JP4569419B2 - 電子部品実装装置、電子部品実装方法およびノズル高さ検出方法 - Google Patents

電子部品実装装置、電子部品実装方法およびノズル高さ検出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4569419B2
JP4569419B2 JP2005245643A JP2005245643A JP4569419B2 JP 4569419 B2 JP4569419 B2 JP 4569419B2 JP 2005245643 A JP2005245643 A JP 2005245643A JP 2005245643 A JP2005245643 A JP 2005245643A JP 4569419 B2 JP4569419 B2 JP 4569419B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle
height
electronic component
light
photoelectric sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005245643A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007059776A (ja
Inventor
正宜 日吉
秀浩 佐保
登 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2005245643A priority Critical patent/JP4569419B2/ja
Priority to US11/994,618 priority patent/US7684061B2/en
Priority to DE112006001825T priority patent/DE112006001825T5/de
Priority to PCT/JP2006/313441 priority patent/WO2007007623A2/en
Priority to CN200680024915XA priority patent/CN101218861B/zh
Publication of JP2007059776A publication Critical patent/JP2007059776A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4569419B2 publication Critical patent/JP4569419B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Supply And Installment Of Electrical Components (AREA)

Description

本発明は、ノズルにより電子部品をピックアップして基板に実装する電子部品実装装置、電子部品実装方法およびノズル高さ検出方法に関するものである。
ノズルにより電子部品をピックアップして基板に実装する電子部品の実装分野においては、電子部品を正確に基板等の実装対象に実装するため、ノズルによりピックアップされた電子部品の高さを測定している。測定された電子部品の高さは、実装の際のノズルの高さ位置決め制御にフィードバックされる他、電子部品の寸法データと照合されて電子部品の吸着姿勢が判断され、異常吸着(電子部品が装着面を下方に向けた姿勢で吸着される以外の姿勢で吸着されること)等が検出される。これにより、電子部品が不安定な状態で基板等に実装される実装不良を未然に防いでいる。
電子部品の高さを測定する手段としては、光センサを用いたものが知られている(例えば特許文献1参照)。これは、離間して配置された投光器と受光器の間にノズルを下降させ、投光器から受光器に投光される光が、ノズル本体及びノズルにピックアップされた電子部品により遮光された時点のノズル高さを検出し、それぞれのノズル高さの差から電子部品の高さを算出するものである。
特開平11−298196号公報
特許文献1記載の手段によるノズル高さの検出は、ノズルの昇降を駆動する駆動部のエンコーダ値を検出して行われる。エンコーダ値は、受光器の受光量がある閾値に達したときに発せられる電気信号を受けて検出されるため、ノズルの昇降速度を速くすると応答遅れが顕著に生じて、受光器の受光量がある閾値に達した時点の真のエンコーダ値から応答遅れ分だけずれたエンコーダ値が検出される。
