JP3188460U - 振動篩機 - Google Patents

振動篩機 Download PDF

Info

Publication number
JP3188460U
JP3188460U JP2013006359U JP2013006359U JP3188460U JP 3188460 U JP3188460 U JP 3188460U JP 2013006359 U JP2013006359 U JP 2013006359U JP 2013006359 U JP2013006359 U JP 2013006359U JP 3188460 U JP3188460 U JP 3188460U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibration
sieve
frame
net
sieve frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2013006359U
Other languages
English (en)
Inventor
田中 哲二
哲二 田中
Original Assignee
株式会社エステクノ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社エステクノ filed Critical 株式会社エステクノ
Priority to JP2013006359U priority Critical patent/JP3188460U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3188460U publication Critical patent/JP3188460U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Combined Means For Separation Of Solids (AREA)

Abstract

【課題】振動プレートの重量増を抑えつつ振動プレートの剛性を向上させることができ、これによって高出力の振動モータの採用が可能で、分級能力の向上を図ることができる振動篩機を提供する。【解決手段】架台2上に複数の圧縮コイルばね4を介して振動自在に支持される振動プレート3に、分級対象の粉体が投入される上下に開口した篩枠7を固定し、この篩枠の内部に網具25を配設するとともに、その篩枠の左右両側に振動モータ20を配設して、振動モータの作動により、網具上に投下された分級対象の粉体に振動を与えて篩い分けるようにした振動篩機において、振動プレート3の外周縁に沿って鉛直方向に補強板5を設ける。振動モータは、軸SR線が水平軸線SLに対し55°〜65°の角度θをなすように傾斜配置されるのが好ましい。【選択図】図2

