JP6947135B2 - 研磨装置、ウェーハの研磨方法、及び、ウェーハの製造方法 - Google Patents

研磨装置、ウェーハの研磨方法、及び、ウェーハの製造方法 Download PDF

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本発明は、研磨装置、ウェーハの研磨方法、及び、ウェーハの製造方法に関する。
半導体ウェーハの研磨は、両面研磨(DSP)加工後に片面研磨(CMP)加工で二次研磨と仕上げ研磨を行うフローが一般的である。
図11は従来のウェーハの研磨フローの例を示す図である。ウェーハをDSP加工した(S1’)後に、二次研磨加工を行い(S3’)、最後に仕上げ研磨加工を行っている(S5’)。二次研磨加工は必要に応じ2回以上繰り返してもよい(S4’)。
ウェーハはDSP加工とCMP加工の取り代総和により形状が作り出されるため、DSP形状の変化がウェーハのフラットネスバラツキに大きく影響している。
CMP加工はDSP加工後のウェーハに対して行っている。DSP加工において、ウェーハ外周形状はハネ形状を狙い作り込まれている。その後のCMP加工では全体的に前形状にならうように狙っているが、ウェーハの最外周部がダレないようにするため、若干のはねる形状になるように設定している。それにより、DSPとCMPでの形状マッチングがうまく行われず、DSP形状をCMP加工で悪化させてしまうことがあった。
国際公開第2010/023829号公報 特開2012−35393号公報 国際公開第2013/001719号公報
上記のように、従来、両面研磨(DSP)加工などの研磨加工によるウェーハ外周形状はハネ形状になることがあり、CMP加工ではウェーハ最外周部をはねる形状に設定しているため、DSP加工などのCMP加工前の研磨加工とCMP加工での形状マッチングがうまく行われず、DSP加工などによる研磨加工形状をCMP加工で悪化させてしまうことがあった。CMP加工後のウェーハの品質を向上させるためには、DSP加工などのCMP加工前の研磨加工とCMP加工での形状マッチングをさせる必要がある。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、DSP加工などのCMP加工前の研磨加工とCMP加工での形状マッチングを従来よりも向上させることで、CMP加工後のウェーハ形状を平坦化することができる研磨装置及びウェーハの研磨方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、ウェーハを保持するための研磨ヘッドと、前記ウェーハを研磨するための研磨布が貼り付けられた定盤と、前記ウェーハを前記研磨ヘッドへ装着するためのローディングステージと、前記ウェーハを前記研磨ヘッドから剥離するためのアンローディングステージとを具備し、前記研磨ヘッドで保持した前記ウェーハを研磨する研磨装置において、さらに、上下動することができる前記ウェーハより小さい局所研磨パッドを具備し、該局所研磨パッドを前記研磨ヘッドに向けて相対的に上昇させることで、前記研磨ヘッドで保持した前記ウェーハと前記局所研磨パッドとを接触させながら、前記ウェーハを保持した前記研磨ヘッドを回転させることで前記ウェーハ外周部を同心円状に局所研磨可能なものであることを特徴とする研磨装置を提供する。
このような研磨装置であれば、ウェーハ外周部がはねた形状に作り込まれているものであっても、ウェーハの局所部(ウェーハの外周部)を修正する機能を有した研磨装置(CMP装置)を用いることで、CMP加工での形状マッチングを行うことができ、高平坦なウェーハを得ることが可能となる。
このとき、前記局所研磨パッドは、前記ウェーハの外周と前記局所研磨パッドの中心位置で接触し、研磨するものであることが好ましい。
このような研磨装置であれば、ウェーハ外周部のはねた形状をより確実に均一に研磨することが可能となる。
