JP6928527B2 - 高さ測定装置、高さ測定方法および基板作業装置 - Google Patents

高さ測定装置、高さ測定方法および基板作業装置 Download PDF

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Description

本発明は、鉛直方向における基板の高さを測定する高さ測定装置、高さ測定方法および当該高さ測定装置を装備する基板作業装置に関するものである。
基板に対して所定の作業を行う基板作業装置が従来より数多く提案されている。基板作業装置の一例として部品実装装置が知られている。部品実装装置は、基板を搬送する基板搬送装置と、電子部品(以下、単に「部品」という)を基板に実装するためのヘッドユニットとを備えている。また近年、ヘッドユニットに高さセンサを取り付け、部品が実装される基板の高さを測定する部品実装装置が提供されている(例えば特許文献1参照)。この部品実装装置では、部品実装を行う前に基板の高さが測定され、その測定結果に基づいて部品実装が行われる。このため、基板搬送装置により搬送されてきた基板に反りなどが生じて基板の高さが変動していたとしても、当該基板への部品の実装を円滑に行うことができる。
特許第6103800号
特許文献1に記載の装置では、基板の高さを測定するために、いわゆる拡散反射タイプの高さセンサが用いられている。この高さセンサはレーザー光照射部および反射光検出部を有している。レーザー光照射部および反射光検出部は互いに隣接配置されている。レーザー光照射部は下方に配置された対象物である基板に向かってレーザー光を鉛直下方に照射する。そして、基板によりレーザー光が反射されることで発生する拡散反射光のうち鉛直方向に対して傾斜した光軸を有する反射光を反射光検出部が受光して基板の高さを測定する。
ここで、レーザー光が基板の表面で反射されるのであれば、基板の高さを安定して測定することができる。しかしながら、基板の種類によっては、レーザー光が基板の表層を透過し、その他の場所、例えば基板の内部に存在する内部配線層で反射されることがある。この場合、高さセンサは内部配線層の高さを基板の高さとして誤検出してしまう。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、基板の種類を問わず、鉛直方向における基板の高さを高精度に測定することができる高さ測定技術、ならびに当該高さ測定技術を用いて基板作業を良好に行うことができる基板作業装置を提供することを目的とする。
本発明の第1態様は、測定対象となる基板の高さを測定する高さ測定装置であって、基板の上面に対して鉛直方向から照射光を投光するとともに照射光が基板の内部で反射されることで発生する拡散反射光のうち鉛直方向に対して傾斜した光軸を有する反射光を受光して鉛直方向における照射光の反射位置の高さを検出する高さセンサと、測定対象となる基板と同一構成の基板を反りのない状態で高さセンサにより検出して得られる反りのない状態での基板の上面から反射位置までの距離をオフセット量とするオフセット設定部と、オフセット量を記憶する記憶部と、測定対象となる基板を高さセンサにより検出して得られる反射位置の高さを記憶部に記憶されているオフセット量に基づいて補正して測定対象となる基板の高さを決定する高さ決定部とを備えることを特徴としている。
また、本発明の第2態様は、基板の上面に対して鉛直方向から照射光を投光するとともに照射光が基板の内部で反射されることで発生する拡散反射光のうち鉛直方向に対して傾斜した光軸を有する反射光を受光する高さセンサを用いて測定対象となる基板の高さを測定する高さ測定方法であって、測定対象となる基板と同一構成の基板を反りのない状態で保持しながら高さセンサにより鉛直方向における照射光の反射位置の高さを検出し、基板の上面から反射位置までの距離をオフセット量として記憶部に記憶するオフセット設定工程と、測定対象となる基板を保持しながら高さセンサにより検出して得られる反射位置の高さをオフセット量に基づいて補正して測定対象となる基板の高さを決定する高さ決定工程とを備えることを特徴としている。
さらに、本発明の第3態様は、高さ測定装置と、高さ測定装置により測定された測定対象となる基板の高さに基づいて測定対象となる基板に所定の作業を行う作業部とを備えることを特徴としている。
このように構成された発明では、測定対象となる基板と同一構成で、しかも反りのない状態の基板を用いてオフセット量が設定されている。そして、測定対象となる基板の高さを高さセンサにより検出して得られる検出結果がオフセット量に基づいて補正され、基板の高さが測定される。このため、基板の種類を問わず、鉛直方向における基板の高さを高精度に測定することが可能となる。
ここで、鉛直方向と直交するXY座標系において座標位置が互いに異なる、複数の測定ポイントで測定対象となる基板の高さを測定するとき、オフセット設定部は測定ポイント毎にオフセット量を測定するとともに測定ポイントに関連付けて記憶部に格納し、高さ決定部は測定ポイントに対応するオフセット量を記憶部から読み出して補正を行うように構成してもよい。このように複数の測定ポイントについてオフセット量をそれぞれ記憶しておき、それらの中から対応するオフセット量を用いて補正が行われるため、基板の高さを高精度に補正することができる。その結果、鉛直方向における基板の高さがさらに高精度に測定される。
