JP6924746B2 - はんだ印刷機 - Google Patents

はんだ印刷機 Download PDF

Info

Publication number
JP6924746B2
JP6924746B2 JP2018511562A JP2018511562A JP6924746B2 JP 6924746 B2 JP6924746 B2 JP 6924746B2 JP 2018511562 A JP2018511562 A JP 2018511562A JP 2018511562 A JP2018511562 A JP 2018511562A JP 6924746 B2 JP6924746 B2 JP 6924746B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
squeegee
force
mask plate
pressure
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018511562A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2017179106A1 (ja
Inventor
毅 近藤
毅 近藤
剛 水越
剛 水越
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Publication of JPWO2017179106A1 publication Critical patent/JPWO2017179106A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6924746B2 publication Critical patent/JP6924746B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41FPRINTING MACHINES OR PRESSES
    • B41F15/00Screen printers
    • B41F15/14Details
    • B41F15/40Inking units
    • B41F15/42Inking units comprising squeegees or doctors
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41FPRINTING MACHINES OR PRESSES
    • B41F17/00Printing apparatus or machines of special types or for particular purposes, not otherwise provided for
    • B41F17/08Printing apparatus or machines of special types or for particular purposes, not otherwise provided for for printing on filamentary or elongated articles, or on articles with cylindrical surfaces
    • B41F17/14Printing apparatus or machines of special types or for particular purposes, not otherwise provided for for printing on filamentary or elongated articles, or on articles with cylindrical surfaces on articles of finite length
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/10Apparatus or processes for manufacturing printed circuits in which conductive material is applied to the insulating support in such a manner as to form the desired conductive pattern
    • H05K3/12Apparatus or processes for manufacturing printed circuits in which conductive material is applied to the insulating support in such a manner as to form the desired conductive pattern using thick film techniques, e.g. printing techniques to apply the conductive material or similar techniques for applying conductive paste or ink patterns
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/30Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
    • H05K3/32Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
    • H05K3/34Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by soldering

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Screen Printers (AREA)
  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)

