JP4950912B2 - 計測制御機器、及びそのパラメータ表示方法 - Google Patents

計測制御機器、及びそのパラメータ表示方法 Download PDF

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Description

本発明は、計測制御機器、及びそのパラメータ表示方法に関し、特に詳しくは、複数のパラメータに対する設定を用いて制御を行う計測制御機器、及びそのパラメータ表示方法に関するものである。
加熱処理炉などの温度を調整するために、温調計が利用されている。例えば、PID制御を行う温調計では、PIDパラメータなどの多数のパラメータを設定する必要がある。温調計は、これらのパラメータの設定を利用して温度を調整する。すなわち、温調計は、温度センサでの計測値に基づいて、PID制御を行う。
このように、温調計には制御に必要なパラメータが多数設定される。例えば、PIDパラメータの他にも、制御モードのパラメータや、目標値や、操作量の上限値、及び下限値などの設定が行われる。制御モードの設定によって、PID制御から、ON/OFF制御に切り換わる。
このような温調計では、パラメータの設定を確認、変更するために、表示画面上にパラメータとその設定値を表示させている。例えば、温調計の前面側に、表示部と操作部とが設けられている。そして、表示部には、パラメータとその設定値が表示される。さらに、操作部での操作によって、表示されるパラメータを順番が切換えられる。このとき、パラメータは予め設定されている表示順序にしたがって切換られて、表示される。このようにすることで、各パラメータの設定を確認、変更することができる。
温調計の高機能化に伴い、設定するパラメータ数が増加する傾向にある。そのため、特許文献1の温調計では、複数のパラメータ(設定項目)をモード毎にグルーピングしている。そして、モード毎に、パラメータを順番に表示させている。これにより、速やかに所望のパラメータを表示させることができる。さらに、特許文献1の温調計では、使用頻度の少ない設定項目については、有効・無効の判定が実施される。また、使用頻度に応じて、設定項目の表示順序を変えている。
特開平4−60801号公報
ところで、上記の温調計では、制御モードなどによって、一部のパラメータを使用しなくなることがある。例えば、制御モードをON/OFF制御に設定すると、PIDパラメータは使用されなくなる。すなわち、一部のパラメータの設定によって、他のパラメータが無効となることがある。無効となっているパラメータでは、表示部上に無効を示す記号が表示される。
上記のように、温調計におけるパラメータ数の増加によって、無効化されるパラメータとその要因となるパラメータの設定が複雑化している。従って、ユーザが無効となっているパラメータを容易に確認することが困難になってしまう。また、無効を示す記号が表示されている状態では、設定値の変更を受け付けない。このため、無効パラメータの設定を変更する場合、ユーザは、要因となるパラメータの設定を変更して、無効化されていたパラメータを有効化しなければならない。さらに、その後、そのパラメータの表示を切換えていき、無効から有効に切り換わったパラメータを表示させなければならない。従って、パラメータの設定を変える操作が煩雑になってしまう。このように従来の温調計では、利便性が低下してしまうという問題点がある。なお、上記の問題点は、温調計に限らず、複数のパラメータを用いて制御を行う他の計測制御機器についても同様に生じる。
このように従来の計測制御機器では、パラメータ数が増えると、利便性が低下してしまうという問題点がある。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、利便性を向上することができる計測制御機器、及びそのパラメータ表示方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様にかかる計測制御機器は、制御対象に関する計測値が入力されるとともに、複数のパラメータに対する設定を用いて前記制御対象に対する制御を行う計測制御機器であって、前記パラメータ、及びその設定を表示する表示部と、前記表示部に表示されるパラメータを切り換えるとともに、表示されているパラメータに対する設定を行うための入力部と、前記入力部において前記パラメータを切換える切換操作が行われた場合に、予め設定されている表示順序にしたがって、次の前記パラメータを前記表示部に表示させる表示処理部と、他の前記パラメータの設定によって、前記パラメータを無効化する無効化設定が記憶されている無効化設定記憶部と、を備え、前記表示部に無効化されている無効パラメータが表示されている状態で、前記入力部において所定の操作が行なわれた場合に、前記無効化設定記憶部の無効化設定を参照して、前記無効化の要因となる前記他のパラメータの表示にジャンプするものである。これにより、パラメータ数が増加した場合でも、即座に無効化の要因となるパラメータを確認することができる。よって、利便性を向上することができる。
本発明の第2の態様にかかる計測制御機器は、上記の計測制御機器であって、前記他のパラメータの表示にジャンプした後に、前記入力部において、前記切換操作が行なわれた場合、前記ジャンプする前のパラメータの表示に復帰することを特徴とするものである。これにより、無効となるパラメータの設定を即座に変更することができる。よって、パラメータの設定操作を簡略化でき、利便性を向上することができる。
