JP6920283B2 - 微生物農薬製剤組成物、その製造方法及び使用方法 - Google Patents

微生物農薬製剤組成物、その製造方法及び使用方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6920283B2
JP6920283B2 JP2018514509A JP2018514509A JP6920283B2 JP 6920283 B2 JP6920283 B2 JP 6920283B2 JP 2018514509 A JP2018514509 A JP 2018514509A JP 2018514509 A JP2018514509 A JP 2018514509A JP 6920283 B2 JP6920283 B2 JP 6920283B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pesticide
acetic acid
composition according
genus
biopesticide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018514509A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2017188049A1 (ja
Inventor
聡信 山崎
聡信 山崎
大輔 前川
大輔 前川
剛一 尾崎
剛一 尾崎
亘俊 明星
亘俊 明星
壮志 寺田
壮志 寺田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kumiai Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kumiai Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kumiai Chemical Industry Co Ltd filed Critical Kumiai Chemical Industry Co Ltd
Publication of JPWO2017188049A1 publication Critical patent/JPWO2017188049A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6920283B2 publication Critical patent/JP6920283B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N25/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators, characterised by their forms, or by their non-active ingredients or by their methods of application, e.g. seed treatment or sequential application; Substances for reducing the noxious effect of the active ingredients to organisms other than pests
    • A01N25/34Shaped forms, e.g. sheets, not provided for in any other sub-group of this main group
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N63/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing microorganisms, viruses, microbial fungi, animals or substances produced by, or obtained from, microorganisms, viruses, microbial fungi or animals, e.g. enzymes or fermentates
    • A01N63/30Microbial fungi; Substances produced thereby or obtained therefrom
    • A01N63/38Trichoderma
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01GHORTICULTURE; CULTIVATION OF VEGETABLES, FLOWERS, RICE, FRUIT, VINES, HOPS OR SEAWEED; FORESTRY; WATERING
    • A01G7/00Botany in general
    • A01G7/06Treatment of growing trees or plants, e.g. for preventing decay of wood, for tingeing flowers or wood, for prolonging the life of plants
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01MCATCHING, TRAPPING OR SCARING OF ANIMALS; APPARATUS FOR THE DESTRUCTION OF NOXIOUS ANIMALS OR NOXIOUS PLANTS
    • A01M21/00Apparatus for the destruction of unwanted vegetation, e.g. weeds
    • A01M21/04Apparatus for destruction by steam, chemicals, burning, or electricity
    • A01M21/043Apparatus for destruction by steam, chemicals, burning, or electricity by chemicals
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01MCATCHING, TRAPPING OR SCARING OF ANIMALS; APPARATUS FOR THE DESTRUCTION OF NOXIOUS ANIMALS OR NOXIOUS PLANTS
    • A01M7/00Special adaptations or arrangements of liquid-spraying apparatus for purposes covered by this subclass
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01MCATCHING, TRAPPING OR SCARING OF ANIMALS; APPARATUS FOR THE DESTRUCTION OF NOXIOUS ANIMALS OR NOXIOUS PLANTS
    • A01M9/00Special adaptations or arrangements of powder-spraying apparatus for purposes covered by this subclass
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N31/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing organic oxygen or sulfur compounds
    • A01N31/02Acyclic compounds

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Pest Control & Pesticides (AREA)
  • Agronomy & Crop Science (AREA)
  • Plant Pathology (AREA)
  • Dentistry (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Insects & Arthropods (AREA)
  • Virology (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Mycology (AREA)
  • Biodiversity & Conservation Biology (AREA)
  • Ecology (AREA)
  • Forests & Forestry (AREA)
  • Botany (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Description

