JP6939444B2 - 駆動装置 - Google Patents

駆動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6939444B2
JP6939444B2 JP2017216480A JP2017216480A JP6939444B2 JP 6939444 B2 JP6939444 B2 JP 6939444B2 JP 2017216480 A JP2017216480 A JP 2017216480A JP 2017216480 A JP2017216480 A JP 2017216480A JP 6939444 B2 JP6939444 B2 JP 6939444B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase
current sensor
current
inverter
sub
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017216480A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019088157A (ja
Inventor
高志 濱口
高志 濱口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2017216480A priority Critical patent/JP6939444B2/ja
Publication of JP2019088157A publication Critical patent/JP2019088157A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6939444B2 publication Critical patent/JP6939444B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/64Electric machine technologies in electromobility
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

Landscapes

  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Control Of Ac Motors In General (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)

Description

本発明は、駆動装置に関する。
従来、この種の駆動装置としては、モータと、モータを駆動するインバータと、モータのU相およびV相のそれぞれに配置されたメイン電流センサおよびサブ電流センサと、を備える駆動装置において、電流測定相であるU相およびV相のそれぞれでメイン電流センサおよびサブ電流センサによる電流測定値の比較によりメイン電流センサおよびサブ電流センサのうちの何れかの故障を検出すると共に、故障検出時には電流測定相を循環電流が流れるようにインバータを制御して故障した電流センサを特定するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この駆動装置では、こうした制御により、電流検出の信頼性を高めると共に残りの正常な電流センサを用いてインバータを制御できるようにしている。
特開2005−160136号公報
上述の駆動装置では、U相のメイン電流センサの故障を検出してインバータの制御(モータの駆動制御)に用いるU相の相電流をメイン電流センサの値からサブ電流センサの値に切り替えると、U相の相電流の急変などにより、モータから想定よりも大きいトルクが出力されることがある。
本発明の駆動装置は、メイン電流センサの異常を検出してインバータの制御(モータの駆動制御)に用いる相電流をメイン電流センサの値からサブ電流センサの値に切り替える際に、モータから想定よりも大きいトルクが出力されるのを抑制することを主目的とする。
本発明の駆動装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の駆動装置は、
モータと、
前記モータを駆動するインバータと、
前記モータの少なくとも2相の各相にそれぞれ設けられたメイン電流センサおよびサブ電流センサと、
前記各相のメイン電流センサからの前記各相の相電流を用いて前記インバータを制御する制御装置と、
を備える駆動装置であって、
前記制御装置は、前記各相のメイン電流センサのうちの何れかの異常を検出したときには、前記メイン電流センサの異常を検出した相における前記インバータの制御に用いる相電流を前記メイン電流センサの値から前記サブ電流センサの値に切り替えると共に、所定時間に亘って前記インバータをゲート遮断した後に前記インバータの制御を再開する、
ことを要旨とする。
この本発明の駆動装置では、各相のメイン電流センサのうちの何れかの異常を検出したときには、メイン電流センサの異常を検出した相におけるインバータの制御に用いる相電流をメイン電流センサの値からサブ電流センサの値に切り替えると共に、所定時間に亘ってインバータをゲート遮断した後に前記インバータの制御を再開する。したがって、所定時間に亘ってインバータをゲート遮断することにより、インバータの制御に用いる相電流をメイン電流センサの値からサブ電流センサの値に切り替えたときの相電流の急変などによるモータからの想定よりも大きいトルクの出力を抑制することができる。そして、その後にインバータの制御を再開することにより、モータからのトルクの出力を再開することができる。
