JP6935627B2 - 熱溶融型転写記録用受像シート - Google Patents

熱溶融型転写記録用受像シート Download PDF

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Description

本発明は、受像層の耐剥離強度と耐アルコール性と熱溶融型転写記録方式による印字画像転写性に優れ、さらに各種筆記具による筆記性が特に優れた事を特徴とする熱溶融型転写記録用受像シートに関するものである。
サーマルプリンタのサーマルヘッドの熱によって熱溶融型転写リボンのバインダー成分中に顔料を分散させたインクを熱溶融して用紙などに圧着することによって転写させる熱溶融型転写記録方式は、プリンタの構造が簡単で保守が容易であるため、製造業、流通業、小売業等で一般的に広く用いられている。有効期限や宛名やバーコードなどを可視情報として記録することが要求されている物流ラベルや内容表示ラベルや管理ラベルなどのラベル類や、入場券や回数券や乗車券などのチケット類や、会員カードやプリペイドカードなどのカード類などの用途などで広く用いられている。
本発明の熱溶融型転写記録用受像シートは、例えば物流ラベルのように、その表面に熱溶融型転写リボンとサーマルプリンタを使って宛先やバーコードなどの印字を行い物品に添付して使用するような一般的な熱溶融型転写記録用受像シートとしての用途でも使用する事が可能であるが、熱溶融型転写リボンによる印字が可能であるだけでなく、さらに鉛筆やボールペン(油性)やサインペン(水性)などの筆記具によって表面に情報を記入する用途での使用に特に適している。
この様な用途としては、例えばインデックス用ラベルや、試験用サンプルなどに内容物の詳細やサンプル番号などを記入して貼付する内容表示ラベルや、医療機関などにおいて採血サンプル等に患者名や患者番号などを記入して貼付する医療用ラベルなどのラベル類、受取確認サイン欄などがあるような伝票類、署名欄などを有する会員カードなどのカード類等の用途が挙げられるが、これらに限定されない。
この様な筆記性に優れた熱溶融型転写記録用受像シートとしては、これまでに上質紙などの紙基材の物が主に用いられてきた。上質紙の表面にはパルプ繊維による凹凸が適度にあり、さらにパルプ繊維のインク吸収性が良好であるので各種筆記性は良好であるが、逆に熱溶融型転写記録方式で印字を行うと上質紙の表面の凹凸などの影響によって、印字画像の転写不良などの問題が発生しやすい傾向があり、さらにはインク吸収量のばらつきが大きい為にサインペンなどの筆記具などのインクが滲みやすいという傾向があった。
次に上質紙を基材として、その表面に白色鉱物系顔料と少量の接着剤などからなる塗料を塗布した後にカレンダーロールなどを通して表面の平滑性を改善したコート紙が熱溶融型転写記録用受像シートとして用いられるようになった。コート紙は表面の平滑性が上質紙の時よりも改善された事によって、熱溶融型転写記録方式で印字を行った時のインク抜けなどの印字画像の転写不良などの問題が改善され、さらには表面を構成する白色鉱物系顔料と接着剤によってインクの吸収性のばらつきが改善された事によって筆記具のインクの滲みの問題も解消されたが、逆に鉛筆やボールペンなどの筆先と受像層間の摩擦が筆記時に必要になる筆記具においては、コート紙表面の平滑性が高くなった為に筆記性が低下するようになった。そもそも上質紙やコート紙のような紙を基材とする熱溶融型転写記録用受像シートは、受像層表面にセロファンテープを張り付けてから剥がしたりすると、受像層と基材間で層間剥離が発生したり、基材である上質紙自体が破損して受像層と基材の一部が纏まって剥離してしまうなど、受像層の耐剥離強度に根本的な問題があった。
さらに近年では食品関係や医療関係で使用する熱溶融型転写記録用受像シートにおいて、殺菌の為にアルコールと接触する事が多いことなどから耐アルコール性などが求められており、熱溶融型転写記録用受像シート自体の耐アルコール性が必要なだけでなく、印字に使用する熱溶融型転写リボンにおいてもインクの主成分に耐アルコール性のある樹脂分を使用したレジンタイプの熱溶融型転写リボンを使用する必要性が出てきた。このようなレジンタイプの熱溶融型転写リボンを使用してコート紙に対して熱溶融型転写記録方式によって印字を行うと、コート紙表面に塗布されている白色鉱物系顔料を主成分とした受像層成分とレジンタイプの熱溶融型転写リボンのインク成分の相性が良くない為に印字画像の転写不良や密着性不良の問題が新たに発生するようになった。
この様な受像層の耐剥離強度や耐アルコール性の問題に対して、例えば特許文献1に示されるように、樹脂基材の一方の面に受像層を一層設け、受像層がガラス転移点の範囲が−30〜60℃であるポリエステル系樹脂と多価カルボジイミドと疎水性シリカなどからなる事を特徴とした熱転写受容シートが提案されている。
この方法によれば樹脂基材を使用する事によって、紙基材に比べて基材の強度が増し、受像層に添加したポリエステル系樹脂と多価カルボジイミドと樹脂基材の間で架橋反応が発生する事により受像層と樹脂基材の間の密着性と受像層の塗膜強度が向上する事によって、受像層の耐剥離強度と耐アルコール性が飛躍的に向上し、レジンタイプの熱溶融型転写リボンと受像層の成分との相性も良好で熱溶融型転写記録方式による印字画像転写性も優れていた。
しかしながら、この方法においても受像層の耐剥離強度や耐アルコール性や熱溶融型転写記録方式による印字画像転写性に優れているものの、筆記性に関しては油性インクを使ったフェルトペンなどの元々あらゆるものに対する筆記性に優れた筆記具の筆記性はあるものの、受像層にインクを吸収させるためのシリカの添加量が少なく且つ受像層表面の平滑性が高い為に鉛筆やボールペンなどの筆先と受像層表面間の摩擦が必要な筆記具の筆記性が悪く、さらにはサインペンなどの水性インクを使用した筆記具においてはインク自体がはじいてしまうなど筆記性が良くなかった。このように受像層の耐剥離強度と耐アルコール性と熱溶融型転写記録方式による印字画像転写性に優れ、さらに各種筆記具による筆記性が優れた熱溶融型転写記録用受像シートを作成することは依然として困難であった。
特開2015−9558号公報
本発明はこの様な状況に鑑みてなされたものであり、受像層の耐剥離強度と耐アルコール性と熱溶融型転写記録方式による印字画像転写性に優れ、さらに各種筆記具による筆記性が特に優れた事を特徴とする熱溶融型転写記録用受像シートを提供する事が本発明の主たる課題である。