Description

本考案は、医薬品、食料品、鉱産物、金属、樹脂原材料等の各種の粉体を振動により分級する振動篩機に関し、特に、機体高さを低く抑えることが可能な直下型の振動篩機に関するものである。
従来、振動篩機は、内部に網具が組み込まれた篩枠を備え、この篩枠を振動させることにより、網具上に投下された分級対象の粉体を篩い分けることができるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
実公平8−1025号公報
この種の振動篩機の中でも機体高さを低く抑えることが可能な直下型の振動篩機は、架台上に複数の圧縮コイルばねを介して振動自在に支持される振動プレートを備え、この振動プレートに、分級対象の粉体が投入される上下に開口した篩枠を固定し、この篩枠の左右両側に振動モータを配設して、この振動モータの作動により、篩枠を振動させるように構成されている。
ところで、上記の直下型の振動篩機において、その分級能力を高めるために、従来の振動モータよりも高出力の振動モータの採用が望まれている。
しかしながら、ただ単純に高出力の振動モータを採用したのでは、振動プレートが撓んだり、捩りが生じたりして遂には振動プレートが破損する恐れがあるという問題点がある。なお、振動プレートの厚みを増して強度を向上させることで上記の問題点を解消することも考えられるが、この場合、振動プレートの重量がかなり大きくなり、高出力の振動モータを採用しても分級能力を思うように向上させることができないという問題点がある。
本考案は、前述のような問題点に鑑みてなされたもので、振動プレートの重量増を抑えつつ振動プレートの剛性を向上させることができ、これによって高出力の振動モータの採用が可能で、分級能力の向上を図ることができる振動篩機を提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するために、本考案による振動篩機は、
架台上に複数の弾性支持体を介して振動自在に支持される振動プレートに、分級対象の粉体が投入される上下に開口した篩枠を固定し、この篩枠の内部に網具を配設するとともに、その篩枠の左右両側に振動モータを配設して、該振動モータの作動により、前記網具上に投下された分級対象の粉体に振動を与えて篩い分けるようにした振動篩機において、
前記振動プレートの外周縁に沿って鉛直方向に補強板を設けることを特徴とするものである(第1考案)。
本考案において、前記振動モータは、その軸線が水平軸線に対し55°〜65°の角度をなすように傾斜配置されるのが好ましい(第2考案)。
本考案において、前記篩枠は、上下に分割可能な複数の分割篩枠を組み合わせてなり、前記網具は、前記複数の分割篩枠における上下に互いに隣接する上側分割篩枠と下側分割篩枠との間に装着されるリング状の網具フレームと、この網具フレームの開口部に張設される第1の網と、この第1の網を覆うように前記網具フレームに着脱可能に装着され、その第1の網よりも網目が細かいシート状の第2の網とを備えて構成されるのが好ましい(第3考案)。
第3考案において、前記上側分割篩枠の径方向外側に開放された受入口の両側に一対の掛止部を設けてなる複数の掛止ブラケットが前記上側分割篩枠の外周面に周方向に所定ピッチで突設され、前記振動プレート側に伏臥させた伏臥状態位置から該振動プレートと前記掛止ブラケットとの間に掛け渡すように起立される起立状態位置との間で揺動自在なスイングボルトが各掛止ブラケットに対応して配設され、前記起立状態位置にある各スイングボルトに螺合して前記掛止ブラケットに着座するナットの締め付けにより、前記上側分割篩枠と下側分割篩枠とが締結されるのが好ましい(第4考案)。
第1考案の振動篩機によれば、振動プレートの外周縁に沿って鉛直方向に補強板が設けられるので、振動プレートの重量増を抑えつつ振動プレートの剛性を向上させることができる。したがって、高出力の振動モータを採用したとしても、振動プレートが撓んだり、捩りが生じたりするのを未然に防ぐことができ、これによって高出力の振動モータの採用が可能となり、分級能力の向上を図ることができる。
第2考案の振動篩機によれば、振動モータが傾斜配置され、しかも振動モータの軸線が水平軸線に対し55°〜65°の角度をなすようにされるので、必要な水平方向の振動成分を確保しつつ鉛直方向の振動成分を最大限確保することができる。これにより、波動運動で網具上の粉体が激しく跳ね上げられ網に衝突することで、粉体粒子の凝集が解砕・分散されるため、分級能力をより向上させることができる。
なお、振動モータの傾斜角度が55°よりも小さい場合には、分級能力の向上を図る上で必要とされる鉛直方向の振動成分が不足するため、所期の分級能力の達成が難しくなる。
一方、振動モータの傾斜角度が65°よりも大きい場合には、鉛直方向の振動成分をより多く確保することができるものの水平方向の振動成分が不足し、粉体の水平方向の流れが悪くなり、分級処理の効率が下がるとともに、分級処理後に網具上に残留している残留粉体の排出が滞る恐れがある。