本発明の第3の態様にかかる計測制御機器は、上記の計測制御機器であって、前記他のパラメータの表示にジャンプするための前記所定の操作が、前記パラメータの設定の変更操作であることを特徴とするものである。これにより、簡便な操作で、無効化の要因となるパラメータを確認することができる。よって、利便性を向上することができる。
本発明の第4の態様にかかる計測制御機器は、上記の計測制御機器であって、前記無効化の要因となる他のパラメータが制御モードに関するパラメータであることを特徴とするものである。これにより、無効化の要因となる制御モードに関するパラメータを確認することができる。
本発明の第5の態様にかかる計測制御機器は、上記の計測制御機器であって、前記無効化の要因となる他のパラメータが複数ある場合に、前記表示順序が上位のパラメータから順に表示することを特徴とするものである。これにより、無効化の要因となるパラメータを順番に確認することができる。
本発明の第6の態様にかかる計測制御機器のパラメータ表示方法は、制御対象に関する計測値が入力されるとともに、複数のパラメータに対する設定を用いて前記制御対象に対する制御を行う計測制御機器におけるパラメータ表示方法であって、前記パラメータ、及びそのパラメータの設定を表示するステップと、前記パラメータの表示を切換える切換操作が行なわれた場合に、予め定められている表示順序にしたがって、他のパラメータの設定によって無効化されている無効パラメータを表示するステップと、前記無効パラメータが表示されている状態において所定の操作が行われた場合に、予め定められている表示順序にしたがって次のパラメータを表示させることによって、他のパラメータの設定に応じて無効化されている無効パラメータを表示するステップと、を備えるものである。これにより、パラメータ数が増加した場合でも、即座に無効化の要因となるパラメータを確認することができる。よって、利便性を向上することができる。
本発明の第7の態様にかかる計測制御機器のパラメータ表示方法は、上記のパラメータ表示方法であって、前記他のパラメータの表示にジャンプした後に、前記切換操作が行なわれた場合、前記ジャンプする前のパラメータの表示に復帰することを特徴とするものである。これにより、無効となるパラメータの設定を即座に変更することができる。よって、パラメータの設定操作を簡略化でき、利便性を向上することができる。
本発明の第8の態様にかかる計測制御機器のパラメータ表示方法は、上記のパラメータ表示方法であって、前記他のパラメータの表示にジャンプするための前記所定の操作が、前記パラメータの設定の変更操作であることを特徴とするものである。これにより、簡便な操作で、無効化の要因となるパラメータを確認することができる。よって、利便性を向上することができる。
本発明の第9の態様にかかる計測制御機器のパラメータ表示方法は、上記のパラメータ表示方法であって、前記無効化の要因となる他のパラメータが前記制御モードに関するパラメータであることを特徴とするものである。これにより、無効化の要因となる制御モードに関するパラメータを確認することができる。
本発明の第10の態様にかかる計測制御機器のパラメータ表示方法は、上記のパラメータ表示方法であって、前記無効化の要因となる他のパラメータが複数ある場合に、前記表示順序が上位のパラメータから順に表示することを特徴とするものである。これにより、無効化の要因となるパラメータを順番に確認することができる。
本発明によれば、利便性の高い計測制御機器、及び計測制御機器のパラメータの表示処理方法を提供することができる。
(発明の原理)
温調計などの汎用制御機器は、限られた表示機能と設定機能(特開平9−180584)を利用して必要なパラメータの数値設定やモード選択を行なうように構成されている。
ところで、温調計などの汎用制御機器は、専門メーカが小型で安価な汎用量産製品を指向して開発し販売している。このため、ユーザが利用しないモードや機能も含まれる。あるいは、温調計などが実装された装置の稼動状況に応じて制御動作モードなどを切換えることがある。従って、状況によって利用しない機能も含まれてくる。このようなものについては、選ばれているモードなどに応じて利用できなくなる機能に関連するパラメータは無効なものと処理される。従って、パラメータに対して設定された数値が表示されないか、表示されるにしても設定変更不可というように表示される。このように、汎用制御機器では、一部のパラメータが無効パラメータ化されることになる。
温調計において、無効化されるパラメータとしては、例えば以下のようなものがある。
・ON/OFF制御モードのときにPIDパラメータの数値が表示されない(横棒−)。
・ON/OFF制御モード,READYモード,MANUAL制御モードのときにオートチューニングATが起動できない。
・通常制御モード(通常の温調計における加熱制御)のときにヒートクール制御パラメータの数値(冷却動作時の冷却用PIDパラメータなど)の数値が表示されない(横棒−)。
