JP6928883B2 - 報知システム - Google Patents

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Description

この発明は、複数の報知装置を含む報知システムに関する。
特許文献1は、複数のシグナルコラムが一つの中央シグナルコラムに接続された構成を開示している。中央シグナルコラム以外の複数のシグナルコラムは、監視対象である複数の技術的装置にそれぞれ取り付けられている。これらのシグナルコラムは、対応する技術的装置が重大な状態にあるときに赤色で点灯する赤色点灯ユニットを備えている。中央シグナルコラムは、他のシグナルコラムから遠く離れた位置にある。中央シグナルコラムは、複数の赤色交換モジュールを備えている。これらの赤色交換モジュールは、複数の技術的装置のシグナルコラムに1対1に対応している。技術的装置のシグナルコラムの赤色点灯ユニットが赤色で点灯するとき、中央シグナルコラムでは、当該赤色点灯状態のシグナルコラムに対応する赤色交換モジュールが赤色で点灯する。
特開2010−157213号公報
特許文献1の構成により、生産現場等における管理者は、中央シグナルコラムにおける複数の赤色交換モジュールの点灯状態を見ることによって、対処が必要な事象が発生した技術的装置を特定し、その事象に対処するように作業者に指示を出すことができる。しかし、このような事象が複数の技術的装置において同時に発生すると、どの技術的装置の事象から対処すべきかの判断が難しい。しかも、管理者は、複数の事象に対する対処の順序を決定してから、その順序に基づいて作業者に指示を出すので、作業者が各事象への対処を開始するまでに時間がかかる。また、対処の順序を決定しないとすれば、より重大な事象への対処が後回しにされるおそれがあるので、生産現場全体の稼働率が低下するおそれがある。
そこで、この発明の一実施形態は、優先順位に関する情報を迅速かつ適切に提供可能な報知システムを提供する。
この発明は、複数の報知装置と、前記複数の報知装置に通信可能に接続された管理コンピュータとを含む報知システムを提供する。各報知装置は、発報部と、情報入力を受け付ける情報受付手段と、前記管理コンピュータから送信される命令を受信する命令受信手段と、発報制御手段と、送信手段とを含む。前記発報制御手段は、前記情報受付手段が受け付けた情報および前記命令受信手段が受信した命令に応じた報知を行うように前記発報部を制御する。前記送信手段は、前記情報受付手段が受け付けた情報に対応する情報を前記管理コンピュータに送信する。前記管理コンピュータは、受信手段と、記憶手段と、決定手段と、命令手段とを含む。前記受信手段は、前記複数の報知装置の前記送信手段によって送信された情報を受信する。前記記憶手段は、前記複数の報知装置の優先順位を決定するためのルールを記憶する。前記決定手段は、前記受信手段が受信した情報を前記ルールに当てはめて前記複数の報知装置の優先順位を決定する。前記命令手段は、前記決定手段によって最上位の優先順位が与えられた報知装置に対して、当該報知装置が最優先報知装置であることを表わす最優先報知の実行を指令する最優先報知命令を送信する。
この構成により、各報知装置では、例えば何らかの事象の発生に応じて情報受付手段が情報の入力を受け付けると、発報制御手段が、当該情報に応じた報知を行うように発報部を制御する。そのため、この報知を受けた者は、事象の発生を把握できる。そして、送信手段が、当該情報に対応する情報を管理コンピュータに送信する。管理コンピュータでは、受信手段が、複数の報知装置の送信手段によって送信された情報を受信すると、決定手段が、記憶手段に記憶されたルールに当該情報を当てはめて複数の報知装置の優先順位を決定する。そして、命令手段が、決定手段によって最上位の優先順位が与えられた報知装置に対して最優先報知命令を送信する。最優先報知命令を命令受信手段によって受信した報知装置では、発報制御手段が、最優先報知命令に応じた報知を行うように発報部を制御するので、発報部は、当該報知装置が最優先報知装置であることを表わす最優先報知を実行する。そのため、例えば、対処が必要な複数の事象が同時に発生した場合に、作業者は、管理者からの指示がなくても、最優先報知装置に関連する事象に最優先で対処すべきであることを最優先報知によって把握できるので、事象の対処に速やかに取りかかれる。こうして、優先順位に関する情報を迅速かつ適切に提供可能な報知システムを実現できる。
この発明の一実施形態では、前記ルールは、前記報知装置の前記送信手段が前記管理コンピュータに送信する情報に基づいて前記複数の報知装置を順位づけするように定められている。
この構成により、管理コンピュータの決定手段は、複数の報知装置の送信手段によって送信された情報をルールに当てはめて報知装置を順位づけすることにより、複数の報知装置の優先順位を決定することができる。したがって、複数の報知装置の情報受付手段が受け付ける情報に基づいて、複数の報知装置を適切に順位付けして、優先順位に関する情報を適切に提供できる。
この発明の一実施形態では、前記報知装置の前記送信手段が前記管理コンピュータに送信する情報は、緊急度を特定可能な情報を含む。前記ルールは、前記緊急度に関する情報に基づいて前記複数の報知装置を順位づけするように定められている。
この構成により、管理コンピュータの決定手段は、複数の報知装置の送信手段によって送信された情報から特定される緊急度に関する情報をルールに当てはめて複数の報知装置を順位づけする。これにより、決定手段は、複数の報知装置の優先順位を、緊急度に応じて適切に決定することができるので、優先順位に関する適切な情報を提供できる。
この発明の一実施形態では、前記管理コンピュータは、前記複数の報知装置を、各報知装置が複数のグループのいずれかに属するように分類している。前記報知装置の前記送信手段が前記管理コンピュータに送信する情報は、当該報知装置が属するグループを特定可能な情報を含む。前記ルールは、各報知装置が属するグループに基づいて前記複数の報知装置を順位づけするように定められている。
この構成により、管理コンピュータの決定手段は、複数の報知装置の送信手段によって送信された情報から各報知装置の所属グループを特定し、その特定されたグループに基づいて、複数の報知装置を順位づけする。これにより、決定手段は、複数の報知装置の優先順位を、各報知装置の所属グループに応じて適切に決定することができる。
この発明の一実施形態では、前記記憶手段は、前記複数の報知装置の前記送信手段が送信する情報のうち因果関係を有する複数の異常を表わす情報の組み合わせを記憶している。前記受信手段が前記複数の報知装置の前記送信手段から受信した情報が、因果関係を有する複数の異常を表わす情報である場合に、前記ルールは、当該因果関係に基づいて前記複数の報知装置を順位づけするように定められている。
この構成により、管理コンピュータの決定手段は、複数の報知装置の送信手段によって送信された情報から特定される異常間の因果関係に基づいて、複数の報知装置を順位づけする。これにより、決定手段は、複数の報知装置の優先順位を、異常間の因果関係に応じて適切に決定することができる。
この発明の一実施形態では、前記命令手段は、いずれかの報知装置に前記最優先報知命令を送信した場合には、前記最優先報知装置以外の少なくとも1つの報知装置に対して、前記最優先報知装置の存在を表わす最優先存在報知の実行を指令する最優先存在報知命令を送信する。
この構成により、最優先存在報知命令を命令受信手段によって受信した報知装置では、発報制御手段が、最優先存在報知命令に応じた報知を行うように発報部を制御するので、発報部は、最優先報知装置の存在を表わす最優先存在報知を実行する。最優先存在報知に接した作業者等は、他の報知装置によって最優先報知がされていること知る。したがって、最優先報知装置による最優先報知に接することができない作業者等に対して、最優先報知がされている事実を報せることができる。それにより、最優先報知装置が報知する事象への早期対応等を促すことができる。
この発明の一実施形態では、前記報知装置は、操作者によって操作される操作スイッチへの操作入力を受け付ける操作入力受付手段をさらに含む。前記報知装置の前記送信手段は、当該報知装置の前記操作入力受付手段が前記操作入力を受け付けると、所定の操作情報を前記管理コンピュータに送信する。前記管理コンピュータの前記受信手段が、前記最優先報知装置から前記操作情報を受信した場合には、前記命令手段は、当該最優先報知装置に対する最優先報知命令を取り消し、前記決定手段は、当該最優先報知装置を除外して前記複数の報知装置の優先順位を決定する。
この構成により、作業者等の操作者が、例えば、最優先報知装置に関連する事象に対処するために最優先報知装置に到着して操作スイッチを操作すると、最優先報知装置では、操作入力受付手段が操作スイッチへの操作入力を受け付けて、送信手段が操作情報を管理コンピュータに送信する。管理コンピュータでは、受信手段が最優先報知装置から操作情報を受信すると、命令手段が、当該最優先報知装置に対する最優先報知命令を取り消し、決定手段が、当該最優先報知装置を除外して複数の報知装置の優先順位を再決定する。これにより、例えば、複数の報知装置において同時に優先報知すべき事象が生じている場合には、直前まで最優先報知装置だった報知装置の代わりに、別の報知装置が最優先報知を行う。そのため、作業者は、この最優先報知によって、次に対処等を行うべき最優先報知装置を把握できるので、この最優先報知装置に関する事象への対処等に速やかに取りかかれる。
この発明の一実施形態では、前記命令手段は、前記決定手段によって最上位より低い優先順位が与えられた報知装置に対して、当該報知装置が次優先報知装置であることを表わす次優先報知の実行を指令する次優先報知命令を送信する。
