JP6928412B1 - サドルを低減したスクリーン印刷方法及びスクリーン版 - Google Patents
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Abstract
Description
スクリーン印刷での印刷厚さは、同じスクリーン版(ステンレス線材やポリエステル繊維等のスクリーンメッシュを使用する)、インク、印刷条件でも、ライン幅により異なるメカニズムで決定される。図1に、UV硬化型インクをゴム製のスキージによって適正な印圧で印刷した際のポリエステル250メッシュ版でのライン幅と印刷膜厚の相関を示す。図1を参照すると、0.3mm以下の比較的細いラインの印刷と、0.3mmから0.8mm程度の少し太いラインの印刷、そして、約1mm以上での実質ベタ印刷の場合とでは、それぞれ印刷膜厚決定のメカニズムが異なることが理解できる。なお、ポリエステル250メッシュとは、1インチあたりポリエステル繊維が250本配置(縦250本と横250本)された構成であり、各ポリエステル繊維の太さは1インチあたりのメッシュ繊維の本数によって相対的に規定される。一般には、繊維本数がより多くメッシュ網目が細かな場合にはより細い繊維を利用するが、ポリエステル250メッシュ版の場合には太さ40μmの線径の繊維が利用されることが多い。
網点は、小さな点の集合体(典型的にはビットマップ、ラスター画像と称される)によってグラデーションを表現したものであり、ハーフトーンとも呼ばれていて、色の濃淡(グラデーション)の表現に、例えば新聞等においても使われている。電子ディスプレイ上の濃淡画像をRIP(Raster Image Processor:ラスターイメージプロセッサ)で読み込み変換すれば、印刷用の網点データとして出力される。網点は黒1色でも濃淡を再現できるので表現の幅が広がり白黒雑誌・週刊誌等においても多用されている。
図3に示すような印刷膜の断面形状・現象のことを、中央部が凹んで外周端部が凸状態になっているため“馬の鞍”の形状という意味で、当業者の通称として、「サドル」又は「サドル現象」と称している。
当業者には、従来 抜き文字印刷の場合に、透過光で見ると、「サドル」の影響で文字の輪郭部とベタ部との色濃度で差が出てしまうため、「サドル」を無くす印刷を可能とする試行錯誤やアイデアがいろいろと試されて提案されていた。本発明者の各種の検証によれば、グラビア網点でのグラデーション印刷技術に関して、グラビア網点80線のトーン90%の印刷であれば、ドットの集合体であり、原理的に「サドル」はないことが判明しており、これをうまく利用すると「サドル」無しの印刷が可能になる可能性があることに着想を得た。なお、例えばトーン100%とはインクが隙間なくベタ塗りされている状態で黒インクであれば真っ黒な印刷状態を意味し、トーン0%とはインクが全く塗布されていない状態で下地基材の色のままであり、トーン50%とは各ドットの面積が半分であり、全体として印刷領域の半分の面積にインクが塗布されて外観上その色が薄まって見えている状態を意味する。
本発明の検証・実証に用いたスクリーン版は、図8に示すように枠サイズ550×550mmに対して250×140mmサイズのパターンを上下に2面焼き付けたものを使用した。図8に示す写真では、上側にトーン100%であるベタパターンを示し、下側に上側より周囲0.2mmサイズを縮小した100線のグラビア網点89%を焼き付けたスクリーン版を示している。すなわち、一枚のスクリーン版にトーンと0.2mmだけ印刷周囲サイズが異なる二つの版パターンを設けている。
Claims (12)
- 基材に所定の第一パターンを網点でスクリーン印刷する第一印刷工程と、
前記第一印刷工程で印刷されたインクを乾燥させる第一乾燥工程と、
前記第一乾燥工程で乾燥されたインクの上に、前記所定の第一パターンより周囲が大きく形成された所定の第二パターンでスクリーン印刷する第二印刷工程と、
前記第二印刷工程で印刷されたインクを乾燥させる第二乾燥工程と、を有し、
前記第一印刷工程は、グラビア網点のトーンが、80%〜98%での印刷である