第3考案の振動篩機によれば、網具フレームに張設される第1の網が第2の網を下側から支える補強網として機能し、第1の網を覆うように網具フレームに着脱可能に装着される第2の網が粉体の分級処理に実質的に貢献する網として機能するようにされているので、第2の網を交換するだけで網具の機能回復を図る網換えを容易に行うことができる。
第4考案の振動篩機によれば、スイングボルトの締め付けによって上側分割篩枠と下側分割篩枠とが確実に締結されるので、高出力の振動モータの採用で鉛直方向の振幅が増大したとしても、上側分割篩枠と下側分割篩枠との接合部分に緩みが生じることがなく、該緩みに起因する鉛直方向の振動運動のロスを未然に防ぐことができる。
また、仮に、上側分割篩枠と下側分割篩枠との突合せ部分から第2の網がはみ出した状態でスイングボルトの締め付けを行ったとしても、該突合せ部分にスイングボルトが直接触れて締付けている訳ではなく、該突合せ部分にスイングボルトからの軸力を上側分割篩枠と下側分割篩枠とを介して間接的に作用させることで締め付けているので、第2の網を噛み込んで破損するようなことがない。
なお、上記のスイングボルトによる締結に代えて、上側分割篩枠と下側分割篩枠との突合せ部分を締付バンドで緊縛して両者を締結する手法も考えられるが、締結バンドでは、鉛直方向の振動成分に対抗する軸力を上側分割篩枠と下側分割篩枠との間に効果的に作用させることが難しく、高出力の振動モータの採用で鉛直方向の振幅が増大したときに、上側分割篩枠と下側分割篩枠との接合部分に緩みが生じる恐れがある。また、上側分割篩枠と下側分割篩枠との突合せ部分から第2の網がはみ出した状態で締結バンドにより該突合せ部分を緊縛した場合、締結バンドが第2の網を噛み込んで第2の網を破損する恐れがある。
本考案の一実施形態に係る振動篩機で、(a)は平面図、(b)は正面図である。 (a)は、図1(b)のA矢視図で、(b)は同図(b)のB−B線断面図である。 網換え作業手順説明図(1) 網換え作業手順説明図(2) 網換え作業手順説明図(3)
次に、本考案による振動篩機の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
<振動篩機の概略説明>
図1(a)(b)に示されるように、本実施形態の振動篩機1は、機体高さを低く抑えることが可能な直下型のもので、医薬品、食料品、鉱産物、金属、樹脂原材料等の各種の粉体を振動により分級する機能を有している。この振動篩機1は、架台2の上方に配される振動プレート3を備えている。
<振動プレートの説明>
振動プレート3は、中央に取付用孔を有する平面視八角リング形状で所要厚みの板状部材からなり、架台2との間で該振動プレート3の周方向に沿って所定の配置で設けられる複数(本例では12本)の圧縮コイルばね(弾性支持体)4によって振動自在に支持されている。
振動プレート3には、その外周縁に沿って補強板5が設けられている。この補強板5は、振動プレート3の外周縁形状に合わせて帯状板材を折り曲げ形成してなり、振動プレート3の略全周に亘って振動プレート3の下側板面から鉛直下方に突出するように固着されている。
振動プレート3の取付用孔には、篩容器6が組み付けられている。
<篩容器の説明>
篩容器6は、分級対象の粉体が投入される上下に開口した篩枠7と、この篩枠7の上側開口に着脱可能に装着され、中央部に粉体の投入口8aを有する蓋体8とにより構成されている。
<篩枠の説明>
図2(b)に示されるように、篩枠7は、上下に分割可能な上側分割篩枠7aと下側分割篩枠7bとを組み合わせて構成されている。
上側分割篩枠7aは、上下に開口された円筒形状を呈し、上部には、外向きで上方に傾斜する上側テーパフランジ11が、下部には、外向きで下方に傾斜する下側テーパフランジ12が、それぞれ形成されている。
図2(a)に示されるように、上側分割篩枠7aにおける前後方向の一側には、その円筒壁面から突出するように排出ダクト13が取り付けられている。この排出ダクト13は、分級処理の際に後述する網具25上に残留している残留粉体を外部へと導出する役目をする。
下側分割篩枠7bは、上下に開口された円筒部14を備え、この円筒部14の下側に下方に向けて先細る漏斗状のシュート部15を連設し、このシュート部15の下側にそのシュート部15内の粉体を下方へと落下・排出する排出口部16を連設して構成されている。
図2(b)に示されるように、下側分割篩枠7bにおいて、その円筒部14の上部には、外向きで上方に傾斜する上側テーパフランジ17が、上側分割篩枠7aにおける下側テーパフランジ12に対応するように形成されている。
<振動モータの説明>
図1(a)(b)に示されるように、下側分割篩枠7bには、左右方向に貫通するようにビーム部材18が配設され、このビーム部材18の両端にそれぞれモータ取付板19が固着され、各モータ取付板19に振動モータ20が取り付けられている。各振動モータ20は、図示による詳細説明は省略するが、ロータ軸の両端部に設けられた偏心錘の回転により振動を発生させるものである。
図2(a)に示されるように、振動モータ20においては、そのロータ軸の軸線Sが水平軸線Sに対してなす角度θが55°〜65°の範囲に設定され、本例ではθ=60°で傾斜配置されている。
