JP6922201B2 - 包装容器及び包装容器用ブランク - Google Patents

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Description

本発明は、包装容器及び包装容器用ブランクに関するものである。
紙製の基材層と、熱可塑性樹脂によるシーラント層との間にアルミ箔、アルミ蒸着フィルム、又は無機酸化物蒸着フィルムなどのバリア性のある層を積層した、特許文献1に記載されたようなシート材を箱型に折曲げ、端部を重ね合わせてシールすることにより形成される包装容器が知られている。
このような包装容器にはさまざまな形態があるが、その1つとして、ゲーブルトップ型(切妻屋根型)の屋根板にポリエチレン等を材質とした注出口栓を設けて、内容液の注出を可能にした包装容器が知られている。このような、包装容器の場合、廃棄に際して、分別収集のために、紙製のシート材からなる容器本体と、注出口栓とを分離するために、トップシール部を開口して、ハサミ等で注出口栓の周りを切断して注出口栓を包装容器から分離することがある。また、注出口栓を有さない包装容器であっても、廃棄に際して、ゴミの減容を目的として、容器本体を解体することが行われている。
特許文献2には、包装容器の胴部を押し潰す工程と、押し潰された包装容器を、胴部の幅方向にわたって形成された線状の脆弱部に沿って折曲げて少なくとも部分的に破断する工程と、包装容器の一部分を、脆弱部の破断箇所に沿って、他の部分から分離する工程とを含む、包装容器の解体方法が開示されている。
特開2003−335362号公報 特開2016−60537号公報
特許文献2に開示された包装容器は、これまでの包装容器に較べて解体が容易になってはいるものの、胴部を折曲げて脆弱部を破断する必要があるため、高齢者等の力の弱い使用者にとっては、解体が困難である場合があった。
本発明は、上述の課題を鑑みてなされたものであり、わずかな力で容易に解体ができる包装容器及びこの包装容器に用いる包装容器用ブランクを提供することを目的とする。
上述の課題を解決するための本発明の一局面は、外方から内方に向かって順に、少なくとも熱可塑性樹脂層/紙基材層/バリア層/シーラント層が積層されてなる包装容器であって、包装容器の側面部には、包装容器の幅方向に線状にびる、包装容器の形成時に折曲げられない罫線と、罫線上に形成された、少なくとも紙基材層に形成された第1の傷加工部、及び、少なくともバリア層に形成された第2の傷加工部とを含む脆弱部を備え、罫線は、包装容器の外方から内方に向かって突出するように形成される、包装容器である。
また、本発明の他の局面は、上述の包装容器に用いられる包装容器用ブランクであって、少なくとも熱可塑性樹脂層/紙基材層/バリア層/シーラント層が積層され、脆弱部として罫線と、罫線上に形成された、少なくとも紙基材層に形成された第1の傷加工部、及び、少なくともバリア層に形成された第2の傷加工部とを含む、包装容器用ブランクである。
本発明によれば、わずかな力で容易に解体ができる包装容器及びこの包装容器に用いる包装容器用ブランクを提供することができる。
本発明の一実施形態に係る包装容器の斜視図 本発明の一実施形態に係る包装容器のブランク 本発明の一実施形態に係るシート材の一例の断面図 本発明の一の実施形態に係るシート材の他の例の断面図 本実施形態に係る包装容器の解体方法の一例を示す図 本実施形態に係る包装容器の解体方法の一例を示す図 本実施形態に係る包装容器の解体方法の一例を示す図 本実施形態に係る包装容器の解体方法の一例を示す図
図1に、本発明の一実施形態に係る包装容器1の斜視図を示す。包装容器1は、ブランクを箱型に折曲げ、端部を重ね合わせてシールすることにより形成される。包装容器1は、頂部101と、胴部102と、底部103とを含み、頂部101は、2つの屋根板106により構成され、一方の屋根板106には、包装容器1内の内容液を注出するスパウトと、スパウトを閉塞するキャップとを含む注出口栓104を備える。包装容器1の側面には、胴部102の全周にわたって、包装容器1を押し潰した際に平面視において重なる位置に線状の脆弱部105が形成される。