このような応答遅れによるエンコーダ値のずれは、予め設定した補正値を適用することによりある程度修正することができるが、ノズルの下降速度やピックアップされた電子部品の高さ等の条件よってエンコーダ値のずれの量が異なるため、各条件に対応した補正値を正確に設定することは困難である。また、条件を外れた電子部品については、予め設定した補正地では対応することができない。一方、近年の更なる生産性の向上及び部品の微小化に伴い、高速かつ高精度なノズル高さの検出が要請されてきている。
そこで本発明は、センサにおける応答遅れの影響を排して電子部品の高さを精確に測定することができる電子部品実装装置、電子部品実装方法およびノズル高さ検出方法を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、ノズルの下端部に吸着されてピックアップされた電子部品の高さを測定して基板に実装する電子部品実装装置であって、投光器から投光される光を受光する受光器と、前記ノズルを前記投光器と前記受光器の間で投受光される光に対して昇降させるノズル駆動手段と、前記ノズルの昇降により前記ノズルの下端部が前記光と交差して前記受光器の受光量が予め定められた閾値に達した時点の前記ノズルの高さをノズルの第1の高さとして前記ノズルの上昇時及び下降時における前記ノズルの第1の高さをそれぞれ検出するとともに、前記ノズルの昇降により前記ノズルの下端部に吸着された電子部
品が前記光と交差して前記受光器の受光量が予め定められた閾値に達した時点の前記ノズルの高さをノズルの第2の高さとして前記ノズルの上昇時及び下降時における前記ノズルの第2の高さをそれぞれ検出する検出手段と、前記ノズルの上昇時及び下降時における前記ノズルの第1の高さから平均値を算出するとともに、上昇時と下降時における前記ノズルの第2の高さから平均値を算出する第1の演算手段と、前記ノズルの第1の高さの平均値と前記ノズルの第2の高さの平均値から前記ノズルの下端部に吸着された電子部品の高さを算出する第2の演算手段とを備えた。
請求項2記載の発明は、電子部品実装装置に昇降自在に設けられたノズルの高さを投受光型の光電センサにより検出し、このノズルの下端部に吸着されてピックアップされた電子部品の高さを測定して基板に実装する電子部品実装方法であって、前記ノズルを前記光電センサに対して下降させる第1の下降工程と、前記ノズルの下端部が前記光電センサにおいて投受光される光と交差して前記光電センサにおける受光量が予め定められた閾値に達した時点の前記ノズルの高さをノズル下降時の第1の高さとして検出する第1の検出工程と、前記下降させたノズルを上昇させる第1の上昇工程と、この第1の上昇工程において前記光電センサにおける受光量が予め定められた閾値に再度達した時点の前記ノズルの高さをノズル上昇時の第1の高さとして検出する第2の検出工程と、前記ノズル下降時の第1の高さと前記ノズル上昇時の第1の高さからノズルの第1の高さの平均値を算出する第1の演算工程と、下端部に電子部品を吸着した前記ノズルを前記光電センサに対して下降させる第2の下降工程と、前記ノズルの下端部に吸着された電子部品が前記光電センサにおいて投受光される光と交差して前記光電センサにおける受光量が予め定められた閾値に達した時点の前記ノズルの高さをノズル下降時の第2の高さとして検出する第3の検出工程と、前記下降させたノズルを上昇させる第2の上昇工程と、この第2の上昇工程において前記光電センサにおける受光量が予め定められた閾値に再度達した時点の前記ノズルの高さをノズル上昇時の第2の高さとして検出する第4の検出工程と、前記ノズル下降時の第2の高さと前記ノズル上昇時の第2の高さからノズルの第2の高さの平均値を算出する第2の演算工程と、前記ノズルの第1の高さの平均値と前記ノズルの第2の高さの平均値から前記ノズルの下端部に吸着された電子部品の高さを算出する第3の演算工程とを含む。
請求項3記載の発明は、電子部品実装装置に昇降自在に設けられたノズルの高さを投受光型の光電センサにより検出するノズル高さ検出方法であって、前記ノズルを前記光電センサに対して下降させる下降工程と、前記ノズルの下端部が前記光電センサにおいて投受光される光と交差して前記光電センサにおける受光量が予め定められた閾値に達した時点の前記ノズルの高さを検出する第1の検出工程と、前記下降させたノズルを上昇させる上昇工程と、前記上昇工程において前記光電センサにおける受光量が予め定められた閾値に再度達した時点の前記ノズルの高さを検出する第2の検出工程と、前記第1の検出工程と第2の検出工程により検出された前記ノズルの高さの平均値を算出する工程とを含む。
