JP6929035B2 - レンジフード - Google Patents

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Description

本発明は、排気用吸込口と排気用吹出口とを連通する排気通路、及び、当該排気通路に通風作用する排気用ファンとを備えたレンジフード本体が、加熱調理器の上方箇所に配設され、
運転制御部が、前記加熱調理器の加熱調理が開始されると前記排気用ファンの作動を開始し、かつ、前記加熱調理が終了したのち、排気運転継続時間が経過すると、前記排気用ファンの作動を停止するように構成されたレンジフードに関する。
かかるレンジフードは、ガスコンロやIH調理器等の加熱調理器にて加熱される鍋等から排出される調理排気を外部に排出するために使用されることになり、一般には、キッチンに設置された加熱調理器の上方箇所としてのキッチンの天井の近くに設けられることになる。
つまり、レンジフードは、排気用吸込口と排気用吹出口とを連通する排気通路、及び、当該排気通路に通風作用する排気用ファンを備えたレンジフード本体を設ける形態に構成されて、このレンジフード本体が、キッチンの天井の近くに設けられることになる。
そして、加熱調理器の加熱調理が開始されると排気用ファンの作動が開始されて、加熱調理に伴って発生する調理排気を適切に外部に排出し、しかも、加熱調理が終了したのちも、排気運転継続時間が経過するまでは、排気用ファンの作動を継続するので、室内に残存する調理排気をも適切に外部に排出することができる(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1においては、レンジフード本体に、循環用吸込口と当該循環用吸込口から吸込まれた空気を室内に吹出す循環用吹出口とを連通する循環通路、当該循環通路に通風作用する循環用ファン、及び、当該循環通路を流動する空気に対して脱臭作用する脱臭部が備えられ、そして、排気用ファンの作動を停止した後に、循環用ファンを設定循環用運転時間が経過するまで作動させることにより、室内に残存する臭いを除去することが記載されている。
特開2011‐89739号公報
排気用ファンを作動させることにより騒音が発生すると、使用者に不快感を与える虞があり、特に、加熱調理器にて加熱調理を行うときよりも、加熱調理を終了した後に排気用ファンを作動させる際には、使用者に不快感を与える虞が高い。
従来のレンジフードにおいては、使用者は、排気用ファンの作動が何時まで続くか分からない状態で、排気用ファンの作動の停止を待つことになるため、不快感を強く感じる虞があった。
本発明は、上記実状に鑑みて為されたものであって、その目的は、排気用ファンの作動により、使用者に不快感を与えることを軽減できるレンジフードを提供する点にある。
本発明のレンジフードは、排気用吸込口と排気用吹出口とを連通する排気通路、及び、当該排気通路に通風作用する排気用ファンを備えたレンジフード本体が、加熱調理器の上方箇所に配設され、
運転制御部が、前記加熱調理器の加熱調理が開始されると前記排気用ファンの作動を開始し、かつ、前記加熱調理が終了したのち、排気運転継続時間が経過すると、前記排気用ファンの作動を停止するように構成されたものであって、その特徴構成は、
前記運転制御部が、前記排気運転継続時間から前記加熱調理の終了後の経過時間を減算した運転残時間を表示部に表示する表示処理を実行するように構成され、
前記排気通路を通して排出される排気の温度を検出する温度センサが設けられ、
前記運転制御部が、前記加熱調理器の運転継続時間及び前記加熱調理の終了時の前記温度センサの検出情報に基づいて、前記排気運転継続時間を設定するように構成されている点にある。
すなわち、排気運転継続時間から加熱調理の終了後の経過時間を減算した運転残時間が表示部に表示されるから、使用者は、表示部に表示されている運転残時間を見ることによって、排気用ファンの作動が停止する時点を知ることができる。
排気用ファンの作動が停止する時点を理解した使用者は、排気用ファンを作動させることにより発生する騒音が耳障りであると感じたとしても、その騒音が無くなる時点を理解しているので、不快感を強く感じることがなくなる。
要するに、本発明のレンジフードの特徴構成によれば、排気用ファンの作動により、使用者に不快感を与えることを軽減できる。
また、加熱調理器の運転継続時間に基づいて、排気運転継続時間を設定するものであるから、排気運転継続時間を適切に設定できる。
つまり、加熱調理器の運転継続時間が長いほど、室内に残存する調理排気の量が多くなる傾向となるものであるから、加熱調理器の運転継続時間が長い場合には、加熱調理器の運転継続時間が短い場合よりも排気運転継続時間を長くする等、加熱調理器の運転継続時間に基づいて、排気運転継続時間を適切に設定できる。
要するに本発明のレンジフードの特徴構成によれば、加熱調理器の運転継続時間に基づいて、排気運転継続時間を適切に設定できる。