Description

本発明は、基板の表面にクリームはんだを印刷するはんだ印刷機に関する。
はんだ印刷機は、一般には、開口を有するマスク板(「スクリーン」,「スクリーンマスク」,「マスクスクリーン」等と呼ぶこともできる。以下、単に、「マスク」と呼ぶ場合がある。)上に存在するクリームはんだ(「はんだペースト」等と呼ぶこともできる)を、スキージによってそのマスクを介して基板の上面に印刷するものであり、その印刷は、スキージをマスク板の上面に押し付けて行う。そのため、印刷の際にスキージがマスク板を押圧する力(以下、「印刷圧」と言う場合がある)は、印刷の品質を左右する。そのことに鑑みて、下記特許文献に記載のはんだ印刷機では、スキージ下降押付装置がスキージをマスク板に押し付ける力(以下、単に「押付力」と言う場合がある)を制御している。
特開平8−207240号公報
発明の解決しようとする課題
しかしながら、上記印刷圧には、上記押付力に加え、スキージの自重に依拠する力も含まれるため、上記特許文献に記載された技術では、必ずしも、印刷圧を正確に制御できているとは言い難い。本発明は、そのような実情に鑑みてなされたものであり、スキージがマスク板を押す力である印刷圧を正確に制御できるはんだ印刷機を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明のはんだ印刷機は、
開口を有するマスク板上に存在するクリームはんだをスキージによってそのマスク板を介して基板の上面に印刷するはんだ印刷機であって、
支持体を有し、その支持体を前記基板の下面に接触させ、かつ、その基板の上面を前記マスク板の下面に接触させるようにして、その基板を支持する基板支持装置と、
前記スキージを下降させてそのスキージを前記マスク板の上面に押し付けるスキージ下降押付装置と、
前記支持体が前記マスク板および前記基板を介して前記スキージから受ける力である受圧力を検出する受圧力検出装置と、
その受圧力検出装置によって検出された受圧力に基づいて、前記スキージ下降押付装置が前記スキージを前記マスク板に押し付ける力である押付力を制御する制御装置と
を備え、
前記基板支持装置が、
ラックが上下方向に延びる姿勢で付設されて昇降可能な本体フレームと、前記ラックと噛合するピニオンとを含み、
電動モータが前記ピニオンを回転させて前記本体フレームを昇降させることによって、前記基板を昇降させるとともに、その電動モータが発揮する力であるモータ力によって前記基板を設定上昇位置に維持して支持するように構成され、
前記受圧力検出装置が、前記モータ力に基づいて前記受圧力を検出するように構成されたことを特徴とする。
上記受圧力は、マスク板がスキージから受ける力、すなわち、上記印刷圧に等しいと考えることができる。本発明のはんだ印刷機によれば、検出された受圧力に基づいて上記押付力が制御されるため、スキージの自重を考慮することなく、印刷圧を適正に制御することが可能となる。
実施例のはんだ印刷機の全体構成を示す斜視図である。 実施例のはんだ印刷機の要部を示す側面図および正面図である。 実施例のはんだ印刷機の動作を説明するための図である。 実施例のはんだ印刷機における印刷圧を説明するための図である。 自重キャンセル機構に関する変形例のはんだ印刷機の要部を示す図である。 スキージの下降・押付の構造に関する変形例のはんだ印刷機の要部を示す図である。
以下、本発明の代表的な実施形態を、実施例として、図を参照しつつ詳しく説明する。なお、本発明は、下記実施例の他、前記〔発明の態様〕の項に記載された態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様で実施することができる。
[A]はんだ印刷機の構成
実施例のはんだ印刷機は、図1に示すように、大まかには、基体となるフレーム10,基板搬送装置12,基板支持装置14,マスク板保持装置16,1対のスキージ18,スキージ下降押付装置20,スキージ移動装置22を含んで構成されている。ちなみに、図では、基板支持装置14およびスキージ下降押付装置20の内部は、カバー24,カバー26によって、それぞれ隠されている。なお、以下の説明において、図に示すX方向が、当該はんだ印刷機における左右方向であり、基板搬送装置12によって基板が搬送される方向である。また、X方向に直角なY方向が、当該はんだ印刷機における前後方向であり、詳しくは、図の左斜め下が、当該はんだ印刷機の前方であり、前方からの視点において、左方,右方を定めることとする。
図2(a)は、当該はんだ印刷機の要部を右側から見た側面図であり、この図では、上記カバー26が外された状態となっている。図2(a)をも参照しつつさらに説明すれば、基板搬送装置12は、フレーム10に支持されたベルトコンベヤ型の搬送装置であり、1対の側板30と、それら1対の側板30にそれぞれ支持されて周回する1対のコンベヤベルト32とを含んで構成されている。基板搬送装置12は、基板SをX方向に搬送するとともに、その基板Sを、所定の作業位置に停止させるように構成されている。
基板支持装置14は、昇降可能な本体フレーム40と、その本体フレーム40に支持されたテーブル42と、そのテーブル42に立設された複数のバックアップピン44とを含んで構成されている。なお、複数のバックアップピン44が、当該基板支持装置14における支持体として機能する。