本発明によれば、ノズルの下降時及び上昇時において検出されるそれぞれのノズル高さの平均値をとることにより、センサの応答遅れによるノズル高さ検出誤差を排するようにしているので、電子部品の高さを精確に測定することができる。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態における電子部品実装装置の平面図、図2(a)は本発明の一実施の形態における電子部品実装装置の移載ヘッドの平面図、図2(b)は本発明の一実施の形態における電子部品実装装置の移載ヘッドの正面図、図3(a)は本発明の一実施の形態におけるセンサユニットの構成図、図3(b)は本発明の一実施の形態における電子部品の高さ測定
方法の説明図、図4は本発明の一実施の形態における電子部品実装装置の制御系のブロック図、図5(a)は本発明の一実施の形態におけるノズルの昇降によるZ軸変位を示すグラフ、図5(b)は本発明の一実施の形態におけるノズルの昇降速度を示すグラフ、図5(c)は本発明の一実施の形態におけるセンサ制御部からZ軸エンコーダに発せられる信号の状態を示す説明図、図6は本発明の一実施の形態における電子部品実装装置の動作を示すフローチャートである。
まず、電子部品実装装置の全体構成について、図1及び図2を参照して説明する。図1において、基台1上の略中央には搬送ガイド2が配設されている。搬送ガイド2は、実装対象としての基板3を搬送して所定位置に位置決めする基板位置決め部となっている。なお、本発明においては、基板3の搬送方向をX方向とし、これに水平面内で直交する方向をY方向とする。搬送ガイド2のY方向における両側方には電子部品供給部4が配設されており、複数個のパーツフィーダ5が並設されている。
基台1のX方向における両端部には一対のYテーブル6が配設されている。Yテーブル6上にはXテーブル7が架設されており、Yテーブル6の駆動によりY方向に移動できるようになっている。Xテーブル7の側部には移載ヘッド8が装着されており、Xテーブル7の駆動によりX方向に移動できるようになっている。すなわち、Yテーブル6及びXテーブル7は、移載ヘッド8を基台1上でX方向及びY方向に水平移動させる水平移動手段となっている。
図2(a)において、移載ヘッド8には複数のノズルユニット10が並設されている(本実施の形態では、4個のノズルユニットをX方向に配列したノズルユニット列をY方向に2列配列している)。各ノズルユニット10の下端部には電子部品Pを吸着するノズル11が装着されており、各ノズル11は、Z方向に昇降及びXY平面内で回転できるようになっている。
図1において、搬送ガイド2と電子部品供給部4の間には、ラインカメラ14等からなる電子部品認識部が配設されており、ノズル11に吸着されてピックアップされた電子部品Pを下方から認識する。ラインカメラ14の側方には、センサユニット20が配設されており、ノズル11に吸着されてピックアップされた電子部品Pの高さを測定する。
次に、センサユニット20について、図3(a)、(b)を参照して説明する。図3(a)において、センサユニット20は、離間して対向配置された投光器21及び受光器22と、投光器21及び受光器22と電気的に接続された増幅装置26とセンサ制御部27から構成される。投光器21と受光器22の対向する面には、それぞれ投光スポットとなる投光側オリフィス21aと受光スポットとなる受光側オリフィス22aが設けられており、投光側オリフィス21aを介して投光器21から水平に投光されるレーザ光25が受光側オリフィス22aを介して受光器22により受光される。
投光器21と受光器22には、それぞれ投光器駆動部23と受光器駆動部24が備えられている。これらの投光器駆動部23と受光器駆動部24の駆動により、投光器21と受光器22をそれぞれ上下方向及び水平方向に移動及び回転させて、投光器21と受光器22の光軸調整を行うようになっている。
受光器22に受光されるレーザ光25は光電素子により電圧に変換され、増幅装置26で増幅されてセンサ制御部27に出力される。従って、レーザ光25が遮光されて受光量に変化がある場合、この変化量が僅かであっても、センサ制御部27において、増幅された電圧の変化量として明確に検出することができる。
なお、投光側オリフィス21aと受光側オリフィス22aは、投光器21と受光器22の対向する面に設けられているが、図3においては説明の便宜上、投光側オリフィス21aと受光側オリフィス22aが設けられた面を前面に振った状態を図示している。
