JP6947319B1 - ダンボール材およびこれを用いたダンボール箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造された箱の強度の確保とつぶしやすさの確保とを両立する。【解決手段】連続する両面ダンボールを折目Fで蛇腹折りに折り畳んだダンボール材1である。両面ダンボールを構成するライナは、坪量が80[g/m2]以上であって270[g/m2]以下で、長さ加重平均繊維長が0.90[mm]以上であって1.50[mm]以下で、ルンケル比が1.20以上であって1.60以下で、紙力増強剤の添加量が0.15[質量部]以上であって5.25[質量部]以下である。両面ダンボールを構成する中芯は、坪量が80[g/m2]以上であって180[g/m2]以下で、長さ加重平均繊維長が0.86[mm]以上であって1.24[mm]以下で、ルンケル比が0.96以上であって1.29以下で、紙力増強剤の添加量が0.01[質量部]以上であって3.90[質量部]以下である。【選択図】図1

Description

本発明は、蛇腹折りのダンボール材およびこれを用いたダンボール箱に関する。
製函用資材として、蛇腹折り(「ファンフォールド」とも称される)のダンボール材が知られている。ダンボール材には連続する矩形状のシート間に折目が設けられ、この折目でシートが交互に折り返されている。このような蛇腹折りのダンボール材では、連続するシートが上下に積み重ねられ、直方体状の荷姿に折り畳まれている。
上記のダンボール材は、包装対象のサイズに応じて最適な大きさの箱を製造する製函システム(「自動包装システム」や「三辺可変システム」,「三辺自動梱包」,「オンデマンド包装」などとも称される)の包装資材に用いられる。この製函システムでは、以下に例示する各種の工程が実施される。
・フィード工程:蛇腹折りのダンボール材を繰り出す工程
・ カット工程 :フィード工程で繰り出された平面状のダンボール材を切り出す工程
・フォールド工程:カット工程で切り出されたダンボール材から箱を組み立てる工程
特表2013-513869号公報
しかしながら、蛇腹折りのダンボール材が製函システムの資材に用いられた場合に、ダンボール材に用いられるシートの性状によっては、製造された箱の強度が不十分となるおそれがある。また、製造された箱の強度が大きすぎるとつぶしにくくなるおそれがある。また、蛇腹折りに折り畳まれた測定ダンボール材の折目付近で空隙やシートの横ズレが生じて蛇腹折性が不十分になることがある。
本件は、上記の課題に鑑みて創案されたものであり、製造された箱の強度と、つぶしやすさと、蛇腹折性とを確保することを目的の一つとする。なお、この目的に限らず、後述する「発明を実施するための形態」に示す各構成から導き出される作用および効果であって、従来の技術では得られない作用および効果を奏することも、本件の他の目的として位置付けることができる。
ここで開示するダンボール材は、連続する両面ダンボールにおいて矩形状のシートが第一方向に沿って直線状に延在する折目のそれぞれにおいて前記折目の沿う平面で前記第一方向に直交する第二方向へ折り返され、前記第一方向および前記第二方向の双方に直交する第三方向に沿って前記シートが積み重ねられた蛇腹折りのダンボール材である。
本ダンボール材は、前記両面ダンボールを構成するライナの坪量が80[g/m]以上であって270[g/m]以下であり、前記ライナのパルプ繊維の長さ加重平均繊維長が0.90[mm]以上であって1.50[mm]以下であり、前記ライナの前記パルプ繊維のルンケル比が1.20以上であって1.60以下であり、前記ライナに添加された紙力増強剤の添加量が0.15[質量部]以上であって5.25[質量部]以下である。
そのうえ、本ダンボール材は、前記両面ダンボールを構成する中芯の坪量が80[g/m]以上であって180[g/m]以下であり、前記中芯の長さ加重平均繊維長が0.86[mm]以上であって1.24[mm]以下であり、前記中芯のルンケル比が0.96以上であって1.29以下であり、前記中芯の紙力増強剤の添加量が0.01[質量部]以上であって3.90[質量部]以下である。
本件によれば、ダンボール材から製造された箱の強度とつぶしやすさと蛇腹折性とを確保することができる。
蛇腹折りのダンボール材を示す斜視図である。
以下、実施形態としてのダンボール材およびダンボール箱を説明する。
本実施形態のダンボール材は、連続するダンボールにおいて矩形状のシートが折り畳まれた蛇腹折りの製函用資材である。このダンボール材には、中芯に対して両側にライナが設けられた両面ダンボールが用いられる。
上記の両面ダンボールには、一つの中芯および二つのライナのそれぞれに対応する三つの原紙(資材)から構成されたシングルフルートのダンボールのほか、いわゆる「複両面ダンボール」や「複々両面ダンボール」のように三つ以上の中芯(一つ以上の中ライナを含む)および二つのライナのそれぞれに対応する五つ以上の原紙から構成されたマルチフルートのダンボールも含まれる。本実施形態では、シングルフルートの両面ダンボールからなるダンボール材を主に例示する。
ダンボール材が製函されると、ダンボール箱となる。詳細に言えば、製函システムの製函用資材に用いられたダンボール材は、シートが順繰りに送り出されるフィード工程,送り出されたシートが箱の展開パターンに切り抜かれるカット工程,箱の形状に折り立てられるフォールド工程といった種々の工程を経てダンボール箱に製函される。なお、ダンボール箱を組み立てる製函システムは、特に制限されないが、たとえば自動包装システムの全自動システム(フルオート機)である「CMC社製のカートンラップ1000」,「Neopost社製のCVP−500」,「オーエスマシーナリー社製のTXP−600」や、フィード工程からカット工程までを行う半自動システム(セミオート機)の「Pack Size社製のEM7」,「Panotec社製のCompack」,「HOMAG社製のPAQTEQ C−200」,「HOMAG社製のPAQTEQ C−250」を用いることができる。
本実施形態では、下記の方向I,IIが以下の表1に示すように対応する例を挙げ、ダンボール材は水平面に載置されたものとする。
・方向 I :水平面に載置されたダンボール材における方向
・方向II:ダンボール材を製造する途中の半製品における方向
Figure 0006947319
縦方向(第一方向,図中には「CD」と記す)および横方向(第二方向,図中には「MD」と記す)は水平に沿う方向であり、シート(折目)の沿う平面が延在する方向である。これらの縦方向と横方向とは互いに直交する。高さ方向(第三方向,図中には「TD」と記す)は、鉛直方向に沿う方向であり、縦方向および横方向の双方に直交する。この高さ方向は、シートが重ね合わせられる方向に対応する。
