JP6928913B2 - 発電制御システム、プログラム、及び制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、一般に発電制御システム、プログラム、及び制御方法に関し、より詳細には、発電システムを制御する発電制御システム、プログラム、及び制御方法に関する。
従来例として、特許文献1記載の電力管理システムを例示する。この電力管理システムは、需要家施設と外部サーバと記録装置とを有している。需要家施設は、EMS(エネルギーマネージメントシステム)を有しており、EMSは、ネットワークを介して、外部サーバから出力抑制メッセージ又は計画表(カレンダー)を受信する。出力抑制メッセージ及び計画表は、太陽電池の出力の抑制度合いを示す情報を含む。
EMSは、電力系統から需要家施設に供給される電力を示す電力情報を管理する。また、EMSは、太陽電池の発電量、蓄電池の充電量及び蓄電池放電量を管理する。記録装置は、出力抑制メッセージに従って分散電源の出力の抑制が正しく実行されたか否かを含む検証記録を記録する。
この特許文献1では、分散電源の出力を抑制しなければならないケースにおいても、蓄電池の充電及び放電を継続することを可能とすると記載されている。
特開2016−158434号公報
ところで、太陽電池(発電システム)で発電した電力のうち、発電システムを所有する需要家の施設で消費(自家消費)した電力を差し引いて余剰した電力(余剰電力)は、売電電力として電力系統へ逆潮流される場合がある。しかし、近年、発電システムの普及に伴い、例えば1日の昼間において、大多数の需要家の施設から一斉に電力系統へ逆潮流される逆潮流電力が増加しつつあり、電力系統への影響が懸念されることがある。すなわち、電力系統の供給が不安定になり、停電の発生に繋がる可能性もある。
そのため、電力系統を所有する電気事業者は、発電システムを所有する需要家に対して、期間を指定して、逆潮流される電力が電力系統の許容量以下になるように発電システムの出力抑制を要請することがある。したがって、需要家はこのような要請に対して適切に応えることが望まれる。
本発明は上記事由に鑑みてなされ、出力抑制の要請により確実に応えることができる発電制御システム、プログラム、及び制御方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る発電制御システムは、第1取得部と、第2取得部と、制御部と、出力部と、を備える。前記第1取得部は、電力を出力可能な発電システムに対する出力抑制に関する抑制値を含んだスケジュール情報を取得する。前記第2取得部は、前記発電システムから電力系統へ逆潮流されている逆潮流電力に関する逆潮流情報を取得する。前記制御部は、前記抑制値に応じて前記発電システムの出力の目標値を決定する。前記出力部は、前記目標値を前記発電システムへ出力する。前記制御部は、前記逆潮流情報から前記逆潮流電力が発生する電力の臨界値を得て、前記抑制値が前記臨界値よりも低いとき、前記発電システムの出力が前記臨界値を下回るように、前記目標値を決定する。前記出力部は、更に、前記発電システムの出力が一定の傾きで前記目標値に向かって変化するように、前記傾きに関する情報を前記発電システムへ出力する。
本発明の一態様に係るプログラムは、電力を出力可能な発電システムを制御する機能を、コンピュータシステムに実行させる。前記プログラムは、前記発電システムに対する出力抑制に関する抑制値を含んだスケジュール情報を取得することを備える。また、前記プログラムは、前記発電システムから電力系統へ逆潮流されている逆潮流電力に関する逆潮流情報を取得することを備える。また、前記プログラムは、前記抑制値に応じて前記発電システムの出力の目標値を決定することを備える。また、前記プログラムは、前記目標値を前記発電システムへ出力することを備える。前記目標値の決定においては、前記逆潮流情報から前記逆潮流電力が発生する電力の臨界値を得て、前記抑制値が前記臨界値よりも低いとき、前記発電システムの出力が前記臨界値を下回るように、前記目標値を決定する。前記目標値の出力においては、更に、前記発電システムの出力が一定の傾きで前記目標値に向かって変化するように、前記傾きに関する情報を前記発電システムへ出力する。
本発明の一態様に係る制御方法は、電力を出力可能な発電システムを制御する。前記制御方法は、前記発電システムに対する出力抑制に関する抑制値を含んだスケジュール情報を取得することを備える。また、前記制御方法は、前記発電システムから電力系統へ逆潮流されている逆潮流電力に関する逆潮流情報を取得することを備える。また、前記制御方法は、前記抑制値に応じて前記発電システムの出力の目標値を決定することを備える。また、前記制御方法は、前記目標値を前記発電システムへ出力することを備える。前記目標値の決定においては、前記逆潮流情報から前記逆潮流電力が発生する電力の臨界値を得て、前記抑制値が前記臨界値よりも低いとき、前記発電システムの出力が前記臨界値を下回るように、前記目標値を決定する。前記目標値の出力においては、更に、前記発電システムの出力が一定の傾きで前記目標値に向かって変化するように、前記傾きに関する情報を前記発電システムへ出力する。
本発明の別の一態様に係る発電制御システムは、電力を出力可能な発電システムに対する出力抑制に関する抑制値を含んだスケジュール情報を取得する第1取得部と、前記発電システムから電力系統へ逆潮流されている逆潮流電力に関する逆潮流情報を取得する第2取得部と、前記抑制値に応じて前記発電システムの出力の目標値を決定する制御部と、前記目標値を前記発電システムへ出力する出力部と、を備える。前記制御部は、前記逆潮流情報から前記逆潮流電力が発生する電力の臨界値を得て、前記抑制値が前記臨界値よりも低いとき、前記発電システムの出力が前記臨界値を下回るように、前記目標値を決定する。前記制御部は、タイマを用いて、前記発電システムの出力が前記目標値に到達したか否かを判定する。
本発明の更に別の一態様に係る発電制御システムは、電力を出力可能な発電システムに対する出力抑制に関する抑制値を含んだスケジュール情報を取得する第1取得部と、前記発電システムから電力系統へ逆潮流されている逆潮流電力に関する逆潮流情報を取得する第2取得部と、前記抑制値に応じて前記発電システムの出力の目標値を決定する制御部と、前記目標値を前記発電システムへ出力する出力部と、を備える。前記制御部は、前記逆潮流情報から前記逆潮流電力が発生する電力の臨界値を得て、前記抑制値が前記臨界値よりも低いとき、前記発電システムの出力が前記臨界値を下回るように、前記目標値を決定する。前記制御部は、前記発電システムの出力が前記臨界値に向かって収束するように前記目標値を調整し、前記出力が所定の期間内に前記臨界値以下に収束しなくなる場合、前記目標値を前記抑制値へ設定して、前記所定の期間内において前記出力を強制的に遷移させる。
本発明は、出力抑制の要請により確実に応えることができる、という利点がある。
図1は、本発明の一実施形態に係る発電制御システムの概略ブロック図である。 図2は、同上の発電制御システムにおける抑制値、目標値及び臨界値を説明するための説明図である。 図3は、同上の発電制御システムにおける動作を説明するためのフローチャート図である。 図4は、同上の発電制御システムにおけるフィードバック制御を説明するための説明図である。
(1)概要
以下の実施形態は、本発明の様々な実施形態の一つに過ぎない。以下の実施形態は、本発明の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
本実施形態の発電制御システム1は、図1に示すように、第1取得部11と、第2取得部12と、制御部5と、出力部6と、を備える。第1取得部11は、発電システム100に対する出力抑制に関する抑制値P1(図2参照)を含んだスケジュール情報D1(図1参照)を取得する。ここでは、発電システム100は、負荷105及び電力系統104に電力を出力可能なシステムであり、例えば太陽光発電システムである。発電制御システム1及び発電システム100は、電力の需要家の施設200内(その周辺区域も含む)に設置されている。
発電システム100は、分散型電源102とパワーコンディショナ103とから構成されている。分散型電源102は、太陽電池を有している。分散型電源102は、太陽電池以外に、蓄電池、燃料電池、例えば、化石エネルギーを利用するエンジン(ディーゼルエンジン、ガソリンエンジン、ガスタービンエンジンなど)等を有していてもよい。分散型電源102が、太陽電池と蓄電池とを含む場合、発電システム100は、創蓄連係システムであってもよい。
