JP5836237B2 - 空気処理装置および空気処理システム - Google Patents

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Description

本発明は、空気処理装置および空気処理システム、特に厨房用の空気処理装置および空気処理システムに関する。
従来、厨房用の空気処理装置としての換気扇では、加熱調理器上部に設置されて汚染空気を屋外へ排気する台所用換気扇が一般的であった。しかしながら、室内空気を排出することで、空調のロスが多く発生したり、室内の負圧を低減するために給気口を設ける必要があったりした。
このため、加熱調理器で加熱された被調理物から発生する汚染空気を、屋外へ排出せずに脱臭装置で浄化して室内に循環させる空気処理装置がある。例えば、フードで捕集した汚染空気を、送風機によって多孔構造のフィルター等に通過させて浄化してから屋内へ送風させる空気処理装置がある。このような空気処理装置において、光触媒脱臭装置やヒータ加熱による触媒の活性化で脱臭装置の脱臭性能を維持させる技術が開示されている(例えば、特許文献1、特許文献2を参照)。
ここで、ヒータ加熱を行って触媒の活性化を図る場合、触媒の十分な再生と、火傷などを防ぐために、ヒータの加熱制御が必要となる。ヒータの加熱制御には、温度センサーによって温度を検知し、ヒータをON・OFFするものがある(例えば、特許文献3を参照)。
特開2006−322648号公報 特開2010−207658号公報 特開2011−158203号公報
しかしながら、上記従来の技術によれば、脱臭装置に複数のヒータを使用している場合、複数のヒータを同時にON・OFFするため、脱臭装置全体の温度の上昇と降下が急激になりやすい。そのため、ヒータをON・OFFするための機械式リレーのON・OFF回数が多くなって故障率が上がったり、使用する電力量が多くなったりするという課題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、脱臭装置に複数のヒータを使用する場合のON・OFF回数の低減と、使用電力量の削減を図ることのできる空気処理装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、吸込み口から吹出口に至る風路内に設けられて吸込み口から吹出口に向けて空気を通過させるファンと、風路内に設けられて、触媒を用いた脱臭剤が表面に担持されたフィンと、フィンを加熱する複数のヒータと、複数のヒータごとのON・OFFを切り替えるリレーと、フィンの温度を検知する検知手段をリレーを制御してヒータのON・OFFを制御する制御手段と、を備え、複数のヒータには、少なくとも1の基準ヒータが含まれ、制御手段は、検知手段に検知された検知温度が下限目標温度となった場合に、基準ヒータをONとし、検知温度が上限目標温度となった場合に基準ヒータをOFFとする制御を繰り返し、基準ヒータがOFFにされてから次のOFFになるまでの時間を1周期とし、前回周期の時間をT、ヒータの数をnとした場合に、基準ヒータ以外のヒータのON・OFFのタイミングを、基準ヒータのON・OFFのタイミングから(1/n)*Tずつずらす制御を行うことを特徴とする。
本発明によれば、脱臭装置全体の温度の上昇と下降を緩やかにすることができるので、機械式リレーのON・OFF回数を低減し、故障率を下げる効果を奏する。
脱臭装置全体の温度の上昇と下降を緩やかにすることができるので、トータルでのON時間を減らすことができ、使用する電力量を減らす効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態にかかる空気処理装置を示す正面断面図である。 図2は、本発明の実施の形態にかかる空気処理装置を示す側面断面図である。 図3は、排気風路側に送風する状態を示す図である。 図4は、循環風路側に送風する状態を示す図である。 図5は、制御回路を含めた空気処理システムの概略構成を示すブロック図である。 図6は、本実施の形態にかかる空気処理装置と排気タイプの厨房用換気扇の風量特性を示す図である。 図7は、貴金属を用いた触媒であるPd(パラジウム)触媒の活性度と温度との関係および酸化マンガンを用いた触媒である二酸化マンガン触媒の活性度と温度との関係を示す図である。 図8は、脱臭装置の詳細な構成を示す図である。 図9は、フィンの表面を模式的に示す図である。 図10は、アセトアルデヒドの除去試験結果を示す図である。 図11は、グリスフィルターの概略構成を示す分解図である。 図12は、脱臭装置と制御回路との接続構成を詳細に示す図である。 図13は、制御回路によるヒータの制御手順を示すフローチャートである。 図14は、図13に示すフローチャートを時系列で示したタイムチャートである。
