JP6927795B6 - 軒樋支持具及び軒樋の支持方法 - Google Patents

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Description

本発明は、軒樋を軒先で支持する軒樋支持具に関する。
略々U字形断面を呈する軒樋を軒先に沿って支持する構造として、図11に示されるように、軒先100に取り付けられる固定板部101aから支持腕部101bを突出させ、支持腕部101bの先端側に軒樋102の前耳部102aに係合する凹状の係合部101c、支持腕部101bの根元側に軒樋102の後耳部102bに係合する凸状の係合部101dをそれぞれ設けるとともに、係合部101dと対向する位置の支持腕部101bの根本部下側に薄肉の舌片101eを設けた形状の軒樋支持具101を用い、軒樋102の弾性を利用して係合部101c,101dに前後耳部102a,102bを嵌め込み、さらに係合部101dに嵌め込んだ後耳部102bに舌片101eが弾圧接して、支持具101に内吊りした軒樋102を支持位置に保持する構成のものが知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2007−332653号公報
前記図示した従来の支持構造は、ともに弾性を有する材料で形成された軒樋支持具101と軒樋102の弾性効果を利用して軒樋102を軒樋支持具101に装着し支持させるものであるが、例えば台風の通過に伴って軒先に強風が吹き付けたり冬季に屋根から雪塊が流れ落ちたりするなどして軒樋102に極めて大きな外力が加わったときに、前記弾性効果によって軒樋102が前後方向に撓んだり舌片101eの先端が反ったりして前後耳部102a,102bが係合部101c、101dから外れ、軒樋102が軒樋支持具101から脱落する可能性があった。
この場合、軒樋102の剛性を高めることで外力が加わったときの変形の発生を防止できるが、反面、弾性が少ないと軒樋支持具101への装着がし難くなって取り付け操作に手間を要することとなる。また、軒樋支持具101の舌片101eは弾性を付与するために薄肉に設ける必要があるが、軒樋支持具101を樹脂成形する場合、略同じく肉厚の周辺の部位に対して舌片101eが極めて薄肉なため、樹脂の充填不良を引き起こしやすいという問題があった。
本発明は従来の技術が有するこのような問題点に鑑み、簡単な操作で軒樋を取り付けることができるとともに、強風を受けたり雪塊が流れ落ちたりするなどして軒樋に大きな外力が加わっても脱落させることなく、軒樋を強固に支持することができるようにすることを課題とする。
前記課題を解決するため本発明は、軒先で軒樋を支持する軒樋支持具において、
軒先に取り付けられる基部に支持腕部が連なっていてこの支持腕部の先端部に軒樋の前耳部に係合する係合部が設けられた前耳支持部材と、
前耳支持部材の支持腕部に着脱自在であって端部に軒樋の後耳部に係合する係合部が設けられた後耳支持部材を備えた構成を有することを特徴とする。
前記構成の軒樋支持具を用いて軒樋を取り付ける操作は、以下の手順で行うことができる。
先ず、前耳支持部材に後耳支持部材を仮装着した状態で軒先に軒樋支持具を取り付ける。
次いで、取り付けられた軒樋支持具の下方で軒樋を支持しながら、軒樋の前側を持ち上げて前耳部を軒樋支持具の前耳支持部材の先端に被せた後、軒樋の後側を持ち上げて前耳支持部材の係合部に前耳部に係合させる。
さらに、前耳支持部材に仮装着していた後耳支持部材を、その係合部が軒樋の後耳部に係合する位置まで変位させて、軒樋の前後耳部に前耳支持部材と後耳支持部材の係合部をそれぞれ係合させる。