本実施形態では、例えば、いわゆる全量買取よりも余剰買取に関する技術に着目しているため、発電システム100は、一例として住宅用の太陽光発電システムであることを想定して説明する。ただし、電力の買取制度についての取り決めは、各国でも異なり、また、将来的に変更され得るため、発電システム100は、特に限定されるものではない。また、図示例では、負荷105の数は、1個であるが、数は特に限定されず、複数個の負荷105が設けられていてもよい。
また、ここで言う「出力抑制」は、例えば、電力系統104を所有する電気事業者から要請される。抑制値P1は、例えば、電気事業者又は仲介業者が所有するサーバ装置101から送信されてくる。
第2取得部12は、発電システム100から電力系統104へ逆潮流されている逆潮流電力に関する逆潮流情報を取得する。制御部5は、抑制値P1に応じて発電システム100の出力の目標値Qを決定する。出力部6は、目標値Qを発電システム100へ出力する。
ここで、本実施形態の制御部5は、逆潮流情報から逆潮流電力が発生する電力の臨界値R1(図2参照)を得て、抑制値P1が臨界値R1よりも低いとき、発電システム100の出力が臨界値R1を下回るように、目標値Qを決定する。なお、抑制値P1と目標値Qとは必ずしも一致していなくてもよく、例えば、抑制値P1が0%の場合、目標値Qは、抑制値P1より高い1%であってもよいし、同じ0%であってもよい。ここで言う「臨界値R1」とは、逆潮流がゼロになる場合の発電システム100の発電量を示す値である。
この構成によれば、例えば、出力抑制時に、最初から発電システム100の出力が臨界値R1に収束するように目標値Qを設定する場合に比べて、出力抑制の要請により確実に応えることができる。
また、需要家にとっては、発電システム100の出力が抑制されることで、不便を感じることがあり、特に、発電システム100を購入したにも関わらず一時的とはいえ買電する期間が長引く可能性があると、経済的な不安要素になることがある。そこで、発電システム100の出力が臨界値R1を下回った後に、臨界値R1に戻るように制御することで、需要家に対して出力抑制を受け入れ易くすることができる。
(2)詳細
(2.1)全体構成
以下、本実施形態の発電制御システム1について、図1〜図4を参照して詳しく説明する。発電制御システム1は、図1に示すように、電力の需要家の施設200内に設置された負荷105と電気事業者(例えば電力会社)等の有する電力系統104とに電力を出力可能な発電システム100に用いられる。「電力系統104に電力を出力する」とは、余剰した余剰電力を電力系統104に逆潮流させて「売電する」ことを意味する。
発電システム100は、図1に示すように、分散型電源102と、パワーコンディショナ103とを有する。分散型電源102は、少なくとも太陽電池を含む。分散型電源102は、更に、蓄電池等を含んでもよい。
発電システム100は、分電盤109を介して電力系統104に接続されている。分電盤109は、パワーコンディショナ103及び電力系統104の少なくとも一方から供給される電力を負荷105に出力する。
発電システム100で発電される電力が、負荷105で消費する電力(すなわち自家消費電力)を超えている場合、余剰電力が生じる。負荷105が複数個ある場合、複数個の負荷105の消費電力の合計が、自家消費電力となる。また、余剰電力とは、発電システム100の発電電力から消費する電力を引いた電力である。
発電システム100が、分電盤109を介して、余剰電力を電力系統104に出力することにより(逆潮流電力の発生)、発電システム100を所有する需要家は、電気事業者に電力を売ることができる。以下では、発電システム100が電力系統104に出力する電力のことを「売電電力」と呼ぶ。
ところで、電気事業者は、ある特定の期間に対して電力系統104に出力する電力を抑制するように、発電システム100を所有する需要家に要請することがある。発電システム100の出力を抑制する指示のことを「出力抑制」と呼ぶ。発電システム100は、電気事業者等から出力抑制の要請を受けた際に、発電システム100の出力を抑制するように制御する必要がある。そして、「出力抑制」の要請を受けた際には、逆潮流される逆潮流電力がゼロとなるように発電システム100の出力を制限する必要がある。
本実施形態の発電制御システム1は、「出力抑制」の要請を受けた際に、「出力抑制」の要請により確実に応えるために、以下に説明するように、発電システム100の出力を制御する。
また、上の「(1)概要」の欄でも説明したように、本実施形態では、いわゆる全量買取よりも余剰買取に関する技術に着目しているため、発電システム100は、一例として住宅用の発電システムであることを想定して説明する。したがって、本実施形態の発電制御システム1及び発電システム100は、需要家の施設200の一例である戸建ての住宅に設けられている。発電制御システム1は、例えば戸建て住宅の住人(需要家)が所有する。
また、本実施形態では、需要家の施設200には、負荷105を管理するための制御機器300が設けられていることを想定する。制御機器300は、例えば、いわゆるHEMS(Home Energy Management System)コントローラとしての機能を有することを想定する。本実施形態の発電制御システム1は、制御機器300を介して、電気事業者が所有するサーバ装置101から「出力抑制」に関する情報(以下、「スケジュール情報」と呼ぶ)を取得する。
(2.2)負荷
ここで言う負荷105は、例えば電気機器からなる。図示例では、負荷105の数は1個であるが、一般的な戸建ての住宅内に設置されている電気機器であることを考慮すれば、複数個であってもよい。具体的には、負荷105は、例えば、電気給湯器、冷蔵庫、エアコンディショナ、洗濯機、炊飯器、電気暖房器具、風呂用の電気湯沸かし器等に該当してもよい。
発電システム100が、創蓄連係システムであり、太陽電池以外に蓄電池を含む場合、蓄電池は、複数個ある負荷105の1個と考えてもよい。言い換えれば、蓄電池は、放電中において、マイナスの電力を消費する負荷105と考えてもよい。
(2.3)分電盤
分電盤109は、発電システム100及び電力系統104の少なくとも一方から供給される電力を負荷105に出力する。分電盤109が、電力系統104から電力の供給を受けるとき、需要家は、電気事業者から買電していることになる(図1中の矢印S1参照)。
また、分電盤109は、パワーコンディショナ103から出力される発電システム100の電力を電力系統104に出力(逆潮流)する機能を有する。分電盤109が、パワーコンディショナ103からの電力を電力系統104に出力しているとき、需要家は、余剰電力を電気事業者に売電していることになる(図1中の矢印S2参照)。以下では、電力系統104から買電する電力を「買電電力S1」と呼び、電力系統104に売電する電力を「売電電力S2」と呼ぶ。
(2.4)サーバ装置
サーバ装置101は、電気事業者(例えば電力会社)が所有する装置である。サーバ装置101は、仲介業者(配信業者)が所有する装置であってもよく、この場合、電気事業者のサーバ装置と制御機器300との間において、データの中継を行うことになる。サーバ装置101は、出力抑制の対象となる複数の需要家に対してスケジュール情報D1を送信(送出)する。スケジュール情報D1は、少なくとも抑制値P1を含んだ情報である。スケジュール情報D1は、出力抑制の対象となる対象期間を更に含んでいることが望ましい。対象期間の情報としては、対象期間の開始のタイミングと、対象期間の終了のタイミングと、を含む。1単位のスケジュール情報D1内に、複数の抑制値P1が含まれていてもよい。すなわち、サーバ装置101は、例えば1週間分の抑制値P1を含んだ情報を、1単位のスケジュール情報D1として送信するかもしれない。ただし、抑制値P1は、対象期間ごとに異なる。
抑制値P1は、出力抑制の度合いを指定するための情報である。電気事業者は、一例として、発電システム100が出力可能な最大電力(定格電力)に対する割合として百分率(%)で抑制値P1を指定することがある。具体的には、例えばある需要家の発電システム100の最大の出力が5kWである場合、電気事業者が指定する抑制値P1が40%であるとすると、発電システム100の出力を2kWに抑制することが要求される。ただし、対象期間において、少なくとも「逆潮流される逆潮流電力がゼロである」という条件を満たしていれば、厳密に発電システム100の出力を2kWに制限する必要はない。
