JP6941104B2 - 殺虫剤、香水、洗剤、または殺菌剤などの活性薬剤のディフューザ、およびその製造プロセス - Google Patents

Description

本発明は、固体またはゲル状の支持体に染み込んだ、気体または液体状態のいずれかである周辺の流体環境の処置のための、例えば殺虫剤、香水、洗剤、または殺菌剤などの活性液体薬剤のディフューザに関する。このようなディフューザは、活性薬剤の固体またはゲル状の支持体の封じ込め格子によって、また、ディフューザの保管および輸送工程中に活性薬剤および格子を覆う、流体に不透過性の取り外し可能なバリアフィルムによって、閉鎖される、少なくとも１つの壁を有するタイプのものである。本発明は、そのようなディフューザの製造プロセスにも関する。

前述したタイプの箱型容器からなる装置は、当技術分野で周知である。これらは、液体または気体環境を処置する多くの製品において、前記環境を作り出す流体中で十分に溶解または揮発することができる活性薬剤を大量供給し、前記格子を通して環境に向けて活性薬剤を徐放するために使用される。前記放出は、装置の周りを流れる流体のさらなる加熱により加速され得る。

既知のディフューザでは、格子は以下の機能を有する。
−活性薬剤の支持体をディフューザの内側の正しい安定位置に保持する。
−活性薬剤と手または使用者の身体の他の部分との接触を防ぐ。
−外側バリア層が取り外されると、周辺環境に向けた活性薬剤の放出を可能にする。

また、格子は、固体材料、好ましくは射出成形プラスチック材料で作られている。
既に述べたとおり、ディフューザが使用者によって最初に使用される前に活性薬剤の拡散が始まるのを防ぐため、流体に不透過性のバリアフィルムが、格子の外側上に適用される。格子材料とバリアフィルムとは、接着剤または熱溶接によって、安定して接着する。これら２つの要素間の接着強度は、活性薬剤が格子とバリアフィルムとの間で漏れること、またはバリアフィルムが輸送、保管、および販売中に偶発的に剥がれることを防ぐように十分高く、しかし、使用者が過剰な労力なしに使用時にバリアフィルムを取り外せるように十分低くなければならない。

通常、ディフューザ本体の残りの表面は、活性薬剤が通過できない、プラスチック材料の連続壁からなり、より高い活性薬剤の総放出率を有するために、ディフューザ本体の反対側にも第２の格子を設けることが可能である。

このタイプの既存の解決策の欠点のうち、以下の点に言及する。
−前述したとおり、格子は通常、射出成形プラスチック材料で作られるが、バリアフィルムを適用する前に、容器に加えて別個の要素を製造するため、それ自体の製造コストと、それをディフューザ本体に対して組み立てるための追加コストとがかかる。
−格子へのバリアフィルムの適用プロセスは、ある複雑さ（ラベルの位置付け、射出成形部品の非平面性、部品間の位置付けの差など）を有し、それによって、製造品の最終品質に欠陥が生じる可能性がある。
−活性物質は、その適用中に接着層と相互作用するか、または、熱溶接プロセスを妨げて、格子からのバリアフィルムの早期分離を引き起こし得る。

したがって、本発明の目的は、
−製造される部品の数を減らし、その結果、組立工程を単純化することによって、既知のタイプのディフューザの製造プロセスにおける前述した欠点を克服し、
−バリアフィルムの接着安定性に関して、その結果として、起こり得る活性薬剤の漏れに関して、よりよい性能を提供し、
−ディフューザの起動機能のより容易な始動動作を使用者に対して許容し、最後に、
−既知の技術のディフューザと比べて製造コストの減少を示す、
ディフューザのための構造体を提供することである。

この複数の目的は、気体または液体状態のいずれかである流体環境の処置のための、活性液体薬剤のディフューザによって十分に達成され、このディフューザは、前記活性薬剤を所定の位置に保持しかつ活性薬剤の流体の発散を可能にしやすい格子手段によって閉鎖される、活性薬剤の容器（１）を備え、前記格子手段は、前記格子手段を動作させる最初の使用時に剥がすことができるバリアフィルムによって覆われ、前記容器（１）は、少なくとも１つの外側バリア層（３ａ）と、少なくとも別の内側シール層（２）とを含む単一の多層フィルム（２、３ａ、３ｂ）によって閉鎖されており、内側シール層（２）は、前記バリアフィルムおよび前記シール層（２）の所定の部分（４）を取り外した後、容器の最初の使用時に、前記活性薬剤を所定の位置に保持しかつ前記格子手段を形成しやすい。