本発明は、微生物農薬製剤組成物等に関する。詳細には、病害虫、雑草等に対する防除作用、植物成長調整作用などを示す糸状菌を農薬活性成分とするものであって、酢酸により該糸状菌の防除活性等を向上させ、しかも酢酸による活性化状態のまま該糸状菌の長期生存を可能とする、すなわち保存安定性に優れた高活性化微生物農薬製剤組成物、その製造方法、及びその使用による病害虫、雑草等の防除方法、植物成長調整方法等に関する。
有用植物の病害虫防除や雑草防除などは、効率よく農業生産を行う上で不可欠な作業であり、この目的のために合成農薬が使用され、大きな功績を挙げている。しかしながら、近年、合成農薬の多投与による抵抗性害虫の発生や環境破壊の問題が取り上げられるようになり、いかに環境負荷を低減させ効率よく、継続的に農業生産を行っていくかが農業分野での重要な課題となってきた。
その解決策の一つとして、微生物の機能を利用した微生物農薬が提案されており、その単独使用や、これと合成農薬を組み合わせて使用することにより、環境負荷の低減効果や、合成農薬では大きな問題となっている薬剤耐性病害虫や薬剤耐性雑草などの出現頻度の抑制効果が認められている。
害虫、病害、雑草に対する防除活性等を示し、農業生産性を向上させる有用微生物の中に、菌糸と呼ばれる管状の細胞から構成されている菌類があり、これを総称して生物農薬糸状菌という。この生物農薬糸状菌を農業資材として活用する技術については多岐に渡る検討の報告がなされており、例えば、特許文献1にはタラロマイセス属菌を農薬活性成分とする病害防除剤が、特許文献2にはボーベリア属菌、メタリジウム属菌、ペキロマイセス属菌、アスペルギルス属菌、ペニシリウム属菌、トリコデルマ属菌を農薬活性成分とする害虫防除剤又は病害防除剤が、特許文献3にはバーティシリウム属菌を農薬活性成分とする病害防除剤が、特許文献4にはドレクスレラ属菌を農薬活性成分とする雑草防除剤がそれぞれ開示されている。
一方、生物農薬糸状菌は酢酸と同時に施用することにより防除活性等の向上が認められ、例えば、特許文献5にはトリコデルマ属菌と酢酸を併用することにより該トリコデルマ属菌のシバの葉腐病に対する防除活性が向上した事例が開示されている。
このように生物農薬糸状菌と酢酸の併用による有利な作用がいくつか知られているにも関わらず、生物農薬糸状菌と酢酸を混合した組成物の知見は、使用場面において臨機的に混合調製された現場混用物に関するものに留まり、製造の段階で混合調製されてから流通を経て使用されるまでに相当の期間保存されることを前提とした単一包装の農薬製剤の報告は現在までのところ見当たらない。なお、本発明においては、調製後直ちに使用される現場混用物である農薬組成物と、保存が予定された工業製品としての単一包装の農薬製剤である農薬組成物とを峻別するため、後者のみを指して「農薬製剤組成物」という。
このような現場混用物に留まる理由は明白であり、酢酸が農薬活性成分たる生物農薬糸状菌に対して殺菌的に作用するためである。試みとして、トリコデルマ・アスペレロイデス SKT−1株の生菌を1×1011CFU(Colony Forming Unit)/L含有する水性懸濁液に酢酸を添加すると、添加後24時間以内にSKT−1株の生菌が全滅する。生物農薬糸状菌と酢酸の単純混合物は、混合後ごく短期間には防除活性等を向上させるが、経時的に菌が死滅してしまうため、保存が不可能であり、工業製品として保存安定性が要求される農薬製剤組成物としては成立しえないものであった。
このような背景技術の中、当業界では、生物農薬糸状菌と酢酸を併用しても経時的に生物農薬糸状菌が死滅しない(長期保存が可能な)製剤技術の開発が強く望まれていた。
特開2007−31294号公報 特開平7−48216号公報 特開2006−169115号公報 特開平6−277042号公報 特開平9−87122号公報
本発明は、農薬活性成分である生物農薬糸状菌が酢酸により高活性化され、且つ、長期保存可能な微生物農薬製剤組成物、その製造方法及びその使用による病害虫や雑草等の防除方法、植物成長調整方法等を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明者らは鋭意研究を行った結果、穀物の種子及び/又は種子加工物(外皮、糠、精白物のいずれか1以上)を固体培地とした生物農薬糸状菌固体培養物と酢酸を含有してなる微生物農薬製剤組成物が上記課題を解決しうることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明の実施形態は次のとおりである。
(1)穀物の種子、その外皮、糠、精白物から選ばれる1以上を固体培地とした生物農薬糸状菌固体培養物と、酢酸を含有してなる農薬製剤組成物。
(2)生物農薬糸状菌が、病害虫及び/又は雑草に対する防除作用、並びに、植物成長調整作用を有する糸状菌である(1)に記載の農薬製剤組成物。
(3)病害虫及び/又は雑草に対する防除作用、並びに、植物成長調整作用を有する糸状菌が、ボーベリア(Beauveria)属、コニオチリウム(Coniothyrium)属、メタリジウム(Metarhizium)属、タラロマイセス(Talaromyces)属、トリコデルマ(Trichoderma)属、バーティシリウム(Verticillium)属のいずれかに属する菌である(2)に記載の農薬製剤組成物。
(4)病害虫及び/又は雑草に対する防除作用、並びに、植物成長調整作用を有する糸状菌が、トリコデルマ属菌である(3)に記載の農薬製剤組成物。
(5)トリコデルマ属菌が、アスペレロイデス(asperelloides)種菌、アスペレラム(asperellum)種菌、アトロビリデ(atroviride)種菌、ハマタム(hamatum)種菌、ハルジアナム(harzianum)種菌、コニンギ(koningii)種菌のいずれかである(4)に記載の農薬製剤組成物。
(6)トリコデルマ属菌が、アスペレロイデス種菌である(5)に記載の農薬製剤組成物。
(7)アスペレロイデス種菌が、トリコデルマ・アスペレロイデス(Trichoderma asperelloides) SKT−1株(FERM BP−16510)である(6)に記載の農薬製剤組成物。
(8)農薬製剤組成物中1g中に生物農薬糸状菌が10〜1010CFU(Colony Forming Unit)含まれることを特徴とする(1)〜(7)のいずれか1つに記載の農薬製剤組成物。
(9)固体培地が、穀物の種子の精白物である(1)〜(8)のいずれか1つに記載の農薬製剤組成物。
(10)穀物が、イネ科穀物である(1)〜(9)のいずれか1つに記載の農薬製剤組成物。
(11)イネ科穀物が、大麦である(10)に記載の農薬製剤組成物。
(12)酢酸の含量が、農薬製剤組成物中0.01〜1質量%、例えば0.04〜0.6質量%である(1)〜(11)のいずれか1つに記載の農薬製剤組成物。
(13)粒状農薬製剤組成物であって、固体培地が粒状物であることを特徴とする(1)〜(12)のいずれか1つに記載の農薬製剤組成物。
(14)酢酸が、鉱物質微粉に酢酸が吸着されてなる酢酸吸着物である(13)に記載の農薬製剤組成物。
(15)鉱物質微粉が、含水非晶質二酸化珪素である(14)に記載の農薬製剤組成物。
(16)酢酸吸着物の含量が、農薬製剤組成物中0.5〜2質量%である(14)又は(15)に記載の農薬製剤組成物。
(17)生物農薬糸状菌を、穀物の種子、その外皮、糠、精白物から選ばれる1以上を固体培地として用いて固体培養し、培養した生物農薬糸状菌が固体培地に付着する生物農薬糸状菌固体培養物を得た後、該培養物に酢酸を添加することを特徴とする農薬製剤組成物の製造方法。
(18)農薬製剤組成物が粒状物であって、固体培地が粒状物であることを特徴とする(17)に記載の方法。
(19)生物農薬糸状菌固体培養物の表面に、酢酸又は酢酸を水もしくは有機溶媒で希釈した溶液を噴霧することにより酢酸を担持させることを特徴とする(17)又は(18)に記載の方法。
(20)酢酸を鉱物質微粉に吸着させ、生物農薬糸状菌固体培養物の表面に該吸着物を被覆することを特徴とする(18)に記載の方法。
(21)鉱物質微粉が、含水非晶質二酸化珪素である(20)に記載の方法。
(22)(1)〜(16)のいずれか1つに記載の農薬製剤組成物を、植物の苗、苗木又は種子に施用し、該植物を栽培することを特徴とする、雑草、病害、害虫から選ばれる1以上の防除及び/又は植物成長調整方法。
(23)(1)〜(16)のいずれか1つに記載の農薬製剤組成物を、植物を栽培する土壌に施用することを特徴とする、雑草、病害、害虫から選ばれる1以上の防除及び/又は植物成長調整方法。
(24)土壌1mあたり農薬製剤組成物を5〜1000g、例えば100〜1000g施用することを特徴とする(23)に記載の方法。
本発明によれば、農薬活性成分である生物農薬糸状菌が酢酸により高活性化され、かつ、長期保存が可能な、現場での直前調製の必要がない製剤形態の農薬組成物(微生物農薬製剤組成物)、その製造方法、及びその使用による病害虫、雑草等の防除方法、植物成長調整方法などを提供することができる。
本発明の微生物農薬製剤組成物は、農業上有用な生物農薬糸状菌を固体培養したもの(生物農薬糸状菌固体培養物、つまり、培養した生物農薬糸状菌の菌体(菌糸や胞子も含まれる)と穀物の種子及び/又は種子加工物を用いた固体培地の混合物)と、酢酸を含有することを特徴とする。
本発明において「生物農薬糸状菌」とは、病害虫や雑草などの有害生物を防除すること、土壌を耕作等に適するように改良すること、植物自体の成長を促進あるいは抑制することなどによって農業生産性を向上させる糸状菌を意味し、農薬登録を有しているものや農薬としての効果が明示されたものに限定されるものではない。その例としては、アクレモニウム(Acremonium)属菌、アルタナリア(Alternaria)属菌、アンブロシア(Ambrosiella)属菌、アースロボトリス(Arthrobotrys)属菌、アスペルギルス(Aspergillus)属菌、アウレオバシディウム(Aureobasidium)属菌、ボーベリア(Beauveria)属菌、ブラストマイセス(Blastomyces)属菌、ボトリオスポリウム(Botriosporium)属菌、ボトリティス(Botrytis)属菌、カララ(Chalara)属菌、サーコスポラ(Cercospora)属菌、セファロスポリウム(Cephalosporium)属菌、クリソムニア(Chrysomnia)属菌、クリソスポリウム(Chrysosporium)属菌、クロロドイム(Chlorodoim)属菌、クラドスポリウム(Cladosporium)属菌、コクシディオイデス(Coccidioides)属菌、コニオチリウム(Coniothyrium)属菌、クリプトコッカス(Cryptococcus)属菌、カニングハメラ(Cunninghamella)属菌、カーブラリア(Curvularia)属菌、シリンドロカルポン(Cylindrocarpon)属菌、シリンドロクラディウム(Cylindrocladium)属菌、ドレクスレア(Drechslera)属菌、エピコッカム(Epicoccum)属菌、ユーペニシリウム(Eupenicillium)属菌、フザリウム(Fusarium)属菌、ジオトリカム(Geotrichum)属菌、グリオクラディウム(Gliocladium)属菌、グラフィウム(Graphium)属菌、ヘリコマイセス(Helicomyces)属菌、ヘリコスポリウム(Helicosporium)属菌、ヘリスカス(Heliscus)属菌、ヘルミントスポリウム(Helminthosporium)属菌、ヒアロデンドロン(Hyalodendron)属菌、ヒストプラズマ(Hystoplasma)属菌、イサリア(Isaria)属菌、レモニエラ(Lemonniera)属菌、メタリジウム(Metarhizium)属菌、ミクロスポラム(Microsporium)属菌、モニリア(Monilia)属菌、モノシリウム(Monocillium)属菌、モルティレラ(Mortierella)属菌、ムコール(Mucor)属菌、ニグロスポラ(Nigrospora)属菌、ノデュリオスポリウム(Nodulisporium)属菌、ノムラエア(Nomuraea)属菌、オイディオデンドロン(Oidiodendron)属菌、オイディウム(Oidium)属菌、ペキロマイセス(Paecilomyces)属菌、ペニシリウム(Penicillium)属菌、フィアロマイセス(Phialomyces)属菌、フィアロフォラ(Phialophora)属菌、ピリキュラリア(Pyricularia)属菌、ラファエリア(Raffaelea)属菌、ラムラリア(Ramularia)属菌、リノクラジエラ(Rhinocladiella)属菌、リゾクトニア(Rhizoctonia)属菌、スポロスリクス(Sporothrix)属菌、スタフィロトリカム(Staphylotrichum)属菌、スチルベラ(Stilbella)属菌、タラロマイセス(Talaromyces)属菌、サーモマイセス(Thermomyces)属菌、トリコヒートン(Trichophyton)属菌、トリコデルマ(Trichoderma)属菌、トリコセシウム(Trichothecium)属菌、トリポスペルナム(Tripospermum)属菌、バリコスポリウム(Varicosporium)属菌、バーティシリウム(Verticillium)属菌などを挙げることができる。病害虫に対する防除活性等を有するものであれば公知の生物農薬糸状菌を任意に使用でき、本発明は上記例示の菌に限定されないが、中でもボーベリア属菌、コニオチリウム属菌、メタリジウム属菌、タラロマイセス属菌、トリコデルマ属菌、バーティシリウム属菌を使用するのが好ましく、トリコデルマ属菌を使用するのが特に好ましい。このトリコデルマ属菌の中でも、アスペレロイデス(asperelloides)種菌、アスペレラム(asperellum)種菌、アトロビリデ(atroviride)種菌、ハマタム(hamatum)種菌、ハルジアナム(harzianum)種菌、コニンギ(koningii)種菌などが好適例として挙げられ、特にアスペレロイデス種菌が好ましく、アスペレロイデス種菌の中でも、通商産業省工業技術院生命工学工業技術研究所特許微生物寄託センター(現独立行政法人製品評価技術基盤機構特許生物寄託センター)に1997年(平成9年)11月10日付で従前の名称であるトリコデルマ・アトロビリデ SKT−1株として寄託された後、2017年(平成29年)2月13日付けで国際寄託に移管されたトリコデルマ・アスペレロイデス SKT−1株(FERM BP−16510)が格別好ましい。
本発明の農薬製剤組成物中における糸状菌数(生菌及び/又は胞子数)は特定されないが、農薬製剤組成物1gあたり通常10〜1010CFU(Colony Forming Unit:コロニー形成単位)程度、好ましくは10〜10CFU程度、更に好ましくは10〜10CFU程度である。農薬製剤組成物中の糸状菌数は、希釈平板法により測定することができる。希釈平板法に用いる培地としては、例えば普通寒天培地、標準寒天培地、バレイショブドウ糖寒天培地、オートミール寒天培地、麦芽エキス寒天培地、バレイショニンジン寒天培地、海水デンプン寒天培地、ツァペック・ドックス寒天培地、ツァペック酵母エキス寒天培地、MY20寒天培地、サブロー・ブドウ糖寒天培地、ルリア・ベルターニ寒天培地などの公知の培地を挙げることができるが、これらの例示に限定されず、取り扱う生物農薬糸状菌の栄養要求性に合致する培地を使用すればよい。また、希釈平板法においては、測定対象に対する培地の最適化を目的として、培地成分の追加や削除、量の加減などの改変がしばしば行なわれるが、いずれも当業者の見識に基づいて任意に行ってよい。その他、培養温度や培養期間などの条件も、取り扱う生物農薬糸状菌の至適温度やコロニー形成速度に基づいて任意に設定することができる。
また、本発明の農薬製剤組成物においては、生物農薬糸状菌固体培養物の固体培地に穀物の種子、その外皮、糠、精白物から選ばれる1以上を用いる。本発明において「穀物」とは広義の意味で用いられ、その例としては、米(rice)、トウモロコシ(maize)、大麦(barley)、小麦(wheat)、ライ麦(rye)、オーツ麦(oat)、カラス麦(wild oat)、ハト麦(adlay)、キビ(proso millet)、アワ(foxtail millet)、ヒエ(millet)、モロコシ(sorghum)、シコクビエ(finger millet)、トウジンビエ(pearl millet)、テフ(teff)、フォニオ(fonio)、コドラ(kodo millet)、マコモ(manchurian wild rice)などのイネ科穀物の他、大豆(soybean)、小豆(azuki bean)、緑豆(mung bean)、ササゲ(cowpea)、インゲン豆(common bean)、ライ豆(lima bean)、落花生(peanut)、エンドウ(pea)、ソラ豆(broad bean)、扁豆(lentil)、ヒヨコ豆(chickpea)、紅花インゲン(runner bean)、ケツル小豆(black gram)、マット豆(moth bean)、テパリー豆(tepary bean)、竹小豆(ricebean)、藤豆(hyacinth bean)、ホースグラム(horse gram)、バンバラ豆(bambara groundnut)、ゼオカルパ豆(geocarpa groundnut)、樹豆(pigeon pea)、ナタ豆(sword bean)、立ナタ豆(jack bean)、ガラス豆(grass pea)、クラスタ豆(cluster bean)、四角豆(winged bean)、ハッショウ豆(cowhage)、イナゴ豆(carob)、ハウチワ豆(lupine)、タマリンド(tamarind)などのマメ科穀物、更には蕎麦(buckwheat)、ダッタン蕎麦(tartary buckwheat)などのタデ科植物やヒユ科植物、アカザ科植物などの疑似穀類の穀物を挙げることができる。澱粉質を主体とする食用種子であればいずれも使用可能であり、本発明は上記例示の穀物に限定されないが、中でもイネ科あるいはマメ科穀物が好ましく、イネ科あるいはマメ科穀物の中でも大麦、小麦、米、大豆のいずれか1以上が特に好ましい。穀物の種子、その外皮、糠、精白物から選ばれる1以上を固体培地に用い、これを含む固体培養物を製剤に用いることにより、酢酸存在下における生物農薬糸状菌の長期生存性が向上する。
