JP6928727B1 - プライマー塗料組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】本開示は、特にCFRP基材との密着性及び上塗り組成物との密着性の双方に優れるプライマー塗料組成物を提供することを目的とする。【解決手段】本発明に係るプライマー塗料組成物は、主剤と硬化剤とを含有する2液系のプライマー塗料組成物において、主剤が、ビスフェノールA型エポキシ樹脂を変性させた変性ビスフェノールA型エポキシ樹脂とキレート変性エポキシ樹脂とを含有し、主剤若しくは硬化剤のいずれか一方又は両方は、顔料として少なくとも体質顔料を含有し、体質顔料は少なくともタルクとドロマイトとである。【選択図】なし

Description

本開示は、プライマー塗料組成物に関する。
エポキシ樹脂をベースとした塗料組成物において、タルク又はドロマイトなどの体質顔料を使用した塗料組成物が提案されている(例えば、特許文献1,2を参照。)。
WO2014/136752号公報 特開2017−119252号公報
炭素繊維強化プラスチック(CFRP)成形品はその素材特性から繊維による凹凸が成形品の表面に存在するため、CFRP成形品への塗装では、成形品表面の凹凸が塗装後にピンホールと呼ばれる不具合が残り、手作業でパテ埋めをするなど工程数が増加する問題があった。そこで、CFRP成形品の表面に下塗りを施してから、上塗りを施すことが行われる場合がある。下塗りを施す場合、下塗り組成物は、基材との密着性及び上塗り組成物との密着性の双方に優れることが重要である。特許文献1、2の塗料組成物は、鉄鋼などの防食を目的としており、CFRP成形品に対する塗装における上記問題を解決する手段について何ら開示されていない。また、体質顔料の使用について、タルク及びドロマイトを併用する具体的な形態は開示されていない。
本開示は、特にCFRP基材との密着性及び上塗り組成物との密着性の双方に優れるプライマー塗料組成物を提供することを目的とする。
本発明に係るプライマー塗料組成物は、主剤と硬化剤とを含有する2液系のプライマー塗料組成物において、前記主剤が、ビスフェノールA型エポキシ樹脂を変性させた変性ビスフェノールA型エポキシ樹脂とキレート変性エポキシ樹脂とを含有し、前記主剤若しくは前記硬化剤のいずれか一方又は両方は、顔料として少なくとも体質顔料を含有し、該体質顔料は少なくともタルクとドロマイトとであり、前記タルクは、形状が鱗片形状であり、かつ、粒径が0.5〜30μmであり、前記ドロマイトは、形状が粒形状であり、かつ、粒径が0.1〜10μmであり、前記タルクの含有量に対する前記ドロマイトの含有量の割合は、50〜800質量%であることを特徴とする。タルクの含有量に対するドロマイトの含有量の割合を50〜800質量%とすることで、上塗り層との密着性をより高めることができる。
本発明に係るプライマー塗料組成物では、前記変性ビスフェノールA型エポキシ樹脂の重量平均分子量が10000〜50000であることが好ましい。CFRP材との密着性をより高めることができる。
本発明に係るプライマー塗料組成物では、前記主剤若しくは前記硬化剤のいずれか一方又は両方は、前記顔料として着色顔料を更に含有することが好ましい。意匠性を付与することができる。
本発明に係るプライマー塗料組成物では、前記顔料の合計含有量に対する前記体質顔料の合計含有量の割合は、15〜100質量%であることが好ましい。基材との密着性及び上塗り層との密着性の双方をより高めることができる。
本発明に係るプライマー塗料組成物では、前記プライマー塗料組成物の固形分濃度は、35〜60質量%であることが好ましい。厚塗り塗装が可能となり、CFRP成形品の繊維による凹凸をより効率的に埋めて平滑な塗装面を得ることができる。
本発明に係るプライマー塗料組成物では、前記変性ビスフェノールA型エポキシ樹脂の含有量に対する前記キレート変性エポキシ樹脂の含有量の割合は、20〜100質量%であることが好ましい。基材との密着性及び上塗り層との密着性の双方をより高めることができる。本発明に係るプライマー塗料組成物は、基材として炭素繊維強化プラスチック製の部材の表面上に塗布される下塗り塗料組成物であって、前記基材の表面の繊維による凹凸を埋めて平滑な表面を得るための塗料であることが好ましい。