そして、軒樋の前後耳部が前耳支持部材と後耳支持部材の係合部にそれぞれ係合した状態で、後耳支持部材を前耳支持部材に本装着して固定することで、軒樋支持具に軒樋を取り付ける操作が完了する。
これによれば、軒樋支持具は軒先に取り付けられる前耳支持部材と、この前耳支持部材に着脱自在な後耳支持部材により構成され、後耳支持部材が仮装着された前耳支持部材を軒先に取り付けた状態で、その下方から軒樋をあてがいながら前耳部を前耳支持部材の係合部に係合し、次いで後耳部を後耳支持部材の係合部に係合することで、軒樋を軒樋支持部材に支持させることができる。
軒樋の後耳部を後耳支持部材の係合部に係合させる操作は、前耳支持部材に仮装着した後耳支持部材をその係合部が後耳部に係合する位置まで変位させることにより行われ、従来の如く、前後耳部間が広がる方向に軒樋を弾性変形させる操作は不要であり、剛性が高く、弾性変形し難い軒樋を使用することができる。また、軒樋支持具を構成する部材も弾性変形する部位は不要である。
前記構成の軒樋支持具で高剛性の軒樋を強固に取り付けることができるので、強風を受けたり雪塊が流れ落ちたりするなどして軒樋に大きな外力が加わっても軒樋が脱落する危険は極めて小さく、軒に沿って軒樋を確実且つ安定的に支持することが可能である。
前記構成の軒樋支持具において、前耳支持部材に後耳支持部材を着脱自在に取り付ける手段としては、例えば前耳支持部材と後耳支持部材に孔部をそれぞれ形成しておき、両部材を上下に重ね、重なり合った孔部をボルトナットなどの固着具で接続することで前耳支持部材に後耳支持部材を一体に装着し、固着具を取り外すことで前耳支持部材から後耳支持部材が分離する手段を用いることができる。
また、前耳支持部材に装着した後耳支持部材をその係合部が軒樋の後耳部に係合する位置まで変位させる手段としては、例えば、前耳支持部材の支持腕部に当該支持腕部の長手方向に沿った長孔部を形成し、この長孔部に後耳支持部材に形成された孔部を重ね合わせ、固着具を介して両部材を接続する手段を用いることができる。
この場合、軒先に取り付けられる前耳支持部材に対して長孔部の軒先側、つまり長孔部内の前端に後耳支持部材を仮装着しておき、軒樋の前耳部を前耳支持部材の係合部に係合させた後、仮装着された前記後耳支持部材を長孔部に沿って棟側、つまり長孔部内の後端側に装着位置をスライドさせることで、後耳支持部材の係合部が軒樋の後耳部に係合する位置まで変位し、軒樋の前後耳部に前耳支持部材と後耳支持部材の係合部がそれぞれ係合した位置で後耳支持部材を固着具で本装着することで軒樋を軒樋支持具に支持させる操作が完了する。
或いは、他の変位手段として、例えば、前記の通り孔部が形成された前耳支持部材と後耳支持部材を上下に重ねて固着具で接続する際に、この接続部を支点に前耳支持部材に対して後耳支持部材が回転変位し得るように仮装着しておき、軒樋の前耳部を前耳支持部材の係合部に係合させた後、仮装着された後耳支持部材を回転させることで、後耳支持部材の係合部が軒樋の後耳部に係合する位置まで変位する手段を用いることができる。この場合も、前記と同様に、軒樋の前後耳部が両支持部材の係合部にそれぞれ係合した位置で後耳支持部材を固着具で本装着して係合位置に固定することで軒樋の取り付けが完了する。
