JP6939144B2 - ジブ係留方法およびジブ係留装置 - Google Patents
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Description
(タワークレーンの構成)
第1実施形態のジブ係留装置1は、タワークレーン10の側面図である図1に示すように、タワークレーン10に設けられている。タワークレーン10は、クローラ式の下部走行体11に上部旋回体12が旋回可能に搭載された構成となっている。なお、タワークレーン10は、クローラ以外の移動手段(例えばホイール)を用いた移動式クレーンであってもよいし、移動手段を持たない固定式クレーンであってもよい。また、本発明の適用対象はタワークレーンに限定されず、例えば、ラッフィングクレーンに本発明を適用することも可能である。
ジブ係留装置1は、係止装置2と、被係止装置3と、解除ロープ(解除部材)4と、を有している。係止装置2は、タワー14の前面部に設けられている。被係止装置3は、ジブ15に設けられている。被係止装置3は、ジブ15を折り畳んだ際に係止装置2に対向する位置に設けられている。ジブ15が折り畳まれた状態で被係止装置3が係止装置2によって係止されることで、ジブ15をタワー14にロックすることができる。
ジブ係留装置1の詳細について説明する。図2〜図4は、ジブ係留装置1の拡大側面図であり、図5は、ジブ係留装置1の拡大平面図である。係止装置2は、ロックピン41を有する。このロックピン41が、被係止装置3の係止軸51を係止する係止位置(図2に示す位置)と、係止軸51の係止を解除する係止解除位置(図3、図4に示す位置)との間で移動することによって、ジブ15のロックおよびロック解除を実現することができる。
解除ロープ4は、ロック解除レバー44の後端部に連結されている。この解除ロープ4を引っ張ることにより、ロックスプリング47による付勢力に抗してロック解除レバー44をロック解除位置に移動させることが可能である。即ち、係止装置2と被係止装置3との係合を解除することが可能である。また、解除ロープ4を引っ張るのを止めれば、ロックスプリング47による付勢力によって、ロック解除レバー44がロック位置に移動可能となる。
ジブ15に設けられた被係止装置3は、係止軸51を有しており、この係止軸51がロックピン41によって係止されることで、折り畳まれた状態のジブ15がタワー14にロックされる。ジブ15に取り付けられたジブ側ブラケット52には、左右一対の軸支持ブラケット53が突設されている(図5参照)。軸支持ブラケット53の先端にはベアリング53aが設けられており、左右一対のベアリング53aによりロックピン41と交差する係止軸51が支持されている。
また、ジブ係留装置1は、図1の要部Aの拡大図である図6に示すように、駆動機構5を有している。駆動機構5は、鉛直方向に対して前方に傾斜した姿勢のタワー14に、垂下したジブ15を引き寄せる。また、駆動機構5は、鉛直方向に対して前方に傾斜した姿勢のタワー14に引き寄せられているジブ15を、タワー14から離隔させる。
次に、ジブ係留装置1の動作について、図7〜図9を参照しつつ説明する。図7〜図9は、タワークレーン10の側面図である。
折り畳まれた状態のジブ15をタワー14に係留する場合、まず、図7に示すように、ブーム起伏用ロープ30を繰り出すことで、タワー14を鉛直方向に対して前方に傾斜した姿勢にする。本実施形態において、タワー14の水平面からの傾斜角度は80度であるが、傾斜角度はこれに限定されない。
タワー14に係留されたジブ15をタワー14から解放する場合、繋止部61とフック18とを連結ロープ62で連結した後に、図9に示す姿勢から、ブーム起伏用ロープ30を巻き取ることで、タワー14を鉛直方向に対して前方に傾斜した姿勢にする。本実施形態において、タワー14の水平面からの傾斜角度は80度であるが、傾斜角度はこれに限定されない。