なお、抑制値P1が百分率(%)であることは単なる一例であり、実際の出力の電力値(例えば実効値)であってもよい。ただし、出力抑制の対象となる複数の需要家に設置されている発電システム100には、最大出力のばらつきがあるため、公平性を考慮すれば、抑制値P1が最大出力に対する百分率(%)であることが望ましい。
また、対象期間の開始のタイミングと、対象期間の終了のタイミングとは、例えば日時情報である。スケジュール情報D1に複数の対象期間が含まれる場合、スケジュール情報D1には、対象期間ごとに異なる「出力抑制の度合い」が含まれる。電気事業者は、スケジュール情報D1の送出により、複数の対象期間における発電システム100の逆潮流電力を抑制することを狙いとしている。以下の説明では、特に断りの無い限り、複数の対象期間のうちの1つの対象期間について説明する。
サーバ装置101がスケジュール情報D1を各需要家へ向けて送信するタイミングは、様々である。例えば、一般的には、基本となる約400日先(1年+1ヶ月分程度の日数)のスケジュール表(計画表)が、予め一括して制御機器300に登録されている。そして、予測される正確な天候状況等に応じて約1週間分のスケジュール情報D1が、後追いでサーバ装置101から送信されて、制御機器300内に記憶されているスケジュール表(計画表)が更新される。
(2.5)発電システム
発電システム100のパワーコンディショナ103は、例えば、電波を用いた無線通信機能を有している。パワーコンディショナ103は、後述する発電制御システム1の出力部6(第2通信部)と通信可能である。パワーコンディショナ103は、発電システム100の出力の制御に関する「制御情報」を、出力部6から受信するように構成されている。パワーコンディショナ103は、無線通信の代わりに、有線通信により発電制御システム1の出力部6との通信を行なってもよい。
制御情報は、発電システム100の出力の目標値Qを含む。また、本実施形態では、制御情報は、目標値Qに加えて、後述する「傾き」に関する情報も含んでいる。
パワーコンディショナ103は、発電制御システム1から制御情報を受け取ると、分散型電源(太陽電池)102の出力に対して、制御情報に含まれる目標値Qと「傾き」とに沿うように出力制御を行う。発電システム100は、目標値Q以外の情報を、例えば無線通信又は有線通信又により制御機器300又はサーバ装置101から取得するように構成されてもよい。本実施形態では、目標値Qは、一例として、電気事業者から受信する抑制値P1と同様に、発電システム100の最大出力に対する百分率(%)で表される値であるが、特に限定されるものではなく、例えば瞬時電力(kW)であってもよい。
(2.6)制御機器
制御機器300は、上述の通り、負荷105である電気機器を管理するためのHEMSコントローラとしての機能を有する。制御機器300は、例えばインターネット(公衆通信網)を介して外部サーバと通信することにより、様々なデータを受信し、当該データに基づいて負荷105を制御する。この外部サーバは、図1に図示されている電気事業者のサーバ装置101であってもよいし、負荷105のメーカが所有するサーバであってもよい。
また、制御機器300は、サーバ装置101と通信することにより、スケジュール情報D1を受信するように構成されている。制御機器300は、上述の通り約400日先のスケジュール表を記憶しており、サーバ装置101から後追いでスケジュール情報D1を受信する度に当該スケジュール表を更新する。
また、本実施形態の制御機器300は、後述する発電制御システム1の第1取得部11(第1通信部)と、例えば電波を用いた無線通信により通信可能である。制御機器300は、無線通信の代わりに、有線通信により発電制御システム1の第1取得部11との通信を行なってもよい。
制御機器300は、少なくとも対象期間の開始のタイミングよりも前であれば、適宜のタイミングでスケジュール情報D1を発電制御システム1へ送信してもよい。制御機器300は、例えば、サーバ装置101からスケジュール情報D1を受信すると即時に発電制御システム1へ送信してもよい。また、制御機器300は、サーバ装置101から受信したスケジュール情報D1を無加工で発電制御システム1に送信してもよいし、加工した上で発電制御システム1に送信してもよい。あるいは、制御機器300は、更新済みのスケジュール表自体を発電制御システム1へ送信してもよい。
なお、制御機器300が、メモリカードからデータを読み取り可能なカードインターフェイスを備え、カードインターフェイスに接続されたメモリカードから、メモリカードに記録されたスケジュール情報D1を取得してもよい。この場合、サーバ装置101は必須の構成ではなくて、適宜省略が可能である。
(2.7)発電制御システム
以下、発電制御システム1について詳しく説明する。発電制御システム1は、上の「(1)概要」の欄でも説明したように、第1取得部11(第1通信部)と、第2取得部12と、制御部5と、出力部6(第2通信部)と、を備えている。
第1取得部11は、サーバ装置101から、制御機器300を介して、スケジュール情報D1を取得するように構成されている。第1取得部11は、制御機器300と無線通信により通信可能である。
第2取得部12は、発電システム100から電力系統104へ逆潮流されている逆潮流電力に関する逆潮流情報を取得する。具体的には、第2取得部12は、分電盤109の主幹側に設けられている電流センサCT(図1参照)を用いて、逆潮流されている売電電力S2の発生を監視している。
制御部5は、マイクロコンピュータを主構成としている。制御部5は、タイマ50、メモリ51、及び予測部52等を有している。制御部5は、メモリ51から読み込んだプログラムを実行することにより、以下に説明する機能を実現する。メモリ51は、例えばEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)からなり、種々のプログラム、及び、(1単位又は複数単位の)スケジュール情報D1を記憶している。プログラムは、メモリ51に予め記録されていてもよいし、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的な記録媒体に記録されて提供されてもよい。メモリ51は、更新済みの最新のスケジュール表を記憶していてもよい。
発電制御システム1は、メモリカードからデータを読み取り可能なカードインターフェイスを備えてもよい。発電制御システム1が、カードインターフェイスに接続されたメモリカードから、メモリカードに記録されたスケジュール情報D1を取得してもよく、この場合、サーバ装置101及び制御機器300は、必須の構成ではなくて、適宜省略が可能である。
ここで、本実施形態の制御部5は、抑制値P1に応じて発電システム100の出力の目標値Qを決定するように構成されている。特に、制御部5は、第1処理、第2処理の順番で実行する。ただし、制御部5は、第1処理の中で、抑制値P1が後述する臨界値R1以上であると判定すると、別の処理(第3処理)を実行する。
(2.8)制御部の第1処理
以下、制御部5の第1処理について説明する。第1処理は、1つの対象期間に対して、発電システム100の出力が抑制値P1に収束するための目標値Q(例えば図2中の第1値Q1)を決定する処理である。一方、第2処理は、1つの対象期間に対して、臨界値R1に向かって収束(逆潮流ゼロ制御)するための目標値Q(例えば図2中の第2値Q2)を決定する処理である。
出力部6は、第1処理において制御部5で決定された目標値Qと、「傾き」に関する情報とを含む制御情報を、発電システム100へ出力する。以下では、第1処理で得られた制御情報を、「第1制御情報」と呼ぶ。
抑制値P1は、0%以上100%以下の範囲内に含まれる値であるため、目標値Qも0%以上100%以下の範囲内に含まれる値となる。目標値Qは、抑制値P1と同じ値であってもよいし、抑制値P1と異なる値であってもよい。目標値Qは、抑制値P1と同じか、抑制値P1との差が僅か(例えば1〜3%程度)であるように設定されることが望ましい。
ここで本実施形態の制御部5は、第1処理において、まず、第2取得部12が取得する逆潮流情報を用いて、逆潮流電力が発生する電力の臨界値R1を得るように構成されている。臨界値R1は、一例として、抑制値P1及び目標値Qに合わせて、発電システム100の最大出力に対する百分率(%)で表される値であるが、特に限定されるものではなく、例えば瞬時電力(kW)であってもよい。発電システム100の出力が、臨界値R1を超えているとき、逆潮流電力が発生して逆潮流されている(売電されている)ことを意味する。言い換えると、発電システム100の出力が臨界値R1であれば、逆潮流電力はゼロとなり、発電システム100の出力と負荷105の消費電力が同じとなる。また、発電システム100の出力が臨界値R1未満であれば、逆潮流電力はマイナスとなり、買電されていることを意味する。