前記穀物の種子(例えば玄米や玄麦などのような外殻等を脱ぷしたものも包含される)はそのまま用いてもよいが、種子を脱ぷした際にでる外皮(籾殻など)自体、精白した際にでる糠、精白物自体、これらの2以上の混合物を使用してもよい。なお、本発明において、種子の外皮、糠、精白物を総称して「種子加工物」ということがある。また、種子の精白物には、実質的に種子の胚乳からなるものと、前記胚乳に胚芽が付随してなるものがあるが、いずれも本発明に使用可能であり、本発明では特に区別しない。
このような穀物の種子や種子加工物は、固体培地としてそのまま使用できるものであり、本発明においては、穀物の種子及び/又は種子加工物を固体培地に用いて生物農薬糸状菌を培養し、得られた生物農薬糸状菌固体培養物をそのまま培地ごと農薬製剤組成物の原料に用いる。
穀物の種子及びその精白物は本来的に粒状物であり、種子の外皮及び糠は本来的に不定形物である。これらの粒状物又は不定形物は、粉砕してより細かい粒状や粉状などの粉砕物(粒状粉砕物、粉状粉砕物等)としたものを用いることもできるが、粉砕せずに本来の形状のまま用いることもできる。本発明の農薬製剤組成物は、用いる穀物の種子及び/又は種子加工物の形状により自ずとその剤型が決定され、粒状農薬製剤組成物、不定形状農薬製剤組成物又は粉状農薬製剤組成物の態様をとりうるが、粒状農薬製剤組成物であるものが好ましく、特に粒径2mm以上の粒状物であるものがより好適であり、したがって、前記穀物の種子及び/又は種子加工物の中でも粒状物に該当するものが好ましく、粒状物の中でも穀物の種子の精白物が特に好ましく使用できる。
本発明における生物農薬糸状菌の培養方法については、糸状菌の種類、菌株などによって任意に設定することができる。そして、培養における固体培地(固体培地の担体)として、前記穀物の種子及び/又は種子加工物を使用する。増殖効率の向上を目的として、炭素源、窒素源、無機塩類などを添加してもよい。培養温度、培養時間も任意に設定することができるが、例えば、10〜40℃で2〜30日間培養する条件が示される。また、得られた培養物は、適宜乾燥させてもよい。
更にまた、本発明の農薬製剤組成物においては、生物農薬糸状菌の活動を活発化する目的で、酢酸が配合される。酢酸により生物農薬糸状菌の菌糸生育が促進され、農薬活性成分としての活性が向上することにより、本発明の農薬製剤組成物は高い防除効果を達成する。前記酢酸の配合量は特に限定されないが、酢酸があまりにも微量であると十分な菌糸生育促進作用が期待できず、一方で、極端に過剰な酢酸は農薬製剤組成物中の生物農薬糸状菌に対して殺菌的に作用する場合がある。生物農薬糸状菌に対して十分な菌糸生育促進効果が見込め且つ生物農薬糸状菌が殺菌されないような好適な酢酸の配合量は、農薬製剤組成物全量基準で通常0.01〜1質量%程度、好ましくは0.03〜0.8質量%、更に好ましくは0.05〜0.5質量%である。
以下に農薬製剤組成物に酢酸を配合する方法の一例を示すが、本発明はこれらの方法に限定されるものではない。まず、培地が粉状物である場合は、例えば生物農薬糸状菌固体培養物に酢酸を添加して更に混合し、粉状農薬製剤組成物内の酢酸を均一化させればよい。一方、培地が粒状物である場合は、その表面に酢酸を担持させればよい。粒状物の表面に酢酸を担持させる方法としては、例えば粒状物に酢酸又は酸を水もしくは有機溶媒で希釈した溶液を噴霧する方法もありうるが、まず含水非晶質二酸化珪素(ホワイトカーボン)などの鉱物質微粉に酢酸を吸着し、次いで該酢酸吸着物を固体培地の表面に被覆する方法が好ましく、このようにした場合は酢酸存在下における生物農薬糸状菌の長期生存性が更に向上する。鉱物質微粉を用いて酢酸を粒状物の表面に担持させる場合、酢酸を担持した鉱物質微粉の配合量は特に限定されないが、農薬製剤組成物全量基準で通常0.2〜3質量%程度、好ましくは0.5〜2質量%、更に好ましくは0.8〜1.5質量%である。
本発明の農薬製剤組成物の製造方法の例としては、生物農薬糸状菌を、穀物の種子、その外皮、糠、精白物から選ばれる1以上を培地に用いて固体培養し、培養した生物農薬糸状菌が固体培地に付着する生物農薬糸状菌固体培養物を得た後、該培養物に酢酸を添加する製造方法を示すことができる。より好ましい製造方法の例としては、生物農薬糸状菌を、穀物の種子又はその精白物であって粒状物である固体培地を用いて固体培養し、培養した生物農薬糸状菌が粒状固体培地に付着する生物農薬糸状菌固体培養物を得た後、該培養物の表面に酢酸を担持させる製造方法を示すことができる。更に好ましい製造方法の例としては、生物農薬糸状菌を、穀物の種子又はその精白物であって粒状物である固体培地を用いて固体培養し、培養した生物農薬糸状菌が粒状固体培地に付着する生物農薬糸状菌固体培養物を得た後、酢酸を吸着した含水非晶質二酸化珪素で該培養物の表面を被覆する製造方法を示すことができる。
本発明の農薬製剤組成物の施用方法については、適用植物の種類、病害虫の種類、施用場所、施用時期、剤型などによって適宜選択することができる。
本発明の農薬製剤組成物はそのまま直接施用するか、あるいは水又は担体などで希釈して施用することができる。施用方法は、植物茎葉への散布、植物株元への散布、土壌表層への散布、土壌混和、土壌灌注、水面施用、種子粉衣、塗布、浸漬する方法などが挙げられるが、これらの方法に限定されるものではない。さらに、本発明の農薬製剤組成物は必要に応じて他の殺菌剤、殺虫剤、殺線虫剤、除草剤、植物生長調節剤、肥料、土壌改良資材などと混合施用、交互施用、又は同時施用することも可能であり、この場合に一層優れた効果を示すこともある。
本発明の農薬製剤組成物の施用場所は、農園芸用植物を栽培する苗床、畑地、水田、果樹園、養液栽培施設などに施用することができるが、これらに限定されるものではない。
本発明の農薬製剤組成物の施用時期は、作付け期間中に限定されず、本圃の場合は作付け前、作付け時、作付け後、育苗期の場合は播種前、播種同時、播種後のいずれの時期でも施用できる。
本発明の農薬製剤組成物の施用量は、適用植物の種類、病害虫や雑草の種類、土壌の状態、施用時期、栽植密度、剤型などによって異なるため、一概に規定できないが、例えば育苗期の場合には土壌1m当たり100〜1000g程度、本圃の場合には土壌1m当たり5〜1000g程度でそれぞれ使用することができる。また、種子(種いも、塊茎、鱗茎、球根などを含む)への粉衣の場合には、粉砕物を直接又は水などで希釈して、種子1kg当たり1〜100g程度で使用することができる。
本発明の農薬製剤組成物の施用対象となる植物として、具体的には、穀類(例えば、イネ、コムギ、オオムギ、ライムギ、エンバク、トウモロコシ、モロコシ、アワ、キビ、ヒエ、トウジンビエ、シコクビエ、ソバ)、イモ類(例えば、ジャガイモ、サツマイモ、サトイモ、ヤマノイモ、コンニャク)、マメ類(例えば、ダイズ、アズキ、インゲンマメ、エンドウ、ソラマメ、ラッカセイ、ササゲ、ヒヨコマメ、キマメ)、野菜類(例えば、ナス、トマト、ピーマン、トウガラシ、キュウリ、メロン、スイカ、カボチャ、ズッキーニ、シロウリ、ユウガオ、トウガン、ニガウリ、キャベツ、ハクサイ、ブロッコリー、カリフラワー、ダイコン、カブ、チンゲンサイ、コマツナ、ミズナ、ネギ、タマネギ、ニラ、ニンニク、ラッキョウ、アスパラガス、レタス、ゴボウ、シュンギク、フキ、ニンジン、ミツバ、セルリー、パセリ、イチゴ、ホウレンソウ、オクラ、シソ、バジル、ミント、ショウガ、ミョウガ)、果樹類(例えば、リンゴ、ナシ、セイヨウナシ、マルメロ、カリン、オウトウ、モモ、スモモ、ウメ、アンズ、クリ、クルミ、アーモンド、ペカン、ブドウ、キウイフルーツ、アケビ、カキ、イチジク、ザクロ、ラズベリー、ブラックベリー、ブルーベリー、クランベリー、カンキツ、ビワ、オリーブ、ヤマモモ、マンゴー、グアバ、アボカド、ナツメヤシ、ココヤシ、バナナ、パイナップル、パパイア、パッションフルーツ、アセロラ)、特用作物(例えば、ワタ、アマ、イグサ、ナタネ、ヒマワリ、ゴマ、アブラヤシ、テンサイ、サトウキビ、チャ、コーヒー、カカオ、ホップ、タバコ)、花卉類(例えば、コスモス、アサガオ、マリーゴールド、ホウセンカ、カスミソウ、スイートピー、キク、カーネーション、チューリップ、ユリ、スイセン、グラジオラス、シクラメン、ベゴニア、スイレン、ダリア、バラ、シンビジウム、カトレア)、芝草(例えば、コウライシバ、ヒメコウライシバ、ノシバ、バミューダグラス、ベントグラス、フェスク、ライグラス、ブルーグラス)、樹木類(例えば、サクラ、ツツジ、カシ、ケヤキ、スギ、ブナ)などを挙げることができるが、これらの例に限定されるものではない。また、古典的な育種法、遺伝子組換え技術などで病害虫に対する耐性、除草剤に対する耐性、乾燥など環境ストレスへの耐性を付与した植物にも施用することができる。
本発明の農薬製剤組成物は有害生物防除活性に優れており、殺菌剤、殺線虫剤、殺虫剤、除草剤、植物成長調整剤又は土壌改良剤として有用である。殺菌剤、殺線虫剤、殺虫剤としての効果は、病原菌、線虫、害虫に対して直接的に防除効果を示すものに限定されず、例えば、媒介者である糸状菌、線虫、昆虫などを防除することによるウイルス病防除、生物農薬糸状菌が土壌中で優占することにより有害生物の増殖を抑制する間接的な防除も含まれる。
本発明の農薬製剤組成物により防除することのできる病原菌として、例えば糸状菌、放線菌、細菌、ウイルス、ウイロイドなどを挙げることができる。具体的には、ウスティラゴ(Ustilago)属菌、例えばオオムギ裸黒穂病菌(Ustilago nuda)、ティレティア(Tilletia)属菌、例えばコムギなまぐさ黒穂病菌(Tilletia caries)、プクシニア(Puccinia)属菌、例えばコムギ赤さび病菌(Puccinia recondita)、ジムノスポランジウム(Gymnosporangium)属菌、例えばナシ赤星病菌(Gymnosporangium asiaticum)、ファコスポラ(Phakopsora)属菌、例えばダイズさび病菌(Phakopsora pachyrhizi)、ヘリコバシディウム(Helicobasidium)属菌、例えばアスパラガス紫紋羽病菌(Helicobasidium mompa)、エキソバシディウム(Exobasidium)属菌、例えばチャもち病菌(Exobasidium vexans)、リゾクトニア(Rhizoctonia)属菌、例えばキュウリ苗立枯病菌(Rhizoctonia solani)、スクレロティウム(Sclerotium)属菌、例えばキュウリ及びダイズ白絹病菌(Sclerotium rolfsii)、ホモプシス(Phomopsis)属菌、例えばキュウリホモプシス根腐病菌(Phomopsis sclerotioides)、ピレノケータ(Pyrenochaeta)属菌、例えばトマト褐色根腐病菌(Pyrenochaeta lycopersici)、セプトリア(Septoria)属菌、例えばキク黒斑病菌(Septoria chrysanthemella)、コレトトリカム(Colletotrichum)属菌、例えばイチゴ炭そ病菌(Colletotrichum gloeosporioides)、ペスタロティオプシス(Pestalotiopsis)属菌、例えばチャ輪斑病菌(Pestalotiopsis longiseta)、アルタナリア(Alternaria)属菌、例えばジャガイモ夏疫病(Alternaria solani)、ボトリティス(Botrytis)属菌、例えばキュウリ灰色かび病菌(Botrytis cinerea)、サーコスポラ(Cercospora)属菌、例えばテンサイ褐斑病菌(Cercospora beticola)、シュードサーコスポラ(Pseudocercospora)属菌、例えばブドウ褐斑病菌(Pseudocercospora vitis)、パラサーコスポラ(Paracercospora)属菌、例えばナス褐色円星病(Paracercospora egenula)、サーコスポレラ(Cercosporella)属菌、例えばハクサイ白斑病菌(Cercosporella brassicae)、シュードサーコスポレラ(Pseudocercosporella)属菌、例えばコムギ眼紋病菌(Pseudocercosporella herpotrichoides)、コリネスポラ(Corynespora)属菌、例えばキュウリ褐斑病菌(Corynespora cassiicola)、マイコベロルシエラ(Mycovellosiella)属菌、例えばナスすすかび病菌(Mycovellosiella nattrassi)、パッサローラ(Passalora)属菌、例えばトマト葉かび病菌(Passalora fulva)、カーブラリア(Curvularia)属菌、例えばイネ褐色米(Curvularia spp.)、フザリウム(Fusarium)属菌、例えばトマト萎凋病菌(Fusarium oxysporum f.sp.lycopersici)、ペニシリウム(Penicillium)属菌、例えばカンキツ緑かび病(Penicillium digitatum)、ピリキュラリア(Pyricularia)属菌、例えばイネいもち病菌(Pyricularia oryzae)、バーティシリウム(Verticillium)属菌、例えばナス半身萎凋病菌(Verticillium dahliae)、タフリナ(Taphrina)属菌、モモ縮葉病菌(Taphrina deformans)、ブルメリア(Blumeria)属菌、例えばコムギうどんこ病菌(Blumeria graminis f.sp. tritici)、エリシフェ(Erysiphe)属菌、例えばブドウうどんこ病菌(Erysiphe necator)、スファエロセカ(Sphaerotheca)属菌、例えばイチゴうどんこ病菌(Sphaerotheca aphanis)、ポドスファエラ(Podosphaera)属菌、キュウリうどんこ病菌(Podosphaera xanthii)、レベイルラ(Leveillula)属菌、例えばトマトうどんこ病菌(Leveillula taurica)、カロネクトリア(Calonectria)属菌、例えばダイズ黒根腐病菌(Calonectria ilicicola)、ディアポルテ(Diaporthe)属菌、例えばカンキツ黒点病菌(Diaporthe citri)、ゴウマノマイセス(Gaeumannomyces)属菌、例えばコムギ立枯病菌(Gaeumannomyces graminis)、ロゼリニア(Rosellinia)属菌、例えばナシ白紋羽病菌(Rosellinia necatrix)、モノスポラスカス(Monosporascus)属菌、例えばメロン黒点根腐病菌(Monosporascus cannonballus)、エルシノエ(Elsinoe)属菌、例えばカンキツそうか病菌(Elsinoe fawcettii)、クリフォネクトリア(Cryphonectria)属菌、例えばクリ胴枯病菌(Cryphonectria parasitica)、ボトリオスファエリア(Botryosphaeria)属菌、例えばナシ輪紋病菌(Botryosphaeria berengeriana)、ベンチュリア(Venturia)属菌、例えばリンゴ黒星病菌(Venturia nashicola)、コクリオボラス(Cochliobolus)属菌、例えばイネごま葉枯病菌(Cochliobolus miyabeanus)、ディディメラ(Didymella)属菌、例えばキュウリつる枯病菌(Didymella bryoniae)、スクレロティニア(Sclerotinia)属菌、例えばキャベツ菌核病菌(Sclerotinia sclerotiorum)、モニリア(Monilinia)属菌、例えばモモ灰星病(Monilinia fructicola)、リゾープス(Rhizopus)属菌、例えばイネ苗立枯病菌(Rhizopus spp.)、ファイトフトラ(Phytophthora)属菌、例えばダイズ茎疫病菌(Phytophthora sojae)、ピシウム(Pythium)属菌、例えばキュウリ苗立枯病菌(Pythium spp.)、アルブゴ(Albugo)属菌、例えばハクサイ白さび病菌(Albugo macrospora)、ペロノスポラ(Peronospora)属菌、例えばネギべと病菌(Peronospora destructor)、ブレミア(Bremia)属菌、例えばレタスべと病菌(Bremia lactucae)、シュードペロノスポラ(Pseudoperonospora)属菌、例えばキュウリべと病菌(Pseudoperonospora cubensis)、プラズモパラ(Plasmopara)属菌、例えばブドウべと病菌(Plasmopara viticola)、アファノマイセス(Aphanomyces)属菌、例えばテンサイ苗立枯病菌(Aphanomyces cochlioides)、プラスモジオフォラ(Plasmodiophora)属菌、例えばハクサイ根こぶ病菌(Plasmodiophora brassicae)、スポンゴスポラ(Spongospora)属菌、例えばジャガイモ粉状そうか病菌(Spongospora subterranea)、ストレプトマイセス(Streptomyces)属菌、例えばジャガイモそうか病(Streptomyces spp.)