以上に述べたように、本実施形態に係るジブ係留方法およびジブ係留装置1によると、折り畳まれた状態のジブ15をタワー14に係留する際には、タワー14を鉛直方向に対して前方に傾斜した姿勢にした状態で、垂下したジブ15をタワー14に引き寄せる。そして、被係止装置3を係止装置2によって係止する。一方、タワー14に係留されたジブ15をタワー14から解放する際には、タワー14を鉛直方向に対して前方に傾斜した姿勢にした状態で、係止装置2と被係止装置3との係合を解除する。そして、タワー14に引き寄せられているジブ15をタワー14から離隔させる。このように、タワー14を鉛直方向に対して前方に傾斜した姿勢にした状態で、ジブ15をタワー14に係留したり、タワー14からジブ15を解放したりできるので、見た目が安定しており、工事現場周辺の住民が不安を感じにくいとともに、強風でタワー14が後方に転倒する恐れもない。また、被係止装置3を係止装置2によって係止することで、ジブ15の係留状態が安定する。よって、見た目が安定した状態でジブ15の係留と解放とを行うことができるとともに、ジブ15を安定的に係留することができる。
次に、第2実施形態のジブ係留装置について、図面を参照しつつ説明する。なお、第1実施形態と共通する構成およびそれにより奏される効果については説明を省略し、主に、第1実施形態と異なる点(駆動機構の構成等)について説明する。なお、第1実施形態と同じ部材については、第1実施形態と同じ符号を付している。
本実施形態のジブ係留装置101は、図1の要部Aの拡大図である図10に示すように、駆動機構105を有している。駆動機構105は、タワー14の基部に設けられたリービングウィンチ(ウィンチ)71と、リービングウィンチ71から繰り出されて、フック18に連結されたロープ72と、を有している。なお、ロープの代わりに、ワイヤ、チェーン等の紐状部材を用いてもよい。また、リービングウィンチ71は、上部旋回体12(クレーン本体)(特に、タワー14側の部分)に設けられていてもよいし、下部走行体11(クレーン本体)(特に、タワー14側の部分)に設けられていてもよい。
次に、ジブ係留装置101の動作について、図11〜図13を参照しつつ説明する。図11〜図13は、タワークレーン10の側面図である。
折り畳まれた状態のジブ15をタワー14に係留する場合、まず、図11に示すように、ブーム起伏用ロープ30を繰り出すことで、タワー14を鉛直方向に対して前方に傾斜した姿勢にする。本実施形態において、タワー14の水平面からの傾斜角度は80度であるが、傾斜角度はこれに限定されない。
タワー14に係留されたジブ15をタワー14から解放する場合、ロープ72の先端をフック18に繋いだ後に、ブーム起伏用ロープ30を巻き取ることで、図13に示すように、タワー14を鉛直方向に対して前方に傾斜した姿勢にする。本実施形態において、タワー14の水平面からの傾斜角度は80度であるが、傾斜角度はこれに限定されない。
以上に述べたように、本実施形態に係るジブ係留方法およびジブ係留装置101によると、折り畳まれた状態のジブ15をタワー14に係留する際には、フック18とリービングウィンチ71とをロープ72で連結した状態で、リービングウィンチ71でロープ72を巻き取ることで、垂下したジブ15をタワー14に引き寄せる。一方、タワー14に係留されたジブ15をタワー14から解放する際には、フック18とリービングウィンチ71とをロープ72で連結した状態で、リービングウィンチ71からロープ72を繰り出すことで、タワー14に引き寄せられているジブ15をタワー14から離隔させる。このように、タワー14の基部に設けられたリービングウィンチ71、および、このリービングウィンチ71から繰り出したロープ72を利用することで、ジブ15のタワー14への引き寄せ、および、ジブ15のタワー14からの離隔を、特別な装置を用いることなく行うことができる。
次に、第3実施形態のジブ係留装置について、図面を参照しつつ説明する。なお、第2実施形態と共通する構成およびそれにより奏される効果については説明を省略し、主に、第2実施形態と異なる点(駆動機構の構成等)について説明する。なお、第2実施形態と同じ部材については、第2実施形態と同じ符号を付している。