図2に、包装容器1の素材となるブランク10を示す。包装容器1は、頂部101を構成する屋根板106と、胴部102を構成する側面板107と、底部103を構成する底面板108とを含む。ブランク10は一端部にシール部109を有する。ブランク10を図2の一点鎖線にしたがって折曲げ、もう一方の端部にシール部109をシールすることでブランク10が箱型に形成される。屋根板106の1つには、スパウトを挿入して固定する口栓孔110が形成される。側面板107の頂部101と接する箇所の付近には、胴部102の幅方向(図2の紙面左右方向)に、線状の脆弱部105が形成される。
図3および図4に、ブランク10に用いられるシート材2の積層構造及び脆弱部105の構造を模式的に表す断面図を示す。シート材2は、包装容器1の外方から内方に向かって順に、印刷層28/熱可塑性樹脂層21/紙基材層22/接着樹脂層23/バリア層24/接着層25/シーラント層26を有する。図3に示す例と図4に示す例との差異は、後述する。
脆弱部105は、包装容器1の解体を容易にするために設けられる。脆弱部105は、図3および図4に示すように、包装容器1の幅方向に伸びる罫線29と、罫線29上に形成された、少なくとも紙基材層22所定深さで形成された溝状の第1の傷加工部27a、及びバリア層24に所定深さで形成された溝状の第2の傷加工部27bにより構成される。
罫線29は、包装容器1の解体時におけるシート材2の折曲げ及び破断を容易にするために設けられる。図3および図4に示すように、罫線29は、シート材2の外方側の面(以下、表面という)に形成された線状の凹部29aと、他方の面(以下、裏面という)の凹部29aに対向する位置に形成された線状の凸部29bとを含む。凹部29a及び凸部29bは、対向する位置に形成されれば、シート材2のどちらの面に形成してもよい。解体時におけるシート材2の破断を容易にするためには、図3及び図4に示すように、シート材2の表面に凹部29aを形成することが好ましい。罫線29は、型押し加工等により形成することができる。このため、例えば、ブランク10を打ち抜き形成する際に、型押し加工により罫線29を同時に形成してもよい。なお、凹部29aの深さは一定でなくてもよく、例えば、ブランク10のシール部109等においてはシール強度を確保する等の理由から、凹部29aを浅く形成してもよい。
第1の傷加工部27a及び第2の傷加工部27bは、包装容器1の解体時におけるシート材2の破断の起点となる。図3および図4に示すように、第1の傷加工部27aと第2の傷加工部27bとは、平面視において、互いに重なる位置に形成される。第2の傷加工部27bはバリア層24を貫通しない深さで設けることが望ましいが、一部狭い範囲で貫通したとしてもバリア性に影響はない為、一部バリア層24を貫通していても問題ない。また、第1の傷加工部27aは、少なくとも紙基材層22に形成されていればよく、図3および図4に示すように、紙基材層22とともに、紙基材層22の外方に積層された熱可塑性樹脂層21及び印刷層28に形成されてもよい。
第1の傷加工部27aは、紙基材層22が包装容器1の強度を確保できる範囲の深さで形成することができる。第1の傷加工部27aの形成には、刃型を用いた半抜き加工や全抜き加工等を用いることができる。半抜き加工を用いる際には、解体時に脆弱部105を容易に破断できるように、第1の傷加工部27aはシート材2の外方側の面に形成することが好ましい。全抜き加工により第1の傷加工部27aを形成する場合には、包装容器1の強度確保のため、第1の傷加工部27aはミシン目状に形成することが好ましい。第2の傷加工部27bは、バリア層24を貼り合せた後であればレーザー光による加工により形成することができるが、バリア層24を貼り合わせる前に形成する場合には刃型による半抜き加工、全抜き加工を用いることができる。バリア層24を貼り合わせる前に第2の傷加工部27bを設ける場合であってもレーザー加工により形成しても良い。
熱可塑性樹脂層21は、低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)や直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(LLDPE)等を用いて、押出しラミネーション等により紙基材層22上に層形成することができる。
