JP6921600B2 - インプリント装置、制御データの生成方法、及び物品の製造方法 - Google Patents

インプリント装置、制御データの生成方法、及び物品の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、インプリント装置、制御データの生成方法、及び物品の製造方法に関する。
半導体デバイス等の製造のために基板上に微細なパターンを形成するための装置として、インプリント装置が知られている。インプリント装置は、基板上のインプリント材と、パターンが形成された部分であるパターン部を有する型とを接触させ、インプリント材に硬化用のエネルギーを与えることにより、基板上に硬化したインプリント材のパターンを形成する装置である。
特許文献1には、型のパターン部の形状と被処理領域の形状との差に基づいて型のパターン部と被処理領域とを変形させることと並行して、型と基板との水平方向の位置ずれ検出のために被処理領域に設けられたアライメントマークを照明することが記載されている。
特開2016−063054
インプリント装置において重ね合わせ精度を向上するために、型のパターン部と被処理領域とのアライメントを精度良く行うことが期待されている。そのためには型のパターン部や被処理領域に設けられたアライメントマークを精度良く検出する必要がある。本願発明者らは、アライメントマークの検出精度向上に向けてアライメントマークを照明する照明光の高輝度化の検討を進めるうちに、当該照明光によっても被処理領域が変形しうることを新たに見出した。
本発明は上記気付きに鑑みなされたものであり、基板上に予め存在する被処理領域とその上に新たに形成されるインプリント材のパターンとの重ね合わせ精度の向上に有利なインプリント装置を提供することを目的とする。
本発明は、型を用いて、基板の被処理領域上にインプリント材のパターンを形成するインプリント装置であって、前記基板に設けられたマークを照明光により照明し、前記照明光により照明されたマークからの光を検出するマーク検出系と、加熱により前記被処理領域を変形させる変形手段と、を有し、前記変形手段は、前記型のパターン部の形状と前記被処理領域の形状との差と、前記マークを照明したときの前記基板における前記照明光の熱量分布とに基づいて、前記パターン部の形状と前記被処理領域の形状との差が低減するように前記被処理領域を変形させることを特徴とする。
本発明によれば、基板側に既に形成されている被処理領域と基板上に形成されるインプリント材のパターンとの重ね合わせ精度を向上できる。
第1実施形態に係るインプリント装置の構成を示す図である。 変形機構の構成を示す図である。 加熱機構の構成を示す図である。 パターン領域付近の様子を示す第1図である。 インプリント処理を示すフローチャートである。 アライメント光による熱量分布情報を示す図である。 加熱機構による仮熱量分布情報を示す図である。 加熱機構による熱量分布情報を示す図である。 パターン領域付近の様子を示す第2図である。 DMDによる変形不良領域を示す図である。 アライメント光の照明位置の変更を説明する図である。 物品の製造方法を示す図である。
[第1実施形態]
(インプリント装置の構成)
図1〜図4を用いてインプリント装置1の構成を説明する。なお、本明細書において同一の部材には同一の符号を付し、重複する詳細な説明は省略する。鉛直方向の軸をZ軸、当該Z軸に垂直な平面内で互いに直交する2軸をX軸及びY軸としている。
図1は、第1実施形態に係るインプリント装置1の構成を示す図である。インプリント装置1は、基板9のパターン領域9aの上(被処理領域上)に供給された光硬化性のインプリント材15と、モールド7(型)とを接触させた状態でインプリント材15を硬化させ、硬化したインプリント材15とモールド7とを引き離す。これにより基板9の上にインプリント材15のパターンを形成する。これらのインプリント材15のパターン形成のための処理をインプリント処理という。
照射部2は、基板9上のインプリント材15に照射するためにインプリント材15を硬化させるための紫外光(硬化光)2aを射出する。照射部2から射出された紫外光2aは、光学素子(例えばダイクロイックミラー)29で鉛直下方に反射され、モールド7を透過してインプリント材15に照射される。
モールド7は、基板9と対向する側の面に3次元状のパターンが形成されたパターン部10を有する。1回のインプリント処理で、パターン部10と同程度の大きさのインプリント材15のパターンが基板9の上に形成される。
本実施形態では、被処理領域であるパターン領域9aがショット領域と同じ大きさの場合を例に説明するが、パターン領域9aは複数ショット領域分の大きさであってもよい。ショット領域とは露光装置等により既にパターンを形成し終えた下地層の単位領域である。1つのショット領域のサイズは、例えば、26mm×33mm程度である。1つのショット領域にはユーザが希望するチップサイズのパターンが1つ又は複数形成される。
モールド7の外周形状は矩形形状であり、基板9と反対側には円柱状の凹部を有する。当該凹部、モールド7を保持するモールドチャック16の開口部12、透明部材14によって、密閉された空間13が形成されている。パターン部10とインプリント材15とを接触させる際に圧力調整装置(不図示)により空間13の圧力を調整しパターン部10を下に凸に変形させた状態にすることで、パターン部10の中心部からインプリント材15に接触させる。これにより、パターン部10とインプリント材15との間に気泡が混入することを抑制し、パターン部10の凹部にインプリント材15を充填させやすくしている。
本実施形態のようにインプリント材15が光硬化性材料の場合は、モールド7及び透明部材14は紫外光2aが透過可能な材料でなければならない。さらに、後述の加熱機構(変形手段)24から射出される加熱光24aを透過可能な材料でなければならない。例えば、石英ガラス、珪酸系ガラス、フッ化カルシウム、フッ化マグネシウム、アクリルガラス等のガラス類を用いてもよい。モールドの材料は、サファイアや窒化ガリウム、ポリカーボネート、ポリスチレン、アクリル、ポリプロピレンなどの樹脂でもよい。あるいはこれらの任意の積層材でもよい。
モールドステージ3は、真空吸着力や静電気力によりモールド7を保持するモールドチャック16と、モールドチャック16と共にモールド7を移動させる駆動機構17と、パターン部10を変形させる変形機構(変形手段)18とを有する。モールドチャック16及び駆動機構17は、照射部2からの紫外光2aが基板9に到達するように、中心部に開口部12を有する。