本発明の一実施例としての駆動装置を搭載する電気自動車20の構成の概略を示す構成図である。 電子制御ユニット50の機能ブロックを示す機能ブロック図である。 入力切替部51により実行される処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 メイン故障フラグFwa、W相の相電流Iwの選択、電流フィードバック制御における積分項、d軸,q軸の電流指令Id*,Iq*、W相の実電流Iwact、ゲート遮断指示の有無の時間変化の様子を模式的に示す説明図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての駆動装置を搭載する電気自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例の電気自動車20は、図示するように、モータ32と、インバータ34と、蓄電装置としてのバッテリ36と、電子制御ユニット50と、を備える。
モータ32は、同期発電電動機として構成されており、永久磁石が埋め込まれた回転子と、三相コイルが巻回された固定子と、を備える。このモータ32は、回転子が駆動輪22a,22bにデファレンシャルギヤ24を介して連結された駆動軸26に接続されている。このモータ32の回転子には、モータ32の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ32aが取り付けられている。また、モータ32のU相には、メイン電流センサ32uaおよびサブ電流センサ32ubが取り付けられており、モータ32のV相には、メイン電流センサ32vaおよびサブ電流センサ32vbが取り付けられており、モータ32のW相には、メイン電流センサ32waおよびサブ電流センサ32wbが取り付けられている。
インバータ34は、モータ32の駆動に用いられると共に電力ライン38を介してバッテリ36に接続されている。このインバータ34は、6つのスイッチング素子としてのトランジスタT11〜T16と、6つのトランジスタT11〜T16のそれぞれに並列に接続された6つのダイオードD11〜D16と、を有する。トランジスタT11〜T16は、それぞれ、電力ライン38の正極側ラインと負極側ラインとに対してソース側とシンク側になるように2個ずつペアで配置されている。また、トランジスタT11〜T16の対となるトランジスタ同士の接続点には、モータ32の各相(U相、V相、W相)が接続されている。したがって、インバータ34に電圧が作用しているときに、電子制御ユニット50によって、対となるトランジスタT11〜T16のオン時間の割合が調節されることにより、三相コイルに回転磁界が形成され、モータ32が回転駆動される。
バッテリ36は、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池として構成されている。このバッテリ36は、上述したように、電力ライン38を介してインバータ34に接続されている。
電子制御ユニット50は、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMや、データを一時的に記憶するRAM、入出力ポートを備える。電子制御ユニット50には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。電子制御ユニット50に入力される信号としては、例えば、回転位置検出センサ32aからの回転位置θmや、メイン電流センサ32uaおよびサブ電流センサ32ubからのモータ32のU相の相電流Iua,Iub、メイン電流センサ32vaおよびサブ電流センサ32vbからのモータ32のV相の相電流Iva,Ivb、メイン電流センサ32waおよびサブ電流センサ32wbからのモータ32のW相の相電流Iwa,Iwbを挙げることができる。また、バッテリ36の端子間に取り付けられた図示しない電圧センサからのバッテリ36の電圧Vbや、バッテリ36の出力端子に取り付けられた図示しない電流センサからのバッテリ36の電流Ibも挙げることができる。さらに、イグニッションスイッチ60からのイグニッション信号や、シフトレバー61の操作位置を検出するシフトポジションセンサ62からのシフトポジションSPも挙げることができる。加えて、アクセルペダル63の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ64からのアクセル開度Accや、ブレーキペダル65の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ66からのブレーキペダルポジションBP、車速センサ68からの車速Vも挙げることができる。電子制御ユニット50からは、インバータ34のトランジスタT11〜T16へのスイッチング制御信号などが出力ポートを介して出力されている。電子制御ユニット50は、回転位置検出センサ32aからのモータ32の回転子の回転位置θmに基づいてモータ32の電気角θeや回転数Nmを演算している。
こうして構成された実施例の電気自動車20では、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸26に要求される要求トルクTd*を設定し、要求トルクTd*をモータ32のトルク指令Tm*に設定し、モータ32がトルク指令Tm*で駆動されるようにパルス幅変調制御(PWM制御)によりインバータ34のトランジスタT11〜T16のスイッチング制御を行なう。
次に、実施例の電気自動車20の動作、特に、インバータ34の制御について説明する。図2は、電子制御ユニット50の機能ブロックを示す機能ブロック図である。図2では、見やすさを考慮して、回転位置検出センサ32aや、メイン電流センサ32ua、サブ電流センサ32ub、メイン電流センサ32va、サブ電流センサ32vbから電子制御ユニット50に入力される信号については図示を省略した。電子制御ユニット50は、図2に示すように、機能ブロックとして、入力切替部51と、モータ制御部52と、故障検出部53と、を備える。