本発明者が検討した結果、フィルム基材上にポリエステル系樹脂とHDI(ヘキサメチレンジイソシアネート)系ポリイソシアネートと非結晶性シリカと疎水性シリカを少なくとも含有した受像層を設け、さらに受像層表面の王研式平滑度(JIS P8155)を50〜1000秒の範囲に調整した熱溶融型転写記録用受像シートを提供する事によってこれらの課題を解決する事が可能となった。
本発明によれば、受像層の耐剥離強度と耐アルコール性と溶融型転写記録方式による印字画像転写性に優れると同時に鉛筆やボールペンやサインペンなどの各種筆記具による筆記性が特に優れた熱溶融型転写記録用受像シートを得る事が可能となる。
本発明の熱溶融型転写記録用受像シートの実施形態の一例を示す模式的断面図。 本発明の熱溶融型転写記録用受像シートの受像層側から見た使用例の一例を示す模式的平面図。
本発明における熱溶融型転写記録用受像シート3は、基本的に図1に示されるように、少なくとも受像層1とフィルム基材2の2層構造からなり、例えばラベルとして使用する場合にはフィルム基材2の受像層1を設けた面の反対側の面に粘着層などを設けて使用すればよい。
図2は本発明の熱溶融型転写記録用受像シートを診察券8として使用した際の使用例の一例について受像層側から見た際の模式的平面図である。図2の診察券8には病院名などの固定データが印字されている熱溶融型転写記録方式による印字部位4と、氏名などの記入事項のタイトルなどの固定データが印字された熱溶融型転写記録方式による印字部位5と、氏名をボールペンなどで筆記する為の筆記具による筆記部位6と、バーコードなどの可変データを印字する熱溶融型転写記録方式による印字部位7が設けられている。
本発明の熱溶融型転写記録用受像シートは図2の診察券8のように、熱溶融型転写リボンとサーマルプリンタ等を用いて熱溶融型転写記録方式によって病院名などの固定データやバーコードなどの可変データを受像層に印字すると同時に、同じ受像層上に鉛筆やボールペン(油性)やサインペン(水性)を用いて氏名などの情報を記入する必要のある用途で好適に利用される。
これまでの熱溶融型転写記録用受像シートにおいては熱溶融型転写記録方式による印字画像転写性と各種筆記具による筆記性を両立させる事が困難であった。印字画像転写性と筆記性が両立している場合でも、例えば油性インクを使ったフェルトペンなどの筆記具の筆記性は良好であるが水性インクを使った筆記具や鉛筆やボールペンなどの筆先と受像層間の摩擦力が必要な筆記具における筆記性が良くない事が多かった。その為に本発明の熱溶融型転写記録用受像シートにおいては、熱溶融型転写記録方式による印字画像転写性と各種筆記具による筆記性が共に良好で、特に様々な筆記用具による筆記性が優れている必要性がある。
<熱溶融型転写記録用受像シートについて>
本発明における熱溶融型転写記録用受像シートは、フィルム基材上にポリエステル系樹脂とHDI系ポリイソシアネートと非結晶性シリカと疎水性シリカを少なくとも含有した受像層を設け、さらに受像層表面の王研式平滑度(JIS P8155)が50〜1000秒の範囲である事が好ましい。基材にフィルム製の基材を用いる事によって熱溶融型転写記録用受像シートの基材の強度を向上する事が可能となり、さらに受像層にポリエステル系樹脂とHDI系ポリイソシアネートなどからなるバインダー成分を添加する事によって、架橋によりフィルム基材と受像層間の密着が向上し且つ受像層の塗膜強度が向上した結果、受像層の耐剥離強度と耐アルコール性を向上させる事が可能となった。さらに受像層が非結晶性シリカと疎水性シリカを共に含有し、受像層表面の王研式平滑度が前記範囲であれば、受像層が油性インクと水性インク両方に対して親和性があり、インクの滲みやハジキが抑制されて各種筆記具による筆記性が良好になるだけでなく、熱溶融型転写記録方式による印字画像転写性も良好である事を発明者は見出した。
<熱溶融型転写記録用受像シートの各構成体>
次に本発明における熱溶融型転写記録用受像シートの各構成体についての詳細説明を下記に示す。
(フィルム基材)
本発明の熱溶融型転写記録用受像シートのフィルム基材の主原料である樹脂成分は、特に限定はされないが、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂などの熱可塑性樹脂などがあげられ、これらの1種または2種以上を適宜選択して混合又は重合したものを用いてよいが、ポリエステル系樹脂又はポリオレフィン系樹脂を使用する事がより好ましい。
フィルム基材の構成種別としては、前述した樹脂からなる透明フィルム、さらにそれらの樹脂に白色顔料や充填剤を加えて成膜した白色不透明フィルム、あるいはそれらの樹脂からなる発泡フィルム又は合成紙、もしくは前記したフィルム基材同士を組み合わせた積層体なども使用できる。
フィルム基材の厚みは特に限定はされないが、30〜300μmの範囲から使用用途に応じて適宜選択してすればよく、さらに好ましくは50〜200μmの範囲から使用する事が望ましい。基材の厚みが前記範囲内であれば、加工性及び使用時のハンドリング性が良好である。フィルム基材の表面には、各種易接着処理を施してある事が好ましいが特に限定されない。
(受像層)
本発明の熱溶融型転写記録用受像シートにおける受像層は、熱溶融型転写記録方式によって印字が行われたり、各種筆記具によって筆記が行われたりする為に、熱溶融型転写記録用受像シートの一方の面の最外層に設けられ、熱溶融型転写記録方式による印字画像転写性や各種筆記具による筆記性や耐アルコール性を向上させる為に設けられている層である。
本発明の熱溶融型転写記録用受像シートの受像層の原料としては、受像層の塗膜を形成する為のバインダー成分とインクなどの浸透性を改善する為のフィラー成分を主な構成体としている。本発明の受像層を構成するバインダー成分としては耐アルコール性があり熱溶融型転写リボンのインクや筆記具のインクに対して密着性が良いような樹脂を添加する事が好ましく、例えばポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂などの熱可塑性樹脂などが挙げられ、これらの1種または2種を適宜選択して混合又は重合したものを用いてよい。本発明においては後述するようにポリイソシアネート系架橋剤との反応性に優れた樹脂である事が好ましい為、本発明においては特にポリエステル系樹脂をバインダー成分として選択して使用した。
