JP6946005B2 - シールド掘進機およびスクリュコンベアの排土状況の検知方法 - Google Patents

シールド掘進機およびスクリュコンベアの排土状況の検知方法 Download PDF

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Description

本発明は、シールド掘進機に関し、特に、チャンバ内の土砂を排出するスクリュコンベアを備えるシールド掘進機およびスクリュコンベアの排土状況の検知方法に関する。
従来、チャンバ内の土砂を排出するスクリュコンベアを備えるシールド掘進機が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、掘削された土砂が貯留されるチャンバと、チャンバ内の土砂を排出するスクリュコンベアとを備えるシールド掘進機が開示されている。たとえば泥土圧式のシールド掘進機では、チャンバ内の圧力が地山側からの圧力と概ね等しくなるように、チャンバ内の掘削土砂の塑性流動性(自由に変形および移動できる性質)や、スクリュコンベアによる排土量が制御される。スクリュコンベアは、チャンバ内の入口部から人間の作業領域内の出口部まで土砂を搬送する。ところが、チャンバ内の土砂の性状の変化等によって、スクリュコンベア内で塑性流動性が低すぎる土砂が搬送できなくなる閉塞が発生したり、逆に塑性流動性が高すぎる場合に出口部において土砂の憤発が発生したりすることがある。そのため、スクリュコンベア内の排土状況を適切に把握して、閉塞や憤発の予兆を事前に、速やかに検知することが重要とされている。
上記特許文献1は、スクリュコンベアの内部に、土砂の搬送方向に沿って複数の土圧計を所定間隔で設置し、スクリュコンベアの入口部から出口部に至る圧力勾配を計測する構成を開示する。上記特許文献1では、これらの複数の土圧計から得られた圧力勾配に基づいて、閉塞や憤発の予兆を検知している。
特開平4−52397号公報
しかしながら、上記特許文献1では、十分正確な圧力勾配を得るためには、実際には多数の土圧計をスクリュコンベア内の極力広い範囲に渡って設置する必要がある。土圧計は故障や校正のために交換が必要で、そのためには掘進作業の停止、シールド掘進機前方の土砂の薬剤による固定、スクリュコンベア内の土砂の排出などの作業が伴うため、土圧計の数が多くなるほど作業負担が大きくなる。したがって、上記特許文献1では、閉塞または憤発の発生の予測し得る排土状況を把握するために多数の土圧計を設ける必要があり、シールド掘進機の運用に伴う作業負担が大きくなるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、より少数の土圧計によって閉塞や憤発の発生を予測可能にし、シールド掘進機の運用に伴う作業負担を軽減することが可能なシールド掘進機およびスクリュコンベアの排土状況の検知方法を提供することである。
上記目的を達成するために、本願発明者らが鋭意検討した結果、スクリュコンベア内は完全に一定構造(たとえば直径一定、直線状の円筒形状)であることが理想的であり、搬送経路中に構造が変化する箇所(構造変化部)がある場合に、構造変化部において閉塞や憤発が発生しやすいとの知見を得た。たとえばスクリュの外周部(羽根の縁部)に接合された筒状の駆動部をスクリュと一体で回転駆動する外周駆動型のスクリュコンベアでは、駆動部周辺で他のケーシング部分と構造が大きく変化しており、駆動部周辺において閉塞や憤発が発生しやすい。そこで、本願発明者らは、スクリュコンベアの構造が変化する箇所(構造変化部)の周辺の圧力に着目すれば、多数の土圧計によって広い範囲の圧力勾配を取得しなくても、閉塞や憤発の発生を十分に予測し得ることを見出した。
以上の知見に基づき、この発明の第1の局面におけるシールド掘進機は、掘削された土砂が貯留されるチャンバと、チャンバに接続されるケーシング、ケーシング内に配置されたスクリュ、およびスクリュの外周部と一体回転する外周駆動型の駆動部を含み、チャンバ内の土砂を排出するスクリュコンベアと、駆動部の上流側および下流側のそれぞれにおけるスクリュコンベア内の圧力を計測する第1土圧計および第2土圧計と、を備え、第1土圧計および第2土圧計は、それぞれ、駆動部の搬送方向端部からスクリュの羽根ピッチ分の範囲内の位置に配置されており、第1土圧計および第2土圧計の圧力計測値から取得される駆動部の圧力変動に基づいて、スクリュコンベア内の閉塞または憤発の発生の予測に関する排土状況を検知するように構成されている。
この発明の第1の局面によるシールド掘進機では、上記のように、外周駆動型の駆動部の上流側近傍および下流側近傍のそれぞれにおけるスクリュコンベア内の圧力を計測する第1土圧計および第2土圧計を設け、第1土圧計および第2土圧計の圧力計測値に基づいて、スクリュコンベア内の閉塞または憤発の発生の予測に関する排土状況を検知するようにシールド掘進機を構成する。これにより、外周駆動型の駆動部の上流側および下流側の端部近傍における圧力変動を取得することができる。たとえば閉塞が発生する場合、駆動部の上流側での圧力計測値が上昇する一方で、下流側での圧力計測値が変化し難い。一方、憤発が発生する場合、塑性流動性が高いことにより駆動部の下流側の圧力計測値が上昇する(上流側圧力に近付く)。したがって、広範囲の圧力勾配ではなく、最少で2つの第1土圧計および第2土圧計のピンポイントの圧力計測値から、閉塞または憤発の発生の予測が可能な排土状況を把握することが可能となる。以上から、本発明によれば、第1土圧計および第2土圧計の圧力計測値に基づいて、スクリュコンベア内の閉塞または憤発の発生の予測に関する排土状況を検知することによって、より少数の土圧計によって閉塞や憤発の発生を予測可能にし、シールド掘進機の運用に伴う作業負担を軽減することができる。また、第1土圧計および第2土圧計を、それぞれ搬送方向における駆動部の上流側および下流側の端部から十分に近傍の位置に配置することができる。計測位置が着目すべき箇所(駆動部)から遠ざかるほど排土状況の変化(圧力変動)を検知するのが遅れるため、第1土圧計および第2土圧計を十分に駆動部に近づけることによって、閉塞や憤発の予兆となる排土状況の変化を、事前に、かつ、より速やかに検知することができる。
上記第1の局面によるシールド掘進機において、好ましくは、第1土圧計とケーシングの入口部との間の入口部側の計測位置における圧力を計測する第3土圧計をさらに備え、第1土圧計、第2土圧計および第3土圧計のそれぞれの圧力計測値に基づいて、排土状況を検知するように構成されている。このように構成すれば、第3土圧計では、チャンバから流入する土砂の圧力が把握できるので、検知された排土状況の変化が、単にチャンバ内の圧力変動に起因するものか、スクリュコンベアの内部の閉塞や憤発の予兆なのかをより精度よく把握することが可能となる。したがって、土圧計の数の増大を極力抑制しながら、閉塞や憤発の予兆をより精度よく検知することが可能となる。