要するに、臨界値R1は、発電システム100の最大出力に対する施設200内の合計消費電力の百分率(%)に概ね一致することになり、図2に示すように、時間の経過に応じて変化し得る。本実施形態の発電制御システム1は、負荷105の消費電力を直接計測していない。したがって、制御部5は、例えば、臨界値R1を第1処理時における電流センサCTの計測値と発電システム100の出力(実績値)とから演算する。ただし、発電制御システム1は、負荷105の消費電力を直接計測して、施設200内の合計消費電力から臨界値R1を演算してもよい。また、発電制御システム1は、負荷105の消費電力に関する情報を制御機器300から取得してもよい。
制御部5は、臨界値R1の演算後に、抑制値P1が臨界値R1よりも低いか否かの判定を行う。そして、抑制値P1が臨界値R1よりも低ければ、制御部5は、発電システム100の出力が臨界値R1を下回るように、目標値Qを決定する。特に、本実施形態では、制御部5は、発電システム100の出力が抑制値P1に向かって収束するように、目標値Qを決定する。制御部5は、例えば抑制値P1が0%であれば、目標値Qも0%、又は抑制値P1より数%高い程度に設定する。
ところで、発電システム100に出力される第1制御情報は、目標値Qに加えて、傾きに関する情報を含む。ここで言う「傾き」とは、発電システム100が、出力を変化させる制御速度であり、例えば、発電システム100が出力レベルを変動可能な最大速度よりも緩やかな速度である。本実施形態では、発電システム100の制御速度(傾き)は、一定であり、例えば、出力レベルを0%から100%まで変化させるために要する時間(例えば1分)で、100%を割った値である。発電システム100は、その出力レベルを、受け取った制御速度(傾き)で、受け取った目標値Qに向かって比較的緩やかに低下させる。上記傾きは、極端に大きな段差を有した階段状でなければ、直線状でなくてもよい。
制御部5は、出力部6を通じて第1制御情報を出力した後、次の処理(後述する第2処理)を行うために、発電システム100の出力が目標値Qに到達したことを判断する必要がある。そこで、制御部5は、タイマ50を用いて、発電システム100の出力が目標値Qに到達したか否かを判定する。
具体的には、制御部5は、発電システム100の現在の出力が一定の傾きで変化するときに目標値Qに到達するために要する時間を予め求める。この時間は、発電システム100へ出力した第1制御情報、すなわち制御速度(傾き)と目標値Qとから演算することができる。そして、制御部5は、第1制御情報を出力してからタイマ50が当該時間を計時したときに発電システム100の出力が目標値Qに到達したと判定する。この場合、制御部5は、発電システム100の現在の出力を監視していなくても当該時間を得ることができ、システム構成の簡素化を図ることができる。
あるいは、制御部5は、発電システム100の出力が一定の傾きで発電システム100の最小の出力レベルから最大の出力レベルまで変化するために要する時間を予め求めてもよい。この場合、制御部5は、第1制御情報を出力してからタイマ50が当該時間を計時したときに発電システム100の出力が目標値Qに到達したと判定する。例えば、発電システム100の最小の出力レベル(0%)から最大の出力レベル(100%)まで変化するために要する時間が1分とすると、たとえ現在の出力が30%で目標値Qが0%であっても1分経過するまで、次の処理を行わないことを意味する。この場合も、制御部5は、発電システム100の現在の出力を監視していなくても当該時間を得ることができ、システム構成の簡素化を図ることができる。また、より確実に発電システム100の出力が目標値Qに到達したと判定することができる。ただし、先に説明した制御速度(傾き)と目標値Qとから時間を演算する場合に比べて、実際には出力が既に目標値Qに到達しているにも関わらず待機することになる可能性が高く、次の処理の開始が遅くなるという欠点がある。
もちろん、制御部5は、タイマ50を用いて判定するのではなく、発電システム100の出力を直接的に監視して、当該出力が目標値Qに到達したか否かを判定するように構成されてもよい。発電制御システム1は、図1に示すように、発電システム100の現在の出力に関する出力情報を、発電システム100のパワーコンディショナ103から定期的に取得する第3取得部13を、更に備えていてもよい。図示例では、第3取得部13と出力部6とが別体に図示されているが、これらの機能を一体に有した第2通信部が設けられていてもよい。
(2.9)制御部の第2処理
以下、制御部5の第2処理について説明する。本実施形態の制御部5は、第1処理を経て発電システム100の出力を抑制値P1に向かって収束させた後、更に、発電システム100の出力が臨界値R1に向かって収束するように目標値Qを調整する。ここで言う「目標値Qを調整する」とは、制御部5が第2処理を実行して、図2に示すように例えば目標値Qを第1値Q1とは異なる第2値Q2へ変更することを意味する。
発電システム100の出力は、第1処理で決定された第1値Q1に向かって抑制されるため、まずは、電気事業者の出力抑制の要請(抑制値P1)に対して、より確実に応えることができたと言える。ただし、対象期間中、発電システム100の出力が抑制値P1(0%)に維持されたままでは、その間に負荷105が電力を消費していると、需要家にとっては買電していることになる。
そこで、対象期間中における買電電力S1の削減を図るために、本実施形態の制御部5は、第2処理を実行する。要するに、本実施形態の制御部5は、最初は、出力抑制の要請に確実に応えるために第1処理を実行し、その後に、逆潮流電力をゼロにすることを目標とした第2処理(逆潮流ゼロ制御処理)を実行する。制御部5がこの第2処理を実行することで、需要家にとっては、買電する期間が長引く可能性が低減されるため、出力抑制を受け入れ易くすることができる。
制御部5は、第2処理において、まず、この時点の臨界値R1を再び演算する。臨界値R1は、抑制値P1が0%であれば、発電システム100の最大出力に対する買電電力S1の百分率(%)と一致する。そして、制御部5は、第2処理において、この時点の臨界値R1を目標値Q(第2値Q2)とする。
制御部5は、新たに決定された目標値Qを、制御速度(傾き)と合わせて、制御情報として再び出力部6から発電システム100へ出力する。以下では、「第2処理」で得られた制御情報を「第2制御情報」と呼ぶ。第2制御情報に含まれる制御速度の大きさは、第1制御情報に含まれる制御速度の大きさと同じである。ただし、第2制御情報は、発電システム100の出力を臨界値R1まで戻すための情報であるため、その傾きは、第1制御情報の傾きに対して反転している。なお、第2制御情報に含まれる制御速度の大きさは、第1制御情報に含まれる制御速度の大きさと異なっていてもよい。
(3)基本動作
以下、図2及び図3を参照しながら、発電制御システム1の基本動作について説明する。ここでは、一例として、制御機器300は、サーバ装置101からスケジュール情報D1を受信する度に、無加工でそのまま発電制御システム1に送信していることを想定する。また、一例として、発電システム100は、図2に示すように、出力抑制の要請を受けるまでは100%の出力で動作していることを想定する。つまり、抑制値P1は、出力抑制の要請を受けるまで、100%と言える。図2中における一点鎖線V1は、発電システム100の実際の出力の推移を示している。
また、以下では、図2に示すように、出力抑制が2段階で要請されているケースを例として説明する。具体的には、発電制御システム1が受信する1単位のスケジュール情報D1の中に、2つの対象期間TA1,TA2に関する情報と当該2つの対象期間TA1,TA2にそれぞれに対応した2つの抑制値P1に関する情報とが含まれているケースを例として説明する。最初(第1)の対象期間TA1と次(第2)の対象期間TA2とは連続している。第1の対象期間TA1の開始タイミングをt1とし、その終了タイミングをt5とする。第2の対象期間TA2の開始タイミングは、第1の対象期間TA1の終了タイミングと同じt5であり、その終了タイミングをt6とする。また、第1の対象期間TA1に対応する抑制値P1は0%であり、第2の対象期間TA2に対応する抑制値P1は50%である。