本発明の熱溶融型転写記録用受像シートの受像層のバインダー成分として用いるポリエステル系樹脂は、高分子鎖中にエステル結合を少なくとも有する熱可塑性の樹脂であり、各種飽和共重合ポリエステル樹脂や各種飽和変性共重合ポリエステル樹脂や各種熱可塑性ポリエステル系エラストマーやポリエステル樹脂と他樹脂の共重合体なども含まれる。さらにポリエステル系樹脂の数平均分子量は5000〜50000の範囲である事がより好ましく、さらにガラス転移点が60〜120℃の範囲である事がより好ましい。前記条件を満たすようなポリエステル系樹脂であれば、加工性が容易であるだけでなく、適度に架橋反応が発生し、耐アルコール性や耐ブロッキング性も良好なものとなる。
受像層に添加するポリエステル系樹脂の添加量は受像層全体の40〜70質量%である事が好ましく、さらには40〜60質量%である事がより好ましい。受像層のポリエステル系樹脂の添加量が前記範囲内であれば、後述するHDI系ポリイソシアネートと架橋することによって、受像層の耐剥離強度と耐アルコール性と熱溶融型転写記録方式による印字画像転写性が良好である。
さらに本発明の受像層のバインダー成分には、ポリエステル系樹脂に加えて架橋剤としてヘキサメチレンジイソシアネートを原料として用いたHDI系ポリイソシアネートをさらに加える事が必須である。HDI系ポリイソシアネートは黄変しないだけでなく、架橋後の塗膜強度の経時変化も少ないなど耐候性が非常に優れている。さらに本発明者が検討した結果、通常は受像層中のバインダー成分の添加量が少なくなると、受像層の耐剥離強度が弱くなったり添加したフィラー成分が脱落し易くなったりするが、受像層のバインダー成分としてHDI系ポリイソシアネートを加えると他の架橋剤に比べてバインダー成分の添加量が少なくても受像層の耐剥離強度が強く且つフィラー成分の脱落が少なくなる傾向がある事を発明者は見出した。
受像層のポリエステル系樹脂に架橋剤としてHDI系ポリイソシアネートを添加する事によって、ポリエステル系樹脂の末端にあるOH基などの各種官能基及びフィルム基材表面の各種官能基とHDI系ポリイソシアネートの間で架橋反応が発生して受像層とフィルム基材間の密着強度が大幅に向上し、ポリエステル系樹脂自体も架橋されて受像層の耐剥離強度や耐アルコール性が飛躍的に向上する。特にHDI系ポリイソシアネートが他の架橋剤と異なる点は、受像層のバインダー成分の添加量が少なくても受像層の耐剥離強度やフィラーの脱落の抑止効果が強いので受像層中のフィラーの添加量を増やす事が可能であり、つまりは、受像層の耐剥離強度や耐アルコール性を維持したままさらに筆記性を向上させる事が可能となった。
受像層に添加するHDI系ポリイソシアネートの添加量は受像層全体の3〜30質量%添加する事が好ましく、さらには10〜25質量%添加する事がより好ましい。HDI系ポリイソシアネートの添加量が前記範囲内であれば、受像層とフィルム基材との密着性が良好であり、さらには受像層の塗膜強度が充分になりフィラーなどの脱落が発生しにくくなり、受像層の耐剥離強度が良好となる。
受像層に添加するポリエステル系樹脂とHDI系ポリイソシアネートの質量比は特に限定はされないが100:10〜100:50の範囲である事が好ましい。さらに受像層に添加するポリエステル系樹脂のOH当量(1グラム当量)とHDI系ポリイソシアネートのNCO当量(1グラム当量)の比は特に限定はされないが100:2〜100:10の範囲である事が好ましい。受像層に添加するポリエステル系樹脂とHDI系ポリイソシアネートの質量比が前記範囲内であり且つ添加されるポリエステル系樹脂のOH当量(1グラム当量)とHDI系ポリイソシアネートのNCO当量(1グラム当量)の比が上述した範囲内であれば、各所で架橋が充分に行われ、受像層の塗膜の強度と弾力性とのバランスが良好で、受像層とフィルム基材との密着性に優れ、フィラー成分の受像層からの脱落も少なく、鉛筆やボールペンなどの筆記性が良好で、サインペンなどのインクによって受像層が侵されたりする事もない。
受像層に添加した樹脂中のNCO基の量を多めにする理由としては、ポリエステル系樹脂との架橋反応だけでなく、フィルム基材表面の官能基との間でも架橋反応を充分に促進させて受像層とフィルム基材層との密着性を向上させる必要があるためである。HDI系ポリイソシアネートはポリエステル系樹脂やフィルム基材層との間で架橋反応に使用され、さらに残存したHDI系ポリイソシアネートも大気中の水分を取り込んで自己架橋される。この様にして生成されたポリエステル系樹脂とHDI系ポリイソシアネートからなる塗膜は他の架橋剤や他のポリイソシアネートによって生成される塗膜と比べて硬くなりすぎず弾力性に富んでいると考えられ、特に鉛筆などの筆記性に関しては、前記範囲内の添加量であれば架橋剤を全く添加しない時に比べて筆記性が向上する事を本発明者は見出した。
本発明の受像層におけるバインダー成分の添加量は特に限定はされないが受像層全体の50〜80質量%添加されている事が好ましい、バインダー成分が前記範囲内であれば受像層の耐剥離強度や耐アルコール性などが良好になる傾向がある。
本発明の熱溶融型転写記録用受像シートの受像層を構成するフィラー成分としては、各種公知の無機フィラーや有機フィラーを用いる事が可能である。例えば、シリカ、タルク、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、硫酸バリウム、マイカなどの無機フィラー微粒子や、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエチレン樹脂、フッ素樹脂等の有機フィラー微粒子などがあげられ、これらの1種または2種以上を適宜選択して用いてもよい。本発明における熱溶融型転写記録用受像シートの受像層に使用するフィラーに関しては、油性インクに対する吸収性と水性インクの吸収性を同時に満たし、高湿度などの環境下において吸湿した場合においても熱溶融型転写記録方式による印字画像転写性や各種筆記具による筆記性の性能が大きく変化しないようなフィラーを使用する事が好ましく、本発明者が検討した結果、非結晶性シリカと疎水性シリカを同時に受像層に添加する事によってそれらの性能が向上する事を見出した。よって本発明の受像層には少なくともフィラー成分として非結晶性シリカと疎水性シリカを含有している事が必要である。
本発明に使用する非結晶性シリカは、一般的にシリカゲルと呼ばれる非結晶性の合成二酸化ケイ素を微粉末状に加工したものを使用する。同様に本発明に使用する疎水性シリカは、通常の非結晶性シリカの表面を有機ケイ素化合物等によって処理して疎水性を付与したシリカの事である。本発明に使用する疎水性シリカのDBA値は特に限定はされないがDBA値が1〜100meq/kgの範囲の物を使用する事が好ましい。