これらについては、関連性が必ずしも単純ではない。例えば上記の例においても、ATが起動できない状況においては、複数の要因が存在し得る。あるいはPIDパラメータの無効に関しても、同様に複数の要因が存在し得る。さらに特に温調計のような小型のパネル機器においては、表示できる情報が限られている。このような理由により、ユーザにとって無効である要因が把握困難になることがある。
普通に考えれば、ユーザが選択したモードに応じてパラメータが無効になるので、ユーザが無効パラメータの表示を見て困るようなことはない。しかし、限られた表示機能と設定機能を利用しているので、意に反するような誤ったモード設定を行なうことがある。そのような場合には意に反する無効パラメータ化が起こっているため、その要因の特定が困難で作業効率が低下する。
本発明では、無効パラメータの要因となる関連パラメータを容易に特定・認識できる機能を提供する。
無効パラメータ化については、関連するパラメータ(このような場合、通常は制御モード選択を規定するパラメータ)が然るべき状態に設定されているのが要因であるから、無効パラメータ自体をユーザがある意味勝手にかつ単純に有効化できるような切換えができてしまうのは適切ではない。ここで、作業効率の低下の原因は、無効パラメータ化の要因が特定できなくなることにある。したがって、無効パラメータが表示されている状態において特定の操作を行なうと、無効パラメータ化の要因となっている関連するパラメータの表示へとジャンプするように構成することで、従来に比べ適切かつ容易にユーザが要因を特定・認識できることに、本発明の発明者は着眼した。
関連するパラメータの表示へとジャンプした後は、そのパラメータの設定変更が行なわれても行なわれなくても、表示パラメータを変更する操作が行なわれたときは、通常の順序に応じたパラメータの表示に移行するのではなく、元の無効パラメータ化されていたパラメータの表示に復帰するように構成しておくことが好ましい。
なお、無効パラメータの表示中に、そのパラメータの数値や選択肢を設定変更しようとする操作が行なわれたときに、これを上記「特定の操作」と見なすようにしてもよい。
(発明の実施の形態)
以下に、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本実施の形態にかかる温調計の計装事例を示す図である。
温調計1は、制御対象である加熱処理炉6内の温度を調整する。加熱処理炉6内には、温度を測定するための温度センサ5と、加熱を行うためのヒータ4とが設けられている。温度センサ5からの計測値(PV)が温調計1に入力されている。温調計1は、この計測値に基づいて、フィードバック制御を行う。すなわち、温調計1は、予め設定されている目標値(目標温度)に計測値(PV)を近づけるように制御を行う。
具体的には、温調計1がPID制御を行う。従って、温調計1は、予め設定されているPIDパラメータの値に応じて電力調整器2を制御する。すなわち、温調計1は操作量(MV)を電力調整器2に出力する。すると、電力調整器2が電力供給回路3からヒータ4に供給される電力を調整する。すなわち、操作量(MV)に応じた電力が電力供給回路3からヒータ4に供給される。従って、操作量(MV)に応じた制御出力で、電力供給回路3がヒータ4に電力を供給する。これにより、加熱処理炉6が加熱され、温度センサ5の測定温度が目標温度になるよう制御される。
次に、本実施の形態にかかる温調計1について、図2を用いて説明する。図2は、温調計1の構成を示す正面図である。温調計1の表面には、表示部10と、入力部20が設けられている。このように、温調計1は、前面に表示部10が設けられているパネル制御機器である。そして、入力部20によって各種制御パラメータの設定が入力される。そして、設定された制御パラメータに基づいて、操作量を出力する。
表示部10はパラメータ表示部11と、設定表示部12とを有している。パラメータ表示部11は、パラメータを表示する表示画面となり、設定表示部12は、そのパラメータに対する設定を表示する表示画面となる。パラメータ表示部11、及び設定表示部12は、7セグメントディスプレイを備えている。ここでは、パラメータ表示部11、及び設定表示部12のそれぞれに、4桁分の7セグメントディスプレイが設けられている。例えば、各セグメントに対応するLEDを点灯又は消灯することによって、所望の数字、アルファベット、文字などの記号が表示される。例えば、パラメータ表示部11には、パラメータを識別するための記号などが表示される。温調計1はデジタル型の計測制御機器であり、表示画面上に設定値がデジタル表示される。
入力部20は、表示切換部21と設定入力部22とを有している。表示切換部21は表示切換ボタンなどを有している。設定入力部22は、設定を変更するための上ボタン、及び下ボタンなどを有している。上ボタンを押すことで設定値が増加し、下ボタンを押すことで設定値が減少する。入力部20において、パラメータ表示部11に表示されるパラメータを切り換える切換操作と、表示されているパラメータに対する設定を行う設定操作が行われる。これらの入力部20、及び表示部10は、例えば、ケース内に収納されている。そして、ユーザが前面側から表示部10の表示を確認する。また、ユーザが前面側から入力部20を操作する。
