JP6927065B2 - 電着塗装方法及び電着塗装装置 - Google Patents
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図1は、本実施形態に係る電着塗装方法を用いた工程の流れを示す図である。電着塗装装置Eにより電着塗装される被塗物は自動車ボディ1(図2等参照)である。この電着塗装装置Eは、電着塗装ラインLを備える。この電着塗装ラインLは、上流側から順に、脱脂洗浄エリアAと、化成処理エリアBと、電着塗装エリアCとを含む。自動車ボディ1は、後述するハンガー式搬送装置で搬送される。具体的には、自動車ボディ1は、ハンガー45(図6,図8及び図9参照)に搭載されて各エリアA,B,Cの順に送られる。
脱脂洗浄エリアAは、自動車ボディ1の表面の汚れ又は油脂分を除去するためのエリアである。脱脂洗浄エリアAには、電着塗装ラインLの上流側から順に、第1水洗ステーションA1、脱脂洗浄ステーションA2、第2水洗ステーションA3が配置されている。第1水洗ステーションA1では、表面の汚れ又は油脂分を除去する前の自動車ボディ1の水洗が行われる。そのために、第1水洗ステーションA1には、ディップ水洗槽又はスプレーノズル(スプレー水洗装置)が設けられている。自動車ボディ1は、ディップ水洗槽に貯留された洗浄水に浸漬することや、スプレーノズルを用いて洗浄水を吹き付けることによって洗浄される。ディップ水洗槽内又はスプレーノズルから放出される洗浄水の温度は、40℃〜50℃である。このように、常温よりも高い水温で水洗することで、自動車ボディ1の表面に付着した油脂分が除去されやすくなる。
化成処理エリアBは、汚れ又は油脂分が除去された自動車ボディ1の表面に化成処理層を形成するためのエリアである。化成処理エリアBには、電着塗装ラインの上流側から順に、化成処理ステーションB1、第3水洗ステーションB2が配置されている。化成処理ステーションB1には、脱脂洗浄によって汚れ又は油脂分が除去された自動車ボディ1が浸漬される化成溶液を貯留した化成槽(化成手段)が設けられている。化成槽には、化成溶液として非結晶質の薄膜を形成する酸化ジルコニウム処理液が貯留されている。化成溶液の温度は、約40℃である。自動車ボディ1を化成槽に浸漬してから化成処理層を形成するまでの処理時間は、2〜3分程度である。この化成処理により、自動車ボディ1の表面には、0.02μm程度の化成処理層が形成される。
電着塗装エリアCは、化成処理層が形成された自動車ボディ1の表面に電着塗膜層を形成するためのエリアである。図3に示す電着塗装エリアCには、電着塗装ラインLの上流側から順に、第1電着ステーション2、第4水洗ステーション3、洗浄水除去ステーション4、熱フローステーション5、第2電着ステーション6及び第5水洗ステーション7が配置されている。図示は省略しているが、第5水洗ステーション7の次に電着塗膜の焼付けステーションが設けられる。
自動車ボディ1は、洗浄水除去ステーション4を含めて全電着塗装装置E内を電着塗装ラインLに沿ってオーバーヘッドコンベア(ハンガー式搬送装置)によって搬送される。この搬送装置は、図5及び図6に簡略化して示すように、電着塗装装置Eに沿って延びるガイドレール41と、このガイドレール41にローラ42によって係合し該ガイドレール41に沿って移動する前後のトロリー43,44と、トロリー43,44に吊り下げられ、自動車ボディ1が搭載されるハンガー45とを備えている。図5において、49はオイルパンである。
図8に示すように、温風加熱炉17の相対する側壁は、内側壁71と外側壁72とよりなる二重壁構造になっている。内側壁71と天井壁73と底壁74とで囲まれたトンネル炉が形成され、該トンネル炉の上部をハンガー式搬送装置のガイドレール41がトンネル炉長手方向に通っている。自動車ボディ1はハンガー45に搭載されてトンネル炉を通過する。
第1水洗ステーションA1において、表面の汚れ又は油脂分を除去する前の自動車ボディ1は、ディップ水洗槽の洗浄水中に浸漬された後引き上げられることによりディップ水洗が行われる又は、スプレーノズルから放出するスプレー水を吹き付けられることによりスプレー水洗が行われる。
自動車ボディ搬送用のハンガーとしては、自動車ボディ1をその片側から支持するC型ハンガーを採用することもできる。この場合、洗浄水除去ステーション4では、自動車ボディ1を挟んでC型ハンガーの反対側に第2エア供給管57〜59を配置し、該第2エア供給管57〜59から、C型ハンガーの上部フレームが通過する位置と自動車ボディ1のルーフ1aが通過する位置との間の中間位置に向けてエア供給管を延ばし、該中間位置にノズル60を配置することができる。これにより、ノズル60の下をハンガーの上部フレームが通過することがないため、ノズル60の下をルーフ1aが通過するときに、エアをルーフ1aに対して連続的に吹き付けることができる。