以下に、本発明の実施の形態にかかる空気処理装置および空気処理システムを図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態にかかる空気処理装置を示す正面断面図である。図2は、本発明の実施の形態にかかる空気処理装置を示す側面断面図である。
図1、図2に示すように、本実施の形態にかかる空気処理装置50は、加熱調理器25で加熱された被調理物から発生する汚染空気を捕集する吸込み口1を備える。吸込み口1の下方には、加熱調理器25が設けられる。吸込み口1の上方に配置された風路2と、風路2の後方に配置され上方に吹出す送風機(ファン)3によって、汚染空気を室内から送風機3の上方のチャンバー4へ送風する。
図2に示すように、チャンバー4は、送風機3の吹出し口の直上方に位置する。チャンバー4には、上方向から室外(屋外)へと連通する排気風路5と、前面から室内へと連通する循環風路6とが形成される。また、チャンバー4内には、排気風路5と循環風路6への風向きを切替えるダンパー7が備えられている。
図3は、排気風路5側に送風する状態を示す図である。図4は、循環風路6側に送風する状態を示す図である。ダンパー7の向きを切り替えることで、図3および図4に示すように、排気風路5を介した室外への送風(換気送風)と、循環風路6を介した室内への送風(循環送風)とが切り替えられる。図3では、換気時のダンパー位置7aと風の流れを示している。図4では、循環時のダンパー位置7bと風の流れを示している。
夏場は換気送風にし、冬場は循環送風にするといった具合に、室内の空調状況によって省エネルギー効果が得られる送風風路に切替える。循環送風が行われる場合には、循環風路6の室内開口とダンパー7との間に設けられた脱臭装置8によって汚染空気を清浄化してから室内に空気を送り出す。脱臭装置8は、油煙・臭気を吸着・分解する脱臭剤を有している。
本実施の形態においては、繰り返し使用した後に油煙・臭気が脱臭装置8に備えられた脱臭剤に堆積する前に、ヒータ20への通電によって脱臭剤を加熱することによって脱臭剤の活性度を高め、油煙・臭気を分解する。ヒータ20への通電手段は、機器操作部(図示せず)に設置されたヒータ通電スイッチを押すことによって使用者が定期的に行ってもよいし、調理終了後の残遅運転が終了した後に自動的に実施されるように構成してもよい。
図1に示すように、本実施の形態にかかる空気処理装置は制御回路(制御手段)12を備える。図5は、制御回路12を含めた空気処理システムの概略構成を示すブロック図である。図5に示すように、制御回路12は、加熱調理器25、送風機3、ヒータ20、ダンパー開閉装置30、および温度検知手段15に接続され、これらを制御する。また、制御回路12は、加熱調理器25、送風機3、ヒータ20、ダンパー開閉装置30、および温度検知手段15から情報を受け取る。制御回路12は、加熱調理器25による調理の終了の後、残遅運転として送風機3を第1の所定時間の間運転させる。その後、ヒータ20を第2の所定時間の間加熱するように制御する。
ヒータ20での加熱時に発生する熱や臭気は室温よりも高温であるため、送風機3による送風を行わなくてもチャンバー4の排気風路5を通じてドラフト効果で自然に屋外へ排出される。そのため熱や臭気の室内拡散を簡易な構造かつ低コストで防止することができる。また、屋外へと連通する排気風路5は、送風機3の吹出し口の直上方に位置するので、屋外への圧力損失が小さく屋外への排気風量を確保することができる。
本実施の形態でのチャンバー4と排気風路5の開口の圧力損失は、400m3/hの風量時に20Pa程度である。図6は、本実施の形態にかかる空気処理装置50と排気タイプの厨房用換気扇の風量特性を示す図である。図6に示すように、排気を行うタイプの厨房用換気扇(循環風路6や脱臭装置8を備えていない点を除いて空気処理装置50と略同様の構成となる換気扇)と略同等の風量を空気処理装置50で確保できる。
また、本実施の形態にかかる空気処理装置は十分な風量を確保できるため、例えばガス発生量に応じて、換気量を調整するような制御を設ければO2濃度が確保できる。このため、加熱調理器はハロゲンヒーターや電磁気式調理器に限定されず、CO2が発生するガス調理器に対しても適用が可能である。また室内外の空気条件と調理内容の条件によって結露が発生するような場合には、換気により室内の除湿を行えば、結露を抑えることが可能である。この結露を抑えるためには400m3/h程度の風量が必要と考えられるが、排気風路5を送風機3の吹出し口の直上方に位置させて、圧力損失を小さくした効果により、排気タイプの厨房用換気扇と同様に400m3/h以上の風量を確保でき、結露を抑えることができる。
また、循環送風のみを行う空気処理装置では、調理器の熱が室内に留まるため、夏場の冷房時には室外排気を行う場合よりも余計に空調が必要となっていた。しかし、本実施の形態にかかる空気処理装置50の構成によれば、ダンパー7の向きを変えることにより換気送風と循環送風とを切替えることが可能となるので、夏場は換気送風、冬場は循環送風といった具合に切替えることで季節に関わらず省エネルギー効果を確保できるようにすることができる。
脱臭装置8に用いる脱臭剤としては、酸化触媒として酸化マンガンを用いることにより貴金属を用いた場合に比較して安価であることに加え、低温度で活性化させることが可能である。このため、付着した油煙・臭気を油の発火温度360℃以下での加熱で分解することが可能となり、安全に再生することができる。図7は、貴金属を用いた触媒であるPd(パラジウム)触媒の活性度と温度との関係および酸化マンガンを用いた触媒である二酸化マンガン触媒の活性度と温度との関係を示す図である。
図7に示すように、Pd(パラジウム)触媒においては、十分な活性度を得るには300℃程度の高温が必要であるが、二酸化マンガン(MnO2)触媒であれば100℃程度で大きな活性を示すため、180℃の温度で油煙を再生分解し長時間使用しても触媒の性能を維持できる。
また、脱臭装置8に用いるヒータ20は、正の温度係数の抵抗変化特性であるPTCヒータを用いれば、高温になると抵抗が大きくなり電流による発熱が抑えられる自己温度制御性を持つため、異常に高温になることがなく安全で、省エネルギー性を得ることができる。すなわち180℃以上で急激に電気抵抗が大きくなる特性を持ったヒータ20を使用することにより、ヒータ20の制御回路12が故障した場合でもヒータ20は180℃以上に上昇することがなく安全である。
図8は、脱臭装置8の詳細な構成を示す図である。発熱するヒータ20と、ヒータ20に接触固定されてヒータ20の熱を伝えるフィン21とを備える。フィン21は、複数枚の金属製の薄板、例えばアルミニウム製の薄板で構成される。この複数枚の薄板を互いに略平行となるように等間隔で並べて配置することでフィン21が構成される。フィン21における薄板同士の隙間が、脱臭装置8によって脱臭される汚染空気が通過するための風路となる。
図9は、フィン21の表面を模式的に示す図である。フィン21の表面には、脱臭剤としての触媒層22が担持されている。ヒータ20に接触した金属のフィン21に脱臭剤を担持させることで、ヒータ20からの熱が空気を介して間接的に脱臭剤に伝わる方式よりも熱のロスを小さくすることができ省エネルギー性を確保することができる。また、脱臭剤としての触媒層22は、臭気を吸着する吸着剤と臭気を分解する酸化触媒とが混合されて構成される。例えば、吸着剤としてゼオライトが用いられ、酸化触媒として酸化マンガン触媒が用いられる。
さらに脱臭装置8のサイズは小さくするほど製品に組み込み易く全体のサイズも小サイズ化が可能となる。しかし、それに伴い風路面積が小さくなるため圧力損失が大きく風量が少なくなる。また、脱臭装置8のサイズは小さくすれば、臭気が脱臭剤に吸着、接触する面積も小さくなるため脱臭性能が小さくなる。
そこで、本実施の形態では、図8に示すように、フィン21は汚染空気が通過する風路の入口側と出口側が折り曲げられており、風路を通過する汚染空気が触媒層22に衝突接触しやすくなっている。触媒層22に処理空気が衝突接触しやすくすることで、脱臭装置8を小型化した場合であっても、臭気の吸着や酸化分解を促進して、低圧力損失で十分な臭気分解性能を得やすくなる。