本発明の他の好適な特徴は、従属請求項に開示する。

本発明のさらなる特徴および利点は、単なる非限定的な実施例として提供され、添付図面に例示される、本発明のいくつかの好適な実施形態に関する以下の詳細な説明から、さらに明らかとなるであろう。

使用前の閉鎖構成の、本発明の第１の実施形態による、ディフューザの斜視図である。 ディフューザを閉鎖する多層フィルムの一部を剥がすことによって取り外す際の、図１と同様の図である。 前記閉鎖フィルムの一部が完全に取り外された、図２と同様の斜視図である。 閉鎖フィルム（図１）全体の大きく拡大された概略断面図である。 ディフューザ装置を開けた後（図３）、容器に接着したままの前記フィルムの部分の大きく拡大された概略断面図である。 本発明のディフューザの第２の実施形態の分解組立斜視図である。 シールフィルムの取り外し後の、図５と同様の図である。 本発明のディフューザの第３の実施形態の分解組立斜視図である。 シールフィルムの取り外し後の、図７と同様の図である。

図１〜図３で概説されるように、本発明によるディフューザは、活性液体薬剤のための容器本体１と、本体１に溶接される多層シールフィルム３からなる。活性液体薬剤は、固体またはゲル状の支持体に完全に染み込ませ得るし、あるいは、活性液体薬剤を染み込ませやすく、したがって芯として作用する固体の支持体によって多層シールフィルムから分離されたリザーバに収容され得る。したがって、いずれにせよ、多層シールフィルム３は、内側では固体と接触しており、また、外側では、気体または液体状態の環境流体と接触している。

本発明によると、多層シールフィルム３は、容器１のエッジ上に直接適用され、既知のディフューザでは２つの別個の構成要素によって機能が実行されていた、格子およびバリア層の両方として役立ち得る。この革新的で顕著な結果を達成するために、閉鎖多層フィルムは、以下の連結層からなる。
−内側シール層２であって、前記層の厚さ全体にわたり、所定のパターンに従って延びる切り込みの内側構造を有する、活性薬剤の固体またはゲル状の支持体を安定位置に保持しやすい、内側シール層２
−活性薬剤が外向きに漏れるのを防ぎやすい、外側バリア層３ａ
−中間剥離層３ｂであって、バリア材料の外側層３ａにその突出タブ３’を通じて十分な牽引努力が加えられた場合に前記中間剥離層３ｂと内側層２との間を剥がすことにより切り離しを促進しやすい、中間剥離層３ｂ

オプションとして、さらなる層（不図示）が、バリア材料の外側層３ａ上に適用され得、全体で、同じ追加の化学的および／または機械的保護を与える。

本発明の閉鎖多層フィルムの内側層２は、「切り込みの内側構造を備えた」層として、または、より簡潔には「構造化した」層として定義され得るが、それは、この層が、所望の形状の１本以上の閉鎖線に従ってその深さ全体にわたって切り込まれているためであり、閉鎖線は、したがってフィルム２の残部にはもはや横方向に接続されない切り込みエリア４の周囲の境界を定める。よって、閉鎖多層フィルム３の剥がせる部分、すなわち、層３ａおよび層３ｂの両方が、タブ３’に対する引き裂き動作を通じて取り外されると、層２の切り込みエリア４は、覆っている層３ｂに接着されたままであり、層３ｂと共に取り外され、一方、容器１の自由表面上には、切り込みエリア４から解放されたシール層２の部分５のみが残り、したがって複数のオリフィス６を有する。したがって、このように、シール層２のこの部分５は、既知の技術のディフューザの格子について上記で理解されたのと同じ機能を実行する、すなわち、固体またはゲル状の活性薬剤の支持体を所定の位置に保持すると共に、それぞれ蒸気または溶液の形態をした、気体または液体状態のいずれかである周辺の流体環境への、薬剤の放出を可能にすることができる。

