JP6947415B2 - 昇降黒板装置 - Google Patents

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Description

本発明は、白板、掲示板等を含む黒板を昇降させる昇降黒板装置に関する。
従来の昇降黒板装置として、特許文献1に記載のような昇降黒板装置が知られている。この昇降黒板装置は、黒板を昇降可能に保持する固定保持枠に取り付けられたバランススプリングにより、黒板をその重力に抗して吊り下げ保持させて、この黒板を力学的平衡により上下任意の位置で停止させるというものである。
特開平11−137362号公報
ところで、上記のような昇降黒板装置の強度を高めるべくバランススプリングの数を増やした際、従来と同サイズの固定保持枠で対応しようとすると、バランススプリングが接触しないように、固定保持枠の中心付近に位置するドラムをオフセットしなければならなかった。これにより、ドラムの外周に接続した二本のワイヤーの長さが不均一となることから、黒板の左右のレベル調整作業が非常に煩雑であるという問題があった。
すなわち、黒板の左右のレベル調整作業を行うにあたっては、二本のワイヤーの端部に固定されているボルトを調整することで、二本のワイヤーの長さを夫々、微妙に調整し、黒板の左右のレベル調整を行うこととなるが、二本のワイヤーの長さが不均一であると、その作業が非常に煩雑となり、もって、黒板の左右のレベル調整作業が非常に煩雑であるという問題があった。特に、ワイヤーが経年変化すると、黒板の左右のレベルが狂いやすくなることから、この問題が顕著に表れていた。そしてさらには、ボルトを調整する際、調整を誤ってボルトを落下させてしまうと、黒板が落下してしまうなど、黒板の左右のレベル調整作業は、非常に危険を伴うという問題があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑み、黒板の左右のレベル調整作業を簡単容易に、しかも、安全に行うことができる昇降黒板装置を提供することを目的としている。
上記本発明の目的は、以下の手段によって達成される。なお、括弧内は、後述する実施形態の参照符号を付したものであるが、本発明はこれに限定されるものではない。
請求項1の発明によれば、黒板(2)を昇降可能に保持する固定枠体(5)と、
前記固定枠体(5)に設けられているドラム(6)と、
前記ドラム(6)の外周に一端部が止着され、他端部(7a,8a)が前記黒板(2)の下部に取り付け固定されている一対の索体(黒板用索体7,8)と、
前記一対の索体(黒板用索体7,8)のうち、一方の索体(黒板用索体7)よりも長さの長い他方の索体(黒板用索体8)の緊張状態を維持する滑車(11)と、
前記滑車(11)の位置を調整可能な位置調整手段(支持プレート12、移動調整手段13)と、を有し
前記位置調整手段は、
一端部(12a)が前記滑車(11)に取り付けられているプレート(支持プレート12)と、
前記プレート(支持プレート12)の他端部(12b)を押圧することによって、該プレート(支持プレート12)を上下動させることが可能な押圧部(移動調整手段13)と、を有してなることを特徴としている。
さらに、請求項の発明によれば、上記請求項に記載の昇降黒板装置において、前記押圧部は、
上下動可能な上下動部材(スライド金具13a)と、
前記固定枠体(5)の下部に取り付けられているボルト(長尺ボルト13b)と、を有し、
前記上下動部材(スライド金具13a)は、一端部(上面部13a2)が、前記プレート(支持プレート12)の他端部(12b)を押圧し、他端部(下面部13a1)が、前記ボルト(長尺ボルト13b)の一端部(基端部13b1)に接触し、
前記ボルト(長尺ボルト13b)の他端部(先端部13b2)は、前記固定枠体(5)の下部に取り付けられてなることを特徴としている。
次に、本発明の効果について、図面の参照符号を付して説明する。なお、括弧内は、後述する実施形態の参照符号を付したものであるが、本発明はこれに限定されるものではない。
