JP6936965B2 - 配線基板及びその製造方法 - Google Patents

配線基板及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6936965B2
JP6936965B2 JP2017065833A JP2017065833A JP6936965B2 JP 6936965 B2 JP6936965 B2 JP 6936965B2 JP 2017065833 A JP2017065833 A JP 2017065833A JP 2017065833 A JP2017065833 A JP 2017065833A JP 6936965 B2 JP6936965 B2 JP 6936965B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
substrate
layer
wiring
insulating layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017065833A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018170372A (ja
Inventor
持 悟 倉
持 悟 倉
岡 義 孝 福
岡 義 孝 福
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2017065833A priority Critical patent/JP6936965B2/ja
Publication of JP2018170372A publication Critical patent/JP2018170372A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6936965B2 publication Critical patent/JP6936965B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本開示の実施形態は、配線基板及びその製造方法に関する。
第1面及び第2面を含む基板と、基板に設けられた複数の孔と、基板の第1面側から第2面側へ至るように孔の内部に設けられた電極部と、を備える貫通電極基板が知られている(特許文献1参照)。このような貫通電極基板は、配線基板を作製する際に利用され得る。なお、以下の説明では、上記電極部のことを貫通電極と呼ぶ。
特開2011−3925号公報
上述のような貫通電極基板から作製される配線基板は、例えば、貫通電極基板上に設けられる絶縁層と、絶縁層上に設けられる配線層と、絶縁層を貫通するように設けられる接続電極と、を備え、当該接続電極によって配線層と貫通電極とを電気的に接続する多層型の配線基板として作製される場合がある。
このような配線基板における接続電極は、スパッタリングや蒸着で形成した導電層をパターニングすることで形成されてもよい。しかしながら、この場合、接続電極の密度が高くなることで、貫通電極側で生じたガスが外部に抜けづらくなる。その結果、絶縁層と基板との間にガスが流入して絶縁層が膨らみ易くなるため、品質の低下が懸念される。
また、上述のようにスパッタリングや蒸着で形成した導電層をパターニングして接続電極を形成する場合、その工数が比較的多くなるため、生産性の向上にも課題がある。
本開示の実施形態は、上記の実情に鑑みてなされたものであり、内部で生じるガスに対する良好な通気性を簡易に確保でき且つ容易に作製することができる配線基板及びその製造方法を提供することを目的とする。
本開示の一実施形態は、第1面及び前記第1面の反対側に位置する第2面を含むとともに、前記第1面から前記第2面に貫通する貫通孔または前記第1面及び前記第2面のうちの一方から他方にへこむ有底孔が設けられた基板と、前記貫通孔または前記有底孔に位置する第1電極と、絶縁層及び前記絶縁層を貫通するように設けられた第2電極を有し、前記基板から露出する前記第1電極を覆うように前記第1面及び前記第2面のうちの両方または一方の面上に設けられた被覆層と、前記被覆層上に設けられ、前記第2電極と電気的に接続された配線層と、を備え、前第2電極は導電性粒子とバインダとを含む導電性部材を有し、前記第1電極と前記配線層とを電気的に接続している、配線基板、である。
本開示の一実施形態に係る配線基板において、前記第2電極は、前記第1面上または前記第2面上に設けられた導電性接続層を介して前記第1電極に電気的に接続してもよい。
また本開示の一実施形態に係る配線基板において、前記導電性粒子は、金属を含んでいてもよい。
また本開示の一実施形態に係る配線基板において、前記バインダは、エポキシ樹脂を含んでいてもよい。