本実施形態のジブ係留装置201は、タワークレーン10の側面図である図14に示すように、駆動機構205を有している。駆動機構205は、第2実施形態と同様のリービングウィンチ71およびロープ72を有している。また、駆動機構205は、ガイドシーブ81と、規制部材82と、リミットスイッチ(検出手段)83(図18参照)と、を有している。
次に、ジブ係留装置201の動作について、図14〜図16を参照しつつ説明する。
折り畳まれた状態のジブ15をタワー14に係留する場合、まず、図14に示すように、ブーム起伏用ロープ30を繰り出すことで、タワー14を鉛直方向に対して前方に傾斜した姿勢にする。本実施形態において、タワー14の水平面からの傾斜角度は80度であるが、傾斜角度はこれに限定されない。
タワー14に係留されたジブ15をタワー14から解放する場合、ロープ72の先端をフック18に繋いだ後に、ブーム起伏用ロープ30を巻き取ることで、図16に示すように、タワー14を鉛直方向に対して前方に傾斜した姿勢にする。本実施形態において、タワー14の水平面からの傾斜角度は80度であるが、傾斜角度はこれに限定されない。
なお、図16の要部Bの拡大図である図20に示すように、リービングウィンチ71から繰り出されたロープ72は、フック18の鉤部18dではなく、フック18の側面に設けられた連結部18cに連結される構成であってもよい。本実施形態において、連結部18cは、取付孔であるが、これに限定されない。
以上に述べたように、本実施形態に係るジブ係留方法およびジブ係留装置201によると、リービングウィンチ71でロープ72を巻き取る際に、タワー14に取り付けたガイドシーブ81で、ガイドシーブ81よりも上流側のロープ72が、ジブ15の長手方向にほぼ直交する方向に引っ張られるように、ロープ72をガイドする。これにより、ガイドシーブ81よりも上流側のロープ72が、ジブ15の長手方向に対して鈍角をなす方向に引っ張られるように、ロープ72をガイドするのに比べて、モーメントアームを大きく採ることができる。その結果、小さな力でジブ15を引き寄せることができるので、タワークレーン10に常設されているリービングウィンチ71のような、引き力が小さい小型のウィンチを好適に使用することができる。
2 係止装置
3 被係止装置
4 解除ロープ(解除部材)
5,105,205 駆動機構
10 タワークレーン
11 下部走行体(クレーン本体)
12 上部旋回体(クレーン本体)
13 運転室
14 タワー(ブーム)
15 ジブ
16 ジブポイントシーブ
17 巻上ロープ
18 フック
18a 傾斜面
18b 平行面
18c 連結部
18d 鉤部
19 カウンタウエイト
20 ガントリ
21 ジブ起伏用下部スプレッダ
22 ジブガイライン
23 ジブ起伏用上部スプレッダ
24 ジブ起伏用ロープ
25 ストラット
26 ジブガイライン
27 ブーム起伏用下部スプレッダ
28 ブームガイライン
29 ブーム起伏用上部スプレッダ
30 ブーム起伏用ロープ
31 ブームフットピン
32 バックストップ装置
41 ロックピン
42 タワー側ブラケット
43 レバー支持ブラケット
44 ロック解除レバー
46 ロックフレーム
47 ロックスプリング
48 ピンブロック部材
51 係止軸
52 ジブ側ブラケット
53 軸支持ブラケット
61 繋止部
62 連結ロープ(連結部材)
63 シャックル
71 リービングウィンチ(ウィンチ)
72 ロープ
73,74 ガイドローラ
75 留め具
81 ガイドシーブ
82 規制部材
82a 傾斜面
82b 平行面
83 リミットスイッチ(検出手段)
Claims (12)
- ブームの先端部にジブが起伏可能に取り付けられたクレーンにおけるジブ係留方法であって、
折り畳まれた状態の前記ジブを前記ブームに係留する係留ステップと、
