JP6939576B2 - 鉄損測定方法および鉄損測定システム - Google Patents
鉄損測定方法および鉄損測定システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP6939576B2 JP6939576B2 JP2018001215A JP2018001215A JP6939576B2 JP 6939576 B2 JP6939576 B2 JP 6939576B2 JP 2018001215 A JP2018001215 A JP 2018001215A JP 2018001215 A JP2018001215 A JP 2018001215A JP 6939576 B2 JP6939576 B2 JP 6939576B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sample
- field strength
- magnetic field
- flux density
- magnetic flux
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Measuring Magnetic Variables (AREA)
- Inverter Devices (AREA)
Description
このように非特許文献1および特許文献1、2には、PWMインバータおよび単板試験器を用いて試料の鉄損を測定するための測定条件についての開示がない。このため、PWMインバータおよび単板試験器を用いて試料の鉄損を正確に測定することが容易でないという問題点がある。
(単板試験器の構成)
図1は、単板試験器の概略構成の一例を示す斜視図である。図1(a)は、縦形単ヨークの単板試験器の概略構成を示す図である。図1(b)は、縦形複ヨークの単板試験器の概略構成を示す図である。図1(c)は、横形単ヨークの単板試験器の概略構成を示す図である。図1(d)は、横形複ヨークの単板試験器の概略構成を示す図である。
図2は、縦形単ヨークの単板試験器におけるヨークY1、Y2、コイル群100、および試料Sの配置の一例を示す図である。尚、図2では、巻線枠Fの図示を省略している。図2において、コイル群100は、励磁コイル110と、二次コイル120とを有する。
励磁コイル110は、二次コイル120よりも外周側で、試料S(巻線枠F(前述した閉磁路))を取り巻くように、巻線枠Fの長手方向(X軸方向)に沿って巻き回される。励磁コイル110に励磁電流が流れることにより、試料Sが励磁されると共に、励磁コイル110が取り巻く空隙に磁束が流れる。
図3は、鉄損測定システムの構成の一例を示す図である。
図3において、鉄損測定システムは、電源装置301と、直流電圧発生装置302と、PWMインバータ303と、スイッチ回路304と、電流計305と、電圧計306と、鉄損測定装置307とを有する。
PWMインバータ303は、鉄損測定装置307からの指示に基づく目標励磁電圧を変調波としてPWM(Pulse Width Modulation)制御を行うことにより、励磁電圧を生成して出力する。即ち、PWMインバータ303は、目標励磁電圧(変調波)の大きさと搬送波の大きさとの比較の結果に基づいて、直流電圧発生装置302より出力された直流電圧を出力するタイミングを制御することにより、目標励磁電圧(変調波)をパルス幅変調して励磁電圧を生成して出力する。励磁電圧の振幅は、直流電圧発生装置302から出力される直流電圧の大きさを変更することにより変更される。
図4において、PWMインバータ303は、正相変調波410の大きさと搬送波420の大きさとを、各時刻において比較する。そして、PWMインバータ303は、正相変調波410の大きさが搬送波420の大きさよりも大きい場合に「1」を出力し、そうでない場合に「0(ゼロ)」を出力することを各時刻において行い、正相ノッチ波440を生成する。
尚、図4では、変調波・搬送波の値を相対値で示す。
尚、図4では、励磁電圧460の値を相対値で示す。
電圧計306は、二次コイル120の両端の電圧(誘起電圧)を測定する。
鉄損測定装置307は、電源装置301およびPWMインバータ303に対して、出力すべき励磁電圧の時間波形および大きさ(振幅)を指示する。また、鉄損測定装置307は、スイッチ回路304に対して、電源装置301から出力される励磁電圧およびPWMインバータ303から出力される励磁電圧の何れを選択する(接点304a、304bの何れを閉じる)のかを指示する。また、鉄損測定装置307は、電流計305で測定された励磁電流と、電圧計306で測定された誘起電圧とを入力し、試料Sの鉄損を測定(導出)して出力する。
鉄損測定装置307の詳細を説明する前に、本発明者らが得た知見について説明する。
まず、非特許文献2に記載された鋼種35A360を試料Sとし、励磁電源として電源装置301を用いて、非特許文献1に記載された方法で、試料Sに圧縮応力を付加せず、試料Sの磁束密度の時間波形が50[Hz]の正弦波となり、試料Sの磁束密度の最大値が1.7[T]となる条件下で試料Sの鉄損を測定した。この測定の後、ヨークY1、Y2を試料Sから離して、再びヨークY1、Y2を試料Sに接触させ前述したのと同様に試料Sの鉄損を測定することを2回繰り返した。これら合計3回の測定の結果、試料Sの鉄損は、何れの測定でも3.39[W/kg]になった。以下の説明では、この測定を必要に応じて第1の既存測定と称する。
次に、電源装置301をPWMインバータ303に取り替えて、試料Sに50[MPa]の圧縮応力を付加した状態で前記第2の既存測定と同じ測定を、前述したようにしてヨークY1、Y2と試料Sとの接触状態を変えて合計3回行った。これら合計3回の測定の結果、試料Sの鉄損は、図5(b)に示すようになった。以下の説明では、この測定を必要に応じて第4の既存測定と称する。
