JP2003070582A - 昇降機構のバランス装置 - Google Patents
昇降機構のバランス装置Info
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- JP2003070582A JP2003070582A JP2001264367A JP2001264367A JP2003070582A JP 2003070582 A JP2003070582 A JP 2003070582A JP 2001264367 A JP2001264367 A JP 2001264367A JP 2001264367 A JP2001264367 A JP 2001264367A JP 2003070582 A JP2003070582 A JP 2003070582A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 黒板などの昇降体を取り外すことなく、自動
的にバランスの再調整に必要なスプリングの追加が行え
る昇降機構のバランス装置の提供。 【解決手段】 昇降体1の昇降に要する力を上昇時と降
下時とでバランスさせるバランス装置2において、ズペ
ーサー8と、昇降体1に連結されたワイヤ24を巻き取
るプーリー23と、該プーリー23と一体的に回動する
カム21と、該カム21を昇降体1の上昇方向に付勢す
るバネ荷重付与機構40とを備え、バネ荷重付与機構4
0は、カム21に巻かれたバランス索体25と、一端が
バランス索体25に係合してカム21にバネ荷重を付与
する定常スプリング4と、一端が固定部材に着脱可能に
係止された追加スプリング4Aと、昇降体1が設定範囲
を越えて上方に移動するとバランス索体25と追加スプ
リング4Aの一端とを連結する自動チャック機構5とを
備える。
的にバランスの再調整に必要なスプリングの追加が行え
る昇降機構のバランス装置の提供。 【解決手段】 昇降体1の昇降に要する力を上昇時と降
下時とでバランスさせるバランス装置2において、ズペ
ーサー8と、昇降体1に連結されたワイヤ24を巻き取
るプーリー23と、該プーリー23と一体的に回動する
カム21と、該カム21を昇降体1の上昇方向に付勢す
るバネ荷重付与機構40とを備え、バネ荷重付与機構4
0は、カム21に巻かれたバランス索体25と、一端が
バランス索体25に係合してカム21にバネ荷重を付与
する定常スプリング4と、一端が固定部材に着脱可能に
係止された追加スプリング4Aと、昇降体1が設定範囲
を越えて上方に移動するとバランス索体25と追加スプ
リング4Aの一端とを連結する自動チャック機構5とを
備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、重量物を上下に
往復動させる昇降機構の操作力を、並列した複数のスプ
リングのバネ荷重を用いてバランスさせるバランス装置
に関する。
往復動させる昇降機構の操作力を、並列した複数のスプ
リングのバネ荷重を用いてバランスさせるバランス装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の昇降式黒板は、図8に示す正面図
の如く、黒板Aの背面に締結された昇降枠10からなる
昇降体1と、重力に逆らって昇降体1を上昇させる操作
力と下降させる操作力との差を低減させるためのバラン
ス装置2とを備えている。昇降枠10は、左右のガイド
柱11、12と、上下の横枠部材13、14とからな
る。バランス装置2は、横長の矩形を呈する機枠3を備
えている。
の如く、黒板Aの背面に締結された昇降枠10からなる
昇降体1と、重力に逆らって昇降体1を上昇させる操作
力と下降させる操作力との差を低減させるためのバラン
ス装置2とを備えている。昇降枠10は、左右のガイド
柱11、12と、上下の横枠部材13、14とからな
る。バランス装置2は、横長の矩形を呈する機枠3を備
えている。
【0003】機枠3の左右の縦機枠材31、32には、
壁に締結するためのネジ穴を有する締結縁3Fが設けら
れている。機枠3の上下の横機枠材33、34には、左