駆動機構17は、モールド7をZ軸方向に移動させる。これにより、モールド7とインプリント材15とを接触させる動作(押型動作)及びモールド7とインプリント材15とを引き離す動作(離型動作)を行う。駆動機構17のアクチュエータとして、例えば、リニアモータ又はエアシリンダがある。駆動機構17は、粗動駆動系や微動駆動系など、複数の駆動系から構成されていてもよい。また、Z軸方向だけでなく、モールド7をX軸方向及びY軸方向、及び各軸周りの回転方向への動かすための駆動機構を備えていてもよい。これにより、モールド7の高精度な位置決めが可能となる。
基板ステージ4は、真空吸着力や静電気力により基板9を保持するチャック(不図示)と、当該チャックが載置された天板19と、天板19ごと基板9をXY平面内で位置決めするための駆動機構20とを有する。
駆動機構20にアクチュエータとして、例えば、リニアモータ又はエアシリンダがある。駆動機構20は、粗動駆動系や微動駆動系など、複数の駆動系を備えていてもよい。また、X軸方向及びY軸方向だけでなく、基板9をZ軸方向、及び各軸周りの回転方向への動かすための駆動機構を備えていてもよい。これにより、基板9の高精度な位置決めが可能となる。天板19の位置は、天板19の側面に設けられたミラー30と干渉計31によって計測される。
天板19に設けられている基準マーク21は、保持されたモールド7の水平方向の位置又は、天板19に対する基板9の水平方向の位置を計測するために利用される。
天板19に設けられている照度計37は、照射部2からの紫外光2aを受光して照度を計測する。
パターン領域9aの上にインプリント材15のパターンを形成する形成手段は、少なくとも押型動作、インプリント材15の硬化、離型動作等を行うための手段を有する。本実施形態において形成手段は、少なくとも駆動機構17、照射部2、供給部5を含む。
供給部5は、1回のインプリント処理で必要となる量の未硬化状態のインプリント材15をパターン領域9aに供給する。つまり、基板ステージ4は、インプリント処理を終えるごとに、モールド7の下方位置と供給部5の下方位置との間で基板9を往復移動させる。
パターン領域9aに既に形成されたパターンと新たに形成されるインプリント材15のパターンとの重ね合わせ精度を向上させるためには、パターン部10及びパターン領域9aとの水平方向の位置ずれ低減と、これらの形状の差の低減とが必要となる。
まず、パターン部10及びパターン領域9aとの水平方向の位置ずれを低減させるための構成について説明する。
インプリント装置1は、パターン部10及びパターン領域9aとの水平方向の位置ずれを低減するために、パターン部10及びパターン領域9aとの位置ずれ量を精度良く求めるための、アライメント系(マーク検出系)26及び制御部100を備えている。
アライメント系26は、基板9にアライメント光(照明光)を照明し、基板9に設けられアライメント光が照明されたアライメントマーク33(以下、マーク33という)からの光を検出する。アライメント系26は、光源11、スコープ22、駆動機構23、及び光学系25を有する。光源11はスコープ22を介してモールド7及び基板9にアライメント光を照明する。
本実施形態では、パターン部10に設けられたアライメントマーク32(以下、マーク32という)及びパターン領域9aに設けられたマーク33は、例えば互いに異なるピッチの縞模様で構成された回折格子である。アライメント光により照明されたマーク32からの回折光及びマーク33からの回折光を干渉させてスコープ22の像面でモアレ縞が形成される。光学系25はマーク32からの回折光及びマーク33からの回折光を導光するための光学素子を含み、駆動機構23はスコープ22の像面に配置された撮像素子(不図示)の撮像視野内にモアレ縞が収まるようにスコープ22を水平方向に駆動する。
制御部100が当該撮像素子のモアレ縞の検出結果(撮像結果)を解析することで1つのスコープ22の検出結果あたり1対のマーク32とマーク33との位置ずれ量(ΔX、ΔY)が検出される。図1では図示を省略しているが、本実施形態ではインプリント装置1は、マーク32及びマーク33の対の数だけスコープ22、駆動機構23、光学系25を有する。そして制御部100はこれらの複数のスコープ22による検出結果に基づいて、パターン部10とパターン領域9aとの位置ずれ量(ΔX、ΔY、ΔωZ)を算出する。
アライメント光は、インプリント材15を硬化させない波長の光である。基板9のプロセスの影響による検出誤差を受けにくくするために、アライメント光は400nm〜1000nmの波長帯域のうち、連続的又は離散的な波長帯域を含む光であればよい。
なお、本実施形態ではアライメント系26は、マーク32及びマーク33によって形成されたモアレ縞を検出対象としているが、アライメント系26の検出対象はこれに限られない。例えば、マーク32及びマーク33は重ね合わせ検査用のマーク(Box in Box等)が検出対象でもよい。
アライメント系26はマーク32からの光およびマーク33からの光を同時に検出することも必須ではなく、アライメント光が照明されたマーク32及びマーク33からの光を個別に検出してもよい。この場合、マーク32の位置及びマーク33の位置の差分を位置ずれ量として検出してもよい。
インプリント装置1は、マーク32、33からの回折光により形成されるモアレ縞の検出及びモールド7と基板9との位置合わせを、インプリント材15を所定のタイミングから硬化させる直前まで行う。モールド7とインプリント材15とを接触させる前から当該位置合わせを行う場合は、インプリント材15と接触させる前後で検出対象とするマークを変更してもよい。
次に、パターン部10及びパターン領域9aの各形状を補正して、パターン部10の形状とパターン領域9aの形状との差を低減させるための構成について説明する。たとえパターン部10の基板9と対向する側の面の外周形状は設計通りの形状であったとしても、パターン領域9aの形状は半導体プロセスの影響で様々な形状に変形してしまうことが多い。倍率成分のような単純な成分だけでなく、平行四辺形成分、台形成分等の高次成分を含む形状に変形していることもある。インプリント装置1は、パターン部10の形状とパターン領域9aの形状との差を低減させるために変形機構18及び加熱機構24を有する。
変形機構18は、モールド7の側面を取り囲むように配置された押圧部18a〜18p(図2に図示)を有し、押圧部18a〜18pでモールド7の側面に対して水平方向に力を付与する。押圧部18a〜18pを用いて付与する力を個別に制御することにより、パターン部10の形状を補正する。押圧部18a〜18pはリニアモータやピエゾアクチュエータ等である。変形機構18は後述の制御部103によって決定された制御量を示す制御データに従って押圧部18を駆動する。押圧部18a〜19pのための制御量は、押圧部18a〜18pの先端の目標位置又は押圧部18a〜18pで与える目標の力、に対応する電流指令値である。
