JPH11174130A - 電子装置の診断装置 - Google Patents

電子装置の診断装置

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JPH11174130A
JPH11174130A JP9339155A JP33915597A JPH11174130A JP H11174130 A JPH11174130 A JP H11174130A JP 9339155 A JP9339155 A JP 9339155A JP 33915597 A JP33915597 A JP 33915597A JP H11174130 A JPH11174130 A JP H11174130A
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JP
Japan
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electronic device
electromagnetic wave
electronic control
diagnostic
electronic
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JP9339155A
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Keiichi Sasaki
恵一 佐々木
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非破壊かつオンラインで電子装置の各制御基
板ごとにその全体的な動作状態を監視し、劣化や異常の
診断が行える診断装置を実現する。 【解決手段】 電子装置1内の各電子化制御基板3,3
間の複数箇所に電磁波センサ4を設置して、これらの電
磁波センサによって電子化制御基板の実装部品から放出
する電磁波を検出させる。そして、診断手段5が電磁波
センサの検出信号に基づき、各電子化制御基板の表面に
おける放出電磁波の位置的分布状態又は周波数分布状態
を時系列に監視することにより、オンラインで電子装置
の異常や劣化を診断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の電子化制御
基板がラックに差込まれた構成の電子装置に対して、そ
の異常や劣化を診断する電子装置の診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の電子化制御基板がラックに
差込まれた構成の電子装置の劣化診断を行うために、そ
の入力特性を時系列に測定・監視し、定格値又は初期値
と比較することにより、オンラインで装置の異常や劣化
の状態を判定する手法が一般的に行われてきた。
【0003】また、赤外線センサで診断対象機器基板の
劣化を基板表面温度の異常として観測し、発熱部を検出
することによって劣化部位や故障部位を特定し、またそ
の温度や発熱量から劣化度や寿命を診断する方法も採用
されている。
【0004】さらに、電子装置に実装されている部品の
電気的特性、例えば、入出力特性、マージナルボルテー
ジ、内部雑音などを測定して、その時系列的なデータの
変化から劣化度を求めたり、電子化制御基板上に実装さ
れている樹脂封止ICのアルミ配線腐食量を定量的に評
価し、余寿命を推定することも行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年の
電子部品の高信頼性化に伴い、従来の電子装置の入出力
特性を見るだけで装置の異常や劣化を診断する方法で
は、その異常や劣化を検出することができなくなってき
ている。
【0006】また赤外線センサで基板上の実装ICや電
子化制御基板の表面温度を観測して発熱異常を検出して
実装部品や基板の異常や劣化を診断する方法では、非破
壊での状態観察、基板レベルでのオンライン診断が可能
であるが、ラックに多数枚の電子化制御基板が狭い間隔
で差込まれている電子装置では、温度測定の構成上、電
子装置として稼働中にその中の個々の基板についてオン
ラインで赤外線を検出することが困難である。
【0007】さらに電子装置に実装されている樹脂封止
ICのアルミ配線腐食を劣化指標とした診断方法では、
アルミ配線腐食の定量評価のために電子装置から実装I
Cを抽出する必要があるので破壊検査となり、オンライ
ンで装置の異常や劣化を検出することができない。
【0008】このように、従来の電子装置の劣化診断や
寿命診断法では、診断パラメータの評価方法や測定系や
電子装置の構造がボトルネックとなり、オンラインでの
有効な診断手法が確立されていない問題点があった。
【0009】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたもので、複数の電子化制御基板から構成される
電子装置に対して、その中の電子化制御基板ごとに放出
される電磁波の強度の周波数分布や位置的分布などの情
報に着目し、これらを電磁波センサで直接測定したり、
電波吸収体を用いて熱エネルギに変換して温度として測
定し、その測定データを時系列に観測して電子装置の異
常や劣化を診断することにより、非破壊かつオンライン
で電子装置の各基板ごとにその全体的な動作状態を監視
し、劣化や異常の診断が行える電子装置の診断装置を提
供することを目的とする。
【0010】本発明はまた、電子装置の中の複数の電子
化制御基板それぞれの複数箇所に設置したIC温度計に
よって基板の位置的温度分布を直接測定し、劣化や異常
の診断が行える電子装置の診断装置を提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の電子装
置の診断装置は、ラックに複数の電子化制御基板が差し
込まれて構成されている電子装置に対してその電子化制
御基板間の複数箇所に設置された電磁波センサと、前記