本発明に使用する非結晶性シリカ及び疎水性シリカの粒子径は共にレーザー回折散乱法によって測定した平均粒子径で2.7〜9.0μmの範囲であることが好ましく、さらには3.0〜6.0μmの範囲であることがより好ましい。非結晶性シリカ及び疎水性シリカの平均粒子径が前記範囲内であれば、特に鉛筆による筆記性と熱溶融型転写記録方式による印字画像転写性が良好となる。非結晶性シリカ及び疎水性シリカの平均粒子径が前記範囲の下限を下回ると、鉛筆で筆記した際に筆記した線の濃度が大幅に低下したりボールペンで筆記した際に筆先がスリップして筆記した線に濃淡ムラが発生したりする傾向があり、逆に平均粒子径が前記範囲の上限を上回ると特に熱溶融型転写記録方式による印字を行った際にボイドや印字欠けなどの問題が発生し易くなる傾向がある。
本発明に使用する非結晶性シリカ及び疎水性シリカの吸油量は共に170〜330ml/100gの範囲である事が好ましい。非結晶性シリカ及び疎水性シリカの吸油量が前記範囲内であれば、ボールペンやサインペンの筆記性やインクの吸収性・定着性が良好となる。非結晶性シリカ及び疎水性シリカの吸油量が前記範囲の下限を下回ると、ボールペンやサインペンで筆記した際にインクが受像層に充分に吸収されない為に筆記した線に濃淡ムラやハジキが発生したり、インクが受像層に吸収され難い為に、筆記した部分を指で触ると簡単にインクが取れやすくなったりするなどの傾向がある。逆に前記範囲の上限を上回ると、インクなどの滲みが発生し易くなる傾向がある。
熱溶融型転写記録用受像シートの受像層に添加する非結晶性シリカ及び疎水性シリカの添加量は特に限定はされないが、非結晶性シリカと疎水性シリカの総添加量が受像層全体の20〜40質量%の範囲である事が好ましく、さらには20〜30質量%の範囲である事がより好ましい。非結晶性シリカと疎水性シリカの総添加量が前記範囲内であれば、受像層のインクの吸収性が良く、さらに受像層表層に微細な凹凸が多数出来て鉛筆やボールペンなどで筆記する際に筆先と受像層表面の間で摩擦が充分に発生してスリップしにくくなる為に筆記性が非常に良好となる。前記両シリカの受像層に対する総添加量が前記範囲の下限を下回ると、インクの吸収性などが低下する事によってボールペンやサインペンなどのインクがハジキやすくなり、さらには受像層表面の微細な凹凸が減る為に鉛筆などで筆記した際にスリップが発生し易くなりボールペンや鉛筆の筆記性が低下する傾向がある。逆に両シリカの受像層に対する総添加量が前記範囲の上限を上回ると、受像層全体の強度が低下する為に受像層とフィルム基材間で層間剥離が発生しやすくなったり、鉛筆やボールペンなどの筆記具で筆記した際に受像層のフィラー成分が脱落し易くなって筆記不具合が発生したり、サインペンなどで筆記した際に受像層の塗膜がインク中の成分によって破損してしまって筆記不具合が発生したり、受像層表面の平滑性が低くなりすぎて熱溶融型転写記録方式による印字を行った際にボイドや印字欠け等が発生するなど印字画像転写性が低下したりする傾向がある。
受像層に添加する非結晶性シリカと疎水性シリカの添加量の比率は特に限定されないが、油性インクと水性インクの吸収特性を良好な状態に保つためには、非結晶性シリカと疎水性シリカの添加量比率が質量比で1:5〜5:1の範囲である事が好ましく、さらには1:1〜5:1の範囲である事がより好ましい。基本的には受像層に非結晶性シリカを添加するだけでも各種筆記具による筆記性はある程度は良くなるが、さらに疎水性シリカを一定量添加する事によって、油性インクの吸収性や水性インクの滲みが改善され、さらには本発明者が検討を行った結果、理由は明確ではないが疎水性シリカを受像層に添加すると、鉛筆による筆記性が大幅に改善する事を発明者は見出した。よって各シリカの添加量比率が前記範囲内であれば、本発明の熱溶融型転写記録用受像シートの受像層は熱溶融型転写記録方式による印字画像転写性と各種筆記具による筆記性の双方が非常に良好となる。
本発明の受像層におけるフィラー成分の添加量は特に限定はされないが受像層全体の20〜50質量%の範囲で添加されている事が好ましい、フィラー成分が前記範囲内であれば受像層のインクの吸収性や各種筆記具による筆記性や受像層の耐剥離強度や受像層の塗膜強度などが良好である。
本発明の受像層には、上記の原料以外に各種公知の分散剤や界面活性剤や滑剤や帯電防止剤や消泡剤や紫外線吸収剤などを必要性に応じて適宜添加しても良い。
本発明の受像層の形成方法は特に限定されないが、通常は溶媒に溶解及び分散する事によって作成された受像層用塗料をフィルム基材の上に各種公知の塗装方法によって必要量を塗布した後にドライヤーで溶媒を乾燥し、さらに架橋促進の為のエージング処理を行う事によって受像層は形成される。受像層の乾燥後の固形分の付着量は0.5〜20.0g/mの範囲である事が好ましく、さらには2.0〜10.0g/m2の範囲である事がより好ましい。受像層の付着量が前記範囲内であれば、熱溶融型転写記録方式による印字画像転写性と各種筆記具による筆記性が良好で且つ受像層とフィルム基材間の層間剥離が発生しにくい耐剥離強度に優れた受像層を得る事が可能となる。受像層の付着量は多くなればなるほどインクの吸収性が良くなるのでサインペンなどの筆記具のインクの吸収性・定着性が良好となるが、逆に受像層の付着量が多くなればなるほどフィルム基材と受像層との間の層間剥離が発生し易くなるといった悪い傾向もある。
本発明の熱溶融型転写記録用受像シートの受像層において、本発明者が検討した結果、熱溶融型転写記録方式による印字画像転写性と各種筆記具による筆記性のバランスをとる為に、受像層の表面の平滑性をある一定範囲に保つ必要がある事を見出した。本発明の熱溶融型転写記録用受像シートの受像層表面の平滑度は王研式平滑度で50〜1000秒の範囲である事が好ましく、さらには100〜600秒の範囲である事がより好ましい。受像層表面の王研式平滑度が前記範囲内であれば、熱溶融型転写記録方式による印字画像転写性と各種筆記具による筆記性がどちらも良好な状態にすることが可能となる。受像層表面の王研式平滑度が高くなると熱溶融型転写記録方式による印字においてボイドや印字欠け等が発生しにくくなる傾向がある反面、各種インクの濡れ性が悪くなって受像層表面でインクがハジキ易くなったり、鉛筆やボールペンなどの筆記性が悪くなったりするなどの傾向がある。また逆に受像層表面の王研式平滑度が低くなると、鉛筆やボールペンなどの筆記性が向上したり、各種インクの濡れ性が向上したりする傾向がある反面、熱溶融型転写記録方式による印字画像転写性が悪化したり、サインペンなどのインクの滲みが悪化したりするなどの傾向がある。
