JP6939238B2 - 給紙装置、画像読み取り装置及び画像形成装置 - Google Patents

給紙装置、画像読み取り装置及び画像形成装置 Download PDF

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本発明は、給紙装置、画像読み取り装置及び画像形成装置に関し、特に重送分離処理によるシート汚損を抑制する技術に関する。
従来、シート束から1枚ずつシートを取り出して給送する際に、誤って複数枚のシートを給送する重送を防止するための機構として、トルクリミッターを用いた捌き方式(以下、「トルクリミッター捌き方式」という。)が主流になっている。
トルクリミッター捌き方式では、図19に示すように、給紙ローラー1901に捌きローラー1902を圧接した重送分離ローラー対1900を用いる。捌きローラー1902は、給紙ローラー1901によって給送されるシートSに対する従動回転がトルクリミッター1903によって規制されており、シートSから受けるトルクが上限値を超えないと捌きローラー1902は回転しない。
このため、図19(a)に示すように、給送されるシートSが1枚である場合には、給紙ローラー1901とシートS及びシートSと捌きローラー1902との摩擦力が何れも大きいために、捌きローラー1902がシートSから受けるトルクがトルクリミッター1903の上限値よりも大きくなって、捌きローラー1902がシート、延いては給紙ローラー1901に従動回転する。
一方、重送が発生した場合には、図19(b)に示すように、給紙ローラー1901に接触しているシートSと給紙ローラー1901との摩擦力は大きいものの、シートどうしの摩擦力は相対的に小さいので、給紙ローラー1901に接触していないシートSを給送する力は小さい。従って、捌きローラー1902に接触しているシートSを給送する力もまた小さいので、捌きローラー1902に接触しているシートSと捌きローラー1902との摩擦力は大きいものの、当該シートSが捌きローラー1902に及ぼすトルクは小さい。
トルクリミッター1903の上限値は、重送時に捌きローラー1902に作用するトルクよりも大きくなっており、重送時には捌きローラー1902は回転しない。このため、給紙ローラー1901に接触しているシートSは給送されるが、捌きローラー1902に接触しているシートSは、捌きローラー1902との摩擦力が大きく、かつ捌きローラー1902が回転しないため給送されない。
このようにすれば、重送時においても給紙ローラー1901に接触している最上位のシートSのみが確実に給送される。
特開2016−55972号公報 特開2014−196194号公報
しかしながら、トルクリミッター捌き方式では、給紙ローラー1901に捌きローラー1902が圧接されることによって形成される捌きニップに進入するシートが1枚だけである場合、トルクリミッター1903のトルクがすべて給紙ローラー1901への制動力として作用するため、シートSは給紙ローラー1901との間である程度のスリップを生じながら下流へ搬送される。
鉛筆書き原稿のように、シートSが担持する画像とシートSとの結合力が低い場合(図20(a))、2枚の原稿が重送することなく1枚ずつ搬送される場合には、原稿S1と給紙ローラー1901との間でスリップが発生すると(図20(b))、原稿S1が担持する鉛筆画像が乱されたり、原稿S1から給紙ローラー1901に鉛筆画像が転写されたりする(図20(c))。
給紙ローラー1901に鉛筆画像が転写された状態で次の原稿S2が給紙されると(図20(d))、再び原稿S2と給紙ローラー1901との間でスリップが発生することによって、給紙ローラー1901から原稿S2に鉛筆画像が転写されるオフセットが発生する(図20(e))。このようにスリップによって原稿画像が乱されたり、鉛筆画像のオフセットが発生したりすると、原稿S1、S2が汚損される。
このようなシートの汚損は、画像読み取り装置に原稿を給紙する給紙装置(ADF: Automatic Document Feeder)や、画像形成装置の給紙トレイや手差しトレイから用紙を給紙する給紙装置において発生し得る。
本発明は、上述のような問題に鑑みて為されたものであって、重送分離処理とシートの汚損防止とを両立することができる給紙装置、画像読み取り装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る給紙装置は、第1ローラーと、前記第1ローラーに圧接された第2ローラーとからなり、シートトレイに載置されたシート束から繰り出されたシートを搬送する搬送ローラー対を有する給紙装置であって、搬送方向における前記搬送ローラー対よりも下流側において、前記搬送ローラー対が搬送中であるシートの重送状態を検知する検知手段と、前記第1ローラーを回転駆動する第1ローラー駆動手段と、前記第1ローラーの駆動状態とは独立して、前記第2ローラーの回転状態を制御する制御手段と、前記第2ローラーを回転駆動する第2ローラー駆動手段と、前記第2ローラー駆動手段から前記第2ローラーへトルクを伝達する経路上に設けられたトルクリミッターと、を備え、前記制御手段は、搬送開始後、前記検知手段が重送発生を検知するまで、前記第2ローラーを搬送方向に回転させて、シートの重送を促し、前記制御手段は、給紙開始後、前記検知手段が重送発生を検知するまで、前記第2ローラーを搬送方向に回転駆動するように、前記第2ローラー駆動手段を制御し、前記制御手段は、前記検知手段が単送を検知した場合には、前記第2ローラー駆動手段による回転駆動を継続させ、前記検知手段が重送発生を検知した場合には、前記第2ローラー駆動手段による回転駆動を停止させ、前記トルクリミッターは、前記第2ローラー駆動手段による回転駆動が停止している状態で、前記第1ローラーがシートを搬送する搬送力によって、当該シートに圧接している前記第2ローラーに作用するトルクが所定値以上に達するまでは、前記第2ローラーの回転を抑制することを特徴とする。
このようにすれば、搬送ローラー対を構成する第1ローラーと第2ローラーとを共に回転させてシートの搬送を開始した後、搬送方向における搬送ローラー対よりも下流側において重送発生が検知されるまで、第2ローラーを搬送方向に回転させて、シートの重送を促すので、第2ローラーの回転を停止させることによって重送分離する従来技術と比較して、単送時において第1ローラーとシートとがスリップし難くなる。従って、当該スリップに起因する画像の乱れやオフセットの発生を抑制することができる。
また、本発明に係る給紙装置は、第1ローラーと、前記第1ローラーに圧接された第2ローラーとからなり、シートトレイに載置されたシート束から繰り出されたシートを搬送する搬送ローラー対を有する給紙装置であって、搬送方向における前記搬送ローラー対よりも下流側において、前記搬送ローラー対が搬送中であるシートの重送状態を検知する検知手段と、前記第1ローラーを回転駆動する第1ローラー駆動手段と、前記第1ローラーの駆動状態とは独立して、前記第2ローラーの回転状態を制御する制御手段と、前記第2ローラーのローラー軸をロックするロック手段と、前記第2ローラーと前記ローラー軸との間に介在するトルクリミッターと、を備え、前記制御手段は、搬送開始後、前記検知手段が重送発生を検知するまで、前記第2ローラーを搬送方向に回転させて、シートの重送を促し、前記制御手段は、搬送開始後、前記検知手段が重送発生を検知するまで、前記ローラー軸のロックを解除するように、前記ロック手段を制御し、前記制御手段は、前記検知手段が単送を検知した場合には、前記ローラー軸のロックを解除し、前記検知手段が重送発生を検知した場合には、前記ローラー軸をロックし、前記トルクリミッターは、前記ロック手段が前記ローラー軸をロックしている状態で、前記第1ローラーがシートを給送することによって、当該シートに圧接している前記第2ローラーに作用するトルクが所定値以上にならなければ、前記第2ローラーの回転を抑制することを特徴とする