また本開示の一実施形態に係る配線基板において、前記絶縁層は、非感光性樹脂を含んでいてもよい。
また本開示の一実施形態に係る配線基板において、前記絶縁層は、前記非感光性樹脂を含むプリプレグからなる、ものでもよい。
また本開示の一実施形態に係る配線基板において、前記絶縁層は、ポリイミド樹脂を含んでいてもよい。
また本開示の一実施形態に係る配線基板において、前記基板は、ガラス基板からなる、ものでもよい。
また本開示の一実施形態は、第1面及び前記第1面の反対側に位置する第2面を含むとともに、前記第1面から前記第2面に貫通する貫通孔または前記第1面及び前記第2面のうちの一方から他方にへこむ有底孔が設けられた基板と、前記貫通孔または前記有底孔に位置する第1電極とを有する電極基板を準備する工程と、絶縁層及び前記絶縁層を貫通するように設けられた第2電極を含む被覆層と、前記被覆層上に設けられ前記第2電極と電気的に接続された配線層とを有し、前記第2電極が導電性粒子とバインダとを含む導電性部材を有して前記絶縁層から突出している配線形成部材を準備する工程と、前記第2電極が前記第1電極に電気的に接続されるように、前記配線形成部材を前記電極基板に接合する工程と、を備える配線基板の製造方法、である。
本開示の一実施形態に係る製造方法において、前記配線形成部材は、前記絶縁層が前記基板に溶着することで前記電極基板に接合されてもよい。
また本開示の一実施形態に係る製造方法において、前記配線形成部材は、前記基板に向けて加熱及び加圧されて前記電極基板に接合されてもよい。
また本開示の一実施形態に係る製造方法において、前記第2電極は、前記第1面上または前記第2面上に設けられた導電性接続層を介して前記第1電極に電気的に接続されてもよい。
また本開示の一実施形態に係る製造方法において、前記導電性部材は、導電性ペーストを用いて形成されていてもよい。
また本開示の一実施形態に係る製造方法において、前記バインダは、エポキシ樹脂を含んでいてもよい。
また本開示の一実施形態に係る製造方法において、前記絶縁層は、非感光性樹脂を含んでいてもよい。
また本開示の一実施形態に係る製造方法において、前記絶縁層は、前記非感光性樹脂を含むプリプレグからなる、ものでもよい。
また本開示の一実施形態に係る製造方法において、前記絶縁層は、ポリイミド樹脂を含んでいてもよい。
また本開示の一実施形態に係る製造方法において、前記基板は、ガラス基板からなる、ものでもよい。
本開示の実施形態によれば、内部で生じるガスに対する良好な通気性を簡易に確保でき且つ容易に作製することができる配線基板を提供できる。
一実施形態に係る配線基板を示す断面図である。 配線基板の製造工程を示す図である。 配線基板の製造工程を示す図である。 配線基板の製造工程を示す図である。 配線基板の製造工程を示す図である。 配線基板の製造工程を示す図である。 配線基板の製造工程を示す図である。 他の実施形態に係る配線基板を示す断面図である。 配線基板が搭載される製品の例を示す図である。
以下、本開示の実施形態に係る配線基板及びその製造方法について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態は本開示の実施形態の一例であって、本開示は実施形態に限定して解釈されるものではない。また、本明細書において、「基板」、「基材」、「シート」や「フィルム」などの用語は、呼称の違いのみに基づいて、互いから区別されるものではない。例えば、「基板」や「基材」は、シートやフィルムと呼ばれ得るような部材も含む概念である。更に、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件並びにそれらの程度を特定する、例えば、「平行」や「直交」等の用語や長さや角度の値等については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈することとする。また、本実施形態で参照する図面において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号または類似の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。また、図面の寸法比率は説明の都合上実際の比率とは異なる場合や、構成の一部が図面から省略される場合がある。
配線基板
以下、本開示の実施形態について説明する。まず、本実施形態に係る配線基板1の構成について説明する。図1は、配線基板1を示す断面図である。
配線基板1は、電極基板10、被覆層30及び配線層40を備える。以下、配線基板1の各構成要素について説明する。
(電極基板)