次に実施例及び比較例を挙げて本発明について具体的に説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
<熱溶融型転写記録用受像シートの作成方法>
実施例及び比較例に使用する熱溶融型転写記録用受像シートについて下記に詳細を説明する。
<実施例1>
フィルム基材である厚みが80μmのポリプロプレン製合成紙の上に下記に示す受像層用塗料1をバーコート法によって乾燥後の付着量が5.0g/mになるように塗装した後、ドライヤーで溶剤分を乾燥させて受像層を形成し、さらに40℃の恒温層の中で72時間エージング処理を行ったものを実施例1で使用する完成した熱溶融型転写記録用受像シート1とした。
(受像層用塗料1)
原料成分 質量%
飽和共重合ポリエステル樹脂1
(Mn:17,000、Tg:67℃、OH当量:9350) ・・・10.0
HDI系ポリイソシアネート1(固形分100%、NCO当量:210) ・・・4.0
非結晶性シリカ1(粒子径:5.0μm、吸油量:330ml/100g)
・・・3.0
疎水性シリカ1(粒子径:4.1μm、吸油量:170ml/100g、
DBA値:65meq/kg) ・・・3.0
トルエン ・・・40.0
MEK ・・・40.0
受像層用塗料は、上記原料のうちポリエステル系樹脂をトルエンとMEKの混合溶媒に溶解させた後、その溶液中に両シリカを計量投入して充分に撹拌混合した後にさらにビーズミルなどで分散を行って分散体を作成し、最後に分散体に架橋剤を計量投入して充分撹拌混合して完成する。
<実施例2>
実施例1の熱溶融型転写記録用受像シート1のうち受像層用塗料1を下記に示す受像層用塗料2に変更した以外は熱溶融型転写記録用受像シート1と同じ構成体である実施例2に使用する熱溶融型転写記録用受像シート2を作成した。
(受像層用塗料2)
原料成分 質量%
飽和共重合ポリエステル樹脂1
(Mn:17,000、Tg:67℃、OH当量:9350) ・・・10.0
HDI系ポリイソシアネート1(固形分100%、NCO当量:210) ・・・4.0
非結晶性シリカ1(粒子径:5.0μm、吸油量:330ml/100g)・・・5.0
疎水性シリカ1(粒子径:4.1μm、吸油量:170ml/100g、
DBA値:65meq/kg) ・・・1.0
トルエン ・・・40.0
MEK ・・・40.0
<実施例3>
実施例1の熱溶融型転写記録用受像シート1のうち受像層用塗料1を下記に示す受像層用塗料3に変更した以外は熱溶融型転写記録用受像シート1と同じ構成体である実施例3に使用する熱溶融型転写記録用受像シート3を作成した。
(受像層用塗料3)
原料成分 質量%
飽和共重合ポリエステル樹脂1
(Mn:17,000、Tg:67℃、OH当量:9350) ・・・10.0
HDI系ポリイソシアネート1(固形分100%、NCO当量:210) ・・・4.0
非結晶性シリカ1(粒子径:5.0μm、吸油量:330ml/100g)・・・1.0
疎水性シリカ1(粒子径:4.1μm、吸油量:170ml/100g、
DBA値:65meq/kg) ・・・5.0
トルエン ・・・40.0
MEK ・・・40.0
<実施例4>
実施例1の熱溶融型転写記録用受像シート1のうち受像層用塗料1を下記に示す受像層用塗料4に変更した以外は熱溶融型転写記録用受像シート1と同じ構成体である実施例4に使用する熱溶融型転写記録用受像シート4を作成した。
(受像層用塗料4)
原料成分 質量%
飽和共重合ポリエステル樹脂1
(Mn:17,000、Tg:67℃、OH当量:9350) ・・・10.0
HDI系ポリイソシアネート1(固形分100%、NCO当量:210) ・・・4.0
非結晶性シリカ2(粒子径:2.7μm、吸油量:330ml/100g)・・・3.0
疎水性シリカ1(粒子径:4.1μm、吸油量:170ml/100g、
DBA値:65meq/kg) ・・・3.0
トルエン ・・・40.0
MEK ・・・40.0
<実施例5>
実施例1の熱溶融型転写記録用受像シート1のうち受像層用塗料1を下記に示す受像層用塗料5に変更した以外は熱溶融型転写記録用受像シート1と同じ構成体である実施例5に使用する熱溶融型転写記録用受像シート5を作成した。
(受像層用塗料5)
原料成分 質量%
飽和共重合ポリエステル樹脂1
(Mn:17,000、Tg:67℃、OH当量:9350) ・・・10.0
HDI系ポリイソシアネート1(固形分100%、NCO当量:210) ・・・4.0
非結晶性シリカ3(粒子径:9.0μm、吸油量:280ml/100g)・・・3.0
疎水性シリカ1(粒子径:4.1μm、吸油量:170ml/100g、
DBA値:65meq/kg) ・・・3.0
トルエン ・・・40.0
MEK ・・・40.0
<実施例6>
実施例1の熱溶融型転写記録用受像シート1のうち受像層用塗料1を下記に示す受像層用塗料6に変更した以外は熱溶融型転写記録用受像シート1と同じ構成体である実施例6に使用する熱溶融型転写記録用受像シート6を作成した。
(受像層用塗料6)
原料成分 質量%
飽和共重合ポリエステル樹脂1
(Mn:17,000、Tg:67℃、OH当量:9350) ・・・10.0
HDI系ポリイソシアネート1(固形分100%、NCO当量:210) ・・・4.0
非結晶性シリカ1(粒子径:5.0μm、吸油量:330ml/100g)・・・3.0
疎水性シリカ2(粒子径:4.0μm、吸油量:230ml/100g、
DBA値:50meq/kg) ・・・3.0
トルエン ・・・40.0
MEK ・・・40.0
<実施例7>
実施例1の熱溶融型転写記録用受像シート1のうち受像層用塗料1を下記に示す受像層用塗料7に変更した以外は熱溶融型転写記録用受像シート1と同じ構成体である実施例7に使用する熱溶融型転写記録用受像シート7を作成した。
(受像層用塗料7)
原料成分 質量%
飽和共重合ポリエステル樹脂1
(Mn:17,000、Tg:67℃、OH当量:9350) ・・・11.0
HDI系ポリイソシアネート1(固形分100%、NCO当量:210) ・・・5.0
非結晶性シリカ1(粒子径:5.0μm、吸油量:330ml/100g)・・・2.0
疎水性シリカ1(粒子径:4.1μm、吸油量:170ml/100g、
DBA値:65meq/kg) ・・・2.0
トルエン ・・・40.0
MEK ・・・40.0
<実施例8>