制御部5は、第1取得部11を通じて制御機器300からスケジュール情報D1を受け取ると、現在の日時とスケジュール情報D1に含まれる第1の対象期間TA1の開始タイミングt1とを比較して、第1処理を開始するタイミングを決定する。制御部5は、タイミングt1より少し前(例えば1分前)に第1処理を開始する(ステップS1)。
制御部5は、第1処理において、第2取得部12が取得する逆潮流情報を用いて、逆潮流電力が発生する電力の臨界値R1を求める(ステップS2)。図2の例では、臨界値R1は、タイミングt1より少し前のタイミングt0で40%である。次に、制御部5は、抑制値P1(0%)が臨界値R1よりも低いか否かの判定を行う(ステップS3)。
この例では、抑制値P1(0%)が臨界値R1(40%)よりも低いため、制御部5は、抑制値P1(0%)が臨界値R1(40%)よりも低いと判定する(ステップS3:YES)。そして、制御部5は、発電システム100の出力が臨界値R1(40%)を下回るように、目標値Qを第1値Q1に決定する(ステップS4)。この例では、制御部5は、第1値Q1を、抑制値P1(0%)と同じ0%、又は抑制値P1より1%高い程度に設定する。したがって、出力抑制時に、最初から発電システム100の出力が臨界値R1(40%)に収束するように目標値Qを設定する場合に比べて、出力抑制の要請により確実に応えることができる。
目標値Qが決定すると、制御部5は、目標値Qと制御速度(傾き)とを含む第1制御情報を生成し、出力部6を通じて、第1制御情報を発電システム100のパワーコンディショナ103へ出力する(ステップS5)。その結果、発電システム100の出力は、一定の傾きで減少し、タイミングt2で第1値Q1に到達する。この時の制御速度(傾き)は、発電システム100の最大制御速度よりも小さい。したがって、発電システム100の出力は、タイミングt1〜t2間において、比較的緩やかに抑制値P1(0%)へ収束するように制御される。
このとき、制御部5は、発電システム100の出力が抑制値P1(0%)へ収束したか否かを判定している(ステップS6)。制御部5は、目標値Q(第1値Q1)と制御速度(傾き)とから予め第1値Q1に到達するまでに要する時間(t1からt2までの時間)を求めている。制御部5は、タイマ50がタイミングt1から当該時間を計時したときに、発電システム100の出力が抑制値P1(0%)へ収束したと判定する(ステップS6:YES)。すなわち、発電システム100の出力が目標値Qに収束する期間を経たか否かを判断する。なお、この判断はタイマ50の計時によるものでなく、発電システム100から出力を取得し、取得した出力と抑制値P1とを比較してその差が所定の範囲に収まったことをもって判断してもよい。そして、制御部5は、第1処理を終了する(ステップS7)。制御部5は、当該時間が経過していなければ(ステップS6:NO)、当該判定を繰り返す。
次に、制御部5は、第2処理を開始すると(ステップS8)、発電システム100の出力が臨界値R1に向かって収束するように、目標値Qを調整する(ステップS9)。つまり、制御部5は、逆潮流電力をゼロにすることを目標とした逆潮流ゼロ制御を行うために、図2に示すように、目標値Qを、第1値Q1から第2値Q2へ変更する。制御部5は、第2処理において、この時点の臨界値R1を再び演算し、目標値Qを臨界値R1と同じ値にする。なお、図示例では、この時点の臨界値R1は、タイミングt0の時に演算された臨界値R1(40%)と同じである。なお、制御遅れ等を考慮して、目標値Qを臨界値R1よりも少し低い値に設定してもよい。
新たな目標値Q(第2値Q2)が決定されると、制御部5は、目標値Q(第2値Q2)と制御速度(傾き)とを含む第2制御情報を生成し、出力部6を通じて、第2制御情報を発電システム100のパワーコンディショナ103へ出力する(ステップS10)。その結果、抑制値P1(0%)へ収束していた発電システム100の出力は、一定の傾きで増加し、タイミングt4で第2値Q2に到達する。したがって、発電システム100の出力は、臨界値R1(40%)へ収束するように制御される。
ただし、臨界値R1は、固定値ではないため、タイミングt4から第1の対象期間TA1の終了タイミングt5までの間、時間の経過とともに変化し得る。したがって、次の「(4)フィードバック制御」の欄で説明するように、制御部5は、フィードバック制御(ステップS11)を行うことが好ましい。
制御部5は、第2の対象期間TA2の開始タイミングt5より少し前(例えば1分前)に、第1の対象期間TA1のためのフィードバック制御及び第2処理を終了して、第2の対象期間TA2のための第1処理を開始する(ステップS1)。制御部5は、第1処理において臨界値R1を求める(ステップS2)。この時点の臨界値R1は、例えば38%である。次に、制御部5は、抑制値P1(50%)が臨界値R1よりも低いか否かの判定を行う(ステップS3)。この第2の対象期間TA2では、抑制値P1(50%)が臨界値R1(38%)よりも高いため、制御部5は、抑制値P1(50%)が臨界値R1(38%)よりも低くないと判定する(ステップS3:NO)。
この場合、制御部5は、第1の対象期間TA1のケースとは異なり、抑制値P1(50%)が臨界値R1(38%)よりも高いため、第1処理を終えて、代わりに第3処理を開始する(ステップS12)。第3処理において、制御部5は、発電システム100の出力が抑制値P1(50%)へ収束されるように、目標値Qを抑制値P1(50%)と同じ値に設定する(ステップS13)。そして、制御部5は、目標値Q(50%)と制御速度(傾き)とを含む第3制御情報を生成し、出力部6を通じて、第3制御情報を発電システム100のパワーコンディショナ103へ出力する(ステップS14)。
このとき、制御部5は、第1処理のステップS6と同様に、発電システム100の出力が抑制値P1(50%)へ収束したか否かを判定している(ステップS15)。そして、発電システム100の出力が抑制値P1(50%)へ収束したと判定すると(ステップS15:YES)、制御部5は、第3処理を終了し(ステップS16)、フィードバック制御(S11)を開始する。なお、図示例では、タイミングt5〜t6の間において、臨界値R1は、抑制値P1(50%)を下回った状態を維持しているため、発電システム100の出力は、抑制値P1(50%)と重なっている。目標値Qが抑制値P1(50%)に設定されていることで、需要家にとっては抑制値P1と臨界値R1との差分の電力を逆潮流させて売電することができる。
なお、制御部5は、第3処理において、目標値Qを臨界値R1(38%)と同じ値に設定して、第2の対象期間TA2の終了タイミングt6まで、フィードバック制御を行なってもよい。
その後、第2の対象期間TA2の終了タイミングt6を迎えると、制御部5は、目標値Q(100%)と制御速度(傾き)とを含む制御情報を生成し、出力部6を通じて、パワーコンディショナ103へ出力する。その結果、発電システム100の出力は、一定の傾きで増加し、タイミングt7以降は再び100%の出力で動作する。
(4)フィードバック制御
ところで、発電システム100の出力が、第1処理で決定された目標値Q(第1値Q1)に到達したか否かは、既に説明した通り、タイマ50等を用いて容易に判定することができる。これは、目標値Q(第1値Q1)を決定する基となる抑制値P1が変動しない固定値であることに起因する。しかし、第2処理で決定された目標値Q(第2値Q2)は、固定値ではない臨界値R1に基づくものである。臨界値R1は、施設200内で消費されている合計の消費電力と同様に、時間の経過とともに変化し得る値である。したがって、発電システム100の出力が実際に第2値Q2に到達したときには、当該出力がその時点における臨界値R1を超えた値となっている可能性がある。例えば、発電システム100の出力が第2値Q2に向かって変動中に、負荷105がオフ状態になると消費電力が下がり、結果として臨界値R1も下がる。逆に、発電システム100の出力が第2値Q2に向かって変動中に、別の負荷105がオン状態になると消費電力が上がり、結果として臨界値R1も上がる。
そこで、本実施形態の制御部5は、第2処理の中で、単に1回だけ目標値Qを決定して発電システム100へ出力するのではなく、フィードバック制御を行いながら繰り返し最新の目標値Qを発電システム100へ出力する。ここで言う「フィードバック制御」とは、第2取得部12で定期的に取得する逆潮流情報に基づいて、発電システム100の出力が(変動する)臨界値R1に向かって収束するように、繰り返し目標値Qを調整することである。例えば、目標値Qを、第2値Q2から、Q3、Q4、Q5・・・へ次々と変更することである。
