JP2009068178A - 庇 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】建物の外壁面に取り付けられた保持枠3に庇板2の基端部が保持される。保持枠3はアルミニウムの押出型材であって、溝8を挟んで上下に対向する一対の保持板部30A,30Bを備えている。各保持板部30A,30Bの複数の対向する位置にボルト止め孔61,62が、庇板2の基端部にボルト通し孔63,64が、それぞれ貫通形成されている。保持板部30A,30Bにより挟まれる溝8は、庇板2の基端部を差し込むことが可能な溝幅である。各保持板部30A,30Bは、溝8へ庇板2の基端部が差し込まれた状態で、ボルト止め孔61,62とボルト通し孔63,64とにボルト6を一連に通しボルト6の先端部にナット60をネジ込んで締め付けたとき、弾性変形により庇板2の基端部の上下各面に接して庇板2の基端部を挟持するように形成されている。
【選択図】図4
Description
この発明の出願人は、先般、庇板として複数の板材を幅方向へ連結したものを用いることにより、建物の外壁面からの張出し長さを自在に設定でき、作業者ひとりで容易に設置できる庇を提案した(例えば、特許文献1参照)。
まず、保持枠101を建物の外壁面にアンカーボルトで固着し、側板材21,22や中間板材20の基端部を順次固定具102によって保持枠101に固定する。なお、図9において、110は、特に大きく張り出す庇に用いられるアームである。
前記保持板部により挟まれる溝は、庇板の基端部を差し込むことが可能な溝幅を有し、各保持板部は、前記溝へ庇板の基端部が差し込まれた状態で、連通するボルト止め孔とボルト通し孔に対して一方の保持板部の外側よりボルトを一連に通しかつ他方の保持板部の外側へ突出したボルトの先端部にナットをネジ込んで締め付けたとき、撓んで変形することにより庇板の基端部の上下各面に接して庇板の基端部を挟持するように形成されている。
また、庇板は、全体が一枚構成の金属製の板材(例えば押出成形により形成された中空板材)や合成樹脂製の板材であってもよいが、側端面を互いに突き合わせるようにして幅方向へ連結される複数の中間板材と、両側位置の中間板材の外側端面にそれぞれ装着される側板材とで構成されたものであってもよい。後者の実施態様では、中間板材および側板材は、押出成形により形成されたアルミニウム製の中空板材を用いるとよい。
全体が一枚構成の庇板では、庇板の基端部の前記の各ボルト止め孔に対応する位置にボルト止め孔と連通するボルト通し孔が貫通形成される。複数の板材を連結した構成の庇板では、各中間板材および各側板材の基端部の前記の各ボルト止め孔に対応する位置にボルト止め孔と連通するボルト通し孔が貫通形成される。
上記した各保持板部を弾性変形させる場合は、ナットに各保持板部の弾性復元力が作用する結果、ナットの緩みが阻止され、締付け状態が保持される。
この実施態様によると、上下の保持板部により挟まれる溝への庇板の基端部の挿入が容易となる。また、溝底の溝幅を庇板の基端部の厚みにほぼ一致させておくと、ナットの締付けによって上下の保持板部が内側へ押圧されて弾性変形または塑性変形したとき、各保持板部は庇板の基端部の上下各面にほぼ奥行き全体にわたって広く接し、庇板の基端部がしっかりと挟持される。
この庇1は、建物の外壁面10から前方へ張り出すように設けられるもので、庇板2と、建物の外壁面10に固着され庇板2の基端部を全幅にわたって保持する保持枠3と、庇板2の先端縁に全幅にわたって装着される縁板4とで構成されている。庇板2、保持枠3、および縁板4を構成する各部材はアルミニウムの押出型材が用いられる。
なお、張出し量の大きな庇については、図9に示した従来例のように、庇板2の2箇所(1箇所または3箇所以上であってもよい。)をアームを用いて水平ないしは水平に近い状態で吊持することもできる。
なお、各中間板材20の内部には、補強のためのリブ27が設けられているので、前記補強板9は必ずしも組み込む必要がなく、必要に応じて用いればよい。
なお、上側の保持板部30Bの先端面を、図5において点線で示すように、外開きの傾斜面39に形成すれば、その傾斜面39が庇板2を差し込むときのガイドとして機能するため、庇板2の差込み作業を容易かつ円滑に行える。
図示例の縁板4は、各板材の斜めの先端面に当接する前板部40と、前板部40の上端に連続する上縁部41、各中間板材20および各側板材21,22の下面に当接させる突板部42と、前板部40と突板部42との間の底板部43とを備えている。
上縁部41の先端には樋板部44が、突板部42の上端には下縁部45が、それぞれ一体形成されている。上縁部41は板材の上板部2aにゴムパッキン46を介在させた状態でビス止めされ、下縁部45は板材の下板部2bに直接ビス止めされている。なお、前記の樋板部44によって雨水は側方へ導かれるが、この樋板部4は必ずしも必要な構成ではない。
2 庇板
3 保持枠
4 縁板
6 ボルト
60 ナット
8 保持溝
20 中間板材
21,22 側板材
30A,30B 保持板部
31 背板部
61,62 ボルト止め孔
63,64 ボルト通し孔
Claims (5)
- 建物の外壁面より前方へ張り出すように設けられる庇であって、建物の外壁面に取り付けられる保持枠と、保持枠に基端部が全幅にわたって保持される庇板とを備え、前記保持枠は、建物の外壁面に固着される背板部の前面に、可撓性を有する一対の保持板部が溝を挟んで上下に対向するように庇板の全幅に対応する長さに一体形成されており、各保持板部の複数の対向する位置にボルト止め孔が貫通形成されるとともに、庇板の基端部の前記の各ボルト止め孔に対応する位置にボルト止め孔と連通するボルト通し孔が貫通形成されており、
前記保持板部により挟まれる溝は、庇板の基端部を差し込むことが可能な溝幅を有し、各保持板部は、前記溝へ庇板の基端部が差し込まれた状態で、連通するボルト止め孔とボルト通し孔に対して一方の保持板部の外側よりボルトを一連に通しかつ他方の保持板部の外側へ突出したボルトの先端部にナットをネジ込んで締め付けたとき、撓んで変形することにより庇板の基端部の上下各面に接して庇板の基端部を挟持するように形成されて成る庇。 - 前記庇板は、側端面を互いに突き合わせるようにして幅方向へ連結される複数の中間板材と、両側位置の中間板材の外側端面にそれぞれ装着される側板材とで構成されており、各中間板材および各側板材の基端部の前記の各ボルト止め孔に対応する位置にボルト止め孔と連通するボルト通し孔が貫通形成されている請求項1に記載された庇。
- 前記庇板を構成する各中間板材および各側板材は、押出成形により形成された金属製の中空板材である請求項2に記載された庇。
- 前記庇板の先端縁には、全幅にわたって縁板が装着されている請求項1〜3のいずれかに記載された庇。
- 前記の各保持板部は、上下の保持板部により挟まれる溝が溝底から溝開口に向けて次第に広がった溝形状となるように形成されている請求項1に記載された庇。
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