温調計1には、通常、複数のパラメータが設定されている。例えば、PIDパラメータや制御モードが設定されている。表示部10には、複数のパラメータのうちの1つが表示されている。そして、設定表示部12には、パラメータ表示部11に表示されているパラメータに対応する設定値などが表示されている。表示切換部21のボタンを押下することによって、パラメータ表示部11に表示されているパラメータが切り換わる。さらに、表示されているパラメータが切換えられると、設定表示部12の表示も切換えられる。すなわち、表示切換部21を操作することで、パラメータ表示部11の表示が、あるパラメータから次のパラメータに切換えられると、設定表示部12の表示も、あるパラメータに対する設定値から次のパラメータに対する設定値に切換えられる。
次に、温調計1における表示処理について、図3を用いて説明する。図3は、温調計1における表示を制御する制御部30の構成を示すブロック図である。制御部30は、例えば、温調計1に内蔵されている。制御部30は、演算処理装置や記憶装置を備えている。制御部30は、表示処理部31と、無効化処理部32と、表示順序記憶部33と、無効化設定記憶部34と、ジャンプ処理部35とを備えている。もちろん、これらの各部は、物理的に同じ装置であってもよい。例えば、制御部30は、物理的に1つの回路から構成されていてもよい。
表示順序記憶部33、及び無効化設定記憶部34は、例えばROMやRAMなどの記憶手段を有している。表示順序記憶部33は、表示部10に表示されるパラメータの順序が記憶されている。表示順序記憶部33には、パラメータの表示順序が予め設定されている。表示切換部21を押すことによって、表示順序記憶部33に記憶されている順序で、パラメータが切換えられる。
表示順序記憶部33に記憶されているパラメータの表示順序の一例を以下に示す。なお、以下の各パラメータには、各パラメータの設定可能な値が併せて示されている。
(1)制御種類モードパラメータ (設定可能数値 整数1、2)
(2)制御動作モードパラメータ (設定可能数値 整数 1、2、3)
(3)加熱冷却モードパラメータ (設定可能数値 整数 1、2、3)
(4)操作量MV上限値 (設定可能範囲 実数 0.0%〜100.0%)
(5)操作量MV下限値 (設定可能範囲 実数 0.0%〜100.0%)
(6)READY時基本操作量 (設定可能範囲 実数 0.0%〜100.0%)
(7)MANUAL時基本操作量 (設定可能範囲 実数 0.0%〜100.0%)
(8)加熱時比例帯Ph (設定可能範囲 実数 0.1%〜1000.0%)
(9)加熱時積分時間Ih (設定可能範囲 実数 0.0sec.〜10000.0sec.)
(10)加熱時微分時間Dh (設定可能範囲 実数 0.0sec.〜10000.0sec.)
(11)冷却時比例帯Pc (設定可能範囲 実数 0.1%〜1000.0%)
(12)冷却時積分時間Ic (設定可能範囲 実数 0.0sec.〜10000.0sec.)
(13)冷却時微分時間Dc (設定可能範囲 実数 0.0sec.〜10000.0sec.)
(14)オートチューニングAT (設定可能数値 整数 0、1)
(1)制御種類モードパラメータは、制御種類の切換えるためのパラメータであり、例えば、ON/OFF制御、又はPID制御の切換えを行う。(1)制御種類モードパラメータの設定によって、ON/OFF制御又はPID制御のいずれかを選択することができる。例えば、(1)制御種類モードパラメータがパラメータ表示部11に表示されている状態で、設定表示部12を1にするとON/OFF制御となり、2にするとPID制御となる。
(2)制御動作モードパラメータは、動作モードの切換を行うためのパラメータである。(2)制御動作モードパラメータの設定値によって、動作モードが例えば、READY、MANUAL,及びAUTOのいずれかに設定される。すなわち、(2)制御動作モードパラメータの設定によって、READY動作、MANUAL動作、及びAUTO動作のいずれか一つを選択することができる。例えば、(2)制御動作モードパラメータがパラメータ表示部11に表示されている状態で、設定表示部12を1にするとREADY動作となり、2にするとMANUAL動作となり、3にするとAUTO動作となる。AUTO動作に設定された場合、上記のON/OFF制御か、PID制御によって温度が調整する。
(3)加熱冷却モードパラメータは、加熱冷却モードを切換えるためのパラメータである。従って、(3)加熱冷却モードパラメータの設定値によって、加熱モード(通常)、冷却モード(特殊)、及び加熱冷却モードのいずれかに切換えられる。すなわち、(3)加熱冷却モードパラメータの設定によって、加熱モード、冷却モード、及び加熱冷却モードのいずれか一つを選択することができる。例えば、(3)加熱冷却モードパラメータがパラメータ表示部11に表示されている状態で、設定表示部12を1にすると加熱モードとなり、2にすると冷却モードとなり、3にすると加熱冷却モードとなる。
(4)操作量MV上限値、及び(5)操作量MV下限値のパラメータは、操作量の上限値、及び下限値を設定するためのパラメータである。(4)操作量MV上限値、及び(5)操作量MV下限値には、それぞれ0〜100%の値が設定される。PID制御を行った場合、上限値と下限値の間の操作量MVが出力される。