前記ブームに係留された前記ジブを前記ブームから解放する解放ステップと、
を有し、
前記係留ステップは、
前記ブームを鉛直方向に対して前方に傾斜した姿勢にして、前記ジブを垂下させる垂下ステップと、
垂下した前記ジブを前記ブームに引き寄せる引き寄せステップと、
前記ブームに前記ジブを引き寄せた状態で、前記ジブに設けられている被係止装置を、前記ブームに設けられた係止装置によって係止する係止ステップと、
を有し、
前記解放ステップは、
前記被係止装置を前記係止装置で係止した状態で、前記ブームを鉛直方向に対して前方に傾斜した姿勢にする傾斜ステップと、
解除部材により前記係止装置と前記被係止装置との係合を解除する解除ステップと、
前記係止装置と前記被係止装置との係合を解除した状態で、前記ブームに引き寄せられている前記ジブを前記ブームから離隔させる離隔ステップと、
を有し、
前記係留ステップおよび前記解放ステップは、巻上ロープを介して前記ジブの先端から吊り下げられたフックと、クレーン本体に設けられた繋止部とを、連結部材で連結する連結ステップをさらに有し、
前記引き寄せステップにおいて、前記フックと前記繋止部とを前記連結部材で連結した状態で、前記巻上ロープを巻き取って前記連結部材に所定の張力を作用させることで、垂下した前記ジブを前記ブームに引き寄せ、
前記離隔ステップにおいて、前記フックと前記繋止部とを前記連結部材で連結した状態で、前記巻上ロープを繰り出して前記連結部材から張力を解放することで、前記ブームに引き寄せられている前記ジブを前記ブームから離隔させることを特徴とするジブ係留方法。 - ブームの先端部にジブが起伏可能に取り付けられたクレーンにおけるジブ係留方法であって、
折り畳まれた状態の前記ジブを前記ブームに係留する係留ステップと、
前記ブームに係留された前記ジブを前記ブームから解放する解放ステップと、
を有し、
前記係留ステップは、
前記ブームを鉛直方向に対して前方に傾斜した姿勢にして、前記ジブを垂下させる垂下ステップと、
垂下した前記ジブを前記ブームに引き寄せる引き寄せステップと、
前記ブームに前記ジブを引き寄せた状態で、前記ジブに設けられている被係止装置を、前記ブームに設けられた係止装置によって係止する係止ステップと、
を有し、
前記解放ステップは、
前記被係止装置を前記係止装置で係止した状態で、前記ブームを鉛直方向に対して前方に傾斜した姿勢にする傾斜ステップと、
解除部材により前記係止装置と前記被係止装置との係合を解除する解除ステップと、
前記係止装置と前記被係止装置との係合を解除した状態で、前記ブームに引き寄せられている前記ジブを前記ブームから離隔させる離隔ステップと、
を有し、
前記係留ステップおよび前記解放ステップは、巻上ロープを介して前記ジブの先端から吊り下げられたフックと、前記ブームの基部またはクレーン本体に設けられたウィンチとを、前記ウィンチから繰り出したロープで連結する連結ステップをさらに有し、
前記引き寄せステップにおいて、前記フックと前記ウィンチとを前記ロープで連結した状態で、前記ウィンチで前記ロープを巻き取ることで、垂下した前記ジブを前記ブームに引き寄せ、
前記離隔ステップにおいて、前記フックと前記ウィンチとを前記ロープで連結した状態で、前記ウィンチから前記ロープを繰り出すことで、前記ブームに引き寄せられている前記ジブを前記ブームから離隔させ、
前記ウィンチで前記ロープを巻き取る際に、前記ブームに取り付けたガイドシーブで、前記ガイドシーブよりも上流側の前記ロープが、前記ジブの長手方向にほぼ直交する方向に引っ張られるように、前記ロープをガイドし、
前記ウィンチで前記ロープを巻き取る際に、前記ジブの先端近くまで巻き上げた前記フックを、前記ジブの先端に設けた規制部材に当接させることで、前記フックが前記ブームの方に動くのを規制することを特徴とするジブ係留方法。 - ブームの先端部にジブが起伏可能に取り付けられたクレーンにおけるジブ係留方法であって、
折り畳まれた状態の前記ジブを前記ブームに係留する係留ステップと、
