JP5870810B2 - 糸走行情報取得装置および糸処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、糸走行情報取得装置および糸処理装置に関する。
糸走行情報取得装置の一例として、糸品質を監視するためのヤーンクリアラがある。たとえば、下記特許文献1には、複数の紡績ユニットからなる機台システムに装備されて各紡績ユニットにおける糸品質を監視するヤーンクリアラおよび各ヤーンクリアラの検出ヘッドの汚れ検出方法が記載されている。下記特許文献1に記載の技術では、特定の紡績ユニットのヤーンクリアラから出力される糸むら信号に基づいて得られる糸太さデータ等から、検出ヘッドの汚れを検出している。
特開2008−7214号公報
ヤーンクリアラのセンサ部(検出部)は、発光素子(発光部)と受光素子(受光部)とを備えており、センサ部と発光素子との間(センサ部と糸道との間、及び発光素子と糸道との間)には透明な窓が設けられる。この窓は、たとえばほこりや糸くずなどがセンサ部の内部に侵入しないように設けられている。しかしながら、ほこりや糸くずなどがこの透明な窓に付着することで、窓が汚れてしまう可能性がある。窓が汚れてしまった場合、糸の走行速度の算出や糸の欠陥の検出をすることができない虞がある。上述した従来の技術では、窓の汚れ等といった検出部の異常を正確に検出することは難しかった。
本発明は、検出部の異常を正確に検出することができる糸走行情報取得装置および糸処理装置を提供することを目的とする。
本発明の糸走行情報取得装置は、糸が走行する糸道に対して光を照射する発光部と、発光部から照射された光を受光する受光部と、を有する検出部と、糸道に糸が配置されない状態における受光部の受光量に基づいて、発光部を発光させるための制御値を調整するゼロ点補正処理部と、発光部の制御値を示す制御値情報を取得する制御値取得部と、制御値の所定の値を正常時制御値として記憶する記憶部と、制御値取得部により取得された発光部の現在の制御値と記憶部に記憶された正常時制御値とに基づいて、検出部に異常が発生しているか否かを判定する判定部と、記憶部に記憶された正常時制御値を更新する更新処理部と、を備える。
この糸走行情報取得装置によれば、ゼロ点補正処理部によって、糸道に糸が配置されない状態における受光部の受光量に基づいて、発光部を発光させるための制御値が調整される。発光部の発光特性は、時間によって変化する。また、発光部と受光部との間に透明な窓が設けられていると、窓が汚れることで受光部の受光量が減ってしまう。こういった場合でも、受光部の受光量が一定に保たれるよう、ゼロ点補正処理部によって制御値が調整される。さらに、制御値情報に基づいて、検出部に異常が発生しているか否かが判定される。制御値情報は、上記したように、発光部の発光特性の時間変化や検出部の窓の汚れなどに関連している。したがって、このような判定処理によって、検出部の異常を正確に検出することができる。正常時制御値に基づいて検出部に異常が発生しているか否かが判定されるため、より正確に検出部の異常を検出することができる。発光部は、寿命特性を持つ。この寿命特性は、時間特性よりも十分に長いものであるが、発光部の明るさは漸減していく。正常時制御値を更新することにより、発光部の寿命特性を考慮した、より実態に即した異常の検出が可能となる。
正常時制御値は、発光部の初期の制御値と、発光部の寿命に対応する寿命制御値との間の値である。この構成によれば、初期の制御値と寿命制御値との間で正常時制御値を適宜決定することができ、異常の判定レベルを適宜設定することができる。たとえば、糸走行情報取得装置の使用用途や糸の種類などに応じて異常の判定レベルを設定することができ、糸走行情報取得装置の汎用性が向上する。
正常時制御値は、発光部の初期の制御値である。この場合、糸走行情報取得装置を使用し始めた初期の段階においても、検出部の異常を正確に検出することができる。
また、正常時制御値は、検出部の清掃が完了したときの制御値である。検出部の清掃完了時には汚れが除去されているため、この構成によれば、検出部の異常を正確に検出することができる。
発光部は、第1発光部および第2発光部を有しており、判定部は、第1発光部における制御値および正常時制御値の差と、第2発光部における制御値および正常時制御値の差とに基づいて、検出部に異常が発生しているか否かを判定する。この構成によれば、複数の発光部を備える検出部においても、正確に異常を検出することができる。
判定部は、発光部の現在の制御値と発光部の初期の制御値との差に基づいて、発光部が寿命に達しているか否かを判定する。この構成によれば、発光部が寿命に達していることを正確に検出することができる。
判定部は、発光部の現在の制御値と発光部の寿命に対応する寿命制御値との差に基づいて、発光部が寿命に達しているか否かを判定する。この構成によれば、発光部が寿命に達していることを正確に検出することができる。