請求項1に係る発明によれば、長さの長い他方の索体(黒板用索体8)の緊張状態を維持する滑車(11)の位置を、位置調整手段(支持プレート12、移動調整手段13)を用いて位置調整すれば、滑車(11)の位置が変動することとなり、もって、他方の索体(黒板用索体8)の位置も変動することとなる。これにより、他方の索体(黒板用索体8)の他端部(8a)が黒板(2)の下部に取り付け固定されていることにより、黒板(2)の下部の位置も変動することとなり、もって、黒板(2)の左右のレベル調整作業を行うことができることとなる。そしてさらには、本発明によれば、従来のように、一対の索体(黒板用索体7,8)の端部(他端部7a,8a)に固定しているボルト(7a1,8a1)をいじらずとも、黒板(2)の左右のレベル調整作業を行うことができることとなるため、黒板(2)が落下してしまうなどの危険性が無い。
しかして、本発明によれば、滑車(11)の位置を、位置調整手段(支持プレート12、移動調整手段13)を用いて位置調整するだけで、黒板(2)の左右のレベル調整作業を行うことができることとなるから、黒板の左右のレベル調整作業を簡単容易に、しかも、安全に行うことができる。
さらに、請求項に係る発明によれば、位置調整手段は、一端部(12a)が滑車(11)に取り付けられているプレート(支持プレート12)と、プレート(支持プレート12)の他端部(12b)を押圧することによって、該プレート(支持プレート12)を上下動させることが可能な押圧部(移動調整手段13)とを有しているから、滑車(11)にプレート(支持プレート12)の一端部(12a)を取り付け、プレート(支持プレート12)の他端部(12b)を、押圧部(移動調整手段13)を用いて押圧するだけで、プレート(支持プレート12)を上下動させることができ、もって、滑車(11)の位置を変動させることができる。これにより、簡単容易に、滑車(11)の位置を調整することが可能となる。
一方、請求項に係る発明によれば、上下動部材(スライド金具13a)は、一端部(上面部13a2)が、プレート(支持プレート12)の他端部(12b)を押圧し、他端部(下面部13a1)が、ボルト(長尺ボルト13b)の一端部(基端部13b1)に接触し、ボルト(長尺ボルト13b)の他端部(先端部13b2)は、固定枠体(5)の下部に取り付けられているから、確実に、プレート(支持プレート12)を上下動させることができる。
本発明の一実施形態に係る昇降黒板装置のうち、黒板の上フレームと下フレームとを残した状態で黒板を取り外した状態を示すと共に、主に固定枠体の内部構造を示す正面図である。 同実施形態に係る昇降黒板装置の固定枠体が壁面に取り付けられた状態を示す側面図である。 図1の一部拡大図である。 (a)は、同実施形態に係るスライド金具が支持フレームに取り付けられている状態の平面図、(b)は、同実施形態に係るスライド金具が支持フレームに取り付けられ、同実施形態に係る長尺ボルトの基端部がスライド金具に接触し、先端部が固定枠体の下フレームに取り付けられている状態の正面図、(c)は、(b)の側面図である。
以下、本発明に係る昇降黒板装置の一実施形態を、図面を参照して具体的に説明する。なお、以下の説明において、上下左右の方向を示す場合は、図示正面から見た場合の上下左右をいうものとする。
昇降黒板装置1は、図2に示す黒板2を、実線と仮想線で示す上昇限位置と下降限位置との間で昇降できるようになっている。この黒板2は、図1及び図2に示すように、黒板上フレーム2aと、黒板下フレーム2bと、を有し、図2に示すように、黒板上フレーム2aと、黒板下フレーム2bに、図示しないビス等によって、下部に粉受け2c1を備えた黒板本体2cが取り付けられているものである。この黒板上フレーム2aと、黒板下フレーム2bには、図1に示すように、黒板上フレーム2a、黒板下フレーム2bに亘って、その両端部に昇降ガイド支柱3,4が取り付けられている。そして、この昇降ガイド支柱3,4は、固定枠体5に設けられている図示しないガイド孔を貫通して設けられている。これにより、黒板2は、固定枠体5に保持されて昇降自在となっている。