前記ブームに係留された前記ジブを前記ブームから解放する解放ステップと、
を有し、
前記係留ステップは、
前記ブームを鉛直方向に対して前方に傾斜した姿勢にして、前記ジブを垂下させる垂下ステップと、
垂下した前記ジブを前記ブームに引き寄せる引き寄せステップと、
前記ブームに前記ジブを引き寄せた状態で、前記ジブに設けられている被係止装置を、前記ブームに設けられた係止装置によって係止する係止ステップと、
を有し、
前記解放ステップは、
前記被係止装置を前記係止装置で係止した状態で、前記ブームを鉛直方向に対して前方に傾斜した姿勢にする傾斜ステップと、
解除部材により前記係止装置と前記被係止装置との係合を解除する解除ステップと、
前記係止装置と前記被係止装置との係合を解除した状態で、前記ブームに引き寄せられている前記ジブを前記ブームから離隔させる離隔ステップと、
を有し、
前記係留ステップおよび前記解放ステップは、巻上ロープを介して前記ジブの先端から吊り下げられたフックと、前記ブームの基部またはクレーン本体に設けられたウィンチとを、前記ウィンチから繰り出したロープで連結する連結ステップをさらに有し、
前記引き寄せステップにおいて、前記フックと前記ウィンチとを前記ロープで連結した状態で、前記ウィンチで前記ロープを巻き取ることで、垂下した前記ジブを前記ブームに引き寄せ、
前記離隔ステップにおいて、前記フックと前記ウィンチとを前記ロープで連結した状態で、前記ウィンチから前記ロープを繰り出すことで、前記ブームに引き寄せられている前記ジブを前記ブームから離隔させ、
前記ロープを、前記フックの側面に設けた連結部に連結することを特徴とするジブ係留方法。 - 前記ウィンチで前記ロープを巻き取る際に、前記ブームに取り付けたガイドシーブで、前記ガイドシーブよりも上流側の前記ロープが、前記ジブの長手方向にほぼ直交する方向に引っ張られるように、前記ロープをガイドすることを特徴とする請求項3に記載のジブ係留方法。
- 前記ウィンチで前記ロープを巻き取る際に、前記ジブの先端近くまで巻き上げた前記フックを、前記ジブの先端に設けた規制部材に当接させることで、前記フックが前記ブームの方に動くのを規制することを特徴とする請求項4に記載のジブ係留方法。
- 検出手段で、前記フックが前記ジブの先端近くまで巻き上げられたことを検出することを特徴とする請求項2又は5に記載のジブ係留方法。
- ブームの先端部にジブが起伏可能に取り付けられたクレーンにおけるジブ係留装置であって、
前記ブームに設けられた係止装置と、
前記ジブに設けられ、前記ジブが折り畳まれた際に、前記係止装置によって係止される被係止装置と、
前記係止装置と前記被係止装置との係合を解除することが可能な解除部材と、
折り畳まれた状態の前記ジブを前記ブームに係留する際に、鉛直方向に対して前方に傾斜した姿勢の前記ブームに、垂下した前記ジブを引き寄せる一方、前記ブームに係留された前記ジブを前記ブームから解放する際に、前記鉛直方向に対して前方に傾斜した姿勢の前記ブームに引き寄せられている前記ジブを、前記ブームから離隔させる駆動機構と、
を有し、
前記駆動機構は、
クレーン本体に設けられた繋止部と、
巻上ロープを介して前記ジブの先端から吊り下げられたフックと前記繋止部とを連結する連結部材と、
を有し、
折り畳まれた状態の前記ジブを前記ブームに係留する際に、前記巻上ロープを巻き取って前記連結部材に所定の張力を作用させることで、垂下した前記ジブを前記ブームに引き寄せる一方、前記ブームに係留された前記ジブを前記ブームから解放する際に、前記巻上ロープを繰り出して前記連結部材から張力を解放することで、前記ブームに引き寄せられている前記ジブを前記ブームから離隔させることを特徴とするジブ係留装置。 - ブームの先端部にジブが起伏可能に取り付けられたクレーンにおけるジブ係留装置であって、
前記ブームに設けられた係止装置と、
前記ジブに設けられ、前記ジブが折り畳まれた際に、前記係止装置によって係止される被係止装置と、