本実施の形態で用いた送風機3のサイズは送風性能等を考慮し、幅360mm×高さ350mm×奥行225mmである。また、上述したように本実施の形態では、脱臭装置8は送風機3の上部に配置され、送風機3の直上部は排気風路5と循環風路6につながるチャンバー4のスペースとされる。
また、空気処理装置50全体の製品の高さを600mm以内に収め、さらに送風機3の上部には凹凸がなくデザイン性のよい外観とするために、脱臭装置8は幅400mm×高さ125mm×奥行45mm程度とすることが必要である。製品の高さを600mm以内に収める理由は、床からの天井の高さが2200mmの居室において、高さ800mmの加熱調理器と組み合わせたときに、加熱調理器の天面から空気処理装置の離隔距離が防災上十分な800mmを確保できるようにするためである。
本実施の形態におけるフィン21の形状は、図8に示すようにフィン21の風路の入口側と出口側においてそれぞれ2回ずつ曲げることにより、上記したサイズを確保し、圧力損失と脱臭性能を確保することができた。圧力損失は、200m3/hの風量時に26Pa程度である。図10は、アセトアルデヒドの除去試験結果を示す図である。脱臭性能は、1m3ボックス内100ppmのアセトアルデヒドの除去率の試験により確認した結果、図10に示すように、曲がり無しのフィンと比較して臭気が短時間で除去されることが確認できた。
吸込み口1の手前に油煙・湯気を除去するグリスフィルター9を設置し、吸込み口1より風下の構成部品の汚れを防止することにより、さらにメンテンナンス軽減や省エネルギー性を得ることができる。グリスフィルター9は低い位置にあるので使用者による清掃がしやすく、また大きな粒子径の油煙等を除去することにより、高い位置にあってメンテナンスがやりにくい送風機3や脱臭剤の汚れを低減することができる。また、ヒータ20やフィン21への油煙等の付着量を抑えることができるので、脱臭剤を加熱する際の消費電力を抑えることができる。
図11は、グリスフィルター9の概略構成を示す分解図である。グリスフィルター9のフィルター部9aとして、10メッシュのものを2層以上設置すると、風下の送風機3等に付着する油煙は極微量であるので、清掃せずとも気にならない程度に抑えられることがわかった。メッシュの大きさは目が細かいと油煙の捕集率はよいが調理時に発生する湯気による目詰まりが起ってしまう。
目詰まりが起こらないためには10メッシュ以上の開き目の大きさがあるフィルター部9aを用いるとよい。ただし、開き目が大きいと1層では十分な捕集性が得られないために2層とする。また10メッシュは2層に重ねても清掃性は問題ないため、図11に示すように2層をまとめて金属枠等の保護枠9bで固定したものを、1枚以上設置することで、捕集性があり、かさばらず取扱いのよいグリスフィルター9とすることができる。
図1に戻って、チャンバー4の脱臭装置8の側方に仕切り板4aが設けられ、この仕切り板4aから側方を汚染空気から切離した風路外のスペース10a,10bとする。この風路外のスペース10a,10bにダンパー開閉装置30、ヒータ配線部を配置することにより、これらの電気部品は汚染空気の接触が無く防水・防塵の処理をせずとも長期間の信頼性を確保することができる。
また、風路2と送風機3との間に仕切り板4bを有し、汚染空気から切離した風路外のスペース11を設け、ここに送風機3、ヒータ20等の運転制御をする制御回路12を配置することにより、これらの電気部品は汚染空気の接触が無く防水・防塵の処理をせずとも長期間の信頼性を確保することができる。送風機3のケーシングは円に近い形状であるため風路を矩形形状とした場合にスペースが発生し、制御回路12を配置することができる。
また、屋外へと連通する排気風路5に、熱感知式の防火ダンパー13を備えることにより、万が一、てんぷら等の調理時に鍋等から発火したり、脱臭装置8内のヒータ20から発火したりしたときに熱を感知し、風路2を遮断することができる。これにより、配管を伝っての延焼を防ぐことが可能となり安全性を確保することができる。防火ダンパー13の熱感知の方法は、サーミスタ等のセンサーによる方式でもよいが、金属が溶融する温度ヒューズによってバネ動作する方式を採用することによって、より簡易な構造とすることができる。