上記第1の局面によるシールド掘進機において、好ましくは、第1土圧計および第2土圧計による各圧力計測値の差分の変化に基づいて、排土状況を検知するように構成されている。このように構成すれば、駆動部の前後における圧力降下の変化度合いを把握することができる。つまり、閉塞が発生し得るような土砂の滞留が駆動部で発生すると、平常時の圧力降下と比較して、上流側の圧力が上昇して駆動部前後での圧力降下が増大する。また、憤発が発生し得るような過剰な塑性流動化が発生すると、平常時の圧力降下と比較して、土砂の流動抵抗の低下によって駆動部前後での圧力降下が減少する。したがって、第1土圧計および第2土圧計による各圧力計測値の差分の変化を取得することによって、閉塞や憤発の予兆となるような圧力降下の変化を適切に検知することができる。
この発明の第2の局面によるスクリュコンベアの排土状況の検知方法は、スクリュの外周部と接続されスクリュと一体回転する外周駆動型の駆動部を含み、掘削された土砂が貯留されるチャンバ内の土砂を排出するスクリュコンベアを備えるシールド掘進機における、スクリュコンベアの排土状況の検知方法であって、駆動部の上流側および下流側のそれぞれにおける駆動部の搬送方向端部からスクリュの羽根ピッチ分の範囲内の位置で、スクリュコンベア内の圧力を計測する工程と、駆動部の上流側および下流側の各圧力計測値から取得される駆動部の圧力変動に基づいて、スクリュコンベア内の閉塞または憤発の発生の予測に関する排土状況を検知する工程と、を備える。
この発明の第2の局面によるスクリュコンベアの排土状況の検知方法では、上記のように、駆動部の上流側近傍および下流側近傍のそれぞれにおけるスクリュコンベア内の圧力を計測する工程と、駆動部の上流側近傍および下流側近傍の各圧力計測値に基づいて、スクリュコンベア内の閉塞または憤発の発生の予測に関する排土状況を検知する工程とを設けることにより、上記第1の局面と同様に、より少数の土圧計によって閉塞や憤発の発生を予測可能にし、シールド掘進機の運用に伴う作業負担を軽減することができる。また、第1土圧計および第2土圧計を、それぞれ搬送方向における駆動部の上流側および下流側の端部から十分に近傍の位置に配置することができる。計測位置が着目すべき箇所(駆動部)から遠ざかるほど排土状況の変化(圧力変動)を検知するのが遅れるため、第1土圧計および第2土圧計を十分に駆動部に近づけることによって、閉塞や憤発の予兆となる排土状況の変化を、事前に、かつ、より速やかに検知することができる。
この発明の第3の局面によるシールド掘進機は、掘削された土砂が貯留されるチャンバと、チャンバに接続され、チャンバ内の土砂を排出するスクリュコンベアと、スクリュコンベアの構造が変化する構造変化部の上流側および下流側のそれぞれにおけるスクリュコンベア内の圧力を計測する第1土圧計および第2土圧計と、を備え、第1土圧計および第2土圧計は、それぞれ、構造変化部の搬送方向端部からスクリュの羽根ピッチ分の範囲内の位置に配置されており、第1土圧計および第2土圧計の圧力計測値から取得される構造変化部の圧力変動に基づいて、スクリュコンベア内の閉塞または憤発の発生の予測に関する排土状況を検知するように構成されている。
この発明の第3の局面によるシールド掘進機では、上記のように、スクリュコンベアの構造が変化する構造変化部の上流側近傍および下流側近傍のそれぞれにおけるスクリュコンベア内の圧力を計測する第1土圧計および第2土圧計を設け、第1土圧計および第2土圧計の圧力計測値に基づいて、スクリュコンベア内の閉塞または憤発の発生の予測に関する排土状況を検知するようにシールド掘進機を構成する。これにより、閉塞や憤発が発生しやすい構造変化部の前後(上流側近傍および下流側近傍)における圧力変動を取得することができる。その結果、上記第1の局面と同様に、より少数の土圧計によって閉塞や憤発の発生を予測可能にし、シールド掘進機の運用に伴う作業負担を軽減することができる。
上記第3の局面によるシールド掘進機において、好ましくは、構造変化部は、複数のスクリュコンベアを有する多段スクリュコンベアにおけるスクリュコンベア間の接続部分、スクリュ構造の変化部分、ケーシングの形状変化部分、のいずれかを含む。多段スクリュコンベアの接続部分では、ケーシングの向きが変化して土砂の通過抵抗が変動するとともに、局所的にスクリュが配置されずに搬送力が土砂に作用しない領域が形成されうる。スクリュ構造の変化部分では、回転軸の有無や羽根の厚みの変化などによって、土砂の通過抵抗が変動する。ケーシングの形状変化部分では、土砂の通路自体の形状が変化するため、土砂の通過抵抗が変動する。したがって、これらの構造変化部分では、構造が概ね一定で変化の少ない箇所と比較して、構造の変化に伴って土砂の通過抵抗(圧力損失)が大きく変動するため、土砂の滞留などの排土状況の変化が現れやすい。そこで、これらのような閉塞や憤発が発生しやすい構造変化部の前後(上流側近傍および下流側近傍)における圧力変動を取得することによって、ピンポイントの圧力計測値から、閉塞または憤発の発生の予測が可能な排土状況を適切に把握することが可能となる。
本発明によれば、上記のように、より少数の土圧計によって閉塞や憤発の発生を予測可能にし、シールド掘進機の運用に伴う作業負担を軽減することができる。
本発明の第1実施形態によるシールド掘進機の模式的な縦断面図である。 外周駆動型の駆動部の構造を示した模式的な断面図である。 スクリュコンベアにおける土圧センサの配置を説明するための模式図である。 スクリュコンベア内の圧力分布を示したグラフである。 閉塞の発生を予測可能な排土状況を検知する方法を説明するためのグラフである。 憤発の発生を予測可能な排土状況を検知する方法を説明するためのグラフである。 多段スクリュコンベアの接続部分に土圧センサを配置した第2実施形態を説明するための模式図である。 スクリュコンベアにおけるスクリュ構造の変化部分に土圧センサを配置した第3実施形態を説明するための模式図である。 スクリュコンベアにおけるケーシングの形状変化部分に土圧センサを配置した第4実施形態を説明するための模式図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1および図2を参照して、本発明の第1実施形態によるシールド掘進機1について説明する。
(シールド掘進機の全体構成)
図1に示すように、シールド掘進機1は、掘削面を構成するカッタヘッド2と、掘削された土砂が貯留されるチャンバ3と、チャンバ3内の土砂を排出するスクリュコンベア4と、を備えている。
第1実施形態では、シールド掘進機1が、泥土圧式のシールド掘進機である例を示している。泥土圧式のシールド掘進機1では、カッタヘッド2により掘削された土砂にチャンバ3内で作泥材が注入されて土砂と混合され、掘削土砂が不透水性と塑性流動性を持つ泥土に変換される。掘削土砂(泥土)は、チャンバ3内およびスクリュコンベア4内に充満する。シールド掘進機1は、掘削土砂(泥土)をチャンバ3内およびスクリュコンベア4内に充満させた状態を維持してシールドジャッキ5の推力によりチャンバ3内に圧力を発生させることにより、地山側の圧力(切羽の土圧および地下水圧)に対抗させる。シールド掘進機1は、掘進量と排土量とのバランスによって圧力の平衡を図りながら掘進する。