また、オフセット設定部が、測定ポイント毎に、測定ポイントの周辺ポイントで高さセンサにより検出して得られる反りのない状態の基板での照射光の反射位置の高さを周辺量として求め、周辺量のオフセット量からの変化量に基づいて測定ポイントの有効性を確認するように構成してもよい。これは後で詳述するように基板の反りによって照射光の照射位置(後で説明する図8中の符号Pw)について位置ズレが生じ、その結果、当該測定ポイントに対応するオフセット量をそのまま用いるのが妥当でない場合があることを考慮したものである。つまり、測定ポイントだけでなく、その周辺ポイントについても基板での照射光の反射位置の高さを求め、それらから測定ポイントの有効性を確認しておくことが有益である。というのも、基板の反りによってオフセット設定時と測定対象の基板の高さ測定時とで照射光の照射位置がずれたとしても、その測定ポイントが有効性を有するものであれば、それを用いて高精度な補正を行うことができ、高い信頼性が得られるからである。そこで、測定ポイントの有効性を予め求めておくことで優れた基板の高さ測定が可能となる。
なお、変化量が所定値を超える、つまり有効性に乏しい測定ポイントについては、測定対象となる基板の高さを測定するための複数の測定ポイントから除外してもよく、これによって補正について高い精度を維持することができる。
以上のように、本発明によれば、測定対象となる基板の高さを高さセンサで測定する前に、それと同一構成の基板を反りのない状態で高さセンサにより検出してオフセット量を求めておき、測定対象となる基板を高さセンサにより検出して得られる基板の高さをオフセット量に基づいて補正して基板の高さを決定している。したがって、基板の種類を問わず、鉛直方向における基板の高さを高精度に測定することができる。また、こうして測定された基板の高さを利用することで、測定対象となる基板に対して基板作業を良好に行うことができる。
本発明に係る基板作業装置の第1実施形態である部品実装装置を模式的に示す部分平面図である。 図1の側面部分拡大図である。 図1に示す部品実装装置の電気的構成を示すブロック図である。 図1に示す部品実装装置の動作を示すフローチャートである。 オフセット設定処理を示すフローチャートである。 吸着ノズルの下降量の補正処理を示すフローチャートである。 オフセット設定処理および吸着ノズルの下降量の補正処理を模式的に示す図である。 基板の反りの有無と測定ポイントとの関係を模式的に示す図である。 本発明に係る部品実装装置の第2実施形態で実行されるオフセット設定処理を示すフローチャートである。
図1は本発明に係る基板作業装置の第1実施形態である部品実装装置を模式的に示す部分平面図である。また、図2は図1の側面部分拡大図である。さらに、図3は図1に示す部品実装装置の電気的構成を示すブロック図である。図1、図2および以下の図では、鉛直方向に平行なZ方向、それぞれ水平方向に平行なX方向およびY方向からなるXYZ直交座標を適宜示す。この部品実装装置1は平面視で略矩形形状を有する基台11を有している。この基台11には、部品を実装するための作業エリアとしての実装エリアと、この実装エリアの上流側に設定される待機エリアと、実装エリアの下流側に設定される出口エリアとがX方向に直線状に設定されている。
基台11には、基板搬送装置2が設けられている。基板搬送装置2は一対のコンベア21、21と、バックアップ機構22と、クランプ機構(図3中の符号23)を備えている。一対のコンベア21、21はY方向に互いに一定距離だけ離間して配置されている。コンベア21、21は装置全体を制御する制御部80の駆動制御部82からの駆動指令に応じて作動し、基板Bや後で説明する図7に示すように基板Bと同一種類であり同一構成の基板(以下「オフセット用基板BB」という)を待機エリアから実装エリアの作業位置(図1の基板Bの位置)に搬送する。また、クランプ機構23が駆動制御部82からの駆動指令に応じて作動して作業位置に位置決めされた基板Bやオフセット用基板BBを固定するとともに、バックアップ機構22が駆動制御部82からの駆動指令に応じて作動して基板Bやオフセット用基板BBを下面Bb側から支持する。そして、実装エリアでは、基板Bに対してヘッドユニット3により部品Pが実装された後、基板Bの固定および支持を解除した後でコンベア21、21は部品実装を完了した基板Bを実装エリアから出口エリアに搬出する。一方、オフセット用基板BBについては、後で説明するオフセット設定処理が実行された後、オフセット用基板BBの固定および支持を解除した後でコンベア21、21はオフセット設定処理後のオフセット用基板BBを実装エリアから出口エリアに搬出する。