MD(Machine Direction)方向は、「流れ方向」とも称され、ダンボール材の製造過程やダンボール材を資材とした製函システムの工程が上流から下流へ進捗する方向である。CD(Cross Direction)方向は、MD方向の沿う平面においてMD方向に直交する方向である。TD(Transverse Direction)方向は、MD方向およびCD方向の双方に直交する方向である。
そのほか、特に断らない限り、本実施形態の「数値X〜数値Y」なる表現は、数値X以上であって数値Y以下の範囲を意味する。
[I.一実施形態]
下記の一実施形態では、ダンボール材の構成を項目[1]および[2]で述べる。項目[1]では、ダンボール材が折り畳まれた構造(以下「折畳構造」と称する)を説明する。項目[2]では、ダンボール材に関するパラメータを説明する。
そして、項目[1]および[2]の構成による作用および効果を項目[3]で述べる。
[1.折畳構造]
図1に示すように、ダンボール材1は、直方体状をなす製函用資材である。
ダンボール材1では、連続する矩形状のシート2(図1では一部のみに符号を付す)が折目F(図1では一部のみに符号を付す)で折り返され、折り返されたシート2が高さ方向に積み重ねられている。
このように折り畳まれたダンボール材1には、縦方向および高さ方向の双方に沿う一対の側面に、複数の折目Fが縦方向に沿って直線状に延在する。
ここで、連続する三つのシート2(図1では二点鎖線で示す)に着目して、ダンボール材1の折畳構造を説明する。
・第一シート21:第二シート22の一側に連続するシート2
・第二シート22:第一シート21と第三シート23との双方に連続するシート2
・第三シート23:第二シート22の他側に連続するシート2
第一シート21と第二シート22との間に第一折目F1が設けられ、第一折目F1を介してシート21,22が連続している。第二シート22と第三シート23との間に第二折目F2が設けられ、第二折目F2を介してシート22,23が連続している。
第一折目F1は、第一シート21に対して横方向の一方(図1では右方)へ向けて第二シート22が折り返される折目Fであり、ダンボール材1における横方向の他方(図1では左方)に配置される。第二折目F2は、第二シート22に対して横方向の他方(図1では左方)へ向けて第三シート23が折り返される折目Fであり、ダンボール材1における横方向の一方(図1では右方)に配置される。
第一シート21では、横方向(折目Fと交差する方向)に延在する第一端縁E1(図1には手前側の端縁のみに符号を付す)にダンボールの段目10(波目)が露出する。同様に、第二シート22には、横方向(折目Fと交差する方向)に延在する第二端縁E2(図1には手前側の端縁のみに符号を付す)にダンボールの段目10が露出する。
第一シート21および第二シート22からなるシート対20では、第一端縁E1と第二端縁E2とが高さ方向に隣り合って配置される。
上記の折畳構造を有するダンボール材1によれば、ロール状に巻回することの困難な資材であっても直方体状に折り畳むことができる。すなわち、ロール状に巻回可能な資材よりも高い強度をもつダンボールのシート2をコンパクトな荷姿にすることができる。このように強度の確保されたシート2が折り畳まれたダンボール材1は、強度の要求される箱を製造する製函システムの包装資材に用いて好適である。
そのほか、折目Fは、ダンボールの段目10に沿って設けられている。言い換えれば、MD方向に対して垂直な段目10のダンボール材1が製造される。
なお、ダンボール材1は、汚損や荷崩れを防ぐために、包装用のフィルムで被包(包装)されることが好ましい。
[2.パラメータ]
以下、ダンボール材1のパラメータを説明する。
まず、ダンボール材1のサイズや段数などの基本的なパラメータを述べる。その後に、ダンボール材1の性状に関するパラメータを詳述する。
[2−1.基本的なパラメータ]
ダンボール材1のサイズは、下記の寸法L1〜L3から定まる。
・ 縦寸法L1 :縦方向の寸法(第一寸法)
・ 横寸法L2 :横方向の寸法(第二寸法)
・高さ寸法L3:高さ方向の寸法(第三寸法)
上記の寸法L1〜L3は、小さいほど製造される箱のサイズや形状の制約が大きくなるおそれがあり、大きいほど運搬や納入といった作業性が低下するおそれがある。これらの観点より、寸法L1〜L3は、下記の表2に示す範囲であることが好ましい。
Figure 0006947319
そのほか、ダンボール材1における折目Fの本数をN[本]とおけば、シート2の枚数はN+1[枚]である。この場合には、N+1[段]のシート2がダンボール材1において重ね合わせられている。
たとえば、ダンボール材1の段数としては、たとえば10〜1000[段]のさまざまな段数が挙げられる。詳細を後述する折り畳みに関するパラメータが測定される対象のダンボール材については、所定の段数(たとえば100[段])未満の測定対象については、全段のそれぞれにおいてパラメータを測定するのが好ましい。一方、所定の段数(たとえば100[段])以上の測定対象については、部分的(たとえばパートに分けた部分や設定された領域)にパラメータが測定してもよい。
なお、ダンボール材1に用いられるシート2には、任意の坪量を設定することができる。シート2に採用される坪量の範囲としては、50〜1500[g/m2]の範囲が挙げられ、好ましくは100〜1000[g/m2]の範囲が挙げられ、より好ましくは200〜800[g/m2]の範囲が挙げられ、さらに好ましくは200〜600[g/m]の範囲が挙げられる。
上記の坪量に中芯の段繰率を加味し、縦寸法L1および横寸法L2とシート2の段数N+1とを乗算すれば、ダンボール材1の重量が算出される。
[2−2.性状に関するパラメータ]
本実施形態のダンボール材1は、以下の観点に立脚して、性状に関する所定の構成を備えている。
・観点 :製造された箱の強度とつぶしやすさと蛇腹折正とを確保すること
上記の観点は、下記の課題1,2,3を解決するための観点である。
・課題1:製造された箱の強度が不十分であること
・課題2:製造された箱のつぶしにくいこと
・課題3:ダンボール材1で蛇腹折性が不十分であること
上記の観点,課題1,2,3に対応する所定の構成には、以下に示す構成が含まれる。
・構成:下記の構成1および構成2
>構成1:ライナが下記の構成1A〜1Dを備えること
構成1A:坪量が所定の第一坪量範囲であること
構成1B:繊維長の長さ加重平均繊維長が所定の第一長さ範囲であること
構成1C:ルンケル比が所定の第一比範囲であること
構成1D:紙力増強剤の添加量が所定の第一添加量範囲であること
>構成2:中芯が下記の構成2A〜2Dを備えること
構成2A:坪量が所定の第二坪量範囲であること
構成2B:繊維長の長さ加重平均繊維長が所定の長さ第二範囲であること
構成2C:ルンケル比が所定の第二比範囲であること
構成2D:紙力増強剤の添加量が所定の第二添加量範囲であること