以上の結果を表1に示す。表1において、波形:正弦波、圧縮応力:0MPaにおける値は、前記第1の既存測定の結果を示し、波形:インバータ、圧縮応力:0MPaにおける値は、前記第2の既存測定の結果を示し、波形:正弦波、圧縮応力:50MPaにおける値は、前記第3の既存測定の結果を示し、波形:インバータ、圧縮応力:50MPaにおける値は、前記第4の既存測定の結果を示す。尚、ここでは、圧縮応力の値は、絶対値で表記する(以降も同様である)。
以下に説明する本実施形態の鉄損測定装置307は、以上の知見に基づくものである。
以下に、本実施形態の鉄損測定装置307について説明する。鉄損測定装置307のハードウェアは、例えば、CPU、ROM、RAM、HDD、および各種のインターフェースを備える情報処理装置、または、専用のハードウェアを用いることにより実現される。まず、図3に示すように各装置および試料Sをセットする。尚、特に断らない限り、一度セットされた試料Sは動かされないものとする。また、試料Sに圧縮応力を付加する場合には、試料Sがセットされている間、荷重付加装置により所定の時間波形の圧縮応力が試料Sに付加された状態になるようにする。どのような圧縮応力を試料Sに付加するのかは、どのような圧縮応力が試料Sに付加されているときの鉄損を調査したいのかによって決められる。例えば、試料Sが電気機器の鉄心を構成する磁性体板と同種の試料である場合、当該鉄心に付加されることが想定される圧縮応力を試料Sに付加することができる。より具体的に説明すると、例えば、当該鉄心が回転電機(モータや発電機)のステータコアである場合、焼き嵌め等により当該ステータコアに付加されることが想定される圧縮応力を試料Sに付加することができる。
切り替え部311は、電源装置301またはPWMインバータ303の選択を指示する信号を、スイッチ回路304に送信する。例えば、切り替え部311は、鉄損測定装置307が起動した場合または鉄損測定装置307のユーザインタフェースの操作に基づく指示があった場合に、電源装置301の選択を指示する信号をスイッチ回路304に送信する。その後、切り替え部311は、後述する磁界強度範囲導出部317からの信号に基づいて、PWMインバータ303の選択を指示する信号をスイッチ回路304に送信する。スイッチ回路304は、電源装置301の選択を指示する信号を受信すると、接点304aを閉じ、PWMインバータ303の選択を指示する信号を受信すると、接点304bを閉じる。
波形記憶部312は、例えば、試験者(オペレータ)による鉄損測定装置307のユーザインタフェースの操作に基づいて、PWMインバータ303における目標励磁電圧(変調波)の時間波形と、搬送波の周波数と、変調率とを含む情報を記憶する。PWMインバータ303における目標励磁電圧の時間波形は、例えば、正弦波であるが、正弦波に限定されるものではない。
第1の励磁指示部313は、切り替え部311により、電源装置301がスイッチ回路304に送信されて、スイッチ回路304における接点304aが閉じられているときに動作する。
第1の励磁指示部313は、波形記憶部312に記憶されている目標励磁電圧の時間波形と同じ時間波形の励磁電圧を励磁コイル110に印加することを電源装置301に指示する。これにより、目標励磁電圧の時間波形と同じ時間波形(例えば正弦波)の励磁電圧が励磁コイル110に印加される。尚、励磁電圧の最大値(波高値)の初期値は、例えば、試験者による鉄損測定装置307のユーザインタフェースの操作に基づいて鉄損測定装置307に予め設定される。
第1の励磁指示部313からの指示に基づいて、目標励磁電圧の時間波形と同じ時間波形の励磁電圧が励磁コイル110に印加されて試料Sが励磁されることにより二次コイル120に電圧が誘起され、この電圧が電圧計306により測定される。第1の磁束密度導出部314は、この電圧計306により測定された電圧に基づいて、目標励磁電圧の時間波形と同じ時間波形の励磁電圧が励磁コイル110に印加されて試料Sが励磁されることにより発生する試料Sの磁束密度を導出する。本実施形態では、以下の(1)式および(2)式に基づいて、時刻tにおける試料Sの磁束密度B(t)[T]を導出する。
V(t)=−N×dφ(t)/dt ・・・(1)
φ(t)=B(t)×S ・・・(2)
第1の磁束密度条件判定部315は、第1の磁束密度導出部314により導出された試料Sの磁束密度B(t)の最大値が所定の条件を満たすか否かを判定する(以下の説明では、この所定の条件を必要に応じて磁束密度条件と称する)。本実施形態では、第1の磁束密度条件判定部315は、試料Sの磁束密度B(t)として一周期分の磁束密度B(t)が得られると、当該一周期分の磁束密度B(t)の時間波形に基づいて、試料Sの磁束密度の最大値(波高値)を導出する。そして、第1の磁束密度条件判定部315は、試料Sの磁束密度の最大値が、所定の値になったか否かを判定する。この所定の値は、例えば、試験者による鉄損測定装置307のユーザインタフェースの操作に基づいて予め鉄損測定装置307に設定される。この場合、試料Sの磁束密度の最大値が、所定の値になることが磁束密度条件になる。所定の値は、試料Sの磁束密度がどのようなときの鉄損を調査したいのかによって決められる。例えば、試料Sが電気機器の鉄心を構成する磁性体板と同種の試料である場合、当該鉄心に発生することが想定される磁束密度の最大値を所定の値とすることができる。
第1の磁界強度導出部316は、第1の磁束密度条件判定部315により、第1の磁束密度導出部314で導出された試料Sの磁束密度B(t)の最大値が磁束密度条件を満たすと判定されると起動する。
第1の励磁指示部313からの指示に基づいて、目標励磁電圧の時間波形と同じ時間波形の励磁電圧が励磁コイル110に印加されると、励磁コイル110に励磁電流が流れ、この励磁電流が電流計305により測定される。第1の磁界強度導出部316は、この電流計305により測定された励磁電流に基づいて、目標励磁電圧の時間波形と同じ時間波形の励磁電圧が励磁コイル110に印加されて試料Sが励磁されることにより発生する試料Sの磁界強度を導出する。本実施形態では、以下の(3)式に基づいて、時刻tにおける試料Sの磁界強度H(t)[A/m]を導出する。