また、本発明に係る給紙装置は、第1ローラーと、前記第1ローラーに圧接された第2ローラーとからなり、シートトレイに載置されたシート束から繰り出されたシートを搬送する搬送ローラー対を有する給紙装置であって、搬送方向における前記搬送ローラー対よりも下流側において、前記搬送ローラー対が搬送中であるシートの重送状態を検知する検知手段と、前記第1ローラーを回転駆動する第1ローラー駆動手段と、前記第1ローラーの駆動状態とは独立して、前記第2ローラーの回転状態を制御する制御手段と、前記検知手段が重送発生を検知すると重送シートを分離する重送分離手段と、搬送方向における前記検知手段よりも下流側に配設された下流側ローラー対と、前記検知手段から前記下流側ローラー対に至る搬送経路上で、シートの重送状態を検知する下流側検知手段と、前記下流側検知手段がシートの重送を検知したら、前記搬送ローラー対並びに前記下流側ローラー対による搬送を停止させる搬送停止手段と、を備え、前記制御手段は、搬送開始後、前記検知手段が重送発生を検知するまで、前記第2ローラーを搬送方向に回転させて、シートの重送を促すことを特徴とする。
また、本発明に係る給紙装置は、第1ローラーと、前記第1ローラーに圧接された第2ローラーとからなり、シートトレイに載置されたシート束から繰り出されたシートを搬送する搬送ローラー対を有する給紙装置であって、搬送方向における前記搬送ローラー対よりも下流側において、前記搬送ローラー対が搬送中であるシートの重送状態を検知する検知手段と、前記第1ローラーを回転駆動する第1ローラー駆動手段と、前記第1ローラーの駆動状態とは独立して、前記第2ローラーの回転状態を制御する制御手段と、前記検知手段が重送発生を検知すると重送シートを分離する重送分離手段と、を備え、前記制御手段は、搬送開始後、前記検知手段が重送発生を検知するまで、前記第2ローラーを搬送方向に回転させて、シートの重送を促し、シート及びシート画像の少なくとも一方に応じて、前記制御手段が、搬送開始後、前記検知手段が重送発生を検知するまで、前記第2ローラーを搬送方向に回転させて、シートの重送を促すのに代えて、搬送開始後、前記第2ローラーに圧接するシートによって前記第2ローラーに加わるトルクが所定値未満ならば、前記第2ローラーが搬送方向へ回転するのを禁止して、シートの重送を抑制することを特徴とする。
また、シート画像がシートとの結合力が低い画像であるか否かを判定する画像判定手段を備え、前記制御手段は、結合力が低い画像であると判定された場合にはシートの重送を促し、結合力が低いと判定されなかった場合にはシートの重送を抑制してもよい。
また、ユーザーからシート画像の結合力が低いか否かの指定を受け付ける画像指定受付手段を備え、前記画像判定手段は、結合力が低いと指定されたか否かによって前記判定を行ってもよい。
この場合において、前記シートとの結合力が低い画像は鉛筆画像であってもよい。
また、前記シート束に含まれるシートの厚みが所定値未満であるか否かを判定する厚み判定手段を備え、前記制御手段は、前記厚みが所定値未満であると判定された場合にはシートの重送を促し、所定値以上であると判定された場合にはシートの重送を抑制してもよい。
また、ユーザーからシートの厚みの指定を受け付ける厚み受付手段を備え、前記厚み判定手段は、指定された厚みが所定値未満であるか否かによって前記判定を行ってもよい。
また、搬送方向における前記搬送ローラー対の上流側に配設され、前記搬送ローラー対がシートを繰り出す際に、前記シート束を前記シートトレイに向かって押圧する押圧ローラーを備え、前記押圧ローラーは、前記制御手段が、シートの重送を促す場合には、シートの重送を抑制する場合よりも、前記シート束への押圧力を大きくしてもよい。
また、前記押圧ローラーによる前記シート束への押圧力を大きくする場合に、前記シートトレイ側から前記押圧ローラーへ向かって前記シート束を押圧する補助押圧手段を備えてもよい。
また、前記補助押圧手段は、前記シートトレイのシート載置面下方から上方へ上昇して前記シート束を押圧することができ、当接するシートの搬送方向に回転可能なコロであってもよい。
また、搬送方向における前記シートトレイのシート載置面から前記搬送ローラー対に至る経路上に配設され、前記シート載置面側から前記搬送ローラー対側に向かって高くなるように傾斜しており、前記搬送ローラー対へシートを案内するガイド面と、前記制御手段が、シートの重送を促す場合には、シートの重送を抑制する場合よりも傾斜角度が小さくなるように前記ガイド面を制御するガイド面制御手段と、を備えてもよい。
また、本発明に係る画像読み取り装置は、本発明に係る給紙装置を備えることを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置もまた同様に本発明に係る給紙装置を備えることを特徴とする。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の主要な構成を示す図である。 給紙部100の主要な構成を示す図である。 給紙部100のレジストローラー対104に至る原稿搬送経路上の主要な構成を示す図である。 重送分離ローラー対103並びにピックアップローラー102を回転駆動するための構成を示す図である。 制御部160の構成を示すブロック図である。 操作パネルの表示画面を例示する図である。 画像形成装置1の給紙処理を説明するフローチャートである。 画像形成装置1の給紙処理を説明するフローチャートである。 (a)は従来技術における捌きローラー200の動作を説明する図であり、(b)は第1の実施の形態に係る捌きローラー200の動作を重送の場合と単送の場合とについてそれぞれ説明する図である。 本発明の第2の実施の形態に係る捌きローラー200並びに給紙ローラー201の駆動機構を示す図である。 画像形成装置1の給紙処理を説明するフローチャートである。 画像形成装置1の給紙処理を説明するフローチャートである。 第2の実施の形態に係る捌きローラー200の動作を重送の場合と単送の場合とについてそれぞれ説明する図である。 本発明の変形例に係るピック圧加圧レバー1401の構成及び動作を説明する図である。 本発明の変形例に係るカメラ1501及び加圧コロ1502の構成及び動作を説明する図である。 本発明の変形例に係る前壁部1601の構成及び動作を説明する図である。 本発明の変形例に係る操作パネルの表示画面を例示する図である。 本発明の変形例に係る画像形成装置1の給紙処理を説明するフローチャートである。 従来技術に係る重送分離機構の動作を表す外観斜視図であって、(a)は単送の場合を示し、(b)は重送が発生している場合を示す。 (a)から(e)は、従来技術に係る重送分離機構において単送時にシートの汚損が発生するメカニズムを順に説明する外観斜視図である。
以下、本発明に係る給紙装置、画像読み取り装置及び画像形成装置の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
[1]第1の実施の形態
まず、本発明の第1の実施の形態について説明する。
(1−1)画像形成装置の構成
まず、本実施の形態に係る画像形成装置の構成について説明する。