(6)READY時基本操作量、及び(7)MANUAL時基本操作量は、READY時、及びMANUAL時の操作量を設定するためのパラメータである。例えば、(2)制御動作モードパラメータで[1:READY]が設定されている場合、(6)READY時基本操作量で設定されている操作量を出力する。同様に、(2)制御動作モードパラメータで[2:MANUAL]が設定されている場合、(7)MANUAL時基本操作量で設定されている操作量を出力する。(6)READY時基本操作量、及び(7)MANUAL時基本操作量には、それぞれ0〜100%の値が設定される
(8)加熱時比例帯Ph〜(13)冷却時微分時間Dcの設定は、PIDパラメータである。すなわち、(8)加熱時比例帯Ph、及び(11)冷却時比例帯Pcは、P制御(比例動作)の設定値である。(8)加熱時比例帯Ph、及び(11)冷却時比例帯Pcは、0.1%〜1000.0%の値が設定される。(9)加熱時積分時間Ih、及び(12)冷却時積分時間IcはI制御(積分動作)の設定値である。(10)加熱時微分時間Dh、及び(13)冷却時微分時間Dcは、D制御(微分動作)の設定値である。(9)加熱時積分時間Ih、(12)冷却時積分時間Ic、(10)加熱時微分時間Dh、及び(13)冷却時微分時間Dcには、0.0sec〜10000.0secまでの値が設定される。
加熱モードでは、(8)〜(10)に基づいてPID制御される。一方、冷却モードでは、(11)〜(13)に基づいてPID制御される。さらに、加熱冷却モードでは、(8)〜(13)に基づいてPID制御される。
(14)オートチューニングATは、オートチューニングATを起動するためのパラメータである。従って、(14)オートチューニングATの設定値によって、ATを起動するか、停止するかが選択される。例えば、(14)オートチューニングATに0が設定されると、ATが停止し、1が設定されるとATが起動する。オートチューニングATを行うことによって、ハンチングの少ないPIDパラメータを決定することができる。
表示切換部21のボタンを押すことによって、(1)制御種類モードパラメータから(14)オートチューニングATまで、順番に表示が変わっていく。例えば、(1)制御種類モードパラメータが表示されている状態で、表示切換部21のボタンを押すと、(2)制御動作モードパラメータの表示に切り換わる。さらに、(14)オートチューニングATが表示されている状態において、表示切換部21のボタンを押下すると、(1)制御種類モードパラメータに戻る。すなわち、表示切換部21のボタンを14回押すと、表示が一周して、元のパラメータに戻る。このように、表示順序記憶部33に記憶されている表示順序にしたがって、循環表示されていく。
表示処理部31は、表示部10に対して表示を行うための処理を行う。例えば、表示処理部31は、表示順序記憶部33の表示順序を参照して、表示処理を行う。すなわち、表示切換部21が操作されると、表示処理部31は、表示順序にしたがって、次のパラメータをパラメータ表示部11に表示させる。さらに、次のパラメータに対応する設定値を設定表示部12に表示させる。このように、表示部10には、1つのパラメータに関する情報が表示される。パラメータ表示部11には、パラメータを示すアルファベットなどが表示される。また、設定表示部12には、そのパラメータに対する設定値が表示される。
無効化設定記憶部34には、パラメータを無効化する無効化設定が記憶されている。ここでは、無効化設定が予めリストとして記憶されている。ある1つのパラメータの設定に応じて、無効となる他のパラメータが抽出されている。無効化設定記憶部34では、この無効化される無効パラメータのリストが、無効化の要因となる要因パラメータと対応付けられている。例えば、(1)〜(3)の制御モードに応じて、一部のパラメータが無効となる。このように、制御に使用しないパラメータは無効化される。
そして、無効化処理部32は、無効化設定記憶部34に記憶されている無効化設定を参照して、無効化処理を行う。すなわち、要因パラメータの設定値に基づいて、無効とされるべきパラメータを無効化する。無効化設定記憶部34では、要因パラメータの設定値に対して無効パラメータが対応付けられている。このため、入力された現在の設定に応じた無効パラメータを抽出することができる。もちろん、現在の設定において、無効化されるべきパラメータが2以上ある場合は、全ての無効パラメータを抽出する。現在表示されているパラメータが無効パラメータであるかを判定する。そして、無効化されたパラメータでは、設定表示部12に無効化されていることを示す記号が表示される。例えば、無効化されたパラメータでは、図2に示すように、設定表示部12に横棒「−」が表示される。ここでは、4つの7セグメントディスプレイのそれぞれに、横棒「−」が表示されている。このように、表示処理部31は、無効化されていることが分かるような表示を行う。もちろん、無効化を示す記号は横棒「−」以外の記号でもよい。このようにすることで、ユーザが無効化されていること即座に把握することができる。
以下に、実際の無効化設定の一例について説明する。
(1)制御種類モードパラメータの設定が[1:ON/OFF制御]になっている場合、(8)〜(14)のパラメータが無効となる。すなわち、PID制御が実施されないため、PIDパラメータは使用されない。PIDパラメータに関する(8)〜(13)が無効パラメータとなる。さらに、オートチューニングも実施されないため、(14)も無効パラメータとなる。ここで、(1)制御種類モードパラメータは、(8)〜(14)のパラメータを無効化する要因パラメータとなる。また、(1)制御種類モードパラメータの設定が[2:PID制御]になっている場合、無効化されるパラメータはない。