バックアップ機構22は、図1に示すように、一対のコンベア21、21間に配置されている。バックアップ機構22は、図2に示すように、バックアッププレート221と、バックアッププレート221を昇降駆動する昇降部224と、バックアッププレート221に植設される複数のバックアップピン226とを備えている。バックアッププレート221は、X方向にやや細長の長方形に形成されており、例えばSK4等の磁性体から形成されている。バックアッププレート221には、上下方向に貫通する複数の装着孔223が水平面内(XY平面)において一定の間隔でマトリックス状に穿設されている。このため、これらのうち選択された装着孔223にバックアップピン226を装着することによって、基板Bやオフセット用基板BBを下面Bb側から支持可能となっている。
バックアップピン226は、基板Bやオフセット用基板BBをその下面Bb側から支持する構造体である。バックアップピン226は、円柱状の円筒体227と、円筒体227の上部に突出する支持軸228と、円筒体227の反対側に突出する装着軸229とを同心且つ一体に備えている。装着軸229をバックアッププレート221の装着孔223に挿入することにより、円筒体227がバックアッププレート221に着座する。こうして、バックアップピン226はバックアッププレート221に植立される。そして、植設されたバックアップピン226は、支持軸228の先端で基板Bやオフセット用基板BBを下面Bbから支持するように構成されている。
このように構成されたバックアッププレート221は、昇降部224の固定台225上に対して複数のボルトで固定され、駆動制御部82からの駆動指令に応じて昇降部224が作動することにより固定台225と一体に昇降し、これによってバックアップピン226を昇降させる。例えばバックアッププレート221が上昇することで、バックアップピン226の先端が基板Bやオフセット用基板BBの下面Bbに当接して基板Bやオフセット用基板BBを下面Bbから支持する。一方、バックアッププレート221が下降することで、バックアップピン226が基板Bやオフセット用基板BBの下面Bbから鉛直下方に離れて基板Bやオフセット用基板BBの搬出が可能となる。
部品実装装置1は、2個のヘッドユニット3それぞれをXY方向に個別に駆動するXY駆動機構4を備える。このXY駆動機構4は、それぞれX方向に平行に延設されてヘッドユニット3をX方向に移動可能に支持する一対のXビーム41、41を有する。各Xビーム41には、X方向に平行に延設されたボールネジ42と、ボールネジ42を回転駆動するXモーター43とが取り付けられている。Xモーター43は、ここの例ではサーボモーターである。そして、ボールネジ42のナットにヘッドユニット3が取り付けられている。さらに、XY駆動機構4は、それぞれY方向に平行に延設された一対のYビーム44、44を有する。各Xビーム41の一端は一方のYビーム44によりY方向に移動可能に支持され、各Xビーム41の他端は他方のYビーム44によりY方向に移動可能に支持される。各Yビーム44には、Xビーム41、41をY方向に駆動するYモーター45が取り付けられている。各Yモーター45は、ここの例ではリニアモーターであり、Xビーム41、41の端に取り付けられた可動子451、451と、Y方向に平行に延設された固定子452とを有する。そして、可動子451と固定子452との間に働く磁力によって可動子451とともにXビーム41がY方向に駆動される。かかるXY駆動機構4によれば、Xモーター43およびYモーター45によって、ヘッドユニット3をXY方向に移動させることができる。
部品供給部5は、一対のコンベア21、21のY方向の両側のそれぞれに配設されている。部品供給部5では、X方向に並ぶ複数のテープフィーダー51(以下、単に「フィーダー51」と称する)が着脱可能に装着されている。各フィーダー51は集積回路、トランジスター、コンデンサ等の小片状の部品P(チップ部品)を所定間隔おきに収納したテープをY方向に間欠的に送り出すことによって、テープ内の部品Pを部品供給位置に供給する。
ヘッドユニット3は、X方向に平行に配列された複数の実装ヘッド31を有している。各実装ヘッド31はZ方向(鉛直方向)に延びた長尺形状を有し、その下端に係脱可能に取り付けられた吸着ノズル(図示省略)によって部品Pを吸着・保持することが可能となっている。吸着ノズルは鉛直方向Zに昇降及び回転可能に設けられるとともに、吸着ノズルを昇降させるZモーター47及び吸着ノズルを回転させるRモーター49が装備されている(図3参照)。そして、ヘッドユニット3はフィーダー51の上方へ移動して、フィーダー51により供給される部品Pを吸着ノズルで吸着して保持する。それに続いて、ヘッドユニット3は作業位置の基板Bの上方に移動し、部品Pを吸着保持した吸着ノズルを下降させた後に部品Pの吸着を解除することで、基板Bの上面Baに部品Pを実装する。
本実施形態では、フィーダー51により供給される部品Pの吸着ノズルによる吸着状態を側方から撮像するサイドビューカメラ32(図3)がヘッドユニット3に取り付けられている。