加熱機構24は、加熱光24aの照度分布を制御しながらパターン領域9aを加熱することによってパターン領域9aの形状を補正する。
加熱機構24の詳細な構成について、図3を用いて説明する。なお、図3では説明を簡易化するため、図1のミラー38による光路の折り曲げを省略している。
光源61は加熱用の光を射出する。加熱用の光は、未硬化のインプリント材15が硬化せず、かつ基板9で熱として吸収されやすい波長の光が好ましい。例えば、400nm〜2000nmである。光源61からの光は光ファイバ62及び光学系63を介してDMD(Digital Micro−mirror Device)64に入射する。DMD64で選択的に反射された光(以下、加熱光24aという)だけが、加熱光24aをパターン領域9aに導くための投影光学系65を介して基板9上に照射される。
光源61には、例えば、高出力半導体レーザが用いられる。光学系63には、光源61から射出された光を集光させる集光光学系(不図示)、集光光学系からの光の強度を均一化してDMD64を照明するための均一照明光学系(不図示)を含む。均一照明光学系は、例えばMLA(Micro Lens Array)(不図示)等の光学素子を含む。
DMD64は2次元に配列された複数のマイクロミラー(不図示)を含む。DMD64は、照射制御部66の指示に基づいて、各マイクロミラーをマイクロミラーの配列面に対して−12度(ON状態)、あるいは+12度(OFF状態)の角度で傾ける。
ON状態のマイクロミラーで反射された光は、加熱光24aとしてDMD64と基板9とを光学的に共役関係にする投影光学系65により基板9上に結像される。OFF状態のマイクロミラーで反射された光は、基板9に到達しない方向に反射される。
照射制御部66はCPUを有し、後述する制御部(生成部、取得部)103から指示された制御量に基づいてDMD64を制御する。加熱機構24に対する制御データは各マイクロミラーのON状態又はOFF状態の駆動指令を示す照度プロファイルである。パターン領域9aでは加熱光24aの光エネルギーが熱エネルギーに変換されることで、加熱機構24はパターン領域9aに照度プロファイルに応じた熱量分布を生じさせ、パターン領域9aの形状を所望の形状に熱変形させることができる。
モールド7は一方向に力を加えると他方向に延伸する性質がある。そのため、高い重ね合わせ精度が要求されている場合やパターン領域9aが高次成分を含む形状に変形している場合には、変形機構18だけでなく加熱機構24も用いて微小な形状差の低減を図っている。
図4は、マーク33、加熱機構24による照明領域35、パターン領域9aとの関係を示す図である。パターン領域9aに6つのチップ領域34を設けた場合を図示しており、チップ領域34と重ならない部分であって、パターン領域9aの四隅付近にそれぞれマーク33が形成されている。また、加熱機構24によって加熱する最大の領域である照明領域35は、パターン領域9aの内側及びパターン領域9aの外側でパターン領域9aと隣接する領域36も含む。
パターン領域9aの内部しか加熱しない場合にパターン領域9aの外周付近の形状を精度良く補正できなくなるところ、領域36も加熱可能にすることでパターン領域9aの形状を精度良く補正する。
なお、DMD64と同じように、パターン領域9aに対して分布をもたせて変形させることができる素子であれば、DMD64以外の素子を使用してもよい。例えば、LCD(Liquid Crystal Display)でもよい。
制御部105は、照射部2、加熱機構24、モールドステージ3、基板ステージ4、供給部5、アライメント系26、干渉計31、記憶部106と通信回線を介して接続されている。
制御部105は、CPUやメモリ等を含み、記憶部106に格納されている後述の図5のフローチャートに示すプログラムを読み出し、制御部105と接続されている前述の制御対象物を制御することで実行する。また、制御部105は、制御対象物の制御に必要な変数を記憶部106から読み出し又は記憶部106に書き込みをする。
制御部105の、主な機能を実行する部分を、制御部100、101、103、で図示している。制御部100、101、103は互いに出力の授受が可能となっている。
制御部100はアライメント系26の検出結果から、パターン部10とパターン領域9aの位置ずれを算出する。制御部101は、制御部100の算出結果及び干渉計31の計測結果に基づいて、基板ステージ4を制御する。
制御部103は、アライメント系26がモアレ縞を検出するときのアライメント光の熱量分布情報と、パターン部10の形状とパターン領域9aの形状との差と、に基づいて、パターン部10及びパターン領域9aの形状補正量を算出する。ここで、熱量分布情報は、少なくとも照明領域35を含む領域における熱量の分布を示す情報である。熱量分布情報は、例えば、照明領域35のうちの微小領域の位置と当該微小領域で生じる熱量に対応する画素値とを対応付けた情報の集合でありうる。そして制御部103は、算出した当該形状補正量に基づいて加熱機構24及び変形機構18を制御するための制御データを加熱機構24及び変形機構18のそれぞれについて生成する。
照度プロファイルは、パターン領域9aの所望の形状補正量に対応する熱量分布情報から生成される(図7〜8参照)。図面において、熱量分布情報の一区画の微小領域(単位領域)は複数のマイクロミラーによって加熱光24aが照射される領域に対応しており、各区画で生じさせるべき熱量の温度から各区画に対応するマイクロミラーの使用率[%]から算出される。使用率に応じて、各マイクロミラーをON状態とする時間、及び、同じタイミングで当該複数のマイクロミラーのうちのON状態とするミラーとOFF状態とするマイクロミラーとの分布、を変える。
照度プロファイルは、パターン領域9aに付与したい熱量が大きいほど、同じタイミングでON状態のマイクロミラーが多く、また、加熱光24aの照射時間が長くなるように生成される。
変形機構18は生成された制御データが示す電流指令値に基づいてパターン部10の形状を補正し、加熱機構24は生成された制御データが示す照度プロファイルに基づいてDMD64を制御する。
制御部105は、インプリント装置1の他の構成要素と共通の筐体内に設置されてもよいし、筐体外に設置されてもよい。制御部105は機能ごとに異なる制御基板で構成されていて制御部105がその集合体であってもよいし、複数の機能を含む同一の制御基板で構成されていてもよい。
記憶部106は、パターン部10の形状とパターン領域9aの形状と差に関する形状差情報、光源11によるアライメント光の熱量分布情報、図5のフローチャートのプログラム、制御部103が照度プロファイルを生成する際に必要な情報が記憶されている。形状差情報は、例えば、パターン部10の下面の面内のある第1位置と、それに対応するパターン領域9aの面内の第2位置との差のデータの集合でありうる。差のデータは、第1位置から第2位置に向かうベクトル(Δx、Δy)の成分であったり、当該ベクトル(Δx、Δy)の大きさであったりしうる。