H(t)=N1×I(t)÷l ・・・(3)
ここで、N1は、励磁コイル110の巻回数[回]である。I(t)は、時刻tにおいて励磁コイル110に流れる(電流計305により測定される)励磁電流[A]である。lは、単板試験器における磁路長[m]である。
磁界強度範囲導出部317は、第1の磁界強度導出部316により導出された試料Sの磁界強度H(t)の最大値に基づいて、磁界強度の最大値の範囲を導出する。以下の説明では、この磁界強度の最大値の範囲を、必要に応じて磁界強度範囲と称する。後述するPWMインバータ303により励磁された試料Sの磁界強度の最大値が磁界強度範囲に入っているときの試料Sの鉄損の測定を有効とする。本実施形態では、磁界強度範囲導出部317は、第1の磁界強度導出部316により一周期分の磁界強度H(t)が導出されると、当該一周期分の磁界強度H(t)の時間波形に基づいて、試料Sの磁界強度の最大値(波高値)を導出する。そして、磁界強度範囲導出部317は、第1の磁界強度導出部316により導出された一周期分の磁界強度H(t)から導出した磁界強度の最大値に基づいて、試料Sの磁界強度の最大値の範囲を磁界強度範囲として導出する。非特許文献1では、磁界強度の測定誤差として±3[%]以内であることが記載されている。そこで、例えば、第1の磁界強度導出部316により導出された一周期分の磁界強度H(t)から導出した磁界強度の最大値の0.97倍以上1.03倍以下の範囲を磁界強度範囲とすることができる。磁界強度範囲導出部317は、磁界強度範囲を導出すると、スイッチ回路304の切り替えを指示する信号を切り替え部311に送信する。切り替え部311は、この信号に基づいて、PWMインバータ303の選択を指示する信号をスイッチ回路304に送信する。尚、前述した磁界強度範囲を一般的に表すと、第1の磁界強度導出部316により導出された一周期分の磁界強度H(t)から導出した磁界強度の最大値を中心値とする範囲であって、上限値が、当該試料の磁界強度の最大値を(1+x)倍した値であり、下限値が、当該試料の磁界強度の最大値を(1−x)倍した値である範囲となる。xは、0超1未満の範囲であり、前述した例では、0.03になる。xの値は、非特許文献1以外の規格における磁界強度の測定誤差の許容範囲や、試料Sと同種の磁性体板で構成される鉄心の仕様で定められる鉄損の誤差の許容範囲等に応じて、適宜決定することができる。
第2の励磁指示部313は、切り替え部311により、PWMインバータ303がスイッチ回路304に送信されて、スイッチ回路304における接点304bが閉じられているときに動作する。
第2の励磁指示部318は、波形記憶部312に記憶されている目標励磁電圧の時間波形、搬送波の周波数、および変調率をPWMインバータ303に出力する。これにより、PWMインバータ303は、目標励磁電圧の時間波形を変調波の時間波形として、当該変調波、搬送波、および変調率に基づいてPWM変調を行って励磁電圧を生成し、生成した励磁電圧を励磁コイル110に印加する。
第2の励磁指示部318からの指示に基づいて、PWMインバータ303から励磁電圧が励磁コイル110に印加されて試料Sが励磁されることにより二次コイル120に電圧が誘起され、この電圧が電圧計306により測定される。第2の磁束密度導出部319は、この電圧計306により測定された電圧に基づいて、PWMインバータ303から励磁電圧が励磁コイル110に印加されて試料Sが励磁されることにより発生する試料Sの磁束密度を導出する。本実施形態では、第2の磁束密度導出部319も第1の磁束密度導出部314と同様に、前述した(1)式および(2)式に基づいて、時刻tにおける試料Sの磁束密度B(t)を導出する。
第2の磁束密度条件判定部320は、第2の磁束密度導出部319により導出された試料Sの磁束密度B(t)の最大値が、前述した第1の磁束密度条件判定部315で用いた磁束密度条件と同じ磁束密度条件を満たすか否かを判定する。前述した例では、第2の磁束密度条件判定部320は、試料Sの磁束密度の最大値が、所定の値になったか否かを判定する(所定の値として、第1の磁束密度条件判定部315で使用したものと同じ値を用いる)。
第2の励磁指示部318からの指示に基づいて、PWMインバータ303から励磁電圧が励磁コイル110に印加されると、励磁コイル110に励磁電流が流れ、この励磁電流が電流計305により測定される。第2の磁界強度導出部321は、この電流計305により測定された励磁電流に基づいて、PWMインバータ303から励磁電圧が励磁コイル110に印加されて試料Sが励磁されることにより発生する試料Sの磁界強度を導出する。本実施形態では、第2の磁界強度導出部321も第1の磁界強度導出部316と同様に、前述した(3)式に基づいて、時刻tにおける試料Sの磁界強度H(t)を導出する。
磁界強度判定部322は、第2の磁界強度導出部321により導出された試料Sの磁界強度H(t)の最大値が磁界強度範囲導出部317により導出された磁界強度範囲に入るか否かを判定する。前述した例では、試料Sの磁界強度の最大値の範囲を磁界強度範囲とする。この場合、磁界強度判定部322は、第2の磁界強度導出部321により一周期分の磁界強度H(t)が導出されると、当該一周期分の磁界強度H(t)の時間波形に基づいて、試料Sの磁界強度の最大値(波高値)を導出する。そして、磁界強度判定部322は、第2の磁界強度導出部321により導出された一周期分の磁界強度H(t)から導出した磁界強度の最大値が、磁界強度範囲(第1の磁界強度導出部316により導出された一周期分の磁界強度H(t)から導出した磁界強度の最大値の0.97倍以上1.03倍以下の範囲)であるか否かを判定する。