L 電着塗装ライン
A 脱脂洗浄エリア
B 化成処理エリア
C 電着塗装エリア
1 自動車ボディ(被塗物)
1a ルーフ(洗浄水停滞面)
A12 脱脂溶液
A13 脱脂槽
A14 超音波振動子
8 洗浄水除去促進装置
10 対極
12 ディップ水洗槽
13 スプレーノズル
16 塗膜熱フロー装置
41 ガイドレール
45 ハンガー
60 ノズル
64 電磁弁
66 制御装置
Claims (5)
- 被塗物の表面に化成処理層を形成する化成処理手段と、
上記化成処理層が形成された被塗物の表面に電着塗膜層を形成する電着塗装手段とを備える電着塗装装置であって、
上記化成処理手段は、
化成溶液が貯留された化成槽を有し、被塗物を該化成溶液に浸漬させて該被塗物の表面に非結晶質の薄膜の化成処理層を形成する化成手段を備え、
上記電着塗装手段は、
第1電着槽を有し、上記化成処理層が形成された被塗物と対極との間に直流電圧を印加して該被塗物に第1電着塗膜を形成する第1電着手段と、
上記第1電着塗膜が形成された被塗物の上記対極に近い部位に形成された第1電着塗膜の電気抵抗が、上記対極から遠い部位に形成された第1電着塗膜の電気抵抗よりも高くなるように、該第1電着塗膜の熱フローを行う熱フロー手段と、
第2電着槽を有し、上記第1電着塗膜に熱フローが施された被塗物と対極との間に直流電圧を印加して該被塗物に第2電着塗膜を形成する第2電着手段と、
上記第1電着塗膜及び第2電着塗膜を加熱硬化させる硬化手段とを備え、
上記電着塗装手段は、上記第1電着手段と上記熱フロー手段との間に、
上記第1電着塗膜が形成された被塗物を水洗する水洗手段と、
上記水洗手段における水洗用の洗浄水が停滞する、被塗物の略水平になった洗浄水停滞面上の洗浄水を除去又は低減させる洗浄水除去低減手段とをさらに備え、
上記洗浄水除去低減手段は、上記洗浄水停滞面から洗浄水が排除されるように該洗浄水停滞面に気体を吹き付けるブローノズルを備え、
上記被塗物は、自動車ボディであり、上記洗浄水停滞面は該自動車ボディのルーフであり、
上記水洗手段から上記熱フロー手段にわたって延びるガイドレールと、
上記ガイドレールに吊り下げられ、上記自動車ボディを搭載して上記水洗手段から上記熱フロー手段に搬送するハンガーとをさらに備え、
上記ブローノズルは、上記気体が上記自動車ボディのルーフに吹き付けられるように気体吹出口を下向きにして、上記自動車ボディが上記ハンガーに搭載されて通る場所の上方に配置されており、
上記ブローノズルへの気体の供給及びその停止を制御する電磁弁と、
上記自動車ボディのルーフが上記ブローノズルの気体吹出口の前方を通過する間に気体が上記ブローノズルに供給され、且つ上記ハンガーを構成するフレームが上記ブローノズルの気体吹出口の前方を横切るときには上記気体の供給が停止するように、上記自動車ボディの搬送位置に応じて、上記電磁弁の動作を制御する制御装置とをさらに備えることを特徴とする電着塗装装置。 - 請求項1に記載の電着塗装装置であって、
上記水洗手段は、
上記第1電着塗膜が形成された被塗物を浸漬する洗浄水を貯留したディップ水洗槽と、
上記ディップ水洗槽の前又は後に、上記第1電着塗膜が形成された被塗物に対して洗浄水を吹き付けるスプレーノズルとを備えることを特徴とする電着塗装装置。 - 請求項1又は2に記載の電着塗装装置において、
上記熱フロー手段は、上記洗浄水が除去又は低減された被塗物に上記第1電着塗膜の焼付け温度よりも低い温度の温風を吹き付ける熱フロー装置を備えることを特徴とする電着塗装装置。 - 請求項1〜3のいずれか1つに記載の電着塗装装置において、
上記化成槽には、上記化成溶液として酸化ジルコニウム処理液が貯留されていることを特徴とする電着塗装装置。 - 請求項1〜4のいずれか1つに記載の電着塗装装置において、
上記化成処理手段の前に、被塗物の表面の汚れ又は油脂分を除去する脱脂洗浄手段をさらに備え、
上記脱脂洗浄手段は、
脱脂溶液が貯留された脱脂槽を有し、表面の汚れ又は油脂分を除去する前の被塗物を該脱脂溶液に浸漬させ、該脱脂槽の下部に配置された超音波振動子によって該脱脂溶液を超音波振動させることで該被塗物を脱脂洗浄する脱脂手段を備えることを特徴とする電着塗装装置。
Priority Applications (1)
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JP2018011693A JP6927065B2 (ja) | 2018-01-26 | 2018-01-26 | 電着塗装方法及び電着塗装装置 |
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JP2019127642A JP2019127642A (ja) | 2019-08-01 |
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