パターン部10とパターン領域9aとの形状差情報は、(i)インプリント装置1の外部の装置から自動で入力された、又は(ii)ユーザからインターフェースを介して入力される情報である。
例えば(i)の場合に記憶部106に入力される情報は、インプリント処理の対象の基板9と同じプロセスを経た基板9に対して、パターン部10及びパターン領域9aの形状補正をせずにインプリント処理をした後の重ね合わせ検査装置による検査結果である。例えば(ii)の場合、形状差情報は、パターン部10の設計形状とパターン領域9aの形状との差の情報であったり、外部計測器でパターン部10及びパターン領域9aの形状をそれぞれ計測した結果の差分の情報である。
照度プロファイルの生成に必要な情報は、パターン領域9aの大きさ、単位熱量あたりの基板9の変形量、加熱光24aの輝度、加熱光24aの照度と基板9の温度との関係、アライメント光の照度と基板9の温度との関係などである。
(インプリント方法)
次に、本実施形態に係るインプリント方法について図5に示すフローチャートを用いて説明する。加熱機構24が、パターン部10の形状とパターン領域9aの形状との差だけでなく、アライメント光の熱量分布にも基づいて、パターン領域9aの形状を補正する。
S101では、搬送機構(不図示)が基板9をインプリント装置1に搬入する。
S102では、制御部103が記憶部106からパターン部10の形状とパターン領域9aの形状差情報を取得する。
S103では、制御部103が記憶部106に記憶されている、アライメント光の熱量分布情報を取得する。本実施形態に係るアライメント光の熱量分布情報を図6に示す。図6はパターン領域9aの4箇所のマーク33に対してアライメント光を照明した場合に、加熱光の照明領域35に生じる熱量分布を示す図である。各格子は、照明領域35の単位領域である。図6では色の濃い領域(領域a)〜薄い領域(領域g)の順に大きな熱量が生じることを示している。つまり、マーク33付近はその他の領域よりも熱が生じることを示している。
S104では、制御部103が、S102及びS103で取得した情報に基づいてパターン部10及びパターン領域9aの形状補正量を決定する。つまり、パターン部10内及びパターン領域9a内の各位置を、XY方向にどの程度ずらすべきなのかを算出する。形状補正量は、パターン部10の形状とパターン領域9aの形状との差がゼロに近づくように(形状差が低減するように)決定される。
例えば、理想的な矩形形状に対する形状補正後のパターン部10内の各位置のずれ量(Δd1、Δd2、・・・)と、理想的な矩形形状に対する形状補正後のパターン領域9a内の各位値のずれ量(Δd1’、Δd2’、・・・)との差
{(Δd1−Δd1’)、(Δd2−Δd2’)、・・・}・・・(1)
をまず算出する。そして、式(1)の各項の2乗和が最小となるような、(Δd1、Δd2、・・・)及び(Δd1’、Δd2’、・・・)を算出する。制御部103は、算出結果から、形状補正前後のパターン部10の形状の差、及び形状補正前後のパターン領域9aの形状の差を、それぞれの形状補正量として算出する。
S105では、制御部103が、S104で決定された形状補正量に基づいて、パターン部10及びパターン領域9aの形状補正のために必要な制御データを生成する。
このとき、制御部103は、S104で算出したパターン部10の形状補正量に対応する押圧部18a〜19pのための制御量を決定する。
さらに、制御部103は、照度プロファイルの決定前に、まず、S104で算出したパターン領域9aの形状補正量に対応する熱量分布情報を決定する。この段階で得られる熱量分布情報は、パターン部10とパターン領域9aの形状差情報のみに基づいて得られる仮の熱量分布情報である。当該仮の熱量分布情報を図7に示す。右側から左側にかけて大きな熱量を与えることを示す熱量分布情報である。
しかし、図7に示す仮の熱量分布情報に対応する照度プロファイルに基づいて加熱光24aを付与すると、マーク33の付近にはアライメント光の照明により生じる熱も加わるため、マーク33の付近が過剰に温まり熱変形してしまう。そこで、加熱光24aが付与する熱量が、図7に示す仮の熱量分布情報から図6に示すアライメント光の熱量分布情報を差し引いた分となるように、制御部103は熱量分布情報を補正する。
つまり、各区画において、図7と図6との同じ位置に対応する区画同士の熱量を差し引くことで、図8に示すような熱量分布情報を生成し、補正した熱量分布情報に基づいて照度プロファイルを決定する。補正後の熱量分布情報は、マーク33の付近に関して仮の熱量分布情報よりも少ない熱量でパターン領域9aを加熱することを示す情報となる。
S106では、供給部5がパターン領域9aにインプリント材15を供給する。
S107では、基板ステージ4が、インプリント材15が供給されたパターン領域9aがモールド7と対向する位置まで基板9を移動させ、モールドステージ3がモールド7を下降させてパターン部10aとインプリント材15とを接触させる(押型動作)。
S108では、S105で制御部103が決定した制御量に基づいて変形機構18がパターン部10の、S105で制御部103が決定した照度プロファイルに基づいて加熱機構24がパターン領域9aの形状補正を開始する。これにより、パターン部10の形状とパターン領域9aの形状との差が低減する。なお、形状補正動作はインプリント材15を硬化するまで継続して行う。
S109では、アライメント系26がマーク32、33にアライメント光を照明して、モアレ縞マークを検出する。そして、制御部100が検出結果に基づいて水平方向の位置ずれ量を算出し、当該位置ずれを相殺するように基板ステージ4が基板9を移動させる。アライメント光の照明により、マーク33付近は微小に変形し、S108の段階よりもさらにパターン部10の形状とパターン領域9aの形状との差が低減する。
S110では、パターン部10の凹部にインプリント材15が充填し終えたタイミングで、照射部2が紫外光2aを射出しインプリント材15を硬化させる。
S111では、モールドステージ3がモールド7を上昇させてパターン部10aとインプリント材15とを引き離す(離型動作)。アライメント系26はアライメント光の照明を終了し、加熱機構24は加熱光24aの照射を終了する。
S112では、制御部105が硬化したインプリント材15のパターンを形成していないパターン領域9aがあるかどうかを判断し、ある場合はS106〜S112の処理を繰り返す。S112でインプリント材15のパターンを形成していないパターン領域9aが無いと判断した場合は、プログラムを終了する。
