JP6933473B2 - 距離計測装置および距離画像撮影装置 - Google Patents

距離計測装置および距離画像撮影装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6933473B2
JP6933473B2 JP2017046138A JP2017046138A JP6933473B2 JP 6933473 B2 JP6933473 B2 JP 6933473B2 JP 2017046138 A JP2017046138 A JP 2017046138A JP 2017046138 A JP2017046138 A JP 2017046138A JP 6933473 B2 JP6933473 B2 JP 6933473B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
time
signal
unit
measurement
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017046138A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018151197A (ja
Inventor
康大 篠塚
康大 篠塚
明秀 崔
明秀 崔
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2017046138A priority Critical patent/JP6933473B2/ja
Priority to US15/691,435 priority patent/US10473769B2/en
Priority to EP17188611.2A priority patent/EP3373031A1/en
Publication of JP2018151197A publication Critical patent/JP2018151197A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6933473B2 publication Critical patent/JP6933473B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S7/00Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00
    • G01S7/48Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00 of systems according to group G01S17/00
    • G01S7/483Details of pulse systems
    • G01S7/486Receivers
    • G01S7/4865Time delay measurement, e.g. time-of-flight measurement, time of arrival measurement or determining the exact position of a peak
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S17/00Systems using the reflection or reradiation of electromagnetic waves other than radio waves, e.g. lidar systems
    • G01S17/02Systems using the reflection of electromagnetic waves other than radio waves
    • G01S17/06Systems determining position data of a target
    • G01S17/08Systems determining position data of a target for measuring distance only
    • G01S17/10Systems determining position data of a target for measuring distance only using transmission of interrupted, pulse-modulated waves
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S7/00Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00
    • G01S7/48Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00 of systems according to group G01S17/00
    • G01S7/483Details of pulse systems
    • G01S7/486Receivers
    • G01S7/4861Circuits for detection, sampling, integration or read-out
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S7/00Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00
    • G01S7/48Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00 of systems according to group G01S17/00
    • G01S7/497Means for monitoring or calibrating
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S17/00Systems using the reflection or reradiation of electromagnetic waves other than radio waves, e.g. lidar systems
    • G01S17/02Systems using the reflection of electromagnetic waves other than radio waves
    • G01S17/06Systems determining position data of a target
    • G01S17/42Simultaneous measurement of distance and other co-ordinates

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)
  • Measurement Of Optical Distance (AREA)

Description

本発明の実施形態は、距離計測装置および距離画像撮影装置に関する。
レーザ光を用いる距離計測装置は、典型的には、測定対象へレーザ光を照射するレーザと、レーザを駆動するレーザ駆動回路と、レーザからレーザ光を出射するタイミングを検出する補償用検出器と、測定対象によって反射したレーザ光を検出する測距用検出器とを備える。
レーザから測定対象までの目標距離は、レーザから出射されたレーザ光が補償用検出器に入射された時刻に相当する出射時刻と、測定対象で反射したレーザ光が測距用検出器に入射した入射時刻とに基づいて算出される。即ち、目標距離は、入射時刻から出射時刻を減算した計測時間の1/2に光速度を乗算することによって算出される。
ある距離計測装置は、基準タイミングと同じタイミングで補償用検出器から信号が出力されることを利用し計測時間を算出するものがある。具体的には、この距離計測装置は、信号検出のための増幅器を介して当該信号が出力されるタイミングを、入射時刻を計測するための測距用計測回路で計測することによって計測時間を算出している。
特開2005−181039号公報
しかしながら、以上のような距離計測装置は、本発明者の検討によれば、補償用検出器からの信号を増幅する増幅器の遅延時間による誤差を補正できない場合がある。よって、この距離計測装置は、距離計測に関する複数の回路の誤差を含んだ計測時間を必ずしも補正できない場合がある。
目的は、距離計測に関する複数の時間計測回路間の誤差を補正した計測時間を得ることである。
実施形態によれば、距離計測装置は、照射部と、第1の検出部と、第2の検出部と、模擬信号生成部と、第1の計測部と、第2の計測部と、第1の演算部と、第2の演算部とを備える。照射部は、測定対象へ照射波を照射する。第1の検出部は、照射波を直接検出する。第2の検出部は、測定対象によって反射された照射波を反射波として検出する。模擬信号生成部は、第1の検出部および第2の検出部の出力信号の波形を模擬した模擬信号を生成する。第1の計測部は、模擬信号生成部から模擬信号を受け取った時間を計測することによって第1の時刻を得、且つ、第1の検出部からの出力信号を受け取った時間を計測することによって照射波の出射時刻を得る。第2の計測部は、模擬信号生成部から模擬信号を受け取った時間を計測することによって第2の時刻を得、且つ、第2の検出部からの出力信号を受け取った時間を計測することによって反射波の入射時刻を得る。第1の演算部は、入射時刻から出射時刻を減算することによって、照射部から測定対象までの距離に関する計測時間を得、且つ、第2の時刻から第1の時刻を減算することによって、第1の計測部と第2の計測部とによってそれぞれ発生する遅延時間の差である誤差時間を得る。第2の演算部は、計測時間から誤差時間を減算することによって、誤差時間が補正された計測時間である補正計測時間を得る。
第1の実施形態に係る距離計測装置の構成を例示するブロック図。 図1の距離計測装置の動作フェーズおよびこの距離計測装置に関わる各信号のタイミングを例示する図。 第2の実施形態に係る距離計測装置の構成を例示するブロック図。 第3の実施形態に係る距離計測装置の構成を例示するブロック図。 第4の実施形態に係る距離計測装置の構成を例示するブロック図。 第5の実施形態に係る距離計測装置の構成を例示するブロック図。 第6の実施形態に係る距離計測装置の構成を例示するブロック図。 図7のSiPM模擬信号生成回路を例示する回路図。 図8のSiPM模擬信号生成回路に関わる各信号の時間変化を例示するタイミングチャート。 図7のSiPM模擬信号生成回路を例示する回路図。 図10のスイッチ制御回路を例示する回路図。 図11のスイッチ制御回路に関わる各信号の時間変化を例示するタイミングチャート。 図10のスイッチ制御回路を例示する回路図。 図13のスイッチ制御回路に関わる各信号の時間変化を例示するタイミングチャート。 図10のスイッチ制御回路を例示する回路図。 第7の実施形態に係る距離画像撮影装置の構成を例示するブロック図。 撮影範囲を例示する図。 MEMSミラーを例示する図。 回転ミラーを例示する図。 図16の距離画像撮影装置の動作フェーズを例示する図。 図16の距離画像撮影装置の動作フェーズおよびこの距離画像撮影装置に関わる各信号のタイミングを例示する図。 図16の距離画像撮影装置の動作フェーズおよびこの距離画像撮影装置に関わる各信号のタイミングを例示する図。
以下、図面を参照しながら実施形態の説明が述べられる。尚、以降、解説済みの要素と同一または類似の要素には同一または類似の符号が付され、重複する説明は基本的に省略される。
なお、以降の説明では、レーザ光を用いて距離計測される場合を例に挙げて述べるが、これに限らず電波などの電磁波が用いられてもよい。即ち、距離計測装置から照射される照射波(例えば、レーザ光および電波などの電磁波)と、当該照射波が測定対象で反射した反射波とがそれぞれ検出できればよい。また、「出射時刻」は、距離計測装置から照射波が出力される時刻を示すのであれば、「照射時刻」と読み替えてもよい。なお、読み替えた「照射時刻」は、照射波が測定対象に到達した時刻を意味しない。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る距離計測装置の構成を例示するブロック図である。この距離計測装置100は、基準タイミング生成回路101と、発光素子駆動回路102と、発光素子103(照射部)と、補償用光検出素子104(第1の検出部)と、測距用光検出素子105(第2の検出部)と、模擬信号生成回路106(模擬信号生成部)と、選択回路107と、補償時間計測回路108(第1の計測部)と、選択回路109と、測距時間計測回路110(第2の計測部)と、第1の減算回路111(第1の演算部)と、記憶回路112と、第2の減算回路113(第2の演算部)とを含む。尚、距離計測装置100は、図示しない制御回路によって上記各回路などが制御される。また、距離計測装置100は、計測時間から距離を算出するための図示しない算出回路(算出部)などが含まれてもよい。
基準タイミング生成回路101は、距離計測装置100の各回路の動作に関わる信号を生成する。具体的には、基準タイミング生成回路101は、基準タイミング信号、計測選択信号、および記憶制御信号を生成する。基準タイミング信号は、発光素子駆動回路102および模擬信号生成回路106の動作を制御する。計測選択信号は、選択回路107および選択回路109の動作を制御する。記憶制御信号は、記憶回路112の動作を制御する。
基準タイミング生成回路101は、基準タイミング信号を発光素子駆動回路102および模擬信号生成回路106の少なくとも一方へと出力し、計測選択信号を選択回路107および選択回路109へと出力し、記憶制御信号を記憶回路112へと出力する。尚、上記各信号は、例えばパルス幅などによって表現される時間情報を持つ信号であり、それぞれ異なる信号波形であってよい。
発光素子駆動回路102は、基準タイミング生成回路101から基準タイミング信号を受け取る。それから、発光素子駆動回路102は、基準タイミング信号に同期して発光素子103をパルス駆動する。
発光素子103(照射部)は、例えばレーザダイオードに相当する。発光素子103は、基準タイミング信号に従ってレーザ光を発生する。換言すると、発光素子103は、測定対象へ照射波を照射する。尚、以降の説明では、発光素子103から測定対象などへ向かうレーザ光を出射光L1と呼び、当該出射光L1が測定対象で反射したレーザ光を反射光L2と呼ぶこととする。
補償用光検出素子104(第1の検出部)は、例えばフォトダイオードに相当する。補償用光検出素子104は、出射光L1(照射波)を直接検出する。それから、補償用光検出素子104は、出射光L1を電気信号(以降、補償時間信号と呼ぶ)に変換する。ここで、補償時間信号は、例えば電流信号である。なお、発光素子103がパルス駆動されるため、補償用光検出素子104から出力される補償時間信号はパルス信号となる。補償用光検出素子104は、補償時間信号を選択回路107へと出力する。尚、図1以降において、発光素子103から発生した出射光L1を補償用光検出素子104が直接検出するために用いられる光学系は図示されない。
測距用光検出素子105(第2の検出部)は、例えばフォトダイオードに相当する。測距用光検出素子105は、測定対象によって反射された出射光L1(照射波)を反射光L2(反射波)として検出する。それから、測距用光検出素子105は、反射光L2を電気信号(以降、測距時間信号と呼ぶ)に変換する。ここで、測距時間信号は、例えば電流信号である。なお、発光素子103がパルス駆動されるため、測距用光検出素子105から出力される測距時間信号はパルス信号となる。測距用光検出素子105は、測距時間信号を選択回路109へと出力する。
模擬信号生成回路106(模擬信号生成部)は、基準タイミング生成回路101から基準タイミング信号を受け取る。それから、模擬信号生成回路106は、基準タイミング信号に従って、光検出素子がレーザ光を検出した際に出力される電気信号(例えば電流信号)を模擬した模擬信号を生成する。換言すると、模擬信号生成回路106は、補償用光検出素子104および測距用光検出素子105の出力信号の波形を模擬した模擬信号を生成する。なお、補償用光検出素子104および測距用光検出素子105の出力信号がそれぞれパルス信号のため、模擬信号はパルス信号となる。模擬信号生成回路106は、模擬信号を選択回路107および選択回路109へとそれぞれ出力する。
選択回路107は、基準タイミング生成回路101から計測選択信号を受け取り、補償用光検出素子104から補償時間信号を受け取り、模擬信号生成回路106から模擬信号を受け取る。選択回路107は、計測選択信号に応じて補償時間信号および模擬信号のどちらかを選択して、補償時間計測回路108へと出力する。
具体的には、選択回路107は、例えば計測選択信号がHighレベル(以下、Hレベル)の期間において模擬信号を選択して、当該模擬信号を補償時間計測回路108へと出力する。また、選択回路107は、例えば計測選択信号がLowレベル(以下、Lレベル)の期間において補償時間信号を選択して、当該補償時間信号を補償時間計測回路108へと出力する。
補償時間計測回路108(第1の計測部)は、選択回路107から模擬信号および補償時間信号のどちらかを受け取る。補償時間計測回路108は、模擬信号を受け取った場合に、模擬信号を計測することによって、第1の時刻を得る。ここで、第1の時刻は、例えば、模擬信号生成回路106、選択回路107、および補償時間計測回路108などを構成するそれぞれの内部回路による遅延のため、基準タイミング信号のトリガ時刻などよりも後の時刻である。補償時間計測回路108は、第1の時刻の情報を第1の減算回路111へと出力する。
また、補償時間計測回路108は、補償時間信号を受け取った場合に、補償時間信号を計測することによって、レーザ光を照射する時刻(出射時刻)を得る。ここで、出射時刻は、例えば、発光素子駆動回路102、選択回路107、および補償時間計測回路108などを構成するそれぞれの内部回路による遅延のため、実際の出射時刻よりも後の時刻となる。補償時間計測回路108は、出射時刻の情報を第1の減算回路111へと出力する。
換言すると、補償時間計測回路108は、模擬信号生成回路106から模擬信号を受け取った時間を計測することによって第1の時刻を得、且つ、補償用光検出素子104からの出力信号を受け取った時間を計測することによって照射波の出射時刻を得る。
選択回路109は、基準タイミング生成回路101から計測選択信号を受け取り、測距用光検出素子105から測距時間信号を受け取り、模擬信号生成回路106から模擬信号を受け取る。選択回路109は、計測選択信号に応じて測距時間信号および模擬信号のどちらかを選択して、測距時間計測回路110へと出力する。
具体的には、選択回路109は、例えば計測選択信号がHレベルの期間において模擬信号を選択して、当該模擬信号を測距時間計測回路110へと出力する。また、選択回路109は、例えば計測選択信号がLレベルの期間において測距時間信号を選択して、当該測距時間信号を測距時間計測回路110へと出力する。
測距時間計測回路110(第2の計測部)は、選択回路109から模擬信号および測距時間信号のどちらかを受け取る。測距時間計測回路110は、模擬信号を受け取った場合に、模擬信号を計測することによって、第2の時刻を得る。ここで、第2の時刻は、例えば、模擬信号生成回路106、選択回路109、および測距時間計測回路110などを構成するそれぞれの内部回路による遅延のため、基準タイミング信号のトリガ時刻などよりも後の時刻である。測距時間計測回路110は、第2の時刻の情報を第1の減算回路111へと出力する。
また、測距時間計測回路110は、測距時間信号を受け取った場合に、測距時間信号を計測することによって、レーザ光が入射した時刻(入射時刻)を得る。ここで、入射時刻は、例えば、発光素子駆動回路102、選択回路109、および測距時間計測回路110などを構成するそれぞれの内部回路による遅延のため、実際の入射時刻よりも後の時刻となる。測距時間計測回路110は、入射時刻の情報を第1の減算回路111へと出力する。
換言すると、測距時間計測回路110は、模擬信号生成回路106から模擬信号を受け取った時間を計測することによって第2の時刻を得、且つ、測距用光検出素子105からの出力信号を受け取った時間を計測することによって反射波の入射時刻を得る。
第1の減算回路111(第1の演算部)は、補償時間計測回路108から出射時刻の情報を受け取り、測距時間計測回路110から入射時刻の情報を受け取る。或いは、第1の減算回路111は、補償時間計測回路108から第1の時刻の情報を受け取り、測距時間計測回路110から第2の時刻の情報を受け取る。
第1の減算回路111は、出射時刻の情報および入射時刻の情報を受け取った場合に、入射時刻から出射時刻を減算することによって、レーザ光が距離計測装置100と測定対象との間を往復するのに要した時間(計測時間)を得る。第1の減算回路111は、計測時間の情報を第2の減算回路113へと出力する。
また、第1の減算回路111は、第1の時刻の情報および第2の時刻の情報を受け取った場合に、第2の時刻から第1の時刻を減算することによって、補償時間計測回路108と測距時間計測回路110とによってそれぞれ発生する遅延時間の差(誤差時間)を得る。第1の減算回路111は、誤差時間の情報を記憶回路112へと出力する。
換言すると、第1の減算回路111は、入射時刻から出射時刻を減算することによって、発光素子103から測定対象までの距離に関する計測時間を得、且つ、第2の時刻から第1の時刻を減算することによって、補償時間計測回路108と測距時間計測回路110とによってそれぞれ発生する遅延時間の差である誤差時間を得る。
記憶回路112は、基準タイミング生成回路101から記憶制御信号を受け取り、第1の減算回路111から誤差時間の情報を受け取る。記憶回路112は、記憶制御信号に従って誤差時間の情報を記憶する。記憶回路112は、誤差時間の情報を第2の減算回路113へと出力する。
第2の減算回路113(第2の演算部)は、第1の減算回路111から計測時間の情報を受け取り、記憶回路112から誤差時間の情報を受け取る。第2の減算回路113は、計測時間から誤差時間を減算することによって、誤差時間が補正された計測時間(補正計測時間)を得る。第2の減算回路113は、補正計測時間の情報を、図示しない算出回路(算出部)などへと出力する。
図示しない算出回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA)やディジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processor:DSP)などに相当する。この算出回路は、第2の減算回路113から受け取った補正計測時間に基づいて、発光素子103と測定対象との間の距離を算出する。例えば、算出回路は、補正計測時間の1/2に光速度を乗算する処理により、発光素子103と測定対象との間の距離を算出する。なお、補正計測時間の1/2に光速度を乗算する処理は、例えば、補正計測時間に光速度を乗算して1/2倍する処理、といった数学的に等価な処理を包含する。
次に、以上のように構成された距離計測装置の動作について図2を用いて説明する。以下の説明では、距離計測装置100の動作フェーズを、模擬信号計測期間および検出素子出力計測期間に大別して述べる。ここで、模擬信号計測期間は、模擬信号を計測することによって、補償時間計測回路108と測距時間計測回路110とによってそれぞれ発生する遅延時間の差である誤差時間を取得する期間である。また、検出素子出力計測期間は、検出素子からの出力信号を計測することによって、発光素子103から測定対象までの距離に関する計測時間を取得する期間である。
始めに、基準タイミング生成回路101は、模擬信号計測期間の開始前に、Hレベルの計測選択信号を生成する。選択回路107および選択回路109は、例えば、計測選択信号がHレベルであるため、模擬信号をそれぞれ出力するように設定される。
続いて、距離計測装置100の動作フェーズは、模擬信号計測期間に遷移する。模擬信号計測期間は、基準タイミング信号をトリガとして開始し、所定の時間が経過した後に終了する。
時刻t10において、補償時間計測回路108および測距時間計測回路110にそれぞれ模擬信号が入力される。補償時間計測回路108は、模擬信号を計測することによって、第1の時刻t11を得る。ここで、第1の時刻t11は、実際に模擬信号が入力される時刻t10に、補償時間計測回路108の内部回路などによる遅延の時間(ΔT1)が加わった時刻である。
補償時間計測回路108による計測と略同時に、測距時間計測回路110は、模擬信号を計測することによって、第2の時刻t12を得る。ここで、第2の時刻t12は、実際に模擬信号が入力される時刻t10に、測距時間計測回路110の内部回路などによる遅延の時間(ΔT2)が加わった時刻である。
その後、第1の減算回路111は、第2の時刻t12から第1の時刻t11を減算することによって、補償時間計測回路108と測距時間計測回路110とによってそれぞれ発生する遅延時間の差(誤差時間(ΔT2−ΔT1))を得る。そして、記憶回路112は、誤差時間(ΔT2−ΔT1)を記憶する。
次に、基準タイミング生成回路101は、模擬信号計測期間の終了後から検出素子出力計測期間の開始前に、Lレベルの計測選択信号を生成する。選択回路107および選択回路109は、例えば、計測選択信号がLレベルであるため、補償時間信号および測距時間信号をそれぞれ出力するように設定される。
続いて、距離計測装置100の動作フェーズは、検出素子出力計測期間に遷移する。検出素子計測期間は、基準タイミング信号をトリガとして開始し、所定の時間が経過した後に終了する。
時刻t20において、補償時間計測回路108に補償時間信号が入力される。補償時間計測回路108は、補償時間信号を計測することによって、出射時刻t21を得る。ここで、出射時刻t21は、実際に出射時間信号が入力される時刻t20に、補償時間計測回路108の内部回路などによる遅延の時間(ΔT1)が加わった時刻である。
時刻t30において、測距時間計測回路110に測距時間信号が入力される。測距時間計測回路110は、測距時間信号を計測することによって、入射時刻t31を得る。ここで、入射時刻t31は、実際に測距時間信号が入力される時刻t30に、測距時間計測回路110の内部回路などによる遅延の時間(ΔT2)が加わった時刻である。
その後、第1の減算回路111は、入射時刻t31から出射時刻t21を減算することによって、レーザ光が距離計測装置100と測定対象との間を往復するのに要した時間(計測時間ToF’)を得る。そして、第2の減算回路113は、計測時間ToF’から、模擬信号計測期間に算出された誤差時間(ΔT2−ΔT1)を減算することによって、補正された計測時間ToFを得る。
以上説明したように、第1の実施形態に係る距離計測装置は、補償時間計測回路(第1の計測部)によって模擬信号生成回路(模擬信号生成部)から模擬信号を受け取った時間を計測することによって第1の時刻を得、且つ、補償用光検出素子(第1の検出部)からの出力信号を受け取った時間を計測することによって照射波の出射時刻を得る。また、この距離計測装置は、測距用光検出素子(第2の計測部)によって、模擬信号生成回路(模擬信号生成部)から模擬信号を受け取った時間を計測することによって第2の時刻を得、且つ、測距用光検出素子(第2の検出部)からの出力信号を受け取った時間を計測することによって反射波の入射時刻を得る。そして、この距離計測装置は、入射時刻から出射時刻を減算することによって、発光素子(照射部)から測定対象までの距離に関する計測時間を得、且つ、第2の時刻から第1の時刻を減算することによって、第1の計測部と第2の計測部とによってそれぞれ発生する遅延時間の差である誤差時間を得、そして、計測時間から誤差時間を減算することによって、誤差時間が補正された計測時間である補正計測時間を得ることができる。即ち、この距離計測装置は、距離計測に関する複数の時間計測回路間の誤差を補正した計測時間を得ることができる。
なお、第1の実施形態に係る距離計測装置は、動作中に温度が変動した場合に、各回路などの温度依存性によって遅延時間も変動するが、模擬信号を受けとった時間を計測した結果に基づき、定期的に誤差検出を行うことによって温度変化による遅延時間の変動に追従して計測時間を補正することができる。
補足すると、この距離計測装置は、自動車の周辺状況の把握や障害物の検知のために用いることができる。一般的に、自動車に搭載される装置は、広い温度範囲で正確に動作する必要がある。よって、この距離計測装置は、温度変化による遅延時間の変動に追従して計測時間を補正することができるため、自動車への搭載に好適である。
(第2の実施形態)
図3は、第2の実施形態に係る距離計測装置の構成を例示するブロック図である。
第2の実施形態に係る距離計測装置200は、図3に例示されるように、前述の距離計測装置100における補償時間計測回路108および測距時間計測回路110の具体的な構成を例示したものである。
補償時間計測回路108(第1の計測部)は、電流/電圧変換器201(第1の電流/電圧変換部)と、アナログ/ディジタル変換器(A/D変換器)202(第1のアナログ/ディジタル変換部)と、時間算出処理回路203(第1の時間算出処理部)とを含み、測距時間計測回路110(第2の計測部)は、電流/電圧変換器204(第2の電流/電圧変換部)と、A/D変換器205(第2のアナログ/ディジタル変換部)と、時間算出処理回路206(第2の時間算出処理部)とを含む。尚、以降では、各部での動作の説明を容易にするために、「模擬信号」、「補償時間信号」、および「測距時間信号」を「電流信号」に置き換えて説明し、「第1の時刻」、「出射時刻」、「第2の時刻」、および「入射時刻」を「所望の時刻」に置き換えて説明する。
電流/電圧変換器201(第1の電流/電圧変換部)は、選択回路107から電流信号を受け取る。電流/電圧変換器201は、電流信号を電流/電圧変換することによって、第1の電圧信号を得る。具体的には、電流/電圧変換器201は、模擬信号または補償用光検出素子104からの出力信号である電流信号を電流/電圧変換することによって第1の電圧信号を得る。なお、当該電流信号がパルス信号のため、第1の電圧信号はパルス信号である。電流/電圧変換器201は、第1の電圧信号をA/D変換器202へと出力する。
A/D変換器202(第1のアナログ/ディジタル変換部)は、電流/電圧変換器201から第1の電圧信号を受け取る。A/D変換器202は、第1の電圧信号をA/D変換することによって、ディジタルの第1の電圧信号情報を得る。ここで、電圧信号情報は、例えば信号の立ち上がりから立ち下がりまでの各時刻の電圧値をディジタル化した数値列である。A/D変換器202は、第1の電圧信号情報を時間算出処理回路203へと出力する。
時間算出処理回路203(第1の時間算出処理部)は、A/D変換器202から第1の電圧信号情報を受け取る。時間算出処理回路203は、第1の電圧信号情報に基づいて、第1の時刻または出射時刻に関する所望の時刻を算出する。具体的には、時間算出処理回路203は、例えば所定の電圧値を閾値として、立ち上がりの時刻を所望の時刻として算出する。或いは、時間算出処理回路203は、パルス信号の電圧値がピークとなった時刻を所望の時刻として算出してもよい。時間算出処理回路203は、所望の時刻の情報を第1の減算回路111へと出力する。
電流/電圧変換器204(第2の電流/電圧変換部)は、電流/電圧変換器201と略同様の構成をもつ。電流/電圧変換器204は、選択回路109から電流信号を受け取る。電流/電圧変換器204は、電流信号を電流/電圧変換することによって、第2の電圧信号を得る。具体的には、電流/電圧変換器204は、模擬信号または測距用光検出素子105からの出力信号である電流信号を電流/電圧変換することによって第2の電圧信号を得る。なお、当該電流信号がパルス信号のため、第2の電圧信号はパルス信号である。電流/電圧変換器204は、第2の電圧信号をA/D変換器205へと出力する。
A/D変換器205(第2のアナログ/ディジタル変換部)は、A/D変換器202と略同様の構成をもつ。A/D変換器205は、電流/電圧変換器204から第2の電圧信号を受け取る。A/D変換器205は、第2の電圧信号をA/D変換することによって、ディジタルの第2の電圧信号情報を得る。A/D変換器205は、第2の電圧信号情報を時間算出処理回路206へと出力する。
時間算出処理回路206(第2の時間算出処理部)は、時間算出処理回路203と略同様の構成をもつ。時間算出処理回路206は、A/D変換器205から第2の電圧信号情報を受け取る。時間算出処理回路206は、第2の電圧信号情報に基づいて、第2の時刻または入射時刻に関する所望の時刻を算出する。時間算出処理回路206は、所望の時刻の情報を第1の減算回路111へと出力する。
従って、以上のような構成によれば、補償時間計測回路(第1の計測部)および測距時間計測回路(第2の計測部)の各々が、電流/電圧変換器(電流/電圧変換部)と、アナログ/ディジタル変換器(アナログ/ディジタル変換部)と、時間算出処理回路(時間算出処理部)とを備えている。故に、この距離計測装置によれば、第1の実施形態に係る距離計測装置と同様に、距離計測に関する複数の時間計測回路間の誤差を補正した計測時間を得ることができる。
なお、図3の電流/電圧変換回路は、無限の周波数帯域を持っていることが理想的である。理想的な電流/電圧変換回路は、入力電流信号と出力電圧信号とが比例している。そのため、パルス信号の立ち上がりやピークのタイミングは入出力信号間で一致している。
しかし、実際の電流/電圧変換回路の周波数帯域は有限である。そのため、電流/電圧変換回路の出力電圧信号は、入力電流信号に対してなまった波形になる。その結果、出力電圧信号の立ち上がりおよびピークのタイミングは、周波数帯域に依存したずれを含む。また、この周波数帯域は、素子のばらつきや温度変化によって変化する。そのため、時間計測結果は、素子のばらつきや温度変化による誤差が生じる。
第2の実施形態に係る距離計測装置は、距離計測に関する複数の時間計測回路の誤差を補正することができるため、上記誤差についても補正することができる。
(第3の実施形態)
図4は、第3の実施形態に係る距離計測装置の構成を例示するブロック図である。
第3の実施形態に係る距離計測装置300は、補償時間計測回路108および測距時間計測回路110の構成などにおいて、前述の距離計測装置200と異なる。具体的には、距離計測装置300は、図4に例示されるように、検出閾値生成回路301(閾値生成部)をさらに含み、補償時間計測回路108(第1の計測部)は、電流/電圧変換器201(第1の電流/電圧変換部)と、比較器302(第1の比較部)と、時間/ディジタル変換器(T/D変換器)303(第1の時間/ディジタル変換部)とを含み、測距時間計測回路110は、電流/電圧変換器204(第2の電流/電圧変換部)と、比較器304(第2の比較部)と、T/D変換器305(第2の時間/ディジタル変換部)とを含む。
検出閾値生成回路301(閾値生成部)は、閾値電圧を生成する。ここで、閾値電圧は、例えば信号の立ち上がりを検出するために予め設定された電圧値である。検出閾値生成回路301は、閾値電圧の信号(閾値電圧信号)を比較器302および比較器304へと出力する。
電流/電圧変換器201(第1の電流/電圧変換部)は、選択回路107から電流信号を受け取る。電流/電圧変換器201は、電流信号を電流/電圧変換することによって、第1の電圧信号を得る。具体的には、電流/電圧変換器201は、模擬信号または補償用光検出素子104からの出力信号である電流信号を電流/電圧変換することによって第1の電圧信号を得る。電流/電圧変換器201は、第1の電圧信号を比較器302へと出力する。
比較器302(第1の比較部)は、電流/電圧変換器201から第1の電圧信号を受け取り、検出閾値生成回路301から閾値電圧信号を受け取る。比較器302は、第1の電圧信号および閾値電圧信号の電圧を比較し、比較結果に基づく第1の時間信号を生成する。ここで、時間信号は、例えばパルス幅などによって表現される時間情報をもつ信号である。具体的には、比較器302は、電圧信号の電圧が閾値電圧信号の電圧よりも低い場合にLレベルの時間信号を生成し、電圧信号の電圧が閾値電圧信号の電圧を超えた場合にHレベルの時間信号を生成する。比較器302は、第1の時間信号をT/D変換器303へと出力する。
T/D変換器303(第1の時間/ディジタル変換部)は、比較器302から第1の時間信号を受け取る。T/D変換器303は、第1の時間信号をT/D変換することによって、第1の時刻または出射時刻に関する所望の時刻の情報を生成する。具体的には、T/D変換器303は、例えば、時間信号がLレベルからHレベルになったタイミング(立ち上がり時間)を所望の時刻とする。或いは、T/D変換器303は、立ち上がり時間と、時間信号がHレベルからLレベルになったタイミング(立ち下がり時間)とを保持することによって、立ち上がり時間から立ち下がり時間までのうちの任意のタイミングを所望の時刻としてもよい。T/D変換器303は、所望の時刻の情報を第1の減算回路111へと出力する。
電流/電圧変換器204(第2の電流/電圧変換部)は、電流/電圧変換器201と略同様の構成をもつ。電流/電圧変換器204は、選択回路109から電流信号を受け取る。電流/電圧変換器204は、電流信号を電流/電圧変換することによって、電圧信号を得る。具体的には、電流/電圧変換器204は、模擬信号または測距用光検出素子105からの出力信号である電流信号を電流/電圧変換することによって第2の電圧信号を得る。電流/電圧変換器204は、第2の電圧信号を比較器304へと出力する。
比較器304(第2の比較部)は、比較器302と略同様の構成をもつ。比較器304は、電流/電圧変換器204から第2の電圧信号を受け取り、検出閾値生成回路301から閾値電圧信号を受け取る。比較器304は、第2の電圧信号および閾値電圧信号の電圧を比較し、比較結果に基づく第2の時間信号を生成する。比較器304は、第2の時間信号をT/D変換器305へと出力する。
T/D変換器305(第2の時間/ディジタル変換部)は、T/D変換器303と略同様の構成をもつ。比較器304から第2の時間信号を受け取る。T/D変換器305は、第2の時間信号をT/D変換することによって、第2の時刻または入射時刻に関する所望の時刻の情報を生成する。T/D変換器305は、所望の時刻の情報を第1の減算回路111へと出力する。