入力切替部51には、メイン電流センサ32uaおよびサブ電流センサ32ubからのモータ32のU相の相電流Iua,Iubや、メイン電流センサ32vaおよびサブ電流センサ32vbからのモータ32のV相の相電流Iva,Ivb、メイン電流センサ32waおよびサブ電流センサ32wbからのモータ32のW相の相電流Iwa,Iwbが入力される。また、入力切替部51は、U相の相電流Iuに相電流Iuaまたは相電流Iubを設定し、V相の相電流Ivに相電流Ivaまたは相電流Ivbを設定し、W相の相電流Iwに相電流Iwaまたは相電流Iwbを設定し、設定した相電流Iu,Iv,Iwをモータ制御部52に出力する。さらに、入力切替部51は、故障検出部53からの情報(メイン電流センサ32uaやサブ電流センサ32ub、メイン電流センサ32va、サブ電流センサ32vb、メイン電流センサ32wa、サブ電流センサ32wbが正常であるか否かが正常であるか否かの判定結果)に基づいてインバータ34およびモータ制御部52へのゲート遮断指示をオンまたはオフにする。インバータ34は、入力切替部51からのゲート遮断指示がオンのときには、ゲート遮断する(トランジスタT11〜T16の全てをオフにする)。
モータ制御部52は、入力切替部51からのゲート遮断指示がオフのときには、入力切替部51からの各相の相電流Iu,Iv,Iwと、回転位置検出センサ32aからのモータ32の回転子の回転位置θmと、に基づいてトランジスタT11〜T16のPWM信号を生成してトランジスタT11〜T16に出力する。具体的には、以下の通りである。モータ32の電気角θeを用いてU相、V相の相電流Iu,Iv,Iwをd軸,q軸の電流Id,Iqに座標変換(3相−2相変換)する。また、アクセル開度Accと車速Vとに基づくモータ32のトルク指令Tm*に基づいてd軸,q軸の電流指令Id*,Iq*を設定する。続いて、d軸,q軸の電流指令Id*,Iq*および電流Id,Iqを用いて式(1)および式(2)によりd軸,q軸の電圧指令Vd*,Vq*を設定する。ここで、式(1)および式(2)は、d軸,q軸の電流指令Id*,Iq*と電流Id,Iqとの差分が打ち消されるようにするための電流フィードバック制御における関係式であり、式(1)および式(2)中、「kd1」,「kq1」は,比例項のゲインであり、「kd2」,「kq2」は、積分項のゲインである。そして、モータ32の電気角θeを用いてd軸,q軸の電圧指令Vd*,Vq*を各相の電圧指令Vu*,Vv*,Vw*に座標変換(2相−3相変換)し、各相の電圧指令Vu*,Vv*,Vw*と搬送波との比較によりトランジスタT11〜T16のPWM信号を生成してトランジスタT11〜T16に出力する。また、モータ制御部52は、入力切替部51からのゲート遮断指示がオンのときには、d軸,q軸の電流指令Id*,Iq*に値0を設定すると共にトランジスタT11〜T16へのPWM信号の出力を停止する。上述したように、入力切替部51からのゲート遮断指示がオンのときには、インバータ34がゲート遮断し、モータ制御部52ではd軸,q軸の電流指令Id*,Iq*に共に値0を設定するから、電流フィードバック制御における積分項(式(1)および式(2)の右辺第2項)の絶対値が小さくなって値0になる。
Vd*=kd1×(Id*−Id)+kd2×∫(Id*−Id)dt (1)
Vq*=kq1×(Iq*−Iq)+kq2×∫(Iq*−Iq)dt (2)
故障検出部53には、メイン電流センサ32uaおよびサブ電流センサ32ubからのモータ32のU相の相電流Iua,Iubや、メイン電流センサ32vaおよびサブ電流センサ32vbからのモータ32のV相の相電流Iva,Ivb、メイン電流センサ32waおよびサブ電流センサ32wbからのモータ32のW相の相電流Iwa,Iwbが入力される。また、故障検出部53は、各相の相電流Iua,Iub,Iva,Ivb,Iwa,Iwbを用いて、メイン電流センサ32uaやサブ電流センサ32ub、メイン電流センサ32va、サブ電流センサ32vb、メイン電流センサ32wa、サブ電流センサ32wbが正常であるか否かを判定し、この判定結果を入力切替部51に出力する。例えば、以下のように行なう。U相の相電流Iua,Iubの差分(|Iua−Iub|)を閾値ΔIurefと比較し、差分(|Iua−Iub|)が閾値ΔIuref以下のときには、メイン電流センサ32uaおよびサブ電流センサ32ubが正常であると判定し、差分(|Iua−Iub|)が閾値ΔIurefよりも大きいときには、メイン電流センサ32uaおよびサブ電流センサ32ubのうちの何れかが異常であると判定する。同様に、メイン電流センサ32vaおよびサブ電流センサ32vbが正常であるか否かを判定すると共にメイン電流センサ32waおよびサブ電流センサ32wbが正常であるか否かを判定する。そして、メイン電流センサ32uaおよびサブ電流センサ32ubのうちの何れかが異常であり且つメイン電流センサ32vaおよびサブ電流センサ32vbが正常であり且つメイン電流センサ32waおよびサブ電流センサ32wbが正常であるときには、相電流Iua,Iva,Iwaの和と相電流Iub,Iva,Iwaの和とのうちの何れが略値0(理想的には値0)にならないかを判定することにより、メイン電流センサ32uaおよびサブ電流センサ32ubのうちの何れが異常であるかを特定する。メイン電流センサ32vaおよびサブ電流センサ32vbのうちの何れかが異常であり且つメイン電流センサ32uaおよびサブ電流センサ32ubが正常であり且つメイン電流センサ32waおよびサブ電流センサ32wbが正常であるときや、メイン電流センサ32waおよびサブ電流センサ32wbのうちの何れかが異常であり且つメイン電流センサ32uaおよびサブ電流センサ32ubが正常であり且つメイン電流センサ32vaおよびサブ電流センサ32vbが正常であるときについても同様に行なうことができる。
