JP6943761B2 - 活性化された過酸化水素消毒剤組成物 - Google Patents

活性化された過酸化水素消毒剤組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP6943761B2
JP6943761B2 JP2017514873A JP2017514873A JP6943761B2 JP 6943761 B2 JP6943761 B2 JP 6943761B2 JP 2017514873 A JP2017514873 A JP 2017514873A JP 2017514873 A JP2017514873 A JP 2017514873A JP 6943761 B2 JP6943761 B2 JP 6943761B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydrogen peroxide
acid
ether
surfactant
acids
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017514873A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017527599A5 (ja
JP2017527599A (ja
Inventor
レイ,デーチン
ガードン スウィーニー,フィリップ
ガードン スウィーニー,フィリップ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ARAXADA, LLC
Original Assignee
ARAXADA, LLC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ARAXADA, LLC filed Critical ARAXADA, LLC
Publication of JP2017527599A publication Critical patent/JP2017527599A/ja
Publication of JP2017527599A5 publication Critical patent/JP2017527599A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6943761B2 publication Critical patent/JP6943761B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L2/00Methods or apparatus for disinfecting or sterilising materials or objects other than foodstuffs or contact lenses; Accessories therefor
    • A61L2/16Methods or apparatus for disinfecting or sterilising materials or objects other than foodstuffs or contact lenses; Accessories therefor using chemical substances
    • A61L2/18Liquid substances or solutions comprising solids or dissolved gases
    • A61L2/186Peroxide solutions
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N59/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing elements or inorganic compounds
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N25/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators, characterised by their forms, or by their non-active ingredients or by their methods of application, e.g. seed treatment or sequential application; Substances for reducing the noxious effect of the active ingredients to organisms other than pests
    • A01N25/30Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators, characterised by their forms, or by their non-active ingredients or by their methods of application, e.g. seed treatment or sequential application; Substances for reducing the noxious effect of the active ingredients to organisms other than pests characterised by the surfactants
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N41/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing organic compounds containing a sulfur atom bound to a hetero atom
    • A01N41/02Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing organic compounds containing a sulfur atom bound to a hetero atom containing a sulfur-to-oxygen double bond
    • A01N41/04Sulfonic acids; Derivatives thereof

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Plant Pathology (AREA)
  • Pest Control & Pesticides (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Dentistry (AREA)
  • Agronomy & Crop Science (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