この構成により、次優先報知命令を命令受信手段によって受信した報知装置では、発報制御手段が、次優先報知命令に応じた報知を行うように発報部を制御するので、発報部は、当該報知装置が次優先報知装置であることを表わす次優先報知を実行する。そのため、作業者は、次優先報知を行っている報知装置とは別に最優先報知装置が存在することを把握できる。これにより、作業者は、最優先報知装置を見つけ出して、最優先報知装置に関連する事象の対処等に一層速やかに取りかかれる。そして、作業者は、次優先報知装置の存在を把握しているので、最優先報知装置に関連する事象の対処等の後には、次優先報知装置に関連する事象の対処等に速やかに取りかかれる。こうして、作業者は、優先順位の高い順に事象等に対処できる。
この発明の一実施形態では、前記発報部は、情報を可変表示する表示部を含む。前記最優先報知命令を受信した報知装置の前記発報制御手段は、前記情報受付手段が受け付けた情報を第1表示属性によって表示し、前記最優先報知を前記第1表示属性とは異なる第2表示属性によって表示するように前記表示部を制御する。
この構成により、最優先報知命令を受信した報知装置の表示部には、情報受付手段が受け付けた情報と、最優先報知とが、互いに異なる表示属性によって表示される。そのため、最優先報知命令の表示部を見た者は、情報受付手段が受け付けた情報と、最優先報知との両方を区別して視認することができる。
この発明の一実施形態では、前記受信手段が受信した情報が異常を表わす情報である場合に、前記決定手段は、前記複数の報知装置の優先順位の決定を実行する。
この構成により、管理コンピュータでは、受信手段が異常の発生に応じた情報を受信すると、決定手段が優先順位を更新する。そのため、更新後の優先順位に基づいて最優先報知装置となった報知装置が最優先報知を実行することにより、作業者は、最新状況に応じて適切に定められた最優先報知装置に関連する事象の対処等に速やかに取りかかれる。
図1は、この発明の一実施形態に係る報知システムの構成を示す概念図である。 図2は、報知システムの電気的構成例を示すブロック図である。 図3は、報知システムを構成する報知装置に記憶された第1テーブルを示す図である。 図4は、報知装置の動作例を説明するためのフローチャートである。 図5は、報知システムを構成する管理コンピュータに記憶された第2テーブルを示す図である。 図6は、管理コンピュータに記憶された第3テーブルを示す図である。 図7は、管理コンピュータに記憶された第4テーブルを示す図である。 図8は、管理コンピュータに記憶された第5テーブルを示す図である。 図9は、管理コンピュータの動作例を説明するためのフローチャートである。 図10は、管理コンピュータが実行する優先順位決定処理を説明するためのフローチャートである。 図11は、優先順位決定処理後に更新された第5テーブルを示す図である。 図12は、報知装置の動作例を説明するためのフローチャートである。 図13は、管理コンピュータの動作例を説明するためのフローチャートである。 図14は、報知装置の動作例を説明するためのフローチャートである。 図15は、報知装置の動作例を説明するためのフローチャートである。 図16は、第1変形例に係る優先順位決定処理を説明するためのフローチャートである。 図17は、第1変形例に係る優先順位決定処理に関連して管理コンピュータに記憶された第6テーブルを示す図である。 図18は、第2変形例に係る優先順位決定処理を説明するためのフローチャートである。 図19は、第2変形例に係る優先順位決定処理に関連して記憶装置に記憶された第7テーブルを示す図である。 図20は、第2変形例に係る優先順位決定処理に関連して管理コンピュータに記憶された第8テーブルを示す図である。
図1は、この発明の一実施形態に係る報知システム1の構成を示す概念図である。報知システム1は、例えば工場の生産現場に設けられている。生産現場には、第1機械装置MA、第2機械装置MB、第3機械装置MC、第4機械装置MD、第5機械装置ME、第6機械装置MF、第7機械装置MG、第8機械装置MH(以下、総称するときには「機械装置M」という。)が設置されている。機械装置Mの数は、任意に変更できる。この実施形態では、複数の機械装置Mが、第1グループGA〜第3グループGC(以下、総称するときには「グループG」という。)のいずれかにまとめられている。具体的には、第1機械装置MA、第2機械装置MBおよび第3機械装置MCは、第1グループGAを構成している。第4機械装置MD、第5機械装置MEおよび第6機械装置MFは、第2グループGBを構成している。第7機械装置MGおよび第8機械装置MHは、第3グループGCを構成している。同じグループGに属する複数の機械装置Mは、この実施形態では隣接して配置されるが、機械装置M間に所定の距離を隔てるように離れて配置されてもよい。
報知システム1は、第1機械装置MA〜第8機械装置MHにそれぞれ取り付けられた第1報知装置2A〜第8報知装置2H(以下、総称するときには「報知装置2」という。)を含む。報知装置2は、当該報知装置2に対応付けられた機械装置Mを制御する制御装置4に、有線または無線の入力信号線5を介して接続されている。制御装置4は、対応する機械装置Mの動作を制御するプログラマブルロジックコントローラ(PLC)であってもよい。制御装置4から出力された情報は、入力信号線5を介して報知装置2に周期的に入力される。この情報は、対応する機械装置Mの状態(例えば、正常動作中、または故障や部品欠品やその他の異常の発生)を表わす信号である。この情報(以下「状態情報」という。)には、機械装置Mで発生し得る事象(故障とは限らない)に応じて複数の種類(この実施形態では第1情報から第16情報までの16種類)が存在する。各報知装置2は、当該報知装置2に対応付けられた機械装置Mが属するグループGに属している。そのため、第1報知装置2A、第2報知装置2Bおよび第3報知装置2Cは、第1グループGAに属しており、第4報知装置2D、第5報知装置2Eおよび第6報知装置2Fは、第2グループGBに属しており、第7報知装置2Gおよび第8報知装置2Hは、第3グループGCに属している。各報知装置2には、識別情報が割り当てられている。この実施形態における各報知装置2の識別情報は、MACアドレス(Media Access Control address)等の物理アドレスである。
この実施形態における報知装置2は、全体として柱状の基本形態を有している。第1報知装置2Aを参照して、報知装置2は、機械装置Mにおける適所に固定されるベース6と、ベース6によって支持された表示部7とを含む。ベース6は、柱状(典型的には円柱状)に構成されている。表示部7は、ベース6と整合する大きさおよび形状の柱状(例えば円柱状)に構成されている。表示部7は、ベース6上に積層された下表示部71と、下表示部71上に積層された中表示部72と、中表示部72上に積層された上表示部73とを含んでいる。このような報知装置2は、いわゆる積層信号灯である。
下表示部71、中表示部72および上表示部73のそれぞれは、光源8と、光源8の周囲を覆う筒状(例えば円筒状)のグローブ9とを含む。この実施形態の光源8は、発光ダイオードである。この実施形態のグローブ9は、無色透明または白色透光性であり、光源8が発した光をそのままの色で外部に放出させる。光源8の発光色は、表示部7の表示色となる。この実施形態では、下表示部71の表示色は緑色であり、中表示部72の表示色は黄色であり、上表示部73の表示色は赤色である。なお、下表示部71、中表示部72および上表示部73では、それぞれの表示色に応じて光源8の発光色が異なってもよいし、光源8の発光色が同じ色(例えば白色)であって、グローブ9が、対応する表示色で着色されていてもよい。各報知装置2では、下表示部71、中表示部72および上表示部73の光源8が同時に発光することはなく、下表示部71、中表示部72および上表示部73のいずれか1つにおける光源8が選択的に発光する。報知装置2の表示部7は、当該報知装置2に対応付けられた機械装置Mの稼働状態等の情報を、表示色や点灯パターンによって可変表示する。表示部7の点灯パターンは、通常点灯(連続点灯)と、点滅と、フラッシュとを含む。「点滅」とは、一定の短時間点灯と一定の短時間滅灯とを周期的に繰り返す点灯パターンをいう。「フラッシュ」とは、一定の極短時間点灯(点滅の場合よりも短時間の点灯)とその後の一定の短時間滅灯(点灯時間よりも長い時間の消灯)とを周期的に繰り返す点灯パターンをいう。
制御装置4から報知装置2に入力される状態情報は、表示部7の表示色を指定するための複数種類(この実施形態では、緑色、黄色および赤色に応じた3種類)の色情報と、例えば1〜6のいずれかの数字によって構成された詳細状態コードとを含む。状態情報は、色情報と詳細状態コードとの組み合わせによって、前述した第1情報〜第16情報へと細分化されている。詳細状態コードについて制御装置4から報知装置2に入力できる情報量に応じて、多数の詳細状態コードを設定することができる。当該情報量が8ビットである場合には、0〜255の範囲で詳細状態コードを設定することができる。
報知システム1は、第1報知装置2A〜第8報知装置2Hの周辺にそれぞれ配置された第1操作スイッチ10A〜第8操作スイッチ10H(以下、総称するときには「操作スイッチ10」という。)をさらに含む。操作スイッチ10は、生産現場において保守を担当する保守作業者等の操作者によって操作される。操作スイッチ10は、信号線11を介して、対応する報知装置2に接続されている。操作スイッチ10として、静電容量式のタッチセンサを用いることができる。操作スイッチ10は、この実施形態では、報知装置2から離れた位置に配置されているが、報知装置2に一体化されてもよい。この実施形態における操作スイッチ10は、操作者の手によって押し操作(より詳細にはタッチ操作)される。一方、報知装置2から離れた位置に配置された場合における操作スイッチ10は、操作者の足踏みによって操作されるフットスイッチであってもよい。操作者が操作スイッチ10を押し操作する度に、当該操作スイッチ10は情報を生成して、対応する報知装置2に入力する。この情報の一例は、パルス信号である。