「坪量」は、ダンボール材1を構成するライナや中芯の単位平米当たりの重量[g/m2]に対応するパラメータである。坪量が大きいほど、ライナや中芯の硬さや強度が増加
する傾向があり、坪量が小さいほどライナや中芯の硬さや強度が減少する傾向がある。
「長さ加重平均繊維長」は、ダンボール材1を構成するライナや中芯に含有されるパルプ繊維の長さ(繊維長)の平均値に対応するパラメータである。
繊維長の値が大きいと、パルプ繊維どうしが絡まりやすくなり、ライナや中芯の硬さが増す傾向がある。繊維長の値が小さいと、パルプ繊維どうしが絡まりにくくなり、ライナや中芯の柔軟性が増す傾向がある。
「ルンケル比」は、ダンボール材1を構成するライナや中芯に含有されるパルプ繊維の形状を示すパラメータであり、(ルンケル比)=(繊維壁厚の2倍)/(繊維内腔径)で算出される。
ルンケル比が大きいほど剛直な繊維であることを示している。ルンケル比の値が大きいと、繊維の剛直性が増加し、ライナや中芯の硬さが増す傾向がある。ルンケル比の値が小さいと、パルプ繊維の柔軟性が増加し、しなやかなライナや中芯を得られる傾向がある。
「紙力増強剤」は、表面強度向上や印刷時の紙粉発生を防止するために、ダンボール材1を構成するライナや中芯に添加される薬品である。紙力増強剤の添加量[質量部]は、ライナや中芯を構成する全パルプの合計100[質量部]に対して含有される紙力増強剤の添加量[質量部]の割合である。
紙力増強剤の添加量が多いほど、ライナや中芯の硬さが増す傾向がある。ルンケル比の値が小さいと、パルプ繊維の柔軟性が増加してしなやかなライナや中芯を得られる傾向がある。
蛇腹折りされたダンボール材1では、折目Fを跨いで連続するシート2を用いて一個のダンボール箱(以下「折目入りダンボール箱」という)が製造され得る。折目入りダンボール箱では、折目Fを含む個所の強度が不十分になりやすく、課題1を招きやすい傾向がある。
ダンボール材1を構成するライナや中芯の硬さや強度を増すほどダンボール材1を用いて製造されたダンボール箱で強度を確保し得る。しかし、製造されたダンボール箱の強度が過大であると、課題2を招くおそれがある。
一般に、ダンボール箱を廃棄するときは、つぶしたり折り畳んだりして、嵩張らないようにする。大量のダンボール箱が排出される物流センター等では、廃棄にかかる手間と時間を節約するために、ダンボール箱圧縮潰し機を用いて自動的に箱をつぶすことがある。ダンボール箱がつぶしにくいと、ダンボール箱圧縮潰し機でつぶすことができず、装置内で箱が詰まり装置の停止を招く場合がある。
ダンボール材1は、図1に示すように連続するシート2を折目Fで折り返して蛇腹折りに折り畳んだものである。ダンボール材1では、ライナや中芯の硬さが不十分であったり、あるいは、硬すぎたりする場合に、折目付近に空隙生じたり、シート2のズレが生じて、課題3を招くことがある。
本願の発明者らは、ダンボール材1を構成するライナが上記の構成1A〜1Dを備えておりダンボール材1を構成する中芯が構成2A〜2Dを備えていれば、上述の課題1,2および3を抑えられる傾向にあるとの知見を得た。逆に言えば、上記の構成1A〜1Dおよび構成2A〜2Dの少なくとも何れか一つを備えていないライナや中芯を備えたダンボール材は、課題1,2または3が生じやすい傾向にあることを見出した。
つまり、ダンボール材1には、上述の観点1,2および3に立脚して上記の構成1A〜1Dおよび構成2A〜2Dが備えられている。
ライナや中芯の坪量、長さ加重平均繊維長、ルンケル比および紙力増強剤の添加量の少なくとも何れか一つが所定の範囲を下回っている場合には、ライナや中芯の強度が不十分となり、上述の課題1,3を招く傾向がある。
ライナや中芯の坪量、長さ加重平均繊維長、ルンケル比および紙力増強剤の添加量の少なくとも何れか一つが所定の範囲を上回っている場合には、ライナや中芯の強度が過大となり、課題2,3を招く傾向がある。
ライナの坪量の第一坪量範囲は、80[g/m]以上であって270[g/m]以下であり、好ましくは110[g/m2]以上であって250[g/m2]以下であり、より好ましくは120[g/m2]以上であって210[g/m2]以下である。
ライナの長さ加重平均繊維長の第一長さ範囲は、0.90[mm]以上であって1.50[mm]以下であり、好ましくは0.92[mm]以上であって1.45[mm]以下であり、より好ましくは0.95[mm]以上であって1.40[mm]以下である。
ライナのルンケル比の第一比範囲は、1.20以上であって1.60以下であり、好ましくは1.22以上であって1.55以下であり、より好ましくは1.25以上であって1.50以下である。
ライナの紙力増強剤の第一添加量範囲は、0.15[質量部]以上であって5.25[質量部]以下であり、好ましくは0.90[質量部]以上であって4.00[質量部]以下であり、より好ましくは1.25[質量部]以上であって3.30[質量部]以下である。
中芯の坪量の第二坪量範囲は、80[g/m]以上であって180[g/m]以下であって、好ましくは110[g/m2]以上であって170[g/m2]以下であり、より好ましくは120[g/m2]以上であって160[g/m2]以下である。
中芯の長さ加重平均繊維長の第二長さ範囲は、0.86[mm]以上であって1.24[mm]以下であり、好ましくは0.88[mm]以上であって1.22[mm]以下であり、より好ましくは0.90[mm]以上であって1.20[mm]以下である。
中芯のルンケル比の第二比範囲は、0.96以上であって1.29以下であり、好ましくは0.98以上であって1.27以下であり、より好ましくは1.00以上であって1.25以下である。
中芯の紙力増強剤の第二添加量範囲は、0.01[質量部]以上であって3.90[質量部]以下であり、好ましくは0.05[質量部]以上であって3.80[質量部]以下であり、より好ましくは0.40[質量部]以上であって3.10[質量部]以下である。
[3.作用および効果]
本実施形態のダンボール材1は、構成1,2により、ダンボール材から製造された箱の強度と、つぶしやすさと、蛇腹折性とを確保することができる。
上述の構成1,2を備えることにより、ダンボール材1が製函用資材に用いられた場合に良好な状態の箱の製造することができる。
[II.実施例]
以下、実施例および比較例を挙げて本発明を具体的に説明する。ただし、本発明は、下記の実施例に限定されるものではない。
――前処理――
パラメータの測定対象である測定ダンボール材またはその一部は、JIS Z0203:2000に準拠して温度23[℃]および湿度50[%]の温湿度条件で24時間以上の前処理が施された常態としたうえで、各パラメータを測定した。
そのほか、ライナ原紙と中芯原紙とを貼合する段ボール用接着剤には、通常用いられるワンタンク方式の澱粉糊を使用した。また、測定ダンボール材は、段繰りロールを有するコルゲータを用いて製造した。