加熱機構24が、パターン部10の形状とパターン領域9aの形状との差と、基板9におけるアライメント光の熱量分布に基づいてパターン領域9aを変形させる。より具体的には、パターン部10の形状とパターン領域9aの形状との差に基づいて生成された熱量分布を、アライメント光の熱量分布に基づいて補正した情報に基づいて生成された照度プロファイルに基づいてパターン領域9aを変形させる。
形状差情報のみに基づいてパターン領域9aを変形させた場合に比べて、マーク33付近が過剰に変形することを抑制することができる。これにより、パターン領域9aと基板9上に新たに形成されるインプリント材15のパターンとの重ね合わせ精度を向上できる。
なお、S104は形状の差から得られた熱量分布情報からアライメント光の熱量分布情報を差し引いた場合を示したが、補正後の照度プロファイルの算出方法はこれに限られない。例えば、形状の差から得られた熱量分布情報の各区画でのマイクロミラーの使用率から、アライメント光の熱量分布情報に対応する各区画でのマイクロミラーの使用率を差し引いた結果に基づいて、照度プロファイルを決定してもよい。
S104で式(1)の形状の差が最も小さくなる場合の一例として各項の2乗和が最小となる場合を挙げたが、本発明の適用範囲はこれに限られない。式(1)の各項の和が最小になる場合や代表的な領域に対応する位置ずれ量が最小になる場合であってもよい。或いは、式(1)の各項に重みづけをしてもよい。
S102〜S105の工程は、インプリント対象の基板9がインプリント装置1に搬入される前に行ってもおいてもよい。
S102とS103の工程はどちらが先に行われてもよい。S108及びS109の工程はどちらが先に行われてもよい。
[第2実施形態]
第2実施形態に係るインプリント装置1は、前述のインプリント処理のS104及びS105において制御部103で行う処理内容以外は第1実施形態と同様である。
第1実施形態ではアライメント光の熱量分布に起因するパターン領域9aの形状変化を、形状補正の誤差を加熱機構24のみで補正する実施形態であったが、本実施形態ではこれを変形機構18の制御量及び加熱機構24の照度プロファイルで補正する。
S104の代わりに行う処理内容について説明する。まず、制御部103は、基板9におけるアライメント光の熱量分布情報に基づいて、アライメント光が照明されることによるパターン領域9aの形状変化量を算出する。次に、S102で取得した形状差情報からをアライメント光による熱量分布によって生じるパターン領域9aの形状変化量を差し引くことで、形状差情報を補正する。その後、補正後の形状差情報に基づいて第1実施形態と同様にしてパターン部10及びパターン領域9aの形状補正量をそれぞれ決定する。
S105の代わりに行う処理内容について説明する。制御部103が、S104で決定されたパターン部10及びパターン領域9aの形状補正量に基づいて、パターン部10及びパターン領域9aの形状補正のために必要な制御量をそれぞれ決定する。既にアライメント光の熱量分布によるパターン領域9aの形状変化が加味されているため、制御部103は加熱機構24の照度プロファイルを決定するに際して新たにS105のようなアライメント光の熱量分布に基づく補正は行わない。
これにより、加熱機構24はアライメント系26の熱量分布を考慮しない場合に比べてアライメント光が照明される領域に対して加熱光24aの照度が低減されるようにパターン領域9aの形状を補正する。また、変形機構18はアライメント系26の熱量分布を考慮しない場合に比べて膨張した形状にパターン部10の形状を補正する。
このように、本実施形態では、変形機構18及び加熱機構24が、パターン部10の形状とパターン領域9aの形状との差と、基板9におけるアライメント光の熱量分布に基づいてパターン領域9aを変形させる。これによりパターン部10の形状とパターン領域9aの形状との差が低減し、パターン領域9aと基板9上に新たに形成されるインプリント材15のパターンとの重ね合わせ精度を向上できる。
[第3実施形態]
第3実施形態に係るインプリント装置1は、基板9におけるアライメント光の熱量分布によって生じるパターン領域9aの形状変化を、変形機構18のみで補正する点で第1、第2実施形態と異なる。説明を簡易にするため、インプリント装置1が加熱機構24を有しないものとして以下説明する。
このとき、制御部103は、前述のインプリント処理のS104では、パターン部10とパターン領域9aの形状差情報とアライメント光の熱量分布情報とに基づいてパターン部10の形状補正量を決定する。具体的には、S103で取得されたアライメント光による熱量分布情報に基づいて、当該熱量分布によって生じるパターン領域9aの形状変化量を算出する。そして、パターン部10とパターン領域9aとの形状差情報から算出されたアライメント光による形状変化量を差し引いてパターン部10の形状補正量を決定する。制御部103は、S108で、得られた形状補正量でパターン部10の形状補正に必要な押圧部18a〜18pの制御量を決定する。
図6に示したようなアライメント光の熱量分布では、パターン領域9aの四隅がその外側に向かって延伸しやすくなる。そこで、制御部103は押圧部18a、18d、18e、18h、18i、18l、18m、18pからモールド7に付与する力を、アライメント光の熱量分布を考慮しない場合よりも低減させる。変形機構18がパターン部10の四隅がその外側に向かって延伸させることで、パターン部10の形状とパターン領域9aの形状との差を低減させることができる。
このように、第3実施形態では変形機構18が、パターン部10の形状とパターン領域9aの形状との差と、基板9におけるアライメント光の熱量分布に基づいてパターン領域9aを変形させる。これにより、アライメント光の熱量分布を考慮しないでパターン部10の形状補正をした場合に比べて、パターン領域9aと基板9上に新たに形成されるインプリント材15のパターンとの重ね合わせ精度を向上できる。
なお、本実施形態に係るインプリント装置1が加熱機構24を有していてもよい。この場合、加熱機構24はアライメント光の熱量分布情報は考慮せずにパターン部10とパターン領域9aの形状差情報に基づいて生成された照度プロファイルに従ってパターン領域9aを加熱するとよい。
[第4実施形態]
基板9におけるアライメント光の熱量分布によってパターン領域9aの位置が基板9のXY平面内で位置ずれする場合がある。XY平面内での位置ずれは、並進ずれ及び回転ずれの少なくとも一方を含む。例えば、図9に示すように、パターン領域9aの縦横方向に線対称でなくマーク33が配置されている場合は、パターン領域9aが回転ずれする場合が起こりうる。