報知システム1は、複数の報知装置2を管理する管理コンピュータ13をさらに含む。管理コンピュータ13は、設定スイッチ等の入力部(図示せず)を少なくとも備えている。管理コンピュータ13は、設定スイッチでなくキーボード等によって構成された入力部(図示せず)と、モニタ等の表示部(図示せず)とを備えたパーソナルコンピュータであってもよい。各報知装置2は、有線または無線の第1ネットワーク14を介して管理コンピュータ13に通信可能に接続されている。第1ネットワーク14として、IO−Link等の接続技術による通信線を用いることができる。この実施形態では、第1ネットワーク14が無線によって構成されている。そのため、報知装置2は、第1ネットワーク14につながる無線通信ユニット15を含む。無線通信ユニット15は、例えば表示部7上に設けられる。各報知装置2が有する情報は、無線通信ユニット15から第1ネットワーク14を経て管理コンピュータ13に送信される。管理コンピュータ13からの命令は、第1ネットワーク14を経て、当該命令の対象となる報知装置2に送信される。
報知システム1は、第1グループGA〜第3グループGCの周辺にそれぞれ配置された第1報知機器16A〜第3報知機器16C(以下、総称するときには「報知機器16」という。)をさらに含む。報知機器16として、任意の警報器を用いることができる。報知機器16は、報知装置2と同様の積層信号灯であってもよい。報知機器16は、有線または無線の入力信号線17を介して管理コンピュータ13に接続されている。報知機器16は、管理コンピュータ13から送信された発報命令に応じて、発光および音響の少なくともいずれかによる警報を発する。
報知システム1は、有線または無線の第2ネットワーク18を介して管理コンピュータ13に通信可能に接続された記憶装置19およびネットワーク報知機器20をさらに含む。第2ネットワーク18として、LAN(Local Area Network)を用いることができる。記憶装置19は、モニタ等の表示部(図示せず)とキーボード等の入力部(図示せず)とを備えたコンピュータ(典型的にはパーソナルコンピュータ)である。記憶装置19は、管理コンピュータ13が報知装置2等から受信した情報を履歴として記憶する。この履歴は、各報知装置2の動作履歴を含む。ネットワーク報知機器20として、報知機器16と同様に、任意の警報器を用いることができる。ネットワーク報知機器20は、機械装置Mから離れた場所(生産現場の外でも構わない)に配置されている。ネットワーク報知機器20は、管理コンピュータ13から送信された発報命令に応じて、発光および音響の少なくともいずれかによる警報を発する。
図2は、報知システム1の電気的構成例を示すブロック図である。第1報知装置2Aを参照して、各報知装置2は、対応する制御装置4につながった入力信号線5に接続されるインタフェース部である受付部21と、対応する操作スイッチ10につながった信号線11に接続されるインタフェース部である入力部22と、前述した無線通信ユニット15を含む。受付部21は、制御装置4からの状態情報の入力を受け付ける情報受付手段として機能する。入力部22は、操作スイッチ10の操作入力を受け付ける操作入力受付手段として機能する。無線通信ユニット15は、第1ネットワーク14に接続されるインタフェース部である。無線通信ユニット15は、第1ネットワーク14を介して管理コンピュータ13から送信される命令を受信する命令受信手段として機能する。無線通信ユニット15は、受付部21が受け付けた情報に対応する情報を管理コンピュータ13に送信する送信手段としても機能する。
各報知装置2は、CPU(中央処理ユニット)23と、発報部24と、時間を計測するタイマ25と、報知装置2の動作条件等の情報を記憶する記憶部26とを含む。発報部24は、前述した表示部7と、例えばベース6に内蔵されたブザー27とを含む。CPU23は、発報制御手段として機能する。そのため、CPU23は、受付部21が制御装置4から受け付けた状態情報と、無線通信ユニット15が受信した命令とに応じた報知を行うように発報部24を制御する。CPU23による発報部24の制御内容については、追って詳しく説明する。CPU23は、必要に応じてタイマ25の計時時間を参照しながら処理を実行する。
受付部21が制御装置4から受け付ける状態情報と、当該状態情報に含まれる色情報に対応する表示色と、当該状態情報に含まれる詳細状態コードとの関係は、第1テーブル28(図3参照)にまとめられて記憶部26に記憶されている。表示色と詳細状態コードとを組み合わせた情報(以下「組み合わせ情報」という。)によって、対応する機械装置Mの状態情報が第1情報〜第16情報のいずれであるかを特定することができる。つまり、各組み合わせ情報は、第1情報〜第16情報のいずれかに対応している。この実施形態では、緑色の表示色に対応する第1情報〜第4情報は、機械装置Mが正常に運転していることや、緊急度が低い事象が機械装置Mに生じていることを表わしている。黄色の表示色に対応する第5情報〜第10情報は、第1情報〜第4情報よりも緊急度が高い事象が機械装置Mに生じていることを表わしている。赤色の表示色に対応する第11情報〜第16情報は、第5情報〜第10情報よりも緊急度が高い異常が機械装置Mに生じていることを表わしている。第5情報〜第16情報は、異常を表わす情報である。第5情報〜第10情報が表わす異常は、例えば部品が欠品しそうであることであり、第11情報〜第16情報が表わす異常は、例えば機械装置Mが故障したことや部品が欠品したことである。
図4は、報知装置2の動作例(具体的には表示部7の表示色の変更に係る動作例)を説明するためのフローチャートである。各報知装置2では、受付部21が、制御装置4からの状態情報の入力を周期的に受け付け、CPU23が、受付部21が受け付けた最新の状態情報を第1表示属性によって表示するように表示部7を制御する。この実施形態における第1表示属性は、表示部7の表示色である。一例として、受付部21が受け付けた最新の状態情報が第1情報である場合には、CPU23は、下表示部71の光源8を連続点灯させることによって、表示部7を緑色で通常点灯させる。機械装置Mにおける事象の発生に伴って、制御装置4から入力される状態情報に変化があり、状態情報に含まれる色情報も変化すると(ステップS1:YES)、CPU23は、表示部7の表示色を変更する(ステップS2)。そのため、受付部21が受け付ける状態情報が例えば第1情報から第5情報に変化すると、CPU23は、下表示部71の光源8を消灯して中表示部72の光源8を連続点灯させることによって、表示部7を黄色で通常点灯させる。CPU23は、点灯パターンが点滅やフラッシュである表示部7の表示色を変更する場合には、表示部7の点灯パターンを通常点灯に変更する。そして、CPU23は、変化後の状態情報に対応する組み合わせ情報(表示色および詳細状態コード)と、当該報知装置2の識別情報とを、無線通信ユニット15によって管理コンピュータ13に送信する(ステップS3)。
図2を参照して、管理コンピュータ13は、CPU30と、第1ネットワーク14に接続されるインタフェース部である第1送受信部31と、第2ネットワーク18に接続されるインタフェース部である第2送受信部32と、報知機器16につながった入力信号線17に接続されるインタフェース部である出力部33とを含む。第1送受信部31は、第1報知装置2A〜第8報知装置2Hの無線通信ユニット15によって送信された情報を受信する受信手段として機能する。管理コンピュータ13は、時間を計測するタイマ34と、様々な情報を記憶する記憶部35とを含む。CPU30は、必要に応じてタイマ34の計時時間を参照しながら処理を実行する。記憶部35には、CPU30が実行する処理についてのプログラムも格納されている。
図5は、管理コンピュータ13の記憶部35に記憶された第2テーブル36を示す図である。報知装置2と、当該報知装置2の識別情報と、当該報知装置2が属するグループG(第1グループG1〜第3グループGCのいずれか)との関係が、各報知装置2の基本情報として第2テーブル36にまとめられている。そのため、管理コンピュータ13は、複数の報知装置2を、各報知装置2が複数のグループGのいずれかに属するように第2テーブル36において分類している。報知装置2の無線通信ユニット15が管理コンピュータ13に送信する情報は、当該報知装置2の識別情報を送信元情報として含んでいる。そのため、管理コンピュータ13のCPU30は、報知装置2から受信した情報に含まれる識別情報に基づいて第2テーブル36を参照することによって、当該報知装置2が第1報知装置2A〜第8報知装置2Hのどれであるかを特定したり、当該報知装置2が属するグループGを特定したりすることができる。
図6は、管理コンピュータ13の記憶部35に記憶された第3テーブル37を示す図である。各報知装置2の無線通信ユニット15から管理コンピュータ13に送信される組み合わせ情報には、例えば0から10までの異常レベルが設定されている。10に近い(高い)異常レベルが設定された組み合わせ情報に対応する事象の緊急度は高い。0に近い(低い)異常レベルが設定された組み合わせ情報に対応する事象の緊急度は低い。組み合わせ情報と、当該組み合わせ情報に設定された異常レベルとの関係は、第3テーブル37にまとめられている。管理コンピュータ13のCPU30は、報知装置2から受信した組み合わせ情報に基づいて第3テーブル37を参照することによって、当該報知装置2に対応付けられた機械装置Mにおける事象の異常レベル、つまり緊急度を特定することができる。