本開示によれば、特にCFRP基材との密着性及び上塗り組成物との密着性の双方に優れるプライマー塗料組成物を提供することができる。
以下、本発明の一態様を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。本発明の効果を奏する限り、種々の形態変更をしてもよい。
本実施形態に係るプライマー塗料組成物は、主剤と硬化剤とを含有する2液系のプライマー塗料組成物において、主剤が、ビスフェノールA型エポキシ樹脂を変性させた変性ビスフェノールA型エポキシ樹脂とキレート変性エポキシ樹脂とを含有し、主剤若しくは硬化剤のいずれか一方又は両方は、顔料として少なくとも体質顔料を含有し、体質顔料は少なくともタルクとドロマイトである。
プライマー塗料組成物は、基材の表面上に塗布される下塗り塗料組成物である。
本実施形態では、プライマー塗料組成物に、ベースとなる樹脂として変性ビスフェノールA型エポキシ樹脂及びキレート変性エポキシ樹脂の2種類のエポキシ樹脂を併用することで、基材との密着性を確保している。
変性ビスフェノールA型エポキシ樹脂は、ビスフェノールA型エポキシ樹脂を、変性剤を用いて高分子量化するとともに官能基を付与して高機能化した樹脂であることが好ましい。このような樹脂としては、例えば、KA−1439A(荒川化学工業社製)、アミン変性タイプを用いることができる。
本実施形態に係るプライマー塗料組成物では、変性ビスフェノールA型エポキシ樹脂の重量平均分子量が10000〜50000であることが好ましく、15000〜30000であることがより好ましい。変性ビスフェノールA型エポキシ樹脂の重量平均分子量が10000未満では、基材との密着性が不足する場合がある。変性ビスフェノールA型エポキシ樹脂の重量平均分子量が50000を超えると、塗料粘度が高くなりすぎて塗装作業性が低下する場合がある。
キレート変性エポキシ樹脂は、分子内にキレートで変性された官能基を有するエポキシ樹脂である。このような樹脂としては、例えば、アデカレジンEP−49−10N(ADEKA社製)を用いることができる。
本実施形態に係るプライマー塗料組成物では、変性ビスフェノールA型エポキシ樹脂の含有量に対するキレート変性エポキシ樹脂の含有量の割合は、20〜100質量%であることが好ましく、30〜80質量%であることがより好ましい。キレート変性エポキシ樹脂の含有量の割合が20質量%未満では、耐水性が劣る場合がある。キレート変性エポキシ樹脂の含有量の割合が100質量%を超えると、密着性が劣る場合がある。
硬化剤は、キレート変性エポキシ樹脂と反応・硬化する成分であり、例えば、アミン系硬化剤又はイソシアネート系硬化剤である。アミン系硬化剤は、例えば、脂肪族アミン、ポリエーテルアミン、脂環式アミン又は芳香族アミンである。イソシアネート系硬化剤は、例えば、2,4‐トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタン‐4,4’‐ジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、リジンメチルエステルジイソシアネート、メチルシクロヘキシルジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、n‐ペンタン‐1,4‐ジイソシアネート、トリレンジイソシアネート又はジフェニルメタンジイソシアネートである。このうち、硬化剤は、硬化速度が速い点で、アミン系硬化剤であることがより好ましい。
硬化剤がアミン系硬化剤である場合、主剤と硬化剤との配合割合は、キレート変性エポキシ基のエポキシ基に対して、アミン系硬化剤のアミノ基の活性水素が0.5〜2.0モル当量となる量であることが好ましく、0.8〜1.2モル当量となる量であることがより好ましい。0.5モル当量未満では、耐水性が不足する場合がある。2.0モル当量を超えると、鉛筆硬度が不足する場合がある。
体質顔料は、主剤のみに含有されることが好ましい。体質顔料とは、白色又は無色の顔料であって、塗膜の強度などを補強する顔料である。本実施形態では、体質顔料は、少なくともタルクとドロマイトとである。本実施形態では、体質顔料としてタルク及びドロマイトの2種類を併用することで、基材への密着性及び上塗り層への密着性の両方を満たすことができる。