図1に示すように、画像形成装置1は、所謂タンデム方式のカラー複合機(MFP: Multi-Function Peripheral)であって、原稿読み取り部110とプリンター部120とを備えている。
原稿読み取り部110は、スキャナー部111と給紙部(ADF: Automatic Document Feeder)100とを備えている。スキャナー部111は、原稿画像を光学的に読み取って画像信号に変換する。給紙部100は、スキャナー部111の上方に設けられている。原稿読み取り部110は、給紙部100が供給する原稿をスキャナー部111が画像を読み取るシートスルー方式と、スキャナー部111の上面に原稿を載置して読み取るミラースキャン方式の両方式を選択的に実行することができる。
プリンター部120は、原稿読み取り部110で読み取った原稿画像や、ネットワークを介して他の端末から送信されてきた画像データに基づき、電子写真方式により記録シート上にカラー画像を形成する。
給紙部100は、ピックアップローラー102を矢印A方向に揺動させることによって、原稿トレイ101にセットされた原稿束にピックアップローラー102を押し当てて原稿を繰り出し、重送分離ローラー対103で原稿を1枚ずつ分離する。その後、給紙部100は、レジストローラー対104でスキュー補正をすると共にタイミングを計って、読取用ガラス112上の読取り位置に向けて原稿を送り出し、当該読取り位置で原稿画像を読み取った後、排出ローラー対105によって排出トレイ106上に原稿を排出する。
スキャナー部111のハウジング113の上面には、帯板状の読取用ガラス112と平板状のプラテンガラス114とが設置されている。
ハウジング113の内部には、第1スライダー115や第2スライダー116、集光レンズ117、ラインセンサー118等が配設されている。ラインセンサー118は、カラー原稿の読取りが可能であり、読み取るべき色成分毎にCCD(Charge Coupled Device)が基板上に直線状に配列されている。
第1スライダー115には、線状光源115aとミラー115bとが搭載されており、不図示の駆動モーターにより矢印B方向にスライド移動される。線状光源115aとしては、通常、蛍光灯やキセノンランプ、LED等の光源が使用される。第2スライダー116には、一対のミラー116a、116bが90度の角度をなして設置されると共に、動滑車を利用したワイヤー駆動により、第1スライダー115の半分の速度で同じく矢印B方向に移動する。
プラテンガラス114上に手置きされた原稿の画像を読み取る場合(ミラースキャン方式)には、第1スライダー115は、矢印Bの方向にスライド移動しつつ、線状光源115aからプラテンガラス114上に載置された原稿面に向けて光を照射する。
第2スライダー116は、第1スライダー115の移動速度の半分の速度でB方向にスライド移動するように構成されているので、原稿面から集光レンズ117に到るまでの光学的距離が一定に保たれる。これにより、原稿面からの反射光が、ミラー115b、116a、116b及び集光レンズ117を経由してラインセンサー118で結像する。
給紙部100によって読取用ガラス112上を搬送される原稿の画像を読み取る場合(シートスルー方式)には、第1スライダー115は、図1に示すように、線状光源115aが読取用ガラス112の下方から原稿に向けて光を照射できる位置に維持される。
ラインセンサー118は、入射された原稿からの反射光を電気信号に変換して制御部160へ出力する。
プリンター部120は、画像形成部130、給紙部140、定着部150、制御部160などからなる。画像形成部130は、不図示の駆動源により矢印C方向に周回駆動される中間転写ベルト132と、中間転写ベルト132の下側において、中間転写ベルト132の水平走行する部分に沿って列設された作像ユニット133Y、133M、133C及び133Kとを備えている。
作像ユニット133Y、133M、133C及び133Kはそれぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)のトナー画像を形成する。作像ユニット133Y、133M、133C及び133Kは何れも同様の構成になっているので、代表して作像ユニット133Kの構成についてのみ説明する。
作像ユニット133Kは、感光体ドラム134Kの周囲に帯電装置135K、露光装置136K、現像装置137Kを配設したものである。帯電装置135Kは感光体ドラム134Kの外周面を一様に帯電する。露光装置136Kは、感光体ドラム134Kの外周面を露光して、静電潜像を形成する。現像装置137Kは、K色のトナーを供給して静電潜像を現像し、顕像化する。
感光体ドラム134Kには中間転写ベルト132を挟んで1次転写ローラー138Kが圧接されている。1次転写ローラー138Kは、1次転写バイアスが印加されており、感光体ドラム134Kの外周面から中間転写ベルト132上にK色のトナー像を静電転写する。
作像ユニット133Y、133M及び133Cもまた同様にしてYMC色のトナー像を形成し、1次転写ローラー138Y、138M及び138Cが各トナー像を中間転写ベルト132上に静電転写する。この際、YMCK各色のトナー像が中間転写ベルト132上で互いに重なり合うように静電転写されることによって、カラートナー像が形成される。カラートナー像は、中間転写ベルト132の周回走行によって、2次転写ローラー131が形成する2次転写ニップ131aへ搬送される。
カラートナー像の形成と並行して、給紙部140は、給紙カセット141に収容された記録シートSを、ピックアップローラー142を用いて繰り出して、重送分離ローラー対143を用いて1枚ずつ2次転写ニップ131aへ搬送する。重送分離ローラー対143は給紙ローラー144に捌きローラー145を圧接したものである。
記録シートSの搬送経路上、重送分離ローラー対143の下流側には縦搬送ローラー対146、レジストローラー対147が配設されており、記録シートSを順次搬送するだけでなく、記録シートSのスキューを補正したり搬送タイミングを調節したりする。
2次転写ローラー131には2次転写バイアスが印加されており、2次転写ニップ131aにおいてはトナー像が中間転写ベルト132から記録シートSへ静電転写される。2次転写後、中間転写ベルト132上に残留するトナーはクリーニングブレード139によって?き取られ廃棄される。その後、記録シートSは定着部150でトナー像を熱定着され、排紙ローラー対148によって排紙トレイ149上に排出される。
なお、モノクロ印刷の場合には、作像ユニット133Kのみが動作してK色のモノクロ画像を形成し、上述と同様に記録シートSに転写、熱定着される。
また、画像形成装置1は、不図示の操作パネルを備えている。操作パネルは、制御部160の制御の下、液晶ディスプレイを用いてユーザーに対して情報提示を行ったり、タッチパネルやハードキーによってユーザーからの指示入力を受け付けたりする。制御部160は、操作パネルを含めて、画像形成装置1各部の状態を監視したり、動作を制御したりする。
(1−2)給紙部100の構成
次に、給紙部100の構成について更に詳しく説明する。
図2は、給紙部100の主要な構成を示す図である。画像形成装置1のユーザーが操作パネルを用いて原稿Dの読み取りを指示すると、給紙部100は、ピックアップローラー102を矢印A方向に揺動させて、最上部の原稿Dに圧接させる。次に、給紙部100は、ピックアップローラー102を回転駆動して、原稿Dを繰り出す。このときに繰り出される原稿Dの枚数は、環境条件や原稿Dの状態などに依存して1枚の場合もあれば複数枚の場合もある。複数枚の原稿Dが繰り出されることを重送という。
