JP6937418B2 - ロボットハンド - Google Patents
ロボットハンド Download PDFInfo
- Publication number
- JP6937418B2 JP6937418B2 JP2020171535A JP2020171535A JP6937418B2 JP 6937418 B2 JP6937418 B2 JP 6937418B2 JP 2020171535 A JP2020171535 A JP 2020171535A JP 2020171535 A JP2020171535 A JP 2020171535A JP 6937418 B2 JP6937418 B2 JP 6937418B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cam
- bracket
- leaf spring
- robot hand
- claw member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Manipulator (AREA)
Description
特許文献2には、特許文献1のようなロボットハンドのカムとカムフォロアの位置精度を向上しようとする技術が開示されている。
同様にブラケット10には、爪部材30bを挟むように2つの螺合孔17b(図3では見えないが大凡の位置を示している)が形成され、爪部材30cを挟むように2つの螺合孔17cが形成されている。
この調整ネジの位置を変更することでベアリング38のZ方向位置を調整することができる。中心軸心A1に対し約45°の角度を以って押圧することにより、調整ネジによるZ方向の調整が穏やか(調整ネジ20aの位置の変化に対するベアリング38のZ方向位置の変動が過敏でない)となる。また、板バネ90を用いることによりブラケット10内部で省スペース化が可能となり、ロボットハンド機構の小型化も可能となる。
爪部材30aの両脇に螺合孔17aが2つ設けられており、調整ネジ20aがそれぞれの螺合孔に螺合している。これら2つの調整ネジ20aは、爪部材30aの回動の軸である支軸35を保持している2つのベアリング38をそれぞれ押圧している。
図9は、ブラケット10を底側からみた斜視図であり、爪部材30aのベアリング38a1および38a2が正面になるようにしたものである。図10は、ブラケット10を底側からみた斜視図であり、板バネ90yが正面になるようにしたものである。図9と図10は同じ構造のものについての斜視図であるが正面となる箇所を変えたものである。図9および図10は内部構造を分かりやすくするためブラケット10と爪部材30a〜30cは透明にしてある。爪部材30a〜30cは根元のみとしている。
図9および図10では、それまでの図面でベアリング38と総称していたものを各個別にベアリング38a1〜c2とし、同様に板バネ90と総称していたものを板バネ90x〜90zとしている。加えて板バネ90x〜90zをブラケット10に固定するネジをそれぞれ止めネジ91x〜91zとしている。
板バネ90x〜90zは同一の形状をしている。長手方向の中央に固定用の孔が設けられ、それぞれ止めネジ91x〜91zによってブラケット10に固定される。板バネ90x〜90zはそれぞれ止めネジ91x〜91zを中心に片持ち梁が両側へ伸びる構造となっている。このように、板バネ90x〜90zには2つの片持ち梁があり、それぞれの端部のうち1つを端部1とし、もう一方を端部2とする。図9においては底面視で時計回転方向の上流側を端部1とし下流側を端部2としている。板バネ90xの端部1は端部90x1とし板バネ90xの端部2は端部90x2としている。板バネ90yおよび板バネ90zも同様である。
爪部材30aのベアリング38a1は板バネ90zの端部2である端部90z2により押圧され、爪部材30aのベアリング38a2は板バネ90xの端部1である端部90x1により押圧される。このように爪部材30aの2つのベアリングは板バネ90zと板バネ90xの2つの板バネのそれぞれの一端で押圧されている。他の爪部材30bおよび爪部材30cも同様であり、それぞれ隣接する板バネの端部で押圧されている。
板バネ90yをブラケット10に固定する止めネジ91yは、「底面視で時計回転方向の上流側にある爪部材30bのベアリング38b2」と「底面視で時計回転方向の下流側にある爪部材30cのベアリング38c1」とに、中心軸線A1を中心とした円周上において挟まれる箇所に位置することになる。
このように、板バネ90yの持つ2つの端部は、それぞれ異なる2つの爪部材のベアリングを押圧している。他の板バネ90xおよび板バネ90zについても同様であるので説明を省略する。
図11は、従来技術の構造を示す目的で特許文献2の図面を引用したものであり、左側の斜視図は特許文献2の図3であり、右側の断面図は特許文献2の図6である。付されている番号は本発明の他の図面の番号とは一致しないものがある。
