JP6925447B2 - プリント配線板およびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、プリント配線板およびその製造方法に関し、特に、メイン基板と立ち基板とを備えたプリント配線板およびその製造方法に関するものである。
メイン基板に立ち基板が取り付けられた電子装置は、たとえば特許第4314809号公報(特許文献1)に記載されている。この電子装置においては、母基板(メイン基板)に設けられたスリットに補助基板(立ち基板)が挿入され、メイン基板の端子パッド(電極)に立ち基板の端子パッド(電極)がはんだ付けされている。
特許第4314809号公報
上記の公報に記載された電子装置では、メイン基板に設けられたスリットとメイン基板の端子パッド(電極)との間に隙間がある。このため、フローはんだ付け工法において噴流はんだにメイン基板の端子パッド(電極)が浸漬された時にメイン基板の端子パッド(電極)に付着するはんだの量が少なくなる。したがって、はんだ接合部を形成するフィレットの体積が小さくなるため、はんだ接合部の破断が短時間で起きるという問題がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、はんだ接合部の破断が短時間で起きることを抑制することができるプリント配線板およびその製造方法を提供することである。
本発明のプリント配線板は、メイン基板と、第1電極部と、立ち基板と、第2電極部とを備えている。メイン基板は、表面と、表面に対向する裏面とを有し、表面と裏面とが対向する方向に表面から裏面まで貫通するスリットが形成されている。第1電極部は、メイン基板の裏面に設けられている。立ち基板は、スリットに挿入された支持部を有する。第2電極部は、立ち基板の支持部に設けられている。支持部がスリットに挿入された状態で第1電極部に第2電極部がはんだにより接続されている。第1電極部は、スリットに達するように設けられている。
本発明のプリント配線板によれば、第1電極部は、スリットに達するように設けられている。このため、第1電極部とスリットとの間に隙間がある場合と比較して、第1電極部に形成されるはんだ接合部のはんだ量を多くすることができる。これにより、はんだ接合部の破断が短時間で起きることを抑制することができる。
本発明の実施の形態1におけるメイン基板に立ち基板が実装された構成を概略的に示す斜視図である。 図1のII−II線に沿う断面図である。 本発明の実施の形態1におけるメイン基板の構成を概略的に示す底面図である。 本発明の実施の形態1における立ち基板の構成を概略的に示す正面図である。 図2のV部を拡大して示す拡大図である。 本発明の実施の形態1におけるプリント配線板の製造方法においてメイン基板に第1電極部が設けられた状態を概略的に示す底面図である。 本発明の実施の形態1におけるプリント配線板の製造方法において第1電極部と第2電極部とがフローはんだ付け工法によりはんだ付けされる様子を概略的に示す断面図である。 比較例におけるメイン基板の構成を概略的に示す底面図である。 比較例におけるメイン基板の第1電極部と立ち基板の第2電極部とを接続するはんだ接合部の構成を概略的に示す断面図である。 本発明の実施の形態2におけるメイン基板に立ち基板が実装された構成を概略的に示す斜視図である。 本発明の実施の形態2におけるメイン基板の構成を概略的に示す底面図である。 本発明の実施の形態2における立ち基板の構成を概略的に示す正面図である。 本発明の実施の形態3におけるメイン基板に立ち基板が実装された構成を概略的に示す斜視図である。 本発明の実施の形態3におけるメイン基板の構成を概略的に示す底面図である。 本発明の実施の形態3における立ち基板の構成を概略的に示す正面図である。 本発明の実施の形態4における立ち基板の構成を概略的に示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1〜図5を参照して、本発明に実施の形態1におけるプリント配線板10の構成について説明する。本実施の形態のプリント配線板10は立体プリント配線板である。図1は本実施の形態のプリント配線板10を示す斜視図である。図2はメイン基板1に立ち基板2が実装された状態を示す断面図である。図3はメイン基板1の裏面1bを示す底面図である。図4は立ち基板2の正面2aを示す正面図である。図5はメイン基板1の第1電極部11aと立ち基板2の第2電極部22aとに亘って形成されたはんだ接合部を示す断面図である。
図1および図2に示されるように、本実施の形態のプリント配線板10は、メイン基板1と、立ち基板2と、第1電極部11aと、第2電極部22aとを備えている。メイン基板1は、表面1aと、裏面1bと、スリット11とを有する。裏面1bは、表面1aに対向する。表面1aと裏面1bとが対向する方向がメイン基板1の厚み方向である。
図2および図3に示されるように、メイン基板1にはスリット11が形成されている。スリット11は、メイン基板1の表面1aと裏面1bとが対向する方向に表面1aから裏面1bまで貫通する。スリット11は、立ち基板2の支持部22に対応する箇所に設けられている。