、クラビバクター(Clavibactaer)属菌、例えばトマトかいよう病菌(Clavibactaer michiganensis)、ペクトバクテリウム(Pectobacterium)属菌、例えばジャガイモ軟腐病菌(Pectobacterium carotovorum)、リゾビウム(Rhizobium)属菌、例えばバラ根頭がんしゅ病菌(Rhizobium radiobacter)、ラルストニア(Ralstonia)属菌、例えばトマト青枯病菌(Ralstonia solanacearum)、バークホルデリア(Burkholderia)属菌、例えばイネもみ枯細菌病菌(Burkholderia glumae)、アシドボラックス(Acidovorax)属菌、例えばイネ褐条病菌(Acidovorax avenae)、シュードモナス(Pseudomonas)属菌、例えばレタス腐敗病菌(Pseudomonas spp.)、キサントモナス(Xanthomonas)属菌、例えばキャベツ黒腐病菌(Xanthomonas campestris)、フロウイルス(Furovirus)属、例えばムギ類萎縮ウイルス(SBWMV)、トバモウイルス(Tobamovirus)属、例えばトウガラシ微斑ウイルス(PMMoV)、トブラウイルス(Tobravirus)属、例えばタバコ茎えそウイルス(TRV)、ポテックスウイルス(Potexvirus)属、例えばジャガイモXウイルス(PVX)、カルラウイルス(Carlavirus)属、例えばカーネーション潜在ウイルス(CaLV)、クリニウイルス(Crinivirus)属、例えばウリ類退緑黄化ウイルス(CCYV)、バイモウイルス(Bymovirus)属、例えばコムギ縞萎縮ウイルス(WYMV)、ポティウイルス(Potyvirus)属、例えばジャガイモYウイルス(PVY)、アルファモウイルス(Alfamovirus)属、例えばアルファルファモザイクウイルス(AMV)、ククモウイルス(Cucumovirus)属、例えばキュウリモザイクウイルス(CMV)、コモウイルス(Comovirus)属、例えばダイコンモザイクウイルス(RaMV)、ファバウイルス(Fabavirus)属、例えばソラマメウイルトウイルス(BBWV)、ネポウイルス(Nepovirus)属、例えばトマト輪点ウイルス(TomRSV)、サドワウイルス(Sadwavirus)属、例えば温州萎縮ウイルス(SDV)、カルモウイルス(Carmovirus)属、例えばメロンえそ斑点ウイルス(MNSV)、オフィオウイルス(Ophiovirus)属、例えばチューリップ微斑モザイクウイルス(TMMMV)、テヌイウイルス(Tenuivirus)属、例えばイネ縞葉枯ウイルス(RSV)、トスポウイルス(Tospovirus)属、例えばトマト黄化えそウイルス(TSWV)、ファイトレオウイルス(Phytoreovirus)属、例えばイネ萎縮ウイルス(RDV)、ベゴモウイルス(Begomovirus)属、例えばトマト黄化葉巻ウイルス(TYLCV)、カウリモウイルス(Caulimovirus)属、例えばカリフラワーモザイクウイルス(CaMV)、ポスピウイロイド(Pospiviroid)属、例えばキク矮化ウイロイド(CSVd)などを挙げることができるが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
上記病原菌のうち、特に、ヘリコバシディウム属菌、リゾクトニア属菌、スクレロティウム属菌、ホモプシス属菌、ピレノケータ属菌、コレトトリカム属菌、フザリウム属菌、バーティシリウム属菌、カロネクトリア属菌、ゴウマノマイセス属菌、ロゼリニア属菌、モノスポラスカス属菌、ディディメラ属菌、スクレロティニア属菌、リゾープス属菌、ファイトフトラ属菌、アファノマイセス属菌、プラスモジオフォラ属菌、スポンゴスポラ属菌、ストレプトマイセス属菌、クラビバクター属菌、ペクトバクテリウム属菌、リゾビウム属菌、ラルストニア属菌、フロウイルス属、トバモウイルス属、トブラウイルス属、バイモウイルス属、ネポウイルス属、カルモウイルス属、オフィオウイルス属などの土壌伝染性病原菌を本発明により好適に防除できる。
また、本発明の農薬製剤組成物により防除することのできる線虫として、具体的には、アフェレンコイデス(Aphelenchoides)属、例えばイネシンガレセンチュウ(Aphelenchoides besseyi)、ブルサフェレンクス(Bursaphelenchus)属、例えばマツノザイセンチュウ(Bursaphelenchus xylophilus)、ディティレンクス(Ditylenchus)属、例えばイモグサレセンチュウ(Ditylenchus destructor)、グロボデラ(Globodera)属、例えばジャガイモシストセンチュウ(Globodera rostochiensis)、ヘテロデラ(Heterodera)属、例えばダイズシストセンチュウ(Heterodera glycines)、メロイドギネ(Meloidogyne)属、例えばサツマイモネコブセンチュウ(Meloidogyne incognita)、プラティレンクス(Pratylenchus)属、例えばキタネグサレセンチュウ(Pratylenchus penetrans)、ラドホルス(Radopholus)属、例えばバナナネモグリセンチュウ(Radopholus similis)、ティレンクラス(Tylenchulus)属、例えばミカンネセンチュウ(Tylenchulus semipenetrans)などを挙げることができるが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
また、本発明の農薬製剤組成物により防除することのできる害虫として、具体的には、バッタ目害虫、例えばキリギリス科のクサキリ(Ruspolia lineosa)、コオロギ科のエンマコオロギ(Teleogryllus emma)、ケラ科のケラ(Gryllotalpa orientalis)、バッタ科のコバネイナゴ(Oxya yezoensis)、トノサマバッタ(Locusta migratoria)、マイグラトリーグラスホッパー(Melanoplus sanguinipes)、オンブバッタ科のオンブバッタ(Atractomorpha lata)、マツムシ科のカヤコオロギ(Euscyrtus japonicus)、ノミバッタ科のノミバッタ(Xya japonicus)、アザミウマ目害虫、例えばアザミウマ科のヒラズハナアザミウマ(Frankliniella intonsa)、ミカンキイロアザミウマ(Frankliniella occidentalis)、チャノキイロアザミウマ(Scirtothrips dorsalis)、ミナミキイロアザミウマ(Thrips palmi)、ネギアザミウマ(Thrips tabaci)、クダアザミウマ科のカキクダアザミウマ(Ponticulothrips diospyrosi)、イネクダアザミウマ(Haplothrips aculeatus)、カメムシ目害虫、例えばセミ科のイワサキクサゼミ(Mogannia minuta)、アワフキムシ科のシロオビアワフキ(Aphrophora intermedia)、ツノゼミ科のトビイロツノゼミ(Machaerotypus sibiricus)、ヨコバイ科のフタテンヒメヨコバイ(Arboridia apicalis)、チャノミドリヒメヨコバイ(Empoasca onukii)、ツマグロヨコバイ(Nephotettix cincticeps)、イナズマヨコバイ(Recilia dorsalis)、ヒシウンカ科のヒシウンカ(Pentastiridius apicalis)、ウンカ科のヒメトビウンカ(Laodelphax striatellus)、トビイロウンカ(Nilaparvata lugens)、セジロウンカ(Sogatella furcifera)、シマウンカ科のシマウンカ(Nisia nervosa)、ハネナガウンカ科のサトウマダラウンカ(Kamendaka saccharivora)、コガラシウンカ科のレッドファンガスバック(Achilus flammeus)、ハゴロモ科のベッコウハゴロモ(Orosanga japonicus)、アオバハゴロモ科のトビイロハゴロモ(Mimophantia maritima)、キジラミ科のナシキジラミ(Cacopsylla pyrisuga)、ミカンキジラミ(Diaphorina citri)、ヒメキジラミ科のマンゴーキジラミ(Calophya mangiferae)、フィロキセラ科のブドウネアブラムシ(Daktulosphaira vitifoliae)、カサアブラムシ科のカラマツカサアブラムシ(Adelges laricis)、ハリモミヒノカサアブラムシ(Adelges tsugae)、アブラムシ科のエンドウヒゲナガアブラムシ(Acyrthosiphon pisum)、ワタアブラムシ(Aphis gossypii)、ユキヤナギアブラムシ(Aphis spiraecola)、ニセダイコンアブラムシ(Lipaphis erysimi)、モモアカアブラムシ(Myzus persicae)、ムギミドリアブラムシ(Schizaphis graminum)、ムギクビレアブラムシ(Rhopalosiphum padi)、コナジラミ科のチャトゲコナジラミ(Aleurocanthus camelliae)、ミカントゲコナジラミ(Aleurocanthus spiniferus)、タバココナジラミ(Bemisia tabaci)、シルバーリーフコナジラミ(Bemisia argentifolii)、オンシツコナジラミ(Trialeurodes vaporariorum)、ワタフキカイガラムシ科のオオワラジカイガラムシ(Drosicha corpulenta)、イセリアカイガラムシ(Icerya purchasi)、コナカイガラムシ科のパイナップルコナカイガラムシ(Dysmicoccus brevipes)、ミカンコナカイガラムシ(Planococcus citri)、クワコナカイガラムシ(Pseudococcus comstocki)、カタカイガラムシ科のツノロウムシ(Ceroplastes ceriferus)、カタカイガラモドキ科のカンシャカタカイガラモドキ(Aclerda takahashii)、マルカイガラムシ科のアカマルカイガラムシ(Aonidiella aurantii)、ナシマルカイガラムシ(Diaspidiotus perniciosus)、ヤノネカイガラムシ(Unaspis yanonensis)、カスミカメムシ科のターニッシュドプラントバック(Lygus lineolaris)、アカヒゲホソミドリカスミガメ(Trigonotylus caelestialium)、グンバイムシ科のツツジグンバイ(Stephanitis pyrioides)、ナシグンバイ(Stephanitis nashi)、カメムシ科のトゲシラホシカメムシ(Eysarcoris aeneus)、イネカメムシ(Lagynotomus elongatus)、ミナミアオカメムシ(Nezara viridula)、チャバネアオカメムシ(Plautia crossota)、マルカメムシ科のタイワンマルカメムシ(Megacopta cribraria)、ナガカメムシ科のカンシャコバネナガカメムシ(Cavelerius saccharivorus)、メダカナガカメムシ科のオオメダカナガカメムシ(Malcus japonicus)、ホシカメムシ科のアカホシカメムシ(Dysdercus cingulatus)、ホソヘリカメムシ科のホソクモヘリカメムシ(Leptocorisa acuta)、クモヘリカメムシ(Leptocorisa chinensis)、ヘリカメムシ科のオオクモヘリカメムシ(Anacanthocoris striicornis)、ヒメヘリカメムシ科のアカヒメヘリカメムシ(Rhopalus maculatus)、トコジラミ科のトコジラミ(Cimex lectularis)、コウチュウ目害虫、例えばコガネムシ科のドウガネブイブイ(Anomara cuprea)、ヒメコガネ(Anomara rufocuprea)、マメコガネ(Popillia japonica)、サイカブトムシ(Oryctes rhinoceros)、コメムシ科のトビイロナボソコメツキ(Agriotes ogurae)、オキナワカンシャクシコメツキ(Melanotus okinawensis)、マルクビクシコメツキ(Melanotus fortnumi)、カツオブシムシ科のヒメマルカツオブシムシ(Anthrenus verbasci)、ナガシンクイムシ科のオオナガシンクイムシ(Heterobostrychus hamatipennis)、シバンムシ科のジンサンシバンムシ(Stegobium paniceum)、ヒョウホンムシ科のヒメヒョウホンムシ(Pitinus clavipes)、コクヌスト科のコクヌスト(Tenebroides mauritanicus)、カッコウムシ科のアカアシホシカムシ(Necrobia rufipes)、ケシキスイ科のクリヤケシキスイ(Carpophilus hemipterus)、ホソヒラタムシ科のカブコブホソヒラタムシ(Ahasverus advena)、チビヒラタムシ科のサビカクムネヒラタムシ(Cryptolestes ferrugineus)、テントウムシ科のインゲンテントウ(Epilachna varivestis)、ニジュウヤホシテントウ(Henosepilachna vigintioctopunctata)、ゴミムシダマシ科のチャイロコメノゴミムシダマシ(Tenebrio molitor)、コクヌストモドキ(Tribolium castaneum)、ツチハンミョウ科のマメハンミョウ(Epicauta gorhami)、カミキリムシ科のツヤハダゴマダラカミキリ(Anoplophora glabripennis)、ブドウトラカミキリ(Xylotrechus pyrrhoderus)、マツノマダラカミキリ(Monochamus alternatus)、マメゾウムシ科のアズキゾウムシ(Callosobruchus chinensis)、ハムシ科のコロラドハムシ(Leptinotarsa decemlineata)、ウェスタンコーンルートワーム(Diabrotica virgifera)、ウリハムシ(Aulacophora femoralis)、ダイコンハムシ(Phaedon brassicae)、キスジノミハムシ(Phyllotreta striolata)、ミツギリゾウムシ科のアリモドキゾウムシ(Cylas formicarius)、ゾウムシ科のアルファルファタコゾウムシ(Hypera postica)、ヤサイゾウムシ(Listroderes costirostris)、イモゾウムシ(Euscepes postfasciatus)、イネゾウムシ科のイネゾウムシ(Echinocnemus bipunctatus)、イネミズゾウムシ(Lissorhoptrus oryzophilus)、オサゾウムシ科のコクゾウムシ(Sitophilus zeamais)、シバオサゾウムシ(Sphenophrus venatus)等、キクイムシ科のマツノキクイムシ(Tomicus piniperda)、ナガキクイムシ科のヤチダモノナガキクイムシ(Crossotarsus niponicus)、ヒラタキクイムシ科のヒラタキクイムシ(Lyctus brunneus)、ハエ目害虫、例えばガガンボ科のキリウジガガンボ(Tipula aino)、ケバエ科のラブバッグ(Plecia nearctica)、キノコバエ科のシイタケトンボキノコバエ(Exechia shiitakevora)、クロバネキノコバエ科のジャガイモクロバネキノコバエ(Pnyxia scabiei)、タマバエ科のダイズサヤタマバエ(Asphondylia yushimai)、ヘシアンバエ(Mayetiola destructor)、カ科のネッタイシマカ(Aedes aegypti)、アカイエカ(Culex pipiens pallens)、ブユ科のウシブユ(Simulium takahashii)、ユスリカ科のイネユスリカ(Chironomus oryzae)、アブ科のキンメアブ(Chrysops suavis)、ウシアブ(Tabanus trigonus)、ハナアブ科のハイジマハナアブ(Eumerus strigatus)、ミバエ科のミカンコミバエ(Bactrocera dorsalis)、オウトウハマダラミバエ(Euphranta japonica)、チチュウカイミバエ(Ceratitis capitata)、ハモグリバエ科のマメハモグリバエ(Liriomyza trifolii)、ナモグリバエ(Chromatomyia horticola)、キモグリバエ科のムギキモグリバエ(Meromyza nigriventris)、ショウジョウバエ科のオウトウショウジョウバエ(Drosophila suzukii)、キイロショウジョウバエ(Drosophila melanogaster)、ミギワバエ科のイネミギワバエ(Hydrellia griseola)、シラミバエ科のウマシラミバエ(Hippobosca equina)、フンバエ科のササカワフンバエ(Parallelpmma sasakawae)、ハナバエ科のタマネギバエ(Delia antiqua)、タネ