図3(a)、(b)において、センサ制御部27はZ軸エンコーダ12と電気的に接続されている。Z軸エンコーダ12はZ軸駆動部13と直結しており、Z軸駆動部13の駆動によって昇降するノズル11のZ軸変位量をパルスによるエンコーダ値として検出する。
Z軸駆動部13の駆動により、投光器21と受光器22の間でノズル11を昇降させると、ノズル11の下端部及びノズル11の下端部に吸着された電子部品Pがレーザ光25に交差することにより、レーザ光25が遮光されて受光器22の受光量が変化する。この受光量がある閾値に達すると、センサ制御部27からZ軸エンコーダ12にon/off信号が発せられ、その時点のエンコーダ値を取得してデータ処理部40に送信するようになっている。
図3(b)において、左側に示すノズル11は第1の高さに位置しており、電子部品Pを吸着していない状態のノズル11の下端部がレーザ光25と交差して受光器の受光量が予め定められた閾値に達した時点を示している。また、右側に示すノズル11は第2の高さに位置しており、ノズル11の下端部に吸着された電子部品Pがレーザ光25と交差して受光器の受光量が予め定められた閾値に達した時点を示している。このノズル11の第1の高さと第2の高さをZ軸エンコーダ12によりエンコーダ値として検出し、この両エンコーダ値の差から電子部品Pの高さhに相当するノズル11のZ軸変位量wを算出することにより電子部品Pの高さhを測定することができる。
すなわち、Z軸エンコーダ12は、ノズル11の上昇及び下降によりノズル11の下端部がレーザ光25と交差して受光器22の受光量が予め定められた閾値に達した時点のノズル11の第1の高さを検出するとともに、ノズル11の上昇及び下降によりノズル11の下端部に吸着された電子部品Pがレーザ光25と交差して受光器22の受光量が予め定められた閾値に達した時点のノズル11の第2の高さを検出する検出手段となっている。また、Z軸駆動部13は、ノズル11を投光器21と受光器22の間で昇降させるノズル駆動手段となっている。
次に、電子部品実装装置の制御系について、図4を参照して説明する。制御部30は、搬送ガイド2、パーツフィーダ5、Yテーブル6、Xテーブル7、ノズルユニット10、ラインカメラ14、センサユニット20とバス31により接続されており、NCプログラム34に基づいてこれらの駆動を制御する。NCプログラム34はデータベース部32に予め記憶されており、このデータベース部32には、他に部品ライブラリ33、基板データ35、ノズルデータ36、受光量閾値データ37が記憶されている。この受光量閾値データ37には、予め定められた閾値が記憶されている。
また、制御部30はデータ処理部40と接続されており、データ処理部40は、センサユニット20において取得されたエンコーダ値から電子部品の高さを算出するとともに、部品ライブラリ33に記憶された各種電子部品の寸法データと比較し、品種の照合や電子部品の吸着姿勢等の確認を行う。
操作・入力部41は、キーボードやデータドライブ等の入力手段からなり、電子部品実装装置の動作を手動にて制御し、データベース部32に予めデータを入力する。表示部42は、液晶パネルやCRT等の表示手段からなり、実装装置の動作等に関する各種の情報等を可視的に表示する。
次に、センサユニット20によるノズルの高さ検出について、図5(a)、(b)、(c)を参照して説明する。図5(a)及び図5(b)は、ノズル11の1サイクルの昇降動作におけるノズル11のZ軸変位とZ軸速度の関係を示している。ノズル11は、上死点P1から加速度aで下降し、昇降工程の略中間の変極点P2に達すると加速度aで減速しながら下死点P3まで下降する。下死点P3に達すると加速度aで上昇し、変極点P2に達すると加速度aで減速しながら上死点P1まで上昇する。
図5(a)、(c)において、ノズル11がセンサ切替位置s1、s3に位置したときに受光量が閾値に達し、センサ制御部27からZ軸エンコーダ12にon/off信号が発せられる。このon/off信号がZ軸エンコーダ12に到達すると、その時点のエンコーダ値が取得される。しかし、センサ制御部27からon/off信号が送出されてからZ軸エンコーダ12においてエンコーダ値が取得されるまでの間には、僅かではあるが応答時間Δtだけ応答遅れが生じる。図5(c)において、時間t1の時点でセンサ制御部27からZ軸エンコーダ12へoff信号が送信されるが、応答遅れにより時間t2の時点のエンコーダ値が取得される。また、時間t3の時点でセンサ制御部27からZ軸エンコーダ12へon信号が送信されるが、応答遅れにより時間t4の時点のエンコーダ値が取得される。