本発明は、濃縮物形態と即時使用可能な形態の両方の過酸化水素消毒剤に関し、より詳細には、改良された消毒剤特性及び抗微生物特性を有する活性化された過酸化水素溶液に関する。
長年にわたって、幅広い微生物のスペクトルに対して効果的である、活性が高い抗微生物組成物の開発に着目した取り組みがなされてきた。しかしながら、これらの組成物はまた、ヒト及び動物に対する毒性が低く、環境にとって安全である必要がある。
公知の消毒剤及び抗微生物剤の中でも、過酸化水素は、殺生物剤としてのその潜在能力という理由だけでなく、過酸化水素が分解すると無毒な酸素及び水を生成するため毒性が低いという理由もあり、好ましい選択肢である。過酸化水素は、幅広い殺生物活性スペクトルを示し、広く使用されているが、残念ながら、過酸化水素自体は、特定の生物に対する殺滅率が低く、あまり効率的ではない。
過酸化水素の殺滅率の低さの一例として、6重量パーセント(「重量%」)の過酸化水素溶液は、5分以内の接触時間では、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus Aureus)に対して約3の対数減少値(すなわち、1000分の1への減少)しか示さず、緑膿菌(Pseudomonas Aeruginosa)に対して2未満の対数減少値(100分の1未満の減少)しか示さない。同様に、6000ppm(すなわち、0.6重量%)の過酸化水素溶液は、5分以内の接触時間では、黄色ブドウ球菌に対して約1の対数減少値しか示さず、緑膿菌に対して1未満の対数減少値しか示さない。
過酸化水素の殺滅効率は、非常に高い濃度の過酸化水素又はより長い接触時間を用いることによって、改善することができる。しかしながら、7.5重量%より高い濃度の過酸化水素は、腐食性である。この結果、このような濃度のためには、特別な取り扱い手順が必要とされる。更に、5分より長い接触時間は、一般に、消毒剤における大部分の用途において許容されない。
殺滅率を上昇させる際のこれらの難点のため、高い過酸化水素濃度及び5分超の接触時間を用いる必要なしに、過酸化水素の有効性及び殺滅率を向上させるための活性化された過酸化水素配合物(製剤)を開発する取り組みがなされてきた。こうした活性化された過酸化水素配合物の開発は、食品、ヘルスケア、ホスピタリティ等の産業においても、更には家庭における使用においても、特に重要である。
過酸化水素消毒溶液の有効性を向上しようとした試みの一つが、Wintertonらの米国特許第5,523,012号(「Wintertown」)に見出される。Wintertownは、過酸化水素水溶液へのスルホスクシネート型アニオン性界面活性剤の添加により、アスペルギルス・フミガーツス(Aspergillus fumigatus)に対する殺滅時間が7.1分に改善されたことを開示している。しかしながら、この殺滅時間の改善は、ほとんどの消毒剤の用途において、依然として非常に長すぎる。
過酸化水素消毒溶液の有効性を向上しようとした別の試みが、Mannigらの米国特許第5,264,229号(「Mannig」)に見出される。Mannigは、スルホベースの界面活性剤(sulfo-based surfactant)、例えばアルキルアリールスルホネート、サルフェート、油及び脂肪酸のスルホネート、アルコールのサルフェート並びにスルホスクシネートを添加することによって、細菌総数を減少させ、過酸化水素水溶液の保存期間を長くするための方法を開示している。
米国特許第7,658,953号において、殺生物性過酸化水素組成物は、構造:R-O-(CH(Y)-CH2-O)n-CH2-COOH(式中、Rは、C6〜C12アルキルであり、Yは、H又はCH3であり、nは、3〜10である)を有する界面活性剤の添加によって増強される。界面活性剤の添加により、組成物との接触から1分以内に、細菌懸濁物中の細菌に関して6の対数減少値が達成されることが報告された。
いくつかの他の特許及び特許公報、すなわち、米国特許第7,354,604号、米国特許出願公開第2010/0330196号、第2011/0262557号、第2011/0129435号、第2011/0182958号、第2012/0230869号、第2012/0177746号、第2012/0164237号及び欧州特許出願公開第2338343号は、スルホン酸ベースのアニオン性界面活性剤を添加して、過酸化水素消毒水溶液の殺滅率を上昇させることを開示している。アニオン性界面活性剤は、C8〜C16アルキルアリールスルホン酸、スルホン化C12〜C22カルボン酸、C6〜C22アルキルジフェニルオキシドスルホン酸、C8〜C22アルキルスルホン酸、及びスルホコハク酸のC6〜C18アルキルエステル又はC6〜C18アルケニルエステルから選択される。
しかしながら、スルホン酸ベースのアニオン性界面活性剤の使用は、達成すべき主要機能が清浄化ではなく消毒である低発泡用途においては、あまり望まれない。
米国特許第5,523,012号 米国特許第5,264,229号 米国特許第7,658,953号 米国特許第7,354,604号 米国特許出願公開第2010/0330196号 米国特許出願公開第2011/0262557号 米国特許出願公開第2011/0129435号 米国特許出願公開第2011/0182958号 米国特許出願公開第2012/0230869号 米国特許出願公開第2012/0177746号 米国特許出願公開第2012/0164237号 欧州特許出願公開第2338343号
過酸化水素消毒水溶液の殺滅率を上昇させるための上記方策を鑑みると、アニオン性界面活性剤なしで、より短い接触時間(すなわち、より速い殺滅速度、例えば5分以下)を達成する、より有効な殺生物組成物が、依然として必要とされている。特に、黄色ブドウ球菌及び緑膿菌等の問題を起こす殺生物標的に対してより幅広い活性スペクトルを有する過酸化水素消毒水溶液も同様に、必要とされている。
ここで、驚くべきことに、過酸化水素水溶液の殺生物活性は、非界面活性剤のスルホン酸又はその塩、及びスルホン酸以外の任意選択による更なる酸を添加することによって、向上できることが判明した。本発明の一つの利点は、スルホン酸ベースのアニオン性界面活性剤を省くことができるという点である。鉱酸を省くことができるという別の利点は、非常に望ましいものである。一実施形態において、本発明は、過酸化水素供給源、非界面活性剤の有機スルホン酸又はその塩、非イオン性界面活性剤及び上記スルホン酸以外の任意選択による酸を含む、過酸化水素消毒剤濃縮物を提供する。別の実施形態において、本発明は、殺生物量の過酸化水素、非界面活性剤の有機スルホン酸又はその塩、非イオン性界面活性剤、溶媒としての水及びスルホン酸以外の任意選択による酸を含む、即時使用可能な過酸化水素消毒剤溶液を提供する。更に別の実施形態において、本発明は、表面上に位置する微生物の大部分を殺滅するのに有効な時間にわたって、表面と消毒組成物とを接触させることによって、表面の微生物を消毒する方法を提供する。
上記のように、一実施形態において、本発明は、過酸化水素供給源、非界面活性剤の有機スルホン酸又はその塩及び非イオン性界面活性剤を含む、過酸化水素消毒剤濃縮物を提供する。濃縮物は、一般的に、粉末又は錠剤の形態の固体配合物である。
過酸化水素供給源は、一般的に、濃縮物全体の約2〜約8重量パーセントである。過酸化水素供給源の例としては、過酸化水素溶液、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム、過ホウ酸ナトリウム及び過ホウ酸カリウム、過酸化水素尿素、これらの水和形態並びにこれらの混合物が挙げられる。
非界面活性剤の有機スルホン酸又はその塩の例としては、C1〜C7アルキルスルホン酸、スルホン化C1〜C7カルボン酸、置換又は非置換芳香族スルホン酸、モノアルキルフェニルスルホン酸、ジアルキルフェニルスルホン酸(ここで、置換芳香族スルホン酸は、少なくとも1つのC1〜C3アルキル基によって置換されている)、及びこれらの混合物が挙げられる。別の実施形態において、アルキルスルホン酸及びスルホン化カルボン酸は、C1〜C5アルキル基を有する。C1〜C7アルキルスルホン酸の一例としては、メタンスルホン酸が挙げられる。非置換芳香族スルホン酸の一例には、ベンゼンスルホン酸が挙げられる。置換芳香族スルホン酸の例としては、トルエンスルホン酸、キシレンスルホン酸、エチルベンゼンスルホン酸及びこれらの混合物が挙げられる。塩形態の例としては、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩及びアンモニウム塩が挙げられる。非界面活性剤の有機スルホン酸は、一般的に、濃縮物全体の約2〜約15重量パーセントである。
過酸化水素消毒剤濃縮物の別の実施形態において、濃縮物は、非界面活性剤の有機スルホン酸以外の任意選択による酸を更に含んでもよい。任意選択による酸は、リン酸、エチドロン酸及びこれらの混合物であってよい。任意選択による酸は、カルボン酸、例えばC1〜C8モノ、ジ又はトリカルボン酸、C1〜C8ヒドロキシルカルボン酸、置換又は非置換芳香族カルボン酸及びこれらの混合物であってもよい。更に別の実施形態において、任意選択による酸は、鉱酸であってよい。任意選択による酸は、一般的に、濃縮物全体の約0.2〜約10重量パーセントである。
非イオン性界面活性剤の例としては、C8〜C14アルキル化ポリエチレングリコール、C8〜C14アルキル化ポリプロピレングリコール、ポリオキシエチレングリコールアルキルフェノールエーテル及びグルコシドアルキルエーテル又はこれらの混合物が挙げられる。非イオン性界面活性剤は、一般的に、濃縮物全体の約0.5〜約8重量パーセントである。
濃縮物の更に別の実施形態において、濃縮物は、過酸化水素安定剤及び金属防食剤を更に含んでもよい。過酸化水素安定剤と金属防食剤の両方は、一般的に、濃縮物全体の約0.05〜約0.5重量パーセントである。濃縮物は、濃縮物全体の約0.1〜約10重量パーセントの量の殺生物性第四級アンモニウム塩を更に含んでもよい。別の実施形態において、濃縮物は、両性界面活性剤、イオン性界面活性剤又はこれらの両方を更に含んでもよい。両性界面活性剤及びイオン性界面活性剤は、存在する場合、一般的に、濃縮物の約0.5〜約5重量パーセントである。
上で詳述したように、別の実施形態において、本発明は、殺生物量の過酸化水素、非界面活性剤の有機スルホン酸又はその塩、非イオン性界面活性剤及び水を含む、即時使用可能な過酸化水素消毒剤溶液を提供する。濃縮物に関して上述した同じ成分が、即時使用可能な溶液の、過酸化水素、非界面活性剤の有機スルホン酸又はその塩、及び非イオン性界面活性剤に関して同じ成分であってよいことは、当業者にとって明らかである。例えば、濃縮物の場合と同様に、即時使用可能な溶液の非界面活性剤の有機スルホン酸としては、C1〜C7又はC1〜C5アルキルスルホン酸、スルホン化C1〜C7又はC1〜C5カルボン酸、置換又は非置換芳香族スルホン酸、モノアルキルフェニルスルホン酸、ジアルキルフェニルスルホン酸(ここで、置換芳香族スルホン酸は、少なくとも1つのC1〜C3アルキル基によって置換されている)、及びこれらの混合物が挙げられる。C1〜C7又はC1〜C5アルキルスルホン酸の一例としては、メタンスルホン酸が挙げられる。非置換芳香族スルホン酸の一例としては、ベンゼンスルホン酸が挙げられる。置換芳香族スルホン酸の例には、トルエンスルホン酸、キシレンスルホン酸、エチルベンゼンスルホン酸及びこれらの混合物が挙げられる。塩の例としては、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩及びアンモニウム塩が挙げられる。
即時使用可能な溶液中の過酸化水素の殺生物量は、一般的に、溶液全体の約0.05〜約5.0重量パーセントである。即時使用可能な溶液中の非界面活性剤の有機スルホン酸は、一般的に、溶液全体の約0.05〜約5.0重量パーセントである。即時使用可能な溶液中の非イオン性界面活性剤は、一般的に、溶液全体の約0.05〜約3.0重量パーセントである。
別の実施形態において、即時使用可能な溶液は、任意選択による酸、例えばカルボン酸又は鉱酸(すなわち、無機酸)を更に含んでもよい。カルボン酸又は鉱酸の量は、一般的に、溶液全体の約0.05〜約6.0重量パーセントである。溶液は、約1.0〜約4.0のpHを有し得る。即時使用可能な溶液は、溶液の約0.1〜約5重量パーセントの量の殺生物性第四級アンモニウム塩を更に含んでもよい。別の実施形態において、即時使用可能な溶液は、両性界面活性剤、イオン性界面活性剤又はこれらの両方を更に含んでもよい。両性界面活性剤及びイオン性界面活性剤は、存在する場合、一般的に、濃縮物の約0.5〜約5重量パーセントである。
即時使用可能な溶液は、水に加えて、水混和性有機溶媒を更に含んでもよい。水混和性溶媒の例としては、エタノール、プロパノール、ベンジルアルコール、フェノキシエタノール、イソプロパノール、ジエチレングリコールプロピルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、プロピレングリコールn-ブチルエーテル、トリプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールブチルエーテル及びこれらの組合せが挙げられる。
更に別の実施形態において、本発明は、本発明の即時使用可能な溶液によって表面の微生物を消毒する方法を提供する。本方法は、表面と、(i)殺生物量の過酸化水素、(ii)非界面活性剤の有機スルホン酸又はその塩、(iii)非イオン性界面活性剤、及び(iv)水を含む消毒組成物とを接触させるステップを含み、ここで、表面を、表面上に位置する微生物の大部分を殺滅するのに有効な時間にわたって接触させる。殺滅すべき微生物の例としては、グラム陽性細菌、グラム陰性細菌、ウイルス、菌類、白カビ(mildew)、糸状菌(mold)及びこれらの組合せが挙げられる。殺滅すべき微生物のより具体的な例としては、スタフィロコッカス(Staphylococcus)、シュードモナス(Pseudomonas)、肝炎ウイルス(hepatitis)、ロタウイルス(rotavirus)、ライノウイルス(rhinovirus)、結核菌(tuberculosis)及びこれらの組合せが挙げられる。即時使用可能な溶液によって消毒すべき表面の例としては、床、壁、調理台、器具及び備品が挙げられる。
