JP6929035B2 - レンジフード - Google Patents
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Description
運転制御部が、前記加熱調理器の加熱調理が開始されると前記排気用ファンの作動を開始し、かつ、前記加熱調理が終了したのち、排気運転継続時間が経過すると、前記排気用ファンの作動を停止するように構成されたレンジフードに関する。
つまり、レンジフードは、排気用吸込口と排気用吹出口とを連通する排気通路、及び、当該排気通路に通風作用する排気用ファンを備えたレンジフード本体を設ける形態に構成されて、このレンジフード本体が、キッチンの天井の近くに設けられることになる。
運転制御部が、前記加熱調理器の加熱調理が開始されると前記排気用ファンの作動を開始し、かつ、前記加熱調理が終了したのち、排気運転継続時間が経過すると、前記排気用ファンの作動を停止するように構成されたものであって、その特徴構成は、
前記運転制御部が、前記排気運転継続時間から前記加熱調理の終了後の経過時間を減算した運転残時間を表示部に表示する表示処理を実行するように構成され、
前記排気通路を通して排出される排気の温度を検出する温度センサが設けられ、
前記運転制御部が、前記加熱調理器の運転継続時間及び前記加熱調理の終了時の前記温度センサの検出情報に基づいて、前記排気運転継続時間を設定するように構成されている点にある。
つまり、加熱調理器の運転継続時間が長いほど、室内に残存する調理排気の量が多くなる傾向となるものであるから、加熱調理器の運転継続時間が長い場合には、加熱調理器の運転継続時間が短い場合よりも排気運転継続時間を長くする等、加熱調理器の運転継続時間に基づいて、排気運転継続時間を適切に設定できる。
また、加熱調理の終了時において、排気通路を通して排出される排気の温度を検出する温度検出センサの検出情報に基づいて、排気運転継続時間を設定するものであるから、排気運転継続時間を適切に設定できる。
つまり、排気通路を通して排出される排気の温度が高いほど、排気通路を通して排出される排気の量が多く、室内に残存する調理排気の量が多くなる傾向となるから、排気の温度が高い場合には、排気の温度が低い場合よりも排気運転継続時間を長くする等、温度センサに検出される温度に基づいて、排気運転継続時間を適切に設定できる。
要するに本発明のレンジフードの特徴構成によれば、排気通路を通して排出される排気の温度に基づいて、排気運転継続時間を適切に設定できる。
前記運転制御部が、前記加熱調理の終了時の前記臭いセンサの検出情報に基づいて、前記排気運転継続時間を設定するように構成されている点にある。
前記運転制御部が、前記排気運転継続時間の前記排気用ファンの運転中における前記臭いセンサの検出情報に基づいて、前記排気運転継続時間を補正するように構成されている点にある。
前記運転制御部が、前記排気用ファンの作動を停止した後に、前記循環用ファンを設定循環用運転時間が経過するまで作動させるように構成され、且つ、前記運転残時間として、前記排気運転継続時間と前記設定循環用運転時間とを加えた時間から前記経過時間を減算した時間を求めるように構成されている点にある。
つまり、排気用ファンを、加熱調理の終了後において排気運転継続時間が経過するまで作動させても、室内には加熱調理を行うときに発生する臭いが残存する虞があるが、排気用ファンの作動を停止した後に循環用ファンを作動させることにより、室内に残存する臭いを除去することができる。
つまり、排気運転継続時間は室内に残存する調理排気の量が多いほど長く設定することになるが、室内に残存する臭いの量も、室内に残存する調理排気の量が多いほど多くなる傾向となるため、排気運転継続時間が長いほど設定循環用運転時間を長く設定することになる。
前記運転制御部が、前記循環用ファンの運転中における前記循環空気用臭いセンサの検出情報に基づいて、前記設定循環用運転時間を補正するように構成されている点にある。
尚、設定停止条件としては、循環空気用臭いセンサにて検出される臭い成分の濃度が設定停止濃度以下になる条件や、予め設定した駆動時間が経過する条件等を定めることが考えられる。
(レンジフードの全体構成)
図1及び図2に示すように、加熱調理器としてのガスコンロGCが、キッチンのキッチンカウンタ1に装着され、ガスコンロGCの上方箇所に、油、ゴミ、水蒸気等の汚染物質を含んだ調理排気を捕捉して外部に排出するレンジフード2が装着されている。
尚、レンジフード2の横側には吊戸棚等が配置されることになるが、吊戸棚等の記載は省略する。
フード部F1の下方側には、整流板6が設けられ、その整流板6の周縁部に沿って環状の排気用吸込口Eaが形成され、また、ファン装着部F2の上部には、排気用吹出口Ebが形成されている。
ファン装着部F2の前壁部Kmに、循環用吸込口Daが形成され、循環用吹出口Dbを備えた通気ダクト3が、循環用ファンDfからの循環用の空気を案内する状態で、ファン装着部F2の上部に接続されている。
尚、排気用吹出口Ebには、排気を外部に排出する排気ダクト7が接続されている。
また、脱臭フィルタQには再生処理部としての再生ヒータQhが設けられて、再生ヒータQhを作動させることにより、脱臭フィルタQを再生できるように構成されている。
この操作部Sには、排気用ファンEf及び循環用ファンDfを手動操作指令に基づいて運転する手動運転モードと、ガスコンロGCの運転に伴って、排気用ファンEf及び循環用ファンDfを自動的に運転する自動運転モードとを選択する運転モード切換スイッチが設けられている。
尚、表示部Uは、液晶表示部やセブンセグメント表示部を用いて、運転残時間を数値表示するように構成されている。
循環用ファンDfは、排気用ファンEfと同様に、強、中、弱の三段階に風力を調節自在であり、手動運転モードにおいては、三段階に風力が調節され、且つ、自動運転モードでは、基本的に中段階の風力で運転され、必要に応じて、弱段階で運転されるように構成されている。
尚、循環用ファンDfは、排気用ファンEfよりも小型であり、循環用ファンDfの風力は排気用ファンEfの風力よりも低いものである。
図4に示すように、操作部Sの指令に基づいてレンジフード2の運転を制御する運転制御部としてのフード制御部Aが設けられ、このフード制御部AとガスコンロGCのコンロ制御部Bとが、無線通信自在に接続されている。
つまり、フード制御部Aが備えるフード側通信部Asとコンロ制御部Bが備えるコンロ側通信部Csとが、無線ルータR(以下ルータと略称)を介して通信自在に接続されている。
また、循環通路Jに、循環される空気中に含まれる臭い成分の濃度を検出する循環空気用臭いセンサとしての循環側臭いセンサ10が設けられ、この循環側臭いセンサ10の検出情報がフード制御部Aに入力されている。
本実施形態においては、排気側臭いセンサ8及び循環側臭いセンサ10の検出情報としての臭いセンサ値は、臭い成分の濃度が清浄な空気の濃度程度に低いときには、「1」となり、臭い成分の濃度が高くなるほど、「1」から低くなるように構成されている。
フード制御部Aは、手動運転モードにおいては、排気用ファンEfの運転が指令されると、循環用ファンDfを停止させた状態で排気用ファンEfを運転し、且つ、循環用ファンDfの運転が指令されると、排気用ファンEfを停止させた状態で循環用ファンDfを運転するように構成されている。
また、循環用運転スイッチにて運転が指令されると、循環用ファンDfの運転を開始することになり、そのときに排気用ファンEfを運転しているときには、排気用ファンEfを停止することになる。
フード制御部Aは、ガスコンロGCの加熱調理が開始されると排気用ファンEfの作動を開始し、かつ、加熱調理が終了したのち、排気運転継続時間が経過すると、排気用ファンEfの作動を停止するように構成され、且つ、排気用ファンEfの作動を停止した後に、循環用ファンDfを設定循環用運転時間が経過するまで作動させるように構成されている。
本実施形態においては、運転残時間として、排気運転継続時間と設定循環用運転時間とを加えた時間から、加熱調理の終了後の経過時間を減算した時間を求めるように構成されている。
したがって、加熱調理の終了後においては、排気用ファンEf及び循環用ファンDfが順次作動されることになるが、このように順次作動される排気用ファンEf及び循環用ファンDfの作動が停止されるまでの残り時間が、運転残時間として表示部Uに表示されることになる。
本実施形態においては、加熱調理の終了時点から5分経過した時点において、排気側臭いセンサ8の臭いセンサ値に基づいて、排気運転継続時間を補正するように構成されている。
本実施形態においては、臭いセンサ値が設定希薄濃度としての「0.95」を超えていると、設定循環用運転時間を「0」に補正するように構成されている。
フード制御部Aが、排気運転継続時間を、ガスコンロGCの運転継続時間、加熱調理の終了時点の排気側臭いセンサ8の検出情報(臭いセンサ値)、及び、加熱調理の終了時点の温度センサ検出情報(温度センサ値)に基づいて、排気運転継続時間を設定するように構成されている。
具体的には、本実施形態においては、排気運転継続時間を1.5倍した時間を、設定循環用運転時間に設定するように構成されている。
尚、この運転時間演算処理は、後述の如く、ガスコンロGCの加熱調理が終了した時点において実行されることになる。
先ず、ガスコンロGCの加熱調理を実行した時間であるコンロ使用時間が、設定時間としての10分より長いか否かを判断し(#31)、コンロ使用時間が10分より長い場合には、変数Bを15分に設定し(#32)、コンロ使用時間が10分以下である場合には、変数Bを10分に設定する(#33)。
次に、自動運転モードに対応する自動運転処理について、図5のフローチャートに基づいて説明する。
先ず、排気用ファンEf又は循環用ファンDfを作動させている処理実行中であるか否かを判定し(#1)、処理実行中でないと判定した場合には、ガスコンロGCの加熱調理が開始されたか否かを判定する(#2)。
また、#2にて、加熱調理が開始されていない判定した場合にも、自動運転処理から他の処理に移行することになる。
