JP6940743B2 - 振動及び/又は騒音の発生地点抽出プログラム、振動及び/又は騒音の発生地点抽出装置、並びに振動及び/又は騒音の発生地点抽出方法 - Google Patents
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したがって、国、自治体などは、必要に応じて振動や騒音を測定しているが、予算の関係で測定の頻度が限られており、振動や騒音に関する苦情が近隣住民から実際に発生してから対応をせざるを得ないことが多い。
なお、本発明の「振動及び/又は騒音の発生地点抽出装置」における制御手段の各部が行う制御は、本発明の「振動及び/又は騒音の発生地点抽出方法」を実施することと同義であるので、本発明の「振動及び/又は騒音の発生地点抽出装置」の説明を通じて本発明の「振動及び/又は騒音の発生地点抽出方法」の詳細についても明らかにする。また、本発明の「振動及び/又は騒音の発生地点抽出プログラム」は、ハードウェア資源としてのコンピュータ等を用いることにより、本発明の「振動及び/又は騒音の発生地点抽出装置」として実現させることから、本発明の「振動及び/又は騒音の発生地点抽出装置」の説明を通じて本発明の「振動及び/又は騒音の発生地点抽出プログラム」の詳細についても明らかにする。
また、以下、「振動及び/又は騒音の発生地点抽出装置」を「発生地点抽出装置」と、「振動及び/又は騒音の発生地点抽出方法」を「発生地点抽出方法」と、「振動及び/又は騒音の発生地点抽出プログラム」を「発生地点抽出プログラム」と称することもある。
道路状態情報管理サーバ200は、普通車に分類されるパトロール車両500a、500bが走行し、パトロール車両500a、500bに搭載された携帯端末600a、600bが取得した時刻、位置、及び3軸の加速度の情報を含む道路状態情報を、ネットワーク400bを介して収集する。道路状態情報管理サーバ200は、3軸の加速度の情報のうち、主に上下方向の加速度の情報に基づき、位置の情報を対応付けた路面の平坦性情報を生成して、発生地点抽出装置100に送信する。路面の平坦性情報としては、路面の平坦性の指標となる値であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
なお、3軸の加速度の情報があれば、前後及び左右の加速度の測定値から速度変化やカーブによる上下方向の加速度の情報に対する変動分を求めることができる。そして、変動分を用いて補正した上下方向の加速度の情報は、路面の劣化に起因して生じる振動だけを捉えた上下方向の加速度の情報に近づけることができる。
走行情報管理サーバ300は、大型車に分類されるトラック等の車両700a、700b、700cに搭載されるデジタルタコグラフ等の走行情報取得端末800a、800b、800cから時刻、位置、速度、及び車両重量の情報を含む走行情報を、ネットワーク400cを介してそれぞれ収集し、発生地点抽出装置100に送信する。
振動及び/又は騒音に関する値とは、例えば、振動及び/又は騒音を発生させるエネルギーに関する値などであり、例えば、後述する振動レベル、騒音レベルなどが挙げられる。
地点とは、例えば、GPS(Global Positioning System)ユニットなどを用いて、緯度経度によりピンポイントで示すことができる場所である。
エリアとは、地点を含み、その地点の周辺を矩形状に囲んだ領域であり、例えば、図2中のA及びBに示すような領域である。
また、図2に示すように、算出した平坦性情報に基づき、路面の平坦性の悪化程度を段階的に濃淡で表すと、日本において市町村レベルで地域を分割した場合、路面の平坦性の悪化程度が特に悪いある市の全体を含むエリアAが抽出され、エリアAにおいて濃い箇所が集中しているエリアBについて重点的に補修等をする計画を立案することができる。なお、苦情が発生した場合であっても、苦情が発生したエリアを指定することにより、振動及び/又は騒音が発生する地点を特定しやすくすることができる。
なお、本実施例では、道路状態情報における加速度の情報に基づき、路面の平坦性情報を算出するようにしたが、これに限ることなく、角速度の情報などに基づき、路面の平坦性情報を算出するようにしてもよい。
なお、パトロール車両500a、500b、500cは、機能構成及びハードウェア構成についてそれぞれ同様であることから、「パトロール車両500」と称してまとめて説明する。また、携帯端末600a、600b、600cは、機能構成及びハードウェア構成についてそれぞれ同様であることから、「携帯端末600」と称してまとめて説明する。更に、携帯端末600を搭載するパトロール車両500は多いほうが好ましく、道路状態情報管理サーバ200は複数であってもよい。
なお、道路のたわみとは、橋梁などで発生しやすく、橋梁などがたわんだ後にもとの形に戻る際に振動や騒音の原因となる。
携帯端末600は、加速度の情報の取得(加速度の測定)に同期させて緯度及び経度の位置の情報を取得し、同期させた時刻の情報、位置の情報、及び加速度の情報に、車両の情報を対応付けて発生地点抽出装置100に送信する。
車両の情報は、パトロール車両500の情報であり、車両重量、ホイールベースの情報を含む情報である。
携帯端末600としては、例えば、加速度センサユニット及びGPSユニットを有するスマートフォンやタブレット等のスマートデバイスなどが挙げられる。
なお、本実施例では、携帯端末600により加速度の情報及び緯度及び経度の位置の情報を取得するとしたが、これに限られることなく、道路を走行して加速度の情報及び緯度及び経度の位置の情報を取得可能な機器であればよい。
記憶制御部613は、3軸の加速度の情報と、加速度の情報の取得に同期させて取得した緯度及び経度の位置の情報と、取得した時刻とを対応付けた加速度の情報を記憶手段620の道路状態情報DB621に記憶させる。
加速度センサユニット640としては、上下の加速度の情報を取得できれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、3軸の加速度の情報を取得できるものが好ましい。加速度センサユニット640が3軸の加速度の情報を取得できると、前後及び左右の加速度の情報から速度変化やカーブによる上下の加速度の情報に対する変動分を求めることができる。そして、変動分を用いて補正した上下の加速度の情報は、路面の劣化に起因して生じる振動だけを捉えた上下の加速度の情報に近づけることができる。
道路状態情報管理サーバ200は、各パトロール車両500にそれぞれ搭載される携帯端末600から道路状態情報を日々収集する装置である。
制御手段230は、通信手段210により受信した各パトロール車両500の道路状態情報を、記憶手段220の道路状態情報DB221に記憶させる。
また、制御手段230は、発生地点抽出装置100の指示により、道路状態情報DB221に記憶させた道路状態情報を、通信手段210により発生地点抽出装置100に送信する。
「時刻の情報」は、加速度センサユニット640及びGPSユニット650を同期させて位置の情報及び加速度の情報を取得した時刻の情報である。
「位置の情報」は、GPSユニット650により測定された経度緯度の情報である。
「速度の情報」は、車軸に設置した速度センサにより測定された車両の速度の測定結果である。
「加速度の情報」は、加速度センサユニット640により測定された3軸の加速度の測定結果である。
「車両の情報」は、携帯端末600が搭載されているパトロール車両500の情報であり、車両重量、ホイールベースなどの情報を含む。なお、車両の情報としては、これに限定されることなく、車両の種類、区別、最大積載量、車両の全長、全幅、全高などの情報を含んでもよい。
なお、本実施例では、6種の道路状態情報、即ち、携帯端末ID、時刻の情報、位置の情報、速度の情報、加速度の情報、車両の情報を用いる例で説明したが、これに限定されるものではない。
制御手段220としては、例えば、CPU(Central Processing Unit)などが挙げられる。
記憶手段230は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ソリッドステートドライブ、ハードディスクドライブなどのほか、CD(Compact Disc)ドライブ、DVD(Digital Versatile Disc)ドライブ、BD(Blu−ray(登録商標) Disc)ドライブなどの可搬記憶装置を有してもよい。また、記憶手段230は、ネットワーク上のコンピュータ群であるクラウドの一部であってもよい。