――測定対象――
実施例1〜22および比較例23〜32において測定ダンボール材は、下記のサイズ(荷姿寸法)である。
・ サ イ ズ :縦寸法1300[mm],
横寸法1150[mm],
高さ寸法1800[mm]
実施例1〜22および比較例23〜32において測定ダンボール材は、以下に示す五種のフルートのうち何れか一つのフルートを採用した。
・ A フルート(段数:360[段])
・ B フルート(段数:600[段])
・ ACフルート(段数:200[段])
また、実施例1〜22および比較例23〜32において測定ダンボール材は、以下に示す緒元の段繰りロールを有するコルゲータを用いて製造された。
>Aフルート
・ 段高 :4.5[mm]
・段山数:34[山/30cm]
>Bフルート
・ 段高 :2.5[mm]
・段山数:50[山/30cm]
>ACフルート
――Aフルート――
・ 段高 :4.5[mm]
・段山数:34[山/30cm]
――Cフルート――
・ 段高 :3.5[mm]
・段山数:40[山/30cm]
なお、「段山数」とは、シートにおいて30[cm]あたりの山(段)の数に対応し、段目の波長で30[cm]を除算した数値に対応する。
実施例1〜22および比較例23〜32において測定ダンボール材に用いるライナ原紙には下記の品番「No.1」〜「No.18」のライナ原紙の何れか一つを採用した。
・No.1〜7,No.14〜18:坪量180[g/m2
・ No.8,12 :坪量120[g/m2
・ No.9,13 :坪量210[g/m2
・ No.10 :坪量50[g/m2
・ No.11 :坪量280[g/m2
品番「No.1」のライナ原紙は、フリーネスが400[ml]の針葉樹クラフトパルプ(NKP)、広葉樹クラフトパルプ(LKP)および機械パルプ(MP)を原料とし、多層抄き抄紙機を使用して抄紙を行って三層で構成されるダンボール用ライナ原紙として、下記の抄紙条件で作成された。フリーネスは、JIS P8121 2012に準拠して下記の測定装置で測定した。
・測定装置:製品名「カナディアンスタンダ―ドフリーネス」,熊谷理機工業株式会
社,製品番号「No.2580‐A」
・品番「No.1」の抄紙条件
> サイズ剤:薬剤名「サイズパイン N−830(荒川化学工業株式会社製)」
を紙層の全パルプの合計100[質量部]に対して0.5[質量
部]で含有する
>紙力増強剤:薬剤名「PT−1001(荒川化学工業株式)」を紙層の全パルプ
の合計100[質量部]に対して0.50[質量部]で含有する
>硫酸バンド:紙層の全パルプの合計100[質量部]に対して5[質量部]で
含有する
> NKP :10[質量%]の割合で含有する
> LKP :80[質量%]の割合で含有する
> MP :10[質量%]の割合で含有する
品番「No.2」のライナ原紙は、NKPを5[質量%]、LKPを85[質量%]、MPを10[質量%]に変更した以外は、「No.1」のライナ原紙と同様の作成方法で作成された。
品番「No.3」のライナ原紙は、NKPを20[質量%]、LKPを70[質量%]、MPを10[質量%]に変更した以外は、「No.1」のライナ原紙と同様の作成方法で作成された。
品番「No.4」のライナ原紙は、紙力増強剤の添加量を0.20[質量部]に変更した以外は、「No.1」のライナ原紙と同様の作成方法で作成された。
品番「No.5」のライナ原紙は、紙力増強剤の添加量を1.00[質量部]に変更した以外は、「No.1」のライナ原紙と同様の作成方法で作成された。
品番「No.6」のライナ原紙は、紙力増強剤の添加量を3.50[質量部]に変更した以外は、「No.1」のライナ原紙と同様の作成方法で作成された。
品番「No.7」のライナ原紙は、紙力増強剤の添加量を5.00[質量部]に変更した以外は、「No.1」のライナ原紙と同様の作成方法で作成された。
品番「No.8」のライナ原紙は、坪量を120[g/m2]に変更した以外は、「No.1」のライナ原紙と同様の作成方法で作成された。
品番「No.9」のライナ原紙は、坪量を210[g/m2]に変更した以外は、「No.1」のライナ原紙と同様の作成方法で作成された。
品番「No.10」のライナ原紙は、坪量を50[g/m2]に変更した以外は、「No.1」のライナ原紙と同様の作成方法で作成された。
品番「No.11」のライナ原紙は、坪量を280[g/m2]に変更した以外は、「No.1」のライナ原紙と同様の作成方法で作成された。
品番「No.12」のライナ原紙は、坪量を120[g/m2]に変更して、NKPを5[質量%]、LKPを90[質量%]、MPを5[質量%]に変更した以外は、「No.1」のライナ原紙と同様の作成方法で作成された。
品番「No.13」のライナ原紙は、坪量を210[g/m2]に変更して、NKPを30[質量%]、LKPを60[質量%]、MPを10[質量%]に変更した以外は、「No.1」のライナ原紙と同様の作成方法で作成された。
品番「No.14」のライナ原紙は、坪量を180[g/m2]に変更した以外は、「No.8」のライナ原紙と同様の作成方法で作成された。
品番「No.15」のライナ原紙は、紙力増強剤の添加量を0.10[質量部]に変更した以外は、「No.1」のライナ原紙と同様の作成方法で作成された。
品番「No.16」のライナ原紙は、紙力増強剤の添加量を5.50[質量部]に変更した以外は、「No.1」のライナ原紙と同様の作成方法で作成された。
品番「No.17」のライナ原紙は、紙力増強剤の添加量を1.30[質量部]に変更した以外は、「No.1」のライナ原紙と同様の作成方法で作成された。
品番「No.18」のライナ原紙は、紙力増強剤の添加量を3.20[質量部]に変更した以外は、「No.1」のライナ原紙と同様の作成方法で作成された。
実施例1〜22および比較例23〜32において測定ダンボール材に用いる中芯原紙には下記の品番「No.19」〜「No.33」のライナ原紙の何れか一つを採用した。
・No.19〜25,No.30〜33:坪量160[g/m2
・ No.26,29 :坪量120[g/m2
・ No.27 :坪量50[g/m2
・ No.28 :坪量210[g/m2
品番「No.19」の中芯原紙は、フリーネスが300[ml]で濃度3[%]の雑古紙と、フリーネスが400[ml]で濃度4[%]の段古紙とを混合したパルプスラリーを原料として、抄紙機を使用して抄紙を行って一層で構成されるダンボール用中芯原紙として、下記の抄紙条件で作成された。フリーネスは、JIS P8121 2012に準拠して下記の測定装置で測定した。
・測定装置:製品名「カナディアンスタンダ―ドフリーネス」,熊谷理機工業株式会
社,製品番号「No.2580‐A」
・品番「No.19」の抄紙条件
> サイズ剤:薬剤名「サイズパイン N−830(荒川化学工業株式会社製)」
を紙層の全パルプの合計100[質量部]に対して0.50[質量
