JP3836972B2 - 振動ふるい機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ふるい網が張設された振動容器をモータによって振動させることにより、種々の粉体,粒体等をふるい分け,混合攪拌,解砕等する振動ふるい機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば円形振動ふるい機は、周知のように、基台上に複数個のコイルばねによって有底円筒状の振動容器を支持し、該振動容器の下部中心位置に振動モータを固設し、該振動容器内に金網等のふるい網を張設してなるもので、従来から食品,薬品,各種工業原料等をふるい分けたり、混合,破砕等するのに広く用いられている。
【0003】
従来からこの種の振動ふるい機は、図8に例示したように、振動容器aの内面にフランジbが溶接により一体に設けられ、該フランジの下面にふるい網cの周縁部を締付枠dをボルトeにより締め付けることで圧着させて該ふるい網cを該振動容器a内に張設したものであった。なお、fは該振動容器aの側壁に開設された排出口を示す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような従来の振動ふるい機では、該ふるい網c上に投入された粉体等の材料が、振動によって該排出口fより排出される際に該フランジbの厚さに相当する段差を乗り越えねばならないので、細かな粉体ではこの段差をスムースに乗り越えることができず、結果として該段差の内側に排出されない材料hが残る状況であった。このため歩留まりを悪くすると同時にふるい網cを汚れやすくする欠点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決しようとするもので、ふるい網の周縁部を剛性網枠の上面に接着することによって該ふるい網を該剛性網枠内に張設し、該ふるい網が振動容器の側壁に開設された排出口の開口縁の下辺部と同高乃至は僅かに高所に位置するように該剛性網枠を振動容器に支持するとともに、振動容器に該排出口に相当する部分が切り欠かれたフランジを形成し、該ふるい網の周縁部の上面を排出口以外の部分にて該フランジに圧接させてなることを特徴とする。
このため、ふるい網上に排出されないまま残る材料が少なくなり、可及的に全ての材料がスムースに排出口に排出できるようになり、歩留まりを向上させるとともにふるい網の洗浄を容易ならしめる。
【0006】
【実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面を参照し説明する。図1に本発明に係る振動ふるい機の全体を縦断面図にて示し、1は基台、2は該基台上にコイルばね7により支持された有底円筒状の振動容器で、該振動容器2は下部容器2aと上部容器2bとを金属バンド3によって着脱自在に接合してなる。4は該下部容器2aに固設された振動モータ、5,6はそのモータ軸に取り付けられた非平衡重りである。
【0007】
図2に示したように、剛性網枠10は角筒からなるリング状の基枠11の上面にフラットバー12を溶接し、該基枠11の下面に幅広のフラットバー13を溶接してなり、該フラットバー12の上面に金網等のふるい網14の周縁部15を接着剤によって接着することによって該ふるい網14を該剛性網枠10内に弛みなく張設している。
【0008】
20は下部容器2aの側壁の一部に形成された排出口である。また上部容器2bの側壁は下方に向かって縮径する漏斗状に形成され該側壁の一部に排出口22が形成されている。
【0009】
また上部容器2bの下縁部に、図3〜図5に示したように該排出口22に相当する部分が切り欠かれたフランジ24を形成し、該フランジ24の外周は段差状に下げて該排出口22の開口縁の下辺部と水平に連なる高さなるように拡張フランジ25を形成し、さらに該拡張フランジの外周縁を下方に折り曲げて筒部26を一体に形成し該筒部の下縁を前記金属バンド3により下部容器2aに連結している。なお、8は該金属バンド3の緊締用クランプである。
【0010】
そして、剛性網枠10のフラットバー13の外周縁をパンチング板27の外周縁とともに下部容器2aと上部容器2bの間に挟着することによりふるい網14の周縁部15の上面を前記排出口22以外の部分にてフランジ24に下面より圧接させ、該ふるい網14が排出口22の開口縁の下辺部より僅かに高所に位置するように支持する。なお28は基枠11と拡張フランジ25の間に介在させた弾性パッキンである。29はパンチング板27上に揺動自在に配置された球形体で、該球形体は振動に伴いふるい網14の下面に衝突して該ふるい網の網目に付着した粉体をふるい落とす作用をする。
【0011】
