JP6923768B1 - 酸性液状調味料 - Google Patents
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Abstract
Description
(1)食用油脂含有量が3質量%未満の酸性液状調味料であって、
酢酸とオリゴ糖を含有し、
前記オリゴ糖は、糖組成において3〜5糖のオリゴ糖が40%以上であり、
前記3〜5糖のオリゴ糖の酢酸1質量部に対する含有量が、0.1質量部以上6質量部以下であることを特徴とする、
酸性液状調味料、
(2)酸性液状調味料全体に対する前記オリゴ糖の3糖の含有量が0.15質量%以上であることを特徴とする、
(1)記載の酸性液状調味料、
である。
本発明は、食用油脂含有量が3%未満の酸性液状調味料であって、酢酸とオリゴ糖を含有し、前記オリゴ糖は、糖組成において3〜5糖のオリゴ糖が40%以上であり、前記3〜5糖のオリゴ糖の酢酸1部に対する含有量が、0.1部以上6部以下であることによって、食用油脂含有量が3%未満の酸性液状調味料においても、酢カドを低減し後味に問題のない酸性液状調味料を提供することに特徴を有する。
本発明の酸性液状調味料は、食用油脂含有量が3%未満であるため、食用油脂を多く含有する酸性液状調味料や乳化状の酸性液状調味料に比べて酢カドを強く感じやすく後味が悪くなるという課題を有しやすい。そこで、特定のオリゴ糖を酢酸に対して特定量含有させることによって、酢カドを低減し後味を改善することができる。
本発明の酸性液状調味料は、食用油脂含有量が3%未満である酸性の液状調味料である。このような酸性液状調味料としては、ドレッシング、ソース、たれ等が挙げられる。本発明の酸性液状調味料は、pHを4.6以下、好ましくは2.5以上、4.3以下とすることができる。また、本発明の酸性液状調味料は液状であるため、粘度を10Pa・s以下とすることができる。粘度の測定方法は、BH形粘度計を使用し、品温25℃、回転数10rpmの条件で、粘度が0.7Pa・s未満のとき:ローターNo.1、0.7Pa・s以上2.8Pa・s未満のとき:ローターNo.2、2.8Pa・s以上7Pa・s未満のとき:ローターNo.3、7Pa・s以上のとき:ローターNo.4を使用し、測定開始後ローターが2回転した時の示度により算出した値である。
本発明の酸性液状調味料は食用油脂の含有量が3%未満である。本発明の酸性液状調味料に用いる食用油脂としては、例えば、菜種油、コーン油、綿実油、サフラワー油、オリーブ油、紅花油、大豆油、パーム油等の植物油の精製油、並びにMCT(中鎖脂肪酸トリグリセリド)、ジグリセリド等の化学的若しくは酵素的処理を施したもの等を使用することができ、これらの1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。酢カドを強く感じやすく後味が悪くなるという課題を奏しやすい観点から、食用油脂の含有量の上限値を、好ましくは2%以下、1%以下、とすることができる。また、本発明の酸性液状調味料は、ドレッシング類の表示に関する公正競争規約に認められている「ノンオイルドレッシング」とすることができる。
本発明の酸性液状調味料は、酢酸を含有する。酢酸を含有させる方法は、特に限定されないが、アルコール酢、米酢や黒酢等の穀物酢、果実酢等の一般的な食酢や、酢酸及び酢酸を希釈したもの等を用いることができる。酢カドを強く感じやすく後味が悪くなるという課題を奏しやすい観点から、本発明の酸性液状調味料における酢酸の含有量は0.5%以上、また2%以下とすることができる。さらに下限値を0.6%以上、上限値を1.2%以下とすることができる。
本発明の酸性液状調味料は、オリゴ糖を含有する。本発明において、「オリゴ糖」とは、ブドウ糖、果糖等の単糖類の分子が直鎖状あるいは分岐状に10個以下結合した、少糖類と称される糖類である。なお、本発明のオリゴ糖には、還元型オリゴ糖である糖アルコールは含まれない。
本発明の酸性液状調味料に用いるオリゴ糖に含有される3〜5糖のオリゴ糖は、マルトトリオース、マルトテトラオース、マルトペンタオース等のマルトオリゴ糖や、1−ケストース、ニストース、1−フラクトフラノシルニストース等のフラクトオリゴ糖や、ラクトスクロースが挙げられる。これらのオリゴ糖を上述の糖組成になるように調製すればいずれのものを組み合わせて用いても良いが、酢カドを低減し後味を改善することができる観点から、3糖のオリゴ糖を酸性液状調味料全体の0.15%以上含有することが好ましい。さらに3糖のオリゴ糖の酸性液状調味料全体における含有量は、下限値を好ましくは0.3%以上、0.5%以上、上限値を好ましくは6%以下、5%以下、4%以下、3%以下とすることができる。
本発明の酸性液状調味料に含有される3糖のオリゴ糖としては、マルトトリオース、イソマルトトリオース、1−ケストース、ラクトスクロース等が挙げられるが、酢カドを低減し後味を改善することができる観点から、ラクトスクロースまたは1−ケストースを少なくとも含有することが好ましい。さらに好ましくは、ラクトスクロースの含有量を本発明の酸性液状調味料全体の0.1%以上、0.3%以上、また6%以下、5%以下、4%以下とすることができる。