上記糸走行情報取得装置は、判定部によって検出部に異常が発生していると判定された場合に、当該異常を報知する報知部を更に備える。この構成によれば、例えばオペレータに対し速やかに異常を報知することができる。
糸処理装置は、上述の糸走行情報取得装置と、糸に対して処理を行う糸処理部と、糸走行情報取得装置によって取得された糸の走行情報に基づいて、糸処理部が行う処理を制御する制御部と、を備える。この糸処理装置によれば、糸走行情報取得装置によって取得された精度の良い糸の走行情報を用いて糸処理部を制御することができる。
本発明によれば、検出部の異常を正確に検出することができる。
ワインダユニットの側面図。 ワインダユニットの正面図。 一実施形態に係るクリアラの構成を示すブロック図。 アナライザにおける汚れ判定処理の処理手順を示すフローチャート。 汚れの条件式に含まれる各条件を示す図。 汚れの条件式を示す図。 発光部の明るさの時間変化を示す図。 発光部の駆動電圧の時間変化を示す図。 汚れの条件式の他の例を示す図。 アナライザにおける寿命判定処理の処理手順を示すフローチャート。 他の実施形態に係るクリアラの構成を示すブロック図。 汚れの条件式の更に他の例を示す図。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1及び図2に示すワインダユニット10は、給糸ボビン21から解舒される紡績糸20をトラバースさせながら巻取ボビン22に巻き付けて、所定長で所定形状のパッケージ30を形成する。本実施形態の自動ワインダ(糸巻取機、糸処理装置)は、並べて配置された複数のワインダユニット10と、その並べられた方向の一端に配置された図略の機台制御装置と、を備えている。
それぞれのワインダユニット10は、正面視で左右一側に設けられたユニットフレーム11(図1)と、このユニットフレーム11の側方に設けられた巻取ユニット本体16と、を備えている。巻取ユニット本体16は、マガジン式供給装置60と、巻取部31と、給糸ボビン保持部71と、を備えている。
マガジン式供給装置60は、図1に示すように、ワインダユニット10の下部から正面上方向に斜めに延出するマガジン保持部61と、このマガジン保持部61の先端に取り付けられているボビン収納装置62と、を備えている。このボビン収納装置62はマガジンカン63を備え、このマガジンカン63には給糸ボビン70をセット可能な複数の収納孔が形成されている。マガジンカン63は図略のモータによって間欠的に回転送り駆動され、この間欠駆動とマガジンカン63が備える図略の制御弁とによって、マガジン保持部61が有する図略のボビン供給路に供給ボビン70を1つずつ落下させる。これにより、供給ボビン70は、給糸ボビン保持部71へ導かれる。
図1に示すようなマガジン式供給装置60に代えて、自動ワインダ下部に設けられた図略の搬送コンベアにより給糸ボビン21を図略の給糸ボビン供給部から各ワインダユニット10の給糸ボビン保持部71に供給する形態であっても良い。
巻取部31は、給糸ボビン21から解舒された紡績糸20を、巻取ボビン22の周囲に巻き取ってパッケージ30を形成する。具体的には、巻取部31は、巻取ボビン22を把持可能に構成されたクレードル23と、紡績糸20をトラバースさせるとともに巻取ボビン22を駆動するための巻取ドラム24と、を備えている。クレードル23は、巻取ドラム24に対し近接又は離間する方向に揺動可能に構成されている。これによって、パッケージ30が巻取ドラム24に対して接触又は離間される。図2に示すように、巻取ドラム24の外周面には螺旋状の綾振溝27が形成されており、この綾振溝27によって紡績糸20をトラバースさせる。
巻取ボビン22は、当該巻取ボビン22に対向して配置される巻取ドラム24が回転駆動することにより、従動回転する。紡績糸20は、綾振溝27によってトラバースされつつ、回転する巻取ボビン22の周囲に巻き取られる。図2に示すように、この巻取ドラム24はドラム駆動モータ53の出力軸に連結されている。このドラム駆動モータ53の作動はモータ制御部54により制御される。モータ制御部54は、ユニット制御部(制御部)50からの制御信号を受けてドラム駆動モータ53を運転及び停止させる制御を行う。
巻取ドラム24には回転センサ42が取り付けられている。回転センサ42は、後述のクリアラ15が備えるアナライザ52等に電気的に接続されている。回転センサ42は例えばロータリエンコーダとして構成され、巻取ドラム24が所定角度回転するごとにパルス状の信号をアナライザ52に送信する。回転センサ42が出力するパルス状の信号を、回転パルス信号と呼ぶ。
巻取ユニット本体16は、給糸ボビン21と巻取ドラム24との間の糸走行経路中に、給糸ボビン21側から順に、解舒補助装置12と、テンション付与装置13と、糸継装置14と、クリアラ(糸走行情報取得装置)15が備えるクリアラヘッド(検出部)49と、を配置した構成となっている。糸処理部は、例えば、マガジン式供給装置60、巻取部31、解舒補助装置12、テンション付与装置13、及び糸継装置14等の少なくとも何れかである。
