JP6928951B2 - 水槽設備 - Google Patents

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Description

この発明は例えば、一般家庭等において観賞魚や水草等の水棲生物を飼育栽培しつつ観賞する際に用いられる水槽設備に関する。
各家庭等で多く用いられる一般の観賞魚用の水槽は、水槽内に観賞魚等の水棲生物以外に、水の浄化や水温の調整等を行って水質を所定の状態に維持するための濾過装置や冷却/加熱器等の器具類が配置されている。このような器具類は、良好な飼育環境を維持するために必要不可欠な器具であるものの、観賞する者にとっては目障りとなる場合もあり美観を損なうおそれがある。
そこで下記特許文献1,2に示すように観賞用水槽内に水質維持用(飼育環境維持用)の器具類が配置されない水槽設備が開発されている。この水槽設備は、観賞魚が飼育される観賞用水槽としてのメイン水槽と、水質維持用の器具類が配置される器具用水槽としてのサブ水槽と、両水槽間を連結する往き管および戻り管と、循環ポンプとを備え、循環ポンプの駆動によって、サブ水槽内の水を往き管を介してメイン水槽に供給しつつ、メイン水槽内の水を戻り管を介してサブ水槽内に戻すようにしている。このように両水槽間に水を循環させることによって、メイン水槽に器具類を配置せずにメイン水槽内の水質を良好に維持するようにしている。
特許第4746140号 特許第4791606号
ところで、観賞用水槽は、一般家庭等の屋内に設置されることが多いため、水漏れ対策には万全を期す必要があり、上記特許文献1,2に示すような2つの水槽を有する水槽設備においても例外ではない。例えば上記のような水槽設備において、メイン水槽からサブ水槽に水を戻す戻り管がゴミ詰まり等によって塞がれてしまうと、サブ水槽内の水は循環ポンプによって往き管を介してメイン水槽内に通常通り供給されるのに対し、メイン水槽内の水はサブ水槽内に戻されることはない。そうすると、メイン水槽内の水位が異常に上昇して、場合によっては水がメイン水槽をオーバーフローして水漏れが発生することも想定されるという課題があった。
この発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、戻り管に詰まりが発生したとしても、メイン水槽の異常な水位上昇を避けることができ、水漏れを確実に防止することができる水槽設備を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、以下の手段を備えるものである。
[1]基台と、
前記基台上に設けられ、かつ水棲生物を観賞するためのメイン水槽と、
前記基台上に設けられ、かつ水質を維持するための器具類が配置されたサブ水槽と、
前記基台の内部に設けられ、かつ前記メイン水槽および前記サブ水槽間を連通する往き管路および戻り管路と、
前記サブ水槽内の水を前記往き管路を介して前記メイン水槽内に供給するとともに、前記メイン水槽内の水を前記戻り管路を介して前記サブ水槽内に戻すための循環ポンプとを備え、
前記往き管路および前記戻り管路間を連通する連通路が設けられていることを特徴とする水槽設備。
[2]前記連通路は、前記往き管路および前記戻り管路における前記サブ水槽寄りの位置に配置されている前項1に記載の水槽設備。
[3]前記往き管路および前記戻り管路は、仕切壁を介して隣接した状態で並列に配置され、
前記仕切壁に貫通部が形成されるとともに、その貫通部によって前記連通路が構成されている前項1または2に記載の水槽設備。
[4]トレイ型の管路部材を備え、
前記管路部材の内部が前記仕切壁によって仕切られて、往き管路用溝部および戻り管路用溝部が形成され、
前記基台の上板に、前記メイン水槽の底面に対応してメイン側吸込口およびメイン側吐出口が設けられるとともに、
前記基台の上板に、前記サブ水槽の底面に対応してサブ側吸込口およびサブ側吐出口が設けられ、