バエ(Delia platura)、ヒメイエバエ科のヒメイエバエ(Fannia canicularis)、イエバエ科のイエバエ(Musca domestica)、サシバエ(Stomoxys calcitrans)、ニクバエ科のセンチニクバエ(Sarcophaga peregrina)、ウマバエ科のウマバエ(Gasterophilus intestinalis)、ウシバエ科のウシバエ(Hypoderma lineatum)、ヒツジバエ科のヒツジバエ(Oestrus ovis)、チョウ目害虫、例えばコウモリガ科のコウモリガ(Endoclita excrescens)、ツヤコガ科のブドウツヤコガ(Antispila ampelopsia)、ボクトウガ科のゴマフボクトウ(Zeuzera leuconotum)、ハマキガ科のミダレカクモンハマキ(Archips fuscocupreanus)、リンゴコカクモンハマキ(Adoxophyes orana fasciata)、ナシヒメシンクイ(Grapholita molesta)、チャハマキ(Homona magnanima)、マメシンクイガ(Leguminivora glycinivorella)、コドリンガ(Cydia pomonella)、ホソハマキ科のブドウホソハマキ(Eupoecilia ambiguella)、ミノガ科のクロツヤミノガ(Bambalina sp.)、チャミノガ(Eumeta minuscula)、ヒロズコガ科のコクガ(Nemapogon granella)、イガ(Tinea translucens)、チビガ科のナシチビガ(Bucculatrix pyrivorella)、ハモグリガ科のモモハモグリガ(Lyonetia clerkella)、ホソガ科のチャノホソガ(Caloptilia theivora)、キンモンホソガ(Phyllonorycter ringoniella)、コハモグリガ科のミカンハモグリガ(Phyllocnistis citrella)、アトヒゲコガ科のネギコガ(Acrolepiopsis sapporensis)、コナガ科のコナガ(Plutella xylostella)、スガ科のリンゴスガ(Yponomeuta orientalis)、メムシガ科のリンゴヒメシンクイ(Argyresthia conjugella)、スカシバガ科のブドウスカシバ(Nokona regalis)、キバガ科のジャガイモガ(Phthorimaea operculella)、バクガ(Sitotroga cerealella)、ワタアカミムシガ(Pectinophora gossypiella)、シンクイガ科のモモシンクイガ(Carposina sasakii)、マダラガ科のリンゴハマキクロバ(Illiberis pruni)、イラガ科のイラガ(Monema flavescens)、ツトガ科のツトガ(Ancylolomia japonica)、ニカメイガ(Chilo suppressalis)、コブノメイガ(Cnaphalocrocis medinalis)、アワノメイガ(Ostrinia furnacalis)、ヨーロピアンコーンボーラー(Ostrinia nubilalis)、メイガ科のスジマダラメイガ(Cadra cautella)、ハチノスツヅリガ(Galleria mellonella)、トリバガ科のブドウトリバ(Nippoptilia vitis)、アゲハチョウ科のナミアゲハ(Papilio xuthus)、シロチョウ科のモンシロチョウ(Pieris rapae)、セセリチョウ科のイチモンジセセリ(Parnara guttata)、シャクガ科のヨモギエダシャク(Ascotis selenaria)、カレハガ科のマツカレハ(Dendrolimus spectabilis)、オビカレハ(Malacosoma neustrium testaceum)、スズメガ科のエビガラスズメ(Agrius convolvuli)、ドクガ科のチャドクガ(Arna pseudoconspersa)、マイマイガ(Lymantria dispar)、ヒトリガ科のアメリカシロヒトリ(Hyphantria cunea)、ヤガ科のタマナヤガ(Agrotis ipsilon)、タマナギンウワバ(Autographa nigrisigna)、オオタバコガ(Helicoverpa armigera)、コーンイヤーワーム(Helicoverpa zea)、タバコバドワーム(Heliothis virescens)、シロイチモジヨトウ(Spodoptera exigua)、ハスモンヨトウ(Spodoptera litura)、ハチ目害虫、例えばミフシハバチ科のチュウレンジハバチ(Arge pagana)、ハバチ科のクリハバチ(Apethymus kuri)、カブラハバチ(Athalia rosae ruficornis)、タマバチ科のクリタマバチ(Dryocosmus kuriphilus)、スズメバチ科のキイロスズメバチ(Vespa simillima xanthoptera)、アリ科のヒアリ(Solenopsis invicta)、ハキリバチ科のバラハキリバチ(Megachile nipponica)、トビムシ目害虫、例えばマルトビムシ科のキボシマルトビムシ(Bourletiella hortensis)、シミ目害虫、例えばシミ科のセイヨウシミ(Lepisma saccharina)、ヤマトシミ(Ctenolepisma villosa)、ゴキブリ目害虫、例えばゴキブリ科のワモンゴキブリ(Periplaneta americana)、チャバネゴキブリ科のチャバネゴキブリ(Blattella germanica)、シロアリ目害虫、例えばレイビシロアリ科のアメリカカンザイシロアリ(Incisitermes minor)、ミゾガラシロアリ科のイエシロアリ(Coptotermes formosanus)、シロアリ科のタイワンシロアリ(Odontotermes formosanus)、チャタテムシ目害虫、例えばコチャタテ科のコチャタテ(Trogium pulsatorium)、コナチャタテ科のウスグロチャタテ(Liposcelis corrodens)、ハジラミ目害虫、例えばトリハジラミ科のニワトリナガハジラミ(Lipeurus caponis)、ケモノハジラミ科のウシハジラミ(Damalinia bovis)、シラミ目害虫、例えばケモノジラミ科のブタジラミ(Haematopinus suis)、ヒトジラミ科のヒトジラミ(Pediculus humanus)、ケモノホソジラミ科のイヌジラミ(Linognathus setosus)、ケジラミ科のケジラミ(Pthirus pubis)、植物寄生性ダニ類、例えばハシリダニ科のムギダニ(Penthaleus major)、ホコリダニ科のシクラメンホコリダニ(Phytonemus pallidus)、チャノホコリダニ(Polyphagotarsonemus latus)、シラミダニ科のシラミダニの一種(Siteroptes sp.)、ヒメハダニ科のブドウヒメハダニ(Brevipalpus lewisi)、ケナガハダニ科のナミケナガハダニ(Tuckerella pavoniformis)、ハダニ科のアンズアケハダニ(Eotetranychus boreus)、ミカンハダニ(Panonychus citri)、リンゴハダニ(Panonychus ulmi)、ナミハダニ(Tetranychus urticae)、カンザワハダニ(Tetranychus kanzawai)、ナガクダフシダニ科のマツフシダニ(Trisetacus pini)、フシダニ科のミカンサビダニ(Aculops pelekassi)、ナシサビダニ(Epitrimerus pyri)、シトラスラストマイト(Phyllocoptruta oleivora)、ハリナガフシダニ科のイヌツゲフシダニ(Diptacus crenatae)、コナダニ科のムギコナダニ(Aleuroglyphus ovatus)、ケナガコナダニ(Tyrophagus putrescentiae)、ロビンネダニ(Rhizoglyphus robini)を挙げることができるが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。上記害虫のうち、特に、アザミウマ目害虫、コウチュウ目害虫、ハエ目、チョウ目などの土壌害虫を本発明により好適に防除できる。
本発明の農薬製剤組成物により防除することのできる雑草としては、アカバナ科雑草、例えばオオマツヨイグサ(Oenothera erythrosepala)、コマツヨイグサ(Oenothera laciniata)、キンポウゲ科雑草、例えばトゲミノキツネノボタン(Ranunculus muricatus)、イボミキンポウゲ(Ranunculus sardous)、タデ科雑草、例えばソバカズラ(Polygonum convolvulus)、サナエタデ(Polygonum lapathifolium)、アメリカサナエタデ(Polygonum pensylvanicum)、ハルタデ(Polygonum persicaria)、ナガバギシギシ(Rumex crispus)、エゾノギシギシ(Rumex obtusifolius)、イタドリ(Poligonum cuspidatum)、ペンシルバニアスマートウィード(Polygonum pensylvanicum)、イヌタデ(Persicaria longiseta)、オオイヌタデ(Persicaria lapathifolia)、タニソバ(Persicaria nepalensis)、スベリヒユ科雑草、例えばスベリヒユ(Portulaca oleracea)、ナデシコ科雑草、例えばハコベ(Stellaria media)、オランダミミナグサ(Cerastium glomeratum)、ノミノフスマ(Stellaria alsine)、オオツメクサ(Spergula arvensis)、ウシハコベ(Stellaria aquatica)、アカザ科雑草、例えばシロザ(Chenopodium album)、ホウキギ(Kochia scoparia)、アカザ(Chenopodium album)、コアカザ(Chenopodium ficifolium)、ヒユ科雑草、例えばアオゲイトウ(Amaranthus retroflexus)、ホナガアオゲイトウ(Amaranthus hybridus)、オオホナガアオゲイトウ(Amaranthus palmeri)、ハリビユ(Amaranthus spinosus)、ホソバイヌビユ(Amaranthus rudis)、ヒメシロビユ(Amaranthus albus)、アオビユ(Amaranthus viridus)、イヌビユ(Amaranthus lividus)、アブラナ科雑草、例えばワイルドラディッシュ(Raphanus raphanistrum)、ノハラガラシ(Sinapis arvensis)、ナズナ(Capsellabursa pastoris)、マメグンバイナズナ(Lepidium virginicum)、グンバイナズナ(Thlaspi arvense)、クジラグサ(Descurarinia sophia)、イヌガラシ(Rorippa indica)、スカシタゴボウ(Rorippa islandica)、カキネガラシ(Sisymnrium officinale)、タネツケバナ(Cardamine flexuosa)、オランダガラシ(Nasturtium officinale)、イヌナズナ(Draba nemorosa)、マメ科雑草、例えばアメリカツノクサネム(Sesbania exaltata)、エビスグサ(Cassia obtusifolia)、フロリダベガーウィード(Desmodium tortuosum)、シロツメクサ(Desmodium tortuosum)、オオカラスノエンドウ(Vicia sativa)、コメツブウマゴヤシ(Medicago lupulina)、スズメノエンドウ(Vicia hirsuta)、ヤハズソウ(Kummerowia striata)、ウマゴヤシ(Medicago polymorpha)、カラスノエンドウ(Vicia angustifolia)、クサネム(Aeschynomene indica)、アオイ科雑草、例えばイチビ(Abutilon theophrasti)、アメリカキンゴジカ(Sida spinosa)、スミレ科雑草、例えばフィールドパンジー(Viola arvensis)、ワイルドパンジー(Viola tricolor)、アカネ科雑草、例えばヤエムグラ(Galium aparine)、ヒルガオ科雑草、例えばアメリカアサガオ(Ipomoea hederacea)、マルバアサガオ(Ipomoea purpurea)、マルバアメリカアサガオ(Ipomoea hederacea var integriuscula)、マメアサガオ(Ipomoea lacunosa)、セイヨウヒルガオ(Convolvulus arvensis)、ノアサガオ(Ipomoea indica)、マルバルコウ(Ipomoea coccinea)、ホシアサガオ(Ipomoea triloba)、シソ科雑草、例えばヒメオドリコソウ(Lamium purpureum)、ホトケノザ(Lamium amplexicaule)、ヤブチョロギ(Stachys arvensis)、ナス科雑草、例えばシロバナチョウセンアサガオ(Datura stramonium)、イヌホオズキ(Solanum nigrum)、センナリホオズキ(Physalis angulata)、アメリカイヌホオズキ(Solanum americanum)、ワルナスビ(Solanum carolinense)、ゴマノハグサ科雑草、例えばオオイヌノフグリ(Veronica persica)、タチイヌノフグリ(Veronica arvensis)、フラサバソウ(Veronica hederaefolia、キク科雑草、例えばタカサブロウ(Eclipta prostrata)、タウコギ(Bidens tripartita)、オナモミ(Xanthium pensylvanicum)、野生ヒマワリ(Helianthus annuus)、カミツレ(Matricaria chamomilla)、イヌカミツレ(Matricaria perforataorinodora)、コーンマリーゴールド(Chrysanthemum segetum)、コシカギク(Matricaria matricarioides)、ブタクサ(Ambrosia artemisiifolia)、オオブタクサ(Ambrosia trifida)、ヒメムカシヨモギ(Erigeron canadensis)、ヨモギ(Artemisia princeps)、セイタカアワダチソウ(Solidago altissima)、セイヨウタンポポ(Taraxacum officinale)、カミツレモドキ(Anthemis cotula)、エゾノキツネアザミ(Breea setosa)、ノゲシ(Sonchus oleraceus)、キクイモ(Helianthus tuberosus)、セイヨウトゲアザミ(Cirsium arvense)、アメリカセンダングサ(Bidens frondosa)、コセンダングサ(Bidens pilosa)、ヤグルマギク(Centurea cyanus)、アメリカオニアザミ(Cirsium vulgare)、トゲチシャ(Lactuca scariola)、アラゲハンゴンソウ(Rudbeckia hirta)、オオハンゴンソウ(Rudbeckia laciniata)、ヤエザキオオハンゴンソウ(Rudbeckia laciniata var. hortensis Bailey)、ノボロギク(Senecio vulgais)、オオアザミ(Silybum marianum)、オニノゲシ(Sonchus asper)、タイワンハチジョウナ(Sonchus arvensis)、ホソバオカヒジキ(Salsola kali)、ナルトサワギク(Senecio madagascariensis)、オオキンケイギク(Coreopsis lanceolata)、ムラサキ科雑草、例えばワスレナグサ(Myosotis arvensis)、ガガイモ科雑草、例えばオオトウワタ(Asclepias syriaca)、トウダイグサ科雑草、例えばトウダイグサ(Euphorbia helioscopia)、オオニシキソウ(Euphorbia maculata)、エノキグサ(Acalypha australis)、フウロソウ科雑草、例えばアメリカフウロ(Geranium carolinianum)、カタバミ科雑草、例えばムラサキカタバミ(Oxalis corymbosa)、ウリ科雑草、例えばアレチウリ(Sicyos angulatus)、イネ科雑草、例えばタイヌビエ(Echinochloa oryzicola)、アゼガヤ(Leptochloa chinensis)、チゴザサ(Isachne globosa)、キシュウスズメノヒエ(Paspalum distichum)、サヤヌイカグサ(Leersia sayanuka)、エゾノサヤヌカグサ(Leersia oryzoides)、イヌビエ(Echinochloa crus−galli)、エノコログサ(Setaria viridis)、アキノエノコログサ(Setaria faberi)、メヒシバ(Digitaria sanguinalis)、オヒシバ(Eleusine indica)、スズメノカタビラ(Poa annua)、ブラックグラス(Alopecurus myosuroides)、カラスムギ(Avena fatua)、セイバンモロコシ(Sorghum halepense)、シバムギ(Agropyron repens)、ウマノチャヒキ(Bromus tectorum)、ギョウギシバ(Cynodone dactylon)、オオクサキビ(Panicum dichotomiflorum)、テキサスパニカム(Panicum texanum)、シャターケーン(Sorghum vulgare)、スズメノテッポウ(Alopecurus geniculatus)、ネズミムギ(Lolium multiflorum)、リジッドライグラス(Lolium rigidum)、キンエノコロ(Setaria glauca)、カズノコグサ(Beckmannia syzigachne)、ツユクサ科雑草、例えばツユクサ(Commelina communis)、イボクサ(Murdannia keisak)、トクサ科雑草、例えばスギナ(Equisetum arvense)、ケシ科雑草、例えばヒナゲシ(Papaver rhoeas)、カヤツリグサ科雑草、例えばコゴメガヤツリ(Cyperus iria)、ハマスゲ(Cyperus rotundus)、キハマスゲ(Cyperus esculentus)、タマガヤツリ(Cyperus difformis)、ホタルイ(Scirpus hotarui)、マツバイ(Eleocharis acicularis)、ミズガヤツリ(Cyperus serotinus)、クログワイ(Eleocharis kuroguwai)、ヒデリコ(Fimbristylis miliacea)、ヒナガヤツリ(Cyperus flaccidus)、アゼガヤツリ(Cyperus globosus)、サンカクイ(Scirpus juncoides)、タイワンヤマイ(Scirpus wallichii)、シズイ(Scirpus nipponicus)、テンツキ(Fimbristylis autumnalis)、フトイ(Scirpus tabernaemontani)、ゴマノハグサ科雑草、例えばアゼナ(Lindernia procumbens)、アメリカアゼナ(Lindernia dubia)、アブノメ(Dopatrium junceum)、オオアブノメ(Gratiola japonica)、アゼトウガラシ(Lindernia angustifolia)、キクモ(Limnophila sessiliflora)、ミソハギ科雑草、例えばキカシグサ(Rotala indica)