解舒補助装置12は、給糸ボビン21の芯管に被さる規制部材40を給糸ボビン21からの紡績糸20の解舒と連動して下降させることにより、給糸ボビン21からの紡績糸20の解舒を補助する。規制部材40は、給糸ボビン21から解舒された紡績糸20が振り回されることにより給糸ボビン21上部に形成されるバルーンに対し接触し、当該バルーンに適切なテンションを付与することによって紡績糸20の解舒を補助する。
テンション付与装置13は、走行する紡績糸20に所定のテンションを付与する。テンション付与装置13によって、紡績糸20に一定のテンションを付与し、パッケージ30の品質を高めることができる。
クリアラ15は、紡績糸20の太さムラを適宜のセンサで検出することで欠陥を検出する。具体的には、このクリアラ15は、クリアラヘッド49と、アナライザ52(図2)と、を備えている。クリアラヘッド49には2つの糸ムラセンサ43及び44が設置されている。糸ムラセンサ43及び44からの信号をアナライザ52で処理することで、スラブ等の糸欠点を検出可能である。クリアラヘッド49の近傍には、クリアラ15が糸欠点を検出したときに直ちに紡績糸20を切断するための図略のカッタが付設されている。
クリアラ15は、紡績糸20の走行情報を取得する糸走行情報取得装置としても機能させることができる。糸の走行情報とは、走行中の紡績糸20がどのような状態にあるかを示す情報である。クリアラ15によって紡績糸20の走行情報を取得する構成については後述する。
糸継装置14は、クリアラ15が糸欠点を検出して行う糸切断時、又は給糸ボビン21からの解舒中の糸切れ時等に、給糸ボビン21側の下糸と、パッケージ30側の上糸とを糸継ぎする。糸継装置14としては、機械式のものや、圧縮空気等の流体を用いるもの等を使用することができる。
糸継装置14の下側及び上側には、給糸ボビン21側の下糸を捕捉して案内する下糸案内パイプ25と、パッケージ30側の上糸を捕捉して案内する上糸案内パイプ26と、がそれぞれ設けられている。下糸案内パイプ25の先端には吸引口32が形成されている。上糸案内パイプ26の先端にはサクションマウス34が備えられている。下糸案内パイプ25及び上糸案内パイプ26には適宜の負圧源(図略)がそれぞれ接続されており、吸引口32及びサクションマウス34に吸引流を作用させることができる。
糸切れ時又は糸切断時においては、下糸案内パイプ25の吸引口32が図1及び図2で示す位置で下糸を捕捉し、その後、軸33を中心にして上方へ回動することで糸継装置14に下糸を案内する。ほぼ同時に、上糸案内パイプ26が図示の位置から軸35を中心として上方へ回動し、ドラム駆動モータ53によって逆転されるパッケージ30から解舒される上糸をサクションマウス34によって捕捉する。続いて、上糸案内パイプ26が軸35を中心として下方へ回動することで、糸継装置14に上糸を案内する。下糸と上糸の糸継ぎが、糸継装置14によって行われる。
次に、図3を参照してクリアラ15について詳しく説明する。
図3に示すように、クリアラヘッド49は、第1糸ムラセンサ(受光部)43及び第2糸ムラセンサ(受光部)44と、2つのA/Dコンバータ45及び46と、を備えている。アナライザ52は、CPU47、RAM48、ROM(図略)等のハードウェアと、ROMに記憶されたプログラム等のソフトウェアと、から構成されている。ハードウェアとソフトウェアとが協働することにより、CPU47を、糸走行速度算出部65、糸品質測定部66、ゼロ点補正処理部67、駆動電圧取得部(制御値取得部)68、判定部72、更新処理部73等として機能させることができる。アナライザ52には、回転センサ42からのパルス信号が入力されている。
第1糸ムラセンサ43と第2糸ムラセンサ44は、糸走行方向に適宜の距離を開けて並べられ、第1糸ムラセンサ43が下流側、第2糸ムラセンサ44が上流側に配置されている。本実施形態において、糸ムラセンサ43及び44は、紡績糸20の太さのムラを検出する。具体的には、糸ムラセンサ43及び44は、光センサとして構成されている。紡績糸20の糸道Yaを挟んで糸ムラセンサ43及び44の反対側には、光源としてLED(第1発光部)36及びLED(第2発光部)37を配置する。糸ムラセンサ43及び44は、LED36及び37から照射された光を受光し、その受光量を検出する。走行する紡績糸20の太さが変化すると、糸ムラセンサ43及び44の受光量が変化するので、クリアラ15は、紡績糸20の太さムラを検出することができる。糸ムラセンサ43及び44の出力信号(糸太さムラ信号)は、A/D変換された後、アナライザ52に出力される。
アナライザ52が備えるCPU47は、A/D変換された糸太さムラ信号を監視して紡績糸20の品質の測定を行う。例えば、紡績糸20の品質に問題がある箇所においては紡績糸20の太さに異常がみられるので、CPU47において紡績糸20の太さの異常を検出することにより、紡績糸20の欠陥を検出することができる。このようにCPU47によって紡績糸20の品質を測定しているので、CPU47は、糸品質測定部66として機能するということができる。