測定終了判定部323は、第2の磁束密度条件判定部320により、第2の磁束密度導出部319により導出された試料Sの磁束密度B(t)の最大値が磁束密度条件を満たすと判定されたという第1の条件と、第2の磁界強度導出部321により導出された試料Sの磁界強度H(t)の最大値が磁界強度範囲導出部317により導出された磁界強度範囲に入ると判定されたという第2の条件が成立しているか否かを判定する。第1の条件と第2の条件の少なくとも何れか一方を満たさない場合、測定終了判定部323は、第2の励磁指示部318に、励磁電圧の振幅を変更することを指示する。
鉄損導出部324は、測定終了判定部323により出力された試料Sの一周期分の磁束密度B(t)および磁界強度H(t)に基づいて、試料Sの鉄損を導出し、試料Sの鉄損を示す情報を出力部325に出力する。本実施形態では、鉄損導出部324は、測定終了判定部323により出力された試料Sの一周期分の磁束密度B(t)および磁界強度H(t)から、B−H曲線(ヒステリシス曲線)を作成する。尚、このようにして作成されるB−H曲線(ヒステリシス曲線)には、ヒステリシス損だけでなく渦電流損による寄与分も反映される。そこで、鉄損導出部324は、B−H曲線の面積を、測定試料Sの鉄損として導出する。尚、鉄損導出部324は、B−H曲線を作成する際に、磁束密度B(t)と磁界強度H(t)との組みとして、同じ時刻tにおける値の組を抽出する。
出力部325は、測定終了判定部323から、測定終了条件を満たすことを示す信号が出力されると、試料Sの鉄損を正しく測定することができないことを示す情報を出力する。この情報の出力により、試験者は、単板試験器にセットした試料Sの鉄損を正しく測定できないことを知ることができる。そこで、試験者は、例えば、単板試験器にセットされている試料Sを当該単板試験器にセットし直し、試料SとヨークY1、Y2との接触状態を変更することができる。そして、試験者は、鉄損測定装置307を再度動作させ、鉄損測定装置307は、前述したようにして試料Sの鉄損を測定し直す。
尚、出力部325による情報の出力の形態としては、例えば、コンピュータディスプレイへの表示、外部装置への送信、および鉄損測定装置307の外部または内部の記憶媒体への記憶の少なくとも何れか1つを採用することができる。
次に、図7のフローチャートを参照しながら、鉄損測定装置307を用いた鉄損測定方法の一例を説明する。尚、図7のフローチャートが開始される前に試料Sは単板試験器にセットされているものとする。
ステップS701において、切り替え部311は、電源装置301の選択を指示する信号をスイッチ回路304に送信する。これにより、スイッチ回路304は、接点304aを閉じる。
次に、ステップS704において、第1の磁束密度条件判定部315は、ステップS703で導出された試料Sの磁束密度B(t)の最大値が磁束密度条件を満たすか否かを判定する。
次に、ステップS708において、切り替え指示部311は、PWMインバータ303の選択を指示する信号を、スイッチ回路304に送信する。これにより、スイッチ回路304は、接点304bを閉じる。
次に、ステップS711において、第2の磁束密度条件判定部320は、ステップS710で導出された試料Sの磁束密度B(t)の最大値が磁束密度条件を満たすか否かを判定する。尚、ステップS704で使用する所定の値(磁束密度条件)とステップS711で使用する磁束密度条件は同じである。
ステップS711において、ステップS710で導出された試料Sの磁束密度B(t)の最大値が磁束密度条件を満たさないと判定された場合と、ステップS713において、ステップS712で導出された試料Sの磁界強度H(t)の最大値がステップS707で導出された磁界強度範囲に入らないと判定された場合、処理は、ステップS716に進む。そして、ステップS716において、測定終了判定部323は、測定終了条件を満たすか否かを判定する。測定終了判定部323は、例えば、試料Sの磁束密度B(t)の最大値が磁束密度条件を満たす方向に励磁電圧の振幅を変更できない場合、試料Sの磁界強度H(t)の最大値が磁界強度範囲に近づく方向に励磁電圧の振幅を変更できない場合、または、ステップS711の判定の回数が所定の回数になった場合に、測定終了条件を満たすと判定し、そうでない場合に、測定終了条件を満たさないと判定する。
一方、測定終了条件を満たさない場合、処理は、ステップS718に進む。そして、ステップS718において、第2の励磁指示部318は、励磁電圧の振幅を変更する。試料Sの磁束密度B(t)が磁束密度条件を満たしていない場合、第2の励磁指示部318は、試料Sの磁束密度B(t)が磁束密度条件を満たす方向に励磁電圧の振幅を変更する。試料Sの磁界強度H(t)が磁界強度範囲に入らない場合、第2の励磁指示部318は、試料Sの磁界強度H(t)が磁界強度範囲に近づく方向に励磁電圧の振幅を変更する。
そして、この繰り返し処理の中で、試料Sの磁束密度B(t)の最大値が磁束密度条件を満たし、且つ、試料Sの磁界強度H(t)の最大値が磁界強度範囲に入ると、前述したように処理はステップS714に進み、試料Sの鉄損が導出される。一方、この繰り返し処理の中で、測定終了条件を満たすと、前述したように処理はステップS717に進み、試料Sの鉄損を正しく測定することができないことを示す情報が出力される。
次に、実施例を説明する。
前述したように、試料S(鋼種35A360)に圧縮応力を付加せず、励磁電圧の時間波形が、目標励磁電圧の時間波形(50[Hz]の正弦波)となり、試料Sの磁束密度の最大値が1.7[T]となる条件下での磁界強度の最大値は、5328[A/m]である(表2の波形:正弦波(一次電圧)、圧縮応力:0MPaの値を参照)。本実施例では、磁界強度の測定誤差が非特許文献1に記載のものと同程度(±3[%])であるとし、磁界強度範囲を5168[A/m]〜5488[A/m](5328×0.97〜5328×1.03)とする。