ことを特徴とするスクリーン印刷方法。 - 請求項1に記載のスクリーン印刷方法において、
前記網点は、格子状の同一形状を整然と並んで形成するグラビア網点である
ことを特徴とするスクリーン印刷方法。 - 請求項1または請求項2に記載のスクリーン印刷方法において、
前記網点は、100%より小さなトーンを有する網点である
ことを特徴とするスクリーン印刷方法。 - 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のスクリーン印刷方法において、
前記第二パターンはトーン100%のベタ印刷である
ことを特徴とするスクリーン印刷方法。 - 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のスクリーン印刷方法において、
前記第二パターンは、前記第一パターンよりも0.05〜0.8mmだけインク塗布部分が拡大されているパターンである
ことを特徴とするスクリーン印刷方法。 - 基材に所定の第一パターンを網点でスクリーン印刷する第一印刷工程と、
前記第一印刷工程で印刷されたインクを乾燥させる第一乾燥工程と、
前記第一乾燥工程で乾燥されたインクの上に、前記所定の第一パターンより周囲が大きく形成された所定の第二パターンでスクリーン印刷する第二印刷工程と、
前記第二印刷工程で印刷されたインクを乾燥させる第二乾燥工程と、を有するスクリーン印刷方法において、
前記第一パターンと前記第二パターンとは、同一のスクリーン版に設けられている
ことを特徴とするスクリーン印刷方法。 - 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載のスクリーン印刷方法において、
前記第一パターンまたは/及び前記第二パターンは、スクリーンメッシュ版であって、前記第二印刷工程におけるスクリーン版の乳剤厚は、10μm〜100μmである
ことを特徴とするスクリーン印刷方法。 - 請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載のスクリーン印刷方法において、
前記第一印刷工程と前記第二印刷工程とで、印刷されるインクの種類が異なる
ことを特徴とするスクリーン印刷方法。 - 請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載のスクリーン印刷方法において、
第二乾燥工程後においては、輪郭部の印刷膜厚が内側エリアの印刷膜厚より厚くなるサドルが、前記第一印刷工程を有さないでベタ印刷のみとした場合よりも、低減されている
ことを特徴とするスクリーン印刷方法。 - 請求項1乃至請求項9いずれか一項に記載のスクリーン印刷方法において、
前記第一印刷工程によるインク塗布部位は、前記第二印刷工程によるインク塗布によって完全に重畳して被覆される
ことを特徴とするスクリーン印刷方法。 - 基材に所定の第一パターンを網点でスクリーン印刷する第一印刷工程と、
前記第一印刷工程で印刷されたインクを乾燥させる第一乾燥工程と、
前記第一乾燥工程で乾燥されたインクの上に、前記所定の第一パターンより周囲が大きく形成された所定の第二パターンでスクリーン印刷する第二印刷工程と、
前記第二印刷工程で印刷されたインクを乾燥させる第二乾燥工程と、を有するスクリーン印刷方法において、
前記第二印刷工程におけるスクリーン版の乳剤厚は、前記第一乾燥工程で得られた乾燥後の網点ドットの印刷膜厚と同一である
ことを特徴とするスクリーン印刷方法。 - 基材に所定の第一パターンを網点でスクリーン印刷する第一印刷工程と、
前記第一印刷工程で印刷されたインクを乾燥させる第一乾燥工程と、
前記第一乾燥工程で乾燥されたインクの上に、前記所定の第一パターンより周囲が大きく形成された所定の第二パターンでスクリーン印刷する第二印刷工程と、
前記第二印刷工程で印刷されたインクを乾燥させる第二乾燥工程と、を有するスクリーン印刷方法、を遂行するためのスクリーン版であって、
前記第一パターンと前記第二パターンとを共に備える
ことを特徴とするスクリーン版。
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