JP5185925B2 - 低発泡性の、強化された殺生物性過酸化水素組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、殺菌及びクリーニングの分野、より具体的には、過酸化水素に基づく、低発泡性の、強化された殺生物性活性組成物に関する。
多くの種類の化合物が、種々の程度の殺生物性活性又は抗菌性活性を示す。取り分け食品の表面、例えば果実及び野菜を清潔にし、かつ殺菌するために、健康をケアする産業、食品及び飲料産業、及び家庭領域において固い表面を清潔にし、かつ殺菌するために殺生物組成物が求められている。
過去数年の間、微生物に対して非常に効果的であるが、希釈された形のときは、ヒト及び他の動物に対しては毒性が低く、環境に害を与えない化学物質を開発することに努力が集中されてきた。
公知の殺菌剤及び殺生物剤の中で、過酸化水素は例外的な潜在能力を有するようである、なぜなら分解生成物、即ち水及び酸素は、毒性がなく、環境に害を与えないからである。また、それは広い殺生物活性スペクトルを有する傾向がある。広いスペクトル活性は、例えば、有害な生物が存在するが、その正体は知られていない状況において、重要である。過酸化水素に基づく殺菌剤は、多くの種類の用途(例えば病院、診療所、実験室、歯科医のオフィス、家庭ケア、及び慢性的なケア施設を含む)において有用である。それらは食品及び飲料の加工及び製造、動物の畜産業、サービス業、及び一般的な公衆衛生のためにもまた使用され得る。
速く、効果的な作用を与えるために、殺生物性過酸化水素溶液は、相対的に高い濃度の過酸化水素を採用しなければならなかった。しかし、より高い濃度においては、該溶液は、危険物規制法に付され得、取り扱い及び使用に特別な注意を要し得る。例えば、約8重量%超の濃度の水性溶液において、過酸化水素は、腐食性があると考えられ、また強い酸化剤である。8重量%未満の過酸化水素を含む溶液が、その改良された安全性のために好ましい。
唯一の殺生物性化合物としての過酸化水素に基づき、合計組成物に対して7%までの過酸化水素を含む組成物は、汚れた表面、例えば洗浄及び殺菌の両方が必要とされる表面を殺菌するためには、十分に効果的ではない。実際、有機及び/又は無機の土壌の存在は、多くの抗微生物剤、例えばペルオキシゲンに基づく剤、の殺バクテリア活性を低下させ、そうすることにより、それを含む組成物のより低い殺微生物活性及び殺菌力をもたらす。
過酸化水素は、低い濃度(例えば3重量%)において、皮膚に対して非刺激性であるが、低い殺菌剤活性を示す。例えば、3重量%の過酸化水素を含む溶液はスタフィロコッカスアウレウスの6超の対数減少を達成するのに20分を要する。これは多くの用途にとって長すぎる。過酸化水素の濃度を上げることは殺菌の速度を増大させる。例えば過酸化水素の25重量%の水性溶液は、スタフィロコッカスアウレウスの6超の対数減少を達成するのに20秒しか要さない。しかし、該溶液はこの濃度において腐食性があり、特別な取り扱い方法を要する。
非工業的な状況、又は家庭の状況においてさえ効果的に使用されることのできる抗菌性組成物を作るために、該組成物は技術的かつ商業的に魅力的である一連の性質を有していなければならない。これらの性質は以下の通りである:適切な殺生物活性、できるだけ低い活性成分の濃度、刺激臭がないこと、物質及び皮膚に対して腐食性がないこと、施与しやすいこと、すすぎなしの施与、である。後者の特徴は、組成物の発泡性が低いことを要する。
強化された殺生物活性を有する過酸化水素組成物を得るために、いくつかの溶液が先行技術において提案されている。しかし、これらの溶液は、非常に良好な殺菌結果を達成し、かつ同時に、高い発泡性を有することなく、湿潤化性(wetting property)にプラスの効果を有するという目的に十分に取り組んでいない。高い発泡性のある組成物は、該組成物が装置若しくはデバイス、例えばポンプ、ノズル、エアロゾルデバイス若しくはスプレーヘッドによって使用されるところの種々の状況において問題を起こし得る。泡を発生させる傾向のある剤および溶液は、殺菌用組成物における使用には推薦されるが、ポンピング、噴霧及び他の方法から生じる、清潔にする及び殺菌するための溶液の乱れた動き(turbulent motion)のために、完全に不適切である。
この理由から、実際には、非常に発泡性のある界面活性剤、例えばスルホン酸、エーテルサルフェート、スルフォサクシネート若しくはスルホネートを含む剤、の使用は、いわゆる定置洗浄(cleaning in place(CIP))法においては、基本的に避けられるべきである。
さらに、殺生物性組成物の湿潤化させる性質は、特に重要である。バクテリアの問題は、十分な活性殺菌剤が使用されているが、殺菌されるべき表面に殺菌剤が到達しない、又は低い湿潤化力のために、この表面に十分に長い時間密着しない場合の殺菌過程においてしばしば起きる。
最小接触時間を維持しながらの、要求される施与濃度における完全な湿潤化は、すべての有害な微生物の確かな破壊のために絶対必要である。
界面活性剤が溶液の湿潤化能力を上げることができることは、公知である。しかし、多くの界面活性剤は、その強い湿潤化効果のために、使用条件下において、非常に強い発泡挙動を示すこともまた公知である。以前に示されたように、多くの殺菌用途において発泡性殺菌溶液は使用されることができない、又は使用において短所を有する。殺菌溶液が、装置、ポンプ、スプレーのノズル等の内部、又はすすぎが全く若しくは少ししか必要とされない所で使用される場合、特にそうである。
例えば、WO03/067989に開示されている組成物は、あるアニオン性スルホン酸に基づく界面活性剤及び過酸化水素を含むが、殺菌組成物として非常に効果があるが、低発泡性が要求される所での使用には適切ではない。
従って、本発明の目的は、できるだけ過酸化水素の低い濃度、及び/又はできるだけ少ない追加の(殺生物性)添加剤を使用する、優れた殺生物活性を達成する組成物を提供することである。また、取り扱い又は使用の注意及び安全対策なしに使用されることができ、かつ使用後にすすぎを必要としない、又はわずかなすすぎしか必要としない組成物を提供することもまた目的である。また、刺激臭を起こし、家庭における洗浄、皮膚殺菌、食品加工、口腔ケア、及びパーソナルケア用途において使用することが勧められない過酢酸の使用なしに、相乗的に広いスペクトルの殺生物溶液を製造することもまた本発明の目的である。
驚いたことに、過酸化水素とある種のアルキルエーテルカルボン酸との組合せを含む組成物が、強化された殺生物活性、低い発泡挙動を示し、かつ、なお良好な湿潤化力を有することが本発明により示される。
本発明の組成物は、過酢酸及び/又は酢酸のような殺菌剤を含む必要がなく、非職業的な使用にとって、組成物の臭いをずっと許容できるものにする一方で、広いスペクトルの抗菌効力は、要求される工業規格に到達するのに、なお十分である。
WO97/28691は、元来、医療器具を殺菌するのに有用である即効性の室温殺菌剤を開示する。該組成物は、過酸化水素及び1重量%〜30重量%の水溶性有機酸若しくはその塩を含み、該酸はマロン酸及びコハク酸からなる群から好ましくは選択される。界面活性剤、中でもアルキルサルフェート、アミンオキサイド、及び8〜22の炭素原子のアルキル基及び0〜10のエトキシ基を有するアルキルポリエトキシカルボキシレートの塩が任意的に含まれていてもよい。例示される界面活性剤はオレフィンスルホン酸ナトリウムである。
EP0423922は、α−ヒドロキシ置換モノカルボン酸若しくはジカルボン酸、好ましくは、乳酸及び過酸化水素を含む抗菌性表面衛生化組成物であって、意図される表面との接触後、該抗菌組成物は、その表面に非汚染性の残留物を残す組成物を開示する。界面活性剤、例えばポリアルキルオキシカルボキシレート又はスルホネートが、さらに該組成物に含まれ得る。
US6,444,230は、過酸化合物とアミンオキサイドとの組合せの改良された抗菌活性を開示する。任意的に、エトキシレート化されたカルボキシリックエーテルが組成物に含まれ得る。しかし、US6,444,230は、優れた殺菌結果は同組成物中の過酢酸及びアミンオキサイドの存在により誘起される相乗作用によることを強調している。
WO02/50233は、過カルボン酸と組み合わされた界面活性剤を含むCIP殺菌を目的とする組成物を開示する。界面活性剤は、好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸若しくはスルホネート及び/又はエーテルカルボン酸である。高い量の酢酸、過酸化水素、C10〜C13アルキルベンゼンスルホン酸及び特定されていないエーテルカルボン酸を含む組成物が例示されている。