、ヒメミソハギ(Ammannia multiflora)、ミゾハコベ科雑草、例えばミゾハコベ(Elatine triandra)、コナギ(Monochoria vaginalis)、ミズアオイ(Monochoria korsakowii)、アメリカコナギ(Heteranthera limosa)、オモダカ科雑草、例えばウリカワ(Sagittaria pygmaea)、オモダカ(Sagittaria trifolia)、ヘラオモダカ(Alisma canaliculatum)、アキナシ(Sagittaria aginashi)、ヒルムシロ科雑草、例えばヒルムシロ(Potamogeton distinctus)、ホシクサ科雑草、例えばホシクサ(Eriocaulon cinereum)、セリ科雑草、例えばセリ(Oenanthe javanica)などを挙げることができるが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
さらに、本発明の農薬製剤組成物により、例えば、堤防ののり面、河川敷、道路の路肩及びのり面、鉄道敷、公園緑地、グランド、駐車場、空港、工場及び貯蔵設備等の工業施設用地、休耕地、あるいは、市街の有休地等の雑草の生育を制御する必要のある非農耕地、あるいは、樹園地、牧草地、芝生地、林業地等に発生する広範囲の雑草を除草できる。また本発明の農薬製剤組成物により、防除できる対象として河川、水路、運河、貯水池等に発生するシャジクモ科、例えばシャジクモ(Chara braunii)、ウキクサ科、例えばウキクサ(Spirodela polyrhiza)、タイ類、例えばイチョウウキゴケ(Ricciocarpus natans)、ホシミドロ科、例えばアオミドロ(Spirogyra arcla)、ミズアオイ科、例えばホテイアオイ(Eichhornia crassipes)、サンショウモ科、例えばアカウキクサ(Azolla imbricata)、オオオアカウキクサ(Azolla japonica)、サンショウモ(Salvinia natanas)、サトイモ科、例えばボタンウキクサ(Pistia stratiotes)、アリノトウグサ科、例えばオオフサモ(Myriophyllum aquaticum)などを挙げることができるが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
なお、本発明における「生物農薬糸状菌固体培養物」及び「酢酸吸着物」は、いずれも単に状態を示すことにより構造を特定しているにすぎず、製造方法によって生産物を特定したものではない。また、これらの物の構造を前記以外で特定するための作業や解析を行うことは過大な経済的支出や時間を要するものである。
以下、本発明の実施例について述べるが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではなく、本発明の技術的思想内においてこれらの様々な変形が可能である。
(各種糸状菌胞子の酢酸による菌糸生育促進効果試験)
無機塩培地(0.2質量%NaNO、0.1質量%KHPO、0.02質量%KCl、0.02質量%MgSO・7HO)に酢酸を所定濃度添加したものを供試培地とした。トリコデルマ・アスペレロイデス SKT−1株、トリコデルマ・ハルジアナム T−22株、及びトリコデルマ・ハマタム NBRC 31932株の各糸状菌について、胞子懸濁液(1×10胞子/ml)0.5mlを、供試培地50mlを含む100ml容三角フラスコに植菌し、振とう培養(27℃、120rpm、3日間)した。培養後、各菌株の菌糸生育状況を達観調査した。これらの試験結果を表1に示した。
また、同様の試験をタラロマイセス・フラバス(flavus) SAY−Y−94−01株及びメタリジウム・アニソプリエ(anisopliae) SMZ−2000株についても行った。
なお、トリコデルマ・アスペレロイデス SKT−1株は、エコホープ(登録商標、クミアイ化学工業株式会社製)の商品名で農薬として販売されている。トリコデルマ・ハルジアナム T−22株は、トリコデソイル(登録商標、アリスタライフサイエンス株式会社製)の商品名で土壌改良材として販売されている。トリコデルマ・ハマタム NBRC 31932株は、独立行政法人製品評価技術基盤機構より分譲された。タラロマイセス・フラバス SAY−Y−94−01株は、タフブロック(登録商標、出光興産株式会社製)の商品名で農薬として販売されている。メタリジウム・アニソプリエ SMZ−2000株は、パイレーツ粒剤(登録商標、アリスタライフサイエンス株式会社製)の商品名で農薬として販売されている。
Figure 0006920283
この結果、トリコデルマ属菌胞子では0.15〜0.3質量%程度の酢酸濃度で菌糸生育が認められなくなり、つまり、胞子であっても、一定濃度以上の酢酸を単純に混合すると生育が困難であることが示された。また、タラロマイセス・フラバス SAY−Y−94−01株及びメタリジウム・アニソプリエ SMZ−2000株の胞子も、各酢酸濃度における菌糸成育状況に多少の相違はあるが、概ねトリコデルマ属菌と同様の結果であった。
(農薬製剤組成物の保存安定性試験)
酢酸を配合した農薬製剤組成物として、本発明品として酢酸原末被覆製剤及び酢酸直噴製剤、比較品としてSKT−1株液剤(商品名:「エコホープ」、クミアイ化学工業株式会社製)に酢酸を15体積%混用した製剤の3製剤を作製した。酢酸原末被覆製剤は、酢酸をホワイトカーボンに吸着して15質量%の原末 とし、SKT−1株大麦種子培地培養物(大麦種子(品種:ハヤドリ2)8g、YG培地(0.3質量%酵母エキス、2.0質量%グルコース)8mlを含む100ml容三角フラスコにSKT−1株胞子懸濁液(1×10胞子/ml)0.5mlを植菌し、25℃で8日間静置培養した後、一晩自然風乾させたもの。以下、SKT−1株固体培養物ともいう):前記原末=99:1(質量比)の割合で、ポリ袋内でよく混合することにより被覆した。酢酸直噴製剤は、酢酸を水に希釈して15質量%の溶液 とし、SKT−1株固体培養物:前記溶液=99:1(質量比)の割合で、ポリ袋内でSKT−1株固体培養物を振り混ぜながら前記溶液を噴霧することにより酢酸を吸着した。作製後、製剤をアルミ袋包装し、5℃で保管し、0日後(初期値)、1日後及び7日後、希釈平板法により製剤中生菌数を測定した。この試験結果を表2に示した。
Figure 0006920283
この結果、本発明品である糸状菌固体培養物の酢酸原末被覆製剤及び酢酸直噴製剤は製造7日後においても一定程度糸状菌が生存しているのに対し、糸状菌液剤に単純に酢酸を混合した比較品では、製造直後(初期値)の生菌数も本発明品より少なく、製造1日後で既に糸状菌の生存が認められなかった。
(農薬製剤組成物のキュウリ白絹病防除効果試験)
キュウリ白絹病菌(Sclerotium rolfsii)をPDA平板培地で前培養後、含菌寒天片を土壌ふすま培地(砂壌土2.5kg、ふすま2.0kg、酵母エキス3g、グルコース20g、蒸留水1L)に混和し、27℃で7日間培養した。この接種源と土壌(滅菌砂壌土:園芸培土(商品名:「くみあいニッピ園芸培土1号」、日本肥糧株式会社製)=1:1(体積比))を1:5(体積比)の割合でよく混和し、湿室(27℃、暗所)に一晩放置したものを汚染土壌とした。この汚染土壌約15mlをプラスチックカップ(径6cm)で育苗した子葉期キュウリ(品種:日支)の株元に敷き詰めることで接種した。接種後、実施例2の酢酸原末被覆製剤及び酢酸直噴製剤とSKT−1株固体培養物はキュウリの株元に500g/m相当を散布し、SKT−1株液剤はSKT−1株液剤:水=1:14(質量比)の割合で希釈した散布液をキュウリの株元に3L/m相当を灌注し、トルクロホスメチル水和剤(商品名:「リゾレックス水和剤」(登録商標)、住友化学株式会社製)はトルクロホスメチル水和剤:水=1:999(質量比)の割合で希釈した散布液をキュウリの株元に3L/m相当を灌注した。薬剤処理後、湿室(27℃、暗所)内で3日間管理した後、発病の有無を調査し、以下の計算式により防除価を算出した。この試験結果を表3に示した。
防除価=(1−処理区の発病株率/無処理区の発病株率)×100
Figure 0006920283
この結果、本発明品の酢酸原末被覆製剤及び酢酸直噴製剤は、キュウリ白絹病に対して有機リン系殺菌剤であるトルクロホスメチル水和剤と同程度の防除効果を示すこと、及び、SKT−1株固体培養物やSKT−1株液剤よりも高い防除効果を示すことが明らかとなった。
(農薬製剤組成物の処理量の違いによるキュウリ白絹病防除効果試験)
実施例3と同様の方法により、酢酸原末被覆製剤のキュウリ白絹病防除効果試験を実施した。なお、酢酸原末被覆製剤散布量は実施例3の倍量で実施した。この試験結果を実施例3のデータと比較したものを表4に示した。
Figure 0006920283
この結果、本発明品の酢酸原末被覆製剤の処理量を倍に増加させてもキュウリ白絹病に対する充分な防除効果が認められたが、処理量依存的な防除効果の向上は認められなかった。
(農薬製剤組成物の酢酸配合量の違いによる保存安定性、キュウリ白絹病防除)
酢酸をホワイトカーボンに吸着して50質量%、15質量%又は5質量%の原末とし、SKT−1株固体培養物:前記原末=99:1(質量比)の割合で、ポリ袋内でよく混合することにより被覆し、酢酸配合量が0.5質量%、0.15質量%又は0.05質量%の酢酸原末被覆製剤をそれぞれ作製した。4℃で1週間保管後、製剤中生菌数及びキュウリ白絹病防除効果を調査した。実施例2と同様の方法により製剤中生菌数を、実施例3と同様の方法によりキュウリ白絹病防除効果を調査した。製剤中生菌数の試験結果を表5、キュウリ白絹病防除効果の試験結果を表6に示した。
Figure 0006920283
Figure 0006920283
この結果、酢酸配合量が0.05〜0.5質量%では保存中の大幅な菌数低下は認められず、また、キュウリ白絹病防除効果もトルクロホスメチル水和剤と同程度であることが明らかとなった。
(農薬製剤組成物のキュウリ苗立枯病(リゾクトニア菌)防除効果)
キュウリ苗立枯病菌(Rhizoctonia solani AG−4)をPDA平板培地で前培養後、含菌寒天片を土壌ふすま培地に混和し、27℃で7日間培養した。この接種源と土壌(滅菌砂壌土:園芸培土=1:1(体積比))を1:50(体積比)の割合でよく混和し、湿室(27℃、暗所)に一晩放置したものを汚染土壌とした。角鉢(9cm四方)に滅菌川砂200ml、汚染土壌100mlを順に充填した。なお、無接種区は、汚染土壌の代わりに、土壌ふすま培地:土壌=1:50(体積比)で混和したもの100mlを充填した。実施例2の酢酸原末被覆製剤(酢酸配合量0.15%)の土壌混和は、汚染土壌を角鉢へ充填前、汚染土壌100mlと酢酸原末被覆製剤8.1g(1000g/m相当)をポリ袋内で混和し、角鉢に充填、灌水した後、キュウリ(品種:日支)を播種した。酢酸原末被覆製剤の表層散布は、灌水後、キュウリ種子を汚染土壌に播種後、500g/m相当を土壌表層に均一に散布した。比較として、トルクロホスメチル水和剤:水=1:499(質量比)の割合で希釈した散布液3L/m相当を播種前に土壌灌注処理した。薬剤処理後は、湿室(27℃、暗所)内で一晩静置後、温室内で管理した(頭上灌水)。接種8日後、以下の発病指数の基準にしたがって指数調査し、また、以下の数式により発病度、補正発病度及び防除価を算出した。この試験結果を表7に示した。
<発病指数>
0:発病なし
1:生育異常
2:枯死又は未出芽
発病度=Σ(程度別発病苗数×指数)/(調査苗数×2)×100
補正発病度=各区の平均発病度−無接種区の平均発病度
防除価=(1−処理区の補正発病度/無処理区の補正発病度)×100
Figure 0006920283
この結果、本発明品の酢酸原末被覆製剤は、キュウリ苗立枯病(リゾクトニア菌)に対して土壌混和処理及び土壌表層処理のいずれでもトルクロホスメチル水和剤と同程度の防除効果を示すことが明らかとなった。
(農薬製剤組成物のキュウリ苗立枯病(ピシウム菌)防除効果)
キュウリ苗立枯病菌(Pythium aphanidermatum)をPDA平板培地で前培養後、含菌寒天片を土壌ふすま培地に混和し、27℃で7日間培養した。この接種源と土壌(滅菌砂壌土:園芸培土=1:1(体積比))を1:300(体積比)の割合でよく混和し、湿室(27℃、暗所)に一晩放置したものを汚染土壌とした。角鉢(9cm四方)に滅菌川砂200ml、汚染土壌100mlを順に充填した。なお、無接種区は、汚染土壌の代わりに、土壌ふすま培地:土壌=1:300(体積比)で混和したもの100mlを充填した。実施例2の酢酸原末被覆製剤(酢酸配合量0.15質量%)の土壌混和は、汚染土壌を角鉢へ充填前、汚染土壌100mlと酢酸原末被覆製剤4.1g(500g/m相当)をポリ袋内で混和し、角鉢に充填、灌水した後、キュウリ(品種:日支)を播種した。ヒドロキシイソキサゾール液剤(商品名:「タチガレン液剤」(登録商標)、三井化学アグロ株式会社製)はヒドロキシイソキサゾール液剤:水=1:499(体積比)の割合で希釈した散布液3L/m相当を播種後に土壌灌注処理した。薬剤処理後は、湿室(27℃、暗所)内で一晩静置後、温室内で管理した。接種12日後、以下の発病指数の基準にしたがって指数調査し、また、以下の数式により発病度、補正発病度及び防除価を算出した。この試験結果を表8に示した。
<発病指数>
0:発病なし
1:生育異常
2:枯死又は未出芽
発病度=Σ(程度別発病苗数×指数)/(調査苗数×2)×100
補正発病度=各区の平均発病度−無接種区の平均発病度
防除価=(1−処理区の補正発病度/無処理区の補正発病度)×100
Figure 0006920283
この結果、本発明品の酢酸原末被覆製剤を土壌混和処理することにより、キュウリ苗立枯病(ピシウム菌)に対してヒドロキシイソキサゾール液剤と同程度の防除効果を示すことが明らかとなった。
(農薬製剤組成物の各種穀物培地の違いによるキュウリ白絹病防除効果)
供試穀物として、米種子(品種:キヌヒカリ)、小麦種子(品種:農林61号)、大麦種子(品種:ハヤドリ2)、大豆種子(品種:エンレイ)、米籾殻、小麦糠(ふすま)を用いた。各種穀物8g、YG培地(0.3質量%酵母エキス、2.0質量%グルコース)8mlを含む100ml容三角フラスコにSKT−1株胞子懸濁液(1×10胞子/ml)0.5mlを植菌し、25℃で8日間静置培養した。培養後は、一晩自然風乾させた後、SKT−1株培養物と、酢酸をホワイトカーボンに吸着させ酢酸を15質量%含有した原末を99:1(質量比)の割合で、ポリ袋内でよく混合することにより被覆し、酢酸原末被覆製剤を作製した。これら製剤について、実施例3と同様の方法によりキュウリ白絹病防除効果を調査した。この試験結果を表9に示した。
Figure 0006920283
この結果、各種穀物を固体培地として得られたSKT−1株固体培養物と酢酸を含有する製剤は、いずれもキュウリ白絹病に対してトルクロホスメチル水和剤同程度以上の防除効果を示すことが明らかとなった。
本発明を要約すれば、以下の通りである。
本発明は、病害虫及び/又は雑草に対する防除作用、並びに、植物の成長調整作用を有する農薬活性成分である生物農薬糸状菌が酢酸により高活性化された微生物農薬製剤組成物において、長期保存可能な微生物農薬製剤組成物、その製造方法及びその使用による病害虫や雑草の防除方法、植物成長調整方法等を提供することを目的とする。
そして、穀物の種子、その外皮、糠、精白物から選ばれる1以上を固体培地とした生物農薬糸状菌固体培養物と、酢酸を含有してなる農薬製剤組成物を使用することで、上記課題を解決する。
本発明で国際寄託されている微生物の受託番号を下記に示す。
(1)トリコデルマ・アスペレロイデス(Trichoderma asperelloides) SKT−1株(FERM BP−16510)。
Figure 0006920283