固定枠体5は、図2に示すように、建物壁面Wに図示しないビス等によって取付け固定されており、図1に示すように、中央部よりやや右側にオフセットした位置に、ドラム6が設けられている。このドラム6は、図3に示すように、円板状ドラム60と、カム状ドラム61と、ブレーキドラム62とで構成されている。この円板状ドラム60と、カム状ドラム61と、ブレーキドラム62とは、黒板2の面と直交する回転軸6aに、同心状に一体回転可能にして且つ軸方向に順次ずらして固定されている。なお、この回転軸6aは、図3に示すように、固定枠体5に設けられている固定枠体上フレーム5aと、固定枠体下フレーム5bとに亘ってビス50aにて固定されている支持フレーム50に、回転可能にボルト50bによって固定されているものである。
一方、円板状ドラム60の外周面には、図1及び図3に示すように、その点対称位置に、ワイヤー等からなる一対の黒板用索体7,8の夫々の一端部が止着され、当該一端部側が円板状ドラム60の外周面に互いに同じ方向に巻き付けられるようになっている。そして、図1及び図3に示すように、一対の黒板用索体7,8の夫々の他端部7a,8aは、固定枠体5の左右両端部付近に軸支されたガイドプーリ9,10を経由して下方に延出され、黒板下フレーム2bにボルト7a1,8a1にて固定されている。これにより、円板状ドラム60が図3の矢印Y1に示す方向(反時計方向)に回転すれば、一対の黒板用索体7,8は夫々下方に向かって引き出され、もって、黒板2は、下降方向に動作することとなる。
ところで、一対の黒板用索体7,8のうち、固定枠体5の中央部よりやや右側にオフセットした位置にドラム6が設けられている関係上、図1に示すように、右側に位置する黒板用索体7に比べ、左側に位置する黒板用索体8の長さが長くなっている。それゆえ、左側に位置する黒板用索体8が弛緩せず緊張状態が維持できるように、左側に位置する黒板用索体8の他端部8aは、ガイドプーリ10を経由する前に、滑車11を経由するようになっている。この滑車11は、図3に示すように、矩形状の支持プレート12に取付け固定されることによって、ドラム6の外周面に沿って移動できるようになっている。具体的には、支持プレート12の一端部12aがボルト12a1によって、滑車11に取り付け固定され、支持プレート12の他端部12bが支持フレーム50に、回転可能にボルト50bによって固定されている。これにより、ボルト50bを基点として、支持プレート12が回転移動することに伴い、滑車11が移動することとなり、もって、滑車11がドラム6の外周面に沿って移動できるようになる。
ところで、この滑車11の移動は、図1及び図3に示す移動調整手段13によって調整されるようになっている。より具体的に説明すると、この移動調整手段13は、図3に示すように、支持プレート12の他端部12bの下側に設けられ、スライド金具13aと、長尺ボルト13bとで主に構成されている。このスライド金具13aは、図4(a)に示すように、平面視略コ字状に形成され、図4(a),(b)に示すように、支持フレーム50を抱くように取り付けられている。そして、このように支持フレーム50に取り付けられたスライド金具13aは、図4(b)に示すように、支持フレーム50の上下方向(矢印Y2方向)をスライド自在に移動できるようになっている。
一方、長尺ボルト13bは、六角ボルト等からなるもので、図4(b),(c)に示すように、固定枠体下フレーム5bに取り付け固定されているナット13c及びタッププレート13dに螺合することで、基端部13b1がスライド金具13aの下面部13a1に接触する位置に固定されることとなる。
しかして、このようにすれば、図3及び図4(b),(c)に示す長尺ボルト13bの先端部13b2を操作し、長尺ボルト13bを押し上げる方向(図3に示す上方向に位置する破線で示す先端部13b2参照)に螺合することにより、スライド金具13aの下面部13a1に接触している長尺ボルト13bの基端部13b1がスライド金具13aを押し上げることとなる。これにより、図3に示すように、スライド金具13aが支持フレーム50の上方向(図3に示す実線位置から、その実線位置の上方向に示す破線位置参照)にスライドすることとなる。
一方、図3及び図4(b),(c)に示す長尺ボルト13bの先端部13b2を操作し、長尺ボルト13bを押し下げる方向(図3に示す下方向に位置する破線で示す先端部13b2参照)に螺合することにより、スライド金具13aの下面部13a1に接触している長尺ボルト13bの基端部13b1が、下方に下がることとなる。これに伴い、長尺ボルト13bに支えられているスライド金具13aは、長尺ボルト13bが下方に下がるのに追従して、下方に下がることとなる。これにより、図3に示すように、スライド金具13aが支持フレーム50の下方向(図3に示す実線位置から、その実線位置の下方向に示す破線位置参照)にスライドすることとなる。
かくして、このような動作を行うスライド金具13aの上面部13a2に、図3に示すように、支持プレート12の他端部12bを、スライド金具13aの上面部13a2に接触するように配置すれば、スライド金具13aが支持フレーム50の上方向(図3に示す実線位置から、その実線位置の上方向に示す破線位置参照)にスライドすることにより、支持プレート12の他端部12bが押し上げられる方向(図3に示す実線位置から、その実線位置の上方向に示す破線位置参照)に移動することとなる。これにより、支持プレート12の一端部12aに取り付け固定されている滑車11は、下方向(図3に示す実線位置から、その実線位置の下方向に示す破線位置参照)に移動することとなる。
一方、スライド金具13aが支持フレーム50の下方向(図3に示す実線位置から、その実線位置の下方向に示す破線位置参照)にスライドすれば、支持プレート12の他端部12bが押し下げられる方向(図3に示す実線位置から、その実線位置の下方向に示す破線位置参照)に移動することとなる。これにより、支持プレート12の一端部12aに取り付け固定されている滑車11は、上方向(図3に示す実線位置から、その実線位置の上方向に示す破線位置参照)に移動することとなる。
しかして、このようにすれば、滑車11の移動は、移動調整手段13によって調整することができることとなる。しかるに、滑車11の移動を、移動調整手段13によって調整するようにすれば、黒板用索体8が弛緩せず緊張状態が維持できるように滑車11を経由している黒板用索体8(図3参照)は、滑車11が下方向(図3に示す実線位置から、その実線位置の下方向に示す破線位置参照)に移動すれば、下方向に移動(図3に示す実線位置から、その実線位置の下方向に示す破線位置参照)することとなるから、黒板用索体8の他端部8a(図1参照)は、上方向に移動することとなる。一方、滑車11が上方向(図3に示す実線位置から、その実線位置の上方向に示す破線位置参照)に移動すれば、黒板用索体8(図3参照)は、上方向に移動(図3に示す実線位置から、その実線位置の上方向に示す破線位置参照)することとなるから、黒板用索体8の他端部8a(図1参照)は、下方向に移動することとなる。これにより、黒板用索体8の他端部8aが下方向に移動すれば、黒板2は左側に傾くように移動し、黒板用索体8の他端部8aが上方向に移動すれば、黒板2は右側に傾くように移動することとなる。
しかして、本実施形態によれば、図3及び図4(b),(c)に示す長尺ボルト13bの先端部13b2を操作して、黒板用索体8の他端部8aを下方向に移動させることで、黒板2を左側に傾くように移動させ、さらに、黒板用索体8の他端部8aを上方向に移動させることで、黒板2を右側に傾くように移動させることができるため、黒板2の左右のレベル調整作業を簡単容易に行うことができる。すなわち、黒板用索体7,8の経年変化等により、黒板2の左右のレベルが狂い、例えば、黒板2が左側に傾いていた場合、黒板2の左右のレベルを調整するため、黒板2が右側に傾くように、黒板用索体8の他端部8aを上方向に移動させるように、図3及び図4(b),(c)に示す長尺ボルト13bの先端部13b2を操作すれば良い。しかして、本実施形態によれば、従来のように、黒板用索体7,8の他端部7a,8aに固定されているボルト7a1,8a1を夫々調整する必要がなく、図3及び図4(b),(c)に示す長尺ボルト13bの先端部13b2を操作するだけで良いため、黒板2の左右のレベル調整作業を簡単容易に行うことができることとなる。そしてさらには、黒板用索体7,8の他端部7a,8aに固定されているボルト7a1,8a1をいじることなく、黒板2の左右のレベル調整作業を行うことができるため、黒板が落下してしまうなどの危険性が無い。よって、本実施形態によれば、黒板2の左右のレベル調整作業を安全に行うこともできる。
ところで、カム状ドラム61の外周には、図1及び図3に示すように、チェーン等からなるカム用索体14の一端部が止着されて、当該一端部側が黒板用索体7,8とは逆方向に巻き付けられるようになっている。そして、カム用索体14の他端部14aは、支持フレーム50に軸支されたスプロケット15を経由して、スプリング取付板16に連結されている。
このカム用索体14の他端部14aが連結されるスプリング取付板16と、これに対向する他方のスプリング取付板17との間には、複数個(図示では、5個)のバランススプリング18a〜18eが並行して取り付けられている。そして、他方側のスプリング取付板17には、枠体用索体19の一端部が固着され、この枠体用索体19の他端部は、固定枠体5の左端部付近に軸支されたガイドプーリ20を経由して、固定枠体下フレーム5bに連結されている。
しかして、黒板2を下降させるに伴って回転する円板状ドラム60によって順次増大するバランススプリング18a〜18eの付勢力によるカム状ドラム61の回転トルクが、黒板2の重量による円板状ドラム60の回転トルクと常に一致するように、カム状ドラム61のカム面を半径方向で順次小さくなるように形成する。これにより、黒板2をその重力に抗するバランススプリング18a〜18eの付勢力によって吊り下げ保持して力学的平衡を得て、上下任意の位置に停止可能とすると共に、その停止位置でブレーキドラム62によって規制され、その停止状態が維持されるようになっている。
すなわち、カム用索体14側のスプリング取付板16と、枠体用索体19側のスプリング取付板17とに亘って夫々に取り付けられる複数個(図示では5個)のバランススプリング18a〜18eの合計の付勢力は、黒板2の重量と力学的平衡を得る付勢力に調整されているのである。
一方、ブレーキドラム62には、図3に示すように、その外周にブレーキバンド62aが取り付けられ、その一端部にブレーキばね21とブレーキ解除テコ22が取り付けられている。このブレーキ解除テコ22は、プッシュプル操作紐23にその一端部23aが固着され、このプッシュプル操作紐23の他端部23b(図2参照)は、黒板下フレーム2bの中央部分(図1参照)に取り付けられているブレーキ解除レバー24に連結されている。
したがって、常時はブレーキばね21の付勢力によるブレーキバンド62aの摩擦力によって円板状ドラム60の回転が規制されて黒板2の上下動が規制される。そして、ブレーキ解除レバー24の解除操作によって、プッシュプル操作紐23を介して伝達されるブレーキ解除テコ22が軸22a(図3参照)を中心にブレーキばね21の付勢力に抗する方向にブレーキバンド62aを弛緩移動させる。これにより、ブレーキを解除して円板状ドラム60の回転を自由にし、もって、これに連動する黒板2は、バランススプリング18a〜18eによる力学的平衡を保って、固定枠体5に設けられている図示しないガイド孔を貫通して設けられている昇降ガイド支柱3,4に案内されて軽く上下動することができることとなる。
かくして、上記のように構成される昇降黒板装置1は、上記のようにして、図2に示す黒板2を、実線と仮想線で示す上昇限位置と下降限位置との間で昇降させることができることとなる。なお、図1に示すように、昇降ガイド支柱3,4の上端部及び下端部には、夫々、黒板2を昇降させた際、黒板上フレーム2a、又は、黒板下フレーム2bが固定枠体5に直接接触しないようにするクッション材の役割を行うバネ25が取り付けられている。
しかして、本実施形態によれば、長さの長い黒板用索体8の緊張状態を維持する滑車11の位置を、図3及び図4(b),(c)に示す長尺ボルト13bの先端部13b2を操作するだけで、調整することができる。それゆえ、黒板2の左右のレベル調整作業を簡単容易に行うことができる。そしてさらに、黒板用索体7,8の他端部7a,8aに固定されているボルト7a1,8a1をいじることなく、黒板2の左右のレベル調整作業を行うことができるため、黒板が落下してしまうなどの危険性が無い。よって、本実施形態によれば、黒板2の左右のレベル調整作業を安全に行うこともできる。
なお、本実施形態において示した昇降黒板装置1は、あくまで一例であり、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において種々の変形・変更が可能である。例えば、長さの長い黒板用索体8の緊張状態を維持する滑車11の位置を調整できる方法としては、本実施形態で示した方法に限らず、どのような方法を用いても良い。しかしながら、滑車11に支持プレート12の一端部12aを取り付け、支持プレート12の他端部12bを押し上げ、又は、押し下げることにより、支持プレート12を上下動させることで、滑車11の位置を調整した方が、滑車11の位置を簡単容易に調整することができるため、好ましい。
また、本実施形態においては、支持プレート12を上下動させるにあたって、スライド金具13aを、長尺ボルト13bを用いて上下動させることにより、支持プレート12を上下動させるようにしたが、それに限らず、長尺ボルト13bで直接支持プレート12を上下動させるようにしても良い。しかしながら、スライド金具13aを、長尺ボルト13bを用いて上下動させることにより、支持プレート12を上下動させるようにした方が、確実に、支持プレート12を上下動させることができるため、好ましい。
1 昇降黒板装置
2 黒板
5 固定枠体
6 ドラム
7 黒板用索体(一方の索体)
8 黒板用索体(他方の索体)
7a,8a (黒板用索体の)他端部
11 滑車
12 支持プレート(プレート、位置調整手段)
12a (支持プレートの)一端部
12b (支持プレートの)他端部
13 移動調整手段(位置調整手段、押圧部)
13a スライド金具(上下動部材)
13a1 (スライド金具の)下面部(上下動部材の他端部)
13a2 (スライド金具の)上面部(上下動部材の一端部)
13b 長尺ボルト(ボルト)
13b1 (長尺ボルトの)基端部(ボルトの一端部)
13b2 (長尺ボルトの)先端部(ボルトの他端部)

Claims (2)

  1. 黒板を昇降可能に保持する固定枠体と、
    前記固定枠体に設けられているドラムと、
    前記ドラムの外周に一端部が止着され、他端部が前記黒板の下部に取り付け固定されている一対の索体と、
    前記一対の索体のうち、一方の索体よりも長さの長い他方の索体の緊張状態を維持する滑車と、
    前記滑車の位置を調整可能な位置調整手段と、を有し
    前記位置調整手段は、
    一端部が前記滑車に取り付けられているプレートと、
    前記プレートの他端部を押圧することによって、該プレートを上下動させることが可能な押圧部と、を有してなる昇降黒板装置。
  2. 前記押圧部は、
    上下動可能な上下動部材と、
    前記固定枠体の下部に取り付けられているボルトと、を有し、
    前記上下動部材は、一端部が、前記プレートの他端部を押圧し、他端部が、前記ボルトの一端部に接触し、
    前記ボルトの他端部は、前記固定枠体の下部に取り付けられてなる請求項に記載の昇降黒板装置。
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