特開平9-137192号は、過酸化水素、特定の漂白活性剤、及び特定のポリオキシアルキレン化合物を含む液状漂白剤を開示する。ポリオキシアルキレン化合物の中で、エーテルカルボン酸が選択され得る。これらのエーテルカルボン酸は、1〜20のC原子のアルキル又はアルキレン基を有し得、1〜50のアルキレンオキサイド単位を有し得る。2つの例示されたエーテルカルボン酸は、それぞれ14〜20のエトキシ基を有し、それぞれC12のアルキル若しくはC18のアルケニレン基を有する。即ち該例は長い尾部のある分子に明らかな優位を示す。これは、長い尾部を有する分子は、汚れを溶解させ、粒子を懸濁させておくために漂白組成物において重要な役割を当然、果たすことができるからである。該発明は、具体的には、相対的に短い炭素鎖(C6〜C12)及び低いアルコキシル化度(nは3〜10)を有すること、発泡挙動、殺生物活性、及び抗菌用途における過酸化水素の相乗的活性のバランスをとることが、好ましい。
すなわち、第一の局面において、本発明は、
0.05〜50重量%の濃度の過酸化水素及び
0.01〜60重量%の濃度の、下記式1に従う構造を有する化合物:
R-O-(CH(Y)-CH2-O)n-CH2-COOH(ここでRは6〜12の炭素原子を含むアルキル又はアルケニレン基であり、YはH又はCH3であり、nは3〜10である)
を含む殺生物用組成物である。但し該組成物は0.001%以上の濃度の酢酸及び/又は0.0005%以上の濃度の過酢酸を含まない。
好ましくは、Rは直鎖のアルキル基である。また、好ましくはRは6〜10の炭素原子、より好ましくは6〜8の炭素原子のアルキル基である。
式1に従う構造を有する個々の化合物は、さらにプロポキシ基のみ若しくはエトキシ基のみを含み得、又はエトキシ基及びプロポキシ基の混合物を含み得る。好ましくはnは3〜8であり、及び/又はYはHである。
そのような組成物は驚いたことに、0.1〜8%の過酸化水素及び0.01〜10%の式に従う構造を有する化合物を含む組成物まで希釈しても、優れた殺生物活性を有する。過酸化水素と式1に従う化合物との組合せは、これらの2つの化合物を別々に使用することにより得られえるよりも、より効能の高い殺生物剤を提供する。該組成物は良好な湿潤化性を有し、過剰な泡を発生させない。
別に明記されない限り、本発明を通じて使用される百分率は組成物の合計重量に基づく重量百分率である。
式1に従う化合物の混合物もまた本発明に包含されることは当業者には明白である。そのような混合物の例は、YがHであり、RがC8であり、nが8である式1に従う化合物、及びRがC6であり、nが3である式1に従う化合物を含む。
式1に従うこれらの好ましい構造は、YがHであり、Rが直鎖のC6であり、nが3である構造;Rが直鎖のC8であり、nが8である構造;Rが直鎖のC8であり、nが5である構造、及びそれらの組合せである。式Iに従う好ましい構造は例えばAKYPO LFl、LF2、LF4及びLF6の商標名で市販されている界面活性剤(花王ケミカル)により与えられる。
本発明の組成物は好ましくは過酸化水素を約10〜50%の範囲であり得る濃度で、及び式1に従う構造を有する化合物を5〜60%の範囲であり得る濃度で含む濃縮物として販売され得る。該濃縮物は効果的な濃度まで適切に希釈され、最終用途において使用され得る。
希釈すると、本発明の組成物の有効過酸化水素濃度は、0.05〜8重量%、好ましくは0.1〜5%、より好ましくは0.2〜3%、最も好ましくは0.3〜2%であり得る。本発明の組成物の意図された用途に応じて、過酸化水素の濃度はより高い範囲、例えば1〜8%、又はより低い範囲例えば0.05〜1%の範囲であってもよい。式1に従う構造を有する化合物の濃度は0.01〜10重量%、好ましくは0.02〜5%、より好ましくは0.05〜2%の範囲であってもよい。
本発明の組成物における過酸化水素及び式1に従う構造を有する化合物の濃度は、過酸化水素と式1に従う構造を有する化合物との重量比が10〜0.1、より好ましくは5〜0.2、最も好ましくは2〜0.5の範囲であるように選択される。
式1に従う構造を有する化合物は、本明細書に記載される用途において特に有益である幾つかの利点を有する。酸性の水性溶液において、式1に従う構造を有する化合物は、非イオン性界面活性剤のようにふるまう。中和された形では、それらはアニオン性界面活性剤のようにふるまう(アルキルエーテルカルボン酸の隠れたアニオン性(crypto-anionic character)。少し酸性の範囲での非イオン性の挙動は、過酸化水素と組み合わせると、高い抗菌活性及び強化された湿潤化能を有する、単純であるが、高度に相乗的な混合物を与えることが見出された。
式1に従う構造を含む組成物の主な利点は、種々の温度において低い発泡性挙動が見られることである。非イオン性の界面活性剤では、そのような発泡のレベルは、曇り点の辺りでのみ起きる。これは、食品、飲み物、アイスクリーム、及び乳製品加工業におけるすすぎ液として使用される状況において、該組成物を特に有用なものとする。
過酸化水素と式1に従う構造を有する化合物との組合せの有効性のために、本発明の組成物は、できるだけ簡単である配合物として使用され得る。多くの用途の場合、その殺生物活性に影響を及ぼす(その殺生物活性を強化する)追加の化合物を本発明の組成物に補足することは必要ではない。即ち、そのような実施態様において、本発明の組成物は基本的に、過酸化水素と、殺生物活性を有する化合物として式1に従う構造を有する化合物とからなる。
本発明の組成物の殺生物活性は、化学的殺菌剤及び消毒剤のためのコントロールされた殺バクテリア懸濁テスト適合欧州標準EN 1276(EN 1276:食品、産業、家庭、及び公共の領域において使用される化学殺菌剤及び消毒剤の殺バクテリア活性の評価のための定量的懸濁テスト:テスト方法及び要件)により測定される。
有利に、本発明の組成物は良好な殺バクテリア活性を示すばかりでなく、良好な抗菌活性、殺ミコバクテリウム活性、及び殺ウィルス活性をもまた示す。
本発明の殺生物過酸化物組成物は、好ましくは水性溶液である。
好ましい実施態様において、本発明の殺生物過酸化物組成物は、0.1〜5%の過酸化水素及び0.05〜5%の式1に従う構造を有する化合物、例えば花王ケミカルのAKYPO LF4を含む、そのまま使える水性溶液(ready-to-use aqueous solution)である。該溶液のpHは、好ましくは1〜7、より好ましくは1.5〜6、最も好ましくは1.5〜5である。
そのような組成物は生態学的にも非常にやさしい。
本発明の一つの実施態様において、本発明の組成物は、その実際上の有用性を強化するための化合物、例えば非イオン性、カチオン性及び/又はアニオン性界面活性剤、溶媒、安定化剤、保存剤、着色剤、香料等を追加されている。
例えば、pHを調節するための酸(有機酸若しくは無機酸)又は塩基又は適切な緩衝液が適切に添加されて、本発明の組成物にpHの選択を与える。pHを調節するための適切な酸は、クエン酸又は水酸化カリウムである。好ましくは、本発明の組成物は、酸領域に、より好ましくは1〜7のpH、さらにより好ましくは1.5〜6のpH、最も好ましくは1.5〜5のpHを有する。
本発明の組成物は、さらに過酸化水素安定化剤を、好ましくはカチオン封鎖剤の形で、より好ましくは0.01〜20重量%の濃度で含み得る。カチオン封鎖剤は、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)、N-(ヒドロキシエチル)−エチレンジアミン三酢酸(HEDTA)、ニトリロ三酢酸(NTA)、2−ヒドロキシエチルイミノ二酢酸(HEIDA)、及びその塩から、又は又は安息香酸、アミノ安息香酸、クエン酸、リン酸、イミノジコハク酸及びポリアスパラギン酸から選択され得る。より好ましくは、カチオン封鎖剤は、(コロイド状)スズ酸、及びさらにより好ましくはアセトアニリド、エチレンジアミンジコハク酸三ナトリウム、例えばOctaQuest E30又はA65(Octel)、1〜5のホスホン酸基を有するホスホン酸誘導体、例えばジクエストホスホネート(Dequest phosphonate)(Solutia)、1-ヒドロキシエチリデン-l,1-ジホスホン酸、アミノトリ(メチレンホスホン酸)、ジエチレントリアミン−ペンタ(メチレンホスホン酸)、2−ヒドロキシエチルイミノビス(メチレンホスホン酸)、及びエチレンジアミンテトラ(メチレンホスホン酸)から選択される。
