JP6946137B2 - 建具及びセッティングブロック - Google Patents

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Description

本発明は、枠体の内側に配置されるガラスを備える建具及び該建具に用いられるセッティングブロックに関する。
従来、枠体とガラスの間にセッティングブロックを配置した建具が知られている。この種の建具について記載されたものとして特許文献1がある。
特許文献1には、室内外を連通する開口を閉塞可能であり、枠組みされた樹脂製の框体内にガラスを備えた樹脂製建具において、ガラスと框体との間に設けられガラスの室内外方向と直交する面内方向の移動を規制するためのセッティングブロックと、ガラスと框体との間に設けられ、加熱されて膨張する熱膨張性部材と、を備え、セッティングブロックは、室内外方向においてガラスの厚みより薄く形成されており、セッティングブロックが設けられている部位では、当該セッティングブロックと熱膨張性部材とが室内外方向に並べて設けられている。
特開2010−248836号公報
ところで、火災発生時に樹脂製のセッティングブロックが溶融するとガラスが落下して室内外が貫通するおそれがある。例えば、複層ガラスにおいて室外側ガラスに網ガラスを用いていても、高温状態でセッティングブロックが溶融し、室外側の網ガラスがその重みで落下するおそれがある。一方で、Low−Eガラス等が用いられる室内側ガラスを支持するセッティングブロックを金属製にすると溶融時の延びによってガラスが割れたりするおそれもある。
本発明は、建具に用いられる複層ガラスを支持する樹脂製のセッティングブロックにおいて、火災発生時に室外側のガラスの落下を防止しつつ、室内側のガラスの割れも効果的に防止できる構成を提供することを目的とする。
本発明は、枠体(例えば、後述の枠体10)及び前記枠体の内側に納められる複層ガラス(例えば、後述の複層ガラス125)を備える建具(例えば、後述の建具1)であって、前記枠体を構成する下枠(例えば、後述の下枠12)と前記複層ガラスの間に配置された状態で見込方向室外側の下部に位置する切欠き部(切欠き部96b)を有する樹脂製の第1ブロック(例えば、後述の第1ブロック96)と、前記切欠き部に配置され、前記第1ブロックの室外側部分の下方に位置する金属製の第2ブロック(例えば、後述の第2ブロック97)と、を備える建具に関する。
前記第1ブロックは、前記切欠き部よりも見込方向室内側で前記複層ガラスのうち室内側に配置される室内側ガラス(例えば、後述の室内側ガラス125b)を支持し、前記第2ブロックは、前記複層ガラスのうち室外側に配置される室外側ガラス(例えば、後述の室外側ガラス125a)の下方に位置することが好ましい。
前記建具は、前記第1ブロックの室外側上部から見込方向室外側に突出する突出部(例えば、後述の突出部96a)の下方に前記切欠き部が形成され、前記室外側ガラスと前記第2ブロックの間には前記突出部が位置することが好ましい。
また、本発明は、枠体(例えば、後述の枠体10)及び前記枠体の内側に納められる複層ガラス(例えば、後述の複層ガラス125)を備える建具(例えば、後述の建具1)に用いられるセッティングブロック(例えば、後述のセッティングブロック95)であって、前記枠体を構成する下枠(例えば、後述の下枠12)と前記複層ガラスの間に配置された状態で見込方向室外側の下部に位置する切欠き部(例えば、後述の切欠き部96b)を有する樹脂製の第1ブロック(例えば、後述の第1ブロック96)と、前記切欠き部に配置され、前記第1ブロックの室外側部分の下方に位置する金属製の第2ブロック(例えば、後述の第2ブロック97)と、を備えるセッティングブロックに関する。
前記セッティングブロックは、その前記第1ブロックが、前記切欠き部よりも見込方向室内側で前記複層ガラスのうち室内側に配置される室内側ガラスを支持し、前記第2ブロックが、前記複層ガラスのうち室外側に配置される室外側ガラスの下方に位置することが好ましい。