なお、左右それぞれの振動モータ20において、一方の振動モータ20と他方の振動モータ20とは、互いに逆位相をなすように、つまり左右方向の一側から見たときに、水平角度に対し左右対称(同角)で配置されている。
<蓋体と上側分割篩枠との接合構造の説明>
図2(b)に示されるように、蓋体8の外周縁と上側分割篩枠7aの上側テーパフランジ11との間には、両者の隙間を密封する蓋パッキン21がリングプレート22に支持された状態で介挿されている。
蓋体8と上側分割篩枠7aとの突合せ部分には、蓋体8の外周縁と上側分割篩枠7aの上側テーパフランジ11とを挟むことができる断面Vの字状の締結バンド23が巻き掛けられ、この締付バンド23で緊縛することにより、蓋体8と上側分割篩枠7aとを締結することができる一方、この締付バンド23の緊縛を解除することにより、上側分割篩枠7aに対して蓋体8を取り外すことができるようになっている。
<網具の説明>
篩枠7の内部には、上側分割篩枠7aと下側分割篩枠7bとの境界部分に位置するように網具25が配設されている。この網具は、下側分割篩枠7bの上側開口に嵌め込み可能な網具本体26を備えている。
網具本体26は、上側分割篩枠7aと下側分割篩枠7bとの間に装着されるリング状の網具フレーム27を備えている。この網具フレーム27は、リングパイプ28とリングプレート29とを組み合わせてなり、リングパイプ28は、上側分割篩枠7aの内周面との間に所定の隙間を有して配されて網具フレーム27の本体部分を構成する一方、リングプレート29は、上下の分割篩枠7a,7bにおける上下のテーパフランジ12,17に挟まれて両分割篩枠7a,7bの隙間部分を密封する篩枠パッキン30を支持する役目をする。
リングパイプ28には、網目が比較荒目で例えばステンレス製の第1の網31がその開口に張った状態で例えばシーム溶接等の固着手段によって固着されている。第1の網31上には、その第1の網31よりも網目が細かいシート状の例えばナイロン製(ステンレス製でも勿論可)の第2の網32が載置されている。この第2の網32は、第1の網31上からリングパイプ28の外周面側に垂れ掛けられている。そして、第2の網32を間に挟むようにリングパイプ28の外周面側に巻き掛けられる締付バンド33の締め付けにより、第2の網32がリングパイプ28に緊縛・固定される一方、締付バンド33を緩めることにより、第2の網32をリングパイプ28から取り外すことができるように、第2の網32がリングパイプ28に着脱可能に装着されている。
上側分割篩枠7aの内部における網具25の上方部位には、網具25を安定させるために、金網パッキン34を介してリングパイプ28上の第2の網32を押え付ける押えプレート35が配設されるとともに、上側分割篩枠7a内の粉体をリングパイプ28の開口上に張った第2の網32上へと寄せ集めるために、下方に向かって先細るテーパ円筒状の中寄せ部材36が配設されている。
<上側分割篩枠と下側分割篩枠との接合構造の説明>
図2(a)に示されるように、上側分割篩枠7aの外周面には、周方向に所定ピッチで複数の掛止ブラケット40が突設されている。この掛止ブラケット40は、図2(b)に示されるように、上側分割篩枠7aの径方向外側に開放された受入口40aの両側に一対の掛止部40bを設けてなるものである。
図2(a)に示されるように、振動プレート3の上面には、該振動プレート3側に伏臥させた伏臥状態位置と、該振動プレート3と掛止ブラケット40との間に掛け渡すように起立される起立状態位置との間で揺動自在なスイングボルト41が設置されている。
そして、図2(b)に示されるように、起立状態位置にある各スイングボルト41に螺合して掛止ブラケット40に着座するナット42の締め付けにより、上側分割篩枠7aと下側分割篩枠7bとが締結されるようになっている。
<網換え作業の説明>
次に、網具25の機能回復を図る網換え作業に伴う第2の網32の取付作業について説明する。
まず、図3(a)に示されるように、下側分割篩枠7bの上側開口に網具本体26を嵌め込むとともに、この網具本体26における第1の網31の上に第2の網32を置く。
次いで、図3(b)に示されるように、第1の網31上からリングパイプ28(同図(a)参照)の外周面側に垂れ掛けるようにした状態の第2の網32をリングパイプ28との間に挟むように締付バンド33をリングパイプ28の外周面側に巻き掛け、締付バンド33の締め付けにより、第2の網32をリングパイプ28に緊縛・固定する。なお、第2の網32において、締付バンド33からはみ出している余分な部分は、適宜にカットする、あるいは折り畳んで後述する作業で上側分割篩枠7aを置く際に、上側分割篩枠7aの内部に収容するようにされる。
次いで、図4(a)に示されるように、第2の網32の上に金網パッキン34を置いた後に、同図(b)に示されるように、その金網パッキン34を網具25との間に挟むようにしてその網具25の上に上側分割篩枠7aを置く。
次いで、図5(a)〜(b)に示されるように、各スイングボルト41を順次に起立状態位置として掛止ブラケット40に掛け渡し、各スイングボルト41に螺合するナット42を締め付けていって掛止ブラケット40に着座させ、掛止ブラケット40に着座したナット42を更に締め付けて、上側分割篩枠7aと下側分割篩枠7bとの突合せ部分にスイングボルト41からの軸力をそれら分割篩枠7a,7bを介して間接的に作用させることで締め付けて、上側分割篩枠7aと下側分割篩枠7bとを締結する。
こうして、網換え作業に伴う第2の網32の取付作業が完了するとともに、振動篩機1として使用可能な状態となる。
<分級処理動作の説明>
上記の第2の網32の取付作業によって使用可能な状態とされた振動篩機1において、分級対象の粉体を上側分割篩枠7aの中に投入する。
次いで、上側分割篩枠7aに蓋体8を装着し、両者を締付バンド23にて締結する。
そして、左右の振動モータ20を同期作動させることにより、網具25上に投下された分級対象の粉体に振動を与えて篩い分ける。
振動モータ20から篩容器6には、縦方向の振動成分と横方向の振動成分とが伝達され、篩容器6の縦横の振動運動による波動運動で網具25上の粉体が激しく跳ね上げられ網31,32に衝突することで、粉体粒子の凝集が解砕・分散される。
かかる分級処理で第2の網32を通過した粉体は、下側分割篩枠7bの排出口16から外部へと排出される。一方、第2の網32上に残留している残留粉体は、排出ダクト13を介して外部へと排出される。
<作用効果>
本実施形態の振動篩機1によれば、振動プレート3の外周縁に沿って鉛直方向に補強板5が設けられるので、振動プレート3の重量増を抑えつつ振動プレート3の剛性を向上させることができる。したがって、高出力の振動モータ20を採用したとしても、振動プレート3が撓んだり、捩りが生じたりするのを未然に防ぐことができ、これによって高出力の振動モータ20の採用が可能となり、分級能力の向上を図ることができる。
また、振動モータ20が傾斜配置され、しかも振動モータ20の軸線Sが水平軸線Sに対し60°の角度をなすようにされるので、必要な水平方向の振動成分を確保しつつ鉛直方向の振動成分を最大限確保することができる。これにより、波動運動で網具25上の粉体が激しく跳ね上げられ網31,32に衝突することで、粉体粒子の凝集が解砕・分散されるため、分級能力をより向上させることができる。
また、網具フレーム27に張設される第1の網31が第2の網32を下側から支える補強網として機能し、第1の網31を覆うように網具フレーム27に着脱可能に装着される第2の網32が粉体の分級処理に実質的に貢献する網として機能するようにされているので、第2の網32を交換するだけで網具25の機能回復を図る網換えを容易に行うことができる。
さらに、スイングボルト41の締め付けによって上側分割篩枠7aと下側分割篩枠7bとが確実に締結されるので、高出力の振動モータ20の採用で鉛直方向の振幅が増大したとしても、上側分割篩枠7aと下側分割篩枠7bとの接合部分に緩みが生じることがなく、該緩みに起因する鉛直方向の振動運動のロスを未然に防ぐことができる。
また、仮に、上側分割篩枠7aと下側分割篩枠7bとの突合せ部分から第2の網32がはみ出した状態でスイングボルト41の締め付けを行ったとしても、該突合せ部分にスイングボルト41が直接触れて締付けている訳ではなく、該突合せ部分にスイングボルト41からの軸力を上側分割篩枠7aと下側分割篩枠7bとを介して間接的に作用させることで締め付けているので、第2の網32を噛み込んで破損するようなことがない。
以上、本考案の振動篩機について、一実施形態に基づいて説明したが、本考案は上記実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
次に、本考案による振動篩機の具体的な実施例について説明する。なお、本考案は、以下の実施例に限定されるものではない。
本実施例においては、前述した実施形態の振動篩機1における振動モータとして、従来機で用いられていた振動モータの出力の約2.4〜3倍ほど高出力のものが採用されている。また、振動篩機1においては、振動モータの傾斜角度が60°とされているのに対し、従来機のそれは30°とされている。そして、本考案に係る振動篩機1と従来の振動篩機との分級処理能力を比較した。その結果が表1に示されている。
Figure 0003188460
表1から明らかなように、高出力の振動モータを採用し、かつ振動モータの傾斜角度を60°とすることで、分級処理能力を大幅に向上させることができることが分かった。
本考案の振動篩機は、振動プレートの重量増を抑えつつ振動プレートの剛性を向上させることができ、これによって高出力の振動モータの採用が可能で、分級能力の向上を図ることができるという特性を有していることから、医薬品、食料品、鉱産物、金属、樹脂原材料等の各種の粉体の分級処理の用途に好適に用いることができる。
1 振動篩機
2 架台
3 振動プレート
4 圧縮コイルばね(弾性支持体)
5 補強板
7 篩枠
7a 上側分割篩枠
7b 下側分割篩枠
20 振動モータ
25 網具
27 網具フレーム
31 第1の網
32 第2の網
40 掛止ブラケット
41 スイングボルト
42 ナット

