010252847A (ja) * 2009-04-21 2010-11-11 Noba Denko Kk ミシンの下糸検出装置
CN107475916A (zh) * 2017-09-25 2017-12-15 青岛金立磁性材料有限公司 一种用于工业缝纫机的塑磁磁芯

Also Published As

Publication number Publication date
DE102019106283A1 (de) 2020-06-10
JP2020081888A (ja) 2020-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN105970505A (zh) 一种控制缝纫机梭芯剩余线量的方法和装置
JP6732560B2 (ja) 綾巻きオートワインダの作業ユニットにおいて製造された綾巻きパッケージの密度を最適化する方法および装置
JP6002214B2 (ja) 一定の張力と一定の速度又は量で糸を繊維機械に供給する方法及び装置
CN207244168U (zh) 一种梭芯及缝纫机底线余量检测装置
CN103569789B (zh) 纱线卷绕机
CN101892552A (zh) 用于喂入纺织机中纱线的恒定张力喂入和收起的方法及装置
JP6947794B2 (ja) 糸の解けを監視するための装置および方法ならびにミシン
US20130248635A1 (en) Yarn-feeding/recovering method for textile machines, and apparatus for carrying out such method
CN109706646A (zh) 缝纫机底线余量的监控方法及装置
RU2016117791A (ru) Компактное устройство для управления подачей нити к обрабатывающей машине
JP2020164332A (ja) 繊維機械のワークステーションの手段を制御するための方法、当該方法を実施するためのデバイス、及び、繊維機械のワークステーションの状態のセンサー
TWI604099B (zh) 電子提花機之捲取控制方法及裝置
CN105151893B (zh) 用于监测空套管质量的方法和装置
JP5128679B2 (ja) クロス巻きボビンの作成方法および装置
KR101576778B1 (ko) 재봉기의 밑실 감지 장치
CN105366425B (zh) 纱线卷绕装置以及纤维机械
JP5870810B2 (ja) 糸走行情報取得装置および糸処理装置
TWI498465B (zh) 在針織服或襪類用圓針織機上於生產中調節針織品尺寸的方法
JP2013529164A (ja) 巻き取り機械および巻き取り機械を監視する方法
KR101659930B1 (ko) 슬릿이 형성된 보빈을 이용한 미싱의 밑실소요량 확인 및 표시 장치 및 방법
US6810824B2 (en) Sewing or embroidery machine
JP2007137571A (ja) 繊維機械
KR102063114B1 (ko) 밑실 소모의 예측불능에 의해 발생되는 봉제불량을 방지하기 위한 오토프로세서 재봉기계 및 밑실 잔량 감지 알고리즘
CZ304556B6 (cs) Soukací místo textilního stroje
EP3656907B1 (de) Vorrichtung und verfahren zur überwachung der abwicklung eines fadens sowie nähmaschine

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200131

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200304

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210317

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210831

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210916

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6947794

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150