タルクは、鱗片形状をしており、プライマー塗料組成物の硬化物である塗膜の面内方向に対する膜強度を補強し、硬化時の効果収縮を緩和することができる。このため、基材との密着性を向上する役割をもつ。タルクの粒径は、0.5〜30μmであることが好ましく、2〜15μmであることがより好ましい。このような範囲とすることで基材との密着性をより高めることができる。
ドロマイトは、粒形状をしている。タルクのような鱗片形状の顔料は、塗膜表面に配向した場合、上塗り層との密着性が低下するおそれがある。そこで、ドロマイトのような粒形状の顔料と組み合わせて配合することで、上塗り層との密着性を向上することができる。ドロマイトの粒径は、0.1〜10μmであることが好ましく、1〜5μmであることがより好ましい。このような範囲とすることで、上塗り層との密着性をより高めることができる。
本実施形態に係るプライマー塗料組成物では、タルクの含有量に対するドロマイトの含有量の割合は、50〜800質量%であることが好ましく、80〜400質量%であることがより好ましく、100〜300質量%であることが更に好ましい。ドロマイトの含有量の割合が50質量%未満では、上塗り層との密着性が不足する場合がある。ドロマイトの含有量の割合が800質量%を超えると、基材との密着性が低下する場合がある。
主剤又は硬化剤は、本発明の効果を損なわない限りにおいて、希釈溶媒などの溶媒、又は耐候剤、レベリング剤、消泡剤、増粘剤、つや消し剤、スリップ剤、無機フィラー、光輝材、可塑剤、分散剤、乳化剤、流動調整剤、紫外線吸収剤若しくは光安定剤などの各種助剤を含有してもよい。また、主剤は、本発明の効果を損なわない限りにおいて、タルク及びドロマイト以外のその他の体質顔料を含有していてもよい。その他の体質顔料の含有量は、タルク及びドロマイトの合計含有量に対して、250質量%以下であることが好ましく、120質量%以下であることがより好ましい。
本実施形態に係るプライマー塗料組成物では、主剤は、顔料として着色顔料を更に含有することが好ましい。着色顔料は、主剤のみに含有されることが好ましい。着色顔料は、白色、黒色、青色、黄色又は赤色などの着色を目的として配合される顔料であればよく、その種類は特に限定されない。プライマー塗料組成物が着色顔料を含有することで、プライマー塗料組成物の硬化膜がカラー層となり、CFRPの有する強度などの物性を活かした自動車のボディーなどの多岐にわたる用途に適用できる。
本実施形態に係るプライマー塗料組成物では、顔料の合計含有量に対する体質顔料の合計含有量の割合は、15〜100質量%であることが好ましく、20〜80質量%であることがより好ましく、30〜70質量%であることが更に好ましい。体質顔料の合計含有量の割合が15質量%未満では、基材との密着性及び上塗り層との密着性が不足する場合がある。顔料の合計含有量は、例えば、体質顔料の合計含有量と着色顔料の合計含有量との和である。体質顔料の合計含有量は、例えば、タルクの含有量とドロマイトの含有量との和であるか、又はタルクの含有量とドロマイトの含有量とタルク及びドロマイト以外の体質顔料の含有量との和である。
本実施形態に係るプライマー塗料組成物では、プライマー塗料組成物の固形分濃度は、35〜60質量%であることが好ましく、40〜58質量%であることがより好ましく、45〜55質量%であることが更に好ましい。ここで、プライマー塗料組成物の固形分濃度は、塗装時における塗料組成物の固形分濃度である。このように、プライマー塗料組成物をハイソリッド化することで、厚塗り塗装が可能となり、CFRP成形品の繊維による凹凸をより効率的に埋めて平滑な塗装面を得ることができる。固形分が高くなると一般的に高粘度となり、塗料の流動性を確保しにくくなるが、本実施形態では、主樹脂であるエポキシ樹脂の分子量を適度に調整することで、塗料の流動性を確保することができる。
本実施形態に係る塗装品は、炭素繊維強化プラスチック製又は金属製の基材と、基材の表面上に設けられた塗膜と、を備える塗装品において、塗膜は、基材の表面上に設けられたプライマー層とプライマー層の表面上に設けられた上塗り層とを有し、プライマー層は、本実施形態に係るプライマー塗料組成物の硬化物からなることが好ましい。