図7は、管理コンピュータ13の記憶部35に記憶された第4テーブル38を示す図である。報知装置2が属するグループGと、当該報知装置2に対応付けられた機械装置Mにおける事象の異常レベルとの組み合わせには、例えば1から23までの優先レベルが設定されている。23に近い(高い)優先レベルが設定された組み合わせに対応する事象では、対処すべき優先度が高い。0に近い(低い)優先レベルが設定された組み合わせに対応する事象では、対処すべき優先度が低い。グループGと異常レベルとの組み合わせと、当該組み合わせに設定された優先レベルとの関係は、第4テーブル38にまとめられている。この実施形態では、第1グループGAに属する機械装置Mにおいて異常レベルが4〜10である事象は、第2グループGBに属する機械装置Mにおける事象よりも優先度が高くなるように設定されている。第1グループGAに属する機械装置Mにおいて異常レベルが1〜3である事象の優先レベルは、第2グループGBに属する機械装置Mにおいて異常レベルが8〜10である事象の優先レベルとそれぞれ同じになるように設定されている。第2グループGBに属する機械装置Mにおいて異常レベルが5〜10である事象は、第3グループGCに属する機械装置Mにおける事象よりも優先度が高くなるように設定されている。第2グループGBに属する機械装置Mにおいて異常レベルが1〜4である事象の優先レベルは、第3グループGCに属する機械装置Mにおいて異常レベルが7〜10である事象の優先レベルとそれぞれ同じになるように設定されている。
管理コンピュータ13のCPU30は、異常レベルを特定した事象に対応する報知装置2が属するグループGと当該異常レベルとの組み合わせに基づいて、第4テーブル38を参照する。これにより、CPU30は、当該報知装置2に対応付けられた機械装置Mにおける事象の優先レベルを特定することができる。
図8は、管理コンピュータ13の記憶部35に記憶された第5テーブル39を示す図である。第5テーブル39には、各報知装置2が管理コンピュータ13に送信した最新の組み合わせ情報および点灯パターンが記録されている。管理コンピュータ13のCPU30は、組み合わせ情報が管理コンピュータ13の第1送受信部31によって受信されたタイミングからの経過時間を、タイマ34によって計測して、「状態継続時間」として第5テーブル39に記録する。第5テーブル39には、各報知装置2に対応付けられた機械装置Mにおける事象への作業者による対応状態が記録されている。事象への対応が未着手である場合の対応状態は、「未着手」に設定され、作業者が事象に対応中である場合の対応状態は、「着手中」に設定される。
図9は、管理コンピュータ13の動作例を説明するためのフローチャートである。管理コンピュータ13では、第1送受信部31が報知装置2からの組み合わせ情報を受信すると(ステップS11:YES)、CPU30は、第5テーブル39において当該報知装置2に関する情報を更新する(ステップS12)。具体的には、第1送受信部31は、組み合わせ情報と一緒に当該報知装置2の識別情報も受信する。これらの情報を以下では「受信情報」という。CPU30は、当該報知装置2を識別情報によって特定する。そして、CPU30は、第5テーブル39において当該報知装置2に関する組み合わせ情報の内訳(表示色および詳細状態コード)のうち受信情報とは異なる情報を、受信情報における最新の情報に変更する。また、CPU30は、当該報知装置2の対応状態を「未着手」に設定する。そして、CPU30は、当該報知装置2の状態継続時間をリセットする。これにより、タイマ34による時間計測が、0秒から再開される。
図8は、更新後における第5テーブル39の一例を示している。表示色が黄または赤である報知装置2が存在する場合には、当該報知装置2に対応付けられた機械装置Mにおいて異常が発生している。このような報知装置2が複数存在する場合には、複数の機械装置Mにおいて異常が同時に発生している。CPU30は、表示色が黄または赤である複数の報知装置2が存在することを更新後の第5テーブル39において確認すると(ステップS13:YES)、つまり報知装置2から受信した受信情報に異常を表わす情報が含まれると、優先順位決定処理を実行する(ステップS14)。優先順位決定処理とは、対処すべき異常の順番、換言すれば黄または赤の表示色で異常発生を報知している複数の報知装置2の優先順位を決定する処理である。複数の報知装置2の優先順位を決定するためルール100がある。管理コンピュータ13の記憶部35は、ルール100を記憶する記憶手段として機能する(図2参照)。ルール100は、報知装置2の無線通信ユニット15が管理コンピュータ13に送信する組み合わせ情報に基づいて複数の報知装置2を順位づけするように定められている。CPU30は、当該組み合わせ情報をルール100に当てはめて複数の報知装置2の優先順位を決定する決定手段として機能する。
図10は、優先順位決定処理を説明するためのフローチャートである。優先順位決定処理として、まず、CPU30は、第5テーブル39を参照して、表示色が黄または赤であって対応状態が「未着手」になっている報知装置2を抽出する(ステップS141)。図8の第5テーブル39の場合には、第1報知装置2A、第3報知装置2C、第6報知装置2Fおよび第7報知装置2Gが、優先順位が与えられる対象として抽出される。一方、表示色が赤であるものの対応状態が「着手中」になっている第8報知装置2Hは、既に異常への対処が開始されているので、抽出対象から除外される。また、状態継続時間が所定の閾値よりを超えている報知装置2は、何らかの理由によって敢えて放置されている場合があるので、抽出対象から除外されてもよい。
次に、CPU30は、抽出した報知装置2に対応する状態継続時間および優先レベルを取得する(ステップS142)。具体的に、CPU30は、第5テーブル39を参照して、当該報知装置2に対応する状態継続時間を取得する。優先レベルの取得に関し、CPU30は、当該報知装置2に対応する組み合わせ情報を第5テーブル39から取得し、当該報知装置2が属するグループGを第2テーブル36(図5参照)から特定する。そして、CPU30は、当該組み合わせ情報に対応する異常レベルを第3テーブル37(図6参照)から特定し、当該異常レベルと当該グループGとの組み合わせに対応する優先レベルを第4テーブル38(図7参照)から特定する。図8の場合、第5テーブル39の右端に記載されているように、第1報知装置2Aの優先レベルは「16」であり、第3報知装置2Cの優先レベルは「14」であり、第6報知装置2Fの優先レベルは「16」であり、第7報知装置2Gの優先レベルは「2」である。
次に、CPU30は、優先レベルを第1基準とし、状態継続時間を第2基準として、今回抽出した複数の報知装置2の優先順位を決定する(ステップS143)。第1基準は、第2基準よりも優先される基準である。図8の場合、CPU30は、優先レベルに基づいて暫定順位を決定する。優先レベルが高いほど暫定順位は高い。その結果、第1報知装置2Aおよび第6報知装置2Fの暫定順位は共に1位になり、第3報知装置2Cの暫定順位は3位になり、第7報知装置2Gの暫定順位は4位になる。そして、CPU30は、暫定順位が同じ第1報知装置2Aおよび第6報知装置2Fを状態継続時間に基づいて順位付けする。この実施形態では、状態継続時間が長いほど優先度が高い。その結果、状態継続時間が長い第1報知装置2Aが第6報知装置2Fよりも上位になる。そのため、最終的に、CPU30は、第1報知装置2Aの優先順位を1位(最上位)にし、第6報知装置2Fの優先順位を2位にし、第3報知装置2Cの優先順位を3位にし、第7報知装置2Gの優先順位を4位(最下位)にする。
このように、CPU30は、優先レベルが高く状態継続時間が長い報知装置2ほど優先順位を高くするというルール100に、報知装置2から受信した組み合わせ情報を当てはめて、複数の報知装置2の優先順位を決定する。優先レベルは、異常の緊急度に関する異常レベルと、報知装置2が属するグループGとに基づいて定められる(図7参照)。そのため、ルール100は、異常レベル(異常の緊急度に関する情報)と、各報知装置2が属するグループGとに基づいて複数の報知装置2を順位付けするように定められている。ルール100は、異常レベルだけに基づいて複数の報知装置2を順位付けするように定められてもよいし、グループGだけに基づいて複数の報知装置2を順位付けするように定められてもよい。
図9を参照して、CPU30は、優先順位を決定した報知装置2毎の点灯パターンを決定する(ステップS15)。一例として、CPU30は、最上位の優先順位を与えた報知装置2(以下「最優先報知装置2X」ということがある。)の点灯パターンを「フラッシュ」に決定し、2位以降の優先順位を与えた報知装置2(以下「次優先報知装置2Y」ということがある。)の点灯パターンを「点滅」に決定する。2位の報知装置2だけでなく3位以降の報知装置2も、次優先報知装置2Yに該当し得る。CPU30は、最優先報知装置2Xおよび次優先報知装置2Y以外の報知装置2の点灯パターンを従前と同じ「通常点灯」に決定する。
そして、CPU30は、今回の優先順位決定処理によって最上位の優先順位を与えた報知装置2(図8の場合には第1報知装置2A)に対して、当該報知装置2が最優先報知装置2Xであることを表わす最優先報知の実行を指令する最優先報知命令を第1送受信部31によって送信する(ステップS16:命令手段)。最優先報知とは、最優先報知装置2Xの表示部7が従前と同じ表示色でフラッシュすることである。最優先報知命令とは、表示部7の点灯パターンの変更命令である。また、CPU30は、最上位より低い優先順位が与えられた報知装置2(図8の場合には第6報知装置2F)に対して、当該報知装置2が次優先報知装置2Yであることを表わす次優先報知の実行を指令する次優先報知命令を第1送受信部31によって送信する(ステップS16)。次優先報知とは、次優先報知装置2Yの表示部7が従前と同じ表示色で点滅することである。次先報知命令とは、表示部7の点灯パターンの変更命令である。