本体フレーム40には、前後の端部に、上下方向に延びる姿勢で各2つずつのラック46が付設されており、それらのラック46の各々には、回転可能にフレーム10に支持されたピニオン48が噛合している。それらのピニオン48は、同期回転するようにされており、電動モータである本体フレーム昇降モータ50によって、それらのピニオン48が回転させられることで、本体フレーム40は昇降する。
また、本体フレーム40には、テーブル42の四隅に対応して4本のジャッキボルト52が固定されて立設されている。一方、テーブル42には、各ジャッキボルト52に対応して、各ジャッキボルト52と螺合する4つのナット54が、回転可能に保持されており、また、電動モータであるテーブル昇降モータ56が付設されている。各ナット54の外周部は、プーリとして機能し、テーブル昇降モータ56のモータ軸に取り付けられたプーリ58とに渡って、ベルト60が巻きかけられている。テーブル昇降モータ56の作動により、テーブル42は昇降する。
マスク板70は、例えばステンレス鋼製の薄い板であり、枠72に支持されている。マスク板70には、自身を通してクリームはんだを基板Sの上面に付着させるための複数の開口74が、基板Sに応じたパターンで穿設されている。図では省略しているが、マスク板70上には、クリームはんだが供給されており、印刷の際、そのクリームはんだは、概してロール状になって存在している。
マスク板保持装置16は、マスク板70を支持する枠72を、フレーム10に保持させるためのものである。マスク板保持装置16は、マスク板70の水平面内の位置および姿勢を調整するための位置調整機構76を有している。図示および詳しい説明は省略するが、印刷の際、基板Sの上面に付された基準マークおよびマスク板70の下面に付された基準マークがカメラで撮像され、位置調整機構76は、その撮像によるデータに基づいて取得された基板Sとマスク板70との水平面内の相対的な位置ズレを、マスク板70を動かすことによって調整するようにされている。
1対のスキージ18は、スキージ下降押付装置20を介して、ビーム80に支持されている。ビーム80は、フレーム10に設けられた1対のレール82に渡されて、Y方向に移動可能とされている。ビーム80は、電動モータであるビーム移動モータ84によってY方向に駆動され、1対のスキージ18がY方向に移動させられる。つまり、スキージ移動装置22は、それらビーム80,ビーム移動モータ84等を含んで構成されているのである。
図2(b)は、スキージ下降押付装置20およびマスク板70を、前方から見た正面図である。この図をもさらに参照しつつ説明すれば、スキージ下降押付装置20は、上下に配置された1対のプレートである下側プレート90および上側プレート92を含んで構成されている。下側プレート90には、4本のガイドピン94が立設されており、それらガイドピン94は、上側プレート92を貫通している。下側プレート90,上側プレート92は、それらガイドピン94にガイドされつつ、上下方向において互いに接近,離間することが許容されている。
下側プレート90には、それぞれがエアシリンダである4つのシリンダ96が固定されている。シリンダ96が有するロッドの下端に、1対のスキージ18が取り付けられている。詳しく言えば、前側に並ぶ2つのシリンダ96のロッドに前側のスキージ18が、後側に並ぶ2つのシリンダ96のロッドに後側のスキージ18が、それぞれ取り付けられており、それら4つのシリンダ96によって、それら1対のスキージ18は、互いに独立して、下側プレート90に対して昇降させられる。
下側プレート90は、それぞれが引張コイルスプリングである4つの懸垂スプリング98によって、上側プレート92から懸垂されている。一方で、下側プレート90と上側プレート92との間には、それぞれが圧縮コイルスプリングである2つの押付スプリング100が、それらの各々の上端が上側プレート92に固定される状態で配設されている。図2(b)に示す状態では、1対のスキージ18,下側プレート90,4本のガイドピン94,4つのシリンダ96を含んで構成されるユニット(以下、「スキージユニット」と言う場合がある)102は、懸垂スプリング98によって上側プレート92から吊られている。つまり、懸垂スプリング98の引張弾性力を利用して、1対のスキージ18の自重を含むスキージユニット102の自重を上側プレート92が受け持つ状態となっている。そして、このとき押付スプリング100は、自然長となっており、圧縮弾性力を、下側プレート90および上側プレート92には作用させない状態となっている。
上側プレート92には、それの上面の中央において、雄ねじが形成されたねじロッド104が、固定的に立設されている。ねじロッド104は、ビーム80に固定された保持筒106に、上下方向に移動可能に保持されている。保持筒106の上部には、ねじロッド104の雄ねじと螺合するナット108が、回転可能に配設されている。一方、ビーム80には、電動モータであるスキージ昇降モータ110が配設されており、そのスキージ昇降モータ110のモータ軸にはプーリ112が取り付けられている。ナット108の外周部はプーリとして機能し、ナット108とプーリ112とにベルト114が巻きかけられている。スキージ昇降モータ110を作動させることにより、スキージユニット102および上側プレート92が昇降させられる。