シール層２の切り込みエリア４が層３ｂに接着されたままであり、一方では層２の部分５が容器のエッジに接着されたままであることを達成するためには、以下のように動作すれば十分である。一方では、閉鎖多層フィルムの、したがってその内側シール層２の輪郭を、容器１の上方フランジエッジに、特に正確に、例えば熱溶接によって固定するように注意を払い、それによって、この固着が、容器１からの切り離しに関して大きな機械的強度をもたらす。他方では、切り込みエリアの構造が、以下の形態でシール層２に形成される。切り込みエリアは、閉鎖された周囲によって境界を定められ、切り込みは、シール層２の厚さ全体を通り抜け、切り込みエリアは、好ましくは交差せず、かつ、好ましくは、切り込みエリアは、層２の周囲領域内に延びず、このため、この層の残部５は、前記切り込みエリア４の取り外し後に、依然として十分な機械的強度を有する。

このように、閉鎖多層フィルムのバリア部分３ａおよび３ｂが、タブ３’を引っ張って剥がすことによって取り外されると、前述したとおり、容器１のフランジエッジに堅く固定されているシール層２の周囲エッジは、その同じ層の残部５と共に、容器１に接着されたままであるが、前記切り込みの結果として、もはやシールフィルム２の残部に横方向で接合されていない切り込みエリア４は、剥離層３ｂへのそれらの接着のため、取り外される。

前記周囲が閉鎖された切り込み線の深さは、必ずしも厳密に層２に限定されず、剥離層３ｂ内部にさらに延び、場合によってはこの剥離層３ｂの厚さ全体にも影響を及ぼし得るので、製造プロセス中の切断深さの調節はそれほど重要ではなくなる。明らかに、切断動作が、典型的にはアルミニウムの、バリア層３ａの完全性を損なう危険を冒さないように、この層に到達しないことが好ましく、到達すると、本発明の閉鎖多層フィルムの全体的なバリア特性を低減させ得る。

本発明によるこのような閉鎖多層フィルムを製造するための切断プロセスは、一般的には、フレキシブル包装産業において、また、容器１のシール閉鎖に先立つ段階でシール層２の切断作業を実行するために、使用される、標準的な製袋充填機タイプの使用に備えるものである。このように、容器１のキャビティの内側に対する、異なる切り込みエリア４の良好な位置付けをより容易に達成することが可能である。

切り込みは、シール層２、およびオプションとして剥離層３ｂの内側のある深さに到達するように設計されたブレードで、機械的に行われ得る。あるいは、切断は、プラスチック材料層２を溶解させ得る熱作用ナイフ（サーモカッター）を用いて行われ得る。好ましくは、切断はむしろ、加えられる電力の制御が非常に正確に実行され得る、レーザー切断テクノロジーを用いて実行されて、ある所望の切断深さを達成する。この後者のプロセスは、接続パターンに従って特定の機械設備を伴わないので、特に好ましく、そのため、切り込みエリア４の種々のパターンを、同じ切断機で得ることができるので、単に前記切断機を適切にプログラミングすることによって、種々の特徴および性能を有する製品を製造することが可能となる。切り込みエリア４の分布および形状が特定の適用要件に従って随時定められることが、極めて明らかである。

以下では、本発明の活性薬剤のディフューザが、いくつかの特定の適用実施例を参照して説明される。

実施例１−固体の支持体上の活性薬剤の容器（図１〜図３）

容器１は、５０ｍｍの直径を有する円形カップの形状に射出成形された、１．５ｍｍ厚さのＰＥプラスチック材料から作られる。

この容器１の内側には、容器内部で安定位置を見つけるように、円形カップの内径と同様の寸法を有する、活性液体物質（香水、殺菌剤、殺虫剤など）を染み込ませたセルロースパッドが設置される。

本発明による閉鎖多層フィルムは、容器の上部に位置付けられ、容器１のカップのコンターフランジ上でヒートシールされる。

閉鎖多層フィルムは、内側から外側に向かって、ＰＥシール層２、ＰＰ剥離層３ｂ、バリア層として作用するアルミニウムバリアホイル３ａ、およびさらなる外側ＰＥＴ保護層からなる。

ＰＥシール層２は、約２ｍｍの直径を有する円形の幾何学的形状を有する、複数の切り込みエリア４に従って切断される。それらの位置は、容器１の中央領域と一致して規則的に分布する。

アルミニウムバリア層３ａがＰＰ剥離層３ｂと共に取り外されると、シール層２に形成された前述した複数の切り込みエリア４に対応するＰＥ材料が同時に取り外され、前記ＰＥシール層２に丸い穴６が作られる。容器１が気体または液体環境のどちらに位置付けられるかによって、蒸気または溶液の形態をした、パッドに染み込んだ活性物質は、これらの穴６を通って、発散され得るが、パッド自体は所定の位置に保たれて、内側ＰＥシール層２の残部５によって使用者と接触することができない。