前耳支持部材に形成された長孔部に沿って後耳支持部材がスライドし得るように構成する場合、後耳支持部材に前耳支持部材の基部と支持腕部が貫通する孔部又は切欠部が設けてあれば、この孔部又は切欠部に支持腕部を通すことで前耳支持部材の上面に後耳支持部材を重ねて取り付けることができるとともに、後耳支持部材を長孔部に沿って変位操作する際に、前耳支持部材の支持腕部の両側に孔部又は切欠部の内周面を当接させながら、前記支持腕部に沿って真っすぐにスライド移動させることができる。また、後耳支持部材の係合部を軒樋の後耳部に係合した後、後耳支持部材を変位位置に固定するためボルトなどの固着具を締め付ける際に回転する固着具の押圧力を受けて後耳支持部材に回転する力が作用しても、前記孔部又は切欠部の内周面が前耳支持部材の支持腕部の側面に係合するため、後耳支持部材は回転することなく、その係合部を軒樋の後耳部に係合させた状態を保持し、後耳支持部材を適正な取り付け位置に固定することができる。
前記構成の軒樋支持具において、前耳支持部材はその基部を留めネジなどの固着具で留め付けるなどして軒先に取り付けることがき、また、これとは別体に形成された平板状の固定部材を用い、軒先に固定部材を留め付け、これに基部を係止させることにより、前耳支持部材が軒先に取り付けられるように構成してもよい。前耳支持部材の基部と固定部材を一体に設けてよい。
軒樋支持具を構成する前耳支持部材、後支持耳部材及び固定部材の各部材は、耐蝕性に優れた鋼板を折り曲げて形成することができる。また、例えばポリカーボネート、塩化ビニル、ポリプロピレンなどの合成樹脂材料を用い、射出成形などによって形成することができる。
本発明の軒樋支持具は、例えば、断面略U字形を呈して長尺に形成され、その前側上端に壁面上縁を内側へ鍵状に屈曲させてなる前耳部、後側上端に壁面上縁を内側へ多角筒形に折り返して樋内方へ張り出させてなる後耳部をそれぞれ設けた形状の軒樋の支持に用いることが可能である。
軒樋の素材や、弾性を有するか否かは問わない。本発明の軒樋支持具を用いれば、弾性が小さく、高い剛性を有する軒樋であっても、取り付け操作の際に弾性変形させることなく、軒先に強固に取り付けることが可能である。
本発明の一実施形態の軒樋支持具の下方側の外観図である。 図1の軒樋支持具の部材を展開して示した外観図である。 図1の軒樋支持具における後耳支持部材が仮装着位置にあるときの上方側の外観図である。 図1の軒樋支持具における後耳支持部材が本装着位置にあるときの上方側の外観図である。 (A),(B)及び(C)は図1の軒樋支持具で軒樋を支持させる操作工程を説明するための図である。 本発明の他の実施形態の軒樋支持具の下方側の外観図である。 本発明のさらに他の実施形態の軒樋支持具の側面図である。 図7の軒樋支持具で軒樋を支持した状態を示す外観図である。 本発明のまたさらに他の実施形態の軒樋支持具の平面図(A)と側面図(B)である。 図9の軒樋支持具で軒樋を支持した状態を示す外観図である。 従来の軒樋支持具で軒樋を支持した状態を示す外観図である。
以下、本発明の好適な実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態の軒樋支持具の下方側外観、図2は部材を展開した状態の外観をそれぞれ示しており、図示されるように、この軒樋支持具1は、鋼板を折り曲げて形成された、軒樋6の前耳部61が係合する係合部23を前端に備えた前耳支持部材2、軒樋6の後耳部62が係合する係合部31を備えた後耳支持部材3、及び前耳支持部材2を軒先7に取り付けるための固定部材4と、後耳支持部材3を前耳支持部材2に一体に接続する固着具であるボルト5aとナット5bにより構成してある。
詳しくは、前耳支持部材2は、帯状の鋼板を折り曲げ加工してなり、その一側の端部であって軒先7の表面に沿って取り付けられる基部21の上端に、当該基部21の前方へ屈曲して下方傾斜した傾斜面に前記基部21に対して略直交した平坦面を延伸させてなる支持腕部22を連ね、この支持腕部22の前記平坦面の先端部に上方へ略コ字形に屈曲していて軒樋6の前耳部61に係合する係合部23を設けて形成してある。