電磁波センサそれぞれが検出する前記電子化制御基板の
実装部品から放出される電磁波の位置的分布状態又は周
波数分布状態を時系列に監視し、前記電子装置の状態を
診断する診断手段とを備えたものである。
【0012】請求項1の発明の電子装置の診断装置で
は、電子装置内の各電子化制御基板間の複数箇所に電磁
波センサを設置して、これらの電磁波センサによって電
子化制御基板の実装部品から放出する電磁波を検出させ
る。そして、診断手段が電磁波センサの検出信号に基づ
き、各電子化制御基板の表面における放出電磁波の位置
的分布状態又は周波数分布状態を時系列に監視すること
により、オンラインで電子装置の状態を診断する。
【0013】これによって、電子装置の各電子化制御基
板から放出される電磁波を測定することによって電子装
置の動作に影響を及ぼすことなくその状態を検査するこ
とができる。また、各電子化制御基板間に電磁波センサ
を設置することによって検出電磁波に異常が見られた場
合に、不具合のある基板を容易に特定することができ
る。さらに、各電子化制御基板の表面の放出電磁波の位
置的分布状態を調べることによって不具合の発生した基
板上の異常箇所も容易に特定することができる。そし
て、周波数分布状態を監視することによって電磁波異常
を高感度に捉えることもできる。
【0014】請求項2の発明は、請求項1の電子装置の
診断装置において、前記電磁波センサがアンテナ素子
と、このアンテナ素子を面走査する走査手段とから成
り、前記診断手段が前記アンテナ素子それぞれの検出し
た電磁波を信号化するスペクトラムアナライザと、この
スペクトラムアナライザの出力を解析し、表示する解析
表示手段から成るものであり、電磁波センサとしてアン
テナ素子を使用することによってセンサの小形化が可能
であり、また走査がしやすい上に広範囲の周波数帯域に
ついて電磁波を検出することができ、またスペクトラム
アナライザの出力を電磁波の強度として解析表示手段に
よって解析させ、その位置的分布状態又は周波数分布状
態を表示させることによって、技術者にとって容易に把
握できる診断情報の提供ができる。
【0015】請求項3の発明の電子装置の診断装置は、
ラックに複数の電子化制御基板が差し込まれて構成され
ている電子装置に対してその電子化制御基板間に設置さ
れ、各電子化制御基板の実装部品から放出される電磁波
を吸収して熱に変換する電波吸収体と、前記電波吸収体
の温度を検出する温度センサと、前記温度センサの出力
を時系列に監視し、前記電子装置の状態を診断する診断
手段とを備えたものである。
【0016】請求項3の発明の電子装置の診断装置で
は、電子装置内の各電子化制御基板間に電波吸収体を設
置して、この電波吸収体によって電子化制御基板の実装
部品から放出する電磁波を吸収させて熱に変換し、その
熱量を温度センサによって検出させる。そして、診断手
段が温度センサの検出信号を時系列に監視することによ
り、オンラインで電子装置の状態を診断する。
【0017】こうして、電子装置の各電子化制御基板か
ら放出される電磁波のエネルギを電波吸収体の温度とし
て検出することによって、電磁波そのものを検出するよ
りも測定が容易となる。また、電波吸収体はこの電子装
置の各基板からの放出電磁波を吸収するので、装置自体
及び装置の周辺におけるEMCやEMIの影響を低減
し、装置として信頼性を向上させる。
【0018】請求項4の発明は、請求項3の電子装置の
診断装置において、前記電波吸収体を互いに熱が移動す
ることがない複数の分割体で構成し、前記温度センサが
各分割体の温度を検出し、前記診断手段は前記分割体の
位置的温度分布状態を求め、その時系列変化を監視する
ことによって前記電子装置の状態を診断するようにした
ものであり、電波吸収体の分割によって放出電磁波のエ
ネルギの位置的分布を反映した形で、各電波吸収分割体
に吸収されたエネルギを温度として検出することがで
き、各基板における異常部位や劣化部位の特定が可能で
ある。
【0019】請求項5の発明の電子装置の診断装置は、
ラックに複数の電子化制御基板が差し込まれて構成され
ている電子装置に対してその電子化制御基板間の複数箇
所に設置され、各電子化制御基板の実装部品から放出さ
れる電磁波を吸収して熱に変換する電波吸収体と、前記
電波吸収体それぞれの温度を検出する温度センサと、前
記電波吸収体それぞれに埋め込まれた電磁波センサと、
前記温度センサの検出する前記電波吸収体それぞれの位
置的温度分布状態と、前記電磁波センサそれぞれが検出
する電磁波の位置的分布状態又は周波数分布状態とを時
系列に監視し、前記電子装置の状態を診断する診断手段
とを備えたものである。
【0020】請求項5の発明の電子装置の診断装置で
は、電子装置内の各電子化制御基板間の複数箇所に基板
の実装部品から放出される電磁波を吸収して熱に変換す
る電波吸収体と、電波吸収体それぞれの温度を検出する
温度センサを設置し、さらに各電波吸収体に電磁波セン
サを埋込み、診断手段によって温度センサの検出する電
波吸収体それぞれの位置的温度分布状態と、電磁波セン
サそれぞれが検出する電磁波の位置的分布状態又は周波
数分布状態とを時系列に監視することによって、電子装
置の状態を診断する。
【0021】これによって、電磁波センサで電磁波を直
接測定すると同時に、電波吸収体で吸収した電磁波エネ
ルギによる温度も測定するので、2つのパラメータで2
重に診断することによって異常や劣化の状態の診断精度
を上げることができる。
【0022】また電波吸収体に電磁波センサを埋込むこ
とによって、各電磁波センサが隣接する基板からの反射
波などを拾わなくなり、純粋に測定したい部分からの放
出電磁波を測定することができ、この点でも診断精度の
向上が望める。
【0023】請求項6の発明は、請求項4又は5の電子
装置の診断装置において、前記電波吸収体の裏面側を前
記電子化制御基板それぞれの裏面に絶縁物を介して貼付