#5にて、加熱調理終了の判定後でないと判定した場合には、次に、加熱調理が終了したか否かを判定し(#6)、加熱調理が終了していないと判定した場合には、自動運転処理から他の処理に移行することになる。
加熱調理の終了後から5分が経過した時点である場合には、排気側臭いセンサ8の臭いセンサ値が「0.98」を超えているか否かを判定し(#10)、排気側臭いセンサ8の臭いセンサ値が「0.98」を超えている場合には、排気運転継続時間を「0」に補正する(#11)。
次に、別実施形態を列記する。
(1)上記実施形態では、レンジフード本体Fが、扁平状のフード部F1の上部にファン装着部F2を備える形態に構成される場合を例示したが、レンジフード本体Fの全体を、下拡がりのフード状に形成する等、レンジフード本体Fの具体構成は各種変更できる。
その他、排気運転継続時間を自動的に求めるにあたり、ガスコンロGCの火力や、ガスコンロGCが種々の調理メニューを設定される場合には、その調理メニューに応じて求める、又は、使用されているガスコンロの種別情報(例えば、バーナの能力の大きさ、グリルの形態)に基づいて求める等、種々の情報に基づいて、排気運転継続時間を定めるようにしてもよい。
また、設定循環用運転時間を、排気運転継続時間に基づいて、排気運転継続時間が長いほど長くする形態で自動的に求めるようにするにあたり、上記実施形態では、排気運転継続時間を1.5倍した時間を、設定循環用運転時間とする場合を例示したが、例えば、排気運転継続時間に設定加算時間を加えた時間を、設定循環用運転時間にする等、設定循環用運転時間の設定形態は種々変更できる。
9 温度センサ
10 循環空気用臭いセンサ
A 運転制御部
Da 循環用吸込口
Db 循環用吹出口
Df 循環用ファン
Ea 排気用吸込口
Eb 排気用吹出口
Ef 排気用ファン
F レンジフード本体
H 排気通路
J 循環通路
Claims (7)
- 排気用吸込口と排気用吹出口とを連通する排気通路、及び、当該排気通路に通風作用する排気用ファンを備えたレンジフード本体が、加熱調理器の上方箇所に配設され、
運転制御部が、前記加熱調理器の加熱調理が開始されると前記排気用ファンの作動を開始し、かつ、前記加熱調理が終了したのち、排気運転継続時間が経過すると、前記排気用ファンの作動を停止するように構成されたレンジフードであって、
前記運転制御部が、前記排気運転継続時間から前記加熱調理の終了後の経過時間を減算した運転残時間を表示部に表示する表示処理を実行するように構成され、
前記排気通路を通して排出される排気の温度を検出する温度センサが設けられ、
前記運転制御部が、前記加熱調理器の運転継続時間及び前記加熱調理の終了時の前記温度センサの検出情報に基づいて、前記排気運転継続時間を設定するように構成されているレンジフード。 - 前記排気通路を通して排出される排気の臭い成分の濃度を検出する臭いセンサが設けられ、
前記運転制御部が、前記加熱調理の終了時の前記臭いセンサの検出情報に基づいて、前記排気運転継続時間を設定するように構成されている請求項1に記載のレンジフード。 - 前記排気通路を通して排出される排気の臭い成分の濃度を検出する臭いセンサが設けられ、
前記運転制御部が、前記排気運転継続時間の前記排気用ファンの運転中における前記臭いセンサの検出情報に基づいて、前記排気運転継続時間を補正するように構成されている請求項1又は2に記載のレンジフード。 - 前記レンジフード本体に、循環用吸込口と当該循環用吸込口から吸込まれた空気を室内に吹出す循環用吹出口とを連通する循環通路、当該循環通路に通風作用する循環用ファン、及び、当該循環通路を流動する空気に対して脱臭作用する脱臭部が備えられ、
前記運転制御部が、前記排気用ファンの作動を停止した後に、前記循環用ファンを設定循環用運転時間が経過するまで作動させるように構成され、且つ、前記運転残時間として、前記排気運転継続時間と前記設定循環用運転時間とを加えた時間から前記経過時間を減算した時間を求めるように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載のレンジフード。 - 前記運転制御部が、前記排気運転継続時間が長いほど前記設定循環用運転時間を長く設定するように構成されている請求項4に記載のレンジフード。
- 前記循環通路を通して循環される空気の臭い成分の濃度を検出する循環空気用臭いセンサが設けられ、
前記運転制御部が、前記循環用ファンの運転中における前記循環空気用臭いセンサの検出情報に基づいて、前記設定循環用運転時間を補正するように構成されている請求項4又は5に記載のレンジフード。 - 前記運転制御部が、前記設定循環用運転時間が経過した後において、設定監視時間が経過するごとに前記循環用ファンを作動させて、前記循環空気用臭いセンサにて検出される前記臭い成分の濃度が設定濃度を超える場合には、前記循環用ファンを設定停止条件が満たされるまで作動させるように構成されている請求項6に記載のレンジフード。
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