また、当該ヘッドユニット3には、鉛直方向Zにおける基板Bの高さを検出する高さセンサ7が取り付けられている。この高さセンサ7は、特許文献1に記載の装置と同様に拡散反射タイプのセンサであり、基板Bややオフセット用基板BBに対して鉛直方向Zから照射光を投光するとともに照射光が基板Bややオフセット用基板BBにより反射されることで発生する拡散反射光のうち鉛直方向Zに対して傾斜した光軸を有する反射光を受光して鉛直方向Zにおける基板Bやオフセット用基板BBの高さを測定する。本実施形態では、高さセンサ7により検出された検出値をオフセット設定処理に求めておいたオフセット量で補正することで測定精度を高め、その測定結果に基づいて上記吸着ノズルの下降量を制御し、部品実装の安定化を図っている。なお、これらの点については後で詳述する。
また、部品供給部5とコンベア21との間には、部品認識カメラ6が配置されている。部品認識カメラ6は、部品供給部5において吸着ノズルにより吸着された部品Pを撮像し、部品情報および位置ずれ情報を取得するための画像情報を提供する。この部品撮像は、部品供給部5から基板Bへの移動中にヘッドユニット3が部品認識カメラ6の上方を通過することで実行される。こうして取得された画像を解析することで、吸着された部品PのXY平面における位置ずれ量および回転角度を求めることが可能となっている。
図3に示すように、上記ように構成された部品実装装置1の装置各部を制御するために、部品実装装置1は制御部80を有している。制御部80はCPU(CentralProcessingUnit)により構成される演算処理部81を備えている。演算処理部81には、駆動制御部82と、記憶部83と、画像処理部84と、入出力制御部85と、表示部86と、入力部87と、がそれぞれ接続されている。
制御部80では、高さセンサ7は入出力制御部85に接続されており、高さセンサ7の検出結果が入出力制御部85を介して演算処理部81に与えられる。演算処理部81は、記憶部83に記憶されているオフセット設定プログラムを実行して高さセンサ7の検出結果をオフセット量とし、記憶部83に格納する。また、基板Bに部品Pを実装する際には、演算処理部81は高さセンサ7により検出された検出値(鉛直方向における照射光の反射位置)を受け取るとともに記憶部83からオフセット量を読み出し、当該オフセット量により検出値を補正して真の基板Bの高さ、つまり鉛直方向Zにおける基板Bの上面Baの高さを決定する。このように本実施形態では、演算処理部81はオフセット設定部811および高さ決定部812として機能する。
図4は図1に示す部品実装装置の動作を示すフローチャートである。また、図5はオフセット設定処理を示すフローチャートであり、図6は吸着ノズルの下降量の補正処理を示すフローチャートである。さらに図7はオフセット設定処理および吸着ノズルの下降量の補正処理を模式的に示す図である。
部品実装の対象となる基板B(本発明の「測定対象となる基板」の一例に相当)に対して高さセンサ7から照射光を鉛直方向に投光すると、鉛直方向における照射光の反射位置が基板Bの種類に応じて相違し、上記オフセット量が相違することがある。そこで、本実施形態では、演算処理部81は新たなオフセット量の設定の要否を判定する(ステップS1)。より具体的には、基板Bに対応するオフセット量が既に記憶部83に格納されているか否かを判定する。そして、オフセット量が格納されていない場合、つまり基板Bが今までに取り扱ったことがないものである場合には、当該基板Bに対する部品実装動作に先立って、演算処理部81は装置各部を以下のように制御してオフセット設定処理を実行した(ステップS2)後でステップS3に進んで部品実装を開始する。一方、オフセット量が既に格納されている場合には、以下のオフセット設定処理を行わず、ステップS3に進んで部品実装を開始する。
オフセット設定処理では、演算処理部81はオフセット用基板BBを準備するとともに部品実装装置1のコンベア21、21にセットすることをオペレータに促すメッセージを表示部86に表示させる。それを確認したオペレータがオフセット用基板BBのセットを完了し、入力部87を介してオフセット開始指令を与えると、コンベア21、21がオフセット用基板BBを実装エリアの作業位置に搬入する(ステップS21)。そして、当該オフセット用基板BBがクランプ機構23により固定されるとともにバックアップ機構22により下面Bb側から支持され、次のステップS22でオペレータによりガラス板GPがオフセット用基板BB上に載置される。これによって、図7の(a)欄に示すように、ガラス板GPがその自重によりオフセット用基板BBを上方から押え、オフセット用基板BBを反りのない状態にする。
