JPWO2011155070A1 - 手術支援ロボット用のパラレルマニピュレータ - Google Patents

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Abstract

本発明のパラレルマニプレータは、エンドエフェクタ(1)と、エンドエフェクタ(1)を一端部で支持する複数本のリンク(3)と、リンク(3)の他端部に連結された複数の立体カム機構(10)と、を具備する。立体カム機構(10)は、回転式のアクチュエータ(22)によってカム回転軸(11A)まわりに回転駆動される立体カム(11)と、フォロア回転軸(12A)まわりに回動自在に支持され且つリンク(3)に連結されるフォロア(12)とを有する。立体カム(11)には3次元的なカム案内面(13)を形成し、カム回転軸(11A)とフォロア回転軸(12A)を捩れの位置の関係に設ける。立体カム(11)がカム回転軸(11A)まわりに回転すると、フォロア(12)がカム案内面(13)にガイドされながらフォロア回転軸(12A)まわりに揺動する。

Description

本発明は、立体カム機構を用いたパラレルマニピュレータに関する。
近年、工作機械などの産業分野、手術支援ロボットなどの医療分野といった広範な分野において、パラレルマニピュレータが応用されている。パラレルマニピュレータは、エンドエフェクタを複数のリンクで支持する構造であり、高剛性を有するという特徴や、関節の誤差を累積しないので高精度化が可能であるという特徴を有している。
パラレルマニピュレータは、原動節の駆動方式によって、リニア型と回転型に分類される。図7には、日本公開特許第2004−187798号公報に記載の、リニア型のパラレルマニピュレータを示している。図7に示すリニア型のパラレルマニピュレータにおいては、複数の進退移動部材100をそれぞれ軸方向Zに進退駆動させることで、リンク101を介してエンドエフェクタ102を軸方向Zへ平行移動やピッチ・ヨー角で揺動させることができる。しかし、このリニア型のパラレルマニピュレータでは、直動運動を行うアクチュエータの選定が限定されてしまう。
これに対して、駆動部に回転要素を用いた回転型のパラレルマニピュレータによれば、アクチュエータに用いるモータとして、回転型の多様なモータを利用することができる。また、エンドエフェクタの挙動としても、軸方向Zの平行移動とピッチ・ヨー角の広範囲での回転とを組み合わせた多様な挙動が、駆動部の回転によって速やかに実現される。
一方、回転型のパラレルマニピュレータにおいては、複数の回転型のモータを収容するためにベース部分が大型化しやすくなり、パラレルマニピュレータ全体をコンパクト化することが困難になるという問題がある。
図8には、従来型の回転型のパラレルマニピュレータの構成を、概略的に示している。図示のように、エンドエフェクタ111には複数のリンク110が回転自在に連結されており、各リンク110は、回転式のモータからなるアクチュエータ112によってそれぞれ揺動駆動される。ここで、各アクチュエータ112は、エンドエフェクタ111が平行移動する軸方向Z(図中上下方向)に対してその回転軸が直角となるように(つまり横置きで寝かせるように)配置される。アクチュエータ112をなす回転式のモータは、軸方向に長いサーボモータであることが一般的であり、また、アクチュエータ112においてはモータにさらに減速機構を連結して設けることも一般的である。そのため、図8のようにアクチュエータ112が横置きの配置となるのでは、必然的に、これらアクチュエータ112を収容するベース部分113が大径化するのである。
本発明は上記問題点を解決するために為されたものであって、回転型のパラレルマニピュレータの更なる小径化を実現することを、目的とする。
本発明のパラレルマニピュレータは、エンドエフェクタ1と、エンドエフェクタ1をその一端部にて回動自在に支持する複数本のリンク3と、リンク3の他端部にそれぞれ回動自在に連結された複数の立体カム機構10と、を具備したパラレルマニピュレータである。
立体カム機構10は、回転式のアクチュエータ22によって所定のカム回転軸11Aまわりに回転駆動される立体カム11と、所定のフォロア回転軸12Aまわりに回動自在に支持され且つリンク3の他端部に回動自在に連結されるフォロア12と、を有する。
立体カム11に、カム回転軸11Aからの半径とカム回転軸11A方向の高さが周方向に沿って変化する3次元的なカム案内面13を形成し、カム回転軸11Aとフォロア回転軸12Aを捩れの位置の関係に設けることで、立体カム11がカム回転軸11Aまわりに回転すると、フォロア12がカム案内面13にガイドされながらフォロア回転軸12Aまわりに揺動するように設ける。