け、前記ラックに差込むことによって当該電波吸収体の
表面側を隣接する電子化制御基板の表面に対向させたも
のであり、各基板間の距離を狭めることができ、装置全
体の小形化が図れる。
【0024】請求項7の発明は、請求項1,2,5又は
6の電子装置の診断装置において、前記診断手段が前記
電磁波センサの検出した前記電子化制御基板の実装部品
から放出される電磁波にウェーブレット変換を施し、各
位置における電磁波の時間−周波数特性を解析して前記
電子装置の状態を診断するようにしたものであり、時間
と周波数と強度(ウェーブレット変換係数)の関係を短
時間で捉えることができ、診断の時間短縮や自動化が可
能になる。
【0025】請求項8の発明の電子装置の診断装置は、
ラックに複数の電子化制御基板が差し込まれて構成され
ている電子装置に対してその電子化制御基板間の複数箇
所に設置された磁気センサと、前記磁気センサそれぞれ
が検出する前記電子化制御基板の表面の磁場強度の位置
的分布状態を時系列に監視し、前記電子装置の状態を診
断する診断手段とを備えたものである。
【0026】請求項8の発明の電子装置の診断装置で
は、電子装置内の各電子化制御基板間の複数箇所に設置
された磁気センサによって各基板上の各部の磁場強度を
検出させ、診断手段によって磁気センサが検出する各基
板上の磁場強度の位置的分布状態を時系列に監視するこ
とによって、電子装置の状態を診断する。
【0027】これによって電子装置の動作中に電子化制
御基板の表面上の空間に発生する磁場を磁気センサで非
接触に測定することができ、装置に影響を与えることな
くオンラインで異常や劣化の状態の診断が行える。また
各基板上の磁場の位置的分布状態の経時変化を観察する
ことによって、異常部位又は劣化部位を特定することも
できる。
【0028】請求項9の発明は、請求項8の電子装置の
診断装置において、前記磁気センサとしてICモジュー
ル化フラックスゲートマグネトメータを用いたものであ
り、電子化制御基板の表面磁場を高感度かつ高精度に検
出することができる。またICモジュール化されている
ためにセンサの小形化及び装置の小形化が図れる。
【0029】請求項10の発明は、請求項8の電子装置
の診断装置において、前記磁気センサが空間3次元の各
軸方向の磁場成分を独立に検出するMR素子若しくはG
MR素子を備えたものであり、各電子化制御基板上にお
ける3次元の各軸方向の磁場成分をそれぞれの軸方向に
対応したMR素子又はGMR素子の磁気抵抗変化として
検出し、これを診断手段によって数値解析することによ
って高感度に磁場の大きさと向きとを測定することがで
き、また3次元の各軸方向磁場成分を独立に測定するの
で、磁場の微妙な変化も検出しやすくなる。さらに、M
R素子又はGMR素子は薄膜で作製できるので、磁気セ
ンサの小形化及び装置の小形化が図れる。
【0030】請求項11の発明の電子装置の診断装置
は、ラックに複数の電子化制御基板が差し込まれて構成
されている電子装置に対してその電子化制御基板間の複
数箇所に設置されたIC温度計と、前記IC温度計それ
ぞれが検出する前記電子化制御基板の表面の温度の位置
的分布状態を時系列に監視し、前記電子装置の状態を診
断する診断手段とを備えたものであり、電子装置がどの
ような形をしていてもIC温度計により直接に電子化制
御基板上の温度分布を測定することができ、オンライン
で装置の状態を診断することができる。
【0031】請求項12の発明の電子装置の診断装置
は、ラックに複数の電子化制御基板が差し込まれて構成
されている電子装置に対してその電子化制御基板上の複
数箇所に設置されたIC温度計と、前記電子化制御基板
それぞれの裏面の複数箇所に絶縁物を介して裏面側が貼
付けられ、表面側に対向する電子化制御基板の実装部品
から放出される電磁波を吸収して熱に変換する電波吸収
体と、前記電波吸収体それぞれの温度を検出する温度セ
ンサと、前記電波吸収体それぞれに埋込まれた電磁波セ
ンサと、前記IC温度計それぞれが検出する前記電子化
制御基板の表面の温度の位置的分布状態、前記温度セン
サが検出する前記電波吸収体それぞれの位置的温度分布
状態及び前記電磁波センサそれぞれが検出する電磁波の
位置的分布状態又は周波数分布状態を時系列に監視し、
前記電子装置の状態を診断する診断手段とを備えたもの
である。
【0032】請求項12の発明の電子装置の診断装置で
は、IC温度計によって計測される各電子化制御基板の
温度分布状態を時系列に監視すると同時に、電子化制御
基板の裏面に貼付けられた電波吸収体の吸収電磁波エネ
ルギを熱量変換する温度センサによって計測される各基
板の電磁波エネルギの位置的分布状態を時系列に監視
し、さらに各電波吸収体に埋込まれた電磁波センサによ
って計測される各基板の電磁波の位置的分布及び周波数
分布を時系列に監視し、オンラインで状態を診断する。
【0033】これによって、電子化制御基板自体の位置
的発熱分布、基板が放出する電磁波エネルギの位置的強
度分布及び基板が放出する電磁波そのものの位置的分布
及び周波数分布を同時に観測し、これらの3つを診断パ
ラメータにして電子装置の状態を診断することができ、
診断精度の向上が図れる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて詳説する。図1は本発明の第1の実施の形態の
電子装置の診断装置の機能的な構成を示している。電子
装置1は、外枠となるラック2に複数枚の電子化制御基
板3が差込まれた構成である。そしてこの電子装置1に
対して、その中の隣接する電子化制御基板3,3間各々
に、また、端位置の電子化制御基板3に対してはそれに
対向するように電磁波センサ4が設置されている。
【0035】診断装置5は、これらの電磁波センサ4を
含め、さらに各電磁波センサ4を対向する電子化制御基
板3の全面にわたって走査する走査部6と、各電磁波セ
ンサ4の検出した電磁波信号強度の周波数分布と各周波
数に対する信号強度の位置的分布を解析する解析部7
と、解析結果を等高線グラフ、3次元グラフなどのグラ
フィックスにしてビジュアルに表示する出力部8とから
構成される。
【0036】図2はこの第1の実施の形態の電子装置の
診断装置5のさらに具体的な機器構成を示している。電
子装置1内の電子化制御基板3に対して電磁波センサ4
が対向するように配置されている。この電磁波センサ4
は、図3の中央部に符号A,B,C,…,Pで示してあ
るように、広い周波数帯域に対応して電磁波の検出が可
能な多数のアンテナ素子4aを2次元マトリクス的に配
置した構成である。なお、このように多数のアンテナ素
子4aを2次元マトリクス的に配置することにより、1
個の小形センサ4を走査部6によって2次元的に移動さ
せて各位置での検出信号を取り出す走査を行う必要がな
く、また2次元各位置の検出信号を同時に取込むことが
できることになる。
【0037】電磁波センサ4を構成する各アンテナ素子
4aはスペクトラムアナライザ10に接続されていて、
このスペクトラムアナライザ10によって各アンテナ素
子4aの受波信号の波形を検出し、その出力が信号線1
1(GPIB等)により解析部7と出力部8を兼務する
コンピュータ12に取込まれるようになっている。
【0038】コンピュータ12には波形解析ツール13
(ソフトウェアであるが、説明の便宜のために符号を付
して示している)が組み込まれていて、基板3の表面各
部の電磁波検出信号に対して、ウェーブレット解析を実
行する。
【0039】このウェーブレット解析とは、計測された
信号f(t)に対してアナライジングウェーブレットと
呼ばれる解析関数Ψ(a,b)を用いて、次の数1式に
基づく変換を行い、計測信号f(t)の周波数成分をそ
の位相情報を失うことなく抽出する手法である。ここ
で、aはスケールパラメータ、bは位置パラメータと呼
ばれるパラメータである。
【0040】
【数1】 アンテナ素子4aで検出された電磁波を、位相情報を有
する周波数成分に分解し、解析結果は3次元グラフや等
高線グラフの形態でコンピュータ12のディスプレイに
表示する。波形解析ツール13はまた、各周波数の強度
の電子化制御基板3上の位置的分布も求め、グラフとし
て表示する。
【0041】この波形解析ツール13によるウェーブレ
ット解析結果の表示例を図3及び図4に示してある。あ
る時刻における一定時間内に、電子化制御基板上の各位
置(A,B,C,…,P)で同時に電磁波を検出し、こ
れを各位置ごとにウェーブレット解析した結果が図3の
等高線グラフ〜である。これにより、基板3上のど
の位置でどのくらいの周波数の電磁波がどれだけの強さ
で発生しているかが分かる。すなわち、基板3の側の実
装部品のレイアウトと対照することによってどの部品か
らどのような電磁波が発生しているかの見当を付けるこ
とができるのである。
【0042】また特定の周波数の電磁波に着目すれば、
その強度と基板上の位置の関係を特定することができ
る。図4はその例を示した3次元グラフである。
【0043】次に、上記の構成の電子装置の診断装置に
よる自己診断機能について説明する。まず、電子化制御
基板3,3間に挿入されている電磁波センサ4で、対向
する電子化制御基板3の放出する電磁波を基板面上の複
数の地点にわたって、全面を網羅するように検出する。
これには、電磁波センサ4が図2に示した例のように複
数個のアンテナ素子4aのマトリクス配置構造である場
合には複数地点での電磁波を同時に検出することが望ま
しいが、電磁波センサ4が1個の場合には一定の走査速
度で各地点の電磁波を測定していくことになる。そし
て、各基板3について、ある一定の時間ごとに測定を行
い、検出した各基板3の電磁波の強度の周波数分布や位
置的分布が初期値(正常状態)からどれだけ変動したか
を割り出し、その変動幅を見て異常や劣化の有無やその
度合を判定する。
【0044】この際、電磁波検出から得る情報としては
検出時刻と基板上の検出位置情報、そして電磁波の強度
とその周波数ごとの成分であり、これらの情報から、ま
ず図4に示したようなある周波数における電磁波の位置
的強度分布を得る。
【0045】そして異常や劣化が起きていると特定の周
波数の電磁波が発生されることが分かっている場合に
は、その特定周波数に着目し、その3次元グラフの強度
の時系列的な変化を監視し、初期値からの逸脱具合を観
察することによって異常発生部位や劣化部位を特定する
のである。
【0046】一方、異常や劣化の兆候を示す電磁波の周
波数帯域が分からない場合には、各地点の検出電磁波形
にウェーブレット変換を施し、電磁波に含まれる周波数
成分を明らかにし、図3のような時間と周波数の関係を
示す等高線グラフを作成することにより、放出電磁波に
含まれているすべての周波数成分の強度変化を監視す
る。ウェーブレット解析する際には、電磁波の周波数分
布変動を検出しやすいように、解析する波形の位相を装
置の動作サイクルや電源サイクルなどと合わせる必要が
ある。このようにして、各位置ごとに電磁波の時間−周
波数分布の時系列変化を調べ、その初期値からの逸脱具
合を見ることにより、異常部位や劣化部位を特定するの
である。
【0047】このようにして、第1の実施の形態の電子
装置の診断装置では、電子化制御基板3の各部位から放
出される電磁波を非接触で測定するので、装置の動作に
影響を与えることなく、オンラインで電子装置の動作状
態を検査することができる。また電子装置1を構成する
複数枚の基板全体、また各基板の表面全体について電磁
波の位置的強度分布を調べるので、不具合が発生してい
る基板、またその基板の異常発生箇所を特定することが
できる。さらに、周波数分布状態を監視することによ
り、電磁波異常を高感度に捉えることができる。
【0048】次に、本発明の第2の実施の形態を図5に
基づいて説明する。この実施の形態の電子装置の診断装
置は、外枠となるラック14に複数枚の電子化制御基板
15が差込まれた電子装置16に対して、その中の隣接
する電子化制御基板15,15間各々に、また端位置の
電子化制御基板15に対してはそれに対向するように、
電磁波を吸収して熱に変換する電波吸収体17が設置さ
れている。
【0049】診断装置18は、これらの電波吸収体17
を含め、さらに各電波吸収体17の発熱する熱量を測定
する熱量センサ19と、この熱量センサ19の測定する
熱量の時系列変化を解析する解析部20と、解析結果を
出力する出力部21とから構成される。
【0050】この実施の形態の電子装置の診断装置18
では、電波吸収体17それぞれが対向する電子化制御基
板15に実装されている電子部品より放出される電磁波
を吸収し、そのエネルギを熱エネルギに変換して自身が
発熱し、熱量センサ19が各電波吸収体17の発熱する
熱量を計測して解析部20に渡す。解析部21では、各
基板17ごとの発熱量を時系列的に監視し、異常や劣化
が見られる基板を特定し、これを出力部21が出力す
る。
【0051】なお、電波吸収体16及び熱量センサ19
は図6に示す構造にすることができる。すなわち電波吸
収体17が2次元マトリクス的な配列の分割体17aに
分割され、個々の分割体17a間では熱のやり取りがで
きないように熱的に絶縁されてプリント配線板22上に
取付けられている。また熱量センサ19としてIC温度
センサ19aが各分割体17aの裏面側に埋込まれてい
て、これらの多数のIC温度センサ19aから図5に示
した解析部20に温度検出信号を出力するようにする。
【0052】このような分割構造にすることにより、分
割体17a各々が電子化制御基板15の対向部分から放
出される電磁波を吸収して発熱し、IC温度センサ19
aがその発熱温度を検出して解析部20に出力する。解
析部20では、各位置のIC温度センサ19aからの信
号に基づいて基板15の表面の位置的温度分布を求め、
さらにその時系列変化を監視し、初期分布や正常分布か
らのずれを見ることにより各基板15の異常や劣化を判
断し、さらに異常高温部位を特定することによって異常
箇所や劣化箇所の特定も行う。この位置的温度分布やそ
の経時変化は解析部20から出力部21に出力され、図
4に示すような2次元グラフにして表示する。これによ
って電子装置の異常や劣化の発生箇所を目で見て容易に
特定できるようになる。
【0053】また、電波吸収体16及び熱量センサ19
は図7に示す構造にすることもできる。すなわち、図6
に示したものと同様に、各電波吸収体17が2次元マト
リクス的な配列の分割体17aに分割され、個々の分割
体17a間では熱のやり取りができないように熱的に絶
縁されてプリント配線板22上に取付けられている。ま
た熱量センサ19としてIC温度センサ19aが各分割
体17aの裏面側に埋込まれている。そしてさらに、各
分割体17aに電磁波センサの信号検出部としてアンテ
ナ素子23が埋込まれていて、これらの多数のIC温度
センサ19a及びアンテナ素子23から図5に示した解
析部20に温度検出信号、電磁波の受波信号を出力する
ようにする。
【0054】このような分割構造にすることによって、
解析部20において、各位置のIC温度センサ19aか
らの信号に基づいて基板15の表面の位置的温度分布を
求め、さらにその時系列変化を監視し、初期分布や正常
分布からのずれを見ることにより各基板15の異常や劣
化を判断し、さらに異常高温部位を特定することによっ
て異常箇所や劣化箇所の特定も行うことができる。また
解析部20では、第1の実施の形態と同様のウェーブレ
ット解析手法を用いて電磁波の位置的分布状態や周波数
分布状態を解析し、出力部21に出力して図3及び図4
に示すようなグラフィックス表示をすることができる。
【0055】これによって異常や劣化の発生箇所を容易
に特定できるようになる。しかもこの場合、電磁波セン
サによる電磁波の位置的分布及び周波数分布の監視と共
に電波吸収体が吸収する熱量による電磁波の位置的分布
を監視することができ、異常や劣化の検出感度を上げ、
診断精度の向上が望める。さらに、電磁波のアンテナ素
子23が電波吸収分割体17aに埋込まれた構造である
ので、隣接する基板からの反射波などのノイズを除去す
ることができ、純粋に測定したい部分からの放出電磁波
だけを測定することができ、診断精度がさらに向上す
る。
【0056】また、電波吸収体17の組込み構造は、図
8に示すようなものにすることができる。すなわち、電
波吸収体17を熱的に絶縁された多数の分割体17aで
構成し、かつ各分割体17の裏面側にIC温度センサ1
9aを埋込み、これを図6に示した実施の形態と同様に
絶縁体層23上に2次元マトリクス配列で取付け、電子
装置内の各電子化制御基板15の裏面側に貼付けた構造
にするのである。そして各IC温度センサ19aからの
温度信号の解析は、図5に示した第2の実施の形態の解
析部20が同様に行う。
【0057】このような組込み構造にすれば、各電子化
制御基板15,15間の間隔を狭くすることができ、電
子装置自体の小形化を図ることができる。また電子化制
御基板15から放出される電磁波を電波吸収分割体17
aに吸収して熱量に変換し、温度センサ19aによって
スカラー量として取り出すので、測定系が簡易化でき
る。
【0058】次に、本発明の第3の実施の形態を図9に
基づいて説明する。この実施の形態は、外枠となるラッ
ク24に複数枚の電子化制御基板25が差込まれた電子
装置26に対して、その中の隣接する電子化制御基板2
5,25間各々に、また端位置の電子化制御基板25に
対してはそれに対向するように磁気センサ28が設置さ
れている。
【0059】診断装置29は、これらの磁気センサ28
を含め、さらに各磁気センサ28の検出信号を変換し、
磁場分布を求める解析部30と、解析結果を出力する出
力部31とから構成される。
【0060】磁気センサ28は図10に示す構造であ
り、プリント配線基板32に多数のICモジュール化フ
ラックスゲートマグネトメータ33を対向する電子化制
御基板25の表面全体をほぼ網羅するように2次元マト
リクス配置している。
【0061】これによって、磁気センサ28は対向する
電子化制御基板25の表面に発生している磁気を基板表
面全体にわたって検出することができ、またこれを解析
部30で基板25上の各位置における磁場の強さや向き
などの磁気分布に計算し直し、その計算結果を初期状態
と比較し、ずれを観察することにより、異常や劣化を判
定し、また基板25上の異常部位や劣化部位を特定する
ことができる。
【0062】なお、個々のICモジュール化フラックス
ゲートマグネトメータ33は一方向の磁場強度測定しか
できないので、これをプリント配線基板32に取付ける
際には、検出対象の発生磁場を考慮して取付け方向に注
意する必要がある。またこのフラックスゲートマグネト
メータ33に高感度なアモルファス無磁歪磁心(Fe4
Co66Si1515)を用いた場合、感度12.4V/O
e、最大分解能1.3×10-6Oe程度であるので、た
とえ1方向だけの磁場検出でも故障部位の検出が容易に
なる。またICモジュール化のものを使用することによ
り、装置の小形化が可能である。
【0063】この第3の実施の形態において、磁気セン
サ28の構造は図11に示すものを用いることもでき
る。この磁気センサ28は、3次元の各軸(x,y,
z)方向の磁場成分を独立に検出するためのそれぞれの
軸方向の磁場成分検出に対応した3つのMR素子又はG
MR素子33,34,35から成る3次元磁気ヘッド3
6をプリント配線基板32上に2次元マトリクス配置し
た構造である。
【0064】このような磁気センサ28を図9に示すよ
うに各電子化制御基板25に対向配置することにより、
MR素子またはGMR素子によって高感度で磁場を測定
し、さらに3次元の各軸(x,y,z)方向の磁場成分
を独立に測定することができ、磁場の微妙な変化を検出
しやすくなる。またMR素子やGMR素子は薄膜にでき
るので、3次元磁気ヘッド36のサイズや形状を比較的
に自由に変えられ、磁気センサ28を小形化でき、電子
装置の全体の大きさも小さくできる。
【0065】次に、本発明の第4の実施の形態の電子装
置の診断装置を図12に基づいて説明する。第4の実施
の形態における電子装置は、図1に示した第1の実施の
形態と同様に、ラック内に複数枚の電子化制御基板40
を差込んだ構造である。そして診断装置41は、この電
子化制御基板40それぞれの裏面側に各部の温度を測定
するための小形温度センサとして多数個のIC温度セン
サ42をその裏面全体を網羅するように実装し、これら
のIC温度センサ42からの出力を解析部43で解析
し、各制御基板40の位置的温度分布を監視し、初期状
態や定常状態からのずれにより異常や劣化を判定する構
成である。各電子化制御基板40の温度分布状態は解析
部43から出力部44に出力し、図4に示したように2
次元グラフにして表示することによって技術者に容易に
理解できるようにすることができる。
【0066】次に、本発明の第5の実施の形態の電子装
置の診断装置を図13に基づいて説明する。この実施の
形態において、電子装置は図1に示した第1の実施の形
態と同様に、ラック内に複数枚の電子化制御基板45を
差込んだ構造である。そして診断装置の複合センサ部4
6は、図12に示した第4の実施の形態と同様に各電子
化制御基板45の裏面側に多数個の第1のIC温度セン
サ42が実装され、これらの多数個のIC温度センサ4
2を覆うように裏面全体に絶縁体層47が形成され、そ
の上に、診断に必要な数に分割された電波吸収体の分割
体48が貼付けられており、各電波吸収分割体48内に
その温度を検出するための第2のIC温度センサ49が
埋込まれ、さらに各電波吸収分割体48の表面側に電磁
波を検出するためのアンテナ素子50が埋込まれた複合
構造である。
【0067】これによって、各複合センサ部46の第1
のIC温度センサ42によってそれが実装されている側
の基板(図では左側の基板)45の温度検出を行い、電
波吸収分割体48は対向する基板(図では右側の基板)
45から放出される電磁波を吸収して熱エネルギに変換
し、それを第2のIC温度センサ49によって検出し、
さらにアンテナ素子50も対向する基板(図では右側の
基板)45から放出される電磁波を直接受波し、それら
の検出信号を解析部51へ出力する。
【0068】解析部51では、第1のIC温度センサ4
2からの信号については図12に示した第4の実施の形
態と同様に基板45の温度分布を解析し、また第2のI
C温度センサ49からの信号については図6及び図7に
示した第2の実施の形態と同様に電磁波強度を温度分布
に換算して解析し、さらにアンテナ素子50からの信号
に対しては図2に示した第1の実施の形態と同様にウェ
ーブレット解析を行い、これらの解析結果に基づいて、
電子装置の異常や劣化を判定する。またその解析結果
は、出力部52に出力して適宜の形態、例えば、図3及
び図4に示したようなグラフにして表示することによっ
て技術者に容易に理解できるようにする。
【0069】この実施の形態の場合、電子化制御基板の
各部の温度分布、それが放出する電磁波の位置的分布や
周波数分布、さらに磁気エネルギを熱エネルギに変換
し、温度分布として解析するので、3種類の情報に基づ
いて電子装置の診断が行え、診断精度が向上する。
【0070】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
電子装置の各電子化制御基板から放出される電磁波を測
定することによって電子装置の動作に影響を及ぼすこと
なくその動作状態を検査することができ、また、各電子
化制御基板間に電磁波センサを設置することによって検
出電磁波に異常が見られた場合に、不具合のある基板を
容易に特定することができ、また、各電子化制御基板の
表面の放出電磁波の位置的分布状態を調べることによっ
て不具合の発生した基板上の異常箇所も容易に特定する
ことができ、さらに周波数分布状態を監視することによ
って電磁波異常を高感度に捉えることもできる。
【0071】請求項2の発明によれば、電磁波センサと
してアンテナ素子を使用することによってセンサの小形
化が可能であり、また走査がしやすい上に広範囲の周波
数帯域について電磁波を検出することができ、またスペ
クトラムアナライザの出力を電磁波の強度として解析表
示手段によって解析させ、その位置的分布状態又は周波
数分布状態を表示させることによって、技術者にとって
容易に把握できる診断情報の提供ができる。
【0072】請求項3の発明によれば、電子装置の各電
子化制御基板から放出される電磁波のエネルギを電波吸
収体の温度として検出することによって、電磁波そのも
のを検出するよりも測定が容易となり、また、電波吸収
体はこの電子装置の各基板からの放出電磁波を吸収する
ので、装置自体及び装置の周辺におけるEMCやEMI
の影響を低減し、装置として信頼性を向上させることが
できる。
【0073】請求項4の発明によれば、電波吸収体の分
割によって放出電磁波のエネルギの位置的分布を反映し
た形で、各電波吸収分割体に吸収されたエネルギを温度
として検出することができ、各基板における異常部位や
劣化部位の特定が可能である。
【0074】請求項5の発明によれば、電磁波センサで
電磁波を直接測定すると同時に、電波吸収体で吸収した
電磁波エネルギによる温度も測定するので、2つのパラ
メータで2重に診断することによって異常や劣化の状態
の診断の精度を上げることができ、また電波吸収体に電
磁波センサを埋込むことによって、各電磁波センサが隣
接する基板からの反射波などを拾わなくなり、純粋に測
定したい部分からの放出電磁波を測定することができ、
この点でも診断精度の向上が図れる。
【0075】請求項6の発明によれば、各基板間の距離
を狭めることができ、装置全体の小形化が図れる。
【0076】請求項7の発明によれば、時間と周波数と
強度(ウェーブレット変換係数)の関係を短時間で捉え
ることができ、診断の時間短縮や自動化が可能になる。
【0077】請求項8の発明によれば、電子装置の動作
中に電子化制御基板の表面上の空間に発生する磁場を磁
気センサで非接触に測定することができ、装置に影響を
与えることなくオンラインで異常や劣化の状態の診断が
行え、また各基板上の磁場の位置的分布状態の経時変化
を観察することによって、異常部位又は劣化部位を特定
することもできる。
【0078】請求項9の発明によれば、磁気センサとし
てICモジュール化フラックスゲートマグネトメータを
用いることによって、電子化制御基板の表面磁場を高感
度かつ高精度に検出することができ、またICモジュー
ル化されているためにセンサの小形化及び装置の小形化
が図れる。
【0079】請求項10の発明によれば、各電子化制御
基板上における3次元の各軸方向の磁場成分をそれぞれ
の軸方向に対応したMR素子又はGMR素子の磁気抵抗
変化として検出し、これを診断手段によって数値解析す
ることによって高感度に磁場の大きさと向きとを測定す
ることができ、また3次元の各軸方向磁場成分を独立に
測定するので、磁場の微妙な変化も検出しやすくなり、
さらに、MR素子又はGMR素子は薄膜で作製できるの
で、磁気センサの小形化及び装置の小形化が図れる。
【0080】請求項11の発明によれば、電子装置がど
のような形をしていてもIC温度計により直接に電子化
制御基板上の温度分布を測定することができ、オンライ
ンで装置の状態を診断することができる。
【0081】請求項12の発明によれば、電子化制御基
板自体の位置的発熱分布、基板が放出する電磁波エネル
ギの位置的強度分布及び基板が放出する電磁波そのもの
の位置的分布及び周波数分布を同時に観測し、これらの
3つを診断パラメータにして電子装置の異常や劣化の状
態を診断することができ、診断精度の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の機能構成を示すブ
ロック図。
【図2】上記の実施の形態の具体的なシステム構成を示
すブロック図。
【図3】上記の実施の形態におけるウェーブレット解析
手法による解析結果の説明図。
【図4】上記の実施の形態におけるウェーブレット解析
手法による解析結果の説明図。
【図5】本発明の第2の実施の形態のブロック図。
【図6】上記の実施の形態における電波吸収体を分割体
にして2次元マトリクス配置した変形例の説明図。
【図7】上記の実施の形態における電波吸収体を分割体
にして2次元マトリクス配置し、さらに各分割体にアン
テナ素子を組み込んだ変形例の説明図。
【図8】上記の実施の形態における電波吸収体の取付け
構造を示す説明図。
【図9】本発明の第3の実施の形態のブロック図。
【図10】上記の実施の形態における磁気センサの構造
を示す説明図。
【図11】上記の実施の形態における磁気センサの変形
例を示す説明図。
【図12】本発明の第4の実施の形態のブロック図。
【図13】本発明の第5の実施の形態のブロック図。
【符号の説明】
1 電子装置 2 ラック 3 基板 4 電磁波センサ 4a アンテナ素子 5 診断装置 6 走査部 7 解析部 8 出力部 10 スペクトラムアナライザ 12 コンピュータ 13 波形解析ツール 14 ラック 15 基板 16 電子装置 17 電波吸収体 17a 分割体 18 診断装置 19 熱量センサ 19a 温度センサ 20 解析部 21 出力部 22 プリント配線基板 23 絶縁体層 24 ラック 25 基板 26 電子装置 28 磁気センサ 29 診断装置 30 解析部 31 出力部 32 プリント基板 33 ICモジュール化フラックスゲートマグネトメー