本発明の組成物は、腐食防止剤を好ましくは0.01%〜20重量%の濃度でさらに含み得る。好ましくは、腐食防止剤は、1,2,3ベンゾトリアゾール、モリブデン酸ナトリウム、亜硝酸ナトリウム、硫酸水素ナトリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム(sodium metabisulfate)、クロメート、ボレート、ホスフェート、ポリホスフェート、安息香酸ナトリウム、グルコン酸ナトリウム及びケイ酸ナトリウムから選択される。
該組成物は、過酸化水素と両立する界面活性剤をもまた含み得る。この界面活性剤はアニオン性、カチオン性、非イオン性、及び/又は両性界面活性剤であり得、好ましくは非イオン性及び/又はカチオン性及び/又はアニオン性界面活性剤であり得る。界面活性剤の濃度は、0.005〜40重量%であり得る。
代表的な過酸化水素と両立する非イオン性界面活性剤は、エトキシル(ethoxylated)アルコール、アルキルポリアルキレングリコールエーテル、及び5〜15の親水性親油性バランスを有するアルキルポリグルコシド及び/又はエチレンオキシド若しくはプロピレンオキシド、C6〜C14アルキル、3〜8モルのエチレンオキシド(EO)アルコールエトキシレートの十分に水溶性であるブロックコポリマー、又はそれらの組合せである。
代表的な過酸化水素と両立するアニオン性界面活性剤は、アルキルサルフェート、例えばC8〜C16アルキルサルフェート、C8〜C16アルキルホスフェート、アルキルエーテルサルフェート、アルキルベンゼンスルホン酸、例えばC8〜C16アルキルベンゼンスルホン酸のアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム又はアルキルアミン塩、アルキルスルホン酸、例えばC8〜C18アルキルスルホン酸、アルキルジフェニルオキシドスルホン酸、C6〜C12アルキルジフェニルスルホネート、ナフタレンスルホン酸、アルキル又はアルケニルエステル又はスルホコハク酸のジエステル及びその塩であるが、これらの中では低発泡性タイプが最も好ましい。
好ましい界面活性剤は、約0.01〜40重量%の濃度のアルキルベタイン、アルキルアミドプロピルベタインアミド、アルキルアミドプロピルベタイン、アミンオキシド及びその誘導体の群からもまた選択され得る。
また、本組成物は、好ましくは約0.01〜約10重量%の濃度の少なくとも1のC1〜C8アルコールを含み得る。該アルコールは、ベンジルアルコール、エタノール、n-ブタノール、プロパノール、イソプロパノール及びグリコール、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、及びブチレングリコールから選択され得る。
本発明の組成物の使用に適する性質を有する組成物を与えるために、他の添加剤が、本発明の殺生物性過酸化物組成物に添加され得る。そのような添加物の例は、乳化剤、ヒドロトロピー剤(hydrotrope)、グリセロール、増粘剤、香料、着色化学物質、保存剤、及び抗発泡剤である。
別の局面において、本発明は殺菌活性及び/又は衛生化活性及び/又は保存活性(任意的に清潔化活性及び/又は漂白活性と組み合わせれていてもよい)が要求される任意の目的のための本発明の殺生物性過酸化水素組成物の使用に関する。殺生物性液及び殺菌液としての使用、及び殺菌剤及び/又は衛生化剤としての使用を含むがそれらに制限されない。
特に、本発明の殺生物性過酸化物組成物は、できるだけ最も温和な剤で殺菌活性及び/又は衛生化活性及び/又は保存活性を得ることが重要である用途、例えば家庭での使用、医療用途、パーソナルケア、口腔ケア、食品、クリーンルーム等に使用され得る。また、使用後に全く若しくはほとんどすすぎがいらない用途、又は該液が食品と接触し得る場合にも使用され得る。
本発明の殺生物性過酸化物組成物は非刺激性であり、無臭である若しくは揮発性気体を有さず、皮膚にやさしいので、ユーザが防護服を着ない状況、労働者の安全が高い優先順位を得ている場合、又は傷の殺菌若しくは歯肉炎の予防のような個人的な使用の場合にも最適である。