シールド掘進機1は、それぞれ円筒状の前胴部6aおよび後胴部6bから構成された胴体6を備えている。前胴部6aは、推進力が付与されてカッタヘッド2により地山の掘進を行う部分であり、後胴部6bは、前胴部6aに伴って、トンネルのリング状の周壁部分を構成するセグメントSGを配列しながら進行する部分である。
カッタヘッド2は、カッタコラム11を介して旋回台12に取り付けられ、カッタ駆動部13によって回転駆動される。旋回台12は、前胴部6aの隔壁7に回転可能に支持される。カッタヘッド2は、掘進方向から見て円形状(図示せず)に形成されており、回転軸線A周りに回転するように構成されている。カッタ駆動部13は、隔壁7の後方に配置されており、旋回台12に駆動トルクを付与して回転駆動する。つまり、カッタヘッド2、カッタコラム11および旋回台12がカッタ駆動部13によって一体的に回転(旋回)される。カッタヘッド2は、掘進方向前方の掘削面にカッタビット2aを有する。カッタビット2aは、土砂を削る掘削刃である。カッタビット2aによって削られた掘削土は、図示しない貫通孔を通ってカッタヘッド2の内部のチャンバ3に進入する。
チャンバ3は、カッタヘッド2、前胴部6aおよび隔壁7によって囲まれた空間(作泥土室)である。チャンバ3内の泥土圧は、隔壁7に設けられたチャンバ内土圧センサ14により計測される。チャンバ内土圧センサ14は、たとえば設置高さの異なる位置に複数設けられている。チャンバ3内の泥土圧は、地山側からカッタヘッド2に作用する圧力と概ね平衡状態となるように維持される。
シールド掘進機1は、セグメントSGを押圧して胴体6(前胴部6aおよび後胴部6b)を推進させるシールドジャッキ5を備える。シールドジャッキ5は、後胴部6bに取り付けられている。シールドジャッキ5は、複数設けられており、胴体6の周方向に沿って配列されている。
スクリュコンベア4は、ケーシング21と、スクリュ22と、駆動部23とを含む。スクリュコンベア4は、チャンバ3に接続され、チャンバ3内の土砂を排出するように構成されている。
ケーシング21は、掘削土砂の排出経路を構成する管状部材である。ケーシング21は、円筒形状を有する。ケーシング21は、一端で開口する入口部(取込口)24が隔壁7を貫通してチャンバ3内に露出し、他端側の開口である出口部(排出口)25が隔壁7よりも後方側の作業領域WS内に露出している。なお、出口部25は、ケーシング21の端面に開口していなくともよく、ケーシング21の端面を塞いで下向きに開口する開口部として形成されてもよい。出口部25から排出される土砂は、たとえばベルトコンベア8などの搬送装置によってさらに後方に搬送されていく。スクリュコンベア4は、チャンバ3内の土砂を排出してチャンバ3内の圧力を調整する機能のほか、チャンバ3内の高い圧力を、入口部24から出口部25への土砂の搬送過程で人間の作業領域WS内の圧力まで降下させる機能を有する。
スクリュ22は、ケーシング21内に配置されており、回転によって掘削土砂に搬送力を付与する。スクリュ22は、筒状のケーシング21と同軸で配置され、中心軸回りに回転可能に設けられている。図1の構成例では、スクリュ22は、回転軸22aおよび回転軸22aに固定された螺旋状の羽根22bを備える軸付きスクリュの例を示している。スクリュ22は、回転軸なしの螺旋状の羽根22bを有するリボンスクリュであってもよいし、入口側がリボンスクリュで途中から軸付きスクリュに切り替わる複合タイプのスクリュであってもよい。スクリュ22は、ケーシング21とは非接触の状態で保持されており、駆動部23によって回転される。ケーシング21に対するスクリュ22の相対回転によって、土砂が入口部24から出口部25に向かう搬送方向に搬送される。
駆動部23は、スクリュコンベア4の後部側に配置されている。第1実施形態では、駆動部23は、スクリュ22の外周部22c(図2参照)と一体回転する外周駆動型の駆動部である。
具体的には、図2に示すように、駆動部23は、スクリュ22の外周部(羽根の縁部)22cに接合された回転部23aと、モータ23bとを含む。回転部23aは、円筒形状を有し、土砂の搬送経路の一部を構成している。すなわち、ケーシング21は、回転部23aの上流側の上流管21aと、回転部23aの下流側の下流管21bとに分割され、上流管21aおよび下流管21bと回転部23aとの間がシール材23cによってシールされた構造となっている。そして、上流管21aおよび下流管21bが固定で、回転部23aが回転可能となっている。回転部23aの内周面には、スクリュ22の外周部22cが接着や溶接接合などにより固定されている。これにより、回転部23aを中心軸回りに回転させることにより、スクリュ22に回転駆動力が伝達され回転部23aとスクリュ22とが一体回転する。スクリュ22の外周部22cは、ケーシング21の上流管21aおよび下流管21bとは間隔を隔てて離間し、非接触となっている。
モータ23bは、回転部23aの外周側に配置され、外周側から回転部23aを回転駆動するように設けられている。たとえば図2では、回転部23aの外周面に、モータ23bのピニオン23dと噛み合うギヤ23eが周状に設けられている。これにより、モータ23bの駆動力がピニオン23dおよびギヤ23eを介して回転部23aに伝達される。回転部23aの内部では、スクリュ22との間で相対回転が発生しないため、掘削土砂に搬送力が付与されない。回転部23a内の土砂は、上流側から搬送されてくる土砂に押されることによって下流側に移動する。このため、回転部23a内は、上流側の上流管21aおよび下流側の下流管21bの内部と比較して、通過抵抗(圧力降下)が変化して土砂の滞留が発生しやすい箇所であるといえる。
ここで、第1実施形態では、図1に示すように、シールド掘進機1は、スクリュコンベア4内の圧力を計測する土圧センサ31および土圧センサ32を備えている。土圧センサ31および土圧センサ32は、スクリュコンベア4の構造が変化する構造変化部Vの上流側近傍および下流側近傍のそれぞれにおけるスクリュコンベア4内の圧力を計測するように配置されている。土圧センサ31および土圧センサ32は、それぞれ、特許請求の範囲の「第1土圧計」および「第2土圧計」の一例である。
構造変化部Vは、より具体的には、スクリュコンベア4の搬送方向における上流側と下流側とで構造が変化する(切り替わる)箇所であって、構造の変化に起因して通過抵抗(圧力損失)が変動する箇所である。スクリュコンベア4の構造は、ケーシング21、スクリュ22、駆動部23などの構成部材に基づくスクリュコンベア4の形状や機構を意味する。構造変化部Vは、たとえば、スクリュコンベア4内のスクリュ22の外周部22cと一体回転する外周駆動型の駆動部23、複数のスクリュコンベアを有する多段スクリュコンベア104におけるスクリュコンベア間の接続部分105(図7参照)、スクリュ構造の変化部分205(図8参照)、ケーシング21の形状変化部分305(図9参照)などを含む。図1および図2に示した第1実施形態の例では、外周駆動型の駆動部23が構造変化部Vに該当する。