部]で含有する
>紙力増強剤:薬剤名「PT−1001(荒川化学工業株式)」を紙層の全パルプ
の合計100[質量部]に対して0.30[質量部]で含有する
>硫酸バンド:紙層の全パルプの合計100[質量部]に対して1.00[質量部
]で含有する
>パルプスラリー:雑古紙を15[質量%]と段古紙を85[質量%]との割合で
混合させたパルプスラリーを用いた
品番「No.20」の中芯原紙は、雑古紙を20[質量%]と段古紙を80[質量%]との割合で混合させたパルプスラリーを用いた以外は、「No.19」の中芯原紙と同様の作成方法で作成された。
品番「No.21」の中芯原紙は、雑古紙を10[質量%]と段古紙を90[質量%]との割合で混合させたパルプスラリーを用いた以外は、「No.19」の中芯原紙と同様の作成方法で作成された。
品番「No.22」の中芯原紙は、紙力増強剤の添加量を0.05[質量部]に変更した以外は、「No.19」の中芯原紙と同様の作成方法で作成された。
品番「No.23」の中芯原紙は、紙力増強剤の添加量を0.50[質量部]に変更した以外は、「No.19」の中芯原紙と同様の作成方法で作成された。
品番「No.24」の中芯原紙は、紙力増強剤の添加量を3.00[質量部]に変更した以外は、「No.19」の中芯原紙と同様の作成方法で作成された。
品番「No.25」の中芯原紙は、紙力増強剤の添加量を3.80[質量部]に変更した以外は、「No.19」の中芯原紙と同様の作成方法で作成された。
品番「No.26」の中芯原紙は、坪量を120[g/m2]に変更した以外は、「No.19」の中芯原紙と同様の作成方法で作成された。
品番「No.27」の中芯原紙は、坪量を50[g/m2]に変更した以外は、「No.19」の中芯原紙と同様の作成方法で作成された。
品番「No.28」の中芯原紙は、坪量を210[g/m2]に変更した以外は、「No.19」の中芯原紙と同様の作成方法で作成された。
品番「No.29」の中芯原紙は、坪量を120[g/m2]に変更して、雑古紙を30[質量%]と段古紙を70[質量%]との割合で混合させたパルプスラリーを用いた以外は、「No.19」の中芯原紙と同様の作成方法で作成された。
品番「No.30」の中芯原紙は、雑古紙を5[質量%]と段古紙を95[質量%]との割合で混合させたパルプスラリーを用いた以外は、「No.19」の中芯原紙と同様の作成方法で作成された。
品番「No.31」の中芯原紙は、坪量を160[g/m2]に変更した以外は、「No.29」の中芯原紙と同様の作成方法で作成された。
品番「No.32」の中芯原紙は、紙力増強剤の添加量を0.10[質量部]に変更した以外は、「No.19」の中芯原紙と同様の作成方法で作成された。
品番「No.33」の中芯原紙は、紙力増強剤の添加量を4.00[質量部]に変更した以外は、「No.19」の中芯原紙と同様の作成方法で作成された。
実施例1〜22および比較例23〜32の測定ダンボール材のそれぞれで用いるライナ原紙の品番と中芯原紙の品番とは、具体的には、下記の表3に示すとおりである。下記の表3でライナの「種類」の項目と中芯の「種類」項目とには、実施例1〜22および比較例23〜32の測定ダンボール材のそれぞれで用いるライナ原紙の品番(上記の品番「No.1」〜「No.18」の何れか一つ)と中芯原紙の品番(上記の品番「No.19」〜「No.33」の何れか一つ)とが示されている。なお、ライナ原紙の「種類」項目に示された品番は、測定ダンボール材の表ライナ,裏ライナのそれぞれに用いるものである。
Figure 0006947319
実施例1〜22および比較例23〜32の測定ダンボール材のそれぞれに用いるライナ原紙の坪量,ライナ原紙の紙力増強剤の添加量,中芯原紙の坪量,中芯原紙の紙力増強剤の添加量は、具体的には、下記の表4に示すとおりである。
そして、実施例1〜22および比較例23〜32の測定ダンボール材のそれぞれに用いるライナ原紙と中芯原紙とについて、下記の表4に示す長さ加重平均繊維長と、ルンケル比とが測定された。
長さ加重平均繊維長は、ライナ原紙や、中芯原紙を構成するパルプ繊維の長さ(繊維長)の平均値であり、JISP8226−2:2011に準拠して測定されたものである。
ルンケル比は、中芯原紙を構成するパルプ繊維の形状を示すパラメータであり、(ルンケル比)=(繊維壁厚の2倍)/(繊維内腔径)で算出される。ルンケル比が大きいほど剛直な繊維であることを示している。
長さ加重平均繊維長とルンケル比とは、下記の繊維分級機を用いて調節された。
・繊維分級機:品名「MAX−F700」,相川鉄工株式会社製
ルンケル比と、長さ加重平均繊維長は、下記の手順A1〜A5で測定された。
手順A1:ダンボール材の最上段から2段目を40[cm]角に切り出し、その40
[cm]角ダンボールシートを測定に供試した。切り出し位置はダンボール
シート幅の真ん中とした。それから、ダンボールシートをイオン交換水に
15分間浸漬し、イオン交換水から取り出す。
手順A2:手順A1で取り出したダンボールシートから中芯原紙のそれぞれを、中芯
原紙が破れないよう、手で剥がすことでライナ原紙から分離する。
手順A3:手順A2で分離した中芯原紙をイオン交換水に浸し、濃度2±0.2[%
]に調整した上で、24時間浸した。
手順A4:手順A3により濃度を調整した中芯原紙を24時間浸した後、JISP8
220−1:2012に準拠し、標準型離解機(品番No.2580‐A
、熊谷理機工業社製)を用いて20分間離解して、パルプを繊維状に分
解する。
手順A5:手順A4で離解後のスラリー(パルプ繊維)を分取し、下記の繊維長測定
機を使用して、ルンケル比と、JISP8226−2:2011に準拠し
た長さ加重平均繊維長とを測定した。
・繊維長測定機:品番FS−5 UHDベースユニット,バルメット社製
Figure 0006947319
―――評価―――
実施例1〜22および比較例23〜32の測定ダンボール材に対して、次に説明する「製函後のつぶれにくさ」と「製函後のつぶしやすさ」と「蛇腹折性」とを評価した。
「製函後のつぶれにくさ」は、ダンボール箱の耐荷重性に対応する評価基準である。
評価対象のダンボール箱は、下記の評価ダンボール片が手組み(手作り)にて組み立てられた箱である。
ダンボール箱を手組みで組み立てる方法は、カットされた評価ダンボール片を所定の罫線の個所で折りたたみ、ホットメルト接着剤にて貼着し、製函するというものである。
なお、製函システムによって評価ダンボール片を組み立てる手法は、手組みであっても製函システムによる組み立てであっても同様である。そのため、手組みによって組み立てられた評価ダンボール片の「製函後のつぶれにくさ」には、製函システムで組み立てられた評価ダンボール片の「製函後のつぶれにくさ」と相関があるものと言える。