実施例２−芯を備えた活性液体薬剤の容器（図５〜図６）

この場合の容器１は、平坦な周囲フランジと、２つの異なる深さのゾーン、より正確には、活性液体薬剤８を収容するための、約２０ｍｍのより深い深さを有するエリア、および約２ｍｍのはるかに浅い深さを有する、上方に細長くなったエリアを含む中央キャビティと、を有するように熱形成された、４５０μｍの厚さを有する、ＰＥＴ／ＥＶＯＨ／ＰＥのシートからなる。

芯として作用する、Ｙ字形状および約２ｍｍの厚さを有する多孔質セルロース要素７は、容器１と閉鎖多層フィルム３との間に配され、前記多層フィルム３と活性液体薬剤８との間の直接接触を妨げる。芯７の細長い部分は、熱形成された容器１のより浅い深さのキャビティに配されるが、Ｙ字形状の２つの分岐端部は、周囲フランジに形成されたそれぞれの厚さが薄いキャビティに設置される。

閉鎖多層フィルムは、先の実施例で見られたように、ＰＥシール層２、ＰＰ剥離層３ｂ、アルミニウムバリアホイル３ａ、およびさらなるＰＥＴ外側保護層からなる。

ＰＥシール層２は、タブ３’に作用することによってバリア層３ａおよび剥離層３ｂを剥がした後で、ＰＥシール層２の、芯の中央部分に面するエリアに１０ｍｍの直径の単一の円形オリフィス６を作るように、円形切り込みエリアに従って切断される。好ましくは、多層フィルムを容器１に適用するプロセスにおいて、このような円形オリフィス６のエッジは、芯と多層フィルムとの間での活性液体薬剤の任意の起こり得る漏れを防ぐように、芯７に溶接される。

このように形成された容器は、その後、加熱装置と直接関連付けられて、室温より高い制御された温度で活性薬剤の発散を達成することができる。

実施例３−芯を備えた活性液体薬剤の容器（図７〜図８）

容器１が、実施例２に記載した同じ方法で形成され、同様の芯７が、容器１に配される。閉鎖多層フィルムは、先の実施例で見られるように、ＰＥシール層２、ＰＰ剥離層３ｂ、アルミニウムバリアホイル３ａ、およびさらなるＰＥＴ外側保護層からなり、円形オリフィス６が実施例２で見られるように切断されている。

しかしながら、先の実施例とは異なり、多層フィルムのＰＥシール層は、活性薬剤の蒸気に対してのみ透過性である。さらに、ガイド９および切り込み線１０が、同じ出願人名でのイタリア特許出願第１０２０１５００００２２８６７号で詳細に説明されるように、バリア層３ａ上に形成される。

この組み合わせた解決策では、使用者がバリア層３ａを剥がすことによって装置を起動させると、バリア層は、その上部のみが取り外されるが、より深い深さを有する活性薬剤リザーバ８の部分を覆う下部は無傷のままである。

したがって、この構成により、芯７およびオリフィス６を通じた活性薬剤発散の増加を達成するために、前述した特許で説明された同じ方法で、すなわち、活性物質の自然な蒸発速度のみを利用することによって、または、ディフューザを加熱装置と組み合わせることによって、本発明のディフューザを使用することが可能である。

しかしながら、本発明が、本発明の例示的な実施を表したに過ぎない、前述した特定の構成によって制限されるものとはみなされず、異なる変形形態が可能であり、それらはすべて、以下の特許請求の範囲により定められるような、本発明自体の範囲から逸脱せずに、当業者が到達する範囲内にあることが、理解される。

Claims (15)