そして、試料Sに50[MPa]の圧縮応力を付加し、目標励磁電圧の時間波形を50[Hz]の正弦波とし、搬送波の周波数を5[kHz]とし、変調率を0.2とし、試料Sの磁束密度の最大値が1.7[T]となる条件で、PWMインバータ303を動作させ、試料Sの磁界強度が磁界強度範囲(5080[A/m]〜5394[A/m])に入るように励磁電圧を制御し、試料Sの磁界強度の最大値が磁界強度範囲内であるときの試料Sの鉄損を測定した。この測定の後、ヨークY1、Y2を試料Sから離して、再びヨークY1、Y2を試料Sに接触させ前述したのと同様に試料Sの鉄損を測定することを2回繰り返した。これら合計3回の測定の結果を図8(b)に示す。
尚、励磁電源として電源装置301を用いて、試料Sに圧縮応力を付加せず、試料Sの磁束密度の時間波形が50[Hz]の正弦波となり、試料Sの磁束密度の最大値が1.7[T]となる条件(前記第1の既存測定)下で、非特許文献1に記載された方法により測定される磁界強度の最大値は5459[A/m]である((表2の波形:正弦波(磁束密度)、圧縮応力:0MPaの値を参照))。この磁界強度の最大値から、本実施例で説明したのと同様の方法で磁界強度範囲を定めると、磁界強度範囲は、5295[A/m]〜5623[A/m](5459×0.97〜5459×1.03)になる。図6(a)に示す結果に対し、この磁界強度範囲(5295[A/m]〜5623[A/m])を適用しても、何れの測定における試料Sの磁界強度の最大値も、この磁界強度範囲に入り、本実施形態で説明した方法で磁界強度範囲を設定した場合と同じ結果になる。
以上のように本実施形態では、PWMインバータ303における目標励磁電圧の時間波形と同じ時間波形の励磁電圧を励磁コイル110に印加することにより、試料Sの磁界強度の最大値を測定し、試料Sの磁界強度の最大値から磁界強度範囲を導出する。その後、試料SとヨークY1、Y2との接触状態を変えずに、PWMインバータ303により前記目標励磁電圧の時間波形を用いてPWM変調を行うことにより生成された励磁電圧を励磁コイル110に印加して試料Sの鉄損を測定する。この際、試料Sの磁界強度の最大値が磁界強度範囲に入るように励磁電圧の振幅を調整し、試料Sの磁界強度の最大値が磁界強度範囲に入る状態で試料Sの鉄損を測定する。従って、試料Sの鉄損が正しく測定することができているかどうかを判断することができ、PWMインバータおよび単板試験器を用いて試料の鉄損を正確に測定することができる。
本実施形態では、電源装置301およびPWMインバータ303の切り替え、電源装置301、直流電圧発生装置302、およびPWMインバータ303への動作指示、磁束密度の導出、磁界強度の導出、磁束密度条件を満たすか否かの判定、磁界強度範囲の導出、磁界強度が磁界強度範囲に入っているか否かの判定、測定終了条件を満たすか否かの判定、および鉄損の導出を、鉄損測定装置307が自動的に行う場合を例に挙げて説明した。しかしながら、これらの少なくとも1つを、試験者が行ってもよい。
また、以上説明した本発明の実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
以下に、請求項の記載と実施形態の記載との関係の一例を説明する。尚、請求項の記載が実施形態の記載に限定されないことは、(変形例)の項等で説明した通りである。
<請求項1>
第1の磁束密度導出工程は、例えば、ステップS702、S703を用いることにより実現される。
第1の磁界強度導出工程は、例えば、ステップS706を用いることにより実現される。
磁界強度範囲導出工程は、例えば、ステップS707を用いることにより実現される。
第2の磁束密度導出工程は、例えば、ステップS710を用いることにより実現される。
第2の磁界強度導出工程は、例えば、ステップS712を用いることにより実現される。
鉄損導出工程は、例えば、ステップS714を用いることにより実現される。
<請求項2>
第1の振幅調整工程は、例えば、ステップS702、S705を用いることにより実現される。
第2の振幅調整工程は、例えば、ステップS709、S718を用いることにより実現される。
<請求項3>
請求項3は、例えば、ステップS717の処理の後、例えば、単板試験器にセットされている試料Sを当該単板試験器にセットし直して、試料SとヨークY1、Y2との接触状態を変更すること、または、単板試験器にセットされている試料Sと同じ大きさ、形状、種類の別の試料Sを当該単板試験器にセットすることが行われた後、図7のフローチャートによる処理が再度実行されることにより実現される。
<請求項4>
請求項4は、例えば、図7のフローチャート(ステップS701〜S718)の処理が(1回)行われている間、試料SとヨークY1、Y2との接触状態が変更されない(試料Sが動かされない)ことにより実現される。
<請求項6>
請求項6は、例えば、第1の磁界強度導出部316により導出された一周期分の磁界強度H(t)から導出した磁界強度の最大値の0.97倍以上1.03倍以下の範囲を磁界強度範囲とすることにより実現される。この場合、磁界強度範囲の中心値は、第1の磁界強度導出部316により導出された一周期分の磁界強度H(t)から導出した磁界強度の最大値になる。
<請求項8>
第1の磁束密度導出手段は、例えば、第1の磁束密度導出部314を用いることにより実現される。
第1の磁界強度導出手段は、例えば、第1の磁界強度導出部316を用いることにより実現される。
磁界強度範囲導出手段は、例えば、第1の磁束密度条件判定部315および磁界強度範囲導出部317を用いることにより実現される。
第2の磁束密度導出手段は、例えば、第2の磁束密度導出部319を用いることにより実現される。
第2の磁界強度導出手段は、例えば、第2の磁界強度導出部321を用いることにより実現される。
鉄損導出手段は、例えば、第2の磁束密度条件判定部320、磁界強度判定部322、測定終了判定部323、および鉄損導出部324を用いることにより実現される。