前記係止装置と前記被係止装置との係合を解除することが可能な解除部材と、
折り畳まれた状態の前記ジブを前記ブームに係留する際に、鉛直方向に対して前方に傾斜した姿勢の前記ブームに、垂下した前記ジブを引き寄せる一方、前記ブームに係留された前記ジブを前記ブームから解放する際に、前記鉛直方向に対して前方に傾斜した姿勢の前記ブームに引き寄せられている前記ジブを、前記ブームから離隔させる駆動機構と、
を有し、
前記駆動機構は、
前記ブームの基部またはクレーン本体に設けられたウィンチと、
前記ウィンチから繰り出されて、巻上ロープを介して前記ジブの先端から吊り下げられたフックに連結されたロープと、
を有し、
折り畳まれた状態の前記ジブを前記ブームに係留する際に、前記ウィンチで前記ロープを巻き取ることで、垂下した前記ジブを前記ブームに引き寄せる一方、前記ブームに係留された前記ジブを前記ブームから解放する際に、前記ウィンチから前記ロープを繰り出すことで、前記ブームに引き寄せられている前記ジブを前記ブームから離隔させ、
前記駆動機構は、
前記ブームに取り付けられて前記ロープをガイドするガイドシーブをさらに有し、
前記ガイドシーブは、前記ウィンチで前記ロープを巻き取る際に、前記ガイドシーブよりも上流側の前記ロープが、前記ジブの長手方向にほぼ直交する方向に引っ張られるように、前記ロープをガイドし、
前記ジブの先端に設けられ、前記ウィンチで前記ロープを巻き取る際に、前記ジブの先端近くまで巻き上げられた前記フックに当接することで、前記フックが前記ブームの方に動くのを規制する規制部材をさらに有することを特徴とするジブ係留装置。 - ブームの先端部にジブが起伏可能に取り付けられたクレーンにおけるジブ係留装置であって、
前記ブームに設けられた係止装置と、
前記ジブに設けられ、前記ジブが折り畳まれた際に、前記係止装置によって係止される被係止装置と、
前記係止装置と前記被係止装置との係合を解除することが可能な解除部材と、
折り畳まれた状態の前記ジブを前記ブームに係留する際に、鉛直方向に対して前方に傾斜した姿勢の前記ブームに、垂下した前記ジブを引き寄せる一方、前記ブームに係留された前記ジブを前記ブームから解放する際に、前記鉛直方向に対して前方に傾斜した姿勢の前記ブームに引き寄せられている前記ジブを、前記ブームから離隔させる駆動機構と、
を有し、
前記駆動機構は、
前記ブームの基部またはクレーン本体に設けられたウィンチと、
前記ウィンチから繰り出されて、巻上ロープを介して前記ジブの先端から吊り下げられたフックに連結されたロープと、
を有し、
折り畳まれた状態の前記ジブを前記ブームに係留する際に、前記ウィンチで前記ロープを巻き取ることで、垂下した前記ジブを前記ブームに引き寄せる一方、前記ブームに係留された前記ジブを前記ブームから解放する際に、前記ウィンチから前記ロープを繰り出すことで、前記ブームに引き寄せられている前記ジブを前記ブームから離隔させ、
前記フックの側面には、前記ロープが連結される連結部が設けられていることを特徴とするジブ係留装置。 - 前記駆動機構は、
前記ブームに取り付けられて前記ロープをガイドするガイドシーブをさらに有し、
前記ガイドシーブは、前記ウィンチで前記ロープを巻き取る際に、前記ガイドシーブよりも上流側の前記ロープが、前記ジブの長手方向にほぼ直交する方向に引っ張られるように、前記ロープをガイドすることを特徴とする請求項9に記載のジブ係留装置。 - 前記ジブの先端に設けられ、前記ウィンチで前記ロープを巻き取る際に、前記ジブの先端近くまで巻き上げられた前記フックに当接することで、前記フックが前記ブームの方に動くのを規制する規制部材をさらに有することを特徴とする請求項10に記載のジブ係留装置。
- 前記フックが前記ジブの先端近くまで巻き上げられたことを検出する検出手段をさらに有することを特徴とする請求項8又は11に記載のジブ係留装置。
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