基材は、CFRP製の部材であることが好ましい。基材の種類は特に限定されないが、例えば、自動車の外装などの自動車部品を構成する部材、又はラケット若しくは釣り竿などのレジャー用品を構成する部材である。また、基材は、金属製の部材であってもよい。
プライマー層は、本実施形態に係るプライマー塗料組成物の硬化物からなり、膜状をなす。この硬化物は、主剤のキレート変性エポキシ樹脂と硬化剤とが反応・硬化することによって形成されたエポキシ系樹脂からなる。プライマー層は、着色顔料を含有するカラー層であってもよい。
プライマー層の形成では、主剤と硬化剤とを所定の割合で混合し、必要に応じて希釈溶媒で適度な固形分濃度に調整した本実施形態に係るプライマー塗料組成物を、基材の表面上に塗布・乾燥して硬化膜を形成する。塗布方法は、公知の塗布方法を採用でき、例えば、ロールコート法、スプレー法、ディップ法又ははけ塗り法である。希釈溶媒は、特に限定されず、例えば、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン系溶媒、酢酸エチル、酢酸ノルマルブチルなどのエステル系溶媒、トルエン、キシレンなどの炭化水素系溶媒、ノルマルブタノール、イソブタノールなどのアルコール類である。
プライマー層の厚さは、特に限定されないが、25〜60μmであることが好ましく、30〜50μmであることがより好ましい。このような範囲とすることで、基材の表面の繊維による凹凸を埋めて、平滑な表面を得ることができる。プライマー層を所望の厚さとするために、複数回の塗装を行ってもよい。
本実施形態に係る塗装品では、塗膜は、プライマー層の表面上に設けられた上塗り層を更に有することが好ましい。
上塗り層の材質は特に限定されず、例えば、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、アクリルウレタン系樹脂又はアクリルシリコン系樹脂である。上塗り層は、クリア層であるか、又はカラー層であってもよい。また、上塗り層がカラー層であることで、CFRPの有する強度などの物性を活かした自動車のボディーなどの多岐にわたる用途に適用できる。
上塗り層の形成は、適度な固形分濃度に調整した上塗り層形成用塗料組成物を、プライマー層の形成と同様の方法で形成することができる。上塗り層の厚さは、特に限定されず、例えば、10〜40μmであることが好ましく、15〜30μmであることがより好ましい。
以下、実施例に基づき本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は、かかる実施例に何ら限定されるものではない。
(実施例1)
主剤として、変性ビスフェノールA型エポキシ樹脂(アラキードKA−1439A、荒川化学工業社製;重量平均分子量35000、固形分濃度40質量%)を25質量部と、キレート変性エポキシ樹脂(アデカレジンEP−49−10N、ADEKA社製;固形分濃度100質量%)を8質量部と、体質顔料として、タルク(ミクロエースP−2、日本タルク社製;粒径7μm)を6質量部とドロマイト(マイクロドール#1、OMYA社製;粒径1〜5μm)を6質量部と、着色顔料として酸化チタン(タイオキサイドTR−92、HUNTSMAN社製)を20質量部と、分散剤(BYK−111、BYK社製)を0.5質量部と、沈降防止剤としてアマイド(A−S−A TS813、伊藤製油社製)を3質量部と、酢酸ブチルを10.5質量部と、n−ブタノールを10.5質量部と、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートを10.45質量部と、レベリング剤(シリコン系表面調整剤BYK−302、BYK社製)を0.05質量部とを配合した。得られた主剤100質量部に対して、硬化剤としてアミン系硬化剤(1,3−BAC、三菱ガス化学社製)を5質量部と、シンナー(オリジンシンナーMG−3、オリジン社製)を30質量部とを配合して、プライマー塗料組成物を得た。このプライマー塗料組成物の固形分濃度は、41.3質量%であった。
(実施例2)
主剤において、変性ビスフェノールA型エポキシ樹脂(アラキードKA−1439A、荒川化学工業社製;重量平均分子量35000、固形分濃度40質量%)を、変性ビスフェノールA型エポキシ樹脂(アラキードKA−1550、荒川化学工業社製;重量平均分子量14000、固形分濃度40質量%)に変更した以外は、実施例1と同様にしてプライマー塗料組成物を得た。