前記構成からなる本発明のパラレルマニピュレータによれば、カム回転軸11Aがフォロア回転軸12Aに対して捩れの位置(つまり、交差することなく且つ平行とならない位置)にあるので、複数のアクチュエータ22を横置きの配置にせずとも、これらアクチュエータ22によって立体カム11をカム回転軸11Aまわりに回転させることができる。これにより、アクチュエータ22を配置する部分の大径化が抑制される。また、立体カム機構10自体も、曲面同士で運動を伝達するものであるため、小型・高強度のシンプルな機構であり且つ高い動作精度を有するものとして提供可能となる。
つまり、本発明のパラレルマニピュレータによれば、パラレルマニピュレータの特長部分と、立体カム10自体の特長部分とを相互に活かすことができる。そのため、高い動作精度、高剛性および高出力を実現するとともに、パラレルマニピュレータ全体の小径化を実現することができる。また、立体カム機構10を用いたことから、組み立て性も良好となる。
本発明のパラレルマニピュレータにおいては、複数の立体カム機構10のカム回転軸11Aの軸方向を、略平行に設けることが好適である。
このとき、リンク3と、リンク3に連結される立体カム機構10と、立体カム機構10の立体カム11を回転駆動させるアクチュエータ22と、からなる駆動ブロック50を複数設け、複数の駆動ブロック50同士を、束状に密接配置することが好適である。
さらにこのとき、駆動ブロック50を3つ設け、同心円上に密接配置することが好適である。
また、本発明のパラレルマニピュレータにおいては、カム回転軸11Aの軸方向と、フォロア回転軸12Aの軸方向を、直角をなす方向に設けることが好適である。
本発明の実施形態における一例のパラレルマニピュレータの一部を断面とした側面図である。 同上のパラレルマニピュレータの斜視図である。 同上のパラレルマニピュレータに備える立体カム機構の要部斜視図である。 立体カムの回転角度が0°のときの立体カム機構の要部側面図である。 立体カムの回転角度が70°のときの立体カム機構の要部側面図である。 立体カムの回転角度が140°のときの立体カム機構の要部側面図である。 従来のリニア型のパラレルマニピュレータの説明図である。 従来の回転型のパラレルマニピュレータの説明図である。
本発明を、添付の図面に従って詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態における一例のパラレルマニピュレータの一部を断面とした側面図であり、図2は斜視図である。なお、図2は、図1に備えたベースプレート5を外した状態である。
本例のパラレルマニピュレータは、図3〜図6に示す立体カム機構10を原動節に用いたものであり、立体カム機構10を駆動するためのアクチュエータ22を横配置せずとも、また複雑な機構を要さずとも、リンク3を揺動駆動することが可能になっている。以下、具体的な構造について述べる。
図1、図2に示すように、本例のパラレルマニピュレータは、円板状のエンドエフェクタ1を備え、このエンドエフェクタ1の背面側に、複数(本例では3つ)のボールジョイント2を、互いに等間隔を隔てて形成している。各ボールジョイント2には、棒状のリンク3の軸方向の一端側を、それぞれ全方向に回動自在に連結させている。つまり、エンドエフェクタ1の背面には、都合3本のリンク3の一端部を全方向に回動自在に連結させており、リンク3の姿勢に応じてエンドエフェクタ1の姿勢および位置が変更自在となっている。
なお、本文中においては、リンク3に対してエンドエフェクタ1が位置する側を正面側、その逆側を背面側とする。
リンク3の他端部(つまり、前記一端部とは反対側の軸方向端部)には、立体カム機構10が有するフォロア12の先端部分を、所定の連結軸3Aまわりに回動自在に連結させている。各リンク3には、それぞれ対応する立体カム機構10を1対1で連結させており、リンク3と立体カム機構10とこれらを駆動させるアクチュエータ22とからなる駆動ブロック50が、都合3つパラレルに配置されている。
図3にも示すように、立体カム機構10は、所定のカム回転軸11Aのまわりに回動自在に支持される立体カム11と、所定のフォロア回転軸12Aまわりに回動自在に支持されるフォロア12と、を有している。立体カム11には、略円弧状の立体的なカム案内面13を一対形成しており、フォロア12には、一対のフォロアアーム14を、各カム案内面13に1対1で対応するように形成している。立体カム11とフォロア12には、少なくともカム案内面13とフォロアアーム14を覆うようにDLC(Diamond Like Carbon)等のコーティングを施し、低摩擦と低摩耗性を実現することが好ましい。