更なる一実施形態において、本発明は、二剤式(two-part)消毒剤を提供する。二剤式消毒剤は、非界面活性剤の有機スルホン酸又はその塩及び非イオン性界面活性剤を含む第1の容器と、殺生物量の過酸化水素及び水を含む第2の容器とを有する。更なる一実施形態において、更なる成分は、第1の容器内にのみ含まれている。
本発明の上記及び他の特有の態様は、下記の詳細な記載からより容易に明らかになる。
本発明は、有利には、過酸化水素消毒剤濃縮物及び即時使用可能な過酸化水素消毒剤溶液を提供する。更に、本発明は、当該溶液を黄色ブドウ球菌及び緑膿菌等の厄介な微生物から基材を消毒するために使用する方法を提供する。従来技術と比較した場合の、本発明の特有の一態様は、本発明の組成物及び方法により、活性化された過酸化水素配合物中に一般的に見られるスルホネートベースのアニオン性界面活性剤の使用が省かれることである。スルホン酸ベースのアニオン性界面活性剤の省略により、当該溶液を低発泡が所望される又は有利である用途に使用することが可能になる。
本発明によれば、濃縮物と即時使用可能な溶液の両方が、(i)過酸化水素供給源、(ii)非界面活性剤の有機スルホン酸又はその塩、(iii)非イオン性界面活性剤及び(iv)有機スルホン酸以外の任意選択による更なる酸を含む。即時使用可能な溶液はまた、水性溶媒、例えば水及び/又は水混和性有機溶媒を含む。使用すべき水混和性有機溶媒としては、アルコール溶媒、例えばエタノール、プロパノール、ベンジルアルコール、フェノキシエタノール及びイソプロパノール;並びにエチレングリコール又はプロピレングリコールのアルキルグリコールエーテル及びジアルキルグリコールエーテル、例えばジエチレングリコールプロピルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、プロピレングリコールn-ブチルエーテル、トリプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル及びジプロピレングリコールブチルエーテルが挙げられる。水混和性有機溶媒が水と一緒に使用される場合、当該有機溶媒は、水によって、即時使用可能な溶液中に存在する水の約0.5重量%〜約20重量%の範囲に希釈することができる。別の実施形態において、水混和性有機溶媒は、即時使用可能な溶液中に存在する水の約1重量%〜約5重量%に希釈される。
本発明において使用すべき過酸化水素供給源としては、限定はされないが、過酸化水素水溶液、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム、過ホウ酸ナトリウム及び過ホウ酸カリウム、過酸化水素尿素、及びこれらの水和形態、並びにこれらの混合物が挙げられる。一実施形態において、過酸化水素供給源は、水に溶解した約20〜約50重量%の過酸化水素を含有する水溶液である。別の実施形態において、過酸化水素供給源は、過炭酸ナトリウムの固体配合物である。
当業者にとって明らかなように、過酸化水素の量は、組成物が濃縮物であるか、即時使用可能な溶液であるかに応じて変化する。濃縮物中の過酸化水素供給源の量は、保存安定性に応じて、配合物全体の約1.0〜約8.0重量パーセント(「w/w%」)である。上記のように、7.5w/w%超の濃度は、一般に、腐食性であると考えられており、数多くの用途において不安定である。一般的に、濃縮物は、2〜7w/w%の過酸化水素供給源を含有する。対照的に、即時使用可能な溶液中の過酸化水素供給源の量は、用途に応じて溶液全体の約0.05〜約5.0w/w%の範囲であり得る、殺生物量である。別の実施形態において、殺生物量は、約0.05〜約2.0w/w%の範囲である。一般的に、即時使用可能な溶液は、0.1〜1.5w/w%の過酸化水素供給源を含有する。
本発明において使用すべき非界面活性剤の有機スルホン酸としては、限定はされないが、C1〜C7アルキルスルホン酸、スルホン化C1〜C7カルボン酸、置換又は非置換芳香族スルホン酸、これらの混合物及びこれらの塩が挙げられる。別の実施形態において、アルキルスルホン酸及びスルホン化カルボン酸は、C1〜C5鎖を有する。置換芳香族スルホン酸の場合、芳香環は、少なくとも1つのC1〜C3アルキル基によって置換されている。別の表現では、芳香環が置換されている場合、アルキル基は、三(3)個以下の炭素を含有すべきである。非界面活性剤の有機スルホン酸の塩は、アルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩、例えばナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩及びマグネシウム塩である。塩は、アンモニウム塩も含み得る。非界面活性剤の有機スルホン酸の代表例は、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、キシレンスルホン酸、エチルベンゼンスルホン酸及びこれらの混合物である。濃縮物中の非界面活性剤の有機スルホン酸の量は、配合物全体の約1〜約20w/w%である。一般的に、濃縮物は、3〜15w/w%の非界面活性剤の有機スルホン酸を含有する。即時使用可能な溶液中の非界面活性剤の有機スルホン酸の量は、溶液全体の約0.05(例えば、0.1)〜約5w/w%である。一般的に、即時使用可能な溶液は、約0.5〜約3w/w%の非界面活性剤の有機スルホン酸を含有する。
本発明において使用すべき非イオン性界面活性剤としては、限定はされないが、ポリオキシエチレングリコールアルキルエーテル、オクタエチレングリコールモノドデシルエーテル、ペンタエチレングリコールモノドデシルエーテル、ポリオキシプロピレングリコールアルキルエーテル、グルコシドアルキルエーテル、デシルグルコシド、ラウリルグルコシド、オクチルグルコシド、ポリオキシエチレングリコールオクチルフェノールエーテル、ポリオキシエチレングリコールアルキルフェノールエーテル、グリセロールアルキルエステル、ポリグリセロールエステル、グリセリルラウレート、ポリオキシエチレングリコールソルビタンアルキルエステル、ソルビタンアルキルエステル、ドデシルジメチルアミンオキシド、ポリエチレングリコール及びポリプロピレングリコールのブロックコポリマー、ポロキサマー及びポリエトキシ化牛脂アミン(POEA)並びにこれらの混合物が挙げられる。濃縮物中の非イオン性界面活性剤の量は、配合物の約1〜約8w/w%である。一般的に、濃縮物は、2〜5w/w%の非イオン性界面活性剤を含有する。即時使用可能な溶液中の非イオン性界面活性剤の量は、溶液の約0.05〜約3w/w%である。別の実施形態において、即時使用可能な溶液中の非イオン性界面活性剤は、溶液の約0.05〜約1.5w/w%である。一般的に、即時使用可能な溶液は、0.06〜1w/w%の非イオン性界面活性剤を含有する。
本発明によれば、非界面活性剤の有機スルホン酸以外に、非界面活性剤の有機スルホン酸に加えて、組成物に添加される任意選択による酸が存在し得る。任意選択による酸は、カルボン酸又は鉱酸(すなわち、無機酸)であってよい。任意選択による酸は、最大約10w/w%の量添加することができる。
本発明において使用され得る任意選択によるカルボン酸としては、本明細書において記述された非界面活性剤の有機スルホン酸は除外され、限定はされないが、C1〜C8モノ、ジ又はトリカルボン酸、C1〜C8ヒドロキシルカルボン酸、置換又は非置換芳香族カルボン酸が挙げられる。置換芳香族カルボン酸の場合、芳香環が、三(3)個以下の炭素を有する少なくとも1つのアルキル基によって置換されている。使用すべきカルボン酸の代表例としては、限定はされないが、酢酸、プロピオン酸、酪酸、ペンタン酸、ヘキサン酸、オクタン酸、コハク酸、クエン酸、シュウ酸、酒石酸、グルタル酸、アジピン酸、安息香酸、フタル酸及びこれらの混合物が挙げられる。一実施形態において、カルボン酸は、酢酸、オクタン酸、ヘキサン酸、コハク酸、クエン酸、グルタル酸、アジピン酸及びこれらの混合物である。濃縮物中のカルボン酸の量は、配合物の約0.5〜約8w/w%である。一般的に、濃縮物は、保存安定性に応じて、1〜5w/w%のカルボン酸を含有する。即時使用可能な溶液中のカルボン酸の量は、溶液の約0.01〜約8.0w/w%である。一般的に、即時使用可能な溶液は、保存安定性及び溶液の用途に応じて、0.1〜5.0w/w%のカルボン酸を含有する。
鉱酸の例としては、限定はされないが、リン酸、硫酸及び塩酸が挙げられる。濃縮物中の鉱酸の量は、配合物の約0.1〜約10w/w%である。好ましくは、濃縮物は、0.2〜5w/w%の鉱酸又は非カルボン酸有機酸を含有する。即時使用可能な溶液中の鉱酸の量は、溶液の約0.01〜約0.5%である。好ましくは、即時使用可能な溶液は、0.01〜0.3w/w%の鉱酸を含有する。
pH値を変化させるために、バッファー又は他のpH調整剤を配合物に添加してもよい。上記酸の量を増加させて、pHを低下させてもよい。pHを上昇させるために、本明細書において記述された酸の塩、又は塩基性の化合物若しくは溶液、例えば水酸化ナトリウム及び水酸化カリウム、又はリン酸、クエン酸及び硫酸のアルカリ金属塩及びアンモニウム塩を使用してもよい。濃縮物のpHは、約0.5〜約5であり、より好ましくは1〜3である。即時使用可能な溶液のpHは、約1.0〜約4.5であり、より好ましくは2〜3である。
濃縮物及び即時使用可能な溶液は、配合物の殺生物活性を増大させるために殺生物性第四級アンモニウム塩を含有してもよい。使用すべき第四級アンモニウム塩の例としては、限定はされないが、ジデシルジメチルアンモニウムクロリド(「DDAC」)及びアルキルジメチルベンジルアンモニウムクロリドが挙げられる。第四級アンモニウム塩は、濃縮物中に、約0.1〜約10重量パーセントの量で存在することができ、即時使用可能な溶液中に、約0.01〜約2.0重量パーセントの量で存在することができる。
別の実施形態において、濃縮物及び即時使用可能な溶液は、過酸化水素の分解を起こし得る不純物を失活させるための安定剤を更に含んでもよい。配合物の保存中に、成分が保存されている間、時期尚早に分解するのを妨げるために、安定剤を添加してもよい。酸性の過酸化水素溶液の安定化に使用するための公知の安定剤としては、有機金属イオン封鎖剤及び無機金属イオン封鎖剤、すなわち、スタンネート(stannate)及びホスフェート、並びに、スタンネート及びホスフェートを含有する又は含有しない有機化合物、有機金属塩及び金属キレート剤の組合せが挙げられる。一実施形態において、安定剤は、リン酸、組成物中にまだ存在していない場合、リン酸の誘導体、1-ヒドロキシエチリデンジホスホン酸(HEDP)、フィチン酸、アミノホスフェート、ホスホネート及びグルタミン酸ナトリウム、NaH2PO4、Na5P3O10、有機ホスホン酸、アミノホスホネート、クエン酸二水素銀、ジホスホン酸、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、N-(ヒドロキシエチル)エチレンジアミン三酢酸(HEDTA)、トリ(メチレンリン酸)、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンリン酸)、2-ヒドロキシエチルイミノビス(エチレンリン酸)、クエン酸、ジピコリン酸、エチレンジアミン-N,N'-ジコハク酸、メチルグリシン二酢酸及びこれらのアルカリ塩、ニトリロ三酢酸(NTA)、2-ヒドロキシエチルイミノ二酢酸(HEIDA)及びこれらの塩、シクロヘキサン-1,2-ジアミノテトラキスメチレンホスホン酸又は水によるゾル(water-sol)、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホン酸)、コロイド状スタンネート、ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)、クエン酸塩、没食子酸塩、リンゴ酸塩、マロン酸塩、オキサロ酢酸塩、シュウ酸塩、ピルビン酸塩、コハク酸塩、2-ヒドロキシピリジン-1-オキシド(2-HPNO)、ヒドロキシエチリデンジホスホン酸(HEDP)の亜鉛塩、リン酸トリエタノールアミン又はこれらの混合物であってよい。過酸化水素安定剤は、単一の成分であってもよいし、又は、上記のリン酸の誘導体とキレート剤との混合物であってもよい。濃縮物中の任意選択による安定剤の量は、約0.01w/w%〜約5w/w%であってよく、好ましくは0.05w/w%〜2w/w%であってよく、より好ましくは0.1w/w%〜1.0w/w%であってよい。
別の一実施形態において、濃縮物及び即時使用可能な溶液は、両性界面活性剤、イオン性界面活性剤又はこれらの両方を更に含んでもよい。イオン性界面活性剤の一例としては、ドデシル硫酸ナトリウムが挙げられる。両性界面活性剤及びイオン性界面活性剤の量はそれぞれ、組成物全体の0.5〜5w/w%の範囲であり得る。
他の添加剤もまた、最終的な使用用途に適した特性を有する組成物を提供するために本開示の抗微生物組成物に添加することができる。典型例には、防食剤、乳化剤、香料、染料、保存料、消泡剤、増粘剤、ヒドロトロープ剤及びこれらの混合物が挙げられる。
一実施形態において、例えば、濃縮物及び即時使用可能な組成物は、防食剤を含んでもよい。使用され得る防食剤としては、限定はされないが、ボレート、ホスフェート、ポリホスフェート、安息香酸ナトリウム、グルコン酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、モリブデン酸ナトリウム、重硫酸ナトリウム、ベンゾトリアゾール又はこれらの混合物が挙げられる。防食剤は、存在する場合、約0.001重量%〜約10重量%、例えば約0.01重量%〜約1重量%の量で組成物中に含有され得る。