まず、電極基板10について説明する。電極基板10は、基板12と、第1電極22と、を有している。本例の電極基板10は、貫通電極基板である。
<基板>
基板12は、第1面13、及び、第1面13の反対側に位置する第2面14を含む。また、基板12には、第1面13から第2面14に貫通する複数の貫通孔20が設けられている。
基板12は、一定の絶縁性を有する無機材料を含んでいる。例えば、基板12は、ガラス基板、石英基板、サファイア基板、樹脂基板、シリコン基板、炭化シリコン基板、アルミナ(Al2O3)基板、窒化アルミ(AlN)基板、酸化ジリコニア(ZrO2)基板など、又は、これらの基板が積層されたものである。基板12は、アルミニウム基板、ステンレス基板など、導電性を有する材料から構成された基板を部分的に含んでいてもよい。
基板12で用いるガラスの例としては、無アルカリガラスなどを挙げることができる。無アルカリガラスとは、ナトリウムやカリウムなどのアルカリ成分を含まないガラスである。無アルカリガラスは、例えば、アルカリ成分の代わりにホウ酸を含む。また、無アルカリガラスは、例えば、酸化カルシウムや酸化バリウムなどのアルカリ土類金属酸化物を含む。無アルカリガラスの例としては、旭硝子製のEN−A1や、コーニング製のイーグルXGなどを挙げることができる。基板12がガラスを含むことにより、基板12の絶縁性を高めることができる。
また基板12がガラスを含む場合、基板12の厚みは、例えば250μm以上且つ450μm以下である。
貫通孔20は、円柱状の孔であるが、貫通孔20は、第1面13及び第2面14から基板12の厚み方向の中央部に向かうにつれて幅が小さくなる形状を有していてもよい。また、貫通孔20は、第1面13から第2面14まで先細りとなるテーパ状となっていてもよい。
貫通孔20の長さ、すなわち第1面13の法線方向における貫通孔20の寸法は、基板12の厚みに等しい。また貫通孔20の幅、すなわち基板12の面内方向における最大幅は、例えば40μm以上150μm以下である。また、貫通孔20の幅に対する長さの比、すなわち貫通孔20のアスペクト比は、例えば4以上且つ10以下である。
<第1電極>
第1電極22は、貫通孔20の内部に位置し、且つ導電性を有する部材である。本実施形態において、第1電極22の厚みは、貫通孔20の幅よりも小さく、このため、貫通孔20の内部には、第1電極22が存在しない空間がある。すなわち、第1電極22は、貫通孔20の側壁21に設けられる、いわゆるコンフォーマルビアである。第1電極22の厚みは、例えば100nm以上且つ20μm以下である。
第1電極22は、例えば貫通孔20の側壁21側から貫通孔20の中心側へ順に並ぶシード層及びめっき層を含む状態で形成されてよい。
シード層は、電解めっき処理によってめっき層を形成する電解めっき工程の際に、めっき液中の金属イオンを析出させてめっき層を成長させるための土台となる、導電性を有する層である。シード層の材料としては、銅、チタン、これらの組み合わせなどの導電性を有する材料を用いることができる。シード層の材料は、めっき層の材料と同一であってもよく、異なっていてもよい。このシード層は、スパッタリング法、蒸着法、またはスパッタリング法及び蒸着法の組み合わせによって形成される。
めっき層は、めっき処理によって形成される、導電性を有する層である。めっき層を構成する材料としては、銅、金、銀、白金、ロジウム、スズ、アルミニウム、ニッケル、クロムなどの金属又はこれらを用いた合金など、あるいはこれらを積層したものを使用することができる。
また、図示の例では、中空状の第1電極22の内部空間に樹脂からなるコア23が充填されている。なお、図示の例では、第1電極22がコンフォーマルビアであるが、第1電極22は、貫通孔20の内部に充填される充填タイプであってもよい。
また、図示の例では、第1面13上及び第2面14上に、導電性を有する導電性接続層24が設けられている。第1面13側の導電性接続層24は、第1電極22の第1面13側の端部に電気的に接続され、第2面14側の導電性接続層24は、第1電極22の第2面14側の端部に電気的に接続されている。
導電性接続層24は、第1電極22と同様に、第1面13上及び第2面14上に順に積層されたシード層及びめっき層を含んでいてもよい。この場合、導電性接続層24のうちのシード層は、第1電極22のシード層と同時に形成され、スパッタリング法、蒸着法、またはスパッタリング法及び蒸着法の組み合わせによって形成されてもよい。また導電性接続層24のうちのめっき層は、第1電極22のめっき層と同時に形成されてもよい。なお、導電性接続層24の厚みは、例えば1μm以上20μm以下である。
(被覆層)