また、このとき、前記研磨装置は、前記研磨ヘッドを洗浄するための、上下動することができるバックパッド洗浄ステージを具備し、前記局所研磨パッドが前記バックパッド洗浄ステージに配設されたものであり、前記バックパッド洗浄ステージと前記局所研磨パッドとを別々に上下動させることができるものであることが好ましい。
このような研磨装置であれば、研磨装置のバックパッド洗浄ステージに局所研磨パッドを配設することで、ウェーハ外周部のはねた形状を容易に修正することができ、CMP加工での形状マッチングを行うことが可能となる。
また、本発明は研磨装置を用いたウェーハの研磨方法であって、前記ウェーハ全面の片面研磨より前に、前記局所研磨パッドを前記研磨ヘッドに向けて相対的に上昇させることで、前記研磨ヘッドで保持した前記ウェーハと前記局所研磨パッドとを接触させながら、前記ウェーハを保持した前記研磨ヘッドを回転させることで前記ウェーハ外周部を同心円状に局所研磨することを特徴とするウェーハの研磨方法を提供する。
このような研磨方法であれば、従来は、例えばDSPによりウェーハ外周部がはねた形状に作り込まれ、CMP加工後で修正できずに平坦度が悪くなっていたものを、ウェーハの局所部(ウェーハの外周部)を修正する機能を有した研磨装置(CMP装置)を用いて局所研磨することで、CMP加工での形状マッチングを行うことができ、高平坦なウェーハを得ることが可能となる。
また、このとき、前記局所研磨パッドが、前記ウェーハの外周と前記局所研磨パッドの中心位置で接触することが好ましい。
このような研磨方法であれば、従来は、例えばDSPによりウェーハ外周部のはねた形状をより確実に均一に研磨することができ、高平坦なウェーハを得ることが可能となる。
また、このとき、前記ウェーハを、前記ウェーハ外周端から半径方向に20〜50mmの範囲内だけ研磨することが好ましい。
このような研磨方法であれば、ウェーハ外周部のはねた形状だけをより効果的に修正することができ、高平坦なウェーハを得ることが可能となる。
また、このとき、前記ウェーハ外周部を同心円状に局所研磨するときに、前記ウェーハを保持した前記研磨ヘッドの前記局所研磨パッドに対する相対的な高さ位置を変えることで研磨荷重を制御することが好ましい。
このような研磨方法であれば、ウェーハと局所研磨パッドを接触させ、ウェーハ外周部の局所研磨の研磨荷重を容易に制御することが可能となる。
また、このとき、局所研磨する前記ウェーハを、両面研磨したウェーハとすることが好ましい。
このような研磨方法であれば、DSPにより作り込まれたウェーハ外周部のはねた形状を局所的に修正することで、CMP加工での形状マッチングを行うことができ、確実に高平坦なウェーハを得ることが可能となる。
また、本発明は上記のウェーハの研磨方法により、ウェーハ外周部を局所研磨する工程を含むことを特徴とするウェーハの製造方法を提供する。
このようなウェーハの製造方法であれば、高平坦なウェーハを製造することが可能となる。
本発明の研磨装置及びウェーハの研磨方法であれば、例えばDSP等によりウェーハの外周部がはねた形状に作り込まれ、CMP加工後で修正できずに平坦度が悪くなっていたものを、ウェーハの局所部(ウェーハの外周部)を修正する機能を有した研磨装置(CMP装置)を用いることで、CMP加工での形状マッチングを行うことができ、高平坦なウェーハを得ることが可能となる。
本発明の研磨装置における局所研磨パッドの例を示す図である。 本発明の研磨装置における局所研磨パッドの図1とは異なる例を示す図である。 本発明の研磨装置のバックパッド洗浄ステージの例を示す図である。 本発明の研磨装置の機構の例を示す図である。 本発明の研磨装置の研磨ヘッドへのウェーハの貼り付けを説明する図である。 本発明の研磨装置のバックパッドの洗浄の例を示す図である。 本発明の研磨装置のウェーハ全面の研磨加工の例を示す図である。 従来の研磨装置のバックパッドの洗浄の例を示す図である。 従来の研磨装置のバックパッド洗浄ステージの例を示す図である。 本発明の研磨装置を用いた研磨フローの例を示す図である。 従来の研磨装置を用いた研磨フローの例を示す図である。 本発明のウェーハの研磨方法における局所研磨加工の動作を説明するフロー図である。 本発明のウェーハの研磨方法による研磨フローの例を示す図である。 従来のウェーハの研磨方法による研磨フローの例を示す図である。 実施例1−5のΔESFQR(max)の結果を示す図である。 本発明の研磨方法(実施例6)によるDSP加工後のウェーハ形状プロファイル、局所研磨加工後のウェーハ形状プロファイル、CMP加工後のウェーハ形状プロファイル、及び、局所研磨加工による研磨取り代プロファイル、CMP加工による研磨取り代プロファイルを示す図である。 従来の研磨方法(比較例1)によるDSP加工後のウェーハ形状プロファイル、CMP加工後のウェーハ形状プロファイル、及び、CMP加工による研磨取り代プロファイルを示す図である。 従来の研磨方法(比較例2)によるESFQR(max)と本発明の研磨方法(実施例7)によるESFQR(max)を比較した図である。
以下、本発明について実施の形態を説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
研磨工程におけるウェーハのフラットネスはDSP加工などのCMP加工前の研磨加工とCMP加工の取り代総和によって作られている。
CMP加工前の研磨加工後のウェーハ外周形状が大きく変化すると、CMP加工では形状を平坦に修正しきれず、高平坦度なウェーハを作ることができないという問題があった。また、フラットネスの形状悪化はウェーハ外周部に起因することが多い。
DSP加工は、外周ダレのない平坦な形状になるように狙うため、外周部が跳ねた形状になりやすい。その後のCMP加工では外周をダレない様にするため、若干のハネ形状になり、DSP形状が大きなハネ形状にばらついた時に、フラットネスが悪くなってしまう。
そこで、本発明者等はこのような問題を解決すべく鋭意検討を重ねた。その結果、CMP加工前にウェーハ形状を局所的に変化させ、CMP加工前のウェーハの形状とCMPの形状をマッチングさせることで、フラットネス悪化を抑制できることに想到し、本発明を完成させた。
まず、本発明の研磨装置の例を説明する。本発明の研磨装置は、研磨装置に局所部の研磨をする機能を追加した装置である。
図4は本発明の研磨装置の機構の例を示す図である。本発明の研磨装置11は、ウェーハのローディング装置13のカセットからウェーハを取り出し、研磨ヘッドにウェーハを貼り付けるためのローディングステージ16にウェーハをセットする。研磨ヘッドはナイロン毛ブラシによりウェーハ吸着面のバックパッドを純水洗浄した状態でローディングステージ16が研磨ヘッド下に来ることを待機している。ローディングステージ16が研磨ヘッド下に停止後、図5に示すように、研磨ヘッド1はウェーハWを貼り付けるために降下してセラミクスリング4下のテンプレート5のポケット穴にウェーハWが入った後、研磨ヘッド1の内圧P1を負圧にしてウェーハWをバックパッド2に固定する。
本発明の研磨装置は、さらに、研磨ヘッド1にウェーハWが保持された後、図1に示すように、研磨ヘッド1が降下して、上下動できるウェーハサイズより小さい局所研磨パッド18が研磨ヘッド1に向けて相対的に上昇し、ウェーハWと接触して、研磨スラリーを供給しながら研磨ヘッド1を回転させてウェーハWの局所部を同心円状に研磨することができるものである。
このとき、加工周速は研磨ヘッドの回転のみで制御するものであることが好ましい。
また、このとき、局所研磨パッド18は、局所研磨パッド18の中心位置とウェーハW外周の位置で接触するものであることが好ましい。
図2に本発明の研磨装置における局所研磨パッドの図1とは異なる例を示す。本発明の研磨装置は、ローディング/アンローディング機構15のバックパッド洗浄ステージ8に
局所部の研磨をする局所研磨パッド18を配設したものであってもよい。この際、局所部の研磨は、研磨ヘッド1にウェーハWが保持された後、ウェーハW保持前に研磨ヘッド1をブラシ洗浄したユニットが再び研磨ヘッド1の下部に位置し、研磨ヘッド1が降下してバックパッド洗浄ステージ8に装備されたウェーハサイズより小さい局所研磨パッド18が研磨ヘッド1に向けて相対的に上昇し、ウェーハWと接触して、研磨スラリーを供給しながら研磨ヘッド1を回転させることで行う。
図6及び図8は、本発明の研磨装置のバックパッドの洗浄の例、及び、従来の研磨装置のバックパッドの洗浄の例を示す図である。また、図3及び図9は、本発明の研磨装置のバックパッド洗浄ステージの例、及び、従来の研磨装置のバックパッド洗浄ステージの例
を示す図である。従来、図8及び図9に示すように、バックパッド洗浄ステージ8’には、ナイロン毛9’及び流体噴霧ノズル10’が設けられ、研磨ヘッド1’を洗浄している。一方で、図3に示すように、本発明のバックパッド洗浄ステージ8には、ナイロン毛9及び流体噴霧ノズル10に加えて、バックパッド洗浄ステージ8上のナイロン毛9により四分割されているバックパッド洗浄ステージ8の一か所に局所研磨パッド18が設けられている。また、本発明のバックパッド洗浄ステージ8は局所研磨パッド18がバックパッド洗浄ステージ8とは別々に上下に動作させることができるものである。また、研磨スラリーは研磨ヘッド1洗浄時と共通の流体噴霧ノズル10からウェーハW表面に供給する。
ウェーハの局所研磨後、ウェーハは研磨加工ステージ19に搬送されて、二次研磨と仕上げ研磨を行い、アンローディングステージ17に搬送されてウェーハWが純水噴射により研磨ヘッド1から剥離され、アンローディング装置14により次工程に送られる。
図7は本発明の研磨装置のウェーハ全面の研磨加工の例を示す図である。研磨加工ステージ19で定盤上に研磨布を貼り付ける。その後、図7に示すように、定盤7に貼り付けられた研磨布6上に研磨スラリーを供給し、ウェーハWを保持した研磨ヘッド1を研磨布6に摺動させて研磨を行っている。
次に、本発明のウェーハの研磨方法について図12及び図13を用いて説明する。図12は本発明のウェーハの研磨方法における局所研磨加工の動作を説明するフロー図である。また、図13は本発明のウェーハの研磨方法による研磨フローの例を示す図である。
本発明のウェーハの研磨方法では、まずカセットからウェーハWを取り出し(図13の(A))、ローディングステージ16にウェーハWをセットする(図13の(B))。
研磨ヘッド1は、ウェーハWをテンプレート5のバックパッド2に保持する前に、ウェーハ吸着面のバックパッド2を純水洗浄した状態にする(図12のSC1、図13の(C))。ここで、バックパッドの洗浄方法として、バックパッド洗浄ステージ8に局所研磨パッド18を配設したものを用いる場合を例に説明する。図6は、本発明の研磨ヘッドのバックパッドの洗浄の例を示す図である。研磨ヘッド1が降下し洗浄ポジションに達した後、研磨ヘッド1下側からナイロン毛9と流体噴霧ノズル10が付いたバックパッド洗浄ステージ8が研磨ヘッド1に向かって上昇して来る。流体噴霧ノズル10から純水をバックパッド2に向けて噴霧しながら、ナイロン毛(ナイロン製のブラシ)9をバックパッド2に接触させ、バックパッド洗浄ステージ8と研磨ヘッド1の両方を回転させて洗浄する。研磨ヘッド1とバックパッド洗浄ステージ8の回転中心R1、R2はズレておりバックパッドのガイド部3も同時にブラシ洗浄する。このとき、局所研磨パッド18はナイロン毛9より低い位置で待機している。
研磨ヘッド1のバックパッド2を純水洗浄した後、図4に示されるローディングステージ16が移動して研磨ヘッド1直下に移動し(図13の(D))、研磨ヘッド1が下降してバックパッド2にウェーハWを貼り付ける(図12のSC2、図13の(E))。その後、ローディングステージ16が移動して次のウェーハのセット位置へ移動する(図13の(F))。
図5は、本発明の研磨装置の研磨ヘッドへのウェーハの貼り付けを説明する図である。バックパッド洗浄を終えた研磨ヘッド1が所定の位置に待機し、次にローディングステージ16上のベルクリンスポンジ12上にセットされたウェーハWが研磨ヘッド1直下に待機する。その後、研磨ヘッド1がベルクリンスポンジ12を軽くつぶす位置まで降下してテンプレート5のウェーハポケットにウェーハWを保持し、さらに、研磨ヘッド1の圧力P1を負圧にして、バックパッド2を変形させてウェーハ保持をする。
図14に示す従来のウェーハの研磨方法による研磨フローの例とは異なり、本発明のウェーハの研磨方法は、ウェーハ全面の片面研磨より前に、ウェーハWの外周部を局所研磨する工程を含む。局所研磨する工程では、まず、バックパッド洗浄ステージ8が研磨ヘッド1側に上昇する(図13の(G))。さらに、局所研磨パッド18が研磨ヘッド1に向かって相対的に上昇し(図13の(H))、局所研磨パッド18をウェーハに押し付けて、研磨スラリーを流体噴出ノズル10から噴射して、研磨ヘッド1を回転させることでウェーハWの外周部を同心円状に局所研磨をする(図12のSC3、図13の(I))。
また、このとき、加工周速は研磨ヘッドの回転のみで制御することができる。
また、このとき、局所研磨は、局所研磨パッド中心部とウェーハ外周部が接する位置関係として行ってもよい。
また、このとき、ウェーハの直径に関わらず、ウェーハの外周端から半径方向に20〜50mmの範囲内だけ研磨することが好ましい。特に、300mm以上といった大直径のウェーハでは、この領域の平坦度が特に問題となるからである。
また、このとき、荷重は局所研磨パッドの高さ位置で調節することができる。
ウェーハを局所研磨した後、研磨ヘッド1が旋回し(図13の(J))、研磨ヘッド1が降下して研磨加工ステージ19に設置される(図13の(K))。
局所研磨したウェーハは、定盤7に二次研磨布又は仕上げ研磨布を貼り、圧力P1(内圧)、圧力P2(外圧)で荷重を加えて、研磨ヘッド1と定盤7を回転させて全面研磨する(図12のSC4、図13の(L))。
研磨ヘッド1は、ウェーハ保持位置を動作させるための圧力P1とテンプレートのガイド部3を動作させるための圧力P2とを組み合わせて研磨加工を行っている。ウェーハWをテンプレート5のバックパッド2に保持する時は、バックパッド表面に純水を含ませ、純水の表面張力によるウェーハ吸着と、圧力P1を負圧にし、バックパッド2の変形によるウェーハ吸着との両方で行っている。
ウェーハWの全面研磨後、研磨ヘッド1が上昇し、研磨加工ステージ19から離れる(図13の(M))。図13の(J)から(M)の工程は、図13の(N)から(U)の工程のように、複数回繰り返すことができる。
また、このとき、局所研磨するウェーハを両面研磨加工したウェーハとすることで、CMP加工前にDSPのウェーハ外周形状をCMP装置で部分的に修正することができる。
図10は本発明の研磨装置を用いた研磨フローの例を示す図、及び、図11は、従来の本発明の研磨装置を用いた研磨フローの例を示す図である。図11に示される従来の研磨装置を用いた研磨フローの例では、DSPS1’を行った後に、二次研磨S3’、S4’を行っているが、本発明の研磨方法では、図10のように、DSPS1を行った後に、CMPの前に、ウェーハ外周部の局所研磨S2を行い、研磨加工ステージ19に搬送されて、二次研磨S3、S4を行い、最後に、仕上げ研磨S5を行うことができる。
アンローディングステージ17のトレイがロード/アンロードポジションへ移動した後(図13の(V))、全面研磨加工されたウェーハWは、アンローディングステージ17に搬送され、研磨ヘッド1が降下し(図13の(W))、ウェーハWが純水噴射により研磨ヘッド1から剥離されて(図13の(X))、次工程(後工程の洗浄)に送られる(図13の(Y))。
このようにして、ウェーハが製造される。このような本発明のウェーハの製造方法であれば、高平坦なウェーハを製造することができる。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに制限されるものではない。
(実施例1−5)
局所研磨パッドの直径を138mm(実施例1)、98mm(実施例2)、50.8mm(実施例3)、38mm(実施例4)、18mm(実施例5)の5水準で、両面研磨(DSP)加工後のウェーハを局所研磨加工した後、ウェーハ全面の片面研磨(CMP)(二次研磨及び仕上げ研磨)を行い、エッジ部のフラットネス評価指標の一つであるESFQR(max)の局所研磨加工前後での差を比較した。
また、局所研磨加工は、ウェーハの外周と局所研磨パッドの中心位置を接触させて行った。
局所研磨の加工条件は下記の通りである。
[研磨加工条件]
装置:不二越機械製片面研磨機
加工ウェーハ: 直径300mm P品<100>シリコンウェーハ
研磨布: 研磨クロス 不織布
研磨剤: 研磨スラリー KOHベースコロイダルシリカ
全面研磨の加工条件は下記の通りである。
[研磨加工条件]
装置:不二越機械製片面研磨機
加工ウェーハ: 直径300mm P品<100>シリコンウェーハ
研磨布: 研磨クロス 不織布(二次研磨)及びスエード(仕上げ研磨)の2種類
研磨剤: 研磨スラリー KOHベースコロイダルシリカ及びNHOHベースコロイダルシリカ
ウェーハの平坦度測定はKLA−Tencor社製フラットネス測定機 WaferSight2を用いた。外周除外範囲(E.E.)は1mmで行った。測定したウェーハの平坦度からΔESFQR(max)を算出した。
表1に各実施例における局所研磨パッドのサイズ(直径)とウェーハ上の局所研磨パッド接触範囲(ウェーハ上のパッド接触範囲)の関係を示す。
Figure 0006947135
図15に実施例1−5のΔESFQR(max)の結果を示す。実施例1−5において、ΔESFQR(max)は負値又は小さい正値を示した。実施例1−4においては、局所研磨によりウェーハ全面研磨後のESFQR(max)の値を小さくし、ウェーハの平坦度を向上させることができた。また、実施例5においては、ΔESFQR(max)を小さく抑えることができ、両面研磨加工と片面研磨加工での形状マッチングが行われないことによるフラットネス悪化を小さく抑えることができた。
局所研磨パッドのサイズ(直径)が98mmより小さくなると外周跳ね修正効果が大きくなり、また、18mm以上になると修正効果がより適切になることから、局所部の修正範囲はウェーハの外周端から100mmの範囲が好ましい。
(比較例1、実施例6)
次に、従来方式同様、局所研磨を行わない状態でCMP加工まで行う(比較例1)場合のESFQR(max)と本発明の直径50.8mmの局所研磨パッドによる局所研磨を行った状態でCMP加工まで行う(実施例6)場合のウェーハ形状プロファイルを比較した。
実施例6において、局所研磨及び全面研磨は実施例1−5と同様の条件で行った。また、比較例1において、全面研磨は実施例1−5と同様の条件で行った。
また、ウェーハの平坦度測定はKLA−Tencor社製フラットネス測定機 WaferSight2を用いた。外周除外範囲(E.E.)は1mmで行った。
図16に実施例6のDSP加工後のウェーハ形状プロファイル、局所研磨加工後のウェーハ形状プロファイル、CMP加工後のウェーハ形状プロファイル、局所研磨加工による研磨取り代プロファイル、及び、CMP加工による研磨取り代プロファイルを示す。
図17に比較例1のDSP加工後のウェーハ形状プロファイル、CMP加工後のウェーハ形状プロファイル、及び、CMP加工による研磨取り代プロファイルを示す。
局所研磨がある場合(実施例6)と無い場合(比較例1)とで各加工工程にウェーハ形状の変化を比較すると、局所研磨によりCMP加工前の原料で発生しているはねが解消されてCMP加工後の形状を局所研磨加工により平坦化することができたことが分かった。
(比較例2、実施例7)
さらに、従来方式同様、局所研磨を行わない状態でCMP加工まで行った(比較例2)時のESFQR(max)と本発明の直径50.8mmの局所研磨パッドによる局所研磨を行った状態でCMP加工まで行った(実施例7)時のESFQR(max)を比較した。
ウェーハの平坦度測定はKLA−Tencor社製フラットネス測定機 WaferSight2を用いた。外周除外範囲(E.E.)は1mmで行った。
図18は、従来方式同様、局所研磨を行わない状態でCMP加工まで行った(比較例2)時のESFQR(max)と本発明の直径50.8mmの局所研磨パッドによる局所研磨を行った状態でCMP加工まで行った(実施例7)時のESFQR(max)を比較した図である。
図18に示されるように、従来の研磨方法(比較例2)に比べて、本発明の局所研磨による修正を行った方法(実施例7)の方が、フラットネスは小さい値を示し、良い結果であった。
上記のように、本発明の研磨装置及び研磨方法を用い、CMP加工前に局所研磨パッドにより局所研磨を行うことで、ウェーハのフラットネスバラツキを改善することができた。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
W…ウェーハ、R1、R2…回転中心、P1、P2…圧力、
1、1’…研磨ヘッド、 2…バックパッド、 3…ガイド部、
4…セラミクスリング、 5…テンプレート、 6…研磨布、 7…定盤、
8、8’…バックパッド洗浄ステージ、 9、9’…ナイロン毛、
10、10’…流体噴霧ノズル、 11…研磨装置、
12…ベルクリンスポンジ、 13…ローディング装置、
14…アンローディング装置、 15…ローディング/アンローディング機構、
16…ローディングステージ、 17…アンローディングステージ、
18…局所研磨パッド、 19…研磨加工ステージ。

Claims (8)

  1. ウェーハを保持するための研磨ヘッドと、
    前記ウェーハを研磨するための研磨布が貼り付けられた定盤と、
    前記ウェーハを前記研磨ヘッドへ装着するためのローディングステージと、
    前記ウェーハを前記研磨ヘッドから剥離するためのアンローディングステージとを具備し、前記研磨ヘッドで保持した前記ウェーハを研磨する研磨装置において、
    さらに、上下動することができる前記ウェーハより小さい局所研磨パッドを具備し、
    該局所研磨パッドを前記研磨ヘッドに向けて相対的に上昇させることで、前記研磨ヘッドで保持した前記ウェーハと前記局所研磨パッドとを接触させながら、前記ウェーハを保持した前記研磨ヘッドを回転させることで前記ウェーハ外周部を同心円状に局所研磨可能なものであり、
    前記研磨装置は、前記研磨ヘッドを洗浄するための、上下動することができるバックパッド洗浄ステージを具備し、前記局所研磨パッドが前記バックパッド洗浄ステージに配設されたものであり、前記バックパッド洗浄ステージと前記局所研磨パッドとを別々に上下動させることができるものであることを特徴とする研磨装置。
  2. 前記局所研磨パッドは、前記ウェーハの外周と前記局所研磨パッドの中心位置で接触し、研磨するものであることを特徴とする請求項1に記載の研磨装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の研磨装置を用いたウェーハの研磨方法であって、
    前記ウェーハ全面の片面研磨より前に、
    前記局所研磨パッドを前記研磨ヘッドに向けて相対的に上昇させることで、前記研磨ヘッドで保持した前記ウェーハと前記局所研磨パッドとを接触させながら、前記ウェーハを保持した前記研磨ヘッドを回転させることで前記ウェーハ外周部を同心円状に局所研磨することを特徴とするウェーハの研磨方法。
  4. 前記局所研磨パッドが、前記ウェーハの外周と前記局所研磨パッドの中心位置で接触することを特徴とする請求項に記載のウェーハの研磨方法。
  5. 前記ウェーハを、前記ウェーハ外周端から半径方向に20〜50mmの範囲内だけ研磨することを特徴とする請求項又は請求項に記載のウェーハの研磨方法。
  6. 前記ウェーハ外周部を同心円状に局所研磨するときに、前記ウェーハを保持した前記研磨ヘッドの前記局所研磨パッドに対する相対的な高さ位置を変えることで研磨荷重を制御することを特徴とする請求項から請求項のいずれか一項に記載のウェーハの研磨方法。
  7. 局所研磨する前記ウェーハを、両面研磨したウェーハとすることを特徴とする請求項から請求項のいずれか一項に記載のウェーハの研磨方法。
  8. 請求項から請求項のいずれか一項に記載のウェーハの研磨方法により、ウェーハ外周部を局所研磨する工程を含むことを特徴とするウェーハの製造方法。
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