前記セッティングブロックは、前記第1ブロックの室外側上部から見込方向室外側に突出する突出部(例えば、後述の突出部96a)の下方に前記切欠き部が形成され、前記室外側ガラスと前記第2ブロックの間には前記突出部が位置する
本発明の建具に用いられるセッティングブロックによれば、火災発生時に複層ガラスの室外側のガラスの落下を防止しつつ、室内側のガラスの割れも効果的に防止できる。
本発明の一実施形態に係る建具を示す正面図である。 本実施形態の建具の横断面図である。 本実施形態の建具の障子が配置される部分の縦断面図である。 本実施形態の建具のFIX窓が配置される部分の縦断面図である。 本実施形態の建具に適用されるセッティングブロック及びその周囲を示す拡大縦断面図である。 本実施形態の建具に適用されるセッティングブロック及びその周囲を示す斜視図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本明細書において、「見付方向」とは、建物に形成された開口部に納められた建具(サッシ)の枠体に収められるガラスや障子の面内方向を意味し、「見込方向」とは、室内外方向(即ち、奥行き方向)を意味する。
図1は、本発明の一実施形態に係る建具1を示す正面図である。図2は、本実施形態の建具1の横断面図である。まず、建具1の全体構成について説明する。本実施形態の建具1は、枠体10と、枠体の内側に開閉可能に設けられる障子20及びFIX窓120と、を備える防火仕様のサッシである。
枠体10は、上枠11、下枠12、障子側縦枠13、FIX側縦枠14及び方立16を含んで構成される。上枠11、下枠12、障子側縦枠13、FIX側縦枠14及び方立16は、何れも樹脂製であり、溶着によって接合される。枠体10の内側で方立16によって障子20とFIX窓120が隔てられている。
障子側縦枠13の内部も、見込方向で区画された複数の中空部13a,13b,13cが形成され、中空部13bには金属製の縦枠芯材13dが配置される。また、障子側縦枠13の室外側には見付方向戸先側に延びる延出部13eが形成され、該延出部13eにもクッション材13fが配置される。FIX側縦枠14の内部にも、見込方向で区画された複数の中空部14a,14b,14cが形成され、中空部14bには金属製の縦枠芯材14dが配置される。FIX側縦枠14の室外側にも見付方向吊元側に延びる延出部14eが形成され、該延出部14eにもクッション材14fが配置される。
方立16の内部も、複数の中空部16a,16b,16c,16dが形成され、中央の中空部16aには金属製の方立芯材16eが配置される。また、方立16の室外側端部のFIX窓120側には、樹脂製の押し縁部材127を嵌合する嵌合部16fが形成され、室内側端部のFIX窓120側にはガラス止め部材128を嵌合する嵌合部16gが形成される。また、方立16の室内側端部の障子20側には、戸先側縦框34の室内側の見付に対向するクッション材16hが嵌合固定される。
図3は、本実施形態の建具1の障子20が配置される部分の縦断面図である。図4は、本実施形態の建具のFIX窓120が配置される部分の縦断面図である。図3及び図4に示すように、上枠11の内部は、見込方向で複数の空間に区画されており、室外側から室内側の順に中空部11a,11b,11cが形成される。中空部11cには金属製の上枠芯材11dが配置される。また、上枠11の室内側下部には、下方に延びる延出部11eが形成され、延出部11eの室外側の見付面にはクッション材11fが配置される。なお、上枠芯材11dは、方立16の位置で分割されており、障子20側とFIX窓120側で独立した別個の部材となっている。
下枠12の内部にも、見込方向に複数の中空部12a,12b,12cが形成され、中空部12bには金属製の下枠芯材12dが配置される。また、下枠12の室内側上部には、上方に延びる延出部12eが形成され、該延出部12eにもクッション材12fが配置される。