本例では、各カム案内面13に対してフォロアアーム14が摺接しながらフォロア12を揺動させるように設けているが、フォロアアーム14にガイドローラを設けておき、このガイドローラが転動しながらフォロア12を揺動させるように設けてもよい。また、本例では、カム案内面13とこれに押圧されるフォロアアーム14を一対ずつ設け、一対のフォロアアーム14で一対のカム案内面13を挟み込んで常時摺接するように設けているが、カム案内面13とフォロアアーム14を1対1で対応するように一つずつ、或いは3以上の複数ずつ設けてあってもよい。特に、カム案内面13とこれに摺接するフォロアアーム14を一つずつ設けた場合には、カム案内面13に対してフォロアアーム14を押し付けるスプリング等の付勢手段を設けておくことが好ましい。
一対のカム案内面13は、互いに3次元的に独立した形状であり、立体カム11の軸方向Z側を向く面に形成される。カム案内面13はそれぞれ、カム回転軸11Aからの半径と、カム回転軸11A方向の高さが共に、カム回転軸11Aまわりの周方向に沿って漸次変化するように形成している。そのため、立体カム11がカム回転軸11Aまわりに回転をすると、立体カム11のカム案内面13とフォロアアーム14の互いの接触位置が変更され、フォロア12全体が揺動駆動される。
ここで、立体カム11の回転中心をなすカム回転軸11Aと、フォロア12の回転中心をなすフォロア回転軸12Aとは、交差することなく且つ平行とはならない位置関係(以下、これを「捩れ位置」の関係という。)に設けている。前記捩れの位置の関係にあることで、立体カム11のカム回転軸11Aまわりの回転運動が、フォロア12のフォロア回転軸12Aまわりの揺動運動に変換される。なお、前記捩れの位置の関係にあるカム回転軸11Aとフォロア回転軸12Aとは、立体交差するような位置関係にあり、同一平面上に両軸11A、12Aが位置することはない。
そして、本例のパラレルマニピュレータでは、カム回転軸11Aの軸方向と、フォロア回転軸12Aの軸方向を、直角をなす方向に設定している。つまり、カム回転軸11Aとフォロア回転軸12Aとは、直角を成す方向をその軸方向とし、且つ、交差することはない関係にある。なお、カム回転軸11Aとフォロア回転軸12Aの軸方向は、略直角をなす方向であればよい。
図4には、立体カム11とフォロア12の回転角度がともに0°の状態を示している。このとき、フォロア12から延設したフォロアアーム14は、対応する略円弧状のカム案内面13のうち一方の周方向端部に当接している。図5は、立体カム11をカム回転軸11Aまわりに70°回転させた状態であり、フォロア12はフォロア回転軸12Aまわりに50°回転している。このとき、フォロア12から延設したフォロアアーム14は、対応する略円弧状のカム案内面13のうち周方向中央部分に当接している。図6は、立体カム11をカム回転軸11Aまわりに140°回転させた状態であり、フォロア12はフォロア回転軸12Aまわりに100°回転している。このとき、フォロア12から延設したフォロアアーム14は、対応する略円弧状のカム案内面13のうち他方の周方向端部に当接している。このように、立体カム11の回転位置を0°〜140°の範囲内で選択すれば、これに対応してフォロア12の回転位置は0°〜100°の範囲内で1対1に決定される。ここで、カム機構10のカム11とフォロア12の入出力関係はこれに限定されることなく、任意に設定することができる。
また、本例のパラレルマニピュレータでは、3つ配してある立体カム機構10の各カム回転軸11Aを、その軸方向が互いに平行となるように設けている。各カム回転軸11Aの軸方向は、互いに略平行となるものであればよい。
これら各カム回転軸11Aと直角な軸方向を有する各フォロア回転軸12Aは、各カム回転軸11Aと直交する同一平面内に位置するように設けている。この同一平面内において、フォロア回転軸12A同士は、正多角形(本例の場合は正三角形)を形成するように交差する。各リンク3の連結軸3Aは、そのリンク3が軸支されるフォロア12のフォロア回転軸12Aと平行に設けている。
立体カム機構10が収納されるケーシング15は、カム回転軸11Aを中心とした円筒状をなしている。立体カム11は、カム回転軸11Aの軸方向を厚み方向とした底壁部16と、この底壁部16から前記軸方向に延設した円弧状の周壁部17とからなる。この周壁部17の先端部の内周側と外周側に、所定距離だけ隔てて、一対の円弧状のカム案内面13を形成している。
立体カム11の底壁部16には、回転動作を行うアクチュエータ22が固定されている。アクチュエータ22は、その回転軸がカム回転軸11Aと一致するように、ケーシング15内に収容されている。