Claims (23)

  1. 穀物の種子、その外皮、糠、精白物から選ばれる1以上を固体培地としたメタリジウム(Metarhizium)属、タラロマイセス(Talaromyces)属、トリコデルマ(Trichoderma)属のいずれかに属する菌である生物農薬糸状菌固体培養物と、酢酸を含有してなる農薬製剤組成物。
  2. 生物農薬糸状菌が、病害虫及び/又は雑草に対する防除作用、並びに、植物成長調整作用を有する糸状菌である請求項1に記載の農薬製剤組成物。
  3. 病害虫及び/又は雑草に対する防除作用、並びに、植物成長調整作用を有する糸状菌が、トリコデルマ属菌である請求項に記載の農薬製剤組成物。
  4. トリコデルマ属菌が、アスペレロイデス(asperelloides)種菌、アスペレラム(asperellum)種菌、アトロビリデ(atroviride)種菌、ハマタム(hamatum)種菌、ハルジアナム(harzianum)種菌、コニンギ(koningii)種菌のいずれかである請求項に記載の農薬製剤組成物。
  5. トリコデルマ属菌が、アスペレロイデス種菌である請求項に記載の農薬製剤組成物。
  6. アスペレロイデス種菌が、トリコデルマ・アスペレロイデス(Trichoderma asperelloides) SKT−1株(FERM BP−16510)である請求項に記載の農薬製剤組成物。
  7. 農薬製剤組成物中1g中に生物農薬糸状菌が10〜1010CFU(Colony Forming Unit)含まれることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の農薬製剤組成物。
  8. 固体培地が、穀物の種子の精白物である請求項1〜7のいずれか1項に記載の農薬製剤組成物。
  9. 穀物が、イネ科穀物である請求項1〜8のいずれか1項に記載の農薬製剤組成物。
  10. イネ科穀物が、大麦である請求項に記載の農薬製剤組成物。
  11. 酢酸の含量が、農薬製剤組成物中0.01〜1質量%である請求項1〜10のいずれか1項に記載の農薬製剤組成物。
  12. 粒状農薬製剤組成物であって、固体培地が粒状物であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の農薬製剤組成物。
  13. 酢酸が、鉱物質微粉に酢酸が吸着されてなる酢酸吸着物である請求項12に記載の農薬製剤組成物。
  14. 鉱物質微粉が、含水非晶質二酸化珪素である請求項13に記載の農薬製剤組成物。
  15. 酢酸吸着物の含量が、農薬製剤組成物中0.5〜2質量%である請求項13又は14に記載の農薬製剤組成物。
  16. メタリジウム(Metarhizium)属、タラロマイセス(Talaromyces)属、トリコデルマ(Trichoderma)属のいずれかに属する菌である生物農薬糸状菌を、穀物の種子、その外皮、糠、精白物から選ばれる1以上を固体培地として用いて固体培養し、培養した生物農薬糸状菌が固体培地に付着する生物農薬糸状菌固体培養物を得た後、酢酸が農薬製剤組成物中0.01〜1質量%の割合で含有するように該培養物に酢酸を添加することを特徴とする農薬製剤組成物の製造方法。
  17. 農薬製剤組成物が粒状物であって、固体培地が粒状物であることを特徴とする請求項16に記載の方法。
  18. 生物農薬糸状菌固体培養物の表面に、酢酸又は酢酸を水もしくは有機溶媒で希釈した溶液を噴霧することにより酢酸を担持させることを特徴とする請求項16又は17に記載の方法。
  19. 酢酸を鉱物質微粉に吸着させ、生物農薬糸状菌固体培養物の表面に該吸着物を被覆することを特徴とする請求項17に記載の方法。
  20. 鉱物質微粉が、含水非晶質二酸化珪素である請求項19に記載の方法。
  21. 請求項1〜15のいずれか1項に記載の農薬製剤組成物を、植物の苗、苗木又は種子に施用し、該植物を栽培することを特徴とする、雑草、病害、害虫から選ばれる1以上の防除及び/又は植物成長調整方法。
  22. 請求項1〜15のいずれか1項に記載の農薬製剤組成物を、植物を栽培する土壌に施用することを特徴とする、雑草、病害、害虫から選ばれる1以上の防除及び/又は植物成長調整方法。
  23. 土壌1mあたり農薬製剤組成物を5〜1000g施用することを特徴とする請求項22に記載の方法。
JP2018514509A 2016-04-28 2017-04-17 微生物農薬製剤組成物、その製造方法及び使用方法 Active JP6920283B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016091275 2016-04-28
JP2016091275 2016-04-28
PCT/JP2017/015504 WO2017188049A1 (ja) 2016-04-28 2017-04-17 微生物農薬製剤組成物、その製造方法及び使用方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2017188049A1 JPWO2017188049A1 (ja) 2019-05-23
JP6920283B2 true JP6920283B2 (ja) 2021-08-18

