JP2007139717A - 環状試料磁気特性測定装置および環状試料磁気特性測定方法 - Google Patents

環状試料磁気特性測定装置および環状試料磁気特性測定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007139717A
JP2007139717A JP2005337460A JP2005337460A JP2007139717A JP 2007139717 A JP2007139717 A JP 2007139717A JP 2005337460 A JP2005337460 A JP 2005337460A JP 2005337460 A JP2005337460 A JP 2005337460A JP 2007139717 A JP2007139717 A JP 2007139717A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample
magnetic
annular
measurement
excitation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005337460A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiyuki Ishihara
好之 石原
Takuma Takabayashi
拓真 高林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Doshisha Co Ltd
Original Assignee
Doshisha Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Doshisha Co Ltd filed Critical Doshisha Co Ltd
Priority to JP2005337460A priority Critical patent/JP2007139717A/ja
Publication of JP2007139717A publication Critical patent/JP2007139717A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Magnetic Variables (AREA)

Abstract

【課題】実際の使用形状に則した環状の試料を測定の対象とする場合にあっても、測定の都度その準備に長時間を費やす必要がなく、且つ、正確な磁気特性の測定が可能な環状試料磁気特性測定装置および環状試料磁気特性測定方法を提供する。
【解決手段】磁気特性測定装置は、環状の測定対象物が周方向に分割されてなる複数の試料片の各々をスライドにより収納する複数の試料収納部と、測定対象物に相当する閉磁路を形成するために、試料収納部に収納される複数の試料片の各間を磁気的に接続する接続部と、試料収納部の各々の外周に巻回形成されてなり、閉磁路を形成する複数の試料片を励磁する励磁コイルおよび閉磁路の励磁磁束を検出するための検出コイルとを有する構成となっている。
【選択図】図2

Description

本発明は、環状試料磁気特性測定装置に関するものであって、特に、モータなどに用いられる円環状の磁性鋼鈑における磁気特性を測定するための装置に関する。
変圧器やモータなどの電磁機器には、リング状などに加工された電磁鋼鈑が鉄心材料として用いられている。このうち、モータなどの回転機などの鉄心には、無方向性電磁鋼鈑が用いられている。このような機器の設計・製造にあたっては、用いる電磁鋼鈑における磁気特性を正確に把握しておくことが必要であるが、その測定方法としては、エプスタイン試験法(JIS C2550)や単板磁気特性試験法(JIS C2556)が従来用いられていた。
エプスタイン試験法では、母材である電磁鋼鈑から圧延方向に切り出した短冊状試料と、圧延方向に直交する方向に切り出した短冊状試料とを各々複数用い、また、単板磁気特性試験法では、母材である電磁鋼鈑から圧延方向またはこれに直交する方向に切り出した短冊状試料を用いる。よって、これらの方法では、圧延方向とこれに直交する方向との2方向の和、あるいは切り出した方向での磁気特性しか測定し得ない。
ところが、実際の電磁機器に用いられる電磁鋼鈑は、例えば、モータなどでは環状に形成されたものが適用され、上記2方法の何れを用いた場合においても、測定値を形状補正する必要が生じる。このため、上記2方法では、実際に使用実体に適した正確な磁気特性を測定することができない。従来からも、より正確な磁気特性を測定する方法が種々提案されているが(例えば、特許文献1)、実際の測定に際しては、機器に用いるのと類似形状の試料を用い、測定が実施されているのが現状である。測定の際のコイル形成について、その一例を図14を用い説明する。
図14に示すように、モータなどに用いられるリング状の電磁鋼鈑の磁気特性を測定しようとする場合には、用いる電磁鋼鈑と同一形状あるいは相似形状の測定対象物500を1枚または複数枚用意し、これに励磁コイル線601とBコイル線602とを巻回する。そして、励磁電流法を用いて測定対象物500の磁界の強さを測定することができる。
特開2003−307508号公報
しかしながら、図14に示す様な巻線を施した試料を準備するのには、非常に大きな工数を要し、電磁機器の設計・製造における効率という観点から許容できるものではない。即ち、図14に示すように、モータなどの回転機に用いる閉ループの試料を測定対象とする場合には、測定対象物500に対して測定の都度、励磁コイル線601とBコイル線602とを巻回する必要がある。このため、この方法では、測定の準備のために長時間を要する。これより、効率化という観点から許容できない。
本発明は、上記問題を解決しようとなされたものであって、実際の使用形状に則した環状の試料を測定の対象とする場合にあっても、測定の都度その準備に長時間を費やす必要がなく、且つ、正確な磁気特性の測定が可能な環状試料磁気特性測定装置および環状試料磁気特性測定方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る環状試料磁気特性測定装置は、環状の測定対象物が分割されてなる複数の弧状試料片の各々を、その周方向にスライド収納する複数の試料収納部と、測定対象物に相当する閉磁路を形成するために、試料収納部に収納される複数の弧状試料片の各間を磁気的に接続する接続部と、試料収納部の各々の外周に巻回形成されてなり、閉磁路を形成する複数の弧状試料片を励磁する励磁コイルおよび閉磁路の励磁磁束を検出するための検出コイルとを有ることを特徴とする。
また、本発明に係る環状試料磁気特性測定方法は、環状の測定対象物をその周方向に分割し、複数の弧状試料片を作成するステップと、弧状試料片の各々を、外周に励磁用の励磁コイルと励磁磁束検出用の検出コイルとが巻回形成された試料収納部にスライド収納するステップと、試料収納部に収納された各弧状試料片の隣り合う各間を磁気的に接続する(閉磁路を構成する)ステップとを有することを特徴とする。
上記のように、本発明に係る環状試料磁気特性測定装置は、予めその外周に励磁コイルと検出コイルとが巻回形成されてなる試料収納部を複数備えるので、本発明に係る装置を使用して試料の磁気特性を測定する際には、各試料収納部に対し予めカットされ形成された弧状試料片を周方向にスライド収納させて行けばよい。よって、本発明に係る装置を用いた測定においては、図14に示すような試料にコイルを測定の度に巻回する必要がなく、予め外周に励磁コイルおよび検出コイルが巻回形成された試料収納部に各弧状試料片をスライドさせて挿入させて行くだけでよい。
また、本発明に係る装置では、予め分割された複数の弧状試料片を試料収納部に収納後、各間を接合部によって磁気的に接合する構成を採っているので、カットされていない環状の測定対象物と等価な形状試料の磁気特性を測定することが可能となる。よって、本発明に係る装置を用いれば、従来のエプスタイン試験法や単板磁気特性試験法のように短冊状の試料を対象とするのではなく、現実に機器に用いられる鉄心と同等あるいは相似するサイズ・形状の電磁鋼鈑を対象として、その磁気特性を測定し得るので、測定精度という観点から優れる。
従って、本発明に係る環状試料磁気特性測定装置を用いれば、実際の使用形状に則した環状の試料を測定の対象とする場合にあっても、測定の都度その準備に長時間を費やす必要がなく、且つ、正確な磁気特性の測定が可能である。
本発明に係る環状試料磁気特性測定装置では、次のようなバリエーションを採用することができる。
上記本発明に係る環状試料磁気特性測定装置では、弧状試料片のスライド方向に溝が配され全体としてチャネル状の支持体要素を2つ有し、当該2つの支持体要素が互いに対向状態に配された構成の試料収納部を採用することができる。
また、上記本発明に係る環状試料磁気特性測定装置では、対をなすU字状カットコアから構成された構成の接続部を採用することができる。これは、理論上は、弧状試料片の端辺をコアの壁面に接合すればよいのであるが、実際にこのような方法を採用しようとすれば、コアと弧状試料片の端辺との間に隙間を生じる。このため、本発明では、対をなすU字状カットコアで弧状試料片の端部近傍を厚み方向に挟みこむようにすれば、弧状試料片と弧状試料片との接続を確実にすることができる。さらに、本発明では、カットコアを用いているが、これは、渦電流損の低減を目的とするものである。なお、接続部としてのカットコアとしては、弧状試料片の数、即ち、接続箇所数に応じた対数を用いられることになる。
また、上記本発明に係る環状試料磁気特性測定装置は、試料収納部の各々において、端部近傍の方がその他の部分よりも高密度に巻回形成されてなる構成の励磁コイルを採用することができる。このような構成を採用することで、接続部に供される弧状試料片の該当部分にコイルを巻回することができず、磁束密度が低下するのを補償することができる。
また、本発明に係る環状試料磁気特性測定方法は、複数の弧状試料片を作成し、その各々を予め外周部に励磁コイルと検出コイルとが巻回形成されてなる試料収納部にスライド収納し、複数の弧状試料片を接続して閉磁路を形成するだけで測定準備が整う。よって、本発明に係る環状試料磁気特性測定方法では、上記本発明に係る環状試料磁気特性測定装置の優位性と同様に、実際の使用形状に則した環状の試料を測定の対象とする場合にあっても、測定の都度その準備に長時間を費やす必要がなく、且つ、正確な磁気特性の測定が可能である。
なお、上記本発明に係る環状試料磁気特性測定方法では、複数の弧状試料片を作成するのに、必ずしも一旦測定対象物を作成し、これを弧状にカットする必要はなく、母材である電磁鋼鈑から一度に複数の弧状試料片を切り出すという方法を採用することもできる。ただし、この場合においては、各弧状試料片における圧延方向について考慮しておくことが望ましい。
以下では、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参酌しながら説明する。なお、以下で説明する実施の形態については、本発明の構成上の特徴および当該構成から奏される作用効果を分かりやすく説明するために一例として用いるものであって、本発明は、その技術的特徴となる部分を除き、以下の内容に何ら限定を受けるものではない。
1.全体構成
先ず、本実施の形態に係る磁気特性測定装置1の全体構成について、図1を用いて説明する。図1は、測定対象である環状に切り出された無方向性電磁鋼鈑が装着された状態での磁気特性測定装置1の構成を概念的に示す構成ブロック図である。
図1に示すように、本実施の形態に係る磁気特性測定装置1では、励磁枠10を有する。励磁枠10は、各々が半円弧状の試料装着部11、12に測定試料5が挿入されており、各々の端部から露出する測定試料5の端部近傍どうしがヨーク13により接続されている。試料装着部11、12には、その外周に検出コイル(以下では、「B−コイル」と記載する。)112と励磁コイル113とが重ねて巻回形成されている。この構成については、後述する。
励磁枠10のB−コイルから延びるコイル線は、ディジタルオシロスコープ25に接続されている。他方、励磁枠10の励磁コイルから延びるコイル線には、シャント抵抗26が直列接続されており、トランス24に接続されている。なお、シャント抵抗26の両端は、ディジタルオシロスコープ25に接続されている。
トランス24は、パワーアンプ23を介して任意波形発生器22に接続されており、ディジタルオシロスコープ25および任意波形発生器22は、GP−IB(General Purpose Interface Bus)により、ともにパーソナルコンピュータ21に接続されている。
上記構成を有する本実施の形態に係る磁気特性測定装置1では、励磁電流法を用いて測定試料5の磁界の強さなどを測定できる。これについては、後述する。
2.励磁枠10の構成
本実施の形態に係る磁気特性測定装置1の構成中、特徴的な部分となる励磁枠10の構成について、図2および図3を用いて説明する。
図2に示すように、励磁枠10は、半円弧状の試料装着部11、12を対向して配し、各々の端部から延出された測定試料5の端部どうしがヨーク13により磁気的に接続された構成となっている。各試料装着部11、12は、ヨーク13で接続された部分を除き、外周全体にわたってB−コイルと励磁コイルとが重ねて巻回形成されており、試料の収納部として機能を有する。試料装着部11、12の詳細について、図3(a)を用いて説明する。図3(a)は、図2のA部を模式的に示した断面図である。なお、以下では、上記測定試料5にカットする前の環状の対象物を”環状測定試料”と記載する。即ち、環状測定試料とは、半円弧状の測定試料5を2つ用い形成される測定対象物である。
図3(a)に示すように、励磁枠10の試料装着部11は、内方に試料5を収納可能な空間111aを有した支持体111を有し、その外周に略隙間なくB−コイル112と励磁コイル113とが巻回形成されている。なお、図3(a)では、試料装着部11についてのみ示したが、もう一方の試料装着部12についても同様の構成を採る。支持体111における空間111aは、その周方向に鞘状に連通形成されており、両端で開口している。ここで、本実施の形態に係る支持体111については、ベークライトより構成されている。
次に、ヨーク13を用いた測定試料5と測定試料5との接続形態について、図3(b)を用いて説明する。
図3(b)に示すように、本実施の形態に係る励磁枠10では、2つのU字状のカットコア131、132を用い、当該2つのカットコア131、132を対向配置し、互いの端面132fどうしの間で測定試料5の端部近傍を挟みこむ構成を採っている。試料装着部11に収納された測定試料5と、試料装着部12に収納された測定試料5とは、当該ヨーク13により磁気的に接続される。なお、本実施の形態に係る磁気特性測定装置1では、接続部としてカットコア131、132からなるヨーク13を用いたが、これは、当該接続部分で渦電流損が生じるのを避けるためである。
3.試料装着部11、12への測定試料5の収納
次に、本実施の形態に係る磁気特性測定装置1の試料装着部11、12への測定試料5の収納手順について、図4を用いて説明する。
図4(a)に示すように、測定試料5として半円弧状に切り出した磁性鋼鈑を準備する。この半円弧状の測定試料5は、上述のように、実際に電磁機器に使用するリング状の鉄心(環状の測定対象物)を2分割し、これを適用している。このように準備した測定試料5を、その一端5eから試料装着部11の内方の空間111aに侵入させ、図4(b)、(c)に示すように、スライドさせながら侵入を深めて行く。
図4(d)に示すように、本実施の形態に係る試料装着部11は、半円弧状にカットされた測定試料5よりも展開角度において若干小さく設定されており、両端から測定試料5の端部が露出する状態となる。なお、この部分は、図3(b)で示した接続に供する部分となる。
4.磁気特性測定装置1を用いた磁気特性の測定
本実施の形態に係る磁気特性測定装置1を用いた特性の測定では、励磁電流法を用いる。そして、パーソナルコンピュータ21は、B−コイル112の誘起電圧波形が目標電圧波形となるようにディジタルフィードバックを繰り返し、第15次調波成分までの振幅のズレが、例えば0.5[%]以下に収まるように、また、最大磁束密度と目標最大磁束密度との差が、例えば±0.5[%]以内に収まるように波形制御を実行する。
4−1.磁束密度の検出
接続された2片の測定試料5中を通る磁束は、電磁誘導によりB−コイル112に誘起された電圧の測定値を用い、パーソナルコンピュータ21において算出される。具体的には、(数1)により磁束密度Bmax[T]が求められる。
Figure 2007139717

ここで、
2eff;B−コイル112に誘起される電圧(二次電圧)の実効値[V]
;B−コイル112の巻数[turn]
f;測定周波数[Hz]
A;測定試料5の断面積[m
4−2.磁界の強さの検出
とする。
環状測定試料(測定対象物)の励磁電流法による磁界の強さの算出は、シャント抵抗26から測定される励磁電流を用い、アンペアの周回積分の法則から算出される。具体的には、磁界の強さH[A/m]は、(数2)より求められる。
Figure 2007139717

ここで、
;励磁コイル113の巻数[turn]
l;測定試料5の実効磁路長[m]
I;励磁電流(一次電流)の波高値[A]
とする。
4−3.鉄損の検出
環状測定試料(測定対象物)の鉄損PVI[W/kg]は、磁束密度B、磁界の強さHの波形データを数値積分することにより求められる。具体的には、(数3)により求められる。
Figure 2007139717

ここで、
m;環状測定試料(測定対象物)の質量(測定試料5の質量の2倍)[kg]
とする。
以上の各数式より、環状の測定対象物である鉄心の磁気特性を測定することができる。
5.本実施の形態に係る磁気特性測定装置1の優位性
上記構成を有する本実施の形態に係る磁気特性測定装置1では、予めその外周に励磁コイル113とB−コイル(検出コイル)112とが巻回形成されてなる試料装着部11、12を2つ備え、その各々の内方に鞘状に形成された空間を有する。このため、本実施の形態に係る磁気特性測定装置1を使用して環状の測定対象物の磁気特性を測定する際には、予め測定対象物である環状の鉄心をその中心線で2等分し、弧状にカットされた測定試料5を作成する。そして、作成された2つの測定試料5を試料装着部11、12の各支持体111における空間111aにスライド収納させて行き、端部より延出する測定試料5の端部どうしをヨーク13で接続することで測定準備が終了する。よって、本実施の形態に係る磁気特性測定装置1を用いた磁気特性の測定においては、図14に示すように、測定の都度、測定対象である環状の鉄心に対してコイルを巻回する必要がなく、半円弧状にカットされた測定試料5を試料装着部11、12における支持体111の空間111aにスライドさせて挿入させて行くだけでよい。
また、本実施の形態に係る磁気特性測定装置1では、試料装着部11、12における支持体111の空間111aに測定試料5をそれぞれ収納後、各間をヨーク13によって磁気的に接合するので、測定対象物である環状の鉄心と等価な形状の磁気特性を測定することが可能となる。よって、本実施の形態に係る磁気特性測定装置1を用いれば、従来のエプスタイン試験法や単板磁気特性試験法のように短冊状の試料を対象とするのではなく、現実に機器に用いられる鉄心と同等あるいは相似するサイズ・形状の環状の試料を対象として、その磁気特性を測定し得るので、測定精度という観点から優れる。
従って、本実施の形態に係る磁気特性測定装置1では、実際の使用形状に則した環状の試料を測定の対象とする場合にあっても、測定の都度その準備に長時間を費やす必要がなく、且つ、正確な磁気特性の測定が可能である。
なお、本実施の形態に係る磁気特性測定装置1では、励磁枠10における励磁コイル113の巻き方を支持体111の長手方向に均一とするのではなく、ヨーク13の近傍部分で高密度に巻回形成しているので、ヨーク13の部分で励磁コイル113を巻回形成できない影響を補償することができるものと考えられる。
6.測定精度等の検証実験
以下では、次の2種類のサンプルを用い、磁路長の検討および測定精度の検証を行う。
6−1.実施例1
実施例1に係る励磁枠Aの構成について、図5および図6を用いて説明する。
図6(a)に示すように、励磁枠Aは、外径115[mm]、内径95[mm]、厚み0.5[mm]の測定試料に適用するものとした。励磁コイルには、0.75[mm]のビニル被覆線を用い、1層目が各44[turn]、2層目が各43[turn]であり、左右両側の合計で174[turn]巻回形成されている。B−コイルは、励磁コイルの内側に、0.2[mm]のビニル被覆線を用い、1層各79[turn]であり、左右両側での合計で158[turn]巻回形成されている。
図5(a)、(b)に示すように、ヨーク13として用いるカットコアは、平均磁路長が14.26[cm]、断面積が2.75[cm]、質量が0.292[kg]とした。各寸法については、図5(a)、(b)に示す通りとした。
6−2.実施例2
実施例2に係る励磁枠Bの構成について、図6を用いて説明する。
図6(b)に示すように、励磁枠Bは、外径100[mm]、内径50[mm]、厚み0.5[mm]の測定試料に適用するものとした。励磁コイルには、0.75[mm]のビニル被覆線を用い、1層目が各23[turn]、2層目が各21[turn]、3層目が各18[turn]であり、左右両側の合計で124[turn]巻回形成されている。B−コイルは、励磁コイルの内側に、0.2[mm]のビニル被覆線を用い、1層各38[turn]であり、左右両側での合計で76[turn]巻回形成されている。
ヨーク13として用いるカットコアは、平均磁路長が28.13[cm]、断面積が6.65[cm]、質量が1.36[kg]とした。
6−3.測定方法
測定に際しては、励磁枠Aに適用するサンプルとして”50A1000”を用い、励磁枠Bに適用するサンプルとして”50A470”の無方向性電磁鋼鈑を使用した。サンプル枚数は各々1枚とし、1枚の試料を2等分する際、圧延方向に沿ってカットしたサンプル(以下では、「圧延方向切断サンプル」と記載する。)、圧延方向に直交する方向に切断したサンプル(以下では、「直交方向切断サンプル」と記載する。)の2種類を準備した。
実験には、上記実施の形態に係る磁気特性測定装置1と同一の測定系の装置を用い(図1に示す測定系)、上記と同様に励磁電流法を用いた。なお、シャント抵抗26の抵抗値は、0.25[Ω]に設定した。また、パーソナルコンピュータ21が司る波形制御についても、上記実施の形態と同様である。
6−4.磁路長の検討
本実施の形態に係る磁気特性測定装置1では、測定対象物を2分割して測定試料5を作成し、これをヨーク13で接続する構成を採るため、例示コイル113を測定試料5の全周に巻回することができない。そのため、測定試料5の磁束密度分布は一様ではなく、ヨーク13の近傍領域では、磁束密度が低くなると考えられる。このため、上記実施の形態に係る磁気測定装置1の励磁枠10では図14に示す環状試料測定法で幾何学的に求められた磁路長をそのまま適用することはできず、また、質量についてもエプスタイン試験法と同様に実効質量を導入する必要がある。
そこで、本実験では、励磁枠A、Bのそれぞれの中心を角度0[°]とし、0[°]、±30[°]、±60[°]、±70[°]の位置に線の断面積が0.1[mm]のポリウレタン銅線を直接各サンプルに10[turn]巻回し(サーチコイルを形成)、試料の磁束密度分布を測定した。その結果をB−コイルの測定値と比較した。なお、励磁枠Aにおいては、角度±76[°]から、励磁枠Bにおいては、角度±83[°]からヨーク13による接合領域となる。
本実験における励磁条件は正弦波磁束条件とし、測定周波数は50[Hz]とした。このとき、試料に巻回形成したサーチコイルの誘起電圧から最大磁束密度を求め、B−コイルの最大磁束密度からの低下率を(数4)から求めた。
Figure 2007139717

ここで、
;B−コイルで検出した最大磁束密度
;サーチコイルで検出した最大磁束密度
とする。
周波数50[Hz]での磁束密度の低下率εについて、図7および図8に示す。図7および図8のそれぞれにおいて、(a)は、直交方向切断サンプルを対象とした結果を示す図であり、(b)は、圧延方向切断サンプルを対象とした結果を示す図である。
図7および図8に示すように、何れの励磁枠A、Bにおいても、励磁コイルの端部に近くなるほど磁束が漏れ、磁束密度が低くなっていることがわかる。また、図7(a)および図8(a)に結果を示す直交方向切断サンプルでは、磁束密度の低下率εがヨーク13の近傍領域まで小さいのに対し、図7(b)および図8(b)に結果を示す圧延方向切断サンプルでは、ヨーク13の近傍領域で磁束密度の低下率εが大きくなっている。これは、圧延方向切断サンプルは、直交方向切断サンプルよりヨーク13の近傍領域での透磁率が低いためであると考えられる。
なお、本実験における励磁枠A、Bでは、ヨーク13の際まで励磁コイルを巻回形成しない構成とした。このため、磁路長、実効質量の算定を、励磁コイルを巻回形成している範囲とした場合と、ヨーク13までの範囲とした場合とでは異なる結果となる。本実験で用いた励磁枠A、励磁枠Bでは、その差異がそれぞれ約4.5[%]、約9.5[%]となった。
本実験の測定においては、磁路長はヨーク13までの範囲とし、励磁枠Aでは0.2786[m](図6(a)を参照。)、励磁枠Bでは0.2173[m](図6(b)を参照。)とした。また、実効質量についても、ヨーク13までとした。さらに、環状の測定試料の全周に対するヨーク13と接している部分の面積は、”50A1000”では約15.5[%]、”50A470”では約7.8[%]となっていた。
6−5.測定精度の検証
次に、上記実施の形態に係る構成の磁気特性測定装置1を用いた測定法と、図14に示す従来の環状試料磁気特性測定法との測定精度の比較実験を実施した。
6−5−1.測定条件
本実験においては、無方向性電磁鋼鈑からなる環状サンプルの励磁枠A用として”50A1000”、励磁枠B用として”50A470”を用いた。上記実施の形態に係る磁気特性測定装置1を用いた測定法では、測定値にヨーク13の影響が含まれるものと考えられる。
しかし、1.5[T]では、”50A1000”では磁界の強さおよび鉄損に占めるヨーク13の影響割合が、それぞれ約0.4[%]、約0.2[%]であり、”50A470”では磁界の強さおよび鉄損に占めるヨーク13の影響割合が、それぞれ約0.9[%]、約0.7[%]と非常に小さかった。このため、上記実施の形態に係る磁気特性測定装置1を用いた磁気特性の測定においては、ヨーク13の影響を無視できるものと考えられる。なお、本実験における測定周波数は、50[Hz]とした。また、両サンプルにおいて、サンプル1枚を用いた図14の構成を採用する従来の測定方法と、直交方向切断サンプルおよび圧延方向切断サンプルとの磁界の強さおよび鉄損の差異を次式(数5)、(数6)で求めた。
Figure 2007139717
Figure 2007139717

ここで、
H;図14の構成を用いる従来の測定方法で得られる磁界の強さ
;実施例に係る構成を用いる測定方法で得られる磁界の強さ
P;図14の構成を用いる従来の測定方法で得られる鉄損
;実施例に係る構成を用いる測定方法で得られる鉄損
6−5−2.測定結果
周波数50[Hz]における両サンプルの磁化特性の測定結果を図9に示す。図9は、(a)が励磁枠Aを用い得られた結果であり、(b)が励磁枠Bを用い得られた結果である。なお、図9(a)、(b)のそれぞれにおいて、黒丸で従来の測定法から得られた結果を示しているが、図9(a)では、従来の測定法から得られた結果が実施例に係る圧延方向切断サンプルの結果(白四角)と重複している。
また、上記(数5)より求められる各サンプルにおける磁界の強さの割合を図10に示す。
図9に示すように、”50A1000”のサンプルでは、磁界の強さが圧延方向切断サンプルよりも直交方向切断サンプルの方が、最大で約6[%]大きくなっていた。また、従来の測定法と実施例に係る測定法とでは、直交方向切断サンプルでの磁界の強さが、最大で約6[%]の差を有していたのに対し、圧延方向切断サンプルでの磁界の強さが、最大で約2[%]の差を有していた。
また、”50A470”のサンプルにおいても、”50A1000”のサンプルと同様に、磁界の強さが圧延方向切断サンプルよりも直交方向切断サンプルの方が、最大で約17[%]大きくなった。さらに、従来の測定法と実施例に係る測定法とでは、直交方向切断サンプルでの磁界の強さが、最大で約30[%]の差を有していたのに対し、圧延方向切断サンプルでの磁界の強さが、最大で約15[%]の差を有していた。
次に、周波数50[Hz]における両サンプルの鉄損特性の測定結果を図11に示す。図11は、(a)が励磁枠Aを用い得られた結果であり、(b)が励磁枠Bを用い得られた結果である。なお、図11(a)、(b)のそれぞれにおいて、黒丸で従来の測定法から得られた結果を示しているが、図11(a)では、従来の測定法を用い得られた結果が実施例に係る圧延方向切断サンプルの結果(白四角)と重複している。
また、上記(数6)より求められる各サンプルにおける鉄損の割合を図12に示す。
図11に示すように、”50A1000”のサンプルにおける鉄損は、圧延方向切断サンプルの方よりも直交方向切断サンプルの方が最大で約3[%]高くなっていた。また、従来の測定法と実施例に係る測定法とでは、直交方向切断サンプルでの鉄損が、最大で約2[%]の差を有していたのに対し、圧延方向切断サンプルでの鉄損が、最大で約1[%]の差を有していた。
また、”50A470”のサンプルにおいても、”50A1000”のサンプルと同様に、圧延方向切断サンプルの方よりも直交方向切断サンプルの方が最大で約2[%]高くなっていた。また、従来の測定法と実施例に係る測定法とでは、直交方向切断サンプルでの鉄損が、最大で約7[%]の差を有していたのに対し、圧延方向切断サンプルでの鉄損が、最大で約6[%]の差を有していた。
以上の結果より、両励磁枠A、Bにおいて、磁界の強さおよび鉄損が圧延方向切断サンプルよりも直交方向切断サンプルの方が大きくなったことが分かるが、これは、図7および図8において示したように、圧延方向切断サンプルと直交方向切断サンプルとの磁束密度分布の差が、ヨーク13の近傍領域における透磁率の差によるものと考えられる。また、両サンプルにおける磁界の強さの差は、用いたヨーク13の違い、およびサンプルがヨーク13と接している部分の面積の差、サンプルの内外径比の差などが影響したものと考えられる。
次に、従来の測定法と実施例に係る測定法との間での磁界の強さおよび鉄損の差異が、ともに圧延方向切断サンプルの方が直交方向切断サンプルに比べて小さくなったのは、実施例に係る測定法において磁路長をヨーク13の際までに設定したことによる影響であると考えられる。また、圧延方向切断サンプルよりも直交方向切断サンプルの方が、ヨーク13の近傍領域での磁束密度が若干大きいことに起因しているものとも考えられる。
従って、実施例に係る測定においては、励磁コイル113の巻き方、磁路長および実効質量などの項目に付いては、測定に際して実体に則した検討をすることが求められる。
7.バリエーション
上記実施の形態および各実施例については、本発明の構成および作用・効果を分かりやすく説明するために用いた一例であって、発明の本質的特徴部分以外の構成等については、種種のバリエーションを採ることができる。例えば、上記実施の形態においては、励磁枠10の支持体111に角パイプ状の形状のものを適用したが、必ずしもこのような形状に限定を受けるものではない。支持体についての変形例を図13(a)、(b)に示す。
図13(a)に示すように、変形例1に係る支持体114は、コの字状の断面形状を有し、全体として溝によりチャネル状となっている。なお、図13(a)に示す形状を採用する場合にも、溝内にスライド収納する弧状試料片がコイルからの応力により磁気的な影響を受けないようにそのサイズを設定する必要がある。
また、図13(b)に示すように、変形例2に係る支持体115は、上記支持体114と相似する形状の2つの支持体要素115a、115bからなり、互いの溝どうしで内方に上記実施の形態に係る支持体111における空間111aと同様の試料片の収納部が形成されるよう対向配置され構成されている。このような形態を採用する場合には、上記実施の形態に係る支持体111よりもその製造が容易であり、上記変形例1に係る支持体114よりも確実に試料片へのコイルからの応力の影響を防ぐことができる。
また、図示を省略するが、測定試料5などと同等あるいは少しサイズの大きなダミーの芯体を準備し、これに検出コイル112および励磁コイル113を巻回形成し、この状態でコイル112、113の形状保持のために樹脂材料などで周りを固める。そして、樹脂材料が硬化した後に、ダミーの芯体を抜きさることで励磁枠における試料装着部を形成することもできる。このようにすれば、各コイル112、113と挿入する測定試料5との間隔を小さくすることができ、測定精度などの観点から望ましい。
また、上記実施の形態では、磁気特性の測定に際して、各試料装着部11、12に対し各々1枚の測定試料5を収納することとしたが、試料装着部11、12における形状等を変更し、2枚あるいはそれ以上の測定試料を一度に重ねて収納できる構成としてもよい。
さらに、上記実施の形態では、環状の測定対象物を2片の弧状試料片に分割することとしたが、分割数については、これに限定を受けるものではない。例えば、1つの環状の測定対象物を3片以上の弧状試料片にカットしてもよい。その場合には、試料装着部の形状・サイズなどを弧状試料片の形状に基づいて設定しておけばよい。ただし、カットする数については、上記実施の形態のように2カットとすることが、測定精度という観点から望ましい。
本発明は、モータなどの回転機に実際に使用される環状の磁性鋼鈑を対象として、その磁気特性を正確に測定することができ、電磁機器の設計・製造において有効である。
実施の形態に係る磁気特性測定装置1の構成を概念的に示す構成ブロック図である。 磁気特性測定装置1の構成において、励磁枠10に対し、環状の測定試料5を装着した状態を示す平面図である。 (a)は、図2のA部の構成を示す断面図であり、(b)は、図2のB部の構成を示す展開斜視図である。 (a)〜(d)は、試料装着部11に対し、測定試料5を挿入して行く各過程を順に示す平面図である。 (a)および(b)は、実施例に係る磁気特性測定装置の要部サイズを示す模式平面図および要部模式断面図である。 (a)は、励磁枠Aの各部のサイズを示す模式平面図であり、(b)は、励磁枠Bの各部のサイズを示す模式平面図である。 励磁枠Aに挿入されたサンプルでの磁束密度の低下率を示す特性図である。 励磁枠Bに挿入されたサンプルでの磁束密度の低下率を示す特性図である。 (a)は、50[Hz]における励磁枠Aに適用のサンプルの磁化特性を示す特性図であり、(b)は、50[Hz]における励磁枠Bに適用のサンプルの磁化特性を示す特性図である。 比較例に係る方法で測定のサンプルの磁界の強さと、励磁枠Aに適用のサンプルの磁界の強さおよび励磁枠Bに適用のサンプルの磁界の強さの差異との差異を示す特性比較図である。 (a)は、50[Hz]における励磁枠Aに挿入のサンプルでの鉄損特性を示す特性図であり、(b)は、50[Hz]における励磁枠Bに挿入のサンプルでの鉄損特性を示す特性図である。 比較例に係る方法小で測定のサンプルの鉄損特性と、励磁枠Aに適用のサンプルの鉄損特性および励磁枠Bに適用のサンプルの鉄損特性との差異を示す特性比較図である。 (a)は、変形例1に係る支持体114の構成を示す断面図であり、(b)は、変形例2に係る支持体115の構成を示す断面図である。 従来の磁気特性測定装置における環状の測定対象物500に対し、コイル線601、602を巻回した状態を示す平面図である。
符号の説明
1.磁気特性測定装置
5.測定試料
10.励磁枠
11、12.試料装着部
13.ヨーク
21.パーソナルコンピュータ
22.任意波形発生器
23.パワーアンプ
24.トランス
25.ディジタルオシロスコープ
26.シャント抵抗
111、114、115.支持体
112.B−コイル
113.励磁コイル
131、132.カットコア