具体的には、例えば、逆潮流電力が発生している場合、当該逆潮流電力の90%が削減されるように、フィードバック係数「0.9」を当該逆潮流電力に乗算し、得られた値を直近の目標値Qから差し引いた値が、最新の目標値Qとなる。あるいは、発電システム100の現在の出力が臨界値R1未満の場合(買電電力が発生している場合)、フィードバック係数「0.9」を、当該出力と臨界値R1との差に乗算し、得られた値を直近の目標値Qに足した値が、最新の目標値Qとなる。なお、フィードバック制御について、制御部5は、例えば1分間隔で、臨界値R1の演算、及び、目標値Qの調整・出力を行なっている。
このように第2処理中(逆潮流ゼロ制御中)にフィードバック制御を行うことで、需要家にとっては電気事業者から買電している期間を減らすことがき、需要家に対して、更に出力抑制を受け入れ易くすることができる。特に、変動する臨界値R1への収束(逆潮流される逆潮流電力の発生の消失)を速やかに行うことができる。なお、フィードバック制御は、第2処理中(逆潮流ゼロ制御中)に限定されるものではなく、第1処理又は第3処理中においても実行されてもよい。
次に、フィードバック制御中に、比較的大きな消費電力の変動が発生するケースについて、図4を参照しながら説明する。例えば、フィードバック制御中に、施設200の住人(需要家)が、外出するために使用中だった複数の負荷105を短期間で順次オフ状態に切り替える場合を想定する。
図4の例では、抑制値P1は、固定値の25%であり、図4に図示される期間内全てにおいて出力抑制の対象期間であり、制御部5は、第2処理(逆潮流ゼロ制御)を実行中にあることを想定する。また、タイミングt10までは、複数の負荷105がオン状態で電力を消費しているため、発電システム100の出力V1は、80%の臨界値R1に追従して安定して80%に制御されている。図4中の一点鎖線U1は、逆潮流電力を示している。
ここで、施設200の住人が、タイミングt10で複数の負荷105を順次オフ状態に切り替え始めると、図4に示すように、臨界値R1は、タイミングt10以降、0%に向かって漸減する。臨界値R1の低下に伴い、制御部5のフィードバック制御によって、発電システム100の出力V1も追従するようにタイミングt10以降低下する。しかし、臨界値R1が短期間で非常に大きく変動(低下)しているため、フィードバック制御が追従できずに、逆潮流電力U1が一時的に増加の一途を辿っている様子が理解できる。
そこで、本実施形態の制御部5は、発電システム100の出力V1が所定の期間T1(例えば5分)内に臨界値R1以下に収束しなくなる場合、目標値Qを抑制値P1(図示例では25%)へ設定して、所定の期間T1内において当該出力を強制的に遷移させる。これは、逆潮流電力U1が発生した場合には、所定の期間T1(例えば5分)以内にその発生を抑えるという電気事業者の要請に応えるためである。
具体的には、制御部5は、発電システム100の出力を最大の速度で変化させたときに当該出力が抑制値P1に到達するために要する第1時間T11を予め求める。また、制御部5は、所定の期間T1から第1時間T11を差し引いた第2時間T12を求める。そして、制御部5は、第2時間T12が所定の期間T1の開始(t10)から経過したとき(t11)に、当該出力が臨界値R1以下に収束していなければ、当該出力を抑制値P1へ強制的に遷移させる。なお、実際には、第1時間T11を求める際に、ある程度の余裕を持たせるために演算値に数十秒〜1分程度を加算している。なお、制御部5において、実際には、逆潮流電力U1が発生していると判定するまでに少し時間を要する。そのため、その時間の分だけ所定の期間T1の開始は遅れることになる。制御部5は、第2時間T12を求める際には、この遅延時間も考慮することが望ましい。
このように、所定の期間T1中に、例えば使用中の負荷105がオフ状態となり逆潮流される逆潮流電力が漸増して臨界値R1への収束が間に合わないケースが発生しても、所定の期間T1内で抑制値P1への収束を図ることができる。
なお、制御部5は、第3取得部13を通じて発電システム100の現在の出力に関する出力情報を定期的に取得した実績値と、予測値とを、比較して、発電システム100の出力が所定の期間T1内に臨界値R1以下に収束するか否かを判定してもよい。この場合、制御部5は、図1に示すように、目標値Qに基づいて発電システム100の現在の出力を予測する予測部52を有していることが好ましい。
この実績値と予測値とを比較する構成であれば、所定の期間T1内で臨界値R1へ収束するか否かの判定をより正確に行うことができる。
(5)変形例
以下に、いくつかの変形例について列記する。以下では上述した実施形態を「基本例」と呼ぶ。
基本例では、発電制御システム1は、制御機器300を介して、電気事業者又は仲介業者が所有するサーバ装置101からスケジュール情報D1を取得している。しかし、制御機器300は、発電制御システム1の制御を実施する上で、必須な構成要素ではない。制御機器300が設けられていない場合、発電制御システム1が直接サーバ装置101と通信を行い、スケジュール情報D1を取得するように構成されていてもよい。
基本例では、発電制御システム1の第2取得部12は、電流センサCTを用いて直接逆潮流電力(売電電力S2)の発生を監視している。しかし、この限りではなく、制御機器300(又は別の外部機器)が、電流センサCTを用いて逆潮流電力の発生を監視し、第2取得部12は、制御機器300(又は別の外部機器)が生成した逆潮流情報を取得するように構成されていてもよい。
基本例では、発電制御システム1が需要家の施設200内に設置されているが、施設200の外部に設置されていてもよい。すなわち、発電制御システム1は、遠隔地から、施設200内の発電システム100に対して目標値Q等の制御情報を送信してもよい。
基本例における発電制御システム1と同様の機能は、制御方法、コンピュータプログラム、又はプログラムを記録した非一時的な記録媒体等で具現化されてもよい。ここで、発電制御システム1又は制御方法の実行主体は、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、発電制御システム1又は制御方法の実行主体としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されていてもよいが、電気通信回線を通じて提供されてもよいし、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1乃至複数の電子回路で構成される。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。
また、基本例の発電制御システム1は、1つの装置で実現されているが、この構成に限定されない。発電制御システム1の第1取得部11、第2取得部12、第3取得部13、出力部6の機能のうちの少なくとも1つの機能が、2つ以上のシステムに分散して設けられてもよい。また、第1取得部11、第2取得部12、第3取得部13及び出力部6の各々の機能が、複数の装置に分散して設けられていてもよい。例えば、発電制御システム1のある特定の機能が、複数のシステムに分散して設けられてもよい。また、発電制御システム1の少なくとも一部の機能は、例えば、クラウド(クラウドコンピューティング)によって実現されてもよい。
また、基本例では、発電制御システム1が1つの発電システム100の出力を制御しているが、施設200に複数の発電システム100が設けられ、発電制御システム1が複数の発電システム100の出力を制御してもよい。
(6)利点
以上説明したように、第1の態様に係る発電制御システム1は、第1取得部11と、第2取得部12と、制御部5と、出力部6と、を備える。第1取得部11は、電力を出力可能な発電システム100に対する出力抑制に関する抑制値P1を含んだスケジュール情報D1を取得する。第2取得部12は、発電システム100から電力系統104へ逆潮流されている逆潮流電力に関する逆潮流情報を取得する。制御部5は、抑制値P1に応じて発電システム100の出力の目標値Qを決定する。出力部6は、目標値Qを発電システム100へ出力する。制御部5は、逆潮流情報から逆潮流電力が発生する電力の臨界値R1を得て、抑制値P1が臨界値R1よりも低いとき、発電システム100の出力が臨界値R1を下回るように、目標値Qを決定する。第1の態様によれば、出力抑制の要請により確実に応えることができる。
第2の態様に係る発電制御システム1に関して、第1の態様において、制御部5は、発電システム100の出力が抑制値P1に向かって収束するように、目標値Qを決定することが好ましい。第2の態様によれば、出力抑制の要請に更に確実に応えることができる。