重送分離ローラー対103は捌きローラー200を給紙ローラー201に圧接したものである。捌きローラー200と給紙ローラー201はそれぞれ駆動源(以下、「捌きモーター」という。)200m、駆動源(以下、「給紙モーター」という。)201mによって互いに独立に回転駆動される。このため、給紙モーター201mを用いて給紙ローラー201を回転駆動することによって最上部の原稿Dを給送しながら、捌きローラー200を用いて最上部の原稿D以外の原稿Dを捌くことができる(重送分離)。
詳述すると、図3に示すように、捌きモーター200mの回転駆動力は電磁クラッチ(以下、「捌きクラッチ」という。)200cのクラッチ出力ギア200cgが捌きローラー軸駆動ギア200sgに歯合することによって伝達され、捌きローラー軸200sを回転させる。なお、捌きクラッチ200cは電源オンするとクラッチ出力ギア200cgに回転駆動力を伝達する。捌きローラー軸駆動ギア200sgは捌きローラー軸200sに固定されており、捌きローラー軸200sと一体で回転する。
捌きローラー軸200sはトルクリミッター300を介して捌きローラー200に接続されており、これによって捌きローラー200が回転駆動される。トルクリミッター300は、捌きローラー200の外周に作用するトルクが上限値を超えると、捌きローラー200と捌きローラー軸200sとの間でスリップを発生させる。
給紙モーター201mの回転駆動力は、給紙ローラー軸201sを回転駆動する。給紙ローラー軸201sにワンウェイクラッチ310が取着されており、給紙ローラー軸201sの回転力を給紙ローラー201に伝達する一方、給紙ローラー201に搬送方向のトルクが作用した場合には当該トルクに従動して給紙ローラー201を空転させる。
具体的には、重送分離ローラー対103の搬送ニップからからレジストローラー対104の搬送ニップに至る搬送経路長が原稿Dの搬送方向長さよりも短くなっており、重送分離ローラー対103とレジストローラー対104との双方に原稿Dが噛み込んでいる状態では、重送分離ローラー対103よりもレジストローラー対104の方が搬送速度が速いので、重送分離ローラー対103に噛み込んでいる原稿Dをレジストローラー対104が引き抜くことになる。この引き抜きによって、給紙ローラー201に搬送方向のトルクが作用すると、ワンウェイクラッチ310は給紙ローラー201を空転させる。
給紙ローラー軸201sにはプーリ201pもまた固定されており、プーリ201pが回転駆動されると、プーリ201pに歯合している無端状の歯付きベルトであるタイミングベルト102bが回転走行して、タイミングベルト102bに歯合するもう一つのプーリ102pが回転駆動される。プーリ102pはピックアップローラー軸102sに固定されており、更にピックアップローラー軸102sにはピックアップローラー102が固定されている。
ピックアップローラー軸102sは軸受け部を有する支持部材102aに軸受けされており、支持部材102aはトルクリミッター102tに固定されている。トルクリミッター102tは給紙ローラー軸201sから支持部材102aへのトルク伝達を接続、遮断する。
このような構成によって、ピックアップローラー102は給紙ローラー201と共に給紙モーター201mによって回転駆動される。また、原稿束に圧接するとトルクリミッター102の作用によって、給紙ローラー軸201sからピックアップローラー102へのトルク伝達が遮断される一方、給紙ローラー201へのトルク伝達は維持される。
第1重送検知センサー202は、重送分離ローラー対103を通過した原稿Dが重送されているか否かを検知する。第1重送検知センサー202は、所謂透過型センサーであって、図4に示すように、原稿Dの搬送経路400を挟んで互いに対向するように発光素子202tと受光素子202rとが配設されている。
原稿Dが搬送されていない状態では、発光素子202tの出射光がそのまま受光素子202rに入射する。原稿Dが1枚だけ搬送されている状態では、発光素子202tの出射光量は原稿Dで遮られたり拡散されたりして減衰するものの、ある程度の透過光が受光素子202rに入射する。原稿Dが重送され、複数枚の原稿Dが重なり合っている状態では、発光素子202tの出射光はほとんど受光素子202rに入射しない。
受光素子202tは受光光量に応じた検出電圧を生成する。発光素子202tの出射光量は、原稿Dが1枚だけの場合と重送されている場合とで検出電圧が有意に異なるような光量に設定されている。
第2重送検知センサー203は、シート搬送方向における第1重送検知センサー202よりも下流側であって、かつレジストローラー対104よりも上流側において重送を検知する透過型センサーである。第2重送検知センサー203は、第1重送検知センサー202と同様に、原稿Dの搬送経路400を挟んで互いに対向するように配設された発光素子203tと受光素子203rからなっており、原稿Dの重送を検知することができる(図4)。
レジストローラー対104は、原稿Dの搬送タイミングを調整すると共にスキュー補正を行う。具体的には、レジストローラー対104の回転駆動を停止している状態で給紙ローラー201を回転駆動することによって、原稿Dの先端をレジストローラー対104の搬送ニップに突き当てる。このとき、原稿Dの先端辺がCD方向(Cross Direction。原稿Dの搬送方向に直交する原稿Dの幅方向。)に対して傾斜している場合には、原稿Dの一方の角のみが搬送ニップに突き当たる。
原稿Dの先端辺をレジストローラー対104の搬送ニップに突き当てた状態で、給紙ローラー201を更に回転駆動すると、原稿Dが傾斜している場合であっても、原稿Dの先端辺がCD方向全体に亘ってレジストローラー対104の搬送ニップに突き当たるようになる。このようにして、原稿Dのスキューが補正される。
レジストローラー対104は、原稿Dの読み取りタイミングに合わせて回転駆動を開始する。これによって、原稿Dは第1読み取りローラー対204へ搬送される。第1読み取りローラー対204が原稿Dを読み取り位置120まで搬送すると、シートスルー方式によって原稿Dから画像が読み取られる。その後、原稿Dは第2読み取りローラー対205によって、排紙ローラー対105まで搬送される。排紙ローラー対105は原稿Dを排紙トレイ106上に排出する。
(1−3)制御部160の構成
次に、制御部160の構成について説明する。
制御部160は、CPU(Central Processing Unit)501やROM(Read Only Memory)502等を備えており、画像形成装置1に電源が投入されると、CPU501はROM502からブートプログラムを読み出して起動し、RAM(Random Access Memory)503を作業用記憶領域として、HDD(Hard Disk Drive)504から読み出したOS(Operating System)や制御プログラム等を実行する。
CPU501は、NIC(Network Interface Card)505を用いて、LAN(Local Area Network)等の通信網に接続された他の装置から印刷ジョブを受け付けることができる。また、CPU501は、操作パネル506を用いて、画像形成装置1のユーザーに情報を提示したり、指示入力を受け付けたりする。この指示入力には、例えば、原稿読み取り部110を用いた原稿画像の読み取り指示や読み取った原稿画像の複写指示がある。特に、原稿画像を読み取る必要がある指示を受け付ける際には、併せて読み取るべき原稿に鉛筆による書き込みがあるか否かの指定を受け付ける。