CPU30は、このようにいずれかの報知装置2に最優先報知命令を送信した場合には、最優先報知装置2X以外の少なくとも1つの報知装置2に対して、最優先報知装置2Xの存在を表わす最優先存在報知の実行を指令する最優先存在報知命令を第1送受信部31によって送信する(ステップS17)。最優先存在報知とは、最優先報知装置2X以外の報知装置2の発報部24が、通常点灯や最優先報知とは異なる態様で最優先報知装置2Xの存在を報知することである。この実施形態における最優先存在報知は、ブザー27の発報である。表示部7の点滅つまり次優先報知も、最優先存在報知の一例であってもよい。また、CPU30は、最優先存在報知命令と同様の発報命令を、最優先報知装置2Xに近い位置にある報知機器16とネットワーク報知機器20とに送信してもよい。この場合、報知機器16およびネットワーク報知機器20は、最優先存在報知と同様の警報を発する。これにより、生産現場から離れた位置でネットワーク報知機器20が発した警報を受けた作業者等は、最優先報知装置2Xの存在を把握できる。また、報知機器16が発した警報を受けた作業者等は、近くに最優先報知装置2Xが存在することを把握できる。つまり、報知機器16およびネットワーク報知機器20の警報を受けた作業者等は、最優先報知装置2Xへ誘導される。管理コンピュータ13がインターネット等の公衆回線につながっている場合には、CPU30は、最優先存在報知に相当する情報を、公衆回線を介して作業者等の携帯端末に送信してもよい。最優先存在報知の内容(点灯パターンや警報等)や送信方法等については、生産現場の都合に応じて適宜設定できる。
そして、CPU30は、第5テーブル39を再更新する(ステップS18)。具体的には、第5テーブル39において、ステップS16およびS17で点灯パターンの変更を命令した報知装置2の点灯パターンを、ステップS15で決定した点灯パターンに変更する。図11は、図8の状態から再更新された第5テーブル39の一例を示している。そして、CPU30は、履歴更新命令を記憶装置19に送信する(ステップS19)。これにより、記憶装置19において、該当する報知装置2の動作履歴が更新される。
図12は、管理コンピュータ13が最優先報知命令を送信した後の報知装置2の動作例(具体的には表示部7の点灯パターンの変更に係る動作例)を説明するためのフローチャートである。優先順位決定処理によって最上位の優先順位が与えられた報知装置2では、無線通信ユニット15が最優先報知命令を受信すると(ステップS21:YES)、CPU23が、表示部7の表示色は従前のまま、最優先報知として点灯パターンをフラッシュに変更する(ステップS22)。この報知装置2に対応付けられた機械装置Mでは異常が発生しているので、表示色は黄または赤であるから、表示部7は、点灯パターンの変更に伴って、黄色または赤色でフラッシュする。このように、最優先報知命令を受信した報知装置2のCPU23は、入力部22が制御装置4から受け付けた状態情報を第1表示属性(この実施形態では表示色)によって表示し、最優先報知を第1表示属性とは異なる第2表示属性(この実施形態では点灯パターン)によって表示するように表示部7を制御する。最優先報知を実行する報知装置2のCPU23は、当該報知装置2が最優先報知装置2Xであることを最優先報知によって周囲にアピールする。
表示部7がフラッシュしている報知装置2を見た作業者は、当該報知装置2(図11の第5テーブル39の場合には第1報知装置2A)が最優先報知装置2Xであること、つまり当該報知装置2に対応付けられた機械装置Mの異常に最優先で対処すべきことを把握する。この機械装置Mに到着した作業者等の操作者は、まず、最優先報知装置2Xにつながった操作スイッチ10を操作する。最優先報知装置2Xでは、入力部22が操作者による操作スイッチ10の操作入力を受け付けると(ステップS23:YES)、CPU23が、操作入力に対応する所定の操作情報と、当該報知装置2の識別情報とを、無線通信ユニット15によって管理コンピュータ13に送信する(ステップS24)。当該操作情報は、作業者等の操作者による異常対処への着手を表わしている。そして、CPU23は、表示部7の表示色は従前のまま、点灯パターンをリセットする(ステップS25)。これにより、表示部7の点灯パターンがフラッシュから通常点灯に変更されるので、表示部7は、フラッシュ時と同じ色(黄色または赤色)で通常点灯する。作業者の対処によって異常が解消したことを表わす状態情報が制御装置4から最優先報知装置2Xに送信されると、CPU23は、表示部7の表示色を緑色に変更する(図4のステップS2)。これにより、表示部7は、緑色で通常点灯する。
図13は、最優先報知装置2Xが操作情報を送信した後の管理コンピュータ13の動作例を説明するためのフローチャートである。管理コンピュータ13では、第1送受信部31が現在の最優先報知装置2Xから操作情報を受信すると(ステップS31:YES)、CPU30が、当該最優先報知装置2Xに対する最優先報知命令を取り消す(ステップS32)。このとき、CPU30は、次優先報知命令や最優先存在報知命令を送信した他の報知装置2に対して、次優先報知や最優先存在報知を中止させるためのリセット命令を送信する。
そして、CPU30は、第5テーブル39において、操作情報の送信元である報知装置2やリセット命令の送信先である報知装置2に関する情報を更新する(ステップS33)。具体的には、CPU30は、当該送信元である報知装置2や当該送信先である報知装置2についての点灯パターンを通常点灯に変更し、当該送信元である報知装置2についての対応状態を「未着手」から「着手中」に変更する。
第5テーブル39の更新後、CPU30は、前述したステップS13〜S19と同様の処理を実行する(ステップS34〜S40)。具体的には、表示色が黄または赤である複数の報知装置2があれば(ステップS34:YES)、CPU30は、優先順位決定処理を実行することによって、当該報知装置2の優先順位を決定する(ステップS35)。ただし、直前まで最優先報知装置2Xであった報知装置2についての対応状態は、ステップS33にて「着手中」に変更されている。そのため、CPU30は、ステップS35での優先順位決定処理では、直前まで最優先報知装置2Xであった報知装置2を優先順位決定の対象から除外し、当該報知装置2以外の複数の報知装置2の優先順位を決定する。今回の優先順位決定処理において除外された報知装置2は、対応状態が引き続き「着手中」である場合には、次回以降の優先順位決定処理でも優先順位決定の対象から除外される。しかし、当該報知装置2に対応する機械装置Mでの新たな事象の発生に伴って、当該報知装置2の対応状態が「未着手」に変更されると(ステップS12)、当該報知装置2は、優先順位決定の対象として復活する。そして、CPU30は、ステップS35での優先順位決定処理によって最優先報知命令や次優先報知命令や最優先存在報知命令の対象となる報知装置2の点灯パターンを決定する(ステップS36)。CPU30は、該当する報知装置2に対して最優先報知命令や次優先報知命令を送信する(ステップS37)。CPU30は、該当する報知装置2に対して最優先存在報知命令を送信する(ステップS38)。その後、CPU30は、第5テーブル39を再更新し(ステップS39)、履歴更新命令を記憶装置19に送信する(ステップS40)。このように、最優先報知装置2Xに対応付けられた機械装置Mの異常への着手を表わす操作情報が管理コンピュータ13に受信される度に、別の報知装置2が新たな最優先報知装置2Xとして指定される。そのため、複数の異常が同時に発生しても、これらの異常は、優先度が高い順に適宜対処される。
図14は、管理コンピュータ13が次優先報知命令を送信した後の報知装置2の動作例(具体的には表示部7の点灯パターンの変更に係る動作例)を説明するためのフローチャートである。優先順位決定処理によって最上位以外の優先順位を与えた報知装置2では、無線通信ユニット15が次優先報知命令を受信すると(ステップS41:YES)、CPU23が、表示部7の表示色は従前のまま、点灯パターンを点滅に変更する(ステップS42)。この報知装置2に対応付けられた機械装置Mでは異常が発生しているので、表示色は黄または赤であるから、表示部7は、点灯パターンの変更に伴って、黄色または赤色で点滅する。表示部7が点滅している報知装置2を見た作業者は、当該報知装置2(図11の第5テーブル39の場合には第6報知装置2F)が次優先報知装置2Yであること、つまり当該報知装置2に対応付けられた機械装置Mとは別に最優先で対処すべき異常が存在することを把握する。
そして、無線通信ユニット15がリセット命令を受信すると(ステップS43:YES)、次優先報知装置2YのCPU23は、表示部7の表示色は従前のまま、点灯パターンをリセットする(ステップS44)。これにより、表示部7の点灯パターンが点滅から通常点灯に変更されるので、表示部7は、点滅時と同じ色(黄色または赤色)で通常点灯する。ただし、次の優先順位決定処理(ステップS35)によって当該次優先報知装置2Yに最上位の順位が与えられた場合には、当該次優先報知装置2Yは、最優先報知装置2Xに格上げされて、最優先報知装置2Xとしての処理(図12参照)を実行する。
図15は、管理コンピュータ13が最優先存在報知命令を送信した後の報知装置2の動作例を説明するためのフローチャートである。優先順位決定処理によって最上位以外の優先順位が与えられた報知装置2では、無線通信ユニット15が最優先存在報知命令を受信すると(ステップS51:YES)、CPU23が、最優先存在報知を開始する(ステップS52)。最優先存在報知(この実施形態ではブザー27の発報)を受けた作業者は、最優先報知装置2Xが存在することを把握する。そして、最優先存在報知を実行している報知装置2において、無線通信ユニット15がリセット命令を受信すると(ステップS53:YES)、CPU23は、最優先存在報知を終了する(ステップS54)。次優先報知が最優先存在報知である場合には、ステップS51〜S54の処理は、ステップS41〜S44の処理とそれぞれ同じである。