アクチュエータ22は、立体カム11をカム回転軸11Aまわりに回転させ、これに伴ってフォロア12をフォロア回転軸12Aまわりに揺動させる。フォロア12は、フォロア回転軸12Aまわりに回転自在となるようケーシング15によって支持されている。
駆動ブロック50ごとに独立してフォロア12を揺動駆動することで、各フォロア12に連結されるリンク3は、エンドエフェクタ1を介して影響を及ぼし合いながら、その位置および姿勢を変更する。これにより、エンドエフェクタ1の挙動として、軸方向Zの平行移動とピッチ・ヨーの30°程度の回転とを組み合わせた多様な挙動が、速やかに実現される。
しかも、本例のパラレルマニピュレータによれば、立体カム11を回転駆動させるためのアクチュエータ22を、互いの中心軸(つまりカム回転軸11A)が平行となる縦配置にすることができる。ひいては、リンク3と立体カム機構10とアクチュエータ22とからなる一連の駆動ブロック50同士を、束状に密接させた状態でパラレルに配置することができる。そのため、複数の立体カム機構10やアクチュエータ22を配置するベース部分を、極力小径化することができる。
特に、本例では3つの駆動ブロック50同士を、正面側視における同心円上の位置にて密接するように、束状に配置している。そのため、密接配置された3つの駆動ブロック50全体を、正面視におけるφ26mm程度の外接円の範囲内に収めることが可能となっている。なお、本例のパラレルマニピュレータの駆動ブロック50は、φ12mm程度の寸法で形成している。
以上のように、本例のパラレルマニピュレータによれば、カム回転軸11Aに対して直角なフォロア回転軸12Aまわりにフォロア12を回動させることができ、複数の立体カム機構10を駆動させるアクチュエータ22同士を、カム回転軸11Aと平行な縦配置にすることができる。そのため、パラレルマニピュレータ全体(特にアクチュエータ22を配置するベース部分)を、極力小径の範囲内に納めることができる。
しかも、本例のパラレルマニピュレータは、複数の立体カム機構10によってそれぞれリンク3を駆動させることから、高い動作精度と、高剛性と、高出力が、ともに実現される。これは、立体カム機構10自体の特長によるものであり、具体的には、フォロア12のフォロアアーム14が常にカム案内面13に接触した状態で移動するため、バックラッシュが殆ど生じない(0°〜0.009°程度)という特長や、小型化や高剛性化が容易であるという特長や、小型であっても大きな力を伝達できるという特長による。また、この立体カム機構10によれば、カム11とフォロア12の位置関係が幾何学的に一意に決定されるため、組み立ても容易となる。
なお、パラレルマニピュレータ自体にも、複数のアクチュエータ22を利用することで高出力が可能になるという特長や、複数のリンク3で支持することで高剛性になるという特長や、慣性モーメントの低減により高速での挙動が実現されるという特長や、誤差を累積しないので高精度になるという特長がある。
つまり、立体カム機構10を原動節に適用した本例のパラレルマニピュレータは、立体カム機構10の特長部分と、パラレルマニピュレータの特長部分とを、相互に活かしたものである。それゆえ、手術支援ロボットなどの精密な動作が要求される装置や、更には工業、民生用途の装置にも、好適に応用されるものとなる。
以上、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明したが、本発明は前記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の意図する範囲内であれば、適宜の設計変更を行うことが可能である。
本発明のパラレルマニピュレータにおいては、さらに、前記複数の立体カム機構10の前記立体カム11同士を、互いの前記カム回転軸11Aが略平行となるように隣接配置し、前記複数の立体カム11の底壁部16にそれぞれ連結される前記回転式のアクチュエータ22同士についても、互いの中心軸同士が略平行となるように隣接配置している。
さらにこのとき、駆動ブロック50を3つ設け密接配置することが好適である。
本発明は、手術支援ロボット用のパラレルマニピュレータに関する。
近年手術支援ロボット分野において、パラレルマニピュレータが応用されている。パラレルマニピュレータは、エンドエフェクタを複数のリンクで支持する構造であり、高剛性を有するという特徴や、関節の誤差を累積しないので高精度化が可能であるという特徴を有している。
本発明は上記問題点を解決するために為されたものであって、手術支援ロボット用の回転型のパラレルマニピュレータの更なる小径化を実現することを、目的とする。
本発明の手術支援ロボット用のパラレルマニピュレータは、エンドエフェクタ1と、エンドエフェクタ1をその一端部にて回動自在に支持する複数本のリンク3と、リンク3の他端部にそれぞれ回動自在に連結された複数の立体カム機構10と、を具備したパラレルマニピュレータである。
立体カム11に、カム回転軸11Aからの半径とカム回転軸11A方向の高さが周方向に沿って変化する3次元的なカム案内面13を形成し、カム回転軸11Aとフォロア回転軸12Aを捩れの位置の関係に設けることで、立体カム11がカム回転軸11Aまわりに回転すると、フォロア12がカム案内面13にガイドされながらフォロア回転軸12Aまわりに揺動するように設ける。そして、複数の立体カム10の底壁部16にそれぞれ回転式のアクチュエータ22を連結させることで、リンク3と、リンク3に連結される立体カム機構10と、立体カム機構10の立体カム11を回転駆動させるアクチュエータ22と、からなる一連の駆動ブロック50を複数設け、複数の駆動ブロック50同士を、先端にエンドエフェクタ1を支持するように束状に配置する。
前記構成からなる本発明の手術支援ロボット用のパラレルマニピュレータによれば、カム回転軸11Aがフォロア回転軸12Aに対して捩れの位置(つまり、交差することなく且つ平行とならない位置)にあるので、複数のアクチュエータ22を横置きの配置にせずとも、これらアクチュエータ22によって立体カム11をカム回転軸11Aまわりに回転させることができる。これにより、アクチュエータ22を配置する部分の大径化が抑制される。また、立体カム機構10自体も、曲面同士で運動を伝達するものであるため、小型・高強度のシンプルな機構であり且つ高い動作精度を有するものとして提供可能となる。
つまり、本発明の手術支援ロボット用のパラレルマニピュレータによれば、パラレルマニピュレータの特長部分と、立体カム10自体の特長部分とを相互に活かすことができる。そのため、高い動作精度、高剛性および高出力を実現するとともに、手術支援ロボット用のパラレルマニピュレータ全体の小径化を実現することができる。また、立体カム機構10を用いたことから、組み立て性も良好となる。
このとき、複数の立体カム機構10の前記立体カム11同士を、互いのカム回転軸11Aが平行となるように配置し、立体カム11の底壁部16にそれぞれ連結される回転式のアクチュエータ22同士についても、互いの中心軸同士が平行となるように配置することが好適である。
さらにこのとき、駆動ブロック50を3つ設け、同心円上に密接配置することが好適である。
また、本発明の手術支援ロボット用のパラレルマニピュレータにおいては、カム回転軸11Aの軸方向と、フォロア回転軸12Aの軸方向を、直角をなす方向に設けることが好適である。

Claims (5)

  1. エンドエフェクタと、前記エンドエフェクタをその一端部にて回動自在に支持する複数本のリンクと、前記リンクの他端部にそれぞれ回動自在に連結された複数の立体カム機構と、を具備したパラレルマニピュレータであって、前記立体カム機構は、回転式のアクチュエータによって所定のカム回転軸まわりに回転駆動される立体カムと、所定のフォロア回転軸まわりに回動自在に支持され且つ前記リンクの前記他端部に回動自在に連結されるフォロアと、を有し、前記立体カムに、前記カム回転軸からの半径と前記カム回転軸方向の高さが周方向に沿って変化する3次元的なカム案内面を形成し、前記カム回転軸と前記フォロア回転軸を捩れの位置の関係に設けることで、前記立体カムが前記カム回転軸まわりに回転すると、前記フォロアが前記カム案内面にガイドされながら前記フォロア回転軸まわりに揺動するように設けたことを特徴とするパラレルマニピュレータ。
  2. 前記複数の立体カム機構の前記カム回転軸の軸方向を、略平行に設けたことを特徴とする請求項1に記載のパラレルマニピュレータ。
  3. 前記リンクと、前記リンクに連結される前記立体カム機構と、前記立体カム機構の前記立体カムを回転駆動させる前記アクチュエータと、からなる駆動ブロックを複数設け、前記複数の駆動ブロック同士を、束状に密接配置したことを特徴とする請求項2に記載のパラレルマニピュレータ。
  4. 前記駆動ブロックを3つ設け、同心円上に密接配置したことを特徴とする請求項3に記載のパラレルマニピュレータ。
  5. 前記カム回転軸の軸方向と、前記フォロア回転軸の軸方向を、略直角をなす方向に設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のパラレルマニピュレータ。
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