Claims (4)

  1. 架台上に複数の弾性支持体を介して振動自在に支持される振動プレートに、分級対象の粉体が投入される上下に開口した篩枠を固定し、この篩枠の内部に網具を配設するとともに、その篩枠の左右両側に振動モータを配設して、該振動モータの作動により、前記網具上に投下された分級対象の粉体に振動を与えて篩い分けるようにした振動篩機において、
    前記振動プレートの外周縁に沿って鉛直方向に補強板を設けることを特徴とする振動篩機。
  2. 前記振動モータは、その軸線が水平軸線に対し55°〜65°の角度をなすように傾斜配置される請求項1に記載の振動篩機。
  3. 前記篩枠は、上下に分割可能な複数の分割篩枠を組み合わせてなり、
    前記網具は、前記複数の分割篩枠における上下に互いに隣接する上側分割篩枠と下側分割篩枠との間に装着されるリング状の網具フレームと、この網具フレームの開口部に張設される第1の網と、この第1の網を覆うように前記網具フレームに着脱可能に装着され、その第1の網よりも網目が細かいシート状の第2の網とを備えて構成される請求項1または2に記載の振動篩機。
  4. 前記上側分割篩枠の径方向外側に開放された受入口の両側に一対の掛止部を設けてなる複数の掛止ブラケットが前記上側分割篩枠の外周面に周方向に所定ピッチで突設され、
    前記振動プレート側に伏臥させた伏臥状態位置から該振動プレートと前記掛止ブラケットとの間に掛け渡すように起立される起立状態位置との間で揺動自在なスイングボルトが各掛止ブラケットに対応して配設され、
    前記起立状態位置にある各スイングボルトに螺合して前記掛止ブラケットに着座するナットの締め付けにより、前記上側分割篩枠と下側分割篩枠とが締結される請求項3に記載の振動篩機。
JP2013006359U 2013-11-06 2013-11-06 振動篩機 Expired - Lifetime JP3188460U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013006359U JP3188460U (ja) 2013-11-06 2013-11-06 振動篩機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013006359U JP3188460U (ja) 2013-11-06 2013-11-06 振動篩機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3188460U true JP3188460U (ja) 2014-01-23