(実施例3)
主剤において、変性ビスフェノールA型エポキシ樹脂(アラキードKA−1439A、荒川化学工業社製;重量平均分子量35000、固形分濃度40質量%)を、変性ビスフェノールA型エポキシ樹脂(アラキードKA−1456L、荒川化学工業社製;重量平均分子量50000、固形分濃度40質量%)に変更した以外は、実施例1と同様にしてプライマー塗料組成物を得た。
(実施例4)
酸化チタンの配合割合を17質量部とし、体質顔料の配合割合を、タルク(ミクロエースP−2、日本タルク社製;粒径7μm)を10質量部とドロマイト(マイクロドール#1、OMYA社製;粒径1〜5μm)を5質量部とに変更した以外は、実施例1と同様にしてプライマー塗料組成物を得た。
(実施例5)
酸化チタンの配合割合を9質量部とし、体質顔料の配合割合を、タルク(ミクロエースP−2、日本タルク社製;粒径7μm)を3質量部とドロマイト(マイクロドール#1、OMYA社製;粒径1〜5μm)を20質量部とに変更した以外は、実施例1と同様にしてプライマー塗料組成物を得た。
(実施例6)
酸化チタンの配合割合を26質量部とし、体質顔料の配合割合を、タルク(ミクロエースP−2、日本タルク社製;粒径7μm)を3質量部とドロマイト(マイクロドール#1、OMYA社製;粒径1〜5μm)を3質量部とに変更した以外は、実施例1と同様にしてプライマー塗料組成物を得た。
(実施例7)
着色顔料(酸化チタン)の含有量を0質量部とし、体質顔料の配合割合をタルク(ミクロエースP−2、日本タルク社製;粒径7μm)を15質量部とドロマイト(マイクロドール#1、OMYA社製;粒径1〜5μm)を15質量部とに変更した以外は、実施例1と同様にしてプライマー塗料組成物を得た。
(実施例8)
シンナーの配合量を50質量部に変更し、固形分濃度を36質量%とした以外は、実施例1と同様にして塗装品を得た。
(実施例9)
シンナーの配合量を20質量部に変更し、固形分濃度を44.6質量%とした以外は、実施例1と同様にして塗装品を得た。
(実施例10)
エポキシ樹脂の配合割合を、変性ビスフェノールA型エポキシ樹脂(アラキードKA−1439A、荒川化学工業社製;重量平均分子量30000、固形分濃度40質量%)を36質量部と、キレート変性エポキシ樹脂(アデカレジンEP−49−10N、ADEKA社製;固形分濃度100質量%)を4質量部とに変更した以外は、実施例1と同様にしてプライマー塗料組成物を得た。
(実施例11)
エポキシ樹脂の配合割合を、変性ビスフェノールA型エポキシ樹脂(アラキードKA−1439A、荒川化学工業社製;重量平均分子量30000、固形分濃度40質量%)を25質量部と、キレート変性エポキシ樹脂(アデカレジンEP−49−10N、ADEKA社製;固形分濃度100質量%)を10質量部とに変更した以外は、実施例1と同様にしてプライマー塗料組成物を得た。
(比較例1)
実施例1において、キレート変性エポキシ樹脂(アデカレジンEP−49−10N、ADEKA社製;固形分濃度100質量%)の配合量を20質量部、硬化剤の配合量を12.5質量部とし、変性ビスフェノールA型エポキシ樹脂を配合しなかったこと以外は、実施例1と同様にしてプライマー塗料組成物を得た。
(比較例2)
実施例1において、タルクをドロマイトに代えることでドロマイトの配合量を12質量部、タルクの配合量を0質量部に変更した以外は、実施例1と同様にしてプライマー塗料組成物を得た。
(比較例3)
実施例1において、ドロマイトをタルクに代えることでタルクの配合量を12質量部、ドロマイトの配合量を0質量部に変更した以外は、実施例1と同様にしてプライマー塗料組成物を得た。
(比較例4)
実施例1において、タルク及びドロマイトを配合しなかった以外は、実施例1と同様にしてプライマー塗料組成物を得た。
実施例及び比較例のプライマー塗料組成物を、CFRP製基材(チャレンヂ社製、縦10mm、横10mm、厚さ1mm)の表面上にスプレー塗装し、80℃で30分間乾燥させて、厚さ30μmのプライマー層を形成した。次に、プライマー層の表面上に、上塗り層用塗料組成物をスプレー塗装し、80℃で30分間乾燥させて、厚さ25μmの上塗り層を形成し、各実施例及び各比較例の塗装品を得た。