1. 気体または液体状態のいずれかである流体環境の処置のための、活性液体薬剤のディフューザであって、
   前記活性薬剤を所定の位置に保持しかつ前記活性薬剤の流体の発散を可能にしやすい格子手段によって閉鎖される、前記活性薬剤の容器（１）を備え、
   前記格子手段は、前記格子手段を動作させる最初の使用時に剥がすことができるバリアフィルムによって覆われ、
   前記容器（１）は、少なくとも外側バリア層（３ａ）と、少なくとも別の内側シール層（２）とを含む単一の多層フィルム（３）によって閉鎖され、
   前記内側シール層（２）は、１本以上の閉鎖線に従って少なくともその深さ全体にわたって延びる切り込みの内側構造を有し、
   前記閉鎖線は、前記内側シール層（２）の残部と横方向に接続されなくなる、取り外し可能な部分（４）の前記周囲の境界を定め、
   前記内側シール層（２）は、前記バリアフィルムおよび前記内側シール層（２）の前記部分（４）を同時に取り外した後、前記容器の最初の使用時に、前記活性薬剤を所定の位置に保持しかつ前記格子手段を形成し、
   前記多層フィルム（３）は、前記外側バリア層（３ａ）と前記内側シール層（２）との間に中間剥離層（３ｂ）をさらに備える、
   ことを特徴とする、ディフューザ。
2. 前記多層フィルム（３）は、
   −内側シール層（２）であって、前記層の厚さ全体にわたり、所定のパターンに従って延びる切り込みで内側が構成された、前記活性薬剤の支持体を安定位置に保持しやすい、内側シール層（２）と、
   −前記活性薬剤が外向きに漏れるのを防ぎやすい、外側バリア層（３ａ）と、
   −中間剥離層（３ｂ）であって、前記外側バリア層（３ａ）に十分な牽引努力が加えられた場合に前記中間剥離層（３ｂ）と前記内側シール層（２）との間を剥がすことにより切り離しを促進しやすい、中間剥離層（３ｂ）と、
   を備える、請求項１に記載のディフューザ。
3. 前記多層フィルム（３）は、ＰＥプラスチック材料の内側シール層（２）と、ＰＰプラスチック材料の中間剥離層（３ｂ）と、アルミニウムの外側バリア層（３ａ）と、を備える、請求項２に記載のディフューザ。
4. 前記多層フィルム（３）は、追加の化学的および／または機械的保護のためのＰＥＴプラスチック材料のさらなる層を、前記外側バリア層（３ａ）の外側に、さらに備える、請求項２に記載のディフューザ。
5. シール材料（２）の前記多層フィルムの前記周囲内側エッジが、前記容器（１）の前記フランジエッジ上に熱溶接されている、請求項１から４のいずれか一項に記載のディフューザ。
6. 前記内側シール層（２）の前記取り外し可能なエリア（４）は、前記外側バリア層（３ａ）の取り外し後、前記外側バリア層（３ａ）に接着されたままであり、前記シール層（２）に、対応するキャビティを残す、請求項１から５のいずれか一項に記載のディフューザ。
7. 前記活性液体薬剤は、固体またはゲル状の支持体に染み込んでいる、請求項１から６のいずれか一項に記載のディフューザ。
8. 前記活性液体薬剤は、芯として作用する多孔質で固体の支持体（７）によって前記多層フィルム（３）から分離されている、請求項１から６のいずれか一項に記載のディフューザ。
9. 前記内側シール層（２）は、前記活性液体薬剤の蒸気に対して透過性である、請求項８に記載のディフューザ。
10. 前記内側シール層（２）は、前記内側シール層（２）に形成された前記オリフィス６の前記エッジと一致して、芯として作用する前記多孔質で固体の支持体（７）に溶接されている、請求項８または９に記載のディフューザ。
11. 請求項１から１０のいずれか一項に記載のディフューザの製造プロセスであって、
    −少なくとも内側シール層（２）および少なくとも外側バリア層（３ａ）を備え、剥離層（３ｂ）が前記内側シール層（２）と前記外側バリア層（３ａ）との間に配置された、多層フィルムを形成する工程と、
    −少なくとも前記シール層（２）を、前記内側シール層（２）の前記残部と横方向に接続されなくなる取り外し可能なエリア（４）を画定する所定のパターンに従って、前記層の厚さ全体にわたって延びる周囲が閉鎖された切り込み線に従って、切断する工程と、
    −前記多層フィルムの前記内側エッジを前記容器（１）の前記フランジエッジ上に適用して正確に溶接する工程と、
    を備えることを特徴とする、プロセス。
12. 前記切り込み線は、少なくとも部分的に前記中間剥離層（３ｂ）内へと延びる、請求項１１に記載のプロセス。
13. 前記切り込み線は、制御された切断深さで切断ブレードによって、機械的に入れられる、請求項１１または１２に記載のプロセス。
14. 前記切り込み線は、制御された切断深さで熱作用ナイフによって、熱機械的に入れられる、請求項１１または１２に記載のプロセス。
15. 前記切り込み線は、前記適用される電力を制御することによって前記切断深さを調節する、レーザー切断で入れられる、請求項１１または１２に記載のプロセス。

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