次に、入力切替部51の具体的な処理について説明する。図3は、入力切替部51により実行される処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、繰り返し実行される。なお、図3の説明では、簡単のために、メイン電流センサ32va,32waが正常であるときについて説明する。
図3の処理ルーチンが実行されると、入力切替部51は、メイン異常フラグFwaやサブ異常フラグFwb、メイン異常後時間twaなどのデータを入力する(ステップS100)。ここで、メイン異常フラグFwaは、故障検出部53により、メイン電流センサ32waが正常であると判定されたときに値0が設定され、異常であると判定されたときに値1が設定されたものが入力される。サブ異常フラグFwbは、故障検出部53により、サブ電流センサ32wbが正常であると判定されたときに値0が設定され、異常であると判定されたときに値1が設定されたものが入力される。メイン異常後時間twaは、メイン電流センサ32waが正常であるときには値0で保持され、メイン電流センサ32waが正常から異常になったとき(異常を検出した直後)に計時が開始される。
こうしてデータを入力すると、入力したメイン異常フラグFwaの値を調べ(ステップS110)、メイン異常フラグFwaが値0のときには、メイン電流センサ32waが正常であると判断し、インバータ34およびモータ制御部52へのゲート遮断指示をオフにし(ステップS140)、各相の相電流Iu,Iv,Iwにメイン電流センサ32ua,32va,32waの相電流Iua,Iva,Iwaを設定して(ステップS150)、本ルーチンを終了する。この場合、モータ制御部52によりインバータ34のトランジスタT11〜T16のスイッチング制御が行なわれる。
ステップS110でメイン異常フラグFwaが値1のときには、メイン電流センサ32waが異常であると判断し、サブ異常フラグFwbの値を調べる(ステップS120)。そして、サブ異常フラグFwbが値1のときには、サブ電流センサ32wbが異常である(メイン電流センサ32waおよびサブ電流センサ32wbが異常である)と判断し、インバータ34およびモータ制御部52へのゲート遮断指示をオンにすると共に(ステップS200)、各相の相電流Iu,Iv,Iwにメイン電流センサ32ua,32va,32waの相電流Iua,Iva,Iwaを設定して(ステップS210)、本ルーチンを終了する。この場合、インバータ34がゲート遮断されると共に、モータ制御部52により、d軸,q軸の電流指令Id*,Iq*に値0が設定され且つトランジスタT11〜T16へのPWM信号の出力が停止される。
ステップS120でサブ異常フラグFwbが値0のときには、サブ電流センサ32wbが正常であると判断し、メイン異常後時間twaを所定時間twarefと比較する(ステップS130)。そして、メイン異常後時間twaが所定時間twaref以下のときには、インバータ34およびモータ制御部52へのゲート遮断指示をオンにすると共に(ステップS160)、相電流Iu,Ivにメイン電流センサ32ua,32vaの相電流Iua,Ivaを設定すると共に相電流Iwにサブ電流センサ32wbの相電流Iwbを設定して(ステップS170)、本ルーチンを終了する。この場合、インバータ34がゲート遮断されると共に、モータ制御部52により、d軸,q軸の電流指令Id*,Iq*に値0が設定され且つトランジスタT11〜T16へのPWM信号の出力が停止される。こうした制御により、上述したように、電流フィードバック制御における積分項(式(1)および式(2)の右辺第2項)の絶対値が小さくなって値0になる。所定時間twarefは、メイン電流センサ32waの異常を検出して相電流Iwをメイン電流センサ32waの相電流Iwaからサブ電流センサ32wbの総電流Iwbに切り替えてから電流フィードバック制御における積分項が値0になるまでに要する時間やそれよりも若干長い時間として定められ、例えば、90msecや100msec、110msecなどが用いられる。
このように、故障検出部53によりメイン電流センサ32waの異常を検出すると、インバータ34の制御に用いるW相の相電流Iwをメイン電流センサ32waの相電流Iwaからサブ電流センサ32wbの相電流Iwbに切り替えると共に、所定時間twarefに亘ってインバータ34をゲート遮断する。これにより、W相の相電流Iwをメイン電流センサ32waの相電流Iwaからサブ電流センサ32wbの相電流Iwbに切り替えたときに、W相の相電流Iwの急変や電流フィードバック制御における積分項が大きいことなどによるモータ32からの想定よりも大きいトルクの出力を抑制することができる。
ステップS130でメイン異常後時間twaが所定時間twarefよりも長いときには、インバータ34およびモータ制御部52へのゲート遮断指示をオフにすると共に(ステップS180)、相電流Iu,Ivにメイン電流センサ32ua,32vaの相電流Iua,Ivaを設定すると共に相電流Iwにサブ電流センサ32wbの相電流Iwbを設定して(ステップS170)、本ルーチンを終了する。この場合、モータ制御部52によりインバータ34のトランジスタT11〜T16のスイッチング制御が行なわれる。これにより、モータ32からのトルクの出力を再開することができる。