メイン基板1は、一般的なプリント配線板材料から構成されている。具体的には、メイン基板1は、例えば、基材の芯に難燃性エポキシ樹脂を含浸させたガラス不織布を用い、強度の補強を目的として表面にガラス布およびエポキシ樹脂のプリプレグを用いた積層板であるCEM−3(Composite epoxy material−3)から構成されている。
図1および図2に示されるように、立ち基板2は、メイン基板1の表面1aから立ち上がるようにメイン基板1に接続されている。立ち基板2は、正面2aと、背面2bと、本体部21と、支持部22とを有する。背面2bは、正面2aに対向する。正面2aと背面2bとが対向する方向が立ち基板2の厚み方向である。本体部21は、支持部22に接続されている。支持部22は、立ち基板2の下部において本体部21から下向きに突き出すように設けられている。支持部22は、スリット11に挿入されている。
立ち基板2の正面2aと背面2bとが対向する方向において、スリット11の幅は、支持部22の厚みよりも広い。支持部22は、立ち基板2の正面2aと背面2bとが対向する方向において、スリット11の内周面から離れて配置されている。なお、支持部22は、スリット11の内周面の全周に亘ってスリット11から離れて配置されていてもよい。
図1および図4に示されるように、本体部21は、支持部22の一方側および他方側に張り出している。本体部21は、支持部22の長手方向の両側に張り出している。本体部21は、スリット11の長手方向においてスリット11の両側に張り出している。本体部21には電子部品が実装される。この電子部品は、たとえば電力用半導体装置およびトランスなどである。
立ち基板2は、一般的なプリント配線板材料から構成されている。具体的には、立ち基板2は、例えば、基材の芯に難燃性エポキシ樹脂を含浸させたガラス不織布を用い、強度の補強を目的として表面にガラス布およびエポキシ樹脂のプリプレグを用いた積層板であるCEM−3から構成されている。
図2および図3に示されるように、第1電極部11aは、メイン基板1の裏面1bに設けられている。第1電極部11aは、スリット11に達するように設けられている。つまり、第1電極部11aの端部は、スリット11の縁に重なるように配置されている。本実施の形態では、第1電極部11aは、複数の第1電極11a1を有する。第1電極部11aの複数の第1電極11a1の各々は、スリット11の長手方向に等間隔に並んで配置されている。複数の第1電極11a1の各々は、スリット11の短手方向にスリット11を挟んで配置されている。つまり、複数の第1電極11a1の各々は、スリット11の短手方向の一方側と他方側の両側に配置されている。
図2および図4に示されるように、第2電極部22aは、立ち基板2の支持部22に設けられている。第2電極部22aは、第1電極部11aにはんだ6により電気的に接続されている。本実施の形態では、第2電極部22aは、複数の第2電極22a1を有する。第2電極部22aの複数の第2電極22a1の各々は、支持部22の長手方向に等間隔に並んで配置されている。
図1および図2に示されるように、第2電極部22aは、第1電極部11aに対応する位置に配置されている。複数の第2電極22a1の各々は、複数の第1電極11a1の各々にそれぞれ対応する位置に配置されている。複数の第2電極22a1の各々は、立ち基板2の正面2aおよび背面2bの両面に設けられている。
支持部22がスリット11に挿入された状態で第1電極部11aに第2電極部22aがはんだ6により接続されている。本実施の形態では、複数の第2電極22a1の各々は、複数の第1電極11a1の各々にそれぞれはんだ6により接続されている。第2電極部22aが第1電極部11aにはんだ付けされることにより立ち基板2とメイン基板1とが電気的に接続されている。
図5に示されるように、第2電極部22aは、メイン基板1の裏面1bから表面1aと裏面1bとの中間CL以上の高さ位置に亘って配置されている。メイン基板1に立ち基板2が組み合されたときに、第2電極部22aは、メイン基板1の厚みの半分以上の高さ位置に達する長さを有している。本実施の形態では、第2電極部22aは、メイン基板1の中間CLよりも表面1a側の高さ位置まで延びている。具体的には、第2電極部22aは、メイン基板1の表面1aの高さ位置まで延びている。つまり、図5中の一点鎖線で示されるように、第2電極部22aの上端はメイン基板1の表面1aと面一になるように配置されている。また、後述するようにスリット11の幅は、支持部22の厚みよりも広いため、スリット11内において、立ち基板2の正面2aおよび背面2bはスリットの端部からわずかに離間して配置される。そのため、はんだ付けの工程ではんだがスリット内まで濡れ上がることが可能となっている。離間する距離は、50μm以上190μm以下が望ましい。例えば、200μmより大きいと、フローはんだ付けが困難となることが実験的に見出された。さらに、複数の第1電極11a1の各々のスリット側端面は、はんだ6によって覆われている。
次に、本実施の形態のプリント配線板の製造方法について説明する。
図6を参照して、メイン基板1が準備される。メイン基板1は、表面1aと、表面1aに対向する裏面1bとを有する。メイン基板1の裏面1bに第1電極部11aが設けられている。図6では、後述するスリット11が形成される予定の部分が破線で示されている。第1電極部11aは、破線で示されたスリット11が形成される部分を跨ぐように設けられている。