上枠11、下枠12、障子側縦枠13、FIX側縦枠14及び方立16が連結される部分の内側の隅(内隅)には枠側コーナー金具46がそれぞれ配置される。枠側コーナー金具46自体は、枠体10の見込面に配置されるが、ネジ等の締結部材を介して枠体10の内側の芯材(上枠芯材11d、下枠芯材12d、縦枠芯材13d、縦枠芯材14d及び方立芯材16e)に締結固定される。
次に、障子20について説明する。障子20は、複層ガラス25と、複層ガラス25を囲うように構成される框体30と、を含むように構成される。
複層ガラス25は、室外側に配置される室外側ガラス25aと、室外側ガラス25aに対して隙間をあけて室内側に配置される室内側ガラス25bと、を備える。室外側ガラス25aと室内側ガラス25bの間にはスペーサ26等が配置される。
室外側ガラス25aは、室内側ガラス25bよりも耐熱性が高いものが用いられる。本実施形態における耐熱性が高いとは、高温環境下において溶融し難い材質で構成される耐熱強化ガラスだけではなく、構造によってその形状を留める工夫がなされた網ガラス等のようなものも含むものとする。例えば、所定の基準に従って所定時間、高温環境にさらされたときに、室外側ガラス25aが室内側ガラス25bよりもその形状を留めることができるような場合である。本実施形態では、室外側ガラス125aには網入ガラスが用いられ、室内側ガラスには内面に金属膜が設けられた高断熱ガラス、いわゆるLow-E(Low Emissivity)ガラスが用いられている。
框体30は、上框31、下框32、戸先側縦框34及び吊元側縦框33が矩形に枠組みされて構成される。上框31、下框32、戸先側縦框34及び吊元側縦框33は、何れも樹脂製であり、溶着によって接合される。
上框31の内部には、室外側から室内側に向かって複数の中空部31a,31b,31cが形成される。最も室内側に位置する中空部31cには、金属で形成される室内側上框芯材31dが配置される。中空部31bにも、金属製の室外側上框芯材31eが配置される。室内側上框芯材31d及び室外側上框芯材31eは、何れも上框31の長手方向に沿って延びている。上框31の室外側上部には、上枠11の一部と見込方向で対向する延出部31fが形成される。延出部31fの室内側にはクッション材31gが設けられる。また、延出部31fの下方には樹脂製の押し縁部材27を嵌合固定する嵌合固定部31hが形成される。
下框32の内部にも、室外側から室内側に向かって複数の中空部32a,32b,32cが形成される。最も室内側に位置する中空部32cには、金属で形成される室内側下框芯材32dが配置される。中空部32bにも、金属製の室外側下框芯材32eが配置される。室内側下框芯材32d及び室外側下框芯材32eは、何れも下框32の長手方向に沿って延びている。下框32の室外側下部には、下枠12の一部と見込方向で対向する延出部32fが形成される。延出部32fの室内側にはクッション材32gが設けられる。また、延出部32fの下方には樹脂製の押し縁部材27を嵌合固定する嵌合固定部32hが形成される。
戸先側縦框34の内部には、室外側から室内側に向かって複数の中空部33a,33b,33cが形成される。最も室内側に位置する中空部33cには、金属で形成される室内側縦框芯材33dが配置される。中空部33bにも、金属製の室外側縦框芯材33eが配置される。室内側縦框芯材33d及び室外側縦框芯材33eは、何れも戸先側縦框34の長手方向に沿って延びている。戸先側縦框34の室外側には、障子側縦枠13の一部と見込方向で対向する延出部33fが形成される。延出部33fの室内側にはクッション材33gが設けられる。また、延出部33fの戸先側には樹脂製の押し縁部材27を嵌合固定する嵌合固定部33hが形成される。
吊元側縦框33の内部には、室外側から室内側に向かって複数の中空部34a,34b,34cが形成される。最も室内側に位置する中空部34cには、金属で形成される室内側縦框芯材34dが配置される。中空部34bにも、金属製の室外側縦框芯材34eが配置される。室内側縦框芯材34d及び室外側縦框芯材34eは、何れも吊元側縦框33の長手方向に沿って延びている。吊元側縦框33の室外側には、方立16の一部と見込方向で対向する延出部34fが形成される。延出部34fの室内側にはクッション材34gが設けられる。また、延出部34fの吊元側には樹脂製の押し縁部材27を嵌合固定する嵌合固定部34hが形成される。
本実施形態では、框体30内部の室外側に位置する芯材(室外側上框芯材31e、室外側下框芯材32e、室外側縦框芯材33e及び室外側縦框芯材34e)と、室内側に位置する芯材(室内側上框芯材31d、室内側下框芯材32d、室内側縦框芯材33d及び室内側縦框芯材34d)と、が框芯材連結金具67によって連結されている。框芯材連結金具67は、框体30の外側面の形状に応じて段差状に形成されるプレート部材である。框芯材連結金具67は、框体30(上框31、下框32、戸先側縦框34及び吊元側縦框33)の外部に配置され、框体30の内部で異なる中空部に配置される室外側の芯材と室内側の芯材にネジ等の締結部材によってそれぞれ締結される。これによって見込方向に複数の中空部が形成される樹脂製の框体30が火災発生時の高温環境下で室外側と室内側に分離する事態が確実に防止されている。
障子20は、上枠11に連結されるとともに上框31(框体30)に連結される上アーム部材61及び下枠12に連結されるとともに下框32(框体30)に連結される下アーム部材62によって開閉可能に枠体10の内側に支持される。
障子20の戸先側には、ハンドル55に連動するスライドロック機構50が配置される。スライドロック機構50は、ハンドル55操作に連動して上下方向に移動するスライドプレート51と、スライドプレート51の戸先側の見込面に形成されるロックピン52と、を備える。方立16の内側(障子20側)の見込面には、ロックピン52が嵌合するロックピン受け金具15が固定される。本実施形態では、ロックピン52は、上下方向で複数個所に形成されており、ロックピン受け金具15もロックピン52の数に応じて上下方向に間隔をあけて複数固定される。また、スライドプレート51は、吊元側縦框33の戸先側にスライド嵌合された状態でハンドル55に連結されている。
框体30(上框31、下框32、戸先側縦框34及び吊元側縦框33)の見込面にはガラス外れ止め部材40が配置される。ガラス外れ止め部材40は、面外方向の複層ガラス25の移動を規制するものである。框体30の見込面に、間隔をあけて複数配置される。
次に、FIX窓120について説明する。FIX窓120は、枠体10の内側で方立16を挟んで障子20の反対側に位置する。上枠11、下枠12、FIX側縦枠14及び方立16がFIX窓120の框体(枠体)として機能する。
FIX窓120は、室外側ガラス125aと室内側ガラス125bを備える複層ガラス125を備える。室外側ガラス25aと室内側ガラス25bの間にはスペーサ126等が配置される。室外側ガラス125aは室内側ガラス125bよりも相対的に耐熱性の高いものが用いられる。本実施形態では、障子20の複層ガラス25と同様に室外側ガラス125aには網入ガラスが用いられ、室内側ガラス125bにはLow-Eガラスが用いられる。
上枠11、下枠12、FIX側縦枠14及び方立16の室外側の見付面には、複層ガラス125を押さえる樹脂製の押し縁部材127が嵌合固定される。また、上枠11、下枠12、FIX側縦枠14及び方立16の室内側の見付面には、ガラス止め部材128が配置される。ガラス止め部材128は、見込方向で複層ガラス125を挟んで押し縁部材127の反対側に位置する。
上枠11、下枠12、FIX側縦枠14及び方立16における複層ガラス125の端面に対向する見込面のそれぞれにも、ガラス外れ止め部材140が配置される。ガラス外れ止め部材140は、面外方向の複層ガラス125の移動を規制するものである。上枠11、下枠12、FIX側縦枠14及び方立16の見込面に、間隔をあけて複数配置される。これらのガラス外れ止め部材140は、枠体の内側に配置される金属製の芯材(上枠芯材11d、下枠芯材12d、縦枠芯材14d及び方立芯材16e)に締結部材(図示省略)を介して締結固定される。また、FIX側縦枠14及び方立16の見込面のそれぞれにはセッティングブロック99が配置される。
次に、FIX窓120の複層ガラス125を下から支持するセッティングブロック95の構成について説明する。図5は、本実施形態の建具1に適用されるセッティングブロック95及びその周囲を示す拡大縦断面図である。図6は、本実施形態の建具1に適用されるセッティングブロック95及びその周囲を示す斜視図である。
図5及び図6に示すように、セッティングブロック95は、複層ガラス125の下端面と下枠12の見込面12gの間に1又は複数配置される。複数のセッティングブロック95を配置する場合は、例えば、左右方向に間隔をあけて配置される。本実施形態のセッティングブロック95は、第1ブロック96と、第2ブロック97と、を備える。
第1ブロック96は、ポリ塩化ビニル(PVC)等の樹脂によって構成される。第1ブロック96は、その室外側上部に見込方向室外側に突出する突出部96aが設けられる。この突出部96aによって第1ブロック96の室外側下部に切欠き部96bが形成されており、第1ブロック96の全体形状は左右方向視で略L字状となっている。本実施形態では、第1ブロック96は、切欠き部96bが室外側であって下枠12側に位置する姿勢で、第1ブロック96の室外側が両面テープや接着剤等の手段によって下枠12に固定されている。なお、第1ブロック96は、ネジ等の締結部材や押さえ部材等の機械的な手段で下枠12に固定してもよい。
本実施形態では、第1ブロック96の室外側端面が室外側ガラス125aの室外側面と略面一のような配置となっている。また、第1ブロック96の室内側面は、下枠12の延出部12eの室外側面に対向する位置関係となっている。また、切欠き部96bは、室外側ガラス125aの下方に位置するように形成される。
第2ブロック97は、アルミニウム材等の金属によって直方体状に形成される。第2ブロック97は、切欠き部96bに応じた形状となっている。なお、アルミニウム材は、アルミニウムを主成分とする金属材料である。第1ブロック96の切欠き部96bに第2ブロック97が納まった状態では、全体として直方体状となる。第2ブロック97も両面テープや接着剤等の手段によって下枠12に固定されている。なお、第2ブロック97は、ネジ等の締結部材や押さえ部材等の機械的な手段で下枠12に固定してもよい。
本実施形態では、第2ブロック97は、切欠き部96bにおける室外側の面に対面接触した状態で第1ブロック96に密着している。また、セッティングブロック95を複層ガラス125の下端面と下枠12の見込面12gとの間に配置した状態において、室外側ガラス125aの下方には第1ブロック96の突出部96aを介して第2ブロック97が配置される位置関係となっている。これに対して室内側ガラス125bの下方には第1ブロック96のみが位置する関係となっている。
以上説明した上記実施形態の構成によれば、以下のような効果を奏する。
建具1は、枠体10を構成する下枠12と複層ガラス125の間に配置された状態で見込方向室外側の下部に位置する切欠き部96bを有する樹脂製の第1ブロック96と、切欠き部96bに配置され、第1ブロック96の室外側部分の下方に位置する金属製の第2ブロック97と、を備える。
これにより、通常時は樹脂製の第1ブロック96の上面によって複層ガラス125の下端部を緩衝材として適切に支持するとともに、火災発生時に第1ブロック96が溶融しても、切欠き部96bに配置される金属製の第2ブロック97によって室外側ガラス125aをしっかりと下から支持しつつ、室内側ガラス125bの延びを樹脂製の第1ブロック96で許容して割れやヒビの発生を防止することができる。室外側ガラス125aに対して相対的に割れやすい室内側ガラス125b(例えば、Low-Eガラス)から構成される本実施形態のような複層ガラス125において特に有利な効果を奏する。
また、本実施形態では、第1ブロック96は、切欠き部96bよりも見込方向室内側で複層ガラス125のうち室内側に配置される室内側ガラス125bを支持し、第2ブロック97は、複層ガラス125のうち室外側に配置される室外側ガラス125aの下方に位置する。
これにより、第1ブロック96の室外側の厚みを利用して室内側ガラス125bの延びを吸収できるので、室内側ガラス125bの破損をより効果的に防止又は遅らせることができる。
また、本実施形態では、第1ブロック96の室外側上部から見込方向室外側に突出する突出部96aの下方に切欠き部96bが形成され、室外側ガラス125aと第2ブロックの間には突出部96aが位置する。
これにより、第2ブロック97が突出部96aを介して室外側ガラス125aを支持するとともに、室内側ガラス125bは第1ブロック96のみに支持される形となるので、第1ブロック96と第2ブロック97の特性に応じて室外側ガラス125aと室内側ガラス125bの荷重を適切に受け持つようになる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
上記実施形態では、FIX窓120の複層ガラス125を保持するセッティングブロック95を例に説明したが、縦辷り窓や横辷り窓等の開閉可能な障子を備える建具に適用することもできる。例えば、複層ガラスを内側に納める框体の下框の見込面に配置され、障子の複層ガラスを下から支持するセッティングブロックに本発明を適用することができる。即ち、セッティングブロックが配置される枠体は、障子の框体であってもよい。このように、本発明は、複層ガラスを保持する必要のある種々の建具に適用できる。
また、上記実施形態で説明した上枠11、下枠12、障子側縦枠13及びFIX側縦枠14の構成に限られず、枠体10の構成は適宜変更することができる。例えば、枠体(上枠、下枠、左右一対の縦枠)の見込方向室内側及び室外側の何れか一側又は両方にアルミ形材等の金属製のカバー部材を配置する構成としてもよい。
1 建具
10 枠体
12 下枠
12g 見込面
20 障子
95 セッティングブロック
96 第1ブロック
96a 突出部
96b 切欠き部
97 第2ブロック
125 複層ガラス
125a 室外側ガラス
125b 室内側ガラス

Claims (6)

  1. 枠体及び前記枠体の内側に納められる複層ガラスを備える建具であって、
    前記枠体を構成する下枠と前記複層ガラスの間に配置された状態で見込方向室外側の下部に位置する切欠き部を有する樹脂製の第1ブロックと、
    前記切欠き部に配置され、前記第1ブロックの室外側部分の下方に位置する金属製の第2ブロックと、を備える建具。
  2. 前記第1ブロックは、前記切欠き部よりも見込方向室内側で前記複層ガラスのうち室内側に配置される室内側ガラスを支持し、
    前記第2ブロックは、前記複層ガラスのうち室外側に配置される室外側ガラスの下方に位置する請求項1に記載の建具。
  3. 前記第1ブロックの室外側上部から見込方向室外側に突出する突出部の下方に前記切欠き部が形成され、前記室外側ガラスと前記第2ブロックの間には前記突出部が位置する請求項2に記載の建具。
  4. 枠体及び前記枠体の内側に納められる複層ガラスを備える建具に用いられるセッティングブロックであって、
    前記枠体を構成する下枠と前記複層ガラスの間に配置された状態で見込方向室外側の下部に位置する切欠き部を有する樹脂製の第1ブロックと、
    前記切欠き部に配置され、前記第1ブロックの室外側部分の下方に位置する金属製の第2ブロックと、を備えるセッティングブロック。
  5. 前記第1ブロックは、前記切欠き部よりも見込方向室内側で前記複層ガラスのうち室内側に配置される室内側ガラスを支持し、
    前記第2ブロックは、前記複層ガラスのうち室外側に配置される室外側ガラスの下方に位置する請求項4に記載のセッティングブロック。
  6. 前記第1ブロックの室外側上部から見込方向室外側に突出する突出部の下方に前記切欠き部が形成され、前記室外側ガラスと前記第2ブロックの間には前記突出部が位置する請求項5に記載のセッティングブロック。
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