別の実施形態において、本発明によれば、濃縮物配合物は、粉末又は錠剤形態であってよい固体配合物である。このような実施形態において、配合物は、用途に応じて、過炭酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム一水和物及び過ホウ酸ナトリウム四水和物、過酸化水素尿素付加体から選択され、好ましくは過炭酸ナトリウムである、少なくとも1種の過酸化水素放出成分と、クエン酸、コハク酸及び安息香酸から選択される少なくとも1種の有機酸と、少なくとも1種の固体非イオン性界面活性剤とを、他の成分、例えば安定剤、防食剤、染料、香料及び保存料と組み合わせて含む。
固体配合物の一つの利点は、一部の過酸化水素ベースの溶液が不安定であり、過酸化水素濃度が接触分解により経時的に低下する恐れがあるという点である。この恐れは、リンベースの安定剤の添加がなくても、混合物において、固体成分、例えばトルエンスルホン酸、過炭酸ナトリウム、固体非イオン性界面活性剤、及び固体有機酸、例えばクエン酸、コハク酸、アジピン酸、並びに他の補助剤材料を用いて乾燥粉末状配合物を製造することによって、解決することができる。
最終使用者は、濃縮物配合物及び粉末形態を水に溶解して、即時使用可能な溶液を、様々な用途のために直接製造することができる。例えば、消毒剤錠剤は、粉末状配合物を使用して、多様なサイズ及び形状にして製造することができる。最終使用者は、シマー(simmer)又はフィーダ(feeder)によって消毒することができる。得られた錠剤は、実用的で好都合な利益を最終使用者に提供し、特に、家畜用及び家禽用の大型施設、並びに、食品製造設備、装置、機器及び床面積の大きな領域を消毒及び清浄化する。別の実施形態において、濃縮物は、過酸化水素水溶液及び水を除いて、すべての上記の成分、構成成分を含み得る。最終使用者は、その後、使用直前に過酸化水素水溶液及び水を添加することができる。
本発明によれば、最終使用者は、表面と、上記のように調製された消毒組成物とを接触させることによって、表面の有害な微生物を消毒することができる。表面は、表面上に位置する微生物の大部分を殺滅するのに有効な時間にわたって接触させる。この文脈における「大部分」は、一(1)分以内の接触における少なくとも50%の殺滅率を意味する。より好ましい一実施形態において、殺滅率は、一(1)分以内の接触で、5のLog10減少値である。殺滅しようとする微生物としては、グラム陽性細菌、グラム陰性細菌、ウイルス、菌類、白カビ、糸状菌又はこれらの組合せが挙げられる。殺滅すべき微生物の具体例は、スタフィロコッカス、シュードモナス、肝炎ウイルス、ロタウイルス、ライノウイルス、結核菌又はこれらの組合せである。
過酸化水素は、任意選択により、スルホン酸及び非イオン性界面活性剤とは別にして、最終使用者に提供してもよい。すなわち、組成物は、別個の容器に入った二剤式配合物として最終使用者に提供してもよく、最終使用者は、これらの2つの部分を使用前に混ぜ合わせる。更に、最終使用者は、配合物に更なる水を添加して、配合物を即時使用可能な組成物に調節することもできる。更なる成分は、一般的に、保存中に起こり得る過酸化水素の接触分解を予防するために、スルホン酸及び非イオン性界面活性剤を含有する第1の部分に供給される。
本発明の消毒剤組成物は、数多くの多様な用途に使用することができる。一実施形態において、例えば、本発明の組成物は、硬い非多孔性表面を衛生的にする又は消毒するために使用することができる。例えば、本発明の組成物は、床材、調理台、セラミック表面、金属表面、ガラス表面及び石表面等を消毒又は衛生的にするのに十分に適している。組成物は、表面の清浄化、表面上の微生物の破壊及び/又は表面上における微生物の増殖の予防のために使用することができる。同様に、組成物は、フードサービス産業において、食品加工設備及び食品加工に関する他の表面を消毒及び衛生的にするために、又は野菜等の農産物の洗浄のために使用され得る。組成物は、ヘルスケア産業において、表面、施設、設備、並びに病院の機器及び設備、並びに/又は消毒器具を消毒するために使用することもできる。組成物は、用途に応じて、濃縮形態又は希釈形態で使用することができる。
以下の非限定的な実施例は、消毒、衛生的にすること及び清浄化並びに/又は漂白が所望される任意の適切な用途において、ふくことによって使用することができる、本発明の過酸化水素組成物の有利な使用を説明している。
[実施例1]
マイクロタイタープレート法を用いて、いくつかの配合物を、黄色ブドウ球菌(「Sa」)及び緑膿菌(「Pa」)に対する抗微生物活性についてスクリーニングした。チャレンジ溶液(challenge solution)を、評価すべき各濃度に調製した。所望の2倍の濃度の試験配合物を硬水中に調製し、マイクロタイタープレートに添加した。接種物を、1×108 CFUに調製し、100μLをマイクロタイタープレート内の各チャレンジ溶液に添加した。黄色ブドウ球菌(「Sa」)ATCC 6538及び緑膿菌(「Pa」)ATCC 15442を試験した。
適切な接触時間(1分又は30秒)の後、20μLの接種済みチャレンジ溶液を取り出し、180μLの中和剤を添加することによって、試料を中和した。中和した接種済みチャレンジ溶液の段階希釈を増殖培地中で作製して、対数増殖を測定した。接種済み硬水のみを用いて対照を作製して、最大の増殖を測定した。プレートを35℃で2日間インキュベートした後、結果を読み取った。各溶液を三連で試験した。対数減少値を、対照の増殖をベースラインとして用いて計算した。結果を、下記の表1に示す。
Figure 0006943761
表1に示すように、過酸化水素のみを含有する比較試料1-1は、Pa及びSaに対して抗微生物有効性を示さなかった。リン酸のみを含有する比較試料1-2は、Pa及びSaに対して抗微生物有効性をあまり示さなかった。リン酸と過酸化水素との組合せである比較試料1-3は、過酸化物0.5%の希釈濃度としたとき、Paに対して良好な活性(5.7のLog10減少値)を達成したが、Saに対する活性(0.28のLog10減少値)は良好ではなかった。しかしながら、過酸化物の濃度が0.25%及び0.1%である比較試料1-3は、Pa及びSaに対して有効ではなかった。非イオン性界面活性剤と、Stepanatex(登録商標)DA-6と、過酸化水素及びリン酸の混合物との組合せである比較試料1-4もまた、Pa及びSaの両方に対して有効性の向上を示した。過酸化物が0.25%のとき、試料1-4は、Paに対して6.39のLog10減少値を示した。過酸化物が0.1%のとき、試料1-4は、Paに対して6.64のLog10減少値を示した。単独の又は組合せにしたTSA及びStepanatex(登録商標)DA-6については、これらの化合物が抗微生物活性を有さないことが周知であるため、試験しなかった。表1にさらに示すように、TSAの、過酸化物と、PAと、Stepanatex(登録商標)DA-6との組合せへの添加により、Pa及びSaの両方に対して溶液の有効性が更に向上した。データは、TSAの添加により、Saに対して殺滅率が著しく向上したことを示す。
[実施例2]
実施例1におけるスクリーニング結果に基づいて、硬い非多孔性表面上における細菌活性の評価のために、OECD定量法を使用して、トルエンスルホン酸(「TSA」)又はメタンスルホン酸(「MSA」)を含有する更なる配合物について、殺生物活性を評価した。2012年10月30日版Draft - OECD Quantitative Methods for Evaluating the Activity of Microbicides Used on Hard Non-Porous Surfacesを参照されたい。以下の原材料をAldrich-Sigmaから得た:50重量%の過酸化水素、99重量%のクエン酸(「CA」)、85重量%のリン酸、99重量%のグルタル酸(「GA」)、60重量%の1-ヒドロキシエタン1,1-ジホスホン酸(「HEDP」)、98重量%のトルエンスルホン酸一水和物(「TSA」)、95重量%のスズ酸ナトリウム三水和物、99重量%のジピコリン酸(「DPA」)及び35重量%のS,S-エチレンジアミン-N,N'-ジコハク酸三ナトリウム塩(「EDDS」)。デシルアルコールエトキシ化POE-6であるStepantex(登録商標)DA-6を、Stepan Companyから得た。
試験試料を調製し、評価し、この結果を表2に示す。1重量%の濃度で評価した過酸化水素のみを含有する試験試料は、表2に列記されていない。
実施例1と同様に、黄色ブドウ球菌(「Sa」)ATCC 6538及び緑膿菌(「Pa」)ATCC 15442に対して過酸化水素溶液の有効性を評価した。試験試料を、試験方法に従って調製したOECD硬水中に希釈し、約375ppmの試料+5%/-10%(338〜394ppm)を得て、配合物を調製するために使用した過酸化水素の量に基づいて計算した過酸化水素のレベルを確認した。微生物の減少値が、Log10≧4になることを合格基準として考えた。
Figure 0006943761
表2に示すように、MSAを含有する試料は、TSAを含有する試料と同等の抗微生物有効性を示した。試料2-1〜2-8は、3分以内で、Pa及びSaの両方に対して4のLog10減少値により合格した。有機酸、GA及びCAを更に含有する試料2-10及び2-11は、1分以内というはるかにより短い接触時間で、Pa及びSaの両方に対して4のLog10減少値により合格した。
[実施例3]
試料2-8及び2-11もまた、AOAC Germicidal Spray Test method in Organic soil load:5%Fetal Bovine Serum(FBS)を使用して、黄色ブドウ球菌ATCC 6538(「Sa」)及び緑膿菌ATCC 15442(「Pa」)に対して0.5%のH2O2レベルで試験した。結果を、下記の表3に示す。両方の試料は、Pa及びSaの両方に対して0.5%のH2O2レベルにおいて、1分以内の接触時間で、≦1/60の陽性/全曝露キャリアにより、Germicidal spray testを合格した。
Figure 0006943761
本発明は、本発明の特定の実施形態に関する例を用いて上述してきたが、本発明のすべての範囲を含むことは不可能である。本発明の方法及び組成物に関する数多くの変更、修正及び変形は、当業者にとって明白であり、これらのすべては、本明細書において開示された本発明の概念から一脱することなく、本発明の精神及び範囲に含まれる。
いくつかの実施形態を以下に示す。
項1
過酸化水素供給源、
非界面活性剤の有機スルホン酸又はその塩、及び
非イオン性界面活性剤
を含む、過酸化水素消毒剤濃縮物。
項2
非界面活性剤の有機スルホン酸が、C 1 〜C 5 アルキルスルホン酸、スルホン化C 1 〜C 5 カルボン酸、置換又は非置換芳香族スルホン酸、モノアルキルフェニルスルホン酸、ジアルキルフェニルスルホン酸、及びこれらの混合物(ここで、置換芳香族スルホン酸は、少なくとも1つのC 1 〜C 3 アルキル基によって置換されている)からなる群から選択される、項1に記載の過酸化水素消毒剤濃縮物。
項3
C 1 〜C 5 アルキルスルホン酸が、メタンスルホン酸である、項2に記載の過酸化水素消毒剤濃縮物。
項4
非置換芳香族スルホン酸が、ベンゼンスルホン酸である、項2に記載の過酸化水素消毒剤濃縮物。
項5
置換芳香族スルホン酸が、トルエンスルホン酸、キシレンスルホン酸、エチルベンゼンスルホン酸、又はこれらの混合物である、項2に記載の過酸化水素消毒剤濃縮物。
項6
塩が、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、又はアンモニウム塩である、項1に記載の過酸化水素消毒剤濃縮物。
項7
非界面活性剤の有機スルホン酸以外の任意選択による酸を更に含む、項1に記載の過酸化水素消毒剤濃縮物。
項8
任意選択による酸が、リン酸、エチドロン酸、又はこれらの混合物である、項7に記載の過酸化水素消毒剤濃縮物。
項9
任意選択による酸が、C 1 〜C 8 モノ、ジ又はトリカルボン酸、C 1 〜C 8 ヒドロキシルカルボン酸、置換又は非置換芳香族カルボン酸、及びこれらの混合物からなる群から選択されるカルボン酸である、項7に記載の過酸化水素消毒剤濃縮物。
項10
任意選択による酸が、鉱酸である、項7に記載の過酸化水素消毒剤濃縮物。
項11
非イオン性界面活性剤が、C 8 〜C 14 アルキル化ポリエチレングリコール、C 8 〜C 14 アルキル化ポリプロピレングリコール、ポリオキシエチレングリコールアルキルフェノールエーテル及びグルコシドアルキルエーテル、又はこれらの混合物である、項10に記載の過酸化水素消毒剤濃縮物。
項12
過酸化水素供給源が、濃縮物全体の約2〜約8重量パーセントである、項1に記載の過酸化水素消毒剤濃縮物。
項13
有機スルホン酸の濃度が、濃縮物全体の約2〜約15重量パーセントである、項1に記載の過酸化水素消毒剤濃縮物。
項14
カルボン酸が、濃縮物全体の約0.2〜約10重量パーセントである、項9に記載の過酸化水素消毒剤濃縮物。
項15
鉱酸が、濃縮物全体の約0.2〜約10重量パーセントである、項8に記載の過酸化水素消毒剤濃縮物。
項16
非イオン性界面活性剤が、濃縮物全体の約0.5〜約8重量パーセントである、項1に記載の過酸化水素消毒剤濃縮物。
項17
過酸化水素安定剤及び金属防食剤を、それぞれ濃縮物全体の約0.05〜約0.5重量パーセントの濃度で更に含む、項1に記載の過酸化水素消毒剤濃縮物。
項18
濃縮物が、粉末又は錠剤の形態の固体配合物である、項1に記載の過酸化水素消毒剤濃縮物。
項19
過酸化水素供給源が、過酸化水素溶液、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム、過ホウ酸ナトリウム及び過ホウ酸カリウム、過酸化水素尿素、これらの水和形態、又はこれらの混合物である、項1に記載の過酸化水素消毒剤濃縮物。
項20
殺生物量の過酸化水素、
非界面活性剤の有機スルホン酸又はその塩、
非イオン性界面活性剤、及び