続いて、図6および図3に示すように、第1電極部11aの一部を切り取るようにメイン基板1にスリット11が形成される。つまり、第1電極部11aがメイン基板1と重なる領域の一部にスリット11が形成される。このため、第1電極部11aはスリット11に達するように形成される。スリット11は表面1aから裏面1bに亘って貫通する。
本実施の形態では、複数の第1電極11a1が並ぶ方向と交差する方向において、スリット11は第1電極部11aの中央に形成される。なお、複数の第1電極11a1が並ぶ方向と交差する方向において、スリット11は第1電極部11aの一端または他端に形成されてもよい。
スリット11は、金型によるプレス加工で設けられていてもよい。具体的には、スリット11は、プレス加工によりメイン基板1と第1電極部11aとが一緒に打ち抜かれて形成されていてもよい。
次に、図4に示すように、スリット11に挿入される支持部22を有する立ち基板2が準備される。支持部22に第2電極部22aが設けられている。続いて、図7を参照して、立ち基板2の支持部22がスリット11に挿入される。支持部22はスリット11に垂直に挿入されていてもよい。立ち基板2の支持部22がスリット11に挿入された後に第1電極部11aに第2電極部22aがはんだ6により接続される。
メイン基板1の第1電極部11aと立ち基板2の第2電極部22aとは、フローはんだ付け工法によりはんだ付けされる。フローはんだ付け工法では、プリント配線板10は、メイン基板1に立ち基板2が組み付けられた状態でコンベアによって搬送される。メイン基板1の第1電極部11aと立ち基板2の第2電極部22aとは、溶融はんだ噴流に浸漬されて互いにはんだ付けされる。これにより、第1電極部11aと第2電極部22aとの間に、はんだ接合部が形成される。第1電極部11aと第2電極部22aとは、はんだ接合部により固定される。
具体的には、はんだ槽200に貯留された溶融はんだ6は、モータ202の駆動力がモータ軸203を経由してプロペラ204に伝達されてプロペラ204が回転することにより、フローはんだ付けノズル201から上方へ噴流する。プリント配線板10がコンベアによって搬送されることにより、フローはんだ付けノズル201の上方にメイン基板1の裏面1bが配置される。このため、メイン基板1の裏面1bが噴流はんだに浸漬する。これにより、第1電極部11aと第2電極部22aとがはんだ接合される。本実施の形態では、複数の第1電極11a1の各々に複数の第2電極22a1の各々がそれぞれはんだ付けされてスリット11から露出している電極全体がはんだに覆われており、さらに、はんだがスリット内の第2電極部上のフィレットまで連続して形成されている。
次に、本実施の形態の作用効果について比較例と対比して説明する。
図8および図9を参照して、比較例のプリント配線板10について説明する。図8は、図3に対応する部分を示している。図9は、図5に対応する部分を示している。図8に示されるように、比較例のプリント配線板10は、第1電極部11aがスリット11に達するように設けられていない点で、本実施の形態のプリント配線板10と異なっている。つまり、図9に示されるように、比較例のプリント配線板10では、第1電極部11aとスリット11との間に隙間GPがある。比較例のプリント配線板10においても本実施の形態のプリント配線板10と同様にフローはんだ付け工法により第1電極部11aと第2電極部22aとがはんだ付けされる。
フローはんだ付け工法では、プリント配線板10は、コンベアによってはんだ槽200に搬送される。この際、搬送方向においてプリント配線板10の先頭から溶融はんだ6に浸漬されて第1電極部11aと第2電極部22aとがはんだ接合される。これにより、第1電極部11aと第2電極部22aとの間にはんだ接合部が形成される。はんだ接合部を形成するフィレットの体積は、第1電極部11aおよび第2電極部22aに付着するはんだの量で決定される。このはんだ量は、第1電極部11aおよび第2電極部22a上の表面張力と、重力との関係により決定される。この表面張力が大きくなるに従って、このはんだ量は多くなる。
すなわち、第1電極部11aおよび第2電極部22aの電極露出量(表面積)が多くなると、第1電極部11aおよび第2電極部22a上の表面張力が大きくなる。このため、より多くのはんだを第1電極部11aおよび第2電極部22aに付着させることができる。このため、はんだ接合部を形成するフィレットの体積を大きくすることができる。
他方、第1電極部11aおよび第2電極部22aの電極露出量(表面積)が少なくなると、第1電極部11aおよび第2電極部22a上の表面張力が小さくなる。このため、少ないはんだしか第1電極部11aおよび第2電極部22aに付着させることができない。このため、はんだ接合部を形成するフィレットの体積が小さくなる。また、噴流はんだから離脱するときに、第1電極部11aおよび第2電極部22aからはんだが脱落し、第1電極部11aおよび第2電極部22aは未はんだとなるおそれがある。