支持腕部22の平坦面には、その前後長手方向に延びた長孔部24を形成してある。
後耳支持部材3は、前耳支持部材2よりも幅広の帯状鋼板を折り曲げ加工して、傾斜面の両側に平坦面を略平行に連ねた平面視略々S字形を呈する形状に設けられ、その一側の平坦面の端部に軒樋6の後耳部62に係合する係合部31を設け、この平坦面から下方傾斜した傾斜面を介して連なる他側の平坦面内に孔部32を設けるとともに、前記一側の平坦面から傾斜面内に亘って前耳支持部材2の基部21及び支持腕部22が貫通する大きさの矩形状の孔部33を設けて形成してある。
前記孔部33が形成された側の平坦面は支持腕部22と略同じ幅に形成してあり、また、この平坦面に対する傾斜面の傾斜角度は、前記支持腕部22の平坦面に対する傾斜面の傾斜角度と同じに設定してある。
固定部材4は、横長矩形状の鋼板の中央に前耳支持部材2の基部21が面一に接合する幅で縦長に凹ませた凹部41を設け、凹部41の両側面に留めネジなどの固着具が挿通する孔部42,42を設けて形成してある。
これら各部材により構成される本形態の軒樋支持具1は、図3に示されるように、後耳支持部材3の孔部33に前耳支持部材2の基部21及び支持腕部22を通して、後耳支持部材3を前耳支持部材2の支持腕部22の平坦面上に重ね合わせ、上下に重なった後耳支持部材3の孔部32と前耳支持部材2の長孔部24に通したボルト5aの軸部にナット5bを螺合することで、前耳支持部材2の上面に装着した後耳支持部材3が一体に接続される。
そして、ボルト5aに螺合したナット5bを緩めた状態で、後耳支持部材3を前耳支持部材2の支持腕部22の上面に重ねたまま長孔部24に沿って前後にスライド移動させることができ、図4に示されるように、後耳支持部材3を長孔部24に沿って後方へ、つまり基部21側へ移動させることでその係合部31が、軒樋6を取り付けた際に後耳部62に係合する位置まで変位せしめられるようになっている。
本形態の軒樋支持具1を用いて軒樋6を支持させる操作を、図5を参照して説明する。なお、軒先7には軒樋6の長さに応じて複数の軒樋支持具1が所定の間隔を空けて取り付けられるが、同図では軒先7に取り付けられた一つの軒樋支持具1に軒樋6を支持する態様を示し、他の軒樋支持具1の図示は省略する。
軒樋支持具1の工場出荷前に、予め、固定部材4の凹溝41内に前耳支持部材2の基部21を嵌め込み、重なり合った部分をリベットなどによりカシメ加工して、固定部材4に前耳支持部材2を一体に固定する。また、前記図3に示されるように、後耳支持部材3の孔部33に前耳支持部材2を通して、後耳支持部材3を前耳支持部材2の上面に重ね合わせ、上下に重なった両部材の孔部24,32にボルト5aを通し、その軸部にナット5bを緩く螺合して前耳支持部材2に後耳支持部材3を仮装着しておき、この状態で軒樋支持具1を施工現場に搬入する。このとき、後耳支持部材3の仮装着位置は、前耳支持部材2の長孔部24の前側端部に設定しておく。
施工現場において、先ず、軒先7の外面に軒樋支持具1の固定部材4を配置し、その孔部42,42から軒先7の外面に釘などの固着具を打ち込み、軒樋支持具1を軒先7に固定する。
次いで、図5(A)に示されるように、軒先7に取り付けられた軒樋支持具1の下方で軒樋6を支持しながら、軒樋6の前側を持ち上げて前耳部61を前耳支持部材2の先端に被せた後、同図(B)に示されるように、軒樋6の後側を持ち上げて前耳支持部材2の係合部23に前耳部61を係合させる。
さらに、前耳支持部材2に仮装着した後耳支持部材3を長孔部24に沿って後方へスライド移動させて、同図(C)に示されるように、その係合部31が軒樋6の後耳部62に係合する位置まで変位させ、軒樋6の前後耳部61,62に前耳支持部材2と後耳支持部材3の係合部23,31をそれぞれ係合させる。