また、(2)制御動作モードパラメータが[1:READY]、又は[2:MANUAL]に設定されている場合、(14)オートチューニングATが無効となる。従って、(2)制御動作モードパラメータは、(14)オートチューニングATを無効化する要因パラメータとなる。(2)制御動作モードパラメータがAUTOに設定されている場合、無効パラメータはない。
(3)加熱冷却モードパラメータが[1:加熱(通常)]に設定されると、冷却時のPIDパラメータである(11)〜(13)が無効化される。(3)加熱冷却モードパラメータが[2:冷却(特殊)]に設定されると、加熱時のPIDパラメータである(8)〜(10)が無効化される。(3)加熱冷却モードパラメータは、(8)〜(13)のパラメータを無効化する要因パラメータとなる。(3)加熱冷却モードパラメータが[3:加熱・冷却]に設定されると、加熱時及び冷却時のPIDパラメータが使用されるため、無効パラメータはない。
上記のような無効パラメータのリストが要因パラメータと対応付けて記憶されている。例えば、パラメータの設定値毎に、無効化されるパラメータがリストとして記憶されている。もちろん、上記の無効化設定は、一例であり、説明した設定に限られるものではない。
ここで、(1)制御種類モードパラメータが「1:ON/OFF制御」、(2)制御動作モードパラメータが「3:AUTO」、(3)加熱冷却モードパラメータが「1:加熱(通常)」のように設定されているものとする。この場合、以下のような状態で表示される。なお、以下の設定例では、説明の簡略化のため、括弧内にそのパラメータが有効になっているか無効になっているかが示されている。
(1)制御種類モードパラメータ (有効) 1が表示されている。
(2)制御動作モードパラメータ (有効) 3が表示されている。
(3)加熱冷却モードパラメータ (有効) 1が表示されている。
(4)操作量MV上限値 (有効) 0.0%〜100.0%の実数が表示されていて変更可能。
(5)操作量MV下限値 (有効) 0.0%〜100.0%の実数が表示されていて変更可能。
(6)READY時基本操作量 (有効) 0.0%〜100.0%の実数が表示されていて変更可能。
(7)MANUAL時基本操作量 (有効) 0.0%〜100.0%の実数が表示されていて変更可能。
(8)加熱時比例帯Ph (無効) 横棒−が表示されている。
(9)加熱時積分時間Ih (無効) 横棒−が表示されている。
(10)加熱時微分時間Dh (無効) 横棒−が表示されている。
(11)冷却時比例帯Pc (無効) 横棒−が表示されている。
(12)冷却時積分時間Ic (無効) 横棒−が表示されている。
(13)冷却時微分時間Dc (無効) 横棒−が表示されている。
(14)オートチューニングAT (無効) 横棒−が表示されている。
(8)加熱時比例帯Phが表示対象となっている場合、図2に示すように、パラメータ表示部11に記号Phが表示されている。このとき、設定表示部12は、無効の意味で横棒「−」が表示されている状態になっている。(8)加熱時比例帯Phが無効になっているにもかかわらず、この状態でユーザが設定入力部22のボタンを押下したら、(1)制御種類モードパラメータの表示にジャンプする。すなわち、ジャンプ処理部35が要因パラメータを表示させるジャンプ処理を行う。これにより、パラメータ表示部11には、表示順序に関係なく、要因パラメータが表示される。ここでは、(8)加熱時比例帯Phから表示順序を飛び越して、(1)制御種類モードパラメータが表示される。従って、(1)制御種類モードパラメータと、その設定値が表示部10に表示される。これにより、要因パラメータとその設定を即座に確認することができる。
そして、(1)制御種類モードパラメータを[1:ON/OFF制御]から[2:PID制御]に設定変更し、通常のパラメータ表示切換操作を実行すると、(2)制御動作モードパラメータの表示には移行せずに、(8)加熱時比例帯Phの表示に復帰する。すなわち、表示順序に関係なく、設定変更前まで無効化されていたパラメータにジャンプする。これにより、表示順序を飛び越えて、ジャンプ処理直前に表示されていたパラメータが表示される。この復帰時は、制御種類モードパラメータが[2:PID制御]になっているので、設定表示部12の表示は、(8)加熱時比例帯Phに対応する設定値に切り換わっている。例えば[10.0%]のような数値が、(8)加熱時比例帯Phの設定値として設定表示部12に表示される。従って、設定変更が受け付けられる。このようにすることで、その無効パラメータの設定を速やかに変更することができる。さらに、元の表示順に復帰するため、無効化されていたパラメータの設定値を速やかに変更することができる。よって利便性を向上することができる。
次に別の設定例について説明する。例えば、制御種類モードパラメータが[2:PID制御]、制御動作モードパラメータが[3:AUTO]、加熱冷却モードパラメータが[1:加熱(通常)]のように設定されているものとする。この場合、以下のような表示になる。
(1)制御種類モードパラメータ (有効) 2が設定されている。
(2)制御動作モードパラメータ (有効) 3が設定されている。