はんだ付け完了後、プリント配線板10が製品に組み込まれ、稼働後に使用環境下における温度サイクルに曝された場合、立ち基板2とメイン基板1との熱膨張係数の差からはんだ接合部に熱応力が生じる。この熱応力ははんだ接合部に繰り返し加わる。この熱応力によりはんだ接合部に熱ひずみが生じ、はんだ接合部は最終的に疲労破壊に至る。立ち基板2とメイン基板1との間のはんだ接合部を形成するフィレットの体積が大きい場合、フィレットの体積が小さい場合と比較して機械強度が向上するため、はんだ接合部が疲労破壊(破断)に至るまでの時間は長くなる。
比較例のプリント配線板10においては、図9に示されるように、第1電極部11aとスリット11との間に隙間GPがあるため、第1電極部11aの電極露出量が少なくなる。したがって、第1電極部11a上の表面張力が小さくなるため、第1電極部11aが噴流はんだから離脱する時に少ないはんだしか第1電極部11aに付着させることができない。このため、はんだ接合部を形成するフィレットの体積は小さくなる。そのため、稼働後に使用環境下における温度サイクルに曝された場合、はんだ接合部が短時間で疲労破壊するおそれがある。
一方、本実施の形態におけるプリント配線板10よれば、第1電極部11aは、スリット11に達するように設けられている。したがって、本実施の形態におけるプリント配線板10では、比較例のプリント配線板10と比較して、第1電極部11aの表面がより多く露出するため、第1電極部11a上の表面張力を大きくすることができる。このため、第1電極部11aにより多くのはんだを付着させることができるため、はんだ接合部を形成するフィレット体積を多くすることができる。このように、比較例のプリント配線板10のように第1電極部11aとスリット11との間に隙間がある場合と比較して、第1電極部11aに形成されるはんだ接合部のはんだ量を多くすることができる。これにより、稼働後に使用環境下における温度サイクルに曝された場合、はんだ接合部が疲労破壊(破断)に至るまでの時間を延ばすことができる。よって、高い信頼性を確保するプリント配線板10を得ることができる。
また、本実施の形態におけるプリント配線板10によれば、第2電極部22aは、メイン基板1の裏面1bから表面1aと裏面1bとの中間CL以上の高さ位置に亘って配置されている。このため、第2電極部22aがメイン基板1の裏面1bから中間CL未満の高さ位置に亘って配置されている場合と比較して、第1電極部11aと第2電極部22aとの間のはんだ接合部のはんだ量を多くすることができる。
続いて、本実施の形態の作用効果について上記の特許文献1と対比して説明する。
特許文献1に記載された電子装置では、母基板(メイン基板)に設けられたスリットには、第1スリット幅の部位と、第2スリット幅の部位がある。第1スリット幅の部位には、補助基板(立ち基板)にはんだで接続するための端子パッド(電極)が設けられている。第2スリット幅の部位は、スリットへの補助基板(立ち基板)の挿入後からはんだ付けされるまでの間、補助基板(立ち基板)を母基板(メイン基板)に対して垂直に保持するためのものである。第1スリット幅は第2スリット幅よりも広い。第2スリット幅は補助基板(立ち基板)の厚みと同等以下となっている。このため、フローはんだ付け前でのスリットへの補助基板(立ち基板)の挿入は困難である。特に、実装行程時の熱履歴の印加によって補助基板(立ち基板)に厚み方向の反りが生じた場合、スリットへの補助基板(立ち基板)の挿入はさらに困難である。したがって、スリットへの補助基板(立ち基板)の挿入時に第2スリット幅の部位で補助基板(立ち基板)または端子パッド(電極)が損傷するおそれがある。
一方、本実施の形態におけるプリント配線板10によれば、立ち基板2の正面2aと背面2bとが対向する方向において、スリット11の幅は、支持部22の厚みよりも広い。ただし、スリット11の幅は、最大で支持部22の厚みに0.35mmを加えた寸法とすることが適切である。このため、フローはんだ付け前でのスリット11への立ち基板2の挿入時に、スリット11に支持部22をスムーズに挿入することができる。特に、立ち基板2に厚み方向の反りが生じた場合においてもスリット11に支持部22をスムーズに挿入することができる。したがって、スリット11への立ち基板2の挿入時に立ち基板2、第1電極部11aまたは第2電極部22aが損傷することを抑制することができる。よって、工作性に優れ、品質が向上したプリント配線板10を得ることができる。
次に、本実施の形態の変形例について説明する。なお、本実施の形態の変形例は、特に説明しない限り、上記の本実施の形態と同様の構成を備えているため、同一の要素については同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。これらの本実施の形態の変形例においても上記の本実施の形態と同様の効果を得ることができる。
上記の本実施の形態においては、メイン基板1および立ち基板2の材料として、CEM−3が例示されているが、メイン基板1および立ち基板2には他の材料が用いられてもよい。例えば、ガラス繊維の布にエポキシ樹脂をしみ込ませたFR−4(Flame Retardant Type 4)基材、絶縁体の紙にフェノール樹脂を浸透させて形成した紙フェノール基板、配線導体とセラミックス基材とを同時焼成して作るセラミック基板等が用いられてもよい。また、立ち基板2の材料がCEM−3であり、メイン基板1の材料がFR−4であるなど、異なる材料からなる基板が組み合わされてもよい。