実施例1の熱溶融型転写記録用受像シート1のうち受像層用塗料1を下記に示す受像層用塗料8に変更した以外は熱溶融型転写記録用受像シート1と同じ構成体である実施例8に使用する熱溶融型転写記録用受像シート8を作成した。
(受像層用塗料8)
原料成分 質量%
飽和共重合ポリエステル樹脂1
(Mn:17,000、Tg:67℃、OH当量:9350) ・・・8.0
HDI系ポリイソシアネート1(固形分100%、NCO当量:210) ・・・4.0
非結晶性シリカ1(粒子径:5.0μm、吸油量:330ml/100g)・・・4.0
疎水性シリカ1(粒子径:4.1μm、吸油量:170ml/100g、
DBA値:65meq/kg) ・・・4.0
トルエン ・・・40.0
MEK ・・・40.0
<実施例9>
実施例1の熱溶融型転写記録用受像シート1のうち受像層用塗料1を下記に示す受像層用塗料9に変更した以外は熱溶融型転写記録用受像シート1と同じ構成体である実施例9に使用する熱溶融型転写記録用受像シート9を作成した。
(受像層用塗料9)
原料成分 質量%
飽和共重合ポリエステル樹脂1
(Mn:17,000、Tg:67℃、OH当量:9350) ・・・12.0
HDI系ポリイソシアネート1(固形分100%、NCO当量:210) ・・・2.0
非結晶性シリカ1(粒子径:5.0μm、吸油量:330ml/100g)・・・3.0
疎水性シリカ1(粒子径:4.1μm、吸油量:170ml/100g、
DBA値:65meq/kg) ・・・3.0
トルエン ・・・40.0
MEK ・・・40.0
<比較例1>
比較例1で評価に使用する熱溶融型転写記録用受像シートとして、市販されている坪量85g/mのコートを使用した。
<比較例2>
比較例2で評価に使用する熱溶融転写型記録用受像シートとして、実施例1のフィルム基材で使用している厚み80μmのポリプロプレン製合成紙を使用した。
<比較例3>
実施例1の熱溶融型転写記録用受像シート1のうち受像層用塗料1を下記に示す先行技術文献1の実施例5の受容層用塗料配合と同等の受像層用塗料10に変更した以外は熱溶融型転写記録用受像シート1と同じ構成体である比較例3に使用する熱溶融型転写記録用受像シート10を作成した。
(受像層用塗料10)
原料成分 質量%
ポリエステル系樹脂水溶液1(固形分35%、Mn:26,000、
Tg:50℃、OH当量:11220) ・・・44.7
多価カルボジイミド樹脂水溶液1(固形分40%、NCN当量:385) ・・・5.9
疎水性シリカ3(平均粒子径:2.7μm、吸油量:240ml/100g、
DBA値:65meq/kg) ・・・ 2.0
精製水 ・・・ 9.5
IPA ・・・37.9
<比較例4>
実施例1の熱溶融型転写記録用受像シート1のうち受像層用塗料1を下記に示す受像層用塗料11に変更した以外は熱溶融型転写記録用受像シート1と同じ構成体である比較例4に使用する熱溶融型転写記録用受像シート11を作成した。
(受像層用塗料11)
原料成分 質量%
飽和共重合ポリエステル樹脂1
(Mn:17,000、Tg:67℃、OH当量:9350) ・・・10.0
HDI系ポリイソシアネート1(固形分100%、NCO当量:210) ・・・4.0
非結晶性シリカ1(粒子径:5.0μm、吸油量:330ml/100g)・・・6.0
トルエン ・・・40.0
MEK ・・・40.0
<比較例5>
実施例1の熱溶融型転写記録用受像シート1のうち受像層用塗料1を下記に示す受像層用塗料12に変更した以外は熱溶融型転写記録用受像シート1と同じ構成体である比較例5に使用する熱溶融型転写記録用受像シート12を作成した。
(受像層用塗料12)
原料成分 質量%
飽和共重合ポリエステル樹脂1
(Mn:17,000、Tg:67℃、OH当量:9350) ・・・10.0
HDI系ポリイソシアネート1(固形分100%、NCO当量:210) ・・・4.0
疎水性シリカ1(粒子径:4.1μm、吸油量:170ml/100g、
DBA値:65meq/kg) ・・・6.0
トルエン ・・・40.0
EK ・・・40.0
<比較例6>
実施例1の熱溶融型転写記録用受像シート1のうち受像層用塗料1を下記に示す受像層用塗料13に変更した以外は熱溶融型転写記録用受像シート1と同じ構成体である比較例6に使用する熱溶融型転写記録用受像シート13を作成した。
(受像層用塗料13)
原料成分 質量%
飽和共重合ポリエステル樹脂1
(Mn:17,000、Tg:67℃、OH当量:9350) ・・・13.0
HDI系ポリイソシアネート1(固形分100%、NCO当量:210) ・・・4.0
非結晶性シリカ1(粒子径:5.0μm、吸油量:330ml/100g)・・・3.0
トルエン ・・・40.0
MEK ・・・40.0
<比較例7>
実施例1の熱溶融型転写記録用受像シート1のうち受像層用塗料1を下記に示す受像層用塗料14に変更した以外は熱溶融型転写記録用受像シート1と同じ構成体である比較例7に使用する熱溶融型転写記録用受像シート14を作成した。
(受像層用塗料14)
原料成分 質量%
飽和共重合ポリエステル樹脂1
(Mn:17,000、Tg:67℃、OH当量:9350) ・・・7.0
HDI系ポリイソシアネート1(固形分100%、NCO当量:210) ・・・2.0
非結晶性シリカ1(粒子径:5.0μm、吸油量:330ml/100g)・・11.0
トルエン ・・・40.0
MEK ・・・40.0
<比較例8>
実施例1の熱溶融型転写記録用受像シート1のうち受像層用塗料1を下記に示す受像層用塗料15に変更した以外は熱溶融型転写記録用受像シート1と同じ構成体である比較例8に使用する熱溶融型転写記録用受像シート15を作成した。
(受像層用塗料15)
原料成分 質量%
飽和共重合ポリエステル樹脂1
(Mn:17,000、Tg:67℃、OH当量:9350) ・・・14.0
非結晶性シリカ1(粒子径:5.0μm、吸油量:330ml/100g)・・・3.0
疎水性シリカ1(粒子径:4.1μm、吸油量:170ml/100g、
DBA値:65meq/kg) ・・・3.0
トルエン ・・・40.0
MEK ・・・40.0
<比較例9>
実施例1の熱溶融型転写記録用受像シート1のうち受像層用塗料1を下記に示す受像層用塗料16に変更した以外は熱溶融型転写記録用受像シート1と同じ構成体である比較例9に使用する熱溶融型転写記録用受像シート16を作成した。
(受像層用塗料16)
原料成分 質量%
飽和共重合ポリエステル樹脂1
(Mn:17,000、Tg:67℃、OH当量:9350) ・・・10.0
TDI系ポリイソシアネート酢酸エチル溶液1(固形分75%、NCO当量:323)
・・・5.4