従来技術では、特許文献1に開示されているロボットハンドにおいてはカムの組み付け精度が考慮されておらず、特許文献2で開示されているロボットハンドにおいてはカムの組み付け精度向上のため調整ネジを使用する方法が採用されている。図11(特許文献2)において、カムフォロアを支持するベアリング38はブラケット10において3方向から支持されている。すなわち図11左側(斜視図)の保持空間18a内に図11右側(断面図)のベアリング38が保持されるため、中心軸線A1に対して径方向外側・径方向内側・中心軸線A1方向爪先側においてブラケット10がベアリング38を支持することになる。支持していない方向(中心軸線A1方向爪先の逆側)への軸受荷重をブラケット10が支えることは本来できないのであるが、実際には同方向への軸受荷重が発生するため、荷重はブラケットとカムフォロアの摺動部へのモーメント荷重として負担されることになり、剛性面(局所的な応力)や耐久面(摺動部の摩耗)などで課題が内在しているといえる。
しかしながら、本発明の属する技術(特許文献1)のような回転カム式のロボットハンドは、カムとカムフォロアとブラケットの関係性が繊細であるうえに小型軽量であることを特徴としており、これらの特徴に影響が及ばないよう対策を施すことが求められる。
そのため、ロボットハンドの長手方向(中心軸線A1方向、Z方向)の寸法の増加が僅少もしくは皆無となる本発明の板バネのような省スペース性の高い部材が好適なのである。
さらに本発明の板バネは、前記の通り『板バネを固定する止めネジが「底面視で時計回転方向の上流側にある爪部材のベアリング」と「底面視で時計回転方向の下流側にある爪部材のベアリング」とに中心軸線を中心とした円周上において挟まれる箇所に位置する』という構造としているため、止めネジのネジ孔を設ける空間を確保しやすいことから従来の回転カム式ロボットハンドの構造に対する変更が容易であり、さらに板バネの端部1と端部2がカムとカムフォロアの係合に干渉しないため、カムとカムフォロアの関係性にも影響を与えないという効果を得られるのである。
また、本発明の板バネはプレス加工で安価に大量生産することができることから低廉な費用に対して著しい効果を得られるため、経済性に優れることも特徴となる。
このようなことより、本発明の板バネを採用することによって、小型軽量を特徴とした回転カム式ロボットハンドにおいて荷重負担の課題を解決し、ロボットハンド本来の長所を損なうことなく効果を発揮することができるのである。
図2に示したように、支軸35は、爪部材30aとは別体であるが、これに限定されず、爪部材30aと一体に設けられていてもよい。
10 ブラケット
17a〜17c 螺合孔
20a〜20c 調整ネジ
30a〜30c 爪部材
33 カムフォロア
35 支軸
38 ベアリング
38a1〜38c2 ベアリング
40 カム
43a〜43c 立体カム部
90 板バネ
90x〜90z 板バネ
90x1〜90z1 端部1(板バネの一端)
90x2〜90z2 端部2(板バネの一端で端部1の逆端)
91x〜91z 止めネジ
Claims (4)
- 駆動源により駆動されるカムと、
前記カムを収容したブラケットと、
前記カムに当接するカムフォロアを有し前記カムの駆動に応じて所定の軸周りに揺動する爪部材と、
前記爪部材を前記ブラケットに対して前記揺動可能に支持する支軸部と、
前記支軸部を回転可能に保持すると共に、前記カム側に移動可能に前記ブラケットに保持された軸保持部材と、
前記カムフォロアが前記カムに向けて押圧されるように、前記軸保持部材を前記カム側に押圧する調整ネジと、
前記軸保持部材を前記調整ネジに向けて押圧する板バネと、を備えたロボットハンド。 - 前記ブラケットは、前記軸保持部材に向けて延びた螺合孔を有し、
前記板バネが前記軸保持部材を押圧する押圧力は、前記螺合孔に螺合する前記調整ネジによって調整可能となっている、請求項1のロボットハンド。 - 前記爪部材は、前記カムの駆動に応じて開閉するように複数設けられており、
前記支軸部、前記軸保持部材、及び前記調整ネジは、複数の前記爪部材のそれぞれに対応して設けられており、
前記板バネは、隣接する前記爪部材のそれぞれの隣接する前記軸保持部材を押圧する、請求項1又は2のロボットハンド。 - 前記板バネは、当該板バネが押圧する、隣接する前記軸保持部材の間の部位が、前記ブラケットに固定されており、前記ブラケットに固定された前記部位から互いに反対側に延びるように形成されている、請求項3のロボットハンド。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019187618 | 2019-10-11 | ||
JP2019187618 | 2019-10-11 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021062474A JP2021062474A (ja) | 2021-04-22 |
JP6937418B2 true JP6937418B2 (ja) | 2021-09-22 |
Family
ID=75487137