「評価ダンボール片」は、測定ダンボール材が下記の形状・サイズにサンプルカッター(株式会社ミマキエンジニアリング社製,CF2−1218)で下記の枚数が打ち抜かれた製函用試験片である。
・形 状:A式段ボール箱が展開されたパターン
・サイズ:A式段ボール箱の側板の幅寸法170[mm],
A式段ボール箱の端板の幅寸法255[mm],
A式段ボール箱の高さ寸法350[mm]
上記の形状に打ち抜かれた評価ダンボール片には、下記の折目が設けられる。
折目:側板の2面のいずれかで側板の中心に折目が存在,
側板の中心は、側板の端縁から85[mm]の位置
箱の高さ方向に沿って折目が延在する
上記の折目は、実施例1〜22および比較例23〜32のそれぞれの測定ダンボール材(評価ダンボール片)で下記の態様αまたはβの何れかの付け方で付与される。このように折目を付与した評価ダンボール片で組み立てられたれた箱は、箱の何れかの面に折目を含む個所がある。この箱を「折目入りダンボール箱」と称する。
態様α:側板の中心である端板の端縁から85[mm]の位置(幅寸法の中央
部)が折られるよう、手で180[°]折り畳む。その後展開して、
折目を付与させる。
態様β:側板の中心である端板の端縁から85[mm]の位置(幅寸法の中央
部)が折られるよう、手で180[°]折り畳み、その状態で24時
間保持する。その後展開して、折目を付与させる。
上記の表3で「折目の付け方」の項目には、実施例1〜22および比較例23〜32のそれぞれで態様αまたはβの何れが適用されているかが示されている。
「製函後のつぶれにくさ」の評価のために、下記の手順B1〜B4で試験を実施する。
・手順B1:評価ダンボール片を用いて作成したA式ダンボール箱の中に重量10
[kg]の下記重りを入れて、ホットメルト接着剤にて底面に貼着し
て封函し、A式ダンボール箱の底面全体に荷重がかかるようする。
>重り:ポリ袋(品番:VX29−HCL、寸法:横520[mm
]、縦600[mm]、厚さ0.02[mm]、日本サニパ
ック株式会社製)に水道水10[L]を投入し、水がこぼ
れない様に袋をしばって作成した。
・手順B2:手順B1のダンボール箱を5[個]用意し、5[個]のダンボール箱
をズレが無いように5[段]積み上げる。つまり1番下のダンボール
箱に約40[kg]の荷重をかける。
・手順B3:手順B2の状態で24時間静置して、1番下のダンボール箱の状態を
確認する。
・手順B4:手順B1〜手順B3を、実施例1〜22および比較例23〜32のそ
れぞれの測定ダンボール材を用いた評価ダンボール片で製造されたダ
ンボール箱につき、1[回]ずつ実施する。
「製函後のつぶれにくさ」は下記の基準で評価する。
・◎:試験前後でダンボール箱に変化がない(つぶれ、凹み、傷が生じない)
・○:天面および側面の一方、もしくは、天面と側面との両方でダンボールがひしゃ
げた(ゆがんだ、凹んだ)
・△:天面および側面の一方、もしくは、天面と側面との両方でダンボールに破れが
生じた
・×:ダンボール箱がつぶれた
「製函後のつぶれにくさ」では「○」以上を良好な評価とし、「△」以下を不良な評価とした。
「製函後のつぶしやすさ」は、製函後のダンボール箱の圧縮しやすさに対応する評価基準である。
製函後のつぶしやすさの評価のために、下記の手順C1,C2でダンボール箱の圧縮試験を実施する。
・手順C1:手組でA式ダンボール箱を組み立てる。A式ダンボール箱は上述した
製函後のつぶしにくさの試験と同様の評価ダンボール片を用いて100
[箱]作成する。
・手順C2:手順C1で組み立てたダンボール箱を下記のダンボール箱圧縮潰し機に
投入し、投入されたダンボール箱がダンボール箱圧縮潰し機内で詰まっ
てしまうか否か、言い換えればダンボール箱圧縮潰し機が投入されたダ
ンボール箱をつぶせずに停止するか否かを観察する。
>段ボール箱圧縮潰し機:品番M780R−1200P,株式会社シ
ロ産業製
「製函後のつぶしやすさ」の評価でも、態様αのダンボール箱を用いた1[回]の試験と態様βのダンボール箱を用いた1[回]の試験とを1セット(1[回]の試験)とし、態様αまたは態様βのどちらかがつぶれずに機械を停止させた場合は「詰まった」と判断する。
製函後のつぶしやすさは以下の基準で評価した。
・◎:100[回]中、全て潰すことができた。
・○:100[回]中、1[回]ダンボール箱が詰まってしまった。
・△:100[回]中、2〜4[回]ダンボール箱が詰まってしまった。
・×:100[回]中、5[回]以上ダンボール箱が詰まってしまった。
「製函後のつぶしやすさ」では「○」以上を良好な評価とし、「△」以下を不良な評価とした。
「蛇腹折性」は、蛇腹折りに折り畳まれた測定ダンボール材の折目付近の外観の良否に対応する評価基準である。
評価対象となる測定ダンボール材は、下記の製造工程で製造された両面ダンボールウェブを下記の折畳工程で蛇腹折りに折り畳んで製造されたものである。
製造工程による測定ダンボール材の製造には、シングルフェーサとダブルフェーサとを備える周知のコルゲータが用いられる。
製造工程は下記の手順D1〜D4により実施される。
・手順D1:中芯用原紙ロールから供給された中芯原紙に段目(波目)を形成し、
形成した段目の段頂に接着剤を塗工する。
・手順D2:手順D1で接着剤を塗布した中芯原紙に対して裏ライナ用原紙ロール
ら供給された裏ライナ用のライナ原紙を貼合し、これをロールで加圧
および加熱して接着し、片面ダンボールかウェブを形成する(シング
ルフェーサでの処理)。
・手順D3:手順D2で形成した片面ダンボールウェブの中芯側に、表ライナ用原
紙ロールから供給された表ライナ用のライナ原紙を接着剤で貼合し、
これを加圧および加熱ロールで加圧および加熱して接着し、両面ダン
ボールウェブを作成する(ダブルフェーサでの処理)。
・手順D4:手順D3で作成した両面ダンボールウェブに対して、延在方向に一定
間隔で離間して幅方向に延びる折目を形成する。
上記の手順D2,D3において加圧および加熱は、例えば下記の条件で実施される。
>手順D2(シングルフェーサ)
・加熱温度120〜200[℃]
・ロール線圧20〜40[kN/m]
・加圧時間0.01〜0.20[秒]
>手順D3(ダブルフェーサ)
・加熱温度120〜200[℃]
・ロール線圧0.1〜1.0[kN/m]
・加圧時間2〜7[秒]
上記の手順D1,D2でライナ原紙と中芯原紙とを貼合する接着剤には通常用いられるワンタンク方式の澱粉糊を使用した。
なお、ライナ原紙と中芯原紙とを貼合には、合成樹脂などのエマルジョンが使用されてもよい。合成樹脂の具体例としては、ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリアミド,ポリエステル,エチレン−不飽和カルボン酸共重合体,スチレン−ブタジエン共重合体,ブタジエン−アクリロニトリル共重合体,スチレンーブタジエンーアクリロニトリル共重合体,ポリ酢酸ビニル,エチレン−酢酸ビニル共重合体,ポリアクリル酸エステル系共重合体,スチレン−アクリル酸エステル共重合体などが挙げられる。