得られた各実施例及び各比較例の塗装品について次の評価を行った。プライマー塗料組成物の組成を表1に示す。表1において「キレート変性エポキシ樹脂の含有率」は、変性ビスフェノールA型エポキシ樹脂の含有量に対するキレート変性エポキシ樹脂の含有量の割合であり、「ドロマイトの含有率」はタルクの含有量に対するドロマイトの含有量の割合であり、「体質顔料の合計含有率」は、顔料の合計含有量に対する体質顔料の合計量の割合である。評価結果を表2に示す。
Figure 0006928727
Figure 0006928727
(密着性)
JIS K5600−5−6:1999「クロスカット法」に準じて、2mm×2mmの碁盤目状の切込みを100個入れ、粘着テープによる剥離試験を行った。評価基準についても同規格に準じて評価を行った。
○:剥離なし(実用レベル)。
×:1升以上の剥離(実用不適)。
(上塗り性)
塗膜を形成した部材に対し、2液型アクリルウレタン系塗料(製品名:オリジプレートZ)を塗装し、80℃30分で乾燥させた後、塗膜の付着性を評価した。評価基準は次のとおりである。
○:剥離なし(実用レベル)。
△:剥離はしないが外観異常あり(実用不適)。
×:剥離する(実用不適)
(耐湿性)
塗膜を形成した部材を50℃95%RHの耐湿試験機に240時間放置した後、試験機から取り出して、塗膜の付着性を評価した。評価基準は次のとおりである。
○:剥離なし(実用レベル)。
△:剥離はしないが外観異常あり(実用不適)。
×:剥離する(実用不適)
(耐水性)
塗膜を形成した部材を40℃の温水に360時間浸漬させた後、温水から取り出して、表面の温水をふき取り、塗膜の付着性を評価した。評価基準は次のとおりである。
○:剥離なし(実用レベル)。
△:剥離はしないが外観異常あり(実用不適)。
×:剥離する(実用不適)。
(耐熱性)
塗膜を形成した部材を80℃の恒温槽に72時間放置した後、試験機から取り出して、外観について評価した。評価基準は次のとおりである。
○:外観異常なし(実用レベル)。
×:外観異常あり(実用不適)。

Claims (7)

  1. 主剤と硬化剤とを含有する2液系のプライマー塗料組成物において、
    前記主剤が、ビスフェノールA型エポキシ樹脂を変性させた変性ビスフェノールA型エポキシ樹脂とキレート変性エポキシ樹脂とを含有し、
    前記主剤若しくは前記硬化剤のいずれか一方又は両方は、顔料として少なくとも体質顔料を含有し、該体質顔料は少なくともタルクとドロマイトとであり、
    前記タルクは、形状が鱗片形状であり、かつ、粒径が0.5〜30μmであり、
    前記ドロマイトは、形状が粒形状であり、かつ、粒径が0.1〜10μmであり、
    前記タルクの含有量に対する前記ドロマイトの含有量の割合は、50〜800質量%であることを特徴とするプライマー塗料組成物。
  2. 前記変性ビスフェノールA型エポキシ樹脂の重量平均分子量が10000〜50000であることを特徴とする請求項1に記載のプライマー塗料組成物。
  3. 前記主剤若しくは前記硬化剤のいずれか一方又は両方は、前記顔料として着色顔料を更に含有することを特徴とする請求項1又は2に記載のプライマー塗料組成物。
  4. 前記顔料の合計含有量に対する前記体質顔料の合計含有量の割合は、15〜100質量%であることを特徴とする請求項に記載のプライマー塗料組成物。
  5. 前記プライマー塗料組成物の固形分濃度は、35〜60質量%であることを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載のプライマー塗料組成物。
  6. 前記変性ビスフェノールA型エポキシ樹脂の含有量に対する前記キレート変性エポキシ樹脂の含有量の割合は、20〜100質量%であることを特徴とする請求項1〜のいずれか一つに記載のプライマー塗料組成物。
  7. 前記プライマー塗料組成物は、基材として炭素繊維強化プラスチック製の部材の表面上に塗布される下塗り塗料組成物であって、前記基材の表面の繊維による凹凸を埋めて平滑な表面を得るための塗料であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載のプライマー塗料組成物。
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