タ 34,35,36 MR素子又はGMR素子 37 3次元磁気ヘッド 40 基板 41 診断装置 42 IC温度センサ 43 解析部 44 出力部 45 基板 46 複合センサ部 47 絶縁体層 48 電波吸収分割体 49 IC温度センサ 50 アンテナ素子 51 解析部 52 出力部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラックに複数の電子化制御基板が差し込
    まれて構成されている電子装置に対してその電子化制御
    基板間の複数箇所に設置された電磁波センサと、 前記電磁波センサそれぞれが検出する前記電子化制御基
    板の実装部品から放出される電磁波の位置的分布状態又
    は周波数分布状態を時系列に監視し、前記電子装置の状
    態を診断する診断手段とを備えて成る電子装置の診断装
    置。
  2. 【請求項2】 前記電磁波センサはアンテナ素子から成
    り、前記診断手段はこのアンテナ素子を面走査する走査
    手段と、前記アンテナ素子それぞれの検出した電磁波を
    信号化するスペクトラムアナライザと、このスペクトラ
    ムアナライザの出力を解析し、表示する解析表示手段か
    ら成ることを特徴とする請求項1に記載の電子装置の診
    断装置。
  3. 【請求項3】 ラックに複数の電子化制御基板が差し込
    まれて構成されている電子装置に対してその電子化制御
    基板間に設置され、各電子化制御基板の実装部品から放
    出される電磁波を吸収して熱に変換する電波吸収体と、 前記電波吸収体の温度を検出する温度センサと、 前記温度センサの出力を時系列に監視し、前記電子装置
    の状態を診断する診断手段とを備えて成る電子装置の診
    断装置。
  4. 【請求項4】 前記電波吸収体を互いに熱が移動するこ
    とがない複数の分割体で構成し、前記温度センサは各分
    割体の温度を検出し、前記診断手段は前記分割体の位置
    的温度分布状態を求め、その時系列変化を監視すること
    によって前記電子装置の状態を診断することを特徴とす
    る請求項3に記載の電子装置の診断装置。
  5. 【請求項5】 ラックに複数の電子化制御基板が差し込
    まれて構成されている電子装置に対してその電子化制御
    基板間の複数箇所に設置され、各電子化制御基板の実装
    部品から放出される電磁波を吸収して熱に変換する電波
    吸収体と、 前記電波吸収体それぞれの温度を検出する温度センサ
    と、 前記電波吸収体それぞれに埋め込まれた電磁波センサ
    と、 前記温度センサの検出する前記電波吸収体それぞれの位
    置的温度分布状態と、前記電磁波センサそれぞれが検出
    する電磁波の位置的分布状態又は周波数分布状態とを時
    系列に監視し、前記電子装置の状態を診断する診断手段
    とを備えて成る電子装置の診断装置。
  6. 【請求項6】 前記電波吸収体の裏面側を前記電子化制
    御基板それぞれの裏面に絶縁物を介して貼付け、前記ラ
    ックに差込むことによって当該電波吸収体の表面側を隣
    接する電子化制御基板の表面に対向させたことを特徴と
    する請求項4又は5に記載の電子装置の診断装置。
  7. 【請求項7】 前記診断手段は、前記電磁波センサの検
    出した前記電子化制御基板の実装部品から放出される電
    磁波にウェーブレット変換を施し、各位置における電磁
    波の時間−周波数特性を解析して前記電子装置の状態を
    診断することを特徴とする請求項1,2,5又は6に記
    載の電子装置の診断装置。
  8. 【請求項8】 ラックに複数の電子化制御基板が差し込
    まれて構成されている電子装置に対してその電子化制御
    基板間の複数箇所に設置された磁気センサと、 前記磁気センサそれぞれが検出する前記電子化制御基板
    の表面の磁場強度の位置的分布状態を時系列に監視し、
    前記電子装置の状態を診断する診断手段とを備えて成る
    電子装置の診断装置。
  9. 【請求項9】 前記磁気センサは、ICモジュール化フ
    ラックスゲートマグネトメータであることを特徴とする
    請求項8に記載の電子装置の診断装置。
  10. 【請求項10】 前記磁気センサは、空間3次元の各軸
    方向の磁場成分を独立に検出するMR素子若しくはGM
    R素子を備えたことを特徴とする請求項8に記載の電子
    装置の診断装置。
  11. 【請求項11】 ラックに複数の電子化制御基板が差し
    込まれて構成されている電子装置に対してその電子化制
    御基板間の複数箇所に設置されたIC温度計と、 前記IC温度計それぞれが検出する前記電子化制御基板
    の表面の温度の位置的分布状態を時系列に監視し、前記
    電子装置の状態を診断する診断手段とを備えて成る電子
    装置の診断装置。
  12. 【請求項12】 ラックに複数の電子化制御基板が差し
    込まれて構成されている電子装置に対してその電子化制
    御基板間の複数箇所に設置されたIC温度計と、 前記電子化制御基板それぞれの裏面の複数箇所に絶縁物
    を介して裏面側が貼付けられ、表面側に対向する電子化
    制御基板の実装部品から放出される電磁波を吸収して熱
    に変換する電波吸収体と、 前記電波吸収体それぞれの温度を検出する温度センサ
    と、 前記電波吸収体それぞれに埋込まれた電磁波センサと、 前記IC温度計それぞれが検出する前記電子化制御基板
    の表面の温度の位置的分布状態、前記温度センサが検出
    する前記電波吸収体それぞれの位置的温度分布状態及び
    前記電磁波センサそれぞれが検出する電磁波の位置的分
    布状態又は周波数分布状態を時系列に監視し、前記電子
    装置の状態を診断する診断手段とを備えて成る電子装置
    の診断装置。
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