給糸ボビン21は、通常、リング精紡機において紡出された糸を有している。このような糸には、僅かな太さムラが周期的に生じることがある。この周期的な糸太さムラの原因としては、例えばリング精紡機でスライバを延伸するドラフトローラが芯ズレしていること等が考えられる。この精紡工程の周期的な太さムラは、後の製織工程において織布にモアレが生じる原因となる。糸品質測定部66としてのCPU47は、糸太さムラ信号のFFT演算を行うことにより、紡績糸20の周期的な太さムラを検出することができる。上記FFT演算を正確に行うためには、糸太さムラ信号をA/Dコンバータでサンプリングする際に、紡績糸20の単位長さあたりの波形データ数を正確に一定にする必要がある。
本実施形態のCPU47は、紡績糸20の走行状態に関する情報を取得し、当該走行状態に応じて第2のA/Dコンバータ46のサンプリング周期を変化させる。具体的には、CPU47は、紡績糸20が一定長(例えば1mm)走行するごとにパルス信号を生成して、第2のA/Dコンバータ46に対して送信する。このパルス信号を、定長パルス信号と呼ぶ。第2のA/Dコンバータ46は、この定長パルス信号に基づいて、第1増幅回路91を介して第1糸ムラセンサ43からのアナログ信号をサンプリングして、デジタル信号に変換する。これにより、紡績糸20の単位長さあたりのデータ数を正確に一定に保つことができるので、CPU47において上記FFT演算を正確に行い、周期的な太さムラを確実に検出することができる。また、紡績糸20の単位長さあたりのデータ数を正確に一定に保つことにより、CPU47は、周期性のない単発的な糸欠陥であっても紡績糸20の太さムラの長さ評価が正確に行えるため、アナライザ52の検出精度が向上する。定長パルス信号は、糸の走行状態に関する情報であるから、糸走行情報の一種である。
次に、上記定長パルス信号を取得する構成について説明する。
本実施形態のクリアラ15は、上記第2のA/Dコンバータ46とは別に、第1のA/Dコンバータ45を備えている。
第1のA/Dコンバータ45は、CPU47が上記定長パルス信号を取得するために糸太さムラ信号のサンプリングを行うA/Dコンバータである。具体的には、第1のA/Dコンバータ45は、第2増幅回路92を介して2つの糸ムラセンサ43及び44からのアナログ信号をサンプリングして、デジタル信号に変換する。このようにして得られたデジタル信号がアナライザ52に入力される。アナライザ52が備えるCPU47は、糸走行速度算出部65として機能することにより、入力されたデジタル信号を用いて紡績糸20の走行速度の検出を行う。この紡績糸20の走行速度も紡績糸20の走行状態に関する情報であるから、糸走行情報の一種である。
紡績糸20の走行速度がわかると、当該走行速度に基づいて所定時間の間に紡績糸20が走行した長さを検出することができる。CPU47は、紡績糸20の走行速度に基づいて定長パルス信号を生成して取得し、第2のA/Dコンバータ46に対して定長パルス信号を送信する。これにより、第2のA/Dコンバータ46において、紡績糸20の一定長ごとに糸太さムラ信号のサンプリングを行うことができる。
次に、クリアラ15による紡績糸20の走行速度(糸走行情報)の取得方法について説明する。
まず、第1のA/Dコンバータ45において、糸ムラセンサ43及び44が出力したアナログ波形のサンプリングが行われる。この時のサンプリング周波数fs1は、巻取ドラム24の回転速度に比例させて随時変更させる。これによって、糸ムラセンサ43及び44の信号波形を第1のA/Dコンバータ45によってサンプリングした際、紡績糸20の単位長さあたりに取得されるデータ数を略一定に保つことができる。サンプリング周波数を固定する場合よりもCPU47の計算負荷を軽減することができる。
前述のように、回転センサ42は、巻取ドラム24が所定角回転するごとに回転パルス信号を出力している。従って、単位時間あたりに出力される回転パルス信号の数は、巻取ドラム24の回転速度に比例している。そこで、アナライザ52のCPU47は、回転センサ42から受信した回転パルス信号に基づいて、巻取ドラム24の回転情報を取得する。巻取ドラム24の回転情報とは、当該巻取ドラム24の回転速度に関する情報であり、例えば当該巻取ドラム24の周速であっても良いし、当該巻取ドラム24の角速度であっても良いし、単位時間あたりに出力された回転パルス信号の数であっても良い。要は、回転パルス信号に基づいて、巻取ドラム24の回転速度に関する情報を何らかの形式で取得することができれば良い。
CPU47は、上記のようにして得られた巻取ドラム24の回転情報に所定の係数を乗じる等の処理によりサンプリング周波数fs1を求め、求めたサンプリング周波数fs1を第1のA/Dコンバータ45に設定する。第1のA/Dコンバータ45のサンプリング周波数fs1を、巻取ドラム24の回転速度に比例させて随時変更することができる。