熱可塑性樹脂層21の外方には、印刷層28を設けて絵柄や商品情報を表示してもよい。印刷層28は、周知のインキを用いてグラビア印刷やオフセット印刷等の方法により形成さることができる。熱可塑性樹脂層21にコロナ処理等の易接着処理を行って、印刷層28との密着性を高めることができる。
紙基材層22には、ミルクカートン原紙等の板紙を用いることができる。坪量及び密度は、容器の容量やデザインにより適宜選択可能であるが、坪量が200g/m以上500g/m以下、密度が0.6g/cm以上1.1g/cm以下の範囲が好適である。
接着樹脂層23は、紙基材層22とバリア層24とを接着する機能を有するポリオレフィン系樹脂からなる層である。具体的には、高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)、中密度ポリエチレン樹脂(MDPE)、LDPE、LLDPE、エチレン・メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン・アクリル酸共重合体(EAA)、アイオノマー、ポリプロピレン(PP)等を用いることができる。通常、10μm以上60μm以下の厚みで用いられる。10μm未満の厚みでは、十分な強度が得られないためである。接着強度を高めるために、紙基材層22やバリア層24の表面に、コロナ処理、オゾン処理、アンカーコート等を行ってもよい。
バリア層24は、アルミニウム等の金属、シリカ、アルミナ等を蒸着した蒸着層24bと基材フィルム24aとを含む蒸着フィルム、又はアルミニウム等の金属箔24cを基材フィルム24aにドライラミネートした積層フィルムを用いることができる。図3に示す例では、バリア層24は、蒸着フィルムであり、基材フィルム24a、および、その包装容器1の内方側となる面に設けられた蒸着層24bで構成される。図4に示す例では、バリア層24は、積層フィルムであり、基材フィルム24a、および、その包装容器1の外方側となる面に設けられた金属箔24cで構成される。蒸着フィルムの場合、蒸着層の厚みは、5nm以上100nm以下が好ましい。積層フィルムの場合、金属箔の厚みは、5μm以上15μm以下が好ましい。また、積層フィルムを用い、傷加工部27bをレーザー光の照射によって形成する場合は、図4に示すように、金属箔24cが基材フィルム24aへのレーザー光の照射を遮らないように、バリア層24は、金属箔24cが接着樹脂層23に面するように積層される。また、バリア層24として、ポリエチレンテレフタレートフィルムにバリアコーティングを施したバリアコーティングポリエチレンテレフタレートフィルムや、EVOHなどのバリア材料からなるバリア性フィルムを用いることができる。
基材フィルム24aには、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ナイロン、ポリプロピレン(PP)等の樹脂フィルムを用いることができる。特に、PETの2軸延伸フィルムは、蒸着加工時や貼り合せ加工時に、伸縮が少ないので好適である。厚みは、6μm以上25μm以下のものを用いることができるが、レーザー光の熱による収縮を防ぐために12μm以上であることが好ましい。
接着層25には、ドライラミネート用接着剤やノンソルベントラミネート用接着剤を用いてもよいし、押出し加工によりポリオレフィン系樹脂により接着してもよい。厚みは、5μm以上20μm以下の範囲が好適である。乾燥塗布量は、0.5g/m以上7.0g/m3以下の範囲が好適である。
シーラント層26には、HDPE、MDPE、LDPE、LLDPE等が使用できる。また、一部ポリブテンを含む層があってもよい。上述の材質の中でも、特に、LLDPEが好適であり、密度が0.925以下、メルトインデックス(MI)が4以上であることが好ましい。シーラント層26の厚みは、30μm以上100μm以下が好ましく、Tダイ法やインフレーション法で製膜された無延伸フィルムが好ましく用いられる。
次に、図5〜図8に基づき、包装容器1の解体方法の一例について説明する。図5、図6、図8には、包装容器1の解体方法の各工程を示す。また、図7には、包装容器1を頂部101の表面と胴部102の表面とが対向するまで脆弱部105に沿って折曲げた際の、脆弱部105周辺の断面図を示す。なお、図7の断面図では、便宜上、対向する側面板107は示さず、模式的に1枚のシート材2の断面のみを示す。