本発明の酸性液状調味料に含有されるオリゴ糖は、酢カドを低減し後味を改善することができる観点から、糖組成において3〜5糖のオリゴ糖の内3糖の割合が50%以上であることが好ましい。また、同様の理由で、糖組成において3〜5糖のオリゴ糖の内ラクトスクロースの割合が50%以上であることが好ましい。さらに3〜5糖のオリゴ糖の内のラクトスクロースの割合を60%以上、70%以上、80%以上とすることができる。
本発明の酸性液状調味料において、3〜5糖のオリゴ糖の酢酸1部に対する含有量は、0.1部以上6部以下である。3〜5糖のオリゴ糖の酢酸1部に対する含有量が前記範囲内であることによって、酢カドを低減し後味を改善することができる。さらに下限値を好ましくは0.3%以上、0.5%以上、上限値を好ましくは5%以下、4%以下、3%以下とすることができる。
本発明の酸性液状調味料において、3〜5糖のオリゴ糖の食塩1部に対する含有量は、0.1部以上4.5部以下とすることができる。3〜5糖のオリゴ糖の食塩1部に対する含有量を前記範囲内とすることによって、酢カドと合わせて塩カドを低減することができるので好適である。さらに3〜5糖のオリゴ糖の食塩1部に対する含有量の下限値を0.2部以上、上限値を4部以下、3部以下、2部以下とすることができる。
本発明の酸性液状調味料全体における3〜5糖のオリゴ糖の含有量は、酢カドを低減し後味を改善することができる観点から、0.1%以上7%以下とすることができる。また、下限値を0.2%以上、0.3%以上、上限値を6%以下、5%以下、4%以下とすることができる。
本発明の酸性液状調味料には、本発明の効果を損なわない範囲で種々の原料を適宜選択し、配合することができる。具体的には、例えば、醤油、砂糖、食塩、核酸系旨味調味料、柑橘果汁、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸等の有機酸又はその塩、アスコルビン酸、ビタミンE等の酸化防止剤、各種ペプチド、胡椒、山椒等の香辛料、香料、色素などが挙げられる。
次に、本発明の酸性液状調味料の代表的な製造方法について下記に記載するが、これらは本発明を特に限定するものではない。
具体的には、撹拌タンクに、酢酸、オリゴ糖、清水等を投入して均一に混合することにより本発明の酸性液状調味料を得ることができる。
表1に記載の配合に基づき、実施例1〜8、比較例1〜3の酸性液状調味料を調製した。具体的には、まず、撹拌羽付きタンクに、水、食酢(酸度4%)、醤油、食塩、砂糖、オリゴ糖、キサンタンガム、グルタミン酸ナトリウムを投入し、均一に混合することによって本発明の酸性液状調味料を調製した。
各酸性液状調味料の調味料全体に対する、3糖のオリゴ糖の割合、ラクトスクロースの割合、3〜5糖のオリゴ糖の割合、酢酸の割合、3〜5糖のオリゴ糖の酢酸1部に対する含有量、3〜5糖のオリゴ糖の食塩1部に対する含有量も表1に示した。実施例1〜8の酸性液状調味料のpHは全て2.5以上4.3以下、粘度は全て10Pa・s以下であった。
なお、使用したオリゴ糖の固形分及び糖組成については表2に示す通りであった。
実施例1〜8及び比較例1〜3の酸性液状調味料について風味試験を行った。風味試験は下記の評価基準にしたがって複数の訓練されたパネルによって行った。評価が3点以上であれば、良好な結果であると言える。評価結果を表3に示した。
5:酢カドが低減されている、後味にも問題がない
4:わずかに酢カドを感じるが問題ない程度に低減されている、後味にも問題がない
3:やや酢カドを感じるが問題ない程度に低減されている、後味にも問題がない
2:酢カドが低減されていない又は後味に問題がある
1:著しく酢カド又は酸味を感じる、又は後味に酢カドを感じ問題がある
<評価基準>(塩カドと後味)
5:塩カドが低減されている、後味にも問題がない
4:わずかに塩カドを感じるが問題ない程度に低減されている、後味にも問題がない
3:やや塩カドを感じるが問題ない程度に低減されている、後味にも問題がない
2:塩カドが低減されていない又は後味に問題がある
1:著しく塩カド又は塩味を感じる、又は後味に塩カドを感じ問題がある
Claims (2)
- 食用油脂含有量が3質量%未満の酸性液状調味料であって、
酢酸とオリゴ糖を含有し、
前記オリゴ糖は、糖組成において3〜5糖のオリゴ糖が40%以上かつ前記3〜5糖のオリゴ糖の内、ラクトスクロースの割合が50%以上であり、
前記3〜5糖のオリゴ糖の酢酸1質量部に対する含有量が、0.1質量部以上6質量部以下であることを特徴とする、
酸性液状調味料。 - 酸性液状調味料全体に対する前記オリゴ糖の3糖の含有量が0.15質量%以上であることを特徴とする、
請求項1記載の酸性液状調味料。
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JP2021000327A JP6923768B1 (ja) | 2021-01-05 | 2021-01-05 | 酸性液状調味料 |
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JP2021000327A JP6923768B1 (ja) | 2021-01-05 | 2021-01-05 | 酸性液状調味料 |
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