そして、軒樋6の前後耳部61,62が前記両支持部材の係合部23,31にそれぞれ係合した状態で、ボルト5aに緩く螺合していたナット5bを締め付けて、当該係合位置で後耳支持部材3を前耳支持部材2に本装着して固定することで、軒樋支持具1に軒樋6を取り付け支持させる操作が完了する。
これによれば、軒樋6の前耳部61が前耳支持部材2の先端に引っ掛けることで係合部23に係合し、後耳部62が後耳支持部材3を前耳支持部材2上で後方へスライド移動させることで係合部31に係合して軒樋支持具1に軒樋6を支持させることができるので、従来の軒樋の如く、前後耳部間が広がる方向に弾性変形させる操作は不要であり、剛性が高く、弾性変形し難い軒樋6を軒先7に取り付けることが可能である。軒樋支持具1を構成する部材も弾性変形する部位は不要である。
軒樋支持具1で高剛性の軒樋6を強固に取り付けることができるので、強風を受けたり雪塊が流れ落ちたりするなどして軒樋6に大きな外力が加わっても軒樋6が軒先7から脱落する危険は極めて小さく、軒に沿って軒樋6を確実且つ安定的に支持することが可能である。
また、後耳支持部材3に形成された孔部33に前耳支持部材2の基部21と支持腕部22が貫通させて前耳支持部材2の上面に後耳支持部材3を装着してあるので、後耳支持部材3を仮装着及び本装着する操作をその上方から行うことができ、また、後耳支持部材3を変位操作する際に、孔部33の内周面が前耳支持部材2の支持腕部22の両側に係合することで左右方向の可動領域が制限され、後耳支持部材3を支持腕部22に沿って真っすぐにスライド移動させることができるとともに、後耳支持部材を変位位置に固定するためナット5bを締め付ける際に後耳支持部材3を回転させることなく、適正な取り付け位置に固定することができる。
図6は軒樋支持具1の他の実施形態を示し、これは、前記形態の軒樋支持具1の後耳支持部材3に設けた孔部33に代えて切欠部34を設け、この切欠部34に前耳支持部材2の基部21と支持腕部22を貫通させて、後耳支持部材3を前耳支持部材2の上面に取り付けたものである。このように孔部33に代えて切欠部34を後耳支持部材3に設けても、前記形態と同様な機能を奏することが可能である。
図7は軒樋支持具1のさらに他の実施形態を示し、これは、後耳支持部材3に孔部33や切欠部34を設けず、前耳支持部材2の下面に後耳支持部材3を重ねて一体に取り付けたものである。前耳支持部材2の支持腕部22に長孔部24、後耳支持部材3に孔部32が形成され、上下に重なった両孔部にボルト5aを通し、その軸部にナット5bを螺合して、後耳支持部材3が前耳支持部材2に長孔部24に沿って前後方向にスライド移動自在に装着されていることは前記形態と同様である。
本形態の軒樋支持具1においても、前記形態と同様に、軒先7に取り付けた固定部材4に後耳支持部材3が仮装着された前耳支持部材2を取り付け、前耳支持部材2の係合部23に軒樋6の前耳部61を係合させ、次いで、図8に示されるように、後耳支持部材3を後方へスライド移動させて、その係合部31を軒樋6の後耳部62に係合する位置まで変位させ、前後耳部61,62が両支持部材の係合部23,31に係合した状態でナット5bを締め付けて後耳支持部材3を前耳支持部材2に固定することにより、軒樋6を軒樋支持具1で強固に支持することが可能である。