そのほか、手順D1,D2でライナ原紙と中芯原紙とを貼合する方法として、ライナ原紙または中芯原紙に対して押出ラミネートや合成樹脂エマルジョンの塗工などを施すことにより接着剤層を形成してから、ライナ原紙と中芯原紙とを重合する方法や,ライナ原紙および中芯原紙の間に合成樹脂フィルムを介在させてこれらを加圧および加熱して接着する方法が採用されてもよい。
上記の手順D1〜D4を備える製造工程で作成された両面ダンボールウェブは、下記の手順E1,E2を備える折畳工程で蛇腹折りに折り畳まれる。この折畳工程では下記の折り畳み装置を下記の搬送速度で用いる。
・折り畳み装置:BHS Corrugated Machinery社製、
品番「AS−F」,
・ 搬 送 速 度:100[m/min]
・手順E1:手順D4の後、作成された両面ダンボールウェブを上記の折り畳み装置
へ搬送する。
・手順E2:手順E1で搬送された両面ダンボールウェブを折目で交互に折り返して
、蛇腹折りに折り畳み、上述したサイズ(荷姿寸法)の測定ダンボール
材を作成する。
手順D1〜D4,E1,E2により、実施例1〜22および比較例23〜32のそれぞれの測定ダンボール材を作成する。
上記の手順E2で作成された各測定ダンボール材の外観を目視で確認して、蛇腹折性を以下の基準で評価した。
・☆:測定ダンボール材の折目付近に空隙が見られず、シート間で1[cm]以上
の横ズレが1つも存在しなかった。
・◎:測定ダンボール材の折目付近に空隙が見られず、シート間で2[cm]以上
の横ズレが1つも存在しなかった。
・○:測定ダンボール材の折目付近に空隙が1つ以上見られ、シート間で2[cm]
以上の横ズレが1つも存在しなかった。
・△:測定ダンボール材のシート間で2[cm]以上5[cm]以下の横ズレが1
つ以上存在した。
・×:測定ダンボール材のシート間で5[cm]を超える横ズレが1つ以上
存在した。
上記の空隙とは、測定ダンボール材において折り返された端部から15[mm]内側に存在する空隙のことである。
「蛇腹折性」では、「○」以上を良好な評価とし、「△」以下を不良な評価とした。
なお、「蛇腹折性」の評価が「×」に相当する測定ダンボール材(シート間で5[cm]を超える横ズレが1以上存在している測定ダンボール材)を製函システム(CMCカートンラップ100,CMC社製)に適用した場合、製函速度500[箱/時]で通紙した際に、測定ダンボール材の蛇行や、蛇行を強制することに伴うシートの折れなど、搬送不良が発生して機械停止が生じることが確認された。
実施例1〜22では、ライナの坪量が80[g/m]以上であって270[g/m]以下であり、ライナの長さ加重平均繊維長が0.90[mm]以上であって1.50[mm]以下であり、ライナのルンケル比が1.20以上であって1.60以下であり、ライナの紙力増強剤の添加量が0.15[質量部]以上であって5.25[質量部]以下であり、そのうえ、中芯の坪量が80[g/m]以上であって180[g/m]以下であり、中芯の長さ加重平均繊維長が0.86[mm]以上であって1.24[mm]以下であり、中芯のルンケル比が0.96以上であって1.29以下であり、中芯の紙力増強剤の添加量が0.01[質量部]以上であって3.90[質量部]以下であり、「製函後のつぶれにくさ」と「製函後のつぶしやすさ」と「蛇腹折性」とのすべてで「○」以上の良好な評価が得られた。
実施例9〜12では、ライナの紙力増強剤の添加量が0.90[質量部]以上であって4.00[質量部]以下であり、「製函後のつぶれにくさ」と「製函後のつぶしやすさ」と「蛇腹折性」とのすべてで「◎」以上の優良な評価が得られた。
特に、ライナの紙力増強剤の添加量が1.25[質量部]以上であって3.30[質量部]以下である実施例10,11では「蛇腹折性」が「☆」の最も高い評価が得られた。
実施例15,16では、中芯の紙力増強剤の添加量が0.40[質量部]以上であって3.10[質量部]以下であり、「製函後のつぶれにくさ」と「製函後のつぶしやすさ」と「蛇腹折性」とのすべてで「◎」の優良な評価が得られた。
一方、ライナの坪量が80[g/m]よりも小さく、また、中芯の坪量が80[g/m]よりも小さい比較例23では、「製函後のつぶれにくさ」と「蛇腹折性」とで不良な評価が得られた。
ライナの坪量が270[g/m]よりも大きく、また、中芯の坪量が180[g/m]よりも大きい比較例24,25では、「製函後のつぶしやすさ」と「蛇腹折性」とで不良な評価が得られた。
ライナの長さ加重平均繊維長が0.90[mm]よりも小さくルンケル比が1.20よりも小さく、また、中芯の長さ加重平均繊維長が0.86[mm]よりも小さくルンケル比が0.96よりも小さい比較例26,28では、「製函後のつぶれにくさ」で不良な評価が得られた。
ライナの長さ加重平均繊維長が1.50[mm]よりも大きくルンケル比が1.60よりも大きく、また、中芯の長さ加重平均繊維長が1.24[mm]よりも大きくルンケル比が1.29よりも大きい比較例27では、「製函後のつぶしやすさ」で不良な評価が得られた。
ライナの紙力増強剤が0.15[質量部]よりも小さい比較例29および中芯の紙力増強剤が0.01[質量部]よりも小さい比較例31では、「製函後のつぶれにくさ」と「蛇腹折性」とで不良な評価が得られた。
ライナの紙力増強剤が5.25[質量部]よりも大きい比較例30および中芯の紙力増強剤が3.90[質量部]よりも大きい比較例32では、「製函後のつぶしやすさ」と「蛇腹折性」とで不良な評価が得られた。
比較例23から、ライナの坪量が80[g/m]よりも小さく、また、中芯の坪量が80[g/m]よりも小さいと、測定ダンボール材の強度が不足して製造された箱の強度が確保されず、かつ、ライナや中芯の硬さが不足して狙った折目とは異なる箇所で折れてしまい、シート間に横ずれが生じ易くまた、折目付近で外観が損なわれやすいと推察される。
比較例24,25から、ライナの坪量が270[g/m]よりも大きく、また、中芯の坪量が180[g/m]よりも大きいと、ダンボール箱をつぶすために必要な外力が過度に大きくなり、製函後のダンボール箱をつぶしにくくなり、かつ、ライナや中芯が硬すぎて折目付近で外観が損なわれやすいと推察される。
比較例26,28から、ライナの長さ加重平均繊維長が0.90[mm]よりも小さくルンケル比が1.20よりも小さく、また、中芯の長さ加重平均繊維長が0.86[mm]よりも小さくルンケル比が0.96よりも小さいと、測定ダンボール材の強度が不足して、製造された箱の強度が確保されないと推察される。
比較例27から、ライナの長さ加重平均繊維長が1.50[mm]よりも大きくルンケル比が1.60より大きく、また、中芯の長さ加重平均繊維長が1.24[mm]よりも大きくルンケル比が1.29よりも大きいと、ダンボール箱をつぶすために必要な外力が過度に大きくなり、製函後のダンボール箱をつぶしにくくなると推察される。