図12は、脱臭装置8と制御回路12との接続構成を詳細に示す図である。図12においては、ヒータ20の本数が3本の場合を示す。3本のヒータ20は上下に並べて配置されており、最上段のヒータ20を上ヒータ20a、最下段のヒータ20を下ヒータ(第2のヒータ)20c、それらの間に設けられたヒータ20を中ヒータ(第1のヒータ)20bとも呼ぶ。
上ヒータ20a、中ヒータ20b、下ヒータ20cは機械式リレー35を介して制御回路12により制御される。上ヒータ20a、中ヒータ20b、下ヒータ20cはヒータ電源34より電力が供給される。脱臭装置8には温度検知手段15が設置してあり、フィン21の温度検知を行う。
上述したように、脱臭装置8のフィン21に担時されている触媒は180℃で触媒再生が可能であるため、温度検知手段15を用いて温度検知し、脱臭デバイス全体が180℃以上となるよう下限目標温度Tbを定める。また、高温になりすぎるのを防ぐため、上限目標温度Taを定める。また、ヒータ電源ON後、上限目標温度Ta以上となった時間から定める時間を指定加熱時間とする。
次に、空気処理装置50における制御回路12によるヒータ20(「上ヒータ20a」「中ヒータ20b」「下ヒータ20c」)の制御手順について詳細に説明する。図13は、制御回路12によるヒータ20の制御手順を示すフローチャートである。図14は、図13に示すフローチャートを時系列で示したタイムチャートである。なお、上述した温度検知手段15は上ヒータ20aの近傍に設けられるものとする。
まず、ステップS101において、加熱調理器25による調理終了後、触媒の加熱再生のため、ヒータ20をONにする。ここで、突入電流による過電流を防ぐため、上ヒータ20aをはじめにONとし、(2/3)*TL時間ずらして中ヒータ20bをONにし、(1/3)*TL時間ずらして下ヒータ20cをONにする。(ここで、TLは、前回のヒータ20動作時の最後のON・OFF周期とする。)最初にONとされる上ヒータ20aが、制御回路12による制御の基準となるヒータ(基準ヒータ)となる。
次に、ステップS102およびステップS103において、周期T1における制御が行われる。なお、周期T1の時間をどのように定めるかについては後に詳述する。まず、ステップS102において、温度検知手段15による検知温度が上限目標温度Taとなったら、上ヒータ20aをOFFとする。
そして、上ヒータ20aがOFFとなった時間から(2/3)*TL時間後に中ヒータ20bをOFFとし、上ヒータ20aがOFFとなった時間から(1/3)*TL時間後に下ヒータ20cをOFFとする。
次に、ステップS103において、温度検知手段15が下限目標温度Tbとなったら、上ヒータ20aをONとする。ここで、上ヒータ20aがステップS103においてOFFとされてからステップ103においてONにされるまでの時間を[Toff1]とする。
その後、検知温度が上限目標温度Taとなるまで上ヒータ20aのON状態を継続し、上限目標温度Taとなったら上ヒータ20aをOFFとする。このとき、上ヒータ20aがONとなっていた時間を[Ton1]とする。ステップS102において検知温度が上限目標温度Taになって上ヒータ20aがOFFになってから、ステップS103において検知温度が再度上限目標温度Taになって上ヒータ20aがOFFになるまでの時間が周期T1とされる。
また、ステップS103において、制御回路12は、中ヒータ20b、下ヒータ20cがOFFとされてから[Toff1]の間に周期T1が終了しなければ、[Toff1]が経過した時点で中ヒータ20b、下ヒータ20cをONとし、[Toff1]の間に周期T1が終了した場合には、次の周期T2における制御へと移行する。
周期T2における制御をステップS104およびステップS105で説明する。ステップS104において、温度検知手段15の検知温度が下限目標温度Tbとなったら、上ヒータ20aをONとする。上ヒータ20aがOFFとなっていた時間を[Toff2]とする。その後、上限目標温度TaとなるまでONとし、上限目標温度TaとなったらOFFとする。このとき上ヒータ20aがONとなっていた時間を[Ton2]とする。
また、ステップS103において検知温度が上限目標温度Taになって上ヒータ20aがOFFになってから、ステップS104において検知温度が再度上限目標温度Taになって上ヒータ20aがOFFになるまでの時間を周期T2とする。