アナライザ52は、第1のA/Dコンバータ45から入力されてくる波形データを一時的に保持しておくために、リングバッファとして構成された記憶領域(下流側リングバッファ55及び上流側リングバッファ56)を、RAM48に有している。具体的には、第1糸ムラセンサ43からの出力信号(第1糸太さムラ信号)をサンプリングしたデータは、下流側リングバッファ55に蓄積される。第2糸ムラセンサ44からの出力信号(第2糸太さムラ信号)をサンプリングしたデータは、上流側リングバッファ56に蓄積される。下流側リングバッファ55及び上流側リングバッファ56のサイズは特に限定されないが、本実施形態では、それぞれ128点のデータを保持可能としている。
本実施形態に係るクリアラ15は、クリアラヘッド49の異常を検出する機能を備える。図3に示されるように、クリアラヘッド49は、第1増幅回路91と、第2増幅回路92と、を有している。第1増幅回路91は、第1糸ムラセンサ43とA/Dコンバータ45及び46との間に設けられて、第1糸ムラセンサ43からのアナログ信号を増幅する。第2増幅回路92は、第2糸ムラセンサ44とA/Dコンバータ45との間に設けられて、第2糸ムラセンサ44からのアナログ信号を増幅する。アナライザ52は、第1増幅回路91における増幅率および第2増幅回路92における増幅率をそれぞれ調整する増幅調整部81を有している。アナライザ52は、駆動回路83及び84を制御することによりLED36及び37に印加される駆動電圧をそれぞれ調整する駆動調整部82を有している。LED36及び37に印加される駆動電圧は、LED36及び37を発光させるための制御値である。LED36及び37に印加される駆動電圧が変化すると、LED36及び37を流れる電流が変化する。電流の変化により、LED36及び37の輝度が調整される。
アナライザ52は、LED36及び37における初期の駆動レベル(初期の制御値)、正常時レベル(正常時制御値)、異常レベル(異常時制御値)、寿命レベル(寿命制御値)などの種々の電圧値を記憶する記憶部86を有している。アナライザ52は、時間を計測するためのタイマー87および設定器100との間で通信を行う通信部88を有している。設定器100は、指示部101を有しており、前述の機台制御装置に相当するが、アナライザ52に内蔵されていてもよい。
アナライザ52のCPU47は、以下の各機能を有している。具体的には、CPU47は、糸走行速度算出部65として機能し、紡績糸20の走行速度を検出する。CPU47は、糸品質測定部66として機能し、紡績糸20の品質を測定する。CPU47は、ゼロ点補正処理部67として機能し、駆動電圧の調整を指示する旨の信号を駆動調整部82に出力することで、各LED36及び37のゼロ点補正処理を行う。ゼロ点補正とは、糸道Yaに何も配置されていない場合の検出信号に応じた電圧が予め定められた電圧となるように、LED36及び37に印加する駆動電圧を調整する処理である。ゼロ点補正処理により、糸ムラセンサ43及び/又は44の受光量が一定に保たれる。CPU47は、駆動電圧取得部68として機能し、各LED36及び37の駆動電圧を示す情報を駆動調整部82から取得し、取得した情報を記憶部86に出力する。CPU47は、判定部72として機能し、クリアラヘッド49に異常が発生しているか否かを判定すると共に、LED36及び37が寿命に達しているか否かを検出する。CPU47は、更新処理部73として機能し、記憶部86に記憶された電圧値である正常時電圧を更新する。
アナライザ52によって検出されるクリアラヘッド49の異常としては、たとえば、クリアラヘッド49の汚れ又はLED36及び/又は37の劣化(すなわち寿命)が挙げられる。クリアラヘッド49には、LED36及び37と糸ムラセンサ43及び44との間に図略の透明な窓が設けられる場合がある。この窓にほこりや糸くずが付着することによってクリアラヘッド49の汚れが生じる。
記憶部86に記憶される正常時レベルは、図8(b)に示される、初期の駆動電圧と寿命駆動電圧との間で適宜設定される値である。LED36及び37は、図7(a)に示される明るさの時間特性を持っている。本実施形態では、LED36及び/又は37の発光を開始してから、例えば0.1時間程度は、明るさが安定しておらず、したがって駆動レベルも安定していない(図7(a)及び図8(a)参照)。よって、CPU47は、駆動レベルが安定する時間が経過するまでは、記憶部86への正常時レベルの記憶を禁止する。CPU47は、駆動レベルが安定する時間が経過してから記憶部86に正常時レベルを記憶させる。
以下、アナライザ52のCPU47によって実行される処理について説明する。CPU47は、汚れ判定処理および寿命判定処理を実行する。図4は、アナライザ52における汚れ判定処理の処理手順を示すフローチャートである。まず、CPU47は、汚れ判定処理に先立ち、ゼロ点補正処理を行う。続いて、CPU47は、LED36及び37の駆動レベル(制御値情報)を取得する(ステップS1)。ステップS1では、CPU47は、各LED36及び37の駆動電圧を示す情報を駆動調整部82から取得し、取得した情報を記憶部86に出力する。記憶部86は、CPU47から出力された情報を逐次記憶する。
次に、CPU47は、正常時レベル(正常時電圧)と現在の駆動レベルとの差を演算する(ステップS2)。LED36及び37の現在の駆動レベルをそれぞれV及びVとし、LED36及び37の正常時レベルをそれぞれVA0及びVB0とすると、CPU47は、各LED36及び37における正常時レベルと現在の駆動レベルとの差D=|V−VA0|およびD=|V−VB0|を演算する。次に、CPU47は、DおよびDが下記に示される汚れの条件式(1)から(4)のいずれか1つを満たすか否かを判定する(ステップS3)。
−D<a・・・(1)(図5(a)参照)
−D>b・・・(2)(図5(b)参照)
>a・・・(3)(図5(c)参照)
>b・・・(4)(図5(d)参照)
これら4つの条件式(1)と(2)と(3)と(4)を重ね合わせると、汚れの条件式は図6に示される領域となる。図6に示される領域のうち、斜線のない白色の領域はクリアラヘッド49が正常な状態であると判定される領域であり、斜線の領域はクリアラヘッド49が異常な状態であると判定される領域である。
次に、上記の汚れの条件式を満たすと判定すると、CPU47は、異常処理を行う(ステップS4)。異常処理の例としては、たとえば、(i)報知部102に設けられる図略のアラームランプ等により異常が発生している旨を報知すること、(ii)クリアラ15の糸走行空間にエアを吹き付けること(いわゆるブラスト処理)等の各種処理が挙げられる。アラームランプによる異常の報知は、通信部88と設定器100との通信によって報知部102で実行することができる。ブラスト処理のため、クリアラ15には、糸走行空間に異物及び/又はごみ等が滞留したときに備えて、当該滞留物を吹き飛ばすためにエアを吹き付ける空気吹付け機構が設けられている。
そして、CPU47は、汚れ判定処理を終了する。ステップS3で汚れの条件式|V−V|>VTHを満たさないと判定した場合、CPU47は、異常を報知することなく汚れ判定処理を終了する。
以上説明した本実施形態のクリアラ15によれば、ゼロ点補正処理部67によって、糸道Yaに糸20が配置されない状態における糸ムラセンサ43及び44の受光量に基づいて、LED36及び37に印加される駆動電圧が調整される。LED36及び37の発光特性は、図7(b)に示されるように、時間によって変化する。LED36及び37と糸ムラセンサ43及び/又は44との間に透明な窓が設けられていると、窓が汚れることで糸ムラセンサ43及び/又は44の受光量が減ってしまう。透明な窓が汚れてしまった場合でも、糸ムラセンサ43及び/又は44の受光量が一定に保たれるよう、ゼロ点補正処理部67によって駆動電圧が調整される。さらに、駆動電圧情報に基づいて、クリアラヘッド49に異常が発生しているか否かが判定される。駆動電圧情報は、LED36及び37の発光特性の時間変化やクリアラヘッド49の窓の汚れなどに関連している。したがって、このような判定処理によって、クリアラヘッド49の異常を正確に検出することができる。
正常時電圧に基づいてクリアラヘッド49に異常が発生しているか否かが判定されるため、より正確にクリアラヘッド49の異常を検出することができる。
初期の駆動電圧と寿命駆動電圧との間で正常時電圧VA0及びVB0を適宜決定することができ、異常の判定レベルを適宜設定することができる。たとえば、クリアラ15の使用用途や紡績糸20の種類などに応じて異常の判定レベルを設定することができ、クリアラ15の汎用性が向上する。
判定部72は、LED36における駆動電圧および正常時電圧の差D=|V−VA0|と、LED37における駆動電圧および正常時電圧の差D=|V−VB0|とに基づいて、クリアラヘッド49に異常が発生しているか否かを判定する。複数のLED36及び37を備えるクリアラヘッド49においても、正確に異常を検出することができる。
判定部72によってクリアラヘッド49に異常が発生していると判定された場合に、当該異常を報知する報知部102を自動ワインダに設けることにより、オペレータ等に対し速やかに異常を報知することができる。
汚れの条件式は、上記式(1)から(4)に限られない。たとえば、下記式(1)と(2)と(5)のいずれか1つを満たすこととしてもよい。
−D<a・・・(1)(図5(a)参照)
−D>b・・・(2)(図5(b)参照)
+D>a+b・・・(5)(図9(a)参照)
これら3つの条件式(1)と(2)と(5)を重ね合わせると、汚れの条件式は図9(b)に示される領域となる。LED36とLED37とが同じ特性(例えば、温度特性及び/又は寿命特性)又は同じ種類の素子であれば、aとbは同じ、aとbは同じになる。
汚れの条件式は、図12(a)に示されるように、図6に示した領域の端部を円弧状にした領域としてもよいし、図12(b)に示されるように、図9(b)に示した領域の端部を円弧状にした領域としてもよい。