従って、以上のような構成によれば、補償時間計測回路(第1の計測部)および測距時間計測回路(第2の計測部)の各々が電流/電圧変換器(電流/電圧変換部)と、比較器(比較部)と、T/D変換器(時間/ディジタル変換部)とを備えている。故に、この距離計測装置によれば、第1の実施形態に係る距離計測装置と同様に、距離計測に関する複数の時間計測回路間の誤差を補正した計測時間を得ることができる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態に係る距離計測装置について説明する。
一般的に、電流/電圧変換器は、発光素子の発光強度、計測対象の反射率、検出素子の感度、および電流/電圧変換器自体の変換利得などにより出力信号の振幅が変動する。そのため、所定の電圧で比較を行う比較器では、出力信号と閾値電圧との一致するタイミングが変動する可能性がある。よって、時間計測結果には誤差が含まれる可能性がある。そこで、第4の実施形態に係る距離計測装置400は、信号の振幅の大小によらず常に一定のタイミングで信号を検出することのできるConstant Fraction Discriminator(CFD)回路を利用する。
図5は、第4の実施形態に係る距離計測装置の構成を例示するブロック図である。第4の実施形態に係る距離計測装置400は、補償時間計測回路108および測距時間計測回路110の構成などにおいて、前述の距離計測装置200,300と異なる。具体的には、図5に例示されるように、補償時間計測回路108は、電流/電圧変換器201(第1の電流/電圧変換部)と、CFD回路401(第1の処理部)と、T/D変換器303(第1の時間/ディジタル変換部)とを含み、測距時間計測回路110は、電流/電圧変換器204(第2の電流/電圧変換部)と、CFD回路402(第2の処理部)と、T/D変換器305(第2の時間/ディジタル変換部)とを含み、距離計測装置400は、補正パラメータ演算回路403(補正パラメータ演算部)と補正パラメータ記憶回路404とをさらに含む。尚、距離計測装置400の模擬信号生成回路106は、補正パラメータ演算回路403などの指示により、振幅の異なる複数の模擬信号を生成してもよい。
電流/電圧変換器201(第1の電流/電圧変換部)は、選択回路107から電流信号を受け取る。電流/電圧変換器201は、電流信号を電流/電圧変換することによって、第1の電圧信号を得る。具体的には、電流/電圧変換器201は、模擬信号または補償用光検出素子104からの出力信号である電流信号を電流/電圧変換することによって第1の電圧信号を得る。電流/電圧変換器201は、第1の電圧信号をCFD回路401へと出力する。
CFD回路401(第1の処理部)は、電流/電圧変換器201から第1の電圧信号を受け取り、補正パラメータ記憶回路404から補正パラメータを受け取る。ここで、補正パラメータは、例えばCFD回路401の内部回路における比較器のオフセット、遅延時間、および減衰時間などを設定するためのパラメータであり、具体的には、振幅に依存した計測誤差を補正する。CFD回路401は、補正パラメータによって内部回路のパラメータが設定され、第1の電圧信号を減衰させた減衰信号と、第1の電圧信号を遅延させた遅延信号とが一致するタイミングである第1の時間信号を生成する。ここで、時間信号は、例えばパルス幅などによって表現される時間情報をもつ信号である。CFD回路401は、第1の時間信号をT/D変換器303へと出力する。
T/D変換器303(第1の時間/ディジタル変換部)は、CFD回路401から第1の時間信号を受け取る。T/D変換器303は、第1の時間信号をT/D変換することによって、第1の時刻または出射時刻に関する所望の時刻の情報を生成する。具体的には、T/D変換器303は、例えば、時間信号がLレベルからHレベルになったタイミング(立ち上がり時間)を所望の時刻とする。T/D変換器303は、所望の時刻の情報を補正パラメータ演算回路403および第1の減算回路111へと出力する。
電流/電圧変換器204(第2の電流/電圧変換部)は、電流/電圧変換器201と略同様の構成をもつ。電流/電圧変換器204は、選択回路109から電流信号を受け取る。電流/電圧変換器204は、電流信号を電流/電圧変換することによって、第2の電圧信号を得る。具体的には、電流/電圧変換器204は、模擬信号または測距用光検出素子105からの出力信号である電流信号を電流/電圧変換することによって第2の電圧信号を得る。電流/電圧変換器204は、第2の電圧信号をCFD回路402へと出力する。
CFD回路402(第2の処理部)は、CFD回路401と略同様の構成をもつ。CFD回路402は、電流/電圧変換器204から第2の電圧信号を受け取り、補正パラメータ記憶回路404から補正パラメータを受け取る。CFD回路402は、補正パラメータによって内部回路のパラメータが設定され、第2の電圧信号を減衰させた減衰信号と、第2の電圧信号を遅延させた遅延信号とが一致するタイミングの第2の時間信号を生成する。CFD回路402は、第2の時間信号をT/D変換器305へと出力する。
T/D変換器305(第2の時間/ディジタル変換部)は、T/D変換器303と略同様の構成をもつ。T/D変換器305は、CFD回路402から第2の時間信号を受け取る。T/D変換器305は、第2の時間信号をT/D変換することによって、第2の時刻または入射時刻に関する所望の時刻の情報を生成する。T/D変換器305は、所望の時刻の情報を補正パラメータ演算回路403および第1の減算回路111へと出力する。
補正パラメータ演算回路403(補正パラメータ演算部)は、T/D変換器303およびT/D変換器305からそれぞれ所望の時刻の情報(測定結果)を受け取る。ここで、測定結果は、第1の時刻の情報および第2の時刻の情報である。補正パラメータ演算回路403は、振幅の異なる複数の模擬信号によって複数算出された測定結果に基づいて、CFD回路401およびCFD回路402の補正パラメータを演算する。補正パラメータ演算回路403は、補正パラメータを補正パラメータ記憶回路404へと出力する。
補正パラメータ記憶回路404は、補正パラメータ演算回路403から補正パラメータを受け取る。補正パラメータ記憶回路404は、補正パラメータをCFD回路401およびCFD回路402へと出力する。
従って、以上のような構成によれば、補償時間計測回路(第1の計測部)および測距時間計測回路(第2の計測部)の各々が電流/電圧変換器(電流/電圧変換部)と、CFD回路(処理部)と、T/D変換器(時間/ディジタル変換部)とを備えている。さらに、距離計測装置400は、補正パラメータ演算回路403(補正パラメータ演算部)と補正パラメータ記憶回路404とを備えている。故に、この距離計測装置によれば、第1の実施形態に係る距離計測装置と同様に、距離計測に関する複数の時間計測回路間の誤差を補正した計測時間を得ることができる。また、この距離計測装置は、振幅に依存した計測誤差を補正する補正パラメータに基づいてCFD回路の内部パラメータを設定する構成により、信号の振幅の大小によらず常に一定のタイミングで信号を検出できるため、計測の精度を向上させることができる。補足すると、本実施形態では、補償用光検出素子104および測距用光検出素子105の出力信号振幅に依存した距離誤差を補正する時間計測回路の非理想性で生じる振幅依存距離誤差の残留分が最小になるよう時間計測回路の特性を調整できる。
(第5の実施形態)
次に、第5の実施形態に係る距離計測装置について説明する。
一般的に、光検出器に入射するレーザ光の強度は、測定対象までの距離の二乗に反比例する。そのため、測定対象までの距離が短い場合は、反射波の信号と、環境光による不要信号および計測回路自体のノイズとの振幅比が大きく(つまりS/N比が高い)、比較器およびT/D変換器を用いた構成でも容易に計測ができる。一方、測定対象までの距離が長い場合は、S/N比が低くなるため、比較器による比較が困難であり、A/D変換器および時間算出処理回路による計測が必要である。
しかし、A/D変換器の時間分解能は、T/D変換器の時間分解能に比べて低い。よって、A/D変換器を用いた計測回路は、T/D変換器を用いた計測回路に比べて、時間分解能に関連した距離分解能が低い。
概括すると、A/D変換器を用いた計測回路は、高いノイズ耐性を持ちつつも時間分解能が低く、T/D変換器を用いた計測回路は、低いノイズ耐性ではあるものの時間分解能が高いという特徴がある。
図6は、第5の実施形態に係る距離計測装置の構成を例示するブロック図である。第5の実施形態に係る距離計測装置500は、入射時刻を得るための回路などを2系統備える点において、前述の距離計測装置100,200,300,400とは異なる。距離計測装置500は、例えば、測距時間計測回路にA/D変換器を用いた第1の系統と、測距時間計測回路にT/D変換器を用いた第2の系統との両方を備える。即ち、距離計測装置500は、構成の異なる2つの測距時間計測回路によって略同一の2つの計測時間(補正計測時間)を得ることができる。
第1の系統は、測距用光検出素子105(第2の検出部)、選択回路109、測距時間計測回路110(第2の計測部)、第1の減算回路111(第1の演算部)、記憶回路112、および第2の減算回路113(第2の演算部)によって構成され、距離計測装置200の各部にそれぞれ相当する。また、測距時間計測回路110は、電流/電圧変換器204と、A/D変換器205と、時間算出処理回路206とを含む。
また、第2の系統は、測距用光検出素子105a(第3の検出部)、選択回路109a、測距時間計測回路110a(第3の計測部)、検出閾値生成回路301(閾値生成部)、第1の減算回路111a(第3の演算部)、記憶回路112a、および第2の減算回路113a(第4の演算部)によって構成され、距離計測装置300の各部にそれぞれ相当する。また、測距時間計測回路110aは、電流/電圧変換器204aと、比較器304と、T/D変換器305とを含む。
基準タイミング生成回路101は、さらに、計測選択信号を選択回路109aへと出力し、記憶制御信号を記憶回路112aへと出力する。
測距用光検出素子105a(第3の検出部)は、例えばフォトダイオードに相当する。測距用光検出素子105aは、測定対象によって反射された出射光L1(照射波)を反射光L2(反射波)として検出する。それから、測距用光検出素子105aは、反射光L2を電気信号(以降、他の測距時間信号と呼ぶ)に変換する。ここで、他の測距時間信号は、例えば電流信号である。なお、発光素子103がパルス駆動されるため、測距用光検出素子105aから出力される他の測距時間信号はパルス信号となる。測距用光検出素子105aは、他の測距時間信号を選択回路109aへと出力する。
模擬信号生成回路106は、補償用光検出素子104、測距用光検出素子105、および測距用光検出素子105aの出力信号の波形を模擬した模擬信号を生成する。なお、補償用光検出素子104、測距用光検出素子105、および測距用光検出素子105aの出力信号がそれぞれパルス信号のため、模擬信号はパルス信号となる。模擬信号生成回路106は、模擬信号を選択回路107、選択回路109、および選択回路109aへと出力する。
選択回路109aは、基準タイミング生成回路101から計測選択信号を受け取り、測距用光検出素子105aから他の測距時間信号を受け取り、模擬信号生成回路106から模擬信号を受け取る。選択回路109aは、計測選択信号に応じて他の測距時間信号および模擬信号のどちらかを選択して、測距時間計測回路110aへと出力する。
測距時間計測回路110a(第3の計測部)は、選択回路109aから模擬信号および他の測距時間信号のどちらかを受け取る。測距時間計測回路110aは、模擬信号を受け取った場合に、模擬信号を計測することによって、第3の時刻を得る。ここで、第3の時刻は、例えば、模擬信号生成回路106、選択回路109a、および測距時間計測回路110aなどを構成するそれぞれの内部回路による遅延のため、基準タイミング信号のトリガ時刻などよりも後の時刻である。測距時間計測回路110aは、第3の時刻の情報を第1の減算回路111aへと出力する。
また、測距時間計測回路110aは、他の測距時間信号を受け取った場合に、他の測距時間信号を計測することによって、レーザ光が入射した時刻(他の入射時刻)を得る。ここで、他の入射時刻は、例えば、発光素子駆動回路102、選択回路109a、および測距時間計測回路110aなどを構成するそれぞれの内部回路による遅延のため、実際の入射時刻よりも後の時刻となる。測距時間計測回路110aは、他の入射時刻の情報を第1の減算回路111aへと出力する。
換言すると、測距時間計測回路110aは、模擬信号生成回路106から模擬信号を受け取った時間を計測することによって第3の時刻を得、且つ、測距用光検出素子105aからの出力信号を受け取った時間を計測することによって反射波の他の入射時刻を得る。
第1の減算回路111a(第3の演算部)は、補償時間計測回路108から出射時刻の情報を受け取り、測距時間計測回路110aから他の入射時刻の情報を受け取る。或いは、第1の減算回路111aは、補償時間計測回路108から第1の時刻の情報を受け取り、測距時間計測回路110aから第3の時刻の情報を受け取る。
第1の減算回路111aは、出射時刻の情報および他の入射時刻の情報を受け取った場合に、他の入射時刻から出射時刻を減算することによって、レーザ光が距離計測装置500と測定対象との間を往復するのに要した時間(他の計測時間)を得る。第1の減算回路111aは、他の計測時間の情報を第2の減算回路113aへと出力する。
また、第1の減算回路111aは、第1の時刻の情報および第3の時刻の情報を受け取った場合に、第3の時刻から第1の時刻を減算することによって、補償時間計測回路108と測距時間計測回路110aとによってそれぞれ発生する遅延時間の差(他の誤差時間)を得る。第1の減算回路111aは、他の誤差時間の情報を記憶回路112aへと出力する。
換言すると、第1の減算回路111aは、他の入射時刻から出射時刻を減算することによって、発光素子103から測定対象までの距離に関する計測時間を得、且つ、第3の時刻から第1の時刻を減算することによって、補償時間計測回路108と測距時間計測回路110aとによってそれぞれ発生する遅延時間の差である他の誤差時間を得る。
記憶回路112aは、基準タイミング生成回路101から記憶制御信号を受け取り、第1の減算回路111aから他の誤差時間の情報を受け取る。記憶回路112aは、記憶制御信号に従って他の誤差時間の情報を記憶する。記憶回路112aは、他の誤差時間の情報を第2の減算回路113aへと出力する。
第2の減算回路113a(第4の演算部)は、第1の減算回路111aから他の計測時間の情報を受け取り、記憶回路112aから誤差時間の情報を受け取る。第2の減算回路113aは、他の計測時間から他の誤差時間を減算することによって、他の誤差時間が補正された計測時間(他の補正計測時間)を得る。第2の減算回路113aは、他の補正計測時間の情報を、図示しない算出回路(算出部)などへと出力する。
図示しない算出回路は、第2の減算回路113aから受け取った他の補正計測時間に基づいて、発光素子103と測定対象との間の他の距離をさらに算出する。ここで、他の距離は、第1の系統による補正計測時間から算出された距離と略同一である。
距離計測装置500は、距離計測において、第1の系統および第2の系統を同時に利用してもよいし、第1の系統および第2の系統を切り替えて利用してもよい。ここで、第1の系統は、A/D変換器を用いることによって環境光による不要信号および計測回路自体のノイズなどに対して有利であり、遠距離の計測に適している。また、第2の系統は、T/D変換器を用いる事によって高い距離分解能を得ることができ、近距離の計測に適している。
例えば、第1の系統および第2の系統を同時に利用する場合は、距離計測装置500は、第1の系統による補正計測時間と第2の系統による補正計測時間との2つの補正計測時間を得る。この2つの補正計測時間は、図示しない回路によって任意に処理される。
次に、第1の系統および第2の系統を切り替えて利用する場合は、距離計測装置500は、例えば計測する距離に応じて第1の系統および第2の系統を切り替えてもよい。具体的には、距離計測装置500は、例えば計測距離が10m以上の場合は第1の系統を利用し、計測距離が10m未満の場合は第2の系統を利用する。