右のガイド柱11、12が挿通する穴が開けられてい
る。左右のガイド柱11、12には、上下の横機枠材3
3、34の外側に、上クッションばね15、15及び下
クッションばね16、16が介装されている。昇降体1
は、昇降枠10の上下の横枠部材13、14が、機枠3
の上下の横機枠材33、34に上クッションばね15、
15または下クッションばね16、16を介して弾接す
る範囲内で昇降できる。
壁に締結するためのネジ穴を有する締結縁3Fが設けら
れている。機枠3の上下の横機枠材33、34には、左
右のガイド柱11、12が挿通する穴が開けられてい
る。左右のガイド柱11、12には、上下の横機枠材3
3、34の外側に、上クッションばね15、15及び下
クッションばね16、16が介装されている。昇降体1
は、昇降枠10の上下の横枠部材13、14が、機枠3
の上下の横機枠材33、34に上クッションばね15、
15または下クッションばね16、16を介して弾接す
る範囲内で昇降できる。
【0004】バランス装置2は、昇降体1の下横枠部材
14の左右に連結された一対のワイヤ24、24と、カ
ム21を有するとともに一対のワイヤ24、24を巻き
取るプーリー23を備える。カム21には、チェーンな
どのバランス索体25が巻かれ、バランス索体25には
カム21をプーリー23がワイヤ24、24を巻き取る
方向(昇降体1の上昇方向)にバネ荷重を付与して、昇
降体1の重量を相殺するための並列された複数の定常ス
プリング4が連結されている。昇降体1の昇降に要する
力は、上昇時と下降時とカム21の回転半径および複数
の定常スプリング4のバネ荷重でバランスさせる。
14の左右に連結された一対のワイヤ24、24と、カ
ム21を有するとともに一対のワイヤ24、24を巻き
取るプーリー23を備える。カム21には、チェーンな
どのバランス索体25が巻かれ、バランス索体25には
カム21をプーリー23がワイヤ24、24を巻き取る
方向(昇降体1の上昇方向)にバネ荷重を付与して、昇
降体1の重量を相殺するための並列された複数の定常ス
プリング4が連結されている。昇降体1の昇降に要する
力は、上昇時と下降時とカム21の回転半径および複数
の定常スプリング4のバネ荷重でバランスさせる。
【0005】黒板Aは、古くなると新しい黒板を重ねて
再生し使用されるが、この際に重量が増大するため、定
常スプリング4の数を増大させバランスを再調整する必
要が生じる。特開平11ー137362号公報には、黒
板の重量が増大した場合における定常スプリング4の追
加を容易にした昇降式黒板が提案されている。
再生し使用されるが、この際に重量が増大するため、定
常スプリング4の数を増大させバランスを再調整する必
要が生じる。特開平11ー137362号公報には、黒
板の重量が増大した場合における定常スプリング4の追
加を容易にした昇降式黒板が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の昇降式黒板は、
昇降体(黒板)の重量の増大に対応してスプリングを追
加する作業において、黒板を取り外してスプリングを追
加し、その後に黒板を再度取り付ける必要がある。この
ため、黒板の取り外し、取り付けに多人数の人手を要
し、交換作業に体力と手間がかかる問題があった。この
発明の目的は、黒板などの昇降体を取り外すことなく、
自動的にバランスの再調整に必要なスプリングの追加が
行える昇降機構のバランス装置の提供にある。
昇降体(黒板)の重量の増大に対応してスプリングを追
加する作業において、黒板を取り外してスプリングを追
加し、その後に黒板を再度取り付ける必要がある。この
ため、黒板の取り外し、取り付けに多人数の人手を要
し、交換作業に体力と手間がかかる問題があった。この
発明の目的は、黒板などの昇降体を取り外すことなく、
自動的にバランスの再調整に必要なスプリングの追加が
行える昇降機構のバランス装置の提供にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、昇降範囲内
で昇降体を昇降させる昇降機構に付設され、昇降に要す
る力を上昇時と下降時とで近似させるバランス装置にお