次に、ヘッドユニット3がX方向および/またはY方向に移動し、XY座標系において座標位置が互いに異なる複数の測定ポイントMP1〜MPnのうち一つの測定ポイント、例えば1番目の測定ポイントMP1の直上に高さセンサ7を位置させる(ステップS23)。そして、図7の(a)欄の左端図に示すように、測定ポイントMP1に位置決めされた高さセンサ7の投光部(図示省略)から照射光Linが鉛直方向Zに落射されるとともにオフセット用基板BBにより拡散反射された反射光のうち鉛直方向Zに対して傾斜した光軸を有する反射光Loutが受光部(図示省略)で受光される。このため、鉛直方向Zにおけるオフセット用基板BBの高さに関連する信号が高さセンサ7から出力され、演算処理部81は測定ポイントMP1でのオフセット用基板BBの高さを取得する。ここで、例えば図7に示すように部品実装の対象となる基板Bおよびオフセット用基板BBが照射光Linを透過させる材料で形成されるとともに、測定ポイントMP1において基板Bやオフセット用基板BBの上面Ba(鉛直方向Zにおける高さHs1=0)から深さHw1に内部配線層WL1が存在する場合、オフセット用基板BBの上面Baから深さHw1の位置Pw1で照射光Linは拡散反射される(基板の種類が同一であるため、当該反射態様は基板Bにおいても同様である)。そこで、本実施形態では、測定ポイントMP1について、反りのない状態で高さセンサ7により検出された高さHw1をオフセット量OF1として測定ポイントMP1と関連付けて記憶部83に格納する(ステップS24)。なお、図7では、内部配線層WL1で反射が生じる場合を例示しているが、反射位置はこれに限定されるものではなく、例えば測定ポイントMPnにおいては内部配線層WL2で反射が生じ、反りのない状態で高さセンサ7により検出された高さHwnがオフセット量OFnとして測定ポイントMPnと関連付けて記憶部83に格納される。また、内部配線層WL1、WL2以外の内部配線層やその他の中間層により反射され、それに対応したオフセット量が設定されることもある。
次のステップS25では、全ての測定ポイントMP1〜MPnについてオフセット量OF1〜OFnの算出および記憶部83への格納が完了したか否かを演算処理部81は判定し、当該ステップS25で「NO」と判定されている間、測定ポイントを順次変更しながらステップS23、S24を繰り返す。これによって、測定ポイントMP1〜MPn毎のオフセット量OF1〜OFnが設定される。それに続いて、オペレータによるガラス板GPの除去(ステップS26)後に、演算処理部81はオフセット用基板BBの固定および支持を解除した後でコンベア21、21によりオフセット用基板BBを実装エリアから出口エリアに搬出する(ステップS27)。なお、図5に示すオフセット設定処理では、オフセット用基板BBの搬入および搬出と、ガラス板GPの載置・除去とを分離して行っているが、オフセット用基板BB上にガラス板GPを載置した状態のままオフセット用基板BBおよびガラス板GPを一体的に搬入および搬出してもよい。また、ガラス板GPの載置・除去をロボット(図示省略)により行ってもよい。さらに、オフセット用基板BBの反りを取り除くための治具としてガラス板GPを用いているが、例えば吸着板などの他の治具を用いてもよい。これらの点については、後で説明する実施形態においても同様である。
図4に戻って説明を続ける。ステップS3では、オフセット用基板BBと同一種類の未処理基板Bがコンベア21、21によって実装エリアの作業位置に搬入される。そして、クランプ機構23により作業位置に位置決めされた基板Bを固定するとともに、バックアップ機構22により基板Bを下面Bb側から支持する。ここで、図7の(b)欄に示すように基板Bが反って鉛直方向Zにおける基板Bの上面Baの高さが変動することがある。そこで、本実施形態では、1または複数の部品Pをフィーダー51からピックアップした後に基板Bへ移動して部品Pのそれぞれを互いに異なる実装位置に搭載する実装ターンを単純に行うのではなく、基板Bの高さ測定と下降量の補正とを組み合わせることで部品Pを基板Bの上面Baに良好に搭載可能としている。
本実施形態では、ヘッドユニット3が部品供給部5に移動し、フィーダー51から供給される部品Pを吸着ノズルで吸着して保持する(ステップS4)。そして、吸着ノズルで部品Pを保持したままヘッドユニット3が基板Bの上方に移動し、高さセンサ7を測定ポイントMP1〜MPnのいずれかの上方に位置させる(ステップS5)。例えば複数の部品Pの搭載位置と測定ポイントMP1〜MPnとを完全に一致させている場合には、最初に搭載すべき搭載位置に対応する測定ポイントの上方に高さセンサ7を位置させる。また、複数の部品Pの搭載位置と直接関係することなく、基板Bに対してM×Nのマトリックス状に測定ポイントMP1〜MPnを設定している場合や基板Bの内部構造(内部配線層WL1、WL2の配設位置など)に対応して測定ポイントMP1〜MPnを設定している場合には、最初の部品を搭載すべき搭載位置に最も近い測定ポイントの上方に高さセンサ7を位置させる。そして、下降量の補正処理を実行することで基板Bの上面Baの高さ位置に応じた吸着ノズルの下降量を設定する(ステップS6)。
下降量の補正処理では、上記のように所望の測定ポイント、例えば測定ポイントMP1に位置決めされた高さセンサ7によって基板Bでの照射光の反射位置の高さ検出を行う(ステップS61)。この測定ポイントMP1では、図7の(b)欄に示すように、照射光Linは内部配線層WL1の位置Pw1で拡散反射され、そのうちの反射光Loutが高さセンサ7により受光され、高さHw1が測定ポイントMP1での照射光の反射位置の高さとして検出される。また、高さセンサ7が別の測定ポイント、例えば測定ポイントMPnに位置決めされた場合には、高さHwnが測定ポイントMPnでの照射光の反射位置の高さとして検出される。つまり、いずれの測定ポイントMP1〜MPnにおいても、検出結果はそれぞれ鉛直方向Zにおける基板Bの上面Baの高さHs1〜Hsnからオフセット量OF1〜OFnだけずれた値となる。