被覆層30は、絶縁層31、及び絶縁層31を貫通するように設けられた第2電極32を有する。
図示の例では、二つの被覆層30が設けられている。各被覆層30は、基板12から露出する第1電極22を覆うように設けられ、一方の被覆層30は、第1面13上に設けられ、他方の被覆層30は、第2面14上に設けられている。
被覆層30のうちの絶縁層31は、有機材料を含み、且つ絶縁性を有する層である。絶縁層31の有機材料としては、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂などを用いることができる。絶縁層31の有機材料は、好ましくは0.003以下、より好ましくは0.002以下、更に好ましくは0.001以下の誘電正接を有する。
絶縁層31が、エポキシ樹脂などの非感光性樹脂を有するものである場合、絶縁層31は、例えばエポキシ樹脂を含むプリプレグからなるものでもよい。このような絶縁層31の厚みは、例えば1μm以上且つ20μm以下である。ただし、絶縁層31の厚みは、導電性接続層24の厚みよりも大きくする。
第2電極32は導電性粒子とバインダとを含む導電性部材を有し、第1電極22に電気的に接続されている。第2電極32が有する導電性部材は、導電性ペーストを用いることにより形成することができる。第2電極32は、絶縁層31の一対の主面を貫通する孔31Aに充填されている。
図示の例では、第1面13側の第2電極32が、第1面13上に設けられた導電性接続層24を介して第1電極22に電気的に接続している。第2面14側の第2電極32が、第2面14上に設けられた導電性接続層24を介して第1電極22に電気的に接続している。より正確に説明すると、第1面13側の第2電極32は、第1面13上に設けられた導電性接続層24のうちの貫通孔20上に延び出した部分を介して第1電極22に接続し、第2面14側の第2電極32は、第2面14上に設けられた導電性接続層24のうちの貫通孔20上に延び出した部分を介して第1電極22に接続している。
第2電極32が有する導電性部材は、導電性粒子と、バインダとを少なくとも含む。導電性部材には、さらに添加剤、溶媒、可塑剤などが含まれてもよい。導電性粒子は、導電性を有していればよく、具体的には、金属粒子を使用することができる。金属粒子に用いられる金属としては、銅、銀、またはこれらを用いた合金等を挙げることができる。導電性粒子は、複数種類の金属粒子を組み合わせて使用してもよい。また、バインダには、樹脂を用いることができる。具体的には、エポキシ樹脂等を挙げることができる。なお、上記導電性部材を導電性ペーストにより形成する場合、導電性ペーストには、導電性粒子及びバインダが少なくとも含まれ、必要に応じて溶媒、添加剤などが含まれてもよい。
また第2電極32は、第1電極22側に向けて先細りとなる台形状となっている。
(配線層)
配線層40は、被覆層30上に設けられ、第2電極32と電気的に接続されている。したがって、第2電極32は、第1電極22と配線層40とを電気的に接続することになる。図1に示される配線層40は、所望のパターンにパターニングされている。
配線層40は、導電性を有する層である。配線層40を構成する材料は、銅、金、銀、白金、ロジウム、スズ、アルミニウム、ニッケル、クロムなどの金属またはこれらを用いた合金であってもよい。配線層40の厚みは、例えば1μm以上且つ20μm以下である。
配線基板の製造方法
以下、上述の配線基板1の製造方法の一例について、図2乃至図7を参照して説明する。
(貫通孔形成工程)
まず、基板12を準備する。次に、第1面13及び第2面14の少なくともいずれかにレジスト層を設ける。その後、レジスト層のうち貫通孔20に対応する位置に開口を設ける。次に、レジスト層の開口において基板12を加工することにより、図2に示すように、基板12に貫通孔20を形成することができる。基板12を加工する方法としては、反応性イオンエッチング法、深掘り反応性イオンエッチング法などのドライエッチング法や、ウェットエッチング法などを用いることができる。
なお、基板12にレーザを照射することによって基板12に貫通孔20を形成してもよい。この場合、レジスト層は設けられていなくてもよい。レーザ加工のためのレーザとしては、エキシマレーザ、Nd:YAGレーザ、フェムト秒レーザ等を用いることができる。Nd:YAGレーザを採用する場合、波長が1064nmの基本波、波長が532nmの第2高調波、波長が355nmの第3高調波等を用いることができる。
また、レーザ照射とウェットエッチングを適宜組み合わせることもできる。具体的には、まず、レーザ照射によって基板12のうち貫通孔20が形成されるべき領域に変質層を形成する。続いて、基板12をフッ化水素などに浸漬して、変質層をエッチングする。これによって、基板12に貫通孔20を形成することができる。その他にも、基板12に研磨材を吹き付けるブラスト処理によって基板12に貫通孔20を形成してもよい。
(第1電極形成工程)
次に、図3に示すように、貫通孔20の側壁21に第1電極22を形成する。本実施形態においては、第1電極22と同時に、第1面13上及び第2面14上に導電性接続層24が形成される。これにより、電極基板10が準備されることになる。
ここでは、第1電極22及び導電性接続層24が、スパッタリング法、蒸着法、またはこれらの組み合わせによってシード層を形成した後に、めっき層を成長させることで、形成される。
(コア充填工程)
次に、図4に示すように、第1電極22の内部にコア23が充填される。コア23は、例えば、第1面13上及び第2面14上に樹脂のフィルムを配置し、圧力差を利用してフィルムを第1電極22の内部に押し込むことで充填されてもよい。また、このようなフィルムは、ローラーによって第1電極22の内部に押し込まれてもよい。
(配線形成工程)
次に、被覆層30及び配線層40を含む配線部分を形成する。この際、まず、図5に示すように、配線形成部材50が準備される。配線形成部材50は、電極基板10に設けられる前の被覆層30及び配線層40を一体化した部材である。すなわち、配線形成部材50は、絶縁層31及び絶縁層31を貫通するように設けられた第2電極32を含む被覆層30と、被覆層30上に設けられ第2電極32と電気的に接続された配線層40とを一体に有している。ただし、配線形成部材50上においては、第2電極32が絶縁層31から突出している。また配線形成部材50上の配線層40は、パターニングされておらず、シート状に延び広がった状態となっている。
本例では、第1面13側の配線形成部材50と第2面14側の配線形成部材50とが準備され、図6に示すように、各配線形成部材50は、第2電極32が第1電極22に電気的に接続されるように、基板12から第1電極22が露出する側から電極基板10に接合される。
この際、配線形成部材50は、絶縁層31が基板12に溶着することで電極基板10に接合される。詳しくは、配線形成部材50は、基板12に向けて加熱及び加圧される。これにより、絶縁層31が熔解して基板12に付着し、配線形成部材50が電極基板10に接合される。このとき、図6に示すように、加熱及び加圧により、第2電極32は押しつぶされて接合前の状態よりも幅広になる。
その後、図7に示すように、配線層40上にレジスト60が設けられ、レジスト60をマスクとして、配線層40がエッチングされることで、配線層40にパターンが形成される。
以上に説明した本実施形態に係る配線基板1では、第2電極32が導電性粒子とバインダとを含む導電性部材を有して第1電極22と配線層40とを電気的に接続する。このように第2電極32が導電性粒子とバインダとを含む導電性部材を有することで、ガスに対する通気性が確保される。これにより、内部、具体的に第1電極22側で生じたガスを、第2電極32を通過させて被覆層30と配線層40との間から外部に放出することができる。また第2電極32は、パターニング等を行うことなく形成されるため、作製に手間がかからない。したがって、内部で生じるガスに対する良好な通気性を簡易に確保でき且つ容易に作製することができる。
とりわけ被覆層30及び配線層40を含む配線部分は、被覆層30及び配線層40を一体化した配線形成部材50を電極基板10に接合することで作製されるため、本実施形態によれば、極めて容易に配線基板1を作製することが可能となる。
(他の実施形態)
次に、図8を参照しつつ他の実施形態について説明する。図8に示すように、この実施形態では、第1面13から第2面14にへこむ有底孔20’が基板12に設けられ、有底孔20’の内部に第1電極22が位置する。図8では、第1電極22がフィルドビアとなっているが、コンフォーマルビアであってもよい。本実施形態にかかる電極基板も、上述の実施形態と同様の手順で製造され得る。
配線基板が搭載される製品の例
図9は、本開示の実施形態に係る配線基板1が搭載されることができる製品の例を示す図である。本開示の実施形態に係る配線基板1は、様々な製品において利用され得る。例えば、ノート型パーソナルコンピュータ110、タブレット端末120、携帯電話130、スマートフォン140、デジタルビデオカメラ150、デジタルカメラ160、デジタル時計170、サーバ180等に搭載される。
1…配線基板
10…電極基板
12…基板
13…第1面
14…第2面
20…貫通孔
20’…有底孔
21…側壁
22…第1電極
23…コア
24…導電性接続層
30…被覆層
31…絶縁層
31A…孔
32…第2電極
40…配線層
50…配線形成部材

Claims (8)

  1. 第1面及び前記第1面の反対側に位置する第2面を含むとともに、前記第1面から前記第2面に貫通する貫通孔または前記第1面及び前記第2面のうちの一方から他方にへこむ有底孔が設けられた基板と、前記貫通孔または前記有底孔に位置する第1電極とを有する電極基板を準備する工程と、
    絶縁層及び前記絶縁層を貫通するように設けられた第2電極を含む被覆層と、前記被覆層上に設けられ前記第2電極と電気的に接続された配線層とを有し、前記第2電極が導電性粒子とバインダとを含む導電性部材を有して前記絶縁層から突出している配線形成部材を準備する工程と、
    前記配線形成部材を前記基板に向けて加熱及び加圧し、前記絶縁層が前記基板に溶着し且つ前記第2電極が前記第1電極に電気的に接続されるように、前記配線形成部材を前記電極基板に接合する工程と、
    前記電極基板に接合された前記配線形成部材における前記配線層にエッチングによりパターンを形成する工程と、を備え
    前記第1電極はコンフォーマルビアであり、
    前記配線形成部材を前記電極基板に接合する工程では、前記配線形成部材を加熱及び加圧することで、前記第1電極側に向けて先細りとなる台形状の前記第2電極が接合前の状態よりも幅広になるようにするとともに、前記第2電極が、前記第1面上または前記第2面上に設けられた導電性接続層を介して前記第1電極に電気的に接続され、
    前記第2電極は、前記導電性接続層のうちの前記第1面上または前記第2面上から前記貫通孔の一部上に延び出した部分を介して前記第1電極に接続され、且つ、中空状の前記第1電極の内部空間上に位置する配線基板の製造方法。
  2. 前記導電性部材は、導電性ペーストを用いて形成されている、請求項に記載の配線基板の製造方法。
  3. 前記バインダは、エポキシ樹脂を含む、請求項1又は2に記載の配線基板の製造方法。
  4. 前記絶縁層は、非感光性樹脂を含む、請求項1乃至のいずれかに記載の配線基板の製造方法。
  5. 前記絶縁層は、前記非感光性樹脂を含むプリプレグからなる、請求項に記載の配線基板の製造方法。
  6. 前記絶縁層は、ポリイミド樹脂を含む、請求項1乃至のいずれかに記載の配線基板の製造方法。
  7. 前記基板は、ガラス基板からなる、請求項1乃至のいずれかに記載の配線基板の製造方法。
  8. 第1面及び前記第1面の反対側に位置する第2面を含むとともに、前記第1面から前記第2面に貫通する貫通孔または前記第1面及び前記第2面のうちの一方から他方にへこむ有底孔が設けられた基板と、
    前記貫通孔または前記有底孔に位置する第1電極と、
    絶縁層及び前記絶縁層を貫通するように設けられた第2電極を有し、前記基板から露出する前記第1電極を覆うように前記第1面及び前記第2面のうちの両方または一方の面上に設けられた被覆層と、
    前記被覆層上に設けられ、前記第2電極と電気的に接続された配線層と、を備え、
    前記第2電極は導電性粒子とバインダとを含む導電性部材を有し、前記第1電極と前記配線層とを電気的に接続しており、
    前記第1電極はコンフォーマルビアであり、
    前記第2電極は、前記第1面上または前記第2面上に設けられた導電性接続層を介して前記第1電極に電気的に接続しており、
    前記第2電極は、前記導電性接続層のうちの前記第1面上または前記第2面上から前記貫通孔の一部上に延び出した部分を介して前記第1電極に接続され、且つ、中空状の前記第1電極の内部空間上に位置する、配線基板。
JP2017065833A 2017-03-29 2017-03-29 配線基板及びその製造方法 Active JP6936965B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017065833A JP6936965B2 (ja) 2017-03-29 2017-03-29 配線基板及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017065833A JP6936965B2 (ja) 2017-03-29 2017-03-29 配線基板及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018170372A JP2018170372A (ja) 2018-11-01
JP6936965B2 true JP6936965B2 (ja) 2021-09-22

Family

ID=64020611

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017065833A Active JP6936965B2 (ja) 2017-03-29 2017-03-29 配線基板及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6936965B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114069196A (zh) * 2020-07-30 2022-02-18 Oppo广东移动通信有限公司 壳体组件及其制备方法、天线组件和电子设备

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002252463A (ja) * 2001-02-23 2002-09-06 Toshiba Chem Corp ビルドアップ配線板およびその製造方法
JP2003017856A (ja) * 2001-06-29 2003-01-17 Kyocera Chemical Corp 多層プリント配線板及びその製造方法
KR100632560B1 (ko) * 2004-08-05 2006-10-09 삼성전기주식회사 병렬적 인쇄회로기판 제조 방법
JP6361179B2 (ja) * 2014-03-10 2018-07-25 大日本印刷株式会社 配線板、配線板の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018170372A (ja) 2018-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7022365B2 (ja) 貫通電極基板及びその製造方法
US11881414B2 (en) Method for manufacturing glass device, and glass device
JP7091801B2 (ja) 貫通電極基板及びその製造方法、並びに実装基板
JP7447982B2 (ja) 貫通電極基板、貫通電極基板を備える実装基板並びに貫通電極基板の製造方法
JP7279769B2 (ja) 有孔基板及び実装基板
JP7075625B2 (ja) 貫通電極基板、貫通電極基板の製造方法及び実装基板
JP2022020706A (ja) 貫通電極基板及び実装基板
JP6936965B2 (ja) 配線基板及びその製造方法
JP2019102733A (ja) 配線基板、半導体装置、及び配線基板の製造方法
JP2024057090A (ja) 貫通電極基板、配線基板および配線基板の製造方法
JP7182856B2 (ja) 配線基板及びその製造方法
JP2018056515A (ja) 有孔基板の製造方法及び有孔基板
JP7003412B2 (ja) 導電基板およびその製造方法
TWI738712B (zh) 貫通電極基板及其製造方法
JP2018181953A (ja) 貫通電極基板の製造方法及び貫通電極基板
JP2017005205A (ja) 配線基板および配線基板の製造方法
JP7307898B2 (ja) 貫通電極基板及びその製造方法
WO2011086796A1 (ja) コンデンサ内蔵基板の製造方法
JP2018037541A (ja) 有孔基板の製造方法及び有孔基板
JP2018148086A (ja) 貫通電極基板の製造方法及び貫通電極基板
TWI419466B (zh) 具短路防止機構的壓電共振器
WO2023085366A1 (ja) 貫通電極基板、実装基板及び貫通電極基板の製造方法
JP2009182542A (ja) デバイス実装基板の製造方法
JP2021145125A (ja) 電子部品およびその製造方法
JP2022046713A (ja) 導電基板およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200130

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200916

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200929

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201125

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210212

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210511

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20210511

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20210519

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20210521

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210730

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210812

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6936965

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150