優先順位決定処理には、様々な変形例が考えられる。また、作業者は、管理コンピュータ13に設けられた入力部(図示せず)を操作することによって、変形例に応じてルール100を変更することができる。図16は、第1変形例に係る優先順位決定処理を説明するためのフローチャートである。図16のフローチャートにおいて図10のフローチャートと同じ内容の処理ステップには、同じ符号を付して、その処理ステップの詳しい説明を省略する。後述する第2変形例でも同様である。第1変形例に係る優先順位決定処理では、管理コンピュータ13のCPU30は、まず、第5テーブル39を参照して、表示色が黄または赤であって対応状態が「未着手」になっている報知装置2を抽出し(ステップS141)、当該報知装置2に対応する状態継続時間および優先レベルを取得する(ステップS142)。
複数の機械装置Mにおいて異常が発生した場合、これらの異常には因果関係がある場合がある。例えば、生産現場内の仕掛品が、第1グループGAにおいて、第3報知装置2Cが対応する第3機械装置MCから、第1報知装置2Aが対応する第1機械装置MAを経て、第2報知装置2Bが対応する第2機械装置MBに流れる場合を想定する。この場合、第3機械装置MCにおいて異常が発生すると、仕掛品が第2機械装置MBおよび第1機械装置MAに到達しないので、第2機械装置MBおよび第1機械装置MAでは部品欠品等の異常が発生する。そのため、第3機械装置MCの異常と、第1機械装置MAおよび第2機械装置MBの異常との間には、第3機械装置MCの異常が「主」となって第1機械装置MAおよび第2機械装置MBの異常が「従」となる因果関係がある。このような因果関係は事前に特定されて、図17に示す第6テーブル40にまとめられて管理コンピュータ13の記憶部35に記憶されている。第6テーブル40には、因果関係を構成する複数の異常に対応する報知装置2と、それぞれの異常を表わす表示色および詳細状態コードの組み合わせと、複数の異常の間における主従関係と、当該組み合わせについての優先レベル修正値とが、想定される因果関係のパターン毎に登録されている。つまり、記憶部35は、複数の報知装置2が送信する情報(表示色および詳細状態コード)のうち因果関係を有する複数の異常を表わす情報の組み合わせを、因果関係のパターン毎に記憶している。
一例として、図17における第1パターンの因果関係では、第3報知装置2Cが対応する第3機械装置MCにおいて表示色が「黄」であって詳細状態コードが「1」である異常を要因として、第1報知装置2Aが対応する第1機械装置MAにおいて表示色が「黄」であって詳細状態コードが「3」である異常と、第2報知装置2Bが対応する第2機械装置MBにおいて表示色が「赤」であって詳細状態コードが「2」である異常とが発生する。この場合には、「主」である第3機械装置MCの異常が解消されなければ、作業者は「従」である第1機械装置MAおよび第2機械装置MBの異常に対処できない可能性がある。または、第3機械装置MCの異常が解消されれば、第1機械装置MAおよび第2機械装置MBの異常が自動的に解消される可能性もある。これらの可能性を考慮して、第1報知装置2Aおよび第2報知装置2Bの優先レベルは、本来の優先レベルよりも低く設定されてもよい。そこで、第1パターンの第1報知装置2Aには、本来の優先レベル(この実施形態では「16」)よりも低い優先レベル修正値(この実施形態では「3」)が設定される。また、第1パターンの第2報知装置2Bにも、本来の優先レベル(この実施形態では「19」)よりも低い優先レベル修正値(この実施形態では「0」)が設定される。
別の例として、図17における第2パターンの因果関係では、第6報知装置2Fが対応する第6機械装置MFにおいて表示色が「黄」であって詳細状態コードが「2」である異常を要因として、第5報知装置2Eが対応する第5機械装置MEにおいて表示色が「赤」であって詳細状態コードが「3」である異常が発生する。この場合には、第5報知装置2Eの優先レベルは、本来の優先レベルよりも低く設定されてもよい。そこで、第2パターンの第5報知装置2Eには、本来の優先レベル(この実施形態では「20」)よりも低い優先レベル修正値(この実施形態では「0」)が設定されている。
このように管理コンピュータ13が複数の報知装置2から受信した情報が、因果関係を有する複数の異常を表わす情報である場合、複数の報知装置2の優先順位を決定するためのルール100は、異常間の因果関係に基づいて複数の報知装置2を順位づけするように定められている。そのため、CPU30は、ステップS142で状態継続時間および優先レベルを取得した報知装置2について、第6テーブル40を参照して、異常に因果関係がある報知装置2の組み合わせがあるか否かを確認する(ステップS201)。例えば第1パターンの因果関係がある報知装置2の組み合わせ(この実施形態では第1報知装置2A〜第3報知装置2Cの組み合わせ)があれば(ステップS201:YES)、CPU30は、当該組み合わせにおいて「従」となる第1報知装置2Aに対応する優先レベルを、優先レベル修正値に修正する(ステップS202)。これにより、「従」となる第1報知装置2Aに対応する優先レベルが下げられる。
このように「従」となる第1報知装置2Aに対応する優先レベルが下げられた状態で、CPU30は、優先レベルを第1基準とし、状態継続時間を第2基準として、今回抽出した複数の報知装置2の優先順位を決定する(ステップS143)。図8の場合には、第1報知装置2Aについての優先レベルが当初の「16」から「3」に引き下げられて、第3報知装置2Cについての優先レベルは当初の「14」のままである。そのため、第6報知装置2Fの優先順位が1位になり、第3報知装置2Cの優先順位が2位になり、第1報知装置2Aの優先順位が3位になり、第7報知装置2Gの優先順位が4位になる。異常に因果関係がある報知装置2の組み合わせがなければ(ステップS201:NO)、CPU30は、当初の優先レベルと状態継続時間とに基づいて優先順位を決定する(ステップS143)。
図18は、第2変形例に係る優先順位決定処理を説明するためのフローチャートである。第2変形例に係る優先順位決定処理では、管理コンピュータ13のCPU30は、まず、第5テーブル39を参照して、表示色が黄または赤であって対応状態が「未着手」になっている報知装置2を抽出する(ステップS141)。次に、CPU30は、抽出した報知装置2に対応する状態継続時間および優先レベルに加えて、当該報知装置2が属するグループGも取得する(ステップS301)。
図19は、第2変形例に係る優先順位決定処理に関連して記憶装置19に記憶された第7テーブル41を示す図である。第7テーブル41には、報知装置2の動作履歴が記録されている。具体的には、管理コンピュータ13が報知装置2から組み合わせ情報や操作情報を受信すると、前述したように、履歴更新命令が管理コンピュータ13から記憶装置19に送信される(ステップS19およびS40)。履歴更新命令には、当該報知装置2についての表示色、詳細状態コードおよび対応状態についての情報が含まれている。第7テーブル41には、報知装置2についての履歴更新命令に含まれるこれらの情報と、当該報知装置2を特定できる情報(図19では報知装置2の名称)と、管理コンピュータ13が報知装置2から組み合わせ情報や操作情報を受信した日時とが、当該日時の順に記憶されている。
ある機械装置Mに異常が発生した場合に、その異常に対処するために作業者が当該機械装置Mに駆けつけて操作スイッチ10を操作してから、当該異常の解消を表わす組み合わせ情報が管理コンピュータ13によって受信されるまでにかかった時間を、「対応時間」という。対応時間は、第7テーブル41から求めることができる。例えば図19の場合、第1報知装置2Aに対応付けられた第1機械装置MAにおいて表示色が「赤」であって詳細状態コードが「3」である異常についての対応時間は、36分である。各報知装置2で生じ得る異常の対応時間についての平均値(以下「平均対応時間」という。)と、当該異常を表わす表示色および詳細状態コードとの関係は、第8テーブル42(図20参照)にまとめられて記憶装置19に記憶されている。第8テーブル42は、管理コンピュータ13の記憶部35に記憶されてもよい。第8テーブル42の内容は定期的に更新される。
CPU30は、ステップS301で状態継続時間、優先レベルおよび所属グループGを取得した報知装置2に対応する異常を表わす表示色および詳細状態コードについての平均対応時間を、第8テーブル42から取得する(ステップS302)。そして、CPU30は、当該異常についての優先度を表わす指標である優先度ポイントを、ステップS301およびS302で取得した情報に基づいて算出する(ステップS303)。具体的には、優先度ポイントを算出するための以下の式(1)が管理コンピュータ13の記憶部35に記憶されており、CPU30は、ステップS301およびS302で取得した情報を式(1)に代入して、優先度ポイントを算出する。
優先度ポイント=グループポイント+係数a×異常レベル+係数b×経過時間ポイント+係数c×対応時間ポイント・・・式(1)
グループポイントは、第1グループGA〜第3グループGCのそれぞれに割り当てられたポイントであり、優先度が高いグループGほど高いグループポイントが設定される。経過時間ポイントは、状態継続時間が長いほど高くなるように任意に設定されるポイントである。以下の式(2)の演算値において小数点以下の値を切り捨てると、経過時間ポイントが得られる。対応時間ポイントは、対応時間が長いほど高くなるように設定されるポイントである。以下の式(3)の演算値において小数点以下の値を切り捨てると、経過時間ポイントが得られる。係数a〜cは、任意に設定される値である。式(1)では、グループGの優先度が高く、異常レベルが高く、状態継続時間および対応時間が長いほど、優先度ポイントが高くなる。ただし、運用によっては、対応時間が短い異常(すぐに解消できる異常)を優先してもよいので、その場合には、対応時間が短いほど優先度ポイントが高くなるように係数cが定められてもよく、一例として係数cは負の値であってもよい。
経過時間ポイント=基準値d+状態継続時間/係数e・・・式(2)
対応時間ポイント=基準値f+平均対応時間/係数g・・・式(3)
基準値dおよびfならびに係数eおよびgは、任意に設定される値である。また、式(1)〜(3)の内容は適宜変更できる。
そして、CPU30は、発生している各異常について算出した優先度ポイントを基準として、報知装置2間における優先順位を決定する(ステップS304)。この場合、優先度ポイントが高いほど、優先順位が高い。
このようにこの実施形態によれば、各報知装置2では、例えば何らかの事象の発生に応じて受付部21が情報(対応する機械装置Mの状態情報)の入力を受け付けると、CPU23が、当該状態情報に応じた報知を行うように発報部24を制御する(ステップS2)。そのため、この報知を受けた者は、事象の発生を把握できる。そして、無線通信ユニット15が、当該状態情報に対応する情報(組み合わせ情報)を管理コンピュータ13に送信する(ステップS4)。管理コンピュータ13では、第1送受信部31が、複数の報知装置2の無線通信ユニット15によって送信された情報を受信すると、CPU30が、記憶部35に記憶されたルール100に当該情報を当てはめて複数の報知装置2の優先順位を決定する(ステップS14)。そして、CPU30が、最上位の優先順位が与えられた報知装置2に対して最優先報知命令を送信する(ステップS16)。最優先報知命令を無線通信ユニット15によって受信した報知装置2では、CPU23が、最優先報知命令に応じた報知を行うように発報部24を制御するので、発報部24は、当該報知装置2が最優先報知装置2Xであることを表わす最優先報知を実行する(ステップS22)。そのため、例えば、対処が必要な複数の事象が同時に発生した場合に、作業者は、管理者からの指示がなくても、最優先報知装置2Xに関連する事象に最優先で対処すべきであることを最優先報知によって把握できるので、事象の対処に速やかに取りかかれる。これにより、同時に発生した複数の異常を効率よく解消できる。こうして、優先順位に関する情報を迅速かつ適切に提供可能な報知システム1を実現できる。
複数の報知装置2の優先順位を決定するためのルール100は、報知装置2の無線通信ユニット15が管理コンピュータ13に送信する情報に基づいて複数の報知装置2を順位づけするように定められている。そのため、管理コンピュータ13のCPU30は、複数の報知装置2の無線通信ユニット15によって送信された情報をルール100に当てはめて報知装置2を順位づけすることにより、複数の報知装置2の優先順位を決定することができる。したがって、複数の報知装置2の受付部21が制御装置4から受け付ける情報に基づいて、複数の報知装置2を適切に順位付けして、優先順位に関する情報を適切に提供できる。
複数の報知装置2の優先順位を決定するためのルール100は、緊急度に関する情報に基づいて複数の報知装置2を順位づけするように定められてもよい。この場合、管理コンピュータ13のCPU30は、複数の報知装置2の無線通信ユニット15によって送信された情報から特定される緊急度に関する情報をルール100に当てはめて複数の報知装置2を順位づけする。これにより、CPU30は、複数の報知装置2の優先順位を、緊急度に応じて適切に決定することができるので、優先順位に関する適切な情報を提供できる。
複数の報知装置2の優先順位を決定するためのルール100は、各報知装置2が属するグループGに基づいて複数の報知装置2を順位づけするように定められてもよい。この場合、管理コンピュータ13のCPU30は、複数の報知装置2の無線通信ユニット15によって送信された情報から各報知装置2の所属グループGを特定し、その特定されたグループGに基づいて、複数の報知装置2を順位づけする。これにより、CPU30は、複数の報知装置2の優先順位を、各報知装置2の所属グループGに応じて適切に決定することができる。
複数の報知装置2の優先順位を決定するためのルール100は、第1変形例のように、複数の異常間の因果関係に基づいて複数の報知装置2を順位づけするように定められてもよい(図16参照)。この場合、管理コンピュータ13のCPU30は、複数の報知装置2の無線通信ユニット15によって送信された情報から特定される異常間の因果関係に基づいて、複数の報知装置2を順位づけする。これにより、CPU30は、複数の報知装置2の優先順位を、異常間の因果関係に応じて適切に決定することができる。
管理コンピュータ13のCPU30は、いずれかの報知装置2に最優先報知命令を送信した場合には、CPU30によって最上位以外の優先順位が与えられた少なくとも1つの報知装置2に対して、最優先報知装置2Xの存在を表わす最優先存在報知の実行を指令する最優先存在報知命令を送信する(ステップS17)。この構成により、最優先存在報知命令を無線通信ユニット15によって受信した報知装置2では、CPU23が、最優先存在報知命令に応じた報知を行うように発報部24を制御するので、発報部24は、最優先報知装置2Xの存在を表わす最優先存在報知を実行する(ステップS52)。最優先存在報知に接した作業者等は、他の報知装置2によって最優先報知がされていること知る。したがって、最優先報知装置2Xによる最優先報知に接することができない作業者等に対して、最優先報知がされている事実を報せることができる。それにより、最優先報知装置2Xが報知する事象への早期対応等を促すことができる。
作業者等の操作者が、最優先報知装置2Xに関連する事象に対処するために最優先報知装置2Xに到着して操作スイッチ10を操作すると、最優先報知装置2Xでは、入力部22が操作スイッチ10への操作入力を受け付けて、無線通信ユニット15が操作情報を管理コンピュータ13に送信する(ステップS24)。管理コンピュータ13では、第1送受信部31が最優先報知装置2Xから操作情報を受信すると、CPU30が、当該最優先報知装置2Xに対する最優先報知命令を取り消し(ステップS32)、当該最優先報知装置2Xを除外して複数の報知装置2の優先順位を再決定する(ステップS35)。これにより、例えば、複数の報知装置2において同時に優先報知すべき事象が生じている場合には、直前まで最優先報知装置2Xだった報知装置2の代わりに、別の報知装置2が最優先報知を行う。そのため、作業者は、この最優先報知によって、次に対処等を行うべき最優先報知装置2Xを把握できるので、この最優先報知装置2Xに関する事象への対処等に速やかに取りかかれる。
管理コンピュータ13のCPU30は、最上位より低い優先順位を与えた報知装置2に対して、当該報知装置2が次優先報知装置2Yであることを表わす次優先報知の実行を指令する次優先報知命令を送信する(ステップS16)。この構成により、次優先報知命令を無線通信ユニット15によって受信した報知装置2では、CPU23が、次優先報知命令に応じた報知を行うように発報部24を制御するので、発報部24は、当該報知装置2が次優先報知装置2Yであることを表わす次優先報知を実行する(ステップS42)。そのため、作業者は、次優先報知を行っている報知装置2とは別に最優先報知装置2Xが存在することを把握できる。これにより、作業者は、最優先報知装置2Xを見つけ出して、最優先報知装置2Xに関連する事象の対処等に一層速やかに取りかかれる。そして、作業者は、次優先報知装置2Yの存在を把握しているので、最優先報知装置2Xに関連する事象の対処等の後には、次優先報知装置2Yに関連する事象の対処等に速やかに取りかかれる。こうして、作業者は、優先順位の高い順に事象等に対処できる。
最優先報知命令を受信した報知装置2の表示部7には、受付部21が受け付けた情報と、最優先報知とが、互いに異なる表示属性によって表示される。そのため、最優先報知装置2Xの表示部7を見た者は、受付部21が受け付けた情報と、最優先報知との両方を区別して視認することができる。
管理コンピュータ13では、第1送受信部31が受信した情報が異常を表わす情報である場合に(ステップS13:YES)、CPU30は、複数の報知装置2の優先順位の決定を実行する。この構成により、管理コンピュータ13では、第1送受信部31が異常の発生に応じた情報を受信すると、CPU30が優先順位を更新する。そのため、更新後の優先順位に基づいて最優先報知装置2Xとなった報知装置2が最優先報知を実行することにより、作業者は、最新状況に応じて適切に定められた最優先報知装置2Xに関連する事象の対処等に速やかに取りかかれる。
以上、この発明の実施形態について説明してきたが、この発明は、さらに他の形態で実施することもできる。
(1)例えば、機械装置Mの状態情報が制御装置4から報知装置2に送信されて、当該状態情報に対応する組み合わせ情報が管理コンピュータ13に送信される構成に代えて、異常を把握した作業者がスイッチなどの装置を操作することによって、当該異常を示す情報が報知装置2を経由して管理コンピュータ13に送信されてもよい。
(2)最優先報知や次優先報知は、報知装置2の表示部7の点灯パターンによって実行され、具体的に、フラッシュが最優先報知であり、点滅が次優先報知である。このように優先順位に応じて点灯パターンが異なる構成の変形例として、例えば、表示部7の点滅回数によって、優先順位を表わしてもよい。この場合、表示部7は、最優先報知として1回の短時間点灯と1回の短時間滅灯とを周期的に繰り返し、次優先報知として2回の短時間点灯と1回の短時間滅灯と周期的に繰り返してもよい。また、最優先報知や次優先報知は、ブザー27の発報によって実行されてもよいし、点灯パターンとブザー27との組み合わせによって実行されてもよい。この場合、ブザー27の発報音等によって優先順位を表わしてもよい。ブザー27の発報音は、音声を含んでもよい。
(3)最優先報知装置2Xでの点灯パターンのリセット(図12のステップS25)は、操作者による操作スイッチ10の操作入力に応じて実行されるのでなく、例えば最優先報知命令の伴う点灯パターンの変更(ステップS22)から所定時間の経過に応じて実行されてもよい。次優先報知装置2Yでの点灯パターンのリセット(図14のステップS44)は、管理コンピュータ13からのリセット命令の受信に応じて実行されるのでなく、例えば次優先報知命令の伴う点灯パターンの変更(ステップS42)から所定時間の経過に応じて実行されてもよい。
(4)前述した実施形態では、報知装置2において、制御装置4から入力される状態情報に変化があったタイミングに、組み合わせ情報が報知装置2から管理コンピュータ13に送信される(ステップS1〜S3)。当該組み合わせ情報は、このタイミングに限らず、周期的に報知装置2から管理コンピュータ13に送信されてもよい。その場合、当該組み合わせ情報は、対処すべき事象に対応する報知装置2からだけでなく、全ての報知装置2から一斉送信されてもよい。管理コンピュータ13における優先順位決定処理は、管理コンピュータ13が報知装置2から組み合わせ情報や操作情報を受信したタイミングで実行されるのでなく、周期的に実行されてもよい。
(5)報知装置2として、前述した積層信号灯でなく、表示部7が下表示部71、中表示部72および上表示部73のいずれか1つだけを含む構成もあり得る。この場合における光源8は、複数色の発光が可能なフルカラー光源またはマルチカラー光源である。前述の実施形態の同様に、表示部7の表示色は、緑、黄および赤のいずれかであり、表示部7の点灯パターンは、通常点灯、点滅およびフラッシュのいずれかである。操作スイッチ10は、対応する報知装置2のグローブ9の表面(例えば天面)に設けられることによって報知装置2に一体化されてもよい。
本発明の実施形態について詳細に説明してきたが、これらは本発明の技術的内容を明らかにするために用いられた具体例に過ぎず、本発明はこれらの具体例に限定して解釈されるべきではなく、本発明の範囲は添付の請求の範囲によってのみ限定される。
1…報知システム
2…報知装置
2X…最優先報知装置
2Y…次優先報知装置
7…表示部
10…操作スイッチ
13…管理コンピュータ
15…無線通信ユニット
21…受付部
22…入力部
23…CPU
24…発報部
30…CPU
31…第1送受信部
35…記憶部
100…ルール
G…グループ

Claims (9)

  1. 複数の報知装置と、前記複数の報知装置に通信可能に接続された管理コンピュータと、を含む報知システムであって、
    各報知装置は、
    発報部と、
    情報入力を受け付ける情報受付手段と、
    前記管理コンピュータから送信される命令を受信する命令受信手段と、
    前記情報受付手段が受け付けた情報および前記命令受信手段が受信した命令に応じた報知を行うように前記発報部を制御する発報制御手段と、
    前記情報受付手段が受け付けた情報に対応する情報を前記管理コンピュータに送信する送信手段と、を含み、
    前記管理コンピュータは、
    前記複数の報知装置の前記送信手段によって送信された情報を受信する受信手段と、
    前記複数の報知装置の優先順位を決定するためのルールを記憶する記憶手段と、
    前記受信手段が受信した情報を前記ルールに当てはめて前記複数の報知装置の優先順位を決定する決定手段と、
    前記決定手段によって最上位の優先順位が与えられた報知装置に対して、当該報知装置が最優先報知装置であることを表わす最優先報知の実行を指令する最優先報知命令を送信する命令手段と、を含み、
    前記ルールは、前記報知装置の前記送信手段が前記管理コンピュータに送信する情報に基づいて前記複数の報知装置を順位づけするように定められていて、
    前記管理コンピュータは、前記複数の報知装置を、各報知装置が複数のグループのいずれかに属するように分類しており、
    前記報知装置の前記送信手段が前記管理コンピュータに送信する情報は、当該報知装置が属するグループを特定可能な情報を含み、
    前記ルールは、各報知装置が属するグループに基づいて前記複数の報知装置を順位づけするように定められている、報知システム。
  2. 複数の報知装置と、前記複数の報知装置に通信可能に接続された管理コンピュータと、を含む報知システムであって、
    各報知装置は、
    発報部と、
    情報入力を受け付ける情報受付手段と、
    前記管理コンピュータから送信される命令を受信する命令受信手段と、
    前記情報受付手段が受け付けた情報および前記命令受信手段が受信した命令に応じた報知を行うように前記発報部を制御する発報制御手段と、
    前記情報受付手段が受け付けた情報に対応する情報を前記管理コンピュータに送信する送信手段と、を含み、
    前記管理コンピュータは、
    前記複数の報知装置の前記送信手段によって送信された情報を受信する受信手段と、
    前記複数の報知装置の優先順位を決定するためのルールを記憶する記憶手段と、
    前記受信手段が受信した情報を前記ルールに当てはめて前記複数の報知装置の優先順位を決定する決定手段と、
    前記決定手段によって最上位の優先順位が与えられた報知装置に対して、当該報知装置が最優先報知装置であることを表わす最優先報知の実行を指令する最優先報知命令を送信する命令手段と、を含み、
    前記ルールは、前記報知装置の前記送信手段が前記管理コンピュータに送信する情報に基づいて前記複数の報知装置を順位づけするように定められていて、
    前記記憶手段は、前記複数の報知装置の前記送信手段が送信する情報のうち因果関係を有する複数の異常を表わす情報の組み合わせを記憶しており、
    前記受信手段が前記複数の報知装置の前記送信手段から受信した情報が、因果関係を有する複数の異常を表わす情報である場合に、前記ルールは、当該因果関係に基づいて前記複数の報知装置を順位づけするように定められている、報知システム。
  3. 複数の報知装置と、前記複数の報知装置に通信可能に接続された管理コンピュータと、を含む報知システムであって、
    各報知装置は、
    発報部と、
    情報入力を受け付ける情報受付手段と、
    前記管理コンピュータから送信される命令を受信する命令受信手段と、
    前記情報受付手段が受け付けた情報および前記命令受信手段が受信した命令に応じた報知を行うように前記発報部を制御する発報制御手段と、
    前記情報受付手段が受け付けた情報に対応する情報を前記管理コンピュータに送信する送信手段と、を含み、
    前記管理コンピュータは、
    前記複数の報知装置の前記送信手段によって送信された情報を受信する受信手段と、
    前記複数の報知装置の優先順位を決定するためのルールを記憶する記憶手段と、
    前記受信手段が受信した情報を前記ルールに当てはめて前記複数の報知装置の優先順位を決定する決定手段と、
    前記決定手段によって最上位の優先順位が与えられた報知装置に対して、当該報知装置が最優先報知装置であることを表わす最優先報知の実行を指令する最優先報知命令を送信する命令手段と、を含み、
    前記ルールは、前記報知装置の前記送信手段が前記管理コンピュータに送信する情報に基づいて前記複数の報知装置を順位づけするように定められていて、
    前記管理コンピュータは、前記複数の報知装置を、各報知装置が複数のグループのいずれかに属するように分類しており、
    前記報知装置の前記送信手段が前記管理コンピュータに送信する情報は、当該報知装置が属するグループを特定可能な情報を含み、
    前記ルールは、各報知装置が属するグループに基づいて前記複数の報知装置を順位づけするように定められていて、
    前記記憶手段は、前記複数の報知装置の前記送信手段が送信する情報のうち因果関係を有する複数の異常を表わす情報の組み合わせを記憶しており、
    前記受信手段が前記複数の報知装置の前記送信手段から受信した情報が、因果関係を有する複数の異常を表わす情報である場合に、前記ルールは、当該因果関係に基づいて前記複数の報知装置を順位づけするように定められている、報知システム。
  4. 前記報知装置の前記送信手段が前記管理コンピュータに送信する情報は、緊急度を特定可能な情報を含み、
    前記ルールは、前記緊急度に関する情報に基づいて前記複数の報知装置を順位づけするように定められている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の報知システム。
  5. 前記命令手段は、いずれかの報知装置に前記最優先報知命令を送信した場合には、前記最優先報知装置以外の少なくとも1つの報知装置に対して、前記最優先報知装置の存在を表わす最優先存在報知の実行を指令する最優先存在報知命令を送信する、請求項1〜のいずれか一項に記載の報知システム。
  6. 前記報知装置は、操作者によって操作される操作スイッチへの操作入力を受け付ける操作入力受付手段をさらに含み、
    前記報知装置の前記送信手段は、当該報知装置の前記操作入力受付手段が前記操作入力を受け付けると、所定の操作情報を前記管理コンピュータに送信し、
    前記管理コンピュータの前記受信手段が、前記最優先報知装置から前記操作情報を受信した場合には、前記命令手段は、当該最優先報知装置に対する最優先報知命令を取り消し、前記決定手段は、当該最優先報知装置を除外して前記複数の報知装置の優先順位を決定する、請求項1〜のいずれか一項に記載の報知システム。
  7. 前記命令手段は、前記決定手段によって最上位より低い優先順位が与えられた報知装置に対して、当該報知装置が次優先報知装置であることを表わす次優先報知の実行を指令する次優先報知命令を送信する、請求項1〜のいずれか一項に記載の報知システム。
  8. 前記発報部は、情報を可変表示する表示部を含み、
    前記最優先報知命令を受信した報知装置の前記発報制御手段は、前記情報受付手段が受け付けた情報を第1表示属性によって表示し、前記最優先報知を前記第1表示属性とは異なる第2表示属性によって表示するように前記表示部を制御する、請求項1〜のいずれか一項に記載の報知システム。
  9. 前記受信手段が受信した情報が異常を表わす情報である場合に、前記決定手段は、前記複数の報知装置の優先順位の決定を実行する、請求項1〜のいずれか一項に記載の報知システム。
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