また、上記の本実施の形態においては、メイン基板1のスリット11は金型によるプレス加工により設けられるが、スリット11はドリルまたはルータによる切削加工により設けられてもよい。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2では、特に説明しない限り、上記の本発明の実施の形態1と同様の構成を備えているため、同一の要素については同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
図10〜図12を参照して、本発明の実施の形態2におけるプリント配線板10の構成について説明する。
図10および図11に示されるように、メイン基板1には、第1補助スリット12が形成されている。第1補助スリット12は、メイン基板1の表面1aと裏面1bとが対向する方向に表面1aから裏面1bまで貫通する。第1補助スリット12は、スリット11と分離されている。第1補助スリット12は、スリット11と並んで配置されている。具体的には、第1補助スリット12は、スリット11の長手方向にスリット11と直線状に並んで配置されている。第1補助スリット12はスリット11の片側に配置されている。第1補助スリット12は、後述する第1補助支持部23に対応する箇所に設けられている。
2つの第1補助メイン電極12aの各々は、メイン基板1の裏面1bに設けられている。2つの第1補助メイン電極12aは、第1補助スリット12の短手方向に第1補助スリット12を挟んで配置されている。2つの第1補助メイン電極12aの各々は、第1補助スリット12に達するように設けられていてもよい。
図10および図12に示されるように、立ち基板2は、第1補助支持部23を有している。第1補助支持部23は、支持部22と分離されている。第1補助支持部23は、支持部22と並んで配置されている。具体的には、第1補助支持部23は、スリット11の長手方向に支持部22と直線状に並んで配置されている。第1補助支持部23は立ち基板2の下部において本体部21から下向きに突き出すように設けられている。2つの第1補助サブ電極23aは、第1補助支持部23に設けられている。2つの第1補助サブ電極23aは、立ち基板2の正面2aおよび背面2bの両面に設けられている。
2つの第1補助サブ電極23aの各々は、メイン基板1の裏面1bから表面1aと裏面1bとの中間CL以上の高さ位置に亘って配置されていてもよい。第1補助メイン電極12aの表面積は、複数の第1電極11a1の各々の表面積よりも大きい。第1補助サブ電極23aの表面積は、複数の第2電極22a1の各々の表面積よりも大きい。
第1補助支持部23は、第1補助スリット12に挿入されている。この状態で2つの第1補助サブ電極23aの各々は2つの第1補助メイン電極12aの各々にはんだ付けされている。スリット11の長手方向において、スリット11の寸法は、第1補助スリット12の寸法よりも大きい。スリット11の長手方向において、支持部22の寸法は、第1補助支持部23の寸法よりも大きい。スリット11と第1補助スリット12とが並んで配置された方向において、支持部22の長さは第1補助支持部23の長さよりも長く、スリット11の長さは第1補助スリット12の長さよりも長い。スリット11と第1補助スリット12とが並んで配置された方向において、支持部22の長さは、第1補助スリット12の長さよりも長い。
次に、図10を参照して、本実施の形態のプリント配線板の製造方法について説明する。
図10に示されるように、スリット11および第1補助スリット12の各々に支持部22および第1補助支持部23の各々がそれぞれ垂直に挿入される。この状態で、第1電極部11aが第2電極部22aにはんだ付けされ、第1補助メイン電極12aが第1補助サブ電極23aはんだ付けされる。これにより、第1電極部11aが第2電極部22aに電気的に接続され、第1補助メイン電極12aが第1補助サブ電極23aに電気的に接続される。
具体的には、フローはんだ付け工法により、第1電極部11aと第2電極部22aとがはんだ付けされ、第1補助メイン電極12aと第1補助サブ電極23aとがはんだ付けされる。つまり、メイン基板1に立ち基板2が組み付けられた状態でコンベアによって搬送されたメイン基板1および立ち基板2の各々の電極が溶融はんだ噴流に浸漬されてはんだ付けされる。これにより、第1電極部11aと第2電極部22aとの間、および、第1補助メイン電極12aと第1補助サブ電極23aとの間がそれぞれはんだ付けされ、固定される。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。
本実施の形態においても上記の実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
本実施の形態のプリント配線板10においては、スリット11と第1補助スリット12とが並んで配置された方向において、支持部22の長さは第1補助支持部23の長さよりも長く、スリット11の長さは第1補助スリット12の長さよりも長い。このため、立ち基板2がメイン基板1に挿入される際に、支持部22および第1補助支持部23がスリット11および第1補助スリット12に対して逆向きに挿入される誤組立を抑制することができる。したがって、さらに、工作性に優れ、品質が向上したプリント配線板10を得ることができる。
実施の形態3.