そこで、本実施形態では、演算処理部81は上記ステップS5で高さセンサ7が位置決めされた測定ポイント、例えば測定ポイントMP1では、それに対応するオフセット量OF1を記憶部83から読み出し(ステップS62)、オフセット量OF1により高さセンサ7の検出結果(高さHw1)を補正し、当該測定ポイントMP1での基板Bの上面Baの高さHs1を算出する(ステップS63)。そして、こうして求められた基板Bの上面Baの高さに応じて演算処理部81は下降量を補正する(ステップS64)。
再び図4に戻って、次のステップS7では演算処理部81は部品Pを吸着している吸着ノズルを搭載点の上方に位置させるとともに補正された下降量だけ下降させることで当該部品Pを基板Bに搭載する。例えば搭載位置と一致している、あるいは近傍に位置している測定ポイントでの基板Bの上面Baが基板Bの反りによって浮き上がっている場合には、その浮上量だけ下降量を減じることで基板Bの反りにかかわらず部品Pを基板Bの上面Baに安定して良好に搭載することができる。
こうして1つの部品Pについて基板Bへの搭載が完了すると、演算処理部81は当該実装ターンが完了したか否かを判定する(ステップS8)。ステップS4で吸着された全部品Pの搭載が完了していない間(ステップS8で「NO」)、ステップS5に戻って上記一連の動作(ステップS5〜S7)を繰り返す。なお、本実施形態では、部品P毎に上記一連の動作を実行しているが、1つの測定ポイントに対して複数の部品Pの搭載位置が近接している場合には、ステップS7において、それら複数の部品Pを順次搭載してもよい。
こうして、1つの実装ターンが完了すると、ステップS9に進んで、演算処理部81は全実装ターンが実行されたか否かを判定する。そして、全実装ターンが完了していない間、ステップS4に戻ってステップS4〜S8を繰り返す。一方、全実装ターンが完了したことを確認すると、演算処理部81は基板Bの固定および支持を解除した後でコンベア21、21により部品実装を完了した基板Bを実装エリアから出口エリアに搬出する(ステップS10)。そして、次の未処理基板Bが存在する場合には、演算処理部81はステップS1に戻って上記処理(ステップS1〜S10)を繰り返す。
以上のように、本実施形態によれば、部品Pを実装すべき基板Bと同一構成を有するオフセット用基板BBにガラス板GPを載置して反りのない状態を作り出した上で、測定ポイントMP1〜MPnのオフセット量OF1〜OFnをそれぞれ設定し、記憶部83に格納している。そして、鉛直方向Zにおける基板Bでの照射光の反射位置の高さを高さセンサ7で検出すると、当該検出を行った測定ポイントに対応するオフセット量を記憶部83から読み出し、当該オフセット量を用いて高さセンサ7による検出結果を補正して基板Bの高さを測定している。このため、基板Bの種類を問わず、鉛直方向Zにおける基板Bの高さを高精度に測定することができる。
また、こうして測定された高さに基づいて下降量を演算して基板Bの上面Baへの部品Pの搭載を行っている。このため、部品Pを基板Bに良好に搭載することができ、高い精度で、しかも安定して部品実装を行うことができる。
ところで、拡散反射タイプの高さセンサ7を用いた場合、例えば図8(b)および(c)に示すように基板Bの反り有無によって照射光Linが照射される位置が変位する。つまり、高さセンサ7を同一の測定ポイントMPに位置決めしているものの、オフセット量を求めた時と高さ測定を行った時とで照射光Linが照射される位置PwがXY座標系においてずれることがある。例えば基板Bの最大ソリ量βとした際に照射位置の位置ズレ量αとなることがあり、当該位置ズレがオフセット量による補正に悪影響を及ぼすことがある。例えば同図(a)に示すように予め設定された測定ポイントMPが内部配線層WLの端部である場合、オフセット量を設定する段階(つまり反りがない状態)では、照射光Linは内部配線層WLに照射され、それを反映したオフセット量が設定されるが、基板Bの反りによって照射光Linの照射位置PwがXY座標系においてシフトし、内部配線層WLから外れて照射されることがある。このような場合、測定ポイントMPに対応するオフセット量をそのまま用いて補正処理を行うことは具体的妥当性を欠く、すなわち、当該測定ポイントMPが有効なものでなく、むしろ当該測定ポイントMP以外の測定ポイントを用いて基板Bの高さを測定するのが望ましいと考えられる。
そこで本願発明の第2実施形態では、以下に詳述するように、測定ポイント毎にオフセット量を求めるのみならず、基板Bが反った場合にも当該オフセット量が高さ補正に有効なものとして機能するか否かを判定した上で、有効性を有すると判断した測定ポイントのみを用いて基板Bの高さ測定を行う。