この応答遅れにより、実際に取得されるエンコーダ値は、図5(a)に示すように、ノズル11の下降時においては、ノズル11がs1に位置した時点のものではなく、応答時間Δtが経過して更に下降したs2に位置した時点のエンコーダ値となり、ノズル11の上昇時においては、ノズル11がs3に位置した時点のものではなく、応答時間Δtが経過して更に上昇したs4に位置した時点のエンコーダ値となる。従って、ノズル11の下降時若しくは上昇時において取得されたエンコーダ値をそのまま用いて電子部品Pの高さを測定すると応答遅れに起因する誤差を含むことになるので、下降時及び上昇時において取得された両エンコーダ値の平均をとって近似的なエンコーダ修正値Scを算出して誤差を相殺する方法をとっている。
次に、エンコーダ修正値Scについて、計算値を用いて説明する。以下の計算においては、各エンコーダ値を下死点P3からの距離として表している。図5(a)、(b)において、上記s1〜s4はノズル11の下死点P3からの距離を示しており、v1〜v4は、ノズル11が上記s1〜s4を通過する時点のノズル11の速度を示している。また、s1及びs3は下死点P3から等距離にあり、この距離をSとする。
v2=v1−a・Δt、v4=v3+a・Δtであり、v1=v3であるので、v4=v1+a・Δtとなる。なお、ノズル11の昇降方向における符号の識別は考慮しない。次に、s2=S−(v1+v2)・Δt/2、s4=S+(v3+v4)・Δt/2である。エンコーダ修正値Sc=(s2+s4)/2であるので、上式を代入して計算すると、Sc=S+(a・Δt)/2となる。
ここで、本実施の形態においては、加速度a=2G(=19.6m/s)、応答時間Δt=300μsであるので、エンコーダ修正値Sc=S+8.82×10−7mとなり、真のエンコーダ値Sとの誤差は約0.9μmとなる。このように、近似的に算出したエンコーダ修正値Scは真のエンコーダ値Sと極めて近いものになっている。なお、同じ条件でs2を計算すると、s2=S−(v1+v2)・Δt/2より、s2=S−4.11×10−5mとなり、その誤差は41.1μmとなる。微小電子部品、例えば0603チップ部品の場合、縦寸法は0.6mm、横寸法は0.3mm、高さ寸法は0.3mmであり、これらの寸法の1/10程度の誤差があると電子部品の高さ測定における精度に与える影響が大きく、吸着姿勢等を誤認するおそれがある。
エンコーダ修正値Scは、電子部品Pを吸着していない状態のノズル11と、電子部品Pを吸着した状態のノズル11についてそれぞれ算出される。すなわち、電子部品Pを吸着していない状態のノズル11の上昇時及び下降時において取得したノズル11の第1の高さのエンコーダ値の平均値から第1のエンコーダ修正値Sc1を算出するとともに、電子部品Pを吸着した状態のノズル11の上昇時及び下降時において取得した第2の高さのエンコーダ値の平均値から第2のエンコーダ修正値Sc2を算出する。このようにして算出された第1のエンコーダ修正値Sc1と第2のエンコーダ修正値Sc2から、電子部品Pの高さhに相当するノズル11のZ軸変位量wを算出することにより電子部品Pの高さhを測定する(図3(b)参照)。
第1のエンコーダ修正値Sc1と第2のエンコーダ修正値Sc2の算出及び電子部品Pの高さhの測定は、データ処理部40(図4参照)において行われる。データ処理部40は、電子部品Pを吸着していない状態のノズル11の上昇時及び下降時におけるノズル11の第1の高さの平均値を算出するとともに、電子部品Pを吸着した状態のノズル11の上昇時及び下降時におけるノズル11の第2の高さの平均値を算出する第1の演算手段となっており、また、ノズル11の第1の高さの平均値とノズル11の第2の高さの平均値からノズル11の下端部に吸着された電子部品Pの高さを算出する第2の演算手段となっている。
このように、本実施の形態における電子部品実装装置のノズル高さ検出においては、ノズルの下降時と昇降時において取得したエンコーダ値を平均することにより算出した近似的なエンコーダ修正値を用いることにより、センサユニットの応答遅れに起因するエンコーダ値のずれを修正し、電子部品の高さを精度よく測定できるようにしている。また、エンコーダ修正値を用いることにより、エンコーダ値のずれを補正するためのノズルの下降速度や電子部品の高さ等の各条件に対応した補正値を設定する必要はなく、条件を外れた電子部品についても対応することができる。