非結晶性シリカ1(粒子径:5.0μm、吸油量:330ml/100g)・・・3.0
疎水性シリカ1(粒子径:4.1μm、吸油量:170ml/100g、
DBA値:65meq/kg) ・・・3.0
トルエン ・・・39.3
MEK ・・・39.3
<比較例10>
実施例1の熱溶融型転写記録用受像シート1のうち受像層用塗料1を下記に示す受像層用塗料17に変更した以外は熱溶融型転写記録用受像シート1と同じ構成体である比較例10に使用する熱溶融型転写記録用受像シート17を作成した。
(受像層用塗料17)
原料成分 質量%
ポリエステル系樹脂水溶液1(固形分35%、Mn:26,000、
Tg:50℃、OH当量:11220) ・・・28.6
多価カルボジイミド樹脂水溶液1(固形分40%、NCN当量:385)・・・10.0
非結晶性シリカ1(粒子径:5.0μm、吸油量:330ml/100g)・・・3.0
疎水性シリカ1(粒子径:4.1μm、吸油量:170ml/100g、
DBA値:65meq/kg) ・・・3.0
精製水 ・・・11.1
IPA ・・・44.3
<熱溶融型転写記録用受像シートの評価>
実施例及び比較例の熱溶融型転写記録用受像シートについて下記に示す方法によって評価を行った。
<受像層の耐剥離強度の評価>
熱溶融型転写記録用受像シートの受像層の耐剥離強度について下記の条件で試験を行い、その結果について下記の評価基準によって熱溶融型転写記録用受像シートの受像層の耐剥離強度の評価を行った。
(試験条件)
熱溶融型転写記録用受像シートの受像層表面に巾18mmのセロファンテープを空気が入らないように貼り合わせた後、セロファンテープの背面を自重500gのローラーで押し当てながら一往復させる事により受像層とセロファンテープをしっかり密着させた後、張り合わせたセロファンテープを剥離角180°、引っ張り速度300mm/secで剥離する。剥離したセロファンテープに付着した付着物と熱溶融型転写記録用受像シートの受像層の状態を元に下記に示す条件で評価した。
(評価基準)
A・・・受像層と基材間の層間剥離又は基材の破壊が発生せず、付着物もほとんどない。
B・・・受像層と基材間の層間剥離又は基材の破壊が発生していないが、付着物がわずかに見られる。
C・・・受像層の層間剥離又は基材の破壊が部分的に発生し、付着物が部分的に見られる。
D・・・受像層の層間剥離又は基材の破壊がほぼ全面で発生し、付着物が大量に見られる。
<熱溶融型転写記録方式による印字画像転写性の評価>
熱溶融型転写記録用受像シートにおける熱溶融型転写記録方式による印字画像転写性について下記の条件で試験を行い、その結果について下記の評価基準によって熱溶融型転写記録用受像シートの熱溶融型転写記録方式による印字画像転写性の評価を行った。
(試験条件)
熱溶融型転写記録用受像シートの受像層に対して、レジンタイプの熱溶融転写型リボンを用いて、熱転写プリンタB−SX5T(TEC社製)によって、印字速度127mm/sec、濃度−3/10で文字やバーコードの印字を行い、印字画像の状態を元に下記に示す条件で評価した。
(評価基準)
A・・・印字画像にボイドや印字欠けや印字カスレが全くない。
B・・・印字画像の一部に小さなボイドや印字欠けや印字カスレがわずかながら発生している。
C・・・印字画像の大半に明確なボイドや印字欠けや印字カスレが発生している。
D・・・印字画像の全てにボイドや印字欠けや印字カスレが発生している。
<耐アルコール性の評価>
熱溶融型転写記録用受像シートの耐アルコール性について下記の条件で試験を行い、その結果について下記の評価基準によって熱溶融型転写記録用受像シートの耐アルコール性の評価を行った。
(試験条件)
上記の「熱溶融型転写記録方式による印字画像転写性の評価」で用いた熱溶融型転写記録用受像シートの印字画像面に対して95%エタノールを含浸させた綿布(金巾3号)を学振型試験機(JIS L0849の摩擦試験機II型)によって500g荷重で30往復摩擦を行った後の印字画像と熱溶融型転写記録用受像シートの受像面の状態を元に下記に示す条件で評価した。
(評価基準)
A・・・印字画像に全く損傷がなく、受像層にも剥がれや汚れが全くない。
B・・・印字画像に僅かに損傷があり、受像層にもわずかに剥がれや汚れが見られる。
C・・・印字画像に明確な損傷があり、受像層にも明確に剥がれや汚れが見られる。
D・・・印字画像及び受像層の欠損が著しい。
<筆記性(鉛筆)の評価>
熱溶融型転写記録用受像シートにおける鉛筆の筆記性について下記の条件で試験を行い、その結果について下記の評価基準によって熱溶融型転写記録用受像シートの鉛筆による筆記性の評価を行った。
(試験条件)
熱溶融型転写記録用受像シートの受像層に対して、HBの鉛筆を用いて筆先と受像層の表面が90度の角度で接するようしながら線の筆記を行った。筆記した線の状態と筆記時の感覚を元に下記に示す条件で評価した。
(評価基準)
A・・・線の濃度が濃く、筆記時に筆先と受像層間に充分な摩擦があり書き心地がよい。
B・・・線の濃度は普通、筆記時に筆先と受像層間に適度な摩擦があり書き心地は普通。
C・・・線の濃度が薄く、筆記時に筆先と受像層間でスリップが断続的に発生し書き心地が悪い。
D・・・筆記時に筆先と受像層間が常にスリップしたり、受像層が破損したりする事が原因で実質的に受像層に線を書き込むことが出来ない。
<筆記性(ボールペン(油性インク))の評価>
熱溶融型転写記録用受像シートにおけるボールペンの筆記性について下記の条件で試験を行い、その結果について下記の評価基準によって熱溶融型転写記録用受像シートのボールペンによる筆記性の評価を行った。
(試験条件)
熱溶融型転写記録用受像シートの受像層に対して、ボールペン(油性)を用いて筆先と受像層の表面が90度の角度で接するようしながら線の筆記を行った。筆記した線の状態と筆記時の感覚を元に下記に示す条件で評価した。
(評価基準)
A・・・書き心地が良好で、インクの濃淡ムラやハジキやカスレなどが全くない。
B・・・書き心地が良好で、インクのハジキはないが、インクの濃淡ムラやカスレのいずれか少なくとも一つがわずかに見られる。
C・・・書き心地があまり良くなく、インクの濃淡ムラやハジキやカスレのいずれか少なくとも一つが明確に見られる。
D・・・インクのハジキやカスレのいずれか少なくとも一つが酷い、もしくは受像層の破損などが原因で実質的に線を書き込むことが出来ない。
<筆記性(サインペン(水性インク))の評価>
熱溶融型転写記録用受像シートにおけるサインペンの筆記性について下記の条件で試験を行い、その結果について下記の評価基準によって熱溶融型転写記録用受像シートのサインペンによる筆記性の評価を行った。
(試験条件)
熱溶融型転写記録用受像シートの受像層に対して、サインペン(水性)を用いて筆先と受像層の表面が90度の角度で接するようしながら直線の筆記を行った。筆記した直線の状態と筆記時の感覚を元に下記に示す条件で評価した。
(評価基準)
A・・・書き心地が良好で、インクのハジキや滲みなどが全くない。
B・・・書き心地が良好だが、インクのハジキや滲みのいずれか少なくとも一つがわずかに見られる。
C・・・書き心地があまり良くなく、インクのハジキや滲みのいずれか少なくとも一つが明確に見られる。
D・・・インクのハジキやカスレや滲みのいずれか少なくとも一つが酷い、もしくは受像層の破損などが原因で実質的に線を書き込むことが出来ない。
<その他>
熱溶融型転写記録用受像シートの受像像の表面の王研式平滑度は旭精工株式会社製のデジタル型王研式透気度・平滑度試験機EYOシリーズを用いてJIS P8155に準拠した方法によって測定した。
本発明の実施例及び比較例の熱溶融型転写記録用受像シートの各種評価結果について表1に示す。
Figure 0006935627
実施例1〜9に示すように、フィルム基材上にポリエステル系樹脂とHDI系ポリイソシアネートと非結晶性シリカと疎水性シリカを少なくとも含有した受像層を設け、さらに受像層表面の王研式平滑度を50〜1000秒の範囲に調整すれば、受像層の耐剥離強度と耐アルコール性と熱溶融型転写記録方式による印字画像転写性に優れると同時に鉛筆・ボールペン・サインペンなどの筆記具による筆記性が特に優れた事を特徴とする熱溶融型転写記録用受像シートの提供が可能となる事が分かる。
比較例1のようにコート紙を熱溶融型転写記録用受像シートとして評価を行うと、受像層の耐剥離強度が無く、筆記性も良くなく、レジンタイプの熱溶融型転写リボンを利用すると熱溶融型転写記録方式による印字画像転写性も悪い。また比較例2のように実施例1のフィルム基材であるポリプロピレン製合成紙をそのまま熱溶融型転写記録用受像シートとして評価を行う、熱溶融型転写記録方式による印字画像転写性は良好であるが耐アルコール性がなく、各種筆記具による筆記性も全く良くなかった。
比較例3のように、先行技術文献1の熱転写受容シートの実施例5と同等の受像層用塗料を用いて受像層を形成した以外は実施例1と同じ製造方法と構成体である熱溶融型転写記録用受像シートを作成して評価を行うと、バインダー成分の添加量が受像層の90質量%を占め、疎水性シリカの添加量が受像層の10質量%しかない為に、印字画像転写性と耐アルコール性と受像層の耐剥離強度は良好であるが、鉛筆はほとんど筆記する事が出来ず、サインペンもインクが完全にはじいてしまった。
比較例4のようにフィラー成分を非結晶性シリカだけにすると鉛筆筆記性が悪化し、さらにサインペンのインクが滲んでしまう傾向があり、逆に比較例5のようにフィラー成分を疎水性シリカだけにすると、サインペンのインクが受像層の上ではじいてしまった。また比較例6のように比較例4よりもバインダー成分の受像層への添加量を増やしてフィラー成分(非結晶性シリカ)の受像層への添加量を半減すると、鉛筆の筆記濃度が薄くなり、ボールペンではインクの濃淡ムラが発生し、サインペンではインクがはじいてしまうなど筆記性が全て悪化する傾向があり、逆に比較例7のように比較例4よりもバインダー成分の受像層への添加量を減らして、フィラー成分(非結晶性シリカ)の受像層への添加量をほぼ倍増すると、受像層の耐剥離強度が低下し、熱溶融転写印刷の転写性が悪化し、サインペンなどで過剰に滲みが発生する傾向があった。
比較例8のように、受像層のバインダー成分に架橋剤成分を全く添加しないと、受像層の耐剥離強度が極端に悪化するだけでなく、耐アルコール性も極端に悪化し、さらにはサインペンで筆記した際には受像層がインク成分によって破壊されてしまうために正常な筆記を行う事が出来なかった。
比較例9のように、実施例1に添加しているHDI系ポリイソシアネートの代わりにTDI系ポリイソシアネートを固形分質量比で同量添加したところ、受像層の耐剥離強度が乏しく、鉛筆の筆記性も向上しなかった。比較例10のように、実施例1に添加しているHDI系ポリイソシアネートの代わりに多価カルボジイミドを固形分質量比で同量添加したところ、受像層の耐剥離強度が全くなく、耐アルコール性も全くなく、鉛筆の筆記濃度も薄く、サインペンで筆記した際には受像層がインク成分によって破壊されてしまった。
本発明における熱溶融型転写記録用受像シートは、物流用ラベル・管理用ラベル・宛名ラベル・内容物表示ラベル・銘版用ラベル・医療医薬品用ラベルなどの各種ラベル類や、受け取りサインやなどの記入が必要な伝票類や、入場券・乗車券・回数券などのチケット類や、会員カードやプリペイドカードなどのカード類の素材用途で利用でき、特に熱溶融転写リボンで情報を印刷すると同時に鉛筆やボールペンやサインペンなどの筆記具で情報を記入する必要のある各種ラベル類や各種伝票類や各種チケット類や各種カード類の素材として好適に利用できる。
1;受像層
2;フィルム基材
3;熱溶融型転写記録用受像シート
4;熱溶融型転写記録方式による印字部位
5;熱溶融型転写記録方式による印字部位
6;筆記具による筆記部位
7;熱溶融型転写記録方式による印字部位(バーコード)
8;診察券(熱溶融型転写記録用受像シートの使用例)

Claims (5)

  1. フィルム基材上にポリエステル系樹脂とHDI系ポリイソシアネートの架橋物と非結晶性シリカと疎水性シリカを少なくとも含有した受像層を設け、さらに受像層表面の王研式平滑度(JIS P8155)が50〜1000秒の範囲である熱溶融型転写記録用受像シート。
  2. 非結晶性シリカと疎水性シリカの総添加量が受像層全体の20〜40質量%の範囲である請求項1に記載の熱溶融型転写記録用受像シート。
  3. 受像層の非結晶性シリカと疎水性シリカの添加量の質量比率が1:5〜5:1の範囲である請求項1又は請求項2に記載の熱溶融型転写記録用受像シート。
  4. 非結晶性シリカ及び疎水性シリカのレーザー回折散乱法による平均粒子径が共に2.7〜9.0μmの範囲である請求項1〜3のいずれかに記載の熱溶融型転写記録用受像シート。
  5. 非結晶性シリカ及び疎水性シリカの吸油量が共に170〜330ml/100gの範囲である請求項1〜4のいずれかに記載の熱溶融型転写記録用受像シート。
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