従って、以上のような構成によれば、構成の異なる2つの測距時間計測回路(第2の計測部および第3の計測部)を備える。故に、この距離計測装置によれば、第1の実施形態に係る距離計測装置と同様に、距離計測に関する複数の時間計測回路間の誤差を補正した計測時間を得ることができる。また、この距離計測装置は、計測する距離に適した構成で計測を行うことができるため、計測の精度を向上させることができる。補足すると、測距時間計測回路にアナログ/ディジタル変換器を用いる構成と時間/ディジタル変換器を用いる構成の2種類を用いた場合、そのままでは、2種類の構成間で互いに異なる距離誤差が生じる。これに対し、本実施形態では、減算器および記憶回路を各々の構成に配置するので、時間計測回路間の誤差を補正した計測時間を得ることができる。
(第6の実施形態)
次に、第6の実施形態に係る距離計測装置について説明する。
第6の実施形態に係る距離計測装置600は、レーザ光の検出に光電子増倍管を利用する。尚、本実施形態では、光電子増倍管としてシリコンフォトマルチプライヤ(Silicon Photomultiplier:SiPM)が用いられるが、これに限らない。
一般的に、光検出器に入射する光量は、測定対象までの距離の二乗に反比例する。そのため、遠距離の距離計測を行うための光検出器には、高い感度が求められる。上記のSiPMは、光子1個に対してある確率でパルス電流を出力するため、遠距離の距離計測に最適である。尚、SiPMから出力される信号の波形は、光子が入射したタイミングで急峻に立ち上がり、その後ある時定数τで指数的に減少する形をとる。
図7は、第3の実施形態に係る距離計測装置の構成を例示するブロック図である。この距離計測装置600は、基準タイミング生成回路101と、発光素子駆動回路102と、発光素子103と、補償用SiPM601(第1の検出部)と、測距用SiPM602(第2の検出部)と、SiPM模擬信号生成回路603(模擬信号生成部)と、選択回路107と、補償時間計測回路108と、選択回路109と、測距時間計測回路110と、第1の減算回路111と、記憶回路112と、第2の減算回路113とを含む。
補償用SiPM601(第1の検出部)は、出射光L1(照射波)を直接検出する。それから、補償用SiPM601は、出射光L1を電気信号(以降、補償時間信号と呼ぶ)に変換する。ここで、補償時間信号は、例えば電流信号である。補償用SiPM601は、補償時間信号を選択回路107へと出力する。尚、図7において、発光素子103から発生した出射光L1を補償用SiPM601が直接検出するために用いられる光学系は図示されない。
測距用SiPM602(第2の検出部)は、測定対象によって反射された出射光L1(照射波)を反射光L2(反射波)として検出する。それから、測距用SiPM602は、反射光L2を電気信号(以降、測距時間信号と呼ぶ)に変換する。ここで、測距時間信号は、例えば電流信号である。測距用SiPM602は、測距時間信号を選択回路109へと出力する。
SiPM模擬信号生成回路603(模擬信号生成部)は、基準タイミング生成回路101から基準タイミング信号を受け取る。それから、SiPM模擬信号生成回路603は、基準タイミング信号に従って、SiPMがレーザ光を検出した際に出力される電気信号(例えば電流信号)を模擬した模擬信号を生成する。換言すると、SiPM模擬信号生成回路603は、補償用SiPM601および測距用SiPM602の出力信号の波形を模擬した模擬信号を生成する。SiPM模擬信号生成回路603は、模擬信号を選択回路107および選択回路109へとそれぞれ出力する。
SiPM模擬信号生成回路603の第1の具体例が図8に示されている。図8のSiPM模擬信号生成回路603は、スイッチ制御回路611と、スイッチSW1と、キャパシタCと、抵抗器R1と、スイッチSW2と、抵抗器R2と、増幅器612と、P型MOSトランジスタM1と、電流源IBIASとを含む。
スイッチ制御回路611は、基準タイミング生成回路101から基準タイミング信号(TRIG)を受け取る。スイッチ制御回路611は、基準タイミング信号に基づいて、スイッチSW1を制御する第1の制御信号とスイッチSW2を制御する第2の制御信号とを生成する。ここで、各制御信号は、例えばHレベルの場合にスイッチを接続し(オン状態)、Lレベルの場合にスイッチを開放する(オフ状態)ように設定される。スイッチ制御回路611は、第1の制御信号をスイッチSW1へと出力し、第2の制御信号をスイッチSW2へと出力する。
スイッチSW1は、一端が参照電圧VREFに接続され、他端が抵抗器R1の一端に接続される。スイッチSW1は、スイッチ制御回路611から第1の制御信号が入力される。それから、スイッチSW1は、第1の制御信号に従ってオン状態とオフ状態とが切り替えられる。
キャパシタCは、一端が電源VDDに接続され、他端が抵抗器R1の他端、増幅器612の正相入力端子、スイッチSW2の一端に共通に接続される。キャパシタCは、スイッチSW1が接続、スイッチSW2が開放されている状態で充電される。
抵抗器R1は、一端がスイッチSW1の他端に接続され、他端がキャパシタCの他端、増幅器612の正相入力端子、スイッチSW2の一端に共通に接続される。
スイッチSW2は、一端がキャパシタCの他端、抵抗器R1の他端、増幅器612の正相入力端子に共通に接続され、他端が接地される。スイッチSW2は、スイッチ制御回路611から第2の制御信号が入力される。それから、スイッチSW2は、第2の制御信号に従ってオン状態とオフ状態とが切り替えられる。
抵抗器R2は、一端が電源VDDに接続され、他端が増幅器612の逆相入力端子、P型MOSトランジスタM1のソース端子に共通に接続される。
増幅器612は、正相入力端子がキャパシタCの他端、抵抗器R1の他端、スイッチSW2の一端に共通に接続され、逆相入力端子が抵抗器R2の他端、P型MOSトランジスタM1のソース端子に共通に接続され、出力端子がP型MOSトランジスタM1のゲート端子に接続される。増幅器612は、正相入力端子から入力される電圧信号VXと、逆相入力端子から入力される電位VFBとの電位が一致するようにP型MOSトランジスタM1を介して負帰還が働いている。
P型MOSトランジスタM1は、ソース端子が抵抗器R2の他端、増幅器612の逆相入力端子に共通に接続され、ゲート端子が増幅器612の出力端子に接続され、ドレイン端子が電流源IBIASの一端に接続される。P型MOSトランジスタM1は、増幅器612の出力に従って、ドレイン端子から電流信号IOUT(模擬信号)を出力する。
電流源IBIASは、一端がP型MOSトランジスタM1のドレイン端子に接続され、他端が接地される。電流源IBIASは、P型MOSトランジスタM1に対してバイアス電流を流す。
図9において、スイッチSW1、スイッチSW2、電圧信号VXと、および電流信号IOUTの関係が例示される。尚、図9では、入力信号がHレベルでスイッチがオン状態となり、入力信号がLレベルでスイッチがオフ状態となることとする。
初期状態では、スイッチSW1はオン状態、スイッチSW2はオフ状態となるように設定される。そして、基準タイミング信号(TRIG)が入力されるタイミングでスイッチSW1をオフ状態にし、時刻t1から時刻t2までの短い間だけスイッチSW2をオン状態にし、その後、時刻t2において、スイッチSW1をオン状態、スイッチSW2をオフ状態にする。
時刻t1において、スイッチSW2がオン状態になると、キャパシタCに溜まった電荷が放出されるため、電圧信号VXの電位は、参照電圧VREFからGNDに低下する。その後、時刻t2において、スイッチSW1がオン状態になると、キャパシタCが抵抗器R1を介して充電されるため、電圧信号VXの電位は、時定数R1Cで指数的に上昇し、十分な時間が経過すると参照電圧VREFまで戻る。
上記の電圧信号VXは、増幅器612に入力され、増幅器612、抵抗器R2、およびP型MOSトランジスタM1によって、電流信号IOUTに変換される。増幅器612は、電源VDDから抵抗器R2の電圧降下によって低下した電位VFBと、電圧信号VXが入力され、2つの電位が一致するようにP型MOSトランジスタM1を介して負帰還が働いている。従って、抵抗器R2に流れる電流は、以下の数式(1)で表すことができる、
Figure 0006933473
初期状態では電圧信号VXの電位がVREFであるため、抵抗器R2およびP型MOSトランジスタM1は、VREF/R2の直流電流が流れている。このとき、電流源IBIASをVREF/R2とすることによって、初期状態の電流信号IOUTをゼロにすることができる。
SiPM模擬信号生成回路603の第2の具体例が図10に示されている。図10のSiPM模擬信号生成回路603は、スイッチ制御回路621と、スイッチSW1〜SWNと、電流源I1〜INと、電流源Idriveと、P型MOSトランジスタM1と、P型MOSトランジスタM2と、電流源IBIASとを含む。
スイッチ制御回路621は、基準タイミング生成回路101から基準タイミング信号(TRIG)を受け取る。スイッチ制御回路621は、基準タイミング信号に基づいて、スイッチSW1〜SWNをそれぞれ制御する制御信号SEL[1:N]を生成する。ここで、各制御信号は、例えばHレベルの場合にスイッチを接続し(オン状態)、Lレベルの場合にスイッチを開放する(オフ状態)ように設定される。スイッチ制御回路621は、制御信号SEL[1:N]をそれぞれスイッチSW1〜SWNへと出力する。
スイッチSW1〜SWNは、それぞれの一端がP型MOSトランジスタM1のゲート端子およびドレイン端子、P型MOSトランジスタM2のドレイン端子、電流源Idriveの一端に共通に接続され、それぞれの他端が電流源I1〜INのそれぞれの一端に接続される。スイッチSW1〜SWNは、スイッチ制御回路621からそれぞれ制御信号SEL[1:N]が入力される。それから、スイッチSW1〜SWNは、制御信号SEL[1:N]に従ってそれぞれオン状態とオフ状態とが切り替えられる。
電流源I1〜INは、それぞれの一端がスイッチSW1〜SWNのそれぞれの他端に接続され、それぞれの一端が接地される。電流源I1〜INは、例えば電流源I1の電流量を一番大きくし、電流源INへ行くにつれて電流量を下げるように調整される。電流源I1〜INは、電流信号IOUT(模擬信号)を生成する。
電流源Idriveは、一端がP型MOSトランジスタM1のゲート端子およびドレイン端子、P型MOSトランジスタM2のドレイン端子、スイッチSW1〜SWNのそれぞれの一端に共通に接続され、他端が接地される。電流源Idriveは、P型MOSトランジスタM1を駆動させる。
P型MOSトランジスタM1は、ソース端子が電源VDDに接続され、ゲート端子およびドレイン端子がP型MOSトランジスタM2のドレイン端子、スイッチSW1〜SWNのそれぞれの一端、電流源Idriveの一端に共通に接続される。
P型MOSトランジスタM2は、ソース端子が電源VDDに接続され、ゲート端子がP型MOSトランジスタM1のゲート端子およびドレイン端子、スイッチSW1〜SWNのそれぞれの一端、電流源Idriveの一端に共通に接続され、ドレイン端子が電流源IBIASの一端に接続される。ここで、P型MOSトランジスタM1およびP型MOSトランジスタM1によってカレントミラーが構成される。P型MOSトランジスタM2は、電流源I1〜INの出力に従って、ドレイン端子から電流信号IOUT(模擬信号)を出力する。
電流源IBIASは、一端がP型MOSトランジスタM2のドレイン端子に接続され、他端が接地される。電流源IBIASは、P型MOSトランジスタM2に対してバイアス電流を流す。
スイッチ制御回路621の第1の具体例が図11に示されている。図11のスイッチ制御回路621は、D型フリップフロップ(D flip−flop:D−FF)631−1〜631−Nを含む。
D−FF631−1は、電源VSSからLレベル信号を受け取り、図示されないクロック生成回路からクロック信号(CLK_PLL)を受け取り、基準タイミング生成回路101から基準タイミング信号(TRIG)を受け取る。D−FF631−1は、Lレベル信号、基準タイミング信号、およびクロック信号に基づいて、制御信号SEL[1]を図10のスイッチSW1およびD−FF631−2へと出力する。
D−FF631−2は、D−FF631−1から制御信号SEL[1]を受け取り、図示されないクロック生成回路からクロック信号(CLK_PLL)を受け取り、基準タイミング生成回路101から基準タイミング信号(TRIG)を受け取る。D−FF631−2は、制御信号SEL[1]、基準タイミング信号、およびクロック信号に基づいて、制御信号SEL[2]を図10のスイッチSW2およびD−FF631−3へと出力する。
D−FF631−3は、D−FF631−2から制御信号SEL[2]を受け取り、図示されないクロック生成回路からクロック信号(CLK_PLL)を受け取り、基準タイミング生成回路101から基準タイミング信号(TRIG)を受け取る。D−FF631−3は、制御信号SEL[2]、基準タイミング信号、およびクロック信号に基づいて、制御信号SEL[3]を図10のスイッチSW3およびD−FF631−4(図示せず)へと出力する。
D−FF631−Nは、D−FF631−(N−1)から制御信号SEL[N−1]を受け取り、図示されないクロック生成回路からクロック信号(CLK_PLL)を受け取り、基準タイミング生成回路101から基準タイミング信号(TRIG)を受け取る。D−FF631−Nは、制御信号SEL[N−1]、基準タイミング信号、およびクロック信号に基づいて、制御信号SEL[N]を図10のスイッチSWNへと出力する。
図12において、図10のSiPM模擬信号生成回路603に図11のスイッチ制御回路621を用いた場合のクロック信号(CLK_PLL)、基準タイミング信号(TRIG)、制御信号SEL[1:N]、および電流信号IOUTの関係が例示される。
スイッチ制御回路621は、TRIGの入力によってスイッチSW1〜SWNを全てオン状態にする(制御信号SEL[1:N]を全てHレベルにする)。その後、スイッチ制御回路621は、CLK_PLLの1サイクル毎にスイッチSW1からスイッチSWNまでを順番にオフ状態にする(制御信号SEL[1:N]をSEL[1]から順番にHレベルからLレベルにする)。
電流信号IOUTは、スイッチがオフ状態になる毎にカレントミラーへ入力される電流が減少するため、TRIGの入力時点をピークとして時間経過と共に電流値が減少する。電流値の減少量は、電流源I1〜INの各電流量を調整することによって、図9の電流信号IOUTのように時間経過と共に指数的に減少する。よって、図12の電流信号IOUTは、SiPMの出力信号の波形を模擬した信号(模擬信号)となる。尚、模擬信号の時定数は、図11の回路構成の場合には、電流源I1〜INのそれぞれの電流比とCLK_PLLの周波数とで決定される。
スイッチ制御回路621の第2の具体例が図13に示されている。図13のスイッチ制御回路621は、NOTゲート641と、遅延素子642−1〜642−Nと、ANDゲート643−1〜643−Nとを含む。
NOTゲート641は、基準タイミング生成回路101から基準タイミング信号(TRIG)を受け取る。NOTゲート641は、基準タイミング信号を論理反転する。NOTゲート641は、論理反転させた基準タイミング信号をANDゲート643−1〜643−Nへとそれぞれ出力する。
遅延素子642−1は、基準タイミング生成回路101から基準タイミング信号(TRIG)を受け取り、図示しない回路から制御電圧VCONTを受け取る。遅延素子642−1は、制御電圧VCONTによって出力信号がセットされる。それから、遅延素子642−1は、基準タイミング信号を時間長t分遅延させる。遅延素子642−1は、時間長t分遅延させた基準タイミング信号をANDゲート643−1および遅延素子642−2へと出力する。