いて、前記昇降体に連結された昇降索体を巻き取るプー
リーと、該プーリーと一体的に回動するカムと、該カム
を前記昇降体の上昇方向に付勢するバネ荷重付与手段と
を備え、前記バネ荷重付与手段は、前記カムに巻かれた
バランス索体と、一端が該バランス索体の他端に係合し
て前記カムに前記昇降体の上昇方向のバネ荷重を付与す
る定常スプリングと、該定常スプリングに並設されると
ともに一端が固定部材に着脱可能に係止された追加スプ
リングと、前記昇降体が前記昇降範囲を越えて上方に移
動したとき、前記昇降索体の他端と前記追加スプリング
の一端とを連結するとともに、前記追加スプリングの一
端と前記固定部材との係合を解除させる自動チャック機
構と、前記昇降範囲の拡大手段とを備えたことを特徴と
する。
で昇降体を昇降させる昇降機構に付設され、昇降に要す
る力を上昇時と下降時とで近似させるバランス装置にお
いて、前記昇降体に連結された昇降索体を巻き取るプー
リーと、該プーリーと一体的に回動するカムと、該カム
を前記昇降体の上昇方向に付勢するバネ荷重付与手段と
を備え、前記バネ荷重付与手段は、前記カムに巻かれた
バランス索体と、一端が該バランス索体の他端に係合し
て前記カムに前記昇降体の上昇方向のバネ荷重を付与す
る定常スプリングと、該定常スプリングに並設されると
ともに一端が固定部材に着脱可能に係止された追加スプ
リングと、前記昇降体が前記昇降範囲を越えて上方に移
動したとき、前記昇降索体の他端と前記追加スプリング
の一端とを連結するとともに、前記追加スプリングの一
端と前記固定部材との係合を解除させる自動チャック機
構と、前記昇降範囲の拡大手段とを備えたことを特徴と
する。
【0008】
【発明の作用・効果】この発明では、昇降範囲の拡大手
段を外して黒板を最大に持ち上げることで追加スプリン
グが自動的に並列接続される。このため、黒板を取り外
す作業が不要で、黒板の再生作業が容易かつ迅速に行え
る。
段を外して黒板を最大に持ち上げることで追加スプリン
グが自動的に並列接続される。このため、黒板を取り外
す作業が不要で、黒板の再生作業が容易かつ迅速に行え
る。
【0009】請求項2に記載の発明では、昇降体は、左
右一対のガイド柱および該左右一対のガイド柱の上下端
を連結する上下の枠部材からなる昇降枠と、該昇降枠に
取り付けた黒板とからなり、前記左右一対のガイド柱
は、前記固定部材に固定されたガイド柱保持手段に昇降
自在に保持されており、前記昇降範囲の拡大手段は、前
記ガイド柱保持手段と前記下枠部材との間に着脱可能に
設置したスペーサーであることを特徴とする。この構成
では、スペーサーを外して黒板を最大に持ち上げること
で追加スプリングが自動的に並列接続される。
右一対のガイド柱および該左右一対のガイド柱の上下端
を連結する上下の枠部材からなる昇降枠と、該昇降枠に
取り付けた黒板とからなり、前記左右一対のガイド柱
は、前記固定部材に固定されたガイド柱保持手段に昇降
自在に保持されており、前記昇降範囲の拡大手段は、前
記ガイド柱保持手段と前記下枠部材との間に着脱可能に
設置したスペーサーであることを特徴とする。この構成
では、スペーサーを外して黒板を最大に持ち上げること
で追加スプリングが自動的に並列接続される。
【0010】請求項3に記載の発明では、前記スペーサ
ーは、前記左右一対のガイド柱に係合して設けられたこ
とを特徴とする。この構成では、スペーサーをガイド柱
に係合できるので、設置が容易で外観も優れる。
ーは、前記左右一対のガイド柱に係合して設けられたこ
とを特徴とする。この構成では、スペーサーをガイド柱
に係合できるので、設置が容易で外観も優れる。
【0011】請求項4に記載の発明では、前記自動チャ
ック機構は、前記追加スプリングの一端に連結された連
結子と、前記昇降索体と前記定常スプリングとの連結部
材に設けたチャックとからなることを特徴とする。この
構成では、自動チャック機構が確実に作動できる。
ック機構は、前記追加スプリングの一端に連結された連
結子と、前記昇降索体と前記定常スプリングとの連結部
材に設けたチャックとからなることを特徴とする。この