本発明の組成物は、単独で、又は家庭、専門的及び公共の領域における使用のための低発泡性組成物として本明細書に記載されている化合物と組み合わせて使用され得る。それらは以下の性質、硬水に対する安定性、電解質に対する安定性、強化された腐食予防、および皮膚に対する温和性のために、非常にユーザーに優しい。
さらに、本発明の組成物は、強い発泡挙動が所望されない状況、例えば定置洗浄における清潔化、及び医療分野、及び食品、乳製品、鶏肉、肉、魚、及びソフトドリンク業界におけるデバイス及び表面の殺菌に特に適する。
即ち、本発明は基体を殺菌する及び/又は衛生化する及び/又は保存するための、本発明の組成物の使用に関する。これは、基体を本発明の殺生物性組成物の有効量と接触させることにより行われることができる。接触は、噴霧、浸漬、霧状化、及び/又はすすぎにより行われ得る。殺菌に加えて、本組成物は、シミ及び汚れの除去に特に効果的である。基体は任意の表面、空間、物質、生命体又は無生命体であり得る。例えば、基体は医療器具若しくは医療デバイス、病院設備若しくは産業設備、壁、天井及び/又は床の表面、食品、農業製品、ヒト若しくは動物の皮膚等であり得る。好ましくは、基体は、(病理学的な)微生物の存在が疑わしい基体である。
本発明の組成物は、食品保存のために、ビール工場及び乳製品の生産におけるすすぎ液として、獣医及び家畜の用途、例えば乳腺炎の予防及び治療のために、及び水処理及び水の殺菌のために効果的に使用され得る。本発明の組成物の好ましい使用は、果物、野菜、魚、鶏肉、及び肉をすすぐための組成物の使用に関する。発泡性が低いこと及びすすぎの必要性が低いことのために、本発明の組成物は食品の加工及び抗菌性のすすぎ液における用途に有利に使用され得る。
中性の家庭用又は非産業用のクリーナーにおいて使用されるとき、式1に従う構造を有する化合物の良好な皮膚科学的性質が完全に役割を演じる。式1に従う化合物及び過酸化水素を含む本発明の組成物は、さらに容易に生分解し、OECDのガイドラインに合致する。
本発明は、特定のデバイス、例えばスプレーデバイス、例えばスプレーボトル、エアロゾルカン、部屋の殺菌のためのエアロゾル発生デバイス、及び浸漬の形の使用による殺生物性過酸化物組成物の使用にもまた関する。
本発明の殺生物性過酸化水素組成物のさらなる使用は、皮膚の殺菌剤、好ましくは手の殺菌剤としての使用に関する。
本発明の組成物は、皮膚を刺激せずに十分なレベルの殺菌を提供することができる。該組成物は、低レベルの過酸化水素、式1に従う構造の温和な性質、及び上記のように使用され得る他の温和な添加剤の低濃度のために非刺激性である。
本発明の組成物の別の使用は、歯科医における使用及び口腔リンスとしての使用に関する。口腔及び口腔の空洞における感染及び炎症のコントロールは、いまだに重要な領域であり、今日まで塩素、アルコール、及びフェノールを含む製品により占められてきた。これらの製品の多くは、重大な欠点を有し、生きている組織に負の影響を与える。本発明の組成物はそのような製品に有効に取って代わることができる。
歯科医および口腔リンスのための有効な組成物を得るために、種々の化合物、例えば抗菌エッセンシャルオイル及び亜鉛塩、即ち塩化亜鉛、酸化亜鉛、乳酸亜鉛、又は実際上の使用性を高める化合物、例えばグリコール、アルコール、食べられる界面活性剤、フレーバー、香料等が本発明の組成物に添加され得、その抗菌有効性を高める。
実施例
例示された組成物の殺バクテリア活性が、化学的殺菌剤及び消毒剤のためのコントロールされた殺バクテリア懸濁テスト適合欧州標準EN 1276(EN 1276:食品、産業、家庭、及び公共の領域において使用される化学殺菌剤及び消毒剤の殺バクテリア活性の評価のための定量的懸濁テスト:テスト方法及び要件)により測定された。1ml当たり約108cfuのテスト微生物を含むテスト懸濁物1mlがテストされるべき8mlの該組成物に添加され、1mlのミリQ水が添加される。1,2,3、及び/又は5分の接触時間の後、生存しているバクテリアの量が、0.1mlを成長媒体を有するプレート上に載せ、その後該プレートを少なくとも24時間インキュベートすることにより測定された。