すなわち、土圧センサ31および土圧センサ32は、駆動部23の上流側近傍および下流側近傍のそれぞれにおけるケーシング21内の圧力を計測するように設けられている。つまり、土圧センサ31は、駆動部23よりもスクリュコンベア4の入口部24側(一端側)で、駆動部23の近傍に配置されている。土圧センサ32は、駆動部23よりもスクリュコンベア4の出口部25側(他端側)で、駆動部23の近傍に配置されている。言い換えると、土圧センサ31および土圧センサ32は、搬送方向の両側から駆動部23を挟むように、駆動部23の前後にそれぞれ設けられている。各土圧センサ31および32は、たとえばケーシング21の内周面に検出面が露出するように設けられ、設置位置(計測位置)におけるスクリュコンベア4内の土圧を計測するように構成されている。これにより、土砂の滞留が発生しやすい駆動部23(回転部23a)の両端部近傍での圧力計測値が取得される。ケーシング21の周方向における各土圧センサ31および32の位置は、特に限定されない。
第1実施形態では、シールド掘進機1は、土圧センサ31および土圧センサ32の圧力計測値に基づいて、スクリュコンベア4内の閉塞または憤発の発生の予測に関する排土状況を検知するように構成されている。
土圧センサ31および32や、チャンバ内土圧センサ14などの各圧力計測値は、データ処理装置15に送られる。データ処理装置15は、シールド掘進機1のオペレーションルーム(運転室)16の制御部17と接続されており、取得した計測データを出力することが可能である。制御部17は、土圧センサ31および土圧センサ32の圧力計測値に基づいて、閉塞または憤発の発生の予兆となる排土状況を検知した場合には、たとえばオペレータに注意を促すための報知などを行うことができる。
(排土状況の検知)
次に、排土状況の検知に関わる構成について詳細に説明する。
土圧の計測位置について、図3に示すように、土圧センサ31および土圧センサ32は、駆動部23から離れすぎない近傍の位置に配置するのが好ましい。第1実施形態では、土圧センサ31および土圧センサ32は、それぞれ、駆動部23の搬送方向端部からスクリュ22の羽根ピッチPs分の範囲内の位置に配置されている。土圧センサ31は、駆動部23の上流側端部23fから上流方向(図3の左側)に羽根ピッチPsの距離範囲内に配置され、土圧センサ32は、駆動部23の下流側端部23gから下流方向(図3の右側)に羽根ピッチPsの距離範囲内に配置されている。土圧センサ31および土圧センサ32の設置範囲は、回転部23aの搬送方向長さ(管長)L1を基準としてもよい。すなわち、土圧センサ31および土圧センサ32は、それぞれ、駆動部23の搬送方向端部から回転部23aの搬送方向長さL1分の範囲内の位置に配置されてもよい。
スクリュコンベア4内の土圧センサの数について、シールド掘進機1の運用に伴う交換や校正の作業負担を軽減する観点からは、土圧センサの数を極力抑制することが好ましい。土圧センサの数を抑制しつつ、排土状況のより高い検知精度を得るには、土圧センサ31とケーシング21の入口部24との間の入口部24側の計測位置における圧力を計測する土圧センサ33をさらに設けてもよい。土圧センサ33によって、スクリュコンベア4がチャンバ3から掘削土砂を取り込む際の圧力計測値を取得することが可能となる。つまり、単段のスクリュコンベア4であれば、土圧センサ31および32の2つか、あるいは土圧センサ33を含む3つの土圧センサを設けるのが好ましい。土圧センサ33は、特許請求の範囲の「第3土圧計」の一例である。
第1実施形態では、土圧センサ33がケーシング21の入口部24近傍に設置される例について説明する。つまり、シールド掘進機1は、土圧センサ31、土圧センサ32および土圧センサ33の3つのセンサの各圧力計測値に基づいて、排土状況を検知するように構成されている。土圧センサ33は、ケーシング21の入口部24と土圧センサ31との中間位置よりも入口部24側に配置されればよい。つまり、土圧センサ33は、入口部24から中間位置までの長さL2の範囲内に配置される。たとえば土圧センサ33は、ケーシング21の隔壁7(図1参照)への接続位置からスクリュ22の羽根ピッチPs分の範囲内の位置に配置される。
次に、排土状況の検知方法について説明する。第1実施形態では、駆動部23の上流側近傍および下流側近傍のそれぞれにおけるスクリュコンベア4内の圧力を計測する工程と、駆動部23の上流側近傍および下流側近傍の各圧力計測値に基づいて、スクリュコンベア4内の閉塞または憤発の発生の予測に関する排土状況を検知する工程と、によって、排土状況の検知方法が実現される。本実施形態による排土状況の検知は、土砂の塑性流動性の過剰、不足などの土砂の性状に起因する閉塞や憤発の発生を、事前に予測可能とするものである。
図4は、正常時(実線部)、閉塞時(破線部)、および憤発時(一点鎖線部)の各々における、スクリュコンベア4内の典型的な圧力分布を示したグラフである。横軸が入口部24(取込口)から出口部25(排出口)までの搬送経路上の位置を示し、縦軸が土圧の圧力計測値を示す。
図4〜図6に示すように、圧力を計測する工程において、土圧センサ31は、駆動部23の上流側近傍の位置S1の圧力P1を計測し、土圧センサ32は、駆動部23の下流側近傍の位置S2の圧力P2を計測し、土圧センサ33は、入口部24の近傍の位置S3の圧力P3を計測する。シールド掘進機1(制御部17)は、経時的に得られる各圧力計測値を記録する。そして、シールド掘進機1は、排土状況を検知する工程において、土圧センサ31および土圧センサ32による各圧力計測値の差分の変化に基づいて、排土状況を検知するように構成されている。なお、図4〜図6における各計測位置S1〜S3以外の位置における圧力分布は、説明のために便宜的に示したものである。シールド掘進機1の運用中には、各計測位置S1〜S3の圧力計測値のみがピンポイントで取得される。
〈正常時〉
図4において、実線で示す正常時の運転状態は、チャンバ3内の土砂の塑性流動性が適切な条件となっており、閉塞、憤発のいずれも発生するおそれがない状態である。正常状態では、スクリュコンベア4内の圧力は、入口部24が最も高く、駆動部23付近までは緩やかな圧力変化量で概ね線形に(搬送距離に比例して)低下していく。そして、駆動部23付近では、他の部位と異なりスクリュ22が回転部23aと共回りすることにより、圧力変化量(圧力降下量)が大きくなる。駆動部23の周辺で大きな圧力降下を経た後は、下流側の出口部25まで、駆動部23の上流側と概ね同等の圧力変化量で概ね線形に圧力が低下し、作業領域WSと同等の圧力まで低下する。
〈閉塞が予測される排土状況〉
一方、たとえばチャンバ3内での塑性流動化が不十分である場合などに駆動部23の周辺で土砂の滞留が始まると、まず滞留箇所付近の上流側で圧力が上昇する。そのため、最初に位置S1において土圧センサ31の圧力計測値が上昇する一方、滞留箇所よりも下流側となる位置S2では、土圧センサ32の圧力計測値の変化は小さい。つまり、図5に示すように、駆動部23の前後での圧力差分ΔP12(ΔP12は、P1−P2の絶対値)が増大するように変化する。