Claims (8)
- 単板の磁性体からなる試料の磁気特性を測定する単板試験器であって、前記試料に磁気的に結合されるヨークと、前記試料および前記ヨークにより形成される閉磁路を取り巻くように巻き回される励磁コイルと、前記閉磁路を取り巻くように巻き回される二次コイルとを有する単板試験器と、
目標励磁電圧を変調波としてPWM(Pulse Width Modulation)制御を行うことにより励磁電圧を生成するPWMインバータと、
前記目標励磁電圧の時間波形と同じ時間波形の励磁電圧を生成する電源装置と、
を用いて前記試料の鉄損を測定する鉄損測定方法であって、
前記電源装置により、前記目標励磁電圧の時間波形と同じ時間波形の励磁電圧を前記励磁コイルに印加して前記試料を励磁したときの前記試料の磁束密度の最大値を導出する第1の磁束密度導出工程と、
前記電源装置により、前記目標励磁電圧の時間波形と同じ時間波形の励磁電圧を前記励磁コイルに印加して前記試料を励磁したときの前記試料の磁界強度の最大値を導出する第1の磁界強度導出工程と、
前記第1の磁界強度導出工程により導出された前記試料の磁界強度の最大値であって、前記第1の磁束密度導出工程により導出された前記試料の磁束密度の最大値が所定の条件を満たす状態のときの前記試料の磁界強度の最大値に基づいて、前記試料の磁界強度の最大値の範囲である磁界強度範囲を導出する磁界強度範囲導出工程と、
前記磁界強度範囲導出工程により前記磁界強度範囲が導出された後、前記PWMインバータにより、前記目標励磁電圧を変調波として前記PWM制御が行われることにより生成された励磁電圧を前記励磁コイルに印加して前記試料を励磁したときの前記試料の磁束密度の最大値を導出する第2の磁束密度導出工程と、
前記磁界強度範囲導出工程により前記磁界強度範囲が導出された後、前記PWMインバータにより、前記目標励磁電圧を変調波として前記PWM制御が行われることにより生成された励磁電圧を前記励磁コイルに印加して前記試料を励磁したときの前記試料の磁界強度の最大値を導出する第2の磁界強度導出工程と、
前記第2の磁束密度導出工程により導出された前記試料の磁束密度の最大値が前記所定の条件を満たす状態のときの前記試料の鉄損であって、前記第2の磁界強度導出工程により導出された前記試料の磁界強度の最大値が、前記磁界強度範囲導出工程により導出された前記磁界強度範囲に入る状態のときの前記試料の鉄損を導出する鉄損導出工程と、
を有することを特徴とする鉄損測定方法。 - 前記第1の磁束密度導出工程により導出された前記試料の磁束密度の最大値が前記所定の条件を満たさない場合に、前記電源装置により出力される励磁電圧の振幅であって、前記目標励磁電圧の時間波形と同じ時間波形の励磁電圧の振幅を調整する第1の振幅調整工程と、
前記第2の磁束密度導出工程により導出された前記試料の磁束密度の最大値が前記所定の条件を満たさない場合と、前記第2の磁界強度導出工程により導出された前記試料の磁界強度の最大値が、前記磁界強度範囲導出工程により導出された前記磁界強度範囲に入らない場合との少なくとも何れか一方が成立する場合に、前記PWMインバータにより、前記目標励磁電圧を変調波として前記PWM制御が行われることにより生成される励磁電圧の振幅を調整する第2の振幅調整工程と、
を更に有することを特徴とする請求項1に記載の鉄損測定方法。 - 前記第2の振幅調整工程により前記励磁電圧の振幅が調整されても、第2の磁束密度導出工程により導出された前記試料の磁束密度の最大値が前記所定の条件を満たすことと、前記第2の磁界強度導出工程により導出された前記試料の磁界強度の最大値が、前記磁界強度範囲導出工程により導出された前記磁界強度範囲に入ることとの双方を満たさない場合に、前記試料と前記ヨークとの接触状態を変更し、前記ヨークとの接触状態が変更された前記試料に対して、前記第1の磁束密度導出工程、前記第1の磁界強度導出工程、前記第1の振幅調整工程、前記磁界強度範囲導出工程、前記第2の磁束密度導出工程、前記第2の磁界強度導出工程、前記第2の振幅調整工程、および前記鉄損導出工程が再度実行されることを特徴とする請求項2に記載の鉄損測定方法。
- 前記電源装置により、前記目標励磁電圧の時間波形と同じ時間波形の励磁電圧を前記励磁コイルに印加して前記試料を励磁するときと、前記PWMインバータにより、前記目標励磁電圧を変調波として前記PWM制御が行われることにより生成された励磁電圧を前記励磁コイルに印加して前記試料を励磁するときとで、前記試料と前記ヨークとの接触状態が変わらないことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の鉄損測定方法。
- 前記試料は、圧縮応力が付加された状態の試料であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の鉄損測定方法。
- 前記磁界強度範囲導出工程は、前記第1の磁界強度導出工程により導出された前記試料の磁界強度の最大値であって、前記第1の磁束密度導出工程により導出された前記試料の磁束密度の最大値が所定の条件を満たす状態のときの前記試料の磁界強度の最大値を中心値とする範囲を前記磁界強度範囲として導出することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の鉄損測定方法。
- 前記第1の磁束密度導出工程および前記第2の磁束密度導出工程では、前記二次コイルに誘起される電圧に基づいて、前記試料の磁束密度の最大値を導出し、
前記第1の磁界強度導出工程および前記第2の磁界強度導出工程では、前記励磁コイルに流れる励磁電流に基づいて、前記試料の磁界強度の最大値を導出することを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の鉄損測定方法。 - 単板の磁性体からなる試料の磁気特性を測定する単板試験器であって、前記試料に磁気的に結合されるヨークと、前記試料および前記ヨークにより形成される閉磁路を取り巻くように巻き回される励磁コイルと、前記閉磁路を取り巻くように巻き回される二次コイルとを有する単板試験器と、