マーク32及びマーク33からの回折光により形成されるモアレ縞がスコープ22の撮像素子の撮像視野に入らないほどパターン領域9aがずれてしまうと、モアレ縞を検出できる位置を探索するために基板ステージ4が基板9を移動させる必要が生じる。そのため、インプリント処理のS109の工程に時間がかかりすぎてしまう。
そこで、第4実施形態に係るインプリント装置1は、基板ステージ4が、基板9におけるアライメント光の熱量分布情報に基づいて、パターン部10とパターン領域9aの基板9に沿う方向(XY平面方向)の相対位置を補正する補正手段として機能する。
前述のインプリント処理のS102で、制御部103は、アライメント光の熱量分布情報を取得した時にその熱量分布情報からパターン領域9aのXY平面内で位置ずれが生じるかどうかを判断する。位置ずれが生じる場合は、制御部103は、パターン領域9aのずれる方向及び位置ずれ量を算出する。算出結果に基づいて、制御部101は基板ステージ4に基板9におけるアライメント光の熱量分布によって生じるパターン部10とパターン領域9aとの相対位置ずれを低減する方向(相殺する方向)に基板9を移動させる。
なお、基板ステージ4の代わりに、又は基板ステージ4と共に、モールドステージ3をパターン部10とパターン領域9aの基板9に沿う方向(XY平面方向)の相対位置を補正する補正手段として用いてもよい。
これにより、パターン領域9aと基板9上に新たに形成されるインプリント材15のパターンとの重ね合わせ精度を向上できる。さらに、アライメント光の入熱によってパターン領域9aの位置ずれが生じる場合であっても、パターン部10とパターン領域9aとの位置合わせを迅速に行うことができる。
基板9におけるアライメント光の熱量分布に起因してパターン領域9aの形状変化も生じる場合には、第1〜第3実施形態のいずれかを実施することによりパターン部10の形状とパターン領域9aの形状との差を低減することが好ましい。
[第5実施形態]
DMD64の一部のマイクロミラーが故障してミラーをON状態にできなくなった場合、図10に示す領域40のように一部の領域だけ加熱をできない場合が起こりうる。
そこで、本実施形態では、アライメント系26が、加熱機構24による変形不良を補償する。具体的には、アライメント系26は、加熱機構24によって変形が不良になる位置を示す情報に基づいて、アライメント光の、照度分布、照明範囲、輝度、及び照明領域の位置、の少なくとも1つを変更することにより、加熱機構24による変形不良を補償する。なお、本明細書において「変形が不良」とは、パターン領域9aを全く変形させることができない場合だけを意味するのではなく、パターン領域9aの少なくとも一部の領域を加熱機構24が正常に動作するときと同程度に変形させることができない場合も含む。
図11は、アライメント光の照明位置の変更を説明する図である。例えば、DMD64が領域40を加熱できない場合は、照明領域を領域41から領域42に変更する。つまり照明領域の中心位置を加熱機構24で加熱できない位置に近づけることで、加熱機構24による変形不良を補償する。なお、照明領域を領域42に変更しても、そのマーク33が照明領域に含まれているのでアライメント系26はマーク33によって生じるモアレ縞を観察することは可能である。
アライメント系26が互いに輝度の異なる光源11を複数備えている場合は、アライメント系26は、単なるモアレ縞の観察のためだけにアライメント光を照明する場合よりも輝度の高い光源11に切り替えることで加熱機構24の変形不良を補償してもよい。光源11を切り替えない場合に比べて精度良く領域40に与えるべき熱量を補償することができる。
アライメント系26が、アライメント光の光路中にDMD(不図示)等の照度分布を変更可能な手段を備えている場合は、加熱機構24の変形不良となる領域にアライメント光が照射されるようにその照度分布を変更してもよい。
アライメント系26は、加熱機構24で加熱できない領域40を含むように照明範囲を拡大して加熱機構24の変形不良を補償してもよい。アライメント系26は、アライメント光の、照度分布の変更、照明範囲の変更、輝度の変更、及び照明領域の位置の変更、を組み合わせて行うことで、加熱機構24の変形不良を補償してもよい。
制御部103は、変更後のアライメント光の照度分布、照明範囲、輝度、照明領域の位置によって基板9に生じる熱量分布に基づいて照度プロファイルを生成する。
なお、加熱機構24が加熱できない領域40がマーク33から離れた位置で発生する場合であってパターン領域9aを余熱により変形させ続けることが可能な場合は、アライメント系26は一時的にマーク33からの光の検出を停止してもよい。アライメント系26は、加熱機構24で加熱する場合と同程度又はそれ以上に領域40を加熱したあとでマーク33からの光を検出すればよい。
[第6実施形態]
本実施形態に係るインプリント装置は、アライメント系26が、パターン部10の形状とパターン領域9aの形状との差に基づいてアライメント光の照度分布を制御する。つまり、制御部103が取得したパターン部10とパターン領域9aとの形状差情報に基づいて、制御部103がアライメント光の照明時刻と照明領域との関係を決定し、決定した結果に基づいてアライメント系26が基板9を照明する。アライメント系26は、パターン領域9aの変形及びマーク33の照明を、順次、又は交互に行う。基板9が蓄熱しやすい材料の場合、一度照明したときの余熱でパターン領域9aは変形したままの状態となる。
アライメント系26は、パターン領域9aの外側にアライメント光の照明領域の中心位置を配置してパターン領域9aを収縮させるような形状補正をしてもよい。又は、アライメント系26は、パターン領域9aの外側にアライメント光の照明領域の中心位置を配置してパターン領域9aを膨張させるような形状補正をしてもよい。
これにより、アライメント系26を用いてパターン領域9aを変形してパターン部10の形状とパターン領域9aの形状との差を低減しつつ、マーク32及びマーク33からの光で形成されるモアレ縞の検出できる。したがって、パターン部10及びパターン領域9aとの水平方向の位置ずれ低減と、これらの形状差の低減とが達成され、パターン領域9aとインプリント処理によって形成されるインプリント材15のパターンとの重ね合わせ精度を向上できる。
アライメント系26は互いに輝度の異なる光源11を複数備えていてもよい。この場合、アライメント系26が、単なるモアレ縞の検出のためにアライメント光を照明する場合と、パターン領域9aの形状補正のためにアライメント光を照明する場合とで、光源11を変更してもよい。アライメント系26が、単なるモアレ縞の検出のためにアライメント光を照明する場合と、パターン領域9aの形状補正のためにアライメント光を照明する場合とで、照明範囲を変更してもよい。