本はんだ印刷機の動作の制御は、コンピュータを主体とする制御装置120(図2では、「Cont」と表示されている)によって実行される。詳しく言えば、本体フレーム昇降モータ50,テーブル昇降モータ56,ビーム移動モータ84,シリンダ96,スキージ昇降モータ110等のアクチュエータの作動の制御が、制御装置120によって行われ、制御装置120は、それらアクチュエータの駆動回路をも備えている。
[B]はんだ印刷機の動作
本はんだ印刷機による印刷は、以下のようにして行われる。基板Sが、基板搬送装置12によって搬送されて所定の作業位置に停止された状態(図2(a)に示す状態)において、まず、図3(a)に示すように、基板支持装置14のテーブル昇降モータ56が作動させられて、テーブル42が上昇させられる。この上昇は、テーブル42に立設されたバックアップピン44の上端が基板Sの下面に当接するまで行われる。言い換えれば、当該基板支持装置14における支持体が基板Sの下面に接触するまで行われる。
次いで、図3(b)に示すように、本体フレーム昇降モータ50が作動させられ、本体フレーム40が上昇させられる。この上昇によって、基板Sは、コンベヤベルト32から持ち上げられる。この上昇は、基板Sの上面がマスク板70の下面に接触するまで、つまり、基板Sが設定上昇位置に位置するまで行われる。なお、後に詳しく説明するが、本体フレーム40は、ラック46とピニオン48とからなるラック&ピニオン機構によって持ち上げられることから、基板Sを設定上昇位置に維持するために、ある程度の電流が継続して供給される。
次に、図3(c)に示すように、基板Sが設定上昇位置に位置した状態で、印刷方向に応じて、スキージ下降押付装置20が有する4つのシリンダ96のうちの2つが作動させられ、1対のスキージ18の一方が、下降させられる。1対のスキージ18の一方が下降させられた状態で、スキージ下降押付装置20のスキージ昇降モータ110が作動させられ、上側プレート92およびスキージユニット102が下降させられることで、下降させられているスキージ18(以下、「使用スキージ18」という場合がある)も下降させられる。図3(d)に示すように、使用スキージ18の下端がマスク板70の上面に当接し、その後に、使用スキージ18に所定の押付力が付与されるまで、スキージ昇降モータ110の作動は継続される。使用スキージ18に所定の押付力が付与されたときに、スキージ昇降モータ110の作動が停止させられる。
使用スキージ18に所定の押付力が付与された状態で、ビーム移動モータ84が作動させられ、使用スキージ18に対応した方向にビーム80が移動させられることで、使用スキージ18がマスク板70の上面に沿って移動させられる。この移動によって、マスク板70の上面に存在するクリームはんだが、マスク板70に穿設された開口74を介して、基板Sの上面に付着させられ、印刷が完了する。印刷が完了した後、テーブル昇降モータ56,本体フレーム昇降モータ50,シリンダ96,スキージ昇降モータ110が逆向きに作動させられ、図2に示す状態に復帰する。
[C]印刷圧の制御
印刷の際にスキージ18がマスク板70を押す力、すなわち、印刷圧は、印刷の品質に大きな影響を与えるため、印刷圧を制御することは重要である。一方で、スキージ18の自重、詳しくは、スキージユニット102の自重の存在によって、スキージ下降押付装置20がスキージ18をマスク板70に押し付ける力、すなわち、押付力は、印刷圧とは一致しない。そのため、本はんだ印刷機では、基板Sがマスク板70を介してスキージ18から受ける力、すなわち、支持体であるバックアップピン44が基板S,マスク板70を介して受ける力である受圧力が印刷圧に等しいとして、その受圧力に基づいて押付力を制御するように構成されている。
印刷圧の制御についての詳しい説明の前に、基板支持装置14の本体フレーム昇降モータ50に供給する電流の制御について説明する。先に説明したように、本体フレーム40の昇降は、ラック&ピニオン機構を利用して行われる。ラック&ピニオン機構は、正効率と逆効率との差が殆どなく、本体フレーム40を所定の高さ位置に維持する場合にも、本体フレーム40,テーブル42,バックアップピン44,基板S等の自重を支える必要があるため、本体フレーム昇降モータ50にある程度の電流を供給し続けなければならない。そのため、本体フレーム昇降モータ50は次のように制御される。
基板Sの上昇時の高さ位置を現在位置hと、上面がマスク板70の下面に接触するときの基板Sの高さ位置、すなわち、停止させるべき基板Sの高さ位置を目標位置h*とすれば(図3(a)参照)、制御装置120は、本体フレーム昇降モータ50に供給される電流iを、高さ位置偏差Δh(=h*−h)に基づいて、次式に従って決定し、その決定された電流iを供給する。
i=GP・Δh+GI・Int(Δh)+GD・Δh’