目標励磁電圧を変調波としてPWM(Pulse Width Modulation)制御を行うことにより励磁電圧を生成するPWMインバータと、
前記目標励磁電圧の時間波形と同じ時間波形の励磁電圧を生成する電源装置と、
を有する鉄損測定システムであって、
前記電源装置により、前記目標励磁電圧の時間波形と同じ時間波形の励磁電圧を前記励磁コイルに印加して前記試料を励磁したときの前記試料の磁束密度の最大値を導出する第1の磁束密度導出手段と、
前記電源装置により、前記目標励磁電圧の時間波形と同じ時間波形の励磁電圧を前記励磁コイルに印加して前記試料を励磁したときの前記試料の磁界強度の最大値を導出する第1の磁界強度導出手段と、
前記第1の磁界強度導出手段により導出された前記試料の磁界強度の最大値であって、前記第1の磁束密度導出手段により導出された前記試料の磁束密度の最大値が所定の条件を満たす状態のときの前記試料の磁界強度の最大値に基づいて、前記試料の磁界強度の最大値の範囲である磁界強度範囲を導出する磁界強度範囲導出手段と、
前記磁界強度範囲導出手段により前記磁界強度範囲が導出された後、前記PWMインバータにより、前記目標励磁電圧を変調波として前記PWM制御が行われることにより生成された励磁電圧を前記励磁コイルに印加して前記試料を励磁したときの前記試料の磁束密度の最大値を導出する第2の磁束密度導出手段と、
前記磁界強度範囲導出手段により前記磁界強度範囲が導出された後、前記PWMインバータにより、前記目標励磁電圧を変調波として前記PWM制御が行われることにより生成された励磁電圧を前記励磁コイルに印加して前記試料を励磁したときの前記試料の磁界強度の最大値を導出する第2の磁界強度導出手段と、
前記第2の磁束密度導出手段により導出された前記試料の磁束密度の最大値が前記所定の条件を満たす状態のときの前記試料の鉄損であって、前記第2の磁界強度導出手段により導出された前記試料の磁界強度の最大値が、前記磁界強度範囲導出手段により導出された前記磁界強度範囲に入る状態のときの前記試料の鉄損を導出する鉄損導出手段と、
を有することを特徴とする鉄損測定システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018001215A JP6939576B2 (ja) | 2018-01-09 | 2018-01-09 | 鉄損測定方法および鉄損測定システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018001215A JP6939576B2 (ja) | 2018-01-09 | 2018-01-09 | 鉄損測定方法および鉄損測定システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019120604A JP2019120604A (ja) | 2019-07-22 |
JP6939576B2 true JP6939576B2 (ja) | 2021-09-22 |
Family
ID=67307257
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018001215A Active JP6939576B2 (ja) | 2018-01-09 | 2018-01-09 | 鉄損測定方法および鉄損測定システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6939576B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114137454B (zh) * | 2021-11-24 | 2024-08-20 | 长沙天恒测控技术有限公司 | 用于测量电工钢片的二维磁性能的系统及方法 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02304383A (ja) * | 1989-05-18 | 1990-12-18 | Babcock Hitachi Kk | 鉄損試験器 |
TWI383155B (zh) * | 2009-04-21 | 2013-01-21 | China Steel Corp | Measurement device for non - sine wave electromagnetic properties |
JP5527203B2 (ja) * | 2010-12-28 | 2014-06-18 | Jfeスチール株式会社 | 単板磁気試験器およびそれを用いた電磁鋼板の磁気特性測定方法 |
JP5709695B2 (ja) * | 2011-08-31 | 2015-04-30 | 大分県 | 応力負荷型単板磁気試験器 |
JP5885646B2 (ja) * | 2012-12-05 | 2016-03-15 | 公立大学法人首都大学東京 | 単板磁気特性測定方法および測定装置 |
JP6369267B2 (ja) * | 2014-09-30 | 2018-08-08 | 新日鐵住金株式会社 | 鉄損測定装置、鉄損測定方法、およびプログラム |
JP6380072B2 (ja) * | 2014-12-11 | 2018-08-29 | 新日鐵住金株式会社 | 磁気特性測定方法、磁気特性測定システム、およびプログラム |
-
2018
- 2018-01-09 JP JP2018001215A patent/JP6939576B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2019120604A (ja) | 2019-07-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6369267B2 (ja) | 鉄損測定装置、鉄損測定方法、およびプログラム | |