本実施形態は、アライメント系26を加熱機構24の代わりに用いた実施形態で実施形態である。インプリント装置1の構成及び機能のうち、加熱機構24に関すること以外は前述の他の実施形態と同様である。変形機構18は備えていてもいなくてもよい。パターン領域9aの形状補正量が比較的少ない場合に有利な実施形態である。
[第7実施形態]
アライメント光の光源11が経時的に劣化して、アライメント光の照明領域内での照度の低下や照度分布の変化が起こりうる。これに伴い、基板9におけるアライメント光の熱量分布が変化する場合がある。
そこで、第7実施形態に係るインプリント装置1は、照度計(計測部)37が定期的にアライメント光を受光してアライメント光の照度分布を計測し、計測結果に基づいて制御部105が記憶部106に記憶されるアライメント光の熱量分布を更新する。アライメント系26が互いに輝度の異なる光源11を複数備えている場合は、それぞれの光源11の照度分布を計測し、対応する熱量分布を生成する。
インプリント装置1は、所定のタイミングでアライメント光の照度分布を計測する。計測は、基板ステージ4が照度計37にアライメント光が照射されるように基板9を移動させることにより行う。照度計37が一度に計測可能な範囲がパターン領域9aよりも狭い場合は、複数回に分けてアライメント光の照明領域内の異なる領域の照度計測をした結果を統合することでアライメント光の照度分布を得てもよい。前述の所定のタイミングは、所定枚数の基板を処理した後、所定の期間の経過後、モールド7を交換する時、インプリント装置1のメンテナンス時、等である。
本実施形態は、前述の第1〜第6実施形態のいずれとも組み合わせて実施してもよい。
これにより、光源11の劣化に起因して基板9におけるアライメント光の熱量分布が変化する場合であっても、パターン部10の形状とパターン領域9aの形状との差を精度良く低減することができるようになる。よって、パターン領域9aと基板9上に新たに形成されるインプリント材15のパターンとの重ね合わせ精度を向上できる。
[その他の実施形態]
加熱機構24は、加熱光24aによる光エネルギーを用いてパターン領域9aを変形させるものでなくてもよい。ヒーター等を用いて基板9の裏面(インプリント材15のパターンが形成される面と反対側の面)から生じる熱エネルギーで加熱することによって、パターン領域9aを変形させてもよい。
インプリント材15として、前述の光硬化性の組成物に限らず、硬化用のエネルギーが与えられることにより硬化する硬化性組成物(未硬化状態の樹脂と呼ぶこともある)が用いられる。硬化用のエネルギーとしては、電磁波、熱等が用いられる。電磁波としては、例えば、その波長が10nm以上1mm以下の範囲から選択される、赤外線、可視光線、紫外光などの光である。
硬化性組成物は、光の照射により、あるいは、加熱により硬化する組成物である。このうち、光により硬化する光硬化性組成物は、重合性化合物と光重合開始剤とを少なくとも含有し、必要に応じて非重合性化合物又は溶剤を含有してもよい。非重合性化合物は、増感剤、水素供与体、内添型離型動作剤、界面活性剤、酸化防止剤、ポリマー成分などの群から選択される少なくとも一種である。
インプリント材15は、スピンコーターやスリットコーターにより基板上に膜状に付与される。或いは液体噴射ヘッドにより、液滴状、或いは複数の液滴が繋がってできた島状又は膜状となって基板上に付与されてもよい。インプリント材の粘度(25℃における粘度)は、例えば、1mPa・s以上100mPa・s以下である。
基板は、ガラス、セラミックス、金属、半導体、樹脂等が用いられ、必要に応じて、その表面に基板とは別の材料からなる部材が形成されていてもよい。基板としては、具体的に、シリコンウエハ、化合物半導体ウエハ、石英ガラスなどである。
[物品の製造方法]
インプリント装置1を用いて形成した硬化物のパターンは、各種物品の少なくとも一部に恒久的に、或いは各種物品を製造する際に一時的に、用いられる。物品とは、電気回路素子、光学素子、MEMS、記録素子、センサ、或いは、型等である。電気回路素子としては、DRAM、SRAM、フラッシュメモリ、MRAMのような、揮発性或いは不揮発性の半導体メモリや、LSI、CCD、イメージセンサ、FPGAのような半導体素子等が挙げられる。型としては、インプリント用のモールド等が挙げられる。
硬化物のパターンは、上記物品の少なくとも一部の構成部材として、そのまま用いられるか、或いは、レジストマスクとして一時的に用いられる。基板の加工工程においてエッチング又はイオン注入等が行われた後、レジストマスクは除去される。
次に、物品の具体的な製造方法について説明する。図12(a)は前述の工程S106に対応しており、絶縁体等の被加工材2zが表面に形成されたシリコンウエハ等の基板9を用意し、続いて、インクジェット法等により、被加工材2zの表面にインプリント材15を付与する。ここでは、複数の液滴状になったインプリント材15が基板上に付与された様子を示している。
図12(b)に示すように、インプリント用のモールド7を、その凹凸パターンが形成された側を基板上のインプリント材15に向け、対向させる。図12(c)は前述の工程S107に対応しており、インプリント材15が付与された基板9とモールド7zとを接触させ、圧力を加える。インプリント材15はモールド7zと被加工材2zとの隙間に充填される。この状態で硬化用のエネルギーとしてモールド7zを透過するように光を照射すると、インプリント材15は硬化する。
図12(d)は前述の工程S110に対応し、インプリント材15を硬化させた後、モールド7zと基板9を引き離すと、基板9上にインプリント材15の硬化物のパターンが形成される。この硬化物のパターンは、型の凹部が硬化物の凸部に、型の凹部が硬化物の凸部に対応した形状になっており、即ち、インプリント材15にモールド7zの凹凸パターンが転写されたことになる。
図12(e)に示すように、硬化物のパターンを耐エッチングマスクとして加工工程としてエッチングを行うと、被加工材2zの表面のうち、硬化物が無いか或いは薄く残存した部分が除去され、溝5zとなる。図12(f)に示すように、硬化物のパターンを除去すると、被加工材2zの表面に溝5zが形成された物品を得ることができる。ここでは硬化物のパターンを除去したが、加工後も除去せずに、例えば、半導体素子等に含まれる層間絶縁用の膜、つまり、物品の構成部材として利用してもよい。
基板9の加工工程においてエッチング又はイオン注入等が行われた後、レジストマスクは除去される。加工工程はさらに、他の周知の処理工程(現像、酸化、成膜、蒸着、平坦化、レジスト剥離、ダイシング、ボンディング、パッケージング等)を含んでもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
7 モールド
9 基板
9a パターン領域(被処理領域)
10 パターン部
15 インプリント材
24 加熱機構(加熱手段)