図4は、メイン故障フラグFwa、W相の相電流Iwの選択、電流フィードバック制御における積分項、d軸,q軸の電流指令Id*,Iq*の大きさ、W相の実電流Iwact、ゲート遮断指示の有無の時間変化の様子を模式的に示す説明図である。なお、d軸,q軸の電流指令Id*,Iq*の大きさは、d軸の電流指令Id*の二乗とq軸の電流指令Iq*の二乗との和の平方根に相当する。図示するように、時刻t1にメイン電流センサ32waの異常が生じた後に、時刻t2に故障検出部53によりメイン電流センサ32waの異常を検出すると、入力切替部51は、インバータ34の制御に用いるW相の相電流Iwをメイン電流センサ32waの相電流Iwaからサブ電流センサ32wbの相電流Iwbに切り替えると共にインバータ34およびモータ制御部52へのゲート遮断指示をオンにする。これにより、W相の相電流Iwの急変や電流フィードバック制御における積分項が大きいことなどによるモータ32からの想定よりも大きいトルクの出力を抑制することができる。そして、d軸,q軸の電流指令Id*,Iq*の大きさや各相の実電流(W相の実電流Iwactなど)が値0になり、電流フィードバック制御における積分項の絶対値が小さくなって値0になり、時刻t2から所定時間twarefが経過した時刻t3に、入力切替部51は、インバータ34およびモータ制御部52へのゲート遮断指示をオフにする。これにより、インバータ34のトランジスタT11〜T16のスイッチング制御を再開し、モータ32からのトルクの出力を再開することができる。
以上説明した実施例の電気自動車20に搭載される駆動装置では、メイン電流センサ32waの異常を検出したときには、インバータ34の制御に用いるW相の相電流Iwをメイン電流センサ32waの相電流Iwaからサブ電流センサ32wbの相電流Iwbに切り替えると共に、所定時間twarefに亘ってインバータ34をゲート遮断した(トランジスタT11〜T16の全てをオフとした)後にインバータ34のトランジスタT11〜T16のスイッチング制御を再開する。したがって、所定時間twarefに亘ってインバータ34をゲート遮断することにより、W相の相電流Iwをメイン電流センサ32waの相電流Iwaからサブ電流センサ32wbの相電流Iwbに切り替えたときのモータ32からの想定よりも大きいトルクの出力を抑制することができる。そして、その後にインバータ34のトランジスタT11〜T16のスイッチング制御を再開することにより、モータ32からのトルクの出力を再開することができる。なお、メイン電流センサ32uaの異常やメイン電流センサ32vaの異常を検出したときについても同様に行なうことができる。
実施例の電気自動車20に搭載される駆動装置では、モータ32のU相、V相、W相にそれぞれメイン電流センサ32ua,32va,32waおよびサブ電流センサ32ub,32vb,32wbを取り付けるものとした。しかし、モータ32のU相、V相、W相のうちの2相にそれぞれメイン電流センサおよびサブ電流センサを取り付けるものとしてもよい。メイン電流センサ32ua,32vaおよびサブ電流センサ32ub,32vbを備える場合、故障検出部53は、各相の相電流Iua,Iub,Iva,Ivbを用いて、メイン電流センサ32uaやサブ電流センサ32ub、メイン電流センサ32va、サブ電流センサ32vb、メイン電流センサ32waが正常であるか否かを判定する。例えば、以下のように行なう。U相の相電流Iua,Iubの差分(|Iua−Iub|)と閾値ΔIurefとの比較により、メイン電流センサ32uaおよびサブ電流センサ32ubが正常であるかメイン電流センサ32uaおよびサブ電流センサ32ubのうちの何れかが異常であるかを判定する。同様に、メイン電流センサ32vaおよびサブ電流センサ32vbが正常であるか否かを判定する。そして、メイン電流センサ32uaおよびサブ電流センサ32ubのうちの何れかが異常であり且つメイン電流センサ32vaおよびサブ電流センサ32vbが正常であるときには、U相およびV相で循環電流が流れるようにインバータ34を制御し、そのときの相電流Iua,Ivaにより、メイン電流センサ32uaおよびサブ電流センサ32ubのうちの何れが異常であるかを特定する。メイン電流センサ32vaおよびサブ電流センサ32vbのうちの何れかが異常であり且つメイン電流センサ32uaおよびサブ電流センサ32ubが正常であるときについても同様に行なうことができる。
実施例の電気自動車20に搭載される駆動装置では、蓄電装置として、バッテリ36を用いるものとしたが、バッテリ36に代えて、キャパシタを用いるものとしてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、モータ32が「モータ」に相当し、インバータ34が「インバータ」に相当し、メイン電流センサ32ua,32va,32waが「メイン電流センサ」に相当し、サブ電流センサ32ub,32vb,32wbが「サブ電流センサ」に相当し、電子制御ユニット50が「制御装置」に相当する。s
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、駆動装置の製造産業などに利用可能である。
20 電気自動車、22a,22b 駆動輪、24 デファレンシャルギヤ、26 駆動軸、32 モータ、32a 回転位置検出センサ、32ua,32va,32wa メイン電流センサ、32ub,32vb,32wb サブ電流センサ、34 インバータ、36 バッテリ、38 電力ライン、50 電子制御ユニット、51 入力切替部、52 モータ制御部、53 故障検出部、60 イグニッションスイッチ、61 シフトレバー、62 シフトポジションセンサ、63 アクセルペダル、64 アクセルペダルポジションセンサ、65 ブレーキペダル、66 ブレーキペダルポジションセンサ、68 車速センサ、D11〜D16 ダイオード、T11〜T16 トランジスタ。

Claims (1)

  1. モータと、
    前記モータを駆動するインバータと、
    前記モータの少なくとも2相の各相にそれぞれ設けられたメイン電流センサおよびサブ電流センサと、
    前記各相のメイン電流センサからの前記各相の相電流に基づくd軸およびq軸の電流と、前記モータのトルク指令に基づく前記d軸および前記q軸の電流指令と、の差分が打ち消されるようにするための比例項および積分項を用いた電流フィードバック制御により前記d軸および前記q軸の電圧指令を設定し、前記d軸および前記q軸の前記電圧指令に基づくPWM信号を用いて前記インバータを制御する制御装置と、
    を備える駆動装置であって、
    前記制御装置は、前記各相のメイン電流センサのうちの何れかの異常を検出したときには、前記メイン電流センサの異常を検出した相における前記インバータの制御に用いる相電流を前記メイン電流センサの値から前記サブ電流センサの値に切り替えると共に、所定時間に亘って前記インバータをゲート遮断した後に前記インバータの制御を再開し、
    前記制御装置は、前記インバータをゲート遮断するときには、前記d軸および前記q軸の前記電流指令に値0を設定すると共に前記PWM信号の出力を停止し、
    前記所定時間は、前記積分項が値0になるまでに要する時間以上の時間である、
    駆動装置。
JP2017216480A 2017-11-09 2017-11-09 駆動装置 Active JP6939444B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017216480A JP6939444B2 (ja) 2017-11-09 2017-11-09 駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017216480A JP6939444B2 (ja) 2017-11-09 2017-11-09 駆動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019088157A JP2019088157A (ja) 2019-06-06
JP6939444B2 true JP6939444B2 (ja) 2021-09-22