Matsubara et al. | Acceleration technique of waveform control for single sheet tester | |
US10458949B2 (en) | Method for measuring a stator core of an electric machine and measuring device | |
JP6939576B2 (ja) | 鉄損測定方法および鉄損測定システム | |
JP2018163062A (ja) | 磁気特性測定システムおよび磁気特性測定方法 | |
JP6380072B2 (ja) | 磁気特性測定方法、磁気特性測定システム、およびプログラム | |
JP6996640B2 (ja) | 電気機器内の鉄心の励磁システム、電気機器内の鉄心の励磁方法、プログラムおよびインバータ電源の変調動作設定装置 | |
JP6798385B2 (ja) | 磁気特性解析システムおよび磁気特性解析方法 | |
JP2007139717A (ja) | 環状試料磁気特性測定装置および環状試料磁気特性測定方法 | |
Boehm et al. | Influence of pulse width modulation (PWM) on the iron losses of electrical steel | |
Petrun et al. | Evaluation of iron core quality for resistance spot welding transformers using current controlled supply | |
Nakamura et al. | Magnetic-circuit-based iron loss estimation under square wave excitation with various duty ratios | |
Breining et al. | Iron loss measurement of nonoriented silicon and cobalt iron electrical steel sheets at liquid nitrogen temperature using ring specimen | |
EP2761318A1 (en) | Device and testing procedure for determination of magnetic circuit quality | |
Makaveev et al. | Controlled circular magnetization of electrical steel in rotational single sheet testers | |
Narita et al. | An Accurate Iron Loss Analysis Method Based on Finite Element Analysis Considering Dynamic Anomalous Loss | |
JP2020048384A (ja) | 処理システム、処理方法、およびプログラム | |
Oda et al. | Minor Loop Position and Area Measurement of Inductors for DC-DC converter Considering Excitation Process | |
CN108431614B (zh) | 用交流电压激励组件的方法和装置以及测试设备 | |
JP6848538B2 (ja) | 磁気特性測定器、磁気特性測定システム、および磁気特性測定方法 | |
Chumaсk et al. | Distribution of magnetic induction in laminated magnetic core with intersheet insulation control | |
KOPRIVICA et al. | Analysis and Simulation of Instantaneous Magnetising Power of Ferromagnetic Sample Using Harmonic Components | |
CN112540330B (zh) | 一种基于磁感原理的磁性材料b-h曲线测量方法 | |
Rovolis et al. | Laminated iron core losses variation with frequency and under SPWM excitation | |
Vidal et al. | Determination of the magnetic losses in laminated cores under pulse width modulation voltage supply |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200903 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210715 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210803 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210816 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6939576 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |