JP6779075B2 - レンジフード - Google Patents

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Description

本発明は、レンジフードに関する。
かかるレンジフードは、ガスコンロやIH調理器等の加熱調理器にて加熱される鍋等から排出される調理排気を外部に排出するために使用されることになり、一般には、キッチンに設置された加熱調理器の上方箇所としてのキッチンの天井の近くに設けられることになる。
つまり、レンジフードは、排気用吸込口と排気用吹出口とを連通する排気通路、及び、当該排気通路に通風作用する排気用ファンを備えたレンジフード本体を設ける形態に構成されて、このレンジフード本体が、キッチンの天井の近くに設けられることになる。
ところで、加熱調理器を使用する加熱調理中においては調理排気が外部に排出されることになるものの、加熱調理が終了した後にも、キッチンが設置されている室内の空間には臭気が残ることになる。そのような臭気を無くすために、排気用ファンを作動させ続けると、空調されている室内の空気が排出されてしまう等の不都合が生じることになる。
そこで、室内から吸い込んだ空気を、脱臭フィルタを通して脱臭し、脱臭した空気を室内に戻す形態で、室内の空気を循環させる機能を、レンジフードに備えさせることが考えられる。
このようなレンジフードとして、空気を室内に向けて吹出す空気吹出口、排気通路の途中から分岐して、排気通路を流動する空気を空気吹出口に導く戻し用通路、及び、排気通路を通して流動する空気を、そのまま排気用吹出口に向けて流動させる排気状態と排気通路を通して流動する空気を、戻し用通路を通して空気吹出口に向けて流動させる循環状態とに切換える通路切換部(ダンパ)を設け、そして、脱臭フィルタを戻し用通路に設けるようにしたものがある(例えば、特許文献1(段落〔0028〕、図12)参照。)。
すなわち、特許文献1のレンジフードにおいては、排気用吸込口から排気用ファンにより吸い込んだ空気を、排気状態においては、排気通路を流動させて排気用吹出口から外部に排出し、かつ、循環状態においては、排気通路及び戻し用通路を流動させて、脱臭フィルタにて脱臭してから、空気吹出口から室内に吹き出すように構成されている。
また、特許文献1のレンジフードにおいては、脱臭フィルタが、水洗することにより脱臭性能を回復する、水洗式に構成されており、戻し用通路に、脱臭フィルタを着脱するための取出口が形成され、そして、取出口を開閉する扉を設けることが記載されている。
特許第3780050号公報
従来のレンジフードでは、循環状態において、脱臭フィルタにて脱臭しても、臭い成分が残り易い不利があり、また、脱臭フィルタの脱臭性能が早期に低下し易い不利があり、改善が望まれる。
すなわち、従来のレンジフードでは、循環状態において、排気用吸込口から排気用ファンによって空気を吸込み、吸込んだ空気を排気通路の一部を流動させることになるので、脱臭フィルタにて脱臭される空気が、排気用ファンや排気通路に付着している臭い成分を含むことになるため、脱臭フィルタにて脱臭される空気には、多量の臭い成分が含まれる傾向となる。
その結果、脱臭フィルタにて脱臭しても、臭い成分が残り易い傾向があり、しかも、脱臭フィルタの脱臭性能が早期に低下し易い傾向がある。
また、従来のレンジフードでは、脱臭フィルタの脱臭性能が低下すると、脱臭フィルタを戻し用通路から取出して、水洗することにより脱臭性能を回復することになるため、脱臭フィルタの性能回復、つまり、脱臭フィルタの再生が手間の掛かる煩わしい作業となる不都合があった。
本発明は、上記実状に鑑みて為されたものであって、その目的は、室内の空気を脱臭フィルタにて脱臭して室内に戻す循環状態において、脱臭フィルタの脱臭機能が早期に低下することを抑制しながらも、空気の脱臭を良好に行うことができ、しかも、特別な手間を要することなく脱臭フィルタの再生を行えるレンジフードを提供する点にある。
本発明のレンジフードは、排気用吸込口と排気用吹出口とを連通する排気通路、及び、当該排気通路に通風作用する排気用ファンと、
循環用吸込口と当該循環用吸込口から吸込まれた空気を室内に吹出す循環用吹出口とを連通する循環通路、当該循環通路に通風作用する循環用ファン、及び、当該循環通路を流動する空気に対して脱臭作用する脱臭フィルタと、が備えられ、
前記循環通路に、前記脱臭フィルタを再生する再生処理部が設けられ、
運転制御部が、再生開始条件が満たされるごとに、前記再生処理部を作動させる再生処理を実行するように構成され
前記運転制御部が、前記循環用ファンの積算作動量が設定作動量に達するごとに前記再生開始条件が満たされたと判別するように構成され、
前記運転制御部が、予め設定された再生処理時刻になるごとに、前記積算作動量が前記設定作動量よりも小さな定期再生用作動量に達しているか否かを判別して、前記積算作動量が前記定期再生用作動量に達していると、前記再生開始条件が満たされたと判別するように構成されている点にある。
すなわち、室内の空気を脱臭フィルタにて脱臭して室内に戻す循環状態においては、循環用ファンによって循環用吸込口から吸込んだ空気を、循環通路を通して流動させて循環用吹出口から室内に吹出すことになる。
そして、循環通路を流動する空気は、脱臭フィルタにて臭い成分が除去され、その後、循環用吸込口から室内に吹出されることになる。
したがって、室内の空気を脱臭フィルタにて脱臭して室内に戻す循環状態においては、排気通路とは別の通路として形成された循環通路を通して循環用空気を流動させるものであるから、脱臭フィルタにて脱臭される空気には、排気用ファンや排気通路に付着している臭い成分を含むことが無くなるため、脱臭フィルタの脱臭性能が早期に低下することを抑制しながらも、空気の脱臭を良好に行うことができる。
また、脱臭フィルタを再生する再生処理部を循環通路に設けて、運転制御部が、再生開始条件が満たされるごとに、再生処理部を作動させる再生処理を実行するものであるから、つまり、脱臭フィルタの再生が自動的に行われることになるから、特別な手間を要することなく脱臭フィルタの再生を行えるものとなる。
要するに、本発明のレンジフードの特徴構成によれば、室内の空気を脱臭フィルタにて脱臭して室内に戻す循環状態において、脱臭フィルタの脱臭性能が早期に低下することを抑制しながらも、空気の脱臭を良好に行うことができ、しかも、特別な手間を要することなく脱臭フィルタの再生を行える。
また、循環用ファンの積算作動量が設定作動量に達するごとに、再生開始条件が満たされたとして、再生処理部を作動させる再生処理が実行されることになるから、設置初期からの積算作動量が設定作動量に達した場合や、再生処理を終了してからの積算作動量が設定作動量に達した場合には、再生開始条件が満たされたとして、再生処理が実行されるため、脱臭フィルタを再生する必要がある適切なタイミングで、脱臭フィルタを再生することができる。
つまり、循環用ファンの積算作動量と脱臭フィルタの脱臭性能との関係は、循環用ファンの積算作動量が多くなるほど、脱臭フィルタの脱臭性能が低下する関係となるものであるから、換言すれば、循環用ファンの積算作動量が脱臭フィルタの脱臭性能の低下を示す指標となるものであるから、循環用ファンの積算作動量にて脱臭フィルタを再生する必要がある適切なタイミングを求めることができるため、脱臭フィルタを適切なタイミングで再生することができるのである。
要するに本発明のレンジフードの特徴構成によれば、脱臭フィルタを適切なタイミングで再生することができる。
また、再生処理部を作動させて再生処理するための再生処理時刻を、室内の空気を脱臭フィルタにて脱臭することが要求されることが少ない時刻、例えば夜中等に設定し、その再生処理時刻にて再生処理を実行させることにより、室内の空気を脱臭フィルタにて脱臭することが要求されることが多い時間帯、例えば昼間時において、再生処理のために、室内の空気を脱臭フィルタにて脱臭することができなくなることを回避できる。
そして、再生処理時刻において、循環用ファンの積算作動量が設定作動量よりも小さな定期再生用作動量に達しているか否かを判別して、積算作動量が定期再生用作動量に達していると、再生開始条件が満たされたとして、再生処理を実行させるものであるから、不必要に再生処理を行うことを抑制しながらも、再生処理時刻において再生処理を適切に行うようにすることができる。
つまり、再生処理時刻になると、循環用ファンの積算作動量の多少に拘わらず、必ず再生処理を実行させるようにすると、循環用ファンの積算作動量が少なくて、再生処理を行う必要がないときにも再生処理が実行される無駄があるが、積算作動量が定期再生用作動量に達しているときにだけ、再生処理を行うものであるから、必要のないときに再生処理が実行される無駄を回避できる。
しかも、再生処理時刻においては、積算作動量が設定作動量よりも小さな定期再生用作動量に達していると、再生処理を行うものであるから、積算作動量が設定作動量に達してなくても再生処理を行うことによって、室内の空気を脱臭フィルタにて脱臭することが要求されることが多い時間帯において、再生処理のために、室内の空気を脱臭フィルタにて脱臭することができなくなることを回避して、適切に室内の空気を脱臭処理することができる。
要するに本発明のレンジフードの特徴構成によれば、室内の空気を脱臭フィルタにて脱臭することが要求されることが多い時間帯において、適切に室内の空気を脱臭処理することができる。
本発明のレンジフードは、排気用吸込口と排気用吹出口とを連通する排気通路、及び、当該排気通路に通風作用する排気用ファンと、
循環用吸込口と当該循環用吸込口から吸込まれた空気を室内に吹出す循環用吹出口とを連通する循環通路、当該循環通路に通風作用する循環用ファン、及び、当該循環通路を流動する空気に対して脱臭作用する脱臭フィルタと、が備えられ、
前記循環通路に、前記脱臭フィルタを再生する再生処理部が設けられ、
運転制御部が、再生開始条件が満たされるごとに、前記再生処理部を作動させる再生処理を実行するように構成され、
前記運転制御部が、前記再生処理を実行するときには、前記排気用ファンを作動させるように構成されている点にある。
すなわち、室内の空気を脱臭フィルタにて脱臭して室内に戻す循環状態においては、循環用ファンによって循環用吸込口から吸込んだ空気を、循環通路を通して流動させて循環用吹出口から室内に吹出すことになる。
そして、循環通路を流動する空気は、脱臭フィルタにて臭い成分が除去され、その後、循環用吸込口から室内に吹出されることになる。
したがって、室内の空気を脱臭フィルタにて脱臭して室内に戻す循環状態においては、排気通路とは別の通路として形成された循環通路を通して循環用空気を流動させるものであるから、脱臭フィルタにて脱臭される空気には、排気用ファンや排気通路に付着している臭い成分を含むことが無くなるため、脱臭フィルタの脱臭性能が早期に低下することを抑制しながらも、空気の脱臭を良好に行うことができる。
また、脱臭フィルタを再生する再生処理部を循環通路に設けて、運転制御部が、再生開始条件が満たされるごとに、再生処理部を作動させる再生処理を実行するものであるから、つまり、脱臭フィルタの再生が自動的に行われることになるから、特別な手間を要することなく脱臭フィルタの再生を行えるものとなる。
要するに、本発明のレンジフードの特徴構成によれば、室内の空気を脱臭フィルタにて脱臭して室内に戻す循環状態において、脱臭フィルタの脱臭性能が早期に低下することを抑制しながらも、空気の脱臭を良好に行うことができ、しかも、特別な手間を要することなく脱臭フィルタの再生を行える。
また、脱臭フィルタの再生処理を実行すると、その再生処理によって、臭いが発生することになるが、再生処理を実行するときには、排気用ファンを作動させることによって、脱臭フィルタの再生処理中に発生する臭いが、外部に排出される。
このように、脱臭フィルタの再生処理中に臭いが発生しても、発生した臭いが外部に適切に排出されることになるので、脱臭フィルタの再生処理中に発生した臭いが、室内に流入、滞留することを抑制して、使用者に不快感を与えることを回避できる。
要するに、本発明のレンジフードの特徴構成によれば、脱臭フィルタの再生処理中に発生した臭いが、室内に流入、滞留することを抑制できる。
本発明のレンジフードの更なる特徴構成は、前記運転制御部が、前記再生処理が終了した後、前記排気用ファンを設定継続時間に亘って継続して作動させるように構成されている点にある。
すなわち、脱臭フィルタの再生処理が終了した後も、設定継続時間に亘って、排気用ファンが継続して作動されることになるから、再生処理によって発生した臭いが、室内に残留することを適切に抑制できる。
要するに、本発明のレンジフードの更なる特徴構成によれば、再生処理によって発生した臭いが、室内に残留することを適切に抑制できる。
本発明のレンジフードの更なる特徴構成は、前記運転制御部が、前記排気用ファンを前記設定継続時間に亘って継続して作動させる際には、前記排気用ファンの風量を、前記再生処理を行っているときの風量よりも小さな後処理用風量に調節するように構成されている点にある。
すなわち、脱臭フィルタの再生処理が終了した後、設定継続時間に亘って、排気用ファンを継続して作動させる際には、排気用ファンの風量が、再生処理を行っているときの風量よりも小さな後処理用風量に調節されることになる。
このように、脱臭フィルタの再生処理が終了した後、設定継続時間に亘って、排気用ファンを継続して作動させる際には、排気用ファンの風量を後処理用風量に調節することにより、排気用ファンを継続して作動させながらも、室内の空調が損なわれることを極力抑制することができる。
要するに、本発明のレンジフードの更なる特徴構成によれば、排気用ファンを継続して作動させながらも、室内の空調が損なわれることを極力抑制することができる。
本発明のレンジフードは、排気用吸込口と排気用吹出口とを連通する排気通路、及び、当該排気通路に通風作用する排気用ファンと、
循環用吸込口と当該循環用吸込口から吸込まれた空気を室内に吹出す循環用吹出口とを連通する循環通路、当該循環通路に通風作用する循環用ファン、及び、当該循環通路を流動する空気に対して脱臭作用する脱臭フィルタと、が備えられ、
前記循環通路に、前記脱臭フィルタを再生する再生処理部が設けられ、
運転制御部が、再生開始条件が満たされるごとに、前記再生処理部を作動させる再生処理を実行するように構成され、
前記循環通路が、前記脱臭フィルタ及び前記再生処理部を各別に備える一対の循環路部分を独立した通路とする形態で備え、
前記循環用吸込口から導入した空気を一対の前記循環路部分のうちのいずれを通して流動させるかを選択する循環路選択部が設けられている点にある。
すなわち、室内の空気を脱臭フィルタにて脱臭して室内に戻す循環状態においては、循環用ファンによって循環用吸込口から吸込んだ空気を、循環通路を通して流動させて循環用吹出口から室内に吹出すことになる。
そして、循環通路を流動する空気は、脱臭フィルタにて臭い成分が除去され、その後、循環用吸込口から室内に吹出されることになる。
したがって、室内の空気を脱臭フィルタにて脱臭して室内に戻す循環状態においては、排気通路とは別の通路として形成された循環通路を通して循環用空気を流動させるものであるから、脱臭フィルタにて脱臭される空気には、排気用ファンや排気通路に付着している臭い成分を含むことが無くなるため、脱臭フィルタの脱臭性能が早期に低下することを抑制しながらも、空気の脱臭を良好に行うことができる。
また、脱臭フィルタを再生する再生処理部を循環通路に設けて、運転制御部が、再生開始条件が満たされるごとに、再生処理部を作動させる再生処理を実行するものであるから、つまり、脱臭フィルタの再生が自動的に行われることになるから、特別な手間を要することなく脱臭フィルタの再生を行えるものとなる。
要するに、本発明のレンジフードの特徴構成によれば、室内の空気を脱臭フィルタにて脱臭して室内に戻す循環状態において、脱臭フィルタの脱臭性能が早期に低下することを抑制しながらも、空気の脱臭を良好に行うことができ、しかも、特別な手間を要することなく脱臭フィルタの再生を行える。
また、循環路選択部によって、脱臭フィルタ及び再生処理部を各別に備える一対の循環路部分のいずれを通して、循環用吸込口から導入した空気を流動させるかを選択できるものであるから、一対の循環路部分のうちの一方側の脱臭フィルタを再生処理している状態でも、他方側の循環路部分を通して、循環用吸込口から導入した空気を流動させるようにすることにより、室内の空気の脱臭を継続して良好に行うことができる。
つまり、循環用吸込口から導入した空気を、一対の循環路部分の一方を選択して流動させながら、空気を流動させない循環路部分の脱臭フィルタを再生処理することにより、脱臭フィルタの再生処理を適切に行いながらも、脱臭フィルタの再生中においても、室内の空気の脱臭を継続して良好に行うことができる。
要するに、本発明のレンジフードの特徴構成によれば、脱臭フィルタの再生中においても、室内の空気の脱臭を継続して良好に行うことができる。
本発明のレンジフードの更なる特徴構成は、前記運転制御部が、前記循環用ファンの積算作動量が設定作動量に達するごとに、前記再生開始条件が満たされたと判別するように構成されている点にある。
すなわち、循環用ファンの積算作動量が設定作動量に達するごとに、再生開始条件が満たされたとして、再生処理部を作動させる再生処理が実行されることになるから、設置初期からの積算作動量が設定作動量に達した場合や、再生処理を終了してからの積算作動量が設定作動量に達した場合には、再生開始条件が満たされたとして、再生処理が実行されるため、脱臭フィルタを再生する必要がある適切なタイミングで、脱臭フィルタを再生することができる。
つまり、循環用ファンの積算作動量と脱臭フィルタの脱臭性能との関係は、循環用ファンの積算作動量が多くなるほど、脱臭フィルタの脱臭性能が低下する関係となるものであるから、換言すれば、循環用ファンの積算作動量が脱臭フィルタの脱臭性能の低下を示す指標となるものであるから、循環用ファンの積算作動量にて脱臭フィルタを再生する必要がある適切なタイミングを求めることができるため、脱臭フィルタを適切なタイミングで再生することができるのである。
要するに本発明のレンジフードの更なる特徴構成によれば、脱臭フィルタを適切なタイミングで再生することができる。
本発明のレンジフードの更なる特徴構成は、前記運転制御部が、予め設定された再生処理時刻になるごとに、前記循環用ファンの積算作動量が設定作動量よりも小さな定期再生用作動量に達しているか否かを判別して、前記積算作動量が前記定期再生用作動量に達していると、前記再生開始条件が満たされたと判別するように構成されている点にある。
すなわち、再生処理部を作動させて再生処理するための再生処理時刻を、室内の空気を脱臭フィルタにて脱臭することが要求されることが少ない時刻、例えば夜中等に設定し、その再生処理時刻にて再生処理を実行させることにより、室内の空気を脱臭フィルタにて脱臭することが要求されることが多い時間帯、例えば昼間時において、再生処理のために、室内の空気を脱臭フィルタにて脱臭することができなくなることを回避できる。
そして、再生処理時刻において、循環用ファンの積算作動量が設定作動量よりも小さな定期再生用作動量に達しているか否かを判別して、積算作動量が定期再生用作動量に達していると、再生開始条件が満たされたとして、再生処理を実行させるものであるから、不必要に再生処理を行うことを抑制しながらも、再生処理時刻において再生処理を適切に行うようにすることができる。
つまり、再生処理時刻になると、循環用ファンの積算作動量の多少に拘わらず、必ず再生処理を実行させるようにすると、循環用ファンの積算作動量が少なくて、再生処理を行う必要がないときにも再生処理が実行される無駄があるが、積算作動量が定期再生用作動量に達しているときにだけ、再生処理を行うものであるから、必要のないときに再生処理が実行される無駄を回避できる。
しかも、再生処理時刻においては、積算作動量が設定作動量よりも小さな定期再生用作動量に達していると、再生処理を行うものであるから、積算作動量が設定作動量に達してなくても再生処理を行うことによって、室内の空気を脱臭フィルタにて脱臭することが要求されることが多い時間帯において、再生処理のために、室内の空気を脱臭フィルタにて脱臭することができなくなることを回避して、適切に室内の空気を脱臭処理することができる。
要するに本発明のレンジフードの更なる特徴構成によれば、室内の空気を脱臭フィルタにて脱臭することが要求されることが多い時間帯において、適切に室内の空気を脱臭処理することができる。
レンジフードの装着部の正面図 レンジフードの装着部の側面図 レンジフードの内部構成を示す概略図 制御構成を示すブロック図 再生管理処理を示すフローチャート 第2実施形態のレンジフードの内部構成を示す概略図
〔第1実施形態〕
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(レンジフードの全体構成)
図1及び図2に示すように、加熱調理器としてのガスコンロGCが、キッチンのキッチンカウンタ1に装着され、ガスコンロGCの上方箇所に、油、ゴミ、水蒸気等の汚染物質を含んだ調理排気を捕捉して外部に排出するレンジフード2が装着されている。
尚、レンジフード2の横側には吊戸棚等が配置されることになるが、吊戸棚等の記載は省略する。
レンジフード2には、下方側の扁平状のフード部F1、及び、扁平状のフード部F1の上部の後方側に配置される直方体状のファン装着部F2を備えるレンジフード本体Fが設けられ、そして、ファン装着部F2の前面部には、伸縮調整自在な幕板F3が設けられている。尚、幕板F3としては、設置箇所の長さに合わせて切断する等、伸縮しないタイプのものを用いてもよい。
図3に示すように、フード部F1が、下向き開口の有底筒状のフードケース4の内部に、下向き開口の有底筒状の内装パネル5を備える二重壁構造に形成されている。
フード部F1の下方側には、整流板6が設けられ、その整流板6の周縁部に沿って環状の排気用吸込口Eaが形成され、また、ファン装着部F2の上部には、排気用吹出口Ebが形成されている。
ファン装着部F2には、排気用ファンEf及び循環用ファンDfが設けられている。
ファン装着部F2の前壁部Kmに、循環用吸込口Daが形成され、循環用吹出口Dbを備えた通気ダクト3が、循環用ファンDfからの循環用の空気を案内する状態で、ファン装着部F2の上部に接続されている。
図1及び図3に示すように、幕板F3に、当該幕板F3の前面側の空気を循環用吸込口Daに向けて通過させる吸込用空気通過部Ma、および、循環用吹出口Dbからの空気を当該幕板F3の前面側に通過させる吹出用空気通過部Mbが形成されている。
そして、図3に示すように、レンジフード本体Fには、循環用吸込口Daと当該循環用吸込口Daからの空気を室内に吹出す循環用吹出口Dbとを連通する循環通路Jが、通気ダクト3が接続されたファン装着部F2に形成されている。
また、図3に示すように、レンジフード本体Fには、排気用吸込口Eaと排気用吹出口Ebとを連通する排気通路Hが、フード部F1とファン装着部F2とに亘る状態で形成され、排気用ファンEfが、排気通路Hに通風作用するように構成されている。
尚、排気用吹出口Ebには、排気を外部に排出する排気ダクト7が接続されている。
図3に示すように、循環通路Jを流動する空気に対して除塵作用する除塵フィルタNが、ファン装着部F2の前壁部Kmに沿う板状に形成された状態で、前壁部Kmの裏側箇所に配置され、また、当該除塵フィルタNを通過した後の空気に対して脱臭作用する脱臭フィルタQが、循環用ファンDfよりも循環通路Jにおける上流側に位置させる状態で循環通路Jに装着されている。
したがって、レンジフード2は、排気用吸込口Eaから吸込んだ調理排気を排気用吹出口Ebから外部に排出する排気状態と、循環用吸込口Daから吸込んだ室内の空気を循環用吹出口Dbから室内に吹出す循環状態とで運転できるように構成されている。
脱臭フィルタQには再生処理部としての再生ヒータQhが設けられて、再生ヒータQhを作動させることにより、脱臭フィルタQを再生できるように構成されている。
すなわち、本実施形態の脱臭フィルタQは、アルミニウム製のハニカム状の支持体に、Mn−Fe複合酸化物等の触媒を担持した形態であり、メルカプタンや硫化水素等の臭い成分を、化学吸着と物理吸着とにより吸着し、吸着した臭い成分を徐々に分解するように構成されている。
また、本実施形態の脱臭フィルタQは、120℃程度に加熱することにより、触媒の臭い分解性能を回復する再生を行えるように構成されている。
図1及び図2に示すように、フード部F1の前縁部の前面には、操作部S及び表示部Uが設けられている。
この操作部Sには、排気用ファンEf及び循環用ファンDfを手動操作指令に基づいて運転する手動運転モードと、ガスコンロGCの運転に伴って、排気用ファンEf及び循環用ファンDfを自動的に運転する自動運転モードとを選択する運転モード切換スイッチが設けられている。
そして、表示部Uが、自動運転モードにおいて、後述の如く、排気用ファンEf及び循環用ファンDfの運転残時間を表示するように構成されている。
尚、表示部Uは、液晶表示部やセブンセグメント表示部を用いて、運転残時間を数値表示するように構成されている。
また、操作部Sには、手動運転モードにおいて、排気用ファンEfの風量を切換えかつ運転を指令する排気用運転スイッチ、排気用ファンEfの運転を停止する切りスイッチ、循環用ファンDfの風量を切換えかつ運転を指令する循環用運転スイッチ、循環用ファンDfの運転を停止する切りスイッチ等の各種スイッチや、排気用ファンEf及び循環用ファンDfの運転状態を示す表示ランプ等の各種のランプ類が配置されることになる。
排気用ファンEfは、強、中、弱の三段階に風量を調節自在であり、手動運転モードにおいては、三段階に風量が調節され、且つ、自動運転モードでは、基本的に中段階の風量で運転され、必要に応じて、弱段階の風量で運転されるように構成されている。
循環用ファンDfは、排気用ファンEfと同様に、強、中、弱の三段階に風量を調節自在であり、手動運転モードにおいては、三段階に風量が調節され、且つ、自動運転モードでは、基本的に中段階の風量で運転され、必要に応じて、弱段階の風量で運転されるように構成されている。
尚、循環用ファンDfは、排気用ファンEfよりも小型で、循環用ファンDfの風量は排気用ファンEfの風量よりも低いものである。
(制御構成)
図4に示すように、操作部Sの指令に基づいてレンジフード2の運転を制御する運転制御部としてのフード制御部Aが設けられ、このフード制御部AとガスコンロGCのコンロ制御部Bとが、無線通信自在に接続されている。
つまり、フード制御部Aが備えるフード側通信部Asとコンロ制御部Bが備えるコンロ側通信部Csとが、WiFiルータR(以下ルータと略称)を介して通信自在に接続されている。
コンロ制御部Bが、ガスコンロGCが備えるコンロバーナやグリルバーナのいずれかが使用されると、加熱調理中であることを示す情報をフード制御部Aに通信し、また、コンロバーナやグリルバーナの全ての運転が停止されと、加熱調理が終了したことを示す情報をフード制御部Aに通信するように構成されている。
排気通路Hに、排気中に含まれる臭い成分の濃度を検出する臭いセンサとしての排気側臭いセンサ8、及び、排気通路Hの温度を検出する温度センサ9が設けられ、これら排気側臭いセンサ8及び温度センサ9の検出情報がフード制御部Aに入力されている。
また、循環通路Jに、循環される空気中に含まれる臭い成分の濃度を検出する循環空気用臭いセンサとしての循環側臭いセンサ10が設けられ、この循環側臭いセンサ10の検出情報がフード制御部Aに入力されている。
排気側臭いセンサ8及び循環側臭いセンサ10としては、メルカプタンや硫化水素等の臭い成分の濃度を検出するもの、VOC、アンモニア、硫化水素等の臭い成分を検出するもの、アルコール等の臭い成分を検出するもの、二酸化炭素の濃度を臭い成分の濃度として検出するもの等、種々の形態のものが使用できる。
本実施形態においては、排気側臭いセンサ8及び循環側臭いセンサ10の検出情報としての臭いセンサ値は、臭い成分の濃度が清浄な空気の濃度程度に低いときには、「1」となり、臭い成分の濃度が高くなるほど、「1」から低くなるように構成されている。
(手動運転モード)
フード制御部Aは、手動運転モードにおいては、排気用ファンEfの運転が指令されると、循環用ファンDfを停止させた状態で排気用ファンEfを運転し、且つ、循環用ファンDfの運転が指令されると、排気用ファンEfを停止させた状態で循環用ファンDfを運転するように構成されている。
つまり、排気用運転スイッチにて運転が指令されると、排気用ファンEfの運転を開始することになり、そのときに循環用ファンDfを運転しているときには、循環用ファンDfを停止することになる。
また、循環用運転スイッチにて運転が指令されると、循環用ファンDfの運転を開始することになり、そのときに排気用ファンEfを運転しているときには、排気用ファンEfを停止することになる。
尚、運転モード切換スイッチにて自動運転モードが設定されている場合においても、排気用ファンEfや循環用ファンDfが作動されていないときには、排気用運転スイッチや循環用運転スイッチにて、排気用ファンEfや循環用ファンDfを適時作動させることができるように構成されている。
(自動運転モード)
フード制御部Aは、ガスコンロGCの加熱調理が開始されると排気用ファンEfの作動を開始し、かつ、加熱調理が終了したのち、排気運転継続時間が経過すると、排気用ファンEfの作動を停止するように構成され、且つ、排気用ファンEfの作動を停止した後に、循環用ファンDfを設定循環用運転時間が経過するまで作動させるように構成されている。
また、フード制御部Aは、排気運転継続時間と設定循環用運転時間とを加えた時間から加熱調理の終了後の経過時間を減算した運転残時間を表示部Uに表示する表示処理を実行するように構成されている。
したがって、加熱調理の終了後においては、排気用ファンEf及び循環用ファンDfが順次作動されることになるが、このように順次作動される排気用ファンEf及び循環用ファンDfの作動が停止されるまでの残り時間が、運転残時間として表示部Uに表示されることになる。
(運転時間演算処理について)
フード制御部Aが、排気運転継続時間を、ガスコンロGCの運転継続時間、加熱調理の終了時点の排気側臭いセンサ8の検出情報(臭いセンサ値)、及び、加熱調理の終了時点の温度センサ検出情報(温度センサ値)に基づいて、排気運転継続時間を設定するように構成されている。
つまり、ガスコンロGCの運転継続時間が長いほど排気運転継続時間を長くし、加熱調理の終了時点の排気側臭いセンサ8の検出情報(臭いセンサ値)が低いほど、排気運転継続時間を長くし、さらに、加熱調理の終了時点の温度センサ検出情報(温度センサ値)が高いほど、排気運転継続時間を長くする形態で、排気運転継続時間を設定するように構成されている。
また、フード制御部Aが、排気運転継続時間が長いほど設定循環用運転時間を長く設定するように構成されている。
具体的には、本実施形態においては、排気運転継続時間を1.5倍した時間を、設定循環用運転時間に設定するように構成されている。
(再生処理について)
フード制御部Aは、再生開始条件が満たされるごとに、再生ヒータQhを予め設定した再生処理時間(例えば、30分)の間作動させて、脱臭フィルタQを再生する再生処理を実行するように構成されている。
本実施形態においては、再生処理を終了してからの循環用ファンDfの積算作動量が設定作動量に達するごとに再生開始条件が満たされたと判別して、自動的に再生処理を実行するように構成されている。
つまり、再生処理を実行した場合には、再生処理を終了してからの積算作動量が設定作動量に達すると、再生開始条件が満たされた判別することになり、また、設置初期においては、設置してからの積算作動量が設定作動量に達すると、再生開始条件が満たされた判別するように構成されている。
そして、本実施形態においては、循環通路Jに、通流する空気の通流量を検出する流量センサ11が設けられている。
そして、フード制御部Aが、この流量センサ11の検出流量を積算した積算流量を、積算作動量として求め、この積算流量が、設定作動量としての、設定積算流量W以上になると、脱臭フィルタQを再生処理するように構成されている。
ところで、再生開始条件は、循環用ファンDfの作動中に満たされることになり、本実施形態においては、再生開始条件が満たされると、直ちに、循環用ファンDfの作動を停止させて、再生処理を実行するように構成されているが、例えば、設定遅れ時間(例えば、15程度)が経過した後に、再生処理を実行するように構成してもよい。
また、フード制御部Aが、予め設定された再生処理時刻(例えば、午前1時)になるごとに、積算流量(積算作動量)が設定積算流量W(設定作動量)よりも小さな定期再生用流量V(定期再生用作動量に相当)に達しているか否かを判別して、積算流量(積算作動量)が定期再生用流量V(定期再生用作動量)に達していると、再生開始条件が満たされたと判別するように構成されている。
再生処理時刻(例えば、午前1時)は、循環用ファンDfが作動することが無いと予測される時刻に設定されることになるが、再生処理時刻(例えば、午前1時)に再生開始条件が満たされたと判別したときに、循環用ファンDfが作動中の場合には、直ちに循環用ファンDfの作動を停止させて、再生処理を実行するように構成されている。
尚、操作部Sに、再生処理時刻を設定する時刻設定部が設けられている。
さらに、フード制御部Aが、再生処理を実行するときには、排気用ファンEfを作動させるように構成され、且つ、再生処理が終了した後において、排気用ファンEfを設定継続時間(例えば、15分)に亘って継続して作動させるように構成されているが、この場合においても、例えば、設定遅れ時間(例えば、15程度)が経過した後に、再生処理を実行するように構成してもよい。
そして、フード制御部Aが、排気用ファンEfを設定継続時間(例えば、15分)に亘って継続して作動させる際には、排気用ファンEfの風量を、再生処理を行っているときの風量よりも小さな後処理用風量に調節するように構成されている。
つまり、本実施形態においては、再生処理を行っているときには、中段階の風量にて排気用ファンEfを作動させ、排気用ファンEfを設定継続時間(例えば、15分)に亘って継続して作動させる際には、排気用ファンEfの風量を、後処理用風量としての弱段階の風量にするように構成されている。
(再生処理の詳細)
次に、再生処理について、図5のフローチャートに基づいて説明する。
先ず、再生処理や再生処理後に排気用ファンEfを作動させる処理のいずれかを行っている再生制御中であるか否かを判定し(#1)、再生制御中でないと判定した場合には、積算流量が設定積算流量W以上であるか否かを判定する(#2)。
尚、積算流量は、再生処理を実行するごとにリセットされて、再生処理を終了してからの積算流量として求められる。
積算流量が設定積算流量W以上であると判定した場合には、再生ヒータQhを作動させて再生処理を開始する(#5)。再生処理を開始する際には、排気用ファンEfを中段階の風量で作動させることを開始し、かつ、循環用ファンDfの作動を停止する。
#2にて、積算流量が設定積算流量W以上でないと判定した場合には、予め設定した再生処理時刻(例えば、午前1時)であるか否かを判定し(#3)、再生処理時刻(例えば、午前1時)であると判定した場合には、続いて、積算流量が定期再生用流量V以上であるか否かを判定する(#4)
#4にて、積算流量が定期再生用流量V以上であると判定した場合には、#5の処理を実行する。つまり、再生ヒータQhを作動させて再生処理を開始し、かつ、排気用ファンEfを中段階の風量で作動させ、循環用ファンDfの作動を停止する。
#3にて、再生処理時刻(例えば、午前1時)でないと判定した場合、及び、積算流量が定期再生用流量V以上でないと判定した場合には、再生管理処理以外の処理に移行することになる。
#5の処理を実行した後は、再生処理時間(例えば、30分)が経過したか否かを判定し(#7)、再生処理時間(例えば、30分)が経過しているときには、再生ヒータQhの作動を停止させて再生処理を停止させる(#8)。再生処理を停止させる際には、排気用ファンEfの風量を弱段階の風量に変更した状態で、排気用ファンEfの風量を継続させるようにする。
#8の処理を実行した後は、排気用ファンEfの作動を継続する設定継続時間(例えば、15分)が経過したか否かを判定し(#9)、設定継続時間(例えば、15分)が経過している場合には、排気用ファンEfの作動を停止し(#10)、その後、再生管理処理以外の処理に移行することになる。
また、#9にて、設定継続時間(例えば、15分)が経過していないと判定した場合には、再生管理処理以外の処理に移行することになる。
#1にて、再生制御中であると判定した場合には、続いて、再生処理中であるか否かを判定し(#6)、再生処理中であると判定した場合には、#7の処理に移行して、再生処理時間(例えば、30分)が経過しているか否かを判定し、再生処理中でないと判定した場合には、#9の処理に移行して、設定継続時間(例えば、15分)が経過しているか否かを判定することになる。
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態を説明するが、この第2実施形態は、脱臭フィルタQ及び再生ヒータQhの設置構成が第1実施形態と異なり、それに伴って、循環通路Jの構成が異なるものであるが、その他の構成は、第1実施形態と同様であるので、以下の説明においては、第1実施形態と異なる構成についてのみ説明する。
この第2実施形態においては、図6に示すように、循環通路Jが、脱臭フィルタQ及び再生ヒータQhを各別に備える一対の循環路部分Jbを独立した通路とする形態で備えている。
すなわち、一対の循環路部分Jbが、除塵フィルタNを通過した後の空気を循環用ファンDfに導く形態で設けられ、各循環路部分Jbに、脱臭フィルタQ及び再生ヒータQhが設けられている。
そして、循環用吸込口Daから導入した空気を一対の循環路部分Jbのうちのいずれを通して流動させるかを選択する循環路選択部として、上下方向にスライド自在なスライド式の開閉体Kが、一対の循環路部分Jbの一方を開き且つ他方を閉じる状態と一方を閉じ他方を開く状態に、電動モータ等の電動駆動部(図示せず)によりスライド操作自在に設けられている。
フード制御部Aは、循環用吸込口Daから導入した空気を通流させる循環路部分Jbの脱臭フィルタQを再生処理するときには、その循環路部分Jbを閉じかつ反対側の循環路部分Jbを開くように開閉体Kを操作して、再生処理を実行するように構成されている。
また、フード制御部Aは、一対の順路部分Jbの夫々における積算流量を検出して、その積算流量に基づいて、再生処理を実行するように構成されている。
したがって、一対の脱臭フィルタQの片側を再生処理するときにも、循環用吸込口Daから導入した空気を、再生処理を行わない残りの脱臭フィルタQを備える循環路部分Jbを通して流動させることができるので、脱臭フィルタQの再生中においても、室内の空気の脱臭を継続して良好に行うことができる。
〔別実施形態〕
次に、別実施形態を列記する。
(1)上記第1及び第2実施形態では、レンジフード本体Fが、扁平状のフード部F1の上部にファン装着部F2を備える形態に構成される場合を例示したが、レンジフード本体Fの全体を、下拡がりのフード状に形成する等、レンジフード本体Fの具体構成は各種変更できる。
(2)上記第1及び第2実施形態では、レンジフード本体Fのフード部F1に、整流板6を設けて、内装パネル5の内面と整流板6の外周縁との間を環状の排気用吸込口Eaに形成する場合を例示したが、整流板6を省略して、内装パネル5にて形成される下向きの開口を、排気用吸込口Eaとする形態で実施してもよい。
(3)上記第1及び第2実施形態では、循環用吸込口Daをファン装着部F2の前側箇所に形成し、循環用吹出口Dbをファン装着部F2の上方側箇所に形成する場合を例示したが、例えば、循環用吸込口Daをフード部F1の周壁部の前側箇所に形成し、循環用吹出口Dbをフード部F1の周壁部の横側箇所に形成する等、循環用吸込口Daや循環用吹出口Dbの形成箇所は各種変更できる。
(4)上記第1及び第2実施形態では、排気運転継続時間を、ガスコンロGCの使用時間、排気側臭いセンサ8の検出情報、温度センサ9の検出情報に基づいて、自動的に求める場合を例示したが、排気運転継続時間を、手動設定する形態で実施してもよい。
(5)また、排気運転継続時間を自動的に求めるにあたり、ガスコンロGCの使用時間、排気側臭いセンサ8の検出情報、温度センサ9の検出情報のうちのいずれか1つ又は2つの情報に基づいて、排気運転継続時間を求めるようにしてもよい。
その他、排気運転継続時間を自動的に求めるにあたり、ガスコンロGCの火力や、ガスコンロGCが種々の調理メニューを設定される場合には、その調理メニューに応じる等、種々の情報に基づいて、排気運転継続時間を定めるようにしてもよい。
(6)上記第1及び第2実施形態では、設定循環用運転時間を、排気運転継続時間に基づいて、排気運転継続時間が長いほど長くする形態で自動的に求めるようにしたが、設定循環用運転時間を、手動設定する形態で実施してもよい。
(7)上記第1及び第2実施形態では、フード制御部Aをコンロ制御部Bとの通信により、ガスコンロGCの加熱調理の開始や終了を判別する形態を例示したが、レンジフード本体Fに、炎を検知する焦電式や炎の温度を検知する炎検知センサを設けて、その炎検知センサの検出情報に基づいて、ガスコンロGCの加熱調理の開始や終了を判別するようにしてもよい。