比較例29,31から、ライナの紙力増強剤が0.15[質量部]よりも小さい場合、または、中芯の紙力増強剤が0.01[質量部]よりも小さい場合、測定ダンボール材の強度が不足して製造された箱の強度が確保されず、かつ、ライナや中芯の硬さが不足して狙った折目とは異なる箇所で折れてしまい、シート間に横ずれが生じ易くまた、折目付近で外観が損なわれやすいと推察される。
比較例30,32から、ライナの紙力増強剤が5.25[質量部]よりも大きい場合、または、中芯の紙力増強剤が3.90[質量部]よりも大きい場合、ダンボール箱をつぶすために必要な外力が過度に大きくなり、製函後のダンボール箱をつぶしにくくなり、かつ、ライナや中芯が硬すぎて折目付近で外観が損なわれやすいと推察される。
比較例23〜32に鑑みて実施例1〜24からは、ライナの坪量が80[g/m]以上であって270[g/m]以下であり、ライナの長さ加重平均繊維長が0.90[mm]以上であって1.50[mm]以下であり、ライナのルンケル比が1.20以上であって1.60以下であり、ライナの紙力増強剤の添加量が0.15[質量部]以上であって5.25[質量部]以下であって、中芯の坪量が80[g/m]以上であって180[g/m]以下であり、中芯の長さ加重平均繊維長が0.86[mm]以上であって1.24[mm]以下であり、中芯のルンケル比が0.96以上であって1.29以下であり、中芯の紙力増強剤の添加量が0.01[質量部]以上であって3.90[質量部]以下であることにより、ダンボール箱のつぶしにくさと、ダンボール箱のつぶしやすさと、蛇腹折性とをすべて確保できると言える。
実施例1,8〜13はライナの紙力増強剤の添加量が互いに異なっており、そのほかの事項は共通している。実施例1,8,13に鑑みて実施例9〜12から、ライナの紙力増強剤の添加量が0.90[質量部]以上であって4.00[質量部]以下であることにより、ダンボール箱のつぶしにくさと、ダンボール箱のつぶしやすさと、蛇腹折性とのすべてが向上されると言える。
特に、実施例10,11から、ライナの紙力増強剤の添加量が1.25[質量部]以上であって3.30[質量部]以下であることにより、蛇腹折性がより向上されると言える。
実施例1,14〜17は、中芯の紙力増強剤の添加量が互いに異なっており、そのほかの事項は共通している。実施例1,14,17に鑑みて実施例15,16から、中芯の紙力増強剤の添加量が0.40[質量部]以上であって3.10[質量部]以下であることにより、ダンボール箱のつぶしにくさと、ダンボール箱のつぶしやすさと、蛇腹折性とのすべてが向上されると言える。
そのほか、フルート種類が互いに異なる実施例1,20,21から、フルートがA,BおよびACの何れか一つであれば、フルート種類の違いは、ダンボール箱のつぶしにくさと、ダンボール箱のつぶしやすさと、蛇腹折性との評価に影響を及ぼしにくいと言える。
折目の付け方が互いに異なる実施例1,22から、折目の付け方の違いは、ダンボール箱のつぶしにくさと、ダンボール箱のつぶしやすさと、蛇腹折性との評価に影響を及ぼさないと言える。折目の付け方の違いが評価に影響を及ぼさないため、測定ダンボール材に折目を入れる手法は任意の手法を採用できると言える。
[III.変形例]
上述の実施形態はあくまでも例示に過ぎず、この実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、適宜組み合わせることもできる。
たとえば、ダンボール材が製函システム用の資材である場合には、意図的に形成された切れ込みやミシン目などの追加加工が折目に施されていないことが好ましく、ダンボール材におけるライナの表層に設けられる罫線を起点(たとえば罫線を内側)に180[°]折り返される個所が折目であることが好ましい。一方、ダンボール材が製函システム用以外の資材である場合には、切れ込みやミシン目などの加工が折目に施されていてもよい。
上述したダンボール材や測定ダンボール材に用いるライナ原紙および中芯原紙は、例に挙げた品番の製品に限らず、特許6213364号公報のダンボール用ライナの製造方法で作製したライナ原紙や、特開2017−218721号公報の段ボール原紙の製造方法で作製した中芯原紙を用いても良い。
1 ダンボール材
10 段目(波目)
2 シート
20 シート対
21 第一シート
22 第二シート
23 第三シート
F 折目
L1 縦寸法(第一寸法)
L2 横寸法(第二寸法)
L3 高さ寸法(第三寸法)

Claims (5)

  1. 連続する両面ダンボールにおいて矩形状のシートが第一方向に沿って直線状に延在する折目のそれぞれにおいて前記折目の沿う平面で前記第一方向に直交する第二方向へ折り返され、前記第一方向および前記第二方向の双方に直交する第三方向に沿って前記シートが
    積み重ねられた蛇腹折りのダンボール材であって、
    前記両面ダンボールを構成するライナの坪量が80[g/m]以上であって270[g/m]以下であり、
    前記ライナのパルプ繊維の長さ加重平均繊維長が0.90[mm]以上であって1.50[mm]以下であり、
    前記ライナの前記パルプ繊維のルンケル比が1.20以上であって1.60以下であり、
    前記ライナに添加された紙力増強剤の添加量が0.15[質量部]以上であって5.25[質量部]以下であり、
    前記両面ダンボールを構成する中芯の坪量が80[g/m]以上であって180[g/m]以下であり、
    前記中芯の長さ加重平均繊維長が0.86[mm]以上であって1.24[mm]以下であり、
    前記中芯のルンケル比が0.96以上であって1.29以下であり、
    前記中芯の紙力増強剤の添加量が0.01[質量部]以上であって3.90[質量部]以下である
    ことを特徴とするダンボール材。
  2. 前記ライナに添加された紙力増強剤の添加量が0.90[質量部]以上であって4.00[質量部]以下である
    ことを特徴とする請求項1に記載のダンボール材。
  3. 前記ライナに添加された紙力増強剤の添加量が1.25[質量部]以上であって3.30[質量部]以下である
    ことを特徴とする請求項1に記載のダンボール材。
  4. 前記中芯に添加された紙力増強剤の添加量が0.40[質量部]以上であって3.10[質量部]以下である
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のダンボール材。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載のダンボール材を用いた
    ことを特徴とするダンボール箱。
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