(3)加熱冷却モードパラメータ (有効) 1が設定されている。
(4)操作量MV上限値有効 (有効) 0.0%〜100.0%の実数が表示されていて変更可能。
(5)操作量MV下限値有効 (有効) 0.0%〜100.0%の実数が表示されていて変更可能。
(6)READY時基本操作量 (有効) 0.0%〜100.0%の実数が表示されていて変更可能。
(7)MANUAL時基本操作量 (有効) 0.0%〜100.0%の実数が表示されていて変更可能。
(8)加熱時比例帯Ph (有効)0.1%〜1000.0%の実数が表示されている。
(9)加熱時積分時間Ih (有効) 0.0sec.〜10000.0sec.の実数が表示されている。
(10)加熱時微分時間Dh (有効) 0.0sec.〜10000.0sec.の実数が表示されている。
(11)冷却時比例帯Pc (無効) 横棒−が表示されている。
(12)冷却時積分時間Ic (無効) 横棒−が表示されている。
(13)冷却時微分時間Dc (無効) 横棒−が表示されている。
(14)オートチューニングAT (有効) 0、1表示されている。
パラメータ表示部11に表示対象である(11)冷却時比例帯Pcを示す記号Pcが表示されているときに、数値表示部は無効の意味で横棒−が表示されている状態になっている。この状態で、ユーザが無効であるにもかかわらず数値設定変更に相当する操作を実行したら、(3)加熱冷却モードパラメータの表示にジャンプする。
そして、(3)加熱冷却モードパラメータを[1:加熱(通常)]から[3:加熱・冷却]に設定変更し、通常のパラメータ表示切換操作を実行する。この場合、操作量MV上限値の表示には移行せずに、(11)冷却時比例帯Pcの表示に復帰する。この復帰時は、加熱冷却モードパラメータが[3:加熱・冷却]になっているので、(11)冷却時比例帯Pcに対応する設定値に切り換わっている。例えば[10.0%]のような数値が、(11)冷却時比例帯Pcの設定値として表示される。
なお、無効パラメータ化の要因が複数ある場合は、パラメータ表示順序の上位のパラメータから順にジャンプしていくようにすればよい。例えば、(1)制御種類モードパラメータが[1:ON/OFF制御]、(2)制御動作モードパラメータが[1:READY]であるとする。このとき、パラメータ表示部11に(14)オートチューニングATであることを示す記号ATが表示され、設定表示部12は無効の意味で横棒−が表示されている状態になっている。(14)が表示されている状態で設定入力の操作を行うと、(1)制御種類モードパラメータにジャンプした後に(2)制御動作モードパラメータにジャンプするような処理になる。例えば、(14)が表示されている状態で、設定入力部22を1回押下すると、(1)制御種類モードパラメータにジャンプする。さらに、(1)制御種類モードパラメータが表示されてる状態で、表示切換部21を操作すると、(2)制御動作モードパラメータにジャンプする。要因パラメータが複数ある場合、表示順序に従って要因パラメータを表示させる。
なお、上記の説明では、設定入力部22の操作をジャンプ処理部35がジャンプ処理を行う操作となっていたが、ジャンプ処理操作はこれに限られるものではない。すなわち、設定値入力以外の操作をジャンプ処理操作としてもよい。このように、所定の操作を行うことで、ジャンプ処理部35がジャンプ処理を行う。これにより、無効化の要因となっている要因パラメータを速やかに表示することができる。よって、利便性を向上することができ、ユーザが利用しやすくなる。
複数の全ての要因パラメータにジャンプした後に、表示切換部21を操作したとき、元のパラメータに復帰する。すなわち、無効パラメータから複数の要因パラメータにジャンプした後、ジャンプする前の無効パラメータが表示される。これにより、無効化の要因となるパラメータの確認を簡便に行うことができるまた、無効となるパラメータの設定を即座に変更することができる。よって、パラメータの設定操作を簡略化でき、利便性を向上することができる。なお、無効化の要因となる要因パラメータとしては、(1)〜(3)の制御モードに関するパラメータが挙げられる。制御モードが切換えられると、一部のパラメータを使用しなくなるため、それらのパラメータが無効パラメータとなる。無効化の要因となる制御モードに関するパラメータを確認することができる。
上記の温調計1におけるパラメータ表示方法について説明する。まず、表示順序にしたがってパラメータ、及びそのパラメータの設定が表示される。そして、パラメータの表示を切換える切換操作が行なわれた場合に、予め定められている表示順序にしたがって、現在表示されているパラメータを次のパラメータに切換える。すると、他の要因パラメータの設定によって無効化されている無効パラメータが表示される。無効パラメータが表示されている状態において所定の操作が行われた場合に、要因となるパラメータの表示にジャンプする。このジャンプ処理では、無効パラメータとその要因となるパラメータとが対応付けられている無効化設定が参照される。