を含む、即時使用可能な過酸化水素消毒剤溶液。
項21
過酸化水素の殺生物量が、溶液全体の約0.05〜約5.0重量パーセントである、項20に記載の即時使用可能な過酸化水素消毒剤溶液。
項22
非界面活性剤の有機スルホン酸が、溶液全体の約0.05〜約5.0重量パーセントである、項20に記載の即時使用可能な過酸化水素消毒剤溶液。
項23
カルボン酸を、溶液全体の約0.05〜約6.0重量パーセントで更に含む、項20に記載の即時使用可能な過酸化水素消毒剤溶液。
項24
非イオン性界面活性剤が、溶液全体の約0.05〜約3.0重量パーセントである、項20に記載の即時使用可能な過酸化水素消毒剤溶液。
項25
鉱酸を、溶液全体の約0.05〜約5重量パーセントで更に含む、項20に記載の即時使用可能な過酸化水素消毒剤溶液。
項26
溶液が、約1.0〜約4.0のpHを有する、項20に記載の即時使用可能な過酸化水素消毒剤溶液。
項27
非界面活性剤の有機スルホン酸が、C 1 〜C 5 アルキルスルホン酸、スルホン化C 1 〜C 5 カルボン酸、置換又は非置換芳香族スルホン酸、モノアルキルフェニルスルホン酸、ジアルキルフェニルスルホン酸、及びこれらの混合物(ここで、置換芳香族スルホン酸は、少なくとも1つのC 1 〜C 3 アルキル基によって置換されている)からなる群から選択される、項20に記載の即時使用可能な過酸化水素消毒剤溶液。
項28
C 1 〜C 5 アルキルスルホン酸が、メタンスルホン酸である、項27に記載の即時使用可能な過酸化水素消毒剤溶液。
項29
非置換芳香族スルホン酸が、ベンゼンスルホン酸である、項27に記載の即時使用可能な過酸化水素消毒剤溶液。
項30
置換芳香族スルホン酸が、トルエンスルホン酸、キシレンスルホン酸、エチルベンゼンスルホン酸、又はこれらの混合物である、項27に記載の即時使用可能な過酸化水素消毒剤溶液。
項31
塩が、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、又はアンモニウム塩である、項20に記載の即時使用可能な過酸化水素消毒剤溶液。
項32
殺生物性第四級アンモニウム塩を、濃縮物全体の約0.1〜約10重量パーセントの量で更に含む、項1に記載の過酸化水素消毒剤濃縮物。
項33
殺生物性第四級アンモニウム塩を、溶液の約0.1〜約5重量パーセントの量で含む、項20に記載の即時使用可能な過酸化水素消毒剤溶液。
項34
表面の微生物を消毒する方法であって、
前記表面と、
(i)殺生物量の過酸化水素、
(ii)非界面活性剤の有機スルホン酸又はその塩、
(iii)非イオン性界面活性剤、及び
(iv)水
を含む消毒組成物とを接触させるステップを含み、
ここで、前記表面を、表面上に位置する微生物の大部分を殺滅するのに有効な時間にわたって接触させる、前記方法。
項35
微生物が、グラム陽性細菌、グラム陰性細菌、ウイルス、菌類、白カビ、糸状菌、又はこれらの組合せである、項34に記載の方法。
項36
微生物が、スタフィロコッカス(Staphylococcus)、シュードモナス(Pseudomonas)、肝炎ウイルス、ロタウイルス、ライノウイルス、結核菌、又はこれらの組合せである、項34に記載の方法。
項37
表面が、床、壁、調理台、器具、又は備品である、項34に記載の方法。
項38
約0.5〜約5重量パーセントの両性界面活性剤を更に含む、項1に記載の過酸化水素消毒剤濃縮物。
項39
約0.5〜約5重量パーセントの両性界面活性剤を更に含む、項20に記載の即時使用可能な過酸化水素消毒剤溶液。
項40
非界面活性剤の有機スルホン酸又はその塩、及び非イオン性界面活性剤を含む第1の容器と、
殺生物量の過酸化水素及び水を含む第2の容器と
を含む、二剤式消毒剤。
項41
更なる成分が、第1の容器内にのみ含まれている、項38に記載の二剤式消毒剤。
項42
エタノール、プロパノール、ベンジルアルコール、フェノキシエタノール、イソプロパノール、ジエチレングリコールプロピルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、プロピレングリコールn-ブチルエーテル、トリプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールブチルエーテル、及びこれらの組合せからなる群から選択される水混和性有機溶媒を更に含む、項20に記載の即時使用可能な過酸化水素消毒剤溶液。
項43
約0.5〜約5重量パーセントのイオン性界面活性剤を更に含む、項1に記載の過酸化水素消毒剤濃縮物。
項44
約0.5〜約5重量パーセントのイオン性界面活性剤を更に含む、項20に記載の即時使用可能な過酸化水素消毒剤溶液。