次に、電子部品実装装置の実装動作について、ノズル高さ検出動作を中心に図6のフローチャートを参照して説明する。
実装動作を開始すると、ST1において、ノズル11をセンサユニット20のレーザ光25に交差させて下降させ(第1の下降工程)、下降時エンコーダ値を取得する(第1の検出工程)。ST2において、ST1で下降したノズル11をセンサユニット20のレーザ光25に交差させて上昇させ(第1の上昇工程)、上昇時エンコーダ値を取得する(第2の検出工程)。ST3において、ST2で取得された下降時エンコーダ値と上昇時エンコーダ値の平均値を算出して第1のエンコーダ修正値Sc1を算出する(第1の演算工程)。
ST4において、ノズル11をパーツフィーダ5の上方に移動させて電子部品Pを吸着してピックアップする。ST5において、電子部品Pを下端部に吸着したノズル11を、センサユニット20のレーザ光25に交差させて下降させ(第2の下降工程)、下降時エンコーダ値を取得する(第3の検出工程)。ST6において、ST5で下降したノズル11を、センサユニット20のレーザ光25に交差させて上昇させ(第2の上昇工程)、上昇時エンコーダ値を取得する(第4の検出工程)。ST7において、ST6で取得された下降時エンコーダ値と上昇時エンコーダ値の平均値を算出して第2のエンコーダ修正値Sc2を算出する(第2の演算工程)。ST8において、ST3で算出された第1のエンコーダ修正値Sc1と、ST7で算出された第2のエンコーダ修正値Sc2との差を演算することにより電子部品Pの高さを算出する(第3の演算工程)。これによりノズル11に吸着された電子部品Pの高さが測定される。
算出された電子部品Pの高さは、部品ライブラリ33に記憶された電子部品の各品種の高さデータと照合され、所定の品種の電子部品が吸着されているかを判断したり、異常吸着が判断される。また、所定の品種であって正常吸着されている場合でも高さに差異がある場合があるので、このような電子部品を実装する際のノズルの高さ制御量に反映して適切な圧力で基板上に押圧して実装する(ST9)。その後、上記ST4〜ST9の動作を継続して行い、基板上の全ての実装箇所に電子部品の実装を終えると実装動作が終了する。
なお、上記ST1〜ST3による第1のエンコーダ修正値Sc1の算出は、一つのノズル11につき一回行うと、その後はST7で算出される電子部品Pの品種毎の第2のエンコーダ修正値Sc2との差を演算することにより電子部品Pの高さを測定することができる。
また、上記説明においては、センサユニット20を基台1上に配設し、ノズル11をこのセンサユニット20に移動させることによりノズル高さを検出するようにしているが、本発明においては、センサユニット20とノズル11は相対的に移動すればよい。例えば、センサユニット20をノズル11と共に移載ヘッド8に搭載し、センサユニット20を各ノズル11に順次移動させることでも同様の効果を得ることができる。このように構成すると、電子部品をピックアップして基板3に実装するために移載ヘッド8が電子部品供給部4の上方と搬送ガイド2に位置決めされた基板3の上方の間を移動する過程で、ノズル11に吸着された電子部品Pの高さを測定することができるため、実装効率の向上を図ることができる。
本発明によれば、センサの応答遅れによるノズル高さ検出誤差を排するようにしているので、電子部品の高さを精確に測定することができるという利点を有し、ノズルにより電子部品をピックアップして基板に実装する電子部品の実装分野において有用である。
本発明の一実施の形態における電子部品実装装置の平面図 (a)本発明の一実施の形態における電子部品実装装置の移載ヘッドの平面図(b)本発明の一実施の形態における電子部品実装装置の移載ヘッドの正面図 (a)本発明の一実施の形態におけるセンサユニットの構成図(b)本発明の一実施の形態における電子部品の高さ測定方法の説明図 本発明の一実施の形態における電子部品実装装置の制御系のブロック図 (a)本発明の一実施の形態におけるノズルの昇降によるZ軸変位を示すグラフ(b)本発明の一実施の形態におけるノズルの昇降におけるZ軸速度を示すグラフ(c)本発明の一実施の形態におけるセンサ制御部からZ軸エンコーダに発せられる信号の状態を示す説明図 本発明の一実施の形態における電子部品実装装置の動作を示すフローチャート
符号の説明
11 ノズル
20 センサユニット
21 投光器
22 受光器
25 レーザ光
40 データ処理部
P 電子部品