また、加熱調理の終了時において、排気通路を通して排出される排気の温度を検出する温度検出センサの検出情報に基づいて、排気運転継続時間を設定するものであるから、排気運転継続時間を適切に設定できる。
つまり、排気通路を通して排出される排気の温度が高いほど、排気通路を通して排出される排気の量が多く、室内に残存する調理排気の量が多くなる傾向となるから、排気の温度が高い場合には、排気の温度が低い場合よりも排気運転継続時間を長くする等、温度センサに検出される温度に基づいて、排気運転継続時間を適切に設定できる。
要するに本発明のレンジフードの特徴構成によれば、排気通路を通して排出される排気の温度に基づいて、排気運転継続時間を適切に設定できる。
本発明のレンジフードの更なる特徴構成は、前記排気通路を通して排出される排気の臭い成分の濃度を検出する臭いセンサが設けられ、
前記運転制御部が、前記加熱調理の終了時の前記臭いセンサの検出情報に基づいて、前記排気運転継続時間を設定するように構成されている点にある。
すなわち、加熱調理の終了時において、排気通路を通して排出される排気の臭い成分の濃度を検出する臭いセンサの検出情報に基づいて、排気運転継続時間を設定するものであるから、排気運転継続時間を適切に設定できる。
つまり、排気通路を通して排出される排気の臭い成分の濃度が高いほど、室内に残存する臭い成分の濃度が高くなる傾向となるものであるから、臭い成分の濃度が高い場合には、臭い成分の濃度が低い場合よりも排気運転継続時間を長くする等、臭いセンサに検出される臭い成分の濃度に基づいて、排気運転継続時間を適切に設定できる。
要するに本発明のレンジフードの更なる特徴構成によれば、排気通路を通して排出される排気の臭い成分の濃度に基づいて、排気運転継続時間を適切に設定できる。
本発明のレンジフードの更なる特徴構成は、前記排気通路を通して排出される排気の臭い成分の濃度を検出する臭いセンサが設けられ、
前記運転制御部が、前記排気運転継続時間の前記排気用ファンの運転中における前記臭いセンサの検出情報に基づいて、前記排気運転継続時間を補正するように構成されている点にある。
すなわち、排気運転継続時間の排気用ファンの運転中における臭いセンサの検出情報は、室内に残存する調理排気の量の多少を示すものとなるから、排気運転継続時間の排気用ファンの運転中における臭いセンサの検出情報に基づいて、排気運転継続時間を補正することにより、排気運転継続時間を適正な時間に補正することができる。
つまり、例えば、加熱調理が終了してから設定時間が経過したときに臭いセンサにて検出される臭い成分の濃度が低ければ、排気運転継続時間を減少側に補正し、逆に、加熱調理が終了してから設定時間が経過したときに臭いセンサにて検出される臭い成分の濃度が高ければ、排気運転継続時間を増大側に補正する等、排気運転継続時間を適正な時間に補正することができる。
要するに本発明のレンジフードの更なる特徴構成によれば、排気運転継続時間を適正な時間に補正することができる。
本発明のレンジフードの更なる特徴構成は、前記レンジフード本体に、循環用吸込口と当該循環用吸込口から吸込まれた空気を室内に吹出す循環用吹出口とを連通する循環通路、当該循環通路に通風作用する循環用ファン、及び、当該循環通路を流動する空気に対して脱臭作用する脱臭部が備えられ、
前記運転制御部が、前記排気用ファンの作動を停止した後に、前記循環用ファンを設定循環用運転時間が経過するまで作動させるように構成され、且つ、前記運転残時間として、前記排気運転継続時間と前記設定循環用運転時間とを加えた時間から前記経過時間を減算した時間を求めるように構成されている点にある。
すなわち、排気用ファンの作動を停止した後に、循環用ファンを設定循環用運転時間が経過するまで作動させるものであるから、室内に残存する臭いを除去することができる。
つまり、排気用ファンを、加熱調理の終了後において排気運転継続時間が経過するまで作動させても、室内には加熱調理を行うときに発生する臭いが残存する虞があるが、排気用ファンの作動を停止した後に循環用ファンを作動させることにより、室内に残存する臭いを除去することができる。
そして、排気運転継続時間と設定循環用運転時間とを加えた時間から加熱調理の終了後の経過時間を減算した時間が、運転残時間として表示部に表示されるものであるから、使用者は、表示部に表示されている運転残時間を見ることによって、排気用ファン及び循環用ファンのいずれもが停止される時点を知ることができる。
排気用ファン及び循環用ファンの作動が停止する時点を理解した使用者は、排気用ファンや循環用ファンを作動させることにより発生する騒音が耳障りであると感じたとしても、その騒音が無くなる時点を理解しているので、不快感を強く感じることがなくなる。
つまり、一般に、循環用ファンは排気用ファンよりも小型でかつ低回転で回転されること等により、循環用ファンを作動することにより発生する騒音は、排気用ファンを作動させることにより発生する騒音に較べて低い傾向ではあるものの、循環用ファンを作動させることにより発生する騒音が、使用者にとって耳障りとなる虞があるが、使用者は、排気用ファン及び循環用ファンが停止する時点を理解しているので、不快感を強く感じることがなくなる。
要するに、本発明のレンジフードの更なる特徴構成によれば、排気用ファン及び循環用ファンの作動に拘わらず、使用者に不快感を与えることを軽減できる。
本発明のレンジフードの更なる特徴構成は、前記運転制御部が、前記排気運転継続時間が長いほど前記設定循環用運転時間を長く設定するように構成されている点にある。
すなわち、排気運転継続時間が長いほど設定循環用運転時間を長く設定するものであるから、室内に残存する臭いを適切に除去することができる。
つまり、排気運転継続時間は室内に残存する調理排気の量が多いほど長く設定することになるが、室内に残存する臭いの量も、室内に残存する調理排気の量が多いほど多くなる傾向となるため、排気運転継続時間が長いほど設定循環用運転時間を長く設定することになる。
したがって、排気運転継続時間が長いほど設定循環用運転時間を長く設定することにより、室内に残存する臭いの量が多いときにも、室内に残存する臭いを適切に除去することができる。
要するに、本発明のレンジフードの更なる特徴構成によれば、室内に残存する臭いを適切に除去することができる。
本発明のレンジフードの更なる特徴構成は、前記循環通路を通して循環される空気の臭い成分の濃度を検出する循環空気用臭いセンサが設けられ、
前記運転制御部が、前記循環用ファンの運転中における前記循環空気用臭いセンサの検出情報に基づいて、前記設定循環用運転時間を補正するように構成されている点にある。
すなわち、循環通路を通して循環される空気の臭い成分の濃度を検出する循環空気用臭いセンサの検出情報に基づいて、設定循環用運転時間を補正するものであるから、循環用ファンを不必要に長く作動させることを回避できる。
つまり、循環空気用臭いセンサにて検出される臭い成分の濃度が低いときには、設定循環用運転時間を短くする又は循環用ファンを停止する等、循環空気用臭いセンサの検出情報に基づいて、設定循環用運転時間を補正することによって、循環用ファンを不必要に長く作動させることを回避できる。
要するに、本発明のレンジフードの更なる特徴構成によれば、循環用ファンを不必要に長く作動させることを回避できる。
本発明のレンジフードの更なる特徴構成は、前記運転制御部が、前記設定循環用運転時間が経過した後において、設定監視時間が経過するごとに前記循環用ファンを作動させて、前記循環空気用臭いセンサにて検出される前記臭い成分の濃度が設定濃度を超える場合には、前記循環用ファンを設定停止条件が満たされるまで作動させるように構成されている点にある。
すなわち、設定循環用運転時間が経過した後において、設定監視時間が経過するごとに循環用ファンが作動される。そして、循環空気用臭いセンサにて検出される臭い成分の濃度が設定濃度を超える場合には、循環用ファンが、設定停止条件が満たされるまで作動される。
つまり、加熱調理以外の調理作業を台所で行う等により、加熱調理を行わなくても、室内に臭いが発生する場合があるが、そのような場合には、設定監視時間が経過するごとに循環用ファンが作動されて、循環空気用臭いセンサが臭い成分の濃度を検出することにより、検出される臭い成分の濃度が設定濃度を超える状態となる。
そして、循環空気用臭いセンサにて検出される臭い成分の濃度が設定濃度を超える状態となると、循環用ファンが、設定停止条件が満たされるまで作動されることにより、室内に発生した臭いが適切に除去されることになる。
尚、設定停止条件としては、循環空気用臭いセンサにて検出される臭い成分の濃度が設定停止濃度以下になる条件や、予め設定した駆動時間が経過する条件等を定めることが考えられる。
要するに本発明のレンジフードの更なる特徴構成によれば、設定循環用運転時間が経過した後において発生した臭いを適切に除去することができる。
レンジフードの装着部の正面図 レンジフードの装着部の側面図 レンジフードの内部構成を示す概略図 制御構成を示すブロック図 自動運転処理を示すフローチャート 運転時間演算処理を示すフローチャート
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(レンジフードの全体構成)
図1及び図2に示すように、加熱調理器としてのガスコンロGCが、キッチンのキッチンカウンタ1に装着され、ガスコンロGCの上方箇所に、油、ゴミ、水蒸気等の汚染物質を含んだ調理排気を捕捉して外部に排出するレンジフード2が装着されている。
尚、レンジフード2の横側には吊戸棚等が配置されることになるが、吊戸棚等の記載は省略する。
レンジフード2には、下方側の扁平状のフード部F1、及び、扁平状のフード部F1の上部の後方側に配置される直方体状のファン装着部F2を備えるレンジフード本体Fが設けられ、そして、ファン装着部F2の前面部には、伸縮調整自在な幕板F3が設けられている。尚、幕板F3としては、設置箇所の長さに合わせて切断する等、伸縮しないタイプのものを用いてもよい。
図3に示すように、フード部F1が、下向き開口の有底筒状のフードケース4の内部に、下向き開口の有底筒状の内装パネル5を備える二重壁構造に形成されている。
フード部F1の下方側には、整流板6が設けられ、その整流板6の周縁部に沿って環状の排気用吸込口Eaが形成され、また、ファン装着部F2の上部には、排気用吹出口Ebが形成されている。
ファン装着部F2には、排気用ファンEf及び循環用ファンDfが設けられている。
ファン装着部F2の前壁部Kmに、循環用吸込口Daが形成され、循環用吹出口Dbを備えた通気ダクト3が、循環用ファンDfからの循環用の空気を案内する状態で、ファン装着部F2の上部に接続されている。
図1及び図3に示すように、幕板F3に、当該幕板F3の前面側の空気を循環用吸込口Daに向けて通過させる吸込用空気通過部Ma、および、循環用吹出口Dbからの空気を当該幕板F3の前面側に通過させる吹出用空気通過部Mbが形成されている。
そして、図3に示すように、レンジフード本体Fには、循環用吸込口Daと当該循環用吸込口Daからの空気を室内に吹出す循環用吹出口Dbとを連通する循環通路Jが、通気ダクト3が接続されたファン装着部F2に形成されている。
また、図3に示すように、レンジフード本体Fには、排気用吸込口Eaと排気用吹出口Ebとを連通する排気通路Hが、フード部F1とファン装着部F2とに亘る状態で形成され、排気用ファンEfが、排気通路Hに通風作用するように構成されている。
尚、排気用吹出口Ebには、排気を外部に排出する排気ダクト7が接続されている。
図3に示すように、循環通路Jを流動する空気に対して除塵作用する除塵フィルタNが、ファン装着部F2の前壁部Kmに沿う板状に形成された状態で、前壁部Kmの裏側箇所に配置され、また、当該除塵フィルタNを通過した後の空気に対して脱臭作用する脱臭フィルタQが、循環用ファンDfよりも循環通路Jにおける上流側に位置させる状態でファン装着部F2に装着されている。
したがって、レンジフード2は、排気用吸込口Eaから吸込んだ調理排気を排気用吹出口Ebから外部に排出する排気状態と、循環用吸込口Daから吸込んだ室内の空気を循環用吹出口Dbから室内に吹出す循環状態とで運転できるように構成されている。
また、脱臭フィルタQには再生処理部としての再生ヒータQhが設けられて、再生ヒータQhを作動させることにより、脱臭フィルタQを再生できるように構成されている。
図1及び図2に示すように、フード部F1の前縁部の前面には、操作部S及び表示部Uが設けられている。
この操作部Sには、排気用ファンEf及び循環用ファンDfを手動操作指令に基づいて運転する手動運転モードと、ガスコンロGCの運転に伴って、排気用ファンEf及び循環用ファンDfを自動的に運転する自動運転モードとを選択する運転モード切換スイッチが設けられている。
そして、表示部Uが、自動運転モードにおいて、後述の如く、排気用ファンEf及び循環用ファンDfの運転残時間を表示するように構成されている。
尚、表示部Uは、液晶表示部やセブンセグメント表示部を用いて、運転残時間を数値表示するように構成されている。
また、操作部Sには、手動運転モードにおいて、排気用ファンEfの風力を切換えかつ運転を指令する排気用運転スイッチ、排気用ファンEfの運転を停止する切りスイッチ、循環用ファンDfの風力を切換えかつ運転を指令する循環用運転スイッチ、循環用ファンDfの運転を停止する切りスイッチ等の各種スイッチや、排気用ファンEf及び循環用ファンDfの運転状態を示す表示ランプ等の各種のランプ類が配置されることになる。
排気用ファンEfは、強、中、弱の三段階に風力を調節自在であり、手動運転モードにおいては、三段階に風力を調節され、且つ、自動運転モードでは、基本的に中段階の風力で運転され、必要に応じて、弱段階で運転されるように構成されている。
循環用ファンDfは、排気用ファンEfと同様に、強、中、弱の三段階に風力を調節自在であり、手動運転モードにおいては、三段階に風力が調節され、且つ、自動運転モードでは、基本的に中段階の風力で運転され、必要に応じて、弱段階で運転されるように構成されている。
尚、循環用ファンDfは、排気用ファンEfよりも小型であり、循環用ファンDfの風力は排気用ファンEfの風力よりも低いものである。
(制御構成)
図4に示すように、操作部Sの指令に基づいてレンジフード2の運転を制御する運転制御部としてのフード制御部Aが設けられ、このフード制御部AとガスコンロGCのコンロ制御部Bとが、無線通信自在に接続されている。
つまり、フード制御部Aが備えるフード側通信部Asとコンロ制御部Bが備えるコンロ側通信部Csとが、無線ルータR(以下ルータと略称)を介して通信自在に接続されている。
コンロ制御部Bが、ガスコンロGCが備えるコンロバーナやグリルバーナのいずれかが使用されると、加熱調理中であることを示す情報をフード制御部Aに通信し、また、コンロバーナやグリルバーナの全ての運転が停止されると、加熱調理が終了したことを示す情報をフード制御部Aに通信するように構成されている。
排気通路Hに、排気中に含まれる臭い成分の濃度を検出する臭いセンサとしての排気側臭いセンサ8、及び、排気通路Hの温度を検出する温度センサ9が設けられ、これら排気側臭いセンサ8及び温度センサ9の検出情報がフード制御部Aに入力されている。