前記往き管路用溝部および前記戻り管路用溝部の各一端部が、前記メイン側吐出口および前記メイン側吸込口に適合し、かつ前記往き管路用溝部および前記戻り管路用溝部の各他端部が、前記サブ側吸込口および前記サブ側吐出口に適合した状態で、前記管路部材の外周壁上端および前記仕切壁上端が前記基台の上板裏面に水密状態に取り付けられることにより、前記往き管路用溝部によって前記往き管路が形成されるとともに、前記戻り管路用溝部によって前記戻り管路が形成されている前項3に記載の水槽設備。
発明[1]の水槽設備によれば、往き管路および戻り管路間が連通路によって連通されているため、戻り管路に詰まりが生じたとしても、往き管路内を流れる水が、連通路を介して戻り管路内に流入してサブ水槽内に戻されるようになる。従って多量の水が際限なくメイン水槽に供給されるのを防止でき、メイン水槽内の水位が異常に上昇するのを防止できるとともに、メイン水槽内の水がオーバーフローして漏出するような不具合を確実に防止することができる。
一般に水槽設備において詰まりは、戻り管路におけるメイン水槽側の吸込口周辺で多く発生するが、発明[2]の水槽設備によれば、連通路をサブ水槽寄りの位置に配置しているため、戻り管路における連通路の位置を目詰まり位置よりも下流側に配置することができる。このため詰まりが生じた時に往き管路から連通路を通った水を、戻り管路内における詰まり位置よりも下流側に流入させることができ、サブ水槽内に確実に戻すことができ、水漏れの発生をより一層確実に防止することができる。
発明[3]の水槽設備によれば、仕切壁に貫通部を形成するだけで簡単に連通路を形成することができる。
発明[4]の水槽設備によれば、トレイ型の管路部材を基台の上板裏面に取り付けるだけで簡単に往き管路および戻り管路を形成することができ、ひいては水槽設備自体を効率良く製造することができる。
図1はこの発明の実施形態である水槽設備を示す斜視図である。 図2は実施形態の水槽設備を分解して示す斜視図である。 図3は実施形態の水槽設備に適用された基台を示す平面図である。 図4は実施形態の基台を示す下面図である。 図5は実施形態の基台を下面側から見た分解斜視図である。 図6は実施形態の水槽設備に適用された管路部材を示す斜視図である。 図7は実施形態の水槽設備に適用された管路部材を示す平面図である。
図1はこの発明の実施形態である水槽設備を示す斜視図、図2は実施形態の水槽設備を分解して示す斜視図、図3は実施形態の水槽設備の基台を示す平面図である。
これらの図に示すように本実施形態の水槽設備は、基台1と、観賞用水槽としてのメイン水槽2と、器具用水槽としてのサブ水槽3と、両水槽2,3間を連通接続する往き管路(供給管路)4および戻り管路(排出管路)5と、吐出ポンプ15とを基本的な構成要素として備えている。
基台1は硬質合成樹脂の成形品によって構成されている。基台1の上壁によって構成される上板11には、メイン水槽2およびサブ水槽3に対応する各領域がそれぞれ凹陥形成されることにより、基台1の上面にメイン水槽側凹陥部21およびサブ水槽側凹陥部31がそれぞれ形成されている。両凹陥部21,31は平面視においてそれぞれ矩形状に形成されている。
後に説明するようにメイン水槽側凹陥部21の底面22は、メイン水槽2の底面22を構成するものであり、サブ水槽側凹陥部31の底面32は、サブ水槽3の底面32を構成するものである。
メイン水槽側凹陥部21には平面視において、それぞれ長円形状のメイン側吸込口2aおよびメイン側吐出口2bが形成されている。メイン側吸込口2aは後述の戻り管路5の吸込口として機能するとともに、メイン側吐出口2bは後述の往き管路4の吐出口として機能する。
メイン側吐出口2bには、その吐出口2bの形状に対応する形状を有し、かつ吐出口2bを水密状態に閉塞するための吐出口閉塞蓋41が着脱自在(開閉自在)に取り付けられている。この吐出口閉塞蓋41には、水の流通を許容する円形の流出孔42が形成されている。
またメイン側吸込口2aには、その吸込口2aの形状に対応する形状を有し、かつ吸込口2aを水密状態に閉塞するための吸込口閉塞蓋51が着脱自在(開閉自在)に取り付けられている。この吸込口閉塞蓋51には、水の流通を許容する円形の流入孔52が形成されている。