なお、車両700a、700b、700cは、機能構成及びハードウェア構成についてそれぞれ同様であることから、「車両700」と称してまとめて説明する。また、走行情報取得端末800a、800b、800cは、機能構成及びハードウェア構成についてそれぞれ同様であることから、「走行情報取得端末800」と称してまとめて説明する。更に、走行情報取得端末800を搭載する車両700は多いほうが好ましく、走行情報管理サーバ300は複数であってもよい。
「時刻の情報」は、GPSユニット及び速度センサを同期させて位置の情報及び速度の情報を取得した時刻の情報である。
「位置の情報」は、GPSユニットにより測定された経度緯度の情報である。
「速度の情報」は、車軸に設置された速度センサにより測定された速度の測定結果である。
「車両の情報」は、走行情報取得端末800が搭載されている車両700の情報であり、車両重量、ホイールベースなどの情報を含む。なお、車両の情報としては、これに限定されることなく、車両の種類、区別、最大積載量、車両の全長、全幅、全高などの情報を含んでもよい。
<発生地点抽出装置の機能構成>
図9は、発生地点抽出装置100の機能構成の一例を示す説明図である。図9に示すように、発生地点抽出装置100は、通信手段110と、記憶手段120と、制御手段130と、入力手段140と、出力手段150と、を有する。
通信手段110は、道路状態情報管理サーバ200から道路状態情報を受信し、走行情報管理サーバ300から走行情報を受信する。
道路状態情報又は走行情報を受信する際に、発生源を特定するため、受信する際に公知の電子署名技術等を用いて、正しい情報作成者であること、及び情報の改ざんが行われていないことの少なくともいずれかを確認することが好ましく、情報の授受期限についても管理し、所定の期限経過後の情報は受け付けないことが更に好ましい。
なお、通信手段110は、これらの情報を随時受信してもよく、道路管理者等が手動で道路状態情報管理サーバ200及び走行情報管理サーバ300から収集してもよい。
記憶手段120は、通信手段110が受信した道路状態情報及び走行情報が格納される。
また、記憶手段120は、制御手段130の指示に基づき、発生地点抽出装置100にインストールされた各種プログラムや、プログラムを実行することにより生成されるデータ等を記憶する。
制御手段130は、取得部131と、割振り部132と、算出部133と、抽出部134と、表示制御部135と、比較部136と、報知部137と、を有する。
制御手段130は、記憶手段120に記憶させた道路状態情報及び走行情報のうち、指定された地域及び期間の道路状態情報及び走行情報を読み取ることができる。
取得部131は、道路状態情報管理サーバ200の制御手段に指示を送信し、道路状態情報管理サーバ200から送信された道路状態情報を記憶手段120に格納する。また、取得部131は、走行情報管理サーバ300の制御手段に指示を送信し、走行情報管理サーバ300から送信された走行情報を記憶手段120に格納する。
なお、本実施例では、取得部131が各サーバの制御手段に指示を出力して、各サーバが情報を送信しているが、これに限定されることなく、取得部131が指示を出力しなくても各サーバが情報を送信するようにしてもよい。
割振り部132は、各車両により位置の情報が異なる道路状態情報及び走行情報を、例えば、所定の道路の緯度経度の範囲で定義された管理単位ごとに割り振る。本実施例では、道路を50mごとに区切った管理単位ごとに道路状態情報及び走行情報を割り振る。
なお、道路状態情報及び走行情報は、異なる単位で異なる時期等で異なる組織により取得され、異なるサーバなどに格納されているため、振動や騒音が発生しやすい地点を抽出するためには、発生地点抽出装置100における、管理単位ごとに割り振ることが必要となる。このような情報の割り振りを、割振り部132が行うことにより、各情報を管理単位ごとに管理することができる。
矩形の範囲としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、工事発注単位が100mであれば、矩形の範囲の長辺の長さを100mに統一して設定してもよく、距離標(キロポスト)を基準に設定してもよい。管理単位は、道路の車線ごとに設定することが好ましい。
「車線番号」は、車線を一意に特定する識別子である。