図6に示す例では、操作パネル506はタッチパネル601とハードキー611とを備えており、タッチパネル601は液晶表示パネルにタッチパッドを重ね合わせたものである。タッチパネル601には、原稿を読み取る際に原稿画質を指示するための「原稿画質」タブ602が選択、表示されている。
「原稿画質」タブ602では、原稿画像が文字画像のみの場合、写真画像のみの場合、文字画像と写真画像との両方を含む場合及び鉛筆による書き込みがある場合のそれぞれに対応するボタンを選択するようになっており、鉛筆による書き込みがある原稿を読み込む場合には、ユーザーが鉛筆原稿ボタン603を押下すれば、後述のように鉛筆画像のオフセットを防止するための処理が実行される。
CPU501は、制御プログラムを実行することによって、捌きモーター200m、捌きクラッチ200c、給紙モーター201m及び給紙クラッチ201cを制御したり、第1重送検知センサー202及び第2重送センサー203の検知信号を参照したりする。
(1−4)給紙処理
次に、画像形成装置1の給紙処理について説明する。
画像形成装置1は、図7及び図8に示すように、ユーザーから原稿画像の読み取り指示を受け付けると(図7、S701:YES)、給紙モーター201を始動する(図7、S702)。ユーザーから受け付けた読み取り指示で指定された原稿画質が「鉛筆原稿」である場合には(図7、S703:YES)、捌きモーター200を始動し(図7、S704)、更に、給紙クラッチ201cと捌きクラッチ200cとを何れも接続して、原稿Dの搬送を開始する(図7、S705)。
給紙クラッチ201cと捌きクラッチ200cとを接続してから所定の時間が経過したら、原稿Dが重送検知位置に到達したと考えられるので(図8、S706:YES)、第1重送検知センサー202が出力する検知信号を参照する。その結果、重送が検知されている場合には(図8、S707:YES)、捌きモーター200mを停止する(図8、S708)。
原稿Dが重送検知位置に到達したと考えられるタイミングから更に所定の時間が経過した場合には、原稿Dの先端がレジストローラー対104の搬送ニップに到達したと考えられるので(図8、S709:YES)、給紙クラッチ201cを切断する(図8、S710)。
給紙クラッチ201cを切断すると、給紙モーター201mから給紙ローラー201への回転駆動の伝達が遮断され、給紙ローラー201が回転駆動されなくなるが、レジストローラー対104が回転駆動されることによって原稿Dが搬送される。原稿Dが重送分離ローラー対103に噛み込んでいる場合には、レジストローラー対104が原稿Dを搬送するのに従って給紙ローラー201が従動回転する。なお、給紙クラッチ201cが切断されているので、原稿Dと給紙ローラー201とはスリップし難く、従って鉛筆画像の乱れやオフセットが発生し難い。
更に、第2重送検知センサー203の検知信号を参照して、重送を検知した場合には(図8、S711:YES)、紙詰まりが発生していると判断されるので、ジャム処理を実行する(図8、S740)。
重送を検知せず(図8、S711:NO)、後続の原稿Dがない場合には(図8、S712:NO)、給紙モーター201mを停止して(図8、S750)、処理を完了する。なお、先行する原稿Dについては、レジストローラー対104、第1読み取りローラー対204、第2読み取りローラー対205及び排紙ローラー対105を回転駆動して、画像の読み取り及び排紙トレイ106上への排出を行う。
後続の原稿Dがある場合には、先行する原稿Dの後端がレジストローラー対104の搬送ニップを通過するタイミングを待って(図8、S713:YES)、捌きクラッチ200cを切断しておく(図8、S714)。ステップS704において、給紙ローラー201を停止させたまま、捌きローラー200の回転駆動だけが開始されるのを防止するためである。その後、ステップS703へ進んで上記の処理を繰り返す。
ユーザーの読み取り指示に係る原稿画質が「鉛筆原稿」でない場合には(図7、S703:NO)、給紙ローラー201と原稿Dとがスリップを起こしても原稿画像が乱れたりオフセットが発生したりする恐れがないため、給紙クラッチ201cを接続すると共に捌きクラッチ200cを切断して(図7、S720)、トルクリミッター300を用いて重送分離を行う。
その後、原稿Dの先端がレジストローラー対104の搬送ニップに到達するタイミングを待って(図8、S709:YES)、給紙クラッチ201cを切断する(図8、S710)。以下の処理は、原稿画質が「鉛筆原稿」である場合と同様である。
また、原稿Dの搬送を開始した後、原稿Dが重送検知位置に到達したタイミングで(図8、S706:YES)、重送を検知しなかった場合であって(図8、S707:NO)、搬送されている原稿Dが1枚だけである単送を検知した場合には(図8、S730:YES)、重送分離する必要がないので、捌きモーター200mを停止させることなく、原稿Dの搬送を継続する。
従って、捌きモーター200mを停止させて重送分離する場合と比較して、原稿Dと給紙ローラー201とのスリップが発生し難いので、原稿画像が乱れたりオフセットが発生したりするのを抑制することができる。
その後、原稿Dの先端がレジストローラー対104の搬送ニップに到達するタイミングを待って(図8、S731:YES)、給紙クラッチ201cを切断すると共に捌きクラッチ200cを切断する(図8、S732)。このようにすれば、レジストローラー対104に搬送されることによって原稿Dが搬送方向に引っ張られても、給紙ローラー201と捌きローラー200とが共に従動回転する。従って、原稿Dと給紙ローラー201とのスリップを抑制して、原稿画像が乱れやオフセットを防止することができる。更に、この効果を高めるためにワンウェイクラッチ310が設置されている。
更に、捌きモーターを停止して(図8、S733)、ステップS711へ進む。以下の処理は、原稿画質が「鉛筆原稿」である場合と同様である。
また、原稿Dの搬送を開始した後、原稿Dが重送検知位置に到達予定のタイミングで(図8、S706:YES)、重送が検知されず(図8、S707:NO)、単送も検知されない場合には(図8、S730:NO)、搬送方向における重送分離ローラー対103の上流側で紙詰まりが発生していると判断されるので、ジャム処理を実行する(図8、S740)。
ジャム処理としては、例えば、捌きモーター200m並びに給紙モーター201mを停止し、捌きクラッチ200c及び給紙クラッチ201cを切断し、警報音や操作パネルを用いてユーザーに紙詰まりの発生や解消方法を報知する処理が挙げられる。
以上のようにすれば、従来技術においては、図9(a)に示すように、捌きローラー200の回転を停止した状態で給紙ローラー201のみを回転駆動するため、重送が促進されないので、原稿Dが単送され易く、鉛筆画像の乱れやオフセットが発生し易い。
一方、本実施の形態においては、図9(b)に示すように、給紙ローラー201のみならず捌きローラー200も回転駆動しながら給紙を行うので、重送が促進される。そして、重送が発生した場合には、最上位の原稿Dと下位の原稿Dとの間の摩擦力が小さいので、最上位の原稿Dと給紙ローラー201とのスリップが発生し難い。従って、鉛筆画像の乱れやオフセットが抑制される。
また、単送の場合には、捌きローラー200の回転駆動を継続するので、やはり、原稿Dと給紙ローラー201とのスリップが発生し難くなり、鉛筆画像の乱れやオフセットが抑制される。
[2]第2の実施の形態
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態に係る画像形成装置は、上記第1の実施の形態に係る画像形成装置と概ね共通の構成を備える一方、上記第1の実施の形態においては給紙時に捌きローラー200を搬送方向へ回転駆動するのに対して、本実施の形態においては捌きローラー200を搬送方向へ従動回転させる点において相違している。以下、主に相違点に着目して説明する。