基台1におけるサブ水槽側凹陥部31には、円形のサブ側吸込口3aおよびサブ側吐出口3bが形成されている。このサブ側吸込口3aは往き管路4の吸込口として機能するとともに、サブ側吐出口3bは戻り管路5の吐出口として機能する。
図4は水槽設備の基台1を示す下面図(裏面図)、図5は基台1を裏面側から見た分解斜視図である。両図に示すように基台1の裏面には、メイン側吸込口2aおよびメイン側吐出口2bからサブ側吸込口3aおよびサブ側吐出口3bにかけての領域に管路部材6が設けられている。
図6および図7は管路部材6を示す図である。図5〜図7に示すように管路部材6は、硬質合成樹脂の成形品によって構成されている。この管路部材6は、平面視が長方形状(矩形状)に形成され、かつ上端が開口された浅底のボックス形状、換言すると平面視長方形状の底壁の周縁部に沿って外周壁が立設されたトレイ型に形成されている。なお以下の説明においては、管路部材6の長さ方向(図4の紙面に向かって上下方向)を「長さ方向」または「前後方向」とし、左右方向(図4の紙面に向かって左右方向)を「幅方向」または「左右方向」として説明する。
この管路部材6は、その内部に前後方向に沿って連続状に伸び、かつ幅方向の略中間位置に配置される仕切壁60が管路部材6に一体に形成されている。この仕切壁60によって管路部材6の内部が左右に仕切られて、前後方向にそれぞれ伸びる往き管路用溝部40および戻り管路用溝部50が左右に略並列に配置されるように形成されている。
ここで本実施形態においては、管路部材6の仕切壁60の一部が切り欠かれることによって、スリット状の貫通部61が形成されている。この貫通部61は、後述するように管路部材6を基台1に組み付けた状態において、サブ側吸込口3aおよびサブ側吐出口3bの近傍(サブ水槽寄りの位置)に形成されており、本実施形態において連通路を構成するものである。
管路部材6の周壁上端面および仕切壁60の上端面には、周壁および仕切壁60に沿って取付溝62が形成されている。さらに管路部材6の外周縁部には、その外周縁部に沿って適宜間隔をおいて複数のねじ留め片63が外方に突出するように一体に形成されている。
一方、基台1の裏面側(下面側)には、管路部材6を設置する領域にリブ12が、裏面側(下方)に突出するように一体に形成されている。このリブ12は、管路部材6の外周壁の取付溝62と、仕切壁60の取付溝62とにそれぞれ対応して形成されており、その取付溝62内に適合状態に嵌め込むことができるようになっている。また基台1の裏面側におけるリブ12の外側には、管路部材6の上記ねじ留め片63にそれぞれ対応して複数のねじ留め部13が一体に形成されている。
本実施形態においては、管路部材6の取付溝62にペースト状ないし糊状のシリコン系シーリング材(図示省略)を塗布して充填し、その管路部材6の取付溝62内に基台1のリブ12を嵌め込むように配置する。さらに管路部材6を基台1側に押し付けた状態でビス(図示省略)を管路部材6のねじ留め片63に貫通して基台1のねじ留め部13にねじ留めすることによって、管路部材6を基台1に固定する。この固定状態においては、シーリング材が管路部材6の周壁および仕切壁60と、基台1の上板11(リブ12)との間に充填配置されることにより、その間の水密が図られた状態で、管路部材6が基台1に密着固定されている。
ここで本実施形態においては、管路部材6の往き管路用凹部40が基台1の上板11に閉塞されることによって往き管路4として構成されるとともに、戻り管路用凹部50が基台1の上板11に閉塞されることによって戻り管路5として構成される。さらに往き管路4および戻り管路5は仕切壁60によって仕切られて互いに独立した管路として構成されている。さらに往き管路4および戻り管路5間は、仕切壁60に設けられた上記貫通部(連通路)61によって連通されており、後述するようにこの貫通部61を介して往き管路4から戻り管路5に水が流入されるようになっている。なお本実施形態においては、管路部材6の貫通部61に対応して、基台1のリブ12に切欠状(スリット状)の貫通部17が形成されており、実質的にはこの貫通部17と上記管路部材6の貫通部61とで連通路が形成されているが、本発明においては基板1側の貫通部17は必ずしも形成しなくても良い。