また、循環通路Jに、循環される空気中に含まれる臭い成分の濃度を検出する循環空気用臭いセンサとしての循環側臭いセンサ10が設けられ、この循環側臭いセンサ10の検出情報がフード制御部Aに入力されている。
排気側臭いセンサ8及び循環側臭いセンサ10としては、メルカプタンや硫化水素等の臭い成分の濃度を検出するもの、VOC、アンモニア、硫化水素等の臭い成分を検出するもの、アルコール等の臭い成分を検出するもの、二酸化炭素の濃度を臭い成分の濃度として検出するもの等、種々の形態のものが使用できる。
本実施形態においては、排気側臭いセンサ8及び循環側臭いセンサ10の検出情報としての臭いセンサ値は、臭い成分の濃度が清浄な空気の濃度程度に低いときには、「1」となり、臭い成分の濃度が高くなるほど、「1」から低くなるように構成されている。
尚、フード制御部Aは、循環用ファンDfの積算作動量が設定作動量に達すると、再生ヒータQhを作動させて、脱臭フィルタQを再生処理することになるが、本実施形態においては、その詳細は省略する。
(手動運転モード)
フード制御部Aは、手動運転モードにおいては、排気用ファンEfの運転が指令されると、循環用ファンDfを停止させた状態で排気用ファンEfを運転し、且つ、循環用ファンDfの運転が指令されると、排気用ファンEfを停止させた状態で循環用ファンDfを運転するように構成されている。
つまり、排気用運転スイッチにて運転が指令されると、排気用ファンEfの運転を開始することになり、そのときに循環用ファンDfを運転しているときには、循環用ファンDfを停止することになる。
また、循環用運転スイッチにて運転が指令されると、循環用ファンDfの運転を開始することになり、そのときに排気用ファンEfを運転しているときには、排気用ファンEfを停止することになる。
尚、運転モード切換スイッチにて自動運転モードが設定されている場合においても、排気用ファンEfや循環用ファンDfが作動されていないときには、排気用運転スイッチや循環用運転スイッチにて、排気用ファンEfや循環用ファンDfを適時作動させることができるように構成されている。
(自動運転モード)
フード制御部Aは、ガスコンロGCの加熱調理が開始されると排気用ファンEfの作動を開始し、かつ、加熱調理が終了したのち、排気運転継続時間が経過すると、排気用ファンEfの作動を停止するように構成され、且つ、排気用ファンEfの作動を停止した後に、循環用ファンDfを設定循環用運転時間が経過するまで作動させるように構成されている。
また、フード制御部Aは、排気運転継続時間から加熱調理の終了後の経過時間を減算した運転残時間を表示部Uに表示する表示処理を実行するように構成されている。
本実施形態においては、運転残時間として、排気運転継続時間と設定循環用運転時間とを加えた時間から、加熱調理の終了後の経過時間を減算した時間を求めるように構成されている。
したがって、加熱調理の終了後においては、排気用ファンEf及び循環用ファンDfが順次作動されることになるが、このように順次作動される排気用ファンEf及び循環用ファンDfの作動が停止されるまでの残り時間が、運転残時間として表示部Uに表示されることになる。
フード制御部Aが、排気運転継続時間の排気用ファンEfの運転中における排気側臭いセンサ8の検出情報(臭いセンサ値)に基づいて、排気運転継続時間を補正するように構成されている。
本実施形態においては、加熱調理の終了時点から5分経過した時点において、排気側臭いセンサ8の臭いセンサ値に基づいて、排気運転継続時間を補正するように構成されている。
具体的には、臭いセンサ値が「0.98」を超えていると、排気運転継続時間を「0」に補正し、臭いセンサ値が「0.98」以下で「0.9」を超えていると、排気運転継続時間を1割減少させた時間に補正し、臭いセンサ値が「0.7」未満であると、排気運転継続時間を1.3倍増加させた時間に補正し、その他のときには、排気運転継続時間を補正しないように構成されている。
ちなみに、臭いセンサ値が「0.98」を超えていると、排気運転継続時間を「0」に補正するのに代えて、排気運転継続時間を9割減少させた時間に補正する等、排気運転継続時間を大きく減少させる形態で実施してもよい。
フード制御部Aが、循環用ファンDfの運転中における循環側臭いセンサ10の検出情報(臭いセンサ値)に基づいて、設定循環用運転時間を補正するように構成されている。
本実施形態においては、臭いセンサ値が設定希薄濃度としての「0.95」を超えていると、設定循環用運転時間を「0」に補正するように構成されている。
ちなみに、臭いセンサ値が「0.95」を超えていると、設定循環用運転時間を「0」に補正するのに代えて、設定循環用運転時間を9割減少させた時間に補正する等、設定循環用運転時間を大きく減少させる形態で実施してもよい。
また、フード制御部Aが、設定循環用運転時間が経過して、排気用ファンEf及び循環用ファンDfを停止させた後において、設定監視時間(例えば30分)が経過するごとに循環用ファンDfを数分程度作動させて、循環側臭いセンサ10にて検出される臭い成分の濃度(臭いセンサ値)が設定濃度(例えば、0.9)を超える場合には、循環用ファンDfを設定停止条件が満たされるまで作動させる監視式作動処理を実行するように構成されている。
設定停止条件としては、循環側臭いセンサ10の臭いセンサ値が設定希薄濃度としての「0.95」を超える条件や設定時間(例えば、10分)が経過する条件等を設定する。
(運転時間演算処理について)
フード制御部Aが、排気運転継続時間を、ガスコンロGCの運転継続時間、加熱調理の終了時点の排気側臭いセンサ8の検出情報(臭いセンサ値)、及び、加熱調理の終了時点の温度センサ検出情報(温度センサ値)に基づいて、排気運転継続時間を設定するように構成されている。
また、フード制御部Aが、排気運転継続時間が長いほど設定循環用運転時間を長く設定するように構成されている。
具体的には、本実施形態においては、排気運転継続時間を1.5倍した時間を、設定循環用運転時間に設定するように構成されている。
次に、運転時間演算処理について、図6のフローチャートに基づいて説明を加える。
尚、この運転時間演算処理は、後述の如く、ガスコンロGCの加熱調理が終了した時点において実行されることになる。
先ず、ガスコンロGCの加熱調理を実行した時間であるコンロ使用時間が、設定時間としての10分より長いか否かを判断し(#31)、コンロ使用時間が10分より長い場合には、変数Bを15分に設定し(#32)、コンロ使用時間が10分以下である場合には、変数Bを10分に設定する(#33)。
次に、排気側臭いセンサ8の臭いセンサ値が、設定値としての「0.8」をよりも大きいか否かを判定し(#34)、臭いセンサ値が「0.8」をよりも大きい場合には、変数Cを5分に設定し、臭いセンサ値が「0.8」以下の場合には、変数Cを10分に設定する。
続いて、温度センサ9の温度センサ値が設定温度としての35℃よりも大きいか否かを判定し(#37)、温度センサ値が35℃よりも大きい場合には、変数Dを10分に設定し(#38)、温度センサ値が35℃以下の場合には、変数Dを5分に設定する(#39)。
変数B〜Dを設定した後は、B〜Dを加えた時間Aを、排気運転継続時間に設定し、且つ、時間Aを1.5倍した時間を、設定循環用運転時間に設定する処理を行うことになる(#40)。
(自動運転モードの詳細)
次に、自動運転モードに対応する自動運転処理について、図5のフローチャートに基づいて説明する。
先ず、排気用ファンEf又は循環用ファンDfを作動させている処理実行中であるか否かを判定し(#1)、処理実行中でないと判定した場合には、ガスコンロGCの加熱調理が開始されたか否かを判定する(#2)。
#2にて、加熱調理が開始されたと判定した場合には、排気用ファンEfの作動を開始し、かつ、循環用ファンDfの作動を停止する処理を実行し(#3)、その後、自動運転処理から他の処理に移行することになる。
また、#2にて、加熱調理が開始されていない判定した場合にも、自動運転処理から他の処理に移行することになる。
#1にて、処理実行中であると判定した場合には、排気用ファンEfの作動中であるか否かを判定し(#4)、排気用ファンEfの作動中である場合には、続いて、加熱調理終了の判定後であるか否かを判定する(#5)。
#5にて、加熱調理終了の判定後でないと判定した場合には、次に、加熱調理が終了したか否かを判定し(#6)、加熱調理が終了していないと判定した場合には、自動運転処理から他の処理に移行することになる。
#6にて、加熱調理が終了していると判定した場合には、上述した運転時間演算処理を実行し(#7)、続いて、加熱調理の終了後の経過時間を計測するタイマーの計測を開始するタイマースタートを開始しながら、運転残時間を表示する処理を開始する(#8)。運転残時間は、上述の如く、排気運転継続時間と設定循環用運転時間とを加えた時間から、加熱調理の終了後の経過時間を減算した時間である。
#5にて、加熱調理終了の判定後であると判定した場合や、#8にて、運転残時間を表示する処理を開始した後は、加熱調理の終了後から5分が経過した時点であるか否かを判定する(#9)。
加熱調理の終了後から5分が経過した時点である場合には、排気側臭いセンサ8の臭いセンサ値が「0.98」を超えているか否かを判定し(#10)、排気側臭いセンサ8の臭いセンサ値が「0.98」を超えている場合には、排気運転継続時間を「0」に補正する(#11)。
#10にて、排気側臭いセンサ8の臭いセンサ値が「0.98」を超えていないと判定した場合には、臭いセンサ値が「0.98」以下で「0.9」を超えているか否かを判定し(#12)、臭いセンサ値が「0.98」以下で「0.9」を超えている場合には、排気運転継続時間を0.9倍して、排気運転継続時間を1割減少させた時間に補正する(#13)。
#12にて、臭いセンサ値が「0.98」以下で「0.9」を超えていないと判定した場合には、排気側臭いセンサ8の臭いセンサ値が「0.7」未満であるか否かを判定し(#14)、臭いセンサ値が「0.7」未満である場合には、排気運転継続時間を1.3倍増加させた時間に補正する(#15)。
#9にて、加熱調理の終了後から5分が経過した時点でないと判定した場合、つまり、加熱調理の終了後からの経過時間が5分未満や5分を超えていると判定した場合、#14の処理にて、臭いセンサ値が「0.7」以上であると判定した場合、及び、上述の#11、#13、#15の処理を実行した後には、排気運転継続時間が「0」以下であるか否かを判定する(#16)。
#16にて、排気運転継続時間が「0」以下であると判定した場合には、排気用ファンEfの作動を停止し、かつ、循環用ファンDfの作動を開始する処理を実行し(#17)、排気運転継続時間が「0」よりも大きいと判定した場合には、自動運転処理から他の処理に移行することになる。
#4にて、排気用ファンEfの作動中でないと判定した場合や、#17の処理を実行した後は、循環側臭いセンサ10の臭いセンサ値が「0.95」を超えているか否かを判定し(#18)、臭いセンサ値が「0.95」を超えていると判定した場合には、設定循環用運転時間を「0」に補正する(#19)。
#18にて、循環側臭いセンサ10の臭いセンサ値が「0.95」を超えていないと判定した場合や、#19の処理を実行した後は、設定循環用運転時間が「0」以下であるか否かを判定し(#20)、設定循環用運転時間が「0」以下である場合には、循環用ファンDfの作動を停止する処理(#21)及び運転残時間表示を停止する処理(#22)を順次実行したのち、自動運転処理から他の処理に移行することになる。
また、#20にて、設定循環用運転時間が「0」以下でないと判定した場合には、自動運転処理から他の処理に移行することになる。
尚、フード制御部Aは、上述の如く、設定循環用運転時間が経過して、排気用ファンEf及び循環用ファンDfを停止させた後においては、監視式作動処理を実行することになるが、図6のフローチャートにおいては、監視式作動処理についての記載を省略する。
〔別実施形態〕
次に、別実施形態を列記する。
(1)上記実施形態では、レンジフード本体Fが、扁平状のフード部F1の上部にファン装着部F2を備える形態に構成される場合を例示したが、レンジフード本体Fの全体を、下拡がりのフード状に形成する等、レンジフード本体Fの具体構成は各種変更できる。
(2)上記実施形態では、レンジフード本体Fのフード部F1に、整流板6を設けて、内装パネル5の内面と整流板6の外周縁との間を環状の排気用吸込口Eaに形成する場合を例示したが、整流板6を省略して、内装パネル5にて形成される下向きの開口を、排気用吸込口Eaとする形態で実施してもよい。
(3)上記実施形態では、循環用吸込口Daをファン装着部F2の前側箇所に形成し、循環用吹出口Dbをファン装着部F2の上方側箇所に形成する場合を例示したが、例えば、循環用吸込口Daをフード部F1の周壁部の前側箇所に形成し、循環用吹出口Dbをフード部F1の周壁部の横側箇所に形成する等、循環用吸込口Daや循環用吹出口Dbの形成箇所は各種変更できる。
)上記実施形態に記載の如く、排気運転継続時間を自動的に求めるにあたり、ガスコンロGCの使用時間、排気側臭いセンサ8の検出情報、温度センサ9の検出情報のうちのいずれか1つ又は2つの情報に基づいて、排気運転継続時間を求めるようにしてもよい。
その他、排気運転継続時間を自動的に求めるにあたり、ガスコンロGCの火力や、ガスコンロGCが種々の調理メニューを設定される場合には、その調理メニューに応じて求める、又は、使用されているガスコンロの種別情報(例えば、バーナの能力の大きさ、グリルの形態)に基づいて求める等、種々の情報に基づいて、排気運転継続時間を定めるようにしてもよい。
)上記実施形態では、設定循環用運転時間を、排気運転継続時間に基づいて、排気運転継続時間が長いほど長くする形態で自動的に求めるようにしたが、設定循環用運転時間を、手動設定する形態で実施してもよい。
また、設定循環用運転時間を、排気運転継続時間に基づいて、排気運転継続時間が長いほど長くする形態で自動的に求めるようにするにあたり、上記実施形態では、排気運転継続時間を1.5倍した時間を、設定循環用運転時間とする場合を例示したが、例えば、排気運転継続時間に設定加算時間を加えた時間を、設定循環用運転時間にする等、設定循環用運転時間の設定形態は種々変更できる。
)上記実施形態では、排気運転継続時間の排気用ファンEfの運転中における排気側臭いセンサ8の検出情報(臭いセンサ値)に基づいて、排気運転継続時間を補正するにあたり、設定経過時点としての、5分経過時点の排気側臭いセンサ8の検出情報(臭いセンサ値)に基づいて、排気運転継続時間を補正する場合を例示したが、それに加えて、例えば、4分経過時点から5分経過時点までの間において、排気側臭いセンサ8の臭いセンサ値がどの程度減少するか等、排気側臭いセンサ8の臭いセンサ値の単位時間当たりの減少量を求めて、その減少量にも基づいて、排気運転継続時間を補正するようにしてもよい。
)上記実施形態では、フード制御部Aをコンロ制御部Bとの通信により、ガスコンロGCの加熱調理の開始や終了を判別する形態を例示したが、レンジフード本体Fに、炎を検知する焦電式や炎の温度を検知する炎検知センサを設けて、その炎検知センサの検出情報に基づいて、ガスコンロGCの加熱調理の開始や終了を判別するようにしてもよい。
)上記実施形態では、フード制御部Aとコンロ制御部BとをルータRを介して通信自在に接続する場合を例示したが、例えば、赤外線式通信手段にて、フード制御部Aとコンロ制御部Bとを通信自在に接続する等、フード制御部Aとコンロ制御部Bとを通信自在に接続する具体構成は種々変更できる。
)上記実施形態のレンジフード2において、ガスコンロGCの加熱調理が開始された際に、排気用ファンEfを適正通り作動させることができない場合には、警報を発する警報部を設けるようにするとよく、それに併用して、あるいは、それに代えて、ガスコンロGCの燃焼を自動的に停止する機能を備えさせてもよい。
10)上記実施形態では、キッチンに設置する加熱調理器として、ガスコンロGCを例示したが、加熱調理器としてはIH式加熱調理器でもよい。
11)上記実施形態のレンジフード2において、排気用ファンEfや循環用ファンDfを作動させているときに、排気側臭いセンサ8の臭いセンサ値や循環側臭いセンサの臭いセンサ値を表示部Uに表示させるようにしても良い。
12)上記実施形態では、排気用ファンEfに加えて循環用ファンDfを備えるレンジフード2を例示したが、循環用ファンDfを備えない形態、つまり、空気を循環させる循環状態を備えない形態で実施してもよい。
なお、上記実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
8 臭いセンサ
9 温度センサ
10 循環空気用臭いセンサ
A 運転制御部
Da 循環用吸込口
Db 循環用吹出口
Df 循環用ファン
Ea 排気用吸込口
Eb 排気用吹出口
Ef 排気用ファン
F レンジフード本体
H 排気通路
J 循環通路

Claims (7)

  1. 排気用吸込口と排気用吹出口とを連通する排気通路、及び、当該排気通路に通風作用する排気用ファンを備えたレンジフード本体が、加熱調理器の上方箇所に配設され、
    運転制御部が、前記加熱調理器の加熱調理が開始されると前記排気用ファンの作動を開始し、かつ、前記加熱調理が終了したのち、排気運転継続時間が経過すると、前記排気用ファンの作動を停止するように構成されたレンジフードであって、
    前記運転制御部が、前記排気運転継続時間から前記加熱調理の終了後の経過時間を減算した運転残時間を表示部に表示する表示処理を実行するように構成され、
    前記排気通路を通して排出される排気の温度を検出する温度センサが設けられ、
    前記運転制御部が、前記加熱調理器の運転継続時間及び前記加熱調理の終了時の前記温度センサの検出情報に基づいて、前記排気運転継続時間を設定するように構成されているレンジフード。
  2. 前記排気通路を通して排出される排気の臭い成分の濃度を検出する臭いセンサが設けられ、
    前記運転制御部が、前記加熱調理の終了時の前記臭いセンサの検出情報に基づいて、前記排気運転継続時間を設定するように構成されている請求項1に記載のレンジフード。
  3. 前記排気通路を通して排出される排気の臭い成分の濃度を検出する臭いセンサが設けられ、
    前記運転制御部が、前記排気運転継続時間の前記排気用ファンの運転中における前記臭いセンサの検出情報に基づいて、前記排気運転継続時間を補正するように構成されている請求項1又は2に記載のレンジフード。
  4. 前記レンジフード本体に、循環用吸込口と当該循環用吸込口から吸込まれた空気を室内に吹出す循環用吹出口とを連通する循環通路、当該循環通路に通風作用する循環用ファン、及び、当該循環通路を流動する空気に対して脱臭作用する脱臭部が備えられ、
    前記運転制御部が、前記排気用ファンの作動を停止した後に、前記循環用ファンを設定循環用運転時間が経過するまで作動させるように構成され、且つ、前記運転残時間として、前記排気運転継続時間と前記設定循環用運転時間とを加えた時間から前記経過時間を減算した時間を求めるように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載のレンジフード。
  5. 前記運転制御部が、前記排気運転継続時間が長いほど前記設定循環用運転時間を長く設定するように構成されている請求項に記載のレンジフード。
  6. 前記循環通路を通して循環される空気の臭い成分の濃度を検出する循環空気用臭いセンサが設けられ、
    前記運転制御部が、前記循環用ファンの運転中における前記循環空気用臭いセンサの検出情報に基づいて、前記設定循環用運転時間を補正するように構成されている請求項4又は5に記載のレンジフード。
  7. 前記運転制御部が、前記設定循環用運転時間が経過した後において、設定監視時間が経過するごとに前記循環用ファンを作動させて、前記循環空気用臭いセンサにて検出される前記臭い成分の濃度が設定濃度を超える場合には、前記循環用ファンを設定停止条件が満たされるまで作動させるように構成されている請求項に記載のレンジフード。
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