第3の態様に係る発電制御システム1に関して、第1又は第2の態様において、制御部5は、発電システム100の出力が臨界値R1に向かって収束するように、目標値Qを調整することが好ましい。第3の態様によれば、発電システム100の出力を増やすことができ、需要家に対して、出力抑制を受け入れ易くすることができる。
第4の態様に係る発電制御システム1に関して、第1〜第3の態様のいずれか1つにおいて、出力部6は、更に、発電システム100の出力が一定の傾きで目標値Qに向かって変化するように上記傾きに関する情報を発電システム100へ出力することが好ましい。第4の態様によれば、発電システム100の出力の急激な変化を抑制することができ、また、需要家に対して、更に出力抑制を受け入れ易くすることができる。
第5の態様に係る発電制御システム1に関して、第1〜第4の態様のいずれか1つにおいて、制御部5は、タイマ50を用いて、発電システム100の出力が目標値Qに到達したか否かを判定することが好ましい。第5の態様によれば、発電システム100の出力を直接的に監視する必要がなく、システム構成の簡素化を図ることができる。
第6の態様に係る発電制御システム1に関して、第5の態様において、制御部5は、発電システム100の現在の出力が一定の傾きで変化するときに目標値Qに到達するために要する時間を予め求めることが好ましい。この場合、制御部5は、タイマ50が当該時間を計時したときに発電システム100の出力が目標値Qに到達したと判定することが好ましい。第6の態様によれば、発電システム100の出力を直接的に監視しなくても、発電システム100の出力が実際に目標値Qに到達する時間に対して誤差の少ない時間で判定することができる。つまり、次に行う制御処理の開始を早めることができる。
第7の態様に係る発電制御システム1に関して、第5の態様において、制御部5は、発電システム100の出力が一定の傾きで発電システム100の最小の出力レベルから最大の出力レベルまで変化するために要する時間を予め求めることが好ましい。この場合、制御部5は、タイマ50が当該時間を計時したときに発電システム100の出力が目標値Qに到達したと判定することが好ましい。第7の態様によれば、発電システム100の出力を直接的に監視しなくても、より確実に発電システム100の出力が目標値Qに到達したと判定することができる。
第8の態様に係る発電制御システム1は、第1〜第4の態様のいずれか1つにおいて、発電システム100の現在の出力に関する出力情報を定期的に取得する第3取得部13を、更に備えることが好ましい。制御部5は、第3取得部13で取得した直近の出力情報と目標値Qとを定期的に比較することで、発電システム100の出力が目標値Qに到達したか否かを判定することが好ましい。第8の態様によれば、更に確実に発電システム100の出力が目標値Qに到達したと判定することができる。
第9の態様に係る発電制御システム1に関して、第1〜第8の態様のいずれか1つにおいて、制御部5は、フィードバック制御を行うことが好ましい。フィードバック制御とは、第2取得部12で定期的に取得する逆潮流情報に基づいて、発電システム100の出力が臨界値R1に向かって収束するように、繰り返し目標値Qを調整することである。第9の態様によれば、需要家に対して、更に出力抑制を受け入れ易くすることができる。また、臨界値R1への収束(逆潮流電力の発生の消失)を速やかに行うことができる。
第10の態様に係る発電制御システム1に関して、第1〜第9の態様のいずれか1つにおいて、制御部5は、発電システム100の出力が臨界値R1に向かって収束するように目標値Qを調整することが好ましい。また、制御部5は、当該出力が所定の期間T1内に臨界値R1以下に収束しなくなる場合、目標値Qを抑制値P1へ設定して、所定の期間T1内において当該出力を強制的に遷移させることが好ましい。第10の態様によれば、所定の期間T1中に、例えば使用中の負荷105がオフ状態となり逆潮流される逆潮流電力が漸増して臨界値R1への収束が間に合わないケースが発生しても、所定の期間T1内で抑制値P1への収束を図ることができる。
第11の態様に係る発電制御システム1に関して、第10の態様において、制御部5は、発電システム100の出力を最大の速度で変化させたときに出力が抑制値P1に到達するために要する第1時間T11を予め求めることが好ましい。また、制御部5は、所定の期間T1から第1時間T11を差し引いた第2時間T12が所定の期間T1の開始から経過したときに、当該出力が臨界値R1以下に収束していなければ、当該出力を強制的に遷移させることが好ましい。第11の態様によれば、所定の期間T1内で抑制値P1へ収束する可能性をより高めることができる。
第12の態様に係る発電制御システム1は、第10の態様において、発電システム100の現在の出力に関する出力情報を定期的に取得する第3取得部13を、更に備えることが好ましい。この場合、制御部5は、目標値Qに基づいて発電システム100の現在の出力を予測する予測部52を有することが好ましい。制御部5は、予測部52で予測した出力と、第3取得部13で取得した出力情報とを比較することで、発電システム100の出力が所定の期間T1内に臨界値R1以下に収束するか否かを判定することが好ましい。第12の態様によれば、所定の期間T1内で臨界値R1へ収束するか否かの判定をより正確に行うことができる。
第13の態様に係るプログラムは、電力を出力可能な発電システム100を制御する機能を、コンピュータシステムに実行させる。上記プログラムは、発電システム100に対する出力抑制に関する抑制値P1を含んだスケジュール情報D1を取得することを備える。また、上記プログラムは、発電システム100から電力系統104へ逆潮流されている逆潮流電力に関する逆潮流情報を取得することを備える。また、上記プログラムは、抑制値P1に応じて発電システム100の出力の目標値Qを決定することを備える。また、上記プログラムは、目標値Qを発電システム100へ出力することを備える。目標値Qの決定においては、逆潮流情報から逆潮流電力が発生する電力の臨界値R1を得て、抑制値P1が臨界値R1よりも低いとき、発電システム100の出力が臨界値R1を下回るように、目標値Qを決定する。第13の態様によれば、出力抑制の要請により確実に応えることができる機能を提供できる。
第14の態様に係る制御方法は、電力を出力可能な発電システム100を制御する。上記制御方法は、発電システム100に対する出力抑制に関する抑制値を含んだスケジュール情報D1を取得することを備える。また、上記制御方法は、発電システム100から電力系統104へ逆潮流されている逆潮流電力に関する逆潮流情報を取得することを備える。また、上記制御方法は、抑制値P1に応じて発電システム100の出力の目標値Qを決定することを備える。また、上記制御方法は、目標値Qを発電システム100へ出力することを備える。目標値Qの決定においては、逆潮流情報から逆潮流電力が発生する電力の臨界値R1を得て、抑制値P1が臨界値R1よりも低いとき、発電システム100の出力が臨界値R1を下回るように、目標値Qを決定する。第14の態様によれば、出力抑制の要請により確実に応えることができる。
第15の態様に係る発電制御システム1は、第1取得部11と第2取得部12と制御部5とを備える。第1取得部11は、電力を出力可能な発電システム100に対する出力抑制に関する抑制値P1を含んだスケジュール情報D1を取得する。第2取得部12は、発電システム100から電力系統104へ逆潮流されている逆潮流電力に関する逆潮流情報を取得する。制御部5は、抑制値P1に応じて発電システム100の出力の目標値Qを発電システム100へ出力する。制御部5は、抑制値P1になるような目標値Qを発電システム100へ出力した後に、発電システム100の出力が目標値Qに収束する期間を経て、逆潮流電力がゼロ以下となるような目標値Qを発電システム100へ出力する。第15の態様によれば、出力抑制の要請により確実に応えることができる。
1 発電制御システム
11 第1取得部
12 第2取得部
13 第3取得部
5 制御部
50 タイマ
52 予測部
6 出力部
100 発電システム
104 電力系統
105 負荷
D1 スケジュール情報
P1 抑制値
Q 目標値
R1 臨界値
T1 所定の期間
T11 第1時間
T12 第2時間

Claims (15)

  1. 電力を出力可能な発電システムに対する出力抑制に関する抑制値を含んだスケジュール情報を取得する第1取得部と、