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020171535A Active JP6937418B2 (ja) | 2019-10-11 | 2020-10-09 | ロボットハンド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6937418B2 (ja) |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4388566B2 (ja) * | 2007-05-31 | 2009-12-24 | 国立大学法人福島大学 | 立体カム機構 |
JPWO2011155070A1 (ja) * | 2010-06-11 | 2013-08-01 | 国立大学法人福島大学 | 手術支援ロボット用のパラレルマニピュレータ |
CN107598954A (zh) * | 2017-09-28 | 2018-01-19 | 深圳市优必选科技有限公司 | 一种机器人手臂 |
JP6342567B1 (ja) * | 2017-11-16 | 2018-06-13 | シナノケンシ株式会社 | カム型ハンド機構 |
JP6663058B1 (ja) * | 2019-02-28 | 2020-03-11 | シナノケンシ株式会社 | ロボットハンド |
-
2020
- 2020-10-09 JP JP2020171535A patent/JP6937418B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2021062474A (ja) | 2021-04-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6937418B2 (ja) | ロボットハンド | |
US20220226968A1 (en) | Tweezers Device | |
JP5478359B2 (ja) | チャック及びロボットハンド | |
US20080226383A1 (en) | Binder for Document | |
CN111515885B (zh) | 轴类零件动态测量系统及其夹持装置 | |
JP6663058B1 (ja) | ロボットハンド | |
JPS6251449A (ja) | 枚葉紙輪転印刷機のためのばね弾性的なグリッパ | |
JPH08324065A (ja) | プリンタのヘッドギャップ調整装置 | |
JPH07140521A (ja) | フォーカルプレンシャッタ | |
JP3340518B2 (ja) | 枚葉紙印刷機の枚葉紙案内胴における枚葉紙グリッパ | |
JP2003212432A (ja) | 咥え折り装置の咥え機構駆動装置 | |
JP2004125971A (ja) | レンズ鏡筒 | |
JP4697149B2 (ja) | 可変動弁装置 | |
JP3966148B2 (ja) | 内燃機関の連続可変動弁装置 | |
JPH1094986A (ja) | アームロボット及びその組立方法 | |
JP5595187B2 (ja) | レンズ鏡筒 | |
US8713588B2 (en) | Integrated disk driving module including a stepping motor integrally formed with a base unit | |
JP2591043Y2 (ja) | 光学顕微鏡のタレット式コンデンサ装置 | |
CN113857001B (zh) | 快拆式封闭式刮刀装置、涂布机及闭环控制系统 | |
US20230384650A1 (en) | Aperture device, camera module with aperture device, and electronic apparatus | |
JPH0442758U (ja) | ||
JP3108397U (ja) | ロッカアームの定位構造 | |
SU1514498A1 (ru) | 5 резцедержатель с устройством для подналадки резца | |
JP2022149137A (ja) | 羽根駆動装置及びこれを備えた撮像装置 | |
JP2022001931A5 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20201021 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20201021 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20201118 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210813 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20210824 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20210830 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6937418 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |