JP6936354B1 - 昇降機監視装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小さな作業負担で各種の昇降機制御装置に適用することを可能にする。【解決手段】運行信号の運行内容が出力配列により機種毎に設定された昇降機制御盤21に接続可能にされ、運行信号に基づいて昇降機の運行状況を監視する昇降機監視装置1は、昇降機制御盤21から出力される出力配列の運行信号を受け付け、予め定められた運行内容を示す監視配列に並び替えて出力するインターフェース装置11と、インターフェース装置11から出力された監視配列の運行信号に基づいて昇降機の運行状況を監視する監視制御装置15とを有し、インターフェース装置11は、機種データに対応する配列変更データを記憶部113から読み出し、配列変更データに基づいて、出力配列の運行信号を監視配列の運行信号に変更し、監視配列の運行信号を監視制御装置15に出力する。【選択図】図2

Description

本発明は、昇降機の運行を監視する昇降機監視装置に関する。
従来、エレベータ等の昇降機は、昇降機制御装置により制御され、昇降機制御装置から出力される運行信号が昇降機監視装置に入力され、運行信号に基づいて運行状況が監視されると共に、遠隔地に設けられた監視センターにおいても運行状況が監視されている(特許文献1等)。
特開2018−113502
ところで、昇降機制御装置は、エレベータの仕様や機種に応じて異なった出力配列で運行信号を出力している場合がある。運行信号が示す運行内容は、例えば出力配列の3番目の運行信号がドアの開閉を運行内容として示すように、運行信号の出力配列により設定されている。従って、通常の昇降機監視装置は、昇降機制御装置の出力配列に対応する運行内容に基づいて運行状況を監視するように構成されている。ところが、この構成では、昇降機制御装置の出力配列が異なる毎に、出力配列に応じた専用の昇降機監視装置を準備することが必要になり、準備のための作業負担が大きなものになっている。
そこで、本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、小さな作業負担で各種の昇降機制御装置に適用可能な昇降機監視装置を提供することを目的としている。
本発明は、運行信号の運行内容が出力配列により機種毎に設定された昇降機制御盤に接続可能にされ、前記運行信号に基づいて昇降機の運行状況を監視する昇降機監視装置であって、
前記昇降機制御盤から出力される前記出力配列の運行信号を受け付け、予め定められた運行内容を示す監視配列に並び替えて出力するインターフェース装置と、
前記インターフェース装置から出力された前記監視配列の運行信号に基づいて前記昇降機の運行状況を監視する監視制御装置と、を有し、
前記インターフェース装置は、
前記昇降機制御盤に接続可能にされ、前記出力配列の運行信号が入力される運行信号入力部と、
前記出力配列の運行信号を前記監視配列の運行信号に変更する配列変更データを前記昇降機制御盤の機種毎に対応付けて記憶する記憶部と、
前記運行信号入力部に接続される前記昇降機制御盤の機種データが入力される機種データ入力部と、
前記機種データ入力部に入力された前記機種データに対応する配列変更データを前記記憶部から読み出し、前記配列変更データに基づいて、前記運行信号入力部に入力された前記出力配列の運行信号を前記監視配列の運行信号に変更する配列変更部と、
前記監視制御装置に接続され、前記配列変更部で変更された前記監視配列の運行信号を出力する運行信号出力部と
を有する。
上記の構成によれば、監視対象の昇降機制御装置の機種が異なる場合でも、インターフェース装置が機種に対応した配列変更データにより運行信号を出力配列から監視配列に並び替えて監視制御装置に出力するため、インターフェース装置を接続対象となる機種用の配列変更データで動作させるように設定するという小さな作業負担で各種の昇降機制御装置に適用することができる。
本発明は、前記配列変更データのデータベースを記憶したデータベースサーバにデータ通信可能に接続された通信部と、
前記機種データ入力部に入力された前記機種データに対応する配列変更データが前記記憶部に記憶されていない場合に、前記データベースサーバに前記通信部を介してアクセスし、前記機種データに対応する配列変更データを読み出して前記記憶部に記憶させる配列変更データ更新部と
を有する。
上記の構成によれば、現場に行って接続対象の昇降機制御装置の機種を確認した段階で、必要な配列変更データをデータベースサーバから読み出して記憶部に記憶させることによって、予め記憶部に記憶させる配列変更データを必要最小限に抑制したり、或いは、予め記憶部に配列変更データを記憶させたりする必要がなくなる。
本発明における前記配列変更部は、
前記出力配列の運行信号を前記監視配列の運行信号に変更する回路構成を、前記配列変更データに基づいて形成するFPGA(Field Programmable Gate Array)であり、
前記FPGAによる前記回路構成の形成が完了した後、前記記憶部から前記配列変更データを消去するデータ消去部を有する。
上記の構成によれば、記憶部に記憶された配列変更データを消去して外部への漏洩を防止することによって、予め多くの配列変更データを記憶部に記憶させておいても、配列変更データの秘匿性を確保することができる。
本発明は、外部電源からの電力が遮断された場合に、電力を出力する補助電源装置(二次電池や大容量コンデンサ)と、
前記外部電源及び前記補助電源装置からの電力供給により作動し、位置情報を送信するGPS(global positioning system)装置と
を有する。
上記の構成によれば、位置情報の受信により昇降機監視装置の盗難等を検知し、昇降機監視装置の存在場所を特定して探し出すことができる。
本発明は、監視センターにデータ通信可能に接続された通信部と、
電磁波を受信するアンテナと、
前記アンテナで受信された前記電磁波の電圧値が所定の閾値以上である場合に、異常状態を示す警報信号を前記通信部を介して監視センターに送信する異常検知部と
を有する。
上記の構成によれば、コンデンサ等の電子部品の劣化により共振状態の回路構成となって大きな電圧の電磁波が発生したときに、異常状態として監視センターに通報することによって、電子回路の過熱等の大きな異常が発生する前にメンテナンスを行うことができる。
本発明によれば、小さな作業負担で各種の昇降機制御装置に適用することができる。
昇降機監視システムのブロック図である。 インターフェース装置のブロック図である。 配列設定テーブルの説明図である。 配列変更テーブルの説明図である。 監視制御装置のブロック図である。 運行監視テーブルの説明図である。 カゴ監視テーブルの説明図である。 監視制御テーブルの説明図である。 監視制御プログラムのフローチャートである。 インターフェース処理プログラムのフローチャートである。 初期設定処理プログラムのフローチャートである。 異常検知処理プログラムのフローチャートである。 インターフェース装置のブロック図である。 FPGA用データテーブルの説明図である。 FPGA用データテーブルの説明図である。 初期設定処理プログラムのフローチャートである。
本発明の一実施形態について図面を用いて説明する。
(昇降機監視装置の概要)
図1に示すように、本実施形態における昇降機監視装置1は、運行信号の運行内容が出力配列により機種毎に設定された昇降機制御盤21に接続可能にされ、運行信号に基づいて昇降機2の運行状況を監視するように構成されている。
具体的な一例を示すと、昇降機監視装置1は、インターフェース装置11と監視制御装置15と通信通話装置13と回線装置14とを有している。インターフェース装置11は、昇降機制御盤21から固有の出力配列で出力される運行信号を受け付け、予め定められた運行内容を示す監視配列に並び替えて出力するように構成されている。監視制御装置15は、インターフェース装置11から出力された監視配列の運行信号に基づいて昇降機2の運行状況を監視するように構成されている。
ここで、「昇降機2」は、エレベータ及びエスカレータを含む。エレベータは、ホームエレベーターや階段昇降機、段差解消機を含む。本実施形態においては、インターホン221を備えたカゴ22と、カゴ22を昇降させる巻上機と有した昇降機2を用いて説明する。「運行内容」は、昇降機2の個々の動作要素を示すものであり、例えば、上昇、下降、走行開始、走行停止、ドア開、ドア閉、1階存在、2階存在、3階存在等である。「運行信号」は、運行内容が動作状態や検知状態であることを示す「1」と、運行内容が停止状態や未検知状態であることを示す「0」との何れかである。例えば、運行内容である「上昇」の運行信号が「1」であれば、昇降機2が上昇中の動作状態であることを示し、「上昇」の運行信号が「0」であれば、昇降機2が停止中の動作状態であることを示す。
「出力配列」は、昇降機制御盤21が予め定められた順番で運行信号を出力する配列である。「出力配列」は、複数の運行信号を複数の出力端子にそれぞれ対応付け、各出力端子から運行信号を出力する並列形態と、複数の運行信号を単数の出力端子から順番に一つずつ出力する直列形態との2種類が存在する。例えば、上昇、下降、走行開始、走行停止の運行内容が存在する場合において、第1番目の運行信号が「上昇」を意味し、第2番目の運行信号が「下降」を意味し、第3番目の運行信号が「走行開始」を意味し、第4番目の運行信号が「走行停止」を意味する。出力配列が並列形態の場合は、第1番目の端子と、第2番目の端子と、第3番目の端子と、第4番目の端子とから、それぞれの出力信号が出力される。一方、出力配列が直列形態の場合は、第1番目の出力信号、第2番目の出力信号、第3番目の出力信号、第4番目の出力信号が、単数の端子から順番に出力される。なお、並列形態の「出力配列」は、複数の運行信号がそれぞれ独立して任意のタイミングで出力されてもよいし、複数の運行信号が同時に定期的に出力されてもよい。一方、直列形態の「出力配列」は、複数の運行信号の一群が所定時間毎に出力される。
「運行状況」は、運行内容の総合的な動作状態を示すものであり、例えば、2階に停止している昇降機2が走行を開始して上昇する動作状態である。この際、昇降機2が走行の停止中に上昇する運行状況である場合は、昇降機2及び昇降機制御盤21の少なくとも一方について異常が発生していると判定することができる。「監視配列」は、監視制御装置15において運行状況の判定に使用される運行内容の信号配列であり、並列形態及び直列形態の何れであってもよい。
(昇降機監視装置1:インターフェース装置11)
図2を用いてインターフェース装置11の具体例を示す。インターフェース装置11は、昇降機制御盤21に接続可能にされ、出力配列の運行信号が入力される運行信号入力部111を有している。運行信号入力部111は、昇降機制御盤21の出力形態に対応付けられたコネクタを有している。例えば、昇降機制御盤21の出力が並列形態であれば、運行信号入力部111は、複数の運行信号がそれぞれ入力される複数の入力端子を備えたコネクタを有している。昇降機制御盤21の出力が直列形態であれば、運行信号入力部111は、複数の運行信号が時系列で順番に入力される単数の入力端子を備えたコネクタを有している。なお、運行信号入力部111は、並列形態の出力信号及び直列形態の出力信号の何れの出力形態にも対応できるように、並列形態用のコネクタと直列形態用のコネクタとを備えていてもよい。
運行信号入力部111は、入力変換部112を介して信号バス130に接続されている。入力変換部112は、運行信号入力部111に入力された信号をインターフェース装置11における情報(信号)処理に適したデータ信号に変換する機能を有している。例えば、「0」が0ボルト、「1」が12ボルトで示された運行信号が運行信号入力部111に入力された場合は、「0」が0ボルト、「1」が3ボルトの電圧に変換する機能を有している。また、運行信号が運行信号入力部111に直列形態で入力された場合は、時系列で入力された運行信号の一群を並列化して出力する機能を有している。なお、入力変換部112は、複数のビット単位の信号をバイト単位やワード単位に変換して出力してもよい。
信号バス130は、インターフェース装置11の各処理部間におけるデータの送受信を可能にしている。各処理部としては、記憶部113と演算部114と機種データ入力部115と出力部116と通信部117とGPS(global positioning system)部118と出力変換部120とA/D変換部121とが例示される。
記憶部113は、出力配列の運行信号を監視配列の運行信号に変更するための1以上の配列変更データを記憶している。各配列変更データは、昇降機制御盤21の機種毎に対応付けた配列設定テーブルの形態で記憶されている。配列変更データは、昇降機制御盤21の機種番号を示す機種データ毎に、運行内容と配列番号と入力信号とからなる入力側データと、運行内容と配列番号と出力信号とからなる出力側データとを対応付けた配列変更テーブルの形態で格納されている。配列設定テーブル及び配列変更テーブルの具体例は後述する。また、記憶部113は、配列変更テーブルに基づいて、昇降機制御盤21の出力配列を監視制御装置15の監視配列に変換するように演算部114(コンピュータ)を機能させるインターフェース処理プログラムを記憶している。
演算部114は、インターフェース処理プログラムを実行可能にされており、機種データ入力部115に入力された機種データに対応する配列変更データを記憶部113から読み出し、配列変更データに基づいて、運行信号入力部111に入力された出力配列の運行信号を監視配列の運行信号に変更する配列変更部1141として機能する。これにより、インターフェース装置11を備えた昇降機監視装置1は、監視対象となる昇降機制御盤21の機種が異なる場合において、機種データ入力部115によりインターフェース装置11を接続対象となる機種用の配列変更データで動作させるように設定するという小さな作業負担で各種の昇降機制御盤21に適用することが可能になっている。
機種データ入力部115は、機種データを含む各種のデータを外部から入力可能にされている。機種データ入力部115の入力形態は、作業者による手入力が可能なキーボード、音声入力が可能なマイク、光学的に入力可能なバーコードやQRコード(登録商標)等の識別情報の読取り装置が例示される。なお、機種データ入力部115は、複数の入力形態を有してもよい。また、機種データ入力部115は、マイクであってもよく、この場合は、音声認識により昇降機制御盤21の機種を発声することにより設定することができる。
出力部116は、機種データを含む各種のデータを外部に出力可能にされている。出力部116の出力形態は、データを表示する表示装置や、データを音声出力するスピーカ等が例示される。なお、出力部116は、複数の出力形態を有してもよい。
通信部117は、外部の装置に対して有線や無線によりデータ通信可能にするように構成されている。通信部117は、図1の監視センターの通信装置53に対して通信可能な機能、及び携帯通信機器に対して通信可能な機能を有している。携帯通信機器としては、通信機能を有した携帯パソコンが例示される。通信部117が携帯通信機器に対して通信可能な機能を有する場合は、昇降機2をメンテナンス等する作業者の携帯通信機器において昇降機2の運行状況を音声出力や表示出力することによって、作業を容易に行うことが可能になる。
GPS部118は、位置情報を外部に無線送信するGPS装置である。GPS部118は、昇降機監視装置1が設置された場所の位置情報を出力することによって、存在位置や移動幅、移動距離を検出することを可能にしている。また、GPS部118は、二次電池や大容量コンデンサからなる補助電源装置119から電力供給を受けるように接続されている。補助電源装置119は、外部電源からの電力が遮断された場合に、電力をインターフェース装置11の各部に出力するように構成されている。これにより、GPS部118は、外部電源及び補助電源装置119からの電力供給により作動し、位置情報を常時送信している。この結果、昇降機監視装置1が盗難された場合でも、GPS部118が位置情報を送信し続けることによって、位置情報の変化に基づいて盗難等を検知することができると共に、昇降機監視装置1の存在場所を特定して探し出すことができる。
出力変換部120は、信号バス130を介して入力された情報処理用の信号を監視制御装置15への送信に適した信号に変換する機能を有している。例えば、「0」が0ボルト、「1」が3ボルトで示された運行信号が出力変換部120に入力された場合は、「0」が0ボルト、「1」が12ボルトの電圧に変換する機能を有している。また、監視制御装置15が運行信号を直列形態で受信する仕様である場合は、並列形態の運行信号を直列形態の運行信号として出力する機能を有している。出力変換部120は、運行信号出力部123に接続されている。運行信号出力部123は、監視制御装置15に接続され、配列変更部1141(演算部114)で変更された監視配列の運行信号を出力するように構成されている。
A/D変換部121は、直流電流や直流電圧からなるアナログ信号を量子化してデジタル信号に変換する機能を有している。A/D変換部121は、電磁波を受信するアンテナ122a・122bに接続されている。アンテナ122a・122bは、インターフェース装置11や監視制御装置15、昇降機制御盤21等から出力された電磁波を電力に変換する。アンテナ122a・122bから得られた電力は、A/D変換部121によりデジタル量の電圧値(電磁波データ)に変換され、演算部114や記憶部113に入力される。演算部11は、アンテナ122a・122bで受信された電磁波の電圧値(電力値)が所定の閾値以上である場合に、異常状態を示す警報信号を通信部117から監視センター5に送信する異常検知部1144として機能するように構成されている。これにより、インターフェース装置11は、コンデンサ等の電子部品の劣化により共振状態で発振して大きな電圧(電力)の電磁波が発生したときに、異常状態として監視センター5に通報することによって、電子回路の過熱等の大きな異常が発生する前にメンテナンスを行うことを可能にしている。
以上のように構成されたインターフェース装置11は、外部サーバのデータベースから配列変更データを読み出すように構成されていてもよい。具体的な一例を示すと、インターフェース装置11は、配列変更データのデータベースを記憶したデータベースサーバにデータ通信可能に接続された通信部117と、機種データ入力部115に入力された機種データに対応する配列変更データが記憶部113に記憶されていない場合に、データベースサーバに通信部117を介してアクセスし、機種データに対応する配列変更データを読み出して記憶部113に記憶させる配列変更データ更新部1143とを有してもよい。上記の構成によれば、現場に行って接続対象の昇降機制御盤21の機種を確認した段階で、必要な配列変更データをデータベースサーバから読み出して記憶部113に記憶させることによって、予め記憶部113に記憶させる配列変更データのデータベースを必要最小限に抑制したり、或いは、予め記憶部113に配列変更データを記憶させたりする必要がなくなる。
(インターフェース装置11:配列設定テーブル)
記憶部113に形成される配列設定テーブル及び配列変更テーブルを詳細に説明する。
図3は、インターフェース装置11における配列設定テーブルの一例を示している。配列設定テーブルは、制御装置(機種番号)と配列変更テーブルとを紐付けている。例えば、制御装置(機種番号)が「C_0001」である場合に、「CON_001」の配列変更テーブルのデータが選択される。また、制御装置(機種番号)が「C_0002」である場合に、「CON_002」の配列変更テーブルのデータが選択される。なお、配列設定テーブルは、監視センターサーバ51にデータベースとして記憶されており、一部がインターフェース装置11に記憶されていてもよい。
(インターフェース装置11:配列変更テーブル)
図4は、インターフェース装置11における配列変更テーブルの一例を示している。配列変更テーブルは、機種番号が「C_0002」である昇降機制御盤21の出力配列を、監視制御装置15の監視配列に変更するためのテーブルである。これにより、配列変更テーブルは、機種番号に応じて出力配列が異なる場合でも、監視制御装置15の監視配列に変更することによって、複数機種の運行信号を一種類の監視制御装置15に取り込んで処理することを可能にしている。
詳細に説明すると、配列変更テーブルは、出力配列の運行データを記憶する入力欄と、監視配列の運行データを記憶する出力欄とを有している。入力欄は、配列番号データを記憶する配列番号欄と、運行内容データを記憶する運行内容欄と、昇降機制御盤21が出力した運行信号である入力信号データを記憶する入力信号欄とを有している。入力欄の配列番号データは、運行内容データ及び入力信号データに紐付けられている。例えば、「IN_00」の配列番号データが、「上昇」の運行内容データ及び「0」の入力信号データに紐付けられている。これにより、「IN_00」の配列番号で特定された入力端子は、「上昇」の運行内容を示す入力信号(昇降機制御盤21の運行信号)が入力されるようになっており、現状は、入力信号が「0」であるため、カゴ22が停止中であることを示している。また、「IN_04」の配列番号で特定された入力端子は、「ドア開」の運行内容を示す出力信号が入力されるようになっており、現状は、出力信号が「1」であるため、カゴ22のドアが開放された状態であることを示している。
一方、出力欄は、配列番号データを記憶する配列番号欄と、運行内容データを記憶する運行内容欄と、監視制御装置15へ出力される運行信号である出力信号データを記憶する出力信号欄とを有している。出力欄の配列番号データは、運行内容データ及び出力信号データに紐付けられている。例えば、「OUT_00」の配列番号データが、「ドア開」の運行内容データ及び「1」の出力信号データに紐付けられている。これにより、「OUT_00」の配列番号で特定された出力端子は、「ドア開」の運行内容を示す出力信号(監視制御装置15への運行信号)が出力されるようになっており、現状は、出力信号が「1」であるため、カゴ22のドアが開放状態であることを示している。また、「OUT_04」の配列番号で特定された出力端子は、「1階検出センサ」の運行内容を示す出力信号が出力されるようになっており、現状は、出力信号が「0」であるため、カゴ22が1階に存在しない状態であることを示している。
(昇降機監視装置1:監視制御装置15)
図5に示すように、上記のように構成されたインターフェース装置11は、監視制御装置15に接続されている。監視制御装置15は、インターフェース装置11からの運行信号が入力される運行信号入力部160と、入力変換部160に接続された入力変換部151と、記憶部152と、演算部153と機種データ入力部154と出力部155と通信部156とGPS部157と、これらの各部151〜157に接続された信号バス159と、二次電池158とを有している。
運行信号入力部160は、昇降機制御盤21の運行信号出力部に接続可能に構成されている。また、運行信号入力部160は、入力側がインターフェース装置11の運行信号出力部123に接続されている一方、出力側が入力変換部151に接続されている。入力変換部151は、運行信号入力部160に入力された運行信号を監視制御装置15における情報(信号)処理に適したデータ信号に変換する機能を有している。変換機能は、インターフェース装置11における入力変換部112と同様である。
記憶部152は、各種のデータをデータテーブル等の形態で記憶していると共に、図の監視制御プログラムを記憶している。例えば、データテーブルとしては、個別の運行内容データを記憶する運行監視テーブル、カゴ22に関する状態データを記憶するカゴ監視テーブル、昇降機制御盤21及び昇降機監視装置1の異常検知用データを記憶する監視制御テーブルが例示される。各テーブルの詳細は後述する。
演算部153は、監視制御プログラムを実行することによって、昇降機2の運行状態を監視している。機種データ入力部154と出力部155と通信部156とGPS部157と二次電池158とは、それぞれインターフェース装置11の機種データ入力部115と出力部116と通信部117とGPS部118と二次電池158と同一の機能を有している。これにより、例えば、監視制御装置15は、インターフェース装置11が存在しない場合であっても、昇降機監視装置1が盗難や移動されたときに、GPS部157が位置情報を送信し続けることによって、位置情報の変化に基づいて盗難等を検知することができると共に、昇降機監視装置1の存在場所を特定して探し出すことができる。
(監視制御装置15:運行監視テーブル)
図6は、監視制御装置15における運行監視テーブルの一例を示すものである。運行監視テーブルは、運行内容データと運行時刻データとを紐付けている。例えば、「ドア開」の運行内容が「2019/12/23_21:13:03」である2019年12月23日21時13分03秒に発生し、「ドア閉」の運行内容が「2019/12/23_21:13:25」である同一日時の13分25秒に発生したことが記憶される。これにより、運行監視テーブルに記憶されたデータに基づいてカゴ22の動作を監視及び再確認することが可能になっている。例えば、図6においては、13分25秒にカゴ22のドアが閉じた後、上昇を開始し、13分26秒に2階に到達し、13分53秒に走行を停止したときに3階に到達したことが分かるようなっている。
(監視制御装置15:カゴ監視テーブル)
図7は、監視制御装置15におけるカゴ監視テーブルの一例を示すものである。カゴ監視テーブルは、カゴ監視データと検出時刻データに紐付けたものであり、具体例を示すと、カゴ内温度データとカゴ加速度データと振動レベルデータとカゴ内温度データとを、検出時刻データに紐付けている。ここで、「カゴ内温度」は、カゴ22内に設けられた温度センサから得られる室内温度である。「カゴ加速度」は、カゴ22に設けられた加速度センサから得られる加速度であり、カゴ22の昇降時及び停止時における鉛直方向の加速度である。「振動レベル」は、カゴ22に設けられた振動センサから得られるカゴ22の水平方向の振動(加速度)である。「カゴ内気圧」は、カゴ22に設けられた気圧センサから得られる室内圧力である。
(監視制御装置15:監視制御テーブル)
図8は、監視制御装置15における監視制御テーブルの一例を示すものである。監視制御テーブルは、検出時刻欄と制御盤欄と監視装置欄とを有し、制御盤欄及び監視装置欄は、温度と電磁波レベルとの記憶領域をそれぞれ有している。監視制御テーブルは、昇降機制御盤21における温度及び電磁波レベルの各データと、昇降機監視装置1における温度及び電磁波レベルの各データとを、検出時刻データに紐付けている。
(昇降機監視装置1:通信通話装置13・回線装置14・通信網4・クラウドサーバ6)
図1に示すように、監視制御装置15は、通信通話装置13に接続されている。通信通話装置13は、カゴ22内に設置されたインターホン221に対して回線装置14を介して外部との通話を可能にしている。回線装置14は、通信網4に接続されている。通信網4は、公衆回線網やキャリアネットワーク網、社内閉域ネットワーク網、インターネットを例示することができる。通信網4は、クラウドサーバ6にデータ通信可能に接続されている。クラウドサーバ6は、監視センター5の監視センターサーバ51と同一機能を有しており、監視センターサーバ51の置き換えやバックアップを可能にしている。このように、通信網4は、1以上の昇降機監視装置1と監視センター5とクラウドサーバ6とをデータ通信可能に接続することにより昇降機監視システム10を構成している。
(監視センター5)
監視センター5は、監視センターサーバ51と集中監視装置52と通信装置53と電話システム54とを有している。監視センターサーバ51は、各種のデータを記憶している。例えば、監視センターサーバ51は、入出力データやFPGA用データ、運行監視データ、カゴ監視データ、監視制御データ、出力信号設定データを記憶している。
通信装置53は、通信網4に接続され、通信網4を介して昇降機監視装置1の回線装置14やクラウドサーバ6に対してデータ通信可能にされている。電話システム54は、通信網4に接続され、通信網4を介して回線装置14に対して通話可能にされている。これにより、電話システム54は、カゴ22内に設けられたインターホン221への通話が可能になっている。
集中監視装置52は、情報処理装置からなっており、監視センターサーバ51と通信装置53と電話システム54とに接続されている。集中監視装置52は、通信装置53で受信した各種のデータを収集し、監視センターサーバ51に記憶すると共に、昇降機監視装置1の動作処理にとって必要なデータを監視センターサーバ51から読み出して送信する。
(監視制御処理)
図9に基づいて、昇降機監視装置1で実行される監視制御プログラムについて説明する。なお、監視制御プログラムは、見掛け上、各処理が並列処理されるマルチタスク制御により実行されているものとする。
監視制御プログラムは、図5の演算部153(コンピュータ)において実行可能にされており、初期設定処理(S1)と、運行内容データ収集処理(S2)と、カゴ監視データ収集処理(S3)と、制御盤監視データ収集処理(S4)と、監視装置データ収集処理(S5)と、運行判定処理(S6)と、運転状態判定処理(S7)と、アップロード処理(S8)とを有している。
初期設定処理(S1)は、電源投入時やリセット時においてメモリクリア等の初期設定を行う。運行内容データ収集処理(S2)は、インターフェース装置11から入力された昇降機制御盤21の出力信号(運行内容)を取り込み、取り込んだ運行時刻に紐付けて運行内容を運行監視テーブルの格納形態で記憶する。
カゴ監視データ収集処理(S3)は、カゴ22に設置された各種センサから入力されたカゴ監視データを取り込み、取り込んだ運行時刻に紐付けてカゴ監視データをカゴ監視テーブルの格納形態で記憶する。カゴ監視データとしては、カゴ内温度、カゴ加速度、振動レベル、カゴ内気圧等が例示される。
制御盤監視データ収集処理(S4)は、昇降機制御盤21から放出される電磁波をアンテナ122aにより受信し、受信した電磁波の電圧値や電流値(電力値)のデジタルデータである電磁波レベルデータを検出時刻データに紐付けて記憶すると共に、温度データを検出時刻データに紐付けて記憶する。
監視装置データ収集処理(S5)は、昇降機監視装置1(インターフェース装置11、監視制御装置15、通信通話装置13、回線装置14等)から放出される電磁波をアンテナ122bで受信し、受信した電磁波の電圧値や電流値(電力値)のデジタルデータである電磁波レベルデータを検出時刻データに紐付けて記憶すると共に、昇降機監視装置1の温度データを検出時刻データに紐付けて記憶する。
運行判定処理(S6)は、運行内容データ収集処理(S2)で収集された運行内容データと運行時刻データとに基づいて運行状態が正常及び異常の何れであるかを判定し、判定結果を監視センター5に送信する。例えば、「ドア開」となっている時刻に、「上昇、走行開始」の運行内容が実行された場合は、異常状態であると判定する。
運転状態判定処理(S7)は、カゴ監視データ収集処理(S3)で収集されたカゴ監視データ(カゴ内温度、カゴ加速度、振動レベル、カゴ内気圧等)に基づいて運転状態が正常及び異常の何れであるかを判定し、判定結果を監視センター5に送信する。例えば、正常範囲となる数値範囲をそれぞれ設定し、カゴ監視データが正常範囲内に存在するか否かで運転状態の正常及び異常の何れであるかを判定する。具体例を示すと、カゴ内温度について、正常範囲の数値範囲を15度から28度に設定し、この数値範囲とカゴ内温度とに基づいて判定する。
アップロード処理(S8)は、運行内容データ収集処理(S2)とカゴ監視データ収集処理(S3)と監視装置データ収集処理(S5)とで収集された各種データを監視センター5に送信する。監視センター5への送信は、一定時間ごとであってもよいし、所定のデータ量になったタイミングであってもよい。
(インターフェース処理)
図10に基づいて、インターフェース装置11で実行されるインターフェース処理プログラムについて説明する。なお、監視制御プログラムは、見掛け上、各処理が並列処理されるマルチタスク制御により実行されているものとする。
インターフェース処理プログラムは、図2の演算部114(コンピュータ)において実行可能にされており、初期設定処理(S10)と、運行内容データ入力処理(S20)と、配列変更処理(S30)と、運行内容データ出力処理(S40)と、異常検知処理 (S50)とを有している。
初期設定処理(S10)は、図11に示すように、初期設定が完了したか否かを判定し(S101)、初期設定が完了している場合は(S101:YES)、本処理を終了する。一方、初期設定が完了していない場合は(S101:NO)、昇降機制御盤21の機種番号の入力を受け付ける(S102)。機種番号が入力されると、その機種番号に対応する配列変更データが記憶部113に予め記憶された配列設定テーブル(配列変更データ)の中から検索される(S103)。
S103における検索の結果、機種番号に対応する配列変更データが存在すれば(S104:YES)、機種番号に対応付けられた配列変更データを記憶部113から読み出す(S109)。そして、第三者が配列変更データを読み取って流用することを防止するため、機種番号に対応付けられた配列変更データを除いて、メモリ上の配列変更データを削除した後(S110)、本処理を終了する。一方、機種番号に対応する配列変更データが存在しなければ(S104:NO)、監視センター5の監視センターサーバ51やクラウドサーバ6からなるデータベースサーバにアクセスし、このデータベースサーバに記憶された配列設定テーブル(配列変更データ)の中から、機種番号に対応する配列変更データが検索される(S105)。
この後、機種番号が存在すれば(S106:YES)、S109及びS110を実行した後、本処理を終了する。一方、機種番号が存在しない場合は(S106:NO)、機種番号に対応付けられた配列変更データを作成する(S107)。なお、配列変更データの作成方法は、予め決められた手順で昇降機2を自動や手動で作動させたときの運行内容に、昇降機制御盤21からの出力信号を対応付け、監視制御装置15に図4の配列変更テーブルを完成することで行われる。この後、作成した配列変更データをデータベースサーバに登録し(S108)、S110を実行した後に、本処理を終了する。
運行内容データ入力処理(S20)は、昇降機制御盤21から出力された運行信号を受け付け、図4の配列変更テーブルの入力欄において、出力配列の配列番号に紐付けられた入力信号データを「0」又は「1」に設定する処理である。例えば、カゴ22の扉が開放されている場合は、出力配列の配列番号「IN_04」に対応する入力信号データが「1」に設定される。
配列変更処理(S30)は、配列変更テーブルの入力欄に記憶された入力信号データを、監視制御装置15の監視配列に対応した配列番号の出力信号データに変更する処理である。例えば、カゴ22の扉が開放されることによって、出力配列の配列番号「IN_04」に対応する入力信号データが「1」に設定されると、昇降機制御盤21の監視配列である配列番号「OUT_00」に対応する出力信号データが「1」に設定される。運行内容データ出力処理(S40)は、配列変更テーブルの出力欄に記憶された入力信号データからなる出力信号を監視配列の出力形態で昇降機制御盤21に出力する処理である。
異常検知処理(S50)は、監視制御装置15や昇降機制御盤21等の異常を検知して監視センター5に報知する処理である。具体例を示すと、図2に示すように、監視制御装置15や昇降機制御盤21等から放出された電磁波がアンテナ122a・122bで受信されて受信電圧に変換されると、受信電圧のデジタルデータが記憶部113に記憶される(S501)。この後、一定期間内に収集された受信電圧データに基づいて受信電圧の平均値が算出され、平均受信電圧とされる(S502)。平均受信電圧は異常の有無の境界値を示す閾値と比較される(S503)。平均受信電圧が閾値未満の場合は(S503:NO)、異常無しであると判定されて、本処理が終了する。一方、平均受信電圧が閾値以上の場合は(S503:YES)、異常有りであると判定されて、異常信号が監視センター5に送信された後 (S504)、本処理が終了される。
(インターフェース装置11の変形例)
以上の実施形態において、図2のインターフェース装置11は、演算部114がインターフェース処理プログラムを実行することによって、昇降機制御盤21から出力された出力配列の運行信号を監視配列の運行信号に変更する配列変更処理を実行する構成として説明したが、これに限定されるものではなく、配列変更処理をFPGA(Field Programmable Gate Array)により実行する構成にされていてもよい。
具体例を図13に基づいて説明すると、インターフェース装置11Aは、配列変更部であるFPGA部125を有している。FPGA部125は、入力変換部112と出力変換部120と信号バス130とに接続され、信号バス130を介して各処理部に接続されている。FPGA部125は、出力配列の運行信号を監視配列の運行信号に変更する回路構成を、配列変更データに基づいて形成するFPGA(Field Programmable Gate Array)を有している。ここで、「配列変更データ」は、昇降機制御盤21の機種に対応付けた配列変更処理を実行する回路構成となるようにFPGAを設定するためのデータである。
これにより、インターフェース装置11Aは、昇降機制御盤21から出力された出力配列の運行信号を、運行信号入力部111及び入力変換部112を介してFPGA部125に取り込み、FPGA部125が監視配列の運行信号に変更した後、出力変換部120及び運行信号出力部123を介して監視制御装置15に出力するようになっている。なお、図2のインターフェース装置11と同一機能を有する部材は、同一の部材番号を付記して、その説明を省略する。
記憶部113は、複数の配列変更データを記憶したFPGA用データベースや、配列変更データに基づいてFPGA部125を設定するためのFPGA設定プログラム等を記憶している。なお、FPGA設定プログラムは、FPGAによる回路構成の形成が完了した後、記憶部113から配列変更データを消去するデータ消去処理(データ消去部)を実行することが好ましい。インターフェース装置11Aは、データ消去処理(データ消去部)を有することによって、記憶部113に記憶された配列変更データを消去して外部への漏洩を防止することができる。これにより、インターフェース装置11Aは、予め多くの配列変更データを記憶部113に記憶させておいても、配列変更データの秘匿性を確保することができる。
(インターフェース装置11A:FPGA用データテーブル)
図14は、インターフェース装置11AにおけるFPGA用データテーブルの一例を示すものである。このFPGA用データテーブルのデータは、昇降機制御盤21の機種番号に対応付けられたルックアップテーブル等であり、インターフェース装置11Aの記憶部113に記憶されている。ここで、「ルックアップテーブル」は、所定の処理をFPGAに実行させるための真理値表であり、FPGAは、真理値表で定義された動作通りに実行する回路構成に配線されるようになっている。
詳細に説明すると、FPGA用データテーブルは、機種番号データを記憶する制御盤(機種番号)欄と、ルックアップテーブルデータを記憶するルックアップテーブル欄とを有している。制御盤欄には、機種番号データとして「C_0001」や「C_0002」、「C_0003」が記憶されており、ルックアップテーブル欄には、「FPGA_C01」や「FPGA_C02」、「FPGA_C03」が記憶されている。機種番号データは、ルックアップテーブルデータに紐付けられており、例えば、機種番号データの「C_0001」が選択されると、ルックアップテーブルデータの「FPGA_C01」が選択される。
なお、インターフェース装置11Aの場合は、監視センター5がFPGA用データテーブルをデータベースとして有している。具体例を示すと、図15は、監視センター5の監視センターサーバ51におけるFPGA用データテーブルの一例を示すものである。このFPGA用データテーブルは、インターフェース装置11Aに記憶される図13のFPGA用データテーブルのデータを含む全てのデータを記憶している。データテーブルの構成は、図14のFPGA用データテーブルと同一である。
(インターフェース装置11A:インターフェース処理)
インターフェース装置11Aは、初期設定処理以外は同一の処理である図10のインターフェース処理プログラムを実行している。
図16に基づいてインターフェース装置11Aにおける初期設定処理について説明する。先ず、FPGAを設定するか否かが判定される(S601)。FPGAを設定しない場合は(S601:NO)、本処理を終了する。一方、FPGAを設定する場合は(S601:YES)、昇降機制御盤21の機種番号の入力を受け付ける(S602)。機種番号が入力されると、記憶部113に予め記憶されたFPGA用データが検索される(S603)。検索により機種番号が記憶されている場合は(S604:YES)、機種番号に対応付けられたルックアップテーブルが読み出され(S605)、ルックアップテーブルに基づいてFPGAが設定される(S610)。この後、記憶部113からFPGA用データが削除され(S611)、本処理が終了される。
一方、記憶部113に機種番号が記憶されていない場合は(S604:NO)、機種番号に対応付けられたルックアップテーブルを作成し(S608)、ルックアップテーブルを監視センター5の監視センターサーバ51やクラウドサーバ6からなるデータベースサーバに登録する(S609)。この後、ルックアップテーブルに基づいてFPGAが設定され(S610)、記憶部113からFPGA用データが削除された後(S611)、本処理が終了される。
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、各手段等の具体的構成は、適宜設計変更可能である。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
1 昇降機監視装置
10 昇降機監視システム
11 インターフェース装置
111 運行信号入力部
112 入力変換部
113 記憶部
114 演算部
115 機種データ入力部
116 出力部
117 通信部
118 GPS部
119 補助電源装置
11A インターフェース装置
120 出力変換部
121 A/D変換部
122a・122b アンテナ
123 運行信号出力部
125 FPGA部
13 通信通話装置
130 信号バス
14 回線装置
15 監視制御装置
152 記憶部
153 演算部
154 機種データ入力部
155 出力部
156 通信部
157 GPS部
158 二次電池
159 信号バス
2 昇降機2
21 昇降機制御盤
22 カゴ
221 インターホン
32 監視物件
4 通信網
5 監視センター
51 監視センターサーバ
52 集中監視装置
53 通信装置
54 電話システム
6 クラウドサーバ

Claims (4)

  1. 運行信号の運行内容が出力配列により機種毎に設定された昇降機制御盤に接続可能にされ、前記運行信号に基づいて昇降機の運行状況を監視する昇降機監視装置であって、
    前記昇降機制御盤から出力される前記出力配列の運行信号を受け付け、予め定められた運行内容を示す監視配列に並び替えて出力するインターフェース装置と、
    前記インターフェース装置から出力された前記監視配列の運行信号に基づいて前記昇降機の運行状況を監視する監視制御装置と、を有し、
    前記インターフェース装置は、
    前記昇降機制御盤に接続可能にされ、前記出力配列の運行信号が入力される運行信号入力部と、
    前記出力配列の運行信号を前記監視配列の運行信号に変更する配列変更データを前記昇降機制御盤の機種毎に対応付けて記憶する記憶部と、
    前記運行信号入力部に接続される前記昇降機制御盤の機種データが入力される機種データ入力部と、
    前記機種データ入力部に入力された前記機種データに対応する配列変更データを前記記憶部から読み出し、前記配列変更データに基づいて、前記運行信号入力部に入力された前記出力配列の運行信号を前記監視配列の運行信号に変更する配列変更部と、
    前記監視制御装置に接続され、前記配列変更部で変更された前記監視配列の運行信号を出力する運行信号出力部とを有し、
    前記配列変更部は、
    前記出力配列の運行信号を前記監視配列の運行信号に変更する回路構成を、前記配列変更データに基づいて形成するFPGA(Field Programmable Gate Array)であり、
    前記FPGAによる前記回路構成の形成が完了した後、前記記憶部から前記配列変更データを消去するデータ消去部を有することを特徴とする昇降機監視装置。
  2. 前記配列変更データのデータベースを記憶したデータベースサーバにデータ通信可能に接続された通信部と、
    前記機種データ入力部に入力された前記機種データに対応する配列変更データが前記記憶部に記憶されていない場合に、前記データベースサーバに前記通信部を介してアクセスし、前記機種データに対応する配列変更データを読み出して前記記憶部に記憶させる配列変更データ更新部とを有することを特徴とする請求項1に記載の昇降機監視装置。
  3. 外部電源からの電力が遮断された場合に、電力を出力する補助電源装置と、
    前記外部電源及び前記補助電源装置からの電力供給により作動し、位置情報を送信するGPS(global positioning system)装置とを有することを特徴とする請求項1に記載の昇降機監視装置。
  4. 監視センターにデータ通信可能に接続された通信部と、
    電磁波を受信するアンテナと、
    前記アンテナで受信された前記電磁波の電圧値が所定の閾値以上である場合に、異常状態を示す警報信号を前記通信部を介して監視センターに送信する異常検知部とを有することを特徴とする請求項1に記載の昇降機監視装置。
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