そして、外乱の影響をすばやく補正し、複数のヒータ20のON・OFF時間をより均等にするために、ヒータ20が3本の場合、周期T2以降では以下のステップS105に示すように3つのモードに分けた制御が行われる。
モード1:[Ton1]>(2/3)*T1の場合
中ヒータ20bの制御
(2/3)*T1までON、その後[Toff2]の間OFF、その後ON。
下ヒータ20cの制御
(1/3)*T1までON、その後[Toff2]の間OFF、その後ON。
モード2:(1/3)*T1≦[Ton1]≦(2/3)*T1の場合
中ヒータ20bの制御
(2/3)*T1−[Ton1]までOFF、その後[Ton1]の間ON、その後OFF。
下ヒータ20cの制御
(1/3)*T1までON、その後[Toff2]の間OFF、その後ON。
モード3:[Ton1]<(1/3)*T1の場合
中ヒータ20bの制御
(2/3)*T1−[Ton1]までOFF、その後[Ton1]の間ON、その後OFF。
下ヒータ20cの制御
(1/3)*T1−[Ton1]までOFF、その後[Ton1]の間ON、その後OFF。
なお、モード2、モード3において、中ヒータ20b、下ヒータ20cは[Toff2]の間に周期T2とならなければ、ONとし、[Toff2]の間に周期T2となった場合には[Toff2]を中断し、次へ移行する。
このように、T2以降の制御では、ヒータ20の本数をn本とした場合、基準となるヒータ(本実施の形態では上ヒータ20a)の前回周期におけるON時間[Ton]と、前回周期の時間とヒータ本数nとから算出される値(例えば(1/n)*T1)との関係、すなわち、前回周期に占める[Ton]時間の割合に基づいて制御モードが選択され、その制御モードにしたがって、基準となるヒータ以外のヒータ(本実施の形態では中ヒータ20bと下ヒータ20c)のON・OFF制御が行われる。このような制御によれば、複数のヒータのON・OFF時間を1/n*T1ずつずらしつつ、前回周期に占める[Ton]時間の割合に応じたON・OFF制御を行うことができる。
そして、T2以降のT3,T4・・・でも、T2と同様に前回周期の実績値等を用いた制御を行い(S106)、指定加熱時間となったらステップS107に移行し、加熱を終了とする。
以上説明した制御により、脱臭装置8の急激な温度変化を避けることができ、機械式リレー35のON・OFF回数を低減し、故障率を下げることができる。また、S105においてモード分けした制御をすることによってより精度よく中ヒータ20b、下ヒータ20cをON・OFFすることが可能となり、すべてのヒータのON・OFF時間がより均等となる。
すなわち、本実施の形態にかかる空気処理装置50により、上述したような、複数のヒータのON・OFF時間を1/n(ヒータ本数)ずつずらすことによって、ヒータON・OFF回数が減り、ヒータのスイッチ素子の故障率が下がる。また、ヒータの消費電力を減らすことが可能となる。
また、本願発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、上記した実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出されうる。
例えば、上記実施の形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出されうる。
以上のように、本発明にかかる空気処理装置は、省エネルギーに有用であり、特に、メンテナンスが不要な脱臭装置を備え、かつ、加熱調理器は限定されることがないので、広い範囲の厨房において快適な空間を確保することが可能な厨房用空気処理装置に適している。
1 吸込み口、2 風路、3 送風機(ファン)、4 チャンバー、4a 仕切り板、4b 仕切り板、5 排気風路、6 循環風路、7 ダンパー、7a ダンパー位置、7b ダンパー位置、8 脱臭装置、9 グリスフィルター、9a フィルター部、9b 保護枠、10a,10b スペース、11 スペース、12 制御回路(制御手段)、13 防火ダンパー、15 温度検知手段(検知手段)、20 ヒータ、20a 上ヒータ(基準ヒータ)、20b 中ヒータ、20c 下ヒータ、21 フィン、22 触媒層、25 加熱調理器、30 ダンパー開閉装置、34 ヒータ電源、35 機械式リレー、50 空気処理装置。

Claims (8)

  1. 吸込み口から吹出口に至る風路内に設けられて前記吸込み口から前記吹出口に向けて空気を通過させるファンと、
    前記風路内に設けられて、触媒を用いた脱臭剤が表面に担持されたフィンと、
    前記フィンを加熱する複数のヒータと、
    前記複数のヒータごとのON・OFFを切り替えるリレーと、
    前記フィンの温度を検知する検知手段と、
    前記リレーを制御して前記ヒータのON・OFFを制御する制御手段と、を備え、
    前記複数のヒータには、少なくとも1の基準ヒータが含まれ、
    前記制御手段は、
    前記検知手段に検知された検知温度が下限目標温度となった場合に、前記基準ヒータをONとし、前記検知温度が上限目標温度となった場合に前記基準ヒータをOFFとする制御を繰り返し、
    前記基準ヒータがOFFにされてから次のOFFになるまでの時間を1周期とし、前回周期の時間をT、前記ヒータの数をnとした場合に、前記基準ヒータ以外のヒータのON・OFFのタイミングを、前記基準ヒータのON・OFFのタイミングから(1/n)*Tずつずらす制御を行うことを特徴とする空気処理装置。
  2. 前回周期において前記基準ヒータがONとなっていた時間をTonとした場合に、
    前記制御手段は、前回周期の時間に占めるTonの割合にしたがって、前記基準ヒータ以外のヒータの制御モードを切り替えることを特徴とする請求項1に記載の空気処理装置。
  3. 現在周期において前記基準ヒータがOFFとなっていた時間をToffとした場合に、
    前記制御手段は、前記基準ヒータ以外のヒータがOFFとなってからToff経過する前に現在周期が終了した場合には、OFF状態を継続し、現在周期が終了する前にToff経過した場合にはONに切り替えることを特徴とする請求項2に記載の空気処理装置。
  4. 前記ヒータは、前記基準ヒータを含めて3本(n=3)で構成され、
    前記制御手段は、
    [Ton]>(2/3)*Tの場合には、
    前記基準ヒータ以外のヒータであって第1のヒータの制御を、
    (2/3)*TまでON、その後[Toff]の間OFF、その後ONとし、
    前記基準ヒータ以外のヒータであって第2のヒータの制御を、
    (1/3)*TまでON、その後[Toff]の間OFF、その後ONとするモードで制御し、
    (1/3)*T≦[Ton]≦(2/3)*Tの場合には、
    前記第1のヒータの制御を、
    (2/3)*T−[Ton]までOFF、その後[Ton]の間ON、その後OFFとし、
    前記第のヒータの制御を、
    (1/3)*TまでON、その後[Toff]の間OFF、その後ONとするモードで制御し、
    [Ton]<(1/3)*Tの場合には、
    前記第1のヒータの制御を、
    (2/3)*T−[Ton]までOFF、その後[Ton]の間ON、その後OFFとし、
    前記第2のヒータの制御を、
    (1/3)*T−[Ton]までOFF、その後[Ton]の間ON、その後OFFとするモードで制御することを特徴とする請求項3に記載の空気処理装置。
  5. 前記検知手段は、前記複数のヒータのうち少なくとも1つのヒータ近傍に設けられることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の空気処理装置。
  6. 前記ヒータは、PTCヒータであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の空気処理装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1つに記載の空気処理装置と、
    前記空気処理装置の前記吸込み口の下方に配置された加熱調理器と、を備え、
    前記吹出口には、外部に連通する排気出口と、前記加熱調理器が設けられた室内に連通する循環出口とが形成され、
    前記吸込み口と前記排気出口を連通させる状態と、前記吸込み口と前記循環出口とを連通させる状態とに切替可能なダンパーをさらに備えることを特徴とする空気処理システム。
  8. 前記制御手段は、前記加熱調理器の運転が終了した場合に、前記ヒータのON・OFF制御を行うことを特徴とする請求項7に記載の空気処理システム。
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