「2点の対頂点の緯度及び経度の位置の情報」は、「始点」及び「終点」を設定することにより、管理単位の範囲を定義するものである。2点の対頂点の緯度及び経度の位置の情報の設定として、「始点」は、管理単位の開始位置を示す位置の情報であり、緯度及び経度により特定する。「終点」は、管理単位の終了位置を示す位置の情報であり、緯度及び経度により特定する。
算出部133は、路面の平坦性情報、並びに、車両から取得した走行情報に含まれる時刻、位置、速度、及び車両重量の情報に基づき、振動及び/又は騒音に関する値を算出する。
振動及び/又は騒音に関する値としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、振動レベル、騒音レベルが好ましい。
所定の時間帯としては、道路の近隣住民の睡眠の妨げとなる、夜間又は朝方の時間帯が好ましい。
抽出部134は、振動及び/又は騒音に関する値が所定の値以上の地点を抽出する。抽出部134は、夜間又は朝方の時間帯における、振動及び/又は騒音に関する値が所定の値以上の地点を抽出することが好ましい。これにより、道路の近隣住民が振動や騒音を敏感に感じる時間帯やトラックの通行量が多い時間帯における、振動や騒音が発生しやすい地点を把握することができ、予め道路の補修等をすることができるため、苦情の発生を未然に防止することが可能となる。
所定の値は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、図12又は図13に示す表を参照し、人間への影響や地域の類型を考慮して決定してもよく、車両が通行する時間帯により変動させてもよい。
特定施設とは、例えば、学校、病院、幼稚園、児童福祉法に基づく児童福祉施設等(保育所等)、老人ホーム、図書館などが挙げられる。
また、抽出部134は、静穏の保持を必要とする道路区間などがある場合、道路区間の位置の情報に基づき、道路区間の近隣における振動や騒音が発生しやすい地点を更に抽出することが好ましい。
この場合、第2の車両群により算出した振動及び/又は騒音に関する値が、第1の車両群により算出した振動及び/又は騒音に関する値より大きい車線を特定することが好ましい。これにより、振動及び/又は騒音が発生する車線をより確実に把握することができる。
また、抽出した前記地点のうち、第1の車両群から取得した加速度の情報と、第2の車両群から取得した加速度の情報との差が、設定値以上の前記地点を抽出することが好ましい。これにより、抽出した前記地点のうち、振動及び/又は騒音の要因が橋梁などのたわみであると推定できる地点を抽出することができる。これは、例えば、橋梁の上などの設定値以上の前記地点では、車両重量が比較的重い第2の車両群のほうが、車両重量が軽い第1の車両群よりもたわみやすいため、第2の車両群の加速度の情報のほうが、第1の車両群の加速度の情報よりも大きくなりやすいことから、振動及び/又は騒音の要因が橋梁などのたわみであると推定できる。
なお、設定値とは、道路のたわみであることを推定できる閾値である。
表示制御部135は、振動及び/又は騒音に関する値に応じて、色彩、模様、図形、記号、及び文字の少なくともいずれかにより示した地点又は管理単位を含む道路地図を、画面上で表示させる制御を行う。
表示制御部135は、抽出した地点の近傍において、第2の車両群により振動及び/又は騒音に関する値を実測させる指示を表示するようにしてもよい。これにより、道路管理者等に対して第2の車両群により振動及び/又は騒音に関する値を実際に測定することを促し、実測した振動及び/又は騒音に関する値と、算出した振動及び/又は騒音に関する値とを比較することができる。
比較部136は、第2の車両群により実測した振動及び/又は騒音に関する値と、算出した振動及び/又は騒音に関する値とを比較する。これにより、算出した振動及び/又は騒音に関する値の妥当性を確認することができる。
振動レベルは、JIS Z8735などに準拠して、市販の振動計により測定することができる。また、騒音レベルは、JIS Z8731などに準拠して、市販の騒音計により測定することができる。
報知部137は、抽出した地点において、車両の速度、車両の重量、及び通行可能な時間帯の少なくともいずれか規制することを報知することが好ましい。