本発明の実施の形態3では、特に説明しない限り、上記の本発明の実施の形態1および2と同様の構成を備えているため、同一の要素については同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
図13〜図15を参照して、本発明の実施の形態3におけるプリント配線板10の構成について説明する。
図13および図14に示されるように、メイン基板1には、第2補助スリット13が形成されている。第2補助スリット13は、メイン基板1の表面1aと裏面1bとが対向する方向に表面1aから裏面1bまで貫通する。第2補助スリット13は、スリット11および第1補助スリット12の各々と分離されている。
第2補助スリット13は、スリット11および第1補助スリット12と並んで配置されている。具体的には、第2補助スリット13は、スリット11の長手方向にスリット11および第1補助スリット12と直線状に並んで配置されている。第1補助スリット12および第2補助スリット13は、スリット11の両側に配置されている。つまり、第2補助スリット13は、第1補助スリット12とでスリット11を挟むように配置されている。第2補助スリット13は、後述する第2補助支持部24に対応する箇所に設けられている。
2つの第2補助メイン電極13aは、メイン基板1の裏面1bに設けられている。2つの第2補助メイン電極13aは、第2補助スリット13の短手方向に第2補助スリット13を挟んで配置されている。2つの第2補助メイン電極13aの各々は、第2補助スリット13に達するように設けられていてもよい。第1補助メイン電極12aおよび第2補助メイン電極13aは、第1電極部11aを挟むように配置されている。
図13および図15に示されるように、立ち基板2は、第2補助支持部24を有している。第2補助支持部24は、立ち基板2の下部において本体部21から下向きに突き出すように設けられている。第2補助支持部24は、支持部22と分離されている。第2補助支持部24は、支持部22および第1補助支持部23と並んで配置されている。具体的には、第2補助支持部24は、スリット11の長手方向に支持部22および第1補助支持部23と直線状に並んで配置されている。第1補助支持部23および第2補助支持部24は、支持部22の両側に配置されている。つまり、第2補助支持部24は、第1補助支持部23とで支持部22を挟むように配置されている。
2つの第1補助サブ電極23aの各々は、第1補助支持部23に設けられている。2つの第1補助サブ電極23aは、立ち基板2の正面2aおよび背面2bの両面に設けられている。第1補助支持部23は、第1補助スリット12に挿入されている。第1補助支持部23が第1補助スリット12に挿入された状態で第1補助メイン電極12aに第1補助サブ電極23aがはんだにより接続されている。
2つの第2補助サブ電極24aの各々は、第2補助支持部24に設けられている。2つの第2補助サブ電極24aは、立ち基板2の正面2aおよび背面2bの両面に設けられている。第2補助支持部24は、第2補助スリット13に挿入されている。第2補助支持部24が第2補助スリット13に挿入された状態で第2補助メイン電極13aに第2補助サブ電極24aがはんだにより接続されている。
2つの第1補助サブ電極23aの各々は、メイン基板1の裏面1bから表面1aと裏面1bとの中間CL以上の高さ位置に亘って配置されていてもよい。2つの第2補助サブ電極24aの各々は、メイン基板1の裏面1bから表面1aと裏面1bとの中間CL以上の高さ位置に亘って配置されていてもよい。
複数の第1電極11a1の各々に複数の第2電極22a1の各々がそれぞれはんだにより接続されている。2つの第1補助メイン電極12aの各々の表面積は、複数の第1電極11a1の各々の表面積よりも大きい。2つの第1補助サブ電極23aの各々の表面積は、複数の第2電極22a1の各々の表面積よりも大きい。2つの第2補助メイン電極13aの各々の表面積は、複数の第1電極11a1の各々の表面積よりも大きい。2つの第2補助サブ電極24aの各々の表面積は、複数の第2電極22a1の各々の表面積よりも大きい。2つの第1補助メイン電極12aの各々の表面積は、2つの第2補助メイン電極13aの各々の表面積よりも大きい。2つの第1補助サブ電極23aの各々の表面積は、2つの第2補助サブ電極24aの各々の表面積よりも大きい。
スリット11の長手方向において、支持部22の寸法は、第1補助支持部23および第2補助支持部24の各々の寸法よりも大きい。スリット11の長手方向においてスリット11の寸法は、第1補助スリット12および第2補助スリット13の各々の寸法よりも大きい。スリット11の長手方向において、第1補助支持部23の寸法は、第2補助支持部24の寸法よりも大きい。スリット11の長手方向において、第1補助スリット12の寸法は第2補助スリット13の寸法よりも大きい。
次に、図10を参照して、本実施の形態のプリント配線板の製造方法について説明する。
図10に示されるように、スリット11、第1補助スリット12および第2補助スリット13の各々に支持部22、第1補助支持部23および第2補助支持部24の各々がそれぞれ垂直に挿入される。この状態で、第1電極部11aと第2電極部22a、第1補助メイン電極12aと第1補助サブ電極23a、第2補助メイン電極13aと第2補助サブ電極24aがそれぞれはんだ付けされる。これにより、第1電極部11aが第2電極部22aに電気的に接続され、第1補助メイン電極12aが第1補助サブ電極23aに電気的に接続され、第2補助メイン電極13aが第2補助サブ電極24aに電気的に接続される。
具体的には、フローはんだ付け工法により、第1電極部11aと第2電極部22aとがはんだ付けされ、第1補助メイン電極12aと第1補助サブ電極23aとがはんだ付けされ、第2補助メイン電極13aと第2補助サブ電極24aがそれぞれはんだ付けされる。つまり、メイン基板1に立ち基板2が組み付けられた状態でコンベアによって搬送されたメイン基板1および立ち基板2の各々の電極が、溶融はんだ噴流に浸漬されてはんだ付けされる。これにより、第1電極部11aと第2電極部22aとの間、第1補助メイン電極12aと第1補助サブ電極23aとの間、および、第2補助メイン電極13aと第2補助サブ電極24aとの間がそれぞれはんだ付けされ、固定される。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。
本実施の形態においても上記の実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
本実施の形態のプリント配線板10においては、第1補助メイン電極12aおよび第2補助メイン電極13aの各々の表面積はそれぞれ複数の第1電極11a1の各々の表面積よりも大きい。第1補助サブ電極23aおよび第2補助サブ電極24aの各々の表面積はそれぞれ複数の第2電極22a1の各々の表面積よりも大きい。このため、第1補助メイン電極12aと第1補助サブ電極23aとの間、第2補助メイン電極13aと第2補助サブ電極24aとの間、および、複数の第1電極11a1と複数の第2電極22a1との間の各々にはんだ接合部が形成される。したがって、はんだ接合部のはんだ量を増加させることにより接合強度を増すことができる。
また、メイン基板1の第1補助メイン電極12aおよび第2補助メイン電極13aと、立ち基板2の第1補助サブ電極23aおよび第2補助サブ電極24aとはそれぞれ最も熱ひずみがかかる電極形成領域の両端に設けられている。このため、最も熱ひずみがかかる電極形成領域の両端において電極の表面積を大きくすることにより、メイン基板1と立ち基板2の線膨張係数の違いから生じる熱ひずみを低減することができる。したがって、第1電極部11aおよび第2電極部22aを含めた全てのはんだ接合部の長寿命化を図ることができる。このため、さらに信頼性が向上したプリント配線板10を得ることができる。
また、メイン基板1の第1電極部11aと立ち基板2の第2電極部22aとの位置ズレの不具合もメイン基板1の第1補助メイン電極12aおよび第2補助メイン電極13aと、立ち基板2の第1補助サブ電極23aおよび第2補助サブ電極24aとを大きくすることによるセルフアライメント効果の増加によって防止することができる。したがって、品質が向上したプリント配線板10を得ることができる。このセルフアライメント効果とは、電極上の溶融はんだの表面張力によって電極上に搭載された電子部品の位置ずれが戻される作用である。電極が大きいほど表面張力が大きくなるため、セルフアライメント効果は大きくなる。
実施の形態4.
本発明の実施の形態4では、特に説明しない限り、上記の本発明の実施の形態1から3と同様の構成を備えているため、同一の要素については同一の符号を付し、その説明を繰り返さない。
図16を参照して、本発明の実施の形態4におけるプリント配線板10の構成について説明する。
図16は、メイン基板1に立ち基板2が垂直に挿入され、メイン基板1と立ち基板2とがはんだ付けされた時のメイン電極部の断面図である。メイン基板1のスリット11に立ち基板2の支持部22が垂直に挿入され、メイン基板1と立ち基板2とがはんだ付けされる。はんだ付けにより、メイン基板1の第1電極部11aの複数の第1電極11a1と、立ち基板2の第2電極部22aの複数の第2電極22a1とに、はんだ6のフィレットが形成され、メイン基板1と立ち基板2とが固定される。立ち基板2の挿入後からはんだ付けまでの間、立ち基板2をメイン基板1のスリット11の中心位置に保持するために、メイン基板1のスリット11と立ち基板2の第2電極部22aの複数の第2電極22a1とが交差する位置に絶縁性の樹脂盛り17が設けられる。樹脂盛り17は第2電極部22aの複数の第2電極22a1上に設けられている。ここで、樹脂盛り17の箇所は、1箇所以上である。挿入前の樹脂盛り17の箇所の厚さは、スリット11の幅より大きくてもよい。また、樹脂盛り17は、立ち基板2の部品実装工程もしくはその前後で、硬化後の線膨張係数が、はんだの線膨張係数以下、たとえば20(10−6/℃)以下となる樹脂をディスペンサなどで塗布し、乾燥させる工程により設けたものである。
立ち基板2の板厚がマイナス側にバラつき、メイン基板1のスリット11の加工がプラス側にバラついた場合でも、立ち基板2をスリット11の中心位置に保持することができる。このため、立ち基板2の第2電極部22aの第2電極22a1とメイン基板1の第1電極部11aの第1電極11a1との電極間クリアランスを、最大バラつきの50%に低減することができる。したがって、はんだ付け具合が良くなるため、品質が良くなる効果が得られる。逆に、立ち基板2の板厚がプラス側にバラつき、メイン基板1のスリット11の加工がマイナス側にバラついた場合に、樹脂盛り17がメイン基板1のスリット11に接触する。しかし、立ち基板2の第2電極部22aの第2電極22a1は、メイン基板1のスリット11の壁面に接触しないため、立ち基板2をメイン基板1に組み付ける時の挿入性は悪化しない。また、立ち基板2の第2電極部22aの第2電極22a1の汚れおよび傷によるはんだ付け性および信頼性の悪化も避けられるため、品質が良くなる効果が得られる。そのほかに、製造時に、メイン基板1に対して垂直に保持するための大掛かりな冶具類無しで、メイン基板1と立ち基板2を組み付けたものをはんだ槽にそのまま流すことができる。このため、製造工程の簡略化と低コスト化に役立つなどの効果が得られる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 メイン基板、2 立ち基板、10 プリント配線板、11 スリット、11a 第1電極部、11a1 第1電極、12 第1補助スリット、12a 第1補助メイン電極、13 第2補助スリット、13a 第2補助メイン電極、17 樹脂盛り、21 本体部、22 支持部、22a 第2電極部、22a1 第2電極、23 第1補助支持部、23a 第1補助サブ電極、24 第2補助支持部、24a 第2補助サブ電極、CL 中間。