Claims (7)

  1. 環状の測定対象物が分割されてなる複数の弧状試料片の各々を、前記周方向にスライド収納する複数の試料収納部と、
    前記測定対象物に相当する閉磁路を形成するために、前記試料収納部に収納される複数の弧状試料片の各間を磁気的に接続する接続部と、
    前記試料収納部の各々の外周に巻回形成されてなり、前記閉磁路を形成する複数の弧状試料片を励磁する励磁コイル、および、前記閉磁路の励磁磁束を検出するための検出コイルとを有する
    ことを特徴とする環状試料磁気特性測定装置。
  2. 前記試料収納部は、前記弧状試料片のスライド方向に溝が配されチャネル状の支持体要素を2つ用い、当該2つの支持体要素を互いに対向状態に配し構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の環状試料磁気特性測定装置。
  3. 前記接続部は、対をなすU字状カットコアから構成されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の環状試料磁気特性測定装置。
  4. 前記励磁コイルは、前記試料収納部の各々において、端部近傍の方がその他の部分よりも高密度に巻回形成されている
    ことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の環状試料磁気特性測定装置。
  5. 環状の測定対象物をその周方向に分割し、複数の弧状試料片を作成するステップと、
    前記弧状試料片の各々を、外周に励磁用の励磁コイルと励磁磁束検出用の検出コイルとが巻回形成された試料収納部にスライド収納するステップと、
    前記試料収納部に収納された各弧状試料片の隣り合う各間を磁気的に接続するステップとを有する
    ことを特徴とする環状試料磁気特性測定方法。
  6. 前記励磁コイルおよび検出コイルには、演算処理部が接続されており、
    前記演算処理部は、前記励磁コイルに流れる励磁電流の値と、前記検出コイルから検出される誘起電圧の値とを取得し、当該取得した両値を用いて、前記測定対象物における磁束密度、磁界の強さおよび鉄損を算出する
    ことを特徴とする請求項5に記載の環状試料磁気特性測定方法。
  7. 前記接続するステップでは、対をなすU字状カットコアを用いる
    ことを特徴とする請求項5または6に記載の環状試料磁気特性測定方法。
JP2005337460A 2005-11-22 2005-11-22 環状試料磁気特性測定装置および環状試料磁気特性測定方法 Pending JP2007139717A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005337460A JP2007139717A (ja) 2005-11-22 2005-11-22 環状試料磁気特性測定装置および環状試料磁気特性測定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005337460A JP2007139717A (ja) 2005-11-22 2005-11-22 環状試料磁気特性測定装置および環状試料磁気特性測定方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007139717A true JP2007139717A (ja) 2007-06-07

Family

ID=38202749

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005337460A Pending JP2007139717A (ja) 2005-11-22 2005-11-22 環状試料磁気特性測定装置および環状試料磁気特性測定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007139717A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102655042A (zh) * 2012-05-15 2012-09-05 东华大学 一种可拆卸型磁化装置
JP2013007649A (ja) * 2011-06-24 2013-01-10 Tokyo Metropolitan Univ 磁化曲線の算定方法
JP2013007648A (ja) * 2011-06-24 2013-01-10 Tokyo Metropolitan Univ 磁化曲線の算定方法
CN106771691A (zh) * 2015-11-20 2017-05-31 台达电子工业股份有限公司 改良型电弧侦测装置
JP2019066405A (ja) * 2017-10-04 2019-04-25 新日鐵住金株式会社 単板磁気特性試験器
JP2019066408A (ja) * 2017-10-04 2019-04-25 新日鐵住金株式会社 単板磁気特性試験器および単板磁気特性試験システム

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013007649A (ja) * 2011-06-24 2013-01-10 Tokyo Metropolitan Univ 磁化曲線の算定方法
JP2013007648A (ja) * 2011-06-24 2013-01-10 Tokyo Metropolitan Univ 磁化曲線の算定方法
CN102655042A (zh) * 2012-05-15 2012-09-05 东华大学 一种可拆卸型磁化装置
CN106771691A (zh) * 2015-11-20 2017-05-31 台达电子工业股份有限公司 改良型电弧侦测装置
JP2019066405A (ja) * 2017-10-04 2019-04-25 新日鐵住金株式会社 単板磁気特性試験器
JP2019066408A (ja) * 2017-10-04 2019-04-25 新日鐵住金株式会社 単板磁気特性試験器および単板磁気特性試験システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Arshad et al. Incorporating lamination processing and component manufacturing in electrical machine design tools
JP2007139717A (ja) 環状試料磁気特性測定装置および環状試料磁気特性測定方法
Xue et al. Iron loss calculation considering temperature influence in non‐oriented steel laminations
JP4003975B2 (ja) 金属検査方法および金属検査装置
Marketos et al. Experimental and numerical investigation of flux density distribution in the individual packets of a 100 kVA transformer core
Rossmanith et al. Improved characterization of the magnetic properties of hexagonally packed wires
JP7283458B2 (ja) 鉄心の電磁界解析方法
Kahveci et al. Methods for hysteresis losses determinations at non-standard ring core geometries equivalent to Epstein measurements
JP2011203092A (ja) センサ、検査装置、および検査方法
Helbling et al. Effect on magnetic properties of inhomogeneous compressive stress in thickness direction of an electrical steel stack
Jamil et al. Development and validation of an electrical and magnetic characterization device for massive parallelepiped specimens
Jensen et al. Modeling overlapping laminations in magnetic core materials using 2-D finite-element analysis
Gotoh et al. Proposal of detecting method of plural cracks and their depth by alternating flux leakage testing: 3-D nonlinear eddy current analysis and experiment
Penin et al. Impact of mechanical deformations of transformer corners on core losses
Wanjiku et al. Design of a sinusoidally wound 2-D rotational core loss setup with the consideration of sensor sizing
Gmyrek et al. Loss modeling for interlocked magnetic cores
JP5365304B2 (ja) 電磁鋼板の単板磁気特性試験用試験器および磁気特性測定方法
JP6822222B2 (ja) 磁気特性測定器、磁気特性測定システム、および磁気特性測定方法
Veigel et al. Analytic modelling of magnetic losses in laminated stator cores with consideration of interlamination eddy currents
Gmyrek et al. Modified single sheet tester system for engineering measurements
Hamzehbahmani Development of a new approach to core quality assessment of modern electrical machines
Zhao et al. Analytical study and corresponding experiments for iron loss inside laminated core under ac-dc hybrid excitation
Hamzehbahmani et al. An overview of the recent developments of the inter-laminar short circuit fault detection methods in magnetic cores
JP4817079B2 (ja) 鋼管の磁気探傷用磁化装置
Yue et al. Measurement and analysis of the non-symmetry of transverse magnetisation and resulting loss in grain-oriented steel using a modified RSST