構成では、自動チャック機構が確実に作動できる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の一実施例にかか
る昇降式黒板100を示し、黒板Aの背面に昇降枠10
を締結した昇降体1と、図1、図2に示すバランス装置
2とを備えている。バランス装置2は、重力に逆らって
昇降体1を上方に付勢し、上昇に要する操作力と下降に
要する操作力とを均等にする作用を有する。昇降枠10
は、左右のガイド柱11、12と、ガイド柱11、12
の上端および下端を連結する上下の横枠部材13、14
とからなる。
る昇降式黒板100を示し、黒板Aの背面に昇降枠10
を締結した昇降体1と、図1、図2に示すバランス装置
2とを備えている。バランス装置2は、重力に逆らって
昇降体1を上方に付勢し、上昇に要する操作力と下降に
要する操作力とを均等にする作用を有する。昇降枠10
は、左右のガイド柱11、12と、ガイド柱11、12
の上端および下端を連結する上下の横枠部材13、14
とからなる。
【0013】左右のガイド柱11、12は、壁など固定
物の垂直面に固定されたガイド箱20、20を貫通し
て、移動可能に垂直に配されている。ガイド箱20、2
0の上下面には、ガイド柱11、12に外嵌めされた上
クッションばね15、15および下クッションバネ1
6、16が設置されている。下クッションばね16、1
6と下横枠部材14との間には、昇降範囲の拡大手段で
あるスペーサー8、8が着脱可能に介装されている。
物の垂直面に固定されたガイド箱20、20を貫通し
て、移動可能に垂直に配されている。ガイド箱20、2
0の上下面には、ガイド柱11、12に外嵌めされた上
クッションばね15、15および下クッションバネ1
6、16が設置されている。下クッションばね16、1
6と下横枠部材14との間には、昇降範囲の拡大手段で
あるスペーサー8、8が着脱可能に介装されている。
【0014】スペーサー8は、ガイド柱11またはガイ
ド柱12に外嵌めされるU字形の切り込み81を有する
上下の水平部82、82と、上下の水平部82、82の
内側(図3に示す左側)が下横枠部材14に設けた係止
片83によって係止され、上下の水平部82、82を連
結する垂直部84からなる略コ字形の板部材を用いてい
る。この実施例では、図3に示す如く、下横枠部材14
に開けた窓85から、黒板Aを取り外すことなくスペー
サー8の取り外しができるようになっている。スペーサ
ー8の取り外しにより、黒板Aの上方への移動範囲が、
スペーサー8の高さ分だけ拡大する。
ド柱12に外嵌めされるU字形の切り込み81を有する
上下の水平部82、82と、上下の水平部82、82の
内側(図3に示す左側)が下横枠部材14に設けた係止
片83によって係止され、上下の水平部82、82を連
結する垂直部84からなる略コ字形の板部材を用いてい
る。この実施例では、図3に示す如く、下横枠部材14
に開けた窓85から、黒板Aを取り外すことなくスペー
サー8の取り外しができるようになっている。スペーサ
ー8の取り外しにより、黒板Aの上方への移動範囲が、
スペーサー8の高さ分だけ拡大する。
【0015】バランス装置2は、横長で矩形状を呈する
機枠3内に設けられている。機枠3は、左右の縦機枠材
31、32および上下の横機枠材33、34を有し、ガ
イド箱20、20の間に締結され水平に設置されてい
る。バランス装置2は、カム21が同じ支軸22に取り
付けられ一体に回転するプーリー23を有する。プーリ
ー23は、先端が昇降枠10の下横枠部材14の左右に
連結された一対のワイヤ24、24を巻き取る作用を有
する。
機枠3内に設けられている。機枠3は、左右の縦機枠材
31、32および上下の横機枠材33、34を有し、ガ
イド箱20、20の間に締結され水平に設置されてい
る。バランス装置2は、カム21が同じ支軸22に取り
付けられ一体に回転するプーリー23を有する。プーリ
ー23は、先端が昇降枠10の下横枠部材14の左右に
連結された一対のワイヤ24、24を巻き取る作用を有
する。
【0016】カム21にはバランス索体(この実施例で