Claims (11)

  1. 消毒剤濃縮物である過酸化水素組成物であって、
    濃縮物全体の2〜8重量パーセントの過酸化水素の濃度をもたらす過酸化水素供給源、
    濃縮物全体の2〜15重量パーセントの非界面活性剤の有機スルホン酸又はその塩、
    濃縮物全体の0.5〜8重量パーセントの非イオン性界面活性剤からなる界面活性剤、
    界面活性剤の有機スルホン酸以外の任意選択による酸、及び
    濃縮物全体の0.01〜5重量パーセントの安定剤
    を含み、
    アニオン性界面活性剤を含まず、
    水に溶解した濃縮物が、1.0〜4.0のpHを有する即時使用可能な消毒剤溶液を提供し、
    水に溶解した濃縮物が、0.05〜5重量パーセントの過酸化水素を有する即時使用可能な消毒剤溶液を提供し、
    過酸化水素供給源、非界面活性剤の有機スルホン酸又はその塩、非イオン性界面活性剤、及び任意選択による酸が、Staphylococcus aureus(Sa)に対して3分以内の接触時間で≧4のLog10微生物減少値を有する即時使用可能な消毒剤溶液を提供し、
    非界面活性剤の有機スルホン酸が、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、キシレンスルホン酸、エチルベンゼンスルホン酸、又はこれらの混合物からなる群から選択され、
    任意選択による酸が、鉱酸、リン酸、エチドロン酸、C1〜C8モノ、ジ又はトリカルボン酸、C1〜C8ヒドロキシルカルボン酸、置換又は非置換芳香族カルボン酸からなる群から選択されるカルボン酸、又はこれらの混合物である
    過酸化水素組成物。
  2. 即時使用可能な消毒剤溶液である過酸化水素組成物であって、
    溶液全体の0.05〜2重量パーセントの殺生物量の過酸化水素、
    溶液全体の0.05〜5.0重量パーセントの非界面活性剤の有機スルホン酸又はその塩、
    溶液全体の0.05〜3.0重量パーセントの非イオン性界面活性剤からなる界面活性剤
    溶液全体の0.05〜6.0重量パーセントの非界面活性剤の有機スルホン酸以外の任意選択による酸
    水、及び
    安定剤
    を含み、
    アニオン性界面活性剤を含まず、
    1.0〜4.0のpHを有し、
    過酸化水素供給源、非界面活性剤の有機スルホン酸又はその塩、非イオン性界面活性剤、及び任意選択による酸が、Staphylococcus aureus(Sa)に対して3分以内の接触時間で≧4のLog10微生物減少値を有する即時使用可能な消毒剤溶液を提供し、
    非界面活性剤の有機スルホン酸が、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トルエンスルホン酸、キシレンスルホン酸、エチルベンゼンスルホン酸、又はこれらの混合物からなる群から選択され、
    任意選択による酸が、鉱酸、リン酸、エチドロン酸、C1〜C8モノ、ジ又はトリカルボン酸、C1〜C8ヒドロキシルカルボン酸、置換又は非置換芳香族カルボン酸からなる群から選択されるカルボン酸、又はこれらの混合物である
    過酸化水素組成物。
  3. 塩が、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、又はアンモニウム塩である、請求項1又は2に記載の過酸化水素組成物。
  4. 非イオン性界面活性剤が、C8〜C14アルキル化ポリエチレングリコール、C8〜C14アルキル化ポリプロピレングリコール、ポリオキシエチレングリコールアルキルフェノールエーテル及びグルコシドアルキルエーテル、又はこれらの混合物である、請求項1又は2に記載の過酸化水素組成物。
  5. 過酸化水素供給源が、過酸化水素溶液、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム、過ホウ酸ナトリウム及び過ホウ酸カリウム、過酸化水素尿素、これらの水和形態、又はこれらの混合物である、請求項1又は2に記載の過酸化水素組成物。
  6. 属防食剤を、濃縮物全体の0.05〜0.5重量パーセントの濃度で更に含む、請求項1に記載の消毒剤濃縮物である過酸化水素組成物。
  7. 粉末又は錠剤の形態の固体配合物である、請求項1に記載の消毒剤濃縮物である過酸化水素組成物。
  8. 殺生物性第四級アンモニウム塩を、濃縮物全体の0.1〜10重量パーセントの量で更に含む、請求項1に記載の消毒剤濃縮物である過酸化水素組成物。
  9. 殺生物性第四級アンモニウム塩を、溶液の0.1〜5重量パーセントの量で含む、請求項2に記載の即時使用可能な消毒剤溶液である過酸化水素組成物。
  10. エタノール、プロパノール、ベンジルアルコール、フェノキシエタノール、イソプロパノール、ジエチレングリコールプロピルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノ-n-ブチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、プロピレングリコールn-ブチルエーテル、トリプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールブチルエーテル、及びこれらの組合せからなる群から選択される水混和性有機溶媒を更に含む、請求項2に記載の即時使用可能な消毒剤溶液である過酸化水素組成物。
  11. 表面の微生物を消毒する方法であって、
    前記表面と、請求項1〜10のいずれか一項に記載の過酸化水素組成物とを接触させるステップを含み、
    ここで、前記表面を、表面上に位置する微生物の大部分を殺滅するのに有効な時間にわたって接触させる、前記方法(ただし、ヒトの治療を除く)。
JP2017514873A 2014-09-17 2015-09-17 活性化された過酸化水素消毒剤組成物 Active JP6943761B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201462051575P 2014-09-17 2014-09-17
US62/051,575 2014-09-17
PCT/US2015/050717 WO2016044607A1 (en) 2014-09-17 2015-09-17 Activated disinfectant hydrogen peroxide compositions