ANDゲート643−1は、NOTゲート641から論理反転された基準タイミング信号を受け取り、遅延素子642−1から時間長t分遅延された基準タイミング信号を受け取る。ANDゲート643−1は、論理反転された基準タイミング信号および時間長t分遅延された基準タイミング信号の両方がHレベルの期間において、Hレベルの制御信号SEL[1]を生成する。ANDゲート643−1は、制御信号SEL[1]を図10のスイッチSW1へと出力する。
遅延素子642−2は、遅延素子642−1から時間長t分遅延された基準タイミング信号を受け取り、図示しない回路から制御電圧VCONTを受け取る。遅延素子642−2は、制御電圧VCONTによって出力信号がセットされる。それから、遅延素子642−2は、時間長t分遅延された基準タイミング信号を時間長t分さらに遅延させる。遅延素子642−1は、時間長2・t分遅延させた基準タイミング信号をANDゲート643−2および遅延素子642−3へと出力する。
ANDゲート643−2は、NOTゲート641から論理反転された基準タイミング信号を受け取り、遅延素子642−2から時間長2・t分遅延された基準タイミング信号を受け取る。ANDゲート643−2は、論理反転された基準タイミング信号および時間長2・t分遅延された基準タイミング信号の両方がHレベルの期間において、Hレベルの制御信号SEL[2]を生成する。ANDゲート643−2は、制御信号SEL[2]を図10のスイッチSW2へと出力する。
遅延素子642−3は、遅延素子642−2から時間長2・t分遅延された基準タイミング信号を受け取り、図示しない回路から制御電圧VCONTを受け取る。遅延素子642−3は、制御電圧VCONTによって出力信号がセットされる。それから、遅延素子642−3は、時間長2・t分遅延された基準タイミング信号を時間長t分さらに遅延させる。遅延素子642−3は、時間長3・t分遅延させた基準タイミング信号をANDゲート643−3および遅延素子642−4(図示せず)へと出力する。
ANDゲート643−3は、NOTゲート641から論理反転された基準タイミング信号を受け取り、遅延素子642−3から時間長3・t分遅延された基準タイミング信号を受け取る。ANDゲート643−3は、論理反転された基準タイミング信号および時間長3・t分遅延された基準タイミング信号の両方がHレベルの期間において、Hレベルの制御信号SEL[3]を生成する。ANDゲート643−3は、制御信号SEL[3]を図10のスイッチSW3へと出力する。
遅延素子642−Nは、図示しない遅延素子642−(N−1)から時間長(N−1)・t分遅延された基準タイミング信号を受け取り、図示しない回路から制御電圧VCONTを受け取る。遅延素子642−Nは、制御電圧VCONTによって出力信号がセットされる。それから、遅延素子642−Nは、時間長(N−1)・t分遅延された基準タイミング信号を時間長t分さらに遅延させる。遅延素子642−Nは、時間長N・t分遅延させた基準タイミング信号をANDゲート643−Nへと出力する。
ANDゲート643−Nは、NOTゲート641から論理反転された基準タイミング信号を受け取り、遅延素子642−Nから時間長N・t分遅延された基準タイミング信号を受け取る。ANDゲート643−Nは、論理反転された基準タイミング信号および時間長N・t分遅延された基準タイミング信号の両方がHレベルの期間において、Hレベルの制御信号SEL[N]を生成する。ANDゲート643−Nは、制御信号SEL[N]を図10のスイッチSWNへと出力する。
図14において、図10のSiPM模擬信号生成回路603に図13のスイッチ制御回路621を用いた場合の基準タイミング信号(TRIG)、制御信号SEL[1:N]、および電流信号IOUTの関係が例示される。
スイッチ制御回路621は、TRIGの入力(HレベルからLレベルへの切り替え)によってスイッチSW1〜SWNを全てオン状態にする(制御信号SEL[1:N]を全てHレベルにする)。その後、スイッチ制御回路621は、遅延素子642−1〜642−Nを信号が伝搬する個数毎にスイッチSW1からスイッチSWNまでを順番にオフ状態にする(制御信号SEL[1:N]をSEL[1]から順番にHレベルからLレベルにする)。
電流信号IOUTは、スイッチがオフ状態になる毎にカレントミラーへ入力される電流が減少するため、TRIGの入力時点をピークとして時間経過と共に電流値が減少する。電流値の減少量は、電流源I1〜INの各電流量を調整することによって、図9の電流信号IOUTのように時間経過と共に指数的に減少する。よって、図14の電流信号IOUTは、SiPMの出力信号の波形を模擬した信号(模擬信号)となる。尚、模擬信号の時定数は、図13の回路構成の場合には、電流源I1〜INのそれぞれの電流比と遅延素子の遅延時間とで決定される。
なお、遅延素子の遅延時間は、D−FFに入力されるクロック信号の1サイクルの周期よりも時間長を短くすることが容易である。即ち、スイッチ制御回路621は、D−FFを用いた構成よりも、遅延素子を用いた構成の方がより高い時間分解能でスイッチの制御が可能となる。従って、模擬信号の時間分解能は、D−FFを用いた構成よりも、遅延素子を用いた構成の方が高くなる。
しかし、遅延素子の遅延時間は、各素子のばらつき、温度変化、および電源電圧により変動する可能性がある。そのため、遅延素子を用いた回路は、図9の電流信号IOUTの時定数と等しい時定数の模擬信号を生成することが困難となる可能性がある。そこで、模擬信号の時定数を制御する方法として、遅延素子をDelay Locked Loop(DLL)回路に置き換える方法が考えられる。
スイッチ制御回路621の第3の具体例が図15に示されている。図15のスイッチ制御回路621は、図13のスイッチ制御回路621の構成にさらにセレクタ651と、NOTゲート652と、位相比較器653と、チャージポンプ回路654と、フィルタ655とを含む。尚、遅延素子642−1〜642−Nと、位相比較器653と、チャージポンプ回路654と、フィルタ655とでDLL回路が構成される。
セレクタ651は、図示されない制御回路から選択信号(SEL)を受け取り、基準タイミング生成回路101から基準タイミング信号(TRIG)を受け取り、図示されないクロック生成回路からクロック信号(CLK_PLL)を受け取る。セレクタ651は、選択信号に応じて、基準タイミング信号およびクロック信号のどちらかを遅延素子642−1へと出力する。ここで、選択信号は、例えば遅延素子641−1〜641−Nの遅延時間を調整する場合には、セレクタ651に対してクロック信号を出力させるように設定される。
NOTゲート652は、図示されないクロック生成回路からクロック信号(CLK_PLL)を受け取る。NOTゲート652は、クロック信号を論理反転する。NOTゲート652は、論理反転させたクロック信号を位相比較器653へと出力する。
位相比較器653は、遅延素子642−Nから時間長N・t分遅延された基準タイミング信号を受け取り、NOTゲート652から論理反転されたクロック信号を受け取る。位相比較器653は、時間長N・t分遅延された基準タイミング信号の位相と論理反転されたクロック信号の位相とを比較することによって、比較結果をチャージポンプ回路654へと出力する。ここで、比較結果は、例えば「進んでいる」「同期」「遅れている」のいずれかを示す信号である。
チャージポンプ回路654は、位相比較器653から比較結果を受け取る。チャージポンプ回路654は、比較結果に応じて遅延素子642−1〜642−Nの遅延時間を制御する制御電圧の信号(制御電圧信号)を生成する。チャージポンプ回路654は、制御電圧信号をフィルタ655へと出力する。
フィルタ655は、例えばローパスフィルタ(Low Pass Filter:LPF)に相当する。フィルタ655は、チャージポンプ回路654から制御電圧信号を受け取る。フィルタ655は、制御電圧信号を所望の帯域のみ通過させて、遅延素子642−1〜642−Nへと出力する。
遅延素子642−1〜642−Nは、フィルタ655からフィルタ処理された制御電圧信号を受け取る。遅延素子642−1〜642−Nは、フィルタ処理された制御電圧信号に基づいて、遅延時間が制御される。
遅延素子1段の遅延時間は、例えば基準クロックの周波数が100MHz(1周期10ns)、遅延素子の段数が20段の場合には、500ps(=10ns/20)となる。また、上述の基準クロックは、例えば水晶発振器からPLLを用いて生成することによって、精度の高い周波数が得られる。即ち、模擬信号の時定数についても、基準クロック同様に高い精度で設定することができる。
従って、以上のような構成によれば、レーザ光の検出にシリコンフォトマルチプライヤを利用する。故に、この距離計測装置によれば、第1の実施形態に係る距離計測装置と同様に、距離計測に関する複数の時間計測回路間の誤差を補正した計測時間を得ることができる。また、この距離計測装置は、光検出器に感度の高いシリコンフォトマルチプライヤを用いることで遠距離の距離計測が可能である。
なお、前述の距離計測装置100,200,300,400,500の各検出素子は、シリコンフォトマルチプライヤを用いて実装されてもよく、模擬信号生成回路は、シリコンフォトマルチプライヤの出力信号の波形を模擬した模擬信号を生成してもよい。
(第7の実施形態)
次に、第7の実施形態に係る距離画像撮影装置について説明する。
前述の距離計測装置100,200,300,400,500,600は、図16に例示される距離画像撮影装置700に適用可能である。距離画像撮影装置700は、測定対象(或いは、測定範囲)の複数点の距離を計測することによって距離画像を得ることができる。具体的には、距離画像撮影装置700は、位置制御部701と、駆動部702と、反射板703と、距離計測装置704と、画像生成部705とを含む。尚、図16では、反射光L2の描画を省略している。
位置制御部701は、例えば測定対象を含む撮影範囲内の位置を指定する。具体的には、位置制御部701は、図17に例示されるように、(M−1)×(N−1)画素の撮影範囲710の画素位置(X1,Y1)…(XM,YN)をラスタスキャン順に指定し、当該画素位置の情報を駆動部702、距離計測装置704、および画像生成部705へと出力する。尚、画素位置の指定は、ラスタスキャンに限らず、他の方法が用いられてよい。
駆動部702は、位置制御部701から画素位置の情報を受け取る。駆動部702は、画素位置に従って反射板703を駆動させる。具体的には、駆動部702は、図17に例示されるように、撮影範囲710上のほぼ平行な複数の直線経路P1〜PNに沿って、垂直方向にずらしながら、水平方向に順に走査させるように反射板703を駆動させる。
反射板703は、例えばMEMSミラーに相当する。反射板703は、駆動部702の制御に従って、反射面の傾斜角度を連続的に変更して出射光L1を反射させる。尚、反射板703は、複数のMEMSミラーによって構成されてもよいし、MEMSミラーと回転ミラーとの組み合わせによって構成されてもよい。
図18Aにおいて、MEMSミラー703aが例示される。MEMSミラー703aは、出射光L1を反射する反射面720aを有する。ここで、反射面720aは、出射光L1の反射方向を変化させて、反射された出射光L1を撮影範囲710で走査させるとともに、撮影範囲710で反射された反射光L2(図示せず)を反射させる。また、反射面720aは、例えば互いに交差する2つの回動軸線RA1,RA2を中心として回動可能となっている。MEMSミラー703aは、駆動部702の制御に従って、反射面720aの傾斜角度を連続的に変更して出射光L1の反射方向を変化させる。
図18Bにおいて、回転ミラー703bが例示される。回転ミラー703bは、六角柱のそれぞれの側面に出射光L1を反射する反射面720bを有する。回転ミラー703bは、中心軸に沿った回動軸線RAを中心として回動可能となっている。回転ミラー703bは、駆動部702の制御に従って、反射面720bの傾斜角度を連続的に変更して出射光L1の反射方向を変化させる。
距離計測装置704は、前述の距離計測装置100,200,300,400,500,600のいずれかに相当する。距離計測装置704は、位置制御部701から画素位置の情報を受け取る。距離計測装置704は、出射光L1の出射時刻と、反射光L2の入射時刻と、に基づいて、計測時間を得、そして複数の時間計測回路間の誤差を補正した補正計測時間を得る。距離計測装置704は、補正計測時間の情報を画像生成部705へと出力する。
画像生成部705は、位置制御部701から画素位置の情報を受け取り、距離計測装置704から補正計測時間の情報を受け取る。画像生成部705は、それぞれの画素位置に対応する補正計測時間の情報に基づいて、撮影範囲710の画素数に対応する距離画像を生成する。
距離画像撮影装置700は、図19に例示されるように動作する。図19では、画素位置(X1,Y1)に対応する(1,1)画素から画素位置(XM,YN)に対応する(M,N)画素までの測距動作(1フレームの測距動作)を行った後に誤差検出動作を行う。即ち、この動作は、1フレーム毎に1回の誤差検出を行う。例えば、温度変動による誤差の変動に追従するための誤差検出動作は、定期的に行う必要がある。図19の動作であっても、1秒間に20枚の画像を取得する場合には50ms毎に誤差検出が行われるため、温度変動に十分追従することができる。
或いは、距離画像撮影装置700は、1画素分の測距動作に係る時間が、距離計測装置704の最大計測距離をレーザ光が往復するのに要する時間に対して十分長い場合に、1画素分の測距動作毎に誤差検出を行ってもよい。具体的には、距離画像撮影装置700は、図20Aに例示されるように、1画素分の測距動作を行った後に誤差検出動作を行う。図20Aは、誤差検出動作において、模擬信号を補償時間計測回路および測距時間計測回路に同時に入力する動作を示しているが、これに限らない。例えば、図20Bに例示されるように、模擬信号を補償時間計測回路および測距時間計測回路に別々のタイミングで(例えば時間ΔTpだけずらして)入力してもよい。
従って、以上のような構成によれば、第7の実施形態に係る距離画像撮影装置は、前述の各実施形態に係る距離計測装置を含む。故に、この距離画像撮影装置によれば、距離計測に関する複数の時間計測回路間の誤差を補正した計測時間を得ることができ、精度の高い距離画像を生成することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
100,200,300,400,500,600,704…距離計測装置、101…基準タイミング生成回路、102…発光素子駆動回路、103…発光素子、104…補償用光検出素子、105,105a…測距用光検出素子、106…模擬信号生成回路、107,109,109a…選択回路、108…補償時間計測回路、110,110a…測距時間計測回路、111,111a…第1の減算回路、112,112a…記憶回路、113,113a…第2の減算回路、201,204,204a…電流/電圧変換器、202,205…A/D変換器、203,206…時間算出処理回路、301…検出閾値生成回路、302,304…比較器、303,305,…T/D変換器、401,402…CFD回路、403…補正パラメータ演算回路、404…補正パラメータ記憶回路、601…補償用SiPM、602…測距用SiPM、603…SiPM模擬信号生成回路、611,621…スイッチ制御回路、612…増幅器、631…D−FF、641,652…NOTゲート、642…遅延素子、643…ANDゲート、651…セレクタ、653…位相比較器、654…チャージポンプ回路、655…フィルタ、700…距離画像撮影装置、701…位置制御部、702…駆動部、703…反射板、703a…MEMSミラー、703b…回転ミラー、705…画像生成部、710…撮影範囲、720a,720b…反射面、L1…出射光、L2…反射光、P1,P2,PN…直線経路、RA,RA1,RA2…回動軸線。

Claims (14)

  1. 測定対象へ出射された照射波と、前記測定対象によって反射されることによって得られる前記照射波の反射波とにより、距離を計測するための距離計測装置であって、
    前記測定対象により反射されない前記照射波を検出する第1の検出部と、
    前記測定対象によって反射された前記照射波を反射波として検出する第2の検出部と、
    前記第1の検出部および前記第2の検出部の出力信号の波形を模擬した模擬信号を生成する模擬信号生成部と、
    前記模擬信号生成部から前記模擬信号を受け取った時間を計測することによって第1の時刻を得、且つ、前記第1の検出部からの出力信号を受け取った時間を計測することによって前記照射波の出射時刻を得る第1の計測部と、
    前記模擬信号生成部から前記模擬信号を受け取った時間を計測することによって第2の時刻を得、且つ、前記第2の検出部からの出力信号を受け取った時間を計測することによって前記反射波の入射時刻を得る第2の計測部と、
    前記入射時刻から前記出射時刻を減算することによって、前記距離に関する計測時間を得、且つ、前記第2の時刻から前記第1の時刻を減算することによって、前記第1の計測部と前記第2の計測部とによってそれぞれ発生する遅延時間の差である誤差時間を得る第1の演算部と、
    前記計測時間から前記誤差時間を減算することによって、前記誤差時間が補正された前記計測時間である補正計測時間を得る第2の演算部と
    を具備する、距離計測装置。
  2. 前記第1の計測部は、
    前記模擬信号または前記第1の検出部からの出力信号である電流信号を電流/電圧変換することによって第1の電圧信号を得る第1の電流/電圧変換部と、
    前記第1の電圧信号をアナログ/ディジタル変換することによって、当該第1の電圧信号の立ち上がりから立ち下がりまでの各時刻の電圧値をディジタル化した数列値である第1の電圧信号情報を得る第1のアナログ/ディジタル変換部と、
    前記第1の電圧信号情報に基づいて、前記第1の時刻または前記出射時刻を算出する第1の時間算出処理部と
    を備え、
    前記第2の計測部は、
    前記模擬信号または前記第2の検出部からの出力信号である電流信号を電流/電圧変換することによって第2の電圧信号を得る第2の電流/電圧変換部と、
    前記第2の電圧信号をアナログ/ディジタル変換することによって、当該第2の電圧信号の立ち上がりから立ち下がりまでの各時刻の電圧値をディジタル化した数列値である第2の電圧信号情報を得る第2のアナログ/ディジタル変換部と、
    前記第2の電圧信号情報に基づいて、前記第2の時刻または前記入射時刻を算出する第2の時間算出処理部と
    を備える、請求項1に記載の距離計測装置。
  3. 予め設定された電圧値である閾値電圧を生成する閾値生成部
    を更に具備し、
    前記第1の計測部は、
    前記模擬信号または前記第1の検出部からの出力信号である電流信号を電流/電圧変換することによって第1の電圧信号を得る第1の電流/電圧変換部と、
    前記第1の電圧信号および前記閾値電圧の電圧を比較し、比較結果に基づく第1の時間信号を生成する第1の比較部と、
    前記第1の時間信号を時間/ディジタル変換することによって、前記第1の時刻または前記出射時刻を算出する第1の時間/ディジタル変換部と
    を備え、
    前記第2の計測部は、
    前記模擬信号または前記第2の検出部からの出力信号である電流信号を電流/電圧変換することによって第2の電圧信号を得る第2の電流/電圧変換部と、
    前記第2の電圧信号および前記閾値電圧の電圧を比較し、比較結果に基づく第2の時間信号を生成する第2の比較部と、
    前記第2の時間信号を時間/ディジタル変換することによって、前記第2の時刻または前記入射時刻を算出する第2の時間/ディジタル変換部と
    を備える、請求項1に記載の距離計測装置。
  4. 前記補正計測時間に基づいて前記距離を算出する算出部
    を更に具備する、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の距離計測装置。
  5. 前記測定対象によって反射された前記照射波を反射波として検出する第3の検出部と、 前記模擬信号生成部から前記模擬信号を受け取った時間を計測することによって第3の時刻を得、且つ、前記第3の検出部からの出力信号を受け取った時間を計測することによって前記反射波の他の入射時刻を得る第3の計測部と、
    前記他の入射時刻から前記出射時刻を減算することによって、前記距離に関する他の計測時間を得、且つ、前記第3の時刻から前記第1の時刻を減算することによって、前記第1の計測部と前記第3の計測部とによってそれぞれ発生する遅延時間の差である他の誤差時間を得る第3の演算部と、
    前記他の計測時間から前記他の誤差時間を減算することによって、前記他の誤差時間が補正された前記他の計測時間である他の補正計測時間を得る第4の演算部と、
    予め設定された電圧値である閾値電圧を生成する閾値生成部と
    を更に具備し、
    前記第3の計測部は、
    前記模擬信号または前記第3の検出部からの出力信号である電流信号を電流/電圧変換することによって第3の電圧信号を得る第3の電流/電圧変換部と、
    前記第3の電圧信号および前記閾値電圧の電圧を比較し、比較結果に基づく第3の時間信号を生成する第3の比較部と、
    前記第3の時間信号を時間/ディジタル変換することによって、前記第3の時刻または前記他の入射時刻を算出する第3の時間/ディジタル変換部と
    を備える、請求項2に記載の距離計測装置。
  6. 前記補正計測時間に基づいて前記距離を算出し、前記他の補正計測時間に基づいて前記他の距離を算出する算出部
    を更に具備する、請求項5に記載の距離計測装置。
  7. 前記第1の検出部および前記第2の検出部の少なくともどちらかは、シリコンフォトマルチプライヤを用いて実装され、
    前記模擬信号生成部は、シリコンフォトマルチプライヤの出力信号の波形を模擬した前記模擬信号を生成する、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の距離計測装置。
  8. 前記第1の検出部、前記第2の検出部、および第3の検出部の少なくとも一つは、シリコンフォトマルチプライヤを用いて実装され、
    前記模擬信号生成部は、シリコンフォトマルチプライヤの出力信号の波形を模擬した前記模擬信号を生成する、請求項5または請求項6に記載の距離計測装置。
  9. 測定対象へ出射された照射波と、前記測定対象によって反射されることによって得られる前記照射波の反射波とにより、距離を計測するための距離計測装置であって、
    前記測定対象により反射されない前記照射波を検出する第1の検出部と、
    前記測定対象によって反射された前記照射波を反射波として検出する第2の検出部と、
    前記第1の検出部および前記第2の検出部の出力信号の波形を模擬した模擬信号を生成する模擬信号生成部と、
    前記模擬信号生成部から前記模擬信号を受け取った時間を計測することによって第1の時刻を得、且つ、前記第1の検出部からの出力信号を受け取った時間を計測することによって前記照射波の出射時刻を得る第1の計測部と、
    前記模擬信号生成部から前記模擬信号を受け取った時間を計測することによって第2の時刻を得、且つ、前記第2の検出部からの出力信号を受け取った時間を計測することによって前記反射波の入射時刻を得る第2の計測部と、
    前記入射時刻から前記出射時刻を減算することによって、前記距離に関する計測時間を得、且つ、前記第2の時刻から前記第1の時刻を減算することによって、前記第1の計測部と前記第2の計測部とによってそれぞれ発生する遅延時間の差である誤差時間を得る第1の演算部と、
    前記計測時間から前記誤差時間を減算することによって、前記誤差時間が補正された前記計測時間である補正計測時間を得る第2の演算部と
    を具備し、
    前記模擬信号生成部は、振幅の異なる複数の模擬信号を生成し、
    前記第1の計測部は、
    前記模擬信号または前記第1の検出部からの出力信号である電流信号を電流/電圧変換することによって第1の電圧信号を得る第1の電流/電圧変換部と、
    前記第1の電圧信号を時間/ディジタル変換することによって、前記第1の時刻または前記出射時刻を算出する第1の時間/ディジタル変換部と
    を備え、
    前記第2の計測部は、
    前記模擬信号または前記第2の検出部からの出力信号である電流信号を電流/電圧変換することによって第2の電圧信号を得る第2の電流/電圧変換部と、
    前記第2の電圧信号を時間/ディジタル変換することによって、前記第2の時刻または前記入射時刻を算出する第2の時間/ディジタル変換部と
    を備え、
    振幅の異なる前記複数の模擬信号によって複数算出された前記第1の時刻および前記第2の時刻に基づいて、前記振幅に依存した計測誤差を補正するための補正パラメータを演算する補正パラメータ演算部
    を更に具備する、距離計測装置。
  10. 前記第1の計測部は、
    前記第1の電圧信号を減衰させた減衰信号と、前記第の電圧信号を遅延させた遅延信号とが一致するタイミングである第1の時間信号を生成する第1の処理部
    を更に備え、
    前記第1の時間/ディジタル変換部は、前記第1の電圧信号に対応する前記第1の時間信号を時間/ディジタル変換することによって、前記第1の時刻または前記出射時刻を算出し、
    前記第2の計測部は、
    前記第2の電圧信号を減衰させた減衰信号と、前記第2の電圧信号を遅延させた遅延信号とが一致するタイミングである第2の時間信号を生成する第2の処理部
    を更に備え、
    前記第2の時間/ディジタル変換部は、前記第2の電圧信号に対応する前記第2の時間信号を時間/ディジタル変換することによって、前記第2の時刻または前記入射時刻を算出する、
    請求項9に記載の距離計測装置。
  11. 前記第1の処理部および前記第2の処理部は、前記補正パラメータに基づいて内部回路のパラメータが設定される、
    請求項10に記載の距離計測装置。
  12. 前記補正計測時間に基づいて前記距離を算出する算出部
    を更に具備する、請求項9乃至請求項11のいずれか一項に記載の距離計測装置。
  13. 前記第1の検出部および前記第2の検出部の少なくともどちらかは、シリコンフォトマルチプライヤを用いて実装され、
    前記模擬信号生成部は、シリコンフォトマルチプライヤの出力信号の波形を模擬した前記模擬信号を生成する、請求項9乃至請求項12のいずれか一項に記載の距離計測装置。
  14. 前記測定対象を含む撮影範囲内の位置を指定する位置制御部と、
    請求項1乃至請求項13のいずれか一項に記載の距離計測装置と、
    前記位置に対応する前記補正計測時間に基づいて、前記撮影範囲に対応する距離画像を生成する画像生成部と
    を具備する距離画像撮影装置。
JP2017046138A 2017-03-10 2017-03-10 距離計測装置および距離画像撮影装置 Active JP6933473B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017046138A JP6933473B2 (ja) 2017-03-10 2017-03-10 距離計測装置および距離画像撮影装置
US15/691,435 US10473769B2 (en) 2017-03-10 2017-08-30 Distance measuring apparatus and distance image photographing apparatus
EP17188611.2A EP3373031A1 (en) 2017-03-10 2017-08-30 Distance measuring apparatus and distance image photographing apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017046138A JP6933473B2 (ja) 2017-03-10 2017-03-10 距離計測装置および距離画像撮影装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018151197A JP2018151197A (ja) 2018-09-27
JP6933473B2 true JP6933473B2 (ja) 2021-09-08

Family

ID=59829173

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017046138A Active JP6933473B2 (ja) 2017-03-10 2017-03-10 距離計測装置および距離画像撮影装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US10473769B2 (ja)
EP (1) EP3373031A1 (ja)
JP (1) JP6933473B2 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019027843A (ja) * 2017-07-27 2019-02-21 セイコーエプソン株式会社 回路装置、物理量測定装置、電子機器及び移動体
US11486984B2 (en) * 2018-12-26 2022-11-01 Beijing Voyager Technology Co., Ltd. Three-dimensional light detection and ranging system using hybrid TDC and ADC receiver
WO2020139380A1 (en) * 2018-12-26 2020-07-02 Didi Research America, Llc Three-dimensional light detection and ranging system using hybrid tdc and adc receiver
US11506764B2 (en) 2018-12-26 2022-11-22 Beijing Voyager Technology Co., Ltd. System and methods for ranging operations using multiple signals
JP2020153909A (ja) * 2019-03-22 2020-09-24 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 受光装置および測距装置
JP7201088B2 (ja) * 2019-06-26 2023-01-10 日本電信電話株式会社 測距装置
US11177815B2 (en) 2020-03-13 2021-11-16 Analog Devices International Unlimited Company Timing alignment systems with gap detection and compensation
JP7383542B2 (ja) 2020-03-24 2023-11-20 株式会社東芝 光検出器及び距離計測装置
CN111551948B (zh) * 2020-05-20 2022-08-16 炬佑智能科技(苏州)有限公司 一种tof设备的控制方法、计算机存储介质
KR102565742B1 (ko) * 2020-11-10 2023-08-11 주식회사 에스오에스랩 라이다 장치
KR102431403B1 (ko) * 2020-12-11 2022-08-11 현대모비스 주식회사 라이다 시스템 및 그 제어 방법

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2066015B (en) * 1979-10-23 1984-02-15 South African Inventions Distance measurment
DE3219423C2 (de) 1981-06-09 1986-04-30 MTC, Meßtechnik und Optoelektronik AG, Neuenburg/Neuchâtel Entfernungsmeßverfahren und Vorrichtung zu seiner Durchführung
ZA824061B (en) * 1981-06-09 1983-04-27 L Bolkow Distance measurement method and apparatus for its performance
JPS636483A (ja) 1986-06-27 1988-01-12 Hamamatsu Photonics Kk 時間間隔測定装置
JP3486223B2 (ja) * 1994-05-13 2004-01-13 浜松ホトニクス株式会社 距離計測装置
JP2001074827A (ja) * 1999-09-07 2001-03-23 Minolta Co Ltd 測距装置
JP2005181039A (ja) 2003-12-18 2005-07-07 Ihi Aerospace Co Ltd レーザ距離測定装置
JP4878127B2 (ja) * 2005-06-10 2012-02-15 株式会社トプコン 時間差測定装置および距離測定装置並びに距離測定方法
JP4851754B2 (ja) * 2005-09-05 2012-01-11 株式会社トプコン 距離測定装置
JP4855749B2 (ja) * 2005-09-30 2012-01-18 株式会社トプコン 距離測定装置
JP5216673B2 (ja) * 2009-04-09 2013-06-19 浜松ホトニクス株式会社 距離計用受光装置および距離計
JP2014018254A (ja) 2012-07-13 2014-02-03 Hitachi Appliances Inc 電気掃除機
JP6225411B2 (ja) * 2012-10-16 2017-11-08 株式会社豊田中央研究所 光学的測距装置
CN103698770A (zh) * 2013-12-11 2014-04-02 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 基于fpga芯片的多通道激光回波时间测量系统

Also Published As

Publication number Publication date
EP3373031A1 (en) 2018-09-12
US10473769B2 (en) 2019-11-12
JP2018151197A (ja) 2018-09-27
US20180259627A1 (en) 2018-09-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6933473B2 (ja) 距離計測装置および距離画像撮影装置
US11988745B2 (en) Distance measuring device
JP6045963B2 (ja) 光測距装置
CN109564287B (zh) 光飞行型测距装置
US9866208B2 (en) Precision measurements and calibrations for timing generators
JP6633197B2 (ja) 光検出装置、及び電子機器
US7920248B2 (en) Method and apparatus for optoelectronic contactless range finding using the transit time principle
US11984908B2 (en) Analogue-to-digital converter
JP6665873B2 (ja) 光検出器
US20190178995A1 (en) Ranging device and method thereof
JP4837413B2 (ja) 測距方法および測距装置
JP6558122B2 (ja) 光飛行型測距装置
CN111788495B (zh) 光检测装置、光检测方法以及激光雷达装置
US11802962B2 (en) Method for multipath error compensation and multipath error-compensated indirect time of flight range calculation apparatus
WO2021256094A1 (ja) 光源駆動装置、光源装置および測距装置
JP6632484B2 (ja) 光受信回路及びレーザレーダ装置
CN117321452A (zh) Tdc装置、测距装置以及校正方法
JP2024072082A (ja) Tdc装置、測距装置および補正方法
Markovic et al. Monolithic single-photon detectors and time-to-digital converters for picoseconds time-of-flight ranging
Markovic et al. Towards arrays of smart-pixels for time-correlated single photon counting and time of flight application

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180913

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190910

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190917

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191107

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200407

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200624

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20200624

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20200708

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20200714

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20200828

C211 Notice of termination of reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C211

Effective date: 20200901

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20201208

C13 Notice of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C13

Effective date: 20210406

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210602

C23 Notice of termination of proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C23

Effective date: 20210622

C03 Trial/appeal decision taken

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C03

Effective date: 20210720

C30A Notification sent

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C3012

Effective date: 20210720

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210819

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6933473

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151