(押し潰し工程)
図5に、包装容器1を押し潰する工程を示す。本工程において、包装容器1の使用者は、包装容器1の胴部102を構成する側面板107であって対向する2面を互いに接する方向に押し込むことで、胴部102を押し潰す。押し潰される側面板107は、屋根板106の下方に延びる側面板107であり、これと直角に接する2つの側面板107は、この際に、包装容器1の内部方向に折り畳まれる。
図5の右側に、押し潰された包装容器1を示す。このように、包装容器1を押し潰すことによって、胴部102の全周にわたって形成された脆弱部105は、平面視において重なる位置に並ぶ。
(折曲げ・破断工程)
図6に、包装容器1を脆弱部105に沿って折曲げて破断する工程を示す。本工程において、使用者は、押し潰された包装容器1を脆弱部105に沿って折曲げる。このとき、シート材2は、図7に示すように、罫線29を形成したことによってコシが弱められている凸部29bの2つの幅方向端部30で折り曲げられる。したがって、折曲げられたシート材2の脆弱部105には、白矢印で示すように脆弱部105の幅方向、すなわち、脆弱部105を拡げる方向に荷重が加わる。このとき、シート材2を2つの幅方向端部30の2箇所で折曲げているため、罫線29を設けずに1箇所で折曲げる従来技術より、シート材2の折り返し角を大きくすることができる。この結果、2つの幅方向端部30の間にある、第1の傷加工部27a及び第2の傷加工部27bを、脆弱部105の幅方向に向かってより大きく拡げることが容易となる。第1の傷加工部27a及び第2の傷加工部27bが所定の大きさ以上に拡げられると、シート材2は、第1の傷加工部27a及び第2の傷加工部27bを起点として少なくとも部分的に破断をする。
なお、シート材2の凹凸を逆に形成してもシート材2のコシを弱めかつ2点で折ることによって折り返し角を大きくすることができるが、本実施形態に比べると、2つの幅方向端部30間の距離が小さくなって折り返し角は小さい。
使用者は、さらに、包装容器1を脆弱部105に沿って、図6の右側に示すように、初めとは反対の方向に折曲げてもよい。なお、包装容器1の折曲げ方向は、後述する分離工程が容易になる程度に脆弱部105に十分な破断が生じるのであれば、一方向のみであっても良い。このように折曲げを1回あるいは2回以上行うことにより、包装容器1を脆弱部105に沿って少なくとも部分的に破断することができる。
(分離工程)
図8に、脆弱部105が破断された包装容器1の一部分を、破断箇所において他の部分から分離する工程を示す。本工程において、使用者は、図8に示すように、脆弱部105に沿って破断箇所を引き裂くようにして、頂部101と胴部102とを分離する。折曲げ・破断工程において、脆弱部105の少なくとも一部は、破断しているため、使用者は、僅かな力で脆弱部105を引き裂くことができる。脆弱部105に沿って引き裂かれた包装容器1は、図8の右側に示すように、頂部101と胴部102とが別々の状態になり解体された状態となる。
なお、以上の実施形態では、注出口栓を備えたゲーブルトップ型の包装容器を用いたが、シート材を箱型に折曲げた包装容器であれば、ブリックス型の包装容器にも、注出口栓を設けない包装容器にも適用可能である。
また、以上の実施形態において、脆弱部105の設け方は、内容物を適切に包装できれば、上述した方法に限られない。紙基材層22に対しては、例えば全切れまたは全切れミシン目、もしくは、包装容器1外方から形成される半切れまたは半切れミシン目のいずれであってもよく、紙基材層22のみに設けてもよく、熱可塑性樹脂層21や印刷層28を貫通して設けてもよい。また、バリア層24に対しては、シーラント層26を貫通しない限り、どのように設けてもよく、全切れでも半切れでもよい。また、バリア層24を貫通して他の中間層に達してもよい。またこれらの脆弱部105は近接した複数の線状に形成されてもよい。
実施例及び比較例に係る包装容器を作成して、本発明に係る包装容器の評価を行った。
(実施例)
表面から裏面に向かって順に、印刷層/LDPE(18μm)/紙基材層(400g/m)/EMAA(30μm)/バリア層(アルミナ蒸着+PET基材フィルム、12μm)/LLDPE(60μm)を積層したシート材を用いて、図2に示すブランク10を作成した。ブランク10の上端から80mm、側面板107の上端から15mmの位置に胴部102を一周するように、脆弱部105を形成した。
