JPS5854226Y2 - 大豆選粒機における選粒網の取付装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、大豆選粒機における選粒網の取付装置に関す
る。

すなわち、回転する円筒網の一端開口側から大豆を投入
して選粒し他端開口側からは漏下しない大粒を放出でき
るよう構成した大豆選粒機において、円筒網を堅牢構造
にすることができるとともに、円筒網の回転軸に対する
組付は取外しが確実かつ迅速容易に行なうことができ、
網目の異なった各円筒網の交換も容易に行なうことがで
き、簡単な構造にして好適に実施でしるように提供する
ものである。

次に、図面に示す実施例について説明する。

第１図は大豆選粒機全体の側面図を示し、やや長い円筒
形ケースＤの一方側端部９を開口し、その端部９寄りお
よび中間寄り他方側におけるケースＤの下部にはそれぞ
れ向き合う方向に傾斜する流出樋１０．１０’を形成す
るとともに、一方の流出樋１０’に接近した他端側寄り
のケースＤ下部には反対向きに傾斜する流出樋１１を形
成し ケースＤの上部には覗窓１２を装設し、ケースＤ
′の他端側）に連ねて形成した他端筒部ｄの端面を閉塞
して該筒部ｄに連結したコ字状支杆１３の下部には目盛
板１４付きの支持具１５を装設し、丁字形支脚１６の上
部におけるねじ杆１６ ａを支持具１５に挿通しナツト
１７を介して上下動自在に連結して構成する。

また、他端筒部ｄの内部にはブラケット１８を介して小
形モーター１９を固定するとともに、外方に延出するコ
ード２０を電源に接続できるように装設し、該モーター
１９からケースＤ内方向に突出するモーター軸２１には
筒形継手２２を嵌合してボルト２３により固定し、継手
２２の先端側内部には軸心に直交するようにして中間に
ピン２４を架着し、継手２２の先端延長側近傍にはブラ
ケット１８に固定のステー２５により支持する軸受２６
を装設して構成する。

Ｅは蓋板で、円板状に形成した該蓋板Ｅの周囲には前記
ケースＤの端部９における開口内に嵌合できる短い環状
縁部２７を形成し、複数のボルト２８を端部９および環
状縁部２７の孔２９に挿通して締付けるようにして蓋板
ＥをケースＤに着脱自在に固定し、蓋板Ｅの内面中央に
おける横方向に固設した補強金３０の中央部には蓋板Ｅ
の中心となるようにして筒形メタル８の一端側を固着し
、蓋板Ｅの外面には上方を開放するホッパ一部６をポル
ｌ−３７により固定するとともに、ホッパ一部６の傾斜
下面の延長側となる橋部７を蓋板Ｅの中央下部側に貫通
させて内方側に傾斜延出するように形威し、ホッパ一部
６の外方３周面に接合するホツバ−ガイド板６ｄの両側
には上下方向の溝３１゜３１を形成してホッパ一部６の
両側に固定したボルト３２ 、３２を溝３１．３１に挿
通しナラｌ−３３，３３をそれぞれに螺合し、蓋板Ｅの
両側方には補強金３０に固定した支持板３４．３４をそ
れぞれ垂設し、長いコ状支脚３５の両端側−１部を支持
板３４．３４に合わせて２個ずつのボルト３６により連
結固定するように構成する。

Ａは円筒網で、円周方向の継ぎ目を略長い補強兼用の継
板３８のスポット溶接により連結して形成し、その円筒
網Ａの両端部には外側端縁に外周にわたり起立する鍔部
２，２′をそれぞれ一体に形成した短筒Ｂ、Ｂ’を内装
嵌合するとともに、短筒Ｂ。

Ｂ′に重合する円筒網Ａ両端部の外周に輪板す、ｂ’を
それぞれ重合してスポラＩ・溶接により固定し、一方短
筒Ｂの鍔部２における外周縁の２カ所には切欠部３，３
を形成して構成する。

また、ｃ、ｃ’は支持短筒で、それぞれ短筒Ｂ、Ｂ’内
に嵌合できるように形成し、一方の支持短筒Ｃの外周に
は前記切欠部３，３に係合できる爪状の突起４，４を固
設し、他方の支持短筒Ｃ′の外周には前記鍔部２′の側
面に衝合する両突起５，５を固設し、面支持短筒ｃ、ｃ
’の内周面から中心方向に延出する複数本のアーム３９
．３９’を中心の取付ボス４０．４０’に連設し、面取
付ボス４０．４０’には回転軸１の両端寄り部分をそれ
ぞれ嵌入してセットポル斗４１，４１’により固定でき
るように装設し、回転軸１の一端部を座板４２を介装し
て前記メタル８に回動自由に嵌合できるよう装設し、回
転軸１の他端部を座板４２′を介装して前記継手２２に
嵌入できるように装設するが、回転軸１の他端には前記
ピン２４に嵌入できる割溝４３を形成し、ケースＤ内に
円筒網Ａを取付けた状態で円筒網Ａが流出樋１０．１０
’間の上方にのぞみ、他端側となる支持短筒Ｃ′の先端
開口の下方に流出樋１１がのぞむように構成する。