図10は、アナライザ52における寿命判定処理の処理手順を示すフローチャートである。まず、クリアラ15に対して、オペレータによりクリーニングの完了入力が行われる(ステップS21)。ステップS21で行われる処理は、(i)オペレータによるクリアラ15に設けられた不図示のボタンからの入力操作であってもよいし、(ii)アナライザ52によるクリーニング完了の自動検出であってもよい。クリーニング完了を自動で検出する場合、清掃部材でLED36及び37を遮ってクリーニングすると、LED36及び37が紡績糸20で遮られた場合よりも暗い値が検出される。したがって、この暗い値の検出時間が長かった場合、CPU47は、当該検出時間の終了を検出することにより、クリーニングの完了と判定することができる。
次に、CPU47は、ゼロ点補正を行う(ステップS22)。次に、CPU47は、LED36及び37の駆動レベル(駆動電圧情報)を取得する(ステップS23)。ステップS23では、CPU47は、各LED36及び37の駆動電圧を示す情報を駆動調整部82から取得し、取得した情報を記憶部86に出力する。記憶部86は、CPU47から出力された情報を逐次記憶する。
次に、CPU47は、初期レベルと駆動レベルとを比較する(ステップS24)。LED36及び37の現在の駆動レベルをそれぞれV及びVとし、LED36及び37の初期レベルをそれぞれVZA及びVZBとすると、CPU47は、各LED36及び37における初期レベルと駆動レベルとの差|VZA−V|および|VZB−V|を演算する。次に、CPU47は、|VZA−V|および|VZB−V|が下記に示される寿命の条件式(6)と(7)の少なくとも何れかを満たすか否かを判定する(ステップS25)。
|VZA−V|>VLA・・・(6)
|VZB−V|>VLB・・・(7)
ここで、初期レベルVZA及びVZBは、自動ワインダの製造時、自動ワインダの出荷時、紡績工場での自動ワインダの設置時、又は自動ワインダによるパッケージ30の巻取開始前等に予め記憶部86に記憶させておくことができる。VLA及びVLBはそれぞれ寿命駆動電圧である。LED36とLED37が同じ特性(例えば、温度特性及び/又は寿命特性)又は同じ種類の素子であれば、VLA及びVLBは同じとしてよい。
次に、上記の寿命の条件式(6)と(7)の少なくとも何れかを満たすと判定すると、CPU47は、正常時レベルとして現在の駆動レベルを記憶部86に保存する(ステップS26)。ステップS26の処理は、更新処理部73による正常時レベルの更新処理に相当する。そして、CPU47は、寿命判定処理を終了する。
上記の寿命の条件式(6)と(7)の両方を満たさないと判定すると、CPU47は、寿命報知を行う(ステップS27)。具体的には、CPU47は、通信部88と設定器100との通信によって、LED36あるいはLED37が寿命に達していることを報知部102で報知させる。そして、CPU47は、寿命判定処理を終了する。なお、上記の寿命の条件式(6)と(7)を満たさないと判定した場合であっても、CPU47は、所定の回数(許容回数)までは寿命報知は行わず、汚れ報知を行うこととしてもよい。これにより、クリアラ15のクリーニングが十分でない場合であっても、即座に寿命報知を行うことなく汚れ報知とし、オペレータ等に対してクリーニングを促すことができる。
以上の寿命判定処理によれば、更新処理部73によって、記憶部86に記憶された正常時電圧が更新される。LED36及び37は、図7(b)に示されるような寿命特性を持つ。この寿命特性は、時間特性よりも十分に長いものであるが、LED36及び37の明るさは漸減していく。記憶部86に記憶される正常時電圧を更新処理部73によって更新することにより、クリアラ15は、LED36及び37の寿命特性を考慮した、より実態に即した異常の検出が可能となる。
判定部72によって、LED36及び/又は37の現在の駆動電圧とLED36及び/又は37の初期の駆動電圧との差|VZA−V|及び/又は|VZB−V|に基づいて、LED36及び/又は37が寿命に達しているか否かを判定する。この構成によれば、LED36及び/又は37が寿命に達していることを正確に検出することができる。
図11は、他の実施形態に係るクリアラ15Aの構成を示すブロック図である。図11に示すクリアラ15Aが図3に示したクリアラ15と違う点は、単一のLED36を有するクリアラヘッド49A(アナライザ52A)を備えた点である。これに伴い、クリアラ15AのCPU47Aは、糸走行速度算出部65を備えない構成となっている。クリアラ15Aは、駆動回路84と、第2糸ムラセンサ44と、第2増幅回路92と、下流側リングバッファ56も備えていない。