上記式は、PID制御理論に基づく制御式であり、右辺の第1項,第2項,第3項が、それぞれ、比例項成分,積分項成分,微分項成分となっている。GP,GI,GDは、それぞれ適切に設定されたゲインである。
上記式に従えば、本体フレーム昇降モータ50に供給される電流iは、高さ位置偏差Δhが0となった状態、つまり、基板Sが目標高さ位置h*に位置した状態でも、上記積分項成分の存在によって、その位置を維持するための電流iが供給され続けることになる。つまり、本体フレーム昇降モータ50は、その電流iに応じた力、すなわち、その位置を維持する力を出し続けることになる。
次に、押付力と印刷圧との関係を図4を参照しつつ説明すれば、図4(a)に示す状態、つまり、スキージ昇降モータ110の作動によって上側プレート92およびスキージユニット102が当接距離L0だけ下降させられて使用スキージ18(図における手前側のスキージ18である)がマスク板70の上面に当接した時点の状態では、スキージ下降押付装置20の懸垂スプリング98は、引張弾性力FUを発生させてスキージユニット102の自重Wを受け持っており、スキージユニット102の自重Wは、印刷圧の成分とならない。また、押付スプリング100も縮んでいないので、押付弾性体としての押付スプリング100の圧縮弾性力は発生させられず、使用スキージ18に作用する押付力は発生させられない。したがって、その時点での印刷圧は0である。
換言すれば、懸垂スプリング98の引張弾性力FUは、使用スキージ18がマスク板70に当接する際に、スキージユニット102の自重、簡単に言えば、スキージ18の自重によってマスク板70に作用する力の発生を解消するように機能し、スキージ下降押付装置20は、懸垂スプリング98を含んで構成される自重キャンセル機構を有しているのである。
さらに次に、図4(b)に示すように、スキージ昇降モータ110のさらなる作動によって上側プレート92およびスキージユニット102をさらに押付距離ΔLだけ下降させようとした場合を考える。そのようにしようとしても、使用スキージ18がマスク板70に当接していることから、スキージユニット102自体は殆どは下降せずに、実際には、上側プレート92と下側プレート90との間隔が押付距離ΔLに応じた距離だけ小さくなる。
上記間隔の減少によって、その距離に応じた長さだけ、懸垂スプリング98,押付スプリング100の長さが短くなる。それに伴って、その長さに相当する分だけ懸垂スプリング98の引張弾性力FUが小さくなり、その長さに相当する分だけ押付スプリング100の圧縮弾性力FLが発生させられることになる。つまり、押付スプリング100は、使用スキージ18がマスク板70に当接してからの当該スキージ下降押付装置20の動作量に応じた大きさの弾性力を、押付力として使用スキージ18に作用させる弾性体として機能しているのである。
したがって、スキージ下降押付装置20を、使用スキージ18がマスク板70に当接してからも動作させることにより、懸垂スプリング98の引張弾性力FUが小さくなったことによって発生させられるスキージユニット102の自重Wの成分と、押付力である押付スプリング100が発生させる圧縮弾性力FLとの和に相当する力が、使用スキージ18からマスク板70に作用し、その力に応じた印刷圧が使用スキージ18からマスク板70に付与されることになる。なお、厳密には力と圧力との次元は異なるが、説明の便宜上、それらを同次元として扱い、印刷圧を「印刷圧FP」と表現することとする。つまり、次式の関係が成立するのである。
P=FL+W−FU
上記印刷圧FPは、マスク板70および基板Sを介して、支持体としてのバックアップピン44が受けることになる。すなわち、使用スキージ18からマスク板70および基板Sを介してバックアップピン44が受ける力が受圧力FRであり、それは、印刷圧FPに相当すると考えることができる。
先に説明したように、基板支持装置14は、基板Sの上面がマスク板70の下面に接触する高さ位置に基板Sを維持する。そのため、フレーム昇降モータ50への供給電流iは、その高さ位置を目標位置h*として上記式に従って決定される。したがって、受圧力FRが存在する場合、その受圧力FRに対抗するため、その受圧力FRに応じた分だけ、電流iが増加させられることになる。このことに鑑み、本はんだ印刷機では、フレーム昇降モータ50に供給される電流iを検出するための電流センサ122が設けられ(図2参照)、制御装置120は、その電流センサ122の検出値に基づいて、受圧力FRを検出する。つまり、本はんだ印刷機は、電流センサ122と制御装置120の検出機能を発揮する部分とを含んで構成される受圧力検出装置を有しているのである。なお、フレーム昇降モータ50が発揮する力であるモータ力は、当該フレーム昇降モータ50に供給される電流iに依存するものであることから、受圧力の検出は、モータ力に基づいて行われると考えることができる。
制御装置120は、上記検出された受圧力FRに基づいて、印刷圧FPが適正な値となるように、スキージ昇降モータ110を制御し、上述の押付距離ΔLを調整するのである。言い換えれば、押付距離ΔLの調整により、すなわち、使用スキージ18がマスク板70に当接してからのスキージ下降押付装置20の動作量の調整により、引張弾性力FUと、押付力である圧縮弾性力FLとが調整されて、印刷圧FPが適正となるように制御されるのである。
