JP6943455B2 - 振動篩機 - Google Patents
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Description
リング状の網具フレームに補強網を張設してなる網具本体に、前記補強網を覆うとともに前記網具フレームの外周面に垂れ掛けるように篩過網を被せ、前記網具フレームの外周面との間に前記篩過網を挟み込むように前記網具フレームの外周面側に装着される締付バンドによって前記篩過網を前記網具本体に緊縛・固定してなる網具を、上下に分離可能な複数の円筒状の分割篩枠からなる篩枠体に組み込み、前記網具上に投下された分級対象の粉体に対し前記篩枠体を介して振動を与えて篩い分けるようにした振動篩機において、
前記締付バンドは、前記網具フレームの外周面との間に前記篩過網を挟み込むように前記網具フレームの外周面側に環状に巻かれるバンド部材と、該バンド部材の外周面側に付設され、前記バンド部材のバンド径の大きさを調節するバンド径調節機構とを備えてなるものとし、
前記分割篩枠における上下に互いに隣接する上側分割篩枠と下側分割篩枠とによって前記網具フレームをその外周面が前記分割篩枠の径方向外側に向けて露出するように上下から挟持するようにしたことにある。
前記上側分割篩枠は、その上側分割篩枠本体の下端部から径方向外向きに張り出されるフランジ部を有し、前記下側分割篩枠は、その下側分割篩枠本体の上端部から径方向外向きに張り出されるフランジ部を有し、前記上側分割篩枠の前記フランジ部と前記下側分割篩枠の前記フランジ部とによって前記網具フレームを上下から挟持することが好ましい。
図1(a)及び(b)に示されるように、本実施形態の振動篩機1は、機体高さを低く抑えることが可能な直下型のもので、医薬品、食料品、鉱産物、金属、樹脂原材料等の各種の粉体を振動により分級する機能を有している。この振動篩機1は、架台2の上方に配される振動プレート3を備えている。
振動プレート3は、中央に取付用孔を有する平面視八角リング形状で所要厚みの板状部材からなり、架台2との間で該振動プレート3の周方向に沿って所定の配置で設けられる複数(本例では12本)の圧縮コイルばね(弾性支持体)4によって振動自在に支持されている。
振動プレート3の取付用孔には、篩容器6が組み付けられている。篩容器6は、分級対象の粉体が投入される上下に開口した篩枠体7と、この篩枠体7の上側開口に着脱可能に装着され、中央部に粉体の投入口8aを有する蓋体8とにより構成されている。
図2(a)及び(b)に示されるように、篩枠体7は、上下に分離可能な上側分割篩枠7aと下側分割篩枠7bとを組み合わせて構成されている。
図1(a)及び(b)に示されるように、下側分割篩枠7bには、左右方向に貫通するようにビーム部材28が配設され、このビーム部材28の両端にそれぞれモータ取付板29が固着され、各モータ取付板29に振動モータ30が取り付けられている。各振動モータ30は、図示による詳細説明は省略するが、ロータ軸の両端部に設けられた偏心錘の回転により振動を発生させるものである。
図2(b)に示されるように、蓋体8の外周縁と上側分割篩枠7aのテーパフランジ部12との間には、両者の隙間を密封する蓋パッキン31がリングプレート32に支持された状態で介挿されている。蓋体8と上側分割篩枠7aとの突合せ部分には、蓋体8の外周縁と上側分割篩枠7aのテーパフランジ部12とを挟むことができる断面Vの字状の締結バンド33が巻き掛けられ、この締付バンド33で緊縛することにより、蓋体8と上側分割篩枠7aとを締結することができる一方、この締付バンド33の緊縛を解除することにより、上側分割篩枠7aに対して蓋体8を取り外すことができるようになっている。
篩枠体7の内部には、上側分割篩枠7aと下側分割篩枠7bとの境界部分に位置するように網具40が配設されている。網具40は、上側分割篩枠7aのフランジ部11と下側分割篩枠7bのフランジ部21との間に配される断面四角筒形のリング状の網具フレーム42に補強網43を張設してなる網具本体41を備えている。
図3(a)〜(c)に示されるように、締付バンド45は、網具フレーム42の外周面との間に篩過網44を挟み込むように網具フレーム42の外周面側に巻くことができるように環状に曲げ成形した例えばステンレス等の金属製のバンド部材46と、該バンド部材46の外周面側に付設され、バンド部材46のバンド径の大きさを調節するバンド径調節機構47とを備えて構成されている。