Claims (3)

  1. ノズルの下端部に吸着されてピックアップされた電子部品の高さを測定して基板に実装する電子部品実装装置であって、
    投光器から投光される光を受光する受光器と、前記ノズルを前記投光器と前記受光器の間で投受光される光に対して昇降させるノズル駆動手段と、前記ノズルの昇降により前記ノズルの下端部が前記光と交差して前記受光器の受光量が予め定められた閾値に達した時点の前記ノズルの高さをノズルの第1の高さとして前記ノズルの上昇時及び下降時における前記ノズルの第1の高さをそれぞれ検出するとともに、前記ノズルの昇降により前記ノズルの下端部に吸着された電子部品が前記光と交差して前記受光器の受光量が予め定められた閾値に達した時点の前記ノズルの高さをノズルの第2の高さとして前記ノズルの上昇時及び下降時における前記ノズルの第2の高さをそれぞれ検出する検出手段と、前記ノズルの上昇時及び下降時における前記ノズルの第1の高さから平均値を算出するとともに、上昇時と下降時における前記ノズルの第2の高さから平均値を算出する第1の演算手段と、前記ノズルの第1の高さの平均値と前記ノズルの第2の高さの平均値から前記ノズルの下端部に吸着された電子部品の高さを算出する第2の演算手段とを備えたことを特徴とする電子部品実装装置。
  2. 電子部品実装装置に昇降自在に設けられたノズルの高さを投受光型の光電センサにより検出し、このノズルの下端部に吸着されてピックアップされた電子部品の高さを測定して基板に実装する電子部品実装方法であって、
    前記ノズルを前記光電センサに対して下降させる第1の下降工程と、前記ノズルの下端部が前記光電センサにおいて投受光される光と交差して前記光電センサにおける受光量が予め定められた閾値に達した時点の前記ノズルの高さをノズル下降時の第1の高さとして検出する第1の検出工程と、前記下降させたノズルを上昇させる第1の上昇工程と、この第1の上昇工程において前記光電センサにおける受光量が予め定められた閾値に再度達した時点の前記ノズルの高さをノズル上昇時の第1の高さとして検出する第2の検出工程と、前記ノズル下降時の第1の高さと前記ノズル上昇時の第1の高さからノズルの第1の高さの平均値を算出する第1の演算工程と、下端部に電子部品を吸着した前記ノズルを前記光電センサに対して下降させる第2の下降工程と、前記ノズルの下端部に吸着された電子部品が前記光電センサにおいて投受光される光と交差して前記光電センサにおける受光量が予め定められた閾値に達した時点の前記ノズルの高さをノズル下降時の第2の高さとして検出する第3の検出工程と、前記下降させたノズルを上昇させる第2の上昇工程と、この第2の上昇工程において前記光電センサにおける受光量が予め定められた閾値に再度達した時点の前記ノズルの高さをノズル上昇時の第2の高さとして検出する第4の検出工程と、前記ノズル下降時の第2の高さと前記ノズル上昇時の第2の高さからノズルの第2の高さの平均値を算出する第2の演算工程と、前記ノズルの第1の高さの平均値と前記ノズルの第2の高さの平均値から前記ノズルの下端部に吸着された電子部品の高さを算出する第3の演算工程とを含むことを特徴とする電子部品実装方法。
  3. 電子部品実装装置に昇降自在に設けられたノズルの高さを投受光型の光電センサにより検出するノズル高さ検出方法であって、
    前記ノズルを前記光電センサに対して下降させる下降工程と、前記ノズルの下端部が前記光電センサにおいて投受光される光と交差して前記光電センサにおける受光量が予め定められた閾値に達した時点の前記ノズルの高さを検出する第1の検出工程と、前記下降させたノズルを上昇させる上昇工程と、前記上昇工程において前記光電センサにおける受光量が予め定められた閾値に再度達した時点の前記ノズルの高さを検出する第2の検出工程と、前記第1の検出工程と第2の検出工程により検出された前記ノズルの高さの平均値を算出する工程とを含むことを特徴とするノズル高さ検出方法。
JP2005245643A 2005-07-08 2005-08-26 電子部品実装装置、電子部品実装方法およびノズル高さ検出方法 Active JP4569419B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005245643A JP4569419B2 (ja) 2005-08-26 2005-08-26 電子部品実装装置、電子部品実装方法およびノズル高さ検出方法
US11/994,618 US7684061B2 (en) 2005-07-08 2006-06-29 Electronic component mounting apparatus, height detection method for electronic component, and optical-axis adjustment method for component height detection unit
DE112006001825T DE112006001825T5 (de) 2005-07-08 2006-06-29 Elektronikbauteilmontagevorrichtung, Höhenerfassungsverfahren für elektronische Bauteile, und Optikachsenanpassungsverfahren für eine Bauteilhöhenerfassungseinheit
PCT/JP2006/313441 WO2007007623A2 (en) 2005-07-08 2006-06-29 Electronic component mounting apparatus, height detection method for electronic component, and optical-axis adjustment method for component height detection unit
CN200680024915XA CN101218861B (zh) 2005-07-08 2006-06-29 电子部件安装设备、电子部件高度检测方法及部件高度检测单元的光轴调节方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005245643A JP4569419B2 (ja) 2005-08-26 2005-08-26 電子部品実装装置、電子部品実装方法およびノズル高さ検出方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007059776A JP2007059776A (ja) 2007-03-08
JP4569419B2 true JP4569419B2 (ja) 2010-10-27