26 アライメント系
32、33 マーク

Claims (16)

  1. 型を用いて、基板の被処理領域上にインプリント材のパターンを形成するインプリント装置であって、
    前記基板に設けられたマークを照明光により照明し、前記照明光により照明されたマークからの光を検出するマーク検出系と、
    加熱により前記被処理領域を変形させる変形手段と、を有し、
    前記変形手段は、前記型のパターン部の形状と前記被処理領域の形状との差と、前記マークを照明したときの前記基板における前記照明光の熱量分布とに基づいて、前記パターン部の形状と前記被処理領域の形状との差が低減するように前記被処理領域を変形させることを特徴とするインプリント装置。
  2. 前記マーク検出系が前記照明光を照明している間に、前記変形手段は前記被処理領域を変形させることを特徴とする請求項1に記載のインプリント装置。
  3. 前記変形手段は、前記照明光の熱量分布に基づかずに前記被処理領域を変形させる場合よりも、前記照明光が照明される領域に対して少ない熱量で前記被処理領域を加熱することを特徴とする請求項1又は2に記載のインプリント装置。
  4. 前記変形手段は、前記被処理領域に付与すべき熱量分布に関する熱量分布情報に基づいて前記被処理領域を加熱し、
    前記熱量分布情報は、前記形状差に基づいて生成された仮の熱量分布情報を、前記照明光の熱量分布に基づいて補正した情報であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  5. 前記変形手段は第1変形手段であって、前記型のパターン部を変形させる第2変形手段を有し、
    前記第2変形手段は、前記パターン部の形状と前記被処理領域の形状との差と、前記マークを照明したときの前記基板における前記照明光の熱量分布に基づいて前記パターン部を変形させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  6. 前記変形手段は前記被処理領域に加熱光を照射することにより前記被処理領域を変形させ、
    前記加熱光の波長帯域は、前記インプリント材を硬化させるための硬化光の波長帯域と異なることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  7. 前記マーク検出系は、前記変形手段による前記被処理領域の変形が不良になる位置を示す情報に基づいて、照明光の、照度分布、照明範囲、輝度、及び照明領域の位置、の少なくとも1つを変更することにより前記変形手段による変形不良を補償すること特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  8. 型を用いて、基板の被処理領域上にインプリント材のパターンを形成するインプリント装置であって、
    前記基板に設けられたマークに照明光を照明し、前記基板に設けられ前記照明光が照明されたマークからの光を検出するマーク検出系と、
    前記型のパターン部を変形させる変形手段と、を有し、
    前記変形手段は、前記パターン部の形状と前記被処理領域の形状との差と、前記基板における前記照明光の熱量分布とに基づいて前記パターン部を変形させて、前記パターン部の形状と前記被処理領域の形状との差を低減させることを特徴とするインプリント装置。
  9. 前記パターン部と前記被処理領域との前記基板に沿う方向の相対位置を補正する補正手段を有し、
    前記補正手段は、前記基板における前記照明光の熱量分布に基づいて、前記照明光の熱により生じる前記相対位置のずれを低減するように前記相対位置を補正することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  10. 型を用いて、基板の被処理領域上にインプリント材のパターンを形成するインプリント装置であって、
    前記基板に設けられたマークに照明光を照明し、前記照明光が照明されたマークからの光を検出するマーク検出系と、
    前記型のパターン部と前記被処理領域との前記基板に沿う方向の相対位置を補正する補正手段と、を有し、
    前記補正手段は、前記基板における前記照明光の熱量分布に基づいて、前記照明光の熱により生じる前記相対位置のずれを低減するように前記相対位置を補正することを特徴とするインプリント装置。
  11. 前記照明光の照度分布を計測する計測部をさらに有し、
    前記計測部の計測結果に基づいて前記基板における前記照明光の熱量分布を更新することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載のインプリント装置。
  12. 型を用いて、基板の被処理領域上にインプリント材のパターンを形成するインプリント装置であって、
    前記基板に設けられたマークを照明光により照明し、前記照明光が照明されたマークからの光を検出するマーク検出系を有し
    前記マーク検出系は、前記型のパターン部の形状と前記被処理領域の形状との差に基づいて前記照明光の照度分布を制御することを特徴とするインプリント装置。
  13. 前記マーク検出系は、前記被処理領域のうち前記マークが設けられていない領域に前記照明光を照明するときに、前記形状差に基づく前記照度分布の制御をすることを特徴とする請求項12に記載のインプリント装置。
  14. 前記インプリント材を硬化する硬化光を照射する照射手段を有し、
    前記照明光の波長帯域は、前記硬化光の波長帯域と異なることを特徴とする請求項1乃至13に記載のインプリント装置。
  15. 型を用いて基板の被処理領域上にインプリント材のパターンを形成し、前記型のパターン部と基板上の被処理領域との少なくとも一方の形状を変形させる変形機構と前記基板に照明光を照明し前記基板に設けられ前記照明光が照明されたマークからの光を検出するマーク検出系とを備えたインプリント装置で使用される、前記変形機構を制御するための制御データの生成方法であって、
    前記パターン部の形状と前記被処理領域の形状との差に関する形状差情報と、前記基板における前記照明光の熱量分布情報と、を取得する工程と、
    前記工程で取得された、前記形状差情報及び前記熱量分布情報に基づいて、前記制御データを生成する工程と、
    を有することを特徴とする制御データの生成方法。
  16. 請求項1乃至15に記載のインプリント装置を用いて基板の被処理領域上にパターンを形成する工程と、
    前記工程でパターンの形成された基板を処理する処理工程と、を有し、
    前記処理した基板の少なくとも一部を含む物品を製造することを特徴とする物品の製造方法。
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