Claims (8)

  1. 表面と、前記表面に対向する裏面とを有し、前記表面と前記裏面とが対向する方向に前記表面から前記裏面まで貫通するスリットが形成されたメイン基板と、
    前記メイン基板の前記裏面に設けられた第1電極部と、
    前記スリットに挿入された支持部を有する立ち基板と、
    前記立ち基板の前記支持部の両面に設けられた第2電極部とを備え、
    前記支持部が前記スリットに挿入された状態で前記第1電極部に前記第2電極部がはんだにより接続されており、
    前記第1電極部は前記スリットに達するように設けられており、
    前記第2電極部は、前記裏面から前記表面と前記裏面との中間以上の高さ位置に亘って配置されており、
    前記スリット内において、前記支持部の両面は、前記スリットの端部から離間して配置されており、離間する距離は、50μm以上190μm以下である、プリント配線板。
  2. 前記第1電極部と前記スリットから露出する前記第2電極部の全体が前記はんだに覆われて、前記はんだが前記スリット内の前記第2電極部上のフィレットまで連続しており、複数の第1電極の各々のスリット側端面は、はんだによって覆われている、請求項1に記載のプリント配線板。
  3. 前記立ち基板は、正面と、前記正面に対向する背面とを有し、
    前記正面と前記背面とが対向する方向において、前記スリットの幅は、前記支持部の厚みよりも広い、請求項1または2に記載のプリント配線板。
  4. 前記スリットの前記幅は、前記支持部の厚みに0.35mmを加えた寸法である、請求項3に記載のプリント配線板。
  5. 前記メイン基板には、前記表面と前記裏面とが対向する方向に前記表面から前記裏面まで貫通する第1補助スリットが形成されており、
    前記第1補助スリットは、前記スリットと分離され、かつ前記スリットと並んで配置されており、
    前記立ち基板は、前記支持部と分離され、かつ前記支持部と並んで配置された第1補助支持部を有し、
    前記第1補助支持部は、前記第1補助スリットに挿入されており、
    前記スリットと前記第1補助スリットとが並んで配置された方向において、前記支持部の長さは前記第1補助支持部の長さよりも長く、前記スリットの長さは前記第1補助スリットの長さよりも長い、請求項1〜のいずれか1項に記載のプリント配線板。
  6. 前記メイン基板には、前記表面と前記裏面とが対向する方向に前記表面から前記裏面まで貫通する第2補助スリットが形成されており、
    前記第2補助スリットは、前記スリットと分離され、かつ前記第1補助スリットとで前記スリットを挟むように配置されており、
    前記立ち基板は、前記支持部と分離され、かつ前記第1補助支持部とで前記支持部を挟むように配置された第2補助支持部を有し、
    前記第2補助支持部は、前記第2補助スリットに挿入されており、さらに
    前記メイン基板の前記裏面に設けられ、かつ前記第1電極部を挟むように配置された第1補助メイン電極および第2補助メイン電極と、
    前記第1補助支持部に設けられた第1補助サブ電極と、
    前記第2補助支持部に設けられた第2補助サブ電極とを備え、
    前記第1補助支持部が前記第1補助スリットに挿入された状態で前記第1補助メイン電極に前記第1補助サブ電極がはんだにより接続されており、
    前記第2補助支持部が前記第2補助スリットに挿入された状態で前記第2補助メイン電極に前記第2補助サブ電極がはんだにより接続されており、
    前記第1電極部は、複数の第1電極を含み、
    前記第2電極部は、複数の第2電極を含み、
    前記複数の第1電極の各々に前記複数の第2電極の各々がそれぞれはんだにより接続されており、
    前記第1補助メイン電極および前記第2補助メイン電極の各々の表面積はそれぞれ前記複数の第1電極の各々の表面積よりも大きく、
    前記第1補助サブ電極および前記第2補助サブ電極の各々の表面積はそれぞれ前記複数の第2電極の各々の表面積よりも大きい、請求項に記載のプリント配線板。
  7. 前記スリットと前記第2電極部とが交差する位置に設けられた樹脂盛りをさらに備え、
    前記樹脂盛りは前記第2電極部上に設けられている、請求項1〜のいずれか1項に記載のプリント配線板。
  8. 表面と、前記表面に対向する裏面とを有し、前記裏面に第1電極部が設けられたメイン基板を準備する工程と、
    前記第1電極部の一部を切り取るように前記メイン基板の前記表面から前記裏面に亘って貫通するスリットを形成する工程と、
    前記スリットに挿入される支持部を有し、前記支持部に第2電極部が設けられた立ち基板を準備する工程と、
    前記立ち基板の前記支持部が前記スリットに挿入された後に前記第1電極部に前記第2電極部をはんだにより接続する工程とを備え
    前記スリット内において、前記支持部の両面は、前記スリットの端部から離間して配置されており、離間する距離は、50μm以上190μm以下である、プリント配線板の製造方法。
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