また管路部材6における往き管路用溝部40の一端部が基台1におけるメイン水槽底面22のメイン側吐出口2bに対応して配置され、かつ戻り管路用溝部50の一端部が基台1におけるメイン水槽底面22のメイン側吸込口2aに対応して配置されている。従って既述した通りメイン側吐出口2bが往き管路4の吐出口として機能するとともに、メイン側吸込口2aが戻り管路5の吸込口として機能する。
さらに管路部材6における往き管路用溝部40の他端部が基台1におけるサブ水槽底面32のサブ側吸込口3aに対応して配置され、戻り管路用溝部50の他端部が基台1におけるサブ水槽底面32のサブ側吐出口3bに対応して配置されている。従って既述した通りサブ側吸込口3aが往き管路4の吸込口として機能するとともに、サブ側吐出口3bが戻り管路5の吐出口として機能する。
図1および図2に示すように基台1におけるメイン水槽側凹陥部21にはメイン水槽本体20が取り付けられる。メイン水槽本体20は、下端が開放されたボックス型の形状を有し、周囲4側壁と蓋板とを備えている。このメイン水槽本体20は、透明なガラス板ないし合成樹脂板によって構成されており、下端平面形状がメイン水槽側凹陥部21の平面形状に対応する形状を有している。このメイン水槽本体20の下端部がメイン水槽側凹陥部21に嵌め込まれた状態で固定されている。なおメイン水槽本体20の下端部とメイン水槽側凹陥部21の周縁部との間にペースト状ないし糊状のシリコン系シーリング材(図示省略)が充填塗布されることにより、メイン水槽本体20が基台1に水密状態に固定されている。ここで本実施形態においてはメイン水槽本体20と、メイン水槽側凹陥部21の底面22とによって観賞用水槽としてのメイン水槽2が形成されている。
また基台1におけるサブ水槽側凹陥部31にはサブ水槽本体30が取り付けられる。サブ水槽本体30は、下端が開放されたボックス型の形状を有し、周囲4側壁と蓋板とを備えている。このサブ水槽本体30は、透明なガラス板ないし合成樹脂板によって構成されており、下端平面形状がサブ水槽側凹陥部31の平面形状に対応する形状を有している。このサブ水槽本体30の下端部がサブ水槽側凹陥部31に嵌め込まれた状態で固定されている。なおサブ水槽本体30の下端部とサブ水槽側凹陥部31の周縁部との間にペースト状ないし糊状のシリコン系シーリング材(図示省略)が充填塗布されることにより、サブ水槽本体30が基台1に水密状態に固定されている。ここで本実施形態においてはサブ水槽本体30と、サブ水槽側凹陥部31の底面32とによって器具用水槽としてのサブ水槽3が形成されている。
図2に示すように、サブ水槽3の底面32において、サブ側吐出口3bにはストレーナパイプ(ストレーナ付きパイプ)34が着脱自在に取り付けられており、戻り管路5内の水はストレーナパイプ34を介してサブ水槽3内に吸い込まれるようになっている。さらにサブ水槽3の底面32には、循環ポンプとしての吐出ポンプ15が設置されている。この吐出ポンプ15の吐出口は、サブ水槽底面32におけるサブ側吸込口3aに嵌め込まれるように配置されるとともに、吐出ポンプ15の吸込口はサブ水槽3内に開口するように配置されている。従ってサブ水槽3内の水が吐出ポンプ15に吸い込まれてサブ側吸込口3aを介して往き管路4内に吐出されるようになっている。
なお図示は省略するが、サブ水槽3内にはフィルター(濾過装置)の他に、必要に応じて水温計、冷却器、加熱器等の水質を維持するための器具類が配置されている。さらにメイン水槽2の底面22において、メイン側吸込口2aおよびメイン側吐出口2bには適宜ストレーナパイプや吐出ノズルが取り付けられる。
以上のように構成された本実施形態の水槽設備においては、メイン水槽2およびサブ水槽3が共に大気に開放されるとともに、両水槽2,3が往き管路4および戻り管路5を介して連通接続されている。従ってメイン水槽2およびサブ水槽3に貯留された水は、水位が等しく水面高さが一致するようになっている。
そしてこの水槽設備において、吐出ポンプ15を駆動すると、サブ水槽3内の水が吐出ポンプ15によって吸い込まれて往き管路4内に吐出される。往き管路4内に吐出された水は往き管路4を通って、メイン水槽底面22のメイン側吐出口2bに設けられた閉塞蓋41の流出孔42を通ってメイン水槽2内に供給される。
こうしてサブ水槽3からメイン水槽2内に水が供給されると、供給量と同量の水がメイン水槽2から戻り管路5を介してサブ水槽3に自動的に戻される。すなわちメイン水槽2内の水は、メイン側吸込口2aに設けられた閉塞蓋51の流入孔52から戻り管路5内に吸い込まれて、その水が戻り管路5を通ってサブ水槽底面32のサブ側吐出口3bからストレーナパイプ34を介してサブ水槽3内に吸い込まれる。サブ水槽3内に吸い込まれた水は、フィルター等を通って濾過された後、上記と同様に吐出ポンプ15に吸い込まれて、往き管路4内に吐出される。
このようにメイン水槽2とサブ水槽3との間で水が循環することによって、メイン水槽2内にフィルター等の器具類を配置することなく、メイン水槽2内の水質を良好な状態に維持することができる。よってメイン水槽2内において、良好な飼育環境下で観賞魚等の水棲生物を飼育することができる。さらにメイン水槽2内には、観賞を妨げるようなフィルターや循環ポンプ等が配置されないため、観賞者にとって良好な美観を得ることができる。
ところで、本実施形態の水槽設備において仮に、メイン側吸込口2aに設けたストレーナ等の目詰まり等によって戻り管路5が塞がれたとしても、メイン水槽2内の水位が異常に上昇するのを防止でき、水漏れが発生するのを確実に防止することができる。すなわち本実施形態の水槽設備においては、往き管路4および戻り管路5間を仕切る仕切壁60に貫通部61を形成して両管路4,5間を連通しているため、詰まりによって戻り管路5が塞がれてメイン水槽2内の水がサブ水槽3に戻すことができない状態のまま、サブ水槽3内の水が吐出ポンプ15によって往き管路4を介してメイン水槽2内に供給された場合には多少、メイン水槽3内の水位が上昇していく。そうすると、往き管路4内の水圧が戻り管路5内の水圧よりも上昇するため、往き管路4内を流れる水が、貫通部61を介して戻り管路5内に流入して戻り管路5内を通ってサブ水槽3内に戻るようになる。このようにサブ水槽3から往き管路4に供給された水はショートカットして戻り管路5に流入してサブ水槽3に戻るため、多量の水がメイン水槽2に一方的に供給されることがなく、メイン水槽2内の水位が異常に上昇するのが防止される。従って、戻り管路5に詰まりが発生したとしても、メイン水槽2内の水がオーバーフローして漏出するような不具合を確実に防止することができる。
なお詰まり等のない通常の循環時においても、往き管路4内の水が貫通部61を通って戻り管路5内にショートカットする場合もあるが、通常循環時には往き管路4および戻り管路5内の水圧はほぼ等しくなっているため、ショートカットする水は、往き管路4を通ってメイン水槽2に供給される水と比べて微量となり、悪影響が及ぶことはなく、良好な循環性能を確実に維持することができる。
また本実施形態においては、貫通部61をサブ水槽3のサブ側吸込口3aおよびサブ側吐出口3bの近傍位置、つまりサブ水槽寄りの位置に配置しているため、詰まりによる水漏れの発生をより一層確実に防止することができる。すなわち戻り管路5の詰まりは多くの場合、戻り管路5のメイン側吸込口2a(流入孔51)に設けたストレーナ(ストレーナパイプ)の目詰まり等が原因で発生し、ほとんどの目詰まりは戻り管路5のメイン側吸込口2aの周辺で発生する。このため貫通部61をサブ水槽寄りの位置に配置することによって、戻り管路5における詰まり位置よりも貫通部61の位置を下流側に配置することができる。このため、詰まりが生じた時に往き管路4から貫通部61を介して戻り管路5にショートカットさせた水は、戻り管路5内における詰まり位置よりも下流側に流入されるため、サブ水槽3内に確実に戻すことができる。その結果、詰まりによる水漏れの発生をより一層確実に防止することができる。
また本実施形態においては、トレイ型の管路部材6の内部を仕切壁60によって仕切って往き管路4および戻り管路5を形成するようにしているため、仕切壁60に切欠部を形成するだけで簡単に貫通部(連通路)61を形成することができる。
また本実施形態の水槽設備においては、基台1の上板11の裏面側におけるメイン水槽2側の吐出口2bおよび吸込口2aから、サブ水槽3側の吸込口3aおよび吐出口3bまでの領域を覆うように、トレイ形状の管路部材6を取り付けて往き管路4および戻り管路5を形成するようにしているため、管路部材6を基台1の裏面に取り付けるだけで簡単に往き管路4および戻り管路5を確実に形成することができ、ひいては水槽設備全体を効率良く簡単に製作することができる。
また本実施形態の水槽設備においては、トレイ型の管路部材6の周壁上端および仕切壁上端と基台1の上板裏面との間にシリコン系シーリング材を充填して、その間を密着固定しているため、作業効率良く水密性に優れた往き管路4および戻り管路5を製作することができるとともに、水漏れ等のない高品質の水槽設備を確実に提供することができる。
さらに管路部材6を基台1に取り付けるに際して、管路部材6の周壁上端および仕切壁上端にシーリング材を塗布した後、管路部材6の外周縁部に形成したねじ留め片63を基台1のねじ留め部13にねじによってねじ留め固定するようにしているため、シーリング材が硬化する前の状態であっても、管路部材6を基台1に安定した状態に固定することができる。そのためシーリング材が硬化するまで待機する必要がなく、硬化前の状態でそのまま次の製作工程を実施することができる。このようにシーリング材の硬化時間を考慮せずに処理できるため、水槽設備を効率良く短時間で組み立てることができ、生産効率を向上させることができる。また場合によっては、シーリング材が硬化する前の状態であっても製品として出荷することも可能である。
また本実施形態の水槽設備においては、メイン水槽底面22の吐出口2bを吐出口閉塞蓋41によって閉塞するとともに、その閉塞蓋41に形成された流出孔42からメイン水槽2内に水を吐出させるようにしている。このため、実質的に吐出口2bとして機能する流出孔42の開口面積を小さくできるため、流出孔42からメイン水槽2内に吐出される水の勢いを十分に強く確保することができる。従って流出孔42から吐出された水は、メイン水槽2内を大きく循環してから戻り管路5の吸込口2a(流入孔52)から吸い込まれるようになり、メイン水槽2内においてショートカットが発生するのを有効に防止することができる。
しかも本実施形態の水槽設備においては、吐出口閉塞蓋41をメイン水槽底面22の吐出口2bに着脱自在に取り付けているため、吐出口閉塞蓋41を取り外すことによって、吐出口2bの全域を開放できて往き管路4の吐出口部分を大きく開放することができる。このため、吐出口閉塞蓋41を取り外すことによって、往き管路4の吐出口周辺を難なく清掃することができ、その吐出口周辺の保守点検を無理なく確実に行うことができる。
さらに本実施形態の水槽設備においては、メイン水槽底面22のメイン側吸込口2aを、流入孔付きの吸込口閉塞蓋51によって閉塞しているため、実質的にメイン側吸込口2aとして機能する流入孔52の開口面積を小さくすることができ、流入孔52(メイン側吸込口2a)が際立って目立つような不具合を防止でき、美観を一層向上させることができる。また吸込口閉塞蓋51を取り外すことによって、メイン側吸込口2aの全域を大きく開放できるため上記と同様に、戻り管路5の吸込口周辺を難なく清掃することができ、その吸込口周辺の保守点検を無理なく確実に行うことができる。
もっとも本発明においては、戻り管路5の吸込口2aに必ずしも閉塞蓋51を取り付ける必要はなく、比較的大きい吸込口2aをメイン水槽底面22にそのまま残存配置するようにしても良く、その比較的大きいメイン側吸込口2aを閉塞するように板状等のストレーナ部材を直接取り付けるようにしても良い。
なお上記実施形態においては、水平断面が矩形状のメイン水槽2およびサブ水槽3を形成する場合を例に挙げて説明したが、それだけに限られず、本発明においては、メイン水槽2およびサブ水槽3の形状は特に限定されるものではない。例えばメイン水槽2およびサブ水槽3の水平断面形状を円形状、楕円形状、長円形状、上記実施例以外の多角形状の他、異形断面形状に形成するようにしても良い。
さらに上記実施形態においてメイン水槽2およびサブ水槽3は、高さ位置にかかわらず水平断面形状が変化しないような筒状に形成されているが、本発明はそれだけに限られるものではない。例えば本発明においては、メイン水槽およびサブ水槽として、円錐形状、円錐台形状、角錐形状、角錐台形状、鼓型形状、樽型形状等、高さ位置によって水平断面形状や大きさが変化するようなものを用いるようにしても良い。
またメイン水槽2とサブ水槽3を互いに同じような形状に形成する必要もなく、例えば一方の水槽を円形断面とし、他方の水槽を矩形断面に形成するようにしても良い。
また上記実施形態においては、メイン水槽2の前後左右の4つの周壁を全て透明に形成する場合を例に挙げて説明したが、それだけに限られず、本発明においては、メイン水槽2の少なくとも一部の領域例えば、一側壁のみが透明に形成されていれば良い。
さらに本発明においてサブ水槽3は必ずしも不透明に形成する必要はなく、少なくとも一部を透明に形成するようにしても良い。
また上記実施形態においては、往き管路4および戻り管路5間の仕切壁60に貫通部61を1つ形成する場合を例に挙げて説明したが、本発明においては貫通部(連通路)の数は限定されるものではなく、連通路を複数形成するようにしても良い。
さらに上記実施形態においては、往き管路4および戻り管路5を隣接させて形成するようにしているが、それだけに限られず、本発明においては、往き管路4および戻り管路5を離間させてそれぞれ個別に形成するようにしても良い。このように往き管路および戻り管路を離間させて形成するような場合には、両管路を連結する連結管等の管材によって連通路を形成するようにしても良い。
この発明の水槽設備は、一般家庭等において観賞魚や水草等の水棲生物を飼育栽培しつつ観賞する際に好適に用いることができる。
1:基台
11:上板
15:吐出ポンプ(循環ポンプ)
2:メイン水槽
2a:メイン側吸込口
2b:メイン側吐出口
22:底面
3:サブ水槽
3a:サブ側吸込口
3b:サブ側吐出口
32:底面
4:往き管路
5:戻り管路
6:管路部材
60:仕切壁
61:貫通部(連通路)

Claims (4)

  1. 基台と、
    前記基台上に設けられ、かつ水棲生物を観賞するためのメイン水槽と、
    前記基台上に設けられ、かつ水質を維持するための器具類が配置されたサブ水槽と、
    前記基台の内部に設けられ、かつ前記メイン水槽および前記サブ水槽間を連通する往き管路および戻り管路と、
    前記サブ水槽内の水を前記往き管路を介して前記メイン水槽内に供給するとともに、前記メイン水槽内の水を前記戻り管路を介して前記サブ水槽内に戻すための循環ポンプとを備え、
    前記往き管路および前記戻り管路間を連通する連通路が設けられていることを特徴とする水槽設備。
  2. 前記連通路は、前記往き管路および前記戻り管路における前記サブ水槽寄りの位置に配置されている請求項1に記載の水槽設備。
  3. 前記往き管路および前記戻り管路は、仕切壁を介して隣接した状態で並列に配置され、
    前記仕切壁に貫通部が形成されるとともに、その貫通部によって前記連通路が構成されている請求項1または2に記載の水槽設備。
  4. トレイ型の管路部材を備え、
    前記管路部材の内部が前記仕切壁によって仕切られて、往き管路用溝部および戻り管路用溝部が形成され、
    前記基台の上板に、前記メイン水槽の底面に対応してメイン側吸込口およびメイン側吐出口が設けられるとともに、
    前記基台の上板に、前記サブ水槽の底面に対応してサブ側吸込口およびサブ側吐出口が設けられ、
    前記往き管路用溝部および前記戻り管路用溝部の各一端部が、前記メイン側吐出口および前記メイン側吸込口に適合し、かつ前記往き管路用溝部および前記戻り管路用溝部の各他端部が、前記サブ側吸込口および前記サブ側吐出口に適合した状態で、前記管路部材の外周壁上端および前記仕切壁上端が前記基台の上板裏面に水密状態に取り付けられることにより、前記往き管路用溝部によって前記往き管路が形成されるとともに、前記戻り管路用溝部によって前記戻り管路が形成されている請求項3に記載の水槽設備。
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