なお、本明細書においては、実施の形態どうしで共通する部材等については同じ符号が付与されている。
(2−1)給紙部100の構成
次に、給紙部100の構成について更に詳しく説明する。
図10は、捌きローラー200並びに給紙ローラー201の駆動機構を示す図である。図10に示すように、本実施の形態においては、捌きクラッチ200cの入力ギアに捌きローラー軸従動ギア200sg´に歯合し、捌きクラッチ200cの出力ギア200cgにラック1001が歯合している。
ラック1001は給紙部100の機体に固定されているため、ラック1001に歯合するクラッチ出力ギア200cgは回転することができない。従って、捌きクラッチ200cが接続されると、クラッチ入力ギアもまた回転することができないので、クラッチ入力ギアする歯合するローラー軸従動ギア200sg´もまた回転することができなくなり、捌きローラー軸200sの回転がロックされる。
捌きローラー軸200sの回転がロックされると、捌きローラー軸200sに固定されているトルクリミッター300もまた回転を停止した状態に維持される。このため、重送分離ローラー対103が原稿Dを単送している場合には、給紙ローラー201が原稿Dを搬送することによって、当該原稿Dから捌きローラー200が受けるトルクがトルクリミッター300の上限値を超えると、捌きローラー200が原稿Dに従動して回転する。このようにすれば、重送が防止される。
一方、重送分離ローラー対103が原稿Dを重送している場合には、給紙ローラー201が最上位の原稿Dを搬送しても、重送中の原稿Dどうしでの摩擦力が小さいので、当該原稿Dから捌きローラー200が受けるトルクはトルクリミッター300の上限値を超えず、捌きローラー200は回転停止状態を維持する。このようにすれば、最上位の原稿Dのみが搬送され、最上位の原稿Dから下位の原稿Dが分離される。
捌きクラッチ200cが切断されている場合には、捌きクラッチ200cのクラッチ入力ギアの回転状態がクラッチ出力ギア200cgに拘束されないので、ローラー軸従動ギア200sg´、捌きローラー軸200s、トルクリミッター300及び捌きローラー200が原稿Dの搬送に従動して回転することができるようになる。このため、原稿Dが捌きローラー200から受ける力が小さいので、原稿Dと給紙ローラー201とのスリップが抑制される。
なお、本実施の形態においては、捌きモーター200mは不要であるので、上記第1の実施の形態と比較して、部品コストや消費電力を低減したり、給紙部100の小型化を図ったりすることができる。
(2−2)給紙処理
次に、画像形成装置1の給紙処理について説明する。
本実施の形態においては、上記第1の実施の形態とは異なって、図11、図12に示すように、ユーザーが指定した原稿画質が「鉛筆原稿」である場合には(図11、S703:YES)、給紙クラッチ201cを接続する一方、捌きクラッチ200cは切断して、原稿Dの搬送を開始する(図11、S1101)。このようにすれば、捌きローラー200が原稿Dに従動回転するので、重送が促進される。
なお、本実施の形態に係る給紙部100は捌きモーター200mを備えていないので、捌きモーター200mを始動するステップ(図7、S704)は実行しない。
その後、第1重送検知センサー202を用いて重送を検知した場合には(図12、S707:YES)、上記第1の実施の形態とは異なって捌きモーター200mを停止させることなく(図7、ステップS708)、捌きクラッチ200cを接続する(図12、S1102)。捌きクラッチ200cを接続すると、トルクリミッター300が回転できなくなるが、捌きローラー200に作用するトルクがトルクリミッター300の上限値よりも小さいので、捌きローラー200は回転せず、最上位の原稿Dから下位の原稿Dが分離される。
また、単送を検知した場合に(図12、S730:YES)、原稿Dの先端がレジストローラー対104の搬送ニップに到達するタイミングになったら(図12、S731:YES)、給紙クラッチ201cを切断する(図12、S710)。なお、図7のステップS732,S733とは異なって、捌きクラッチ200cはあらかじめ切断されているのでそのままとし、捌きモーター200mは備えていないので停止させることもない。
このようにすれば、レジストローラー対104の方が重送分離ローラー対103よりも原稿Dの搬送速度が速くても、給紙クラッチ201cから給紙ローラー201に至る各部材の回転が規制されないので、給紙ローラー201が原稿Dに従動して回転し、給紙ローラー201と原稿Dとのスリップが抑制される。
なお、本実施の形態に係る給紙部100は捌きモーター200mを備えていないので、先行原稿Dの後端がレジストローラー対104の搬送ニップを脱した後に捌きクラッチ200cを切断する処理(図8、S714)は不要である。
以上のようにすれば、図13に示すように、原稿Dに従動して捌きローラー200を回転させながら給紙を行うので、重送が促進され、鉛筆画像の乱れやオフセットが抑制される。単送の場合も同様である。重送検知後は、トルクリミッター300の作用によって、重送原稿Dが分離される。
[3]変形例
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明が上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例を実施することができる。
(3−1)上記実施の形態においては、給紙モーター201mの回転駆動力を利用してピックアップローラー102を揺動させ、最上位の原稿Dに押し当てる場合を例にとって説明したが、これに代えて又はこれに加えて、次のようにしてもよい。
図14に示すように、本変形例に係る給紙部100は、ピック圧加圧レバー1401を備えている。ピック圧加圧レバー1401は、揺動軸1402を揺動中心として、矢印E方向に揺動することができる。ピック圧加圧レバー1401は、原稿Dを給紙する際には、実線で示す退避位置から破線で示す加圧位置まで揺動して、ピックアップローラー102の支持部材102aを下方へ向かって押圧する。これによって、ピックアップローラー102が原稿Dの上面1410に当接する際の押圧力が大きくなる。
従って、ピックアップローラー102が原稿Dの上面1410に当接している状態においては、ピック圧加圧レバー1401を用いない場合と比較して、最上位の原稿Dを下位の原稿Dに押し付ける力が大きくなるので、最上位の原稿Dと下位の原稿Dとの間に作用する摩擦力が大きくなる。従って、重送が発生し易くなるので、鉛筆画像の乱れやオフセットを抑制することができる。
(3−2)上記実施の形態においては、操作パネルを用いて原稿画質が鉛筆原稿であるか否かの指定をユーザーから受け付ける場合を例にとって説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて若しくはこれに加えて次のようにしてもよい。
図15に示すように、原稿トレイ101の上方にはカメラ1501が配設されており、原稿トレイ101上に載置された原稿Dの上面(読み取り面)を撮像する。カメラ1501が撮像した画像は、原稿Dが鉛筆書き原稿か否かを制御部160が判定するのに使用される。鉛筆書き原稿か否かは、例えば、画像中の手書き部分を抽出し、画像濃度や分光波長から判定することができる。