その後、滞留が解消されない場合には、土圧センサ31よりも上流側においても徐々に圧力が上昇していき、入口部24付近の位置S3において土圧センサ33の圧力計測値が上昇する。そのため、土圧センサ31と土圧センサ33との圧力差分ΔP13(ΔP13は、P1−P3の絶対値)は、一旦減少した後で、再び正常時と同程度まで増大するように変化する。このような過程で、閉塞時には、図4の破線で示すような圧力分布がスクリュコンベア4内で形成される。
したがって、図5に示すように、排土状況を検知する工程では、圧力差分ΔP12を、正常時に相当する所定の閾値α12と比較する。圧力差分ΔP12が閾値α12を上回ったこと(ΔP12>α12)に基づいて、閉塞が予測される排土状況であることを、閉塞の発生前に事前に検知することが可能となる。所定の閾値α12は、上記の正常時における圧力差分ΔP12に、誤差などのばらつきを考慮した許容範囲の上限値とされ、実験的に求めることが可能である。
より好ましくは、圧力差分ΔP12と閾値α12との比較に加えて、圧力差分ΔP13の変化を監視し、圧力差分ΔP12の上昇に伴って、圧力差分ΔP13が減少した後に増大(復元)するような変化が確認された場合には、閉塞の予兆である可能性が高いと判断される。たとえばチャンバ3内の圧力が一時的に上昇した場合などでは、圧力差分ΔP12も一時的に増大する場合があるが、その場合には圧力差分ΔP13が時間的に先に増大を開始する(圧力P3が最初に上昇する)ことから、閉塞とは無関係な一時的な圧力上昇を区別することが可能である。
〈憤発が予測される排土状況〉
図4に戻り、憤発は、たとえばチャンバ3内での塑性流動化が過剰である場合などに発生する。土砂の塑性流動化が過剰になると、土砂の流動抵抗が小さくなるため、一点鎖線で示す憤発時には、スクリュコンベア4内の出口部25付近までの圧力降下が全体的に減少し、出口部25付近で急激に圧力降下するようになる。
そのため、図6に示すように、憤発が発生するまでの過程では、位置S1における土圧センサ31の圧力計測値(P1)および位置S2における土圧センサ32の圧力計測値(P2)が、共に入口部24側の圧力に近付く。特に土圧センサ32の圧力計測値(P2)が大きく上昇するため、正常時と比較して駆動部23の前後での圧力差分ΔP12が減少するように変化する。
また、入口部24付近の土圧センサ33の圧力計測値は大きく変化しないものの、位置S1および位置S2の圧力計測値が共に入口部24側の圧力に近付くため、特に土圧センサ32と土圧センサ33との圧力差分ΔP23(ΔP23は、P2−P3の絶対値)が大きく減少するように変化する。なお、スクリュコンベア4内の圧力降下が全体的に減少するため、土圧センサ31と土圧センサ33との圧力差分ΔP13も減少する。
したがって、排土状況を検知する工程では、圧力差分ΔP12を正常時に相当する所定の閾値β12と比較する。圧力差分ΔP12が閾値β12を下回ったこと(ΔP12>β12)に基づいて、憤発が予測される排土状況であることを、憤発の発生前に事前に検知することが可能となる。所定の閾値β12は、上記の正常時における圧力差分ΔP12に、誤差などのばらつきを考慮した許容範囲の下限とされ、実験的に求めることが可能である。
より好ましくは、圧力差分ΔP12と閾値β12との比較に加えて、圧力差分ΔP23の変化を監視し、たとえば圧力差分ΔP23が、正常時の下限値に対応する閾値β23を下回る場合には、憤発の予兆である可能性が高いと判断される。憤発が予測されるケースでは、上記のように圧力差分ΔP23が顕著に減少することから、憤発の予兆をより正確に検知することが可能である。この際、圧力差分ΔP13が減少することもさらに考慮してもよい。
図1に示す第1実施形態では、シールド掘進機1は、オペレーションルーム16の制御部17によって、上記の排土状況の検知を実施することが可能である。制御部17は、たとえばオペレーションルーム16に設置されたプログラマブルコントローラ(PC)であり、CPUおよびメモリなどの記憶部を備えて構成される。制御部17は、シールド掘進機1の掘進動作を制御する機能を有する。制御部17は、地上のモニタリング室MRのプログラマブルコントローラ(PC)と接続されており、取得した計測データを出力することが可能である。
また、制御部17は、たとえば圧力差分(ΔP12、ΔP23など)の算出や、閾値(α12、β12)との比較を行い、算出結果および比較結果をオペレーションルーム16やモニタリング室MRのモニタに表示するだけでもよい。この場合、オペレータ等の作業者が算出結果および比較結果から閉塞、憤発が予測される排土状況であるか否かを判断することができる。
(第1実施形態の効果)
第1実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第1実施形態では、上記のように、外周駆動型の駆動部23(構造変化部V)の上流側近傍および下流側近傍のそれぞれにおけるケーシング21内の圧力を計測する土圧センサ31および土圧センサ32を設け、土圧センサ31および土圧センサ32の圧力計測値(P1、P2)に基づいて、スクリュコンベア4内の閉塞または憤発の発生の予測に関する排土状況を検知するようにシールド掘進機1を構成する。これにより、外周駆動型の駆動部23の前後(上流側および下流側の端部近傍)における圧力変動を取得することができる。そして、広範囲の圧力勾配ではなく、最少で2つの土圧センサ31および土圧センサ32のピンポイントの圧力計測値から、閉塞または憤発の発生の予測が可能な排土状況を把握することが可能となる。その結果、第1実施形態では、より少数の土圧センサによって閉塞や憤発の発生を予測可能にし、シールド掘進機1の運用に伴う作業負担を軽減することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、土圧センサ31および土圧センサ32を、それぞれ、駆動部23の搬送方向端部からスクリュ22の羽根ピッチPs分の範囲内の位置に配置する。これにより、土圧センサ31および土圧センサ32を、それぞれ駆動部23の上流側端部23fおよび下流側端部23gから十分に近傍の位置に配置することができるので、閉塞や憤発の予兆となる排土状況の変化を、事前に、かつ、より速やかに検知することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、土圧センサ31とケーシング21の入口部24との間の入口部24側の計測位置における圧力を計測する土圧センサ33を設け、土圧センサ31、土圧センサ32および土圧センサ33のそれぞれの圧力計測値に基づいて、排土状況を検知するようにシールド掘進機1を構成する。これにより、土圧センサ33では、チャンバ3から流入する土砂の圧力が把握できるので、検知された排土状況の変化が、単にチャンバ3内の圧力変動に起因するものか、スクリュコンベア4の内部の閉塞や憤発の予兆なのかをより精度よく把握することが可能となる。したがって、土圧センサの数の増大を極力抑制しながら、閉塞や憤発の予兆をより精度よく検知することが可能となる。