図中、４４は支持短筒Ｃの内周面に装設した送出用の羽
根板、４５．４５’は容器を示す。

しかして、組付ける場合には、回転軸１の一端側に取付
ボス４０′を嵌合しセットボルト４１′を締付けて支持
短筒Ｃ′を固定し、円筒網Ａの一端側における短筒Ｂ′
を鍔部２′が突起５に衝合するまで支持短筒Ｃ′に嵌合
し、一方、取付ボス４０を回転軸１の他端側に嵌合しな
がら、突起４が切欠部３に充分に係合するまで支持短筒
Ｃを短筒Ｂに嵌合してセットボルト４１を締付は固定す
ると、回転軸１に円筒網Ａを取付けることができ、網目
の変る各円筒網Ａを交換する場合でも同様にして回転軸
１に着脱することができる。

蓋板Ｅを取外して開口するケースＤの端部９側から、上
記のように組付けた円筒網Ａアツセンブノーを支持短筒
Ｃ′側を先にしてケースＤ内に挿入し、回転軸１の先端
を軸受２６および継手２２に挿入して割溝４３をピン２
４に嵌入し、次いで、回転軸１の他端側をメタル８内に
嵌入させながら蓋板Ｅの環状縁部２７をケースＤの端部
９に嵌入して各ボルト２８を挿着すると、回転軸１をメ
タル８により軸支させた状態にして組立てることができ
、また、蓋板Ｅを外すと円筒網Ａアッセンブリーを取外
すことができる。

したがって、蓋板Ｅ側の橋部７が円筒網Ａの一端側にお
ける支持短筒Ｃの内方にのぞむように組付けることがで
き、ボルト３２およびナツト３３を弛めて溝３１にそわ
せてホッパーガイド板６ｄを上下動させると、ホッパ一
部８の深さを調節することができ、また、ナツト１７と
ねじ杆１６ｄの螺合調節により支脚１６の長さを調整し
目盛板１４に合わせて円筒網Ａの傾斜を調整することが
でき、上方の覗窓１２からケースＤの内方を監視するこ
とができる。

選粒作業に際しては、モーター １９を始動すると円筒
網Ａが回転し、ホッパ一部６に入れる大豆が橋部７から
円筒網Ａ内に送給され、傾斜して回転する円筒網Ａ内を
流動する間に円筒網Ａを漏下した大豆はそのままケース
Ｄの下部から流出樋１０゜１０′に案内されて下方の容
器４５内に落下し、円筒網Ａを漏下しない大豆のものは
支持短筒Ｃ′内から放出されて流出樋１１から下方の容
器４５′内に落人し選粒される。

また、円筒網Ａの網目を大小に変えると、所望の選粒作
業を行なうことができる。

このように本考案は、回転する円筒網Ａの一端開口側か
ら大豆を投入して選粒し他端開口側からは漏下しない大
粒を放出できるよう構成した大豆選粒機において、前記
円筒網Ａの両端には外側周囲に鍔部２，２′を有する短
筒Ｂ、Ｂ’をそれぞれ嵌合固定し、それぞれ回転軸１に
軸支される面支持短筒Ｃ９Ｃ′を両短筒Ｂ、Ｂ’にそれ
ぞれ着脱自在に嵌合し一方においては短筒Ｂの鍔部２に
形成した切欠部３に支持短筒Ｃの周囲の突起４が係合し
かつ他方においては短筒Ｂ′の鍔部２′に対し支持短筒
Ｃ′の周囲の突起５が衝合するように構成したから、鍔
部２゜２′を有して強固となる短筒Ｂ、Ｂ’を両端に嵌
合固定して円筒網Ａを正円形の堅牢構造にすることがで
きるとともに、鍔部２′と突起５の衝合および切欠部３
と突起４の係合により回転軸１に対し支持短筒ｃ、ｃ’
を介し円筒網Ａを簡単に着脱することができ、網目の異
なった各円筒網Ａの交換を迅速容易に行なうことができ
、簡単な構造にして好適に実施できる特長を有する。

ノ

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は大豆選粒機の側
面図、第２図はその正面図、第３図は要部の側面図、第
４図は第３図の右側部分を分解して示す平面図、第５図
は第４図の部分の側断面図、第６図は第３図の左側部分
を分解して示す平面図、第７図は第６図の側断面図、第
８図は円筒網部分の斜視図、第９図は蓋板部分の斜視画
を示す。 Ａ・・・・・・円筒網、２．２’・・・・・・鍔部、Ｂ
、Ｂ’・・・・・・短筒、１・・・・・・回転軸、ｃ、
ｃ’・・・・・・支持短筒、３・・・・・・切欠部、４
．５・・・・・・突起。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 回転する円筒網Ａの一端開口部側がら大豆を投入して選
   粒し他端開口側から漏下しない大粒を放出できるよう構
   成した大豆選粒機において、前記円筒網Ａの両端には外
   側周囲に鍔部２，２′を有する短筒Ｂ、Ｂ’をそれぞれ
   嵌合固定し、それぞれが回転軸１に軸支される面支持短
   筒ｃ、ｃ’を両短筒Ｂ、Ｂ’にそれぞれ着脱自在に嵌合
   し、一方においては短筒Ｂの鍔部２に形成した切欠部３
   に支持短筒Ｃの周囲の突起４が係合しかつ他方において
   は短筒Ｂ′の鍔部２′に対し支持短筒Ｃ′の周囲の突起
   ５が衝合するように構成したことを特徴とする選粒網の
   取付装置。