JP6939649B2 - 温度調節器 - Google Patents

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Description

本発明は、温度調節器に関する。
温度制御のシミュレーションに関しては、パーソナルコンピュータ上で稼働するシミュレーションツールにより予測が可能となるソフトウェアプログラムが従来技術として知られている。
オムロン株式会社、サーマックシミュレータ オペレーションマニュアル、初版、p.3−24、2014年7月
温度制御システムを構築する際、ヒータの選定を誤ると、制御対象の温度が目標値まで上がり切らなかったり、ハンチングしたりすることがある。ヒータを選定する指標の一つにヒータ容量があるが、ヒータを実際の温度制御システムに組み込まないとヒータが発揮するヒータ能力を適切に評価することができない。
また、実際にヒータを温度制御システムに組み込んだとしても、その温度制御システムで実際に何度まで制御対象の温度を上げることができるのかを試す必要があり、テスト段階で制御対象や温度制御システムが破損する恐れがある。
例えば、最高温度、つまり操作量100%の温度が200℃という仕様のヒータを実装している温度制御システムにおいて、余裕度50%という設計にする場合、現在のヒータ容量の2倍のヒータを選定することで達成できる。余裕度のあるヒータを用いることにより、ヒータの寿命が長くなり、目標温度での温度の安定にも寄与する。このように、ヒータを温度制御システムに組み込む際の設計において、現在のヒータ容量の何倍のヒータが必要になるのかをシミュレーションできることは非常に有益である。
一方、パーソナルコンピュータ(PC)上で稼働するシミュレーションツールにより温度制御をシミュレーションすることができる。しかし、温度制御システムが設置された現場によってはセキュリティの関係などでPCを持ち込めない現場もあり、PCの利用が必須となるシミュレーションプログラムによるソリューションが適さない場合も多い。
更に、このようなシミュレーションは、ヒータ能力を示す指数に関するモデリングが予め必要となり、当該モデリングがいつも好適に全てのヒータに当てはまるとは限らないという問題がある。
本発明の一態様は、PCによるシミュレーションプログラムによらず、温度調節器単体で、現状とは異なる条件で制御を実行する場合の予測制御結果を示すパラメータを予測することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る温度調節器110は、
制御対象150の温度の計測値(PV)を受信する入力部130と、
前記計測値(PV)に基づく温度制御演算によって加熱装置(ヒータ170)に対する操作量(MV)を算出する制御部180と、
前記制御部180によって、前記制御対象150を所定の目標温度とするように実際に制御を実行した際の条件で得られた前記計測値(PV)および前記操作量(MV)の時系列データに基づいて、実際に実行された制御の条件とは異なる条件で前記制御対象150の制御を実行する場合の予測制御結果を示すパラメータを予測する予測部190と、
前記予測部190によって予測された前記パラメータを出力する出力部140と
を備えることを特徴とする。
上記の態様によれば、現状とは異なる条件で制御を実行したと仮定した場合の予測制御結果を示すパラメータを予測部で予測することができる。
本発明の一態様に係る温度調節器110の前記予測部190は、更に、
前記時系列データから整定温度(SP0)、整定操作量(MV0)、および、整定到達時間(t0)を算出し、
前記整定温度(SP0)、前記整定操作量(MV0)、前記整定到達時間(t0)、のうちの少なくとも2つの情報を参照して、前記パラメータを予測することを特徴とする。
上記の態様によれば、前記予測制御結果を示すパラメータを求めるための基礎情報を算出することができる。
本発明の一態様に係る温度調節器110の前記予測部190は、更に、
前記時系列データから最大操作量(MVmax)を算出し、
前記最大操作量(MVmax)が100%であれば、前記整定温度(SP0)に達した時間を整定到達時間(t0)とし、
前記最大操作量(MVmax)が100%未満であれば、前記整定温度(SP0)に至る温度上昇過程において昇温速度が最大となった時間における温度と前記最大操作量(MVmax)との積を、最大昇温速度で除した値を整定到達時間(t0)として算出する
ことを特徴とする。
上記の態様によれば、最大操作量(MVmax)の大きさに応じて整定到達時間(t0)の値を算出することができる。
本発明の一態様に係る温度調節器110で予測されるパラメータが、実際に実行された制御の条件とは異なる条件で前記制御対象150の制御を実行する場合の予測整定温度および予測整定到達時間であることを特徴とする。
前記予測整定温度は、予測最高温度(SPmax)および予測到達温度(SP1)を包含し、前記予測整定到達時間は、予測到達時間(tmax)および設計予測到達時間(t1)を包含する。
上記の態様によれば、上記算出された基礎情報に基づいて、予測部190によって予測整定温度および予測整定到達時間を算出することができる。
本発明の一態様に係る温度調節器110で予測される前記パラメータが、少なくとも予測最高温度(SPmax)と予測到達時間(tmax)とを包含し、
前記予測部190は、
前記予測最高温度(SPmax)を、前記整定温度(SP0)を前記整定操作量(MV0)で除することにより算出し、
前記予測到達時間(tmax)を、前記整定到達時間(t0)と前記予測最高温度(SPmax)との積を前記整定温度(SP0)で除することにより算出する
ことを特徴とする。
上記の態様によれば、上記算出された基礎情報に基づいて、予測部190によって予測最高温度(SPmax)と予測到達時間(tmax)を算出することができる。
本発明の一態様に係る温度調節器110で予測される前記パラメータが、少なくとも設計整定操作量時の予測到達温度(SP1)と設計予測到達時間(t1)とを包含し、
前記予測部190は、
前記予測到達温度(SP1)を、入力装置135を介して前記入力部130にユーザから入力された設計整定操作量(MV1)と、前記整定温度(SP0)との積を前記整定操作量(MV0)で除することにより算出し、
前記設計予測到達時間(t1)を、前記整定到達時間(t0)と前記予測到達温度(SP1)との積を前記整定温度(SP0)で除することにより算出する
ことを特徴とする。
上記の態様によれば、上記算出された基礎情報に基づいて、予測部190によって設計整定操作量時の予測到達温度(SP1)と設計予測到達時間(t1)とを算出することができる。
本発明の一態様に係る温度調節器110で予測される前記パラメータが、ヒータ容量倍率(n)を包含し、
前記予測部190は、
前記整定到達時間(t0)を、入力装置135を介して前記入力部130にユーザから入力された設計到達時間(t2)で除した値と、
前記入力装置135を介して前記入力部130にユーザから入力された設計到達温度(SP2)を、前記整定温度(SP0)で除した値と
を乗ずることにより前記ヒータ容量倍率(n)を算出する
ことを特徴とする。
上記の態様によれば、上記算出された基礎情報に基づいて、予測部190によってヒータ容量倍率(n)を算出することができる。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る方法は、
入力部130と、制御部180と、予測部190と、出力部140とを備える温度調節器110において、
前記入力部130は、制御対象150の温度の計測値(PV)を受信し、
前記制御部180は、前記計測値(PV)に基づく温度制御演算によって加熱装置(ヒータ170)に対する操作量(MV)を算出し、
前記予測部190は、前記制御部180によって、前記制御対象150を所定の目標温度とするように実際に制御を実行した際の条件で得られた前記計測値(PV)および前記操作量(MV)の時系列データに基づいて、実際に実行された制御の条件とは異なる条件で前記制御対象150の制御を実行する場合の予測制御結果を示すパラメータを予測し、
前記出力部140は、前記予測部190によって予測された前記パラメータを出力する
ことを特徴とする。
上記の態様によれば、現状とは異なる条件で制御を実行したと仮定した場合の予測制御結果を示すパラメータを予測部で予測することができる。
本発明の一態様によれば、温度調節器110は、現状とは異なる条件で制御を実行する場合の予測制御結果を示すパラメータを予測することができる。
本発明の温度調節器を用いた温度制御システムの概略図である。 本発明の温度調節器を用いた温度制御における温度と操作量の時間変化グラフの概略図である。 本発明の温度調節器に接続したヒータに関するデータ計測のフローチャートである。 本発明の実施形態1にかかるパラメータを算出するフローチャートである。 本発明の実施形態2にかかるパラメータを算出するフローチャートである。 本発明の実施形態3にかかるパラメータを算出するフローチャートである。 本発明の温度調節器の基本画面構成例の概略図である。 本発明の温度調節器により制御対象が整定状態の場合の画面表示例である。 本発明の実施形態1にかかるパラメータを出力した画面表示例である。 本発明の実施形態2にかかるパラメータを出力した画面表示例である。 本発明の実施形態3にかかるパラメータを出力した画面表示例である。
以下、本発明の一側面に係る実施の形態(以下、「本実施形態」とも表記する)を、図面に基づいて説明する。ただし、以下で説明する本実施形態は、あらゆる点において本発明の例示に過ぎない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。つまり、本発明の実施にあたって、実施形態に応じた具体的構成が適宜採用されてもよい。なお、本実施形態において登場するデータを自然言語により説明しているが、より具体的には、コンピュータが認識可能な疑似言語、コマンド、パラメータ、マシン語等で指定される。
§1 適用例
まず、図1を用いて、本発明が適用される場面の一例について説明する。
図1は、本実施形態に係る温度調節器を利用した温度制御システム100の構成を例示する概略図である。図1には、制御対象150の温度を温度調節器110で制御する構成が例示されている。制御対象150は、制御対象を加熱するための加熱装置の一例としてのヒータ170と、制御対象の温度を計測する温度センサ160とを備える。
温度調節器110は、入力部130と、演算部120と、出力部140とを備える。演算部120は、制御演算を行う制御部180と、予測演算を行う予測部190とを備える。制御部180は、制御対象150の温度を制御演算する。入力部130は、温度センサ160からリアルタイムで温度情報(PV)を受信し、出力部140は、ヒータ170に操作量(MV)を出力する。制御部180は、入力部130を介して受信した温度情報(PV)に基づいて、温度制御演算によりヒータ170に対する操作量(MV)を算出し、当該操作量によってヒータ170を制御する。
上記構成においてヒータ170が制御対象150に対して発揮することができるヒータ能力を示すデータを取得する。当該データは、上記構成によって実際に制御がなされた条件とは異なる条件で制御を行った場合に制御対象150に対して発揮することができるヒータ能力を算出する基礎となる情報である。具体的には、制御部180によって、制御対象150を所定の目標温度とするように実際に制御を実行した際の条件で得られた計測値(PV)および操作量(MV)の時系列データを取得する。当該取得した時系列データに基づいて、これらの時系列データで示される実際に実行された制御の条件とは異なる条件で制御対象150の制御を実行する場合の予測制御結果を示すパラメータを予測部190で予測する。
§2 構成例
〔実施形態1〕
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。
〔温度制御システム100の構成〕
続いて、図1を用いて、温度制御システム100の構成の一例について説明する。制御対象150に組み込まれる温度センサ160は、熱電対や測温抵抗体で構成されるのが好ましい。好ましい実施形態では、温度調節器110の制御部180はPID制御によるループ制御で制御される。制御部180の制御は、PID制御に限定されず、On−Off制御、固定操作量による制御など他の制御態様で実装することもできる。
入力部130は、入力装置135を更に備え、出力部140は、表示装置145を更に備える。入力装置135は、ユーザが所定の情報を入力することができるインターフェースであり、表示装置145は所定の情報をユーザに表示することができるインターフェースである。好ましい実施形態では、入力操作が可能なタッチパネル表示装置が、入力装置135と表示装置145とを兼ねることができる。温度制御システム100の好ましい実施形態では、ユーザは、制御対象150について制御したい目標温度を入力装置135を介して入力することができる。当該入力された目標温度になるように制御部180は操作量を算出し、ヒータ170を加熱する。入力部130によって、温度センサ160からの温度情報を入力部130を介して時系列で受信し、リアルタイムで制御対象150の温度を表示装置145に表示させることができる。時系列で温度情報を受信しているため、制御対象150の温度情報をリアルタイムで表示装置145に表示させるだけでなく、例えば、制御対象の最高温度や最低温度などを表示させることもできる。別の好ましい実施形態では、表示装置は、温度調節器の外部装置として接続させることができ、出力部140を介して、所定の出力情報を外部に出力させることができる。
〔温度情報(PV)変化と操作量(MV)変化との関係〕
図2は、時間に対する温度情報(PV)変化と操作量(MV)変化との関係を示す概略図である。図2(a)は、温度センサ160から受信した温度情報(PV)の時間変化を表したグラフの一例である。ユーザが入力装置135を介して入力した目標温度が整定温度(SP0)として示されている。整定温度(SP0)の上下一定の温度帯域を整定幅と称する。好ましい実施形態では、整定幅は整定温度(SP0)±1℃以上と設定される。図2(a)のグラフにおける傾きは昇温速度を表す。
図2(b)は、出力部140からヒータ170に出力される操作量(MV)の時間変化を表したグラフの一例である。当初から目標温度に向けて最大の操作量(100%)が出力されているのが確認できる。PID制御では、整定温度(SP0)を大きく超えるオーバーシュートを避けるため整定幅の下限付近で操作量が低下する。整定温度(SP0)付近、好ましくは整定幅の下限温度に達した時間を整定到達時間(t0)と称する。昇温速度(傾き)が最大(R)の時の操作量を最大操作量(MVmax)と称する。図2の例では、最大昇温速度(R)の時点での最大操作量(MVmax)は100%である。温度が整定温度(SP0)に関する所定の整定幅内に落ち着いたときの操作量を整定操作量(MV0)と称する。
〔必要データの取得〕
上記構成においてヒータ170が制御対象150に対して発揮することができるヒータ能力を示すパラメータを算出する。当該パラメータは、上記構成によって実際に制御がなされた条件とは異なる条件で制御を行った場合に制御対象150に対して発揮することができるヒータ能力を算出する基礎となる情報である。具体的には、制御部180によって、制御対象150を所定の目標温度とするように実際に制御を実行した際の条件で得られた計測値(PV)および操作量(MV)の時系列データを取得する。当該取得した時系列データに基づいて、これらの時系列データで示される実際に実行された制御の条件とは異なる条件で制御対象150の制御を実行する場合の予測制御結果を示すパラメータを予測部190で予測する。
上述のとおり、パラメータを求める前提として、当該温度制御システム100において事前に必要なデータを取得する必要がある。
図3に、PID制御による温度制御の場合のデータ取得フロー300を示す。ユーザが入力装置135を介して目標温度を入力し、PID制御により、温度制御システム100の温度制御を開始する(S310)。図2に示したような温度変化が得られた場合、演算部120において、図2(a)から、整定温度(SP0)と、整定到達時間(t0)と、最大昇温速度(R)とを取得する。好ましい実施形態では、演算部120の予測部190が、整定温度(SP0)と、整定到達時間(t0)と、最大昇温速度(R)とを取得する。最大昇温速度(R)は、図2(a)のグラフにおいて傾きが最大となった値を算出することにより求めることができる。次いで、図2(b)から、整定操作量(MV0)と最大操作量(MVmax)とを算出する(S320)。
最大操作量(MVmax)は、昇温速度が最大となったときの操作量であり、図2(b)の場合100%となる。しかし、制御対象や温度制御システムの環境により最大操作量(MVmax)が100%にならないケースも発生する。したがって、最大操作量(MVmax)が100%となるか否かについて場合分けの判断をする(S330)。最大操作量(MVmax)が100%となる場合(S330−Yes)、図2のグラフのとおり、整定幅の下限温度に達した時間を整定到達時間(t0)とする。一方、最大操作量(MVmax)が100%とならない場合(S330−No)、最大昇温速度(R)を最大操作量(MVmax)で除することにより、その時点での昇温速度(R0)を算出する。昇温速度が最大となった時点での温度(SP)を、当該算出された昇温速度(R0)で除することにより、整定到達時間(t0)を算出する(S340)。このようにして求められた整定到達時間(t0)、整定温度(SP0)、整定操作量(MV0)を基礎情報として出力し(S350)、後述するパラメータの算出を行う。
〔取得データの出力〕
図7に温度調節器110の入力装置135と表示装置145の表示パネル710の基本構成例700を示す。好ましい実施形態では、少なくとも3つの項目720、730、740とそれぞれの項目の値725、735、745を表示することができる。項目や値を変更することができる上下ボタン750、760を備えるのが好ましい。更に、パラメータ算出ボタン770や、表示切替ボタン780を備えるのが好ましい。例えば、目標温度を入力したい場合、項目が目標温度となっている状態で、ユーザは所望の温度を入力することができる。好ましい入力態様では、上下ボタン750、760で所望の温度を設定することが可能である。
好ましい実施形態では、PID制御によって制御対象150が整定状態になるまでの間は、上記出力ステップ(S350)に進めず、パラメータ算出ボタン770を無効とすることができる。具体的には、パラメータ算出ボタン770を消灯状態として、押しても反応しない態様とすることができる。制御対象150が整定状態となった場合、上記出力ステップ(S350)の準備が整った段階で、予測部190による予測演算で出力フラグが立ち、パラメータ算出ボタン770が有効となる。具体的には、パラメータ算出ボタン770を点灯させ、ユーザに出力ステップ(S350)の準備が整ったことを知らせることができる。
〔PID制御による整定状態の表示〕
図8に、図3のフローにて実行されたPID制御により制御対象150が整定状態となった結果を表示した一例(800)を示す。好ましい実施形態では、点灯したパラメータ算出ボタン770を押すことにより、整定到達時間(t0)、整定温度(SP0)、整定操作量(MV0)を出力することができる(S350)。具体的には、項目1(820)に整定温度(SP0)、項目2(830)に整定操作量(MV0)、項目3(840)に整定到達時間(t0)を表示する。そして、それぞれの項目の具体的な値を「100℃」(825)、「20%」(835)、「30秒」(845)と表示することができる(S350)。
〔予測最高温度と予測到達時間の算出〕
現在の温度制御システム構成においてヒータ170が制御対象150に対して、図2で時系列データを取得した際の実際に制御がなされた条件とは異なる条件で制御を行った場合に発揮することができるヒータ能力を示すパラメータを、上記算出された情報に基づいて、予測部190により算出する。好ましい実施形態では、予測部190は、パラメータとして、図2に示した時系列データで示される実際に制御がなされた条件とは異なる条件で制御対象150の制御を実行する場合の予測整定温度および予測整定到達時間を算出する。算出されるパラメータの予測整定温度は、予測最高温度(SPmax)や、予測到達温度(SP1)を包含する。算出されるパラメータの予測整定到達時間は、予測到達時間(tmax)や、設計予測到達時間(t1)を包含する。
図4に、予測最高温度と予測到達時間を算出するフローチャートの一例(400)を示す。まず、算出のために必要な情報が決定しているか確認する(S410)。決定していなければ(S410−No)、図3におけるステップS310〜S350を再度実施する(S420)。算出のために必要な情報が決定していれば(S410−Yes)、決定フラグを確認する(S430)。具体的には、パラメータ算出ボタン770を点灯させ、ユーザに出力ステップの準備が整ったことを知らせることができる(S430)。ユーザは点灯したパラメータ算出ボタン770を押すことにより、予測部190に予測最高温度と予測到達時間とを算出させることができる。
好ましい実施形態では、予測部190において、予測最高温度(SPmax)と予測到達時間(tmax)とを算出する。好ましい実施形態では、図2に示した通り最大操作量100%で最高温度を予測するので、具体的には、予測最高温度(SPmax)については、以下の式で求めることができる(S440);
予測最高温度(SPmax)=整定温度(SP0)
×100%/整定操作量(MV0)。
予測到達時間(tmax)については、以下の式で求めることができる(S440);
予測到達時間(tmax)=整定到達時間(t0)
×予測最高温度(SPmax)/整定温度(SP0)。
このようにして求められた予測最高温度(SPmax)と予測到達時間(tmax)をパラメータとして出力する(S450)。
〔予測最高温度と予測到達時間の表示〕
図9に、図4のフロー400にて実行されたパラメータの出力結果を表示した一例(900)を示す。好ましい実施形態では、点灯したパラメータ算出ボタン770を押すことにより(S430)、予測最高温度(SPmax)と予測到達時間(tmax)を算出することができる(S440)。具体的には、項目1(920)に予測最高温度(SPmax)、項目3(940)に予測到達時間(tmax)を表示する。そして、それぞれの項目の具体的な値を「500℃」(925)、「150秒」(945)と表示することができる(S450)。図2に示したケースでは、最大操作量が100%であるため、好ましい実施形態では、項目2(930)に最大操作量(MVmax)、具体的な値として「100%」(935)と表示することができる。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
〔設計整定操作量時の予測到達温度と設計予測到達時間の算出〕
上記算出された情報(S350)に基づいて、現在の温度制御システム構成においてヒータ170が制御対象150に対して発揮することができるヒータ能力を示すパラメータを算出する。好ましい実施形態では、パラメータとして設計整定操作量時の予測到達温度と設計予測到達時間を算出する。
図5に、設計整定操作量時の予測到達温度と設計予測到達時間を算出するフローチャートの一例(500)を示す。まず、算出のために必要な情報が決定しているか確認する(S510)。決定していなければ(S510−No)、図3におけるステップS310〜S350を再度実施する(S520)。算出のために必要な情報が決定していれば(S510−Yes)、決定フラグを確認する(S530)。具体的には、パラメータ算出ボタン770を点灯させ、ユーザに出力ステップの準備が整ったことを知らせることができる(S530)。ユーザは点灯したパラメータ算出ボタン770を押すことにより、設計整定操作量時の予測到達温度と設計予測到達時間を算出するのに必要な情報を入力することができる。好ましい実施形態では、ユーザは入力装置135を介して設計整定操作量(MV1)を入力する(S540)。
上記情報に基づいて、予測部190において、設計整定操作量時の予測到達温度(SP1)と設計予測到達時間(t1)とを算出する。具体的には、予測到達温度(SP1)については、以下の式で求めることができる(S550);
予測到達温度(SP1)=整定温度(SP0)
×設計整定操作量(MV1)/整定操作量(MV0)。
設計予測到達時間(t1)については、以下の式で求めることができる(S550);
設計予測到達時間(t1)=整定到達時間(t0)
×予測到達温度(SP1)/整定温度(SP0)。
このようにして求められた設計整定操作量時の予測到達温度(SP1)と設計予測到達時間(t1)が所望の値か否か判断するために(S560)、これらの値を表示装置145に表示させることができる。これらの値が所望の値でない場合(S560−No)、ユーザは入力装置135を介して別の設計整定操作量(MV1)を入力する(S540)。所望の値の場合(S560−Yes)、設計整定操作量時の予測到達温度(SP1)と設計予測到達時間(t1)とをパラメータとして出力する(S570)。
〔設計整定操作量時の予測到達温度と設計予測到達時間の表示〕
図10に、図5のフロー500にて実行されたパラメータの出力結果を表示した一例(1000)を示す。好ましい実施形態では、点灯したパラメータ算出ボタン770を押すことにより(S530)、設計整定操作量(MV1)の入力ができる状態に遷移する。項目2(1030)に「設計整定操作量」と表示させ、具体的な値を入力することができるように数値(1035)を点滅させることができる。好ましい実施形態では、点滅状態(1035)でユーザが上下ボタン(750、760)を押すことにより数値を増減させることができる。例えば、デフォルト値として50%が表示された状態で数値が点滅し、上下ボタン(750、760)で「設計整定操作量」を変更することができる。
図10の表示例1000では、設計整定操作量が50%のときの、予測到達温度と設計予測到達時間を示す。具体的には、項目1(1020)に予測到達温度(SP1)、項目3(1040)に設計予測到達時間(t1)を表示する。そして、それぞれの項目の具体的な値を「250℃」(1025)、「60秒」(1045)と表示することができる(S550)。ここで表示された予測到達温度(SP1)の値(1025)、設計予測到達時間(t1)の値(1045)が所望の値でない場合(S560−No)、ユーザは上下ボタン(750、760)で「設計整定操作量」を変更することができる。好ましい実施形態では、上下ボタン(750、760)を押すたびに予測到達温度(SP1)の値(1025)、設計予測到達時間(t1)の値(1045)が更新されて表示される。更新表示された予測到達温度(SP1)の値(1025)、設計予測到達時間(t1)の値(1045)が所望の値になるまで繰り返し表示させることができる(S570)。
〔実施形態3〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
〔ヒータ容量倍率(n)予測〕
上記算出された情報(S350)に基づいて、現在の温度制御システム構成においてヒータ170が制御対象150に対して発揮することができるヒータ能力を示すパラメータを算出する。好ましい実施形態では、パラメータとしてヒータ容量倍率を予測する。
図6に、ヒータ容量倍率を算出するフローチャートの一例(600)を示す。まず、算出のために必要な情報が決定しているか確認する(S610)。決定していなければ(S610−No)、図3におけるステップS310〜S350を再度実施する(S620)。算出のために必要な情報が決定していれば(S610−Yes)、決定フラグを確認する(S630)。具体的には、パラメータ算出ボタン770を点灯させ、ユーザに出力ステップの準備が整ったことを知らせることができる(S630)。ユーザは点灯したパラメータ算出ボタン770を押すことにより、ヒータ容量倍率を算出するのに必要な情報を入力することができる。好ましい実施形態では、ユーザは入力装置135を介して設計到達温度(SP2)および設計到達時間(t2)を入力する(S640)。
上記情報に基づいて、予測部190において、ヒータ容量倍率(n)を算出する。具体的には、以下の式で求めることができる(S650);
ヒータ容量倍率(n)=(整定到達時間(t0)/設計到達時間(t2))
×(設計到達温度(SP2)/整定温度(SP0))。
このようにして求められたヒータ容量倍率(n)の値が所望の値か否か判断するために(S660)、これらの値を表示装置145に表示させることができる。これらの値が所望の値でない場合(S660−No)、ユーザは入力装置135を介して別の設計到達温度(SP2)および設計到達時間(t2)を入力する(S640)。所望の値の場合(S660−Yes)、ヒータ容量倍率(n)をパラメータとして出力する(S670)。
〔ヒータ容量倍率の表示〕
図11に、図6のフロー600にて実行されたパラメータの出力結果を表示した一例を示す。好ましい実施形態では、点灯したパラメータ算出ボタン770を押すことにより(S630)、設計到達温度(SP2)の入力ができる状態に遷移する。好ましい実施形態では、項目1(1120)に「設計到達温度」と表示させ、具体的な値を入力することができるように数値(1125)を点滅させることができる。好ましい実施形態では、点滅状態(1125)でユーザが上下ボタン(750、760)を押すことにより数値を増減させることができる。また項目2(1130)に「設計到達時間」と表示させ、具体的な値を入力することができるように数値(1135)を点滅させることができる。好ましい実施形態では、点滅状態(1135)でユーザが上下ボタン(750、760)を押すことにより数値を増減させることができる。
図11の表示例1100では、設計到達温度(SP2)が「400℃」、設計到達時間(t2)が「70秒」のときの、ヒータ容量倍率(n)を示す。具体的には、項目1(1120)に設計到達温度(SP2)、項目2(1130)に設計到達時間(t2)を表示する。そして、それぞれの項目の具体的な値を変化させることができ、図11の例ではそれぞれ「400℃」(1125)、「70秒」(1135)と入力することができる(S640)。ヒータ容量倍率は項目3(1140)に示され、具体的な値は「2.0倍」(1145)と表示されている。ここで表示されたヒータ容量倍率(n)の値「2.0倍」(1145)が所望の値でない場合(S660−No)、ユーザは上下ボタン(750、760)で「設計到達温度」、「設計到達時間」を変更することができる。好ましい実施形態では、上下ボタン(750、760)を押すたびにヒータ容量倍率の値(1145)が更新されて表示される。更新表示されたヒータ容量倍率の値(1145)が所望の値になるまで繰り返し表示させることができる(S670)。
〔実施形態4〕
上記実施形態1乃至3では、パラメータなどの出力を温度調節器110が備える表示装置145に表示させる態様を説明した。別の好ましい実施形態では、ステップS350、S450、S570、S670で出力部140に出力された各パラメータ値は、外部の表示装置に出力させることができる。具体的には、出力部140が出力端子を備え、当該出力端子を介して出力信号を出力し、外部の表示装置に各出力値を表示させることができる。
上記実施形態1乃至3では、ユーザが所望の値を入力する入力装置135を温度調節器110が備える態様を説明した。更に別の好ましい実施形態では、当該ユーザによる数値などの入力は、外部の入力装置を介して入力させることができる。具体的には、入力部130が入力端子を備え、当該入力端子を介して入力信号を受信し、外部の入力装置から各数値を入力させることができる。
〔実施形態5〕
更に別の好ましい実施形態では、フィールドバスなどのネットワークを介してPLC制御により本発明に係る温度調節器を制御することができる。上記実施形態4では、入力部130が入力端子を備え、出力部140が出力端子を備える態様を開示したが、これらに代えて、フィールドバス対応のネットワークカードにより入出力信号を送受信することができる。
またネットワーク制御は、フィールドバスに限定されず、産業用イーサネット(登録商標)など他のネットワーク態様により実装することも可能である。
更に好ましい実施形態では、本発明にかかる温度調節器が所謂スマートデバイスとして機能するようIPアドレスを備え、IoT対応のデバイスとしてインターネットを介して制御することも可能である。かかる態様では、パラメータの予測のための入出力を、ネットワークに接続されたコンピュータ画面上で行うことが可能である。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
100 温度制御システム
110 温度調節器
120 演算部
130 入力部
135 入力装置
140 出力部
145 表示装置
150 制御対象
160 温度センサ
170 ヒータ
180 制御部
190 予測部
710 表示パネル
750、760 上下ボタン
770 パラメータ算出ボタン
780 表示切替ボタン

Claims (9)

  1. 制御対象の温度の計測値を受信する入力部と、
    前記計測値に基づく温度制御演算によって加熱装置に対する操作量を算出する制御部と、
    前記制御部によって、前記制御対象を所定の目標温度とするように実際に制御を実行した際の条件で得られた前記計測値および前記操作量の時系列データに基づいて、実際に実行された制御の条件とは異なる条件で制御対象の制御を実行する場合の予測制御結果を示すパラメータを予測する予測部と、
    前記予測部によって予測された前記パラメータを出力する出力部と
    を備え
    前記予測部が、
    前記時系列データから整定温度、整定操作量、および、整定到達時間を算出し、
    前記整定温度、前記整定操作量、前記整定到達時間、のうちの少なくとも2つの情報を参照して、前記パラメータを予測し、
    前記時系列データから最大操作量を算出し、
    前記最大操作量が100%であれば、前記整定温度に達した時間を整定到達時間とし、
    前記最大操作量が100%未満であれば、前記整定温度に至る温度上昇過程において昇温速度が最大となった時間における温度と前記最大操作量との積を、最大昇温速度で除した値を整定到達時間として算出する
    ことを特徴とする温度調節器。
  2. 制御対象の温度の計測値を受信する入力部と、
    前記計測値に基づく温度制御演算によって加熱装置に対する操作量を算出する制御部と、
    前記制御部によって、前記制御対象を所定の目標温度とするように実際に制御を実行した際の条件で得られた前記計測値および前記操作量の時系列データに基づいて、実際に実行された制御の条件とは異なる条件で制御対象の制御を実行する場合の予測制御結果を示すパラメータであって、ヒータ容量倍率を包含するパラメータを予測する予測部と、
    前記予測部によって予測された前記パラメータを出力する出力部と
    を備え、
    前記予測部が、
    前記時系列データから整定温度、整定操作量、および、整定到達時間を算出し、
    前記整定温度、前記整定操作量、前記整定到達時間、のうちの少なくとも2つの情報を参照して、前記パラメータを予測し、
    前記整定到達時間を、入力装置を介して前記入力部にユーザから入力された設計到達時間で除した値と、
    前記入力装置を介して前記入力部にユーザから入力された設計到達温度を、前記整定温度で除した値と
    を乗ずることにより前記ヒータ容量倍率を算出する
    ことを特徴とする温度調節器。
  3. 前記パラメータが、実際に実行された制御の条件とは異なる条件で前記制御対象の制御を実行する場合の予測整定温度および予測整定到達時間を包含することを
    特徴とする請求項1又は2に記載の温度調節器。
  4. 制御対象の温度の計測値を受信する入力部と、
    前記計測値に基づく温度制御演算によって加熱装置に対する操作量を算出する制御部と、
    前記制御部によって、前記制御対象を所定の目標温度とするように実際に制御を実行した際の条件で得られた前記計測値および前記操作量の時系列データに基づいて、実際に実行された制御の条件とは異なる条件で制御対象の制御を実行する場合の予測制御結果を示すパラメータを予測する予測部と、
    前記予測部によって予測された前記パラメータを出力する出力部と
    を備え、
    前記パラメータが、実際に実行された制御の条件とは異なる条件で前記制御対象の制御を実行する場合の予測整定温度および予測整定到達時間並びにヒータ容量倍率を包含し、
    前記予測部は、
    前記予測整定到達時間を、入力装置を介して前記入力部にユーザから入力された設計到達時間で除した値と、
    前記入力装置を介して前記入力部にユーザから入力された設計到達温度を、前記予測整定温度で除した値と
    を乗ずることにより前記ヒータ容量倍率を算出する
    ことを特徴とする温度調節器。
  5. 前記パラメータが、少なくとも予測最高温度と予測到達時間とを包含し、
    前記予測部は、
    前記予測最高温度を、前記整定温度を前記整定操作量で除することにより算出し、
    前記予測到達時間を、前記整定到達時間と前記予測最高温度との積を前記整定温度で除することにより算出する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の温度調節器。
  6. 前記パラメータが、少なくとも設計整定操作量時の予測到達温度と設計予測到達時間とを包含し、
    前記予測部は、
    前記予測到達温度を、入力装置を介して前記入力部にユーザから入力された設計整定操作量と、前記整定温度との積を前記整定操作量で除することにより算出し、
    前記設計予測到達時間を、前記整定到達時間と前記予測到達温度との積を前記整定温度で除することにより算出する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の温度調節器。
  7. 入力部と、制御部と、予測部と、出力部とを備える温度調節器において、
    前記入力部は、制御対象の温度の計測値を受信し、
    前記制御部は、前記計測値に基づく温度制御演算によって加熱装置に対する操作量を算出し、
    前記予測部は、前記制御部によって、前記制御対象を所定の目標温度とするように実際に制御を実行した際の条件で得られた前記計測値および前記操作量の時系列データに基づいて、実際に実行された制御の条件とは異なる条件で前記制御対象の制御を実行する場合の予測制御結果を示すパラメータを予測し、
    前記出力部は、前記予測部によって予測された前記パラメータを出力し、
    前記予測部が、
    前記時系列データから整定温度、整定操作量、および、整定到達時間を算出し、
    前記整定温度、前記整定操作量、前記整定到達時間、のうちの少なくとも2つの情報を参照して、前記パラメータを予測し、
    前記時系列データから最大操作量を算出し、
    前記最大操作量が100%であれば、前記整定温度に達した時間を整定到達時間とし、
    前記最大操作量が100%未満であれば、前記整定温度に至る温度上昇過程において昇温速度が最大となった時間における温度と前記最大操作量との積を、最大昇温速度で除した値を整定到達時間として算出する
    ことを特徴とする予測制御結果を示すパラメータを予測する方法。
  8. 入力部と、制御部と、予測部と、出力部とを備える温度調節器において、
    前記入力部は、制御対象の温度の計測値を受信し、
    前記制御部は、前記計測値に基づく温度制御演算によって加熱装置に対する操作量を算出し、
    前記予測部は、前記制御部によって、前記制御対象を所定の目標温度とするように実際に制御を実行した際の条件で得られた前記計測値および前記操作量の時系列データに基づいて、実際に実行された制御の条件とは異なる条件で前記制御対象の制御を実行する場合の予測制御結果を示すパラメータであって、ヒータ容量倍率を包含するパラメータを予測し、
    前記出力部は、前記予測部によって予測された前記パラメータを出力し、
    前記予測部が、
    前記時系列データから整定温度、整定操作量、および、整定到達時間を算出し、
    前記整定温度、前記整定操作量、前記整定到達時間、のうちの少なくとも2つの情報を参照して、前記パラメータを予測し、
    前記整定到達時間を、入力装置を介して前記入力部にユーザから入力された設計到達時間で除した値と、
    前記入力装置を介して前記入力部にユーザから入力された設計到達温度を、前記整定温度で除した値と
    を乗ずることにより前記ヒータ容量倍率を算出する
    ことを特徴とする予測制御結果を示すパラメータを予測する方法。
  9. 入力部と、制御部と、予測部と、出力部とを備える温度調節器において、
    前記入力部は、制御対象の温度の計測値を受信し、
    前記制御部は、前記計測値に基づく温度制御演算によって加熱装置に対する操作量を算出し、
    前記予測部は、前記制御部によって、前記制御対象を所定の目標温度とするように実際に制御を実行した際の条件で得られた前記計測値および前記操作量の時系列データに基づいて、実際に実行された制御の条件とは異なる条件で前記制御対象の制御を実行する場合の予測制御結果を示すパラメータを予測し、
    前記出力部は、前記予測部によって予測された前記パラメータを出力し、
    前記パラメータが、実際に実行された制御の条件とは異なる条件で前記制御対象の制御を実行する場合の予測整定温度および予測整定到達時間並びにヒータ容量倍率を包含し、
    前記予測部は、
    前記整定到達時間を、入力装置を介して前記入力部にユーザから入力された設計到達時間で除した値と、
    前記入力装置を介して前記入力部にユーザから入力された設計到達温度を、前記整定温度で除した値と
    を乗ずることにより前記ヒータ容量倍率を算出する
    ことを特徴とする予測制御結果を示すパラメータを予測する方法。
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