また、第1実施形態では、上記のように、土圧センサ31および土圧センサ32による各圧力計測値の差分(ΔP12)の変化に基づいて、排土状況を検知するようにシールド掘進機1を構成する。これにより、駆動部23の前後における圧力降下の変化度合いを把握することができる。上記のように、閉塞が発生し得るような土砂の滞留が駆動部23で発生すると(図5参照)、平常時の圧力降下と比較して、上流側の圧力が上昇して駆動部23前後での圧力降下(ΔP12)が増大する。また、憤発が発生し得るような過剰な塑性流動化が発生すると(図6参照)、平常時の圧力降下と比較して、土砂の流動抵抗の低下によって駆動部23前後での圧力降下が減少する。そのため、閉塞や憤発の予兆となるような圧力降下の変化を適切に検知することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、構造変化部Vが、スクリュコンベア4内のスクリュ22の外周部と一体回転する外周駆動型の駆動部23を含む。これにより、閉塞や憤発が発生しやすい構造変化部Vとしての駆動部23の前後(上流側近傍および下流側近傍)における圧力変動を取得することによって、ピンポイントの圧力計測値から、閉塞または憤発の発生の予測が可能な排土状況を把握することが可能となる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態では、構造変化部Vとしての外周駆動型の駆動部23の上流側および下流側に土圧センサ31および32を配置した上記第1実施形態に加えて、構造変化部Vとしての多段スクリュコンベア104の接続部分105の上流側および下流側に土圧センサを配置する例について説明する。なお、第2実施形態において、上記第1実施形態と同様の構成については、同一の符号を用いるとともに説明を省略する。
図7に示すように、第2実施形態のシールド掘進機1(図1参照)は、図1のスクリュコンベア4に代えて、多段スクリュコンベア104を備える。多段スクリュコンベア104は、搬送方向に接続された複数のスクリュコンベアを有する。図7では、2つのスクリュコンベア106および107が設けられた2段の多段スクリュコンベア104の例を示すが、多段スクリュコンベア104は3段以上であってもよい。図7において、個々のスクリュコンベア106および107は、上記第1実施形態と同様の外周駆動型の駆動部23を有するが、第2実施形態では、外周駆動型の駆動部23に代えて、回転軸22aを駆動するタイプ(ここでは「中心駆動型」という)の駆動部を採用してもよい。なお、図7では、便宜的に、スクリュ22の回転軸22aの図示を省略している。
多段スクリュコンベア104は、接続された複数のスクリュコンベア4の間で掘削土砂の搬送経路を屈曲させるように構成されており、シールド掘進機1内における設置スペースの都合などに応じて形状自由度の高い搬送経路を実現することが可能である。そのため、多段スクリュコンベア104では、それぞれ直線円筒状のスクリュコンベア106および107が、互いに異なる傾斜角度を有するように設置されている。図7の例では、上流側のスクリュコンベア106は、回転軸線Aの延びる方向に対して角度θ1の仰角で設けられ、下流側のスクリュコンベア107は、角度θ1よりも小さい角度θ2の仰角で設けられている。
上流側のスクリュコンベア106は、一端がチャンバ3内に露出する入口部24となっており、他端がスクリュコンベア107と接続する受渡口108となっている。下流側のスクリュコンベア107は、一端がスクリュコンベア106の受渡口108と接続する受入口109となっており、他端が土砂を排出する出口部25となっている。受渡口108と受入口109とは、ケーシング21同士が接続されることにより、多段スクリュコンベア104の屈曲した接続部分105を構成している。
第2実施形態では、構造変化部Vは、外周駆動型の駆動部23に加えて、複数のスクリュコンベア106、107を有する多段スクリュコンベア104におけるスクリュコンベア間の接続部分105を含む。すなわち、接続部分105では、スクリュコンベア106および107の各々のスクリュ22の端部が近傍に配置されているものの、部分的にスクリュ22が配置されない領域が存在している。つまり、接続部分105の内部では、掘削土砂に搬送力が付与されずに上流側から搬送されてくる土砂に押されることによって土砂が下流側に移動する領域が存在する。このため、接続部分105は、他のケーシング21内部と比較して土砂の滞留が発生しやすいといえる。
したがって、図7の例では、構造変化部Vは、接続部分105と、スクリュコンベア106および107の各々の外周駆動型の駆動部23との、合計3箇所存在している。そこで、第2実施形態では、これらの構造変化部Vの上流側近傍および下流側近傍のそれぞれにおける多段スクリュコンベア104内の圧力を計測するように、土圧センサ31および土圧センサ32が設けられている。そして、第2実施形態では、シールド掘進機1は、それぞれの土圧センサ31および土圧センサ32の圧力計測値に基づいて、多段スクリュコンベア104内の閉塞または憤発の発生の予測に関する排土状況を検知するように構成されている。なお、排土状況の検知方法については、上記第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
図7の構成例では、スクリュコンベア106の駆動部23と接続部分105とが互いに近傍の位置に配置されている。そこで、土圧センサ31および土圧センサ32の一部を共通化することにより、土圧センサの数を低減している。すなわち、スクリュコンベア106の駆動部23と接続部分105との間の土圧センサ130は、スクリュコンベア106の駆動部23の下流側近傍の土圧センサ(土圧センサ32)として機能するとともに、接続部分105の上流側の土圧センサ(土圧センサ31)としても機能する。土圧センサ130は、特許請求の範囲の「第1土圧計」および「第2土圧計」の一例である。
図7の構成例では、スクリュコンベア106の駆動部23の上流側近傍の位置S1およびスクリュコンベア107の駆動部23の上流側近傍の位置S5に、それぞれ土圧センサ31が設けられている。接続部分105の下流側近傍の位置S4、およびスクリュコンベア107の駆動部23の下流側近傍の位置S6に、それぞれ土圧センサ32が設けられている。そして、スクリュコンベア106の駆動部23の下流側近傍かつ接続部分105の上流側近傍の位置S2に、兼用の土圧センサ130が設けられている。なお、第2実施形態においても、ケーシング21の入口部24の近傍位置S3に、土圧センサ33が設置される例を示している。
第2実施形態では、土圧センサ31、土圧センサ32、土圧センサ130および土圧センサ33の合計6つの土圧センサの各圧力計測値に基づいて、閉塞または憤発の発生の予測に関する排土状況が検知できる。
なお、図7に示したように複数の構造変化部V(スクリュコンベア106の駆動部23と接続部分105)が互いに近傍に位置する場合には、これらの駆動部23と接続部分105とをまとめて1つの構造変化部Vと見なして、上流側近傍の位置S1と、下流側近傍の位置S4とにそれぞれ土圧センサ31および土圧センサ32を設けるだけで、位置S2の土圧センサ130を省略してもよい。
(第2実施形態の効果)