第1の傷加工部27aは、印刷層、LDPE層及び紙基材層を貫通するミシン目パターンとした。ミシン目は、1.5mmの切れ幅と、1.5mmの継目幅とが繰り返されるパターンとした。第1の傷加工部27aは、刃型により形成した。
第2の傷加工部27bは、バリア層のPET基材フィルムを貫通する直線パターンとした。第2の傷加工部27bは、レーザー光による加工により形成した。レーザー加工は、出力30Wの炭酸ガスレーザー装置を用いて、照射出力70%、スキャンスピード2500mm/秒の条件にて行った。
罫線29は、表面側に形成された幅1.0mmの凹部29aと、裏面側に形成された幅1.8mmの凸部29bとを含む直線パターンとした。罫線29は、雄型(表面側)と雌型(裏面側)とによる型押し加工にて形成した。
上述の加工を行ったブランク10の各部を貼付け、成型して実施例に係る包装容器を作成した。
(比較例)
実施例と同じシート材を用いて比較例に係る包装容器を作製した。比較例に係る包装容器の脆弱部には罫線29を形成しなかった。
(評価1)
作製した実施例及び比較例に係る包装容器を上述の解体方法により解体した。この際、折曲げ工程において、脆弱部105に生じた破断部の幅(図7のd1)を測定した。
測定の結果、実施例に係る包装容器の破断部の幅d1は0.8mmであり、比較例に係る包装容器の破断部の幅d1は0.4mmであった。この結果、実施例に係る包装容器では、包装容器を折曲げることにより、従来と比べて脆弱部105を大きく拡げることができるため、脆弱部105が破断しやすく、包装容器を容易に解体できることが確認できた。
(評価2)
各30人ずつの成人男性及び成人女性が、実施例及び比較例に係る包装容器を上述の方法により解体して、「A.容易に解体できた」または「B.解体できたが、硬く感じた」のいずれかを回答する官能評価を実施した。表1に評価の結果を示す。
Figure 0006922201
評価の結果、実施例に係る包装容器では、「A.容易に解体できた」と回答した人が男女ともに比較例に係る包装容器より多かった。この結果から、脆弱部に罫線を追加することで、容易に包装容器を解体できることが確認できた。
以上説明したように、本発明によれば、脆弱部に罫線を備えることで、脆弱部の折り返し角を大きくできるため、わずかな力で容易に解体をすることができる包装容器を提供することができる。
本発明は、液体等を収容する紙製包装容器に適用可能である。
1、3 包装容器
101 頂部
102 胴部
103 底部
104 注出口栓
105 脆弱部
106 屋根板
107 側面板
108 底面板
109 シール部
110 口栓孔
111 切断開始部
2 シート材
21 熱可塑性樹脂層
22 紙基材層
23 接着樹脂層
24 バリア層
24a 基材フィルム
24b 蒸着層
24c 金属箔
25 接着層
26 シーラント層
27a 第1の傷加工部
27b 第2の傷加工部
28 印刷層
29 罫線
30 凸部の幅方向端部
10、11 ブランク

Claims (2)

  1. 外方から内方に向かって順に、少なくとも熱可塑性樹脂層/紙基材層/バリア層/シーラント層が積層されてなる包装容器であって、
    前記包装容器の側面部には、
    前記包装容器の幅方向に線状に延びる、前記包装容器の形成時に折曲げられない罫線と、前記罫線上に形成された、少なくとも前記紙基材層に形成された第1の傷加工部、及び、少なくとも前記バリア層に形成された第2の傷加工部とを含む脆弱部を備え
    前記罫線は、前記包装容器の外方から内方に向かって突出するように形成される、包装容器。
  2. 請求項1に記載の包装容器に用いられる包装容器用ブランクであって、
    少なくとも熱可塑性樹脂層/紙基材層/バリア層/シーラント層が積層され、
    前記脆弱部として罫線と、前記罫線上に形成された、少なくとも前記紙基材層に形成された第1の傷加工部、及び、少なくとも前記バリア層に形成された第2の傷加工部とを含む、包装容器用ブランク。
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