上記のようなスキージ昇降モータ110の制御、つまり、受圧力FRに基づくスキージ18の押付力の制御を実行することで、スキージ18の自重、詳しくは、スキージユニット102の自重の存在に拘わらず、適切な印刷圧の制御を行うことができるのである。さらに言えば、例えば、マスク板70に撓み等が生じていても、基板Sがマスク板70を介してスキージ18から受ける力を上記受圧力FRとして検出できるため、適正な印刷圧FPによるクリームはんだの印刷が可能となるのである。
[D]変形例
i)自重キャンセル機構に関する変形例
上記実施例のはんだ印刷機では、スキージ下降押付装置20が、懸垂スプリング98を含んで構成される上述の自重キャンセル機構を有しており、その自重キャンセル機構は、スキージ18がマスク板70に当接する際に、スキージ18の自重によってマスク板70に作用する力の発生を解消するものとされていた。そのような自重キャンセル機構は、マスク板70へ作用する力の急変を防止し、印刷圧の円滑な制御に大きく寄与するものとなっている。
上記のような自重キャンセル機構ではなく、スキージ18がマスク板70に当接した後、上側プレート92がさらに下降させられている間および下降させられた状態においても、スキージ18の自重によってマスク板70に作用する力の発生が全くないように構成された自重キャンセル機構を採用することもできる。
また、自重キャンセル機構を有しないスキージ下降押付装置を採用したはんだ印刷機であってもよい。そのスキージ下降押付装置は、懸垂スプリング98を備えておらず、例えば、図5に示すようなものである。図5(a)に示すように、このスキージ下降押付機構20’では、各ガイドピン94の上端部に、係止環130が付設されており、スキージ18がマスク板70に当接する前には、スキージユニット102の自重Wは、それら係止環130によって支え受けられている。図5(b)に示すように、スキージ18がマスク板70に当接した後には、係止環130によるスキージユニット102の係止が解かれ、スキージユニット102の自重が、印刷圧の一成分として作用する。そのようなスキージ下降押付装置20’では印刷圧の急変が生じることとなるが、上記受圧力に基づく押付力の制御を実行すれば、十分に適切な印刷圧の制御が可能である。
ii)スキージの下降・押付の構造に関する変形例
上記実施例および上記変形例のはんだ印刷機では、スキージ下降押付装置20,20’は、圧縮コイルスプリングである押付スプリング100の圧縮弾性力を利用して、押付力を発揮するようにされていた。そのような構造のスキージ下降押付装置20,20’に変えて、以下に説明するスキージ下降押付装置を採用することも可能である。
図6に示すスキージ下降押付装置20”は、スキージ下降押付装置20,20’における上側プレート92,ガイドピン94,懸垂スプリング98,押付スプリング100,ねじロッド104,スキージ昇降モータ110といった要素は存在せず、下側プレート90が、エアシリンダである昇降シリンダ140によって昇降させられるように構成されている。詳しく言えば、下側プレート90に相当するベースプレート142に、スキージ18を保持するシリンダ96が付設されており、それらベースプレート142,シリンダ96,スキージ18によって構成されるスキージユニット102”が、ビーム80に固定された昇降シリンダ140によって昇降させられるように構成されている。
昇降シリンダ140は、一般的な、エアシリンダであり、その構造の詳細についての説明は省略するが、内部に流体の一種である圧搾エアが導入されることで、図6(a)に示す状態から図6(b)に示す状態に伸びるように構成されている。その伸びる動作によって、スキージ18は、下降させられ、その導入されたエアの圧力に応じた力で、スキージ18がマスク板70に押し付けられる。
昇降シリンダ140に圧搾エアを導入する導入路144の途中には、圧力調整器146が設けられており、制御装置120は、その圧力調整器146を制御することにより、昇降シリンダ140に導入される圧搾エアの圧力が制御される。本変形例のはんだ印刷機では、上述の受圧力に基づいて、導入される圧搾エアの圧力が制御されることで、スキージユニット102”の自重に拘わらず、適正に印刷圧が制御されることになる。
12:基板搬送装置 14:基板支持装置 18:スキージ 20,20’,20”:スキージ下降押付装置 40:本体フレーム 42:テーブル 44:バックアップピン〔支持体〕 46:ラック 48:ピニオン 50:本体フレーム昇降モータ 70:マスク板 74:開口 80:ビーム 90:下側プレート 92:上側プレート 98:懸垂スプリング〔自重キャンセル機構〕 100:押付スプリング 102,102”:スキージユニット 104:ねじロッド 106:保持筒 108:ナット 110:スキージ昇降モータ 120:制御装置 122:電流センサ〔受圧力検出装置〕 140:昇降シリンダ 142:ベースプレート 146:圧力調整器 S:基板 h:現在位置 h*:目標位置 Δh:高さ位置偏差 i:供給電流 W:スキージユニットの自重 FL:圧縮弾性力〔押付力〕 FU:引張弾性力 FP:印刷圧 FR:受圧力