第2実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態では、上記第1実施形態と同様に、構造変化部Vの上流側近傍および下流側近傍のそれぞれに設けた土圧センサ31および土圧センサ32(土圧センサ130)の圧力計測値に基づいて、スクリュコンベア4内の閉塞または憤発の発生の予測に関する排土状況を検知するようにシールド掘進機1(図1参照)を構成することにより、より少数の土圧センサによって閉塞や憤発の発生を予測可能にし、シールド掘進機1の運用に伴う作業負担を軽減することができる。
また、第2実施形態では、上記のように、構造変化部Vが、多段スクリュコンベア104におけるスクリュコンベア(106、107)間の接続部分105を含む。これにより、屈曲して長大な多段スクリュコンベア104においても、極力少数の土圧センサによるピンポイントの圧力計測値から、閉塞または憤発の発生の予測が可能な排土状況を把握することが可能となる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態では、上記第1実施形態および第2実施形態とは異なり、構造変化部Vとしてのスクリュ構造の変化部分205の上流側および下流側に土圧センサを配置する例について説明する。なお、第3実施形態では、スクリュコンベア4の一部のみを示して説明し、その他の構成については、上記第1実施形態と同様であるものとする。
第3実施形態では、図8に示すように、土圧センサ31および土圧センサ32が、構造変化部Vとしてのスクリュ構造の変化部分205の上流側近傍および下流側近傍のそれぞれにおけるスクリュコンベア4内の圧力を計測するように設けられる。
図8の例では、スクリュ構造の変化部分205は、軸付きスクリュとリボンスクリュとの切り替わり箇所である。すなわち、第3実施形態のスクリュコンベア204は、軸付きスクリュ206と軸なしのリボンスクリュ207とが途中で切り替わる複合タイプのスクリュ22を含んでいる。リボンスクリュ207は、端部にのみ、軸付きスクリュ206の回転軸22aとの接続用の軸部分208を有している他は、軸部を有していない。なお、図8では入口部24側が軸付きスクリュ206であり、出口部25側がリボンスクリュ207となっている例を示しているが、配置が逆でもよい。図8の場合、回転軸22aが存在していた領域が、スクリュ構造の変化部分205以降において回転軸22aの存在しない空間に切り替わるため、スクリュ構造の変化部分205の前後でスクリュコンベア204内の通過抵抗(圧力降下)が変化する。
また、軸付きスクリュ206では、回転軸22aが羽根22bの補強構造として機能するため、羽根22bの厚みt1は小さく設定することができる。一方、軸なしのリボンスクリュ207では、羽根22b自体に十分な強度を持たせるため、羽根22bの厚みt2が相対的に大きく設定される(厚みt1<厚みt2)。そのため、図8の場合、スクリュ構造の変化部分205において羽根22bの厚みが切り替わるため、スクリュ構造の変化部分205の前後でスクリュコンベア204内の通過抵抗(圧力降下)が変化する。
このため、スクリュ構造の変化部分205は、上流側の軸付きスクリュ206のみの部分および下流側のリボンスクリュ207のみの部分と比較して土砂の滞留や土砂の塑性流動性の変化に起因する圧力変動が発生しやすい。そこで、第3実施形態では、スクリュ構造の変化部分205の上流側近傍(位置S1)および下流側近傍(位置S2)のそれぞれに配置された土圧センサ31および土圧センサ32の圧力計測値に基づいて、スクリュコンベア4内の閉塞または憤発の発生の予測に関する排土状況が検知される。排土状況の検知方法については、上記第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
(第3実施形態の効果)
第3実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第3実施形態では、上記第1実施形態と同様に、構造変化部Vの上流側近傍および下流側近傍のそれぞれに設けた土圧センサ31および土圧センサ32の圧力計測値に基づいて、スクリュコンベア4内の閉塞または憤発の発生の予測に関する排土状況を検知するようにシールド掘進機1(図1参照)を構成することにより、より少数の土圧センサによって閉塞や憤発の発生を予測可能にし、シールド掘進機1の運用に伴う作業負担を軽減することができる。
また、第3実施形態では、上記のように、構造変化部Vが、スクリュ構造の変化部分205を含む。これにより、回転軸22aの有無や羽根22bの厚みの変化などによって、土砂の通過抵抗が変動するスクリュ構造の変化部分205においても、極力少数の土圧センサによるピンポイントの圧力計測値から、閉塞または憤発の発生の予測が可能な排土状況を把握することが可能となる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態について説明する。第4実施形態では、上記第1〜第3実施形態とは異なり、構造変化部Vとしてのケーシング21の形状変化部分305の上流側および下流側に土圧センサを配置する例について説明する。なお、第4実施形態では、スクリュコンベア4の一部のみを示して説明し、その他の構成については、上記第1実施形態と同様であるものとする。
第4実施形態では、図9に示すように、土圧センサ31および土圧センサ32が、構造変化部Vとしてのケーシング21の形状変化部分305の上流側近傍および下流側近傍のそれぞれにおけるスクリュコンベア4内の圧力を計測するように設けられる。
図9の例では、ケーシング21の形状変化部分305は、ケーシング21の内径が変化する箇所である。すなわち、第4実施形態のスクリュコンベア304のケーシング21は、内径D1を有する第1部分306と、内径D1よりも小さい内径D2を有する第2部分307とを有し、途中で内径が絞られる形状を有している。形状変化部分305は、大径の第1部分306と小径の第2部分307とを接続するように内径が変化する部分である。なお、ケーシング21の内径の変化に伴い、スクリュ22の外径も合わせて変化している。
図9では、形状変化部分305が、内径D1から内径D2へ徐々に内径が変化するテーパー状部分である例を示しているが、形状変化部分305は、たとえば所定位置で内径D1から内径D2へ内径が切り替わる段差状部分であってもよい。形状変化部分305は、直線的なテーパー形状以外に、円弧状断面などの丸みを帯びて湾曲した絞り形状でもよい。形状変化部分305は、小径部分から大径部分に内径が拡大するように変化する部分でもよい。形状変化部分305は、ケーシング21が分岐または合流する部分でもよい。
形状変化部分305では、土砂の通路であるケーシング21自体の形状が変化するため、土砂の通過抵抗が変動する。図9の場合、通路内径が形状変化部分305で絞られることにより、形状変化部分305の前後でスクリュコンベア204内の通過抵抗(圧力降下)が変化する。