(8)上記第1及び第2実施形態では、フード制御部Aとコンロ制御部BとをルータRを介して通信自在に接続する場合を例示したが、例えば、赤外線式通信手段にて、フード制御部Aとコンロ制御部Bとを通信自在に接続する等、フード制御部Aとコンロ制御部Bとを通信自在に接続する具体構成は種々変更できる。
(9)上記第1及び第2実施形態では、キッチンに設置する加熱調理器として、ガスコンロGCを例示したが、加熱調理器としてはIH式加熱調理器でもよい。
(10)上記第1及び第2実施形態では、脱臭フィルタQとして、加熱により再生させる脱臭フィルタQを例示し、再生処理部として、再生ヒータQhを例示したが、脱臭フィルタQとしては、紫外線の照射により再生させる形態のもの等、種々の再生形態の脱臭フィルタQを適用でき、再生処理部としては、紫外線を照射する照射部等、脱臭フィルタQの再生形態に応じて種々のものを適用できる。
(11)上記第1及び第2実施形態では、循環用ファンDfの積算作動量として、流量センサ11の検出流量を積算した積算流量を求めるようにしたが、循環用ファンDfの積算作動量は、例えば、循環用ファンDfの駆動回転速度と駆動時間とを掛けた値を積算して求める、循環用ファンDfの駆動時間を積算して求める等、種々の形態で求めることができるものである。
なお、上記実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能であり、また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
A 運転制御部
Da 循環用吸込口
Db 循環用吹出口
Df 循環用ファン
Ea 排気用吸込口
Eb 排気用吹出口
Ef 排気用ファン
H 排気通路
J 循環通路
Jb 循環路部分
K 循環路選択部
Q 脱臭フィルタ
Qh 再生処理部

Claims (7)

  1. 排気用吸込口と排気用吹出口とを連通する排気通路、及び、当該排気通路に通風作用する排気用ファンと、
    循環用吸込口と当該循環用吸込口から吸込まれた空気を室内に吹出す循環用吹出口とを連通する循環通路、当該循環通路に通風作用する循環用ファン、及び、当該循環通路を流動する空気に対して脱臭作用する脱臭フィルタと、が備えられ、
    前記循環通路に、前記脱臭フィルタを再生する再生処理部が設けられ、
    運転制御部が、再生開始条件が満たされるごとに、前記再生処理部を作動させる再生処理を実行するように構成され
    前記運転制御部が、前記循環用ファンの積算作動量が設定作動量に達するごとに前記再生開始条件が満たされたと判別するように構成され、
    前記運転制御部が、予め設定された再生処理時刻になるごとに、前記積算作動量が前記設定作動量よりも小さな定期再生用作動量に達しているか否かを判別して、前記積算作動量が前記定期再生用作動量に達していると、前記再生開始条件が満たされたと判別するように構成されているレンジフード。
  2. 排気用吸込口と排気用吹出口とを連通する排気通路、及び、当該排気通路に通風作用する排気用ファンと、
    循環用吸込口と当該循環用吸込口から吸込まれた空気を室内に吹出す循環用吹出口とを連通する循環通路、当該循環通路に通風作用する循環用ファン、及び、当該循環通路を流動する空気に対して脱臭作用する脱臭フィルタと、が備えられ、
    前記循環通路に、前記脱臭フィルタを再生する再生処理部が設けられ、
    運転制御部が、再生開始条件が満たされるごとに、前記再生処理部を作動させる再生処理を実行するように構成され、
    前記運転制御部が、前記再生処理を実行するときには、前記排気用ファンを作動させるように構成されているレンジフード。
  3. 前記運転制御部が、前記再生処理が終了した後、前記排気用ファンを設定継続時間に亘って継続して作動させるように構成されている請求項2記載のレンジフード。
  4. 前記運転制御部が、前記排気用ファンを前記設定継続時間に亘って継続して作動させる際には、前記排気用ファンの風量を、前記再生処理を行っているときの風量よりも小さな後処理用風量に調節するように構成されている請求項に記載のレンジフード。
  5. 排気用吸込口と排気用吹出口とを連通する排気通路、及び、当該排気通路に通風作用する排気用ファンと、
    循環用吸込口と当該循環用吸込口から吸込まれた空気を室内に吹出す循環用吹出口とを連通する循環通路、当該循環通路に通風作用する循環用ファン、及び、当該循環通路を流動する空気に対して脱臭作用する脱臭フィルタと、が備えられ、
    前記循環通路に、前記脱臭フィルタを再生する再生処理部が設けられ、
    運転制御部が、再生開始条件が満たされるごとに、前記再生処理部を作動させる再生処理を実行するように構成され、
    前記循環通路が、前記脱臭フィルタ及び前記再生処理部を各別に備える一対の循環路部分を独立した通路とする形態で備え、
    前記循環用吸込口から導入した空気を一対の前記循環路部分のうちのいずれを通して流動させるかを選択する循環路選択部が設けられているレンジフード。
  6. 前記運転制御部が、前記循環用ファンの積算作動量が設定作動量に達するごとに前記再生開始条件が満たされたと判別するように構成されている請求項2〜5のいずれか1項に記載のレンジフード。
  7. 前記運転制御部が、予め設定された再生処理時刻になるごとに、前記循環用ファンの積算作動量が設定作動量よりも小さな定期再生用作動量に達しているか否かを判別して、前記積算作動量が前記定期再生用作動量に達していると、前記再生開始条件が満たされたと判別するように構成されている請求項2〜5のいずれか1項に記載のレンジフード。
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