このような1つの光源であるLED36を備えたクリアラ15Aにおいても、上記実施形態と同様の処理が可能である。クリアラ15Aによる汚れ判定処理がクリアラ15による汚れ判定処理と異なる点は、図4に示すステップS2及びS3において、CPU47Aが、正常時レベル(正常時電圧)と現在の駆動レベルとを比較する点である。すなわち、現在の駆動レベルをVとし、正常時レベルをVとすると、CPU47Aは、正常時レベルと現在の駆動レベルとの差(V−V)を演算する。次に、CPU47Aは、異常レベルをVTHとした場合に、汚れの条件式|V−V|>VTHを満たすか否かを判定する(ステップS3)。汚れの条件式|V−V|>VTHを満たすと判定すると、CPU47Aは、異常処理を行う(ステップS4)。このようなクリアラ15Aによっても、LED36の異常を正確に検出することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではない。たとえば、正常時電圧は、発光部の初期の駆動電圧であってもよいし、検出部(窓等を含む)の清掃または発光部及び受光部との少なくとも何れかの清掃が完了したときの駆動電圧であってもよい。寿命判定処理において、発光部の現在の駆動電圧と発光部の寿命に対応する寿命駆動電圧との差に基づいて、発光部が寿命に達しているか否かを判定してもよい。駆動電圧を制御値とする場合に限られず、発光部に供給する電流を制御値としてもよい。
設定器100に報知部102を設ける場合に限られず、報知部として、クリアラ15にLED等の報知用のランプを設けてもよい。設定器100は、機台制御装置以外にも、各ワインダユニットに設けられていても良く、所定数のワインダユニットから構成されるグループ毎に設けても良い。
CPU47(駆動電圧取得部68)が駆動調整部82から取得した駆動電圧を示す情報を、駆動電圧取得部68から記憶部86に出力する実施形態に限定されない。CPU47が駆動調整部82へ出力した駆動電圧を示す情報を、CPU47(駆動電圧取得部68)が駆動調整部82から一旦取得せずに、そのまま記憶部86に記憶してもよい。
本発明のクリアラ15(糸走行情報取得装置)は、自動ワインダに限らず、例えば空気紡績装置(糸処理部)を備えた精紡機等、他の糸処理装置にも適用することができる。
10…ワインダユニット、15,15A…クリアラ(糸走行情報取得装置)、20…糸、36…LED(第1発光部)、37…LED(第2発光部)、43,44…糸ムラセンサ(受光部)、49,49A…クリアラヘッド(検出部)、50…ユニット制御部、67…ゼロ点補正処理部、68…駆動電圧取得部(制御値取得部)、72…判定部、73…更新処理部、86…記憶部、Ya…糸道。

Claims (9)

  1. 糸が走行する糸道に対して光を照射する発光部と、前記発光部から照射された光を受光する受光部と、を有する検出部と、
    前記糸道に前記糸が配置されない状態における前記受光部の受光量に基づいて、前記発光部を発光させるための制御値を調整するゼロ点補正処理部と、
    前記発光部の制御値を示す制御値情報を取得する制御値取得部と、
    前記制御値の所定の値を正常時制御値として記憶する記憶部と、
    前記制御値取得部により取得された前記発光部の現在の制御値と前記記憶部に記憶された前記正常時制御値とに基づいて、前記検出部に異常が発生しているか否かを判定する判定部と、
    前記記憶部に記憶された前記正常時制御値を更新する更新処理部と、
    を備える糸走行情報取得装置。
  2. 前記正常時制御値は、前記発光部の初期の制御値と、前記発光部の寿命に対応する寿命制御値との間の値である、請求項に記載の糸走行情報取得装置。
  3. 前記正常時制御値は、前記発光部の初期の制御値である、請求項に記載の糸走行情報取得装置。
  4. 前記正常時制御値は、前記検出部の清掃が完了したときの制御値である、請求項1または2に記載の糸走行情報取得装置。
  5. 前記発光部は、第1発光部および第2発光部を有しており、
    前記判定部は、前記第1発光部における前記制御値および前記正常時制御値の差と、前記第2発光部における前記制御値および前記正常時制御値の差とに基づいて、前記検出部に異常が発生しているか否かを判定する、請求項1から4のいずれか一項に記載の糸走行情報取得装置。
  6. 前記判定部は、前記発光部の現在の制御値と前記発光部の初期の制御値との差に基づいて、前記発光部が寿命に達しているか否かを判定する、請求項1からのいずれか一項に記載の糸走行情報取得装置。
  7. 前記判定部は、前記発光部の現在の制御値と前記発光部の寿命に対応する寿命制御値との差に基づいて、前記発光部が寿命に達しているか否かを判定する、請求項1からのいずれか一項に記載の糸走行情報取得装置。
  8. 前記判定部によって前記検出部に異常が発生していると判定された場合に、当該異常を報知する報知部を更に備える、請求項1からのいずれか一項に記載の糸走行情報取得装置。
  9. 請求項1からのいずれか一項に記載の糸走行情報取得装置と、
    前記糸に対して処理を行う糸処理部と、
    前記糸走行情報取得装置によって取得された前記糸の走行情報に基づいて、前記糸処理部が行う処理を制御する制御部と、を備える糸処理装置。
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