このため、形状変化部分305は、内径一定の第1部分306および第2部分307と比較して、土砂の塑性流動性の変化に起因する圧力変動が発生しやすい。そこで、第4実施形態では、ケーシング21の形状変化部分305の上流側近傍(位置S1)および下流側近傍(位置S2)のそれぞれに配置された土圧センサ31および土圧センサ32の圧力計測値に基づいて、スクリュコンベア4内の閉塞または憤発の発生の予測に関する排土状況が検知される。排土状況の検知方法については、上記第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
(第4実施形態の効果)
第4実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
第4実施形態では、上記第1実施形態と同様に、構造変化部Vの上流側近傍および下流側近傍のそれぞれに設けた土圧センサ31および土圧センサ32の圧力計測値に基づいて、スクリュコンベア4内の閉塞または憤発の発生の予測に関する排土状況を検知するようにシールド掘進機1(図1参照)を構成することにより、より少数の土圧センサによって閉塞や憤発の発生を予測可能にし、シールド掘進機1の運用に伴う作業負担を軽減することができる。
また、第4実施形態では、上記のように、構造変化部Vが、ケーシング21の形状変化部分305を含む。これにより、土砂の通路自体の形状変化によって、土砂の通過抵抗が変動するケーシング21の形状変化部分305においても、極力少数の土圧センサによるピンポイントの圧力計測値から、閉塞または憤発の発生の予測が可能な排土状況を把握することが可能となる。
なお、今回開示された実施形態および変形例は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記第1〜第4実施形態では、泥土圧式シールド掘進機に本発明を適用した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明を、泥水式シールド掘進機に適用してもよい。泥水式シールド掘進機の場合には、チャンバ3内に泥水を送り込んで掘削土砂をスラリー化し、スラリー化した掘削土砂をスクリュコンベア4から排出する。
また、上記第3〜第4実施形態では、スクリュコンベアの駆動部23は、外周駆動型であってもよいし、中心駆動型であってもよい。
また、上記第1および第2実施形態では、土圧センサ31および32に加えて、入口部24側の計測位置における圧力を計測する土圧センサ33をさらに設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、土圧センサ31および32のみを設けて、土圧センサ33を設けなくてもよい。
また、構造変化部Vは、上記第1〜第4実施形態において例示した箇所に限られない。構造変化部は、スクリュコンベア内で、スクリュコンベアの構造が変化する箇所であれば上記した外周駆動型の駆動部23、多段スクリュコンベア104の接続部分105、スクリュ構造の変化部分205、ケーシング21の形状変化部分305以外の箇所であってもよい。構造変化部は、スクリュコンベア内の構造の変化に起因して通過抵抗(圧力損失)が変動する箇所であればよい。上述の通り、このような構造変化部の上流側近傍および下流側近傍の圧力計測値を取得することにより、多数の土圧センサによって広範囲の圧力勾配を取得するのと同等の精度での閉塞、憤発の予測が可能となる。
1 シールド掘進機
3 チャンバ
4 スクリュコンベア
21 ケーシング
22 スクリュ
22c 外周部
23 駆動部
23f 上流側端部
23g 下流側端部
24 入口部
31 土圧センサ(第1土圧計)
32 土圧センサ(第2土圧計)
33 土圧センサ(第3土圧計)
104 多段スクリュコンベア
105 接続部分
106、107 スクリュコンベア
130 土圧センサ(第1土圧計、第2土圧計)
205 スクリュ構造の変化部分
305 ケーシングの形状変化部分
V 構造変化部
Ps 羽根ピッチ

Claims (6)

  1. 掘削された土砂が貯留されるチャンバと、
    前記チャンバに接続されるケーシング、前記ケーシング内に配置されたスクリュ、および前記スクリュの外周部と一体回転する外周駆動型の駆動部を含み、前記チャンバ内の土砂を排出するスクリュコンベアと、
    前記駆動部の上流側および下流側のそれぞれにおける前記スクリュコンベア内の圧力を計測する第1土圧計および第2土圧計と、を備え、
    前記第1土圧計および前記第2土圧計は、それぞれ、前記駆動部の搬送方向端部から前記スクリュの羽根ピッチ分の範囲内の位置に配置されており、
    前記第1土圧計および前記第2土圧計の圧力計測値から取得される前記駆動部の圧力変動に基づいて、前記スクリュコンベア内の閉塞または憤発の発生の予測に関する排土状況を検知するように構成されている、シールド掘進機。
  2. 前記第1土圧計と前記ケーシングの入口部との間の前記入口部側の計測位置における圧力を計測する第3土圧計をさらに備え、
    前記第1土圧計、前記第2土圧計および前記第3土圧計のそれぞれの圧力計測値に基づいて、前記排土状況を検知するように構成されている、請求項1に記載のシールド掘進機。
  3. 前記第1土圧計および前記第2土圧計による各圧力計測値の差分の変化に基づいて、前記排土状況を検知するように構成されている、請求項1または2に記載のシールド掘進機。
  4. スクリュの外周部と接続され前記スクリュと一体回転する外周駆動型の駆動部を含み、掘削された土砂が貯留されるチャンバ内の土砂を排出するスクリュコンベアを備えるシールド掘進機における、前記スクリュコンベアの排土状況の検知方法であって、
    前記駆動部の上流側および下流側のそれぞれにおける前記駆動部の搬送方向端部から前記スクリュの羽根ピッチ分の範囲内の位置で、前記スクリュコンベア内の圧力を計測する工程と、
    前記駆動部の上流側および下流側の各圧力計測値から取得される前記駆動部の圧力変動に基づいて、前記スクリュコンベア内の閉塞または憤発の発生の予測に関する排土状況を検知する工程と、を備える、スクリュコンベアの排土状況の検知方法。
  5. 掘削された土砂が貯留されるチャンバと、
    前記チャンバに接続され、前記チャンバ内の土砂を排出するスクリュコンベアと、
    前記スクリュコンベアの構造が変化する構造変化部の上流側および下流側のそれぞれにおける前記スクリュコンベア内の圧力を計測する第1土圧計および第2土圧計と、を備え、
    前記第1土圧計および前記第2土圧計は、それぞれ、前記構造変化部の搬送方向端部からスクリュの羽根ピッチ分の範囲内の位置に配置されており、
    前記第1土圧計および前記第2土圧計の圧力計測値から取得される前記構造変化部の圧力変動に基づいて、前記スクリュコンベア内の閉塞または憤発の発生の予測に関する排土状況を検知するように構成されている、シールド掘進機。
  6. 前記構造変化部は、複数の前記スクリュコンベアを有する多段スクリュコンベアにおける前記スクリュコンベア間の接続部分、スクリュ構造の変化部分、ケーシングの形状変化部分、のいずれかを含む、請求項5に記載のシールド掘進機。
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