具体的には、報知部137は、規制すべき地点を含む所定の範囲内に、走行中の車両が入った際に、車両の速度及び車両の重量の少なくともいずれかにより、振動及び/又は騒音に関する値が所定の値を超えることが予測される場合、走行中の車両の速度を低下させるように報知することが好ましい。また、報知部137は、通行可能な時間帯が制限されている地点を含む所定の範囲内に、走行中の車両が入った際に、通行可能な時間帯が制限されている地点を通行しないように報知することが好ましい。
また、入力手段140は、管理単位情報などが入力されるほか、その他の各種情報を入力することができる。
図16は、発生地点抽出装置100のハードウェア構成の一例を示す説明図である。図16に示すように、発生地点抽出装置100は、通信手段110と、記憶手段120と、制御手段130と、入力手段140と、出力手段150と、ROM160と、RAM170と、を有する。なお、発生地点抽出装置100の各手段は、バス180を介してそれぞれ通信可能に接続されている。
なお、本実施例では、通信手段110は制御手段130の指示に基づき情報を受信するとしたが、ネットワークを介して各サーバから情報を送信する指示をそれぞれ出力してもよい。
制御手段130としては、例えば、CPUなどのプロセッサが挙げられ、発生地点抽出装置100全体の処理を実行する。ソフトウェアを実行するプロセッサはハードウェアである。
(付記1)
路面の平坦性情報、並びに、車両から取得した走行情報に含まれる速度及び車両重量の情報に基づき、振動及び/又は騒音に関する値を、時刻及び位置ごとに算出し、
前記振動及び/又は騒音に関する値が所定の値以上の地点を抽出する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする振動及び/又は騒音の発生地点抽出プログラム。
(付記2)
前記振動及び/又は騒音に関する値が、振動及び/又は騒音を発生させるエネルギーに関する値である付記1に記載の振動及び/又は騒音の発生地点抽出プログラム。
(付記3)
前記路面の平坦性情報が、前記路面の平坦性、段差、及びたわみの少なくともいずれかを含む付記1から2のいずれかに記載の振動及び/又は騒音の発生地点抽出プログラム。
(付記4)
前記路面の平坦性情報に対応付けられた位置の情報、及び、前記走行情報に含まれる位置の情報に基づき、前記路面の平坦性情報及び前記走行情報を、道路の管理単位ごとに割振り、
前記管理単位ごとに算出した前記振動及び/又は騒音に関する値が所定の値以上の前記管理単位を抽出する付記1から3のいずれかに記載の振動及び/又は騒音の発生地点抽出プログラム。
(付記5)
前記振動及び/又は騒音に関する値を算出する前に、
車両群から時刻、位置、及び加速度の情報を含む道路状態情報を取得し、
前記道路状態情報における前記加速度の情報に基づき、前記路面の平坦性情報を算出し、
算出した前記路面の平坦性情報が所定の値以上のエリアを抽出する付記1から4のいずれかに記載の振動及び/又は騒音の発生地点抽出プログラム。
(付記6)
前記道路状態情報を取得した前記車両群を第1の車両群とすると、
抽出した前記地点の近傍において、第2の車両群により前記振動及び/又は騒音に関する値を実測させる指示を表示し、
前記第2の車両群により実測した前記振動及び/又は騒音に関する値と、算出した前記振動及び/又は騒音に関する値とを比較する付記5に記載の振動及び/又は騒音の発生地点抽出プログラム。
(付記7)
車線ごとに前記振動及び/又は騒音に関する値が所定の値以上の地点を抽出する付記6に記載の振動及び/又は騒音の発生地点抽出プログラム。
(付記8)
前記第2の車両群により算出した前記振動及び/又は騒音に関する値が、前記第1の車両群により算出した前記振動及び/又は騒音に関する値より大きい車線を特定する付記7に記載の振動及び/又は騒音の発生地点抽出プログラム。
(付記9)
抽出した前記地点のうち、前記第1の車両群から取得した前記加速度の情報と、前記第2の車両群から取得した前記加速度の情報との差が、設定値以上の前記地点を抽出する付記6に記載の振動及び/又は騒音の発生地点抽出プログラム。
(付記10)
前記第2の車両群の車両が、前記第1の車両群の車両よりも振動及び/又は騒音が発生しやすい付記6から9のいずれかに記載の振動及び/又は騒音の発生地点抽出プログラム。
(付記11)
前記第2の車両群の車両が、前記第1の車両群の車両よりも車両重量がある車両である付記6から10のいずれかに記載の振動及び/又は騒音の発生地点抽出プログラム。
(付記12)
前記第1の車両群の車両のホイールベースが、前記第2の車両群の車両のホイールベースがよりも短い付記6から11のいずれかに記載の振動及び/又は騒音の発生地点抽出プログラム。
(付記13)
前記第1の車両群の車両が、前記第2の車両群の車両よりも前記加速度の情報を感度良く測定することができる付記6から12のいずれかに記載の振動及び/又は騒音の発生地点抽出プログラム。
(付記14)
前記走行情報に含まれる位置及び時刻の情報に基づき、前記車両の通行量を算出し、
前記車両の通行量が所定の値以上の前記地点を更に抽出する付記1から13のいずれかに記載の振動及び/又は騒音の発生地点抽出プログラム。
(付記15)
所定の時間帯における前記振動及び/又は騒音に関する値を算出し、
前記振動及び/又は騒音に関する値が所定の値以上の前記地点を抽出する付記1から14のいずれかに記載の振動及び/又は騒音の発生地点抽出プログラム。
(付記16)
静穏の保持を必要とする特定施設の位置の情報に基づき、前記特定施設から近隣の前記地点を更に抽出する付記1から15のいずれかに記載の振動及び/又は騒音の発生地点抽出プログラム。
(付記17)
前記特定施設が、学校、病院、幼稚園、児童福祉施設、老人ホーム、又は図書館である付記16に記載の振動及び/又は騒音の発生地点抽出プログラム。
(付記18)
静穏の保持を必要とする道路区間の位置の情報に基づき、前記道路区間を更に抽出する付記1から17のいずれかに記載の振動及び/又は騒音の発生地点抽出プログラム。
(付記19)
算出した前記振動及び/又は騒音に関する値に応じて、色彩、模様、図形、記号、及び文字の少なくともいずれかにより示した前記地点を含む道路地図を、画面上で表示させる制御を行う付記1から18のいずれかに記載の振動及び/又は騒音の発生地点抽出プログラム。
(付記20)
抽出した前記地点において、前記車両の速度、前記車両の重量、及び通行可能な時間帯の少なくともいずれか規制することを報知する付記1から19のいずれかに記載の振動及び/又は騒音の発生地点抽出プログラム。
(付記21)前記規制が、抽出した前記地点を含む所定の範囲内に、走行中の車両が入ったとき、前記車両の速度の情報及び前記車両の重量の情報の少なくともいずれかにより、抽出した前記地点において前記振動及び/又は騒音に関する値が所定の値以上である場合、前記走行中の車両に対して速度を低下させるように報知する付記20に記載の振動及び/又は騒音の発生地点抽出プログラム。
(付記22)
路面の平坦性情報、並びに、車両から取得した走行情報に含まれる速度及び車両重量の情報に基づき、振動及び/又は騒音に関する値を、時刻及び位置ごとに算出する算出部と、
前記振動及び/又は騒音に関する値が所定の値以上の地点を抽出する抽出部と、
を有することを特徴とする振動及び/又は騒音の発生地点抽出装置。
(付記23)
路面の平坦性情報、並びに、車両から取得した走行情報に含まれる速度及び車両重量の情報に基づき、振動及び/又は騒音に関する値を、時刻及び位置ごとに算出する算出工程と、
前記振動及び/又は騒音に関する値が所定の値以上の地点を抽出する抽出工程と、
を含むことを特徴とする振動及び/又は騒音の発生地点抽出方法。
100 発生地点抽出装置
110 通信手段
120 記憶手段
130 制御手段
131 取得部
132 割振り部
133 算出部
134 抽出部
135 表示制御部
136 比較部
137 報知部
140 入力手段
150 出力手段
Claims (13)
- 第1の車両群から時刻、位置、及び加速度の情報を含む道路状態情報を取得し、
前記道路状態情報における前記加速度の情報に基づき、前記路面の平坦性情報を算出し、
算出した前記路面の平坦性情報が所定の値以上の地点を抽出し、
抽出した前記地点の近傍において、前記第1の車両群及び第2の車両群について前記路面の平坦性情報、並びに、車両から取得した走行情報に含まれる速度及び車両重量の情報に基づき、振動及び/又は騒音に関する値を、時刻及び位置ごとに算出し、
前記第2の車両群により算出した前記振動及び/又は騒音に関する値が所定の値以上の地点を抽出し、
前記第2の車両群により算出した前記振動及び/又は騒音に関する値が、前記第1の車両群により算出した前記振動及び/又は騒音に関する値より大きい地点を特定する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする振動及び/又は騒音の発生地点抽出プログラム。 - 前記路面の平坦性情報に対応付けられた位置の情報、及び、前記走行情報に含まれる位置の情報に基づき、前記路面の平坦性情報及び前記走行情報を、道路の管理単位ごとに割振り、
前記管理単位ごとに算出した前記振動及び/又は騒音に関する値が所定の値以上の前記管理単位を抽出する請求項1に記載の振動及び/又は騒音の発生地点抽出プログラム。 - 抽出した前記地点の近傍において、第2の車両群により前記振動及び/又は騒音に関する値を実測させる指示を表示し、
前記第2の車両群により実測した前記振動及び/又は騒音に関する値と、算出した前記振動及び/又は騒音に関する値とを比較する請求項1から2のいずれかに記載の振動及び/又は騒音の発生地点抽出プログラム。 - 車線ごとに前記振動及び/又は騒音に関する値が所定の値以上の前記地点を抽出する請求項1から3のいずれかに記載の振動及び/又は騒音の発生地点抽出プログラム。
- 抽出した前記地点のうち、前記第1の車両群から取得した前記加速度の情報と、前記第2の車両群から取得した前記加速度の情報との差が、設定値以上の前記地点を抽出する請求項1から4のいずれかに記載の振動及び/又は騒音の発生地点抽出プログラム。
- 前記第2の車両群の車両が、前記第1の車両群の車両よりも振動及び/又は騒音が発生しやすい請求項1から5のいずれかに記載の振動及び/又は騒音の発生地点抽出プログラム。
- 前記第1の車両群の車両が、前記第2の車両群の車両よりも前記加速度の情報を感度良く測定することができる請求項1から6のいずれかに記載の振動及び/又は騒音の発生地点抽出プログラム。
- 前記走行情報に含まれる位置及び時刻の情報に基づき、前記車両の通行量を算出し、
前記車両の通行量が所定の値以上の前記地点を更に抽出する請求項1から7のいずれかに記載の振動及び/又は騒音の発生地点抽出プログラム。 - 所定の時間帯における前記振動及び/又は騒音に関する値を算出し、
前記振動及び/又は騒音に関する値が所定の値以上の前記地点を抽出する請求項1から8のいずれかに記載の振動及び/又は騒音の発生地点抽出プログラム。 - 静穏の保持を必要とする特定施設の位置の情報に基づき、前記特定施設から近隣の前記地点を更に抽出する請求項1から9のいずれかに記載の振動及び/又は騒音の発生地点抽出プログラム。
- 算出した前記振動及び/又は騒音に関する値に応じて、色彩、模様、図形、記号、及び文字の少なくともいずれかにより示した前記地点を含む道路地図を、画面上で表示させる制御を行う請求項1から10のいずれかに記載の振動及び/又は騒音の発生地点抽出プログラム。
- 抽出した前記地点において、前記車両の速度、前記車両の重量、及び通行可能な時間帯の少なくともいずれか規制することを報知する請求項1から11のいずれかに記載の振動及び/又は騒音の発生地点抽出プログラム。
- 第1の車両群から時刻、位置、及び加速度の情報を含む道路状態情報を取得する第1の取得工程と、
前記道路状態情報における前記加速度の情報に基づき、前記路面の平坦性情報を算出する第1の算出工程と、
算出した前記路面の平坦性情報が所定の値以上の地点を抽出する第1の抽出工程と、
抽出した前記地点の近傍において、前記第1の車両群及び第2の車両群について前記路面の平坦性情報、並びに、車両から取得した走行情報に含まれる速度及び車両重量の情報に基づき、振動及び/又は騒音に関する値を、時刻及び位置ごとに算出する第2の算出工程と、
前記第2の車両群により算出した前記振動及び/又は騒音に関する値が所定の値以上の地点を抽出する第2の抽出工程と、
前記第2の車両群により算出した前記振動及び/又は騒音に関する値が、前記第1の車両群により算出した前記振動及び/又は騒音に関する値より大きい地点を特定する特定工程と、
を含むことを特徴とする振動及び/又は騒音の発生地点抽出方法。
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