このようにすれば、ユーザーが原稿画質を指定する手間を省くことができるので、ユーザーの利便性を向上させることができる。
また、加圧コロ1502は、給紙時には不図示の付勢手段によって原稿Dに向かって矢印F方向に付勢され、破線で示すように、原稿トレイ101の原稿載置面から突出して、下方から原稿Dを上方へ向かって加圧する。最下位の原稿Dが搬送される場合には、加圧コロ1502は摩擦力によって原稿Dに従動回転する。給紙時以外の場合には、加圧コロ1502は矢印F方向に沿って下方に退避して、実線で示すように、原稿トレイ101の原稿載置面下に収容される。
このようにすれば、原稿Dがピックアップローラー102と加圧コロ1502とに挟まれて、重なり合う原稿Dどうしに作用する摩擦力が大きくなるので、重送が発生し易くなる。従って、鉛筆画像の乱れやオフセットを抑制することができる。
(3−3)上記実施の形態においては、原稿トレイ101の原稿載置面が固定されている場合を例にとって説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて次のようにしてもよい。
例えば、図16に示すように、原稿トレイ101は、重送分離ローラー対103側の端部に前壁部1601を備えている。前壁部1601は、揺動軸1602を揺動中心として、矢印G方向に揺動することができる。前壁部1601は、給紙時には不図示の付勢手段によって矢印G方向に揺動し、破線で示す姿勢をとる。この姿勢においては、前壁部1601の原稿載置面が水平に近づくので、原稿Dが重送され易くなる。
一方、給紙時以外の場合には、前壁部1601は実線で示す姿勢をとる。この姿勢においては原稿載置面の傾斜がきつくなるので、原稿トレイ101に原稿Dを載置する際に、原稿Dの重送分離ローラー対103側の先端を揃え易くなる。
(3−4)上記実施の形態においては、原稿画質が鉛筆原稿である場合に重送が検出されるまで捌きローラーを回転させる場合を例にとって説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて、またはこれに加えて次のようにしてもよい。
例えば、原稿Dの紙種が薄紙である場合に重送が検出されるまで捌きローラーを回転させてもよい。具体的には、図17に示すように、ユーザーが操作パネル506を操作し、「原稿指定」タブ1701においてボタン1702を押下することによって、原稿Dが薄紙であると指示すると、図18に示すように、原稿Dの紙種が薄紙である場合には(図18、S1801:YES)、ステップS704以下の処理を実行して、重送が検出されるまで捌きローラーを回転させる。また、原稿Dの紙種が薄紙でない場合には(図18、S1801:NO)、ステップS720以下の処理が実行される。
このようにすれば、原稿Dが薄紙である場合には原稿Dの汚損やオフセットが発生し易いのに対して、かかる不具合を抑制することができる。
(3−5)上記実施の形態においては、給紙部100において重送を促進する場合を例にとって説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、給紙部100以外にも給紙部140に本発明を適用しても同様の効果を得ることができる。例えば、定着強度の低い印字方式でプリントされた用紙に付加情報や画像などを印刷するために、当該用紙を給紙カセットや手差しトレイに複数枚セットして1枚ずつ給紙する場合などに画像の乱れやオフセットの発生を低減することができる。
(3−6)上記実施の形態においては、重送検知センサー202、203として透過型センサーを用いる場合を例にとって説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、透過型センサー以外のセンサーを用いて重送検知を行ってもよい。
例えば、原稿Dを透過した超音波の強度は原稿Dの枚数が1枚以下であるか2枚以上であるかによって大きく異なることから、原稿Dの搬送径路400上に超音波センサーを配し、原稿Dを透過した超音波の強弱を監視することによって重送を検出してもよい。
超音波センサーは、所定の強度の超音波を発生させる送信側と、超音波を受信する受信側とからなっている。受信側で検出される超音波の強度から、送信側から受信側に至る超音波の伝搬経路を通過する原稿Dの枚数が1枚以下と2枚以上との何れであるか、換言すれば、重送の発生の有無が判別される。
原稿Dが1枚だけの場合には、超音波が原稿Dに吸収されて少し減衰して受信側に受信される。 原稿Dが2枚以上重なっている場合には、超音波は原稿Dに吸収されるだけでなく、原稿と原稿との間で反射した超音波どうしが干渉して振動エネルギーが大幅に相殺される。このようにして、重送発生の有無が判別される。
(3−7)上記実施の形態においては、画像形成装置1がタンデム方式のカラー複合機である場合を例にとって説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、タンデム方式以外の方式のカラー複合機であってもよいし、モノクロ複合機であってもよい。また、スキャナー装置やプリンター装置、複写装置、ファクシミリ装置といった単機能機に本発明を適用しても、同様の効果を得ることができる。
(3−8)また、上記実施の形態においては、原稿Dを捌く際に捌きローラー軸200sを固定する構成としたが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて、原稿Dを捌く際に捌きモーター200mを逆転駆動してもよい。このようにしても、原稿Dを捌いて重送を解消することができる。
本発明に係る給紙装置、画像読み取り装置及び画像形成装置は、重送分離処理によるシート汚損を抑制することができる装置として有用である。
1…………画像形成装置
100……給紙部
101……原稿トレイ
102……ピックアップローラー
103……重送分離ローラー対
104……レジストローラー対
160……制御部
200……捌きローラー
200c…捌きクラッチ
200m…捌きモーター
201……給紙ローラー
201c…給紙クラッチ
201m…給紙モーター
202……第1重送検知センサー
203……第2重送検知センサー
300……トルクリミッター
506……操作パネル
1401…ピック圧加圧レバー
1501…カメラ
1502…加圧コロ
1601…前壁部

Claims (15)

  1. 第1ローラーと、前記第1ローラーに圧接された第2ローラーとからなり、シートトレイに載置されたシート束から繰り出されたシートを搬送する搬送ローラー対を有する給紙装置であって、
    搬送方向における前記搬送ローラー対よりも下流側において、前記搬送ローラー対が搬送中であるシートの重送状態を検知する検知手段と、
    前記第1ローラーを回転駆動する第1ローラー駆動手段と、
    前記第1ローラーの駆動状態とは独立して、前記第2ローラーの回転状態を制御する制御手段と、
    前記第2ローラーを回転駆動する第2ローラー駆動手段と、
    前記第2ローラー駆動手段から前記第2ローラーへトルクを伝達する経路上に設けられたトルクリミッターと、を備え、
    前記制御手段は、搬送開始後、前記検知手段が重送発生を検知するまで、前記第2ローラーを搬送方向に回転させて、シートの重送を促し、
    前記制御手段は、給紙開始後、前記検知手段が重送発生を検知するまで、前記第2ローラーを搬送方向に回転駆動するように、前記第2ローラー駆動手段を制御し、
    前記制御手段は、
    前記検知手段が単送を検知した場合には、前記第2ローラー駆動手段による回転駆動を継続させ、
    前記検知手段が重送発生を検知した場合には、前記第2ローラー駆動手段による回転駆動を停止させ、