Family

ID=60160382

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018514509A Active JP6920283B2 (ja) 2016-04-28 2017-04-17 微生物農薬製剤組成物、その製造方法及び使用方法

Country Status (6)

Country Link
JP (1) JP6920283B2 (ja)
KR (1) KR102455374B1 (ja)
CN (1) CN109219352B (ja)
AR (1) AR108253A1 (ja)
TW (1) TWI731069B (ja)
WO (1) WO2017188049A1 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20210400891A1 (en) * 2018-08-02 2021-12-30 Drexel University An Urban In-Home System for Growing Fruits and Vegetables
KR102193709B1 (ko) 2019-01-25 2020-12-21 인바이오 주식회사 과립수화제형 농약 조성물 및 그의 제조방법
CN111631136B (zh) * 2020-07-14 2022-11-25 安顺职业技术学院 一种眼子菜休眠芽的组织培养与快速繁殖方法
CN112646734B (zh) * 2020-12-31 2022-11-29 广西壮族自治区林业科学研究院 一株兰花菌根真菌pf06及其应用
CN113180065B (zh) * 2021-05-27 2022-06-24 贵州省生物技术研究所(贵州省生物技术重点实验室、贵州省马铃薯研究所、贵州省食品加工研究所) 一种苦荞芽苗提取物的应用
CN116330422B (zh) * 2022-06-07 2024-05-28 福建省林业科学研究院 一种松材线虫病疫木树干的无公害处理方法
CN118266358A (zh) * 2024-04-16 2024-07-02 湖北文理学院 一种豆科植物病虫害绿色防控方法、系统及设备

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SE7709935L (sv) * 1976-09-13 1978-03-14 Ricard Jacques Jean Louis Mykofungicidal produkt, serskilt for behandling av vexter
JP3046167B2 (ja) * 1992-12-25 2000-05-29 株式会社北海道グリーン興産 植物病害防除菌、これを用いた防除剤及び防除剤の製造方法並びに使用方法
JP3213112B2 (ja) * 1993-03-09 2001-10-02 エーザイ生科研株式会社 白紋羽病防除剤
JPH06277042A (ja) 1993-03-25 1994-10-04 Mitsui Toatsu Chem Inc ドレックスレラ属の新菌株及びそれを含有する雑草防除剤並びに雑草防除組成物
JPH0764698B2 (ja) 1993-08-04 1995-07-12 富士技研株式会社 土壌害虫抑制資材
JPH0987122A (ja) * 1995-09-21 1997-03-31 Hokkaido Green Kosan:Kk 植物の病害防除方法
JP3691264B2 (ja) * 1997-11-13 2005-09-07 クミアイ化学工業株式会社 トリコデルマ・アトロビリデの新菌株
JP3680263B2 (ja) * 2000-07-13 2005-08-10 カワタ工業株式会社 トリコデルマ属菌培養粉体末を有効成分とする植物病害防除剤及びその製造法
JP2002121103A (ja) * 2000-07-24 2002-04-23 Hokkaido Green Kosan:Kk 植物の活性付与方法及び増収方法並びに粒剤の使用方法
JP2002138005A (ja) * 2000-10-27 2002-05-14 Idemitsu Kosan Co Ltd 土壌病虫害防除用資材および土壌病虫害防除法
JP4644478B2 (ja) 2004-12-13 2011-03-02 クミアイ化学工業株式会社 バーティシリウム・レカニyk−920菌株およびそれを用いた害虫および植物病害の防除剤
NZ539962A (en) * 2005-05-11 2008-04-30 Encoate Holdings Ltd Methods of producing stabilised forms of fungal spores, mycelia and/or sporophores by use of a biopolymer composition
JP4810151B2 (ja) 2005-07-22 2011-11-09 出光興産株式会社 イネの育苗時期に発生する病害に対する防除剤
JP5200425B2 (ja) 2006-06-23 2013-06-05 住友化学株式会社 農薬活性微生物製剤
JP5787283B2 (ja) 2008-04-10 2015-09-30 クミアイ化学工業株式会社 イネ用土壌病害防除剤
JP2012095570A (ja) * 2010-10-29 2012-05-24 Institute Of National Colleges Of Technology Japan 固定化トリコデルマの製造方法および木材保存方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2017188049A1 (ja) 2017-11-02
AR108253A1 (es) 2018-08-01
CN109219352A (zh) 2019-01-15
CN109219352B (zh) 2021-06-29
KR102455374B1 (ko) 2022-10-14
JPWO2017188049A1 (ja) 2019-05-23
TWI731069B (zh) 2021-06-21
TW201806482A (zh) 2018-03-01
KR20180137003A (ko) 2018-12-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6920283B2 (ja) 微生物農薬製剤組成物、その製造方法及び使用方法
KR102435838B1 (ko) 트리코데르마속균을 사용한 농약 제제 조성물, 그 제조법 및 시용법
CN102548418B (zh) 植物病原体抑制剂组合和使用方法
Singh et al. Role of cyanobacteria in crop protection
JP2003012415A (ja) 有害生物防除剤組成物及びその使用方法
JPWO2017183664A1 (ja) 農園芸用組成物
JP2022021624A (ja) 有害生物防除剤組成物およびその使用方法
JP2019203030A (ja) アルキン化合物を用いる有害生物防除方法
JP2017122055A (ja) フルオロピリミジン化合物を含有する有害生物防除剤組成物及びその使用方法
WO2009113648A1 (ja) 農園芸植物の病虫害防除剤
JP2017149713A (ja) 安定化された農薬組成物
JP4692023B2 (ja) 有害生物防除方法
JP2023005344A (ja) 有害生物防除剤組成物およびその使用方法
JP2016079185A (ja) 植物病害虫防除組成物
JP2016088852A (ja) 有害生物防除剤組成物及びその使用方法
JP2020079323A (ja) 複素環化合物を用いる有害節足動物防除方法
JP2019167374A (ja) 複素環化合物を用いる有害節足動物防除方法
JP2019131611A (ja) ピリジン化合物を用いる有害生物防除方法
JP2017122066A (ja) 有害生物防除剤組成物及びその使用方法
JP2024103419A (ja) システム、管理装置及びプログラム
JP2024103420A (ja) システム、管理装置及びプログラム
Snehal et al. Evaluation of bio-efficacy of Metarhizium anisopliae against the pink bollworm Pectinophora gossypiella (Saunders), with insights into its colonization potential and insecticide compatibility
JP2016210692A (ja) 害虫防除用油性懸濁剤組成物
JP2023166287A (ja) 少水量散布のための農薬散布液およびその使用
JP2019167373A (ja) 複素環化合物を用いる有害節足動物防除方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20181029

AA64 Notification of invalidation of claim of internal priority (with term)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A241764

Effective date: 20190129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190311

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200410

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210406

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210604

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210706

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210726

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6920283

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250