図8は基板の反りの有無と測定ポイントとの関係を模式的に示す図である。図9は本発明に係る部品実装装置の第2実施形態で実行されるオフセット設定処理を示すフローチャートである。第2実施形態が第1実施形態と大きく相違する点は、測定ポイントの有効性を判定するとともに有効性判定に基づき測定ポイントを調整する工程(ステップS28)をオフセット設定処理に追加した点である。したがって、その他の構成および動作は基本的に第1実施形態と同一であるため、同一構成については同一符号を付して説明を省略する一方、相違点については図8および図9を参照しつつ詳述する。
第2実施形態においても、基板Bに対する部品実装動作に先立って、演算処理部81は装置各部を以下のように制御してオフセット設定処理を実行した(ステップS2)後でステップS3に進んで部品実装を開始する。すなわち、オフセット設定処理では、第1実施形態と同様にオフセット用基板BBを実装エリアの作業位置に搬入し(ステップS21)、ガラス板GPによりオフセット用基板BBの反りを取り除いた状態で、高さセンサ7により測定ポイントMPについて高さセンサ7によりオフセット用基板BBの高さを検出し、これをオフセット量として測定ポイントMPと関連付けて記憶部83に格納する(ステップS24)。
これに続いて、演算処理部81が上記した追加工程(ステップS28)を実行する。すなわち、オフセット用基板BBのXY座標系において上記測定ポイントMPを取り囲む複数(第2実施形態では8個)の周辺ポイントSPの直上に高さセンサ7が順次位置するようにヘッドユニット3を移動させる。そして、周辺ポイントSP毎に高さセンサ7により検出されるオフセット用基板BBでの照射光の反射位置の高さを本発明の「周辺量」として検出し、記憶部83に一時的に記憶する。つまり、測定ポイントMPでの照射光の反射位置の高さ(オフセット量)以外に、当該測定ポイントMPを取り囲む周辺ポイントSPでの照射光の反射位置の高さ(周辺量)が検出される。
ここで、測定ポイントMPと周辺ポイントSPとの相互間隔は、基板Bが最大ソリ量β(図8(c)参照)だけ反ったときの位置ズレ量αに設定されており、基板Bが反ったとしても、照射光Linの照射位置Pwは周辺ポイントSPで囲まれた領域に収まる。したがって、周辺ポイントSPの高さが測定ポイントMPの高さHから大きくずれない、つまり検出高さが安定している場合には、測定ポイントMPに対応するオフセット量を用いた補正処理は非常に有効なものとなる。これに対し、例えば図8に示すように測定ポイントMPが内部配線層WLの周縁部分である場合には、高さセンサ7を周辺ポイントSPに位置させながらオフセット用基板BBでの照射光の反射位置の高さを検出した際の検出結果は測定ポイントMPでの照射光の反射位置の高さから大きくずれている、つまり検出高さが不安定となる。この場合、同一の測定ポイントMPでありながらも照射位置Pwが基板Bの反りによってオフセット設定処理時の照射位置Pwからずれることで正確な補正が困難となる。
そこで、本実施形態では、演算処理部81が測定ポイントMPのオフセット量に対する各周辺ポイントSPでの検出高さの変化量をそれぞれ算出し(ステップS283)、それらのうちの最大変化量がしきい値を超えているか否かを判定する(ステップS284)。ここで、ステップS284で「YES」、つまり検出高さが不安定であり、正確な補正が困難となると判定した場合には、当該測定ポイントMPを削除する。一方、ステップS284で「NO」、つまり検出高さが安定しており、当該測定ポイントMPで検出した高さHをオフセット量として正確な補正が可能であると判定した場合には、当該測定ポイントMPの有効性を確認し、そのまま用いる。
このような追加工程(ステップS28)を含めた一連の工程を、第1実施形態と同様にステップS25で「YES」と判定されるまで繰り返し、ステップS285で有効性が確認された全ての測定ポイントについてオフセット量を格納する。それに続いて、オペレータによるガラス板GPの除去(ステップS26)後に、演算処理部81はオフセット用基板BBの固定および支持を解除した後でコンベア21、21によりオフセット用基板BBを実装エリアから出口エリアに搬出する(ステップS27)。
以上のように、第2実施形態によれば、測定ポイントMP毎に、測定ポイントMPの周辺ポイントSPで高さセンサ7により検出して得られる反りのない状態のオフセット用基板BBでの照射光の反射位置の高さを周辺量として求め、周辺量のオフセット量からの変化量に基づいて測定ポイントMPの有効性を確認している。そして、有効性を備えた測定ポイントMPに対応するオフセット量を用いて高精度な補正を行っている。このため、基板Bの高さ測定を第1実施形態よりも高い信頼性で行うことができる。
このように、上記実施形態では、高さセンサ7と制御部80とで基板Bの高さ測定を行っており、これらによって本発明の「高さ測定装置」の一例が構成されている。また、ヘッドユニット3が本発明の「所定の作業」の一例である部品実装作業を行っており、本発明の「作業部」として機能している。また、オフセット設定処理(ステップS2)および下降量の補正処理中のステップS63がそれぞれ本発明の「オフセット設定工程」および「高さ決定工程」の一例に相当している。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記実施形態では、基板B以外にオフセット用基板BBを別途準備しているが、複数の基板Bのうち1枚をオフセット用基板BBとして用い、その後で当該オフセット用基板BBに部品Pを実装してもよい。