図2(a)及び(b)に示されるように、上側分割篩枠7aの外周面には、周方向に所定ピッチで複数の掛止ブラケット60が突設されている。この掛止ブラケット60は、上側分割篩枠7aの径方向外側に開放された受入口60aの両側に一対の掛止部60bを設けてなるものである。
次に、本実施形態の振動篩機1において、網具40の機能回復を図る網換え作業に伴う篩過網44の取付作業について説明する。
上記の篩過網44の取付作業によって使用可能な状態とされた振動篩機1において、分級対象の粉体を上側分割篩枠7aの中に投入する。
次いで、上側分割篩枠7aに蓋体8を装着し、両者を締付バンド33にて締結する。
そして、左右の振動モータ30を同期作動させることにより、網具40上に投下された分級対象の粉体に振動を与えて篩い分ける。
振動モータ30から篩容器6には、縦方向の振動成分と横方向の振動成分とが伝達され、篩容器6の縦横の振動運動による波動運動で網具40上の粉体が激しく跳ね上げられ網43,44に衝突することで、粉体粒子の凝集が解砕・分散される。
かかる分級処理で篩過網44を通過した粉体は、下側分割篩枠7bの排出口27から外部へと排出される。一方、篩過網44上に残留している残留粉体は、排出ダクト14を介して外部へと排出される。
本実施形態の振動篩機1によれば、網具フレーム42の外周面との間に篩過網44を挟み込むように網具フレーム42の外周面側に環状に巻かれるバンド部材46のバンド径の大きさがバンド径調節機構47によって調節されるので、使用する篩過網44のメッシュや線径の変更があっても網具本体41に篩過網44を締付バンド45によって容易に緊縛・固定することができる。また、上側分割篩枠7aと下側分割篩枠7bとによって網具フレーム42をその外周面が分割篩枠7a,7bの径方向外側に向けて露出するように上下から挟持する構成の採用により、網具フレーム42の外周面側に装着される締付バンド45のバンド径調節機構47が分割篩枠7a,7bの径方向外側に向けて露出されるので、締付バンド45が篩枠体7に干渉することなく網具40を篩枠体7に組み込むことができる。
7 篩枠体
7a 上側分割篩枠
7b 下側分割篩枠
10 上側分割篩枠本体
11 フランジ部
20 下側分割篩枠本体
21 フランジ部
40 網具
41 網具本体
42 網具フレーム
43 補強網
44 篩過網
45 締付バンド
46 バンド部材
47 バンド径調節機構
Claims (1)
- リング状の網具フレームに補強網を張設してなる網具本体に、前記補強網を覆うとともに前記網具フレームの外周面に垂れ掛けるように篩過網を被せ、前記網具フレームの外周面との間に前記篩過網を挟み込むように前記網具フレームの外周面側に装着される締付バンドによって前記篩過網を前記網具本体に緊縛・固定してなる網具を、上下に分離可能な複数の円筒状の分割篩枠からなる篩枠体に組み込み、前記網具上に投下された分級対象の粉体に対し前記篩枠体を介して振動を与えて篩い分けるようにした振動篩機において、
前記締付バンドは、前記網具フレームの外周面との間に前記篩過網を挟み込むように前記網具フレームの外周面側に環状に巻かれるバンド部材と、該バンド部材の外周面側に付設され、前記バンド部材のバンド径の大きさを調節するバンド径調節機構とを備えてなるものとし、
前記分割篩枠における上下に互いに隣接する上側分割篩枠と下側分割篩枠とにおいて、
前記上側分割篩枠は、上下方向に開口された円筒形状の上側分割篩枠本体と、前記上側分割篩枠本体の下端部から径方向外向きに張り出されるフランジ部とを有し、
前記下側分割篩枠は、上下方向に開口された円筒形状の下側分割篩枠本体と、前記下側分割篩枠本体の上端部から径方向外向きに張り出されるフランジ部とを有し、
前記網具フレームは、前記上側分割篩枠本体、及び前記下側分割篩枠本体の枠外において、前記上側分割篩枠の前記フランジ部と前記下側分割篩枠の前記フランジ部との間に配される断面四角筒形に形成され、
前記網具フレームの外周面が前記分割篩枠の径方向外側に向けて露出するように、前記上側分割篩枠の前記フランジ部と前記下側分割篩枠の前記フランジ部とによって前記網具フレームを上下から挟持するようにしたことを特徴とする振動篩機。
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