図9は軒樋支持具1のまたさらに他の実施形態を示し、これは、孔部が形成された前耳支持部材2の下部に、同じく孔部が形成された後耳支持部材3を重ね、上下に重なった前記両孔部にボルト5aを通し、その軸部にナット5bを螺合して前耳支持部材2に後耳支持部材3を取り付けるともに、前記ボルトナット5a,5bによる接続部を支点として、後耳支持部材3が前耳支持部材2に対して回転変位し得るように設けたものである。なお、同図は後耳支持部材3を前耳支持部材2の前後方向に対して略直交する向きに配置して仮装着した状態を示している。
本形態の軒樋支持具1によれば、図9に示された、後耳支持部材3が仮装着された前耳支持部材2を、固定部材4を介して軒先7に取り付けた後、軒樋6の前耳部61を前耳支持部材2の係合部23に係合させた状態で、図10に示されるように、仮装着された後耳支持部材3を、前記接続部を支点に回転してその係合部31が軒樋6の後耳部62に係合するまで変位させる。そして、前後耳部61,62が両支持部材の係合部23,31に係合した状態でナット5bを締め付けて後耳支持部材3を前耳支持部材2に固定することにより、前記各形態と同様に、軒樋6を軒樋支持具1で強固に支持することが可能である。
なお、図示した各形態は、軒樋支持具1の実施形態を例示したものであり、本発明はこれらに限定されず、他の適宜な形態に構成することが可能である。前耳支持部材2と後耳支持部材3の全体の形状、両部材の係合部23,31の形状は、支持する軒樋6の全体の形状や前後耳部61,62の形状などに応じて適宜な形状にも設けることが可能である。前耳支持部材2に後耳支持部材3を仮装着及び本装着するために用いられる固着具も、ボルトナット5a,5bの他に適宜な形態のものを用いることが可能である。
1 軒樋支持具、2 前耳支持部材、21 基部、22 支持腕部、23 係合部、24 長孔部、3 後耳支持部、31 係合部、32 孔部、33 孔部、34 切欠部、4 固定部材、41 凹部、42 孔部、5a ボルト、5b ナット、6 軒樋、61 前耳部、62 後耳部、7 軒先

Claims (4)

  1. 軒先で軒樋を支持する軒樋支持具において、
    軒先に取り付けられる基部に支持腕部が連なっていてこの支持腕部の先端部に軒樋の前耳部に係合する係合部が設けられた前耳支持部材と、
    前耳支持部材の支持腕部に着脱自在であって端部に軒樋の後耳部に係合する係合部が設けられた後耳支持部材とを備え、
    前記前耳支持部材に形成された長孔部と前記後耳支持部材に形成された孔部との重合部が固着具で接続されて、前耳支持部材に後耳支持部材が取り付けられた構成を有することを特徴とする軒樋支持具。
  2. 後耳支持部材に、前耳支持部材の支持腕部が貫通する孔部又は切欠部が設けられた構成を有することを特徴とする請求項1に記載の軒樋支持具。
  3. 前耳支持部材の基部を軒先に固定する固定部材を備えた構成を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の軒樋支持具。
  4. 請求項1から3の何れかに記載の軒樋支持具で軒樋を支持する方法であって、
    前耳支持部材に後耳支持部材を仮装着した状態で軒先に軒樋支持具を取り付け、
    軒樋の前側を持ち上げて前耳部を軒樋支持具の前耳支持部材の先端に被せた後、軒樋の後側を持ち上げて前耳支持部材の係合部に前耳部を係合させ、
    次いで前耳支持部材に仮装着していた後耳支持部材を、その係合部が軒樋の後耳部に係合する位置まで変位させ、
    軒樋の前後耳部に前耳支持部材と後耳支持部材の係合部をそれぞれ係合させた状態で、後耳支持部材を前耳支持部材に本装着して固定することにより軒樋を軒樋支持具で支持することを特徴とする軒樋の支持方法。
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