また、上記第2実施形態では有効性なしと判断された測定ポイントMPを削除している(ステップS285)が、削除することは必須事項ではなく、ソフトウエア的なアプローチ、例えば有効性を有しないことを指標するフラグを立てて基板Bの高さ測定に使用しないように設定してもよい。また、このように有効性を有しない測定ポイントは発生した場合には、当該測定ポイントから所定距離だけずらした別の測定ポイントに対応するオフセット量を用いたり、当該測定ポイントに近接する複数の別の測定ポイントに対応するオフセット量を補間して得られる値をオフセット量として用いたりして高さ測定を行ってもよい。
さらに、上記実施形態では、本発明に係る高さ測定装置を部品実装装置に適用しているが、本発明の適用対象はこれに限定されるものではなく、基板に対して所定の処理、例えば基板上に搭載された部品を検査する検査処理や基板の上面に半田などの印刷材料を印刷する印刷処理を実行する基板作業装置全般に適用することができる。
この発明は、鉛直方向における基板の高さを測定する高さ測定装置、高さ測定方法および当該高さ測定装置を装備する基板作業装置全般に適用することができる。
1…部品実装装置(基板作業装置)
3…ヘッドユニット(作業部)
7…高さセンサ
80…制御部
81…演算処理部
83…記憶部
811…オフセット設定部
812…高さ決定部
B…基板
BB…オフセット用基板
MP、MP1〜MPn…測定ポイント
OF1〜OFn…オフセット量
SP…周辺ポイント
Z…鉛直方向

Claims (6)

  1. 測定対象となる基板の高さを測定する高さ測定装置であって、
    基板の上面に対して鉛直方向から照射光を投光するとともに前記照射光が前記基板の内部で反射されることで発生する拡散反射光のうち前記鉛直方向に対して傾斜した光軸を有する反射光を受光して前記鉛直方向における前記照射光の反射位置の高さを検出する高さセンサと、
    前記測定対象となる基板と同一構成の基板を反りのない状態で前記高さセンサにより検出して得られる前記反りのない状態での前記基板の上面から前記反射位置までの距離をオフセット量とするオフセット設定部と、
    前記オフセット量を記憶する記憶部と、
    前記測定対象となる基板を前記高さセンサにより検出して得られる前記反射位置の高さを前記記憶部に記憶されている前記オフセット量に基づいて補正して前記測定対象となる基板の高さを決定する高さ決定部と
    を備えることを特徴とする高さ測定装置。
  2. 請求項1に記載の高さ測定装置であって、
    前記鉛直方向と直交するXY座標系において座標位置が互いに異なる、複数の測定ポイントで前記測定対象となる基板の高さを測定するとき、
    前記オフセット設定部は前記測定ポイント毎に前記オフセット量を測定するとともに前記測定ポイントに関連付けて前記記憶部に格納し、
    前記高さ決定部は前記測定ポイントに対応するオフセット量を前記記憶部から読み出して前記補正を行う高さ測定装置。
  3. 請求項2に記載の高さ測定装置であって、
    前記オフセット設定部は、前記測定ポイント毎に、前記測定ポイントの周辺ポイントで前記高さセンサにより検出して得られる前記反りのない状態の基板の上面から前記反射位置までの距離を周辺量として求め、前記周辺量の前記オフセット量からの変化量に基づいて前記測定ポイントの有効性を確認する高さ測定装置。
  4. 請求項3に記載の高さ測定装置であって、
    前記オフセット設定部は、前記変化量が所定値を超える前記測定ポイントについては、前記測定対象となる基板の高さを測定するための複数の測定ポイントから除外する高さ測定装置。
  5. 基板の上面に対して鉛直方向から照射光を投光するとともに前記照射光が前記基板の内部で反射されることで発生する拡散反射光のうち前記鉛直方向に対して傾斜した光軸を有する反射光を受光する高さセンサを用いて測定対象となる基板の高さを測定する高さ測定方法であって、
    前記測定対象となる基板と同一構成の基板を反りのない状態で保持しながら前記高さセンサにより前記鉛直方向における前記照射光の反射位置の高さを検出し、前記基板の上面から前記反射位置までの距離をオフセット量として記憶部に記憶するオフセット設定工程と、
    前記測定対象となる基板を保持しながら前記高さセンサにより検出して得られる前記反射位置の高さを前記オフセット量に基づいて補正して前記測定対象となる基板の高さを決定する高さ決定工程と
    を備えることを特徴とする高さ測定方法。
  6. 請求項1ないし4のうちのいずれか一項に記載の高さ測定装置と、
    前記高さ測定装置により測定された前記測定対象となる基板の高さに基づいて前記測定対象となる基板に所定の作業を行う作業部と
    を備えることを特徴とする基板作業装置。
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