    前記トルクリミッターは、前記第2ローラー駆動手段による回転駆動が停止している状態で、前記第1ローラーがシートを搬送する搬送力によって、当該シートに圧接している前記第2ローラーに作用するトルクが所定値以上に達するまでは、前記第2ローラーの回転を抑制する
    ことを特徴とする給紙装置。
  2. 第1ローラーと、前記第1ローラーに圧接された第2ローラーとからなり、シートトレイに載置されたシート束から繰り出されたシートを搬送する搬送ローラー対を有する給紙装置であって、
    搬送方向における前記搬送ローラー対よりも下流側において、前記搬送ローラー対が搬送中であるシートの重送状態を検知する検知手段と、
    前記第1ローラーを回転駆動する第1ローラー駆動手段と、
    前記第1ローラーの駆動状態とは独立して、前記第2ローラーの回転状態を制御する制御手段と、
    前記第2ローラーのローラー軸をロックするロック手段と、
    前記第2ローラーと前記ローラー軸との間に介在するトルクリミッターと、を備え、
    前記制御手段は、搬送開始後、前記検知手段が重送発生を検知するまで、前記第2ローラーを搬送方向に回転させて、シートの重送を促し、
    前記制御手段は、搬送開始後、前記検知手段が重送発生を検知するまで、前記ローラー軸のロックを解除するように、前記ロック手段を制御し、
    前記制御手段は、
    前記検知手段が単送を検知した場合には、前記ローラー軸のロックを解除し、
    前記検知手段が重送発生を検知した場合には、前記ローラー軸をロックし、
    前記トルクリミッターは、前記ロック手段が前記ローラー軸をロックしている状態で、前記第1ローラーがシートを給送することによって、当該シートに圧接している前記第2ローラーに作用するトルクが所定値以上にならなければ、前記第2ローラーの回転を抑制する
    ことを特徴とする給紙装置。
  3. 第1ローラーと、前記第1ローラーに圧接された第2ローラーとからなり、シートトレイに載置されたシート束から繰り出されたシートを搬送する搬送ローラー対を有する給紙装置であって、
    搬送方向における前記搬送ローラー対よりも下流側において、前記搬送ローラー対が搬送中であるシートの重送状態を検知する検知手段と、
    前記第1ローラーを回転駆動する第1ローラー駆動手段と、
    前記第1ローラーの駆動状態とは独立して、前記第2ローラーの回転状態を制御する制御手段と、
    前記検知手段が重送発生を検知すると重送シートを分離する重送分離手段と、
    搬送方向における前記検知手段よりも下流側に配設された下流側ローラー対と、
    前記検知手段から前記下流側ローラー対に至る搬送経路上で、シートの重送状態を検知する下流側検知手段と、
    前記下流側検知手段がシートの重送を検知したら、前記搬送ローラー対並びに前記下流側ローラー対による搬送を停止させる搬送停止手段と、を備え、
    前記制御手段は、搬送開始後、前記検知手段が重送発生を検知するまで、前記第2ローラーを搬送方向に回転させて、シートの重送を促す
    ことを特徴とする給紙装置。
  4. 第1ローラーと、前記第1ローラーに圧接された第2ローラーとからなり、シートトレイに載置されたシート束から繰り出されたシートを搬送する搬送ローラー対を有する給紙装置であって、
    搬送方向における前記搬送ローラー対よりも下流側において、前記搬送ローラー対が搬送中であるシートの重送状態を検知する検知手段と、
    前記第1ローラーを回転駆動する第1ローラー駆動手段と、
    前記第1ローラーの駆動状態とは独立して、前記第2ローラーの回転状態を制御する制御手段と、
    前記検知手段が重送発生を検知すると重送シートを分離する重送分離手段と、を備え、
    前記制御手段は、搬送開始後、前記検知手段が重送発生を検知するまで、前記第2ローラーを搬送方向に回転させて、シートの重送を促し、
    シート及びシート画像の少なくとも一方に応じて、前記制御手段が、搬送開始後、前記検知手段が重送発生を検知するまで、前記第2ローラーを搬送方向に回転させて、シートの重送を促すのに代えて、搬送開始後、前記第2ローラーに圧接するシートによって前記第2ローラーに加わるトルクが所定値未満ならば、前記第2ローラーが搬送方向へ回転するのを禁止して、シートの重送を抑制する
    ことを特徴とする給紙装置。
  5. シート画像がシートとの結合力が低い画像であるか否かを判定する画像判定手段を備え、
    前記制御手段は、結合力が低い画像であると判定された場合にはシートの重送を促し、結合力が低いと判定されなかった場合にはシートの重送を抑制する
    ことを特徴とする請求項に記載の給紙装置。
  6. ユーザーからシート画像の結合力が低いか否かの指定を受け付ける画像指定受付手段を備え、
    前記画像判定手段は、結合力が低いと指定されたか否かによって前記判定を行う
    ことを特徴とする請求項に記載の給紙装置。
  7. 前記シートとの結合力が低い画像は鉛筆画像である
    ことを特徴とする請求項に記載の給紙装置。
  8. 前記シート束に含まれるシートの厚みが所定値未満であるか否かを判定する厚み判定手段を備え、
    前記制御手段は、前記厚みが所定値未満であると判定された場合にはシートの重送を促し、所定値以上であると判定された場合にはシートの重送を抑制する
    ことを特徴とする請求項に記載の給紙装置。
  9. ユーザーからシートの厚みの指定を受け付ける厚み受付手段を備え、
    前記厚み判定手段は、指定された厚みが所定値未満であるか否かによって前記判定を行う
    ことを特徴とする請求項に記載の給紙装置。
  10. 搬送方向における前記搬送ローラー対の上流側に配設され、前記搬送ローラー対がシートを繰り出す際に、前記シート束を前記シートトレイに向かって押圧する押圧ローラーを備え、
    前記押圧ローラーは、前記制御手段が、シートの重送を促す場合には、シートの重送を抑制する場合よりも、前記シート束への押圧力を大きくする
    ことを特徴とする請求項4から9の何れかに記載の給紙装置。
  11. 前記押圧ローラーによる前記シート束への押圧力を大きくする場合に、前記シートトレイ側から前記押圧ローラーへ向かって前記シート束を押圧する補助押圧手段を備える
    ことを特徴とする請求項10に記載の給紙装置。
  12. 前記補助押圧手段は、前記シートトレイのシート載置面下方から上方へ上昇して前記シート束を押圧することができ、当接するシートの搬送方向に回転可能なコロである
    ことを特徴とする請求項11に記載の給紙装置。
  13. 搬送方向における前記シートトレイのシート載置面から前記搬送ローラー対に至る経路上に配設され、前記シート載置面側から前記搬送ローラー対側に向かって高くなるように傾斜しており、前記搬送ローラー対へシートを案内するガイド面と、
    前記制御手段が、シートの重送を促す場合には、シートの重送を抑制する場合よりも傾斜角度が小さくなるように前記ガイド面を制御するガイド面制御手段と、を備える
    ことを特徴とする請求項4から12の何れかに記載の給紙装置。
  14. 請求項1から13の何れかに記載の給紙装置を備える
    ことを特徴とする画像読み取り装置。
  15. 請求項1から13の何れかに記載の給紙装置を備える
    ことを特徴とする画像形成装置。
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