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2017527599A JP2017527599A (ja) 2017-09-21
JP2017527599A5 JP2017527599A5 (ja) 2018-10-25
JP6943761B2 true JP6943761B2 (ja) 2021-10-06

Family

ID=54207807

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017514873A Active JP6943761B2 (ja) 2014-09-17 2015-09-17 活性化された過酸化水素消毒剤組成物

Country Status (8)

Country Link
US (2) US10646607B2 (ja)
EP (1) EP3193613A1 (ja)
JP (1) JP6943761B2 (ja)
CN (2) CN116195595A (ja)
BR (1) BR112017005505B1 (ja)
CA (1) CA2961639A1 (ja)
MX (1) MX2017003602A (ja)
WO (1) WO2016044607A1 (ja)

Families Citing this family (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105803459B (zh) * 2016-05-03 2019-01-15 苏州晶瑞化学股份有限公司 一种微电子用多层金属膜蚀刻液及其应用
MX2019001290A (es) 2016-07-31 2019-07-12 Sterilex LLC Composiciones compatibles con aluminio para desinfectantes y sanitizantes alcalinos de 2 partes.
EP3529343A1 (en) * 2016-10-18 2019-08-28 Sterilex LLC Ambient moisture-activated surface treatment powder
US20190208774A1 (en) * 2018-01-08 2019-07-11 Arch Chemicals, Inc. Water Treatment Composition
US11773325B2 (en) * 2018-03-01 2023-10-03 Arkema Inc. Soil treatment using peroxide
CN108844950A (zh) * 2018-04-25 2018-11-20 北京普赞生物技术有限公司 一种病害肉速测试剂盒及其检测方法
WO2020167933A1 (en) 2019-02-12 2020-08-20 Alden Medical, Llc Alcohol-free hydrogen peroxide disinfectant compositions and methods of use thereof
JP2022522327A (ja) * 2019-02-27 2022-04-18 アークサーダ,エルエルシー 過酸化水素消毒剤組成物
DE102019117861A1 (de) * 2019-07-02 2021-01-07 Dantor Biotech Ag Anwendungsfertiges Desinfektionsmittel
BR112022000569A2 (pt) * 2019-07-12 2022-06-07 Arxada Llc Composição antimicrobiana e método de uso da mesma
CN115087350A (zh) * 2019-12-03 2022-09-20 戴弗西公司 对分枝杆菌和酵母菌有效的基于过氧的皮肤消毒剂
US20230076686A1 (en) * 2020-01-07 2023-03-09 Medivators Inc. Low odor high level disinfectant
CA3074199A1 (en) 2020-02-28 2021-08-28 Fluid Energy Group Ltd. Modified sulfuric acid and uses thereof
AU2021225492A1 (en) * 2020-02-28 2022-09-29 Dent4You Ag Micellar disinfectants
CA3074194A1 (en) 2020-02-28 2021-08-28 Fluid Energy Group Ltd. Modified sulfuric acid and uses thereof
CA3077837A1 (en) * 2020-04-03 2021-10-03 Fluid Energy Group Ltd. Hard surface cleaner
WO2022150407A1 (en) * 2021-01-05 2022-07-14 Sanders Mitchell C Purified and enhanced hydrogen peroxide disinfecting solution for the rapid inactivation of covid-19 and other pathogens
EP4337010A1 (en) * 2021-05-10 2024-03-20 Medivators Inc. Liquid chemical sterilization chemistry
CN113519550A (zh) * 2021-08-19 2021-10-22 杭州朗索医用消毒剂有限公司 一种含低浓度过氧化氢的医用抗病毒消毒剂
CN113801028B (zh) * 2021-10-15 2023-11-10 成都科宏达科技有限公司 一种过氧化氢专用表面活性剂及其复合物