Family

ID=37922975

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005245643A Active JP4569419B2 (ja) 2005-07-08 2005-08-26 電子部品実装装置、電子部品実装方法およびノズル高さ検出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4569419B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6178693B2 (ja) * 2013-10-09 2017-08-09 ハンファテクウィン株式会社Hanwha Techwin Co.,Ltd. 表面実装機の部品保持ヘッド
JP6417174B2 (ja) * 2014-10-03 2018-10-31 ハンファエアロスペース株式会社Hanwha Aerospace Co.,Ltd. 表面実装機の部品保持ヘッド
JP7198188B2 (ja) * 2019-09-30 2022-12-28 シチズンファインデバイス株式会社 ワーク保持装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007059776A (ja) 2007-03-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8136219B2 (en) Electronic component mounter and mounting method
JP6411028B2 (ja) 管理装置
WO2013005480A1 (ja) レーザー高さ測定装置および部品実装機
JP4912246B2 (ja) 電子部品装着方法及び電子部品装着装置
KR20170131700A (ko) 부품 실장 장치 및 부품 실장 방법
JP4453617B2 (ja) 電子部品の実装装置
JP4561506B2 (ja) 電子部品の実装装置
US11272651B2 (en) Component mounting device, method of capturing image, and method of determining mounting sequence
JP4569419B2 (ja) 電子部品実装装置、電子部品実装方法およびノズル高さ検出方法
JP6553489B2 (ja) 部品実装機、および部品実装機のウエハ部品吸着高さ調整方法
JP4634204B2 (ja) 電子部品実装装置
JP2916379B2 (ja) チップマウンタ
JP5013816B2 (ja) 表面実装装置
JP2003234598A (ja) 部品実装方法及び部品実装装置
JP2007042766A (ja) 電子部品の実装装置および実装方法
JP2018049963A (ja) 部品実装機
WO2019123546A1 (ja) 基板振動検出装置、電子部品実装機
JP4626437B2 (ja) 電子部品の実装方法
JP6435508B2 (ja) 部品実装方法及び部品実装装置
JP4675833B2 (ja) 部品の厚み測定方法、実装方法、部品の厚み測定装置、および、部品実装機
JPH11298191A (ja) 部品取り出し装置
WO2021117319A1 (ja) 部品撮像装置および部品実装装置
US20240015944A1 (en) Mounting system and mounting method
JP2018014516A (ja) 部品実装装置および部品実装方法
JP2008109001A (ja) 電子部品装着装置及び電子部品装着方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080709

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20091126

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100713

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100726

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130820

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4569419

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130820

Year of fee payment: 3