同様に、殺真菌活性(fungicidal activity)がEN1650懸濁テストで、殺ミコバクテリア活性がEN 14348懸濁テストで、殺ウィルス活性が特定のウィルスに適応されたEN 14476懸濁テストでテストされた。
或る実験では、タンパク質のロードがEN 1276、EN 1650又はEN 14348法に従う懸濁物に添加され、不潔な実際の条件をシミュレーションした。清潔な条件を与えるために、0.3%のウシアルブミンが添加され、不潔な条件のためには3%のウシアルブミンが添加された。
使用された化合物の説明:
AKYPO LF 2 C8;n=8、花王社製
AKYPO LF 4 C6〜8;n=4〜9(平均7)花王社製
Monafax 1214 C8〜C10、5EOアルキルエーテルホスフェートエステル、ユニケマ社製
Barlox 10s N,N-ジメチルデシルアミンN-オキサイド、Lonza社製
Mackam LHS ラウリルヒドロキシスルタイン、Mclntyre製
Dequest 2010 ヒドロキシエチリデン1,1-ジホスホン酸、SoIutia製
Zetesol NL-U ラウリルエーテル硫酸ナトリウム、Zschimmer & Schwarz製
Mackam CB 818 ココアミドプロピルベタイン、Mclntyre製
実施例1
種々の組成物が殺生物活性のためにテストされ、製造業者により添加された安定化剤以外には添加剤なしの標準的な市販入手可能なH2O2溶液と比較された。テストされた本発明の組成物は、花王ケミカルから供給された種々の形で式1の化合物を含んでいた(商標名AKYPO LF2及びAKYPO LF4)。そのような溶液のpHは2.5〜3.5の範囲である。テストの結果は下の表1に示される。式1に従う化合物の添加は組成物の殺生物活性を大きく強化することが分かる。
Figure 0005185925
Figure 0005185925
純粋な過酸化水素との比較として、以下の濃度の過酸化水素(表2)がその殺微生物有効性についてテストされた。溶液はリン酸でpH3に調節された。表1及び2から見られることができるように、式1の化合物の添加は、組成物の殺生物活性を著しく高める。
Figure 0005185925
驚いたことに、本発明の組成物は、良好な殺バクテリア活性を示すだけでなく、良好な殺真菌性、殺ミコバクテリア活性、及び殺ウィルス活性を示したが、過酸化水素及び特定のリン酸界面活性剤の他の公知の殺微生物性の組合せは、特に真菌及びミコバクテリアに対して有意な減少を示さなかった。
実施例2
5%の過酸化水素及び2.5%のAkypo LF 2を含む組成物がミコバクテリウムテラエATCC 15755に対してテストされ、EN 14348に従う清潔な条件及び不潔な条件の両方において15分の接触時間で>5の対数減少を示した。公知の抗微生物活性を有する、5%の過酸化水素及び3%の界面活性剤の組合せ、即ちユニケマ社のMonafax 1214(C8〜C10、5EOのアルキルエーテルホスフェートエステル)は、15分後に1.5、30分後に2〜3の対数減少しか示さなかった。即ち、該組成物は、例えば健康ケア用途において、高レベル殺菌剤(HLD)として有利に使用されることができる。
実施例3
清潔化の有効性を高めるために、該組成物に非イオン性又は両性の界面活性剤が追加され得る。2%の過酸化水素、0.9%のAkypo LF 4及び0.6%のアミンオキシド(Lonza社のBarlox 10s)を含む、高められた脱グリース化及び清潔化の効力を有する組成物が種々の微生物株に対してテストされ、3分の接触時間後、EN 1276懸濁テストで以下の対数減少を示した。
Figure 0005185925
実施例4
1.8%の過酸化水素、0.6%のAkypo LF 2及び0.8%のヒドロキシサルテイン(MclntyreのMackam LHS)を含む組成物がカンジダアルビカンスATCC 12031に対してテストされ、15分後に4の対数減少、及び30分後に>5.3の対数減少を示した。
実施例5