Family Cites Families (40)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3915882A (en) * 1972-11-10 1975-10-28 Procter & Gamble Soap compositions
EP0351772A3 (en) * 1988-07-19 1990-07-04 HENKEL CORPORATION (a Delaware corp.) Stabilized hydrogen peroxide
US5523012A (en) 1991-07-19 1996-06-04 Ciba-Geigy Corporation Hydrogen peroxide disinfection solutions
US5244593A (en) * 1992-01-10 1993-09-14 The Procter & Gamble Company Colorless detergent compositions with enhanced stability
US5264229A (en) 1992-04-20 1993-11-23 Degussa Corporation Shelf life extension for commercially processed poultry/fowl and seafood products using a specialized hydrogen peroxide
CA2148921C (en) 1992-11-09 1998-09-01 Michael D. Mckinzie Improved acid sanitizer composition
US5558071A (en) * 1994-03-07 1996-09-24 Combustion Electromagnetics, Inc. Ignition system power converter and controller
US5641530A (en) * 1995-11-27 1997-06-24 Eka Nobel Inc. Method of disinfection
DE19651415A1 (de) * 1996-12-11 1998-06-18 Henkel Ecolab Gmbh & Co Ohg Verfahren zur Instrumentendesinfektion
GB9721690D0 (en) 1997-10-13 1997-12-10 Unilever Plc Improvements relating to acidic cleaning compositions
EP0962520A1 (en) * 1998-05-29 1999-12-08 The Procter & Gamble Company Liquid bleaching compositions
IL134830A0 (en) * 2000-03-01 2001-05-20 Chay 13 Medical Res Group N V Peptides and immunostimulatory and anti-bacterial pharmaceutical compositions containing them
MXPA02009031A (es) * 2000-03-14 2004-08-19 Amylin Pharmaceuticals Inc Efectos del peptido-1(7-36) tipo glucagon en la motilidad antro-piloro.duodenal.
CA2838865A1 (en) 2002-02-12 2003-08-21 Virox Technologies Inc. Enhanced activity hydrogen peroxide disinfectant
ATE438304T1 (de) 2002-11-15 2009-08-15 Virox Technologies Inc Eine säure und/oder alkohol enthaltendes wasserstoffperoxid-desinfektionsmittel
US20080305182A1 (en) 2002-11-15 2008-12-11 Ramirez Jose A Hydrogen peroxide disinfectant containing a cyclic carboxylic acid and/or aromatic alcohol
CA2454437C (en) * 2003-12-30 2013-02-26 Virox Technologies Inc. Low-foaming hydrogen peroxide cleaning solution for organic soils
US7771737B2 (en) 2004-01-09 2010-08-10 Ecolab Inc. Medium chain peroxycarboxylic acid compositions
US7887641B2 (en) 2004-01-09 2011-02-15 Ecolab Usa Inc. Neutral or alkaline medium chain peroxycarboxylic acid compositions and methods employing them
CA2564763C (en) 2004-05-14 2012-08-07 Virox Technologies Inc. Hydrogen peroxide-based skin disinfectant
US7494963B2 (en) 2004-08-11 2009-02-24 Delaval Holding Ab Non-chlorinated concentrated all-in-one acid detergent and method for using the same
US20060052266A1 (en) * 2004-09-07 2006-03-09 Johnson Louis B Cleaning composition with agricultural crop solvent and hydrogen peroxide
US7605114B2 (en) * 2005-05-03 2009-10-20 Claudia Rushlow Multi-purpose cleaner comprising blue iron powder
US7658953B2 (en) 2006-01-13 2010-02-09 Aseptix Research B.V. Enhanced activity biocidal hydrogen peroxide composition
JP5765884B2 (ja) * 2006-09-25 2015-08-19 アーチャー−ダニエルズ−ミッドランド カンパニー 超吸収性表面処理カルボキシアルキル化多糖類及びその製造方法
US20130084243A1 (en) * 2010-01-27 2013-04-04 Liliane Goetsch Igf-1r specific antibodies useful in the detection and diagnosis of cellular proliferative disorders
CA2697249C (en) 2007-08-15 2016-10-04 Virox Technologies Inc. Antimicrobial compositions
EP2207573A1 (en) * 2007-09-17 2010-07-21 Aseptix Research B.V. Method for broad spectrum, low residue disinfection with a small droplet hydrogen peroxide-based aerosol
KR101575380B1 (ko) * 2007-12-17 2015-12-07 노바팜 리서치(오스트레일리아)피티와이리미티드 살바이러스 조성물
DE102008013606A1 (de) 2008-03-11 2009-09-17 Clariant International Ltd. Verfahren zur Herstellung fester Erdalkalimetallsalze sekundärer Paraffinsulfonsäuren
US8871807B2 (en) * 2008-03-28 2014-10-28 Ecolab Usa Inc. Detergents capable of cleaning, bleaching, sanitizing and/or disinfecting textiles including sulfoperoxycarboxylic acids
US8722609B2 (en) * 2008-04-04 2014-05-13 Ecolab Inc Limescale and soap scum removing composition containing methane sulfonic acid
AU2009296734B2 (en) * 2008-09-25 2016-02-18 Cephalon Llc Liquid formulations of bendamustine
WO2010037219A1 (en) 2008-09-30 2010-04-08 Virox Technologies Inc. Concentrated hydrogen peroxide disinfecting solutions
WO2010095231A1 (ja) * 2009-02-19 2010-08-26 サラヤ株式会社 アルミニウム腐食抑制性を有する酸性酸化剤含有組成物およびその用途
US20110028412A1 (en) * 2009-08-03 2011-02-03 Cappellos, Inc. Herbal enhanced analgesic formulations
WO2011145420A1 (ja) * 2010-05-21 2011-11-24 ライオン株式会社 硬質物品用殺菌剤組成物及び硬質物品の表面の殺菌方法
CH703870B1 (de) 2010-09-29 2014-11-28 Genossenschaft Coop Desinfizierende Reinigungszusammensetzung.
CN104981158B (zh) * 2012-12-14 2017-12-22 萨班企业私人有限公司 消毒剂
EP3351772B1 (en) 2017-01-20 2022-05-18 GE Avio S.r.l. Control system and method for managing a reverse-mode operation in a gas turbine engine

Also Published As

Publication number Publication date
CN107072212A (zh) 2017-08-18
US10646607B2 (en) 2020-05-12
US20200237943A1 (en) 2020-07-30
CN116195595A (zh) 2023-06-02
US20160074549A1 (en) 2016-03-17
MX2017003602A (es) 2017-07-13
BR112017005505B1 (pt) 2022-09-06
BR112017005505A2 (pt) 2018-08-14
WO2016044607A1 (en) 2016-03-24
JP2017527599A (ja) 2017-09-21
EP3193613A1 (en) 2017-07-26
US11167054B2 (en) 2021-11-09
CA2961639A1 (en) 2016-03-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6943761B2 (ja) 活性化された過酸化水素消毒剤組成物
US6803057B2 (en) Hydrogen peroxide disinfectant with increased activity
US6479454B1 (en) Antimicrobial compositions and methods containing hydrogen peroxide and octyl amine oxide
AU2003302067B2 (en) Hydrogen peroxide disinfectant containing an acid and/or an alcohol
US7658953B2 (en) Enhanced activity biocidal hydrogen peroxide composition
JP5185925B2 (ja) 低発泡性の、強化された殺生物性過酸化水素組成物
US20100003343A1 (en) Enhanced activity hydrogen peroxide disinfectant
JP5248326B2 (ja) 高められた活性の殺生物性過酸化水素組成物
JP2019502792A (ja) アミド含有組成物
JP2022520551A (ja) 貯蔵安定な抗菌組成物
US20190297881A1 (en) Antimicrobial compositions containing alkyl sarcosine and/or salt thereof
KR20210133249A (ko) 과산화수소 소독제 조성물
US20070190172A1 (en) Enhanced activity biocidal hydrogen peroxide composition
JP6578152B2 (ja) 殺菌効力増強方法および液状殺菌組成物
JP2023038372A (ja) 殺菌剤組成物
WO2014138568A1 (en) Activated peroxide compositions for anti-microbial applications
US20210393497A1 (en) Antimicrobial compositions containing solvents including a c3-c5 n-alkyl-gamma-butyrolactam
US20210315207A1 (en) C3-c5 n-alkyl-gamma-butyrolactam-containing antimicrobial compositions and uses thereof
US20210307327A1 (en) C3-c5 n-alkyl-gamma-butyrolactam-containing an antimicrobial compositions and uses thereof

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7426

Effective date: 20170901

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20170901

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180913

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180913

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190904

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190910

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200406

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200630

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200925

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20201201

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210203

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20210204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210428

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210810

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210909

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6943761

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350