このように構成した振動ふるい機では、振動モータ4の作動により振動容器2全体を振動させることによりふるい網14上に装填された粉体等の材料がふるい分けられその網目より落下した材料は排出口20から排出される。また網目上に残った材料は振動に伴い該ふるい網の外周方向に移動し排出口22より排出される。そして該ふるい網14の周縁部15の排出口22に相当する部分は該周縁部15よりも該排出口22の開口縁の下辺部が僅かながら低くなるようにしているので、ふるい網上の材料は該周縁部15から落下することで排出口22にスムースに排出させることができる。
【0012】
一方、図6,図7は本発明の他の実施形態を示したもので、この振動ふるい機では、下部容器2aの上縁部と上部容器2bの下縁部にそれぞれフランジ30,31を形成し該フランジ間に図2に示したようなふるい網14の剛性網枠10を配置し、該フランジをクランプ金具32によって挟着してなるものである。この実施形態においてもフランジ31は排出口22に相当する部分が切り欠かれていて、ふるい網14の周縁部15の上面を該排出口22以外の部分にて該フランジ31に圧接させることにより、該ふるい網14が該排出口22の開口縁の下辺部と同高乃至は僅かに高所に位置するように支持される。このため該ふるい網14上の材料は常にスムースに排出口22に排出される。
【0013】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の振動ふるい機は、ふるい網が排出口の開口縁の下辺部と同高乃至は僅かに高所に位置するように剛性網枠を支持したので、従来のように排出口に至る部分に材料が乗り越えねばならないような段差が生じることなく、常にスムースに材料を排出させることができる。このためふるい網上に材料が排出されないまま残ることなく、歩留まりを向上させるとともにふるい網の洗浄を容易ならしめるなど種々の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る振動ふるい機の実施の形態を示した縦断面図。
【図2】剛性網枠に張設されたふるい網の斜視図。
【図3】図1の振動ふるい機のA−A線断面拡大図。
【図4】図3のB−B線断面図。
【図5】図3のC−C線断面図。
【図6】本発明に係る振動ふるい機の他の実施の形態を示した部分拡大縦断面図。
【図7】図6のD−D線断面図。
【図8】従来の振動ふるい機の部分拡大縦断面図。
【符号の説明】
1 基台
2 振動容器
2a 下部容器
2b 上部容器
4 振動モータ
10 剛性網枠
14 ふるい網
15 周縁部
22 排出口
24 フランジ
Claims (1)
- ふるい網の周縁部を剛性網枠の上面に接着することによって該ふるい網を該剛性網枠内に張設し、該ふるい網が振動容器の側壁に開設された排出口の開口縁の下辺部と同高乃至は僅かに高所に位置するように該剛性網枠を振動容器に支持するとともに、振動容器に該排出口に相当する部分が切り欠かれたフランジを形成し、該ふるい網の周縁部の上面を排出口以外の部分にて該フランジに圧接させてなることを特徴とした振動ふるい機。
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JP05157698A JP3836972B2 (ja) | 1998-02-16 | 1998-02-16 | 振動ふるい機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP05157698A JP3836972B2 (ja) | 1998-02-16 | 1998-02-16 | 振動ふるい機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11226503A JPH11226503A (ja) | 1999-08-24 |
JP3836972B2 true JP3836972B2 (ja) | 2006-10-25 |
Family
ID=12890786
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05157698A Expired - Fee Related JP3836972B2 (ja) | 1998-02-16 | 1998-02-16 | 振動ふるい機 |
Country Status (1)
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-
1998
- 1998-02-16 JP JP05157698A patent/JP3836972B2/ja not_active Expired - Fee Related
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