Claims (4)

  1. 開口を有するマスク板上に存在するクリームはんだをスキージによってそのマスク板を介して基板の上面に印刷するはんだ印刷機であって、
    支持体を有し、その支持体を前記基板の下面に接触させ、かつ、その基板の上面を前記マスク板の下面に接触させるようにして、その基板を支持する基板支持装置と、
    前記スキージを下降させてそのスキージを前記マスク板の上面に押し付けるスキージ下降押付装置と、
    前記支持体が前記マスク板および前記基板を介して前記スキージから受ける力である受圧力を検出する受圧力検出装置と、
    その受圧力検出装置によって検出された受圧力に基づいて、前記スキージ下降押付装置が前記スキージを前記マスク板に押し付ける力である押付力を制御する制御装置と
    を備え、
    前記基板支持装置が、
    ラックが上下方向に延びる姿勢で付設されて昇降可能な本体フレームと、前記ラックと噛合するピニオンとを含み、
    電動モータが前記ピニオンを回転させて前記本体フレームを昇降させることによって、前記基板を昇降させるとともに、その電動モータが発揮する力であるモータ力によって前記基板を設定上昇位置に維持して支持するように構成され、
    前記受圧力検出装置が、前記モータ力に基づいて前記受圧力を検出するように構成されたはんだ印刷機。
  2. 前記スキージ下降押付装置が、
    前記スキージが前記マスク板に当接してからの当該スキージ下降押付装置の動作量に応じた大きさの弾性力を、前記押付力として前記スキージに作用させる弾性体を有し、
    前記制御装置が、前記スキージ下降押付装置の動作量を、前記受圧力検出装置によって検出された受圧力に基づいて制御するように構成された請求項1に記載のはんだ印刷機。
  3. 前記スキージ下降押付装置が、
    導入される流体の圧力によって前記スキージを下降させるとともに、その圧力に依存する力を、前記押付力として前記スキージに作用させるシリンダを有し、
    前記制御装置が、前記シリンダに導入される流体の圧力を、前記受圧力検出装置によって検出された受圧力に基づいて制御するように構成された請求項1に記載のはんだ印刷機。
  4. 前記スキージ下降押付装置が、
    少なくとも前記スキージが前記マスク板に当接する際に、前記スキージの自重によって前記マスク板に作用する力の発生を解消する自重キャンセル機構を有する請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載のはんだ印刷機。
JP2018511562A 2016-04-11 2016-04-11 はんだ印刷機 Active JP6924746B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2016/061732 WO2017179106A1 (ja) 2016-04-11 2016-04-11 はんだ印刷機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2017179106A1 JPWO2017179106A1 (ja) 2019-02-14
JP6924746B2 true JP6924746B2 (ja) 2021-08-25