4.5%の過酸化水素及び2%のAkypo LF 4を含む組成物がEN 1650欧州懸濁テストでテストされ、カンジダアルビカンスATCC 12031については5分後に>5の対数減少、アスペルギルスニガーATCC16404については15分後に>5の対数減少を示した。4.5%の過酸化水素の溶液が類似の条件(EN1650)でテストされ、15分後において、カンジダアルビカンス及びアスペルギルスニガーの両方について実質的に対数減少を示さなかった。即ち、該組成物は広いスペクトルの殺菌剤として使用されることができる。
実施例6
該組成物の殺ウィルス活性を評価するために、低濃度である1%の過酸化水素及び0.4%のAkypo LF2を含む組成物が、以下のエンベロープ化されたウィルス、即ちバクシニアウィルス、及びウシウィルス下痢性ウィルス(BVDV)、に対してテストされ、EN 14476懸濁テストにおいて、わずか1分後において4超の対数減少を示した。
実施例7
過酸化水素及びエーテルカルボン酸、カルボン酸、アニオン性界面活性剤、又は両性界面活性剤のいずれかを含む組成物の殺バクテリア活性を比較するために、組成物I〜Xが製造され(表3)、殺バクテリア活性についてテストされた。エーテルカルボン酸と組み合わせて過酸化水素を含む組成物は最も高い抗バクテリア活性を示すことが明らかに示される(表4)。
Figure 0005185925
Figure 0005185925

Claims (17)

  1. 0.05〜50重量%の濃度の過酸化水素及び
    0.01〜60重量%の濃度の下記式1に従う構造を有する化合物:
    R-O-(CH(Y)-CH2-O)n-CH2-COOH、
    ここでRは6〜12の炭素原子を含むアルキル基又はアルケニレン基であり、YはH又はCH3であり、nは3〜10である、
    を含み、0.001%以上の濃度の酢酸及び/又は0.0005%以上の濃度の過酢酸を含まない殺生物用組成物。
  2. Rは6〜10の炭素原子を含むアルキル基又はアルケニレン基である、請求項1に記載の組成物。
  3. Rが直鎖のアルキル基である、請求項1又は2に記載の組成物。
  4. nが3〜8である、請求項1に記載の組成物。
  5. YがHである、請求項1に記載の組成物。
  6. 過酸化水素の濃度が、0.05〜8重量%である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の組成物。
  7. 式1に従う構造を有する化合物の濃度が0.01〜10重量%である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の組成物。
  8. 過酸化水素及び式1に従う構造を有する化合物の濃度が、過酸化水素と式1に従う構造を有する化合物との重量比が10〜0.1であるように選択される、請求項1〜7のいずれか1項に記載の組成物。
  9. pHが、1〜7の値を有する、請求項1〜8のいずれか1項に記載の組成物。
  10. 過酸化水素安定化剤を、0.01〜20重量%の濃度で含む、請求項1〜9のいずれか1項に記載の組成物。
  11. 非イオン性、カチオン性、両性及び/又はアニオン性界面活性剤を、0.005〜40重量%の濃度で含む、請求項1〜10のいずれか1項に記載の組成物。
  12. 界面活性剤が、アルキルベタイン、アルキルアミドプロピルベタインアミド、アルキルアミドプロピルベタイン、アミンオキシドの群から選択される、請求項11に記載の組成物。
  13. 皮膚軟化剤又は皮膚に脂肪を与える剤を、0.005〜40重量%の濃度でさらに含む、請求項1〜12のいずれか1項に記載の組成物。
  14. 腐食防止剤を、0.01%〜20重量%の濃度でさらに含む、請求項1〜13のいずれか1項に記載の組成物。
  15. 殺菌活性及び/又は衛生化活性及び/又は保存活性が要求される目的であって、任意的に清潔化活性及び/又は漂白活性と組み合わせて要求されてもよい目的のために、請求項1〜14のいずれか1項に記載の組成物を使用する方法、但しヒトの治療的処置を除く
  16. 基体を、請求項1〜14のいずれか1項に記載の殺生物組成物の有効量と接触させることを含む、基体を殺菌する及び/又は衛生化する及び/又は保存するための方法、但しヒトの治療的処置を除く
  17. 接触が、噴霧、浸漬、霧状化、及び/又はすすぎを含む、請求項16に記載の方法。
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