はチェーン)25が巻かれており、バランス索体25の
先端にはプーリー23がワイヤ24、24を巻き取る方
向(昇降体1の上昇方向)に付勢して、昇降体1の重量
を相殺するためのバネ荷重付与機構40が連結されてい
る。バランス索体25としては、チェーンの代わりにワ
イヤなど他の可撓体を使用してもよい。
はチェーン)25が巻かれており、バランス索体25の
先端にはプーリー23がワイヤ24、24を巻き取る方
向(昇降体1の上昇方向)に付勢して、昇降体1の重量
を相殺するためのバネ荷重付与機構40が連結されてい
る。バランス索体25としては、チェーンの代わりにワ
イヤなど他の可撓体を使用してもよい。
【0017】図4、図5に示す如く、バネ荷重付与機構
40は、カム側リンク板41と固定側リンク板42との
間に、平行して2個の定常スプリング4を並列し、2個
の定常スプリング4の間に追加スプリング4Aを平行に
配している。追加スプリング4Aは、一端(カム側端)
43が機枠3の上下の横機枠材33、34に固定された
縦帯板35に係止され、他端44が固定側リンク板42
に係止されている。
40は、カム側リンク板41と固定側リンク板42との
間に、平行して2個の定常スプリング4を並列し、2個
の定常スプリング4の間に追加スプリング4Aを平行に
配している。追加スプリング4Aは、一端(カム側端)
43が機枠3の上下の横機枠材33、34に固定された
縦帯板35に係止され、他端44が固定側リンク板42
に係止されている。
【0018】固定側リンク板42は、固定側索体26を
介して機枠3の下横機枠材34に設置された調整ネジ3
6に連結されている。調整ネジ36は、図2に示す如
く、固定側索体26の他端に連結した連結金具37、該
連結金具37に固定したナット38、および下横機枠材
34に回動可能に連結されたボルト39を有する。ボル
ト39の回動により定常スプリング4および追加スプリ
ング4Aの設定荷重を調節できるようになっている。カ
ム側リンク板41と、追加スプリング4Aの一端43と
の間には、自動チャック機構5が設けられている。
介して機枠3の下横機枠材34に設置された調整ネジ3
6に連結されている。調整ネジ36は、図2に示す如
く、固定側索体26の他端に連結した連結金具37、該
連結金具37に固定したナット38、および下横機枠材
34に回動可能に連結されたボルト39を有する。ボル
ト39の回動により定常スプリング4および追加スプリ
ング4Aの設定荷重を調節できるようになっている。カ
ム側リンク板41と、追加スプリング4Aの一端43と
の間には、自動チャック機構5が設けられている。
【0019】図4、図5に示す如く、自動チャック機構
5は、一端51が矢印形状を有し、他端52が追加スプ
リング4Aの一端43に連結された連結子53と、カム
側リンク板41に設けたチャック6とからなる。連結子
53は、一端51は、楔54および係止段55となって
おり、他端52には、機枠3に固定された縦帯板35に
固着したフック56に係止される引っかけ部57が設け
られている。
5は、一端51が矢印形状を有し、他端52が追加スプ
リング4Aの一端43に連結された連結子53と、カム
側リンク板41に設けたチャック6とからなる。連結子
53は、一端51は、楔54および係止段55となって
おり、他端52には、機枠3に固定された縦帯板35に
固着したフック56に係止される引っかけ部57が設け
られている。
【0020】チャック6は、カム側リンク板41の他端
(図示右端)に締結され、中央にテーパー付きの縦スリ
ット61を有する口金62を備えている。口金62の一
端側には、カム側リンク板41の中央に締結した略凸状
断面のスリット板63が連接され、縦スリット61に連
続する隙間64が形成されている。カム側リンク板41
とスリット板63には、閂穴65、65が上下に開けら
れている。閂穴65、65には、閂66、66が前後方
向に挿通して配され、閂66、66を接近方向に付勢す
るバネ67、67が設置されている。
(図示右端)に締結され、中央にテーパー付きの縦スリ
ット61を有する口金62を備えている。口金62の一
端側には、カム側リンク板41の中央に締結した略凸状
断面のスリット板63が連接され、縦スリット61に連
続する隙間64が形成されている。カム側リンク板41
とスリット板63には、閂穴65、65が上下に開けら
れている。閂穴65、65には、閂66、66が前後方
向に挿通して配され、閂66、66を接近方向に付勢す
るバネ67、67が設置されている。
【0021】自動チャック機構5は、スペーサー8、8
を外し、昇降体1の上方の移動範囲を拡大する。この状
態で、昇降体1を持ち上げると、スペーサー8の分だけ
余分に昇降体1が上方に移動できる。これにより、図7
に示す如く、カム側リンク板41が図示右方に移動し、
連結子53の一端51が口金62の縦スリット61に差
し込まれ、つづいて、隙間64に押し込まれて楔54が
閂66、66を押し広げて、さらに係止段55が閂6
6、66に係合し自動連結がなされる。
を外し、昇降体1の上方の移動範囲を拡大する。この状
態で、昇降体1を持ち上げると、スペーサー8の分だけ
余分に昇降体1が上方に移動できる。これにより、図7
に示す如く、カム側リンク板41が図示右方に移動し、
連結子53の一端51が口金62の縦スリット61に差
し込まれ、つづいて、隙間64に押し込まれて楔54が
閂66、66を押し広げて、さらに係止段55が閂6
6、66に係合し自動連結がなされる。
【0022】プーリー23には、ブレーキ機構7が付設
されている。ブレーキ機構7は、図6に示す如く、プー
リー23の縁を挟んで制動するブレーキシュー71、ブ
レーキシュー71の付勢手段72、およびブレーキシュ
ー71を広げてプーリー23の縁の挟持を解除する操作
ケーブル73を有し、操作ケーブル73の先端には、操
作把手(図示せず)が設けられている。ブレーキ機構7
は、昇降体1を上下させる場合に、片手で把手を操作し
てプーリー23の縁の挟持を解除し、他方の手で黒板A
を上昇または下降させる。
されている。ブレーキ機構7は、図6に示す如く、プー
リー23の縁を挟んで制動するブレーキシュー71、ブ
レーキシュー71の付勢手段72、およびブレーキシュ
ー71を広げてプーリー23の縁の挟持を解除する操作
ケーブル73を有し、操作ケーブル73の先端には、操
作把手(図示せず)が設けられている。ブレーキ機構7
は、昇降体1を上下させる場合に、片手で把手を操作し
てプーリー23の縁の挟持を解除し、他方の手で黒板A
を上昇または下降させる。
【0023】黒板Aが古くなり、新しい板を黒板Aに重
ねて固定する場合には、スペーサー8、8を外し、昇降
体1を持ち上げ、図7に示す如く、自動チャック機構5
を連結する。これにより、2本の定常スプリング4によ
るバネ荷重から、追加スプリング4Aを加えた3個のス
プリングによるバネ荷重に変更される。この結果、重量
の増大に対しても、適正な相殺ができ、上昇と下降の操
作力の均等が実現する。この変更作業では、スペーサー
8の取り外しと、昇降体1の持ち上げのみで実現でき、
極めて簡単である。
ねて固定する場合には、スペーサー8、8を外し、昇降
体1を持ち上げ、図7に示す如く、自動チャック機構5
を連結する。これにより、2本の定常スプリング4によ
るバネ荷重から、追加スプリング4Aを加えた3個のス
プリングによるバネ荷重に変更される。この結果、重量
の増大に対しても、適正な相殺ができ、上昇と下降の操
作力の均等が実現する。この変更作業では、スペーサー
8の取り外しと、昇降体1の持ち上げのみで実現でき、
極めて簡単である。
【図1】この発明のバランス装置を備えた昇降式黒板の
正面図である。
正面図である。
【図2】図1の側面断面図である。
【図3】図1の要部の斜視図である。
【図4】自動チャック機構の正面図である。
【図5】自動チャック機構の平面断面図および側面断面
図である。
図である。
【図6】ブレーキ機構の正面図である。
【図7】この発明のバランス装置を備えた昇降式黒板の
正面図である。
正面図である。
【図8】従来のバランス装置を備えた昇降式黒板の正面
図である。
図である。
100 昇降式黒板
1 昇降体
10 昇降枠
11、12 ガイド柱
13 上横枠部材(枠部材)
14 下横枠部材(枠部材)
2 バランス装置
20 ガイド箱(ガイド柱保持手段)
21 カム
23 プーリー
24 ワイヤ(昇降索体)
25 バランス索体
3 機枠
4 定常スプリング
4A 追加スプリング
40 バネ荷重付与機構(バネ荷重付与手段)
41 カム側リンク板(連結部材)
5 自動チャック機構
53 連結子
6 チャック
7 ブレーキ機構
8 スペーサー(昇降範囲の拡大手段)
A 黒板
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 浅井 登
名古屋市緑区鳴海町字上汐田68番地 中央
発條株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 昇降範囲内で昇降体を昇降させる昇降機
構に付設され、昇降に要する力を上昇時と下降時とで近
似させるバランス装置において、 前記昇降体に連結された昇降索体を巻き取るプーリー
と、該プーリーと一体的に回動するカムと、該カムを前
記昇降体の上昇方向に付勢するバネ荷重付与手段とを備
え、 前記バネ荷重付与手段は、前記カムに巻かれたバランス
索体と、一端が該バランス索体の他端に係合して前記カ
ムに前記昇降体の上昇方向のバネ荷重を付与する定常ス
プリングと、該定常スプリングに並設されるとともに一
端が固定部材に着脱可能に係止された追加スプリング
と、前記昇降体が前記昇降範囲を越えて上方に移動した
とき、前記昇降索体の他端と前記追加スプリングの一端
とを連結するとともに、前記追加スプリングの一端と前
記固定部材との係合を解除させる自動チャック機構と、
前記昇降範囲の拡大手段とを備えたことを特徴とする昇
降機構のバランス装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の昇降機構のバランス装
置において、 前記昇降体は、左右一対のガイド柱および該左右一対の
ガイド柱の上下端を連結する上下の枠部材からなる昇降
枠と、該昇降枠に取り付けた黒板とからなり、 前記左右一対のガイド柱は、前記固定部材に固定された
ガイド柱保持手段に昇降自在に保持されており、 前記昇降範囲の拡大手段は、前記ガイド柱保持手段と前
記下枠部材との間に着脱可能に設置したスペーサーであ
ることを特徴とする昇降機構のバランス装置。 - 【請求項3】 請求項2に記載の昇降機構のバランス装
置において、前記スペーサーは、前記左右一対のガイド
柱に係合して設けられたことを特徴とする昇降機構のバ
ランス装置。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の昇降機
構のバランス装置において、前記自動チャック機構は、
前記追加スプリングの一端に連結された連結子と、前記
昇降索体と前記定常スプリングとの連結部材に設けたチ
ャックとからなることを特徴とする昇降機構のバランス
装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001264367A JP2003070582A (ja) | 2001-08-31 | 2001-08-31 | 昇降機構のバランス装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2003070582A true JP2003070582A (ja) | 2003-03-11 |
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ID=19090978
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP (1) | JP2003070582A (ja) |
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- 2001-08-31 JP JP2001264367A patent/JP2003070582A/ja active Pending
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