Family

ID=60042393

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018511562A Active JP6924746B2 (ja) 2016-04-11 2016-04-11 はんだ印刷機

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6924746B2 (ja)
WO (1) WO2017179106A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018153924A (ja) * 2017-03-15 2018-10-04 パナソニックIpマネジメント株式会社 スクリーン印刷装置及びスクリーン印刷方法
JP6957323B2 (ja) * 2017-11-27 2021-11-02 ヤマハ発動機株式会社 印刷機、印刷ヘッド

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08164599A (ja) * 1994-12-13 1996-06-25 Minoguruupu:Kk スクリーン印刷機におけるスキージ支持装置
JPH08207240A (ja) * 1995-02-01 1996-08-13 Toshiba Eng Co Ltd クリーム半田印刷装置
JPH09164429A (ja) * 1995-12-14 1997-06-24 Amada Co Ltd 折曲加工装置
JPH1041618A (ja) * 1996-07-25 1998-02-13 Toshiba Corp はんだペースト印刷用スキージ、はんだペースト印刷装置及びはんだペースト印刷方法
JP3648059B2 (ja) * 1998-06-25 2005-05-18 東洋機械金属株式会社 成形機
JP4246328B2 (ja) * 1999-10-04 2009-04-02 ヤマハ発動機株式会社 スクリーン印刷装置
JP2004306102A (ja) * 2003-04-08 2004-11-04 Sony Corp はんだ供給装置及びはんだ印刷機
JP2005335002A (ja) * 2004-05-26 2005-12-08 Pioneer Electronic Corp スキージ研磨装置
JP2009034863A (ja) * 2007-07-31 2009-02-19 Ricoh Microelectronics Co Ltd 印刷装置
JP2009107142A (ja) * 2007-10-26 2009-05-21 Mitsubishi Electric Corp スクリーン印刷装置及び印刷方法
JP6017019B2 (ja) * 2013-03-22 2016-10-26 富士機械製造株式会社 スクリーン印刷機

Also Published As

Publication number Publication date
WO2017179106A1 (ja) 2017-10-19
JPWO2017179106A1 (ja) 2019-02-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4950530B2 (ja) 基板固定装置
JP5858642B2 (ja) 印刷装置
GB2452320A (en) Workpiece processing system for printing PCBs
JP6924746B2 (ja) はんだ印刷機
KR102298273B1 (ko) 스크린 인쇄 장치 및 스크린 인쇄 방법
JP6622500B2 (ja) 搬送装置
CN102177022B (zh) 印刷台设备
JP5001633B2 (ja) プリント基板保持方法および装置
JP6170454B2 (ja) 印刷装置
TW202032623A (zh) 基板處理裝置及基板處理方法
JP5681695B2 (ja) 基板印刷装置
CN106881947B (zh) 转印装置及转印方法
JP6535094B2 (ja) はんだ印刷機
TWI748121B (zh) 網版印刷裝置及網版印刷方法
JP6940267B2 (ja) スクリーン印刷機
JPWO2019234791A1 (ja) スクリーン印刷機
JP4567517B2 (ja) 印刷装置
TW201731703A (zh) 轉印裝置及轉印方法
JP2011104957A (ja) 印刷装置の印圧制御方法及び装置
JP2010143176A (ja) スクリーン印刷装置およびスクリーン印刷方法
JP6499756B2 (ja) 基板保持装置
JP2024008958A (ja) 基板搬送装置
JP4957685B2 (ja) スクリーン印刷機及びスクリーン印刷方法
JP2008260247A (ja) スクリーン印刷機
WO2018122938A1 (ja) スクリーン印刷機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191112

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200107

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200707

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200827

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210112

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210720

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210802

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6924746

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150