    前記発電システムから電力系統へ逆潮流されている逆潮流電力に関する逆潮流情報を取得する第2取得部と、
    前記抑制値に応じて前記発電システムの出力の目標値を決定する制御部と、
    前記目標値を前記発電システムへ出力する出力部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記逆潮流情報から前記逆潮流電力が発生する電力の臨界値を得て、
    前記抑制値が前記臨界値よりも低いとき、前記発電システムの出力が前記臨界値を下回るように、前記目標値を決定し、
    前記出力部は、更に、前記発電システムの出力が一定の傾きで前記目標値に向かって変化するように、前記傾きに関する情報を前記発電システムへ出力する
    ことを特徴とする発電制御システム。
  2. 前記制御部は、前記発電システムの出力が前記抑制値に向かって収束するように、前記目標値を決定する
    ことを特徴とする請求項1記載の発電制御システム。
  3. 前記制御部は、前記発電システムの出力が前記臨界値に向かって収束するように、前記目標値を調整する
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の発電制御システム。
  4. 前記制御部は、タイマを用いて、前記発電システムの出力が前記目標値に到達したか否かを判定する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の発電制御システム。
  5. 前記制御部は、
    前記発電システムの現在の出力が一定の傾きで変化するときに前記目標値に到達するために要する時間を予め求め、
    前記タイマが前記時間を計時したときに前記発電システムの出力が前記目標値に到達したと判定する
    ことを特徴とする請求項に記載の発電制御システム。
  6. 前記制御部は、
    前記発電システムの出力が一定の傾きで前記発電システムの最小の出力レベルから最大の出力レベルまで変化するために要する時間を予め求め、
    前記タイマが前記時間を計時したときに前記発電システムの出力が前記目標値に到達したと判定する
    ことを特徴とする請求項記載の発電制御システム。
  7. 前記発電システムの現在の出力に関する出力情報を定期的に取得する第3取得部を、更に備え、
    前記制御部は、前記第3取得部で取得した直近の前記出力情報と前記目標値とを定期的に比較することで、前記発電システムの出力が前記目標値に到達したか否かを判定する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の発電制御システム。
  8. 前記制御部は、前記第2取得部で定期的に取得する前記逆潮流情報に基づいて、前記発電システムの出力が前記臨界値に向かって収束するように、繰り返し前記目標値を調整するフィードバック制御を行う
    ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の発電制御システム。
  9. 前記制御部は、
    前記発電システムの出力が前記臨界値に向かって収束するように前記目標値を調整し、
    前記出力が所定の期間内に前記臨界値以下に収束しなくなる場合、前記目標値を前記抑制値へ設定して、前記所定の期間内において前記出力を強制的に遷移させる
    ことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の発電制御システム。
  10. 前記制御部は、
    前記発電システムの出力を最大の速度で変化させたときに前記出力が前記抑制値に到達するために要する第1時間を予め求め、
    前記所定の期間から前記第1時間を差し引いた第2時間が前記所定の期間の開始から経過したときに、前記出力が前記臨界値以下に収束していなければ、前記出力を強制的に遷移させる
    ことを特徴とする請求項に記載の発電制御システム。
  11. 前記発電システムの現在の出力に関する出力情報を定期的に取得する第3取得部を、更に備え、
    前記制御部は、前記目標値に基づいて前記発電システムの現在の出力を予測する予測部を有し、
    前記制御部は、前記予測部で予測した出力と、前記第3取得部で取得した前記出力情報とを比較することで、前記発電システムの出力が前記所定の期間内に前記臨界値以下に収束するか否かを判定する
    ことを特徴とする請求項に記載の発電制御システム。
  12. 電力を出力可能な発電システムを制御する機能を、コンピュータシステムに実行させるプログラムであって、当該プログラムは、
    前記発電システムに対する出力抑制に関する抑制値を含んだスケジュール情報を取得することと、
    前記発電システムから電力系統へ逆潮流されている逆潮流電力に関する逆潮流情報を取得することと、
    前記抑制値に応じて前記発電システムの出力の目標値を決定することと、
    前記目標値を前記発電システムへ出力することと、
    を備え、
    前記目標値の決定においては、前記逆潮流情報から前記逆潮流電力が発生する電力の臨界値を得て、前記抑制値が前記臨界値よりも低いとき、前記発電システムの出力が前記臨界値を下回るように、前記目標値を決定し、
    前記目標値の出力においては、更に、前記発電システムの出力が一定の傾きで前記目標値に向かって変化するように、前記傾きに関する情報を前記発電システムへ出力する
    ことを特徴とするプログラム。
  13. 電力を出力可能な発電システムを制御する制御方法であって、当該制御方法は、
    前記発電システムに対する出力抑制に関する抑制値を含んだスケジュール情報を取得することと、
    前記発電システムから電力系統へ逆潮流されている逆潮流電力に関する逆潮流情報を取得することと、
    前記抑制値に応じて前記発電システムの出力の目標値を決定することと、
    前記目標値を前記発電システムへ出力することと、
    を備え、
    前記目標値の決定においては、前記逆潮流情報から前記逆潮流電力が発生する電力の臨界値を得て、前記抑制値が前記臨界値よりも低いとき、前記発電システムの出力が前記臨界値を下回るように、前記目標値を決定し、
    前記目標値の出力においては、更に、前記発電システムの出力が一定の傾きで前記目標値に向かって変化するように、前記傾きに関する情報を前記発電システムへ出力する
    ことを特徴とする制御方法。
  14. 電力を出力可能な発電システムに対する出力抑制に関する抑制値を含んだスケジュール情報を取得する第1取得部と、
    前記発電システムから電力系統へ逆潮流されている逆潮流電力に関する逆潮流情報を取得する第2取得部と、
    前記抑制値に応じて前記発電システムの出力の目標値を決定する制御部と、
    前記目標値を前記発電システムへ出力する出力部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記逆潮流情報から前記逆潮流電力が発生する電力の臨界値を得て、
    前記抑制値が前記臨界値よりも低いとき、前記発電システムの出力が前記臨界値を下回るように、前記目標値を決定し、
    前記制御部は、タイマを用いて、前記発電システムの出力が前記目標値に到達したか否かを判定する
    ことを特徴とする発電制御システム。
  15. 電力を出力可能な発電システムに対する出力抑制に関する抑制値を含んだスケジュール情報を取得する第1取得部と、
    前記発電システムから電力系統へ逆潮流されている逆潮流電力に関する逆潮流情報を取得する第2取得部と、
    前記抑制値に応じて前記発電システムの出力の目標値を決定する制御部と、
    前記目標値を前記発電システムへ出力する出力部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記逆潮流情報から前記逆潮流電力が発生する電力の臨界値を得て、
    前記抑制値が前記臨界値よりも低いとき、前記発電システムの出力が前記臨界値を下回るように、前記目標値を決定し、
    前記制御部は、
    前記発電システムの出力が前記臨界値に向かって収束するように前記目標値を調整し、
    前記出力が所定の期間内に前記臨界値以下に収束しなくなる場合、前記目標値を前記抑制値へ設定して、前記所定の期間内において前記出力を強制的に遷移させる
    ことを特徴とする発電制御システム。
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