Family

ID=66763576

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017216480A Active JP6939444B2 (ja) 2017-11-09 2017-11-09 駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6939444B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4701767B2 (ja) * 2005-03-18 2011-06-15 トヨタ自動車株式会社 電源装置
JP2007185043A (ja) * 2006-01-06 2007-07-19 Toyota Motor Corp インバータ装置および車両
JP5929873B2 (ja) * 2013-11-05 2016-06-08 株式会社デンソー 交流電動機の制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019088157A (ja) 2019-06-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5422527B2 (ja) ブラシレスモータ制御装置及びブラシレスモータシステム
JP6521881B2 (ja) 駆動装置
US10886865B2 (en) Motor controller and electric power steering device
US20110148336A1 (en) Motor control device and method for controlling brushless motor
WO2015033861A1 (ja) 電気自動車の制御装置
JPWO2006129659A1 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2017017962A (ja) インバータの制御装置
JP2016073061A (ja) 電気自動車の制御装置
JP5782866B2 (ja) 駆動装置および車両
JP2012095443A (ja) 自動車
CN111279607B (zh) 旋转电机的控制装置
JP2018143054A (ja) 車両
JP6939444B2 (ja) 駆動装置
JP2020156223A (ja) 駆動装置
JP5928390B2 (ja) 駆動装置およびこれを搭載する車両
JP6772501B2 (ja) 自動車
JP7035609B2 (ja) 駆動装置
JP6696456B2 (ja) モータ駆動装置
JP6708843B2 (ja) 駆動装置
JP2015023611A (ja) 電動車両
JP6668926B2 (ja) 自動車
JP2016067147A (ja) 電気自動車制御装置
EP2775607B1 (en) Motor control unit
JP7091669B2 (ja) 電動車両
JP2004312931A (ja) モータ制御演算装置の異常検出装置及び異常検出方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200526

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210323

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210330

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210608

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210728

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210803

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210816

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6939444

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250