なお、上記の説明では、本実施の形態にかかる計測制御機器の例として温調計を挙げたが、本実施の形態にかかる計測制御機器は温調計に限られるものでない。すなわち、複数のパラメータの設定を利用して、制御を行う計測制御機器であればよい。計測制御機器には、計測器から制御対象に関する計測値が入力されている。そして、計測制御機器は、パラメータの設定を用いて、計測器からの計測値に応じたフィードバック制御を行う。これにより、計測値が目標値に近づくようにフィードバック制御される。もちろん、表示部10や入力部20の例は一例であり、他の表示機能、入力機能が備わっていてもよい。例えば、複数のパラメータをグループ分けして、表示させるようにしてもよい。この場合、グループ切換ボタンなどが入力部20に設けられる。
本実施の形態にかかる温調計の計装事例を示す図である。 本実施の形態にかかる温調計の構成を示す正面図である。 本実施の形態にかかる温調計の制御部を示すブロック図である。
符号の説明
1 温調計
2 電力調整器
3 電力供給回路
4 ヒータ
5 温度センサ
6 加熱処理炉
10 表示部
11 パラメータ表示部
12 設定表示部
20 入力部
21 表示切換部
22 設定入力部
30 制御部
31 表示処理部
32 無効化処理部
33 表示順序記憶部
34 無効化設定記憶部
35 ジャンプ処理部

Claims (10)

  1. 制御対象に関する計測値が入力されるとともに、複数のパラメータに対する設定を用いて前記制御対象に対する制御を行う計測制御機器であって、
    前記パラメータ、及びその設定を表示する表示部と、
    前記表示部に表示されるパラメータを切り換えるとともに、表示されているパラメータに対する設定を行うための入力部と、
    前記入力部において前記パラメータを切換える切換操作が行われた場合に、予め設定されている表示順序にしたがって、次の前記パラメータを前記表示部に表示させる表示処理部と、
    特定のパラメータについては、他の前記パラメータの設定によって、前記特定のパラメータを無効化する処理を行うように、予め無効化の要因となる要因パラメータとの対応付けが、無効化設定として記憶されている無効化設定記憶部と、
    前記表示部に無効化されている無効パラメータが表示されている状態で、前記入力部において所定の操作が行なわれた場合に、前記無効化設定記憶部の無効化設定を参照して、前記無効化の要因となる前記他のパラメータの表示にジャンプさせるジャンプ処理部と、を備えることを特徴とする計測制御機器。
  2. 前記他のパラメータの表示にジャンプした後に、前記入力部において、前記切換操作が行なわれた場合、前記ジャンプする前のパラメータの表示に復帰することを特徴とする請求項1に記載の計測制御機器。
  3. 前記他のパラメータの表示にジャンプするための前記所定の操作が、前記パラメータの設定の変更操作であることを特徴とする請求項1、又は2に記載の計測制御機器。
  4. 前記無効化の要因となる要因パラメータが制御モードに関するパラメータであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の計測制御機器。
  5. 前記無効化の要因となる要因パラメータが複数ある場合に、前記表示順序が上位のパラメータから順に表示することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の計測制御機器。
  6. 制御対象に関する計測値が入力されるとともに、複数のパラメータに対する設定を用いて前記制御対象に対する制御を行う計測制御機器であり、特定のパラメータについては、他のパラメータの設定に応じて、前記特定のパラメータを無効化する処理を行うように、予め無効化の要因となる要因パラメータとの対応付けが、無効化設定として記憶されている無効化設定記憶部を備えた計測制御機器におけるパラメータ表示方法であって、
    前記パラメータ、及びそのパラメータの設定を表示するステップと、
    前記パラメータの表示を切換える切換操作が行なわれた場合に、予め定められている表示順序にしたがって次のパラメータを表示させることによって、他のパラメータの設定に応じて無効化されている無効パラメータを表示するステップと、
    前記無効パラメータが表示されている状態において所定の操作が行われた場合に、前記無効化設定記憶部に無効化設定として記憶されている無効化の要因となる前記要因パラメータを参照して、前記他のパラメータの表示にジャンプするステップと、を備えるパラメータ表示方法。
  7. 前記他のパラメータの表示にジャンプした後に、前記切換操作が行なわれた場合、前記ジャンプする前のパラメータの表示に復帰することを特徴とする請求項6に記載の計測制御機器のパラメータ表示方法。
  8. 前記他のパラメータの表示にジャンプするための前記所定の操作が、前記パラメータの設定の変更操作であることを特徴とする請求項6、又は7に記載の計測制御機器のパラメータ表示方法。
  9. 前記無効化の要因となる要因パラメータが前記制御モードに関するパラメータであることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の計測制御機器のパラメータ表示方法。
  10. 前記無効化の要因となる要因パラメータが複数ある場合に、前記表示順序が上位のパラメータから順に表示することを特徴とする請求項6乃至9のいずれか1項に記載の計測制御機器のパラメータ表示方法。
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