Family

ID=78223964

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013006359U Expired - Lifetime JP3188460U (ja) 2013-11-06 2013-11-06 振動篩機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3188460U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108772272A (zh) * 2018-06-13 2018-11-09 江苏永道科技有限公司 一种高频振动超细粉物料碟式筛
WO2019082644A1 (ja) * 2017-10-25 2019-05-02 フジノ工業株式会社 振動篩機
CN114515693A (zh) * 2022-02-24 2022-05-20 东台市食品机械厂有限公司 一种拆卸装配式马铃薯全粉微滤机构

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019082644A1 (ja) * 2017-10-25 2019-05-02 フジノ工業株式会社 振動篩機
CN110225799A (zh) * 2017-10-25 2019-09-10 藤野工业株式会社 振动筛机
US11130156B2 (en) 2017-10-25 2021-09-28 Fujino Industries Co., Ltd. Vibrating sieve machine
CN108772272A (zh) * 2018-06-13 2018-11-09 江苏永道科技有限公司 一种高频振动超细粉物料碟式筛
CN114515693A (zh) * 2022-02-24 2022-05-20 东台市食品机械厂有限公司 一种拆卸装配式马铃薯全粉微滤机构
CN114515693B (zh) * 2022-02-24 2023-06-13 东台市食品机械厂有限公司 一种拆卸装配式马铃薯全粉微滤机构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6644948B2 (ja) 振動篩機
JP3188460U (ja) 振動篩機
JP3161575U (ja) 粉粒体原料の振動篩機装置
JP6899158B2 (ja) 振動篩機
US9782801B2 (en) Vibratory screener with an adapter frame
JP6943455B2 (ja) 振動篩機
JP3214373U (ja) 振動篩機
RU130887U1 (ru) Вибрационный многодечный грохот для сортировки мелкозернистых материалов
CN211887823U (zh) 一种面粉加工用振动筛
JP3214372U (ja) 振動篩機
KR101415101B1 (ko) 가루가 날리지 않고 빠르게 거르기 위한, 체를 포함한 장치 시스템
JP2003001193A (ja) 振動ふるい機
RU139262U1 (ru) Вибрационный грохот
CN202356294U (zh) 平面回旋筛
CN207288016U (zh) 一种多层式碎石筛选机
CN206356244U (zh) 便于快速装卸的拍击式标准振筛
CN207839381U (zh) 金属粉末的旋振筛
CN211802255U (zh) 一种新型筛分设备
CN211436937U (zh) 一种饲料成品分离用振筛机
JP2023032257A (ja) 振動篩機
CN212633360U (zh) 一种钾钠长石粉磁选振动筛缓冲装置
CN212633461U (zh) 螺旋式球体颗粒筛选机
US20240100568A1 (en) Vibratory screener
CN210333369U (zh) 一种建筑工地用多级筛沙装置
CN218796393U (zh) 一种多功能筛分系统

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3188460

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term